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JP3971051B2 - モータ - Google Patents

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JP3971051B2
JP3971051B2 JP12567999A JP12567999A JP3971051B2 JP 3971051 B2 JP3971051 B2 JP 3971051B2 JP 12567999 A JP12567999 A JP 12567999A JP 12567999 A JP12567999 A JP 12567999A JP 3971051 B2 JP3971051 B2 JP 3971051B2
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worm shaft
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motor
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博昭 山本
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Asmo Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
    • H02K7/10Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters
    • H02K7/116Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters with gears
    • H02K7/1163Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters with gears where at least two gears have non-parallel axes without having orbital motion
    • H02K7/1166Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters with gears where at least two gears have non-parallel axes without having orbital motion comprising worm and worm-wheel
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
    • H02K7/10Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters
    • H02K7/108Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters with friction clutches

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
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  • Gear Transmission (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータに係り、特にアーマチャの回転軸と同心軸上に配置されたウォーム軸を備えたモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばパワーウィンド装置が備えるモータは、アーマチャの回転軸を有するモータ本体と、同回転軸と同心軸上に配置されるウォーム軸を介して同回転軸の回転速度を減速してレギュレータに伝達する出力部を備えている。そして、モータが駆動されると、上記回転軸の回転はウォーム軸を介して出力部に伝達される。出力部において回転速度が減速された上記回転軸の回転は、レギュレータにて往復動に変換される。こうしてレギュレータがウィンドガラスを上下動させることにより開閉動作を行なうようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種のモータにおいては、アーマチャの回転軸の上記ウォーム軸側の先端部及び同ウォーム軸の同回転軸側の先端部は、これら回転軸及びウォーム軸の連結部においてその軸線方向に沿う力が仮支持されているのみである。従って、モータの回転時には、これら回転軸及びウォーム軸は軸線方向に振動することとなる。
【0004】
このような軸線方向の振動を低減するために、例えば特公昭61−56701号公報に記載された方法を応用することが考えられる。すなわち、上記回転軸及びウォーム軸の当該先端部を適当な空洞部内に配置し、同空洞部内に合成樹脂を射出し充填することにより、同先端部を支持することが考えられる。しかし、このような方法を採用した場合には、その工数が増大し、ひいてはコストが増大することとなってしまう。
【0005】
本発明の目的は、回転軸及びウォーム軸の軸線方向に沿う振動を低減することができるモータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、アーマチャの回転軸と、前記回転軸と同心軸上に配置されたウォーム軸と、前記回転軸と前記ウォーム軸との間に設けられ、該回転軸から該ウォーム軸に回転を伝達するとともに、該ウォーム軸から該回転軸への回転伝達を阻止するクラッチとを備えるモータにおいて、前記クラッチは、前記回転軸に一体回転可能に連結された駆動側回転体と、前記駆動側回転体と回転方向において係合可能に設けられ、前記ウォーム軸が一体回転可能に連結された従動側回転体と、前記駆動側回転体及び従動側回転体を回転可能に収容するクラッチハウジングと、前記従動側回転体と前記クラッチハウジングの内周面との間に配設され、前記回転軸の回転に伴い前記駆動側回転体が回転するときには、前記従動側回転体と前記クラッチハウジングの内周面とで挟持されない