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JP4074141B2 - ダミー内蔵同軸コネクタ - Google Patents

ダミー内蔵同軸コネクタ Download PDF

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JP4074141B2
JP4074141B2 JP2002174161A JP2002174161A JP4074141B2 JP 4074141 B2 JP4074141 B2 JP 4074141B2 JP 2002174161 A JP2002174161 A JP 2002174161A JP 2002174161 A JP2002174161 A JP 2002174161A JP 4074141 B2 JP4074141 B2 JP 4074141B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CATVなどにおける電気信号を伝送するための分配器や直列ユニットなどの機器の入力端子あるいは出力端子として用いられ、同軸ケーブル等の先端に設けられた同軸プラグと連結される同軸コネクタであって、同軸プラグが接続されないときは自動的に終端されるダミー内蔵同軸コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
CATV信号やテレビ信号等の高周波信号が入出力される分配器や直列ユニット等の入力/出力端子として用いられる同軸コネクタに、例えばテレビなどに信号を送る同軸ケーブルの先端に設けられた同軸プラグが連結されることにより、同軸コネクタおよび同軸プラグを介してテレビ等に信号が伝送されるようになる。この際に、テレビ等の機器が設置されていない場合は、分配器や直列ユニットなどの機器の出力端子には同軸プラグは接続されず、いわゆる空き端子となる。空き端子とされた同軸コネクタにおいては、その中心導体が開放されて高インピーダンス状態となっているため、周囲の雑音が飛び込むおそれが生じる。ただし、ホーム共聴や電波障害等の共聴システムでよく行われているテレビ再送信などの場合には、隣接するチャンネルを用いて伝送される信号がほとんどないため、空き端子のままでも、他に配備されているテレビへの障害等の発生はあまり問題となっていない。
【0003】
しかしながら、近年導入されつつある多チャンネル伝送、双方向CATVなどのCATVシステムの場合には、使用するチャンネル数が多いため、隣接するチャンネルにも信号の伝送が行われており、空き端子のままにしておくと、インピーダンス不整合や飛び込んだ雑音により他に配備されているテレビなどに障害等が発生するという問題があった。
【0004】
例えば、2分配器の一方の端子Aが空き端子とされている場合、端子Aの出力方向のVSWR(電圧定在波比)が無限大となるため、端子Aよりの反射波により信号に位相ずれが生じ、信号が劣化するようになる。すると、他方の端子Bに接続されたテレビ等にゴーストが発生するようになる。さらに、位相ずれにより振幅変動も発生することになり、周波数特性が劣化するため、チャンネルによっては障害が発生することになる。また、BS・CS−IF伝送時には、衛星放送信号がFM変調とされているため、トランケーションノイズが発生されたり、エネルギー拡散除去不良等を発生する。なおCATVにおいてもFM変調とされているため、同様の障害が発生するおそれがある。
【0005】
さらに、双方向CATVシステムの2分配器の一方の端子Aが空き端子とされており、同軸芯線がむき出しとされていると、同軸芯線に外部雑音が乗り、多数の端末の空き端子に乗った雑音が累積されてセンタへ上がって行くことになる。これを流合雑音と称している。また、雑音は同軸芯線だけに乗るものではなく、同軸ケーブルそのものにも乗るようになり、多数本の同軸ケーブルからの雑音が合成されると、同様に流合雑音が発生し、双方向通信の場合はこの流合雑音のため上り回線が使用できなくなるおそれがあった。
【0006】
