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JP4072069B2 - 光レセプタクル及びこれを用いた光モジュール - Google Patents

光レセプタクル及びこれを用いた光モジュール Download PDF

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JP4072069B2 JP2003021166A JP2003021166A JP4072069B2 JP 4072069 B2 JP4072069 B2 JP 4072069B2 JP 2003021166 A JP2003021166 A JP 2003021166A JP 2003021166 A JP2003021166 A JP 2003021166A JP 4072069 B2 JP4072069 B2 JP 4072069B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光レセプタクルとこれを用いた光モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光信号を電気信号に変換するための光モジュールは、半導体レーザーやフォトダイオード等の光素子をケース内に収納し、光ファイバを通じて光信号を導入又は導出するような構造となっている(特許文献1参照)。
【0003】
上記光モジュールのうちコネクタを接続するようにしたレセプタクル型の光モジュールは、図3に示すような光レセプタクル14の一端に光素子22を備えるとともに、他端に光コネクタ(SCコネクタ等)のプラグフェルール15を接続するものである。
【0004】
上記光レセプタクル14は、図3に示すようにジルコニア、アルミナ等のセラミック材料からなるフェルール17と、該フェルール17の貫通孔に石英ガラス等からなる光ファイバ18を挿入固定して得られたファイバスタブ16の後端部をホルダ20に圧入により固定し、先端部をスリーブ19の内孔に挿入するとともに、それらをスリーブケース21に圧入又は接着固定することによって構成されている。
【0005】
さらに上述の光レセプタクル14を用いて光モジュールを構成する場合は、光レセプタクル14のファイバスタブ16を備えた後端面側に、光素子22とレンズ23を備えたケース24を溶接により接合し、光レセプタクル14のもう一方の端面側よりスリーブ19内にプラグフェルール15を挿入し、光ファイバ16の端面を当接させ、光信号のやりとりを行うことができる。
【0006】
近年、高密度実装の要求から光モジュールの小型化が求められており、光レセプタクルの全長も短くすることが求められている。また光レセプタクルに接続されるコネクタもSCコネクタ等からLCコネクタ等のより小さなコネクタが使用されている。そこで図4に示すように、フェルール17の貫通孔に光ファイバ18を挿入固定したファイバスタブ16、ファイバスタブ16の先端面に接続されるプラグフェルール15を保持するためのスリーブ19、スリーブ端部外周に圧入されたスリーブ端部の自由な変形を拘束する把持リング25からなる光レセプタクル26が考案された。上記ファイバスタブ16を保持したスリーブの外側に把持リング20を圧入し、スリーブ19の自由な変形を拘束することによって、ファイバスタブ16がスリーブ19に保持されている長さL2を短くしても十分なファイバスタブ16の保持力を得ている(特許文献2参照)。
【0007】
上述の光レセプタクル26を用いて光モジュールを構成する場合は、図5に示すように光レセプタクル26のファイバスタブ16を備えた後端面側に、光素子22とレンズ23を備えたケース24を溶接により接合し、光レセプタクル26のもう一方の端面側よりスリーブ19内にプラグフェルール15を挿入し、光ファイバ端面を当接させ、光信号のやりとりがおこなわれている。
【0008】
