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JP3988545B2 - サービス提供システム、サービス提供方法および運転状況判定装置 - Google Patents

サービス提供システム、サービス提供方法および運転状況判定装置 Download PDF

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JP3988545B2
JP3988545B2 JP2002168213A JP2002168213A JP3988545B2 JP 3988545 B2 JP3988545 B2 JP 3988545B2 JP 2002168213 A JP2002168213 A JP 2002168213A JP 2002168213 A JP2002168213 A JP 2002168213A JP 3988545 B2 JP3988545 B2 JP 3988545B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に関するサービス提供システム、サービス提供方法および運転状況判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開2001−334867号公報の「進路を譲る意志の表示装置」では、進路を譲る側が発光装置を用いて「どうぞお通りください」の意志を周囲の車に伝えることができる。
【0003】
また、特開2000−233686号公報の「自動車用発光信号発信装置」、特開平10−278671号公報の「格納式挨拶表示装置」、特開平10−194039号公報の「挨拶表示装置」、特開平10−26951号公報の「後続車へ心を伝える電光表示盤」では、進路を譲られた側が装置を用いて「譲ってくれてありがとう」の意志を周囲の車に伝えることができる。
【0004】
いずれも、道路上での「譲り合い」を促進し、交通安全に貢献しようとするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記公報のいずれにおいても、譲る/譲られたの意志や感情を表出するだけのしくみであるため、譲った本人に必ずメリットがあるわけではなかった。譲ったほうが「譲ってくれてありがとう」の意思表示を受けることはあるが、譲られた人が「お礼を言おう」と思わなければ意思表示を受けられない。お礼の意思表示をされることが、譲った人にとってのメリットであると解釈しても、既存手段としての、手を挙げたりクラクションを鳴らしたりの挨拶と手段が違うだけでメリットの度合いは同じであり、また、手を挙げたりクラクションを鳴らしたりの挨拶が現在「譲り合い」を促進しているとは言い難い。
【0006】
また、一時停止や優先道路は交通ルールであるが、事故が発生した際の加害者被害者の認定に使われることはあっても交通ルールを破ったこと自体だけで罰を受けることはほとんどなく、実際には一時停止や優先道路の慣行的な無視が「信号の無い交差点」で発生する交通事故の主要な原因となっている。
【0007】
道路上での「譲り合い」を促進しようとする場合、交通ルールではないので「譲らなかった」と罰を与える手段はとれない。また全国の一時停止箇所や優先道路において無視を監視するシステムは現実的ではない。進路を譲ったり、一時停止や優先道路をきちんと守ることで、本人に必ず何かしらのメリットがあるしくみが有効である。
【0008】
本発明は、このような車両の走行における譲り合いや破られがちな交通ルール遵守の促進に有効と考えられる本人に必ず何かしらのメリットを与えるしくみが存在しないことを鑑みてなされたもので、譲り合いや交通ルールの遵守を促進することができるサービス提供システム、サービス提供方法および運転状況判定装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明のサービス提供システムは自車両に対する対象物を撮影する車載カメラを含む車両状況検知手段と、道路状況入手手段と、前記車載カメラによって撮影した前記対象物の画像情報と、前記道路状況入手手段によって入手した道路状況情報とから、予め定めた前記自車両が前記対象物に対して進路を譲るべき場合の前記対象物の移動パターンである譲りパターンに、前記画像情報に基づく前記対象物の移動パターンが該当するか否かにより、前記自車両が前記対象物に対して進路を譲る譲り状態であることを判定する譲り状態判定手段と、譲りに応じたサービスを提供する手段とを有することを特徴とする。
【0010】
【発明の効果】
本発明によれば、車両の走行における譲り合いや破られがちな交通ルール遵守の促進に有効と考えられる本人に必ず何かしらのメリットを与えるサービスを提供することができ、譲り合いや交通ルール遵守を促進することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下で説明する図面で、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0012】
実施の形態1
図1に、本発明の実施の形態1によるサービス提供システム、サービス提供方法および運転状況判定装置の基本構成を示す。
【0013】
サービスを受ける車両1は、
車両状況検知手段としてのCCDカメラ(電子式の車載カメラ)11、速度センサ12、
道路状況入手手段としてのカーナビゲーション13、カーナビゲーション13の構成要素であるGPS(グローバル ポジショニング システム)14、信号機データ(信号機の設置箇所の情報)付き地図データベース15、
譲り状態を判定する譲り状態判定手段としての車両サーバ10、
走行状態記憶手段としてのドライブレコーダ16、ドライブレコーダ16の構成要素である「譲り状態」データ記録フィールド17、走行状態記憶フィールド18、
記憶された譲り状態をセンタ(基地局)30に、少なくとも一部に電波を用いて送信する「譲り状態」データ送信手段19を備えている。
【0014】
なお、CCDカメラ11、速度センサ12、カーナビゲーション13、ドライブレコーダ16、データ送信機能20は、すべて車両サーバ10により制御される。
【0015】
また、センタ30は、車両1(の「譲り状態」データ送信手段19)から送信されて来る譲り状態データを受信(および記憶)する「譲り状態」データ受信(&記憶)手段31と、譲りに応じたサービスに変換する「譲り状態データ」サービス変換手段32を備えている。
