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JP4071310B2 - 印刷装置における印字制御方法及び印刷装置 - Google Patents

印刷装置における印字制御方法及び印刷装置 Download PDF

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JP4071310B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、連続紙を用いた印刷装置における印字制御方法及び印刷装置に関し、特に、用紙頁長又は印字頁長と解像度との関係で印字頁のライン数に端数が出る場合の印字制御方法に関する。
【0002】
近年における印刷装置の多機能化の要求にともなって、印刷装置に多解像度化及び用紙サイズの多様化が要求されている。印刷装置を多解像度化し用紙サイズの多様化を図った場合に、設定される種々の解像度と用紙頁長又は印字頁長との関係で、印字頁のライン数に端数の出ることが想定される。印字頁のライン数に端数が出た場合に、印字制御をどのように行うかといった問題を解決する必要がある。
【0003】
【従来の技術】
従来の印刷装置において、連続紙として、用紙頁長(縦寸法)が例えば8インチ、11イチ、12インチのような整数インチのもの、又は8・1/2インチ、10・1/2インチのものなどが用いられている。つまり、従来の印刷装置の紙送り制御単位は1/2インチであり、連続紙の用紙頁長は1/2インチ単位である。また、印字の解像度としては、240dpi、300dpi、400dpiなどのものが用いられている。
【0004】
これらの用紙頁長と解像度との組み合わせにおいて、1頁当たりのライン数の計算値は総て自然数となり、ライン数に端数が出ることはなかった。例えば、用紙頁長が8インチ又は8・1/2インチの連続紙に240dpiで印字する場合に、1頁当たりのライン数は、それぞれ1920(=240×8)ライン、2040(=240×17/2)ラインとなり、端数は出ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、用紙サイズの多様化の要求に対応して、印刷装置の紙送り制御単位を、例えば1/3インチ又は1/6インチなどとし、用紙頁長が8・1/3インチ、8・2/3インチ、8・1/6インチなどの連続紙を用いることが考えられる。
【0006】
そうすると、例えば8・1/3インチの連続紙の頁全面に400dpiの解像度で印字する場合には、1頁当たりのライン数(ドット数、又はスキャン数とも言う)の計算値は、8・1/3×400=3333.333…ラインとなり、印字頁の1頁毎に0.333…の端数が出る。
【0007】
また、8・1/3インチの連続紙の頁を例えば2分割し、2分割されたそれぞれの領域を1頁分として用いることも考えられる。この場合には、印字の1頁分の長さ(印字頁長)は、4・1/6インチとなる。この場合において、各印字頁に400dpiの解像度で印字するとすると、印字頁の1頁当たりのライン数の計算値は、4・1/6×400=1666.666…ラインとなり、やはり1頁毎に端数が出る。
【0008】
したがって、このような場合に印字制御をどのように行うかという問題があり、1/3インチ又は1/6インチなどの紙送り制御単位を可能とするためにはこの問題を解決する必要がある。
【0009】
請求項1乃至請求項13の発明は、用紙頁長又は印字頁長と解像度との関係で印字頁のライン数の計算値に端数が出る場合の印刷を可能とし、種々の紙送り制御単位を可能とする印字制御方法及び印刷装置を提供することを目的とする。
【0010】
請求項乃至請求項13の発明は、さらに、印字の頁数が多い場合であっても、端数処理による印字位置のずれが累積することなく、正しい位置に印字を行うことのできる印字制御方法及び印刷装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る方法は、指定された解像度yによって印字データを連続紙に印字する印刷装置における印字制御方法であって、前記印字データの1頁分の長さを印字頁長LDとし、(印字頁長LD×解像度y)の値が自然数とならない場合に、小数点以下を切り捨てて得られる自然数Aを印字頁の1頁当たりのライン数と切り捨てられた小数の合計が設定値D(Dは自然数)以上となったときに、そのときの印字頁に前記設定値Dに等しいライン数の補正ラインを追加する。
【0012】