そこで、この様な障害が発生しないように、従来は、空き端子にダミー抵抗が内蔵されているダミープラグを装着するようにしていた。この様なダミープラグは実公平6−17363号公報などに記載されている。
ところで、分配器や直列ユニット等の電気信号を伝送するための機器の出力端子から受信側の機器類に接続されている同軸プラグを取り外した際に、この様なダミープラグをその空き端子に取り付けることは、ユーザにおいては必ずしも行われるものではない。特に、一般家庭では従来からの習慣として空き端子があってもダミープラグを取り付ける必要性を認識することができないことから、ダミープラグを空き端子に取り付けることはほとんど行われていない。
【0007】
そこで、分配器や直列ユニットなどの機器の出力端子を空き端子のままにしておいても、内蔵した終端抵抗により障害が発生しないようにした同軸コネクタが本出願人により特許第2978144号として提案されている。この終端抵抗を内蔵する同軸コネクタにおいては、空き端子とした際に、内蔵されている終端抵抗により終端されるようになるため、空き端子のままの状態としても障害が発生することはない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記終端抵抗を内蔵する同軸コネクタにおける等価回路を図14および図15に示す。図14の等価回路は同軸コネクタを空き端子とした状態を示しており、図15の等価回路は同軸コネクタに同軸プラグを接続している状態を示している。同軸コネクタを空き端子とした場合はスイッチSWがオンとなることから、図14に示すように入力端INと出力端OUTとを接続する中心導体からなる信号ラインが、ダミー抵抗Rと直流カットコンデンサCとの直列回路によりアースに終端されるようになる。また、同軸コネクタに同軸プラグを接続している場合はスイッチSWがオフとなることから、図15に示すように入力端INと出力端OUTとを接続する中心導体からなる信号ラインが、ダミー抵抗Rと直流カットコンデンサCとの直列回路によりアースに接続されず、信号ラインは終端されないようになる。
【0009】
ところで、同軸コネクタに同軸プラグを接続している場合においては、中心導体からなる信号ラインに、先端は開放されているもののダミー抵抗Rと直流カットコンデンサCとの直列回路がぶら下がるようになる。しかしながら、2GHzを超えるような高周波においては、一端が開放されている上記直列回路であってもトラップ回路として作用するようになり、同軸コネクタの高周波特性を劣化させるという問題点があった。
【0010】
そこで、本発明は、高周波特性を劣化させることのないダミー内蔵同軸コネクタを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
また、上記目的を達成することのできる本発明同軸プラグを備えるダミー内蔵同軸コネクタは、略円筒状の導電性の本体部と、該本体部の前面を閉塞するように配置され、該本体部内を摺動可能とされた可動絶縁体と、前記本体部の略中心軸に沿うよう内部に配置され、該本体部に同軸プラグが装着された際に、該同軸プラグの中心コンタクトを挟持する一対の挟持片と、中途が外方へ折曲されて接触部が形成されている一対の接触片とを備える導電性の中心導体と、該中心導体が固着されていると共に、前記本体部の後部に固着される絶縁性の蓋体と、略中央に貫通孔が形成されているプリント基板からなり、搭載された終端回路の両端がそれぞれ接続されている第1接点が前記貫通孔に、第2接点が前記プリント基板の一面に形成されていると共に、前記中心導体が前記貫通孔内に挿通されると共に、前記本体部内に移動可能に配設されるスイッチ基板と、該スイッチ基板と前記蓋体との間に配置されて、前記第1接点を、前記中心導体における前記接触片の前記接触部に接触させると共に、前記第2接点を、前記本体部の内部に形成されているリング状突部に形成された接点部に接触させるよう前記スイッチ基板を付勢している弾性体とを備え、前記本体部に同軸プラグが装着されていない状態において、前記弾性体により前記スイッチ基板が付勢されることにより、前記第1接点が前記接触片の前記接触部に接触し