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JP3941651B2 - (メタ)アクリル酸エステル類の製造方法 - Google Patents

(メタ)アクリル酸エステル類の製造方法 Download PDF

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JP3941651B2 JP2002286352A JP2002286352A JP3941651B2 JP 3941651 B2 JP3941651 B2 JP 3941651B2 JP 2002286352 A JP2002286352 A JP 2002286352A JP 2002286352 A JP2002286352 A JP 2002286352A JP 3941651 B2 JP3941651 B2 JP 3941651B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は(メタ)アクリル酸エステル類の製造方法に関する。詳しくは、(メタ)アクリレート基とカルボキシル基を有する多環式化合物を酸触媒の存在下オレフィンと反応させ、多環式化合物中のカルボキシル基をエステル化する(メタ)アクリル酸エステル類を製造する方法に関する。
【0002】
本発明により得られる(メタ)アクリル酸エステル類は、医薬、農薬、フォトレジスト原料等、精密化学品として有用である。
【0003】
【従来の技術】
本発明により製造される化合物の1つであるアルコキシカルボニルテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカン−9−イルアクリレート等の製造方法としては、例えば、カルボキシル基を塩化チオニルでクロル化した後、ピリジンの存在下でt−ブタノールと反応させる方法のように酸クロライドとアルコールとを反応させる方法が一般的であったが、この方法は反応で用いた塩素やピリジンが後処理によっても取り除きにくく工業的な製造としては好ましくないこと、及び、得られる生成物が着色しやすいことから品質の面でも問題があった。
【0004】
これを改良するものとして、近年、無水トリフルオロ酢酸で酸無水物とした後、t−ブタノールと反応させる方法(Helv.Chim.Acta,83,2769,(2000))が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような酸無水物を経由する方法については、酸無水物を得るために高価な無水トリフルオロ酢酸をカルボキシル基に対して等モル以上使用すること及び収率が28%と低いことから未だ満足できるものではなかった。一方、(メタ)アクリレート基を有するカルボン酸エステル類、特にアルコキシカルボニルテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカン−9−イルアクリレートのような化合物は、メタアクリレート基の重合という副反応を抑制する必要がある。このように熱的に不安定で蒸留精製できないことを鑑みると、目的物をより高収率で得る製造法が望まれる。
【0006】
【課題を解決するために手段】
本発明者らは、かかる事情に鑑み鋭意検討した結果、(メタ)アクリレート基とカルボキシル基を有する多環式化合物を酸触媒の存在下オレフィンと反応させると(メタ)アクリレート基を保持したまま、多環式化合物中のカルボキシル基のエステル化が進行し、目的とする(メタ)アクリル酸エステル類が収率よくで得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
即ち、本発明の要旨は、(メタ)アクリレート基とカルボキシル基を有する多環式化合物を酸触媒の存在下オレフィンと反応させ、多環式化合物中のカルボキシル基をエステル化することを特徴とする(メタ)アクリル酸エステル類の製造方法に存する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は(メタ)アクリレート基とカルボキシル基を有する多環式化合物を酸触媒の存在下オレフィンと反応させ、カルボキシル基をエステル化して(メタ)アクリル酸エステル類を得るものである。
【0009】
((メタ)アクリレート基とカルボキシル基を有する多環式化合物)
本発明に用いられる多環式化合物は、(メタ)アクリレート基及びカルボキシル基を1つ以上有しているものである。該多環式化合物の分子量としては、通常、1000以下、好ましくは750以下、特に好ましくは500以下である。また、(メタ)アクリレート基及びカルボキシル基は隣接していない方が好ましく、またその個数は、それぞれ3個以下、好ましくは2個以下、特に好ましくは1個である。
【0010】
上記多環式化合物としては、なかでも脂肪族多環式化合物が好ましく、さらには橋かけ環式炭化水素環が好ましい。その好ましい具体例としては、ノルボルナン環、テトラシクロドデカン環、アダマンタン環等が挙げられる。
これらのうちで最も好ましい(メタ)アクリレート基とカルボキシル基を有する多環式化合物としては、下記一般式(1)又は(2)
【0011】
【化2】
Figure 0003941651
(式中、nは0以上の整数を示す。)で表される化合物が挙げられ、このうちnとしては、1以上が好ましく、より好ましくは1又は2であり、特に好ましくは1である。
【0012】
(オレフィン)
本発明に用いられるオレフィンとしては、上記多環式化合物中のカルボン酸基とエステルを形成させるものであれば特に限定されないが、具体的には、下記の一般式(3)
【0013】
【化3】
Figure 0003941651
(式中、R1、R2及びR3は、それぞれ独立して、アルキル基を示す。)で表されるものが挙げられる。ここで、上記アルキル基としては、炭素数1〜4のものが好ましく、特に好ましくは炭素数1〜2である。
【0014】
このうち、上記オレフィンとしては、イソブテン(R1及びR2は共にメチル基)または2−メチル−2−ブテン(R1、R2及びR3は共にメチル基)が特に好ましい。
上記オレフィンの使用量としては、上記多環性化合物中のカルボン酸基に対して等モル量以上用いられる。本反応は平衡反応であるため、オレフィン類は過剰に使用する方が好ましいが、コスト等の観点から、通常、20当量以下、好ましくは15当量以下、特に好ましくは10当量以下である。
【0015】
(酸触媒)
本発明に用いられる酸触媒については特に限定はされないが、ルイス酸が好ましく、その具体的例としては、三フッ化ホウ素(錯体)、トリフルオロメタンスルホン酸の金属塩、4族の金属アルコキシド、及び第4族の金属、アルミニウム、鉄又はスズのハロゲン化物が挙げられる。その中でも特に三フッ化ホウ素が好ましい。