請求項2の発明に係る方法は、指定された解像度yによって印字データを連続紙に印字する印刷装置における印字制御方法であって、前記印字データの1頁分の長さを印字頁長LDとし、前記連続紙の1頁の長さを用紙頁長LPとし、前記連続紙の各頁に、M(Mは自然数)=用紙頁長LP÷印字頁長LDで得られる印字頁数Mの前記印字データを印字するとともに、(印字頁長LD×解像度y)の値が自然数とならない場合に、小数点以下を切り捨てて得られる自然数Aを印字頁の1頁当たりのライン数と切り捨てられた小数の合計が設定値D(Dは自然数)以上となったときに、そのときの印字頁に前記設定値Dに等しいライン数の補正ラインを追加する。
【0013】
請求項3の発明に係る方法は、指定された解像度yによって印字データを連続紙に印字する印刷装置における印字制御方法であって、前記連続紙の1頁の長さを用紙頁長LPとし、用紙頁長LPの全長にわたって1頁分の前記印字データを印字するとともに、(用紙頁長LP×解像度y)の値が自然数とならない場合に、小数点以下を切り捨てて得られる自然数Aを印字頁の1頁当たりのライン数と切り捨てられた小数の合計が設定値D(Dは自然数)以上となったときに、そのときの印字頁に前記設定値Dに等しいライン数の補正ラインを追加する。
【0015】
請求項の発明に係る方法は、前記補正ラインを前記印字頁の最終ラインの後に追加する。請求項の発明に係る方法は、前記補正ラインを前記印字頁の先頭ラインの前に追加する。
【0016】
請求項の発明に係る方法は、前記補正ラインの印字データを空白データとする。請求項の発明に係る方法は、指定された解像度yによって印字データを連続紙に印字する印刷装置における印字制御方法であって、制御数x(xは自然数)を用いて前記連続紙の紙送り制御単位を(1/x)として表し、定数N(Nは自然数)を用いて前記印字データの1頁分の長さである印字頁長LDを(N/x)として表し、(y×N)をxで除したときの商をA余りをBとしたときに、 商Aを印字頁の1頁当たりのライン数とするとともに、余りBの合計値ΣBが〔設定値m(mは自然数)×x〕以上となったときに、そのときの印字頁に前記設定値mに等しいライン数の補正ラインを追加する。
【0017】
請求項の発明に係る方法は、指定された解像度yによって印字データを連続紙に印字する印刷装置における印字制御方法であって、制御数x(xは自然数)を用いて前記連続紙の紙送り制御単位を(1/x)として表し、定数N(Nは自然数)を用いて前記印字データの1頁分の長さである印字頁長LDを(N/x)として表し、(y×N)をxで除したときの商をA余りをBとしたときに、商Aを印字頁の1頁当たりのライン数とするとともに、余りBの合計値ΣB÷xの商をα余りをβとし、商αが設定値m(mは自然数)以上となったときに、そのときの印字頁に前記設定値mに等しいライン数の補正ラインを追加し、余りβを繰り越しとして余りBに加算して前記補正ラインのライン数を求める。
【0018】
請求項の発明に係る方法は、前記補正ラインを前記印字頁の最終ラインの後に追加する。請求項10の発明に係る方法は、前記補正ラインを前記印字頁の先頭ラインの前に追加する。
【0019】
請求項11の発明に係る方法は、前記補正ラインの印字データを空白データとする。請求項12の発明に係る装置は、指定された解像度yによって印字データを連続紙に印字する印刷装置であって、前記印字データの1頁分の長さを印字頁長LDとして記憶する手段と、(印字頁長LD×解像度y)の値が自然数とならない場合に、小数点以下を切り捨てて得られる自然数Aを印字頁の1頁当たりのライン数として印字制御を行う印字制御手段と、切り捨てられた小数の合計が設定値D(Dは自然数)以上となったときに、そのときの印字頁に前記設定値Dに等しいライン数の補正ラインを追加する補正制御手段とを有して構成される。
【0021】
請求項13の発明に係る装置は、指定された解像度yによって印字データを連続紙に印字する印刷装置であって、前記連続紙の紙送り制御単位(1/x)を記憶する手段と、前記印字データの1頁分の長さである印字頁長LDを(N/x)として表すための定数N(Nは自然数)を記憶する手段と、(y×N)をxで除したときの商A及び余りをBを算出する手段と、商Aを印字頁の1頁当たりのライン数として印字制御を行う印字制御手段と、余りBの合計値ΣBを求める手段と、合計値ΣBが〔設定値m(mは自然数)×x〕以上となったときに、そのときの印字頁に前記設定値mに等しいライン数の補正ラインを追加する補正制御手段とを有して構成される。
