JP3951085B2 - 歯磨組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯牙の清掃作用に優れ、しかも外観、経時での性状安定性の向上した歯磨組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来より、歯に付着したタバコのヤニや茶渋等の着色物質(ステイン)を除去するために様々な清掃方法が検討されている。中でもキレート剤、ポリエチレングリコール、特定の香料成分などの化学的な清掃成分を配合した歯磨剤と歯刷子によるブラッシングは、物理的清掃と化学的清掃の相乗作用により、簡便かつ短時間で効率的に歯牙の着色汚れ(ステイン)を除去することができる。
【0003】
化学的に歯の汚れを除去する成分としては、下記の如く様々な提案がなされている。
米国特許第3988433号公報:特定の有機ペルオキシドを配合した口腔用組成物。
米国特許第4183916号公報:カチオン界面活性剤とリンゴ酸とを併用した口腔用組成物。
特公昭48−43869号公報:芳香族環を有するエステルを配合した口腔用組成物。
特開昭51−139639号公報:Fe>Caの安定度係数を持つキレート剤を配合した口腔用組成物。
特開昭56−18911号公報:フィチン酸と有機酸とを併用した口腔用組成物。
特開昭60−4117号公報:タルトロン酸、グリセリン酸、ヒドロキシ−n−酪酸又はジヒドロキシマロン酸を配合した口腔用組成物。
特開昭61−286315号公報:カルボン、アネトール又は3−オクタノールとレンゲ属植物の溶媒抽出物とを併用した口腔用組成物。
特開昭62−151498号公報:2−オクタノールを配合した口腔用組成物。
特開昭62−181212号公報:特定のモノテルペンを配合した口腔用組成物。
特開昭62−189233号公報:全炭素数7〜11の脂肪族エステルを配合した口腔用組成物。
中でも、ピロリン酸塩、トリポリリン酸塩等の水溶性ポリリン酸塩は、歯牙に損傷を与えずに歯の着色物を除去できる成分として古くから注目されており、従来より以下の提案がなされている。
特開昭52−108029号公報:ポリリン酸塩と多価金属陽イオンとを併用した口腔用組成物。
特開平1−250312号公報:炭素数7〜9のアルデヒド化合物とポリリン酸塩を配合した口腔用組成物。
特開平7−10726号公報:クエン酸塩と水溶性ポリリン酸塩とHLB=7〜14の非イオン性界面活性剤を併用した研磨剤無配合の口腔用組成物。
特開平9−12437号公報:ポリリン酸塩とオルソリン酸塩と両性界面活性剤を併用した化学的に歯の汚れを清掃する口腔用組成物。
特開平9−12438号公報:ポリリン酸塩とオルソリン酸塩とアルキル硫酸塩を併用した化学的に歯の汚れを清掃する口腔用組成物。
特開平9−175966号公報:ピロリン酸塩+ポリリン酸塩(P≧3)を併用した化学的に歯の汚れを清掃する口腔用組成物。
特表平9−501679号公報:金属イオン封鎖剤(トリポリリン酸塩)と還元剤(ビタミンC)を併用した歯を白くする組成物。
特表平9−507481号公報:水溶性アルカリ金属トリポリリン酸塩5〜15重量%を配合した歯を白くする組成物。
特開平10−182386号公報:ポリリン酸塩と動植物由来の水不溶性スクラブ粒子を併用した化学的に歯の汚れを清掃する口腔用組成物。
【0004】
しかしながら、ポリリン酸塩単独及び上記に提案されてきた方法では、歯牙表面に付着したステインを短時間で十分に除去しきれない場合があった。
【0005】
従って、本発明は、歯牙の清掃作用に優れ、ステイン除去効果が高く、しかも外観及び経時での性状安定性の高い歯磨組成物を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
本発明者は、上記目的を達成するため種々検討を行い、水溶性ポリリン酸塩のステイン除去機能が、ステインを表層から溶解、研磨、又は脱色し、除去する効果に加えて、ポリリン酸塩をステインに浸透、透過させ歯牙表層のエナメル質まで到達させることで、ステインとエナメル質との結合を弱め、より高い除去効果を発揮できることに着目し、検討を行った結果、研磨剤、炭素数3以下の低級アルコール、好ましくはアニオン界面活性剤の併用により、ポリリン酸塩のステイン浸透、透過が促されること、更にこれらの事実から、化学的清掃効果の高い歯磨剤を得るためには、上記の水溶性ポリリン酸塩、炭素数3以下の低級アルコール及びカルシウムイオンを放出しない水不溶性研磨剤を配合し、より好ましくはアニオン界面活性剤を併用すればよいことを見出した。しかしながら、水溶性ポリリン酸塩、炭素数3以下の低級アルコール及びカルシウムイオンを放出しない水不溶性研磨剤を同時に配合した歯磨剤においては、汎用の粘結剤では増粘、ゲル化が不十分となり、製造時の外観や長期間の保存試験で肌荒れ、液分離等の外観を損なう場合があり、この点の解決が要求された。
