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JP3965755B2 - ズームレンズ鏡筒 - Google Patents

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JP3965755B2
JP3965755B2 JP01203698A JP1203698A JP3965755B2 JP 3965755 B2 JP3965755 B2 JP 3965755B2 JP 01203698 A JP01203698 A JP 01203698A JP 1203698 A JP1203698 A JP 1203698A JP 3965755 B2 JP3965755 B2 JP 3965755B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラ等に装着されるズームレンズ鏡筒に係り、詳しくは、その複雑化や強度低下等を防止しながら、前部に位置した固定レンズ群を確実に支持する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラには、単焦点レンズやズームレンズを始めとして、種々の形式のレンズ鏡筒が装着される。レンズ鏡筒は、一枚あるいは複数枚の光学レンズからなるレンズ群を複数有しており、撮影者(あるいは、カメラ自体)が各レンズ群間の距離を適宜変動させることにより、フォーカシングやズーミングが行われる。そのため、レンズ鏡筒には、各レンズ群の保持に供される複数の筒状部品や、これら筒状部品を光軸に沿って前後動させるカム機構等が内蔵されている。また、レンズ鏡筒は、その外観が一般に円筒形状であるため、外殻やレンズ群を保持するレンズ群保持部材も円状部品あるは環状部品となることが多い。筒状部品や環状部品の素材としては、アルミニウム等の軽金属の他、種々の合成樹脂が用いられ、一般に、前者はダイカスト成形で製作され、後者は射出成形で製作される。
【0003】
レンズ鏡筒では、被写体を正しく結像させるために各レンズ群を正立状態で保持することが重要となるが、光軸方向に移動するレンズ群(移動レンズ群)を保持するレンズ群保持部材を倒れなく移動させることは容易ではなかった。そこで、実開昭61−99812号公報には、固定筒の内周面にそれぞれの外周面を摺動自在に嵌合・摺接させることでレンズ群保持部材の倒れを防止し、固定筒の外側に配置されたズームカム環のカム溝に1本または2本のフォロアピンを係合させることでレンズ群保持部材の駆動を行うものが記載されている。また、レンズ群保持部材に3本のフォロアピンを植設し、これらフォロアピンをズームカム環のカム溝に係合させることで、固定筒とレンズ群保持部材とを摺接させることなくレンズ群保持部材を支持する方法も公知である。更に、特開平8−334665号公報には、レンズ群保持部材間に直進キーと直進溝とによるガイド機構を設け、このガイド機構によりレンズ群保持部材を支持するものが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のレンズ鏡筒では、光軸方向に移動しないレンズ群(固定レンズ群)を有する場合、その支持はいずれも固定筒に固着されたレンズ群保持部材によりなされる。そのため、固定レンズ群をレンズ鏡筒の前部に位置させようとすると、固定筒を鏡筒前部まで延設させなければならず、固定筒の長大化やそれに伴うレンズ鏡筒の重量増大が避けられなかった。また、固定筒を鏡筒前部まで延設させた場合、前部に位置した固定レンズ群と固定筒のマウント側との間には、移動レンズ群を保持するレンズ群保持部材の他、その駆動に供されるカム環やフォロアピン等が配設されるため、固定筒やカム環等に種々の切欠きや逃げ穴等を形成しなければならず、レンズ鏡筒の設計や強度確保が困難になる問題があった。
