JP3980100B2 - 遊戯場管理システム - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、パチンコホールなどの遊戯場において、各種の遊戯用端末装置を管理するためのシステムに関し、殊にこの発明は、各遊戯用端末装置にその装置を識別するための識別番号を設定する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のパチンコホールでは、パチンコ遊戯機やスロットマシンなどの遊戯機本体のほか、これら遊戯機本体の間に挟まれて配備される遊戯媒体の貸出装置などの複数種の装置が多数配備されている。これらの装置(以下「遊戯用端末装置」と総称する)は、通信回線を介してホール内のホストコンピュータに接続されており、各装置の動作状況や売り上げなどが一元管理されている。
【0003】
上記システムの各遊戯用端末装置には、その装置を識別するための識別番号が付与されている。この識別番号は、前記ホストコンピュータとの通信時に用いられるほか、ホストコンピュータ側で管理データの編集や出力を行う際にも利用されるもので、一般に、制御基板上の所定位置に設定スイッチを配備して、その装置に固有の複数桁の番号を設定するようにしている。
【0004】
このほか遊戯用端末装置の基板上には、その装置の動作環境を設定するためのディップスイッチが配備されている。
これら設定スイッチやディップスイッチは、通常、製造元において装置内への基板の収納時に設定されるもので、この設定が終了した基板は、装置内部の所定位置に設置される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのような構成の場合、基板上に各種のスイッチを設ける必要があるため、基板にスイッチのためのスペースを確保しなければならない上、配線が複雑化し、コスト高になる。また装置から基板を取り出してスイッチを操作するだけで設定内容を変更できるので、不正行為が行われる可能性も高くなる。
さらに、各遊戯用端末装置毎にスイッチの設定を行う必要があるので、効率が悪く、遊戯用端末装置をシステムに導入するまでに多大な時間がかかるという問題も生じる。
【0006】
この発明は上記問題点に着目してなされたもので、各遊戯用端末装置に識別番号設定用のハードスイッチを設けることなしに識別番号を書き換えられるようにすることにより、コストの削減や設定処理の効率化を実現するとともに、設定内容の不正な変更を防止できるようにすることを技術課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明にかかる遊戯場管理システムは、自装置の識別番号を記憶するための記憶手段を備えた複数台の遊戯用端末装置と、各遊戯用端末装置と通信回線を介して接続される制御装置とを具備し、制御装置から送信対象の遊戯用端末装置の識別番号を含むコマンドを出力し、そのコマンドに含まれる識別番号を記憶する遊戯用端末装置において当該コマンドに対応する処理を実行するものである。前記制御装置は、チェックコードの生成および送信を求めるコマンドAを送信した後、このコマンドAに対するチェックコードを受信したとき、受信したチェックコードおよび書き換え用の識別番号を含み、送信対象の識別番号を前記コマンドAと同一にしたコマンドBを送信する。各遊戯用端末装置は、自装置の識別番号を含むコマンドAを受信したとき、チェックコードをランダム生成するコード生成手段と、コード生成手段が生成したチェックコードの値に比例する遅延時間を設定し、前記自装置の識別番号を含むコマンドAの受信から前記遅延時間が経過した段階で前記コード生成手段が生成したチェックコードを制御装置に返送するコード送信手段と、前記チェックコードの送信後に自装置の識別番号および前記コード送信手段が送信したチェックコードを含むコマンドBを受信したとき、そのコマンド中の書き換え用の識別番号により前記記憶手段の記憶内容を書き換える番号更新手段とを具備する。