このとき、フェルール17の外径は、SCコネクタを接続するタイプのものがφ2.5mm程度、LCコネクタを接続する小型タイプのものがφ1.25mm程度、外径公差は±1μm以下で、その貫通孔に備えられた光ファイバ18の外径は125μm程度、外径公差は±1μm程度とJIS規格やIEC規格等で規定されているが、従来から、光ファイバ18の中心に形成された光信号を伝搬する直径10μm程度のコア(不図示)同士を損失の少ない接続とするため、それぞれの部品(スリーブ19、フェルール17等)は高精度に加工されており、スリーブ19によってファイバスタブ16及びプラグフェルール15を安定且つ高精度に保持する構造となっている。
【0009】
さらに、上記ファイバスタブ16における光ファイバ18の端面は、当接時の接続損失を減らすために曲率半径5〜30mm程度の曲面に鏡面研磨されており、反対側の端面は、LD等の光素子22から出射された光信号が光ファイバ18の先端部で反射して光素子に戻る反射光を防止するため、光ファイバ18を挿通するフェルール17とともに4〜10°程度の傾斜面に鏡面研磨されている。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−66468号公報
【特許文献2】
特許第3314667号
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図3に示す従来の光レセプタクル14の場合、小型化の要求に応えるためSCコネクタのφ2.5mmフェルールからLCコネクタのφ1.25mmフェルールに寸法を変更した場合、フェルールの外径が小さくなることに伴いフェルール外径面積は約1/2に減少するため、従来と同様のファイバスタブ固定方法、例えばファイバスタブがホルダに固定されている長さL3やファイバスタブ16の外径Dと、ホルダ20のファイバスタブ固定部の内径D1の関係をそのまま適用した場合、ホルダ20とファイバスタブ16の接触面積が大きく減少するために固定強度が非常に小さくなり、光コネクタ接続の際にファイバスタブ16が動いて接続損失の再現性を悪くしてしまうという問題があった。
【0012】
また、図4に示すような光レセプタクル26の場合、把持リング25がスリーブ19の自由な変形を拘束するため、プラグフェルール15をスリーブ19に挿入、抜去した際のスリーブ19の変形が不均一となるので挿入力、抜去力が不安定となり、着脱性が悪くなるという問題があった。
【0013】
さらに、ファイバスタブ16がスリーブ19に保持されている長さL2を短くしているため、ファイバスタブ16の保持状態が不安定となり、プラグフェルール15を当接する毎にスリーブ19によるファイバスタブ16の保持状態が異なり、接続損失の再現性を悪くするという問題があった。
【0014】
またさらに、保持状態が不安定であるため、相互の光ファイバ接続部にすべりが生じ、光ファイバ18の端面に傷をつけることがあり、光信号の導入導出が不能になる問題があった。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記に鑑みて本発明の光レセプタクルは、フェルールの貫通孔に光ファイバを挿入固定したファイバスタブの後端部をホルダに固定し、上記ファイバスタブの先端面に接続されるプラグフェルールを保持するためのスリーブに、上記ファイバスタブの先端部を保持してなる光レセプタクルにおいて、上記ファイバスタブの外径をD(mm)、上記スリーブの全長をL1(mm)、上記ファイバスタブがスリーブに保持されている長さをL2(mm)、ファイバスタブがホルダに固定されている長さをL3(mm)としたとき、以下の範囲
1.7L2≦L1≦2.3L2
D−0.4≦L3≦D+1.2 (ただし、0.9mm≦D≦1.6mm)
を満足するように形成したことを特徴とするものである。
【0016】
また、上記ファイバスタブの外周面の算術平均粗さ(Ra)を0.5μm以下、ホルダのファイバスタブ固定部の内周面の算術平均粗さ(Ra)を0.1〜1.6μmとしたことを特徴とするものである。
【0017】
さらに、上記ファイバスタブの外径Dが、ホルダのファイバスタブ固定部の内径D1よりも、1〜20μm大きいことを特徴とするものである。
【0018】
またさらに、本発明の光レセプタクルは、好ましくは、上記ファイバスタブをホルダに接着または圧入と接着の併用によって固定したことを特徴とするものである。
【0019】
さらにまた、本発明の光モジュールは、上記光レセプタクルの後端側に、光素子を収納したケースを取り付けたことを特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面にもとづいて説明する。