【0022】
請求項1乃至請求項3及び請求項13の発明について、図1及び図5に示すフローチャートに基づいて説明する。
例えばMPU10が、ワークメモリ13から、N/xとして用紙頁長LPを取得する(#11)。同じく、解像度yを取得する(#12)。(y×N/x)を計算し、小数点以下を切り捨てた値をAとしてワークメモリ13に記憶する(#13)。印字頁の1頁のライン数nをAと決定し、すなわちn=Aと決定し、バッファメモリ14に記憶された印字データDDに基づいて1頁分の印字データDDを作成する(#14)。作成した印字データDDを印字制御部22に送出する(#15)。印字制御部22は、送出された印字データDDを、紙送り制御部21によって紙送りされている連続紙PPに印字する。次の頁がある場合には(#16でイエス)、ステップ#11以降の動作を繰り返す。
【0023】
請求項乃至請求項13の発明について、図1及び図6に示すフローチャートに基づいて説明する。ワークメモリ13のメモリ領域であるA、B、ΣBをクリアする(#21)。N/xとして用紙頁長LPを取得する(#22)。解像度yを取得する(#23)。(y×N/x)を計算し、その商をAとし余りをBをして、それぞれワークメモリ13に記憶する(#24)。ΣBに余りBを加算する(#25)。ΣB/xを計算し、その商をαとし余りをβとしてそれぞれワークメモリ13に記憶する(#26)。
【0024】
αが設定値α0 以上である場合には(#27でイエス)、その頁の後端にライン数α0 の補正ラインを追加する処理を行う(#28)。βをΣBに代入する(#29)。次の頁がある場合には(#30でイエス)、ステップ#22以降を繰り返す。次の頁がない場合には(#30でノー)、メモリ領域であるA、B、ΣBをクリアする(#31)。
【0025】
なお、印字データDDは、通常、ビットマップ状のイメージデータであるが、ベクトルデータ又はキャラクタデータなどでもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る印刷装置1のブロック図、図2は印刷装置1のMPU10における処理の例を機能的に示すブロック図、図3は用紙頁長LPと印字頁長LDとの関係を示す図、図4は印字頁におけるライン(印字ライン)の状態を説明するための図である。
【0027】
印刷装置1は、指定された解像度yによって印字データDDを連続紙PPに印字する。紙送り制御部21により紙送り制御された連続紙PPに、印字制御部22によって印字される。紙送りの最小ピッチである紙送り制御単位は、1/xインチである。xは制御数であり、自然数である。制御数xは、例えば「3」又は「6」であり、それぞれの場合の紙送り制御単位は「1/3インチ」又は「1/6インチ」である。印字データDDは、図示しないホストから転送され、バッファメモリ14に記憶される。
【0028】
連続紙PPの用紙サイズは、図示しないサイズセンサによって自動的に検出され、MPU10に入力される。そのようなサイズセンサとして、例えば連続紙PPの折り畳み装置のガイドの位置を検出するセンサを利用することができる。用紙サイズのデータとして、連続紙PPのミシン目WL間の距離である用紙頁長(縦寸法)LP、及び印字領域の幅の寸法(横寸法)が含まれる。また、パネル25に設けられたスイッチ又はボタンなどを操作して、それらのデータを入力し設定することも可能である。
【0029】
印字データDDの印刷に当たって、1頁の長さつまり印字頁長LDは、印字データDDに含まれた属性情報によって指定される。その属性情報は、印字頁長LDを直接に指定する情報の場合、及び連続紙PPの各頁(用紙頁)に割り当てられる印字頁数M(Mは自然数)に関する情報の場合がある。後者の場合には、印字頁数Mは用紙頁1頁に割り当てられる印字頁の数であり、印字頁長LD=用紙頁長LP÷Mとして算出される(図3を参照)。したがって、連続紙PPの紙送り方向(縦方向)における印字の対象領域は、連続紙PPの全領域である。
【0030】
印刷装置1は、印字頁の1頁に印字されるライン数を決定する印字制御モードとして、2つの制御モードを備えている。第1の制御モードでは、印字頁長LD×解像度yによって計算される値が自然数となる場合には、計算された値がそのまま印字頁の1頁当たりのライン数として決定される。印字頁長LD×解像度yによって計算される値が自然数とならない場合には、小数点以下を切り捨てて得られる自然数Aが印字頁の1頁当たりのライン数として決定される。決定されたライン数に応じて、印字制御部22による印字制御が行われる。
