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JP4046033B2 - 自動車用電気接続箱におけるバスバーの半嵌合検知構造 - Google Patents

自動車用電気接続箱におけるバスバーの半嵌合検知構造 Download PDF

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Landscapes

  • Connection Or Junction Boxes (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気接続箱におけるバスバーの半嵌合検知構造に関し、詳しくは、バスバーが電気接続箱の正規位置に挿入係止されていない時に、電気接続箱の一部が変形して半嵌合を目視にて検知できるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車用に搭載される電気接続箱のうちリレーボックスでは、図8に示すように、リレーボックス本体2に下方から圧着バスバー1を挿入係止している。該圧着バスバー1は、その下端から突設した電線圧着部1aに電線Wの端末を圧着していると共に上端辺に沿って電源分配用の複数の端子1bとを突設させ、これら端子1bをリレーボックス本体2の上面側に搭載するリレーおよびヒューズと接続させてる。
上記圧着バスバー1は、ワイヤハーネス製造工程で電線と圧着した後、リレーボックス組立工程に搬送されてリレーボックス2に収容され、さらにアッパーカバー3およびロアカバー4が組みつけられる。
【0003】
しかしながら、上記圧着バスバー1をリレーボックス本体2に装着する際、該圧着バスバーの押し込みが不完全でリレーボックス本体2内の正規位置に嵌合されず、半嵌合状態になることがある。この半嵌合状態に気づかない場合、リレーやヒューズと接続不良あるいは接続不可となり、電気接続箱の組み立てを再度やり直す必要が生じる。
【0004】
この問題に関連して、特開平6−325815号には、図9(A)(B)に示すように、電気接続箱5の端子収容室7内に装着された端子8を抜け止めするリヤホルダ9を適正位置に確実に装着する構造が提案されている。
詳しくは、リヤホルダ9の基板部9aから下方に略垂直に押圧片9bを延設し、該押圧片9bの下端部よりロアケース6の側壁側に屈曲させた屈曲部9cを設けており、ロアケース6の組み付けにより、該ロアケース6の上面6aが上記屈曲部9cの下面に当接してリヤホルダ9を押し上げ、所定位置に装着し保持する構成としている。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−325815号公報
【0006】
しかしながら、上記電気接続箱5の構造では、ロアケース6の組み付け完了によってリヤホルダ9を適正位置に装着し保持するものであるため、リヤホルダ9の完全装着を外部から直接的に目視することができない。そのため、ロアケース6が組み付けられていても、リヤホルダ9の屈曲部9cがロアケース6の上面6aにうまく当接せず、その結果、リヤホルダ9の不完全装着が生じる可能性は否定できず、それを外部から容易に検知することができないうえ、ロアケース6を取り外しても、リヤホルダ9の完全装着を一目で確認することができない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、半嵌合検知用の特別な手段を設けることなく、低コストで、容易かつ確実に圧着バスバーの半嵌合を検知できる自動車用電気接続箱における圧着バスバーの半嵌合検知構造の提供を課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、基板部の一端から突設した圧着部に電線が圧着接続されていると共に上記基板部の他端から電気部品接続用の端子を突出させた圧着バスバーを備え、該圧着バスバーを電気接続箱内の収容室に挿入し、該圧着バスバーに穿設した係止孔に上記収容室の側壁から突設された係止片の係止突起が挿入係止される電気接続箱において、