、前記第2接点が前記リング状突部に形成された接点部に接触して、前記中心導体が前記スイッチ基板に搭載されている前記終端回路により終端されると共に、前記本体部に同軸プラグが装着された際に、前記可動絶縁体が前記同軸プラグにより押されて内側に移動することにより、前記可動絶縁体により押された前記スイッチ基板が、前記可動絶縁体と前記弾性体とで挟持された状態で前記弾性体に抗して前記蓋体側にスライドすることにより、前記第1接点と前記接触片の前記接触部との接触、および、前記第2接点と前記リング状突部に形成された接点部との接触が共に解除されるようになされている。
【0014】
このような本発明によれば、ダミー内蔵同軸コネクタに同軸プラグが装着された場合に、内蔵する終端回路の両端に設けられているスイッチ手段がオフされるようになされている。これにより、同軸プラグ装着時において終端回路は信号ラインにぶら下がることがなくなるので、ダミー内蔵同軸コネクタの高周波特性が劣化することを防止することができる。具体的には、スイッチ基板に搭載されている終端回路の端部に第1接点および第2接点を設け、同軸プラグが装着された場合に、スイッチ基板がスライドして第1接点と接触片との接触、および、第2接点とリング状突部に形成された接点部との接触が共に解除されるようにしている。なお、ダミー内蔵同軸コネクタに同軸プラグが装着されておらず空き端子とされている時には、スイッチ手段がオンして終端回路により終端されるようになる。これにより、流合雑音の発生を防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態にかかるダミー内蔵同軸コネクタの構成を図1ないし図3に示す。ただし、図1は本発明の実施の形態にかかるダミー内蔵同軸コネクタの正面図であり、図2はその左側面図であり、図3はその右側面図である。
これらの図に示すように、ダミー内蔵同軸コネクタ1は、円筒状とされている金属製のコネクタ本体部10と、コネクタ本体部10の前部に摺動可能に装着されている絶縁性の可動絶縁体11と、コネクタ本体部10の後部に嵌着されている絶縁性の蓋体15と、蓋体15に固着されることによりコネクタ本体部10のほぼ中心軸上に配置される後述する中心導体12と、後述する図示されていないスイッチ基板13と、弾性体14とから構成されている。
【0016】
コネクタ本体部10の外周面にはネジ部10bが形成されており、後端には六角形状の鍔部10aが形成されている。また、コネクタ本体部10の前部に摺動可能に嵌挿されている可動絶縁体11は、コネクタ本体部10から抜け出ないように係止されている。この可動絶縁体11の前面には、柔軟な弾性体からなる閉塞体16が一体に嵌め込まれて固着されている。さらに、蓋体15に固着されている中心導体12の後部からは端子部12bが延伸されており、この端子部12bが出力端子となっている。さらにまた、ダミー内蔵同軸コネクタ1を筐体等に取り付ける際には、コネクタ本体部10を筐体等に設けられている取付孔に挿入し、ネジ部10bにナットを螺着することにより、ナットと鍔部10aとで取付穴周辺が挟持されて取り付けられるようになされている。なお、ダミー内蔵同軸コネクタ1は電気信号、特に高周波信号が入出力される機器、たとえば分配器や直列ユニットの筐体に取り付けられる。
【0017】
次に、本発明の実施の形態にかかるダミー内蔵同軸コネクタに同軸プラグを装着していない空き端子状態を示す断面図を図4に、ダミー内蔵同軸コネクタに同軸プラグを装着している使用状態を示す断面図を図5に示す。
まず、図4および図5を参照しながら本発明のダミー内蔵同軸コネクタ1の組立順序を説明する。