【0016】
車両2は、車両1に進路を譲られる立場のものであり、車両ではなく、自転車や歩行者である可能性もある。CCDカメラ11の画像解析の性能が上がることにより、自転車や歩行者のような、車両すなわち自動車よりも小さい形状も検出できる。
【0017】
図2に、本実施の形態1において譲り状態を判定するフローチャートを示す。
【0018】
まず、S001において、CCDカメラ(図1の符号11)によって「対象物」を検出する。
【0019】
次に、S002において、「譲りの可能性のある状態」情報を、図1の「譲り状態」データ記録フィールド17に記憶する。
【0020】
次に、S003において、譲りパターンにマッチングするかを、図1の車両サーバ10によって判定する。
【0021】
マッチングしない場合は、S006において、計算を中止し、処理を終了する。
【0022】
マッチングした場合は、S004において、図1の車両サーバ10によって「譲り状態」と判定し、S005において、サービスを提供する。
【0023】
本実施の形態1では、CCDカメラ11からの画像データは、一旦、図1の走行状態記憶フィールド18に記憶させ、この走行状態記憶フィールド18が記憶する過去の運転行為が、予め想定される譲りパターンに該当するか否かより、車両サーバ10が所定の間隔で譲り状態であることを事後的に判定したが、走行状態記憶フィールド18を設けないで、CCDカメラ11からの画像データを元にリアルタイムで判定するようにしてもよい。
【0024】
図3に、車両1と車両2によって発生する「譲り」の種類(パターン)を示し、図4に、これらの譲りのパターンをさらに具体的に示す。
【0025】
図3、図4に示すように、本実施の形態1が対象とする「譲り」の種類は、▲1▼〜▲7▼の7種類あり、CCDカメラ11の画像(カメラ画像)の違いによって分けると7種類は5種類にまとめられる。
【0026】
以下、▲1▼〜▲7▼の7種類の「譲り」について説明する。
【0027】
▲1▼自車である車両1の前方を、他車である車両2が左から右へ直進して横切る。
【0028】
▲2▼自車である車両1の前方を、他車である車両2が左から右へ直進して横切った後、右折する。
【0029】
▲3▼自車である車両1の前方を、他車である車両2が左から右へ直進し、車両1の前方で左折する。
【0030】
▲4▼自車である車両1の前方を、他車である車両2が右から左へ直進して横切る。
【0031】
▲5▼自車である車両1の前方に位置し、直進で対向している車両2が、車両1の前方で右折し、車両1の前方を右から左へ横切る。
【0032】
▲6▼車である車両1の前方を、他車である車両2が右から左へ直進して横切った後、右折する。
【0033】
▲7▼自車である車両1の前方に位置し、直進で対向している車両2が、そのまま直進し、車両1とすれ違う。
【0034】
ここで▲5▼においては、車両1が直進や左折するつもりであった場合は車両2より優先であるが、直進する車両1の前方が渋滞していて停止していて、それなら車両2右折させてあげようというような「譲り」があり得ること、車両2は車両1を優先させなければいけないが、車両1が車両2を優先させることは妨げないこと、などから除外しない。
【0035】
また、▲4▼においては、車両1が居る道路の方が優先道路であるケースは考えられるし、▲6▼においては、左方優先でやはり車両1が優先であるが、前述▲5▼と同様の理由で除外しない。
【0036】
次に、上記の7種類の「譲り」をCCDカメラ11の画像の違いによって分けられる5種類について説明する。
【0037】
▲1▼と▲2▼の「譲り」においては、車両2の最終的な挙動に違いはあっても、車両1のCCDカメラ11に映る車両2の挙動は、前方を左から右へ横切っていく、同じ画像となり、一つにまとめることができる。
【0038】
また、▲4▼と▲5▼の「譲り」においては、車両2の最終的な挙動に違いはあっても、車両1のCCDカメラ11に映る車両2の挙動は、前方を右から左へ横切っていく、同じ画像となり、一つにまとめることができる。
【0039】
したがって、7種類の「譲り」は、CCDカメラ11の画像の違いにより、▲1▼と▲2▼、▲3▼、▲4▼と▲5▼、▲6▼、▲7▼の5種類に分けることができる。
【0040】
また、なお、図3、図4中のカメラ画像において、図3で楕円で描かれていた車両を、図4で三日月状としているのはカメラの正確な性質を鑑みて表現したものである。
【0041】
CCDカメラ11においては、画面上の明度の違う境目部分(エッジと呼ばれる)を検出し、エッジの集合により物体の「形状」を計算する、という順番になっている。
【0042】
「譲り」種類の▲3▼▲6▼の1、2コマ目と、▲1▼▲2▼▲4▼▲5▼▲7▼の全コマにおいては、物体の「形状」まで計算する必要はなく、エッジの発生と画面上の移動だけを追いかけてくれれば可である。▲3▼▲6▼の3、4コマ目はエッジの集合である「形状」の計算が必要ですが、「車の後姿」という計算しなれた「形状」なので、特に問題は生じない。しかも、▲3▼▲6▼の2コマ目と3コマ目には連続性はないが、特徴的な2コマ目の後に、必ず「形状」としての3コマ目が来る、という順番により「譲り」ロジックとして役に立つ。
【0043】
車両1に搭載されているCCDカメラ11は、エンジン可動中は常時、車両1の前方を撮像している。前車の後姿や道路の白線を主たる検出対象として記憶されているCCDカメラ11に、予め決められているパターン(詳細は図3、図4を用いて後述)で移動体が検出されると、「譲り」の可能性が発生したとして車両サーバ10において計算が開始される。
【0044】
車両1が進路を譲る行為を行なうためには車両1が停止する必要がある。CCDカメラ11に「譲り」の可能性が検出された時点では、車両1は速度ゼロの停止ではなく、停止直前であって速度がゼロではない状況も考えられる。車両1に搭載されている速度センサ12の値は、車両サーバ10における「譲り」判定の計算の中で、速度ゼロもしくは停止直前で「ほとんどゼロ」であるか否かの判定に使用する。すなわち、「譲り」の可能性がCCDカメラ11で検出されたとしても、車両1が任意の速度以上で走行中であるならば、「譲り」ではないと判定する。
【0045】