【0031】
第2の制御モードでは、第1の制御モードによる印字制御に加えて、切り捨てられた小数の合計が設定値D(Dは自然数)以上となったときに、そのときの印字頁に設定値Dに等しいライン数の補正ラインを追加するよう、印字制御部22による印字制御が行われる。後述する図2のブロック図に示される設定値m、及び図6のフローチャートにおいて用いられる設定値α0 は、この設定値Dに相当する。これらの設定値D、m、α0 は、その頁に追加される補正ラインのライン数を示す点で同じ機能を果たすものであり、補正ラインのライン数の算出方法の例を示すものである。
【0032】
補正ラインの位置は、位置モードを切り換えることによって2種類のうちから選択することができる。第1の位置モードでは、その印字頁の最終ラインの後に追加するように制御される。第2の位置モードでは、補正ラインを印字頁の先頭ラインの前に追加するように制御される。デフォルト値は第1の位置モードである。補正ラインの追加に当たって、その印字データDSの種類を選択することができる。通常は、補正ラインのための印字データである補正印字データDSは空白データに設定される。また、例えば印字データDDの背景色が空白又は用紙の下地色でない場合には、補正印字データDSは印字データDDの背景色に設定される。補正印字データDSは、補正印字データメモリ15に記憶される。つまり、補正ラインの印字に当たって、補正印字データメモリ15に記憶された補正印字データDSが使用され、バッファメモリ14に記憶された印字データDDは使用されない。但し、補正印字データDSとして空白データを使用する場合には、実質的なデータは不要であり、制御によって空白データを補正印字データDSとすることができる。したがって、この場合には記憶容量が少なくなり制御が容易である。
【0033】
検出された用紙サイズに基づく用紙頁長LP、指定された解像度y、制御数x又は紙送り制御単位1/x、印字頁数M、設定値D、印字頁長LD、設定値α0 、A、B、ΣB、α、β、その他の定数又は変数は、ワークメモリ13に記憶される。MPU10は、主メモリ11、ROM12、及びワークメモリ13に記憶されたプログラム及びデータに基づいて、種々の演算を行い、種々の定数又は変数を算出し、スキャンクロックCKに同期して紙送り制御部21及び印字制御部22を制御する。各種設定値の入力、変更、各種モードの設定又は選択などは、パネル25を操作して行うことが可能である。
【0034】
図2において、印刷装置1には、連続紙PPの紙送り制御単位(1/x)を記憶するメモリ領域31、印字頁長LDを(N/x)として表すための定数N(Nは自然数)を記憶するメモリ領域32、解像度yを記憶するメモリ領域33、(y×N)をxで除したときの商A及び余りをBを算出する演算部34、商Aを記憶するメモリ領域35、余りをBを記憶するメモリ領域36、商Aを印字頁の1頁当たりのライン数として印字制御を行う印字制御部22、余りBの合計値ΣBを求める加算部37、設定値m(mは自然数)を記憶するメモリ領域38、合計値ΣBが(設定値m×x)以上となったときの印字頁に設定値mに等しいライン数の補正ラインを追加するための制御を行う補正制御部39が設けられる。なお、印字制御部22は、補正制御部39の制御によって1頁当たりのライン数に補正ラインのライン数を追加して印字制御を行う。なお、後述する図6のフローチャートにおいて用いられる設定値α0 は、この設定値mに相当する。
【0035】
図3(A)は、印字頁数Mが「1」の場合の用紙頁長LPと印字頁長LDとの関係を示す。この場合には、用紙頁長LPと印字頁長LDとは互いに等しく、印字頁の1頁が用紙頁1頁に等しい。
【0036】
図3(B)は、印字頁数Mが「3」の場合の用紙頁長LPと印字頁長LDとの関係を示す。この場合には、用紙頁長LPは印字頁長LDの3倍であり、印字頁の3頁が用紙頁1頁に等しい。
【0037】
図4(A)に示すように、連続紙PPの紙送りは、両耳部に設けられた送り穴SHによって、垂直方向(縦方向)に行われる。この例では、用紙頁長LPと印字頁長LDとが等しい。水平方向(横方向)がライン方向(又はスキャン方向)である。また、図4(B)に示すように、各ラインLINは互いに等間隔であり、印字頁の1頁には、その先頭から、第1ライン、第2ライン、第3ライン…、第(n−1)ライン、第nラインまでのn個のラインLINが印字される。1頁当たりのライン数nは、上述したように、印字頁長LD、解像度y、及び制御モードなどに応じてMPU10において決定される。各ラインLINは、多くの場合、所定の水平方向の解像度で配置された多数のドットからなる。
