[go: up one dir, main page]

JP4058567B2 - Tsa305遺伝子 - Google Patents

Tsa305遺伝子 Download PDF

Info

Publication number
JP4058567B2
JP4058567B2 JP12680398A JP12680398A JP4058567B2 JP 4058567 B2 JP4058567 B2 JP 4058567B2 JP 12680398 A JP12680398 A JP 12680398A JP 12680398 A JP12680398 A JP 12680398A JP 4058567 B2 JP4058567 B2 JP 4058567B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gene
tsa305
present
protein
seq
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12680398A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11215987A (ja
Inventor
陽介 原田
浩一 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP12680398A priority Critical patent/JP4058567B2/ja
Application filed by Otsuka Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Priority to PCT/JP1998/005306 priority patent/WO1999028457A1/ja
Priority to CA2311646A priority patent/CA2311646C/en
Priority to EP98955925A priority patent/EP1038957A4/en
Priority to CNB988116391A priority patent/CN1173034C/zh
Priority to US09/555,367 priority patent/US6822083B1/en
Publication of JPH11215987A publication Critical patent/JPH11215987A/ja
Priority to US10/800,911 priority patent/US20040204574A1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4058567B2 publication Critical patent/JP4058567B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/46Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates
    • C07K14/47Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates from mammals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、膵臓に特異的に発現している遺伝子TSA305、より詳しくは、線虫のsel−1と高い相同性を有し、癌に対して抑制的に働くと考えられる新規な膵臓特異的遺伝子に関する。また本発明は、かかる遺伝子によってコードされる新規な蛋白質及びその特異抗体にも関する。
【0002】
【従来の技術】
膵臓癌は、日本人及び西側諸国の癌関連死亡順位において4位及び5位を占める消化器系の悪性腫瘍の中でも最も予後不良な癌のひとつである(Poston, J. G., et al., Gut., 32, 800-812 (1991))。癌研究における最も重要なゴールは、癌化に至る早期の遺伝子変化を見分けることである。この変化の見極めは、早期診断のための遺伝子的なツールの開発とこの致死的な疾患をより効果的に治療するための新規な治療的アプローチとを導くことができる。
【0003】
一方、線虫のsel−1遺伝子は、線虫において神経発生の際の外胚葉からニューロブラストへの分化を抑制するNotch/lin−12に対して抑制的に働くことが報告されている(Genetics, 143 (1), 237-247 (1996) : Development, 124 (3), 637-644 (1997))。該Notch/lin−12は、その強制発現が乳癌や白血病を惹起させるため、癌関連遺伝子と考えられており、該癌関連遺伝子の抑制的な働きをなす上記sel−1遺伝子は、癌に対しても抑制的に働くとも考えられるが、現在尚之等遺伝子の役割については明確に解明されている訳ではない。
【0004】
かかる遺伝子の生理的役割の解明とそれにより得られる情報は、癌化や炎症等の疾患の発症機能の解明に重要であり、これらは、基礎科学研究の分野はもとより、医薬品分野においても癌や炎症等の疾患の解明やその処置法等の開発面からも望まれているところである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、斯界で要望される前記の情報、殊にsel−1遺伝子と相同性を有する新規な蛋白相同物をコードする遺伝子を提供することを目的とする。
【0006】
上記目的より、本発明者は、各種ヒト組織由来の遺伝子につき検索を重ねた結果、該目的に合致する新しい膵臓特異的遺伝子の単離、同定に成功し、ここに本発明を完成するに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明によれば、以下の(a)及び(b)のいずれかの蛋白質をコードする塩基配列を含む遺伝子TSA305、特にヒト遺伝子である当該遺伝子が提供される。
【0008】
(a)配列番号:1で示されるアミノ酸配列からなる蛋白質、
(b)配列番号:1で示されるアミノ酸配列において1又は複数のアミノ酸が欠失、置換又は付加されたアミノ酸配列からなり、TSA305との結合活性を有する蛋白質。
【0009】
また、本発明によれば、上記の遺伝子によってコードされるTSA305蛋白及びこれに結合性を有する特異抗体が提供される。
【0010】
更に、本発明によれば、以下の(a)及び(b)のいずれかのポリヌクレオチドからなる遺伝子TSA305、特にヒト遺伝子である当該遺伝子が提供される。
【0011】
(a)配列番号:2で示される塩基配列の全部又は一部を含むポリヌクレオチド、
(b)配列番号:2で示される塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチド。
【0012】
加えて、本発明によれば、遺伝子検出用の特異プローブ又は特異プライマーとして使用されるDNA断片である上記遺伝子が提供される。