【0007】
ここで、研磨剤は美白清掃を目的とする歯磨剤の必須成分であり、ラウリル硫酸ナトリウムに代表されるアニオン界面活性剤も歯磨剤の汎用成分である。一方、炭素数3以下の低級アルコールとしてはエチルアルコールが汎用であり、例えば特開昭58−39620号公報にはヤニ除去剤として、また特開平6−336416号公報には香味を引き立たせ、独特の風味を持たせる成分として歯磨組成物への配合が提案されている。また、特開平6−336416号公報には、エチルアルコール、ポリリン酸塩及びポリエチレングリコールを配合する歯磨剤において、粘結剤に特定のエーテル化度のカルボキシメチルセルロースナトリウムを使用することで、外観及び経時安定性に優れた歯磨組成物の提案もなされている。
【0008】
しかしながら、ポリリン酸塩及びエチルアルコールの配合量が高い場合や、ポリエチレングリコールを含まない場合には、提案されているカルボキシメチルセルロースナトリウムでも増粘、ゲル化が不十分となり、より外観安定性に優れた歯磨組成物を提供するための粘結剤の検討が望まれてきた。
【0009】
このため、本発明者は、水溶性ポリリン酸塩、炭素数3以下の低級アルコール及びカルシウムイオンを放出しない水不溶性研磨剤を配合し、より好ましくはアニオン界面活性剤を併用した場合において、歯牙の着色汚れに対する清掃力に優れると共に、これを長期間高温で保存した場合も、保型性、肌荒れ、液分離など外観を損なわない歯磨組成物を得るため鋭意検討を行った結果、(A)一般式(1)
Mn+2PnO3n+1 (1)
(但し、MはNa又はKを示し、n≧2である。)
で表される直鎖状の水溶性ポリリン酸塩及び一般式(2)
(MPO3)m (2)
(但し、MはNa又はKを示し、m≧3である。)
で表される環状の水溶性ポリリン酸塩から選ばれる1種又は2種以上と、(B)炭素数3以下の低級アルコールの1種又は2種以上と、(C)カルシウムイオンを放出しない水不溶性研磨剤とを配合し、より好ましくは(E)アニオン界面活性剤を併用する歯磨組成物において、(D)粘結剤としてヒドロキシエチルセルロース、又はヒドロキシエチルセルロースとアルギン酸塩とを組み合わせて配合することで、長期間高温で保存した後も、保型性、肌荒れ、液分離など外観を損なわないことを見出し、本発明をなすに至った。
【0010】
以下、本発明につき更に詳しく説明すると、本発明の歯磨組成物は、(A)水溶性ポリリン酸塩、(B)炭素数3以下の低級アルコール、(C)カルシウムイオンを放出しない水不溶性研磨剤と共に、(D)粘結剤としてヒドロキシエチルセルロース、又はヒドロキシエチルセルロースとアルギン酸塩とを組み合わせて配合したものである。
【0011】
上記組成物において配合される(A)成分の水溶性ポリリン酸塩としては、一般式(1)
Mn+2PnO3n+1 (1)
(但し、MはNa又はKを示し、n≧2である。)
で示されるもの、即ち重合度n=2のピロリン酸ナトリウムやピロリン酸カリウム、n=3のトリポリリン酸ナトリウムやトリポリリン酸カリウム、n=4のテトラポリリン酸ナトリウムやテトラポリリン酸カリウム、高重合度のメタリン酸ナトリウムやメタリン酸カリウムなどの直鎖状のポリリン酸塩、並びに一般式(2)
(MPO3)m (2)
(但し、MはNa又はKを示し、m≧3である。)
で示されるもの、即ち重合度m=3のトリメタリン酸ナトリウムやトリメタリン酸カリウム、m=4のテトラメタリン酸ナトリウムやテトラメタリン酸カリウム、m=6のヘキサメタリン酸ナトリウムやヘキサメタリン酸カリウムなどの環状のポリリン酸塩が使用される。これらポリリン酸塩はその1種を単独で又は2種以上を混合して使用し得るが、これらの中では直鎖状のポリリン酸塩が好ましく、特に重合度2≦n≦50のものがより好適である。
【0012】
この場合、上記ポリリン酸塩の配合量は、組成物中0.1〜15%(重量%、以下同じ)、望ましくは0.2〜10%、特に0.3〜8%とすることが望ましい。0.1%より少ないと汚れの除去効果が十分に発揮されず、15%より多いと製剤に均一に溶解しない場合や不快な香味を感じる場合がある。