位置に配置されて前記従動側回転体の回転を許容するとともに、前記ウォーム軸の回転に伴い前記従動側回転体が回転するときには、前記従動側回転体と前記クラッチハウジングの内周面とで挟持される位置に配置されて前記従動側回転体の回転を阻止する転動体と、前記転動体における軸線方向への移動を規制する機能と、前記ウォーム軸を前記回転軸の配設側と反対側の軸線方向に付勢する機能を兼ね備える付勢部材を備えことをその要旨とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のモータにおいて、前記付勢部材は、前記転動体を前記ウォーム軸の配設側と反対側の軸線方向に付勢することをその要旨とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、アーマチャの回転軸と、前記回転軸と同心軸上に配置されたウォーム軸とを備えるモータにおいて、前記回転軸と前記ウォーム軸との間に設けられ、前記ウォーム軸を前記回転軸の配設側と反対側の軸線方向に付勢する機能と、前記回転軸を前記ウォーム軸の配設側と反対側の軸線方向に付勢する機能を兼ね備える付勢部材を有することをその要旨とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のモータにおいて、前記回転軸と前記ウォーム軸との間には、該回転軸から該ウォーム軸に回転を伝達するとともに、該ウォーム軸から該回転軸への回転伝達を阻止するクラッチが設けられ、前記クラッチは、前記回転軸に一体回転可能に連結された駆動側回転体と、前記駆動側回転体と回転方向において係合可能に設けられ、前記ウォーム軸が一体回転可能に連結された従動側回転体とを含んで構成され、前記付勢部材は、前記ウォーム軸と前記従動側回転体との間に設けられていることをその要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のモータにおいて、前記アーマチャは、前記回転軸を前記ウォーム軸の配設側と反対側の軸線方向に付勢するように磁気中心がずらされていることをその要旨とする。
【0011】
請求項1に記載の発明の構成によれば、上記ウォーム軸は、上記付勢部材により上記回転軸の配設側と反対側の軸線方向に付勢されている。従って、モータの回転時に生じる上記ウォーム軸の軸線方向の振動は低減される。
【0012】
また、特にモータの反転時には、上記ウォーム軸に生じるスラストの方向も反転することになるが、このような変動は上記付勢部材によって緩和される。従って、モータの反転時に発生する反転音も低減される。
【0013】
さらに、上記クラッチの構成部品がこのような付勢部材を兼ねることにより、例えば別途、付勢部材を設ける場合に比べてその工数は低減され、ひいてはコストが低減される。
【0016】
請求項3に記載の発明の構成によれば、上記ウォーム軸は、上記付勢部材により上記回転軸の配設側と反対側の軸線方向に付勢されている。従って、モータの回転時に生じる上記ウォーム軸の軸線方向の振動は低減される。
【0017】
また、特にモータの反転時には、上記ウォーム軸に生じるスラストの方向も反転することになるが、このような変動は上記付勢部材によって緩和される。従って、モータの反転時に発生する反転音も低減される。
上記回転軸は、上記付勢部材により前記ウォーム軸の配設側と反対側の軸線方向に付勢されている。従って、モータの回転時に生じる上記回転軸の軸線方向の振動は低減される。
また、上記回転軸及びウォーム軸は、上記付勢部材により互いに離間させる方向にそれぞれ付勢されている。従って、モータの回転時に生じるこれら回転軸及びウォーム軸のスラストの変動が互いに影響し合うことは回避される。
【0018】
請求項に記載の発明の構成によれば、上記回転軸は、上記アーマチャの磁気中心をずらすことにより上記ウォーム軸の配設側と反対側の軸線方向に付勢されている。従って、モータの回転時に生じる上記回転軸の軸線方向の振動は低減される。
【0019】
また、上記回転軸及びウォーム軸は、互いに離間させる方向にそれぞれ付勢されている。従って、モータの回転時に生じるこれら回転軸及びウォーム軸のスラストの変動が互いに影響し合うことは回避される。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明をパワーウィンド装置に具体化した第1実施形態について図1〜図10を参照して説明する。
【0023】
図10に示すように、パワーウィンド装置のモータ1はドア2に固設されている。モータ1はモータ本体5と出力部6を備えている。モータ本体5の正逆回転は、出力部6の出力軸7に固着した歯車7aに伝達され、その歯車7aは公知のXアーム式レギュレータ8に設けた歯車部8aと噛合している。従って、歯車7aの正逆回転に基づいて、レギュレータ8はウィンドガラス9を開閉させる。
【0024】
図2に示すように、上記モータ本体5は、モータヨークハウジング11、複数のマグネット12、回転軸13、アーマチャ(電機子)14、コンミテータ(整流子)15、ブラシホルダ16及び同ブラシホルダ16に配設されるブラシ17を備えている。
【0025】
図1に示されるように、モータヨークハウジング11は、略有底扁平円筒状に形成されている。そして、その内周面基端側には、2つのマグネット12が対向配置に固着されている。また、モータヨークハウジング11の底部には、その中心軸に沿って上記回転軸13の基端部が軸受18を介して回転可能に支持されている。そして、この回転軸13の軸方向基端側(図2の下側)への移動はスラスト軸受19によって規制されている。なお、上記回転軸13の先端部には断面略D字状の嵌合部13a(図1参照)が形成されている。
【0026】
上記マグネット12の位置に対応する上記回転軸13の中間部には、前記アーマチャ14が固定されている。このアーマチャ14は、上記スラスト軸受19側の軸線方向に付勢力が生じるように、上記マグネット12に対してその磁気中心が基端側(図2の下側)にずらされている。
【0027】
上記回転軸13の上記アーマチャ14よりも先端側には、コンミテータ15が固定されている。
