JP3961295B2 - 脱水反応生成物及び/又はその重合体の製造方法 - Google Patents
脱水反応生成物及び/又はその重合体の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3961295B2 JP3961295B2 JP2002003867A JP2002003867A JP3961295B2 JP 3961295 B2 JP3961295 B2 JP 3961295B2 JP 2002003867 A JP2002003867 A JP 2002003867A JP 2002003867 A JP2002003867 A JP 2002003867A JP 3961295 B2 JP3961295 B2 JP 3961295B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reaction
- reaction product
- dehydration reaction
- acid
- polymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体送液操作を含んでなる脱水反応生成物及び/又はその重合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
脱水反応生成物やその重合体の製造方法は、エステル化やアミド化等の脱水反応を伴う反応により生成する各種のエステルやアミド等の製造や、これらエステルやアミド等を(メタ)アクリル酸エステル系単量体や(メタ)アクリル酸アミド系単量体等として重合することによる重合体の製造に適用されている。このような重合体は、例えば、セメント添加剤(セメント分散剤)、炭酸カルシウム、カーボンブラック、インク等の顔料分散剤、スケール防止剤、石膏・水スラリー用分散剤、石炭・水スラリー(CWM)用分散剤、増粘剤等の化学製品に好適に用いられることになる。
【0003】
ところで、脱水反応生成物やその重合体の製造方法では、各種の流体を送液するための操作、すなわち流体送液操作を含むことになる。脱水反応生成物を製造する方法では、例えば、酸触媒を用いてエステル化反応を行うエステル化反応工程を含む場合、酸触媒が存在すると水と接触した際に生成物が加水分解するおそれがある。このため、通常ではエステル化反応工程の終了後に酸触媒を中和剤の水溶液で中和する工程が行われることになる。このとき、中和剤を水溶液として送液する流体送液操作を含むことになる。また、脱水反応生成物から重合体を製造する方法では、例えば、逐次添加を行う重合工程を含む場合、通常では重合工程における逐次添加物を流体として送液する流体送液操作を含むことになる。
【0004】
しかしながら、流体送液操作において不具合が生じることにより、流体である中和剤の送液ができなくなったり、遅延したりすると、脱水反応生成物の加水分解が生じることになる。このように、加水分解が生じると、脱水反応生成物の純度が低下することになり、また、該脱水反応生成物を重合反応に付することにより重合体を製造する場合に、加水分解生成物が重合に関与しない不純物となり、純度が低下したり、重合体の品質や性能が低下したりすることになる。
【0005】
一方、脱水反応生成物から重合体を製造する方法では、例えば、脱水反応生成物を逐次添加する場合、脱水反応生成物の重合体の製造工程でわずかなゲル状物やガラス片や金属片等の異物により流体送液操作に不具合が生じるおそれがある。このような場合にも、逐次添加物の送液ができなくなったり、遅延したりすることになり、得られる重合体の分子量や分子量分布等が設定通りにならないことになる。
【0006】
これらの流体送液操作における不具合は、重合体から製造される化学製品の性能や品質を低下させる原因となる。例えば、セメント分散剤は、コンクリート等のセメント組成物の流動性を向上させると共に、硬化物の強度や耐久性等も向上させる作用を有するものであるが、不純物が混入したり、重合体の性能や品質が低下したりすると、土木・建築構造物等の硬化物の強度や耐久性等が低下して安全性の低下や修復コストの増大等の問題が生じることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、流体送液操作を含んでなる脱水反応生成物及び/又はその重合体の製造方法であって、流体の送液遅延を抑制することにより、製造工程での不具合の発生や、セメント分散剤等の各種の化学製品の性能や品質の低下を充分に抑制することができる脱水反応生成物及び/又はその重合体の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、流体送液操作を含んでなる脱水反応生成物及び/又はその重合体の製造方法であって、上記流体送液操作は、流体の流路に少なくとも2基のストレーナーを並列に設置することにより流体の送液遅延を抑制する脱水反応生成物及び/又はその重合体の製造方法である。
【0009】
本発明はまた、流体送液操作を含んでなる脱水反応生成物及び/又はその重合体の製造方法であって、上記流体送液操作は、流体の流路に少なくとも2基のポンプを並列に設置することにより流体の送液遅延を抑制する脱水反応生成物及び/又はその重合体の製造方法でもある。
【0010】
本発明者らは、高品質の脱水反応生成物やそれを用いて製造される重合体を効率良く製造するべく鋭意研究を進めた結果、通常では反応槽に各種の流体を送液するための操作、すなわち流体送液操作を含むことになるが、流体の送液遅延(供給遅延)を抑制することにより、製造工程での不具合の発生を抑制し、しかも、脱水反応生成物を用いて製造される重合体を含有する各種の化学製品の性能や品質を向上することができることにまず着目し、このような流体の送液遅延を抑制する手段を見出した。具体的には、(1)流体送液操作における流体の流路に関し、1つのストレーナーに不具合が生じても代わりのストレーナーに切り換えることができるようにすること、(2)1つのポンプに不具合が生じても代わりのポンプに切り換えることができるようにすることにより、送液遅延を抑制して上記課題をみごとに解決することができることに想到し、本発明に到達したものである。また、このような流体送液操作における流体の送液遅延を抑制する手段を有する脱水反応生成物及び/又はその重合体の製造方法により得られる生成物が高品質のものとなることから、この生成物をセメント添加剤用重合体等の製造原料として好適に用いることができることも見出した。
以下に、本発明を詳述する。
【0011】
本発明の脱水反応生成物及び/又はその重合体の製造方法は、流体送液操作を含んでなる。脱水反応生成物及び/又はその重合体の製造方法とは、脱水反応生成物の製造方法、脱水反応生成物の重合体の製造方法、又は、これらの方法を続けて行う製造方法を意味する。脱水反応生成物の重合体の製造方法とは、脱水反応生成物から重合体を製造する方法である。脱水反応生成物の製造方法における通常実施される形態では、脱水反応工程に続けて、必要に応じて中和工程、溶剤留去工程等を含んでなり、脱水反応生成物の重合体の製造方法における通常実施される形態では、重合工程、中和工程等を含んでなる。なお、本発明の脱水反応生成物の重合体の製造方法における脱水反応生成物としては、エステル系単量体やアミド系単量体等を適用することが可能である。
【0012】
先ず、上記流体送液操作における流体の送液遅延の抑制方法について説明する。上記流体送液操作は、(1)流体の流路に少なくとも2基のストレーナーを並列に設置することにより、また、(2)流体の流路に少なくとも2基のポンプを並列に設置することにより流体の送液遅延を抑制することになる。本発明では、これらの方法(1)及び(2)のうちいずれか一方又は両方を行うことになり、両方を行うと、流体の送液遅延を抑制することがより確実となることから好ましい。なお、流体の送液遅延を抑制するとは、流体の送液ができなくなったり、流体の送液が設定した送液速度や送液時間よりも遅延したりすることを抑制することである。
【0013】
上記流体送液操作における流体としては特に限定されず、例えば、脱水反応生成物の製造方法では、反応原料、酸触媒、重合禁止剤、脱水溶剤、ゲル化防止剤等が挙げられ、脱水反応生成物の重合体の製造方法では、逐次添加物等が挙げられ、これらの流体については後に詳述する。また、流路とは、流体が通過する通路である。流体の性質や状況に応じて用いればよく、例えば、鋼管・鋳鉄管・ステンレス管・銅管・鉛管・塩化ビニル管等の円管が用いられる。
【0014】
上記ストレーナーとは、本明細書においてはろ過手段を行うことができる装置を意味し、例えば、ポンプ保護用のストレーナー、ポールフィルター、金網等を用いることができ、特に限定されるものではない。また、上記ポンプとしては、流体を送液することができる装置であれば特に限定されるものではない。ポンプとしては、(1)ピストンポンプやプランジャーポンプ等の往復ポンプ、(2)タービンポンプやボリュートポンプ等の遠心ポンプ、(3)ギアポンプ等の回転ポンプ、等を挙げることができる。
【0015】
上記流体送液操作において、少なくとも2基のストレーナーを並列に設置するには、例えば、1つの流路を分岐させて少なくとも2基のストレーナーを設置し、各ストレーナーからの流路を合流させることにより行うことができる。また、同様に、少なくとも2基のポンプを並列に設置するには、例えば、1つの流路を分岐させて少なくとも2基のポンプを設置し、各ポンプからの流路を合流させることにより行うことができる。この場合、ストレーナーやポンプの設置数としては、2基以上であれば特に限定されず、例えば、多くするほど流体の送液遅延を抑制することがより確実となるが、流体送液操作にかかるコストの点から、2基とすることが好ましい。このような流体送液操作における流体の送液遅延の抑制方法を図1(1)〜(3)を用いて説明する。
【0016】
図1(1)は、本発明における流体送液操作において、流体の流路に2基のストレーナーを並列に設置した場合を例示した概念図である。この図では、1つの流路を2つに分岐させて2基のストレーナーを設置し、各ストレーナーからの流路を合流させることにより行う一形態が示されている。この形態では、各ストレーナーに切り替えが可能であり、その流路を合流させた流路にポンプが設置され、このポンプにより流体を送液できるような構成となっている。
【0017】
図1(2)は、本発明における流体送液操作において、流体の流路に2基のポンプを並列に設置した場合を例示した概念図である。この図では、1つの流路を2つに分岐させて2基のポンプを設置し、各ポンプに切り替えが可能であり、その流路を合流させることにより行う一形態が示されている。この形態では、各ポンプにより流体を送液できるような構成となっている。