【0013】
また、ポリリン酸塩と併用される(B)成分の炭素数が3以下の低級アルコールとしては、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコールが用いられ、望ましくはエチルアルコール又はプロピルアルコールの1種又は2種以上が好適に使用される。
【0014】
上記低級アルコールの配合量は、組成物中1〜30%、望ましくは1〜20%が好適である。1%より少ないとポリリン酸塩をステインに浸透させる効果が弱く、汚れの除去効果が十分に発揮されず、30%より多いとポリリン酸塩が溶解できず、製剤が不均一になったり、不快な使用感や粘膜に刺激を感じる場合がある。
【0015】
本発明においては、ポリリン酸塩のキレート効果を損なわないために、(C)成分としてカルシウムイオンを溶出しない研磨剤を用いる必要がある。かかる研磨剤としては、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸ジルコニウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、ベントナイト、水酸化アルミニウム、アルミナ、酸化チタン、結晶セルロース、ポリメタクリル酸メチル、その他の合成樹脂等を挙げることができ、特に無水ケイ酸を用いることが望ましい。これらの研磨剤は1種又は2種以上を併用して使用することができ、歯磨組成物中に2〜70%、より好ましくは5〜50%を配合し得る。研磨剤の配合量が2%より少ないと汚れの清掃効果が十分に発揮できず、70%より多い場合には歯牙を削ったり傷を付けたりする場合がある。
【0016】
更に、本発明においては、(D)成分の粘結剤として、ヒドロキシエチルセルロース、又はヒドロキシエチルセルロースとアルギン酸塩とを組み合わせて配合する。
【0017】
ここで、ヒドロキシアルキルセルロースとしては、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースが有効に使用されるが、これらのうちではエチレンオキサイドの平均付加モル数が1.3〜2.5のヒドロキシアルキルセルロース、特にヒドロキシエチルセルロースを使用することがより好ましい。これを組成物全体中の0.01〜15%、特に0.1〜10%配合することにより、組成物の安定性を良好に改善する。これらヒドロキシアルキルセルロースの平均付加モル数が上記範囲より少ない場合には肌を悪くすることがあり、上記範囲を超える場合には成型性が低下したり、曳糸性が生じる場合がある。また、配合量が0.01%より少ないと粘結剤としての効果が発現できず、15%より多いと組成物中に溶けきらず製剤が不均一になったり、製剤が固くなりチューブから出にくくなる場合がある。
【0018】
アルギン酸塩としては、カルシウムを溶出しない陽イオンを有するアルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム等が挙げられ、特にアルギン酸ナトリウムが好ましい。これらアルギン酸塩の配合量は組成物全体中の0.01〜15%、特に0.1〜10%配合することにより、組成物の安定性を良好に改善する。アルギン酸塩の配合量が0.01%より少ないと粘結剤としての効果が発現できず、15%より多いと組成物中に溶けきらず、製剤が不均一になったり、製剤が固くなりチューブから出にくくなる場合がある。
【0020】
なお、研磨剤に無水ケイ酸を用いる場合には、粘結剤としてヒドロキシエチルセルロース単独、又はヒドロキシエチルセルロースとアルギン酸ナトリウムの組合せが、曳糸性がなく成型性、練り肌がよく、不快な異味やネバツキ、ベタツキ等の違和感がないためより好ましい。その配合比は、ヒドロキシエチルセルロースとアルギン酸ナトリウムの重量比を10:0〜1:10、より好ましくは9:1〜2:8がよい。ヒドロキシエチルセルロースのアルギン酸ナトリウムに対する割合が1:10より少ないと、ペーストが脆くなり、使用感が低下したり、ポリリン酸塩や低級アルコールの濃度が高い組成物では、長期間高温で保存した場合、液分離等の外観上の品質低下が生じる場合がある。
【0021】