さらに前記制御装置は、前記コマンドBに含まれる書き換え用の識別番号として、コマンドBの送信毎に異なる番号を設定するとともに、コマンドAの1回分の送信に対して複数のチェックコードを受け付けたとき、それぞれのチェックコード毎にそのコードを含むコマンドBを作成して送信する。
【0009】
請求項2の発明では、各遊戯用端末装置の記憶手段には、あらかじめ定められた所定の数値範囲内にある任意の番号が識別番号として初期設定されており、前記制御装置は、前記数値範囲内の数値を前記送信対象を示す識別番号として順に設定しながらコマンドAを送信するとともに、受信したチェックコード毎に、書き換え用の識別番号を個別に設定してコマンドBを送信する。さらに、前記数値範囲内のすべての数値を用いてコマンドAが送信されたとき、コマンドBの送信回数と前記遊戯用端末装置の総数とが一致していることを条件にコマンドの送信処理を終了する一方、前記コマンドBの送信回数と遊戯用端末装置の総数とが一致しない場合には、コマンドBの送信回数をクリアしてコマンドの送信処理を続行する。
【0010】
請求項3の発明では、前記制御装置は、前記コマンドAおよびコマンドBに応じて各遊戯用端末装置の識別番号の書換えが終了した後に、毎時のコマンドBに含めた書き換え用の識別番号を送信対象を示す識別番号として順に設定して、動作環境の設定情報を含むコマンドCを送信する。各遊戯用端末装置は、自装置の識別番号を含むコマンドCを受け付けたとき、このコマンドに含まれる設定情報に基づき自装置の動作環境を設定する動作設定手段を備える。
【0011】
【作用】
請求項1の発明によれば、制御装置側では、コマンドAを送信した後に、遊戯用端末装置から送信されたチェックコードと書き換え用の識別番号とを含むコマンドBを送信し、遊戯用端末装置側では、コマンドAの受信に応じてチェックコードをランダム生成して送信した後、そのチェックコードを含むコマンドBの受信に応じて識別番号の書換えを行うので、各遊戯用端末装置に識別番号設定用のスイッチを設けなくとも、それぞれの識別番号を書き換えることができる。
【0012】
また複数の遊戯用端末装置が同じ識別番号を記憶している場合、これらの装置は、同一のコマンドAに応答することになるが、各装置で生成されたチェックコードが異なれば、応答のタイミングにずれが生じるので、各装置からのチェックコードを制御装置に正しく伝えることができる。また、制御装置では、コマンドBに含まれる書き換え用の識別番号として、コマンドBの送信毎に異なる番号を設定するとともに、コマンドAの1回分の送信に対して複数のチェックコードを受け付けたとき、それぞれのチェックコード毎にそのコードを含むコマンドBを送信するので、同じ識別番号を記憶する複数の遊戯用端末装置の各識別番号をそれぞれ異なる番号に書き換えることができる。
【0013】
請求項2の発明によれば、制御装置では、遊戯用端末装置に識別番号の初期値として設定されている可能性があるすべての数値を順に用いてコマンドAを送信し、チェックコードを受信する毎に、そのチェックコードと個別に設定された書き換え用の識別番号とを含むコマンドBを送信する。したがって、複数の遊戯用端末装置における識別番号の初期値が同一であるためにこれらの装置が同一のコマンドAに応答した場合でも、各装置に設定された遅延時間が異なれば、コマンドAに対する応答のタイミングにずれが生じるため、各装置にコマンドBが送信されるタイミングにもずれが生じる。この結果、コマンドBの送信回数と遊戯用端末装置との総数とが一致して、コマンドの送信処理が終了し、各装置の識別番号はそれぞれ固有の番号に書き換えられた状態となる。
一方、同一のコマンドAに対し、複数の遊戯用端末装置で同一のチェックコードが生成されて送信された場合には、この同一のチェックコードを含むコマンドBがこれらの遊戯用端末装置にともに受け入れられるため、各装置の書き換え後の識別番号も同一になる。しかし、この場合には、コマンドBの送信回数と遊戯用端末装置の総数とが一致しない状態となり、コマンドBの送信回数がクリアされて再びコマンドAおよびBの送信処理が実行される。