【0018】
図1(3)は、本発明における流体送液操作において、流体の流路に2基のストレーナーと2基のポンプとをそれぞれ並列に設置し、各ストレーナーとポンプとが直列となるようにした場合を例示した概念図である。この図では、1つの流路を2つに分岐させて2基のストレーナーと2基のポンプとを設置し、各ポンプからの流路を合流させることにより行う一形態が示されている。この形態では、各ポンプを適宜切り替えて流体を送液できるような構成となっている。
【0019】
上記図1(1)〜(3)において、矢印の向きは流体の送液方向を示している。この場合、図1(1)及び(3)に示すように、ポンプの前にストレーナーが設置されるようにすることが好ましい。これにより、例え、ゲル状物、ガラス片、金属片等が入ってもポンプが破損することを防止することができる。
【0020】
上記流体送液操作では、ストレーナーやポンプの前後(流体の入口側と吐出口側)にバルブを設置し、いずれか一方のストレーナーやポンプに流体が通過するように前後のバルブを開け、もう一方のストレーナーやポンプに流体が通過しないように前後のバルブを閉めることにより、流体が通過しているストレーナーやポンプに不具合が生じて流体の送液ができなくなったり、流体の送液が設定した送液速度や送液時間よりも遅延したりしたときにもう一方のストレーナーやポンプに流体を通過させるように切り換えることができるようにすることが好ましい。これにより、流体の送液遅延を効果的に抑制することが可能となる。また、流量計により流体の送液速度等を測定し、ストレーナーやポンプに不具合が生じていないか監視することが好ましい。流量計としては、例えば、オリフィス計、ピトー管、ロータメータ、電磁式流量計等が挙げられる。なお、ストレーナーやポンプに不具合が生じるとは、ゲル状物、ガラス片、金属片等によりストレーナーやポンプが詰まったり、破損や故障したりして任意に使用できなくなることである。
【0021】
本発明では、脱水反応生成物の製造方法が、酸触媒を用いてエステル化反応を行うエステル化反応工程を含み、上記流体送液操作が、上記エステル化反応の後に上記酸触媒の中和剤を水溶液として送液することにより行われることが好ましい。これにより、エステル化物の製造方法において、流体である中和剤水溶液の送液遅延が抑制されるため、酸触媒が中和されて失活する前にエステル化物の加水分解が進行することがより確実に抑制される。従って、エステル化反応による脱水反応生成物の純度が向上し、また、脱水反応生成物を重合反応に付することにより重合体を製造する場合に、加水分解生成物により純度が低下したり、重合体の品質や性能が低下したりすることをより確実に抑制することが可能となる。
【0022】
本発明ではまた、脱水反応生成物の重合体の製造方法が、逐次添加を行う重合工程を含み、上記流体送液操作が、上記重合工程における逐次添加物を流体として送液することにより行われることが好ましい。これにより、脱水反応生成物の重合体の製造方法において、逐次添加物の送液遅延が抑制されるため、逐次添加物の送液速度をより確実に設定通りとすることが可能となる。従って、得られる重合体の分子量や分子量分布等を適切にすることができることになる。この場合、上記逐次添加物が、上記脱水反応生成物を含むものであると、例えば、本発明の脱水反応生成物の製造方法により得られる脱水反応生成物を含むものであると、本発明の作用効果をより発揮させることができることから好ましい。このような逐次添加物は、脱水反応生成物の他に、後に詳述するような重合体を製造するための他の単量体成分や添加物が含まれていても含まれていなくてもよい。
【0023】
本発明では更に、脱水反応生成物及び/又はその重合体が、セメント添加剤の製造原料として用いられることが好ましい。すなわち本発明の製造方法を用いて製造される脱水反応生成物から得られる重合体や、本発明の製造方法を用いて製造される重合体をセメント添加剤の製造原料として用いることが好ましい。これにより、セメント添加剤の製造において、その性能や品質が低下することが抑制されて安定的に製造することが可能となる。
【0024】
次に、脱水反応生成物の製造方法として、脱水反応工程に続けて、必要に応じて中和工程、溶剤留去工程等を含んでなる方法について説明する。
上記脱水反応工程は、例えば、反応槽、コンデンサ及び該反応槽と該コンデンサとを接続する連結管を必須とする脱水反応装置を用いて行われる。このような脱水反応装置を用いて、反応槽により脱水反応を行いつつ、コンデンサを用いて凝縮液化操作を行うことになる。
上記脱水反応工程では、反応槽、コンデンサ、それらをつなぐ連結管以外の装置を用いてもよく、用いなくてもよいが、脱水反応が化学平衡となる場合には、反応によって生成される生成水を反応槽から取り除くと反応が進行することから、コンデンサに水分離器を接続することが好ましい。
【0025】
上記脱水反応工程では、(1)反応槽中で生成する生成水を取り除きやすくするため、反応液に脱水溶剤を混合し、該脱水溶剤と生成水とを共沸させることにより気化された留出物を生じさせる操作、(2)該留出物が反応槽とコンデンサとを接続する配管を通過してコンデンサに入り、該コンデンサ中で留出物を凝縮液化させる操作、(3)凝縮液化された留出物をコンデンサに接続された水分離器中で脱水溶剤と生成水とに分離する操作、(4)分離された脱水溶剤を反応槽中に還流させる操作、等の蒸留操作が行われることになる。
【0026】
上記脱水反応工程は、アルコールと(メタ)アクリル酸とを含む反応液をエステル化反応させてエステルを生成する工程、及び/又は、アミンと(メタ)アクリル酸とを含む反応液をアミド化反応させてアミドを生成する工程であることが好ましい。これらの工程において反応原料とされる化合物はそれぞれ単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの工程が加水分解生成物を形成しやすいため、本発明の作用効果を充分に発揮させることができることになる。なお、本明細書中、上記のエステルやアミドをそれぞれエステル化物やアミド化物ともいう。
【0027】
上記エステル化反応に使用されるアルコールとしては、水酸基を有する化合物であれば特に限定されず、例えば、アルコール類、フェノール類、ジオール類、3価以上のアルコール類、ポリオール類等が挙げられる。例えば、アルコール類としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノール、2−エチルブタノール、n−オクタノール、1−ドデカノール、1−オクタデカノール、2−エチルヘキサノール、シクロヘキサノール、アリルアルコール、3−メチル−3−ブテン−1−オール等の1級アルコール;iso−プロピルアルコール、2−ブタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、2−ヘプタノール、3−ヘプタノール、メチルアミルアルコール、2−オクタノール、ノニルアルコールや、日本触媒社製「ソフタノール(商品名)」等の炭素数12〜14のアルコール等の2級アルコール;tert−ブタノール、tert−ペンタノール等の3級アルコール等が挙げられ、フェノール類としては、フェノール、クレゾール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール等が挙げられ、ジオール類としては、モノエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、モノプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレンポリプロピレングリコール、ジエタノールアミン、N−ブチルジエタノールアミン等が挙げられ、3価以上のアルコール類やポリオール類としては、グリセリン、トリメチロールプロパン、1,3,5−ペンタントリオール、ペンタエリスリトール、グルコース、フラクトース、ソルビトール、グルコン酸、酒石酸、ポリビニルアルコール等が挙げられる。
【0028】
上記アルコールとしてはまた、上記本発明により製造される脱水反応生成物をセメント添加剤用重合体の製造原料として用いる場合には、下記一般式(1)で表される化合物を含有することが好ましく、このような化合物は、アルコールにおける主成分として含有されることが好ましい。この場合、アルコール中には付加的にその他の成分を含んでいても含んでいなくてもよい。
【0029】
R1O(R2O)nH (1)
式(1)中、R1は、炭素数1〜30の炭化水素基を表す。R2Oは、同一又は異なって、炭素数2〜18、好ましくは炭素数2〜8のオキシアルキレン基を表す。nは、R2Oで表されるオキシアルキレン基の平均付加モル数を表し、0〜300、好ましくは2〜300の数である。なお、平均付加モル数とは、当該化合物1モル中における当該繰り返し単位のモル数の平均値を意味する。
【0030】
上記R1の炭素数が30を超えたり、上記R2Oの炭素数が18を超えたりすると、エステル化物を製造原料として得られる重合体の水溶性が低下し、セメント添加剤等に用いる場合の用途性能、すなわちセメント分散性能等が低下するおそれがある。また、上記nが300を超えると、一般式(1)で表される化合物と(メタ)アクリル酸との反応性が低下するおそれがある。
【0031】
上記R1やR2Oの好適な炭素数の範囲は、エステル化物の使用用途により設定されることになる。例えば、エステル化物をセメント添加剤用重合体の製造原料として用いる場合には、R1としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、ノニル基、2−エチルヘキシル基、デシル基、ドデシル基、ウンデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基、ヘンエイコシル基、ドコシル基等のアルキル基;フェニル基等のアリール基;ベンジル基、ノニルフェニル基等のアルキルフェニル基;シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;アルケニル基;アルキニル基等が挙げられる。これらの中でも、炭素数1〜18の直鎖又は枝分かれ鎖のアルキル基及びアリール基とすることが好ましい。より好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、フェニル基である。
【0032】
