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JP4064093B2 - 積層フィルム - Google Patents

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JP4064093B2
JP4064093B2 JP2001354188A JP2001354188A JP4064093B2 JP 4064093 B2 JP4064093 B2 JP 4064093B2 JP 2001354188 A JP2001354188 A JP 2001354188A JP 2001354188 A JP2001354188 A JP 2001354188A JP 4064093 B2 JP4064093 B2 JP 4064093B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は積層フィルムに関し、更に詳しくは寸法安定性、帯電防止性、背面転写性、耐削れ性、耐ブロッキング性、印刷性等に優れたICキャリアテープ用積層フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電話用カード、乗物用カード、買物用カード等に使用されている磁気方式プリペードカードは偽造や変造されて使用されことがあり、大きな社会問題となっている。このため、磁気方式プリペードカードの代替として、セキュリティー機能に優れたIC使用のカードが、一躍脚光を浴びる様になった。このような用途で使用されるICモジュールは近年使用量が多くなってきた。ICチップ、特にリード線の無いタイプの搬送に関しては、紙やプラスチックでできたキャリアテープを用いて行っている。即ち、ICチップをキャリア内に挿入し、外に飛び出さないようにカバーテープで封止してから、搬送や保管を行っている。このキャリアテープ方式では、粘着カバーフィルムを剥がす際に数万ボルトもの静電気を発生させるおそれがある。特にキャリアがプラスチックフィルムの場合、テープ剥離による静電気がICチップに悪影響を与える問題がある。
【0003】
一方、基材となるプラスチックフィルムとしては、耐水性、耐薬品性、機械的強度、寸法安定性、電気特性に優れたポリエステルフィルム、特にポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレートからなるフィルムが用いられ、或は検討されているが、かかるポリエステルフィルムは帯電し易い欠点を有している。フィルムが帯電すると、その表面にゴミやほこりが付着し、品質上のトラブルが生じる。また、フィルム加工工程で有機溶剤を用いる場合には、帯電したフィルムからの放電により引火の危険が生じる。
【0004】
このような帯電による問題の対策として、ポリエステルフィルムに有機スルホン酸塩基等のアニオン性化合物、金属粉、カーボン粉等を練り込む方法や、ポリエステルフィルムの表面に金属化合物を蒸着する方法等が提案され、実用化されている。しかしながら、このような方法ではフィルムの透明性が低下してしまう問題や、加工コストが高いといった問題がある。
【0005】
また、別の方法として、フィルム表面に制電性塗膜を形成する方法が種々提案され、かつ実用化されている。この制電性塗膜に含有させる帯電防止剤としては、低分子型のものや高分子型のものが知られているが、それぞれ長短所を有する。そこで、帯電防止剤はその特性を用途に合わせて使い分けられる。例えば、低分子型の帯電防止剤としては、スルホン酸塩基を有する長鎖アルキル化合物(特開平4−28728号公報)等のような界面活性剤型のアニオン系帯電防止剤が知られており、また高分子型の帯電防止剤としては、主鎖にイオン化された窒素元素を有するポリマー(特開平3−255139号公報、特開平4−288127号公報、特開平6−320390号公報)や、スルホン酸塩基変性ポリスチレン(特開平5−320394号公報)等が知られている。
【0006】
しかしながら、低分子型の帯電防止剤を用いた制電性塗膜では、帯電防止剤の一部が塗膜中を移動して界面に集積しフィルムの反対面等に移行する問題や、帯電防止性(制電性)が経時的に低下するという問題がある。一方、高分子型の帯電防止剤を用いた制電性塗膜では、良好な制電性を得るために多量の帯電防止剤の配合が必要であること、膜厚の厚い制電性塗膜を形成させることが必要であることのため経済的でない。また、製品にならなかった屑フィルム(例えば、製造工程で切断除去したフィルム端部等)を回収し、フィルム製造用の再生材料として使用すると、溶融製膜の際に該再生材料中に含まれる塗膜成分が熱劣化し、得られたフィルムが著しく着色し実用性に欠ける(回収性が劣る)ものとなる等の問題が生じる。更に、フィルム同士が剥離し難い(ブロッキングする)、塗膜が削れ易い等の欠点が生じ、その解決が望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、かかる従来技術の問題点を解消し、コロナ放電処理等の前処理を施すことなく低加工コストで制電性被膜を塗設でき、かつ優れた寸法安定性、帯電防止性、背面転写性、耐削れ性、耐ブロッキング性、回収性を有するICキャリアテープ用の積層フィルムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、本発明によれば、ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、ガラス転移温度が−10〜50℃のアクリル共重合体(A)40〜85重量%、チオフェン及び/又はチオフェン誘導体を重合して得られる帯電防止剤(B)10〜50重量%及び界面活性剤(C)1〜10重量%からなる組成を含む制電性被膜が設けられている積層フィルムであって、該積層フィルムの被膜面の23℃、湿度50%下での表面固有抵抗が2×10〜5×10(Ω/□)であるICキャリアテープ用積層フィルムによって達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