また、CCDカメラ11で見かけ上「譲り」と検出されても、車両1と車両2の挙動が信号機に従ったものである場合は、「譲り」とは判定しない。信号機を無視してまで「譲り」を行なうことは危険を伴うので「譲り」の判定を運転者にさせる場合なら問題はないが、本実施の形態1においてはすべて車両サーバ10が判定するので、信号機に従っただけの見かけ上の「譲り」を排除するために、車両サーバ10における「譲り」判定の計算の中で、GPS14によって現在位置を把握し、信号機データ付き地図データベース15に照会して、現在位置付近の任意の範囲に信号機があるか無いかを判定する。現在位置付近の任意の範囲に信号機がある場合は、信号機に従ったもので「譲り」ではないと判定する。
【0046】
また、信号機が存在することが検出されたことによって「譲り」ではないと判定された場合は、その後、再発進するまでの間にCCDカメラ11に何度「譲り」の可能性が検出されようと、その間は信号機によって停止しているだけと判断し、車両サーバ10は「譲り」判定の計算自体を行わない。
【0047】
また、「譲り」判定基準の一つである「車両1の状態は停止または著しく低速」においては例外がある。渋滞中の本線に車両1が居て、やはり渋滞中の支線から車両2が合流しようとする場合がある。本線と支線両方が渋滞している場合、本線の車、支線の車、本線の車、支線の車、となるような「1台おきに合流させてあげる」が運転者のマナーである。本線と支線のうち少なくともどちらかの渋滞が甚だしければ、「合流させてあげる」すなわち「譲り」は停止または著しく低速で行われるため、既に説明した「譲り」の判定計算に含まれる。
【0048】
しかしながら高速道路での合流では、本線支線ともに渋滞しており1台おきに合流しているけれども、「停止」と併記されるほどには「著しく低速」ではない場合が考えられる。この場合の「譲り」を判定できるようにするため、CCDカメラ11で検出された「譲り」の可能性を示すパターンが「画面の左から入り前方へ形状を変えつつ転回していき最後は同じ形状が縮小していく」または「画面の右から入り前方へ形状を変えつつ転回していき最後は同じ形状が縮小していく」パターンであった場合で、「停止もしくは著しく低速」ではないと判断された後には地図データベース15に照会し、現在地が高速道路や自動車専用道路か否かを判定する。現在地が高速道路や自動車専用道路など「渋滞にも関わらず著しく低速でない」可能性のある道路でなく、一般道路であった場合は「譲り」ではないと判定する。
【0049】
上記のように、CCDカメラ11に写った移動体の移動パターンが、画面の左から右に同じ形状が流れていくパターンであることをトリガーとして計算を開始し、速度センサ12によって自車が停止または著しく低速であると判断されること、カーナビゲーション13のGPS14によって信号機データ付き地図データベース15において信号機の無い箇所に自車が位置していると判断されること、任意の時間範囲内で再発進または再加速したこと、の条件が揃うことで、自車が自車前方を横切った他車もしくは自転車や歩行者に対し意図的に進路を譲ったと判定することができる(図3、図4の▲1▼、▲2▼)。
【0050】
また、CCDカメラ11に写った移動体の移動パターンが、画面の左から入り前方へ形状を変えつつ転回していき、最後は同じ形状が縮小していくパターンであることをトリガーとして計算を開始し、自車が停止または著しく低速であると判断されること、信号の無い箇所に自車が位置していると判断されること、任意の時間範囲内で再発進または再加速したこと、の条件が揃うことで、自車が自車前方に合流した他車もしくは自転車や歩行者に対し意図的に進路を譲ったと判定することができる(▲3▼)。
【0051】
また、CCDカメラ11に写った移動体の移動パターンが、画面の左から入り前方へ形状を変えつつ転回して、いき最後は同じ形状が縮小していくパターンであることをトリガーとして計算を開始し、GPS14と地図データベース15によって高速道路や自動車専用道路上であると判断されること、任意の時間範囲内で再加速したこと、の条件が揃うことで、自車が渋滞中に自車前方に合流した他車もしくは自転車や歩行者に対し、意図的に進路を譲ったと判定することができる(▲3▼)。
【0052】
また、CCDカメラ11に写った移動体の移動パターンが、画面の右から左に同じ形状が流れていくパターンであることをトリガーとして計算を開始し、自車が停止または著しく低速であると判断されること、信号の無い箇所に自車が位置していると判断されること、任意の時間範囲内で再発進または再加速したこと、の条件が揃うことで、自車が自車前方を横切った他車もしくは自転車や歩行者に対し意図的に進路を譲ったと判定することができる(▲4▼、▲5▼)。
【0053】
また、CCDカメラ11に写った移動体の移動パターンが、画面の右から入り前方へ形状を変えつつ転回していき、最後は同じ形状が縮小していくパターンであることをトリガーとして計算を開始し、自車が停止または著しく低速であると判断されること、信号の無い箇所に自車が位置していると判断されること、任意の時間範囲内で再発進または再加速したこと、の条件が揃うことで、自車が自車前方に合流した他車もしくは自転車や歩行者に対し、意図的に進路を譲ったと判定することができる(▲6▼)。
【0054】
また、CCDカメラ11に写った移動体の移動パターンが、画面の右から入り前方へ形状を変えつつ転回していき、最後は同じ形状が縮小していくパターンであることをトリガーとして計算を開始し、高速道路や自動車専用道路上であると判断されること、任意の時間範囲内で再加速したこと、の条件が揃うことで、自車が渋滞中に自車前方に合流した他車もしくは自転車や歩行者に対し、意図的に進路を譲ったと判定することができる(▲6▼)。
【0055】
また、CCDカメラ11に写った移動体の移動パターンが、画面の右で同じ形状が拡大してい、き拡大したまま右に流れていくパターンであることをトリガーとして計算を開始し、自車が停止または著しく低速であると判断されること、信号の無い箇所に自車が位置していると判断されること、任意の時間範囲内で再発進または再加速したこと、の条件が揃うことで、自車が対向する他車もしくは自転車や歩行者に対し、意図的に進路を譲ったと判定することができる(▲7▼)。
【0056】
車両サーバ10は、CCDカメラ11の映像をトリガーとし、速度センサ12の値や、GPS14により信号機の位置を判定した後でも「譲り」の可能性があると判断された後、車両1が、停止中であったら再発進、著しく低速であったら再加速、をしたら「譲り」が成立したと判定する。
【0057】