上記R2Oとしては、例えば、オキシエチレン基、オキシプロピレン基、オキシブチレン基、オキシスチレン基等が挙げられ、これらの中でも、オキシエチレン基、オキシプロピレン基、オキシブチレン基が好ましい。なお、R2Oは、一般式(1)で表される化合物を構成する繰り返し単位であり、各繰り返し単位は同一であってもよく、異なっていてもよい。このうち、2種以上の異なる繰り返し単位を有する場合には、各繰り返し単位はブロック状に付加していてもよく、ランダム状に付加していてもよく、特に限定されるものではない。
【0033】
上記nの範囲についても、エステル化物の使用用途により設定されることになり、例えば、エステル化物をセメント添加剤用重合体の製造原料として用いる場合には、2〜300とすることが好ましい。より好ましくは、5〜200であり、更に好ましくは、8〜150である。また、増粘剤等として用いる場合には、10〜250とすることが好ましい。より好ましくは、50〜200である。
【0034】
上記nが0の場合には、水との溶解性や沸点の点から、上記R1は、炭素数4以上の炭化水素基であることが好ましい。すなわちnが0の場合には、特にメタノールやエタノール等のアルコールでは低沸点のため生成水と共に蒸発して生成水中に溶解することにより、当該アルコール原料の一部が反応系外に留去され、目的とするエステル化物の収率が低下することから、これを防止するためである。
【0035】
上記アミド化反応に使用されるアミンとしては特に限定されず、例えば、アンモニア;メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ドデシルアミン、セチルアミン等の脂肪族第一アミン類;ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジアミルアミン等の脂肪族第二アミン類;トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン等の脂肪族第三アミン類;アリルアミン、ジアリルアミン等の脂肪族不飽和アミン類;シクロプロピルアミン、シクロブチルアミン、シクロヘキシルアミン等の脂環式アミン類;アニリン、モノメチルアニリン、ジメチルアニリン、ジフェニルアニリン等の芳香族モノアミン類;o−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン等の芳香族ジアミン類;α−ナフチルアミン、β−ナフチルアミン等のアミノナフタリン類;ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ジプロピレントリアミン、トリプロピレンテトラミン、テトラプロピレンペンタミン等のポリアルキレンポリアミン類;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ポリエチレングリコール(モノ)アミン、ポリエチレングリコール(ジ)アミン等のオキシエチレンアミン類;尿素、チオ尿素等の尿素類;ポリエチレンイミン、ポリエチレンイミンへのエチレンオキサイド付加物、ポリエチレンイミンへのプロピレンオキサイド付加物等の高分子類等が挙げられる。
【0036】
上記エステル化反応やアミド化反応では、(メタ)アクリル酸と共に、又は、(メタ)アクリル酸に代えて、その他のカルボキシル基を有する不飽和単量体を用いることができる。カルボキシル基を有する不飽和単量体とは、少なくともカルボキシル基と不飽和結合を有する単量体である。具体的には、クロトン酸、チグリン酸、シトロネル酸、ウンデシレン酸、エライジン酸、エルカ酸、ソルビン酸、リノール酸等の不飽和モノカルボン酸類;マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、メサコン酸、イタコン酸等の不飽和ジカルボン酸類等やこれらのエステル等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0037】
上記エステル化反応やアミド化反応においては、必要に応じて、反応系に触媒を添加して行ってもよく、触媒の存在下で反応を行うことが好ましい。特にエステル化反応では酸触媒が好適であり、反応を速やかに進行させることができる。このような酸触媒としては、水和物及び/又は水溶液の形態で用いてもよく、例えば、硫酸、メタンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸水和物、キシレンスルホン酸、キシレンスルホン酸水和物、ナフタレンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸水和物、トリフルオロメタンスルホン酸、「Nafion(商品名、デュポン社製)」レジン、「Amberlyst 15(商品名)」レジン、リンタングステン酸、リンタングステン酸水和物、塩酸等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0038】
上記酸触媒の中でも、後述する脱水溶剤と水との共沸温度や反応温度等の点から、常圧(1013hPa)における沸点が高いもの、具体的には、常圧における沸点が150℃以上であるものが好ましい。より好ましくは、200℃以上である。このような酸触媒としては、例えば、硫酸(常圧における沸点:317℃)、パラトルエンスルホン酸(沸点:185〜187℃/13.3Pa(0.1mmHg))、パラトルエンスルホン酸水和物、メタンスルホン酸(沸点:167℃/1333.2Pa(10mmHg))等が挙げられる。これらの中でも、パラトルエンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸水和物を用いることが好適である。
【0039】
上記酸触媒の使用量としては、所望の触媒作用を有効に発現することができる範囲であれば特に限定されず、例えば、0.4ミリ当量/g以下とすることが好ましい。0.4ミリ当量/gを超えると、エステル化反応時に反応系内で形成されるジエステルの量が増加し、それらを用いて合成されるセメント添加剤用重合体のセメント分散能が低下するおそれがある。より好ましくは、0.36〜0.01ミリ当量/gであり、更に好ましくは、0.32〜0.05ミリ当量/gである。なお、酸触媒の使用量(ミリ当量/g)とは、反応に使用した酸触媒のH+の当量数(ミリ当量)を、反応原料の合計仕込み量(g)で割った値で表され、具体的には、下記式により算出される値を意味する。
【0040】
【数1】
【0041】
上記酸触媒の使用量としてはまた、各種の化学製品用途に適用される重合体の製造原料となるエステル化物やアミド化物の有用性や、このような適用用途に要求される基本性能である分散性能等に悪影響を及ぼすことになるゲル状物発生の防止・抑制の点から、反応原料の合計重量に対する酸触媒中の酸の重量の比をX(重量%)とし、酸触媒中の水和物及び/又は水溶液として存在する水分の重量の比をY(重量%)とした場合に、0<Y<1.81X−1.62
の関係式を満足することが好ましい。
【0042】
上記関係式について具体例を挙げて説明すれば、例えば、パラトルエンスルホン酸一水和物を例にとると、反応原料の合計重量に対するパラトルエンスルホン酸の重量の比がX(重量%)であり、反応原料の合計重量に対する一水和物として存在する水分の重量の比がY(重量%)であるのであって、決して、酸触媒以外の酸成分として、例えば、原料の(メタ)アクリル酸等や水分すなわちエステル化反応により生ずる反応生成水等は、上記XやYの対象物とはなり得ない。
【0043】
上記酸触媒の使用量が上記関係式を満足しない場合には、例えば、Yが0であると、酸触媒中に水和物及び/又は水溶液として存在する水分が存在しないこととなり、エステル化反応時に反応系内で形成されるゲルの量が増加し、それらを用いて合成されるセメント分散剤用重合体等の用途性能として、例えば、セメント分散能等が低下するおそれがある。また、Y≧1.81X−1.62であると、エステル化反応時に反応系内で形成されるゲルの量が増加し、上記と同様となる。
上記酸触媒の反応系への添加方法としては、一括、連続又は順次行ってもよいが、作業性の面からは、反応槽に、反応原料と共に一括で仕込むことが好ましい。
【0044】
上記エステル化反応やアミド化反応は、重合禁止剤の存在下で行われることが好ましい。これにより、反応原料中の不飽和カルボン酸とその生成物であるエステル化物及び/又はアミド化物の重合を防止することできる。このような重合禁止剤としては、公知の重合禁止剤が使用でき、特に限定されず、例えば、フェノチアジン、トリ−p−ニトロフェニルメチル、ジ−p−フルオロフェニルアミン、ジフェニルピクリルヒドラジル、N−(3−N−オキシアニリノ−1,3−ジメチルブチリデン)アニリンオキシド、ベンゾキノン、ハイドロキノン、メトキノン、ブチルカテコール、ニトロソベンゼン、ピクリン酸、ジチオベンゾイルジスルフィド、クペロン、塩化銅(II)等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、溶解性の点から、フェノチアジン、ハイドロキノン、メトキノンを用いることが好ましい。これらは、脱水反応工程においても溶剤留去工程においても極めて有効に重合禁止能を発揮することができる点から極めて有用である。
【0045】
上記重合禁止剤の使用量としては、反応原料であるアルコール、アミン及び酸の合計仕込量を100重量%とすると、0.001〜1重量%とすることが好ましい。0.001重量%未満であると、重合禁止能の発現が充分でなく、反応原料や生成物の重合を有効に防止しにくくなり、1重量%を超えると、エステル化物中に残留する重合禁止剤量が増えるため、品質及び性能が低下するおそれがあり、また、過剰に添加することに見合う効果も得られず、経済的な面から不利となるおそれがある。より好ましくは0.001〜0.1重量%である。
【0046】
上記エステル化やアミド化反応における脱水反応操作としては、脱水溶剤がなくても行えるが、脱水溶剤を用いて行うことにより、例えば、反応系外に生成水と脱水溶剤とを共沸させ、凝縮液化して生成水を分離除去させながら還流させることにより行うことが好ましい。これにより、エステル化反応やアミド化反応で生成する反応生成水を効率よく共沸させることができることになる。このような脱水溶剤としては、水と共沸する溶剤であれば特に限定されず、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、ジオキサン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、クロロベンゼン、イソプロピルエーテル等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、水との共沸温度が150℃以下であるものが好ましく、60〜90℃であるものがより好ましい。このような脱水溶剤として具体的には、シクロヘキサン、トルエン、ジオキサン、ベンゼン、イソプロピルエーテル、ヘキサン、ヘプタン等が挙げられる。水との共沸温度が150℃を超えると、反応時の反応系内の温度管理や留出物の凝縮液化処理等の制御等を含む取り扱い性が低下するおそれがある。