本発明は上記状況に鑑みなされたもので、その複雑化や強度低下等を防止しながら、前部に位置する固定レンズ群の確実な支持を図ったズームレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決する手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明では、マウントに対して固定される固定筒と、この固定筒に対して回動自在に係合すると共に、該固定筒に対して光軸方向の移動が規制されるズーム環と、このズーム環と連動して回動すると共に、前記固定筒に対して光軸方向の移動が規制されるズームカム環と、前記固定筒に対して光軸方向に移動するレンズ群を保持する第1のレンズ群保持部材と、前記固定筒に対して光軸方向に移動しないレンズ群を保持する第2のレンズ群保持部材とを備えたズームレンズ鏡筒において、前記第1のレンズ群保持部材と前記第2のレンズ群保持部材とが光軸方向に相対移動自在に嵌合し、かつ、該第2のレンズ群保持部材と前記ズームカム環との間に回動のみ許容する係止手段を有し、前記固定筒が備えられた部分は、前記係止手段よりも前記マウント側であるものを提案する。この発明によれば、固定筒に対して進退しないズームカム環に第2のレンズ群保持部材が回動自在に支持されるため、固定筒を第2のレンズ群保持部材の近傍にまで延設する必要がなくなる。請求項2の発明では、マウントに対して固定される固定筒と、この固定筒に対して回動自在に係合すると共に、該固定筒に対して光軸方向の移動が規制されるズーム環と、このズーム環と連動して回動すると共に、前記固定筒に対して光軸方向の移動が規制されるズームカム環と、前記固定筒に対して光軸方向に移動するレンズ群を保持する第1のレンズ群保持部材と、前記固定筒に対して光軸方向に移動しないレンズ群を保持する第2のレンズ群保持部材とを備えたズームレンズ鏡筒において、前記第1のレンズ群保持部材と前記第2のレンズ群保持部材とが光軸方向に相対移動自在に嵌合し、かつ、該第2のレンズ群保持部材と前記ズームカム環との間に回動のみ許容する係止手段を有し、前記固定筒が備えられた部分は、前記第2のレンズ群保持部材に保持された前記レンズ群よりも前記マウント側であるものを提案する。請求項3の発明では、請求項1のズームレンズ鏡筒において、前記固定筒が備えられた部分は、前記第2のレンズ群保持部材に保持された前記レンズ群よりも前記マウント側であるものを提案する。
【0006】
また、請求項4の発明では、請求項1〜3のズームレンズ鏡筒において、前記係止手段は、前記ズームカム環に形成された環状溝と、前記第2のレンズ群保持部材に形成されて該環状溝に係合するフォロアであるものを提案する。この発明によれば、ズームカム環および第2のレンズ群保持部材の加工が比較的容易に行える他、ズームカム環による第2のレンズ群保持部材の支持が確実に行われる。
【0007】
また、請求項5の発明では、請求項4のズームレンズ鏡筒において、前記ズームカム環には、前記第2のレンズ群保持部材に形成されたフォロアを前記環状溝に導く導入溝が形成されたものを提案する。この発明によれば、例えば、フォロアをズームカム環の通常の回動範囲外で導入溝と一致するように配置すれば、ズームカム環と第2のレンズ群保持部材との組立が容易に行える。
【0008】
また、請求項6の発明では、請求項1〜5のズームレンズ鏡筒において、前記第1のレンズ群保持部材と前記第2のレンズ群保持部材とは、どちらか一方に形成された直進キーが他方に形成された直進溝に摺動自在に嵌合しているものを提案する。この発明によれば、第1のレンズ群保持部材と前記第2のレンズ群保持部材とが互いに倒れることなく支持しあうため、移動レンズ群と固定レンズ群とが正立しやすくなる。請求項7の発明では、請求項1〜6のいずれか一項に記載のズームレンズ鏡筒において、前記固定筒が備えられた部分は、前記ズームカム環の少なくとも一部よりも前記マウント側であるものを提案する。請求項8の発明では、請求項1〜7のいずれか一項に記載のズームレンズ鏡筒において、前記第1のレンズ群保持部材に保持された前記レンズ群は、前記第2のレンズ群保持部材に保持された前記レンズ群よりも前記マウント側であるものを提案する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づき説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るズームレンズ鏡筒の縦断面図であり、図2は図1中のA−A要部断面図であり、図3は図1中のB−B要部断面図であり、図4は実施形態に係る主要部品の展開図である。図5は実施形態の作用を示す説明図である。