【0038】
次に、印刷装置1における印字制御動作について、フローチャートを参照して説明する。
図5は第1の制御モードでの印字制御動作を示すフローチャート、図6は第2の制御モードでの印字制御動作を示すフローチャートである。
〔第1の制御モード〕
まず、第1の制御モードについて説明する。
【0039】
図5において、MPU10が、ワークメモリ13から、N/xとして用紙頁長LPを取得する(#11)。同じく、解像度yを取得する(#12)。MPU10が、(y×N/x)を計算し、小数点以下を切り捨てた値をAとしてワークメモリ13に記憶する(#13)。印字頁の1頁のライン数nをAと決定し、すなわちn=Aと決定し、バッファメモリ14に記憶された印字データDDに基づいて1頁分の印字データDDを作成する(#14)。作成した印字データDDを印字制御部22に送出する(#15)。印字制御部22は、送出された印字データDDを、紙送り制御部21によって紙送りされている連続紙PPに印字する。次の頁がある場合には(#16でイエス)、ステップ#11以降の動作を繰り返す。
〔第2の制御モード〕
次に、第2の制御モードについて説明する。
【0040】
図6において、ワークメモリ13のメモリ領域であるA、B、ΣBをクリアする(#21)。N/xとして用紙頁長LPを取得する(#22)。解像度yを取得する(#23)。MPU10が、(y×N/x)を計算し、その商をAとし余りをBをして、それぞれワークメモリ13のメモリ領域に記憶する(#24)。ΣBに余りBを加算する(#25)。ΣB/xを計算し、その商をαとし余りをβとしてそれぞれワークメモリ13のメモリ領域に記憶する(#26)。
【0041】
αが設定値α0 以上である場合には(#27でイエス)、その頁の後端にライン数α0 の補正ラインを追加する処理を行う(#28)。βをΣBに代入する(#29)。次の頁がある場合には(#30でイエス)、ステップ#22以降を繰り返す。次の頁がない場合には(#30でノー)、メモリ領域であるA、B、ΣBをクリアする(#31)。
〔第2の制御モードの印字状態〕
次に、第2の制御モードにおける印字状態について説明する。
【0042】
図7〜図9は第2の制御モードで且つ第1の位置モードでの各印字頁における印字データDD及び補正印字データDSの位置を示す図である。これらの図のうち、図7は、制御数x=3、定数N=25、解像度y=400、設定値α0 =1の場合、図8は、制御数x=3、定数N=26、解像度y=400、設定値α0 =1の場合、図9は、制御数x=3、定数N=26、解像度y=400、設定値α0 =2の場合を示す。これらはいずれも印字頁数Mが「1」の場合である。
【0043】
また、図10及び図11は第2の制御モードで且つ第1の位置モードでの印字頁と印字データDD及び補正印字データDSとの関係を示す図である。これらの図のうち、図10は、制御数x=3、定数N=25、解像度y=400の場合であり、さらに図10(A)は設定値α0 =1の場合、図10(B)は設定値α0 =2の場合である。また、図11は、制御数x=3、定数N=26、解像度y=400の場合であり、さらに図11(A)は設定値α0 =1の場合、図11(B)は設定値α0 =2の場合である。
【0044】
図7及び図10(A)において、制御数x=3、定数N=25、解像度y=400、設定値α0 =1であるので、商Aは「3333」であり、余りBは「1」である。3頁毎にαが「1」となり、設定値α0 (=1)と等しくなるので、3頁毎に1つの補正ラインが追加される。したがって、通常の頁のライン数nは「3333」であり、3つ毎の頁のライン数nは「3334」である。
【0045】
印字頁の第1頁において、1,2,3,…,3333の、3333個のスキャンクロックCKに同期して、各ラインLINの印字データDDが印字される。印字頁の第2頁においても、第1頁と同様に、3333個のスキャンクロックCKに同期して、各ラインLINの印字データDDが印字される。印字頁の第2頁においては、3333個のスキャンクロックCKに同期して各ラインLINの印字データDDが印字された後に、3334個目のスキャンクロックCKに同期して補正ラインの補正印字データDSが印字される。
【0046】