【0010】
[ポリエステル]
本発明においてポリエステルフィルムを構成するポリエステルとは、ジカルボン酸成分とグリコール成分からなる線状飽和ポリエステルである。このジカルボン酸成分としては、テレルタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、4,4´−ジフェニルジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、等を好ましく例示することができる。特にフィルムの機械的性質の点から、テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸が好ましい。
【0011】
また、このグリコール成分としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−へキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ポリエチレングリコール、等を好ましく例示することができる。特にフィルムの剛直性の点から、エチレングリコールが好ましい。
【0012】
かかるポリエステルのうち、ポリエチレンテレフタレートあるいはポリエチレン−2,6−ナフタレートが、機械的特性(例えば高ヤング率)に優れ、熱的特性(例えば耐熱寸法安定性)に優れたフィルムが得られるため好ましい。
【0013】
上記ポリエチレンテレフタレートやポリエチレン−2,6−ナフタレートは、第三成分としてテレフタル酸又は2,6−ナフタレンジカルボン酸以外の上記ジカルボン酸成分あるいはエチレングリコール以外の上記グリコール成分を共重合したコポリエステルであってもよく、三官能以上の多価カルボン酸成分あるいはポリオール成分を得られるポリエステルが実質的に線状となる範囲(例えば、5mol%以下)で少量共重合したポリエステルであっても良い。
【0014】
上記ポリエステルは常法により製造することができる。ポリエステルの固有粘度(オルソクロロフェノール中35℃で測定)は0.45dl/g以上、更には0.5dl/g以上1.0dl/g以下であることが好ましい。この固有粘度が0.45dl/g以上であると、フィルムの剛性が大きい等の機械的特性が良好となる。
【0015】
上記ポリエステルには、フィルムの滑り性を良好なものとするため、滑剤として平均粒径が0.01〜2.0μm程度の有機や無機の微粒子を、例えば0.01〜5重量%の配合割合で含有させることができる。かかる微粒子の具体例として、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、カオリン、タルク、酸化チタン、硫酸バリウム等のような無機微粒子、架橋シリコーン樹脂、架橋ポリスチレン樹脂、架橋アクリル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂等のような耐熱性ポリマーからなる有機微粒子等を好ましく挙げることができる。
【0016】
前記微粒子以外にも着色剤、公知の帯電防止剤、有機滑剤(滑り剤)、触媒、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレンコポリマー、オレフィン系アイオノマーのような他の樹脂等を必要に応じて含有させることもできる。
【0017】
[ポリエステルフィルム]
本発明におけるポリエステルフィルムの厚さは、20〜500μm、更には50〜450μm、特に75〜300μmであることが好ましい。この厚さが20μm未満ではフィルムの腰が弱くなり、一方フィルムが厚すぎ、例えば500μmを超えると製膜性が劣る傾向が見られる。
【0018】
[アクリル共重合体(A)]
本発明において制電性被膜の構成成分であるアクリル共重合体(A)は、ガラス転移温度が−10〜50℃のものであり、主たる構成成分としては、アクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、アクリル酸ソーダ、アクリル酸アンモニウム、2−ヒドロキシエチルアクリレート、メタクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、メタクリル酸ソーダ、メタクリル酸アンモニウム、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、アクリルメタクリレート、ビニルスルホン酸ナトリウム、メタリルスルホン酸ナトリウム、スチレンスルホン酸ナトリウム、アクリルアミド、メタクリルアミド,N−メチロールメタクリルアミド等を例示することができる。これらのモノマーは、例えばスチレン、酢酸ビニル、アクリルニトリル、メタクリルニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ジビニルベンゼン等の他の不飽和単量体と併用することもできる。