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JP4061679B2 - ジルコニア微粉末及びその製造方法 - Google Patents

ジルコニア微粉末及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の排ガス浄化用三元触媒の添加成分等として使用される、ジルコニア微粉末及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関から排出される排ガス中の有害物質である窒素酸化物(NOx),一酸化炭素(CO)及び炭化水素(CH)は、たとえば、Pt,Rh,Pdなどを担体上に担持させた三元触媒により除去されている。三元触媒が使用される雰囲気は、理論空燃比(A/F)と呼ばれる酸化還元雰囲気であり、この空燃比(A/F)付近で酸化還元反応を促進させるために、助触媒としてセリアが添加されている。セリアは、酸化雰囲気下で酸素を吸収し、還元雰囲気下で酸素を放出するので、この特性を利用して排ガス成分であるCO,CH,NOxを効率的に浄化させている。
【0003】
しかしながら、三元触媒にセリアを添加して高温度の排ガスに接触させると、セリアの悪影響によるRhの酸化、シンタリングの進行、セリアの凝集よる酸素の吸収・放出特性が低下する等の問題がある。セリアの凝集を抑制するために、例えば、Ba,Zr,La等の成分を添加して耐熱性を改善する工夫が行われており、三元触媒あるいは助触媒との混合性のよい、分散性の高いジルコニア粉末、あるいは助触媒としての機能を発現する、すなわち、効率的に酸素を吸収・放出するセリアが固溶したジルコニア粉末が要求されている。
【0004】
従来、排ガス浄化触媒あるいは助触媒に添加されているジルコニア粉末としては、▲1▼セリウム,ネオジウム及びジルコニウム塩水溶液にアンモニア水を添加して得られる沈殿物を乾燥,焼成して得られるジルコニウム酸化物粉末(特開平6−63403公報)、▲2▼セリウム及びジルコニウム塩の混合水溶液を、酸化雰囲気中で噴霧加熱して得られるジルコニウム−セリウム複合酸化物粉末(特開平8−73221公報)及び▲3▼酸化セリウム,酸化ジルコニウム及び酸化ハフニウムを含有する化合物であり、結晶相としてφ´相を有する複合酸化物(特開平8−109020公報)等が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、▲1▼のジルコニウム酸化物粉末は、セリウム,ネオジウム及びジルコニウム塩水溶液に、アンモニア水を添加して得られる沈殿物を乾燥,焼成して得るが、このようにして得られるゲル状の沈殿物は焼成時に硬い粗粒を形成するため、粒径分布の広い分散性の低い粉末となって、三元触媒と均一混合しにくいものとなり、そのような触媒成分を高温度の排ガスに接触させると、浄化効率の低いものとなって、三元触媒の添加成分として適さないものとなる。
【0006】
また、▲2▼のジルコニウム−セリウム酸化物粉末は、セリウム及びジルコニウム塩の混合水溶液を噴霧熱分解して、BET比表面積17〜23m2/gの複合酸化物粉末を得るが、このようにBET比表面積の小さい、即ち、粒径が大きく、かつ、分散性の低いものを三元触媒に添加すると、三元触媒との均一性が悪くなり、その触媒成分を排ガスと接触させると酸素供給効率が低いものとなって助触媒として適さないものとなる。
【0007】
さらに、▲3▼の複合酸化物は、セリウム,ジルコニウム及びハフニウムイオンを含む溶液に、アンモニア水等の沈殿剤を添加して得られる共沈物を焼成して得るが、このように共沈法で得られる化合物は焼成時に硬い粗粒を形成するために、分散性の低いものとなって、上記のとおり、酸素供給効率の悪いものとなる。
【0008】
本発明では、このような従来方法における欠点を解消した三元触媒との均一性あるいは助触媒(セリア)との固溶性に優れており、従って、高い排ガス温度でもセリアの凝集抑制効果を発揮できる高分散性のジルコニア粉末の提供;及び、排ガス中での酸素供給効率がよく、即ち、低い排ガス温度でも良好に酸素を吸収・放出し、三元触媒との均一混合性にも優れた助触媒としての機能を有する高分散性のセリア固溶ジルコニア微粉末の提供;ならびにそれらのジルコニア微粉末を簡易なプロセスにより製造することのできる方法の提供を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、ジルコニア粉末の平均1次粒子径とBET比表面積とに着目して、ジルコニア粉末の微細構造と分散性との関係を詳細に検討し、かつ、セリアが固溶したジルコニア粉末のBET比表面積とセリアの均一性とに着目して、排ガス中での酸素供給効率と排ガス温度との関係を詳細に検討し、本発明に到達した。