車両サーバ10は、「譲り」を判定すると、「譲り状態」データ送信手段19により、センタ30へ「譲り状態」データを送信する。すると、センタ30は、「譲り状態」データ受信(&記憶)手段31により「譲り状態」データを受信(および記憶)し、「譲り状態データ」サービス変換手段32により、所定の「譲り状態データ」サービスに変換する。
【0058】
図5は、図2のS003の譲りパターン判定の詳細であって、CCDカメラ11による画像データが所定の譲りパターンにマッチングするか否かを判定するフローを示す。また、図6は、車速情報などから判定するフローを示す。
【0059】
図2、図5、図6に示す演算は、すべて車両サーバ10が行う。
【0060】
以下、図5のフローチャートに基づき、「譲り」判定計算のトリガーとなるCCDカメラ11による「譲り」の可能性のある画像検出について詳細に説明する。
【0061】
CCDカメラ11は、通常1秒に30コマ程度の撮像を行なっている。前のコマを「基本」として、次のコマにおいて明度差や大きさが一定以上に大きい「基本」と違う形状を検出すると、その形状が予め記憶されている「車の後姿」や「道路の白線」の形状と似ているかどうかを判定し、「車の後姿」であると判定されれば、例えば、自動で前車に追従走行するシステムを稼働できるし、「道路の白線」であると判定されれば、自動で白線に沿ってはみ出さずに走行するシステムを稼働することができる。
【0062】
このようなCCDカメラ11のしくみにおいて、前のコマを「基本」とし、100において、次のコマに明度差や大きさが一定以上に大きい「基本」と違う形状が検出されたら、「譲り」発生の可能性があるので、101に進む。100において、明度差や大きさが一定以上に大きい「基本」と違う形状が検出されないときは、計算を開始しない。ここで、明度差や大きさが一定以上に大きい「基本」と違う形状が、車両であるか自転車であるか歩行者であるかの区別が出来なければならない必要は無い。「譲り」という行為は相手が何であろうと成立するからである。したがってCCDカメラ11の解析能力に依存しなくてすむ。
【0063】
次に、101において、明度差や大きさが一定以上に大きい「基本」と違う形状が検出されたのが画面の左側であると判断されたら、「譲り」▲1▼もしくは▲2▼もしくは▲3▼のいずれかが発生している可能性があるので102に進む。
【0064】
一方、101において、明度差や大きさが一定以上に大きい「基本」と違う形状が検出されたのが画面の左側以外であると判断されたら、103に進む。
【0065】
次に、102においては、検出された明度差や大きさが一定以上に大きい「基本」と違う形状の、さらに次のコマ以降任意のコマ数めまでの変化を判定する。任意のコマ数は「譲り」が発生してから終了するまでの時間によって決まり、通常2〜3秒程度であろう。102において、検出された明度差や大きさが一定以上に大きい「基本」と違う形状がそのままの大きさで画面の右に流れて移動していったなら、「譲り」▲1▼もしくは▲2▼が発生している可能性があり、車両サーバ10による「譲り」判定フロー200に進む(200以降は、図6を用いて後述)。
【0066】
一方、102において、検出された明度差や大きさが一定以上に大きい「基本」と違う形状がそのままの大きさで画面の右に流れて移動する以外の変化を示した場合は104へ進む。
【0067】
次に、104においては、検出された明度差や大きさが一定以上に大きい「基本」と違う形状が移動しつつ変形していき、車両1にとって左側から前方へのベクトルを算出できるような移動をしたかを判定する。変形していくが車両1にとって左側から前方へ移動したと判定されたら105に進む。変形しつつ車両1にとって左側から前方への移動以外の変化を示した場合は、「譲り」ではないと判定し106において計算を中止する。
【0068】
次に、105においては、検出された明度差や大きさが一定以上に大きい「基本」と違う形状が、104で判定された車両1にとって左側から前方へのベクトルを算出できるような移動をした後に「前車の後姿」を示し、かつ「前車の後姿」を検出したコマの次のコマで「前車の後姿」が相対的に小さくなっているか否か、すなわち車両1の前に車両2が入りきったかを判定する。「前車の後姿」を示し、かつ「前車の後姿」を検出したコマの次のコマで「前車の後姿」が相対的に小さくなっていると判定されたさら、「譲り」▲3▼が発生している可能性があり、車両サーバ10による「譲り」判定フロー200に進む。
【0069】
一方、105において「前車の後姿」を示し、かつ「前車の後姿」を検出したコマの次のコマで「前車の後姿」が相対的に小さくなる以外の変化を示した場合は、「譲り」ではないと判定し、106において計算を中止する。
【0070】
また、103において、明度差や大きさが一定以上に大きい「基本」と違う形状が検出されたのが画面の右側であると判断されたら、「譲り」▲4▼もしくは▲5▼もしくは▲6▼もしくは▲7▼のいずれかが発生している可能性があるので107に進む。
【0071】
一方、103において、明度差や大きさが一定以上に大きい「基本」と違う形状が検出されたのが画面の右側以外であると判断されたら、すでに101において左側でもないと判断されているので、「譲り」ではないと判定し、106において、計算を中止する。
【0072】
次に、107においては、検出された明度差や大きさが一定以上に大きい「基本」と違う形状の、さらに次のコマ以降任意のコマ数めまでの変化を判定する。107において、検出された明度差や大きさが一定以上に大きい「基本」と違う形状がそのままの大きさで画面の左に流れて移動していったなら、「譲り」▲4▼もしくは▲5▼が発生している可能性があり、車両サーバ10による「譲り」判定フロー200に進む。
【0073】
一方、107において、検出された明度差や大きさが一定以上に大きい「基本」と違う形状がそのままの大きさで画面の左に流れて移動する以外の変化を示した場合は108へ進む。
【0074】
次に、108においては、検出された明度差や大きさが一定以上に大きい「基本」と違う形状が移動しつつ変形していき、車両1にとって右側から前方へのベクトルを算出できるような移動をしたかを判定する。変形していくが車両1にとって右側から前方へ移動したと判定されたら、109に進む。変形しつつ車両1にとって右側から前方への移動以外の変化を示した場合は、110に進む。
【0075】