【0014】
請求項3の発明によれば、各遊戯用端末装置では、制御装置からのコマンドAおよびコマンドBによって識別番号が書き換えられた後に、コマンドCの受信に応じて動作環境の設定情報の書き換えを行うので、従来のディップスイッチのようなハードスイッチを設けなくとも、必要な動作環境の設定を行うことが可能となる。
【0015】
【実施例】
図1は、この発明の一実施例にかかる遊戯場管理システムの概略構成を示す。
この遊戯場管理システムは、特定の遊戯場内で、各遊戯機本体3に遊戯媒体を貸し出すためのプリペイドカードを管理するためのもので、制御装置1と、各遊戯機本体3に隣接する複数台の端末装置2と、これら装置を接続するための双方向性の通信回線Lとから構成される。
【0016】
各端末装置2は、前面にプリペイドカードの受付口5などを有するとともに、それぞれ隣接する遊戯機本体3の制御部に電気接続されており、カード受付口5にプリペイドカードが投入されると、そのカードから読み取られた金額価値に応じた所定の度数データを遊戯機本体3に伝送する。これにより遊戯機本体3は、伝送された度数分の遊戯媒体が機体内に投入された状態に設定され、ゲームの実行が可能となる。
【0017】
この遊戯場管理システムでは、隣接する端末装置2と遊戯機本体3とを1組の遊戯用ユニット4として認識しており、各遊戯用ユニット4および制御装置1にそれぞれ固有の3桁の識別番号を設定している。この識別番号は、各装置間での通信や制御装置1での管理用データの編集,出力などに用いられるもので、制御装置1には「000」の番号が、各遊戯用ユニット4には「001」〜「999」のいずれかの番号が設定される。
【0018】
図2は、前記端末装置2の電気的構成を示す。
図中、7は制御部であって、装置各部の一連の動作を制御するためのCPU8,制御用プログラムを記憶するROM9,作業エリアとして使用されるRAM10のほか、自装置の属する遊戯用ユニット4に付与された識別番号や動作環境の設定データを記憶するためのEEPROM11などから構成される。
【0019】
前記制御部7には、バス13を介して、カード検知器14,カード搬送機構15,磁気ヘッド16,伝送部17,送受信部18などが接続される。
カード検知器14は、前記カード受付口5より投入されたカードを検知するためのもので、カード搬送機構15は投入されたカードを装置内部に搬送したり、処理後のカードを装置外に搬出する際に用いられる。また磁気ヘッド16は、受け付けたカードの情報記録部に対し、金額価値などの情報の読み取りや書換えを行うためのものである。
なお伝送部17は、隣接する遊戯機本体3に前記度数データを伝送するためのもの、送受信部18は、前記制御装置1との間で情報のやりとりを行うためのものである。
【0020】
図3は、制御装置1の電気的構成を示すもので、CPU20,ROM21,RAM22から成る制御部23にバス24を介して、入力部25,表示回路26,送受信部27などが接続されている。
ROM21は、各端末装置2との通信や各種情報処理に関するプログラムなどを記憶し、RAM22内には、各端末装置2から受信した識別番号やチェックコードなどの各種データが記憶される。
【0021】
入力部25は、キーボードなどから成り、適宜、処理に必要なデータを入力するために用いられる。表示回路26は、モニタ6(図1に示す)にデータ処理結果やエラーメッセージなどを表示させるためのものである。
送受信部27は、通信回線Lに接続され、各端末装置2との情報のやりとりを行うために用いられる。
【0022】
この遊戯場管理システムでは、前記端末装置2のEEPROM11に、その端末装置2が所属する遊戯用ユニット4の識別番号や、端末装置2の動作環境の設定データを記憶させることにより、これらデータの設定用のハードスイッチを制御基板などに設ける必要をなくし、設定内容の不正な変更を防止するようにしている。
【0023】
これら設定データには、製造元からの出荷時点で既に適当な初期値が与えられているが、これら初期値はシステム構成をふまえて設定されたものではないため、そのままではシステムを適正に稼働することは不可能である。