上記モータヨークハウジング11の開口側には、同モータヨークハウジング11の内周面に応じた外周面を有するブラシホルダ16が圧入されている。なお、このブラシホルダ16に設けられた軸受20によって上記回転軸13の先端側が回転可能に支持されている。
【0028】
ここで、前記ブラシ17は、上記コンミテータ15に対応した位置に配置されて同コンミテータ15と接触している。従って、外部電源から電流が供給されると、上記ブラシ17及びコンミテータ15を介してアーマチャ14に巻装したコイル導線に電流が供給され、同アーマチャ14、すなわちモータ本体5の回転軸13は回転駆動される。
【0029】
上記モータ本体5(回転軸13)の先端側にはクラッチ21が設けられている。このクラッチ21は、図3〜図5に示されるように、クラッチハウジング22と、駆動側回転体23と、ボール24と、従動側回転体25と、複数(3つ)の転動体26と、スプリングワッシャ27とを備えている。
【0030】
前記駆動側回転体23は、樹脂材にて形成され、軸部23a及び同軸部23aよりも拡径された円盤部23bを有している。そして、この駆動側回転体23の中心部には、同駆動側回転体23を貫通する軸心孔23cが形成されている。この軸心孔23cの基端側(図3の下側)には、断面略D字状の嵌合孔23dが形成されている。この嵌合孔23dは、図5に示されるように前記回転軸13の嵌合部13aに回転不能に連結固定される。従って、モータ本体5の回転軸13が回転するとその回転力が駆動側回転体23に伝達される。
【0031】
又、上記円盤部23bは、半径R1(図4参照)にて形成されており、その先端側(図3の上側)には外周面に沿って軸方向と平行に突出する突設部31が形成されている。この突設部31は半径R2(図4参照)の内壁面を有している。この内壁面には、等角度ごとに中心側に向かって突出する複数(3つ)の突出片31aが形成されている。そして、各隣接する突出片31aの間には、等角度ごとに扇形状に形成され、中心側で互いに連通した複数(3つ)の係合孔32が形成されている。又、上記円盤部23b(突設部31)には、上記各係合孔32の外周側の周方向中央から径方向外側にかけて、軸方向と平行に切り欠かれた溝部33が形成されている。そして突設部31には、外側に開放された開口部34が形成されている。この開口部34の径方向の幅W1(図4参照)は上記半径R1と上記半径R2との差(=R1−R2)である。
【0032】
又、開口部34の周方向の幅(図4において、開口部34の反時計回り側の面(以下、第1面という)34aから同開口部34の時計回り側の面(以下、第2面という)34bまでの周方向の間隔)は、前記径方向の幅W1より長くなるように設定している。
【0033】
さらに、図4において前記係合孔32の反時計回り側の面を第1係合面32aとし、同係合孔32の時計回り側の面を第2係合面32bとすると、開口部34の第1面34aから係合孔32の第1係合面32aまでの周方向の距離は、開口部34の第2面34bから係合孔32の第2係合面32bまでの周方向の距離と一致させている。
【0034】
前記ボール24は、金属製とされ、前記軸心孔23cの内径に応じた外径にて球体に形成されており、同軸心孔23cの先端側(図3の上側)からその内部に収容される。
【0035】
前記従動側回転体25は、円盤部25a、同円盤部25aの中心部においてその基端側に前記軸心孔23cの内径に応じた外径にて円柱状に突出する軸部25b(図5参照)、及び、同中心部においてその先端側(図3の上側)に断面略四角形状に突出する嵌合部25cにより形成されている。なお、嵌合部25cの断面形状は、略四角形状に限らず、断面略D字形状等、回転力を伝達できる形状であればよい。
【0036】
上記軸部25bは、前記軸心孔23cに回転可能に収容される。この際、前記回転軸13との間に前記ボール24が収容されているため、上記軸部25bの回転は円滑なものとなる。
【0037】
上記円盤部25aには、前記半径R2(図4参照)にて等角度ごとに扇形状に形成された複数(3つ)の係合凸部35が径方向に沿って外側に突出形成されている。この係合凸部35は、上記係合孔32内に回動可能に収容される。
【0038】
本実施形態では、上記係合凸部35の周方向の幅は、上記係合孔32の周方向の幅(第1係合面32aから第2係合面32bまでの周方向の間隔)より小さく、且つ、開口部34の周方向の幅(第1面34aから第2面34b)までの周方向の間隔)より長く設定されている。
【0039】
そして、係合孔32に収容した状態において、係合凸部35の前記第1係合面32aに対向する側面(以下、第1当接面35aという)は、駆動側回転体23が図6(a)において矢印方向(時計回り方向)に回転すると、第1係合面32aと当接し押圧される。その結果、従動側回転体25は駆動側回転体23とともに同方向に回転する。
【0040】
又、係合孔32に収容した状態において、係合凸部35の前記第2係合面32bに対向する側面(以下、第2当接面35bという)は、駆動側回転体23が図6(b)において矢印方向(反時計回り方向)に回転すると、第2係合面32bと当接し押圧される。その結果、従動側回転体25は駆動側回転体23とともに同方向に回転する。
【0041】
尚、図6(a)に示すように、係合凸部35の第1当接面35aが第1係合面32aと当接した状態においては、係合凸部35の外周面の中央部は前記開口部34の第1面34a側に位置するようになっている。反対に、図6(b)に示すように、係合凸部35の第2当接面35bが第2係合面32bと当接した状態においては、係合凸部35の外周面の中央部は前記開口部34の第2面34b側に位置するようになっている。
【0042】
各係合凸部35の外周面には、両側から中央部に向かって肉薄となるように直線的に切り欠いて制御面35cを形成している。従って、係合凸部35の外周面に形成された制御面35cの中央部が、谷部となり、両端部が頂部となる。その結果、従動側回転体25の中心から制御面35cの中央部(谷部)までの半径をR5(図4参照)とすると、従動側回転体25の中心から制御面35cの両端部(頂部)までの半径はR2と一致することから、R2>R5となる。
【0043】