図1において、符号1で示された部材は、カメラ(図示せず)に装着される段付円筒形状の固定マウントであり、その外周面には複数個のバヨネットラグ2が形成されている。固定マウント1の前面には、円筒形状の固定筒3がねじ締結により固着・一体化されている。また、固定マウント1には、その前端にズーム環5が回動自在に支持されており、固定マウント1の内周面の一部に形成された案内突起7がズーム環5の外周面に形成された案内溝9に係合することで、ズーム環5が所定の角度範囲で回動可能となっている。図中、符号Lは被写体からの光の進行中心となる光軸であり、ズーム環5等の回動部品は光軸Lを中心として回動する。
【0010】
固定筒3の内側には円筒形状のズームカム環11が配設されており、ズーム環5に形成された連結溝13にズームカム環11に植設された連動ピン15が係合することで、ズーム環5とズームカム環11とが一体に回動する。また、ズームカム環11の後端外周面には環状突起17が形成されており、この環状突起17が固定筒3の内周面に形成された前後部係止環19,21により挟まれることで、ズームカム環11の光軸L方向への移動が防止される。尚、環状突起17と前部係止環19とには、それぞれに分解組立用の切欠が形成されているが、煩雑になるため詳細な説明を省略する。
【0011】
鏡筒内には、前方から後方に向けて、第1レンズ群30を保持する第1レンズ群保持部材31と、第2レンズ群32を保持する第2レンズ群保持部材33と、第3レンズ群34を保持する第3レンズ群保持部材35と、第4レンズ群36を保持する第4レンズ群保持部材37と、第5レンズ群38を保持する第5レンズ群保持部材39とが配設されている。本実施形態の場合、各レンズ群30,32,34,36,38のうち、第2レンズ群32のみが固定レンズ群であり、他は移動レンズ群である。
【0012】
図2〜図4に示したように、第5レンズ群保持部材39はズームカム環11の内周側に遊嵌し、第4レンズ群保持部材37は第5レンズ群保持部材39の内周側に遊嵌し、更に、第3レンズ群保持部材35は第4レンズ群保持部材37の内周側に遊嵌している。第5レンズ群保持部材39は、その外周面に180゜間隔で2本のフォロアピン41が植設されており、これらフォロアピン41がズームカム環11に形成された第1カム溝43に係合している。また、第4レンズ群保持部材37も、その外周面に180゜間隔で2本のフォロアピン45が植設されており、これらフォロアピン45がズームカム環11に形成された第2カム溝47に係合している。更に、第3レンズ群保持部材35は、その外周面に180゜間隔で2本のフォロアピン49が植設されており、これらフォロアピン49がズームカム環11に形成された第3カム溝51に係合している。
【0013】
第5レンズ群保持部材39は、外周面のフォロアピン41が固定筒3に形成された直進案内溝52に係合しているため、固定筒3との相対回動が規制される。また、第4レンズ群保持部材37は、その外周面に90゜間隔で2組4本の直進キー53,55が形成されており、これら直進キー53,55が第5レンズ群保持部材39の内周面に形成された2組4本の直進溝57,59に摺動自在に嵌合しているため、第5レンズ群保持部材39との相対回動が規制される。更に、第3レンズ群保持部材35は、その外周面に90゜間隔で2組4本の直進キー61,63が形成されており、これら直進キー61,63が第4レンズ群保持部材37の内周面に形成された2組4本の直進溝65,67に摺動自在に嵌合しているため、第4レンズ群保持部材37との相対回動が規制される。したがって、第3〜第5レンズ群保持部材35,37,39は、いずれも、固定筒3との相対回動が規制され、光軸Lに沿ってのみ移動する。尚、第4レンズ群保持部材37では、外周面側の直進キー53,55と内周面側の直進溝65,67とが同位置に形成されており、該部の肉厚が他の部位と略同等となっている。
【0014】
さて、第2レンズ群保持部材33は、その先端部に放射状に3本のフォロアピン69が植設されており、これらフォロアピン69がズームカム環11の先端側内周面に形成された環状溝71に係合している。また、第2レンズ群保持部材33は、その外周面に90゜間隔で2組4本の直進キー73,75が形成されており、第3レンズ群保持部材35と同様に、これら直進キー73,75が第4レンズ群保持部材37の直進溝65,67に摺動自在に嵌合しているため、第4レンズ群保持部材37との相対回動が規制される。したがって、第2レンズ群保持部材33は、ズームカム環11が回動しても、第4レンズ群保持部材37(すなわち、固定筒3)と相対回動せず、かつ光軸L方向にも移動しない。尚、ズームカム環11には、環状溝71に連続するかたちで前方が開口した3本の導入溝77が形成されており、組立時においては環状溝71にフォロアピン69を導入可能であるが、フォロアピン69と導入溝77との位相はズームカム環11の通常回動範囲内では一致しない。