そこで各遊戯用ユニット4がシステム内に導入された段階で、まず制御装置1より各端末装置2に適切な識別番号が送信され、各端末装置2のEEPROM11内の識別番号の書換え処理が実行される。さらにこの書換え処理が適正に行われると、つぎに制御装置1より各端末装置2に、前記動作環境の設定データが送信され、同様に設定データの書換え処理が行われる。
【0024】
なお前記動作環境の設定データは、受け付けるプリペイドカードの種類,プリペイドカードから差し引く金額価値,隣接する遊戯機本体3の種類などであって、各設定データの内容は、一連のコード情報の形式をもって記憶される。
【0025】
制御装置1から各端末装置2へ送信される情報は、すべて所定のコマンドにより表される。
図4は、このコマンド文の具体例を示すもので、コマンド文の始まりであることを示すスタートコード「*」に続いて、コマンドの種別を示す種別コードCD,コマンドの対象となる端末装置2の識別番号YN,送信情報の具体的な内容を示すデータSI(以下「指示情報SI」という)が表された後、ここまでの各データについて所定の演算を行うことにより求められたチェックサムCMが付加される。
【0026】
なお上記コマンド文において、種別コードCDは、具体的には、つぎの図5に示す4種類のコード「a」,「b」,「c」,「d」のいずれかであって、これら種別コードCDおよびスタートコード「*」は、それぞれ1バイトのキャラクタコードにより表現される。また識別番号YNは、本来の3桁の番号の前に「0」を付けた4桁の番号であって、2バイトのBCDコードにより表現される。
また指示情報SIの容量は、そのコマンド種別により変化する。
【0027】
図5は、制御装置1から送信されるコマンド文の種別を示すもので、前記種別コードCDとして「a」,「b」, 「c」,「d」を用いることにより、4種類のコマンドA,B,C,Dが表現される。
以下、この図5を参照しつつ、各コマンドの内容や端末装置2側からの応答情報について説明する。
【0028】
(1)コマンドA(種別コード「a」)
端末装置2に対し、チェックコードの生成と送信とを指示するためのコマンドであって、この場合の指示情報SIは0バイトとなる。
前記したように、システム導入直後の端末装置2のEEPROM11には、識別番号の初期値として、「000」〜「999」のいずれかの識別番号が記憶されている。しかしながらこの識別番号は、制御基板の組立時に適当に設定されたものであるので、複数台の端末装置2に同じ識別番号が記憶されている可能性がある。
【0029】
前記チェックコードは、各端末装置2にそれぞれ固有の識別番号を設定することを目的とするもので、各端末装置2のCPU8は、制御装置1からのコマンドAを受けて乱数値を生成し、これをチェックコードとして設定する。
生成されたチェックコードは、0〜255のいずれかの整数値を示す1バイトのデータから成るもので、前記通信回線Lを介して制御装置1に返送されると共に、各端末装置2のRAM10内に記憶される。
【0030】
またこのチェックコードの返送に際し、CPU8は、生成されたチェックコードの値に比例する所定時間分の遅延時間を設定し、前記コマンドAの受信から設定された遅延時間が経過した段階で、チェックコードを返送するようにしている。これにより複数台の端末装置2に同じ識別番号が記憶されている場合でも、それぞれの装置で生成されたチェックコードが異なれば、コマンドAへの応答タイミングにずれが生じることになり、各端末装置2からの応答内容を制御装置1に正確に伝送することができる。
【0031】
(2)コマンドB(種別コード「b」)
端末装置2に書換え用の識別番号を送信するためのコマンドであって、前記コマンドAの送信に対し、チェックコードを返送してきた端末装置2に対して送信される。この場合の指示情報SIは、図6に示すごとく、コマンドの対象となる端末装置2から受信したチェックコードkと、この端末装置2に新たに設定する識別番号NM(以下これを「設定番号NM」という)とから構成される。