上記圧着バスバーの基板部に、電気部品接続用の上記端子を挟む左右両端にバスバー固定部を設け、該バスバー固定部に上記係止孔を穿設すると共に、該係止孔と上下対向する位置のバスバー固定部の下端部を屈折させて係止突部を設ける一方、該係止突部と対向する上記収容室の側壁に上記係止突起が係止される係止爪を突設した可撓片を設け、上記圧着バスバーの上記係止突部が上記係止爪で係止される正規位置に挿入されずに半嵌合位置にあるときに上記係止突部で上記可撓片が上記係止爪の突出方向と反対側に突出されて半嵌合を検知できる構成としていることを特徴とする自動車用電気接続箱におけるバスバーの半嵌合検知構造を提供している。
【0009】
上記構成とすると、電気接続箱に圧着バスバーが半嵌合状態で挿入されると、ケースの収容室の側壁に形成された可撓片が上記係止爪の突出側と反対側、例えば、外方に突出するため、作業者は可撓片が突出しているか否かを直接的に目視することで、半嵌合か否かを容易かつ確に検知することができ、電気接続不良の発生を防止して品質向上を図ることができる。また、ケースの側壁に可撓片を設けるだけであるため、特別に別部材からなる検知手段を設ける必要がなく、コストアップを抑えることができる。
【0010】
上記圧着バスバーは、電気部品接続用の上記端子を挟む基板部の左右両端に上記係止孔および上記係止突部を形成している。基板部の両端に形成した係止突部を上記収容室の係止爪に確実に係止させることにより、圧着バスバーの歪みを規制し、基板部に並設された複数の端子すべてを真っ直ぐに挿入して一層確実に相手方端子に嵌合接続させることができる。
なお、基板部が左右に長く、非常に多数の端子が突設されている場合は、基板部の左右両端に加えて、中央部に1箇所または複数箇所、間隔をあけて係止孔および係止突部を形成してもよい。
【0011】
上記可撓片の下端部には、該可撓片に対して上記収容室の反対側に形成された端子挿入用キャビティを閉鎖しない程度に突設させた屈折部を設け、上記圧着バスバーが半嵌合位置にあるときに、上記係止突部で可撓片が撓んで上記屈折部が上記端子挿入用キャビティを閉鎖し、該キャビティへの端子挿入作業を阻害することによって上記圧着バスバーの半嵌合を検知できる構成としてもよい。
【0012】
このように、圧着バスバーが半嵌合状態にあるときに、隣接する端子挿入用キャビティが自動的に閉鎖される構造とすることにより、圧着バスバーの嵌合確認作業そのものを忘れても半嵌合の看過を回避でき、圧着バスバーの完全嵌合の確実性を一層高めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図5は、本発明の第一実施形態を示し、自動車のエンジンルームに搭載されるリレーボックスからなる電気接続箱10における圧着バスバー20の半嵌合検知構造を示す。
【0014】
上記電気接続箱10は、圧着バスバー20を収容したリレーボックス本体11にアッパーカバー12とロアカバー13を上下から組みつけている。圧着バスバー20は、リレーボックス本体11のバスバー収容室14に下方から挿入係止しておき、リレーボックス本体11の上面に搭載するリレーやヒューズ等の電気部品のタブ(図示せず)が圧着バスバー20の音叉状端子25に圧入接触され、圧着バスバー20に圧着された電源側電線Wから上記リレー、ヒューズに電源が分配される。
【0015】
リレーボックス本体11のバスバー収容室14の左右両端部14a、14bには、図4(A)(B)(図示は左端部14aの例である)に示すように、係止突起15aを備えた係止片15を一側壁より内側に突設している。また、該係止片15と対向位置にあるバスバー収容室14の側壁の下端部を下方に延在させて可撓片16を連続一体に設け、該可撓片16には、バスバー収容室14に挿入された圧着バスバー20を正規嵌合状態で下方から保持できる位置に係止爪17を突設している。
【0016】