また、本発明の歯磨組成物には、ポリリン酸塩のステイン浸透力を高め清掃効果を高めるために、(E)成分としてアニオン界面活性剤を併用することがより望ましい。この場合、アニオン界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸ナトリウム、N−ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、N−パルミトイルグルタミン酸ナトリウムなどのN−アシルグルタミン酸ナトリウム、N−ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ミリストイルサルコシンナトリウムなどのN−アシルサルコシンナトリウム、N−ラウロイルメチルタウリンナトリウム、N−ミリストイルメチルタウリンナトリウムなどのN−メチル−N−アシルタウリンナトリウム、N−メチル−N−アシルアラニンナトリウム、ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添加ココナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、ラウリルPOE硫酸ナトリウム、ラウリルPOE酢酸ナトリウム、ラウリルPOEリン酸ナトリウム、ステアリルPOEリン酸ナトリウム等が用いられる。
【0022】
この場合、望ましくはアルキル硫酸ナトリウム、N−アシルグルタミン酸ナトリウム、N−アシルサルコシンナトリウム、N−メチル−N−アシルタウリンナトリウム、N−メチル−N−アシルアラニンナトリウムが好適に使用される。
【0023】
上記アニオン界面活性剤の配合量は、組成物中0.3〜10%、望ましくは0.5〜5%が好適である。0.3%より少ないとポリリン酸塩をステインに浸透させる効果が弱く、汚れの除去効果が十分に発揮されず、10%より多いと不快な使用感や粘膜に刺激を感じる場合がある。
【0024】
更に、本発明の歯磨組成物には、上述した成分に加えて、更にその目的、組成物の種類等に応じた適宜な成分を配合して、ペースト状、ジェル状、液状、泡状等の剤型にすることができる。
【0025】
例えば粘結剤には、口中での使用感を向上させる目的で、上記のヒドロキシエチルセルロース、アルギン酸塩に加えて他のゲル化剤を併用することもできる。この場合、ゲル化剤としては、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロースなどのセルロース誘導体、カラゲナン、キサンタンガム、トラガントガム、カラヤガム、アラビアガム、ジェランガム、ネイティブジェランガムなどのガム類、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイドなどの合成粘結剤、シリカゲル、アルミニウムシリカゲル、ビーガム、ラポナイトなどの無機粘結剤等の1種又は2種以上を配合し得る。
【0026】
更にペースト状、液状、泡状歯磨組成物の製造において、粘稠剤、湿潤剤としてソルビット、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、キシリトール、マルチトール、ラクチトール等の1種又は2種以上を配合し得る(配合量:練歯磨の場合、通常10〜70%)。
【0027】
また、界面活性剤としては、アニオン界面活性剤以外にノニオン界面活性剤や両性イオン界面活性剤の1種又は2種以上を併用することもできる。この場合、ノニオン界面活性剤としては、ステアリン酸モノグリセリル、ラウリン酸デカグリセリルなどのグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル、ラクトース脂肪酸エステルなどの糖脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、ラクチトール脂肪酸エステルなどの糖アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレートなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などのポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ミリスチン酸モノ又はジエタノールアミドなどの脂肪酸エタノールアミド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン脂肪酸エステル等が用いられる。
【0028】
両性イオン界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどのアルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、N−ラウリルジアミノエチルグリシン、N−ミリスチルジアミノエチルグリシンなどのN−アルキルジアミノエチルグリシン、N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリンベタインナトリウム等が用いられる。