特に、メチルメタクレート、エチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、N−メチロールアクリルアミドからなる共重合体、またはメチルアクリレート、エチルアクリレート、アクリロニトリル、N−メチロールメタクリルアミドが共重合されていることが好ましく、組成としては、メチルメタクリレート15〜70モル%、エチルアクリレート25〜75モル%、2−ヒドロキシエチルメタクリレート1〜5モル%、N−メチロールアクリルアミド1〜10モル%であること、または、メチルメタクリレート5〜50モル%、エチルアクリレート35〜80モル%、アクリロニトリル5〜15モル%、N−メチロールメタクリルアミド1〜10モル%が好ましい。
【0019】
本発明におけるアクリル共重合体(A)は、ガラス転移温度が−10〜50℃のものであり、好ましくは−5〜40℃である。ガラス転移温度が50℃を超えると制電性被膜のポリエステルフィルムへの密着力が不足し、更に耐削れ性が不足する。一方、ガラス転移温度が−10℃未満では、塗布フィルムのブロッキング性が悪化する。
【0020】
また前記アクリル共重合体(A)は、変性アクリル共重合体であってもよい。変性アクリル共重合体としては、例えば前記アクリル共重合体をポリエステル、ポリウレタン、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等の成分で変性したブロック重合体、あるいはグラフト重合体として用いることもできる。
【0021】
[帯電防止剤(B)]
本発明において制電性被膜の構成成分である帯電防止剤(B)は、チオフェン及び/又はチオフェン誘導体を重合して得られる帯電防止性重合体であり、例えば、下記式(I)、及び/又は式(II)で示される単位を主成分とする単独重合体又は共重合体である。帯電防止剤(B)は、チオフェン又はチオフェン誘導体以外の重合単位を共重合成分として少量含む共重合体であっても良い。
【0022】
【化3】
【0023】
【化4】
【0024】
上記式(I)でR1、R2はそれぞれ水素元素(−H)、炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基、脂環族炭化水素基もしくは芳香族炭化水素基、水酸基(−OH)、末端に水酸基を有する基(−R3OH:R3は炭素数1〜20の2価の炭化水素基(例えば、アルキレン基、アリーレン基、シクロアルキレン基、アルキレン・アリーレン基等))、アルコキシ基(−OR4:R4は炭素数1〜20の炭化水素基)、末端にアルコキシ基を有する基(−R3OR5:R5は炭素数1〜4のアルキル基)、カルボキシル基(−COOH)、カルボキシル塩基(−COOM:Mはアルカリ金属元素、第4級アミンまたはテトラホスホニウム)、末端にカルボキシル基を有する基(−R3COOH)、末端にカルボキシル塩基を有する基(−R3COOM)、エステル基(−COOR5)、末端のエステル基を有する基(−R3COOR5)、スルホン酸基(−SO3H)、スルホン酸塩基(−SO3M)、末端のスルホン酸塩基を有する基(−R3SO3M)、スルホニル基(−SO24)、末端にスルホニル基を有する基(−R3SO24)、スルフェニル基(−S(=O)R4)、末端にスルフェニル基を有する基(−R3S(=O)R4)、アシル基(−C(=O)R6:R6は炭素数1〜10の炭化水素基)、末端にアシル基を有する基(−R3C(=O)R6)、アミノ基(−NH2)、末端のアミノ基を有する基(−R3NH2)、アミノ基の水素元素の一部または全部が置換された基(−NR78:R7は水素元素、炭素数1〜3のアルキル基、−CH2OHまたは−CH2OR6、R8は炭素数1〜3のアルキル基、−CH2OHまたは−CH2OR6)、アミノ基の水素元素の一部または全部が置換された基を末端に有する基(−R3NR78)、カルバモイル基(−CONH2)、末端にカルバモイル基を有する基(−R3CONH2またはR3NHCONH2)、カルバモイル基の水素元素の一部または全部が置換された基(−CONR78)、カルバモイル基の水素元素の一部または全部が置換された基を末端に有する基(−R3CONR78)、ハロゲン基(−F、−Cl、−Br、−I)、R4の水素元素の一部がハロゲン元素で置換された基、[NR129+][X-]で示される基(R9は水素元素または炭素数1〜20の炭化水素基、X-はF-、Cl-、Br、I-、R1OSO3 -、R1SO3 -、NO3またはR1COO-で示されるイオン)、リン酸塩基(−P(=O)(OM)2)、末端にリン酸塩基を有する基(−R3P(=O)(OM)2)、オキシラン基(下記式(III−1)で示される基)または末端にオキシラン基を有する基(下記式(III−2)で示される基)である。
【0025】
【化5】
【0026】
【化6】
【0027】
前記式(I)で示される重合単位としては、例えば、下記式(I−1)〜式(I−12)を挙げることができる。また、前記式(II)で示される重合単位としては、例えば下記式(II−1)を挙げることが出来る。
【0028】
【化7】
【0029】
【化8】
【0030】
【化9】
【0031】
【化10】
【0032】
【化11】
【0033】
【化12】
【0034】
【化13】
【0035】
【化14】
【0036】
【化15】
【0037】
【化16】