【0010】
即ち、本発明の目的は、BET比表面積が40m/g〜200m/gであり、電子顕微鏡で測定される平均粒径が0.01〜0.08μmであり、かつ、電子顕微鏡で測定される平均粒径/BET比表面積から求められる平均粒径の比が0.9以上である1次粒子からなるジルコニア微粉末及びセリアが固溶したジルコニア微粉末であって、CeO2/ZrO2のモル比が5/95〜60/40であるジルコニア微粉末を提供することにあり、それらのジルコニア粉末の製造方法としては、ジルコニウム塩水溶液の加水分解で得られる、平均粒径0.01〜0.08μmの水和ジルコニアゾルを650℃以下の温度で加熱するジルコニア粉末の製造方法及びセリアが固溶したジルコニア粉末を製造する方法として、ジルコニウム塩水溶液の加水分解で得られる平均粒径0.01〜0.08μmの水和ジルコニアゾルとセリウム化合物を、CeO/ZrOもモル比が5/95〜60/40の組成になるように混合し、300〜700℃の温度で焼成するジルコニア微粉末の製造方法を要旨とするものである。
【0011】
以下、本発明を更に詳細に説明する。
【0012】
本明細書において、ジルコニア粉末に係わる「電子顕微鏡で測定される平均粒径」とは、電子顕微鏡写真により観察される個々の1次粒子の大きさを面積で読み取り、それを円形に換算して粒径を算出したものの平均値をいう。
【0013】
「BET比表面積」は、吸着分子として窒素を用いて測定したものをいう。
【0014】
「BET比表面積から求められる平均粒径」とは、粒径形状を球に換算してBET比表面積および理論密度から算出される直径をいう。
【0015】
セリアが固溶しているジルコニア粉末に係わる「酸素の吸放出量」とは、単なる粒子表面上での酸素の吸収及び放出量だけでなく、結晶格子内での原子状酸素の吸蔵量及び放出量をも包含する。
【0016】
水和ジルコニアゾルに係わる「平均粒径」は、光子相関法によるが、上記のジルコニア粉末と同様に電子顕微鏡によって測定したものとほぼ同じ値を示す。
【0017】
「反応率」とは、水和ジルコニアゾル含有液を限外濾過して、その濾液中に存在する未反応物のジルコニウム量を誘導結合プラズマ発光分光分析(ICP)により求めて、水和ジルコニアゾルの生成量を算出し、原料仕込量に対する水和ジルコニアゾル量の比率として表したものをいう。
【0018】
水和ジルコニアゾルの生成反応(加水分解)に係わる「H+濃度」とは、下式で示されるジルコニウム塩の加水分解反応が100%進行したものと仮定して、反応槽内の水和ジルコニア含有液のH+濃度を化学量論的に計算して求めた値をいう。
【0019】
ZrO2++(n+1)H2O→ZrO2・nH2O+2H+
また、加水分解の反応操作に係わる「連続操作」とは、一定の排出速度で水和ジルコニアゾル含有液を反応槽から抜き出すと同時に、排出速度と同じ供給速度でジルコニウム塩水溶液を反応槽に加えることであり、「間欠操作」とは、一定量の水和ジルコニアゾル含有液を反応槽から排出したあと、すぐに排出量と同量のジルコニウム塩水溶液を反応槽に加えて、所定時間(以下、間欠時間と記述する)加水分解させる一連の操作を繰り返して行うことをいう。間欠操作に係わるジルコニウム塩水溶液の「供給比率(%)」とは、反応槽にジルコニウム塩水溶液を供給する直前の水和ジルコニアゾル含有液の体積xと、反応槽に供給するジルコニウム塩水溶液の体積yとを用いた比率、{y/(x+y)}×100で表されたものをいう。
【0020】
本発明のジルコニア微粉末のBET比表面積は、40m2/g〜200m2/gであることを必須とする。BET比表面積が40m2/gよりも小さくなると、ジルコニア粉末の分散性が低下するため、三元触媒または助触媒に添加する際の均一性が悪くなり、従って、高い排ガス温度でのセリアの凝集抑制効果の低いものとなって、三元触媒の添加成分として適さないものとなる。好ましいBET比表面積の範囲は50〜200m2/gであり、より好ましくは、50〜150m2/gである。
【0021】
また、本発明のジルコニア微粉末は、電子顕微鏡で測定される平均粒径が0.01〜0.08μmでなければならない。ジルコニア粉末の平均粒径が0.08μmよりも大きくなると、三元触媒または助触媒との均一性が悪くなるため、上記のとおり、セリアの凝集抑制効果の低いものとなるからである。好ましい平均粒径は、0.03〜0.07μmである。 さらに、電子顕微鏡で測定される平均粒径/BET比表面積から求められる平均粒径の比が0.9以上でなければならない。平均粒径比が0.9以上であれば、1次粒子間の強固な焼結が実質上観測されない、高分散性の多孔質または緻密な1次粒子を形成している。この比が0.9よりも小さくなると、電子顕微鏡により1次粒子間のネックが多数観察され;このような硬い凝集粒子を多く含む粉末と三元触媒とを混合すると、上記のとおり、三元触媒または、助触媒との均一性が悪くなって、セリアの凝集抑制効果の低いものとなる。好ましい平均粒径比は0.9〜20であり、さらに好ましくは2.2〜14である。