【0021】
図1(a)は、本発明の光レセプタクル7の一実施形態を示す断面図であり、フェルール2の中心に形成した貫通孔に光ファイバ3を挿入固定してなるファイバスタブ1と、そのファイバスタブ1の一方を固定するホルダ5と、ファイバスタブの先端面に接続されるプラグフェルール10を保持するためのスリーブ4に、ファイバスタブ1の他方を保持してなる。
【0022】
ファイバスタブ3を構成するフェルール2はステンレス、りん青銅等の金属、エポキシ、液晶ポリマー等のプラスチックス、アルミナ、ジルコニア等のセラミックスからなり、特に、ジルコニアセラミックスで形成することが好ましい。具体的には、ZrO2を主成分とし、Y23、CaO、MgO、CeO2、Dy23などの少なくとも一種を安定化剤として含み、正方晶の結晶を主体とする部分安定化ジルコニアセラミックスを用いることが好ましく、このような部分安定化ジルコニアセラミックスは、優れた耐摩耗性を有するとともに、適度に弾性変形することから、圧入によって固定する際に有利である。
【0023】
上記フェルール2の加工方法としては、先ず、フェルール2を例えばジルコニアセラミックスから形成する場合、予め射出成形、プレス成形、押出成形等の所定の成形法によってフェルール2となる円柱状もしくは直方体形状の成形体を得、その後、その成形体を1300〜1500℃で焼成し、所定の寸法に切削加工または研磨加工を施す。なお、成形体に切削加工等によって予め所定の形状を形成しておき、その後焼成を行ってもよい。
【0024】
ファイバスタブ3の先端部の端面8は、光コネクタとの接続損失を低減させるため曲率半径5〜30mm程度の曲面状に加工され、後端部の端面9はLD(レーザダイオード)等の光素子から出射された光信号が光ファイバ3の端面で反射して光素子に戻る反射光を防止するため4〜10°程度の傾斜面に鏡面研磨されている。
【0025】
また、ファイバスタブ1の外周面110の算術平均粗さ(Ra)を0.5μm以下、ホルダ5のファイバスタブ固定部の内周面の算術平均粗さ(Ra)を0.1〜1.6μmとしている。上記の範囲に算術平均粗さ(Ra)を制御することによって、ファイバスタブ1を保持する部分の面の凹凸が非常に小さくなり面全体でファイバスタブ1を把持することが可能となり、LCコネクタに使用されるφ1.25mmフェルールにおいても、ファイバスタブ1の固定強度を適正に保つことができる。ファイバスタブ1の外周面の中心線平均粗さ(Ra)が0.5μmを超え、ホルダ5のファイバスタブ固定部2aの内周面の中心線平均粗さ(Ra)が1.6μmを超えると互いの面の凹凸によって、ファイバスタブ1を保持する部分が面全体にならず凸の部分で把持することになり、接触面積が小さくなるため、安定してファイバスタブ1を固定することが出来ず、接続損失が増大してしまう恐れがある。
【0026】
スリーブ4は全体がスリーブケース6に完全に収納されており、その材質としてはジルコニア、アルミナ、銅などの材料が用いられるが、主に耐摩耗性を考慮して、ジルコニアセラミックス材料が用いられる。また、スリーブケース6は、後述のホルダ5と安定して接続させるためのものであり、耐摩耗性、溶接性を配慮する必要がないため、ステンレス、銅、鉄、ニッケル、プラスチック、ジルコニア、アルミナなどの幅広い材料が用いられるが、主にはホルダ5と熱膨張係数を合わせ、信頼性を高めるため、ホルダ5と同様、ステンレスが用いられる。
スリーブ4の全長L1は、
1.7L2≦L1≦2.3L2
D−0.4≦L3≦D+1.2 (ただし、0.9mm≦D≦1.6mm)
の条件下では2〜12mm程度が好ましい。L1が2mmより短い場合は、スリーブがファイバスタブを保持することが困難である。L1が12mmより長い場合は、光モジュールの寸法が大きくなり過ぎてしまい、小型化の要求に対応できない。
【0027】