【0047】
上記脱水溶剤を用いる脱水反応操作において、脱水溶剤の使用量としては、反応原料であるアルコール、アミン及び酸の合計仕込量を100重量%とすると、0〜100重量%とすることが好ましい。100重量%を超えると、過剰に添加することに見合う効果が得られず、また、反応温度を一定に維持するために多くの熱量が必要となり、経済的な面から不利となるおそれがある。より好ましくは、2〜50重量%である。
【0048】
上記脱水反応工程において、エステル化反応やアミド化反応は、回分式や連続式いずれの反応操作方法によっても行い得るが、回分式で行うことが好ましい。また、反応条件としては特に限定されず、反応が円滑に進行する条件であればよいが、例えば、反応温度としては、30〜180℃とすることが好ましい。より好ましくは、60〜130℃であり、更に好ましくは、90〜125℃であり、最も好ましくは、100〜120℃である。30℃未満であると、脱水溶剤の還流が遅くなり、脱水に時間がかかる他、反応が進行しにくくなるおそれがあり、180℃を超えると、反応原料の一部が分解することにより、エステル化物やアミド化物により得られる重合体において、セメント分散性能等の各種用途における分散性能や増粘特性の低下や、反応原料の重合、留出物への反応原料の混入量の増加、エステル化物やアミド化物の性能及び品質の劣化等が生じるおそれがある。
【0049】
上記反応条件において、反応時間としては、後述するように反応率が70%以上に達するまでとすることが好ましい。より好ましくは、80%以上に達するまで、更により好ましくは98%以上に達するまでである。通常では、1〜100時間、好ましくは3〜60時間である。また、反応圧力としては、常圧又は減圧下のいずれで行ってもよいが、設備面から、常圧下で行うことが好ましい。
【0050】
上記エステル化反応やアミド化反応の反応率としては、70%以上となるように設定することが好ましい。70%未満であると、製造されるエステルやアミドの収率が不充分であり、これを重合原料として得られるセメント添加剤用重合体等の用途性能、すなわちセメント分散能等が低下するおそれがある。より好ましくは、70〜99%、更に好ましくは、80〜98%である。なお、上記反応率とは、反応原料であるアルコールやアミンの仕込み時及び反応終了時の量の比率であって、例えば、下記測定条件で液体クロマトグラフィー(LC)により各々のピーク面積として測定することにより、下記式により算出される値(%)である。
【0051】
【数2】
【0052】
反応率測定条件
解析装置:Waters社製 Millennium クロマトグラフィーマネージャー(商品名)
検出器:Waters社製 410 RI検出器(商品名)
使用カラム:GLサイエンス社製 イナートシルODS−2(内径4.6mm、長さ250mm)(商品名) 3本
カラム温度:40℃
溶離液:水8946g、アセトニトリル6000g及び酢酸54gを混合して、30%水酸化ナトリウム水溶液でpH4.0に調整した溶液を用いる。
流速:0.6ml/min
【0053】
本発明の脱水反応生成物の製造方法では、脱水反応工程において酸触媒を用いた場合には、酸触媒や(メタ)アクリル酸を中和する中和工程を行うことが好ましい。これにより、触媒が活性を失い、エステル化反応やアミド化反応により得られる脱水反応生成物の加水分解が抑制され、重合に関与しない不純物の発生が抑制された結果、重合体の品質や性能の低下を抑制することが可能となる。また、脱水溶剤を用いた場合には、該脱水溶剤を取り除くため、脱水溶剤を留去する溶剤留去工程を行うことが好ましい。
【0054】
上記中和工程の方法としては、例えば、エステル化反応やアミド化反応の終了後、酸触媒を中和剤で中和することにより行う方法が好ましい。
上記中和剤としては、酸触媒を中和できるものであれば特に制限はない。例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属、アルカリ土類金属の水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸リチウム等のアルカリ金属、アルカリ土類金属の炭酸塩;アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミン類等を挙げることができ、これらが1種又は2種以上使用される。また、中和剤の形態としては特に限定されず、例えば、アルカリ水溶液の形態とすることが好ましい。
【0055】
上記中和工程では、酸触媒や(メタ)アクリル酸が中和されることになるが、酸触媒の全部と、(メタ)アクリル酸の一部が中和されるように設定することが好ましい。この場合、中和される(メタ)アクリル酸は、エステル化反応やアミド化反応後の残りの(メタ)アクリル酸を100重量%とすると、20重量%以下、好ましくは、0.01〜5重量%であることが好ましい。なお、酸触媒と(メタ)アクリル酸とでは、酸触媒の方が酸強度が大きいため、酸触媒から中和されることになる。
【0056】
上記中和工程における中和方法では、脱水溶剤中でエステル化反応やアミド化反応を行う場合には、アルカリと共に多量の水を反応系に添加することが好ましい。すなわち多量の水がない状態では、アルカリが脱水溶剤に難溶であるために濃い状態で系内に浮遊し、このような高濃度のアルカリの浮遊は中和に消費されるまでの長時間にわたって消失せず、エステル化物やアミド化物の加水分解を引き起こすことになる。この場合、水の添加量としては、アルカリの使用形態にもよるが、例えば、40〜60重量%のアルカリ水溶液を中和剤として添加する場合には、アルカリ水溶液とは別に、アルカリ水溶液の1重量部に対して、通常5〜1000重量部とすることが好ましい。より好ましくは、10〜100重量部である。5重量部未満であると、アルカリが反応系内で不均一になるおそれがあり、1000重量部を超えると、生産性を確保するために中和槽が別途必要となる等、生産コストが上昇するおそれがある。
【0057】
上記中和工程における中和温度としては、例えば、90℃以下とすることが好ましい。より好ましくは、0〜80℃である。更により好ましくは25〜65℃である。90℃を超えると、添加される中和剤が加水分解の触媒として作用し、加水分解生成物を多量に生成するようになるおそれがある。80℃以下であると、加水分解生成物の生成がより充分に抑制されることになるが、0℃未満であると、反応液が粘稠になることに起因して攪拌がしにくくなる他、反応後に水を留去するため所定の温度まで昇温するのに長時間を要したり、室温よりも低い温度まで降温するのに新たに冷却手段(装置)を設けたりする必要が生じて生産コストが上昇するおそれがある。
【0058】
上記溶剤留去工程において、脱水溶剤の留去方法としては特に限定されず、例えば、脱水溶剤のみを留出するようにして留去してもよく、他の適当な添加剤を加えて留去してもよいが、水を用いて脱水溶剤と共沸させて留去することが好ましい。この場合、中和工程が行われたことにより、反応系内に酸触媒やアルカリが実質的に存在しないため、水を加えて昇温しても加水分解反応が起こらない。このような方法により、より低い温度で効率よく脱水溶剤を除去することができることになる。
【0059】
上記留去方法の条件としては、反応系内の脱水溶剤を好適に留出(蒸発)させるように設定すれば特に限定されず、例えば、溶剤留去中の反応槽内の液温(常圧下)としては、水を用いる場合には、通常80〜120℃とすることが好ましい。より好ましくは、90〜110℃である。また、水を用いない場合には、通常80〜160℃とすることが好ましい。より好ましくは、90〜150℃である。上記のいずれの場合にも、上記温度よりも低いと、脱水溶剤を蒸発させるのに充分な温度(熱量)とはならないおそれがあり、上記温度よりも高いと、重合を引き起こすおそれがある他、多くの熱量が大量の低沸点原料の蒸発に消費されるおそれがある。反応槽内の圧力としては、常圧下又は減圧下いずれで行ってもよいが、設備面から、常圧下で行うことが好ましい。
上記溶剤留去工程において用いる装置系としては、脱水反応工程で用いた装置系をそのまま使用することが好ましい。
【0060】
本発明の脱水反応生成物の製造方法により得られる脱水反応生成物は、各種の重合体、すなわちセメント分散剤や炭酸カルシウム、カーボンブラック、インク等の顔料分散剤、スケール防止剤、石膏・水スラリー用分散剤、石炭・水スラリー(CWM)用分散剤、増粘剤等の化学製品に用いられる重合体を製造するための製造原料として好適に適用されることになる。
【0061】
以下では、本発明の脱水反応生成物の製造方法により得られる脱水反応生成物を製造原料とするセメント分散剤用重合体を製造する方法や、該セメント分散剤用重合体を含有するセメント添加剤を製造する方法、該セメント添加剤を使用する方法について説明する。
【0062】
上記セメント分散剤用重合体としては、得られた脱水反応生成物と不飽和カルボン酸系単量体を必須成分とする単量体を重合して得られるポリカルボン酸系重合体等が挙げられる。このようなポリカルボン酸系重合体の重合方法としては特に制限はなく、例えば、重合開始剤を用いての溶液重合や塊状重合等の公知の重合方法を採用できる。
【0063】
上記不飽和カルボン酸系単量体としては例えば、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、チグリン酸、シトロネル酸、ウンデシレン酸、エライジン酸、エルカ酸、ソルビン酸、リノール酸等の不飽和モノカルボン酸類;マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、メサコン酸、イタコン酸等の不飽和ジカルボン酸類;これらのジカルボン酸とアルコールのモノエステル類等を挙げることができ、それらの一価金属塩、二価金属塩、アンモニウム塩、有機アミン塩等が挙げることができる。
【0064】