従動側回転体25を収容した駆動側回転体23は、前記クラッチハウジング22の内周面との間に若干の隙間を有して同クラッチハウジング22に回転可能に内装される。クラッチハウジング22は、略円筒状の外輪部22a及び底部22bにより形成され、その底部22b中央には軸心孔22cが形成されている。この軸心孔22cには、前記駆動側回転体23の軸部23aが回転可能に挿通される。
【0044】
外輪部22aの内周面、開口部34の第1及び第2面34a,34b、及び、係合凸部35の制御面35cとで形成される空間には、前記転動体26が配設される。
【0045】
転動体26は、円柱体であってその両側端部には外側に向かって縮径される先端部26aが形成されている。この転動体26は中心軸線が軸心孔23cと平行になるように配設されている。転動体26の直径D1(図4参照)は、開口部34の径方向の幅W1よりも大きく形成されている。
【0046】
そして、本実施形態では、図6(a)に示す第1当接面35aが第1係合面32aと当接した状態で開口部34の第1面34aに転動体26が当接しているとき、及び、図6(b)に示す第2当接面35bと第2係合面32bと当接した状態において、開口部34の第2面34bに転動体26が当接しているとき、同転動体26の中心軸が、駆動側回転体23の中心軸から径方向に制御面35cの中央部(谷部)とを結ぶ線上に位置するようになっている。
【0047】
因みに、転動体26の直径D1が開口部34の径方向の幅W1よりも大きく設定されているが、図4及び図6(a)(b)に示すように転動体26が前記係合凸部35に形成した制御面35cの中央部(谷部)に位置しているとき(以下この状態を「中立状態」という)、同転動体26は余裕をもって収容されている。
【0048】
つまり、この中立状態では、転動体26は係合凸部35の制御面35cと外輪部22aの内周面にて挟持されないため、係合凸部35を備えた従動側回転体25はクラッチハウジング22に対して回転可能となる。そして、図6(a)(b)に示すように、駆動側回転体23の回転に伴って従動側回転体25が連れ回りするとき、転動体26も同方向に第1面34a又は第2面34bにて押され移動する。
【0049】
従って、駆動側回転体23の回転に伴って従動側回転体25が連れ回りするときは、転動体26は常に中立状態となる。
反対に、従動側回転体25が回転し駆動側回転体23を連れ回りさせようと同従動側回転体25が回転するとき、図7(a)(b)に示すように、まず、係合凸部35は係合孔32内を矢印方向に回転する。このとき、駆動側回転体23は停止しているため、転動体26は第1面34a又は第2面34bから離間して係合凸部35の制御面35cの頂部側に相対移動する。やがて、転動体26が間に介在する制御面35cと外輪部22aの内周面との径方向の間隔が転動体26の直径D1未満になると、転動体26は、係合凸部35の制御面35cと外輪部22aの内周面で挟持される。この転動体26が挟持されることによって、従動側回転体25のそれ以上の回転は阻止され、駆動側回転体23を連れ回りさせることはない。
【0050】
なお、図7(a)のように転動体26が挟持されて従動側回転体25のそれ以上の回転が阻止されている状態において、モータ1(回転軸13)が駆動され、駆動側回転体23が図8(a)に示す矢印方向(時計回り方向)に回転すると、従動側回転体25の第1当接面35aは、第1係合面32aと当接(衝突)し押圧される。その結果、従動側回転体25は駆動側回転体23とともに同方向に回転する。そして、この従動側回転体25の回転に伴って転動体26はその挟持状態が解除される。挟持状態が解除された転動体26は、駆動側回転体23が更に回転することで、係合凸部35の制御面35cの谷部側に相対移動して第1面34aと当接(衝突)し、その中立状態が維持される(図6(a))。
【0051】
また、上記において、モータ1(回転軸13)が駆動され、駆動側回転体23が図9(a)に示す矢印方向(反時計回り方向)に回転すると、転動体26は第2面34bと衝突し押圧されて、その挟持状態が解除される。そして、上記駆動側回転体23の更なる回転に伴って、前記第2当接面35bは、前記第2係合面32bと当接(衝突)し押圧される。このとき、転動体26は第2面34bに押圧され係合凸部35の制御面35cの谷部に相対移動し、中立状態となっている(図6(b))。
【0052】
一方、図7(b)のように転動体26が挟持されて従動側回転体25のそれ以上の回転が阻止されている状態において、モータ1(回転軸13)が駆動され、駆動側回転体23が図8(b)に示す矢印方向(反時計回り方向)に回転すると、従動側回転体25の第2当接面35bは、第2係合面32bと当接(衝突)し押圧される。その結果、従動側回転体25は駆動側回転体23とともに同方向に回転する。そして、この従動側回転体25の回転に伴って転動体26はその挟持状態が解除される。挟持状態が解除された転動体26は、駆動側回転体23が更に回転することで、係合凸部35の制御面35cの谷部側に相対移動して第2面34bと当接(衝突)し、その中立状態が維持される(図6(b))。
【0053】
また、上記において、モータ1(回転軸13)が駆動され、駆動側回転体23が図9(b)に示す矢印方向(時計回り方向)に回転すると、転動体26は第1面34aと衝突し押圧されて、その挟持状態が解除される。そして、上記駆動側回転体23の更なる回転に伴って、前記第1当接面35aは、前記第1係合面32aと当接(衝突)し押圧される。このとき、転動体26は第1面34aに押圧され係合凸部35の制御面35cの谷部に相対移動し、中立状態となっている(図6(a))。
【0054】
因みに、上記のように転動体26の挟持状態から従動側回転体25への回転伝達に移行する際、同転動体26が第1面34a又は第2面34bと衝突するタイミングと、前記第1当接面35a又は第2当接面35bが、前記第1係合面32a又は第2係合面32bと衝突するタイミングとは、互いに異なるタイミングとなっている。従って、これらが同じタイミングで衝突する場合に比べ、同衝突に伴う騒音発生は低減される。
【0055】