また、スリーブ4の全長L1はファイバスタブ1がスリーブ4に保持されている長さをL2としたとき、1.7L2≦L1≦2.3L2となることが重要である。光レセプタクル7において接続損失の再現性を良好に保つには、光コネクタのプラグフェルール10をスリーブ4に挿入した際にスリーブ4がプラグフェルール10を把持する力と、スリーブ4がファイバスタブ1を保持している力がほぼ等しくなるようにする必要がある。これを実現させるには、スリーブ4内でプラグフェルール10が把持されている長さとファイバスタブ1が保持されている長さがほぼ等しくなること、つまりスリーブ4の中央部付近でプラグフェルール10とファイバスタブ1が当接することが望ましい。
【0028】
従って、スリーブ4の全長L1の範囲を、1.7L2≦L1≦2.3L2の範囲としたときこの効果を得ることが可能となる。L1が1.7L2より小さい場合は、光コネクタのプラグフェルール10がスリーブ4で把持される力が小さくなり、安定した挿入力、抜去力を得ることが出来ない。また、L1が2.3L2より大きい場合は、光コネクタのプラグフェルールがスリーブで把持される力が大きくなり過ぎ、やはり安定した挿入力、抜去力を得ることが出来ない。なお安定した挿入力、抜去力を得るためには、L1が略2L2と等しくなることが最も望ましい。
【0029】
なお、スリーブ4の内周面の算術平均粗さ(Ra)は挿入性を考慮して、Ra0.2μm以下が望ましく、ファイバスタブ1の外径とスリーブ4の内径公差は低い接続損失を得るため、±1μm以下が望ましく、スリーブ4の内径寸法はファイバスタブ1を確実に保持するために、0.98N以下の圧入になるよう設計することが望ましい。
【0030】
ホルダ5はファイバスタブ3の一方端部がスリーブケース6に収納されたスリーブ4に挿入固定された状態で、そのスリーブケース6の外周に嵌り込んで収納する円筒状の収納部5aと、その収納部5aのほぼ中心に形成しファイバスタブ1の他方端部が固定される貫通孔を有するファイバスタブ固定部5bとから成る。
【0031】
ホルダ5は光モジュールとして図2の光素子11等を収納するケース13と溶接することが多いため、ステンレス、銅、鉄、ニッケルなどの溶接が可能な材料が用いられるが、主には耐腐食性と溶接性を考慮して、ステンレスが用いられる。
【0032】
さらに、ファイバスタブ1がホルダ5に固定されている長さL3は、ファイバスタブ1を安定して固定させるために、ファイバスタブ1の外径をDとしたとき、D−0.4≦L3≦D+1.2(ただし、0.9mm≦D≦1.6mm)となることが望ましい。L3がD−0.4より小さくなる場合は、ファイバスタブ1が固定される長さが短くなり過ぎるため、安定して固定をすることが出来なくなり、ファイバスタブ1が動いて接続損失の再現性を悪くしてしまう。またL3がD+1.2より大きい場合は、光モジュールの寸法が大きくなり過ぎてしまい、小型化の要求に対応できない。
【0033】
さらに、光コネクタのプラグフェルール10とファイバスタブ1の接続損失の再現性を良好に保つには1.7L2≦L1≦2.3L2とし、かつ、D−0.4≦L3≦D+1.2(ただし、0.9mm≦D≦1.6mm)とすることが望ましい。即ち、単にスリーブ4がプラグフェルール10を把持する力と、スリーブ4がファイバスタブ1を保持している力をほぼ等しくしても、ファイバスタブ1がホルダ5に安定して固定されていなければ、ファイバスタブ1が動いて良好な接続損失を得られないためである。
【0034】
さらにまた、ファイバスタブ1をホルダ5に固定する際は、ファイバスタブ1の外径Dをホルダ5のファイバスタブ固定部の内径D1よりも1〜20μm大きくすることが望ましい。D1が1μmより小さい場合は、ファイバスタブ1とホルダ5の圧入代が足りず、安定して固定をすることが出来なくなり、ファイバスタブ1が動いて接続損失の再現性を悪くしてしまう可能性がある。D1が20μmより大きい場合は、ファイバスタブ1とホルダ5の圧入代が大き過ぎるため、ファイバスタブ1に欠けや割れを生じ、ホルダ5を変形させてしまう恐れがある。
【0035】
なお、ファイバスタブ1がファイバスタブ固定部5bへ固定される固定方法としては、圧入しても良く、接着しても良い。さらに、圧入と接着を併用することによって固定しても構わない。いずれの場合も、ファイバスタブ1の外径Dをホルダ5のファイバスタブ固定部の内径D1よりも1〜20μm大きくすることが望ましく、この場合にLCコネクタに使用されるφ1.25mmフェルールにおいても、ファイバスタブ1の固定強度をより適正に保つことができる。また、ホルダ5のファイバスタブ固定部5bの内周面の算術平均粗さ(Ra)を0.1μmより小さくすることは加工上非常に困難であり、また加工したとしてもコストが大幅に増大するため表面粗さは0.1μm以上あることが好ましい。