【0032】
上記コマンドBを受信した端末装置2のCPU8は、受信したチェックコードkを自装置のRAM10内に記憶されたチェックコードと照合し、両者が一致したとき、受信した設定番号NMによりEEPROM11内の識別番号を書き換える。
なおこのコマンドBに対しては、端末装置2からの応答は行われない。
【0033】
(3)コマンドC(種別コード「c」)
端末装置2に動作環境の設定を指示するためのコマンドであって、指示情報SIとして、各種設定データの内容を示す1バイトのコード情報が生成される。
なおこのコマンドCは、前記したコマンドAおよびBにより、各端末装置2にそれぞれ固有の識別番号が記憶された段階で送信されるもので、このコマンドCを受けて、各端末装置2は、そのコマンド中の指示情報SIの内容により前記EEPROM11内の設定データを書き換える。
【0034】
(4)コマンドD(種別コード「d」)
各端末装置2に対し、自装置のEEPROM11に記憶されている設定データの送信を要求するコマンドであって、このコマンドDを受けた端末装置2からは、EEPROM11内の設定データの内容を示す1バイト分のコード情報が返送される。
このコマンドDは、前記コマンドCにより各端末装置2の設定データが書き換えられた段階で送信されるもので、制御装置1は、各端末装置2毎に、その応答情報を前記指示情報SIと照合して、各端末装置2に正しい設定が行われたか否かを確認する。
【0035】
なお各端末装置2は、前記通信回線Lを介して制御装置1から出力されたすべてのコマンド文を受信するが、このコマンド文中の識別番号YNが自装置のEEPROM11に記憶された識別番号と合致したときにのみ、そのコマンド文を認識して必要な処理を実行する。
【0036】
図7は、前記端末装置2のCPU8による一連の制御手順を示す。
前記制御装置1から自装置の識別番号が含まれたコマンド文を受信すると、ステップ1(図中「ST1」で示す)が「YES」となり、CPU8は、つぎのステップ2〜5でその種別コードCDをチェックする。
【0037】
前記種別コードCDが「a」であったとき、CPU8は、コマンドAを受信したものと判断してステップ6へと移行し、内部で発生させた乱数値によりチェックコードを生成し、これをRAM10内に記憶する。
この後、生成されたチェックコードの値に比例する遅延時間が経過すると、ステップ7が「YES」となってステップ8へと移行し、前記チェックコードの制御装置1への返送処理が行われる。
【0038】
制御装置1からのコマンド文の種別コードが「b」であれば、CPU8はコマンドBを受信したものと判断する。これによりステップ3が「YES」となってステップ9へと移行し、そのコマンドBの指示情報SI中に含まれるチェックコードkとRAM10内の記憶データとの照合が行われる。
この照合処理により、受信したチェックコードkが適切なものであると判断すると、CPU8は、つぎのステップ10で、EEPROM11内の識別番号を指示情報SI内の設定番号NMに書き換える。
【0039】
制御装置1からのコマンド文の種別コードCDが「c」であれば、CPU8は、コマンドCを受信したものと判断し、そのコマンドの指示情報SIによりEEPROM11内の動作環境の設定データを書き換える(ステップ11)。また制御装置1から種別コード「d」を含むコマンド文を受信したとき、CPU8は、コマンドDを受信したものと判断し、EEPROM11内に記憶された設定データを読み出して制御装置1に返送する(ステップ12)。
なお受信したコマンド文の種別コードが「a」,「b」,「c」,「d」のいずれにも該当しない場合には、ステップ13へと移行して、エラー処理が実行される。
【0040】
図8は、前記制御装置1による各端末装置2への識別番号の設定処理の手順を示す。なお以下の説明において、Iはコマンドの送信対象となる端末装置2を特定するためのカウンタを意味する。
【0041】