【0013】
以下、本明細書におけるアミノ酸、ペプチド、塩基配列、核酸等の略号による表示は、IUPAC−IUBの規定〔IUPAC-IUB Communication on Biological Nomenclature, Eur. J. Biochem., 138: 9 (1984)〕、「塩基配列又はアミノ酸配列を含む明細書等の作成のためのガイドライン」(特許庁編)及び当該分野における慣用記号に従うものとする。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明遺伝子の一具体例としては、後述する実施例に示される「TSA305」と名付けられたPCR産物のDNA配列から演繹されるものを挙げることができる。その塩基配列は、配列番号:2に示されるとおりである。
【0015】
該遺伝子は、配列番号:1に示される794アミノ酸配列の新規な膵臓特異的蛋白(TSA305蛋白という)をコードするヒトcDNAであり、全長7885塩基からなっている。
【0016】
本発明遺伝子TSA305の発現産物であるTSA305蛋白は、FASTAプログラム(Person W. R., et al., Proc. Natl. Acad. Sci., USA., 85, 2444-2448 (1988))を利用したGenBank/EMBLデーターベースの検索の結果、線虫のsel−1遺伝子(前記文献参照)と非常に高い相同性を有していることが確認された。このことから、本発明遺伝子は、胚発生の全般に関わるとされている癌関連遺伝子Noctch/lin−12に対して、上記sel−1と同様に、抑制的に働くと考えられる。
【0017】
また、本発明遺伝子の染色体上の位置は、インスリン依存性糖尿病(IDDM)の原因遺伝子が存在するとされる第14染色体q24.3−q31.1である。このことから、本発明遺伝子は、糖尿病との関連が強く示唆される。
【0018】
更に、本発明遺伝子の遺伝子産物は、フィブロネクチンTypeIIコラーゲン結合ドメインを含む蛋白であることが明らかとなった。かかるN末端付近のコラーゲン結合部位は線維化との関わりを示唆するものであり、このことから本発明遺伝子は、線維症との関連も強く示唆される。
【0019】
加えて、本発明遺伝子は、試験した膵癌標本の全てにおいてその発現の欠失が認められ、主に正常膵臓に発現することから、癌化における潜在的な予測の価値を提言する。
【0020】
従って、本発明に係わる遺伝子TSA305及びその遺伝子産物の提供は、上記乳癌、白血病、線維症、糖尿病、膵癌等の各種疾患、殊に膵癌の解明、把握、診断、予防及び治療等に極めて有用な情報乃至手段を与える。また、本発明遺伝子は、上記各種疾患の処置に利用される本発明遺伝子の発現を誘導する新規薬剤の開発の上でも好適に利用できる。更に、個体或は組織における本発明遺伝子の発現又はその産物の発現の検出や、該遺伝子の変異(欠失や点変異)又は発現異常の検出等は、上記疾患の解明や診断上において好適に利用できると考えられる。
【0021】
本発明遺伝子は、具体的には配列番号:1で示されるアミノ酸配列からなる蛋白質をコードする塩基配列を含む遺伝子又は配列番号:2で示される塩基配列の全部或は一部を含むポリヌクレオチドからなる遺伝子として例示されるが、特にこれらに限定されることなく、例えば、上記特定のアミノ酸配列において一定の改変を有する遺伝子や上記特定の塩基配列と一定の相同性を有する遺伝子であることができる。
【0022】
即ち、本発明遺伝子には、配列番号1に示されるアミノ酸配列において1又は複数のアミノ酸が欠失、置換又は付加されたアミノ酸配列からなる蛋白質をコードする塩基配列を含む遺伝子もまた包含される。ここで、「アミノ酸の欠失、置換又は付加」の程度及びそれらの位置等は、改変された蛋白質が、配列番号:1で示されるアミノ酸配列からなる蛋白質と同様の機能を有する同効物であれば特に制限されない。具体的には、TSA305とのインビトロ結合活性を保持するものが挙げられる。
【0023】
尚、これらアミノ酸配列の改変(変異)等は、天然において、例えば突然変異や翻訳後の修飾等により生じることもあるが、天然由来の遺伝子(例えば本発明の具体例遺伝子)に基づいて人為的に改変することもできる。本発明は、このような改変・変異の原因及び手段等を問わず、上記特性を有する全ての改変遺伝子を包含するものである。
【0024】
上記の人為的手段としては、例えばサイトスペシフィック・ミュータゲネシス〔Methods in Enzymology, 154: 350, 367-382 (1987);同 100: 468 (1983);Nucleic Acids Res., 12: 9441 (1984);続生化学実験講座1「遺伝子研究法II」、日本生化学会編, p105 (1986)〕等の遺伝子工学的手法、リン酸トリエステル法やリン酸アミダイト法等の化学合成手段〔J. Am. Chem. Soc., 89: 4801 (1967);同91: 3350 (1969);Science, 150: 178 (1968);Tetrahedron Lett., 22: 1859 (1981);同24: 245 (1983)〕及びそれらの組合せ方法等が例示できる。
【0025】
本発明遺伝子のひとつの態様としては、配列番号:2で示される塩基配列の全部或は一部を含むポリヌクレオチドからなる遺伝子を例示できるが、この塩基配列は、上記アミノ酸配列(配列番号:1)の各アミノ酸残基を示すコドンの一つの組合せ例でもあり、本発明遺伝子はこれらに限らず、各アミノ酸残基に対して任意のコドンを組合せ選択した塩基配列を有することも勿論可能である。該コドンの選択は、常法に従うことができ、例えば利用する宿主のコドン使用頻度等を考慮することができる〔Ncleic Acids Res., 9: 43 (1981)〕。
【0026】
また、本発明遺伝子は、例えば配列番号:2の具体例で示されるように、一本鎖DNAの塩基配列として表示されるが、本発明はかかる塩基配列に相補的な塩基配列からなるポリヌクレオオチドやこれらの両者を含むコンポーネントも当然に包含するものであり、また、cDNA等のDNAに限定されることもない。
【0027】
更に、本発明の遺伝子は、前記のとおり、配列番号:2に示される塩基配列の全部又は一部を含むポリヌクレオチドからなるものに限定されず、当該塩基配列と一定の相同性を有する塩基配列からなるものも包含するものである。かかる遺伝子としては、少なくとも、下記に掲げるようなストリンジェントな条件下で、配列番号:2で示される塩基配列からなるDNAとハイブリダイズし、一定の条件下での洗浄してもこれより脱離しないものが挙げられる。
【0028】
即ち、配列番号:2の塩基配列を有するDNAと、6×SSC中65℃一夜の条件下或は50%ホルムアミドを含む4×SSC中37℃一夜の条件下においてハイブリダイズし、2×SSC中65℃での30分間の洗浄条件下においても該DNAから脱離しない塩基配列を有する遺伝子が例示される。ここで、SSCは、標準食塩−クエン酸緩衝液である(standard saline citrate; 1×SSC = 0.15M NaCl, 0.015M sodium citrate)。
