[go: up one dir, main page]

JP4053309B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP4053309B2
JP4053309B2 JP2002042018A JP2002042018A JP4053309B2 JP 4053309 B2 JP4053309 B2 JP 4053309B2 JP 2002042018 A JP2002042018 A JP 2002042018A JP 2002042018 A JP2002042018 A JP 2002042018A JP 4053309 B2 JP4053309 B2 JP 4053309B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
isomers
amine
mass
group
carbon atoms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002042018A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003238994A (ja
Inventor
常年 菅原
忠昭 本山
幸雄 松崎
淑広 岩村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Oil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Oil Corp filed Critical Nippon Oil Corp
Priority to JP2002042018A priority Critical patent/JP4053309B2/ja
Publication of JP2003238994A publication Critical patent/JP2003238994A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4053309B2 publication Critical patent/JP4053309B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗浄剤組成物に関するものであり、詳しくは、冷凍庫、冷蔵庫、エアーコンディショナーなどの冷凍サイクルシステムに組み込まれる金属製部品や熱処理に供される金属製部品を洗浄する際に有用な洗浄剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
金属製部品は、通常、切削、研削、プレス加工等の金属加工工程を経て製造されるが、金属加工工程で使用される金属加工油は極圧剤等の腐食性因子を含有している場合が多い。この腐食性因子は金属製部品表面と反応して腐食性物質を生成し、これが金属製部品の表面に残存するとさびの発生の原因となる。
【0003】
このため、金属製部品には、通常、金属加工油が付着したまま、あるいは灯油等を用いて金属加工油の簡単な洗浄・脱脂を行った後、さび止め油が塗布される。そして、金属製部品を使用する際には、さび止め油、あるいは更に金属製部品の表面に残存した金属加工油や金属加工時の摩耗粉等を除去するために洗浄・脱脂工程が行われる。
【0004】
従来、洗浄・脱脂工程に用いられる洗浄剤としては、洗浄性に優れた塩素系溶剤やフッ素系溶剤が用いられてきたが、環境保全の観点からこれらの洗浄剤の使用が制限されるようになったため、炭化水素系溶剤への代替が進められている。
【0005】
また、金属製部品の適用分野の一つである冷凍システムにおいても、環境保全の観点から塩素含有フロンから非塩素含有フロンへの冷媒代替化が進められている。更に、従来使用されてきた鉱油系冷凍機油では代替冷媒と共に用いた場合に十分な性能が得られないため、エステル油等の含酸素合成油を用いた冷凍機油の実用化が進められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、炭化水素系溶剤は一般的に洗浄性が弱く、これを用いた場合の金属製部品に付着した金属加工油、摩耗粉、さび止め油等の除去は不十分である。特に、腐食性因子の完全な除去は困難であり、洗浄後そのまま保管した場合はもちろん、さび止め油を塗布した場合であっても、保管中にさびが発生してしまうことが多い。
【0007】
また、金属製部品を洗浄した後に冷凍システムを組み上げた場合であっても、上記の残留物がシステム内に混入しやすく、システム内での遊離又は冷凍機油等との反応によりスラッジが生成して冷凍システムの閉塞が起こりやすくなる。
【0008】
また、これらの金属製部品は加工後に熱処理(窒化焼入、浸炭焼入等)が施される場合があるが、上記の残留物が付着したまま熱処理すると外観不良や硬度不足が起こりやすくなる。より具体的には、焼入処理後の部品の一部が黒化する、窒化焼入処理において窒化されない部位が発生する、浸炭焼入処理において浸炭不良部位が発生する等の現象が見られる。
【0009】
そのため、炭化水素系溶剤を用いる場合には、洗浄・脱脂工程を数多く繰り返すなど多大な労力を費やしているのが実情である。またこの場合にも、洗浄剤の使用量が大量となり、更に、生ずる廃液を廃棄・焼却する際に所定の無害化処理を要するため、環境保全の観点からは望ましくない。
【0010】
更に、洗浄剤は出荷時等の一時的なさび止め油としても使用される場合があり、この場合、当然のことながら洗浄剤には洗浄性だけでなくさび止め性も求められる。すなわち、このような洗浄剤(洗浄さび止め剤)としては、さび止め油の塗布が必要とならない程度に金属製部品の洗浄・脱脂すると共に洗浄剤自体がさび止め性を発揮することが望ましいが、これらの特性の全てを具備する洗浄剤は未だ開発されていない。
【0011】
なお、腐食性因子を十分に除去できれば、さび止め油を塗布せずとも金属製部品を保管・出荷することが可能となり、さらにさび止め油を塗布すればより長期間の保管が可能となる。また、腐食性因子の十分な除去を行えば、冷凍システム内や熱処理における上記の不具合は回避可能である。
【0012】
本発明は、このような実情に鑑みなされたものであり、さび止め油の塗布が必要とならない程度に金属製部品の洗浄・脱脂が可能であり、一時的なさび止め油としても使用でき、且つ人体や生態系などに悪影響を及ぼさない洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の洗浄剤組成物は、鉱油及び合成油からなる群より選ばれる少なくとも1種の基油と、組成物全量基準で、ノニオン系界面活性剤0.5〜20質量%と、水0.1〜20質量%と、下記一般式(2):
(R −N−[(R O) −H] (2)
[式(2)中、R は炭素数6〜24のシクロアルキル基を表し、R は炭素数2〜4のアルキレン基を表し、aおよびcはそれぞれ1又は2であって、a+c=3を満たし、bは1〜6の整数を表す]
で表される化合物0.1〜10質量%と、を含有し;ノニオン系界面活性剤と水との質量比が20:1〜1:6の範囲内であり;バリウム、亜鉛、塩素及び鉛の含有量が組成物全量基準でそれぞれ1000質量ppm以下であり;下記一般式(1):
【化2】
Figure 0004053309
[式(1)中、R1は炭素数1〜24のアルキル基を表し、R2は炭素数2〜4のアルキレン基を表し、mは1〜5の整数を表し、nは1〜6の整数を表す]で表される基を有する化合物の含有量が組成物全量を基準として1000質量ppm以下であり;且つ40℃における動粘度が0.5〜50mm2/sであることを特徴とする。
【0014】
本発明によれば、洗浄剤組成物の組成及び動粘度が上記特定の条件を満たすことによって、洗浄性及びさび止め性が高められるので、金属加工工程後の金属製部品を洗浄・脱脂する際には金属加工油及び摩耗粉、さび止め油が塗布された金属製部品を洗浄する際には更にさび止め油を十分に除去することができ、また洗浄後のさびの発生を十分に防止することができる。従って、いずれの場合も腐食性物質の生成による冷凍システムの閉塞や金属製部品の外観不良、硬度不足等を防止することが可能となる。特に、不水溶性金属加工油剤を用いて加工された金属製部品を洗浄・脱脂する際に、本発明の洗浄剤組成物は優れた洗浄性及びさび止め性を発揮する。また、従来の炭化水素系溶剤では十分な洗浄性を得ることが非常に困難であったが、本発明の洗浄剤組成物にあっては、鉱油を基油とした場合でも高水準の洗浄性を達成することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0016】
本発明の洗浄剤組成物においては、鉱油及び合成油からなる群より選ばれる少なくとも1種の基油(以下、場合により当該基油を(A)成分という)が使用される。かかる鉱油としては、具体的には例えば、原油を常圧蒸留及び減圧蒸留して得られた潤滑油留分に対して、溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱ろう、接触脱ろう、接触脱ろう、水素化精製、硫酸洗浄、白土処理等のうちの1種又は2種以上の精製手段を適宜組み合わせて得られるパラフィン系鉱油又はナフテン系鉱油が挙げられる。
【0017】
また、合成油としては、具体的には例えば、ポリオレフィン(α−オレフィン又は内部オレフィンの重合体)、アルキルベンゼン、エステル(二塩基酸エステル、ポリオールエステル、コンプレックスエステル、炭酸エステル等)、エーテル(ポリグリコール、ポリビニルエーテル、ポリフェニルエーテル、環状エーテル、パーフルオロエーテル等)、シリケート、ポリシロキサン等が挙げられる。
【0018】
本発明においては、上記基油の中から選ばれる1種を単独で用いても良く、2種以上を混合して用いても良い。
【0019】
また、本発明にかかる基油としては、摩耗粉・切り屑等の洗浄性がより向上することから、下記(A−1)成分:
(A−1)40℃における動粘度が0.5mm2/s以上6mm2/s未満の基油を用いることが好ましい。この場合、(A−1)成分の40℃における動粘度は、前述の通り0.5mm2/s以上であり、より好ましくは0.8mm2/s以上、より一層好ましくは1.0mm2/s以上、最も好ましくは1.5mm2/s以上である。また、当該動粘度は6mm2/s未満であり、より好ましくは5mm2/s未満、より一層好ましくは3.5mm2/s未満、最も好ましくは2.5mm2/s未満である。
【0020】
(A−1)成分の含有量は、特に制限されないが、その効果を十分に発揮させるためには、(A)成分(すなわち基油)全量を基準として、50質量%以上が好ましく、60質量%以上含有することがより好ましく、70質量%以上含有することがより一層好ましい。
【0021】
また、作業環境を考慮すると(A−1)成分としては、鉱油及び/又はポリオレフィンを用いることが好ましい。
【0022】
また、本発明の洗浄剤組成物のさび止め性をより高めるためには、上記(A−1)成分に加えて下記(A−2)成分:
(A−2)40℃における動粘度が6mm2/s以上2000mm2/s以下の基油を混合して用いることが好ましい。
【0023】
(A−2)成分の40℃における動粘度は、前述の通り6mm2/s以上であり、好ましくは10mm2/s以上、より好ましくは15mm2/s以上、より一層好ましくは20mm2/s以上である。一方、当該動粘度は前述の通り2000mm2/s以下であり、好ましくは1000mm2/s以下、より好ましくは500mm2/s以下、より一層好ましくは400mm2/s以下である。
【0024】
また、さび止め性をより向上させることが出来ることから、(A−2)成分としては、鉱油、ポリオレフィン及びアルキルベンゼンの中から選ばれる少なくとも1種を用いることが好ましい。
【0025】
上記(A−1)成分と(A−2)成分を混合して用いる際の両者の混合比については特に制限はないが、その効果を十分に発揮させるためには、(A−1)成分と(A−2)成分の合計量を基準として、(A−1)成分が50質量%以上であることが好ましく、60質量%以上であることがより好ましく、70質量%以上であることが更により好ましい。
【0026】
また、金属加工油中に含まれる極圧剤が金属製部品表面と反応して生成される腐食性物質の除去性をより向上させることができることから、(A)成分の基油全体としての芳香族分は、30容量%以下であることが好ましく、20容量%以下であることがより好ましく、15容量%以下であることがより一層好ましい。
【0027】
なお、ここでいう芳香族分とは、JIS K 2536「石油製品−炭化水素タイプ試験方法」の「蛍光指示薬吸着法(FIA法)」に準拠して測定される芳香族分を意味する。
【0028】
また、最終的に得られる洗浄剤組成物の40℃における動粘度が0.5〜50mm2/sを満たすように、(A)成分の基油の粘度を調整しなければならないことはいうまでもない。
【0029】