【0029】
更に、本発明においては、有効成分としてデキストラナーゼ、ムタナーゼ、リゾチーム、アミラーゼ、プロテアーゼ、溶菌酵素、スーパーオキサイドディスムタナーゼなどの酵素、モノフルオロリン酸ナトリウム、モノフルオロリン酸カリウムなどのアルカリ金属モノフルオロフォスフェートやフッ化ナトリウムなどのフッ素化合物、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、アラントイン、ジヒドロコレスタノール、グリチルリチン酸類、グリチルレチン酸、ε−アミノカプロン酸、トラネキサム酸、ビサボロール、イソプロピルメチルフェノール、塩化ナトリウム、トリクロサン、クロルヘキシジン塩類、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、アスコルビン酸及びその塩類、トコフェロール、オウゴン、オウバク、ローズマリー、チョウジ、タイムなどの生薬抽出物等の有効成分の1種又は2種以上を配合し得る。
【0030】
本発明の歯磨組成物には、メントール、アネトール、カルボン、ペパーミント油、スペアミント油などの香料、安息香酸及びそのナトリウム塩、パラベン類などの防腐剤、赤色3号、赤色104号、黄色4号、青色1号、緑色3号、雲母チタン、弁柄などの色素又は着色剤、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、グリチルリチン、アスパルテームなどの甘味剤等を配合し得る。
【0031】
本発明品の歯磨組成物のpHは、口腔内及び人体に安全性上問題ない範囲であれば特に限定されるものではないが、望ましくはpH5.5〜9が好適であり、pH調整剤として、塩酸、硫酸、硝酸、クエン酸、リン酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸水素ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム等を配合し得る。
【0032】
【発明の効果】
本発明の歯磨組成物は、歯牙の清掃力に優れ、外観及び経時での性状安定性に優れたものである。
【0033】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。なお、各例中の%はいずれも重量%である。
【0034】
表1〜4に示す組成の歯磨組成物を常法により調製し、これをチューブ又はボトル、ポンプ容器に充填し、50℃の恒温槽に1ヶ月保存した後、容器中での歯磨剤の外観、歯磨剤の容器からの出し易さ、容器から出した歯磨剤の成型性、液分離、肌荒れ、曳糸性、口中での使用感(異味・違和感)、及び歯牙の汚れに対する清掃力をそれぞれ下記基準に基づいて官能評価した。結果を表1〜4に併記する。
外観(色調及び均一性評価:容器に入った状態で観察)
○:変着色、及び研磨剤の沈降等による層分離がなく、均一な状態。
△:僅かな変着色や層分離が生じている。
×:著しい変着色又は研磨剤が分離、沈降して層分離が生じている。
容器からの押し出し易さ(チューブ、ボトル、ポンプ容器から押し出してみたとき)
○:通常の力で簡単に押し出せる。
△:やや押し出しにくく、力を要する。
×:容器から非常に出しにくい
成型性(チューブ、ボトル、ポンプ容器から押し出してみたとき)
○:歯ブラシに乗せ易い適度なかたち。
△:歯ブラシにやや乗せにくい。
×:歯ブラシに乗せにくい。
液分離(チューブ、ボトル、ポンプ容器から押し出してみたとき)
○:液のしみ出しがない。
△:液のしみ出しがわずかにある。
×:液のしみ出しが多い。
肌荒れ(チューブ、ボトル、ポンプ容器から押し出してみたとき)
○:良好な肌を保っている。
△:やや肌荒れがある。
×:肌荒れが著しい。
曳糸性(チューブ、ボトル、ポンプ容器から押し出してみたとき)
○:糸引きがなく、練切れがよい。
△:やや糸引きがある。
×:糸引きがあり、練切れが悪い。
異味・違和感
○:不快な味やネバツキ・ベタツキなどの不快な使用感がない。
△:若干の不快な味、又はネバツキ・ベタツキなどがある。
×:不快な味、又はネバツキ・ベタツキなどが強い。
【0035】
歯牙清掃力(タバコヤニモデルステイン除去力)