図3に示すように、前記従動側回転体25の先端側(図3の上側)には前記スプリングワッシャ27が配置される。このスプリングワッシャ27は真鍮から成り、前記クラッチハウジング22の内径に応じた外径を有するドーナツ盤部27a及び同ドーナツ盤部27aから先端側(図3の上側)に折り返されて斜めに傾斜する付勢部材としての皿ばね部27bを有している。なお、皿ばね部27bの中心部は開口されている。上記スプリングワッシャ27は前記嵌合部25cを貫通させた状態で上記クラッチハウジング22内に圧入されて固定される(図5参照)。そして、前記転動体26は、前記クラッチハウジング22の底部22b及びスプリングワッシャ27(ドーナツ盤部27a)によって、軸線方向への移動が規制される。
【0056】
図1及び図2に示されるように、前記出力部6は、ハウジング41、連結回転体42、モータ保護用ゴム43、出力プレート44、プレートカバー45及び出力軸7を備えている。
【0057】
上記ハウジング41は、その基端側に形成されたフランジ41aにおいて上記モータヨークハウジング11に締結され、前記モータ本体5に固定されている。
上記ハウジング41には、ウォームハウジング部51及びホイールハウジング部52が形成されている。
【0058】
上記ウォームハウジング部51は略有底円筒状に形成されており、その内部にはウォーム53aが形成されたウォーム軸53が収容されている。このウォーム軸53は、その基端側及び先端側の2箇所がそれぞれ円筒状の滑り軸受54,55を介して回転可能に支持されている。そして、このウォーム軸53の軸方向先端側(図2の上側)への移動はスラスト軸受56によって規制されている。また、このウォーム軸53の基端部(図2の下側)には、断面略四角形状の嵌合孔53bが形成されている。この嵌合孔53bには、前記従動側回転体25の嵌合部25cが回転不能に連結固定される。従って、ウォーム軸53は、上記従動側回転体25と一体回転される。
【0059】
また、上記ウォームハウジング部51の上記滑り軸受54が配設された基端側は、上記ウォーム軸53と同心軸上に形成された円筒状の突設部57となっている。換言すると、上記滑り軸受54を支持する支持部がこの突設部57に相当している。上記突設部57は、前記クラッチ21のクラッチハウジング22の内径に応じた外径を有している。そして、この突設部57には、上記クラッチハウジング22が外嵌され、同クラッチハウジング22(クラッチ21)は固定されて、移動不能となっている。なお、図5に示すように、上記ウォーム軸53は前記スプリングワッシャ27の皿ばね部27bを基端側(図5の右側)に押圧して同ワッシャ27と接している。従って、上記ウォーム軸53は、上記スラスト軸受56側の軸線方向に付勢されている。
【0060】
上記ホイールハウジング部52は、略有底筒状に形成され、その底部中央には軸方向内部側に延びる円筒状の軸受壁52aが形成され、その軸受壁52aには前記出力軸7が回転可能に挿通される軸心孔52bが形成されている。
【0061】
前記連結回転体42は、樹脂材にて略有底筒状に形成され、その外周面には前記ウォーム53aと噛合するウォームホイール部42aが形成されている。連結回転体42の底部中央には軸方向内部側に延びる円筒状の支持壁42bが形成され、その支持壁42bには前記ハウジング部52に形成した軸受壁52aに回転可能に外嵌される軸心孔42cを形成している。又、連結回転体42の筒部の内周面には、支持壁42b側に延びる3つの保持壁42dが等角度(120°)間隔毎に形成されている。即ち、連結回転体42の内周側には、保持壁42dにて略仕切られた3つの保持室Xと、保持壁42dの先端と支持壁42bの外周面との間で、隣り合う前記保持室Xをそれぞれ連通する連通溝Yが形成されている。
【0062】
前記モータ保護用ゴム43は、前記連結回転体42の保持室X及び連通溝Yと対応して形成されている。詳述すると、モータ保護用ゴム43は、略扇形状に形成された3つのゴムばね部43aと、そのゴムばね部43aを環状に連結する連結細部43bとから構成されている。そして、各ゴムばね部43aの外周側中央からは、厚み方向に貫通する係合溝43cが内周側に所定の位置まで延びて形成されている。そして、モータ保護用ゴム43は連結回転体42の保持室X及び連通溝Yに嵌合し、同回転体42とともに回転する。
【0063】
前記出力プレート44は、環状の金属プレートであって、その一部には、略円盤状の金属プレートの外周側を切り起こすことにより、3つの係合片44aが前記モータ保護用ゴム43の係合溝43cと係合するように形成されている。従って、連結回転体42が回転するとその回転力がモータ保護用ゴム43を介して出力プレート44に伝達される。その結果、連結回転体42の回転に伴ってモータ保護用ゴム43を介して出力プレート44は連れ回りをする。
【0064】
出力プレート44の中心部には、等角度(90度)間隔で切り込みが形成された嵌合孔44bが形成されている。そして、この嵌合孔44bには、前記出力軸7の基端部が回転不能に連結固定される。従って、出力軸7は、出力プレート44と一体回転される。
【0065】
前記ホイールハウジング部52の上端は、プレートカバー45にて覆われる。このプレートカバー45は、略円盤状に形成されており、その外周側には複数のカシメ片45aが形成されている。これらカシメ片45aは、プレートカバー45の径方向外側に突出し、上記ホイールハウジング部52の外周部の位置に合わせて屈曲している。従って、プレートカバー45は、上記カシメ片45aを上記ホイールハウジング部52の外周部にかしめることにより、同ハウジング部52の上端に固定される。なお、このプレートカバー45により前記出力軸7等の軸方向上方への移動が規制される。
【0066】
出力プレート44にその基端部が連結固定された出力軸7は、上記ホイールハウジング部52の軸心孔52bを回転可能に貫通してその先端部を同ハウジング部52から突出させている。その突出した出力軸7の先端部には歯車7aが固着され、その歯車7aには、Xアーム式レギュレータ8(図10)に設けられた歯車部8aが噛合されている。
【0067】
次に上記のように構成されたパワーウィンド装置の動作について説明する。
モータ1が駆動すると、前記回転軸13は上記クラッチ21の駆動側回転体23を回転させる。この駆動側回転体23は、従動側回転体25を回転させる。この時、転動体26は中立状態に保持されるため、従動側回転体25は回転を阻止されることはない。
【0068】