まず最初のステップ1で、オペレータが前記入力部25からシステム内の端末装置2の設置台数Nmax を入力すると、つぎのステップ2,3で、CPU20は、前記設定番号NMおよびカウンタIをそれぞれ「0」に初期設定する。
【0042】
つぎのステップ4で、CPU20は、前記カウンタIのカウンタ値を識別番号YNとするコマンドA(たとえばカウンタIが「0」の場合、識別番号YNは「0000」となる)を作成し、これを通信回線Lへと送出する。このコマンド送信に対し、コマンドAに含まれる識別番号YNを記憶する端末装置2からチェックコードが返送されると、ステップ5が「YES」となってステップ6へと移行し、CPU20は、前記設定番号NMを1インクリメントする。
この場合、複数の端末装置2に同じ識別番号YNが記憶されていると、これら装置からそのチェックコードの値に基づく順序で応答情報が返送され、順次RAM22内に格納される。
【0043】
つぎにCPU20は、返送されたチェックコードと設定番号NMとを指示情報SIとし、前記と同様のIを識別番号YNとするコマンドBを作成し、これを通信回線Lに送出する(ステップ7)。このコマンドBを受けて、該当する端末装置2では、前記EEPROM11内の識別番号を前記設定番号NMに書き換える処理が行われる。
【0044】
このときステップ5で複数個の端末装置2からの応答を受けていると、ステップ8が「NO」となってステップ6へと戻り、つぎの端末装置2に対し、1インクリメントされた設定番号NMが送信される。
【0045】
このようにして前記コマンドAに応答したすべての端末装置2に対するコマンドBの送信が終了すると、ステップ8が「YES」となってステップ9へと移行し、カウンタIが1インクリメントされ、以下、ステップ10でカウンタIが999になったことが確認されるまで、前記ステップ4〜9の手順が繰り返し実行される。
なおステップ4のコマンドAの送信に対し、いずれの端末装置2からも応答が得られなかった場合には、該当する識別番号を有する装置は存在しないものと判断され、ステップ5から直ちにステップ9へと移行する。
【0046】
ステップ10が「YES」となると、CPU20はつぎのステップ11で、前記設定番号NMの値をチェックする。
前記ステップ3〜10の手順により、各端末装置2のEEPROM11にそれぞれ固有の識別番号が記憶されている場合には、前記設定番号NMはステップ1で入力された端末装置2の設定台数Nmax に等しくなる。これに対し、初期段階で複数の端末装置2に同じ識別番号が記憶されており、さらにこれら端末装置2において同じ値のチェックコードが生成されている場合には、このチェックコードを含むコマンドBがこれらの各端末装置2に同時に受け入れらて、各装置に再び同じ識別番号が記憶されるので、設定番号NMの最終値はNmax よりも小さくなる。この場合、CPU20は、再びステップ2に戻って、設定番号NMおよびカウンタIをリセットし、以下前記と同様の手順を実行することにより、各端末装置2への識別番号の再設定を行う。
【0047】
このようにして設定番号NMがNmax に等しくなると、ステップ11が「YES」となり、CPU20は、つぎのステップ12で前記カウンタIを「1」に戻し、以下、カウンタIをNmax まで順次インクリメントしながら、そのカウンタ値を識別番号YNとするコマンドAを送信し、端末装置2からの応答状態をチェックする(ステップ13〜17)。
【0048】
各端末装置2に固有の識別番号が設定されている場合には、いずれのカウンタ値に対してもステップ14が「YES」,ステップ15が「NO」となり、最終的にステップ17が「YES」となって一連の処理が終了する。これに対し、いずれかの端末装置2で識別番号の書換え処理にエラーが生じていると、ステップ14が「NO」またはステップ15が「YES」となる。この場合は再びステップ2以下の処理へと移行して、各端末装置2の識別番号の再設定が行われる。
【0049】
上記手順により、各端末装置2に適切な識別番号が設定されると、つぎに制御装置1は、各端末装置2に順次前記コマンドCおよびDを送信して、各装置の動作環境を設定する。