圧着バスバー20は、導電性金属板を打ち抜き加工して形成したもので、図2に示すように、横長状の基板部21の長辺側の一端21aには、中央より芯線バレル22と絶縁被覆バレル23とを備えた電線圧着部24を突設している。また、該基板部21の長辺側他端21bには、先端より端子圧入溝25aを形成した音叉状端子25を隙間を開けて並列に突設している。かつ、基板部21の短辺側両端には、即ち、音叉状端子25を挟む左右両端にはバスバー固定部26を突設している。この左右のバスバー固定部26には、図4(A)(B)にも示すように、圧着バスバー20が上記バスバー収容室14に挿入されたときに上記係止片15の係止突起15aと対向する位置に係止孔27を穿設すると共に、バスバー固定部26の下端部を屈折させて係止突部28を形成している。
【0017】
上記構成のバスバー収容室14に圧着バスバー20を挿入したとき、係止突起28は可撓片16を係止爪17の突出側と反対方向、本実施形態では外方に押し撓ませて乗り越えた後に、正規位置に嵌合され、可撓片16は外方に突出しない元の状態に戻る。この正規嵌合位置では、図4(A)(B)に示すように、バスバー収容室14の左右両端部14a、14bに突設された係止片15の係止突起15aがバスバー20の左右の係止孔27に挿入係止されると共に、可撓片16の係止爪17にバスバー20の上記係止突部28が係止されて下方から保持される。従って、リレーボックス本体11は図4(B)に示すように、可撓片16がバスバー収容室14(14a)より外方に突出することなく係止爪17がバスバー収容室14(14a)内に収容されると共に、圧着バスバー20の係止突部28が上記係止爪17に隠れている状態を目視することができる。
【0018】
一方、圧着バスバー20が半嵌合状態であると、図5(A)(B)に示すように、上記係止片15の係止突起15aがバスバー20の係止孔27に係止されず、バスバー20の係止突部28も可撓片16の係止爪17に係止されず、係止突起28により可撓片16は係止爪17の突出方向と反対側の外方に押し広げられた状態となる。このように、半嵌合状態になると、可撓片16が外方に撓んで突出していることと、係止突部28が係止爪17に隠れずに外部に露出していることを目視することで、半嵌合状態を検知できる。
【0019】
このように、本実施形態の検知構造を用いれば、圧着バスバー20を挿入後にリレーボックス本体11を外観し、可撓片16が外方に突出しているか否か、または、バスバー20の係止突部28が係止爪17に隠れずに露出しているか否かで、半嵌合か否かを容易かつ直接的に目視することができる。従って、検知作業を容易化できると共に、検知の確実性を高めることができる。また、検知用の特別な手段を用いていないため、コストを大幅に低減することができる。
【0020】
図6(A)(B)は本発明の第二実施形態の要部を示し、バスバー収容室14の左右両端部14a、14bに設けた可撓片16に、下端部より係止爪17とは反対側に突設させた屈折部18を形成している。その他の点では上記第一実施形態と同様であるため同一符号を付して説明を省略する。
【0021】
詳しくは、上記屈折部18は、上記可撓片16に対して上記バスバー収容室14の反対側に形成された端子挿入用キャビティ19を閉鎖しない程度に係止爪17とは反対側、即ち、外方へ突出させて設けている。
これにより、上記圧着バスバー20が半嵌合位置にあるときは、上記係止突部28で可撓片16の上記屈折部18が外方に倒れて上記端子挿入用キャビティ19の端子挿入口19aに被さり、該キャビティ19への端子Tの挿入作業を阻害する。従って、万が一、リレーボックス本体11の底面側を目視することによる半嵌合検知作業そのものを忘れても、リレーボックス本体11の組み立て作業工程において端子Tが上記端子挿入用キャビティ19に挿入できなければ、圧着バスバー20が半嵌合状態であることを不可避的に認識することができる。
【0022】
図7は、本発明の第三実施形態に係る圧着バスバー20’を示し、バスバー固定部26’を、圧着バスバー20’の横長の基板部21’の左右両端のみでなく、中央部にも間隔をあけて2箇所に形成し、計4箇所にバスバー固定部26’を形成している。各バスバー固定部26’は、いずれも係止孔27’と係止突部28’を備えている。その他の点では上記実施形態と同様である。