上記従動側回転体25は、ウォーム軸53を回転させる。そして、ウォーム軸53(ウォーム53a)は、連結回転体42、モータ保護用ゴム43、出力プレート44を介して上記出力軸7を回転させる。そして、出力軸7は、レギュレータ8を駆動させ、ウィンドガラス9を開閉させる。
【0069】
なお、前述のように、回転軸13(アーマチャ14)には、その磁気中心をずらしたことで前記スラスト軸受19側の軸線方向に付勢力が作用しており、一方、上記ウォーム軸53には、前記スプリングワッシャ27(皿ばね部27b)により前記スラスト軸受56側の軸線方向に付勢力が作用している。従って、これら回転軸13及びウォーム軸53の回転時に生じる軸線方向の振動はそれぞれ低減される。
【0070】
また、特にモータ1(回転軸13)の反転時には、上記ウォーム軸53に生じるスラストの方向も反転することになるが、このような変動は上記スプリングワッシャ27(皿ばね部27b)によって緩和される。従って、モータ1(回転軸13)の反転時に発生する反転音も低減される。
【0071】
さらに、上記回転軸13及びウォーム軸53には、互いに離間させる方向にそれぞれ付勢力が作用している。従って、上記回転軸13及びウォーム軸53の回転時に生じるスラストの変動が互いに影響し合うことは回避される。
【0072】
一方、モータ1が停止している状態で、ウィンドガラス9に負荷かかかり、出力軸7がその負荷によって回転されると、出力プレート44、モータ保護用ゴム43、連結回転体42、ウォーム軸53を介して従動側回転体25は回転を開始する。この時、転動体26が係合凸部35の制御面35cと外輪部22aの内周面で挟持される。この転動体26が挟持されることによって、従動側回転体25のそれ以上の回転が阻止され、駆動側回転体23(回転軸13)も回転しない。また、このような回転伝達に係るウォーム軸53、連結回転体42、モータ保護用ゴム43、出力プレート44及び出力軸7のそれ以上の回転も阻止される。
【0073】
従って、ウィンドガラス9を開く方向に大きな負荷をかけても、従動側回転体25(出力軸7)の回転は阻止されるため、該負荷によってウィンドガラス9は開くことはない。
【0074】
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、回転軸13及びウォーム軸53の回転時に生じるこれら回転軸13及びウォーム軸53の軸線方向の振動をそれぞれ低減することができる。
【0075】
(2)本実施形態では、モータ1(回転軸13)の反転に伴うウォーム軸53のスラストの変動はスプリングワッシャ27(皿ばね部27b)によって緩和される。従って、モータ1(回転軸13)の反転時に発生する反転音を低減することができる。
【0076】
(3)本実施形態では、回転軸13及びウォーム軸53の回転時に生じるスラストの変動が互いに影響し合うことを回避することができる。
(4)本実施形態では、スプリングワッシャ27に、転動体26の軸方向への移動を規制する機能と、ウォーム軸53を回転軸13から離間させる方向に付勢力を作用する機能を併せ持たせた。従って、これら機能を有する部品をそれぞれ個別に設ける場合に比べ、その部品点数は低減され、コストの低減を図ることができる。
【0077】
(5)ウォーム53aの条数(歯数)に対して連結回転体42の歯数を十分に設け、同ウォーム53aと連結回転体42との間でモータ本体5(回転軸13)の回転速度を十分に減速するために、同ウォーム53aの外径に対して同連結回転体42の外径は著しく大きく形成されている。従って、連結回転体42よりも出力軸7側にクラッチを形成する場合、同出力軸7からの回転が同連結回転体42に伝達されることを阻止するためには、同クラッチは同連結回転体42に応じた大きさと十分な強度を必要とする。本実施形態では、モータ本体5の回転軸13とウォーム軸53との間にクラッチ21を設けている。従って、クラッチ21に必要とされる強度を低減し、同クラッチ21を小型化することができ、ひいてはコストの低減を図ることができる。
【0078】
(6)本実施形態では、モータ本体5の回転軸13と出力部6のウォーム軸53とは分離されている。従って、回転軸13が予め設けられたモータ本体5と、ウォーム軸53が予め設けられた出力部6とをそれぞれ別部品として管理するとともに、これらを組み付けることができる。この際、クラッチ21によりモータ本体5の回転軸13と出力部6のウォーム軸53とを連結することができる。
【0079】
(7)回転軸とウォーム軸とが一体となっている軸の場合、例えば3点接触軸受け等、採用可能な軸受け方式が複雑となり、同軸にこじれが発生することがある。本実施形態では、モータ本体5の回転軸13と出力部6のウォーム軸53とを分離したことで、このこじれの発生を回避することができる。
【0080】
(8)本実施形態では、回転軸13とウォーム軸53との間の芯ずれは、突設部57により固定されたクラッチ21により、クラッチハウジング22の内周面と駆動側回転体23の外周面との間の隙間の範囲で吸収することができる。従って、上記芯ずれを吸収するために、調芯機構を別途設ける必要はなく、コストの低減を図ることができる。
【0081】
(9)本実施形態では、滑り軸受54を支持するための突設部57がクラッチ21(クラッチハウジング22)を出力部6(ハウジング41)に固定するための部材を兼ねている。従って、クラッチ21を出力部6に固定するための部品、例えばボルト等を別途、設ける必要性を回避することができる。
【0082】
(10)本実施形態では、滑り軸受54を支持するための突設部57にクラッチ21(クラッチハウジング22)を固定している。従って、クラッチ21をウォーム軸53と同心軸上に容易に配置することができ、従動側回転体25とウォーム軸53との芯ずれを回避することができる。そして、これら従動側回転体25とウォーム軸53との芯ずれに伴う異音・振動等の発生を抑制することができる。
【0083】
(11)本実施形態では、クラッチ21をモータ保護用ゴム43よりもモータ本体5側に設けた。従って、ウィンドガラス9を締め切った後、同ウィンドガラス9を開放する際に発生する反転音を低減することができる。
【0084】