【0036】
かくして、本発明の構成によれば、安定した保持状態とすることができるため、プラグフェルール10を当接する毎にスリーブ4によるファイバスタブ1の保持状態が異なることなく、高い接続損失の再現性が得られるものである。
【0037】
更には、安定した保持状態であるため、相互の光ファイバ接続部にすべりが生じることなく、光ファイバ3の端面を痛めず、光信号の導入導出に於ける信頼性を向上させることができる。
【0038】
また、従来のようにスリーブ4の自由な変形を拘束する把持リングが無いため、プラグフェルール10をスリーブ4に挿入、抜去した際に、スリーブ4が自由に変形することが可能であり、挿入力、抜去力を安定させ、良好な着脱性を得ることができる。
【0039】
次に、図1に示す本発明の光レセプタクル7を用いて光モジュールを構成する場合は、図2に示すように光レセプタクル7のファイバスタブ1を備えた一方側に、光素子11とレンズ12を備えたケース13を溶接等により接合する。
【0040】
【実施例】
本発明の実施例を説明する。
(実験1)
先ず、図1に示す光レセプタクルと、比較例として図4に示す光レセプタクルを作製した。なお光レセプタクルに接続される光コネクタはLCコネクタとした。
【0041】
各ファイバスタブに用いたフェルールは、ジルコニアセラミックスからなり、押し出し成形によって円筒状のセラミックス成形体を得て焼成工程で焼き固め、切削加工を行って図1に示す形状のフェルール試料と図3に示す形状のフェルール試料を得た。
【0042】
こうして得られたそれぞれのフェルールの貫通孔に光ファイバを挿入固定し、先端面を曲率半径20mm程度の曲面に鏡面研磨し、反対側の後端部は、LD等の光素子から出射された光が光ファイバの先端部で反射して光素子に戻る反射光を防止するため、8°の傾斜面に鏡面研磨を行い、ファイバスタブとした。
【0043】
ついで得られたファイバスタブの先端側をスリーブへ挿入したものを金具へ挿入し、図1の本発明試料の場合はファイバスタブの後端側をホルダへ圧入、比較例の試料はスリーブへファイバスタブを挿入した後、スリーブ外側に把持リングを圧入し、最後にファイバスタブ、スリーブ、把持リングの組立体をスリーブケースへ圧入することによって光レセプタクルを作製した。
【0044】
そして、各光レセプタクル試料の先端側から光コネクタのプラグフェルールを繰り返し挿抜して、プッシュプルゲージにて挿入、抜去力の測定と、パワーメータにて接続損失の測定を行った。
【0045】
【表1】
Figure 0004072069
【0046】
表1より明らかなように、本発明の光レセプタクルの挿入、抜去力は1.49〜2.14Nの範囲で安定しており、また接続損失も0.02〜0.14dBの範囲で安定している。これに対し従来の光レセプタクルの挿入、抜去力は0.84〜4.15Nの範囲でバラツキが大きく、接続損失も0.02〜0.67dBの範囲で再現性が悪いことがわかる。
【0047】
(実験2)
またスリーブの全長L1を様々な長さに変更し、プッシュプルゲージにて光レセプタクルの挿入、抜去力を測定した。
【0048】
【表2】
Figure 0004072069
【0049】
表2より明らかなように、スリーブの全長L1が1.7L2より小さい場合は、挿入、抜去力が0.24〜0.75Nと非常に小さく、またスリーブの全長L1が2.3L2より大きい場合は、挿入、抜去力が2.74〜7.75Nと大きくなる。これに対しスリーブの全長L1が1.7L2≦L1≦2.3L2の範囲では、挿入、抜去力が1.15〜2.26N範囲で安定することがわかる。
【0050】
【発明の効果】