【0029】
本発明の遺伝子は、その具体例についての配列情報に基づいて、一般的な遺伝子工学的手法により容易に製造・取得することができる〔Molecular Cloning 2d Ed, Cold Spring Harbor Lab. Press (1989);続生化学実験講座「遺伝子研究法I、II、III」、日本生化学会編(1986)等参照〕。
【0030】
具体的には、本発明遺伝子が発現される適当な起源より、常法に従ってcDNAライブラリーを調製し、該ライブラリーから、本発明遺伝子に特有の適当なプローブや抗体を用いて所望クローンを選択することにより実施できる〔Proc. Natl. Acad. Sci., USA., 78: 6613 (1981);Science, 222: 778 (1983)等〕。
【0031】
上記において、cDNAの起源としては、本発明遺伝子を発現する各種の細胞、組織やこれらに由来する培養細胞等、特に膵臓組織が例示され、これらからの全RNAの分離、mRNAの分離や精製、cDNAの取得とそのクローニング等はいずれも常法に従い実施できる。尚、cDNAライブラリーは市販されてもおり、本発明においてはそれらcDNAライブラリー、例えばクローンテック社(Clontech Lab. Inc.)より市販の各種cDNAライブラリー等を用いることもできる。
【0032】
本発明遺伝子をcDNAライブラリーからスクリーニングする方法も、特に制限されず、通常の方法に従うことができる。具体的には、例えばcDNAにより産生される蛋白質の特異抗体を使用した免疫的スクリーニングにより対応するcDNAクローンを選択する方法、目的のDNA配列に選択的に結合するプローブを用いたプラークハイブリダイゼーション、コロニーハイブリダイゼーション等やこれらの組合せ等を例示できる。
【0033】
ここで用いられるプローブとしては、本発明遺伝子の塩基配列に関する情報をもとにして化学合成されたDNA等が一般的に例示できるが、勿論既に取得された本発明遺伝子そのものやその断片等も良好に利用できる。
【0034】
また、上記特異抗体に代えてTSA305蛋白を利用した、蛋白質相互作用クローニング法(protein interaction cloning procedure)によることもでき、更に、本発明遺伝子の塩基配列情報に基づき設定したセンス・プライマー、アンチセンス・プライマーをスクリーニング用プローブとして用いることもできる。
【0035】
本発明では、またディファレンシャルデイスプレイ法(Liand P., et al., Science, 257, 967-971 (1992))によって、異なる条件下の細胞もしくは複数の異なる細胞群間のmRNAの発現を直接比較、検討することができる。
【0036】
本発明遺伝子の取得に際しては、PCR法〔Science, 230: 1350 (1985)〕によるDNA/RNA増幅法も好適に利用できる。殊に、ライブラリーから全長のcDNAが得られ難いような場合には、レース法(RACE:Rapid amplification of cDNA ends;実験医学、12(6): 35 (1994))、殊に5’−レース(5’−RACE)法〔Proc. Natl. Acad. Sci., USA., 8: 8998 (1988)〕等の採用が好適である。かかるPCR法の採用に際して使用されるプライマーは、既に本発明によって明らかにされた本発明遺伝子の配列情報に基づいて適宜設定でき、これは常法に従い合成できる。
【0037】
尚、増幅させたDNA/RNA断片の単離精製は、前記の通り常法に従うことができ、例えばゲル電気泳動法等によればよい。
【0038】
上記で得られる本発明遺伝子或は各種DNA断片は、常法、例えばジデオキシ法〔Proc. Natl. Acad. Sci., USA., 74: 5463 (1977)〕やマキサム−ギルバート法〔Method in Enzymology, 65: 499 (1980)〕等に従って、また簡便には市販のシークエンスキット等を用いて、その塩基配列を決定することができる。
【0039】
本発明遺伝子の利用によれば、一般の遺伝子工学的手法を用いることにより、その遺伝子産物を容易に大量に安定して製造することができる。従って、本発明は、本発明にかかるTSA305遺伝子を含有するベクター(発現ベクター)及び該ベクターによって形質転換された宿主細胞並びに該宿主細胞を培養することによりTSA305蛋白を製造する方法をも提供するものである。
【0040】
該製造方法は、通常の遺伝子組換え技術〔Science, 224: 1431 (1984); Biochem. Biophys. Res. Comm., 130: 692 (1985); Proc. Natl. Acad. Sci., USA., 80: 5990 (1983)及び前記引用文献等参照〕に従うことにより実施できる。
【0041】
上記宿主細胞としては、原核生物及び真核生物のいずれも用いることができ、例えば原核生物の宿主としては、大腸菌や枯草菌といった一般的に用いられるものが広く挙げられるが、好適には大腸菌、とりわけエシェリヒア・コリ(Escherichia coli)K12株に含まれるものが例示できる。また、真核生物の宿主細胞には、脊椎動物、酵母等の細胞が含まれ、前者としては、例えばサルの細胞であるCOS細胞〔Cell, 23: 175 (1981)〕やチャイニーズ・ハムスター卵巣細胞及びそのジヒドロ葉酸レダクターゼ欠損株〔Proc. Natl. Acad. Sci., USA., 77: 4216 (1980)〕等が、後者としては、サッカロミセス属酵母細胞等が好適に用いられているが、これらに限定される訳ではない。
【0042】
脊椎動物細胞を宿主とする場合の発現ベクターとしては、通常、発現しようとする本発明遺伝子の上流に位置するプロモーター、RNAのスプライス部位、ポリアデニル化部位及び転写終了配列等を保有するものが挙げられ、これは更に必要により複製起点を有していてもよい。該発現ベクターの例としては、具体的には、例えばSV40の初期プロモーターを保有するpSV2dhfr〔Mol. Cell. Biol., 1: 854 (1981)〕等が例示できる。また、酵母細胞を宿主とする場合の発現ベクターの具体例としては、例えば酸性ホスフアターゼ遺伝子に対するプロモーターを有するpAM82〔Proc. Natl. Acad. Sci., USA., 80: 1 (1983)〕等を例示できる。
【0043】
