JP4075981B2 - 帯状ゴム部材の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、帯状ゴム部材の製造方法にかかわり、更に詳しくは成形ドラム上に複数本のインシュレーションワイヤ(ワイヤーにゴム被覆した部材)を螺旋状に巻付けて所定幅の帯状ゴム部材を製造する際、インシュレーションワイヤの横送りピッチと、成形ドラム上での貼付け位置を制御することで、任意の角度を持った四角形状の帯状ゴム部材を製造することを可能とした帯状ゴム部材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、タイヤ等の構成部材として使用されるスチールワイヤー入りの帯状ゴム部材の製造方法としては、インシュレーションワイヤを回転ドラムに螺旋状に巻付けて円筒部材を成形し、この円筒部材を斜め幅方向に切断して帯状ゴム部材を製造する方法、また予め所定の長さに切断したインシュレーションワイヤをコンベヤ上に一本毎並列に配置する方法、及びタイヤ成形ドラム上にタイヤ形状に沿って所定の長さのインシュレーションワイヤを順次巻付けて帯状ゴム部材を直接成形する方法等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、円筒部材を成形して斜め幅方向に切断する方法や、コンベヤ上に一本毎並列に配置する方法の場合には、円筒部材の成形時に、インシュレーションワイヤのピッチ送りが間欠運転となり、材料精度に影響を及ぼすと共に、切断時の切断角度や切断作業に多くの手間と時間がかかると言う問題がある。
【0004】
またタイヤ成形ドラム上にタイヤ形状に沿って所定の長さのインシュレーションワイヤを順次巻付ける方法は、インシュレーションワイヤを誘導及び保持する機構が必要であって、構造が複雑になる問題があり、また帯状ゴム部材の端末部の角度の設定は、インシュレーションワイヤの供給角度か、タイヤ成形ドラムの設置角度を調整しなければならず、サイズの段取り替えを簡単に行うことが出来ない上に、多種サイズに対応させることが出来ないと言う問題があった。
【0005】
この発明はかかる従来の問題点に着目し、帯状ゴム部材のサイズの段取り替えを自由に行うことが出来ると共に、順次の段取り替えも可能であり、簡単な構成で多種サイズの帯状ゴム部材にも対応させることが出来る帯状ゴム部材の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は上記目的を達成するため、回転駆動している成形ドラム上に、予め所定の長さに切断したインシュレーションワイヤを螺旋状に巻付けて帯状ゴム部材を製造する方法であって、前記成形ドラム上にインシュレーションワイヤを螺旋状に巻付ける際、所定の長さに切断したインシュレーションワイヤを、成形ドラムの軸方向に沿って所定の送りピッチで、かつ先端貼付け位置を成形ドラムの周方向にずらせながら貼付け、任意の角度をもった四角形状の帯状ゴム部材を製造することを要旨とするものである。
【0007】
前記所定の回転速度で回転する成形ドラム上に、成形ドラムの軸方向に沿ってインシュレーションワイヤを貼付ける際、成形ドラムまたはインシュレーションワイヤの供給手段の少なくとも一方を所定の送りピッチでドラム軸方向に横移動させ、また前記インシュレーションワイヤを所定の定尺長さに切断する際、その端末部を直角に切断し、更に前記インシュレーションワイヤの方向を成形ドラムの周方向に沿って貼付けるようにすることも可能である。
【0008】
このように、帯状ゴム部材のサイズの段取り替えは、インシュレーションワイヤの切断長さと、先端の貼付け位置を変えることで任意に行うことが出来、また瞬時の段取り替えも行うことが出来、成形ドラム,定尺切断,インシュレーションワイヤの供給機構を簡単な構成で多種類のサイズに対応させることが出来るものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づき、この発明の実施形態を説明する。
【0010】
図1は、この発明にかかる帯状ゴム部材の製造方法を実施するための製造工程の斜視図、図2はこの発明の製造方法により製造した帯状ゴム部材の平面説明図を示し、この発明では、円筒状の成形ドラム1に、予め所定の切断長さLに切断した複数本のインシュレーションワイヤ(ワイヤーにゴム被覆した部材)2をガイドローラ3a,3bを介して所定の送りピッチPで、かつ先端貼付け位置Sを前後方向にずらせながら所定の送り量dで貼付けることで、任意の先端角度αをもった所定の材料幅Hの帯状ゴム部材W(この実施形態では、タイヤに構成部材として使用するベルト材)を製造することが出来るものである。
【0011】
前記インシュレーションワイヤ2の送りピッチPは、この実施形態では、成形ドラム1をドラム軸方向Xに移動させる方法を行っているが、インシュレーションワイヤ2を成形ドラム1に供給するための供給手段、即ち、ガイドローラ3a,3bをドラム軸方向Xに移動させるようにしても良い。
【0012】
即ち、この発明の帯状ゴム部材Wの製造方法は、回転駆動している成形ドラム1をドラム軸方向Xに所定の速度で移動させながら、該成形ドラム1上に、予め所定の長さに切断したインシュレーションワイヤ2を螺旋状に巻付ける。
【0013】
次いで、成形ドラム1を横移動させると共に回転させて、360°+位相ズレ分の位置にて二本目のインシュレーションワイヤ2を螺旋状に巻付ける。即ち、所定の送りピッチPで、かつ先端貼付け位置Sを前後方向にずらせながら所定の送り量dで螺旋状に巻付け、このように成形ドラム1を連続的に横移動させながら回転させながら巻付ける。インシュレーションワイヤ2の貼付けは、成形ドラム1の動作に合わせて間欠的に巻付け、このような操作を連続的に繰返し行うものである。