本発明の洗浄剤組成物において、上記(A)成分の含有量は特に限定されないが、洗浄効率の点から、組成物全量基準で60質量%以上であることが好ましい。また、更に有効な洗浄効率のためには、70質量%以上であることがより好ましく、80質量%以上であることがより一層好ましい。また、洗浄効率及び本発明の洗浄剤組成物の液安定性(二層分離等)の点から、当該含有量は組成物全量基準で99質量%以下であることが好ましく、98質量%以下であることがより好ましく、96質量%以下であることがより一層好ましい。
【0030】
本発明における(B)成分は、ノニオン系界面活性剤である。ノニオン系界面活性剤としては、具体的には例えば、アルキレングリコール、ポリオキシアルキレングリコール、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアリールエーテル、多価アルコールのポリオキシアルキレン付加物の脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、アルキルアルカノールアミド等が挙げられる。
【0031】
これらの中でも、洗浄性により優れることから、また洗浄剤組成物の液安定性(二層分離等)により優れることから、本発明の(B)成分としては、アルキレングリコール、ポリオキシアルキレングリコール、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアリールエーテルが好ましい。
【0032】
上記アルキレングリコールとしては、具体的には例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、へキシレングリコール、ヘプチレングリコール、オクチレングリコール、ノニレングリコール、デシレングリコール等が挙げられる。
【0033】
ポリオキシアルキレングリコールとしては、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを単独重合あるいは共重合したものが用いられる。これらの中でも、エチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドの重合物であることが好ましい。なお、ポリオキシアルキレングリコールにおいて、構造の異なったアルキレンオキシドが共重合している場合、オキシアルキレン基の重合形式に特に制限はなく、ランダム共重合していても、ブロック共重合していても良い。
【0034】
また、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、上記ポリオキシアルキレングリコールのアルキルエーテル等が挙げられる。この場合、洗浄性及び洗浄剤組成物の液安定性(二層分離等)の点から、ポリオキシアルキレングリコールはエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドの重合物であることが好ましい。また、同様の理由により、平均重合度は2〜20が好ましく、5〜18がより好ましく、10〜17であることがさらにより好ましい。また、同様の理由によりアルキルエーテルのアルキル基の炭素数は、1〜24であることが好ましく、2〜24であることがより好ましく、2〜20であることがさらにより好ましく、2〜18であることが最も好ましい。
【0035】
また、ポリオキシアルキレンアリールエーテルとしては、上記ポリオキシアルキレングリコールのフェニルエーテル等が挙げられる。この場合、洗浄性及び洗浄剤組成物の液安定性(二層分離等)の点から、ポリオキシアルキレングリコールはエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドの重合物であることが好ましい。また、同様の理由により、平均重合度は2〜15が好ましく、2〜10がより好ましく、2〜7であることがさらにより好ましい。また、同様の理由によりアルキルフェニルエーテルのアルキル基の炭素数は、1〜24であることが好ましく、4〜24であることがより好ましく、6〜22であることがさらにより好ましく、8〜20であることが最も好ましい。
【0036】
なお、当然のことながら、本発明における(B)成分としては、これらの中から選ばれる1種を単独で用いても良いし、2種以上を用いても良い。
【0037】
本発明の洗浄剤組成物において、上記(B)成分の含有量は、組成物全量基準で0.5〜20質量%であることが必要である。すなわち、当該含有量は、洗浄剤組成物の液安定性(二層分離等)の点から、0.5質量%以上であることが必要であり、1質量%以上であることが好ましく、1.5質量%以上であることがより好ましく、2質量%以上であることが最も好ましい。また、当該含有量は、洗浄性の点から、20質量%以下であることが必要であり、15質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましく、7質量%以下であることが最も好ましい。
【0038】
本発明における(C)成分は、水である。ここでいう水としては、工業用水、水道水、イオン交換水、蒸留水、活性炭又は一般家庭用浄水器で処理した水等任意のものが使用可能である。
【0039】
本発明の洗浄剤組成物において、上記(C)成分の含有量は組成物全量基準で、0.1〜20質量%であることが必要である。すなわち、当該含有量は、洗浄性の点から、0.1質量%以上であることが必要であり、0.2質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることがより好ましく、0.8質量%以上であることが最も好ましい。また、当該含有量は、洗浄剤組成物の液安定性(二層分離等)の点から、20質量%以下であることが必要であり、15質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましく、5質量%以下であることが最も好ましい。
【0040】
また、本発明の洗浄剤組成物において、(B)成分と(C)成分との比率(質量比)は20:1〜1:6であることが必要である。(B)成分の含有量が(C)成分の含有量の20倍を超えると洗浄性が不十分となり、また、(B)成分の含有量が(C)成分の含有量の1/6未満であると洗浄剤組成物の液安定性(二層分離等)が不十分となる。また同様の理由により、(B)成分と(C)成分の比率(質量比)は、10:1〜1:4であることが好ましく、6:1〜1:3であることがより好ましい。
【0041】
また、本発明の洗浄剤組成物は、(D)成分として下記一般式(2):
(R3a−N−[(R4O)b−H]c (2)
[式(2)中、R3は炭素数1〜24の炭化水素基を表し、R4は炭素数2〜4のアルキレン基を表し、a及びcはそれぞれ1又は2であって、a+c=3で表される条件を満たし、bは1〜6の整数を表す]
で表される化合物を更に含有することが好ましい。これにより、さび止め性をより高めることができる。
【0042】
上記式(2)中、R3で表される炭化水素基としては、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アルキルシクロアルキル基、アリール基、アルキルアリール基、アリールアルキル基等が挙げられるが、中でもアルキル基、シクロアルキル基、アルキルシクロアルキル基が好ましく、アルキル基、シクロアルキル基がより好ましい。R3で表される炭化水素基の炭素数は、前述の通り1〜24であり、好ましくは1〜18、より好ましくは1〜12、更に好ましくは1〜10、最も好ましくは1〜8である。
【0043】
また、R4で表されるアルキレン基としては、具体的には、エチレン基、トリメチレン基、プロピレン基、テトラメチレン基、ブチレン基等が挙げられるが、中でもエチレン基、プロピレン基、ブチレン基が好ましく、エチレン基がより好ましい。
【0044】
また、a及びcは、1又は2の整数であってa+c=3で表される条件を満たすものであるが、aが1であり且つcが2であることが好ましい。また、bは、前述の通り1〜6の整数であり、好ましくは1〜4の整数、より好ましくは1〜3の整数、更に好ましくは1又は2、最も好ましくは1である。
【0045】
式(2)中のR3、R4、a〜cの好ましい組み合わせを表1に示す。
【0046】
【表1】
Figure 0004053309
【0047】
式(2)で表される化合物の含有量は、組成物全量基準で好ましくは0.1〜10質量%であり、より好ましくは0.2〜9質量%、更に好ましくは0.3〜8質量%、一層好ましくは0.5〜7質量%である。当該含有量が0.1質量%未満であるとさび止め油が期待できない。また、当該含有量が10質量%を超えても、含有量に見合う効果の向上がなく、逆にさび止め性が低下するおそれがある。
【0048】
なお、後述する(G)成分及び(I)成分には上記式(2)で表される化合物に該当するものが含まれるが、ここでいう式(2)で表される化合物の含有量とは、洗浄剤組成物中に含まれる当該化合物の含有量の総和をいい、(G)成分及び(I)成分と区別されるものではない。
【0049】
また、本発明の洗浄剤組成物は、(E)成分としてワックス類を更に含有することが好ましい。これにより、本発明の洗浄剤組成物のさび止め性をより高めることができる。
【0050】
かかるワックス類としては、具体的には、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、スラックワックスなどの石油系ワックス、ポリオレフィンワックスなどの合成系ワックスなどが挙げられ、これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0051】
ワックス類の含有量は任意であるが、組成物全量基準で好ましくは0.5〜10質量%であり、より好ましくは1〜8質量%、更に好ましくは2〜5質量%である。当該含有量が1質量%未満であると添加によるさび止め性の向上効果が得られず、他方、10質量%を超えると低温流動性が低下し、取扱い性が悪くなる。
【0052】
本発明の洗浄剤組成物は、(A)〜(B)成分、並びに必要に応じて(C)〜(E)成分を所定量含有するものであるが、その優れた性能を更に高めるため、その他の添加剤を配合することができる。
【0053】
その他の添加剤としては、具体的には、
(F)フェノール系又はアミン系の酸化防止剤
(G)スルフォネート
(H)多価アルコールの部分エステル
(I)脂肪酸のアミン塩
(J)ベンゾトリアゾール系化合物、チアジアゾール系化合物、ベンゾチアゾール系化合物の中から選ばれる少なくとも1種
(K)アルキル又はアルケニルコハク酸誘導体
(L)炭素数10〜24の1価アルコール
(M)ラノリン脂肪酸エステル
(N)酸化パラフィン、酸化パラフィンの塩及び酸化パラフィンのエステルの中から選ばれる少なくとも1種
等が挙げられる。これらその他の添加剤の含有量(合計量)は任意であるが、通常組成物全量基準で15質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましい。
【0054】
(F)成分は、本発明の洗浄剤組成物の酸化安定性をより向上させ得るものである。フェノール系酸化防止剤としては、具体的には例えば、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール(DBPC)、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−tert−ブチル−o−クレゾール)等が挙げられる。また、アミン系酸化防止剤としては、ジフェニルアミン、ジアルキルジフェニルアミン(アルキル基の炭素数は1〜18)、フェニル−α−ナフチルアミン、アルキルフェニル−α−ナフチルアミン(アルキル基の炭素数は1〜18)、フェノチアジン、N−アルキルフェノチアジン(アルキル基の炭素数は1〜18)等が挙げられる。
【0055】
(G)成分のスルフォネートは、その製造方法が特に限定されるものではなく、任意の方法によって製造されたものが使用可能である。例えば、分子量100〜1500、好ましくは200〜700のアルキル芳香族化合物をスルフォン化することによって得られるアルキル芳香族スルフォン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アミン塩及びこれらの混合物等が使用できる。
【0056】
ここでいうアルキル芳香族スルフォン酸としては、一般に鉱油の潤滑油留分のアルキル芳香族化合物をスルフォン化したものやホワイトオイル製造時に副生する、いわゆるマホガニー酸等の石油スルフォン酸や、例えば洗剤の原料となるアルキルベンゼン製造プラントから副生したり、ポリオレフィンをベンゼンにアルキル化することにより得られる、直鎖状や分枝状のアルキル基を有するアルキルベンゼンをスルフォン化したもの、あるいはジノニルナフタレン等のアルキルナフタレンをスルフォン化したもの等の合成スルフォン酸等が挙げられる。
【0057】
この(E)成分としては、上記のアルキル芳香族スルフォン酸と、アルカリ金属の塩基(アルカリ金属の酸化物や水酸化物等)、アルカリ土類金属の塩基(アルカリ土類金属の酸化物や水酸化物等)又は上述したアミン(アンモニア、アルキルアミンやアルカノールアミン等)とを反応させて得られる、いわゆる中性(正塩)スルフォネート;中性(正塩)スルフォネートと、過剰のアルカリ金属の塩基、アルカリ土類金属の塩基又はアミンを水の存在下で加熱することにより得られる、いわゆる塩基性スルフォネート;炭酸ガスの存在下で中性(正塩)スルフォネートをアルカリ金属の塩基、アルカリ土類金属の塩基又はアミンと反応させることにより得られる、いわゆる炭酸塩過塩基性(超塩基性)スルフォネート;中性(正塩)スルフォネートをアルカリ金属の塩基、アルカリ土類金属の塩基又はアミン並びにホウ酸又は無水ホウ酸等のホウ酸化合物と反応させたり、又は炭酸塩過塩基性(超塩基性)スルフォネートとホウ酸又は無水ホウ酸等のホウ酸化合物を反応させることによって製造される、いわゆるホウ酸塩過塩基性(超塩基性)スルフォネート;及びこれらの混合物等が挙げられる。
【0058】
またスルフォネートを構成するアルカリ金属としては、例えば、ナトリウム及びカリウム等が、アルカリ土類金属としては、例えば、マグネシウム、カルシウム及びバリウム等が挙げられる。
【0059】
また、アミンとしては、モノアミン、ポリアミン、アルカノールアミン等が挙げられる。
【0060】
上記モノアミンとしては、具体的には例えば、
モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、モノプロピルアミン(全ての異性体を含む)、ジプロピルアミン(全ての異性体を含む)、トリプロピルアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルアミン(全ての異性体を含む)、ジブチルアミン(全ての異性体を含む)、トリブチルアミン(全ての異性体を含む)、モノペンチルアミン(全ての異性体を含む)、ジペンチルアミン(全ての異性体を含む)、トリペンチルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキシルアミン(全ての異性体を含む)、ジヘキシルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプチルアミン(全ての異性体を含む)、ジヘプチルアミン(全ての異性体を含む)、モノオクチルアミン(全ての異性体を含む)、ジオクチルアミン(全ての異性体を含む)、モノノニルアミン(全ての異性体を含む)、モノデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノウンデシル(全ての異性体を含む)、モノドデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノトリデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノテトラデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノペンタデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキサデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプタデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノオクタデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノノナデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノイコシルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘンイコシルアミン(全ての異性体を含む)、モノドコシルアミン(全ての異性体を含む)、モノトリコシルアミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(エチル)アミン、ジメチル(プロピル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ブチル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ペンチル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘキシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘプチル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(オクチル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ノニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(デシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ウンデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ドデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(トリデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(テトラデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ペンタデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘキサデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘプタデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(オクタデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ノナデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(イコシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘンイコシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(トリコシル)アミン(全ての異性体を含む)等のアルキルアミン;
モノビニルアミン、ジビニルアミン、トリビニルアミン、モノプロペニルアミン(全ての異性体を含む)、ジプロペニルアミン(全ての異性体を含む)、トリプロペニルアミン(全ての異性体を含む)、モノブテニルアミン(全ての異性体を含む)、ジブテニルアミン(全ての異性体を含む)、トリブテニルアミン(全ての異性体を含む)、モノペンテニルアミン(全ての異性体を含む)、ジペンテニルアミン(全ての異性体を含む)、トリペンテニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキセニルアミン(全ての異性体を含む)、ジヘキセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプテニルアミン(全ての異性体を含む)、ジヘプテニルアミン(全ての異性体を含む)、モノオクテニルアミン(全ての異性体を含む)、ジオクテニルアミン(全ての異性体を含む)、モノノネニルアミン(全ての異性体を含む)、モノデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノウンデセニル(全ての異性体を含む)、モノドデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノトリデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノテトラデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノペンタデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキサデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプタデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノオクタデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノノナデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノイコセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘンイコセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノドコセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノトリコセニルアミン(全ての異性体を含む)等のアルケニルアミン;
ジメチル(ビニル)アミン、ジメチル(プロペニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ブテニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ペンテニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘキセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘプテニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(オクテニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ノネニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(デセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ウンデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ドデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(トリデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(テトラデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ペンタデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘキサデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘプタデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(オクタデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ノナデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(イコセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘンイコセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(トリコセニル)アミン(全ての異性体を含む)等のアルキル基及びアルケニル基を有するモノアミン;
モノベンジルアミン、(1−フェニルチル)アミン、(2−フェニルエチル)アミン(別名:モノフェネチルアミン)、ジベンジルアミン、ビス(1−フェニエチル)アミン、ビス(2−フェニルエチレン)アミン(別名:ジフェネチルアミン)等の芳香族置換アルキルアミン;
モノシクロペンチルアミン、ジシクロペンチルアミン、トリシクロペンチルアミン、モノシクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、モノシクロヘプチルアミン、ジシクロヘプチルアミン等の炭素数5〜16のシクロアルキルアミン;
ジメチル(シクロペンチル)アミン、ジメチル(シクロヘキシル)アミン、ジメチル(シクロヘプチル)アミン等のアルキル基及びシクロアルキル基を有するモノアミン;
(メチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(メチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジメチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(ジメチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(エチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(エチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルエチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(メチルエチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジエチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(メチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジメチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(ジメチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(エチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(エチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルエチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジエチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(メチルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジメチルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(エチルシクロヘプチルアミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルエチルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジエチルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)等のアルキルシクロアルキルアミン;
等が挙げられる。また、このモノアミンには牛脂アミン等に代表されるような、油脂から誘導されるモノアミンも含まれる。
【0061】
上記ポリアミンとしては、具体的には例えば、
エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、プロピレンジアミン、ジプロピレントリアミン、トリプロピレンテトラミン、テトラプロピレンペンタミン、ペンタプロピレンヘキサミン、ブチレンジアミン、ジブチレントリアミン、トリブチレンテトラミン、テトラブチレンペンタミン、ペンタブチレンヘキサミン等のアルキレンポリアミン;
N−メチルエチレンジアミン、N−エチルエチレンジアミン、N−プロピルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ブチルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ペンチルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘキシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘプチルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−オクチルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ノニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−デシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ウンデシル(全ての異性体を含む)、N−ドデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−トリデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−テトラデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ペンタデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘキサデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘプタデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−オクタデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ノナデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−イコシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘンイコシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ドコシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−トリコシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)等のN−アルキルエチレンジアミン;
N−ビニルエチレンジアミン、N−プロペニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ブテニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ペンテニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘキセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘプテニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−オクテニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ノネニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−デセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ウンデセニル(全ての異性体を含む)、N−ドデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−トリデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−テトラデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ペンタデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘキサデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘプタデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−オクタデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ノナデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−イコセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘンイコセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ドコセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−トリコセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)等のN−アルケニルエチレンジアミン;
N−アルキルジエチレントリアミン、N−アルケニルジエチレントリアミン、N−アルキルトリエチレンテトラミン、N−アルケニルトリエチレンテトラミン、N−アルキルテトラエチレンペンタミン、N−アルケニルテトラエチレンペンタミン、N−アルキルペンタエチレンヘキサミン、N−アルケニルペンタエチレンヘキサミン、N−アルキルプロピレンジアミン、N−アルケニルプロピレンジアミン、N−アルキルジプロピレントリアミン、N−アルケニルジプロピレントリアミン、N−アルキルトリプロピレンテトラミン、N−アルケニルトリプロピレンテトラミン、N−アルキルテトラプロピレンペンタミン、N−アルケニルテトラプロピレンペンタミン、N−アルキルペンタプロピレンヘキサミン、N−アルケニルペンタプロピレンヘキサミン、N−アルキルブチレンジアミン、N−アルケニルブチレンジアミン、N−アルキルジブチレントリアミン、N−アルケニルジブチレントリアミン、N−アルキルトリブチレンテトラミン、N−アルケニルトリブチレンテトラミン、N−アルキルテトラブチレンペンタミン、N−アルケニルテトラブチレンペンタミン、N−アルキルペンタブチレンヘキサミン、N−アルケニルペンタブチレンヘキサミン等のN−アルキルまたはN−アルケニルアルキレンポリアミン;
等が挙げられる。また、このポリアミンには牛脂ポリアミン等に代表されるような、油脂から誘導されるポリアミンも含まれる。
【0062】
上記アルカノールアミンとしては、具体的には例えば、モノメタノールアミン、ジメタノールアミン、トリメタノールアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノ(n−プロパノール)アミン、ジ(n−プロパノール)アミン、トリ(n−プロパノール)アミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、モノブタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジブタノールアミン(全ての異性体を含む)、トリブタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、トリペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキサノールアミン(全ての異性体を含む)、ジヘキサノールアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジヘプタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノオクタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノノナノールアミン(全ての異性体を含む)、モノデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノウンデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノドデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノトリデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノテトラデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノペンタデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキサデカノールアミン(全ての異性体を含む)、ジエチルモノエタノールアミン、ジエチルモノプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、ジエチルモノブタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジエチルモノペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジプロピルモノエタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジプロピルモノプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、ジプロピルモノブタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジプロピルモノペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジブチルモノエタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジブチルモノプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、ジブチルモノブタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジブチルモノペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノエチルジエタノールアミン、モノエチルジプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、モノエチルジブタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノエチルジペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノプロピルジエタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノプロピルジプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、モノプロピルジブタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノプロピルジペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルジエタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルジプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルジブタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルジペンタノールアミン(全ての異性体を含む)等を挙げることができる。
【0063】
上記したアミンの中でも、低温時に析出しにくい、スラッジ化しにくいなど、冷凍システムへの影響が少ないことから、モノアミンが好ましく、モノアミンの中でも特にアルキルアミン、アルキル基及びアルケニル基を有するモノアミン、アルキル基及びシクロアルキル基を有するモノアミン、シクロアルキルアミン並びにアルキルシクロアルキルアミンがより好ましい。また、揮発性が高くなり油膜を形成しにくくなることから、アミン分子中の合計炭素数が3以上のアミンが好ましく、合計炭素数が5以上のアミンがより好ましい。
【0064】
本発明の洗浄剤組成物において、(G)成分は洗浄剤組成物の液安定性(二層分離等)をより向上させることができる。但し、(G)成分としてアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩を用いた際には、万が一金属表面に残存した場合であっても、冷凍サイクルシステムに悪影響を及ぼす可能性を小さくするため、添加量は金属元素として0.1質量%以下とするか、ないしは本発明に係る洗浄剤組成物で洗浄後に更に灯油等で洗浄することが好ましい。
【0065】
(H)成分の多価アルコールの部分エステルは、洗浄性をより向上させ得るものである。多価アルコールの部分エステルを構成する多価アルコールとしては、任意のものが使用可能であるが、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビタン等が好ましい。
【0066】
部分エステルを構成するカルボン酸としては、飽和脂肪酸でも不飽和脂肪酸でもよく、また直鎖状脂肪酸でも分枝状脂肪酸でも良い。また、炭素数についても特に制限はないが、炭素数12〜20のものが好ましい。
【0067】
なおここでいう部分エステルとは多価アルコール中の水酸基の少なくとも1個以上がエステル化されない水酸基の形のままで残っているエステルを意味する。この中でも、より洗浄性を高めることができることから、複数の水酸基のうち1つのみがエステル化されたモノエステルが好ましい。
【0068】
(H)成分としては、具体的には、
グリセリンモノドデカノエート(グリセリンモノラウレート)、グリセリンモノイソラウレート、グリセリンモノテトラデカノエート(グリセリンモノミリステート)、グリセリンモノイソミリステート、グリセリンモノヘキサデカノエート(グリセリンモノパルミテート)、グリセリンモノイソパルミテート、グリセリンモノオクタデカノエート(グリセリンモノステアレート)、グリセリンモノイソステアレート、グリセリンモノオクタデセノエート(グリセリンモノオレエート)、グリセリンモノイソオレエート等のグリセリンモノエステル;
トリメチロールプロパンモノドデカノエート(トリメチロールプロパンモノラウレート)、トリメチロールプロパンモノイソラウレート、トリメチロールプロパンモノテトラデカノエート(トリメチロールプロパンモノミリステート)、トリメチロールプロパンモノイソミリステート、トリメチロールプロパンモノヘキサデカノエート(トリメチロールプロパンモノパルミテート)、トリメチロールプロパンモノイソパルミテート、トリメチロールプロパンモノオクタデカノエート(トリメチロールプロパンモノステアレート)、トリメチロールプロパンモノイソステアレート、トリメチロールプロパンモノオクタデセノエート(トリメチロールプロパンモノオレエート)、トリメチロールプロパンモノイソオレエート等のトリメチロールプロパンモノエステル;
ペンタエリスリトールモノドデカノエート(ペンタエリスリトールモノラウレート)、ペンタエリスリトールモノイソラウレート、ペンタエリスリトールモノテトラデカノエート(ペンタエリスリトールモノミリステート)、ペンタエリスリトールモノイソミリステート、ペンタエリスリトールモノヘキサデカノエート(ペンタエリスリトールモノパルミテート)、ペンタエリスリトールモノイソパルミテート、ペンタエリスリトールモノオクタデカノエート(ペンタエリスリトールモノステアレート)、ペンタエリスリトールモノイソステアレート、ペンタエリスリトールモノオクタデセノエート(ペンタエリスリトールモノオレエート)、ペンタエリスリトールモノイソオレエート等のペンタエリスリトールモノエステル;
ソルビタンモノドデカノエート(ソルビタンモノラウレート)、ソルビタンモノイソラウレート、ソルビタンモノテトラデカノエート(ソルビタンモノミリステート)、ソルビタンモノイソミリステート、ソルビタンモノヘキサデカノエート(ソルビタンモノパルミテート)、ソルビタンモノイソパルミテート、ソルビタンモノオクタデカノエート(ソルビタンモノステアレート)、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノオクタデセノエート(ソルビタンモノオレエート)、ソルビタンモノイソオレエート等のソルビタンモノエステル;
及びこれらの混合物等が好ましく用いられる。
【0069】
(I)成分の脂肪酸のアミン塩は、洗浄性をより向上させ得るものである。脂肪酸のアミン塩を構成する脂肪酸としては、飽和脂肪酸でも不飽和脂肪酸でも良く、また直鎖状脂肪酸でも分枝状脂肪酸でも良い。また、炭素数についても特に制限はないが、炭素数8〜18のものが好ましい。
【0070】
また、アミン塩を構成するアミンとしては、上記(G)成分の説明において例示されたモノアミン、ポリアミン、アルカノールアミン等が挙げられる。また、このポリアミンには牛脂ポリアミン等に代表されるような、油脂から誘導されるポリアミンも含まれる。
【0071】
上記したアミンの中でも、冷凍システムへの影響が少ないことから、モノアミンが好ましく、モノアミンの中でも特にアルキルアミン、アルキル基及びアルケニル基を有するモノアミン、アルキル基及びシクロアルキル基を有するモノアミン、シクロアルキルアミン並びにアルキルシクロアルキルアミンがより好ましい。また、耐ステイン性の点から、アミン分子中の合計炭素数が3以上のアミンが好ましく、合計炭素数が5以上のアミンがより好ましい。
【0072】
(J)成分のベンゾトリアゾール系化合物としては、下記の一般式(3)で表される(アルキル)ベンゾトリアゾール化合物等が挙げられる。
【0073】
【化3】
Figure 0004053309
【0074】
[式(3)中、R5は炭素数1〜4の直鎖状又は分岐状のアルキル基(好ましくはメチル基又はエチル基)を表し、eは0〜3の整数(好ましくは0〜2の整数)を表す。]
【0075】
また、下記一般式(4)で表される(アルキル)アミノアルキルベンゾトリアゾール化合物を用いることもできる。
【0076】
【化4】
Figure 0004053309
【0077】
[式(4)中、R6は炭素数1〜4の直鎖状又は分岐状のアルキル基(好ましくはメチル基又はエチル基)を表し、R7はメチレン基又はエチレン基を表し、R8及びR9は同一でも異なっていてもよく、それぞれ水素原子又は炭素数1〜18の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基(好ましくは炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基)を表し、fは0〜3の整数(好ましくは0又は1)を表す。]
【0078】
また、(J)成分のチアジアゾール系化合物としては、具体的には例えば、以下の一般式(5)で表される化合物等が挙げられる。
【0079】
【化5】
Figure 0004053309
【0080】
[式(5)式中、R10は、炭素数1〜30(好ましくは6〜24)の直鎖状又は分岐状のアルキル基を表し、R11は水素原子又は炭素数1〜30の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基(好ましくは水素原子又は炭素数1〜24の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基)を表し、g及びhは同一でも異なっていてもよく、それぞれ1〜3の整数(好ましくは1又は2)を表す。]
【0081】
また、(J)成分のベンゾチアゾール系化合物としては、下記の一般式(6)で表される化合物等が挙げられる。
【0082】
【化6】
Figure 0004053309
【0083】
[上記式中、R12は炭素数1〜4の直鎖状又は分岐状のアルキル基(好ましくはメチル基又はエチル基)を表し、R13は炭素数1〜30(好ましくは6〜24)の直鎖状又は分岐状のアルキル基を表し、iは0〜3の整数(好ましくは0又は1)を表し、jは1〜3の整数(好ましくは1又は2)を表す。]
【0084】
本発明の洗浄剤組成物において、(J)成分は金属不活性化剤として用いられる。
【0085】
(K)成分のアルキル又はアルケニルコハク酸誘導体は、洗浄性をより向上させ得るものである。アルキル又はアルケニルコハク酸誘導体としては、アルキル又はアルケニルコハク酸とアルコールとのエステル、アルキル又はアルケニルコハク酸とアミノアルカノールとの反応生成物、アルキル又はアルケニルコハク酸無水物とザルコシンとの反応生成物、アルキル又はアルケニルコハク酸無水物とダイマー酸との反応生成物等が挙げられる。
【0086】
これらの中でも、(K)成分としては、アルケニルコハク酸とアルコールとの部分エステル(モノエステル)が好ましく用いられる。ここでいう、アルケニル基の炭素数については任意であるが、通常炭素数8〜18のものが使用される。
【0087】
また、部分エステルを構成するアルコールとしては、1価のアルコールであっても、2価以上の多価アルコールであっても良いが、1価アルコール及び2価アルコールが好ましい。1価アルコールとしては、通常炭素数8〜18の脂肪族アルコールが用いられる。また、直鎖状のものであっても分岐状のものであっても良く、飽和のものであっても不飽和のものであっても良い。また、2価アルコールとしては、通常アルキレングリコール、ポリオキシアルキレングリコールが用いられる。アルキレングリコールとしては、具体的には例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、へキシレングリコール、ヘプチレングリコール、オクチレングリコール、ノニレングリコール、デシレングリコール等が挙げられる。また、ポリオキシアルキレングリコールとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド等のアルキレンオキシドを単独重合あるいは共重合したものが用いられる。なお、ポリオキシアルキレングリコールにおいて、構造の異なったアルキレンオキシドが共重合している場合、オキシアルキレン基の重合形式に特に制限はなく、ランダム共重合していても、ブロック共重合していても良い。重合度については特に制限はないが、2〜10のものが好ましく、2〜8のものがより好ましく、2〜6のものがさらにより好ましく用いられる。
【0088】
(L)成分の炭素数10〜24の1価アルコールとしては、任意のものが使用可能であるが、より洗浄性、洗浄剤組成物の液安定性を向上させることができることから、炭素数12〜20の1価アルコールが好ましく、炭素数14〜18の1価アルコールがより好ましい。このアルコールとしては、直鎖状のものであっても分岐状のものであっても良く、飽和のものであっても不飽和のものであっても良い。
【0089】
(M)成分のラノリン酸エステルとは、羊の毛に付着するろう状物質を精製(加水分解等)して得られたラノリン脂肪酸と、アルコールとを反応させて得られたものを意味する。ここで、原料として使用されるアルコールとしては、(A)成分の説明において例示されたアルコールが挙げられ、中でも多価アルコールが好ましく、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、トルビタン、ペンタエリスリトール、グリセリンがより好ましい。
【0090】
(N)成分の酸化パラフィンとは、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、スラックワックスなどの石油系ワックスや、ポリオレフィンワックスなどの合成ワックスを酸化して得られるものである。また、その塩としては、(G)成分のスルフォネートの説明において例示されたアルカリ金属、アルカリ土類金属、アミンなどの塩が挙げられ、そのエステルとしては、炭素数1〜24(好ましくは1〜12、より好ましくは1〜6)のアルコール(最も好ましくはメタノール)のエステルが挙げられる。
【0091】
このように、本発明の洗浄剤組成物は、(A)及び(B)成分、並びに必要に応じて(C)〜(N)成分を含有するものであるが、当該組成物中のバリウム、亜鉛、塩素及び鉛の含有量(元素換算値)はそれぞれ組成物全量基準で1000質量ppm以下であることが必要である。これらの元素のうちの1種でもその含有量が1000ppmを超えると、人体あるいは生態系等の環境に対する安全性が不十分となるおそれがある。そして、同様の理由から、上記元素の各含有量は、組成物全量基準で500質量ppm以下であることが好ましく、100質量ppm以下であることがより好ましく、50質量ppm以下であることが更に好ましく、10質量ppm以下であることが一層好ましく、5質量ppm以下であることが特に好ましい。
【0092】
なお、本発明でいうバリウム、亜鉛、塩素及び鉛の含有量は、それぞれ以下の方法により測定される値をいう。すなわち、バリウム、亜鉛及び鉛の含有量とは、ASTM D 5185-95 "Standard Test Method for Determination of Additive Elements, Wear Metals, and Contaminants in Used Lubricating Oils and Determination of Selected Elements in Base Oils by Inductively Coupled Plasma Atomic Emission Spectrometry(ICP-AES)";塩素の含有量とは、"IP PRPOSED METHOD AK/81 Determination of chlorine - Microcoulometery oxidative method"、にそれぞれ準拠して測定される組成物全量を基準とした含有量[質量ppm]を意味する。上記の測定方法における各元素の検出限界は通常1質量ppmである。
【0093】
更に、本発明の洗浄剤組成物においては、下記一般式(1):
【化7】
Figure 0004053309
【0094】
[式(1)中、R1は炭素数1〜24のアルキル基を表し、R2は炭素数2〜4のアルキレン基を表し、mは1〜5の整数を表し、nは1〜6の整数を表す]
【0095】
で表される基を有する化合物の含有量が組成物全量基準で1000質量ppm以下である。上記一般式(1)で表される基を有する化合物の含有量が1000質量ppmを超えると、人体や生態系等の環境に対する安全性が不十分となる。そして、同様の理由から、上記一般式(1)で表される基を有する化合物の含有量は500質量ppm以下であることが好ましく、100質量ppm以下であることがより好ましく、50質量ppm以下であることが更に好ましく、10質量%以下であることがより一層好ましく、5質量ppm以下であることが最も好ましい。
【0096】
上記一般式(1)で表される基を有する化合物としては、下記一般式(7)〜(9):
A−H (7)
A−R14 (8)
【化8】
Figure 0004053309
【0097】
[式(7)〜(9)中、Aは一般式(1)で表される基を表し、R14は炭素数1〜24の炭化水素基又は炭素数1〜24のアシル基を表す]
で表される化合物が挙げられる。
【0098】
なお、バリウム、亜鉛、塩素といった元素、並びに上記一般式(1)で表される基を有する化合物が、本発明において使用されるスルホン酸塩や基油などの原料に含まれる場合、あるいは洗浄剤組成物の製造工程で混入してしまう場合には、原料又は洗浄剤組成物を常法により精製することによって上記の元素や化合物を除去することができる。また、本発明において使用される基油や添加剤の製造工程において、製造設備をその他の基油や添加剤の製造工程と共用しないこと、共用する場合には十分な洗浄を行うこと、上記のスルホン酸塩の製造方法において説明したように塩化物等の含有濃度が低いスルホン酸塩を使用すること、などの点に留意することによって、これらの元素や化合物のさび止め油組成物への混入を防止することができる。
【0099】
更に、本発明の洗浄剤組成物においては、金属元素の含有量が0.1質量%未満であることが好ましい。金属元素の含有量が0.1質量%以上であると、洗浄剤組成物が冷凍システム中に混入した場合にトラブルを起こす恐れがある。なお、ここでいう金属元素の含有量とは、ASTM D 5185-95 "Standard Test Method for Determination of Additive Elements, Wear Metals, and Contaminants in Used Lubricating Oils and Determination of Selected Elements in Base Oils by Inductively Coupled Plasma Atomic Emission Spectrometry(ICP-AES)"に準拠して測定される組成物全量を基準とした含有量[質量ppm]を意味する。
【0100】
上記の構成を有する本発明の洗浄剤組成物は、金属加工油、摩耗粉、さび止め油等の残留物の除去効率に優れており、金属加工工程後、本発明の洗浄剤組成物を用いて洗浄を行うえば、金属製部品にさび止め油を塗布することなく出荷できる。特に、本発明の洗浄剤組成物は不水溶性金属加工油剤の洗浄性に優れている。
【0101】
従って、本発明の洗浄剤組成物は、ルームエアコン、パッケージエアコン、冷蔵庫、自動車用エアコン、除湿機、冷凍庫、冷凍冷蔵倉庫、自動販売機、ショーケース、化学プラント等の冷却装置等の冷凍システム用金属製部品について洗浄・脱脂を行う際に特に有用である。
【0102】
また、冷凍システムの閉塞の可能性をより低減させることができることから、本発明の洗浄剤組成物を用いた後に、灯油等の溶剤を用いて洗浄剤組成物自体も洗浄してから、金属製品を出荷することが好ましい。一方、本発明の洗浄剤組成物に一時的なさび止め油としての効果を期待したいに場合には、灯油等の溶剤による洗浄を行うことなく、そのまま出荷することが好ましい。
【0103】
灯油以外の溶剤としては、石油の蒸留又は蒸留後の水素化精製、溶剤精製などの精製により製造したソルベント、メタンやエチレン、プロピレンなどの低分子炭化水素の重合又はフィッシャー・トロプス反応により得られる溶剤、その他、一般的な溶剤が挙げられる。
【0104】
また、本発明の洗浄剤組成物を用いて洗浄を行えば、金属製部品にさび止め油を塗布することなく出荷が可能であるが、金属製部品のさび発生の可能性をより低減させたい場合には、さび止め油を塗布してからでも出荷することもできる。この際に使用されるさび止め油は、金属製部品の組立工程前に本発明の洗浄剤組成物を用いて容易に且つ確実に除去できるが、当該さび止め油としては、さび止め性に優れていると共に、組立工程前のさび止め油の除去が必ずしも完全でない場合であっても、冷凍システムを閉塞してしまうような事態を招くことがないものを使用することが好ましい。
【0105】
【実施例】
以下、実施例及び比較例に基づき本発明を更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
【0106】
実施例1〜32、比較例1〜8
実施例1〜32及び比較例1〜8においては、それぞれ表2〜5に示す組成を有する洗浄剤組成物を調製した。各組成物の調製に用いた成分は、以下の通りである。
【0107】
(A)基油
A1:鉱油(40℃における動粘度:0.97mm2/s、初留点:161℃、終点:172℃、芳香族分:0.2%)
A2:鉱油(40℃における動粘度:22mm2/s、初留点:300℃、終点:485℃、芳香族分:22%)
A3:鉱油(40℃における動粘度:1.8mm2/s、初留点:206℃、終点:258℃、芳香族分:7.5%)
(B)界面活性剤
B1:ポリオキシエチレンオキシプロピレンヘキサデシルエーテル(エチレンオキサイドの平均重合度:10、プロピレンオキサイドの平均重合度:6)
(C)水
C1:水道水
(D)一般式(2)で表される化合物
D1:式(2)中のR3がシクロアルキル基、R4がエチレン基、aが1、bが1、cが2である化合物
(E)ワックス類
E1:パラフィンワックス(針入度(25℃):30mm)
(F)酸化防止剤
F1:2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール
(G)スルフォネート
G1:アルキルベンゼンスルホン酸(アルキル基の平均炭素数:20)のカルシウム塩(Ca含有量:2.5質量%)
(H)多価アルコールの部分エステル
H1:ソルビタンモノイソステアレート
(N)酸化パラフィンの塩
N1:酸化パラフィンのカルシウム塩
次に、得られた洗浄剤組成物を用いて以下の性能評価試験を行った。
【0108】
(洗浄性評価試験)
塩化ナトリウムの水・メタノール溶液[塩化ナトリウム:水:メタノール=0.1:49.95:49.95(質量比)]にJIS Z8901に規定される標準ダスト8種を0.5質量%懸濁させ、この懸濁液2mlをガーゼに滴下した。滴下後直ちに、ゴム栓(底面の直径:20mm)を荷重9.8Nで2秒間ガーゼに押し付けた。一方、JIS K2246「さび止め油」に規定される方法で清浄した試験片(SPCE−SD相当の市販の冷延鋼板、面の形状:60mm×80mm)を用意し、この試験片に上記のゴム栓を荷重9.8Nで2秒間押し付けて、塩化物及びダストを付着させた。
【0109】
次に、各洗浄剤組成物400mlを入れた500mlビーカー中で、塩化物及びダストを付着させた試験片を1秒間に1往復の速度で60回ストロークすることにより洗浄した。その後、試験片を取り出して、灯油による洗浄剤組成物の脱脂を行い、続いてn−ヘキサンによる灯油の脱脂を行った。
【0110】
そして、図1に示すように、得られた試験片1を、水2をはった容器3中に水2と直接接触しないように台4上に水平に置き、蓋5を付して室内保存した。このときのさびの発生までに要する日数を計測して、各洗浄剤組成物の洗浄性を評価した。得られた結果を表2〜5に示す。
【0111】
(さび止め性評価試験)
上記の洗浄性評価試験と同様にして塩化物及びダストの試験片への付着を行った後、灯油による脱脂を行わずに、野外に設置した百葉箱内に試験片を保管し、さびが発生するまでの日数(但し30日を最大とする)を計りさび止め性の評価を行った。得られた結果を表2〜5に示す。
【0112】
【表2】
Figure 0004053309
【0113】
【表3】
Figure 0004053309
【0114】
【表4】
Figure 0004053309
【0115】
【表5】
Figure 0004053309
【0116】
表2〜5に示した結果からも明らかなように、実施例1〜32の洗浄剤組成物はいずれも洗浄性及びさび止め性の各評価試験において良好な結果を示した。
【0117】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば、洗浄性、さび止め性、安全性、並びに水溶性金属加工油剤との分離性が十分に高く、金属製部品におけるさびの発生、冷凍システムの閉塞や金属製部品の外観不良、硬度不足等を防止することができ、更にはコスト削減や廃液量の低減をも可能とする洗浄剤組成物が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の洗浄性評価試験で用いた試験装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1…試験片、2…水、3…容器、4…台、5…蓋。

Claims (2)

  1. 鉱油及び合成油からなる群より選ばれる少なくとも1種の基油と、組成物全量基準で、ノニオン系界面活性剤0.5〜20質量%と、水0.1〜20質量%と、下記一般式(2):
    (R −N−[(R O) −H] (2)
    [式(2)中、R は炭素数6〜24のシクロアルキル基を表し、R は炭素数2〜4のアルキレン基を表し、aおよびcはそれぞれ1又は2であって、a+c=3を満たし、bは1〜6の整数を表す]
    で表される化合物0.1〜10質量%と、を含有し、
    前記ノニオン系界面活性剤と前記水との質量比が20:1〜1:6の範囲内であり、
    バリウム、亜鉛、塩素及び鉛の含有量が組成物全量基準でそれぞれ1000質量ppm以下であり、
    下記一般式(1):
    Figure 0004053309
    [式(1)中、Rは炭素数1〜24のアルキル基を表し、Rは炭素数2〜4のアルキレン基を表し、mは1〜5の整数を表し、nは1〜6の整数を表す]
    で表される基を有する化合物の含有量が組成物全量を基準として1000質量ppm以下であり、且つ
    40℃における動粘度が0.5〜50mm/sである
    ことを特徴とする洗浄剤組成物。
  2. ワックス類をさらに含有することを特徴とする、請求項1に記載の洗浄剤組成物。
JP2002042018A 2002-02-19 2002-02-19 洗浄剤組成物 Expired - Lifetime JP4053309B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002042018A JP4053309B2 (ja) 2002-02-19 2002-02-19 洗浄剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002042018A JP4053309B2 (ja) 2002-02-19 2002-02-19 洗浄剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003238994A JP2003238994A (ja) 2003-08-27
JP4053309B2 true JP4053309B2 (ja) 2008-02-27

Family

ID=27782264

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002042018A Expired - Lifetime JP4053309B2 (ja) 2002-02-19 2002-02-19 洗浄剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4053309B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2006365B1 (en) 2006-03-31 2018-02-21 Nippon Oil Corporation Use of a polyfunctional hydrocarbon oil composition
CN103710720B (zh) * 2013-12-31 2016-02-24 深圳市科玺化工有限公司 一种长寿命的水基除油防锈清洗剂

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003238994A (ja) 2003-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5478032B2 (ja) さび止め油組成物
JP6190826B2 (ja) さび止め油組成物
CN104204298B (zh) 防锈油组合物
WO2011001554A1 (ja) さび止め油組成物
WO2017170868A1 (ja) さび止め油組成物
JP2017517610A (ja) 改善された適合性を有する合成工業用潤滑剤
JP2002363592A (ja) さび止め油組成物
EP1394289B1 (en) Rust-preventive oil composition
JP4053309B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP3491721B2 (ja) 塑性加工用洗浄防錆油組成物
JP2003238995A (ja) 洗浄剤組成物
JP4728157B2 (ja) 洗浄兼さび止め油組成物
JP5171317B2 (ja) 塑性加工用潤滑油組成物
JP2002114989A (ja) さび止め油
WO2020184436A1 (ja) 錆止め油組成物及びその製造方法
JP5340322B2 (ja) さび止め油組成物
JP4988178B2 (ja) さび止め油組成物
JP4729361B2 (ja) さび止め油組成物
JP5041618B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP4679998B2 (ja) さび止め油組成物
JP2001089798A (ja) 洗浄剤組成物
JP3848398B2 (ja) アルミニウム合金缶体の製造方法
JP4160296B2 (ja) さび止め方法
JP2002302690A (ja) さび止め油組成物
JP2022084050A (ja) 生分解性水可溶性潤滑油組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071205

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4053309

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111214

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111214

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111214

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121214

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121214

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131214

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term