ポリカルボン酸系重合体には、必要に応じて不飽和カルボン酸系単量体以外の単量体を共重合させることもできる。このような単量体としては、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリルアルキルアミド等の不飽和アミド類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類;ビニルスルホン酸、(メタ)アリルスルホン酸、スルホエチル(メタ)アクリレート、2−メチルプロパンスルホン酸(メタ)アクリルアミド、スチレンスルホン酸等の不飽和スルホン酸類やそれらの一価金属塩、二価金属塩、アルモニウム塩、有機アミン塩類;スチレン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル類;炭素数1〜18、好ましくは1〜15の脂肪族アルコールやベンジルアルコール等のフェニル基を有するアルコールと(メタ)アクリル酸とのエステル類;ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート;ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アリルエーテル等が挙げられる。
【0065】
上記ポリカルボン酸系重合体は、特定の重量平均分子量を有する重合体であることが好ましい。例えば、下記測定条件のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(以下、「GPC」という)によるポリエチレングリコール換算での重量平均分子量としては、例えば、500〜500000であることが好ましい。500未満であると、セメント添加剤の減水性能が低下するおそれがあり、500000を超えると、セメント添加剤の減水性能、スランプロス防止能が低下するおそれがある。より好ましくは、5000〜300000であり、最も好ましくは8000〜100000の範囲である。
【0066】
上記GPCは、溶離液貯蔵槽、溶離液の送液装置、オートサンプラー、カラムオーブン、カラム、検出器、データ処理機等から構成される。例えば、下記の市販の装置を組み合わせることにより測定条件を設定して分子量を測定することができる。
【0067】
分子量測定条件
機種 :LCモジュール1plus(商品名、WATERS社製)
検出器:示差屈折計(RI)410示差屈折計(商品名、WATERS社製)
溶離液:0.05M 酢酸ナトリウム、アセトニトリル/イオン交換水=40/60混合液を酢酸でpHを6に調整したものを使用する。
溶離液の流量:1.0ml/min
カラム:
TSK−GEL ガードカラム(内径6mm、長さ40mm)
+TSK−GEL G−4000SWXL(内径7.8mm、長さ300mm)
+TSK−GEL G−3000SWXL(内径7.8mm、長さ300mm)
+TSK−GEL G−2000SWXL(内径7.8mm、長さ300mm)
(いずれも商品名、東ソー社製)
カラムオーブンの温度:40℃
【0068】
検量線:検量線は、標準試料の分子量や数、ベースラインの引き方、検量線近似式の作製方法等により変化する。このため、以下の条件を設定することが好ましい。
1.標準試料
標準試料には、市販の標準ポリエチレンオキシド(PEO)と標準ポリエチレングリコール(PEG)を使用する。標準試料には、次の分子量のものを使用することが好ましい。
1470、4250、7100、12600、24000、46000、85000、219300、272500(合計9点)
これらの標準試料は、以下の点に配慮して選択した。
(1)分子量900以上の標準試料を7点以上使用する。
(2)分子量900〜2000の標準試料を少なくとも1点含む。
(3)分子量2000〜60000の標準試料を少なくとも3点含む。
(4)分子量200000±30000の標準試料を少なくとも1点含む。
(5)分子量270000±30000の標準試料を少なくとも1点含む。
【0069】
2.ベースラインの引き方
分子量の上限:水平で安定なベースラインからピークが立ち上がる点とする。
分子量の下限:主ピークの検出が終了した点とする。
3.検量線の近似式
上記標準試料を用いて作製した検量線(「溶出時間」対「log分子量」)は3次式の近似式を作製し、これを計算に用いる。
【0070】
上記ポリカルボン酸系重合体を含有するセメント分散剤では、良好なセメント分散性能及びスランプ保持性能を発揮することができるが、必要により、ポリカルボン酸系重合体以外の公知のセメント添加剤(セメント分散剤)を更に配合してもよい。
【0071】
上記セメント分散剤ではまた、空気連行剤、セメント湿潤剤、膨張剤、防水剤、遅延剤、急結剤、水溶性高分子物質、増粘剤、凝集剤、乾燥収縮低減剤、強度増進剤、硬化促進剤、消泡剤等を配合することができる。
このようにして得られるセメント分散剤は、セメントや水を含有するセメント組成物として、例えば、ポルトランドセメント、ビーライト高含有セメント、アルミナセメント、各種混合セメント等の水硬セメントや、石膏等のセメント以外の水硬性材料に用いられることになる。
【0072】
上記セメント分散剤の水硬性材料への添加量としては、従来のセメント分散剤に比較して少量の添加でも優れた効果を発揮することになるが、例えば、水硬セメントを用いるモルタルやコンクリート等に使用する場合には、セメントの重量を100重量%とすると、0.001〜5重量%となるような比率の量を練り混ぜの際に添加すればよい。0.001重量%未満であると、セメント分散剤の作用効果が充分に発揮されないおそれがあり、5重量%を超えると、その効果は実質的に頭打ちとなり、経済性の面からも不利となるおそれがある。より好ましくは、0.01〜1重量%である。これにより、高減水率の達成、スランプロス防止性能の向上、単位水量の低減、強度の増大、耐久性の向上等の各種の作用効果を奏することになる。
【0073】
【発明の実施の形態】
本発明の脱水反応生成物の製造方法について、装置構成の一実施形態の概略図を示した図2及び図3を用いて説明する。なお、このような実施形態は本発明の代表的な一例であり、本発明の実施形態はこれに限られるものではない。
【0074】
図2では、先ず所定温度まで昇温して脱水反応工程を行った後、所定温度まで降温して中和工程を行い、次いで所定温度まで昇温し脱水溶剤の溶剤留去工程を行うための装置構成が示されている。このような装置構成では、反応槽101内で脱水反応時に生成される反応生成水を含む留出物を留出させ、ゲル状物の発生を防止しながらコンデンサ125にて凝縮液化した後に、水分離器127にて反応生成水を分離除去し、残りの留出物をポンプ142により所定の溶剤循環速度で還流させて反応槽101に戻す循環機構が形成されている。このような循環機構では、反応槽101上部と向流又は並流接触形式の縦型多管式熱交換器(コンデンサ)125の塔頂部とが配管123により連結され、コンデンサ125の下底部と水分離器127の上部とが配管129により連結されることにより、反応槽101と水分離器127とが配管129で繋がっている。
以下では、脱水反応としてエステル化反応を行う場合について説明する。
【0075】
上記反応槽101は、内部ヒータ等の直接加熱方式、外部ジャケット等の間接の熱交換方式等の熱交換手段として、加庄スチーム等を熱媒体に使用し得る外部ジャケット102が設けられている。このような反応槽の内部の材料としては特に限定されず、公知の材料が使用できるが、例えば、SUS製、好ましくは、耐蝕性の点から、SUS304、SUS316、SUS316L、より好ましくは、SUS316、SUS316L等が挙げられる。また、反応槽の内部にグラスライニング加工等が施されて反応原料及び生成物に対して不活性なものとしてもよい。
【0076】
上記反応槽101内には、反応温度を計測するための温度センサ(図示せず)が適当な数カ所の部位に取り付けられている。このような温度センサは、反応温度を規定の温度に保つのに必要な装置機構等を制御するための制御部本体(図示せず)に電気的に接続されている。上記装置機構としては、例えば、反応槽101に取り付けられたジャケット102等が挙げられる。
【0077】
上記コンデンサ125の材質としては、SUS304、SUS316、SUS316L等のSUS製や炭素鋼(CS)等、公知のものが使用できる。ゲル状物の発生をより低減するために、内面を鏡面仕上げやグラスライニング加工されたコンデンサを使用できるが、加工やメンテナンスにかかるコストの点から、SUS304、SUS316、SUS316L、好ましくは、SUS316、SUS316L等のSUS製のコンデンサを用いることが好ましく、このようなコンデンサを用いた場合でも、本発明の作用効果を発揮させることができる。
【0078】
上記コンデンサ125の伝熱面積としては、反応槽の容積等によって異なるが、例えば、反応槽30m3では、50〜500m2とすることが好ましい。より好ましくは、100〜200m2である。このようなコンデンサに使用される冷却媒体としては、例えば、水やオイル等が挙げられる。
【0079】
上記水分離器127としては、材質をSUS製とすることが好ましく、その内部には仕切板131が設けられており、仕切板131で区切られた2つの室133及び134が形成されている。このうち、コンデンサ125で凝縮液化された留出物が貯められる側の室133の下部と反応生成水の処理タンク135とが配管137により連結されている。処理タンク135には廃水用の配管139が連結され、水分離器127のもう一方の室134の下部と反応槽101とが配管141で連結され、この配管141には、反応槽101内の反応生成水と共沸する脱水溶剤を貯蔵する脱水溶剤貯蔵タンク143と連結された配管145が合流(連結)されている。また、合流点の手前(水分離器127側)の配管141の経路上には循環ポンプ142が設置され、合流点の後方(反応槽101側)の配管141の経路上には流量計144が設けられている。更に、該流量計144には、計測される流量を積算し、溶剤循環速度を算出するための流量計測システム本体(図示せず)と電気的に接続されている。
【0080】
上記反応槽101に、アルコール原料用のステンレススチール(例えば、SUS316)製の原料貯蔵タンク103、(メタ)アクリル酸原料用の原料貯蔵タンク105、酸触媒用の触媒貯蔵タンク107、及び、脱水反応後に酸触媒を中和処理するための中和剤(中和剤水溶液)を貯蔵したカーボンスチール(例えば、高炭素鋼)製の中和剤貯蔵タンク111が備えられ、それぞれ配管113、115、117及び121により連結されている。また、脱水反応時の反応系(反応槽101)内の重合を防止するための重合禁止剤を貯蔵した重合禁止剤貯蔵タンク109、及び、エステル化反応終了後の脱水溶剤の留去時の系内(反応槽101)での重合を防止するための水溶性重合禁止剤を貯蔵した水溶性重合禁止剤貯蔵タンク110が、それぞれ配管119及び120により反応槽101と連結されている。