【0038】
【化17】
【0039】
【化18】
【0040】
【化19】
【0041】
尚、帯電防止剤(B)には、帯電防止性を良好なものとするためにドーピング剤を、例えば帯電防止剤(B)100重量部に対し0.1〜500重量部配合することができる。このドーピング剤としては、LiCl、R10COOLi(R10:炭素数1〜30の飽和炭化水素基)、R10SO3Li、R10COONa、R10SO3Na、R10COOK、R10SO3K、テトラエチルアンモニウム、I2、BF3Na、BF4Na、HClO4、CF3SO3H、FeCl3、テトラシアノキノリン(TCNQ)、Na210Cl10、フタロシアニン、ポルフィリン、グルタミン酸、アルキルスルホン酸塩、ポリスチレンスルホン酸(下記式(IV−1)で示される重合単位の重合体)、ポリスチレンスルホン酸Na(K、Li)塩、スチレン・スチレンスルホン酸Na(K、Li)塩共重合体、スチレンスルホン酸アニオン(例えば、下記式(IV−2)で示される重合体)、スチレンスルホン酸・スチレンスルホン酸アニオン共重合体(例えば、下記式(IV−1)及び式(IV−2)で示される共重合体)等を挙げることができる。
【0042】
【化20】
【0043】
【化21】
【0044】
特に、前記式(II−1)で示される単位を主成分とする単独重合体または共重合体に、ドーピング剤としてポリスチレンスルホン酸を組み合わせたもの下記式(V)が、好ましい。
【0045】
【化22】
【0046】
[界面活性剤(C)]
本発明における制電性被膜には、被膜とポリエステルフィルムとの接着性を強固なものとし、積層フィルムの耐ブロッキング性を良好なものとするため、界面活性剤(C)を配合する。かかる界面活性剤(C)としては、例えばアルキレンオキサイド単独重合体、アルキレンオキサイド共重合体、脂肪族アルコール・アルキレンオキサイド付加物、長鎖脂肪族置換フェノール・アルキレンオキサイド付加重合物、多価アルコール脂肪族エステル、長鎖脂肪族アミドアルコール等のノニオン系界面活性剤、4級アンモニウム塩を有する化合物、アルキルピリジニウム塩を有する化合物、スルホン酸塩を有する化合物等のカチオン系又はアニオン系界面活性剤を挙げることができ、特にノニオン界面活性剤が被膜とベースフィルムとの接着性や制電性ポリエステルフィルムの耐ブロッキング性に対する効果が優れるため好ましい。
【0047】
[制電性被膜]
本発明における制電性被膜は、その表面の23℃、相対湿度50%における表面固有抵抗が2107〜5109(/□)のものであり、好ましくは2107〜8108(Ω/□)のものである。表面固有抵抗が5×109(Ω/□)を超えると、帯電防止効果が小さく、粘着テープ剥離時の静電気により、ICチップが破壊される可能性が高くなる。
【0048】
本発明における制電性被膜は、成分の総量当り、アクリル共重合体(A)40〜85重量%、帯電防止剤(B)10〜50重量%及び界面活性剤(C)1〜10重量%からなる組成を含む被膜である。アクリル共重合体(A)の割合は40〜85重量%であることが必要であり、好ましくは50〜80重量%である。この割合が40重量%未満では、被膜のポリエステルフィルムへの密着力が不足する。一方、85重量%を超えると、塗布フィルムのブロッキング性が悪化する。また、帯電防止剤(B)の割合は10〜50重量%であることが必要であり、好ましくは15〜40重量%である。この割合が10重量%未満では帯電防止性が不足し、一方50重量%を超えると、被膜のポリエステルフィルムへの密着力が不足する。更に、界面活性剤(C)の割合は1〜10重量%であることが必要であり、好ましくは3〜10重量%である。この割合が1重量%未満では水性塗液のポリエステルフィルムへの濡れ性が不足し、一方10重量%を超えると被膜のポリエステルフィルムへの密着力が不足、或いは耐ブロッキング性が不足する。
【0049】
本発明における制電性被膜は、例えば上記被膜成分を含む塗液をポリエステルフィルムに塗布し、乾燥、延伸して設けることができる。塗液は制電性被膜を形成する前記成分を含有する水性塗液(水を媒体とするもの)であることが好ましいが、前記成分を有機溶剤に溶解した溶液であってもよい。この有機溶剤としては、メチルエチルケトン、アセトン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、シクロヘキサノン、n−ヘキサン、トルエン、キシレン、メタノール、エタノール、n−プロパンノール、イソプロパノール等を例示することができる。これらは単独で、もしくは複数を組み合わせて用いることができる。
【0050】
本発明においては、好ましくは前記組成を含む水性塗液を用いて被膜を塗設するが、この水性塗液には被膜表面の滑り性を良好なものとし、かつフィルムの耐ブロッキング性を良好なものとするため、接着性等の特性を損なわない範囲で滑剤を添加することが好ましい。この滑剤としては、例えばポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、尿素樹脂、ベンゾグナミン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂等の微粒子を好ましく挙げることができる。これらの樹脂の微粒子は、被膜中に微粒子で含まれるものであれば熱可塑性であっても熱硬化性のものであってもよい。この微粒子の平均粒径は20〜80nmであり、含有量が5〜20wt%であることが好ましい。
【0051】
また、水性塗液には本発明の目的を損なわない範囲で、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、他の界面活性剤、紫外線吸収剤、顔料、潤滑剤、ブロッキング防止剤、メラミン、エポキシ、アジリジン等の架橋剤や他の帯電防止剤等の他の添加剤を配合することができる。
【0052】
本発明における塗液の固形分濃度は、通常30wt%以下であり、更には0.5〜30wt%であることが好ましい。この割合が0.5wt%未満であると、ポリエステルフィルムへの塗れ性が不足し、また30wt%を超えると被膜外観が悪化するので好ましくない。
【0053】
本発明においては上述の成分を含む制電性(プライマー)塗剤をポリエステルフィルムの少なくとも片面に塗布するが、このフィルムとしては結晶配向が完了する前のポリエステルフィルムが好ましい。配向結晶が完了する前のポリエステルフィルムとしては、ポリエステルを熱溶融してそのままフィルム状となした未延伸状フィルム、未延伸フィルムを縦方向または横方向のいずれか一方に配向せしめた一軸延伸フィルム、縦方向及び横方向の二方向に低倍率延伸配向せしめたもの(最終的に縦方向及び横方向に再延伸せしめて配向結晶化を完了せしめる前の二軸延伸フィルム)等を例示することができる。
【0054】
ポリエステルフィルムへの制電性(プライマー)塗液の塗布方法としては、公知の任意の塗工法が適用できる。例えばロールコート法、グラビアコート法、マイクログラビアコート法、リバースコート法、ロールブラッシュ法、スプレーコート法、エアーナイフコート法、含浸法及びカーテンコート法等を単独または組み合わせて適用すると良い。尚、水性塗液を用いる場合には、塗液の安定性を助ける目的で若干量の有機溶剤を含ませても良い。
【0055】
塗布量は走行しているフィルム1m2あたり0.5〜50g、更には5〜30gが好ましい。最終乾燥被膜の厚さとしては、0.02〜1μmが好ましく、特に0.05〜0.8μmが好ましい。被膜の厚さが0.02μm未満であると、帯電防止性が不十分となり、他方1μmを超えると、耐ブロッキング性が低下するので好ましくない。塗布はフィルムの用途に応じて片面のみに行うことも両面に行うこともできる。塗布後、乾燥することにより、均一な被膜となる。
【0056】
本発明においては、ポリエステルフィルムに制電性(プライマー)塗剤を塗布した後、乾燥、好ましくは延伸処理を行うが、この乾燥は90〜130℃で2〜20秒間行うのが好ましい。この乾燥は延伸処理の予熱処理ないし延伸時の加熱処理をかねることができる。ポリエステルフィルムの延伸処理は、温度70〜140℃で縦方向に2.5〜7倍、横方向に2.5〜7倍、面積倍率で8倍以上、更には9〜28倍延伸するのが好ましい。再延伸する場合には、1.05〜3倍の倍率で延伸するのが好ましい(但し、面積倍率は前記と同じ)。延伸後の熱固定処理や熱弛緩処理を最終延伸温度より高く融点以下の温度で1〜30秒行うことが、積層フィルムの耐熱寸法安定性が良好になるため好ましい。熱固定処理や熱弛緩処理は、例えばポリエチレンテレフタレートフィルムでは170〜240℃で2〜30秒間行なうことが好ましい。
【0057】
[積層フィルム]
かくして得られた積層フィルムは、制電性被膜面の表面固有抵抗(温度23℃、湿度50%)が2107〜5109(Ω/□)のものであり、好ましくは2107〜8108(Ω/□)のものであり、帯電防止性、寸法安定性、耐熱性、耐ブロッキング性、背面転写性、耐削れ性、回収性に優れたものであって、ICキャリアテープ用フィルムとして有用である。
【0058】
尚、本発明の積層フィルムはICチップを電子製品に自動装填する場合、キャリアテープのソリ、収縮の問題を防止するため、150℃で30分間保持したときの熱収縮率が1%以下であることが好ましい。このような耐熱寸法安定性を有する積層フィルムは、例えば、2軸延伸後のポリエステルフィルムの熱固定処理や熱弛緩処理を前記の条件で実施し、積層フィルムの密度を1.390g/m2 以上とすることにより得ることができる。
【0059】
[カーボン層]
本発明の積層フィルムは、帯電防止性を確実なものとするため、制電性被膜の上に、カーボン層を塗布することが好ましい。このカーボン層は、例えば導電性カーボンブラック、熱可塑性ウレタン系樹脂、アミノアルキッド系熱硬化性樹脂、イソシアネート系樹脂等を用いて調整した樹脂塗料を、制電性被膜の上にグラビアコーティング機を用い、塗布することにより得ることができる。
【0060】
[ポリエチレン層]
本発明の積層フィルムをICキャリアテープとして使用する場合、制電性被膜の反対面に帯電防止剤入りポリエチレン層をラミネートし、このポリエチレン層をICキャリアケースとの貼り合わせ剤として使用することができる。
【0061】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。尚、実施例中の部は重量部を表わす。また、実施例における評価は次に示す方法で行った。
【0062】
1.表面固有抵抗(帯電防止性)
サンプルフィルムの表面固有抵抗を、タケダ理研社製・固有抵抗測定器を使用し、測定温度23℃、測定湿度60%の条件で、印加電圧500Vで1分後の表面固有抵抗値(Ω/□)を測定する。尚、表面固有抵抗値は3×1012[Ω/□]以下が好ましく、3×1011[Ω/□]以下が更に好ましい。
【0063】
2.熱収縮率
ポリエステルフィルムを150℃×30分熱処理した後の収縮率を標点間距離30cmで測定した。
【0064】
3.耐ブロッキング性
50mm幅に切断したサンプルフィルムの積層物被膜塗設面と非塗設面とを重ねあわせ.50kg/cm2の荷重下、60℃×80%RHにて17時間処理した後、塗設面と非塗設面との剥離力を測定し、耐ブロッキング性を下記の通り評価する。
ランクA: 剥離力≦10g(耐ブロッキング性良好)
ランクB: 10g<剥離力≦30g(耐ブロッキング性やや不良)
ランクC: 30g<剥離力 (耐ブロッキング性不良)
【0065】
4.背面転写性
サンプルフィルムの塗布面と非塗布面とを重ねて6kg/cm2の荷重を加え、50℃×70%RHの条件で17時間処理した後、非塗布面の水接触角(θ:背面転写性の代用特性)を測定し、下記の基準により評価する。
ランクA: θ≧55°(背面転写性良好)
ランクB: 55°>θ≧48°(背面転写性やや良好)
ランクC: 48°>θ (背面転写性不良)
水接触角は上記サンプルフィルムを、非塗布面を上にして接触角測定装置(エルマ社製)にセットし、温度23℃の条件にて水滴を落下させてから1分後の接触角を読み取ることにより測定する。尚、背面転写性が全く無いフィルムの水接触角は60〜72°であり、背面転写性良好なフィルムの水接触角は55°以上であり、背面転写性が著しい(背面転写性不良)フィルムの水接触角は48°未満である。
【0066】
5.耐削れ性
20mm幅に切断したフィルムサンプルを用い、フィルムの被膜面を直径10mmの円柱状ステンレス製固定バーにあてて200gの荷重を加えた状態で80m走行させた後、バーに付着した被膜の白粉を観察し、耐削れ性を下記の通り評価する。
ランクA:バーに白粉の付着が無い(耐削れ性良好)
ランクB:バーに白粉がやや付着する(耐削れ性やや不良)
ランクC:バーに白粉が多量に付着する(耐削れ性不良)
【0067】
6.再生フィルムの着色度(回収性)
被膜を設けないフィルムを粉砕し、押出機にて約300℃で溶融押出ししてチップ化し、次いで得られたチップを用いて溶融製膜してブランクフィルムを作成する。このフィルムの着色度をブランクとする。一方、積層物被膜を設けたサンプルフィルムを粉砕し、押出機にて約300℃で溶融押出ししてチップ化し、次いで得られたチップを用いて溶融製膜して再生フィルムを作成する。このフィルムの着色度を下記の基準により評価する。
ランクA:着色度がブランクフィルム並み
ランクB:フィルムがやや着色している
ランクC:フィルムの着色度が大で実用性に欠ける
【0068】
7.UVインキの接着性
サンプルの非被膜面に厚さ250μmのポリエステルフィルムを接着剤で貼り付ける。被膜面の上に紫外線硬化型印刷インキ(東洋インキ製フラッシュドライFDO紅APN)をRIテスター(明製作所製)により印刷した後、中圧水銀灯(80W/cm、一灯式;日本電池製)UVキュア装置でキュアリングを行い、厚み3.0μmのUVインキ層を形成する。このUVインキ層上にセロテープ(18mm幅;ニチバン製)を15cmの長さに貼り、この上を2Kgの手動式荷重ロールで一定の荷重を与え、フィルムを固定してセロハンテープの一端を90゜方向に剥離することにより剥離接着力を評価する。接着性は次の基準で評価する。
ランクA:インキ層が全く剥離しない(インキ接着性良好)
ランクB:被膜とインキ層間が部分的に凝集破壊状に剥離する(インキ接着性やや良好)
ランクC:被膜とインキ層間が層状に剥離する(インキ接着性不良)
【0069】
8.二次転移点
デュポン製 Thermal Analyst 2000型 示差熱量計にて、20℃/分の昇温速度にて測定した。
【0070】
[実施例1]
固有粘度(オルソクロロフェノール、35℃)0.65dl/gであり、粒子径1.7mの多孔質SiO2 を0.01wt%含むのポリエチレンテレフタレート(PET)を溶融して冷却ドラム上にキャストし、次いで得られた未延伸フィルムを縦方向に3.6倍延伸した。この一軸延伸フィルムの片面にメチルメタクリレート(60mol%)、エチルアクリレート(32mol%)、2−ヒドロキシエチルアクリレート(3mol%)及びN−メチロールメタクリルアミド(5mol%)から作成されたアクリル共重合体(Tg:39℃、数平均分子量:268000)(A−1)65wt%、前記式(II−1)を繰り返し単位とする重合体(平均分子量:6500)100重量部に、前記式(IV−2)を繰り返し単位とする重合体(平均分子量:70000)140重量部をドーピングした前記式(V)で示す結合を有する帯電防止性重合体(B−1)(バイエル株式会社製 商品名バイトロンP)30wt%及びポリオキシエチレンラウリルエーテル(三洋化成工業株式会社製 商品名サンノニックSS−70)5wt%からなる固形分組成の10wt%水性液を4g/m2(wet)の塗布量でマイクログラビアコート法にてフィルムの片面に塗布した。乾燥後、横方向に3.6倍延伸し、230℃で熱処理して片面に制電性被膜を塗設した厚さ100μmの積層フィルムを得た。このフィルムの特性を表2にまとめて示す。
【0071】