(12)本実施形態では、ウィンドガラス9を開く方向に大きな負荷をかけても、従動側回転体25(出力軸7)の回転は阻止される。従って、このような負荷をかけても、同ウィンドガラス9が開くことはなく、盗難防止や振動等によって自然開放することが防止できる。
【0085】
(13)本実施形態では、駆動側回転体23の時計回り方向の回転は、係合孔32の第1係合面32aと係合凸部35の第1当接面35aとの当接面の全体を介して従動側回転体25に伝達される。又、反時計回り方向の回転は、係合孔32の第2係合面32bと係合凸部35の第2当接面35bとの当接面の全体を介して従動側回転体25に伝達される。従って、例えばノックピン等を介した回転伝達に比べ、同駆動側回転体23の回転伝達に対する耐久性を向上することができる。その結果、駆動側回転体23を軽量で安価でしかも製造が容易な合成樹脂で成形することができる。
【0086】
(14)本実施形態では、転動体26の挟持状態においてモータ1が駆動されて従動側回転体25への回転伝達に移行する際、同転動体26が第1面34a又は第2面34bと衝突するタイミングと、前記第1当接面35a又は第2当接面35bが前記第1係合面32a又は第2係合面32bと衝突するタイミングとは、互いに異なるタイミングとなっている。従って、これらが同じタイミングで衝突する場合に比べ、同衝突に伴う騒音発生を低減することができる。
【0087】
(15)本実施形態では、転動体26は従動側回転体25からの回転を阻止するときのみ、外輪部22aと制御面35cとで挟持されるようにした。従って、例えば駆動側回転体からの回転についても挟持され、回転に寄与させる転動体よりも、転動体の強度を高める必要がない。
【0088】
(16)本実施形態では、転動体26を円柱体に形成したことで、特に従動側回転体25の回転時には、同転動体26は、その側面と外輪部22aの内周面及び係合凸部35の制御面35cとがそれぞれ線接触する状態で挟持される。従って、従動側回転体25の回転阻止をより確実なものとし、延いてはウィンドガラス9を開く方向に負荷がかけられた場合において、同ウィンドガラス9が開くことをより確実に阻止することができる。
【0089】
(17)本実施形態では、転動体26の両側端部に外側に向かって縮径される先端部26aを形成したため、同転動体26とスプリングワッシャ27及びクラッチハウジング22の底部22bとの接触面を低減することができる。従って、モータ本体5(クラッチ21)の回転時の摺動音を低減することができる。
【0090】
(第2実施形態)
以下、本発明をパワーウィンド装置に具体化した第2実施形態について図11及び図12に基づき説明する。
【0091】
なお、説明の便宜上、前記第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を一部省略する。
本実施形態においては、前記ウォーム軸53に対してスラスト軸受56側の軸線方向の付勢力が作用するように、スプリングワッシャ27(皿ばね部27b)に代えて、同ウォーム軸53と従動側回転体25との間に付勢部材を設けたことが前記第1実施形態と異なる。
【0092】
すなわち、本実施形態における従動側回転体25の嵌合部25cには、その軸線方向に沿って穿設されたスプリング収容孔61が形成されている。上記スプリング収容孔61には、その内径に応じた外径を有する付勢部材としてのコイルスプリング62が収容されている。そして、上記ウォーム軸53の嵌合孔53bに上記従動側回転体25の嵌合部25cを連結した状態において、上記コイルスプリング62は、同従動側回転体25を前記回転軸13(スラスト軸受19)側の軸線方向に付勢するとともに、上記ウォーム軸53を前記スラスト軸受56側の軸線方向に付勢している。上記回転軸13側の軸線方向に付勢された従動側回転体25は、上記駆動側回転体23及びボール24を上記回転軸13側の軸線方向に付勢し、これら駆動側回転体23及びボール24を介して、回転軸13をその基端側(図11の右側)に付勢する。なお、図11に示されるように、前記クラッチハウジング22と駆動側回転体23とは、底部22bと円盤部23bとで互いに係止されている。従って、本実施形態においては、上記のような駆動側回転体23の回転軸13側への付勢を規制しないように、クラッチハウジング22は軸線方向への移動が許容されて前記突設部57に固定されている。
【0093】
なお、本実施形態においては、前記転動体26の軸線方向への移動を規制するために、樹脂材にて、前記クラッチハウジング22の内径に応じた外径を有して略ドーナツ盤状に形成されたリング63を採用している。このリング63を上記クラッチハウジング22に圧入し、上記転動体26と当接させることにより、同転動体26の軸線方向への移動が規制されている。
【0094】
上記のように構成されたモータ1を備えるパーワーウィンド装置についても、前記第1実施形態と同様に動作する。従って、本実施形態においても、前記第1実施形態の(1)〜(3)及び(5)〜(17)の効果と同様の効果が得られるほか、特に以下に示す効果が得られるようになる。
【0095】
(1)本実施形態において、上記コイルスプリング62は、従動側回転体25を回転軸13(スラスト軸受19)側の軸線方向に付勢するとともに、ウォーム軸53をスラスト軸受56側の軸線方向に付勢する。特に、回転軸13側の軸線方向に付勢された従動側回転体25は、駆動側回転体23及びボール24を介して、回転軸13をその基端側に付勢する。これにより、回転軸13をスラスト軸受19側の軸線方向に付勢する力が補強される。従って、回転軸13の軸線方向の振動をより低減することができる。
【0096】
(2)本実施形態では、転動体26と当接するリング63を樹脂材にて形成したため、例えば金属製のリングである場合に比べ、モータ本体5(クラッチ21)の回転時の転動体26との摺動音を低減することができる。
【0097】
尚、発明の実施の形態は上記実施形態に限定されるものではなく、次のように変更してもよい。
・前記第1実施形態においては、ウォーム軸53を回転軸13から離間させる方向に付勢力を作用する機能をスプリングワッシャ27(皿ばね部27b)に設けたが、これはクラッチ21を構成する他の構成部品、例えばクラッチハウジング22などに設けてもよい。
【0098】