【0015】
一方、第5レンズ群保持部材39の先端部外周面には雄ヘリコイドねじ81が形成される一方、第1レンズ群保持部材31の内周面には雌ヘリコイドねじ83が形成されており、これら雄ヘリコイドねじ81と雌ヘリコイドねじ83とが螺合している。ズーム環5と第1レンズ群保持部材31との間にはフォーカス駆動環85が介装されており、フォーカス駆動環85の内周面に形成された直進溝87に第1レンズ群保持部材31の外周面に形成された直進キー89が係合することにより、フォーカス駆動環85と第1レンズ群保持部材31とが同時に回転する。フォーカス駆動環85には、その先端部にマニュアル操作に供されるフォーカス環91が外嵌すると共に、後端部外周面に図示しない駆動ギヤと噛み合うセクタギヤ93が形成されている。図中、符号95はフォーカス駆動環85の後端部内周面に形成された環状突起であり、この環状突起95が固定筒3の内周面に形成された前後部係止環97,99により挟まれることで、フォーカス駆動環85の光軸L方向への移動が防止される。
【0016】
以下、本実施形態の作用を述べる。
被写体に対してズーミングを行う場合、撮影者は、ズーム環5を適宜回動させる。すると、ズーム環5と一体にズームカム環11が回動し、ズームカム環11の第1〜第3カム溝43,47,51にフォロアピン41,45,49が係合していることにより、第3〜第5レンズ群保持部材35,37,39が光軸Lに沿って進退する。また、第1レンズ群保持部材31も、ヘリコイドねじ81,83を介して連結されているため、第5レンズ群保持部材39と一体に進退する。
【0017】
ところがこの際、第2レンズ群保持部材33は、フォロアピン69がズームカム環11の環状溝71に係合していることにより、前述したように、固定筒3と相対回動せず、かつ光軸L方向にも移動しない。すなわち、本実施形態では、第2レンズ群保持部材33は、固定筒3より前方に位置しながら固定筒3との間に相対移動がなく、第2レンズ群保持部材33に保持された第2レンズ群32が固定レンズ群となるのである。尚、フォロアピン69の外径に対する環状溝71の幅の余裕を小さくすれば、第2レンズ群保持部材33のがたつきが少なくなり、第2レンズ群32の確実な支持が可能となる。
【0018】
被写体に対してマニュアルフォーカシングを行う場合、撮影者は、フォーカス環91を介してフォーカス駆動環85を適宜回動させる。すると、第1レンズ群保持部材31は、直進溝87および直進キー89を介してフォーカス駆動環85と同角度回動し、その雄ヘリコイドねじ81が第5レンズ群保持部材39の雌ヘリコイドねじ83に対して螺進する。これにより、第1レンズ群保持部材31は、光軸Lに沿って雄ヘリコイドねじ81の螺進した分だけ進退し、マニュアルフォーカシングが実現される。また、オートフォーカシング時には、カメラ側の駆動源に連結した駆動ギヤが回転すると、フォーカス駆動環85のセクタギヤ93が駆動ギヤに噛み合っていることから、フォーカス駆動環85が正逆いずれかの方向に回転する。これにより、マニュアルフォーカシング時と同様に、第1レンズ群保持部材31が光軸Lに沿って進退し、オートフォーカシングが実現される。
【0019】
次に、第2〜第5レンズ群保持部材33,35,37,39間における支持形態とその作用について述べる。
本実施形態では、これらレンズ群保持部材33,35,37,39間の支持は、内側のレンズ群保持部材の外周面に形成された直進キー(例えば、第4レンズ群保持部材37側の直進キー53,55)と、外側のレンズ群保持部材の内周面に形成された直進溝(例えば、第5レンズ群保持部材39側の直進溝57,59)とが摺動自在に嵌合することでなされ、他の部位においては各レンズ群保持部材どうしが遊嵌している。したがって、各レンズ群保持部材の支持状態は、直進キーと直進溝との嵌合状態(両者間の間隙)のみに依存することになり、比較的容易に高い支持精度を得ることが可能になる他、支持精度を向上させるべく行う金型の修正等も比較的容易になる。