まず、金属製の中心導体12をプリント基板とされているスイッチ基板13の貫通孔に挿入し、次いで弾性体14の前面がスイッチ基板13の後面に当接するように弾性体14を中心導体12の後側から挿入する。次いで、この状態において蓋体15に中心導体12の基部12aを圧入して中心導体アセンブリを組み立てる。そして、コネクタ本体部10の前側から可動絶縁体11を挿入する。すると、可動絶縁体11の後側から延伸されている複数本の延伸部11bが、コネクタ本体部10の内周から突出するよう形成されているリング状突部10cの頭部に係合する。これにより、可動絶縁体11は抜け出ることなく、その摺動部11aがコネクタ本体部10の内周面に摺動しながら移動可能にコネクタ本体部10に固着される。次いで、コネクタ本体部10の後側から組み立てた中心導体アセンブリを挿入し、コネクタ本体部10の後端を蓋体15にカシメることにより、ダミー内蔵同軸コネクタ1を組み立てることができる。
【0018】
次に、図4に示すダミー内蔵同軸コネクタに同軸プラグを装着していない空き端子状態のダミー内蔵同軸コネクタ1の詳細構成を説明する。
ダミー内蔵同軸コネクタ1は、円筒状とされた金属製のコネクタ本体部10を備え、その外周面にはネジ部10bが形成されている。また、このコネクタ本体部10の前側からは可動絶縁体11が挿入されて、コネクタ本体部10から抜け出ないように係止されている。この可動絶縁体11の前面には、柔軟な弾性体からなる閉塞体16が一体に嵌め込まれて固着されている。また、コネクタ本体部10の外周の後部には、ダミー内蔵同軸コネクタ1を筐体に取り付けた際に、筐体に当接する六角形の鍔部10aが形成されている。
【0019】
可動絶縁体11はポリカーボネイト等の樹脂製とされており、コネクタ本体部10に可動絶縁体11が挿入・係止された際に、ダミー内蔵同軸コネクタ1の前面が閉塞体16により閉塞されて、コネクタ本体部10の内部に塵埃が侵入することが防止される。さらに、可動絶縁体11がコネクタ本体部10の前側から挿入された際に、その後部から延伸された延伸部11bの先端に形成されている係合部が、コネクタ本体部10の内側に形成されたリング状突部10cの頭部に形成されている段状の係止部に係合される。これにより、可動絶縁体11をコネクタ本体部10内に挿入した際に、可動絶縁体11はコネクタ本体部10から抜け出ることがないように係止されると共に、コネクタ本体部10に対し摺動部11aが摺動可能に配設されるようになる。
【0020】
この延伸部11bはスリ割り部により4つに分割されているため、延伸部11bは弾力を有するようになる。このため、延伸部11bに形成されている係合部は弾性的にリング状突部10cに係合するようになる。また、可動絶縁体11の摺動部11aの後面が、前記コネクタ本体部10内に形成されているリング状突部10cの前面に当接したときに、可動絶縁体11の移動は停止される。このように、可動絶縁体11の摺動範囲が規制されることにより可動絶縁体11が押し込まれ過ぎてダミー内蔵同軸コネクタ1が破損されることを防止している。
【0021】
また、この可動絶縁体11の前面にはエラストマー等の柔軟な弾性材からなる閉塞体16が一体に成形されている。この閉塞体16は、裏側から複数本の突部が突出する形状とされている。そして、可動絶縁体11の前面に閉塞体16を一体成形した際に、この突部が可動絶縁体11の前面に形成された凹部内に密着するよう成形されることにより、閉塞体16と可動絶縁体11とが一体化されている。この閉塞体16の前面の略中央にはテーパ状の凹部からなる案内部が形成されている。この案内部は、コネクタ本体部10の外周に形成されているネジ部10bに図示しない同軸プラグが装着された際に、同軸プラグの中心コンタクトを挿通孔11cに案内する部位とされる。なお、中心コンタクトを挿通しやすくするために、案内部に切り込みを設けるようにしてもよい。
【0022】
また、コネクタ本体部10の内部略中央にはプリント基板からなるスイッチ基板13が収納されている。このスイッチ基板13の一面には、後述する第2接点が設けられていると共に、一面から貫通孔にかけて後述する第1接点が形成されている。通常は、第2接点はコネクタ本体部10のリング状突部10cの後面の接点部に当接されて接触しており、第1接点は中心導体12に形成されている一対の接触片12dの折曲されている部分に接触している。このスイッチ基板13の略中央には貫通孔が形成されている。また、スイッチ基板13の他面にはダミー抵抗とコンデンサとが搭載されてパターンにより直列に接続されている。このダミー抵抗とコンデンサとの直列回路により終端回路が構成されており、終端回路の一端が第1接点にスルーホールにより接続され、他端が第2接点に接続されている。