・前記第2実施形態においては、付勢部材としてコイルスプリング62を採用したが、例えばゴムなどを採用してもよい。
・前記第各実施形態においては、回転軸13をスラスト軸受19側の軸線方向に付勢するために、アーマチャ14の磁気中心をずらしたが、このように磁気中心をずらす必要は必ずしもない。
【0099】
・前記各実施形態において採用されたクラッチの有する回転伝達・逆回転防止構造は一例であり、その他の同構造を有するクラッチを採用してもよい。
・前記第各実施形態においては、逆回転を防止するためのクラッチ21を備えたモータについて説明したが、このようにクラッチを備えたモータでなくてもよい。要は、回転軸13とウォーム軸53とが分離されているモータであればよい。
【0100】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明では、モータの回転時に生じるウォーム軸の軸線方向の振動を低減することができる。
【0101】
また、モータの反転時に発生する反転音も低減することができる。
さらに、クラッチの構成部品が付勢部材を兼ねることにより、工数を低減し、ひいてはコストを低減することができる。
【0103】
請求項3に記載の発明では、モータの回転時に生じるウォーム軸の軸線方向の振動を低減することができる。
また、モータの反転時に発生する反転音も低減することができる。
【0104】
また、モータの回転時に生じる回転軸の軸線方向の振動を低減することができる。
また、モータの回転時に生じる回転軸及びウォーム軸のスラストの変動が互いに影響し合うことを回避することができる。
請求項5に記載の発明では、モータの回転時に生じる回転軸の軸線方向の振動を低減することができる。
また、モータの回転時に生じる回転軸及びウォーム軸のスラストの変動が互いに影響し合うことを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るモータの第1実施形態を示す分解斜視図。
【図2】同実施形態を示す部分断面図。
【図3】同実施形態を示す分解斜視図。
【図4】同実施形態を示す断面図。
【図5】同実施形態を示す断面図。
【図6】同実施形態の動作を示す断面図。
【図7】同実施形態の動作を示す断面図。
【図8】同実施形態の動作を示す断面図。
【図9】同実施形態の動作を示す断面図。
【図10】同実施形態が適用されるパワーウィンド装置の概要を示す略図。
【図11】本発明に係るモータの第2実施形態を示す断面図。
【図12】同実施形態を示す分解斜視図。
【符号の説明】
1…モータ、13…回転軸、14…アーマチャ、21…クラッチ、27…スプリングワッシャ、27b…皿ばね部、53…ウォーム軸、62…コイルスプリング。

Claims (5)

  1. アーマチャ(14)の回転軸(13)と、前記回転軸(13)と同心軸上に配置されたウォーム軸(53)と、前記回転軸(13)と前記ウォーム軸(53)との間に設けられ、該回転軸(13)から該ウォーム軸(53)に回転を伝達するとともに、該ウォーム軸(53)から該回転軸(13)への回転伝達を阻止するクラッチ(21)とを備えるモータにおいて、
    前記クラッチ(21)は、
    前記回転軸(13)に一体回転可能に連結された駆動側回転体(23)と、
    前記駆動側回転体(23)と回転方向において係合可能に設けられ、前記ウォーム軸(53)が一体回転可能に連結された従動側回転体(25)と、
    前記駆動側回転体(23)及び従動側回転体(25)を回転可能に収容するクラッチハウジング(22)と、
    前記従動側回転体(25)と前記クラッチハウジング(22)の内周面との間に配設され、前記回転軸(13)の回転に伴い前記駆動側回転体(23)が回転するときには、前記従動側回転体(25)と前記クラッチハウジング(22)の内周面とで挟持されない位置に配置されて前記従動側回転体(25)の回転を許容するとともに、前記ウォーム軸(53)の回転に伴い前記従動側回転体(25)が回転するときには、前記従動側回転体(25)と前記クラッチハウジング(22)の内周面とで挟持される位置に配置されて前記従動側回転体(25)の回転を阻止する転動体(26)と、
    前記転動体(26)における軸線方向への移動を規制する機能と、前記ウォーム軸(53)を前記回転軸(13)の配設側と反対側の軸線方向に付勢する機能を兼ね備える付勢部材(27)とを備えことを特徴とするモータ。
  2. 前記付勢部材(27)は、前記転動体(26)を前記ウォーム軸(53)の配設側と反対側の軸線方向に付勢することを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. アーマチャ(14)の回転軸(13)と、前記回転軸(13)と同心軸上に配置されたウォーム軸(53)とを備えるモータにおいて、
    前記回転軸(13)と前記ウォーム軸(53)との間に設けられ、前記ウォーム軸(53)を前記回転軸(13)の配設側と反対側の軸線方向に付勢する機能と、前記回転軸(13)を前記ウォーム軸(53)の配設側と反対側の軸線方向に付勢する機能を兼ね備える付勢部材(62)を有することを特徴とするモータ。
  4. 前記回転軸(13)と前記ウォーム軸(53)との間には、該回転軸(13)から該ウォーム軸(53)に回転を伝達するとともに、該ウォーム軸(53)から該回転軸(13)への回転伝達を阻止するクラッチ(21)が設けられ、
    前記クラッチ(21)は、前記回転軸(13)に一体回転可能に連結された駆動側回転体(23)と、前記駆動側回転体(23)と回転方向において係合可能に設けられ、前記ウォーム軸(53)が一体回転可能に連結された従動側回転体(25)とを含んで構成され、
    前記付勢部材(62)は、前記ウォーム軸(53)と前記従動側回転体(25)との間に設けられていることを特徴とする請求項3に記載のモータ。
  5. 前記アーマチャ(14)は、前記回転軸(13)を前記ウォーム軸(53)の配設側と反対側の軸線方向に付勢するように磁気中心がずらされていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のモータ。
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