原核生物細胞を宿主とする場合は、該宿主細胞中で複製可能なベクターを用いて、このベクター中に本発明遺伝子が発現できるように該遺伝子の上流にプロモーター及びSD(シャイン・アンド・ダルガーノ)塩基配列、更に蛋白合成開始に必要な開始コドン(例えばATG)を付与した発現プラスミドを好適利用できる。上記ベクターとしては、一般にpBR322及びその改良ベクターがよく用いられるが、これらに限定されず各種のベクターを利用することができる。プロモーターとしても特に限定なく、例えばトリプトファン(trp) プロモーター、lpp プロモーター、lac プロモーター、PL/PR プロモーター等をいずれも好適に使用できる。
【0044】
尚、本発明遺伝子の発現ベクターとしては、通常の融合蛋白発現ベクターも好ましく利用でき、該ベクターの具体例としては、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ(GST)との融合蛋白として発現させるためのpGEX(Promega 社)等を例示できる。
【0045】
上記所望の組換えDNA(発現ベクター)の宿主細胞への導入方法・形質転換法にも特に制限はなく、一般的な各種方法を採用できる。また得られる形質転換体も、常法に従い培養することができ、該培養により本発明遺伝子によりコードされる目的のTSA305蛋白が発現・産生され、形質転換体の細胞内、細胞外若しくは細胞膜上に蓄積若しくは分泌される。
【0046】
上記培養に用いられる培地としては、採用した宿主細胞に応じて慣用される各種のものを適宜選択利用でき、その培養も宿主細胞の生育に適した条件下で実施できる。
【0047】
かくして得られる組換え蛋白(TSA305蛋白)は、所望により、その物理的性質、化学的性質等を利用した各種の分離操作従って分離、精製することができる〔「生化学データブックII」、1175-1259頁、第1版第1刷、1980年 6月23日株式会社東京化学同人発行;Biochemistry, 25(25): 8274 (1986); Eur. J. Biochem., 163: 313 (1987) 等参照〕。該方法としては、具体的には例えば通常の再構成処理、蛋白沈澱剤による処理(塩析法)、遠心分離、浸透圧ショック法、超音波破砕、限外濾過、分子篩クロマトグラフィー(ゲル濾過)、吸着クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、アフィニティクロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)等の各種液体クロマトグラフィー、透析法、これらの組合せ等が挙げられ、特に好ましい上記方法としては、本発明のTSA305蛋白の特異抗体を結合させたカラムを利用するアフィニティクロマトグラフィーを例示できる。
【0048】
しかして、本発明は、例えば上記の如くして得られる、新規なTSA305蛋白自体をも提供するものである。該蛋白は、TSA305との結合活性を有することにより特徴付けられ、前記のとおり医薬分野において有用である。
【0049】
また、このTSA305蛋白は、該蛋白の特異抗体を作成する為の免疫抗原としても利用できる。ここで抗原として用いられるコンポーネントは、例えば上記遺伝子工学的手法に従って大量に産生された蛋白或はそのフラグメントであることができ、これら抗原を利用することにより、所望の抗血清(ポリクローナル抗体)及びモノクローナル抗体を収得することができる。該抗体の製造方法自体は、当業者によく理解されているところであり、本発明においてもこれら常法に従うことができる〔続生化学実験講座「免疫生化学研究法」、日本生化学会編(1986)等参照〕。
【0050】
例えば、抗血清の取得に際して利用される免疫動物としては、ウサギ、モルモット、ラット、マウスやニワトリ等の通常動物を任意に選択でき、上記抗原を使用する免疫方法や採血等もまた常法に従い実施できる。
【0051】
また、モノクローナル抗体の取得も、常法に従い、上記免疫抗原で免疫した動物の形質細胞(免疫細胞)と形質細胞腫細胞との融合細胞を作成し、これより所望抗体を産生するクローンを選択し、該クローンの培養により実施することができる。免疫動物は、一般に細胞融合に使用する形質細胞腫細胞との適合性を考慮して選択され、通常マウスやラット等が有利に用いられている。免疫は、上記抗血清の場合と同様であり、所望により通常のアジュバント等と併用して行なうこともできる。
【0052】
尚、融合に使用される形質細胞腫細胞としても、特に限定なく、例えばp3(p3/x63-Ag8)〔Nature, 256: 495-497 (1975)〕、p3−U1〔Current Topics in Microbiology and Immunology, 81: 1-7 (1978)〕、NS−1〔Eur. J. Immunol., 6: 511-519 (1976)〕、MPC−11〔Cell, 8: 405-415 (1976)〕、SP2/0〔Nature, 276: 269-271 (1978)〕等、ラットにおけるR210〔Nature, 277: 131-133 (1979)〕等及びそれらに由来する細胞等の各種の骨髄腫細胞をいずれも使用できる。
【0053】
上記免疫細胞と形質細胞腫細胞との融合は、通常の融合促進剤、例えばポリエチレングリコール(PEG)やセンダイウイルス(HVJ)等の存在下に公知の方法に準じて行なうことができ、所望のハイブリドーマの分離もまた同様に行ない得る〔Meth. in Enzymol., 73: 3 (1981);上記続生化学実験講座等〕。
【0054】
また、目的とする抗体産生株の検索及び単一クローン化も常法により実施され、例えば抗体産生株の検索は、上記の本発明抗原を利用したELISA法〔Meth. in Enzymol., 70: 419-439 (1980)〕、プラーク法、スポット法、凝集反応法、オクテロニー(Ouchterlony)法、ラジオイムノアッセイ等の一般に抗体の検出に用いられている種々の方法に従い実施することができる。
【0055】
かくして得られるハイブリドーマからの本発明抗体の採取は、該ハイブリドーマを常法により培養してその培養上清として得る、また、ハイブリドーマをこれと適合性のある哺乳動物に投与して増殖させその腹水として得る方法等により実施される。前者の方法は、高純度の抗体を得るのに適しており、後者の方法は、抗体の大量生産に適している。このようにして得られる抗体は、更に塩析、ゲル濾過、アフィニティクロマトグラフイー等の通常の手段により精製することができる。
【0056】
かくして得られる抗体は、本発明のTSA305蛋白に結合性を有することによって特徴付けられ、これは、前述したTSA305蛋白の精製及びその免疫学的手法による測定乃至識別等に有利に利用できる。本発明は、かかる新規な抗体をも提供するものである。
【0057】
また、本発明によって明らかにされた本発明遺伝子の配列情報を基にすれば、例えば該遺伝子の一部又は全部の塩基配列を利用することにより、個体もしくは各種組織における本発明遺伝子の発現の検出を行うことができる。
【0058】