【0022】
上記のジルコニア微粉末にセリアが固溶している場合、セリアの含有量が、CeO2/ZrO2のモル比として5/95〜60/40の範囲であることを必須とする。CeO2/ZrO2のモル比が5/95よりも小さくなると、酸素の吸収・放出に関与しているCeO2が少なくなるために排ガス中での酸素供給効率が低下し、いっぽう、CeO2/ZrO2のモル比が60/40よりも大きくなると、固溶しているCeO2の均一性が悪くなるために酸素供給率が低くなり、特に、低い排ガス温度での酸素供給効率が悪いものとなって、三元触媒の助触媒として適さないものになる。好ましいCeO2/ZrO2のモル比は、10/90〜55/45であり、さらに好ましくは、30/70〜50/50である。
【0023】
本発明のジルコニア微粉末を得るにあたっては、ジルコニウム塩水溶液の加水分解により得られる、平均粒径0.01〜0.08μmの水和ジルコニアゾルを用いなければならない。平均粒径が0.08μmよりも大きくなると、下記の本発明の条件で焼成して得られるジルコニア粉末の平均粒径が0.08μmよりも大きくなるからである。さらに、上記の水和ジルコニアゾルの平均粒径を0.01〜0.08μmの範囲に制御して、下記の条件で焼成すると、分散性に優れたジルコニア微粉末になり、0.03〜0.07μmの範囲に制御すると、より一層分散性に優れたジルコニア微粉末になる。
【0024】
水和ジルコニアゾルの平均粒径は、反応終了時の反応液のpHを調整することにより制御することができる。例えば、反応終了時のpHが−0.1〜0.4または1〜2となるように調整することにより、平均粒径0.1μm以下の水和ジルコニアゾルが得られる。このpHすなわち水和ジルコニアゾルの平均粒径を制御する方法としては、ジルコニウム塩水溶液の濃度を調整して加水分解させる;ジルコニウム塩水溶液にアルカリまたは酸などを添加して加水分解させる:陰イオン交換樹脂によりジルコニウム塩を構成している陰イオンの一部を除去することによりpHを調整して加水分解させる;水酸化ジルコニウムと酸との混合スラリーのpHを調整して加水分解させるなどの方法を挙げることができる。また、反応速度を促進させるために、水和ジルコニアゾルを上記のジルコニウム塩水溶液に添加して、加水分解反応を行ってもよく、ジルコニウム塩水溶液の加水分解で得られた水和ジルコニアゾル含有液にジルコニウム塩水溶液を連続または間欠的に供給しながら加水分解反応を行ってもよい。水和ジルコニアゾルの製造に用いられるジルコニウム塩としては、オキシ塩化ジルコニウム,硝酸ジルコニル,塩化ジルコニウム,硫酸ジルコニウムなどが挙げられるが、この他に水酸化ジルコニウムと酸との混合物を用いてもよい。水和ジルコニアゾルの平均粒径を制御するために添加するアルカリとしては、アンモニア,水酸化ナトリウム,水酸化カリウムなどが挙げられることができるが、これらの他に尿素のように分解して塩基性を示す化合物でもよい。また、酸としては塩酸,硝酸,硫酸を挙げることができるが、これらの他に酢酸,クエン酸などの有機酸を用いてもよい。
【0025】
上記のジルコニウム塩水溶液の加水分解で得られる水和ジルコニアゾル含有液を出発溶液に用いて、該含有液の一部を反応槽から連続及び/又は間欠的に排出水し、かつ、水和ジルコニアゾルを含有する溶液の体積が一定に保たれるように、その排出量と同量のジルコニウム塩水溶液を連続及び/又は間欠的に反応槽に供給しながら加水分解させ、次いで、排出した水和ジルコニアゾルを乾燥して焼成させると、従来の回分法による加水分解よりも飛躍的に生産性が向上するので、工業的な大量生産に好適である。さらに、この反応操作で得られる水和ジルコニアゾルは85%以上の反応率を有するので、本発明の条件で焼成すると、未反応物に起因する粒子間の強固な焼結が起こりにくくなって、分散性のよいジルコニア粉末が得られる。より望ましい反応率は90%以上である。
【0026】