【0023】
中心導体12は真鍮やリン青銅等の金属板を折り曲げ加工して金メッキすることにより作成されており、その詳細構成を図8ないし図12に示す。ただし、図8は中心導体12の構成を示す正面図であり、図9はその平面図であり、図10は接触片12dを省略した平面図であり、図11(a)はその左側面図であり、図11(b)はその右側面図であり、図12(a)はA−A線断面図であり、図12(b)はB−B線断面図である。
これらの図に示すように、中心導体12の左半分には、同軸プラグが装着された際に、同軸プラグの中心コンタクトを狭持する1対の狭持片12cと、スイッチ基板13の第1接点に接触される1対の接触片12dが形成されている。
【0024】
また、1対の狭持片12cと1対の接触片12dとは、それぞれ断面が山形とされて(図12(b)参照)所定の弾性を保持するように折り曲げられている。さらに、1対の挟持片12cの先端部は図10に示すように拡開されて挿通部12fが形成されており、同軸プラグの中心コンタクトが挿入されやすい形状とされている。さらにまた、1対の狭持片12cと1対の接触片12dとが形成されている基部12aの断面形状は略6角形とされている。そして、基部12aから後方に端子部12bが延伸されており、この端子部12bは、蓋体15に形成された嵌着孔から外部へ導出されている。この際に、嵌着孔の後縁に係合する一対の係合片が端子部12bの両側に形成されており、この係合片が嵌着孔の出口に係合されることにより中心導体12の蓋体15に対する抜け止めが行われている。さらに、接触片12dは挟持片12cとほぼ直交して形成されており、接触片12dの中途が折曲されて接触部12eが形成されている。この接触部12eは、スイッチ基板13の第1接点に接触する部位とされて中心導体12の中心軸に対して傾斜して形成されている。
【0025】
このような構成の中心導体12の基部12aが、ポリカーボネイト等の樹脂製とされた蓋体15のほぼ中心に形成されている嵌着孔内に圧入されることにより、図4に示すようにコネクタ本体部10の略中央部に配設されている。この蓋体15はコネクタ本体部10の後面から挿入されて、コネクタ本体部10の後端をカシメることにより、コネクタ本体部10内の後部に固着される。蓋体15はコネクタ本体部10の後面を閉塞するようにされており、蓋体15の中央部には円筒部15aが内側へ突出するよう形成されている。この円筒部15a内の嵌着孔に、中心導体12の後部が圧入される。この際に、円筒部15aから後方へ中心導体12の端子部12bが導出される。また、蓋体15には弾性体14の後縁が収納されるリング状溝部15bが、円筒部15aを取り巻くように形成されている。
【0026】
この弾性体14は、例えばシリコンゴム製とされており、スイッチ基板13と蓋体15との間に配置されて、スイッチ基板13の後面を前方へ押圧している。これにより、スイッチ基板13の第2接点がコネクタ本体部10のリング状突部10cの後面の接点部に当接されて接触すると共に、第1接点が一対の接触片12dの折曲されている部分に接触するようになる。この弾性体14は、スイッチ基板13を安定して平行移動させ易くするように、その前半部は第1筒体部14aと第2筒体部14bとの2重スリーブ構成とされており、その後半部は第2筒体部14bのみの1重スリーブで構成されている。この第2筒体部14bの後部が蓋体15のリング状溝部15b内に収納されるようになる。また、第1筒体部14aと第2筒体部14bとは、ほぼ中央部に形成された連接部により連結されている。さらに、第1筒体部14aの前縁の外周部は角がカットされて、弾性体14が圧縮された際にスイッチ基板13の外周縁とコネクタ本体部10の内周面との間に第1筒体部14aの前縁が挟み込まれないようにしている。
【0027】