次に、109においては、検出された明度差や大きさが一定以上に大きい「基本」と違う形状が、108で判定された車両1にとって右側から前方へのベクトルを算出できるような移動をした後に「前車の後姿」を示し、かつ「前車の後姿」を検出したコマの次のコマで「前車の後姿」が相対的に小さくなっているか否か、すなわち車両1の前に車両2が入りきったかを判定する。「前車の後姿」を示し、かつ「前車の後姿」を検出したコマの次のコマで「前車の後姿」が相対的に小さくなっていると判定されたら、「譲り」▲6▼が発生している可能性があり、車両サーバ10による「譲り」判定フロー200に進む。
【0076】
一方、109において「前車の後姿」を示し、かつ「前車の後姿」を検出したコマの次のコマで「前車の後姿」が相対的に小さくなる以外の変化を示した場合は、「譲り」ではないと判定し、106において、計算を中止する。
【0077】
次に、110においては、検出された明度差や大きさが一定以上に大きい「基本」と違う形状の、さらに次のコマ以降任意のコマ数めまでの変化を判定する。110において、画面右側で検出された明度差や大きさが一定以上に大きい「基本」と違う形状が相似で大きくなり、最後は画面の右に切れていく変化を示したら、「譲り」▲7▼が発生している可能性があり、車両サーバ10による「譲り」判定フロー200に進む。
【0078】
一方、110において、画面右側で検出された明度差や大きさが一定以上に大きい「基本」と違う形状が相似で大きくなり、最後は画面の右に切れていく以外の変化を示した場合は、「譲り」ではないと判定し、106において、計算を中止する。
【0079】
以下、車速情報などから判定する図6のフローチャートに基づき、車両サーバ10による「譲り」判定の制御について詳細に説明する。
【0080】
200においては、CCDカメラ11からの信号により、現在の車両1および車両2の挙動が、車両1の「譲り」に該当するか否かの判定のための計算を開始する。
【0081】
まず、201において、車両サーバ10は、速度センサ12を照会し、自車であるところの車両1の速度がゼロか否かを判断する。
【0082】
201において、車両1の速度がゼロであると判断されたら203に進む。一方、201において、車両1の速度がゼロ以外であった場合は202に進む。
【0083】
次に、202において、車両サーバ10は、速度センサ12を照会し、自車であるところの車両1の速度が、任意の値より低い、すなわち著しく低速であるか否かを判断する。
【0084】
202において、車両1の速度が任意の値より低いと判断されたら203に進む。一方、202において、車両1の速度が任意の値より高いと判断されたら204に進む。
【0085】
次に、203において、車両サーバ10は、GPS14によって自車位置を把握し、信号機データ付き地図データベース15に照会して、車両1の前方の任意の範囲内に信号機があるか否かを判断する。
【0086】
203において、車両1の前方の任意の範囲内に信号機があると判断されたら、「譲り」ではないと判定し、206において、計算を中止する。一方、203において、車両1の前方の任意の範囲内に信号機が無いと判断されたら205に進む。
【0087】
次に、205において、車両サーバ10は、速度センサ12に照会し、車両1が任意の時間内に再発進もしくは再加速したか否かを判断する。それまで車両1が停止していた場合は再発進が、車両1が著しく低速であった場合は再加速が採用される。
【0088】
205において、車両1が任意の時間内に再発進もしくは再加速したと判断されたら、「譲り」が発生したと判定し、208に進み、計算を終了する。
【0089】
一方、205において、車両1が任意の時間内に再発進もしくは再加速しなかったと判断されたら、「譲り」ではないと判定し、209において計算を終了する。
【0090】
204において、車両サーバ10は、GPS14によって自車位置を把握し、信号機データ付き地図データベース15に照会して、車両1の自車位置が高速道路や自動車専用道路であるか否かを判断する。前述のように、高速道路や自動車専用道路においては、必ずしも停止や著しい低速状態無しに「譲り」が発生する可能性があるからである。204において、車両1の自車位置が高速道路や自動車専用道路であると判断されたら、205に進む。一方、204において車両1の自車位置が高速道路や自動車専用道路ではないと判断されたら、「譲り」ではないと判定し、209において、計算を終了する。
【0091】
なお、変換されるサービスは、例えば、譲りの回数をポイント化して換金してもよいし、自動車保険の査定に反映させるようにしてもよい。この具体的な実施例は、実施の形態4に詳述する。
【0092】
すなわち、上記のように、本実施の形態1のサービス提供システムにおいては、車両状況検知手段であるCCDカメラ11、速度センサ12と、道路状況入手手段であるカーナビゲーション13と、CCDカメラ11、速度センサ12によって検知した車両状況情報と、カーナビゲーション13によって入手した道路状況情報とから譲り状態を判定する車両サーバ10からなる運転状況判定装置を備えた車両1と、譲りに応じたサービスを提供するセンタ30とから構成される。また、車両1は、走行状態記憶フィールド18を有し、車両サーバ10は、走行状態記憶フィールド18が記憶する過去の運転行為が、予め想定される譲りパターンに該当するか否かより譲り状態であることを判定する。これにより、車両サーバ10による譲り状態の判定を、任意の所定の時間毎に行うことを可能にできる。
【0093】
なお、譲りパターンは、CCDカメラ11から得られる対象物の画像データ、速度センサ12からの自車両の車速データ、およびカーナビゲーション13から得られる信号機の有無や道路の種別等の道路状況情報を組み合わせて構成される。これにより、精度の高い譲りの判定を行うことが可能である。
【0094】
上記のように、本実施の形態1によれば、常時撮像されているCCDカメラ11の映像における移動体の移動パターンが予め決められているパターンに合致したことをトリガーとして、速度センサ12による自車の停止または著しく低速であるとの判断と、カーナビゲーション13のGPS14によって信号機データ付き地図データベース15における信号機の無い箇所に自車が位置しているとの判断と、任意の時間範囲内で再発進または再加速したとの判断とをすることができ、条件が揃うことにより、自車が他車もしくは自転車や歩行者に対し意図的に進路を譲ったに対し、意図的に進路を譲ったと車両サーバ10により判断できる。また、自車が他車に意図的に進路を譲ったと判断されたとき、1回の譲り行為につき任意のポイントがドライブレコーダ16に貯まり、運転者はポイント量に応じてキャッシュバック、料金割引等の任意のサービスを受けることができるため、譲るべきときに譲るような「譲り合い」や、一時停止や優先道路の交通ルールの遵守を促進させることができる。