以上のように、本発明の光レセプタクルによれば、フェルールの貫通孔に光ファイバを挿入固定したファイバスタブの後端部をホルダに固定し、ファイバスタブの先端面に接続されるプラグフェルールを保持するためのスリーブに、上記ファイバスタブの先端部を保持してなる光レセプタクルにおいて、上記ファイバスタブの外径をD(mm)、スリーブの全長をL1(mm)、ファイバスタブがスリーブに保持されている長さをL2(mm)、ファイバスタブがホルダに固定されている長さをL3(mm)としたとき、1.7L2≦L1≦2.3L2 かつD−0.4≦L3≦D+1.2(ただし、0.9mm≦D≦1.6mm)としたことにより、ファイバスタブを安定した保持状態とすることができるため、プラグフェルールを当接する毎にスリーブ5によるファイバスタブ3の保持状態が異なることなく、高い接続損失の再現性が得られ、更には、安定した保持状態であるため、相互の光ファイバ接続部にすべりが生じることなく、光ファイバ1b及び13bの端面を痛めず、光信号の導入導出に於ける信頼性を向上させることができる。
【0051】
また、上記ファイバスタブの外周面の算術平均粗さ(Ra)0.5μm以下、ホルダのファイバスタブ固定部の内周面の算術平均粗さ(Ra)を0.1〜1.6μmとし、さらに上記ファイバスタブの外径Dをホルダのファイバスタブ固定部の内径D1よりも、1〜20μm大きくしたため、ファイバスタブをホルダに安定して固定することが可能となり、ファイバスタブ1を保持する接触面積を大きくし、ファイバスタブを安定した保持状態とすることができるため、安定且つ高精度な接続を実現し、低い接続損失で、繰り返し再現性の高い、光レセプタクル及び、光レセプタクルを用いた光モジュールを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光レセプタクルの一実施形態を示す中央断面図である。
【図2】本発明の光モジュールの一実施形態を示す中央断面図である。
【図3】従来の光モジュールを示す中央断面図である。
【図4】従来の他の光レセプタクルを示す中央断面図である。
【図5】従来の他の光モジュールを示す中央断面図である。
【符号の説明】
1:ファイバスタブ
2:光ファイバフェルール
3:光ファイバ
4:スリーブ
5:ホルダ
6:スリーブケース
7:光レセプタクル
8:ファイバスタブの先端面
9:ファイバスタブの後端面
10:プラグフェルール
11:光素子
12:レンズ
13:ケース
14:光レセプタクル
15:プラグフェルール
16:ファイバスタブ
17:フェルール
18:光ファイバ
19:スリーブ
20:ホルダ
21:スリーブケース
22:光素子
23:レンズ
24:ケース
25:把持リング
26:光レセプタクル

Claims (3)

  1. フェルールの貫通孔に光ファイバを挿入固定したファイバスタブの一方をホルダに固定し、上記ファイバスタブの先端面に接続されるプラグフェルールを保持するためのスリーブに、上記ファイバスタブの他方を保持してなる光レセプタクルにおいて、上記ファイバスタブの外径をD(mm)、上記スリーブの全長をL1(mm)、上記ファイバスタブがスリーブに保持されている長さをL2(mm)、ファイバスタブがホルダに固定されている長さをL3(mm)としたとき、以下の範囲
    1.7L2≦L1≦2.3L2
    D−0.4≦L3≦D+1.2 (ただし、0.9mm≦D≦1.6mm)
    を満足するように形成し、
    上記ファイバスタブの外周面の算術平均粗さ(Ra)を0.5μm以下、上記ホルダのファイバスタブ固定部の内周面の算術平均粗さ(Ra)を0.1〜1.6μmとし、
    上記ファイバスタブの外径Dを、上記ホルダのファイバスタブ固定部の内径D1よりも、1〜20μm大きくしたことを特徴とする光レセプタクル。
  2. 上記ファイバスタブをホルダに接着または圧入と接着の併用によって固定したことを特徴とする請求項1に記載の光レセプタクル。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の光レセプタクルの一方側に光素子を収納したケースを取り付けたことを特徴とする光モジュール。
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JP2023023940A (ja) * 2021-08-06 2023-02-16 株式会社エンプラス 光レセプタクル、光モジュールおよび光レセプタクルの製造方法

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