また、第2筒体部14bのスイッチ基板13側の端部を第1筒体部14aから離れるように折り曲げるようにして、スイッチ基板13の姿勢を安定に保持できるようにしている。さらに、この構成により、スイッチ基板13の弾性体14に当接する面に半田付けされているダミー抵抗やコンデンサ等の部品を、第1筒体部14aと第2筒体部14bとの間に配設することができるようになる。このように弾性体14は、前半部を2重スリーブ状に形成すると共に、後半部を1重スリーブ状としているので、弾性体14が圧縮される際に1重スリーブとされた後半部が主に圧縮されるようになり、前半部の変形を極力抑制することができる。このため、スイッチ基板13を安定して移動することができると共に、スイッチ基板13をリング状突部10cの接点部に安定して接触させることができるようになる。
【0028】
また、弾性体14の全長は、コネクタ本体部10内に装着された際に若干圧縮される長さに形成されており、これにより、圧縮状態でコネクタ本体部10内に取り付けられるため、ダミー内蔵同軸コネクタ1が空き端子状態とされた際にスイッチ基板13を確実に付勢することができるようになる。このように、ダミー内蔵同軸コネクタ1に同軸プラグが装着されない状態においては、図4に示すように可動絶縁体11はコネクタ本体部10の前面から突出しており、中心導体12は、その接触片12dがスイッチ基板13の第1接点を介して終端回路に接続され、終端回路は第2接点を介してリング状突部10cにアースされている。これにより、空き端子とされたダミー内蔵同軸コネクタ1のインピーダンスのミスマッチングが生じないようになり、流合雑音等の発生を防止することができる。
【0029】
次に、図5に示すダミー内蔵同軸コネクタに同軸プラグを装着している使用状態について説明する。
図5に示す使用状態は、閉塞体16が設けられている可動絶縁体11に同軸プラグの前面を当接して、同軸プラグをコネクタ本体部10のネジ部10bに螺合していくことにより可動絶縁体11がコネクタ本体部10内に押し込まれた状態とされている。この状態においては、可動絶縁体11の延伸部11bの先端が当接しているスイッチ基板13が押圧されて、弾性体14の弾性力に抗して後方へスライドする。この場合、弾性体14は圧縮され、スイッチ基板13が後方へスライドすることから、第1接点13aと中心導体12に形成されている一対の接触片12dの折曲されている接触部12eとの接触が断たれるようになると共に、第2接点13bとコネクタ本体部10のリング状突部10cの後面の接点部との接触が断たれるようになる。
これにより、中心導体12の終端回路による終端は解除されると共に、中心導体12には何らの回路もぶら下がらない状態となる。これにより、ダミー内蔵同軸コネクタ1の高周波特性の劣化を防止することができるようになり、同軸プラグの装着時にインピーダンスのミスマッチングが生じないと共に、伝達すべき信号の減衰も極力生じないようになる。
【0030】
ここで、図4に示す空き端子状態におけるダミー内蔵同軸コネクタ1の等価回路を図6に示し、図5に示す使用状態におけるダミー内蔵同軸コネクタ1の等価回路を図7に示す。図4に示すようにダミー内蔵同軸コネクタ1が空き端子とされている場合は、前述したように第1接点13aと中心導体12に形成されている一対の接触片12dの折曲されている接触部12eとが接触している。この第1接点13aを、オンしている第1スイッチSW1で模擬している。また、第2接点13bとコネクタ本体部10のリング状突部10cの後面の接点部とが接触している。この第2接点13bを、オンしている第2スイッチSW2で模擬している。さらに、スイッチ基板13に搭載されているダミー抵抗がRで示され、直流カット用のコンデンサがCで示されている。また、中心導体12が入力端INと出力端OUTとを接続する信号ラインとして模擬されている。図6に示すように、ダミー内蔵同軸コネクタ1が空き端子とされている場合は、第1スイッチSW1および第2スイッチSW2が共にオンすることになり、入力端INと出力端OUTとを接続する直列されている中心導体12がダミー抵抗RとコンデンサCとの終端回路を介してアースへ接続されて、終端されるようになる。これにより、空き端子とされたダミー内蔵同軸コネクタ1はダミー抵抗RとコンデンサCとの終端回路により終端されて、流合雑音の発生を防止することができる。