【0095】
上記のように本実施の形態1のサービス提供システムは、自車両に対する対象物を撮影するCCDカメラ11を含む車両状況検知手段と、カーナビゲーション13と、CCDカメラ11によって撮影した対象物の画像情報と、カーナビゲーション13によって入手した道路状況情報とから、予め定めた自車両が対象物に対して進路を譲るべき場合の対象物の移動パターンである譲りパターンに、前記画像情報に基づく対象物の移動パターンが該当するか否かにより、自車両が対象物に対して進路を譲る譲り状態であることを判定する車両サーバ10と、譲りに応じたサービスを提供するセンタ30とを有する。
なお、図1のCCDカメラ11が車載カメラに相当し、カーナビゲーション13が道路状況入手手段に相当し、車両サーバ10が譲り状態判定手段に相当し、センタ30が譲りに応じたサービスを提供する手段に相当する。
【0096】
また、図2のS001が対象物を撮影する工程に相当し、S002が道路状況を入手する工程に相当し、S003とS004が譲り状態であることを判定する工程に相当し、S005が譲りに応じたサービスを提供する工程に相当する。
【0097】
実施の形態2
図7に、本発明の実施の形態2によるサービス提供システム、サービス提供方法および運転状況判定装置の基本構成を示す。
【0098】
サービスを受ける車両1は、
車両1の走行状態のデータを送信する「走行状態」データ送信手段20、
車両状況検知手段としてのCCDカメラ11、速度センサ12、
道路状況入手手段としてのカーナビゲーション13、カーナビゲーション13の構成要素であるGPS14、信号機データ付き地図データベース15、
走行状態記憶手段としてのドライブレコーダ16、ドライブレコーダ16の構成要素である「譲り状態」データ記録フィールド17、走行状態記憶フィールド18を備えている。
【0099】
また、センタ30は、「走行状態データ」を受信する「走行状態データ」受信手段33と、譲り状態を判定する譲り状態判定手段34を備えている。
【0100】
なお、本実施の形態2においても、前記実施の形態1と同様に、車両1は、「譲り状態」データ送信手段19を備えており、また、センタ30は「譲り状態」データ受信(&記憶)手段31と、「譲り状態データ」サービス変換手段32を備えているが、図7では図示省略した(図1参照)。
【0101】
前記実施の形態1と違うのは、前記実施の形態1では、車両1において、車両1に搭載した車両サーバ10により譲り状態を判定していたのに対し、本実施の形態2では、譲り状態の判定をセンタ30にて行う点である。すなわち、本実施の形態2では、車両1が「走行状態」データ送信手段20を備え、センタ30が「走行状態データ」受信手段33と譲り状態判定手段34とを備え、譲り状態判定手段34によりセンタ30側で譲り状態の判定を行うものである。それ以外の構成、作用は、前記実施の形態1と同じなので、説明を省略する。
【0102】
実施の形態3
図8は、本発明の実施の形態3によるサービス提供システム、サービス提供方法および運転状況判定装置の基本構成を示す。
【0103】
サービスを受ける車両1は、
譲り状態を判定する譲り状態判定手段としての車両サーバ10、
車両状況検知手段としてのCCDカメラ11、速度センサ12、
道路状況入手手段としてのカーナビゲーション13、カーナビゲーション13の構成要素であるGPS14、信号機データ付き地図データベース15、
走行状態記憶手段としてのドライブレコーダ16、ドライブレコーダ16の構成要素である獲得ポイント記録フィールド21、
電子ペットソフト22を備えている。
【0104】
車両2は他車である。
【0105】
本実施の形態3では、センタ30は存在しない。
【0106】
車両サーバ10は、CCDカメラ11の映像をトリガーとし、速度センサ12の値や、GPS14により信号機の位置を判定した後でも「譲り」の可能性があると判断された後、車両1が、停止中であったら再発進、著しく低速であったら再加速、をしたら「譲り」が成立したと判定する。
【0107】
「譲り」を判定すると、車両サーバ10は、ドライブレコーダ16の獲得ポイント記録フィールド21に、予め決められている任意量のポイントを記録する。この獲得ポイント量に応じて、電子ペットソフト22で提供されている電子ペットが変態し、運転者が楽しむことができる。すなわち、進路を譲ったと判断されたときは、ドライブレコーダ16に任意のポイントが貯まり、運転者は、電子ペットソフト22による車内電子ペットを変態させる楽しみを味わうことができる。
【0108】
図9は、「譲り」行為によって、図8のドライブレコーダ16の獲得ポイント記録フィールド21に貯まったポイントを電子ペットソフト22において変換させたイメージを示す。
【0109】
通常の電子ペットは、子供から大人への成長過程が楽しみの対象であって大人になって以降のメニューが無いことと、世話をすると良い子に育つが怠けると悪い子になるようなマイナスの要素を持つこと、を主たる特徴としている。
【0110】
しかしながら、「譲り」のメリットとしての本実施の形態3における電子ペットソフト22においては、ペットが大人になってもう変態しないからといって「譲り」行為を止めるようでも困るし、あくまでも譲るべきときのみに譲ってもらうためのシステムであるから、走行距離単位あたりの「譲り」量が少ないとペットが悪い子になるよう罰を設定して、危険を冒して無理な「譲り」行為をされても困る。特徴的な条件として、完成形の存在する「成長」ではなく「半永久的」に続けられる変態であること、「譲り」が無いことの対価を「戻る」や「悪化」のような罰ではなく「停滞」とすること、の2つが必要である。図9は「鳥」というペットが「似たような鳥」に変異し続けることで「半永久的」と「停滞」の条件を満たそうとする案である。
【0111】