用紙頁と印字頁との関係を見ると、基本的には、用紙頁の第1頁、第2頁、第3頁…に、印字頁の第1頁、第2頁、第3頁…が印字される。用紙頁の第1頁の末端には、印字頁の第2頁の第1番のラインの一部が印字されている。用紙頁の第2頁の末端には、印字頁の第3頁の第1番のラインのより多くの部分が印字されている。しかし、印字頁の第3頁の後端に補正ラインを印字しているため、用紙頁の第4頁の先頭には、印字頁の第4頁の第1番のラインが位置ずれなく印字される。
【0047】
もし、仮に、このような補正ラインを追加しない場合には、1頁当たりで1/3ラインだけずれるので、例えば300頁では100ラインの位置ずれとなる。これは解像度yが400dpiの場合に1/4インチの位置ずれとなり、多くの場合に実際の使用は不可能である。
【0048】
このように、本実施形態においては、商Aを通常の印字頁のライン数として決定することにより、印字頁長LDと解像度yとの関係で印字頁のライン数の計算値に端数が出る場合の印刷が可能となり、種々の紙送り制御単位を採用することが可能となる。小数点以下を切り捨てた分だけ位置ずれが生じるが、その位置ずれは僅かであるため、頁数が少ない場合には実用上ほとんど問題にならない。
【0049】
また、適宜補正ラインを追加することによって、端数処理による印字位置のずれが累積しなくなり、印字位置が正確となる。したがって、印字の頁数が多い場合であっても、印字位置のずれは起こらない。
【0050】
したがって、本実施形態の印刷装置1においては、多解像度化と用紙サイズの多様化を図ることができ、機能の向上とともに印字品質及び性能の向上を図ることができる。
【0051】
なお、図7に示す例では、設定値α0 が「1」であるので図10(A)と対応するが、設定値α0 を「2」とした場合には、図10(B)に示すようになる。つまり、この場合には、通常の印字頁である第1〜5頁はライン数nが「3333」であり、6つ毎の印字頁には2つの補正ラインが追加されてライン数nは「3335」となる。
【0052】
図8及び図11(A)において、制御数x=3、定数N=26、解像度y=400、設定値α0 =1であるので、商Aは「3466」であり、余りBは「2」である。2頁目及び3頁目にαが「1」となり、設定値α0 (=1)と等しくなるので、2頁目及び3頁目にそれぞれ1つの補正ラインが追加される。したがって、通常の1頁のライン数nは「3466」であり、他の2頁のライン数nは「3467」である。
【0053】
用紙頁と印字頁との関係を見ると、基本的には、用紙頁の第1頁、第2頁、第3頁…に、印字頁の第1頁、第2頁、第3頁…が印字される。用紙頁の第1頁の末端には、印字頁の第2頁の第1番のラインの一部が印字されている。しかし、印字頁の第2頁の後端に補正ラインを印字しているため、用紙頁の第2頁の末端と印字頁の第2頁の末端との位置ずれは少なくなっている。また、印字頁の第3頁の後端に補正ラインを印字しているため、用紙頁の第4頁の先頭には、印字頁の第4頁の第1番のラインが位置ずれなく印字される。
【0054】
このように、図7の場合と同様に、補正ラインを追加することによって、印字の頁数が多い場合であっても端数処理による印字位置のずれが累積しなくなり、印字位置が正確となる。設定値α0 を最小値の「1」としているので、各頁の印字データDDの位置ずれは1ライン以下となり最小限に抑えられる。
【0055】
図9及び図11(B)において、制御数x=3、定数N=26、解像度y=400、設定値α0 =2であるので、商Aは「3466」であり、余りBは「2」である。3頁目にαが「2」となり、設定値α0 (=2)と等しくなるので、3頁目に2つの補正ラインが追加される。したがって、通常の2頁のライン数nは「3466」であり、3頁毎のライン数nは「3468」である。
【0056】
用紙頁と印字頁との関係を見ると、基本的には、用紙頁の第1頁、第2頁、第3頁…に、印字頁の第1頁、第2頁、第3頁…が印字される。用紙頁の第1頁及び第2頁の末端には、印字頁の第2頁又は第3頁の第1番のラインの一部が印字されている。しかし、印字頁の第3頁の後端に補正ラインを印字しているため、用紙頁の第4頁の先頭には、印字頁の第4頁の第1番のラインが位置ずれなく印字される。
【0057】
このように、図8の場合と同様に、補正ラインを追加することによって、印字の頁数が多い場合であっても端数処理による印字位置のずれが累積しなくなり、印字位置が正確となる。設定値α0 を「2」としているので、設定値α0 を「1」とした場合と比較して補正ラインを追加する回数が少なくなり、それだけ制御が容易となる。
【0058】