【0014】
なお、供給手段から送り出されるインシュレーションワイヤ2を所定の切断長さLに切断する際には、インシュレーションワイヤ2の切断部は直角に切断する。
【0015】
このようにして、所定本数のインシュレーションワイヤ2を巻付けて帯状ゴム部材Wを製造した後、成形ドラム1から取外すと、図2または図3に示すような平行四辺形状の所定の角度αを持った帯状ゴム部材Wを製造することが出来る。
【0016】
また、インシュレーションワイヤ2を成形ドラム1に巻付ける際、先端貼付け位置Sを任意の一定長さずらせた位置に貼付けることで、平行四辺形状の角度αを任意に変更することが出来、従って、長方形状や四角形状の帯状ゴム部材Wを製造することが出来るものである。
【0017】
なお、インシュレーションワイヤ2の送り量d、及び切断長さLは、下記の式により求めることが出来る。また、帯状ゴム部材Wの長さZは、インシュレーションワイヤ2の貼合わせ本数により決定することが出来る。
【0018】
送り量d=送りピッチP/Tan α
切断長さL=材料幅H/Sin α
〔実施例〕
上記のような方法により帯状ゴム部材Wを製造する場合に、送りピッチP:2mm、材料幅H:200mmとし、材料角度αを、20°と30°で製作した場合には、下記の表1のようになる。
【0019】
即ち、図4及び図5に示すように、回転駆動している成形ドラム1をドラム軸方向Xに所定の速度で移動させながら、該成形ドラム1上に、予め所定の長さに切断したインシュレーションワイヤ2を螺旋状に巻付ける。
【0020】
次いで、成形ドラム1を横移動させると共に回転させて、360°+位相ズレ分の位置にて二本目のインシュレーションワイヤ2を螺旋状に巻付け、この巻付ける際に、所定の送りピッチP(2mm)で、かつ先端貼付け位置Sを前後方向にずらせながら所定の送り量dで螺旋状に巻付けるものである。このような操作を繰返し行う。これにより、図4に示すような菱形形状の帯状ゴム部材Wを製造することが出来るのである。
【0021】
【表1】
【0022】
以上のように、帯状ゴム部材Wのサイズの段取り替えは、インシュレーションワイヤ2の切断長さLと、先端の貼付け位置Sを変えることで任意に行うことが出来、また瞬時の段取り替えも行うことが出来、成形ドラム,定尺切断,インシュレーションワイヤ2の供給機構を簡単な構成で多種類のサイズに対応させることが可能となる。
【0023】
【発明の効果】
この発明は、上記のように回転駆動している成形ドラム上に、予め所定の長さに切断 したインシュレーションワイヤを螺旋状に巻付けて帯状ゴム部材を製造する方法であっ て、前記成形ドラム上にインシュレーションワイヤを螺旋状に巻付ける際、所定の長さ に切断したインシュレーションワイヤを、成形ドラムの軸方向に沿って所定の送りピッ チで、かつ先端貼付け位置を成形ドラムの周方向にずらせながら貼付け、任意の角度を もった四角形状の帯状ゴム部材を製造するので、以下のような優れた効果を奏するもの である。
(a).帯状ゴム部材のサイズの段取り替えは、インシュレーションワイヤの切断長さと、先端の貼付け位置を変えることで任意に行うことが出来、また瞬時の段取り替えも行うことが出来る。
(b).従来の方法に比べて、成形ドラム,定尺切断,インシュレーションワイヤの供給機構を簡単な構成で行うことが出来ると共に、多種類のサイズに対応させることが可能である。
(c).従来方法の場合には、インシュレーションワイヤのピッチ送りは間欠運転となっていたが、この発明では成形ドラムの回転及び送りは連続運転で行うことが出来、生産性の向上を図ることが出来る。
(d).この発明では、インシュレーションワイヤを一本毎に切断して貼付ける方法であるため、ワイヤーの直角切断が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる帯状ゴム部材の製造方法を実施するための製造工程の斜視図である。
【図2】この発明の製造方法により製造した帯状ゴム部材の平面説明図である。
【図3】この発明の製造方法により製造した他の帯状ゴム部材の平面説明図である。
【図4】この発明の実施例における帯状ゴム部材の製造方法の説明図である。
【図5】この発明の実施例により製造した帯状ゴム部材の平面説明図である。
【符号の説明】
1 成形ドラム 2 インシュレーションワイヤ
3a,3b ガイドローラ X ドラム軸方向
W 帯状ゴム部材 P 送りピッチ
S 先端貼付け位置 d 送り量
L 切断長さ α 角度
Z 帯状ゴム部材の長さ H 材料幅
Claims (4)
- 回転駆動している成形ドラム上に、予め所定の長さに切断したインシュレーションワイヤを螺旋状に巻付けて帯状ゴム部材を製造する方法であって、前記成形ドラム上にインシュレーションワイヤを螺旋状に巻付ける際、所定の長さに切断したインシュレーションワイヤを、成形ドラムの軸方向に沿って所定の送りピッチで、かつ先端貼付け位置を成形ドラムの周方向にずらせながら貼付け、任意の角度をもった四角形状の帯状ゴム部材を製造する帯状ゴム部材の製造方法。
- 前記所定の回転速度で回転する成形ドラム上に、成形ドラムの軸方向に沿ってインシュレーションワイヤを貼付ける際、成形ドラムまたはインシュレーションワイヤの供給手段の少なくとも一方を所定の送りピッチでドラム軸方向に横移動させる請求項1に記載の帯状ゴム部材の製造方法。
- 前記インシュレーションワイヤを所定の定尺長さに切断する際、その端末部を直角に切断する請求項1または2に記載の帯状ゴム部材の製造方法。
- 前記インシュレーションワイヤの方向を成形ドラムの周方向に沿って貼付ける請求項1,2または3に記載の帯状ゴム部材の製造方法。
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