信号機のある交差点で車両1に対する信号が青であるとき、車両2に対して「譲り」を行なってもこのシステムでは「譲り」とは判定しない。しかしながら「譲り」行為で獲得したポイントをキャッシュバックや自動車保険料の割引といった、金銭的なメリットに変換させようとするシステムにするならば、このようなケースであっても「譲り」と判定できるような正確さが必要となってくる。前方の信号が赤であるか青であるかといった情報を全信号において運転者ではなく車両が検出できるようにならないとそれは難しく、本実施の形態3では、現状の緩やかな「譲り」判定のもとでは、金銭的メリットではなく電子ペットのような個人だけで「楽しむ」メリットを選択している。すなわち、本実施の形態3におけるサービスは、譲り状態により電子ペットが変態するものである。
【0112】
以下、図10のフローチャートに基づき、車両サーバ10による「譲り」判定の制御について詳細に説明する。
【0113】
200においては、CCDカメラ11からの信号により、現在の車両1および車両2の挙動が、車両1の「譲り」に該当するか否かの判定のための計算を開始する。
【0114】
まず、201において、車両サーバ10は、速度センサ12を照会し、自車であるところの車両1の速度がゼロか否かを判断する。
【0115】
201において、車両1の速度がゼロであると判断されたら203に進む。一方、201において、車両1の速度がゼロ以外であった場合は202に進む。
【0116】
次に、202において、車両サーバ10は、速度センサ12を照会し、自車であるところの車両1の速度が、任意の値より低い、すなわち著しく低速であるか否かを判断する。
【0117】
202において、車両1の速度が任意の値より低いと判断されたら203に進む。一方、202において、車両1の速度が任意の値より高いと判断されたら204に進む。
【0118】
次に、203において、車両サーバ10は、GPS14によって自車位置を把握し、信号機データ付き地図データベース15に照会して、車両1の前方の任意の範囲内に信号機があるか否かを判断する。
【0119】
203において、車両1の前方の任意の範囲内に信号機があると判断されたら、「譲り」ではないと判定し、206において、計算を中止する。一方、203において、車両1の前方の任意の範囲内に信号機が無いと判断されたら205に進む。
【0120】
206において、計算が中止されたら207に進む。207においては、再発進もしくは再加速されるまで、CCDカメラ11から「譲り」の可能性ありの信号が送られてきても、現在の車両1の挙動は信号に従っているものであり「譲り」ではないので、車両サーバ10による「譲り」判定フローが開始されないよう、「計算中止」を保持する。
【0121】
次に、205において、車両サーバ10は、速度センサ12に照会し、車両1任意の時間内に再発進もしくは再加速したか否かを判断する。それまで車両1が停止していた場合は再発進が、車両1が著しく低速であった場合は再加速が採用される。
【0122】
205において、車両1が任意の時間内に再発進もしくは再加速したと判断されたら、「譲り」が発生したと判定し、208に進み、計算を終了する。
【0123】
一方、205において、車両1が任意の時間内に再発進もしくは再加速しなかったと判断されたら、「譲り」ではないと判定し、209において計算を終了する。
【0124】
207において、「計算中止」が保持された後、210において、車両サーバ10は、車両1が再発進もしくは再加速されたら211に進み、「計算中止」の保持を解除し、計算を終了する。車両1が再発進もしくは再加速されなかったら207へ戻る。
【0125】
204において、車両サーバ10は、GPS14によって自車位置を把握し、信号機データ付き地図データベース15に照会して、車両1の自車位置が高速道路や自動車専用道路であるか否かを判断する。前述のように、高速道路や自動車専用道路においては、必ずしも停止や著しい低速状態無しに「譲り」が発生する可能性があるからである。204において、車両1の自車位置が高速道路や自動車専用道路であると判断されたら、205に進む。一方、204において車両1の自車位置が高速道路や自動車専用道路ではないと判断されたら、「譲り」ではないと判定し、209において、計算を終了する。
【0126】
なお、本実施の形態3の図10のフローにおいては、CCDカメラ11からの画像情報をもとにリアルタイムで判定しているが、前記実施の形態1、2では、ドライブレコーダ16の走行状態記憶フィールド18に一旦記憶させる点が本実施の形態3と異なっている。
【0127】
本実施の形態3では、運転者が他者に進路を譲るべき場合に「譲り」を行なうと、CCDカメラ11が画像によって「譲り」の可能性を検出し、GPS14により得られる自車位置や、速度センサ12により得られる車速に基いて「譲り」か否かが判定され、「譲り」である場合に貯まるポイントによって車内の電子ペットソフト22によるイメージが変態するという、「譲り」によって確実に運転者に楽しいメリットが用意されているため、「譲り合い」を促進する効果が期待できる。
【0128】
実施の形態4
図11は、本発明の実施の形態4によるサービス提供システム、サービス提供方法および運転状況判定装置の基本構成を示す。
【0129】
本実施の形態4では、前記実施の形態3の図8の基本構成に、センタ3と、車両1とセンタ3をとを少なくとも一部に電波を介してつなぐ通信手段4との構成要素が追加されている。なお、通信手段4は、図1の「譲り状態」データ送信手段19に対応する。本実施の形態4は、概略的には、前記実施の形態1と3を組み合わせたものと言える。
【0130】
車両の前方の信号が赤であるか青であるかといった情報を全信号機において運転者ではなく車両1が検出でき、「譲り」を確実に正確に判定できるようになると、「譲り」行為で獲得したポイントをキャッシュバックや自動車保険料の割引といった金銭的メリットに変換することができるようになる。すなわち、本実施の形態4では、サービスは、キャッシュバック、自動車保険料等の料金割引、寄付の少なくとも1つである。
【0131】
本実施の形態4では、センタ3は、個人の行なった「譲り」分を当人に戻す形のキャッシュバックや割引を管理するために機能する。また、「寄付」という選択肢をとることができる。
【0132】
以上の構成に従ってなされるセンタ3における制御について、図12のフローチャートに基づき、詳細に説明する。
【0133】
まず、300において、センタ3は、通信手段4を介して、車両1の車両サーバ10から、獲得ポイント記録フィールド21の記録を受信する。
【0134】