上述の実施形態においては、第1の位置モードである場合について説明したが、第2の位置モードである場合には、補正ラインが印字頁の先頭ラインの前に追加される。その場合の動作のフローチャートは、例えば図6のフローチャートにおけるステップ#28の「後端」を「先頭」に変更したものとなる。また、図10及び図11において、補正ラインの補正印字データDSが、その下に示された印字データDDの頁に含まれることとなる。
【0059】
上述の実施形態において、印刷装置1の各部又は全体の構成、処理動作の内容及び順序、ワークメモリ13の内容、連続紙PPの形状寸法、紙送り制御単位の値などは、本発明の主旨に沿って適宜変更することができる。本発明は、レーザプリンタ、LEDアレイプリンタ、インクジェットプリンタ、ドットインパクトプリンタ、サーマルプリンタなど、連続紙PPを用いる種々の印刷装置及び印字制御方法に適用することができる。
【0060】
【発明の効果】
請求項1乃至請求項13の発明によると、用紙頁長又は印字頁長と解像度との関係で印字頁のライン数の計算値に端数が出る場合であっても印刷が可能となり、種々の紙送り制御単位を採用することが可能となる。
【0061】
請求項乃至請求項13の発明によると、印字の頁数が多い場合であっても、端数処理による印字位置のずれが累積することなく、正しい位置に印字を行うことができる。
【0062】
請求項及び請求項11の発明によると、補正ラインの印字データのために特別のデータを準備する必要がなく、制御が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印刷装置のブロック図である。
【図2】印刷装置のMPUにおける処理を機能的に示すブロック図である。
【図3】用紙頁長と印字頁長との関係を示す図である。
【図4】印字頁におけるラインの状態を説明するための図である。
【図5】第1の制御モードでの印字制御動作を示すフローチャートである。
【図6】第2の制御モードでの印字制御動作を示すフローチャートである。
【図7】第2の制御モードでの各印字頁における印字データ及び補正印字データの位置を示す図である。
【図8】第2の制御モードでの各印字頁における印字データ及び補正印字データの位置を示す図である。
【図9】第2の制御モードでの各印字頁における印字データ及び補正印字データの位置を示す図である。
【図10】第2の制御モードでの印字頁と印字データ及び補正印字データとの関係を示す図である。
【図11】第2の制御モードでの印字頁と印字データ及び補正印字データとの関係を示す図である。
【符号の説明】
1 印刷装置
10 MPU(印字制御手段、補正制御手段)
13 ワークメモリ(記憶する手段)
22 印字制御部(印字制御手段)
31〜33,35,36,38 メモリ領域(記憶する手段)
39 補正制御部(補正制御手段)
PP 連続紙

Claims (13)

  1. 指定された解像度yによって印字データを連続紙に印字する印刷装置における印字制御方法であって、
    前記印字データの1頁分の長さを印字頁長LDとし、
    (印字頁長LD×解像度y)の値が自然数とならない場合に、小数点以下を切り捨てて得られる自然数Aを印字頁の1頁当たりのライン数と
    切り捨てられた小数の合計が設定値D(Dは自然数)以上となったときに、そのときの印字頁に前記設定値Dに等しいライン数の補正ラインを追加する、
    ことを特徴とする印刷装置における印字制御方法。
  2. 指定された解像度yによって印字データを連続紙に印字する印刷装置における印字制御方法であって、
    前記印字データの1頁分の長さを印字頁長LDとし、前記連続紙の1頁の長さを用紙頁長LPとし、前記連続紙の各頁に、M(Mは自然数)=用紙頁長LP÷印字頁長LDで得られる印字頁数Mの前記印字データを印字するとともに、
    (印字頁長LD×解像度y)の値が自然数とならない場合に、小数点以下を切り捨てて得られる自然数Aを印字頁の1頁当たりのライン数と
    切り捨てられた小数の合計が設定値D(Dは自然数)以上となったときに、そのときの印字頁に前記設定値Dに等しいライン数の補正ラインを追加する、
    ことを特徴とする印刷装置における印字制御方法。
  3. 指定された解像度yによって印字データを連続紙に印字する印刷装置における印字制御方法であって、
    前記連続紙の1頁の長さを用紙頁長LPとし、用紙頁長LPの全長にわたって1頁分の前記印字データを印字するとともに、
    (用紙頁長LP×解像度y)の値が自然数とならない場合に、小数点以下を切り捨てて得られる自然数Aを印字頁の1頁当たりのライン数と
    切り捨てられた小数の合計が設定値D(Dは自然数)以上となったときに、そのときの印字頁に前記設定値Dに等しいライン数の補正ラインを追加する、
    ことを特徴とする印刷装置における印字制御方法。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の印字制御方法において、
    前記補正ラインを前記印字頁の最終ラインの後に追加する、
    ことを特徴とする印字制御方法。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の印字制御方法において、
    前記補正ラインを前記印字頁の先頭ラインの前に追加する、
    ことを特徴とする印字制御方法。
  6. 前記補正ラインの印字データを空白データとする、
    請求項乃至請求項のいずれかに記載の印字制御方法。
  7. 指定された解像度yによって印字データを連続紙に印字する印刷装置における印字制御方法であって、
    制御数x(xは自然数)を用いて前記連続紙の紙送り制御単位を(1/x)として表し、定数N(Nは自然数)を用いて前記印字データの1頁分の長さである印字頁長LDを(N/x)として表し、(y×N)をxで除したときの商をA余りをBとしたときに、
    商Aを印字頁の1頁当たりのライン数とするとともに、
    余りBの合計値ΣBが〔設定値m(mは自然数)×x〕以上となったときに、そのときの印字頁に前記設定値mに等しいライン数の補正ラインを追加する、
    ことを特徴とする印字制御方法。
  8. 指定された解像度yによって印字データを連続紙に印字する印刷装置における印字制御方法であって、
    制御数x(xは自然数)を用いて前記連続紙の紙送り制御単位を(1/x)として表し、定数N(Nは自然数)を用いて前記印字データの1頁分の長さである印字頁長LDを(N/x)として表し、(y×N)をxで除したときの商をA余りをBとしたときに、
    商Aを印字頁の1頁当たりのライン数とするとともに、余りBの合計値ΣB÷xの商をα余りをβとし、商αが設定値m(mは自然数)以上となったときに、そのときの印字頁に前記設定値mに等しいライン数の補正ラインを追加し、余りβを繰り越しとして余りBに加算して前記補正ラインのライン数を求める、
    ことを特徴とする印字制御方法。
  9. 請求項又は請求項記載の印字制御方法において、
    前記補正ラインを前記印字頁の最終ラインの後に追加する、
    ことを特徴とする印字制御方法。
  10. 請求項又は請求項記載の印字制御方法において、
    前記補正ラインを前記印字頁の先頭ラインの前に追加する、
    ことを特徴とする印字制御方法。
  11. 前記補正ラインの印字データを空白データとする、
    請求項乃至請求項10のいずれかに記載の印字制御方法。
  12. 指定された解像度yによって印字データを連続紙に印字する印刷装置であって、
    前記印字データの1頁分の長さを印字頁長LDとして記憶する手段と、
    (印字頁長LD×解像度y)の値が自然数とならない場合に、小数点以下を切り捨てて得られる自然数Aを印字頁の1頁当たりのライン数として印字制御を行う印字制御手段と、
    切り捨てられた小数の合計が設定値D(Dは自然数)以上となったときに、そのときの印字頁に前記設定値Dに等しいライン数の補正ラインを追加する補正制御手段と、
    を有してなることを特徴とする印刷装置。
  13. 指定された解像度yによって印字データを連続紙に印字する印刷装置であって、
    前記連続紙の紙送り制御単位(1/x)を記憶する手段と、
    前記印字データの1頁分の長さである印字頁長LDを(N/x)として表すための定数N(Nは自然数)を記憶する手段と、
    (y×N)をxで除したときの商A及び余りをBを算出する手段と、
    商Aを印字頁の1頁当たりのライン数として印字制御を行う印字制御手段と、
    余りBの合計値ΣBを求める手段と、
    合計値ΣBが〔設定値m(mは自然数)×x〕以上となったときに、そのときの印字頁に前記設定値mに等しいライン数の補正ラインを追加する補正制御手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
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