このように、バスバー固定部26’を基板部21’の中央部にも形成することにより、バスバー収容室14への圧着バスバー20’の装着力を均等化し、特に、基板部21’が長く非常に多数の音叉状端子25’が形成されている場合でも、全ての音叉状端子25’を真っ直ぐに挿入して相手端子と完全に接続させることができる。
【0023】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、圧着バスバーを電気接続箱に収容したとき、バスバー収容室を挿入側から目視して、バスバー収容室側壁の可撓片が係止爪とは反対側、例えば、外方に突出しているか否か、また、該可撓片に形成した係止爪によって圧着バスバーの係止突部が隠れているか否かを目視することにより、容易に半嵌合を検知することができる。従って、半嵌合検知のために特別な設備を要することなく、低コストで、かつ確実性の高い検知作業が可能となる。
【0024】
また、可撓片の先端に係止爪とは反対側へ突出させた屈折部を形成し、収容した圧着バスバーが半嵌合状態であれば該屈折部が係止爪と反対側、例えば、外方へと撓み、隣接する端子挿入用キャビティに被さる構成とすることにより、上記半嵌合検知作業が不十分であったり、忘れることがあっても、隣接する端子挿入用キャビティに端子を挿入できない時点で必ず圧着バスバーの半嵌合を認識することができるため、検知の確実性を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態に係る電気接続箱を示す分解斜視図である。
【図2】 図1に示す圧着バスバーを示す正面図である。
【図3】 図1に示す電気接続箱のリレーボックス本体の底面図である。
【図4】 図1に示すリレーボックス本体に圧着バスバーを正規位置に嵌合した状態を示し、(A)は要部断面図であり、(B)は要部底面図である。
【図5】 図1に示すリレーボックス本体に圧着バスバーが半嵌合状態で収容された状態を示し、(A)は要部断面図であり、(B)は要部底面図である。
【図6】 本発明の第二実施形態の要部を示し、(A)は圧着バスバーの正規位置の嵌合状態を示す要部断面図であり、(B)は圧着バスバーの半嵌合状態を示す断面図である。
【図7】 本発明の第三実施形態に係る圧着バスバーを示す正面図である。
【図8】従来例の図である。
【図9】他の従来例の図である。
【符号の説明】
10 電気接続箱
11 リレーボックス本体
14 バスバー収容室
15 係止片
16 可撓片
17 係止爪
18 屈折部
19 端子挿入用キャビティ
20、20’ 圧着バスバー
26、26’ バスバー固定部
28、28’ 係止突部

Claims (2)

  1. 基板部の一端から突設した圧着部に電線が圧着接続されていると共に上記基板部の他端から電気部品接続用の端子を突出させた圧着バスバーを備え、該圧着バスバーを電気接続箱内の収容室に挿入し、該圧着バスバーに穿設した係止孔に上記収容室の側壁から突設された係止片の係止突起が挿入係止される電気接続箱において、
    上記圧着バスバーの基板部に、電気部品接続用の上記端子を挟む左右両端にバスバー固定部を設け、該バスバー固定部に上記係止孔を穿設すると共に、該係止孔と上下対向する位置のバスバー固定部の下端部を屈折させて係止突部を設ける一方、該係止突部と対向する上記収容室の側壁に上記係止突部が係止される係止爪を突設した可撓片を設け、上記圧着バスバーの上記係止突部が上記係止爪で係止される正規位置に挿入されずに半嵌合位置にあるときに上記係止突部で上記可撓片が上記係止爪の突出方向と反対側に突出されて半嵌合を検知できる構成としていることを特徴とする自動車用電気接続箱におけるバスバーの半嵌合検知構造。
  2. 上記可撓片の下端部には、該可撓片に対して上記収容室の反対側に形成された端子挿入用キャビティを閉鎖しない程度に突設させた屈折部を設け、上記圧着バスバーが半嵌合位置にあるときに、上記係止突部で可撓片が撓んで上記屈折部が上記端子挿入用キャビティを閉鎖し、該キャビティへの端子挿入が不可となる構成としている請求項1に記載の自動車用電気接続箱におけるバスバーの半嵌合検知構造。
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