【0081】
上記図2ではまた、中和剤貯蔵タンク111に連結された配管121に2基のストレーナー162及び163と、2基のポンプ164及び165とがそれぞれ並列に設置され、また、ストレーナー162及びポンプ164と、ストレーナー163及びポンプ165とがそれぞれ直列となるように設置されている。また、ストレーナー162の前(入口側)とポンプ164の後ろ(吐出口側)とにバルブ166及び167が設置され、ストレーナー163の前とポンプ165の後ろとにバルブ168及び169が設置されている。更に、流量計(図示せず)が設置されて、中和剤の送液速度等が監視できるようになっている。この図では、バルブ166及び167が開けられ、バルブ168及び169が閉められ、これにより、中和剤がストレーナー162及びポンプ164が設置されている流路を通過して反応槽101に送液されるように設定されている。この場合に、中和剤が通過するストレーナー162やポンプ164に不具合が生じて中和剤の送液ができなくなったり、中和剤の送液が設定した送液速度よりも遅延したりしたときに、バルブ166及び167を閉め、バルブ168及び169を開けてもう一方のストレーナー163及びポンプ165を用いて中和剤を送液させることにより、中和剤の送液遅延をより確実に抑制することが可能となる。このように中和剤の送液遅延を抑制することにより、本発明の作用効果を効果的に発揮することができるが、図2の実施形態における他の流体についても適用可能である。
【0082】
上記原料貯蔵タンク105では、(メタ)アクリル酸が重合しやすく、例えば、メタクリル酸では、長期の保存や熱等によっても重合するため、通常では0.1重量%メトキノン等の微量の重合禁止剤が(メタ)アクリル酸に添加されている。また、図2では、常時30〜40℃に保温するため、ポンプ116を用いた外部ジャケット150(保温手段)を有する循環経路151が設けられ、(メタ)アクリル酸原料を常に30〜40℃に保持して重合しないように循環させるような装置構成となっている。
【0083】
上記原料貯蔵タンク105、配管115、ポンプ116及び循環経路151内部には、腐食性を有する(メタ)アクリル酸による腐食を防止するため、合成樹脂等の耐食性材料によるライニング加工が施されているものを使用することが好ましい。同様に、触媒貯蔵タンク107、配管117、ポンプ157にも、酸触媒による腐食を防止するため、テフロン(登録商標)、塩化ビニル等合成樹脂等の耐酸性材料によるライニング加工が施されているものを使用することが好ましく、ポンプ157にはマグネットポンプを用いることが好ましい。重合禁止剤の貯蔵タンク109、ゲル化防止剤の貯蔵タンク147、159には、攪拌装置を備えている(図示せず)。粉末状の重合禁止剤を溶剤に溶解させる場合には、充分に攪拌を行い、完全に溶解させることが好ましい。しかしながら、何らかの原因で完全に溶解していない重合禁止剤又はゲル化防止剤の溶液を、ポンプ(図示せず)で送液すると、ポンプは閉塞を起こし停止することがある。このような事態は、溶解さえ充分であれば起こり得ないことであるが、これら重合禁止剤又はゲル化防止剤の溶液を送液するポンプには、少々のスラリー状の液体が送液されても滞りなく送液を継続できるポンプが好ましい。また、溶剤に溶解した重合禁止剤又はゲル化防止剤を送液する場合には、テフロン(登録商標)、バイトン(商品名)等の耐薬性の材料でシールされたポンプを使用することが好ましい。この様な条件を満たすポンプとしては、モーノポンプ(兵神装備社製)に適当なシールを施すのが最適である。また、反応槽101の下部には、エステル化反応により反応槽101内部に合成されたエステル化物やアミド化物を回収するための配管153が連結されている。
【0084】
上記図2では更に、コンデンサ125におけるゲル状物の発生を抑制するため、コンデンサ125の塔頂部には噴霧ノズル126が設けられており、この噴霧ノズル126は、留出物のゲル化防止用のゲル化防止剤を貯蔵するゲル化防止剤貯蔵タンク147と配管149により連結されている。
【0085】
上記循環機構の一部は、脱水反応後に、系内(反応槽101内)の生成物であるエステル化物やアミド化物を含有する溶液から脱水溶剤を含む留出物を留出し、ゲル状物の発生を防止しながら凝縮液化した後に、脱水溶剤を含む留出物を系外に除去するための循環機構としても利用されている。また、上記図2では、脱水溶剤を含む留出物のゲル化を防止するため、新たにコンデンサ125の塔頂部に設けられた噴霧ノズル126に、水溶性重合禁止剤を溶かした水溶液(以下、単に「水溶性ゲル化防止剤」ともいう)を貯蔵する水溶性ゲル化防止剤貯蔵タンク159が配管161により連結されている。
【0086】
上記図2では、以上の装置構成により、以下に説明するように脱水反応生成物の製造が行われることになる。
先ず、脱水反応工程として、反応槽101内部に、各原料貯蔵タンク103及び105、触媒貯蔵タンク107、重合禁止剤貯蔵タンク109、並びに、脱水溶剤貯蔵タンク143より、配管113、115、117、119及び配管145を介した配管141を通じて、反応原料であるアルコール及び(メタ)アクリル酸、酸触媒、重合禁止剤及び脱水溶剤をそれぞれ所定量を仕込み、適宜設定された反応温度、ジャケット温度、圧力等の反応条件でエステル化反応やアミド化反応を行う。これにより逐次生成する反応生成水は、反応槽101内に仕込まれた脱水溶剤と共沸され配管123を通じて留出されることになる。留出されてきたガス流体、すなわち溶剤−水共沸物である留出物は、コンデンサ125に通され凝縮液化される。また、上記図2では、ゲル化防止剤貯蔵タンク147より配管149を通じてコンデンサ125の塔頂部に設けられた噴霧ノズル126から所定量のゲル化防止剤を連続的に滴下して、ガス流体や凝縮液化物である留出物と並流接触させている。
【0087】
次いで、凝縮液化された留出物は、コンデンサ125の下部より配管129を通じて水分離器127の室133に貯められ、水相と溶剤相の2層に分離されることになる。このうち、下層部の反応生成水は、室133の下部より配管137を通じて逐次抜かれ、反応生成水の処理タンク135に貯められる。そして、処理タンク135内で、必要に応じて、環境基準(廃水基準)値を満足するように化学的又は生物学的に処理された後、配管139を通じて、本装置系外に廃水される。一方、水分離器127において、低沸点原料を含有する溶剤相は、仕切板131をオーバーフローして隣の室134に貯められる。そして、溶剤相は該室134の下部よりポンプ142により配管141を通じて所定の溶媒循環速度で還流され反応槽101に戻されることになる。
【0088】
更に、中和工程として、脱水反応終了後、降温し反応槽101の内温(液温)が、例えば、60℃以下に降温するまで、反応槽101の外部ジャケット102に冷媒を通じて降温し、その後は所定温度以下を維持するように適宜調整しながら、中和剤貯蔵タンク111より配管121を通じて反応槽101内に、多量の水により所定の濃度まで薄められたアルカリ水溶液(中和剤)を添加することにより酸触媒や(メタ)アクリル酸の一部を部分中和することになる。このとき、中和剤の添加、すなわち送液に支障をきたすことがないため、反応槽101内で酸触媒が存在することによる加水分解がより確実に抑制されることになる。
【0089】
上記中和工程が終了後、溶剤留去工程として、常圧下に、反応槽101の外部ジャケット102に熱媒(加圧スチーム)を通じて所定の温度まで昇温することにより、反応槽101内の脱水溶剤及び部分中和処理の際に加えられている多量の水の他、(メタ)アクリル酸等の未反応の低沸点原料も共沸されて、配管123を通じて留出されることになる。留出されてきたガス流体である溶剤−水共沸物は、コンデンサ125に通され凝縮液化されることになる。
【0090】
上記溶剤留去工程において凝縮液化された留出物は、留出した脱水溶剤を反応槽101に還流させない以外は、上記脱水反応工程における凝縮液化された留出物と同様に処理されることになる。
【0091】
上記溶剤留去工程においては、溶剤と共に脱水反応工程に比して多量の水がコンデンサ125に入る。重合性化合物がゲル化するのを防止するため、水溶性ゲル化防止剤貯蔵タンク159より配管161を通じてコンデンサ125の塔頂部に設けられた噴霧ノズル126から所定量の水溶性ゲル化防止剤を連続的に滴下して、留出物と接触させることが好ましい。
【0092】
上記溶剤留去工程の後、反応槽101内に、配管(図示せず)により連結されている水貯蔵タンク(図示せず)又は上水管(図示せず)より調整水を添加して所望の脱水反応生成物の水溶液を得ることになる。得られる脱水反応生成物の水溶液は、配管153より回収(貯蔵)される。なお、得られる脱水反応生成物をセメント添加剤用重合体等の製造に用いる場合には、脱水反応生成物を単量体成分の1つとして、図3に示すような反応槽201を用いて重合を行ってもよく、反応槽101で重合を行ってもよい。このようにしてセメント添加剤の主要組成成分となり得る重合体を合成することができる。
【0093】
図3では、製造された脱水反応生成物を重合用原料として調製した後、この重合用原料を反応槽に逐次添加しつつ、重合工程を行うための装置構成が示されている。このような装置構成では、反応槽101により製造された脱水反応生成物を重合用原料貯蔵タンク203に送液し、更に反応槽201に送液するための送液機構が形成されている。このような送液機構では、反応槽101の下底部と重合用原料貯蔵タンク203の上部とが配管204により連結され、重合用原料貯蔵タンク203の下底部と反応槽201の上部とが配管205及び217により連結されている。また、配管205は、後述するように逆止弁216及びスタティックミキサー223を介して配管217に連結されている。
【0094】
上記重合工程では、反応槽201内部に、重合用原料貯蔵タンク203より、配管205を通じて、重合用原料を逐次添加物として送液して逐次添加し、適宜設定された反応温度、ジャケット温度、圧力等の反応条件で重合を行う。このとき、重合用原料貯蔵タンク203に反応槽101で製造された脱水反応生成物以外の単量体や連鎖移動剤、水、溶剤等を混合させてもよく、これらや重合開始剤を別の原料貯蔵タンク(図示せず)に仕込んでおいて反応槽201内部に送液したり、反応槽201に直接仕込んだりしてもよい。
【0095】
上記図3ではまた、重合用原料貯蔵タンク203に連結された配管205が分岐し、そこに2基のストレーナー207及び208が並列に設置され、ストレーナー207の前(入口側)と後ろ(吐出口側)とにバルブ211及び212が設置され、ストレーナー208の前と後ろとにバルブ213及び214が設置されている。また、ストレーナー207及び208からの流路を合流させた流路にポンプ209及び流量計(図示せず)が設置され、このポンプにより流体を送液できるような構成となっている。この図では、バルブ211及び212を開け、バルブ213及び214を閉めることにより、重合用原料貯蔵タンク203にある逐次添加物がストレーナー207が設置されている流路を通過して、ポンプ209を介して反応槽201に送液されるように設定され、逐次添加物が通過するストレーナー207に不具合が生じて逐次添加物の送液ができなくなったり、逐次添加物の送液が設定した送液速度よりも遅延したりしたときに、バルブ211及び212を閉め、バルブ213及び214を開けてもう一方のストレーナー208を用いて逐次添加物を送液させることにより、逐次添加物の送液遅延をより確実に抑制することが可能となる。このように逐次添加物の送液遅延を抑制することにより、本発明の作用効果を効果的に発揮することができるが、図3の実施形態における他の流体(図示せず)についても適用可能である。
【0096】
上記図3において、反応槽201の構造や内部の材料は、反応槽101と同様とし、重合用原料貯蔵タンク203の構造や内部の材料、貯蔵方法は、原料貯蔵タンク105と同様とし、配管204及び205や、ストレーナー207及び208、ポンプ209の内部の材料は、配管115やポンプ116と同様とすることが好ましい。
【0097】
上記重合工程の後、反応槽201内で成分調製を適宜行って所望の重合体の溶液を得ることになる。得られる重合体の溶液は、配管206より回収(貯蔵)された後、各種の化学製品として調製されることになる。
【0098】
【実施例】
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明は、これら実施例のみに限定されるものではない。なお、「部」は、特に断りのない限り「重量部」を意味し、「%」は、「重量%」を意味する。
【0099】
実施例1 脱水反応生成物の製造例1〔エステル化〕
(1)脱水反応工程
温度計、攪拌機、生成水分離器及び縦型多管式熱交換器(コンデンサ)各1個を備えた外部ジャケット付円筒型反応槽にメトキシポリ(n=25)エチレングリコール33000部、メタクリル酸9640部、パラトルエンスルホン酸水和物の70%水溶液1334部、フェノチアジン10部及びシクロヘキサン2120部を仕込み、反応温度110〜120℃でエステル化反応を行った。
【0100】
反応槽には、内径3.0m、高さ3.8mの円柱の上部と下部を楕円曲面(2対1)とした俵型の反応槽を用いた。反応槽の容量は約30m3である。反応槽は、蒸気や温水による加熱ができる外部ジャケット、2段各3枚の後退翼((上段)羽根径1.05m、羽根幅0.12m、(下段)羽根径1.65m、羽根幅0.12m)及び邪魔棒を備えた攪拌装置、底部には反応液の抜き出し等に使用するフラッシュ弁、上部にはマンホールや原料投入口等を装備した。材質はSUS製とし、反応槽内部及び攪拌装置はグラスライニングとした。コンデンサには、縦型固定管板式熱交換器を作製して用いた。
【0101】
コンデンサは、胴部(シェル)内径0.85m、高さ4.0mの円柱の上部と下部を楕円曲面(2対1)とした俵型であり、内部には上下の管板及び7枚の邪魔板と、624本の伝熱管(チューブ)(外径24mm、内径20mm、長さ3.5m)等を装備した。伝熱面積は161m2である。材質はSUS304製とした。コンデンサは、塔頂部にゲル化防止剤の溶液を噴霧できる構造となっている。
【0102】
別途、溶解槽にフェノチアジン0.6部とシクロヘキサン600部を混合し、シクロヘキサンの還流開始(内温107℃)からエステル化反応終了までの間、コンデンサの塔頂部へモーノポンプ(兵神装備社製)を用いてスプレーノズルから噴霧した。また、反応槽の連結部にも、シクロキサンをスプレーノズルから噴霧して、メタクリル酸の重合を防止した。16時間でエステル化率が98.3%に達したのを確認した。
【0103】
(2)中和工程
反応槽に、内部に中和剤として4.2%水酸化ナトリウム水溶液を貯蔵し、内容量が約6m3のSUS304製の中和剤貯蔵タンク(内径1.6m、高さ2.6m)を、内径が40mmのSUS304製の配管により連結した。この配管に、図1(3)に示されるように、途中から分岐して再び合流させ、その間にストレーナー(スリーエム工業社製、100メッシュ)とポンプ(日機装社製、ノンシールポンプ、型番:HN23D−B2)、手動式ボールバルブを設置した。手動式ボールバルブは、各ストレーナーの入口側とポンプの各吐出側に設置した。また、流量計をポンプの吐出側の配管合流点後方に設置した。
【0104】
得られたエステル化反応液を65℃まで降温し、4.2%水酸化ナトリウム水溶液5470部及び水4520部を加えてパラトルエンスルホン酸の全部とメタクリル酸の一部を中和した。この際、中和剤貯蔵タンクと流量計の間に設けられたストレーナー及びポンプのうち一組に中和剤(水酸化ナトリウム水溶液)を通渦させ、中和剤の送液速度は最大として中和剤を投入した。この間、異物によるポンプの故障やストレーナーの詰まりも無く、所定量を60分で投入できた。
【0105】
中和工程後、エステル化率は98.0%となった。中和剤を60分以内で投入できたため、加水分解を抑制できた。ポンプの故障やストレーナーの詰まりが発生した場合には、もう一方の並列に設置したポンプに切り替えるように準備した。
【0106】
(3)溶剤留去工程
中和後98℃まで昇温し、シクロヘキサンを水との共沸で留去した。シクロヘキサンの留去中、コンデンサの塔頂部へハイドロキノン2部を含む水702部をモーノポンプで噴霧し、留出水に含まれるメタクリル酸の重合を防止した。シクロヘキサンを留去後、冷却してエステル化物の水溶液(M1)を得た。得られた水溶液(M1)は、別途設けた重合用原料貯蔵タンク(図3参照)に送液した。
【0107】
比較例1 脱水反応生成物の製造例2〔エステル化〕
上記実施例1の(2)中和工程での中和剤添加時間を検討する為に、所定量を120分かけて投入した以外は実施例1と同様に脱水反応生成物を得た。この場合、中和工程後エステル化率は97.7%となり、得られた水溶液(M2)のエステル化物の純度が低下した。
ポンプが故障したり、ストレーナーが詰まり、中和剤の供給が遅れると、加水分解が進行してエステル化物の純度が低下することが判明した。
【0108】
実施例2 セメント添加剤の製造例1〔重合〕
次に、温度計、攪拌機、滴下装置、窒素導入管、安全弁を備えたグラスライニング製反応容器に、水16440重量部を仕込み、攪拌しながら反応容器内を窒素ガスで置換し、窒素雰囲気下で水の温度を80℃まで加熱した。反応槽には、内径3.0m、高さ3.8mの円柱の上部と下部を楕円曲面(2対1)とした俵型の反応槽を用いた。反応槽の容量は約30m3である。反応槽は、蒸気や温水による加熱ができる外部ジャケット、2段各3枚の後退翼((上段)羽根径1.05m、羽板幅0.12m、(下段)羽根径1.65m、羽根幅0.12m)及び邪魔棒を備えた攪拌装置、底部には反応液の抜き出し等に使用するフラッシュ弁、上部にはマンホールや原料投入口等を装備した。材質はSUS製とし、反応槽内部及び攪拌装置はグラスライニングとした。
【0109】
一方、連鎖移動剤水溶液貯蔵タンクでメルカプトプロピオン酸192重量部と水1200重量部の連鎖移動剤水溶液を作製した。この連鎖移動剤水溶液1392部を重合用原料貯蔵タンクの単量体混合物水溶液(M1)26200重量部とスタティックミキサー(ノリタケ社製;T8−15−4PT)で混合しながら4時間かけて反応容器内に滴下した。連鎖移動剤水溶液貯蔵タンク(内容量:1m3、材質:SUS304)は、内径が40mmのSUS304製の配管により反応槽に連結した。
【0110】
この配管は、図3に示されるように途中から分岐して再び合流させ、その間にストレーナー2基(スリーエム工業社製、60メッシュ)とバルブを設置した。合流点後方にはポンプ(荏原製作所社製ポンプ、型番:QY664107)と流量計を設置した。ストレーナーとその両側のバルブの一組は閉じ、もう一組のバルブは開いて合成を開始した。単量体混合物水溶液の滴下開始と同時に、重合開始剤として過硫酸アンモニウム250重量部を水2000重量部に溶解した水溶液を5時間かけて滴下した。
【0111】
単量体混合物水溶液(M1)を3時間で19650重量部投入したとき、ストレーナーに異物による詰まりが発生した。連続的に単量体混合物を反応槽に供給する為に、閉じてあった一組のバルブを開いて、単量体混合物の供給を維続した。異物が詰まったストレーナーは、すぐに両側のバルブを閉じて掃除した。ストレーナーにはゲル状の異物0.5重量部があった。異物によるストレーナーの詰まりが生じたが、すぐに側管に切り替えることにより、所定量の単量体混合物水溶液を所定時間(4時間)で投入できた。
【0112】
重合開始剤の滴下終了後、更に1時間引き続いて反応温度を80℃に維持して重合反応を完結させ、反応溶液に49%水酸化ナトリウム水溶液3320重量部及び水7960重量部を加えてpH7まで中和して、重量平均分子量(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるポリエチレングリコール換算;以下、同様とする)20600の重合体水溶液(P1)を得た。
【0113】
比較例2 セメント添加剤の製造例2〔重合〕
上記実施例2で単量体混合物水溶液(M1)の供給停止の影響を検討する為に、供給開始3時間後にポンプを停止して、その1時間後にポンプを再起動した以外は、実施例2と同様にして重合体水溶液(P2)を得た。重合体水溶液(P2)の重量平均分子量は19600であった。なお、単量体混合物水溶液(M1)の供給停止中、連鎖移動剤水溶液および重合開始剤水溶液の供給も停止し、反応槽の内液の温度は80℃に維持した。
ポンプが故障したり、ストレーナーが詰まり、単量体混合物水溶液(M1)の供給が遅れると、重量平均分子量が低下することが判明した。
【0114】
【発明の効果】