尚、上記のアクリル共重合体(A−1)は、特開昭63−37167号公報の製造例に記載の方法に準じて下記の通り製造した。即ち、四つ口フラスコに、界面活性剤としてラウリルスルホン酸ナトリウム3部、およびイオン交換水181部を仕込んで窒素気流中で60℃まで昇温させ、次いで重合開始剤として過硫酸アンモニウム0.5部、亜硝酸水素ナトリウム0.2部を添加し、更にモノマー類である、メチルメタクリレート59.2部、エチルアクリレート31.6部、2−ヒドロキシエチルアクリレート4.3部及びN−メチロールメタクリルアミド5.0部の混合物を3時間に亘り、液温が60〜70℃になるよう調整しながら滴下した。滴下終了後も同温度範囲に2時間保持しつつ、撹拌下に反応を継続させ、次いで冷却してアクリル共重合体(A−1)の水分散体を得た。
【0072】
[実施例2〜9及び比較例1〜4]
塗布剤の種類と比率を表1に示すように変える以外は、実施例1と同様にして制電性被膜を塗設した積層フィルムを得た。このフィルムの特性を表2に示す。
【0073】
【表1】
【0074】
尚、表1においてアクリル系共重合体の種類(A−2、A−3、A−4、A−5、A−6、A−7)は、下記の化合物であることを示す。
【0075】
(A−2):メチルメタクリレート(46mol%)、エチルアクリレート(46mol%)、2−ヒドロキシエチルアクリレート(3mol%)及びN−メチロールアクリルアミド(5mol%)から作成されたアクリル共重合体(Tg:20℃、数平均分子量:235000)(モノマー類の混合物を、メチルメタクリレート45.7部、エチルアクリレート45.7部、2−ヒドロキシエチルアクリレート4.3部及びN−メチロールアクリルアミド4.3部とした以外はアクリル共重合体(A−1)の場合と同様に反応させてアクリル共重合体(A−2)を得た。)
【0076】
(A−3):メチルメタクリレート(27mol%)、エチルアクリレート(65mol%)、2−ヒドロキシエチルアクリレート(3mol%)及びN−メチロールアクリルアミド(5mol%)から作成されたアクリル共重合体(Tg:−8℃、数平均分子量:260000)(モノマー類の混合物を、メチルメタクリレート26.8部、エチルアクリレート64.5部、2−ヒドロキシエチルアクリレート4.3部及びN−メチロールアクリルアミド4.3部とした以外はアクリル共重合体(A−1)の場合と同様に反応させてアクリル共重合体(A−3)を得た。)
【0077】
(A−4):メチルメタクリレート(43mol%)、エチルアクリレート(41mol%)、アクリロニトリル(10mol%)、N−メチロールメタクリルアミド(5mol%)、及びアクリル酸(1mol%)から作成されたアクリル共重合体(Tg:40℃、数平均分子量:248000)(モノマー類の混合物を、メチルメタクリレート45.9部、エチルアクリレート43.8部、アクリロニトリル4.2部、N−メチロールメタクリルアミド5.4部及びアクリル酸0.8部とした以外はアクリル共重合体(A−1)の場合と同様に反応させてアクリル共重合体(A−4)を得た。)
【0078】
(A−5):メチルメタクリレート(29mol%)、エチルアクリレート(55mol%)、アクリロニトリル(10mol%)、N−メチロールメタクリルアミド(5mol%)、及びアクリル酸(1mol%)から作成されたアクリル共重合体(Tg:40℃、数平均分子量:248000)(モノマー類の混合物を、メチルメタクリレート31.0部、エチルアクリレート58.7部、アクリロニトリル4.2部、N−メチロールメタクリルアミド5.4部及びアクリル酸0.8部とした以外はアクリル共重合体(A−1)の場合と同様に反応させてアクリル共重合体(A−5)を得た。)
【0079】
(A−6):スチレン(79mol%)、エチルアクリレート(13mol%)、2−ヒドロキシエチルアクリレート(3mol%)及びN−メチロールアクリルアミド(5mol%)から作成されたアクリル共重合体(Tg:60℃、数平均分子量:225000)(モノマー類の混合物を、スチレン79.1部、エチルアクリレート12.5部、2−ヒドロキシエチルアクリレート4.2部及びN−メチロールアクリルアミド4.2部とした以外はアクリル共重合体(A−1)の場合と同様に反応させてアクリル共重合体(A−6)を得た。)
【0080】
(A−7):メチルメタクリレート(28mol%)、ブチルアクリレート(64mol%)、2−ヒドロキシエチルアクリレート(3mol%)及びN−メチロールアクリルアミド(5mol%)から作成されたアクリル共重合体(Tg:−20℃、数平均分子量:235000)(モノマー類の混合物を、メチルメタクリレート23.6部、ブチルアクリレート69.1部、2−ヒドロキシエチルアクリレート3.7部及びN−メチロールアクリルアミド3.7部とした以外はアクリル共重合体(A−1)の場合と同様に反応させてアクリル共重合体(A−7)を得た。)
【0081】
(B−2):前記式(II−1)の成分が95mol%、前記式(I−4)のn=5の成分5mol%の共重合体(平均分子量:7000)100重量部に、前記式(IV−2)を繰り返し単位とする重合体(平均分子量:70000)140重量部をドーピングした物
【0082】
[実施例10]
ポリエチレンテレフタレート(PET)をポリエチレン−2,6−ナフタレート(PEN:固有粘度0.60dl/g、Tg121℃)に変える以外は、実施例2と同様にして制電性被膜を塗設した積層フィルムを得た。このフィルムの特性を表2にまとめて示す。
【0083】
[比較例5]
固形分組成を、アクリル共重合体樹脂(A−1)71wt%、帯電防止剤をポリスチレンスルホン酸ナトリウム(ライオン株式会社製 商品名キャロン330I)24wt%及びポリオキシエチレンラウリルエーテル(三洋化成工業株式会社製 商品名サンノニックSS−70)5wt%からなる組成に変更する以外は、実施例1と全く同様にして制電性被膜を塗設した積層フィルムを得た。このフィルムの特性を表2にまとめて示す。
【0084】
[比較例6]
固形分組成を、アクリル共重合体樹脂(A−1)71wt%、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(ライオン株式会社製 商品名ライボンLS−250)24wt%及びポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(三洋化成工業株式会社製 商品名ノニポール85)5wt%からなる組成に変更する以外は、実施例1と全く同様にして制電性被膜を塗設した積層フィルムを得た。このフィルムの特性を表2にまとめて示す。
【0085】
[比較例7]
実施例1において、組成物をコーテイングをせずに得た二軸延伸ポリエステルフィルムの特性を表2にまとめて示す。
【0086】
【表2】
【0087】
[実施例11]
実施例1で得た厚み100μmの積層フィルムの制電性被膜の上に、カーボン層として、熱可塑性ポリウレタン樹脂57wt%、カーボンブラック40wt%と溶剤としてメチルエチルケトン30wt%、トルエン30wt%とを、ボールミルを用いて均一に分散させた後、架橋剤としてイソシアネート系樹脂8wt%を添加攪拌して得た塗料を、グラビアコーティング機によって塗布した後、乾燥炉を用い、炉内フィルム張力300g/m2、温度195℃、20秒間乾燥させ、厚さ1.5μmのカーボン被膜を形成させICキャリアテープ用ポリエステルフィルムを得た。このフィルムの制電性被膜面の特性を表2にまとめて示す。
【0088】
【発明の効果】
本発明におけるICキャリアテープ用ポリエステルフィルムは、従来のものに比べて、低湿度下における帯電防止性に優れ、しかも寸法安定性、耐熱性、耐ブロッキング性、背面転写性、耐削れ性、回収性に優れた、ICキャリアテープ用フィルムとして有用である。

Claims (12)

  1. ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、ガラス転移温度が−10〜50℃のアクリル共重合体(A)40〜85重量%、チオフェン及び/又はチオフェン誘導体を重合して得られる帯電防止剤(B)10〜50重量%及び界面活性剤(C)1〜10重量%からなる組成を含む制電性被膜が設けられている積層フィルムであって、該積層フィルムの被膜面の23℃、湿度50%下での表面固有抵抗が2×10〜5×10(Ω/□)であるICキャリアテープ用積層フィルム。
  2. 制電性被膜が、アクリル共重合体(A)45〜80重量%、帯電防止剤(B)15〜45重量%及び界面活性剤(C)3〜10重量%からなる組成を含む請求項1記載のICキャリアテープ用積層フィルム。
  3. アクリル共重合体(A)が、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート及びN−メチロールアクリルアミドを共重合成分として含む請求項1に記載のICキャリアテープ用積層フィルム。
  4. アクリル共重合体(A)が、メチルメタクリレートを15〜70モル%、エチルアクリレートを25〜75モル%、2−ヒドロキシエチルメタクリレートを1〜5モル%及びN−メチロールアクリルアミドを1〜10モル%の割合で共重合成分として含む請求項3に記載のICキャリアテープ用積層フィルム。
  5. アクリル共重合体(A)が、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、アクリロニトリル及びN−メチロールメタクリルアミドを共重合成分として含む請求項1に記載のICキャリアテープ用積層フィルム。
  6. アクリル共重合体(A)が、メチルメタクリレートを5〜50モル%、エチルアクリレートを35〜80モル%、アクリロニトリルを5〜15モル%及びN−メチロールメタクリルアミドを1〜10モル%の割合で共重合成分として含む請求項5に記載のICキャリアテープ用積層フィルム。
  7. 帯電防止剤(B)が下記式(I)、及び/又は式(II)で示される単位を主成分とする単独重合体又は共重合体である請求項1に記載のICキャリアテープ用積層フィルム。
  8. 帯電防止剤(B)が、チオフェン及び/又はチオフェン誘導体を重合して得られる帯電防止性重合体に、更にドーピング剤としてポリスチレンスルホン酸を組み合わせた混合物である請求項1に記載のICキャリアテープ用積層フィルム。
  9. ポリエステルフィルムがポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレン−2,6−ナフタレートを主要構成成分とする請求項1に記載のICキャリアテープ用積層フィルム。
  10. 150℃で30分間保持したときの熱収縮率が1%以下である請求項1に記載のICキャリアテープ用積層フィルム。
  11. 請求項1に記載したICキャリアテープ用積層フィルムの制電性被膜を設けた面上少なくとも一部の上にカーボン層を塗布したICキャリアテープ用積層フィルム。
  12. 請求項1に記載したICキャリアテープ用積層フィルムの制電性被膜を設けた一面及び/または反対面に帯電防止剤入りポリエチレン層をラミネートしたICキャリアテープ用積層フィルム。
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