かかる検出は常法に従って行うことができ、例えばRT−PCR〔Reverse transcribed-Polymerase chain reaction; E.S. Kawasaki, et al., Amplification of RNA. In PCR Protocol, A Guide to methods and applications, Academic Press, Inc., SanDiego, 21-27 (1991)〕によるRNA増幅やノーザンブロット解析〔Molecular Cloning, Cold Spring Harbor Lab. (1989)〕、in situ RT−PCR〔Nucl. Acids Res., 21: 3159-3166 (1993)〕や in situ ハイブリダイゼーション等の細胞レベルでのそれら測定、NASBA法〔Nucleic acid sequence-based amplification, Nature, 350: 91-92 (1991)〕及びその他の各種方法によりいずれも良好に実施し得る。
【0059】
尚、RT−PCR法を採用する場合において、用いられるプライマーは、本発明遺伝子のみを特異的に増幅できる該遺伝子特有のものである限り何等限定されず、本発明の遺伝情報に基いてその配列を適宜設定することができる。通常、これは20〜30ヌクレオチド程度の部分配列を有するものとすることができる。
【0060】
このように、本発明は、本発明にかかるTSA305遺伝子の検出用の特異プライマー及び/又は特異プローブとして使用されるDNA断片をも提供するものである。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、新規な膵臓特異的遺伝子TSA305及びこれによりコードされる蛋白が提供され、これらの利用により、膵臓癌等の癌や癌化の解明、その診断、予防及び治療等に有用な技術が提供される。
【0062】
【実施例】
以下、本発明を更に詳しく説明するため、実施例を挙げる。
【0063】
【実施例1】
(1-1) 〔α-33P〕ATPで標識した表出方法
組織特異的な手法において発現したヒト遺伝子を確認するために〔α-33P〕ATPで標識した表出方法を用いた。該方法の手順は本質的に以下に示すリアングの方法(Liang P., et al., Science, 257, 967-971 (1992))によって行なった。 即ち、13のヒト組織(成人脳、胎児脳、肺、肝臓、胃、膵臓、脾臓、乳、膀胱、胎盤、睾丸、腎臓及び心臓:クローンテック社製)の各々から単離したポリA RNA(0.2μg)を、ジエチルピロカーボネート処理された水の8μl中で3’-アンカード・オリゴdTプライマーG(T)15MA(MはG、A及びCの混合液である)の25pmolと混合し、65℃で5分間加熱した。この溶液に4μlの5×ファースト・ストランド緩衝液(BRL社製)、2μlの0.1M DTT(BRL社製)、1μlの250mM dNTPs(BRL社製)、1μlのリボヌクレアーゼ・インヒビター(40単位;TOYOBO社製)及び1μlのスーパースクリプトII逆転写酵素(200単位;BRL社製)を加えた。各反応液の最終容量は20μlであった。各溶液を37℃で1時間培養した後、30μlの蒸留した水の付加により2.5倍までに希釈し、使用時まで−20℃で貯蔵した。
【0064】
cDNAは、〔α-33P〕ATPで標識した(アマシャム社製)3’−アンカード・プライマーの存在下でPCRによって増幅した。このcDNAのPCR増幅は、以下のとおり実施された。即ち、各20μlのPCR混合液は、2μlのRT反応混合液、2μlの10×PCR緩衝液(タカラ社製)、4μlの2.5mM dNTPs、0.25μlのEx Taq DNAポリメラーゼ(5単位/ml:タカラ社製)、〔α-33P〕ATPで標識した25pmolの3’−アンカード・オリゴ−dTプライマー及び25pmolの5’−プライマー(No.20、5’−GATCTGACAC−3’の任意配列を有する10−merデオキシオリゴヌクレオチド・プライマー)を含んでいた。また、PCR反応は以下の条件で行なった。即ち、95℃で3分間、40℃で5分間及び72℃で5分間を1サイクルとして行ない、それから95℃で0.5分間、40℃で2分間及び72℃で1分間を40サイクル行ない、最後に72℃で5分間反応させた。
【0065】
PCR反応サンプルをエタノールで抽出し、フォルムアミド・シークエンシング染料中に再懸濁して、6%アクリルアミド7.5Mウレア・シークエンシング・ゲル上で反応させた。ゲルは固定することなしに乾燥させ、一晩オートラジオグラフィーを実施した。
【0066】
(1-2) 増幅されたcDNA断片のサブ・クローニング
予め乾燥ゲルを載せた3MM濾紙上にラジオアクティブインクで印を付けておき、これとオートラジオグラムをあわせることにより、目的のcDNAを含むバンドが含まれるゲルを、3MM濾紙ごと切り出した後、300μlのdH2Oにて1時間撹袢した。ポリアクリルアミド・ゲルと濾紙を取り除いた後、cDNAを担体として1μlの10mg/mlグリコーゲンと0.3M NaOAcの存在下、エタノール沈澱によって再回収し、10μlのdH2Oに再溶解した。再増幅のために、5μlのこの溶液が用いられた。PCRの条件とプライマーは最初のPCRに対してと同じであった。適当な大きさの再増幅産物を第一のPCR産物として再回収し、それからそのPCR産物をPuc118ベクター(タカラ社製)のHinc II部位にクローンニングした。核酸配列はABI377自動シークエンサー(アプライド・バイオ・システムズ社製)によって決定した。
【0067】
上記方法にて、13のヒト組織から単離したmRNAを用いて異なる表出パターンを比較した結果、膵臓に特異的に発現した一つのPCR産物を確認した。これをTSA305と命名した。
【0068】
この産物は、371ヌクレオチドからなっていた。FASTAプログラム(Person W. R., et al., Proc. Natl. Acad. Sci., USA, 85, 2444-2448 (1988))を使用するGenBanck/EMBLデータ・ベース中のDNA配列とこのヌクレオチド・データとの比較より、このPCR産物が他の如何なる公知のDNA配列と相同性がないことが明らかとなった。
【0069】
(1-3) cDNAのスクリーニング
ヒト正常膵臓cDNAライブラリーは、オリゴ(dT)+ランダムヘキサマー−プライムド・ヒト正常膵臓cDNAとUni-ZAPTM XR(ストラタジーン社製)を用いて、構築した。1×106個のクローンの全体を上記方法によって単離し、〔α−32P〕−dCTPにて標識されたcDNA断片を用いてそのスクリーニングを行なった。陽性クローンを選択し、それらの挿入cDNA部をpBluescript II SK(-)中のイン・ビボに切り出した。
【0070】
その結果、本発明者らは、TSA305に対して約100のプラークを確認した。この結果より、全RNA間の転写量は、およそ0.01%であると計算された。TSA305に相同する集合したcDNA配列(TSA305)は、計算された分子量88768Daを有する794アミノ酸の蛋白をコードする2382ヌクレオチドのオープン・リーディング・フレームを含む7885ヌクレオチドを含んでいた。