【0050】
図9は、一台の端末装置2に対する動作環境の設定処理を示す。
まず最初のステップ1で、オペレータにより設定対象の端末装置2の識別番号Jと設定内容が入力されると、つぎのステップ2で、CPU20は、エラーをチェックするためのカウンタEC(以下「エラーカウンタEC」という)を「0」に初期設定する。
【0051】
つぎにCPU20は、前記入力された識別番号Jを有する端末装置2について、コマンドCおよびDを順次送信する(ステップ3,4)。これにより該当する端末装置2のEEPROM11に送信された設定データが正確に記憶され、かつコマンドDに対し適正な応答がなされると、ステップ5,6がともに「YES」となって処理は終了する。
【0052】
一方、コマンドDに対する応答がなされなかった場合、または返送された設定データが前記コマンドCにより送信したものと異なる場合には、ステップ7へと移行して、前記エラーカウンタECが1インクリメントされた後、再びステップ3に戻ってコマンドCおよびDの再送信が行われる。この再送信によってもエラーが解消されなかった場合には、さらにエラーカウンタECがインクリメントされ、最終的にエラーカウンタECが「3」になった時点で、モニタ6に所定のエラーメッセージが表示される(ステップ8,9)。
なお上記の手順では、各端末装置2毎に設定データを入力しているが、複数の端末装置2に同じ設定データを入力する場合には、設定対象となる端末装置2の識別番号および共通の設定データを一括入力してもよい。
【0053】
上記のシステム構成によれば、制御装置1からのコマンドにより、各端末装置2にそれぞれ固有の識別番号と動作環境の設定データとを一括して入力できるので、各端末装置2毎に設定を行う従来の方法に比べて、設定作業に要する労力とコストとを大幅に削減することができる。また各端末装置2には、設定用のハードスイッチが存在しないので、設定内容の不正な変更も防止することができる。さらに制御装置1からのコマンドにより、各端末装置2の設定内容を適宜確認できる上、必要に応じて、設定内容の変更を行うことができるので、セキュリティの高いシステムを提供することができる。
なお上記実施例は、遊戯媒体を貸し出す端末装置2のみを設定対象としているが、遊戯機本体や精算装置なども設定対象に含むシステムを構成できることは、言うまでもない。
【0054】
【発明の効果】
この発明によれば、制御装置からのコマンドAおよびコマンドBの送信によって、各遊戯用端末装置の記憶手段内の識別番号を書き換えることができるので、各装置毎に識別番号設定用のスイッチを設ける必要がなくなり、装置の作成にかかる手間とコストとが削減され、識別番号の設定を簡単かつ効率良く行うことができる。また、識別番号の不正な書換えが困難となり、安価かつセキュリティの高い管理システムを提供することができる。
【0055】
さらにこの発明によれば、複数の遊戯用端末装置が同じ識別番号を記憶している場合でも、各装置で生成されたチェックコードが異なれば、各装置の識別番号をそれぞれ異なる番号に書き換えることができる。
【0056】
請求項2の発明によれば、複数の遊戯用端末装置にそれぞれ任意の識別番号が初期設定されている場合でも、その初期値が取り得るすべての数値を用いてコマンドAを送信し、受信したチェックコード毎にコマンドBを送信する処理を、コマンドAのコマンドBの送信回数と遊戯用端末装置の総数とが一致するまで繰り返すことによって、各遊戯用端末装置の識別番号をそれぞれ固有の番号に書き換えることができる。
【0057】
請求項3の発明によれば、制御装置から各遊戯用端末装置の書き換え後の識別番号を含むコマンドCを送信することにより、各遊戯用端末装置に対する動作環境の設定を一括して行うことができるので、従来のディップスイッチのようなハードスイッチを遊戯用端末装置に設ける必要がなくなり、装置の作成にかかる手間とコストとをさらに削減することができる。また、設定内容を不正に変更することが困難になり、セキュリティをより一層向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる遊戯場管理システムの構成を示す説明図である。