【0020】
一方、各レンズ群保持部材33,35,37,39は必ずしも同一の素材から製造されないため、例えば、合成樹脂射出成型品のレンズ群保持部材(ここでは、第3レンズ群保持部材35とする)がアルミ合金ダイカスト成型品のレンズ群保持部材(ここでは、第4レンズ群保持部材37とする)の内側に位置することもあり、素材の熱膨張率の相違により、外気温の上昇する夏期等においては、第3レンズ群保持部材35の外径増大量が第4レンズ群保持部材37の内径増大量より大きくなる。そのため、レンズ群保持部材どうしを摺動自在に嵌合させた従来装置では、嵌合寸法に相対摺動を阻害しないだけのマージンを設ける必要があり、これが支持精度を低下させる要因となっていた。
【0021】
ところが、本実施形態では、このような状況に至っても、両レンズ群保持部材35,37が遊嵌しているため、第3レンズ群保持部材35の外周面と第4レンズ群保持部材37の内周面とは当接しない。この場合、図5に示したように、第3レンズ群保持部材35側の直進キー61,63が第4レンズ群保持部材37側の直進溝65,67内に若干侵入することになるが、直進溝65,67の深さ寸法に所定のマージンがとられているため、両レンズ群保持部材35,37間の相対摺動には影響がない。
【0022】
以上述べたように、本実施形態のズームレンズ鏡筒では、ズームカム環11を介して第2レンズ群保持部材33を保持するようにしたため、第2レンズ群32を鏡筒の前方に配置しながら、固定筒3を徒に延設する必要がなくなると共に、固定筒3や他のレンズ群保持部材35,37,39等の形状を簡素なものとすることができた。また、レンズ群保持部材33,35,37,39間の支持を、内側のレンズ群保持部材の外周面に形成された直進キーと、外側のレンズ群保持部材の内周面に形成された直進溝とを嵌合させることにより行わせるようにしたため、レンズ群保持部材の製造が容易になると同時に、各レンズ群保持部材35,37,39の支持精度も向上させることができた。
【0023】
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限られるものではない。例えば、上記実施形態では、固定側レンズ群保持部材(第2レンズ群保持部材)に植設したフォロアピンをズームカム環に形成した環状溝に係合させるようにしたが、固定側レンズ群保持部材の外周面に環状溝を形成し、この環状溝にズームカム環の内周に突設した係合突起を係合させるようにしてもよい。また、上記実施形態では、各レンズ群保持部材33,35,37,39間の支持に供される直進キーと直進溝とを各々4本としたが、3本あるいは5本以上としてもよい。また、上記実施形態は、本発明を5群のレンズ群から構成されたズームレンズ鏡筒に適用したものであるが、4群以下あるいは6群以上のレンズ群から構成されるズームレンズ鏡筒に適用してもよい。更に、ズーム機構やフォーカス機構の具体的構成等についても、上記実施形態での例示に限られるものではなく、設計上の都合等により適宜変更可能である。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、マウントに対して固定される固定筒と、この固定筒に対して回動自在に係合すると共に、該固定筒に対して光軸方向の移動が規制されるズーム環と、このズーム環と連動して回動すると共に、前記固定筒に対して光軸方向の移動が規制されるズームカム環と、前記固定筒に対して光軸方向に移動するレンズ群を保持する第1のレンズ群保持部材と、前記固定筒に対して光軸方向に移動しないレンズ群を保持する第2のレンズ群保持部材とを備えたズームレンズ鏡筒において、前記第1のレンズ群保持部材と前記第2のレンズ群保持部材とが光軸方向に相対移動自在に嵌合し、かつ、該第2のレンズ群保持部材と前記ズームカム環との間に回動のみ許容する係止手段が形成されたものとしたため、固定筒に対して進退しないズームカム環に第2のレンズ群保持部材が回動自在に支持されるため、固定筒を第2のレンズ群保持部材の近傍にまで延設する必要がなくなると共に、固定筒や各レンズ群保持部材の形状の簡素化により製造が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るズームレンズ鏡筒の縦断面図である。
【図2】図1中のA−A断面図である。
【図3】図1中のB−B断面図である。