【0071】
一次配列からこの遺伝子の産物(TSA305蛋白)は、フィブロネクチンTypeIIコラーゲン結合ドメインを含む蛋白であることが明らかとなった。
【0072】
その染色体上の位置は、インスリン依存性糖尿病(IDDM)の原因遺伝子が存在するとされる第14染色体q24.3−q31.1であった。
【0073】
また、本発明遺伝子TSA305は、線虫のsel−1と高いホモロジーを有していた。
【0074】
(2) 組織における発現
組織におけるTSA305の発現プロファイルを調べるため、各種のヒト組織を用いたノーザンブロット分析を行った。
【0075】
ノーザン・ブロツト分析には、ヒトMTN(Multiple-Tissue Northern)ブロットIとII(クローンテック社製)を使用した。cDNA断片は、T3とT7プロモーター配列のプライマー・セットを用い、PCRによって〔α−32P〕−dCTPで標識した。増幅産物を含むメンブランをプレハイブリダイズ(条件は製品のプロトコールに従った)し、そしてそれから製品のプロトコールに従い、ハイブリダイゼーションを行なった。
【0076】
ハイブリダイゼーション後、洗浄した膜を−80℃で24時間オートラジオグラフに露光した。その結果は図1に示すとおりである。
【0077】
該図において、用いたヒト組織は、心臓(Heart)、脳(brain)、睾丸(Placenta)、肺(Lung)、肝臓(Liver)、骨格筋(Skeletal muscle)、腎臓(Kidney)、膵臓(Pancreas)、脾臓(Spleen)、胸腺(Thymus)、膀胱(Prostate)、胎盤(Testis)、卵巣(Ovary)、小腸(Small intestine)、結腸(Colon)及び末梢血白血球(Peripheral blood leukocyte)である。
【0078】
該図より、TSA305に相同する転写体が膵臓(Pancreas)において特異的に観察された。
【0079】
(3) FISH
染色体の整列のためのFISHは、公知の方法(Takahashi E., et al., Hum. Genet., 86, 14-16 (1990))に従って、各コスミドDNAの0.5μgをプローブとして使用して実施した。FISHはプロビア100フィルム(フジ社製、ISO100)又はCCDカメラ・システム(アプライド・イメージング、サイトビジョン社製)によって捕えられた。
【0080】
その結果、100の典型的なR−バンド(前)分裂中期の細胞を試験したシグナルは、第14染色体のバンドq24.3−q31.1に局在していた。従って、TSA305染色体の局在部位は、14q24.3−q31.1と同定できた。
【0081】
(4) RT−PCR分析による膵臓癌細胞株と膵臓癌組織における転写物の発現
TSA305遺伝子の発現がヒト膵臓癌細胞株と膵臓癌組織において変異するかどうかを調べるために、4つの細胞株(Aspc1(転移性腺癌, J. Natl. Cancer Inst., 67, 563-569 (1981)),Bxpc3(腺癌・未分化, Cancer Invest., 4, 15-23 (1986)),MiaPaca2(腺癌, Int. J. Cancer, 19, 128-135 (1977))及びPANC1(類上皮性、膵管癌, Int. J. Cancer, 15, 741-747 (1975))と9の膵臓の癌組織(東京大学医科研究所、中村先生より供与)のRT−PCR分析を行なった。
【0082】
即ち、全RNAをISOGEN(和光社製)を使用して細胞株と膵臓癌組織から単離した10μlの全RNAを10単位のRNaseフリーDNase I(ベーリンガー・マインハイム社製)で15分間処理し、フェノール−クロロフォルムで2回抽出し、エタノールで沈澱させた。一本鎖cDNAをオリゴd(T)とランダムプライマーを使用してSuperscript ITM RNaseH-逆転写酵素(ライフ・テクノロジー社製)によって合成した。2μlの各産物をPCR増幅のために用いた。
【0083】
配列番号:4及び配列番号:5として示す塩基配列のプライマーP1及びP2Sを、25サイクルのPCR増幅のために使用した。
【0084】
尚、PCR反応は25ngcDNA、10μM各プライマー、2.5mM dNTP及び0.25UのExtaq DNAポリメラーゼ(タカラ社製)を含む20μl溶液中で行なった。PCR産物は、エチジウム・ブロマイト染色した1.5%アガロースゲル中に溶解させた。
【0085】
上記に従い、4種の細胞株(レーン1=Aspc1,レーン2=Bxpc3,レーン3=MiaPaca2,レーン4=PANC1)と正常膵臓組織(NormalPancreas、レーン5)をRT−PCR分析した結果は、図2に示す通りである。尚、図の上段はTSA305の結果を、下段はコントロールとしてのβ2−ミクログロブリン(β2−microglobulin)の結果を示す。
【0086】
該図より、TSA305発現は、全ての癌組織においては見当らず、正常膵臓組織(レーン5参照)にのみ認められることが判った。
【0087】
(5) 膵癌におけるTSA305遺伝子の発現(RT−PCR)
TSA305遺伝子の発現を、膵癌患者サンプル(1T、2T、3T、5T、6T、7T、10T及び11T)、膵癌(Tumor Pancreas)及び正常膵(Invitrogen; Human Normal Pancreas)並びに同一患者膵臓の癌部(23T)及び非癌部(23N)について、RT−PCR法により検出した。即ち、各サンプルよりmRNAを抽出し、TSA305の1581−2382bp(801塩基対)をRT−PCRにて増幅させ、発現の有無を検出した。濃度コントロールとしてβ2−ミクログロブリン(microglobulin)を用いた。結果を図3に示す。
【0088】
該図より、正常膵臓の発現に比べて、膵臓癌サンプル全例においてTSA305遺伝子の発現の低下或いは欠損が観察された。
【0089】
【配列表】
Figure 0004058567
【0090】
Figure 0004058567
Figure 0004058567
Figure 0004058567
Figure 0004058567
【0091】
Figure 0004058567
Figure 0004058567
【0092】
Figure 0004058567
Figure 0004058567
Figure 0004058567
Figure 0004058567
Figure 0004058567
Figure 0004058567
Figure 0004058567
Figure 0004058567
Figure 0004058567
【0093】
Figure 0004058567
【0094】
Figure 0004058567