次に、301において、センタ3は、車両1のポイント行使先希望がキャッシュバックであるか否かを判断する。301において、車両1のポイント行使先希望がキャッシュバックであると判断されたら、302に進む。キャッシュバックでないと判断されたら、303に進む。
【0135】
302では、車両1から今回送信されたポイントを予め決められた変換ルールによって換金し、車両1の運転者に返金する手続きがとられる。
【0136】
303において、センタ3は、車両1のポイント行使先希望が自動車保険料の割引であるか否かを判断する。303において、車両1のポイント行使先希望が保険料の割引であると判断されたら、304に進む。保険料の割引ではないと判断されたら、305に進む。
【0137】
304では、車両1から今回送信されたポイントを予め決められた変換ルールによって保険料割引率決定用のポイントとして保険会社に伝える手続きがとられる。
【0138】
305では、車両1のポイント行使先希望が「寄付」であるか否かを判断する。305において車両1のポイント行使先希望が「寄付」であると判断されたら、306に進む。「寄付」ではないと判断されたら、307に進む。
【0139】
307以降では他の行使先が判断され、どの行使先も車両1によって選択されていない場合には標準設定されている行使先が選択される。
【0140】
306においては、「寄付」先がいずれであるかが判断される。このフローチャートでは、寄付先Aと寄付先Bが用意されており、寄付先Aである場合は、308に進み、寄付先Bである場合には、309に進む。308もしくは309においては、車両1から今回送信されたポイントを予め決められた変換ルールによって寄付金としてそれぞれの寄付先に寄付する手続きがとられる。
【0141】
310においては、寄付先Aもしくは寄付先Bからセンタ3に対し、集まった寄付金の報告が送信される。
【0142】
311において、センタ3は、寄付をしてくれた車両1に対し、寄付金の報告を送信(寄付先からの報告とお礼の受信を転送)する。
【0143】
本実施の形態4では、運転者が他者に進路を譲るべきときに「譲り」を行なうと、前記実施の形態3と同様の楽しむメリットの他に、金銭的メリットが得られたり、寄付など社会貢献につながるメリットを用意できるため、「譲り合い」を促進するさらなる効果が期待できる。
【0144】
以上本発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の構成を示す図
【図2】本発明の実施の形態1のフローを示す図
【図3】譲りの種類を示す図
【図4】譲りパターンの種類を具体的に示す図
【図5】カメラ情報に基づく譲りパターン判定のフローを示す図
【図6】車速情報などに基づく譲りパターン判定のフローを示す図
【図7】本発明の実施の形態2の構成を示す図
【図8】本発明の実施の形態3の構成を示す図
【図9】ポイント変換イメージを示す図
【図10】本発明の実施の形態3における車両サーバのフローを示す図
【図11】本発明の実施の形態4の構成を示す図
【図12】本発明の実施の形態4におけるセンタのフローを示す図
【符号の説明】
1、2…車両、10…車両サーバ、11…CCDカメラ、12…速度センサ、13…カーナビゲーション、14…GPS、15…信号機データ付き地図データベース、16…ドライブレコーダ、17…「譲り状態」データ記録フィールド、18…走行状態記憶フィールド、19…「譲り状態」データ送信手段、20…「走行状態」データ送信手段、21…獲得ポイント記録フィールド、22…電子ペットソフト、30…センタ(基地局)、31…「譲り状態」データ受信(&記憶)手段、32…「譲り状態データ」サービス変換手段、33…「走行状態データ」受信手段、34…譲り状態判定手段、40…通信手段。

Claims (7)

  1. 自車両に対する対象物を撮影する車載カメラを含む車両状況検知手段と、
    道路状況入手手段と、
    前記車載カメラによって撮影した前記対象物の画像情報と、前記道路状況入手手段によって入手した道路状況情報とから、予め定めた前記自車両が前記対象物に対して進路を譲るべき場合の前記対象物の移動パターンである譲りパターンに、前記画像情報に基づく前記対象物の移動パターンが該当するか否かにより、前記自車両が前記対象物に対して進路を譲る譲り状態であることを判定する譲り状態判定手段と、
    譲りに応じたサービスを提供する手段とを有することを特徴とするサービス提供システム。
  2. 走行状態記憶手段を有し、前記譲り状態判定手段は、前記走行状態記憶手段が記憶する過去の運転行為が、前記譲りパターンに該当するか否かより譲り状態であることを判定することを特徴とする請求項1記載のサービス提供システム。
  3. 前記車両状況検知手段車速センサを含み
    前記車速センサからの前記自車両の車速データにも基づいて前記譲り状態判定手段は前記譲り状態であることを判定することを特徴とする請求項1記載のサービス提供システム。
  4. 前記サービスは、譲り状態により電子ペットが変態するものであることを特徴とする請求項1記載のサービス提供システム。
  5. 前記サービスは、キャッシュバック、料金割引、寄付の少なくとも1つであることを特徴とする請求項1記載のサービス提供システム。
  6. 自車両に対する対象物を撮影する工程と、
    道路状況を入手する工程と、
    前記撮影した前記対象物の画像情報と、前記入手した道路状況情報とから、予め定めた前記自車両が前記対象物に対して進路を譲るべき場合の前記対象物の移動パターンである譲りパターンに、前記画像情報に基づく前記対象物の移動パターンが該当するか否かにより、前記自車両が前記対象物に対して進路を譲る譲り状態であることを判定する工程と、
    譲りに応じたサービスを提供する工程とを有することを特徴とするサービス提供方法。
  7. 自車両に対する対象物を撮影する車載カメラを含む車両状況検知手段と、
    道路状況入手手段と、
    前記車載カメラによって撮影した前記対象物の画像情報と、前記道路状況入手手段によって入手した道路状況情報とから、予め定めた前記自車両が前記対象物に対して進路を譲るべき場合の前記対象物の移動パターンである譲りパターンに、前記画像情報に基づく前記対象物の移動パターンが該当するか否かにより、前記自車両が前記対象物に対して進路を譲る譲り状態であることを判定する譲り状態判定手段とを有することを特徴とする運転状況判定装置。
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