【図4】実施形態に係る主要部品の展開図である。
【図5】実施形態の作用を示す説明図である。
【符号の説明】
3‥‥固定筒
5‥‥ズーム環
11‥‥ズームカム環
31‥‥第1レンズ群保持部材
33‥‥第2レンズ群保持部材
35‥‥第3レンズ群保持部材
37‥‥第4レンズ群保持部材
39‥‥第5レンズ群保持部材
41‥‥フォロアピン
43‥‥第1カム溝43
45‥‥フォロアピン
47‥‥第2カム溝
49‥‥フォロアピン
51‥‥第3カム溝51
52‥‥直進案内溝
53,55‥‥直進キー
57,59‥‥直進溝
61,63‥‥直進キー
65,67‥‥直進溝
69‥‥フォロアピン
71‥‥環状溝
73,75‥‥直進溝
L‥‥光軸

Claims (8)

  1. マウントに対して固定される固定筒と、
    この固定筒に対して回動自在に係合すると共に、該固定筒に対して光軸方向の移動が規制されるズーム環と、
    このズーム環と連動して回動すると共に、前記固定筒に対して光軸方向の移動が規制されるズームカム環と、
    前記固定筒に対して光軸方向に移動するレンズ群を保持する第1のレンズ群保持部材と、
    前記固定筒に対して光軸方向に移動しないレンズ群を保持する第2のレンズ群保持部材とを備えたズームレンズ鏡筒において、
    前記第1のレンズ群保持部材と前記第2のレンズ群保持部材とが光軸方向に相対移動自在に嵌合し、かつ、該第2のレンズ群保持部材と前記ズームカム環との間に回動のみ許容する係止手段を有し、
    前記固定筒が備えられた部分は、前記係止手段よりも前記マウント側であることを特徴とするズームレンズ鏡筒。
  2. マウントに対して固定される固定筒と、
    この固定筒に対して回動自在に係合すると共に、該固定筒に対して光軸方向の移動が規制されるズーム環と、
    このズーム環と連動して回動すると共に、前記固定筒に対して光軸方向の移動が規制されるズームカム環と、
    前記固定筒に対して光軸方向に移動するレンズ群を保持する第1のレンズ群保持部材と、
    前記固定筒に対して光軸方向に移動しないレンズ群を保持する第2のレンズ群保持部材とを備えたズームレンズ鏡筒において、
    前記第1のレンズ群保持部材と前記第2のレンズ群保持部材とが光軸方向に相対移動自在に嵌合し、かつ、該第2のレンズ群保持部材と前記ズームカム環との間に回動のみ許容する係止手段を有し、
    前記固定筒が備えられた部分は、前記第2のレンズ群保持部材に保持された前記レンズ群よりも前記マウント側であることを特徴とするズームレンズ鏡筒。
  3. 前記固定筒が備えられた部分は、前記第2のレンズ群保持部材に保持された前記レンズ群よりも前記マウント側であることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ鏡筒。
  4. 前記係止手段は、前記ズームカム環に形成された環状溝と、前記第2のレンズ群保持部材に形成されて該環状溝に係合するフォロアであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のズームレンズ鏡筒。
  5. 前記ズームカム環には、前記第2のレンズ群保持部材に形成されたフォロアを前記環状溝に導く導入溝が形成されたことを特徴とする、請求項4記載のズームレンズ鏡筒。
  6. 前記第1のレンズ群保持部材と前記第2のレンズ群保持部材とは、どちらか一方に形成された直進キーが他方に形成された直進溝に摺動自在に嵌合していることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のズームレンズ鏡筒。
  7. 前記固定筒が備えられた部分は、前記ズームカム環の少なくとも一部よりも前記マウント側であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のズームレンズ鏡筒。
  8. 前記第1のレンズ群保持部材に保持された前記レンズ群は、前記第2のレンズ群保持部 材に保持された前記レンズ群よりも前記マウント側であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のズームレンズ鏡筒。
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