本発明での「当該水和ジルコニアゾルを含有する溶液の体積が一定に保たれるように、」という意味は、反応槽からの水和ジルコニアゾルを含有する溶液の排出と同時に、その排出量と同量のジルコニウム塩水溶液を連続及び/又は間欠的に反応槽に供給する場合と、その排出した後に、その排出量と同量のジルコニウム塩水溶液を連続及び/又は間欠的に反応槽に供給する場合の両方を意味する。連続操作で加水分解反応を行う場合、水和ジルコニアゾル含有液の排出速度及びジルコニウム塩水溶液の供給速度は、供給したジルコニウム塩水溶液の反応槽での平均滞在時間t(h)が3〜15の範囲になるように、また、間欠操作で行う場合には、ジルコニウム塩水溶液の供給比率a(%)と間欠時間T(h)との関係が、0<a≦60,0≦T≦10の範囲であって、かつ、
T≧0.14a−0.6
を満足するように設定することが望ましい。
【0027】
反応槽に供給するジルコニウム塩水溶液の濃度は、0.01〜2mol/リットルの範囲に設定することが好ましく、望ましくは0.1〜1mol/リットルである。反応槽に供給するジルコニウム塩としては、上記と同様に、オキシ塩化ジルコニウム,硝酸ジルコニル,塩化ジルコニウム,硫酸ジルコニウムなどを挙げることができるが、これらのジルコニウム塩水溶液にアルカリまたは酸を添加したものを用いてもよく、水和ジルコニアゾルを添加した上記の水溶液を用いてもよい。加水分解時の反応槽内の溶液温度は、90℃〜煮沸温度が好ましく、より望ましくは95℃〜煮沸温度がよい。これらの条件に加えて、反応槽内の水和ジルコニア含有液のH+濃度を0.02〜1mol/リットルの範囲に制御して、連続及び/または間欠的に加水分解させると、よりいっそう反応率の高い水和ジルコニアゾル得られる。
【0028】
上記の連続及び間欠条件のほか、反応槽の水和ジルコニア含有液のH+濃度C(mol/リットル)が0.4≦C≦1であり、かつ、出発溶液の水和ジルコニアゾルの平均粒径D(μm)とH+濃度との関係が、0.01≦D・(C−0.35)≦0.08を満足するように設定すれば、反応率が高く、かつ、平均粒径の経時変化幅の小さい水和ジルコニアゾルが得られるため、該ゾルを下記の条件で焼成する散性に優れたジルコニア微粉末になる。より望ましい範囲は、0.015≦D・(C−0.35)≦0.05である。
【0029】
この反応によって得られた水和ジルコニアゾル含有液の乾燥方法に制限はなく、例えば、水和ジルコニアゾル含有液を噴霧乾燥する方法、該含有液にアルカリなどを添加して濾過,水洗したあとに乾燥する方法を挙げることができる。
【0030】
次いで、上記で得られた水和ジルコニアゾルの乾燥粉を、650℃以下の温度で焼成しなければならない。焼成温度が650℃よりも高くなると、得られるジルコニア微粉末のBET比表面積が40m2/gよりも小さくなって、本発明のジルコニア微粉末が得られなくなるからである。好ましい焼成温度は200〜600℃であり、より好ましくは300〜500℃である。
【0031】
焼成温度の保持時間は、0.5〜10時間がよく、昇温速度は0.5〜10℃/minが好ましい。保持時間が0.5時間よりも小さくなると均一に加熱されにくく、10時間よりも長くなると生産性が低下するので好ましくない。また、昇温速度が0.5℃/minよりも小さくなると設定温度に達するまでの時間が長くなり、10℃/minよりも大きくなると加熱時に粉末が激しく飛散して操作性が悪くなり生産性が低下する。このようして得られた粉末は1次粒子間の強固な凝集が起ってないので、解砕するだけで分散性のよいジルコニア微粉末になる。
【0032】
本発明のセリアが固溶したジルコニア微粉末を得る場合には、前記で得られた平均粒径0.01〜0.08μmの水和ジルコニアゾルとセリウム化合物を、CeO2/ZrO2のモル比が5/95〜60/40の組成になるように混合しなければならない。水和ジルコニアゾルとセリウム化合物とを混合し乾燥させる方法に特に制限はなく、上記の加水分解で得られた水和ジルコニア含有液に、CeO/ZrO比が5/95〜60/40になるようにセリウム化合物を添加して乾燥させてもよく、加水分解反応のときに前もってセリウム化合物を添加してもよい。セリウム化合物及び水和ジルコニアゾルを含有する混合溶液を乾燥する方法としては、前記の方法で行えばよく、例えば、該混合溶液を噴霧乾燥;該混合液にアルカリを添加して濾過,水洗して乾燥する方法を挙げることができる。セリアの原料として用いられるセリウム化合物としては、水酸化セリウム,酸化セリウム,塩化セリウム,硝酸セリウム,硫酸セリウム,炭酸セリウム,酢酸セリウムなどが挙げられる。
【0033】