【0016】
また、これらの酸触媒の使用量については、触媒の種類により異なるが、一般には原料の多環式化合物について0.01〜50モル%、0.1〜20モル%である。
(反応条件)
エステル化反応については、例えば反応器に原料の多環式化合物、オレフィン、及び酸触媒、所望により溶媒を仕込み、好ましくは撹拌しながら所定の温度、時間で行われる。
【0017】
本発明の方法においては、無溶媒でも、反応系において安定な溶媒を使用することもできるが、粘度の高い原料の撹拌を効率的に行い、重合を抑制するためにも溶媒を使用した方が好ましい。
溶媒としてはヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン等の脂肪族飽和炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、クロルベンゼン等のハロゲン化炭化水素類等の非プロトン性溶媒が使用できる。この中でも原料が溶解しやすく、ルイス酸に対する配位性の弱いトルエンが好適に用いられる。
【0018】
これらの溶媒の使用量は、基質や触媒の種類により一概には決められないが、一般には原料である多環式化合物に対する重量倍で0.01〜100倍、好ましくは0.1〜50倍の範囲である。
本発明の反応は平衡反応であり、低温ほど生成物の収率向上に有利であるため、反応温度としては、通常、100℃以下、好ましくは70℃以下、特に好ましくは30℃以下で行われる。但し、あまり低温すぎると反応速度が遅くなり過ぎること及び工業的な設備コストの面で好ましくないため、通常、−50℃以上、好ましくは−20℃以上の範囲で行われる。
【0019】
反応時間は反応温度によって最適反応時間が変化するが、一般的には0.1〜20時間、好ましくは0.2〜10時間である。
また、必要に応じてその他の添加剤、例えば(メタ)アクリル酸エステル類の重合を抑制するための添加剤等も共存させることができる。
このようにして所定時間反応させた後、反応液をアルカリ水溶液と接触させて酸触媒を不活性化してから、抽出・乾燥・濃縮等の通常の単離操作を行うことにより、目的物を得ることができる。また、上記により単離された(メタ)アクリル酸エステル類は、必要に応じて蒸留やクロマトにより精製することができる。
【0020】
本発明で得られた(メタ)アクリル酸エステル類は、ハロゲンの混入もないため着色等の問題のないものである。
【0021】
【実施例】
以下、実施例を挙げて、本発明を更に具体的に説明するが本発明はその要旨を越えない限り、これらの実施例に限定されるものでない。
(実施例1)
50mlナス型フラスコに、4または5−カルボキシテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカン−9−イルアクリレートの混合物3.82g(13.8mmol)とトルエン5gを仕込み、系内を窒素で置換し、―60℃に冷却した。そこに、イソブテン4.65g(82.8mmol)を加えた。フラスコの冷却をやめ、内温が−10℃程度になったところで三フッ化ホウ素0.51g(3.6mmol)を加えた。次にフラスコを氷冷して内温を4℃にした後、2時間の反応を行った。反応終了後、内容物を15wt%Na2CO3水溶液15gに加えた。トルエン30mlで抽出した後、水10mlで3回洗浄した。有機層の生成物の定性及び定量をガスクロマトグラフィーで行った。その結果、63%(原料多環式化合物基準)で4または5−t−ブトキシカルボニルテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカン−9−イルアクリレートが生成していた。
1H-NMR(CDCl3, 300MHz): 1.00-1.28(m, 2H), 1.40-1.47(m, 9H),1.53-1.98(m, 6H), 2.15-2.60(m, 7H), 4.55-4.60(m, 1H), 5.75-5.79(m, 1H), 6.02-6.10(m, 1H), 6.32-6.37(m, 1H)
質量分析スペクトル: 332(M+)
(実施例2)
実施例1でイソブテンのかわりに2−メチル−2−ブテンを用いて同様に反応を行った後、有機層の生成物の定性及び定量をガスクロマトグラフィーで行ったところ、63%(原料多環式化合物基準)で4または5−t−アミロキシカルボニルテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカン−9−イルアクリレートが生成していた。
1H-NMR(CDCl3, 300MHz): 0.72-0.92(m, 2H), 1.00-1.28(m, 2H), 1.31-1.50(m, 9H),
1.51-2.00(m, 6H), 2.09-2.65(m, 7H), 4.50-4.60(m, 1H), 5.75-5.79(m, 1H), 6.02-6.09(m, 1H), 6.32-6.37(m, 1H)
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば(メタ)アクリレート基とカルボキシル基を有する多環式化合物を酸触媒の存在下オレフィンと反応させ、医薬、農薬、フォトレジスト原料等、精密化学品として有用な(メタ)アクリル酸エステル類が従来に比べて簡便に、高純度のものを収率よく製造することができる。

Claims (4)

  1. (メタ)アクリレート基とカルボキシル基を有する多環式化合物を酸触媒の存在下オレフィンと反応させ、多環式化合物中のカルボキシル基をエステル化することを特徴とする(メタ)アクリル酸エステル類の製造方法。
  2. (メタ)アクリレート基とカルボキシル基を有する多環式化合物が下記一般式(1)又は(2)
    Figure 0003941651
    (式中、nは0以上の整数を示す。)で表される化合物である請求項1に記載の(メタ)アクリル酸エステル類の製造方法。
  3. 酸触媒が三フッ化ホウ素(錯体)、トリフルオロメタンスルホン酸の金属塩、4族の金属アルコキシド、及び第4族の金属、アルミニウム、鉄又はスズのハロゲン化物から選ばれる少なくとも1種のルイス酸である請求項1又は2記載の製造方法。
  4. オレフィンがイソブテンまたは2−メチル−2−ブテンであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
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