30%リン酸に10分間浸漬し、水洗、乾燥した白色のハイドロキシアパタイトチップ(直径7mm×高さ3mm)に、ピース(JT製)10本分の煙を吹き付け、150℃で3時間加熱した。
常温まで冷却し、流水中で軽くハイドロキシアパタイトチップの表面をブラッシングして付着の弱い着色物を除去した後、再び風乾してサンプルチップとした。
製剤1gを歯ブラシに乗せ、サンプルチップのタバコヤニ付着面を200回ブラッシングした後に、表面に付着した製剤を軽く流水で洗い流し、水気を軽く拭き取ったサンプルチップの表面に残ったタバコヤニの面積から、下記基準に基づき評価した。
○:初期に付着させたタバコヤニの8割以上が取り除かれている。
△:初期に付着させたタバコヤニの半分〜8割未満が取り除かれている。
×:初期に付着させたタバコヤニが半分より多く残っている。
【0036】
総合評価
外観、押し出し易さ、成型性、液分離、肌荒れ、曳糸性、異味・違和感、歯牙清掃力の8項目の評価結果を総括して、下記の基準に基づき総合評価を行った。◎:8項目全ての結果に○のついたもの(特に優れたサンプル)。
○:8項目中1〜2項目に△がつき、残りは○のついたサンプル。
△:8項目中3〜4項目に△がつき、残りは○のついたサンプル。
×:8項目中1項目でも×がついたサンプル、又は×がなくても5項目以上△
のついたサンプル。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】
表1〜4の結果より、水溶性ポリリン酸塩と炭素数3以下の低級アルコールとカルシウムイオンを放出しない水不溶性研磨剤を配合する歯磨組成物において、粘結剤としてヒドロキシエチルセルロース、又はヒドロキシエチルセルロースとアルギン酸塩とを組み合わせて配合することにより、保存安定性、使用感に優れ、かつ歯牙の清掃力に優れた歯磨組成物が得られることを確認した。
【0042】
〔実施例12〕練歯磨(ペースト状)
トリポリリン酸ナトリウム 10.0%
プロピルアルコール 3.0
ヒドロキシエチルセルロース 2.0
アルギン酸ナトリウム 1.0
カルボキシビニルポリマー(カルボポール940) 0.2
無水ケイ酸 20.0
ラウリル硫酸ナトリウム 1.5
プロピレングリコール 3.0
ソルビット 15.0
トリクロサン 0.05
オウバク 0.05
トラネキサム酸 0.05
安息香酸ナトリウム 0.5
香料 1.0
サッカリンナトリウム 0.1
精製水 バランス
計 100%
【0044】
〔実施例13〕練歯磨(ペースト状)
メタリン酸ナトリウム(P鎖=40) 1.0%
エチルアルコール 20.0
ヒドロキシエチルセルロース 1.5
カルボキシビニルポリマー(カルボポール940) 1.0
水酸化アルミニウム 30.0
酸化アルミニウム 5.0
プロピレングリコール 3.0
ポリエチレングリコール 3.0
ソルビット 15.0
塩化セチルピリジニウム 0.05
香料 1.0
サッカリンナトリウム 0.1
精製水 バランス
計 100%
【0049】
〔実施例14〕泡状歯磨
ピロリン酸カリウム 0.1%
メタリン酸ナトリウム(P鎖=40) 0.1
ヘキサメタリン酸ナトリウム(環状) 0.1
エチルアルコール 5.0
プロピルアルコール 10.0
ヒドロキシエチルセルロース 0.7
アルギン酸ナトリウム 0.3
無水ケイ酸 10.0
N−ラウロイルメチルタウリンナトリウム 5.0
ソルビット 20.0
キシリトール 10.0
塩化セチルピリジニウム 0.05
香料 1.0
サッカリンナトリウム 0.1
精製水 バランス
計 100%
Claims (3)
- 一般式(1)
Mn+2PnO3n+1 (1)
(但し、MはNa又はKを示し、n≧2である。)
で表される直鎖状の水溶性ポリリン酸塩及び一般式(2)
(MPO3)m (2)
(但し、MはNa又はKを示し、m≧3である。)
で表される環状の水溶性ポリリン酸塩から選ばれる1種又は2種以上と、炭素数3以下の低級アルコールと、カルシウムイオンを放出しない水不溶性研磨剤を併用する歯磨組成物に、粘結剤としてヒドロキシエチルセルロース、又はヒドロキシエチルセルロースとアルギン酸塩とを組み合わせて配合したことを特徴とする歯磨組成物。 - カルシウムイオンを放出しない水不溶性研磨剤が無水ケイ酸である請求項1記載の歯磨組成物。
- アニオン界面活性剤を併用する請求項1又は2記載の歯磨組成物。
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