次いで、上記で得られた水和ジルコニアゾル及びセリウム化合物の混合物を、300〜700℃の温度で焼成することを必要とする。焼成温度が300℃よりも小さくなると、セリアと均一に固溶したジルコニア微粉末が得られず、いっぽう、700℃よりも高くなると得られるジルコニア微粉末のBET比表面積が40m2/gよりも小さくなるからである。好ましい焼成温度は、350〜600℃である。また焼成温度の保持時間及び昇温速度については、前記と同様に、0.5〜10時間、0.5〜10℃/minに設定すればよい。
【0034】
上記の焼成粉は、1次粒子間の強固な凝集が起っていないので、解砕するだけで分散性のよいジルコニア微粉末になる。
【0035】
本発明のジルコニア微粉末は、所望の成分からなる三元触媒に添加してもよく、必要に応じて所望の希土類元素、例えばセリウム,ネオジウム等を、あらかじめジルコニア微粉末に所定量固溶させてから三元触媒に添加してもよい。また、助触媒としての機能を有するセリアが固溶したジルコニア微粉末については、三元触媒に所定量添加してもよく、必要に応じて所望の希土類元素あるいはアルカリ土類元素、例えばランタン、バリウム等をセリア固溶ジルコニア微粉末に含有させてから三元触媒に添加してもよい。
【0036】
以上のようにして調製された触媒成分は、コージェライト製ハニカム状基材にウォッシュコートして、乾燥,焼成して排ガス浄化触媒として用いればよい。
【0037】
【発明の効果】
以上、説明したとおり、本発明のジルコニア微粉末は、▲1▼三元触媒あるいは助触媒との均一性に優れており、従って高い排ガス温度でもセリアの凝集抑制効果を発揮でき、▲2▼セリアが固溶した微粉末については、排ガス中での酸素供給効率がよく、即ち、低い排ガス温度でも良好に酸素を吸収・放出し、さらに三元系触媒との均一混合性にも優れている。また、本発明の方法により、容易に上記のジルコニア微粉末を製造することができる。特にジルコニウム塩水溶液の加水分解で得られる水和ジルコニアゾル含有液を出発溶液に用いて、該含有液の一部を反応槽から連続及び/又は間欠的に排出し、その排出量と同量のジルコニウム塩水溶液を連続及び/又は間欠的に反応槽に供給しながら加水分解させ、得られた水和ジルコニアゾルを乾燥して焼成すると、従来の回分法による加水分解よりも飛躍的に生産性が向上するので、工業的な大量生産が可能となる。
【0038】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこの実施例により何等限定されるものではない。
【0039】
実施例中、水和ジルコニアゾルの平均粒径は、光子相関法により求めた。ジルコニア粉末の電子顕微鏡で測定される1次粒子の平均粒径は、透過型電子顕微鏡を用いて求めた。BET比表面積から求められる平均粒径を算出するのに必要なジルコニア粒子の密度(単斜相)は、5.6g/cm3を用いた。
【0040】
実施例1
0.45mol/リットルのZrOCl2水溶液を200時間煮沸して、平均粒径0.08μmの水和ジルコニアゾルを得た。この水和ジルコニアゾル含有液にアンモニア水を添加して水和ジルコニアゾルを凝集させたあとに、濾過して、水洗,乾燥させた。得られた水和ジルコニアゾルの乾燥粉を、350℃の温度で2時間焼成した。
【0041】
得られたジルコニア粉末は、BET比表面積が140m2/gであり、電子顕微鏡の観察から1次粒子の平均粒径は0.08μmであり(即ち、平均粒径比=10)、1次粒子間の焼結がほとんどない、分散性のよい1次粒子を形成していることが確認された。
【0042】
実施例2
実施例1の焼成温度を500℃に設定した以外は、同様の条件で行った。得られたジルコニア粉末は、BET比表面積が64m2/gであり、電子顕微鏡の観察から1次粒子の平均粒径は0.07μmであり(平均粒径比=4.2)、1次粒子間の焼結がほとんどない、分散性のよい1次粒子を形成していることが確認された。
【0043】
実施例3
0.04mol/リットルのZrOCl2水溶液を100時間煮沸した以外は、実施例1と同様の条件で行った。
【0044】
得られたジルコニア粉末は、BET比表面積が73m2/gであり、電子顕微鏡の観察から1次粒子の平均粒径は0.06μmであり(平均粒径比=4.1)、1次粒子間の焼結がほとんどない、分散性のよい1次粒子を形成していることが確認された。
【0045】
実施例4
0.02mol/リットルのZrOCl2水溶液を100時間煮沸した以外は、実施例1と同様の条件で行った。
【0046】
得られたジルコニア粉末は、BET比表面積が59m2/gであり、電子顕微鏡の観察から1次粒子の平均粒径は0.04μmであり(平均粒径比=2.2)、1次粒子間の焼結がほとんどない、分散性のよい1次粒子を形成していることが確認された。
【0047】
比較例1
実施例1の焼成温度を700℃に設定した以外は、同様の条件で行った。得られたジルコニア粉末のBET比表面積は、35m2/gであった。
【0048】
比較例2
実施例3の焼成温度を700℃に設定した以外は、同様の条件で行った。得られたジルコニア粉末のBET比表面積は、33m2/gであった。
【0049】
以下の実施例5〜8により水和ジルコニウムを含有する溶液の一部を反応槽から連続及び/又は間欠的に排出し、かつ、その排出量と同量のジルコニウム塩水溶液を連続及び/又は間欠的に反応槽に供給する製造方法を具体的に説明する。
実施例5
ZrOCl2濃度0.4mol/リットルの水溶液を煮沸温度で200h加水分解させて水和ジルコニアゾル含有液を調製した(H+濃度C=0.8mol/リットル)。得られた水和ジルコニアゾルの平均粒径(D)は0.08μmであった。このゾル含有液10リットルを出発溶液に用いて、煮沸温度で間欠操作型の加水分解反応を行った。間欠条件は、水和ジルコニアゾル含有液の排出量及びZrOCl2水溶液(0.4mol/リットル)の供給量をそれぞれ500ミリリットル(a=5%)、間欠時間(T)を0.5hに設定した(すなわち、0.1≦T≦10,D(C−0.35)=0.036)。上記の条件で加水分解反応を30h行い、反応槽から排出された水和ジルコニアゾル含有液を30リットル得た。この水和ジルコニアゾル含有液にアンモニア水を添加して水和ジルコニアゾルを凝集させたあとに、濾過して水洗し乾燥させた。得られた水和ジルコニアゾルの乾燥粉を400℃の温度で2時間焼成した。
【0050】
得られたジルコニア粉末は、BET比表面積が104m2/gであり、電子顕微鏡の観察から1次粒子の平均粒径は0.07μmであり(即ち、平均粒径比=6.8)、1次粒子間の焼結がほとんどない、分散性のよい1次粒子を形成していることが確認された。
【0051】
実施例6
2mol/リットルのZrOCl2水溶液1.8リットルに、実施例1の出発溶液1リットルを添加して、蒸留水を加えて7.3リットルの溶液を調製した。この溶液を煮沸温度で95h加水分解させたあとに、蒸留水を2.7リットル加えて10リットルの水和ジルコニアゾル含有液を得た(C=0.8)。得られた水和ジルコニアゾルの平均粒径(D)は0.06μmであった。このゾル含有液を出発溶液に用いて、実施例1と同じ間欠条件で間欠操作型の加水分解反応を300h行った(すなわち、D・(C−0.35)=0.027)。
【0052】
次いで、実施例5と同様の条件で水和ジルコニアゾルの乾燥粉を得て、450℃の温度で2時間焼成した。
【0053】
得られたジルコニア粉末は、BET比表面積が78m2/gであり、電子顕微鏡の観察から1次粒子の平均粒径は0.065μmであり(即ち、平均粒径比=4.7)、1次粒子間の焼結がほとんどない、分散性のよい1次粒子を形成していることが確認された。
【0057】
実施例
実施例5と同じ条件で調製された出発溶液10リットルを用いて、煮沸温度で連続操作型の加水分解反応を30h行った。水和ジルコニアゾル含有液の排出速度及びZrOCl2水溶液(0.4mol/リットル)の供給速度は、1リットル/hに設定した(すなわち、平均滞在時間t=10h,D・(C−0.35)=0.036)。次いで、実施例5と同様の条件で水和ジルコニアゾルの乾燥粉を得て、400℃の温度で2時間焼成した。
【0058】
得られたジルコニア粉末は、BET比表面積が101m2/gであり、電子顕微鏡の観察から1次粒子の平均粒径は0.065μmであり(即ち、平均粒径比=6.1)、1次粒子間の焼結がほとんどない、分散性のよい1次粒子を形成していることが確認された。
【0059】
尚、実施例5〜で得られた水和ジルコニアゾルの平均粒径及び反応率の経時変化を以下の表1に示した。
【0060】
【表1】
Figure 0004061679
【0061】
比較例3
濃度が0.4mol/リットルのZrOCl2水溶液を、煮沸温度で加水分解反応を100h行った。得られた水和ジルコニアゾルの反応率を調べたところ60%であった。次いで、実施例5と同様の条件で水和ジルコニアゾルの乾燥粉を得て、700℃の温度で2時間焼成した。得られたジルコニア粉末は、BET比表面積が29m2/gであった。
【0062】
以下、実施例9〜14により、セリアが固溶したジルコニア粉末の製造およびその粉末の酸素吸収放出量を評価した。
【0063】
酸素供給効率の指標となる酸素吸収放出量は以下の方法で評価した。
【0064】
評価用試料は、下記実施例で得られるジルコニア粉末(50重量%)と含浸法で調製したPt担持アルミナ粉末(50重量%)とを湿式混合して乾燥させて得た。この混合粉末を成形し解砕して得られる整粒粉を常圧固定床流通反応管に充填して、800℃のモデルガス中で処理したあと、450℃で酸素吸収放出量を測定した。
【0065】
実施例
濃度が0.4mol/リットルのZrOCl2水溶液2リットルを160時間煮沸したあと、この溶液に濃度が2mol/リットルのZrOCl2水溶液3.6リットルと蒸留水4.4リットルとを加えて、さらに64時間煮沸して、平均粒径0.056μmの水和ジルコニアゾルを得た。
【0066】
次いで、上記の水和ジルコニアゾル含有液に、濃度が0.5mol/リットルのCeCl3水溶液を6リットル添加したあと(CeO2/ZrO2モル比=27/73)、その混合溶液を撹拌しながら、濃度が1mol/リットルのアンモニア水を、溶液のpHが9〜10の範囲に到達するまでゆっくりと添加した。得られた沈殿物を濾過,水洗,乾燥させたあと、400℃の温度で2時間焼成した。
【0067】
得られたジルコニア粉末は、BET比表面積が103m2/gであり、電子顕微鏡の観察から1次粒子の平均粒径は0.06μmであり、分散性のよい1次粒子を形成していることが確認された。
【0068】
次いで、Pt担持アルミナ粉末と上記のジルコニア微粉末とを混合して800℃で処理したときの、混合粉末の酸素吸収放出量を調べたところ23μmol/gであった。
【0069】
実施例
実施例で得られた水和ジルコニア含有液0.63リットルに、濃度が2mol/リットルのZrOCl2水溶液2.25リットルと蒸留水7.12リットルとを加えて、67時間煮沸して、平均粒径0.07μmの水和ジルコニアゾルを得た。
【0070】
次いで、上記の水和ジルコニアゾル含有液に、濃度が0.5mol/リットルのCeCl3水溶液を6.6リットル添加したあと(CeO2/ZrO2モル比=40/60)、その混合溶液を撹拌しながら、濃度が1mol/リットルのアンモニア水を、溶液のpHが9〜10の範囲に到達するまでゆっくりと添加した。得られた沈殿物を濾過,水洗,乾燥させたあと、600℃の温度で2時間焼成した。
【0071】
得られたジルコニア粉末は、BET比表面積が45m2/gであり、電子顕微鏡の観察から1次粒子の平均粒径は0.08μmであり、分散性のよい1次粒子を形成していることが確認された。
【0072】
次いで、Pt担持アルミナ粉末と上記のジルコニア微粉末とを混合して800℃で処理したときの、混合粉末の酸素吸収放出量を調べたところ38μmol/gであった。
【0073】
実施例10
実施例で得られた水和ジルコニア含有液1.1リットルに、濃度が2mol/リットルのZrOCl2水溶液2.48リットルと蒸留水6.42リットルとを加えて、75時間煮沸して、平均粒径0.06μmの水和ジルコニアゾルを得た。
【0074】
次いで、上記の水和ジルコニアゾル含有液に、濃度が0.5mol/リットルのCeCl3水溶液を9リットル添加したあと(CeO2/ZrO2モル比=45/55)、その混合溶液を撹拌しながら、濃度が1mol/リットルのアンモニア水を、溶液のpHが9〜10の範囲に到達するまでゆっくりと添加した。得られた沈殿物を濾過,水洗,乾燥させたあと、500℃の温度で2時間焼成した。得られたジルコニア粉末は、BET比表面積が61m2/gであり、電子顕微鏡の観察から1次粒子の平均粒径は0.07μmであり、分散性のよい1次粒子を形成していることが確認された。
【0075】
次いで、Pt担持アルミナ粉末と上記のジルコニア微粉末とを混合して800℃で処理したときの混合粉末の酸素吸収放出量を調べたところ52μmol/gであった。
【0076】
実施例11
実施例で得られた水和ジルコニア含有液1リットルに、濃度が2mol/リットルのZrOCl2水溶液2.25リットル、CeCl3の7水和物を4.1モル(即ち、CeO2/ZrO2モル比=45/55)及び蒸留水6.2リットルを混合した溶液を168時間煮沸して水和ジルコニアゾルを得た。
【0077】
次いで、上記の水和ジルコニアゾル含有液に蒸留水を加えて体積を2倍にしたあとに、撹拌しながら1mol/リットルのアンモニア水を溶液のpHが9〜10の範囲に到達するまでゆっくりと添加した。得られた沈殿物を濾過,水洗,乾燥させたあと、500℃の温度で2時間焼成した。
【0078】
得られたジルコニア粉末は、BET比表面積が65m2/gであり、電子顕微鏡の観察から1次粒子の平均粒径は0.07μmであり、分散性のよい1次粒子を形成していることが確認された。
【0079】
次いで、Pt担持アルミナ粉末と上記のジルコニア微粉末とを混合して800℃で処理したときの混合粉末の酸素吸収放出量を調べたところ56μmol/gであった。
【0080】
実施例12
濃度が0.5mol/リットルのCeCl3水溶液を10リットル添加(即ち、CeO2/ZrO2比=50/50)、焼成温度を550℃に設定した以外は、実施例と同様の条件で行った。
【0081】
得られたジルコニア粉末は、BET比表面積が54m2/gであり、電子顕微鏡の観察から1次粒子の平均粒径は0.08μmであり、分散性のよい1次粒子を形成していることが確認された。
【0082】
次いで、Pt担持アルミナ粉末と上記のジルコニア微粉末とを混合して800℃で処理したときの混合粉末の酸素吸収放出量を調べたところ54μmol/gであった。
【0083】
実施例13
濃度が0.5mol/リットルのCeCl3水溶液を13.4リットル添加(即ち、CeO2/ZrO2比=55/45)、焼成温度を600℃に設定した以外は、実施例10と同様の条件で行った。
【0084】
得られたジルコニア粉末は、BET比表面積が47m2/gであり、電子顕微鏡の観察から1次粒子の平均粒径は0.08μmであり、分散性のよい1次粒子を形成していることが確認された。
【0085】
次いで、Pt担持アルミナ粉末と上記のジルコニア微粉末とを混合して800℃で処理したときの混合粉末の酸素吸収放出量を調べたところ45μmol/gであった。
【0086】
比較例4
ZrOCl2水溶液濃度が0.4mol/リットル及びCeCl3の濃度が0.04mol/リットル濃度の混合水溶液2リットル(CeO2/ZrO2モル比=9/91)を、撹拌しながら、アンモニア水を溶液のpHが9〜10の範囲に到達するまでゆっくりと添加した。
【0087】
得られたゲル状沈殿物を濾過,水洗,乾燥させたあと、1000℃の温度で2時間焼成した。得られたジルコニア粉末は、BET比表面積が5m2/gであり、電子顕微鏡の観察から1次粒子の平均粒径は0.5μmと大きいものであり、分散性の低い粒子であることが確認された。
【0088】
次いで、Pt担持アルミナ粉末と上記のジルコニア微粉末とを混合して800℃で処理したときの混合粉末の酸素吸放出量を調べたところ3μmol/g以下であった。
【0089】
比較例5
ZrOCl2水溶液濃度が0.04mol/リットル及びCeCl3の濃度が0.4mol/リットルの混合水溶液(即ち、CeO2/ZrO2モル比=91/9)を用い、焼成温度を950℃に設定した以外は、比較例4と同様の条件で行った。
【0090】
得られたジルコニア粉末は、BET比表面積が14m2/gであり、粒子間の焼結の著しい凝集粒子であることが確認された。
【0091】
次いで、Pt担持アルミナ粉末と上記のジルコニア微粉末とを混合して800℃で処理したときの混合粉末の酸素吸収放出量を調べたところ14μmol/gであった。
【0092】

Claims (5)

  1. BET比表面積が40m2/g〜200m2/gであり、電子顕微鏡で測定される平均粒径が0.01〜0.08μmであり、かつ、電子顕微鏡で測定される平均粒径/BET比表面積から求められる平均粒径の比が0.9以上である1次粒子からなることを特徴とするジルコニア微粉末。
  2. 請求項1に記載のジルコニア微粉末において、セリアが固溶したジルコニア微粉末であって、CeO2/ZrO2のモル比が5/95〜60/40であることを特徴とするジルコニア微粉末。
  3. ジルコニウム塩水溶液の加水分解で得られる、平均粒径が0.01〜0.08μmの水和ジルコニアゾルを650℃以下の温度で焼成することを特徴とする請求項1に記載のジルコニア微粉末を製造する方法。
  4. 請求項2のジルコニア微粉末を製造する方法において、ジルコニウム塩水溶液の加水分解で得られる平均粒径が0.01〜0.08μmの水和ジルコニアゾルとセリウム化合物を、CeO2/ZrO2のモル比が5/95〜60/40の組成になるように混合し、300〜700℃の温度で焼成することを特徴とするジルコニア微粉末の製造方法。
  5. 請求項3又は請求項4に記載のジルコニア粉末を製造する方法において、ジルコニウム塩水溶液の加水分解で得られる水和ジルコニアゾルを含有する溶液の一部を反応槽から連続及び/又は間欠的に排出し、かつ、当該水和ジルコニアゾルを含有する溶液の体積が一定に保たれるように、その排出量と同量のジルコニウム塩水溶液を連続及び/又は間欠的に反応槽に供給し、反応槽中のH 濃度C(mol/リットル)が0.4≦C≦1であり、出発溶液の水和ジルコニアゾルの平均粒径D ( μm ) とH 濃度(C)の関係
    0.01≦D・(C−0.35)≦0.08
    を満足しつつ、次いで、排出した水和ジルコニアゾルを乾燥して焼成することを特徴とするジルコニア微粉末の製造方法。
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