【図2】端末装置の電気構成を示すブロック図である。
【図3】制御装置の電気構成を示すブロック図である。
【図4】制御装置から端末装置へと送信されるコマンド文のデータ構成を示す説明図である。
【図5】コマンド文の内容を種毎に示す説明図である。
【図6】図5のコマンドBにおける指示情報のデータ構成を示す説明図である。
【図7】端末装置の設定処理にかかる制御手順を示すフローチャートである。
【図8】制御装置の識別番号の設定処理にかかる制御手順を示すフローチャートである。
【図9】制御装置の動作環境の設定処理にかかる制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 制御装置
2 端末装置
8 20 CPU
11 EEPROM
L 通信回線
Claims (3)
- 自装置の識別番号を記憶するための記憶手段を備えた複数台の遊戯用端末装置と、各遊戯用端末装置と通信回線を介して接続される制御装置とを具備し、制御装置から送信対象の遊戯用端末装置の識別番号を含むコマンドを出力し、そのコマンドに含まれる識別番号を記憶する遊戯用端末装置において当該コマンドに対応する処理を実行するようにした遊戯場管理システムにおいて、
前記制御装置は、チェックコードの生成および送信を求めるコマンドAを送信した後、このコマンドAに対するチェックコードを受信したとき、受信したチェックコードおよび書き換え用の識別番号を含み、送信対象の識別番号を前記コマンドAと同一にしたコマンドBを送信し、
各遊戯用端末装置は、自装置の識別番号を含むコマンドAを受信したとき、チェックコードをランダム生成するコード生成手段と、コード生成手段が生成したチェックコードの値に比例する遅延時間を設定し、前記自装置の識別番号を含むコマンドAの受信から前記遅延時間が経過した段階で前記コード生成手段が生成したチェックコードを制御装置に返送するコード送信手段と、前記チェックコードの送信後に自装置の識別番号および前記コード送信手段が送信したチェックコードを含むコマンドBを受信したとき、そのコマンド中の書き換え用の識別番号により前記記憶手段の記憶内容を書き換える番号更新手段とを、具備し、
前記制御装置は、前記コマンドBに含まれる書き換え用の識別番号として、コマンドBの送信毎に異なる番号を設定するとともに、コマンドAの1回分の送信に対して複数のチェックコードを受け付けたとき、それぞれのチェックコード毎にそのコードを含むコマンドBを作成して送信する遊戯場管理システム。 - 各遊戯用端末装置の記憶手段には、あらかじめ定められた所定の数値範囲内にある任意の番号が識別番号として初期設定されており、
前記制御装置は、前記数値範囲内の数値を前記送信対象を示す識別番号として順に設定しながらコマンドAを送信するとともに、受信したチェックコード毎に、書き換え用の識別番号を個別に設定してコマンドBを送信し、前記数値範囲内のすべての数値を用いてコマンドAが送信されたとき、コマンドBの送信回数と前記遊戯用端末装置の総数とが一致していることを条件にコマンドの送信処理を終了する一方、前記コマンドBの送信回数と遊戯用端末装置の総数とが一致しない場合には、コマンドBの送信回数をクリアしてコマンドの送信処理を続行する請求項1に記載された遊戯場管理システム。 - 前記制御装置は、前記コマンドAおよびコマンドBに応じて各遊戯用端末装置の識別番号の書換えが終了した後に、毎時のコマンドBに含めた書き換え用の識別番号を送信対象を示す識別番号として順に設定して、動作環境の設定情報を含むコマンドCを送信し、
前記各遊戯用端末装置は、自装置の識別番号を含むコマンドCを受け付けたとき、このコマンドに含まれる設定情報に基づき自装置の動作環境を設定する動作設定手段を備えて成る請求項1または2に記載された遊戯場管理システム。
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