【0031】
また、ダミー内蔵同軸コネクタ1に同軸プラグが装着されている場合は、前述したように第1接点13aと中心導体12に形成されている一対の接触片12dにおける接触部12eとの接触が断たれるようになると共に、第2接点13bとコネクタ本体部10のリング状突部10cの後面の接点部との接触が断たれるようになる。すなわち、図7に示すように第1接点13aを模擬する第1スイッチSW1がオフされると共に、第2接点13bを模擬する第2スイッチSW2がオフされる。したがって、入力端INと出力端OUTとを接続する中心導体12のダミー抵抗RとコンデンサCとの終端回路による終端が解除されると共に、入力端INと出力端OUTとを接続する中心導体12には、ダミー抵抗RとコンデンサCとの終端回路がぶら下がらないようになる。これにより、ダミー内蔵同軸コネクタ1の高周波特性の劣化を防止することができるようになり、同軸プラグの装着時にインピーダンスのミスマッチングが生じないと共に、伝達すべき信号の減衰も極力生じないようになる。
【0032】
次に、本発明にかかるダミー内蔵同軸コネクタ1の挿入損失および電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を、図14に示す等価回路となる従来のダミー内蔵同軸コネクタの周波数特性と対比して図13に示す。
従来のダミー内蔵同軸コネクタにおける挿入損失の周波数特性を参照すると、約1.5GHzまでは−1dB程度とされているものの、3.0GHzでは−2dBを超える無視できない大きさの挿入損失となっている。これに対して、使用時に終端回路がぶら下がらない本発明のダミー内蔵同軸コネクタ1においては、3.0GHzまでの周波数帯域においても約−1dB以下のわずかな挿入損失特性に改善されている。また、従来のダミー内蔵同軸コネクタにおけるVSWRの周波数特性を参照すると、3.0GHzまでの周波数帯域においては、VSWRの最大が2.0を超えるようになる。これに対して、使用時に終端回路がぶら下がらない本発明のダミー内蔵同軸コネクタ1においては、3.0GHzまでの周波数帯域においては、VSWRは最大でも約1.7以下になるように改善されている。
【0033】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているので、ダミー内蔵同軸コネクタに同軸プラグが装着された場合に、内蔵する終端回路の両端に設けられているスイッチ手段がオフされるようになされている。これにより、同軸プラグ装着時において終端回路は信号ラインにぶら下がることがなくなるので、ダミー内蔵同軸コネクタの高周波特性が劣化することを防止することができる。具体的には、スイッチ基板に搭載されている終端回路の端部に第1接点および第2接点を設け、同軸プラグが装着された場合に、スイッチ基板がスライドして第1接点と接触片との接触、および、第2接点とリング状突部に形成された接点部との接触が共に解除されるようにしている。なお、ダミー内蔵同軸コネクタに同軸プラグが装着されておらず空き端子とされている時には、スイッチ手段がオンして終端回路により終端されるようになる。これにより、流合雑音の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるダミー内蔵同軸コネクタの構成を示す正面図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかるダミー内蔵同軸コネクタの構成を示す左側面図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかるダミー内蔵同軸コネクタの構成を示す右側面図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかるダミー内蔵同軸コネクタに同軸プラグを装着していない空き端子状態の構成を示す断面図である。
【図5】本発明の実施の形態にかかるダミー内蔵同軸コネクタに同軸プラグを装着している使用状態の構成を示す断面図である。
【図6】本発明の実施の形態にかかるダミー内蔵同軸コネクタの図4に示す空き端子状態における等価回路を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態にかかるダミー内蔵同軸コネクタの図5に示す使用状態における等価回路を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態にかかるダミー内蔵同軸コネクタにおける中心導体の構成を示す正面図である。
【図9】本発明の実施の形態にかかるダミー内蔵同軸コネクタにおける中心導体の構成を示す平面図である。
【図10】本発明の実施の形態にかかるダミー内蔵同軸コネクタにおける接触片を省略した中心導体の構成を示す平面図である。
【図11】本発明の実施の形態にかかるダミー内蔵同軸コネクタにおける中心導体の構成を示す左側面図および右側面図である。
【図12】本発明の実施の形態にかかるダミー内蔵同軸コネクタにおける中心導体の構成を示すA−A線断面図およびB−B線断面図である。
【図13】本発明にかかるダミー内蔵同軸コネクタの挿入損失および電圧定在波比の周波数特性を、従来のダミー内蔵同軸コネクタの周波数特性と対比して示すグラフである。
【図14】従来のダミー内蔵同軸コネクタの同軸プラグを装着していない空き端子状態の等価回路を示す図である。
【図15】従来のダミー内蔵同軸コネクタの同軸プラグを装着している使用状態の等価回路を示す図である。
【符号の説明】
1 ダミー内蔵同軸コネクタ、10 コネクタ本体部、10a 鍔部、10b ネジ部、10c リング状突部、11 可動絶縁体、11a 摺動部、11b 延伸部、11c 挿通孔、12 中心導体、12a 基部、12b 端子部、12c 挟持片、12d 接触片、12e 接触部、12f 挿通部、13 スイッチ基板、13a 第1接点、13b 第2接点、14 弾性体、14a 第1筒体部、14b 第2筒体部、15 蓋体、15a 円筒部、15b リング状溝部、16 閉塞体

Claims (1)

  1. 略円筒状の導電性の本体部と、
    該本体部の前面を閉塞するように配置され、該本体部内を摺動可能とされた可動絶縁体と、
    前記本体部の略中心軸に沿うよう内部に配置され、該本体部に同軸プラグが装着された際に、該同軸プラグの中心コンタクトを挟持する一対の挟持片と、中途が外方へ折曲されて接触部が形成されている一対の接触片とを備える導電性の中心導体と、
    該中心導体が固着されていると共に、前記本体部の後部に固着される絶縁性の蓋体と、
    略中央に貫通孔が形成されているプリント基板からなり、搭載された終端回路の両端がそれぞれ接続されている第1接点が前記貫通孔に、第2接点が前記プリント基板の一面に形成されていると共に、前記中心導体が前記貫通孔内に挿通されると共に、前記本体部内に移動可能に配設されるスイッチ基板と、
    該スイッチ基板と前記蓋体との間に配置されて、前記第1接点を、前記中心導体における前記接触片の前記接触部に接触させると共に、前記第2接点を、前記本体部の内部に形成されているリング状突部に形成された接点部に接触させるよう前記スイッチ基板を付勢している弾性体とを備え、
    前記本体部に同軸プラグが装着されていない状態において、前記弾性体により前記スイッチ基板が付勢されることにより、前記第1接点が前記接触片の前記接触部に接触し、前記第2接点が前記リング状突部に形成された接点部に接触して、前記中心導体が前記スイッチ基板に搭載されている前記終端回路により終端されると共に、前記本体部に同軸プラグが装着された際に、前記可動絶縁体が前記同軸プラグにより押されて内側に移動することにより、前記可動絶縁体により押された前記スイッチ基板が、前記可動絶縁体と前記弾性体とで挟持された状態で前記弾性体に抗して前記蓋体側にスライドすることにより、前記第1接点と前記接触片の前記接触部との接触、および、前記第2接点と前記リング状突部に形成された接点部との接触が共に解除されるようにしたことを特徴とするダミー内蔵同軸コネクタ。
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