【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の(2)に従うノーザンブロット分析により調べた本発明遺伝子のヒト組織における分布を示す図面代用写真である。
【図2】実施例1の(4)に従う、正常膵臓細胞(ノーマル,Normal)、4種の細胞株(Cell line)をRT−PCR分析した結果を示す図面代用写真であり、上段はTSA305の結果を、下段はコントロールとしてのβ2−ミクログロブリンの結果を示す。
【図3】実施例1の(5)に従う、膵癌サンプルその他をRT−PCR分析した結果を示す図面代用写真であり、上段はTSA305の結果を、下段はコントロールとしてのβ2−ミクログロブリンの結果を示す。

Claims (6)

  1. 配列番号:1で示されるアミノ酸配列からなる蛋白質をコードする塩基配列からなる膵臓特異的遺伝子TSA305。
  2. 以下(a)及び(b)のいずれかのポリヌクレオチドからなる膵臓特異的遺伝子TSA305:
    (a)配列番号:2で示される塩基配列を含むポリヌクレオチド:
    (b)配列番号:2で示される塩基配列の相補的な塩基配列からなるDNAと、6×SSC中65℃一夜の条件下或いは50%ホルムアミドを含む4×SSC中37℃一夜の条件下においてハイブリダイズし、2×SSC中65℃での30分間の洗浄条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチド。
  3. ヒト遺伝子である請求項1又は2に記載の遺伝子。
  4. 前記ポリヌクレオチドが、配列番号:4又は配列番号:5で示される塩基配列からなり、プライマーとして使用される請求項2に記載の遺伝子。
  5. 請求項1に記載の遺伝子によってコードされるTSA305蛋白。
  6. 請求項5に記載のTSA305蛋白に結合性を有する抗体。
JP12680398A 1997-11-28 1998-04-20 Tsa305遺伝子 Expired - Fee Related JP4058567B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12680398A JP4058567B2 (ja) 1997-11-28 1998-04-20 Tsa305遺伝子
CA2311646A CA2311646C (en) 1997-11-28 1998-11-25 Tsa305 gene
EP98955925A EP1038957A4 (en) 1997-11-28 1998-11-25 GENE TSA305
CNB988116391A CN1173034C (zh) 1997-11-28 1998-11-25 Tsa305基因
PCT/JP1998/005306 WO1999028457A1 (en) 1997-11-28 1998-11-25 Tsa305 gene
US09/555,367 US6822083B1 (en) 1997-11-28 1998-11-25 TSA305 gene
US10/800,911 US20040204574A1 (en) 1997-11-28 2004-03-16 TSA305 gene