本発明の脱水反応生成物及び/又はその重合体の製造方法は、上述の構成よりなるので、製造工程での不具合の発生を抑制し、得られる脱水反応生成物及び/又はその重合体を高品質なものとして各種の化学製品の性能や品質の低下を充分に抑制することができる。このような脱水反応生成物及び/又はその重合体は、セメント添加剤(セメント分散剤)や炭酸カルシウム、カーボンブラック、インク等の顔料分散剤、スケール防止剤、石膏・水スラリー用分散剤、石炭・水スラリー(CWM)用分散剤、増粘剤等の化学製品の製造原料として好適に用いることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の脱水反応生成物及び/又はその重合体の製造方法の流体送液操作における流体の送液遅延を抑制する方法を例示した概念図である。
【図2】本発明の脱水反応生成物の製造方法に用いられる装置構成の一形態を示した概略図である。
【図3】本発明の脱水反応生成物の重合体の製造方法に用いられる装置構成の一形態を示した概略図である。
【符号の説明】
101、201 反応槽
102、150、202 ジャケット
103 アルコール用の原料貯蔵タンク
105 (メタ)アクリル酸用の原料貯蔵タンク
107 触媒貯蔵タンク
109 重合禁止剤貯蔵タンク
110 水溶性重合禁止剤貯蔵タンク
111 中和剤貯蔵タンク
113、115、117、119、120、121、123、129、137、139、141、145、149、153、161、204、205、206、217 配管
116、142、157、164、165、209、221 ポンプ
125 コンデンサ
126 噴霧ノズル
127 水分離器
131 仕切板
133、134 水分離器内部の室
135 反応生成水の処理タンク
143 脱水溶剤貯蔵タンク
144 流量計
147 ゲル化防止剤貯蔵タンク
151 循環経路
159 水溶性ゲル化防止剤貯蔵タンク
162、163、207、208 ストレーナー
166、167、168、169、211、212、213、214、215 バルブ
203 重合用原料貯蔵タンク
216、222 逆止弁
220 連鎖移動剤貯蔵タンク
223 スタティックミキサー
Claims (2)
- 流体送液操作を含んでなる脱水反応生成物の製造方法であって、
該脱水反応生成物の製造方法は、酸触媒を用いてエステル化反応を行うエステル化反応工程を含み、
該流体送液操作は、該エステル化反応の後に該酸触媒の中和剤を水溶液として送液する操作を含み、流体の流路に少なくとも2基のストレーナー及び/又はポンプを並列に設置することにより流体である中和剤水溶液の送液遅延を抑制するものであり、
該エステル化反応工程は、アルコールと(メタ)アクリル酸とを含む反応液をエステル化反応させてエステルを生成する工程であり、
該脱水反応生成物は、セメント添加剤の製造原料として用いられる
ことを特徴とする脱水反応生成物の製造方法。 - 請求項1に記載の脱水反応生成物の製造方法によって得られる脱水反応生成物から重合体を製造する方法であって、
該重合体の製造方法は、逐次添加を行う重合工程を含み、該重合工程における逐次添加物を流体として送液する流体送液操作を含んでなり、
該流体送液操作は、流体の流路に少なくとも2基のストレーナー及び/又はポンプを並列に設置することにより流体の送液遅延を抑制するものであり、
該逐次添加物は、該脱水反応生成物を含むものであって、
該脱水反応生成物の重合体は、セメント添加剤の製造原料として用いられる
ことを特徴とする脱水反応生成物の重合体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002003867A JP3961295B2 (ja) | 2002-01-10 | 2002-01-10 | 脱水反応生成物及び/又はその重合体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002003867A JP3961295B2 (ja) | 2002-01-10 | 2002-01-10 | 脱水反応生成物及び/又はその重合体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003206262A JP2003206262A (ja) | 2003-07-22 |
| JP3961295B2 true JP3961295B2 (ja) | 2007-08-22 |
Family
ID=27643348
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002003867A Expired - Fee Related JP3961295B2 (ja) | 2002-01-10 | 2002-01-10 | 脱水反応生成物及び/又はその重合体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3961295B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102010000706A1 (de) * | 2010-01-06 | 2010-10-14 | Basf Se | Verfahren zum Fördern eines Stroms einer (Meth)acrylmonomere enthaltenden Flüssigkeit F |
| FR2976501B1 (fr) * | 2011-06-16 | 2013-05-31 | IFP Energies Nouvelles | Procede et dispositif de separation chromatographique a contre-courant simule utilisant deux adsorbeurs en parallele pour la production optimisee de paraxylene. |
-
2002
- 2002-01-10 JP JP2002003867A patent/JP3961295B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2003206262A (ja) | 2003-07-22 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2002161071A (ja) | 脱水反応生成物の製造方法及びそれに用いられる脱水反応装置 | |
| KR100563981B1 (ko) | 에스테르화물의 제조방법 및 그 장치 | |
| KR100488439B1 (ko) | 에스테르화물의 제조방법 | |
| JP2000159881A (ja) | エステル化物の製造方法 | |
| JP3961295B2 (ja) | 脱水反応生成物及び/又はその重合体の製造方法 | |
| JP3418580B2 (ja) | エステル化物の製造方法およびその装置 | |
| JP3850656B2 (ja) | 脱水反応生成物の製造方法 | |
| JP4066126B2 (ja) | ポリアルキレングリコール系単量体の貯蔵及び/又は移送方法 | |
| JP4549324B2 (ja) | 脱水反応生成物の製造方法 | |
| JP3910369B2 (ja) | アルコキシ(ポリ)アルキレングリコールを含むセメント添加剤用重合体原料の貯蔵及び/又は移送方法 | |
| JP3938321B2 (ja) | 化学反応物質の製造方法及びそれにより製造されてなるポリカルボン酸並びにセメント添加剤、分散剤、粉末洗剤用ビルダー及び液体洗剤用ビルダー | |
| JP4293759B2 (ja) | 洗浄水の利用方法 | |
| JP3418585B2 (ja) | エステル化物の製造方法およびその装置 | |
| JP3343227B2 (ja) | エステル化物の製造方法 | |
| JP2010065050A (ja) | 脱水反応生成物の製造方法 | |
| EP1383805B1 (en) | METHOD FOR PRODUCING CHEMICAL REACTIVE SUBSTANCE BASED on POLYCARBOXYLIC ACID | |
| JP2002166159A (ja) | 脱水反応生成物の製造方法 | |
| JP3390382B2 (ja) | エステル化物の製造方法 | |
| JP3094024B2 (ja) | エステル化物の製造方法 | |
| JP4197934B2 (ja) | 脱水反応生成物の製造方法 | |
| JP4007443B2 (ja) | 脱水反応生成物の製造方法 | |
| JP3685992B2 (ja) | 反応液の調製方法及びそれにより得られる反応液 | |
| JP4001518B2 (ja) | セメント分散剤用ポリカルボン酸系共重合体の製造方法 | |
| JP2001002778A (ja) | アルコキシポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステルの製造装置およびこれを用いてなる製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040115 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060801 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060926 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070116 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070315 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20070315 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070515 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070516 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100525 Year of fee payment: 3 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110525 Year of fee payment: 4 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |