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JP4052368B2 - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ Download PDF

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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C19/00Tyre parts or constructions not otherwise provided for
    • B60C19/002Noise damping elements provided in the tyre structure or attached thereto, e.g. in the tyre interior

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行時の振動特性を改善した空気入りラジアルタイヤに関し、さらに詳しくは、高周波ロードノイズを低減すると共に、優れたランフラット性を備えるようにした空気入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今の自動車の高級化・粛清化に伴い、走行中の振動が車室内に伝達されることによって起こるロードノイズを低減することが要求されている。
【0003】
従来、約250〜400Hzの周波数帯域の高周波ロードノイズを低減する手法として、特開平9−109621号公報や特開平9−109622号公報には、タイヤ断面形状を適正化することが提案されている。即ち、タイヤ振動は両端固定の弦の振動と同じように左右のビード部を固定端としてその間に定在波を作り、ラジアル方向に振動モードを形成することが知られている。特に、約250〜400Hzの周波数帯域では、ベルト端部、カーカス最大幅部、ビード固定部が節となり、バットレス部、フィラー部(ビード部のタイヤ径方向外側部分)が腹となる振動モードを形成する。そこで、振動モードの腹となるバットレス部やフィラー部の外表面に凸部を設けて剛性を高めることにより、振幅を小さくし、高周波ロードノイズを低減している。
【0004】
しかしながら、特開平9−109621号公報や特開平9−109622号公報に記載の技術では、凸部の形成による重量増加という大きな代償を払いながら、単に高周波ロードノイズを低減するという効果しか得られなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、タイヤ断面形状の適正化により高周波ロードノイズを低減し、しかもランフラット性を向上することを可能にした空気入りラジアルタイヤを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の空気入りラジアルタイヤは、左右一対のビード部間にカーカス層を装架すると共に、トレッド部における前記カーカス層の外周側に少なくとも2層のベルト層を配置した空気入りラジアルタイヤにおいて、最大幅ベルト端位置とカーカス最大幅位置との間のバットレス部及び前記カーカス最大幅位置とビードトウとの間のフィラー部の少なくとも一方に、タイヤ内面から突出する凸部を設け、前記バットレス部に設ける凸部の設置箇所として、最大幅ベルト端位置Bからカーカス最大幅位置Sまでの弧BSに対して、凸部の上端B 1 を位置Bから弧BSの長さの0〜30%の位置とし、凸部の下端S 1 を位置Bから弧BSの長さの40〜70%の位置とし、凸部の弧B 1 1 の長さを弧BSの長さの30〜60%の範囲にする一方で、前記フィラー部に設ける凸部の設置箇所として、カーカス最大幅位置SからビードトウRまでの弧SRに対して、凸部の上端S 2 を位置Sから弧SRの長さの0〜20%の位置とし、凸部の下端R 1 を位置Sから弧SRの長さの30〜60%の位置とし、凸部の弧S 2 1 の長さを弧SRの長さの20〜50%の範囲にしたことを特徴とするものである。
【0007】
このように振動モードの腹となるバットレス部及びフィラー部の少なくとも一方に、タイヤ内面から突出する凸部を設けて剛性を高めることにより、該振動モードに起因する振動の発生を抑制し、高周波ロードノイズを低減することができる。しかも、前記凸部はタイヤ内面から突出しているので、高周波ロードノイズの低減効果に加えて、ランフラット性を向上することができる。つまり、タイヤはパンク等によりエアが抜けたとき平坦に押し潰されるが、この状態においてタイヤ内面から突出する凸部が緩衝材の役割を果してタイヤ内部の摩耗を防止するので、エアが抜けた状態であっても走行距離を延ばすことができる。これら凸部はバットレス部及びフィラー部の少なくとも一方に設けるようにすれば良いが、両部位に設けるようにすれば更に効果的である。
【0008】
上記凸部の寸法として、カーカス最大幅位置でのタイヤゲージhに対して、バットレス部に設ける凸部のゲージH1 を1.5≦H1 /h≦3.5の関係にし、フィラー部に設ける凸部のゲージH2 を1.5≦H2 /h≦3.5の関係にすることが好ましい。また、凸部のJIS−A硬度は80〜90の範囲にすることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
図1は本発明の実施形態からなる空気入りラジアルタイヤを例示するものである。図において、左右一対のビード部1,1間にはカーカス層2が装架されている。このカーカス層2はタイヤ周方向に対して実質的に90°のコード角度で配置され、そのタイヤ幅方向両端部がビードコア3の廻りにタイヤ内側から外側に折り返されている。また、ビードコア3の外周上には硬質ゴムからなるビードフィラー4が配置され、このビードフィラー4がカーカス層2の折り返し部によって包み込まれている。
【0012】
トレッド部5におけるカーカス層2の外周側には、少なくとも2層のベルト層6a,6bがタイヤ1周にわたって埋設されている。これらベルト層6a,6bは補強コードがタイヤ周方向に対して傾斜し、かつ層間で補強コードが互いに交差するように配置されている。本実施形態では、カーカス層2から数えて1番目のベルト層6aが最大幅ベルトである。
【0013】
上記空気入りラジアルタイヤにおいて、最大幅ベルト端位置B(最大幅ベルト端からカーカスラインに下ろした垂線とカーカスラインとの交点)とカーカス最大幅位置S(タイヤ最大幅位置のカーカスライン上の点)との間のバットレス部、及び、カーカス最大幅位置SとビードトウRとの間のフィラー部には、それぞれタイヤ内面から突出する凸部P1 ,P2 が設けられている。これら凸部P1 ,P2 はタイヤ周方向に連続しながら延在している。
【0014】
一般に、空気入りラジアルタイヤは走行時に路面の凹凸に応じて振動し、これが車室内に伝達されることによってロードノイズを発生するが、約250〜400Hz帯域についてのタイヤ振動は左右のビード部1,1を固定端としてその間に定在波を作り、ラジアル方向に振動モードを形成していることが知られている。そこで、振動モードの腹となるバットレス部及びフィラー部にそれぞれ凸部P1 ,P2 を形成して剛性を高めることにより、該振動モードに起因する振動の発生を抑制し、高周波ロードノイズを低減することができる。
【0015】
また、凸部P1 ,P2 はタイヤ外面ではなくタイヤ内面から突出しているので、図2のようなエア抜けによるランフラット状態において、緩衝作用を有する凸部P1 ,P2 同士が互いに接触することにより、タイヤ内部の摩耗を防止してランフラット状態での走行距離を延ばすことができる。従って、凸部P1 ,P2 の存在により、高周波ロードノイズの低減効果に加えて、ランフラット性の向上効果を得ることが可能になる。
【0016】
本発明において、カーカス最大幅位置Sでのタイヤゲージhに対して、バットレス部に設ける凸部P1 のゲージH1 を1.5≦H1 /h≦3.5の関係にし、フィラー部に設ける凸部P2 のゲージH2 を1.5≦H2 /h≦3.5の関係にすることが好ましい。ゲージH1 ,H2 のタイヤゲージhに対する比が1.5未満であると、高周波ロードノイズの低減効果及びランフラット性の向上効果が得られず、逆に3.5を超えると不要な重量増加を招いてしまう。
【0017】
バットレス部に設ける凸部P1 の設置箇所は、次のように設定することが好ましい。即ち、最大幅ベルト端位置Bからカーカス最大幅位置Sまでの弧BSの長さを100%としたとき、凸部P1 の上端B1 を位置Bから弧BSの長さの0〜30%の位置(0%≦B1 ≦30%とも表記する)とし、凸部P1 の下端S1 を位置Bから弧BSの長さの40〜70%の位置(40%≦S1 ≦70%とも表記する)とし、かつ凸部P1 の弧B1 1 の長さを弧BSの長さの30〜60%の範囲(30%≦弧B1 1 ≦60%とも表記する)にする。バットレス部に設ける凸部P1 の設置箇所が上記範囲から外れると、高周波ロードノイズの低減効果及びランフラット性の向上効果が不十分になる。
【0018】
フィラー部に設ける凸部P2 の設置箇所は、次のように設定することが好ましい。即ち、カーカス最大幅位置SからビードトウRまでの弧SRの長さを100%としたとき、凸部P2 の上端S2 を位置Sから弧SRの長さの0〜20%の位置(0%≦S2 ≦20%とも表記する)とし、凸部P2 の下端R1 を位置Sから弧SRの長さの30〜60%の位置(30%≦R1 ≦60%とも表記する)とし、かつ凸部P2 の弧S2 1 の長さを弧SRの長さの20〜50%の範囲(20%≦弧S2 1 ≦50%とも表記する)にする。フィラー部に設ける凸部P2 の設置箇所が上記範囲から外れると、高周波ロードノイズの低減効果及びランフラット性の向上効果が不十分になる。
【0019】
上述した凸部P1 ,P2 は適度な硬さを有するゴム組成物から構成することができる。硬さ(Hs)としては、JIS−A硬度で80〜90の範囲、より好ましくは83〜87の範囲にすることが望ましい。これら凸部P1 ,P2 のJIS−A硬度が小さ過ぎると剛性が不十分になり、大き過ぎるとランフラット時の緩衝作用が少ない。
【0020】
【実施例】
タイヤサイズ195/65R15の空気入りラジアルタイヤにおいて、バットレス部又はフィラー部にタイヤ外面から突出する凸部を設けた従来例1〜8と、バットレス部又はフィラー部にタイヤ内面から突出する凸部を設けた実施例1〜10及び参考例1〜6をそれぞれ製作した。
【0021】
これら試験タイヤについて、下記の測定条件によりランフラット性と高周波ロードノイズを評価し、その結果を表1〜表3に示した。
【0022】
ランフラット性:
各試験タイヤを排気量2000ccの国産自動車(FF駆動)に装着し、空気圧0kPaで2名乗車相当の荷重条件において、速度80km/hでタイヤが破損するまで走行し、その走行距離を測定した。評価結果は、走行距離10kmを100点とする指数にて示した。この指数値が大きいほどランフラット性が優れている。
【0023】
高周波ロードノイズ:
各試験タイヤを排気量2000ccの国産自動車(FF駆動)に装着し、空気圧200kPaで2名乗車相当の荷重条件において、テストコースを速度60km/hで走行したときの車内前席でのロードノイズ(dB)を測定し、高周波数域(250〜400Hz)での最大値を求めた。評価結果は、タイヤサイド部の内外に凸部を全く設けていないタイヤを基準タイヤとし、該基準タイヤの測定値に対する減衰量0.1dBを100点とする指数にて示した。この指数値が大きいほど高周波ロードノイズの低減効果が大きいことを意味する。
【0024】
【表1】
Figure 0004052368
【0025】
【表2】
Figure 0004052368
【0026】
【表3】
Figure 0004052368
【0027】
表1〜表3から明らかなように、実施例1〜10及び参考例1〜6のタイヤはいずれも高周波ロードノイズの低減効果に加えて優れたランフラット性を備えていた。特に、0%≦B1 ≦30%、40%≦S1 ≦70%、30%≦弧B1 1 ≦60%、1.5≦H1 /h≦3.5を満足する凸部、及び、0%≦S2 ≦20%、30%≦R1 ≦60%、20%≦弧S2 1 ≦50%、1.5≦H2 /h≦3.5を満足する凸部の少なくとも一方を有する場合(実施例1〜10)、高周波ロードノイズとランフラット性の評価指数がいずれも1000点以上となり極めて有効であった。但し、表1〜3では、弧B1 1 及び弧S2 1 をそれぞれB1 1 及びS2 1 と省略して表示した。
一方、従来例1〜8は高周波ロードノイズの低減効果はあるものの、ランフラット性の向上効果は全く得られなかった。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、空気入りラジアルタイヤにおいて、最大幅ベルト端位置とカーカス最大幅位置との間のバットレス部及び前記カーカス最大幅位置とビードトウとの間のフィラー部の少なくとも一方にタイヤ内面から突出する凸部を設け、その凸部の設置箇所を規定したことにより、高周波ロードノイズの低減効果に加えて、ランフラット性の向上効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態からなる空気入りラジアルタイヤを示す断面図である。
【図2】図1のタイヤのランフラット状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ビード部
2 カーカス層
3 ビードコア
4 ビードフィラー
5 トレッド部
6a,6b ベルト層
1 ,P2 凸部
B 最大幅ベルト端位置
S カーカス最大幅位置
R ビードトウ

Claims (3)

  1. 左右一対のビード部間にカーカス層を装架すると共に、トレッド部における前記カーカス層の外周側に少なくとも2層のベルト層を配置した空気入りラジアルタイヤにおいて、最大幅ベルト端位置とカーカス最大幅位置との間のバットレス部及び前記カーカス最大幅位置とビードトウとの間のフィラー部の少なくとも一方に、タイヤ内面から突出する凸部を設け、前記バットレス部に設ける凸部の設置箇所として、最大幅ベルト端位置Bからカーカス最大幅位置Sまでの弧BSに対して、凸部の上端B 1 を位置Bから弧BSの長さの0〜30%の位置とし、凸部の下端S 1 を位置Bから弧BSの長さの40〜70%の位置とし、凸部の弧B 1 1 の長さを弧BSの長さの30〜60%の範囲にする一方で、前記フィラー部に設ける凸部の設置箇所として、カーカス最大幅位置SからビードトウRまでの弧SRに対して、凸部の上端S 2 を位置Sから弧SRの長さの0〜20%の位置とし、凸部の下端R 1 を位置Sから弧SRの長さの30〜60%の位置とし、凸部の弧S 2 1 の長さを弧SRの長さの20〜50%の範囲にした空気入りラジアルタイヤ。
  2. 前記カーカス最大幅位置でのタイヤゲージhに対して、前記バットレス部に設ける凸部のゲージH1 を1.5≦H1 /h≦3.5の関係にし、前記フィラー部に設ける凸部のゲージH2 を1.5≦H2 /h≦3.5の関係にした請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  3. 前記凸部のJIS−A硬度を80〜90の範囲にした請求項1又は請求項2に記載の空気入りラジアルタイヤ。
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