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-343789 1997-11-28
JP34378997 1997-11-28
JP12680398A JP4058567B2 (ja) 1997-11-28 1998-04-20 Tsa305遺伝子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11215987A JPH11215987A (ja) 1999-08-10
JP4058567B2 true JP4058567B2 (ja) 2008-03-12

Family

ID=26462924

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12680398A Expired - Fee Related JP4058567B2 (ja) 1997-11-28 1998-04-20 Tsa305遺伝子

Country Status (6)

Country Link
US (2) US6822083B1 (ja)
EP (1) EP1038957A4 (ja)
JP (1) JP4058567B2 (ja)
CN (1) CN1173034C (ja)
CA (1) CA2311646C (ja)
WO (1) WO1999028457A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU1919401A (en) * 1999-11-17 2001-05-30 Lexicon Genetics Incorporated Novel human notch ligand proteins and polynucleotides encoding the same
US20070238677A1 (en) * 2004-03-17 2007-10-11 Locomogene, Inc. Pharmaceutical Composition Containing Hshrd3
LU91126B1 (en) 2004-12-23 2006-06-26 Trefilarbed Bettembourg S A Monofilament metal saw wire
US7858843B2 (en) * 2005-06-06 2010-12-28 Genentech, Inc. Gene disruptions, compositions and methods relating thereto
US20110223197A1 (en) 2005-10-18 2011-09-15 Novartis Vaccines And Diagnostics Inc. Mucosal and Systemic Immunization with Alphavirus Replicon Particles

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998056804A1 (en) 1997-06-13 1998-12-17 Human Genome Sciences, Inc. 86 human secreted proteins
US5932445A (en) 1997-11-07 1999-08-03 Incyte Pharmaceuticals, Inc. Signal peptide-containing proteins
CA2309677A1 (en) 1997-11-19 1999-06-03 Mount Sinai Hospital Novel gene and protein expressed in neural and pancreatic tissues

Also Published As

Publication number Publication date
CA2311646C (en) 2011-06-14
WO1999028457A1 (en) 1999-06-10
US6822083B1 (en) 2004-11-23
EP1038957A4 (en) 2004-03-17
CN1280617A (zh) 2001-01-17
JPH11215987A (ja) 1999-08-10
US20040204574A1 (en) 2004-10-14
EP1038957A1 (en) 2000-09-27
CN1173034C (zh) 2004-10-27
CA2311646A1 (en) 1999-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2001009317A1 (fr) Gene associe au cancer de l'estomac
US6077948A (en) Mediators of chronic allograft rejection (AIF-1) and DNA encoding them
JPH09509567A (ja) 新規なアポトーシス調整タンパク質、そのタンパク質をコードするdnaおよびその使用方法
WO1995017506A9 (en) Mediators of chronic allograft rejection
CA2361743A1 (en) Genes associated with diseases of the colon
JP4058567B2 (ja) Tsa305遺伝子
US6555670B1 (en) Testis-specific gene
US20070148686A1 (en) Protein present at the surface of hematopoietic stem cells of the lymphoid line and of nk cells, and uses thereof
WO2001004312A1 (fr) Facteur de differenciation de proliferation
AU1192901A (en) Differentially expressed genes associated with her-2/neu overexpression
JPH1169985A (ja) 慢性腎不全の標的およびマーカーであるCRFG−1a
JP4348504B2 (ja) ヒトtsc403遺伝子及びヒトing1l遺伝子
US20030054446A1 (en) Novel retina-specific human proteins C7orf9, C12orf7, MPP4 and F379
US5559023A (en) Tumor suppressor gene
WO2001060855A1 (fr) Nouvelle proteine humaine associee a la regulation du cycle cellulaire et sa sequence de codage
US6770477B1 (en) Differentially expressed genes associated with HER-2/neu overexpression
CN1313297A (zh) 具有抑制癌细胞生长功能的新的人蛋白及其编码序列
US20030194764A1 (en) Compositions and methods for the therapy and diagnosis of lung cancer
JP3629759B2 (ja) プロテアソームアクチベーター
JPH11332579A (ja) Tsc501遺伝子
JPWO1999040190A1 (ja) ヒトtsc403遺伝子及びヒトing1l遺伝子
US20060121471A1 (en) Gene families associated with stomach cancer
ES2348656T3 (es) Human tsc403 gene and human ing1l gene.
JP4076728B2 (ja) ヒト腫瘍関連遺伝子とタンパク質
JP2001503629A (ja) Pec―60との相同性を有する腫瘍関連kazal型インヒビター

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070815

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071011

TRDD Decision of grant or rejection written
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20071012

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071204

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101228

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101228

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111228

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111228

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121228

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121228

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131228

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees