JP3809101B2 - 空気清浄化ユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は空気清浄化ユニットに係り、特に、空気中に含まれる細菌、悪臭成分、有害ガスを除去することのできる、光触媒を用いた空気清浄化ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
悪臭や有害ガスの成分として、代表的なものには、アンモニア・アミン類・インドール・スカトール等の窒素化合物、硫化水素・メチルメルカプタン・硫化メチル・二硫化メチル・二硫化ジメチル等の硫黄化合物、ホルムアルデヒド・アセトアルデヒド等のアルデヒド類、アセトン等のケトン類、メタノール・エタノール等のアルコール類、等がある。
【0003】
従来、このような悪臭や有害ガスを除去する方法としては、活性炭やゼオライト等の吸着剤によりこれらを吸着する方法が主流であったが、近年、光触媒を用いてこれら有害ガス等を無害物質である水と二酸化炭素へ分解する方法が提供されてきている。たとえば、空気清浄機や脱臭機の技術として特開平09−085050号公報、特開2001−9240号公報等が開示されている。
【0004】
しかし、建材や塗装剤の防腐に用いられる代表的な有害物質であるホルムアルデヒドを厚生労働省の指針値0.08ppm以下まで短時間にて分解する性能を持った空気清浄化ユニットおよび空気清浄機が存在しない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、このような従来技術の問題点を解決し、空気中の悪臭成分や揮発性有機物質を安全な濃度領域まで短時間にて分解することのできる、光触媒を用いた空気清浄化ユニット、およびこれを用いた空気清浄化システムならびに空気清浄化装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本願において特許請求される発明、もしくは少なくとも開示される発明は以下のとおりである。
(1)被処理空気が導入される空気導入部と、導入された被処理空気が浄化処理され排出される筒状の反応器と、該反応器の内壁に設けられた酸化チタン光触媒部と、該反応器内部の中心部に軸方向に設けられた光触媒励起用ランプと、を有する空気清浄化ユニットであって、該空気導入部における流通断面積が該反応器方向に向かい連続的に減少し、該反応器内部における断面積が該空気導入部内部における断面積以下であるように該被処理空気流路が形成されており、該光触媒励起用ランプと該酸化チタン光触媒部表面との間の距離が、該光触媒励起用ランプの両ランプソケット付近よりもその中間の領域において短くなるよう、該酸化チタン光触媒部はその長手方向形状が、該光触媒励起用ランプの前記中間の領域に対して凸となるように形成されていることによって、該反応器内の被処理空気の流通断面積が、該光触媒励起用ランプの両ランプソケット付近よりもその中間の領域においてより小さく形成されていることを特徴とする、空気清浄化ユニット。
【0007】
(2)前記酸化チタン光触媒部はその断面形状が、前記光触媒励起用ランプの中心方向に対して凸となるように形成されていることを特徴とする、(1)に記載の空気清浄化ユニット。
【0008】
(3)前記酸化チタン光触媒部は前記反応器内の内壁をなす各面すべてに設けられ、各面において前記酸化チタン光触媒部の断面形状が、前記光触媒励起用ランプの中心方向に対して凸となるように形成されていることを特徴とする、(1)に記載の空気清浄化ユニット。
【0009】
(4)前記反応器の被処理空気流路方向の断面形状が四角形であることを特徴とする、(1)ないし(3)のいずれかの空気清浄化ユニット。
【0010】
(5)被処理空気を前記光触媒部において螺旋状に流通させるための気流制御手段を備えたことを特徴とする、(1)ないし(4)のいずれかの空気清浄化ユニット。
【0011】
(6)前記光触媒励起用ランプ表面と前記光触媒部表面との間の最短距離が3mm以上15mm以下であることを特徴とする、(1)ないし(5)のいずれかの空気清浄化ユニット。
【0012】
(7)前記光触媒が、柱状結晶構造を備えた形状を呈するものであることを特徴とする、(1)ないし(6)のいずれかの空気清浄化ユニット。
【0013】
(8)(1)ないし(7)のいずれかの空気清浄化ユニットを複数用いて構成する、空気清浄化システム。
【0014】
(9)(8)の空気清浄化システムを用いた、空気清浄化装置。
【0015】
すなわち、本願請求項1ないし3に記載の発明は、内壁に酸化チタン光触媒を組付け、中心部に光触媒励起用ランプを配した筒型の反応器を備えた空気清浄化ユニットであり、流路断面積の異なる構造を有することにより、これが一定である構造を有する空気清浄化ユニットと比べて、光触媒の性能を効率よく発揮する。
【0016】
また、空気導入部を、たとえば漏斗状の形状として、流路断面積が空気導入部のそれ以下である反応器内に被処理空気を導入することを特徴とする空気清浄化ユニットである。このような形状にすることにより、被処理空気およびその中に含まれる分解対象物質に圧力を与え、ユニット内の分解対象物質の密度を高め、光触媒による分解所要時間を短縮することができる。
【0017】
また、反応器の空気入口部および排出口との間に設けられる光触媒部(以下、「光触媒組付部」ともいう。)、または、光触媒部およびその付近の流路断面積を小さくすることを特徴とする空気清浄化ユニットである。このような形状にすることにより、被処理空気およびその中に含まれる分解対象物質に圧力を与え、ユニット内の分解対象物質の密度を高め、光触媒による分解所要時間を短縮することができる。さらに、光触媒を組付けている内壁側の方が、ランプの設けられている中央部に比べ被処理空気の流速が大きいため、被処理空気が光触媒の反応域を効率よく通過できる効果がある。そして、空気導入部における流通断面積が反応器方向に向かい連続的に減少し、反応器内部における断面積が空気導入部内部における断面積以下であるように被処理空気流路が形成されており、反応器内の被処理空気の流通断面積は、光触媒励起用ランプの両ランプソケット付近よりもその中間の領域においてより小さく形成するものとすることができる。また、光触媒励起用ランプと酸化チタン光触媒部表面との間の距離が、光触媒励起用ランプの両ランプソケット付近よりもその中間の領域において短くなるよう、酸化チタン光触媒部はその長手方向形状が、光触媒励起用ランプの中間の領域に対して凸となるように形成するものとすることができる。また、酸化チタン光触媒部はその断面形状が、光触媒励起用ランプの中心方向に対して凸となるように形成するものとすることができる。さらに、酸化チタン光触媒部は前記反応器内の内壁をなす各面すべてに設けられ、各面においてランプに対して凸となる構造を形成するものとすることができる。
【0018】
請求項4に記載の発明は、反応器を、断面形状が四角形の筒型として開口部の一方である空気入口部から他方である排出口へ被処理空気を通す構造とした空気清浄化ユニットであり、その他の断面形状を有する反応器と比べて、光触媒の性能を効率よく発揮する。
【0019】
請求項5に記載の発明は、螺旋状に流れる空気が反応器内の光触媒組付部を通過するような気流制御手段を設けたことを特徴とする空気清浄化ユニットである。係る手段を設けることにより、反応器内へ直線状に流れる空気を通過させる場合と比較すると、被処理空気中の分解対象物と光触媒との接触機会が増加し、分解性能が向上する。
【0020】
請求項6記載の発明は、光触媒励起用ランプ表面と触媒面との間の最短距離を3mm以上15mm以下としたことを特徴とする空気清浄化ユニットである。
【0021】
請求項7に記載の発明は、使用する光触媒の形状が柱状結晶構造を有するものであることを特徴とする空気清浄化ユニットである。本願発明者らが先に発明した柱状結晶構造を有する光触媒は、結晶核から成長させた柱状中空構造を有する酸化チタン結晶である。本発明において、酸化チタン結晶の形状が柱状とは、角柱状、円柱状、棒状等を含み、また該柱状結晶は鉛直方向に真っ直ぐに伸びるもの、傾斜状に伸びるもの、湾曲しながら伸びるもの、枝状に分岐して伸びるもの、柱状結晶が複数本成長し途中で融合したもの等を含む。また、結晶核としては、通常の化学反応に見られる様に明らかに核と認められないようなもの、たとえば基板上の傷、異物の突起等のように、基板上にあって基板とは相違する状態を有する部分を核の代替物とすることも可能である。柱状結晶構造は、結晶核上に一つ以上の柱状結晶を成長させ、結晶核とその上に成長させる柱状結晶が同一方位に成長し、柱状結晶の内部は中空構造を有していることを特徴とする。
【0022】
柱状結晶構造を有する光触媒は、従来の他の結晶形状を有するものに比べ、被処理空気中の分解対象物との接触効率が良く、分解性能が飛躍的に向上するものであり、請求項7記載の発明は、係る光触媒を用いるものである。
【0023】
請求項8に記載の発明は、本発明のユニットを2台以上用いた、複数の空気清浄化ユニットの組み合わせである、汚染物質除去システム、または空気清浄化システムである。
【0024】
また、請求項9に記載の発明は、同システムと、電源スイッチと、ファン制御部と、制御表示画面と、ガスセンサーと、排気フィンと、フィルタと、を有する汚染物質除去装置、または空気清浄化装置である。
【0025】
本発明の空気清浄化ユニットは装置組込みが容易であり、複数台使用する場合に有効な形状と大きさになっている。また、本ユニットを複数台用いた空気清浄化装置は被処理空気の流量が増加し、ユニット単体における分解性能と比較すると、台数の積算以上に分解性能が向上する。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面により詳細に説明する。
図1は、本発明の空気清浄化ユニットの一実施例を示す縦断面図である。図において本ユニット10は、被処理空気が導入される空気導入部2と、導入された被処理空気が浄化処理され排出される、空気入口11と排出口12を有する筒状の反応器1と、該反応器1の内壁に設けられた、被処理空気中の有害ガス等を分解するための酸化チタン光触媒部4と、該反応器1内部の中心部に設けられた、該光触媒部4における光触媒反応を起こすための光触媒励起用ランプ3と、を備え、前記空気導入部2と前記反応器1により形成される被処理空気流路13および15が、その流通断面積を相違させて形成されている被処理空気流路であることを主たる構成とする。
【0027】
前記空気導入部2における被処理空気流路13は、その流通断面積が、前記反応器1の方向に向かい連続的に、または段階的に減少するように形成することができ、また、該反応器1における被処理空気流路15は、その流通断面積が、前記空気導入部2における被処理空気流路13の流通断面積以下であるように形成することができる。また、該空気導入部2および前記排出口12における被処理空気流路13の流通断面積以下であるように形成することができる。
【0028】
図1において本ユニット10は、被処理空気を前記光触媒部4において螺旋状に流通させるための気流制御手段として、前記空気導入部2に軸流ファン21を設けることができる。ファンは吸込みよりも吹出し方向に設けることが、より望ましい。
【0029】
【作用】
係る構成をとることにより、図1に示した本発明実施例の空気清浄化ユニット10においては、空気導入部2から被処理空気が導入され(A)、導入された被処理空気は反応器1の空気入口11から該反応器1内部に導入される。該反応器1の内壁には、被処理空気中の有害ガス等を分解するための酸化チタン光触媒を組付けた光触媒部4が設けられていて、該反応器1内部の中心部に設けられた、光触媒反応を起こすための光触媒励起用ランプ3による光の照射により、該光触媒部4の光触媒は被処理空気流路15を流れる被処理空気中の有害ガス等を分解することのできる状態になされる。導入された被処理空気は該光触媒部4の有する上記作用により浄化され、浄化された空気は排出口12から排出される(P)。前記空気導入部2と前記反応器1により形成される被処理空気流路13および15は、その流通断面積を相違させて形成されているため、分解対象物質を含む被処理空気は圧力を与えられ、該反応器1内にある分解対象物質の密度が高められ、光触媒との接触機会が増加し、光触媒部4が組付けられている内壁側が中央に比べ流速が大きい状態となって、光触媒の反応域を効率よく流れる。
【0030】
被処理空気流路13の流通断面積が前記反応器1の方向に向かい連続的にまたは段階的に減少するように形成されることにより、また、被処理空気流路15の流通断面積が被処理空気流路13の流通断面積以下であるように形成されることにより、分解対象物質を含む被処理空気は圧力を与えられ、該反応器1内にある分解対象物質の密度が高められ、光触媒との接触機会が増加し、光触媒部4が組付けられている内壁側が中央に比べ流速が大きい状態となって、光触媒の反応域を効率よく流れる。また、上記構成により漏斗の作用と似た流体に対する作用を生じ、前記被処理空気流路15内における流体の回転数が増加し、被処理空気は光触媒の反応域を効率よく流れる。
【0031】
図1において、空気導入部2に設けられた軸流ファン21により、被処理空気は本ユニット10内を螺旋状に流れ、揮発性有機物質と光触媒との接触機会が増加する。
【0032】
図2は、図1に示した本発明の一実施例である空気清浄化ユニット10のII−II横断面図である。図に示すように、反応器1は、四角形の断面形状とすることができる。
【0033】
図3は、本発明の空気清浄化ユニットの他の実施例を示す縦断面図である。図において本ユニット10は、流体の流通の障害として最も影響の大きいランプソケット5、5’付近における被処理空気の流通の閉塞を避けるように、該ランプソケット5、5’付近では前記ランプ3と前記光触媒部4表面との距離を長くし、その中間の領域では該距離を短くするように、前記光触媒部4が組付けられている。これにより、前記被処理空気流路15が、前記反応器1の空気入口11と排出口12との間に流通断面積の小さい領域を有するように形成されている。このため、分解対象物質を含む被処理空気は圧力を与えられ、該反応器1内にある分解対象物質の密度が高められ、光触媒との接触機会が増加し、光触媒部4が組付けられている内壁側が中央に比べ流速が大きい状態となって、光触媒の反応域を効率よく流れる。
【0034】
図4は、図3に示した本発明の一実施例である空気清浄化ユニットの、IV−IV横断面図である。図に示すように、光触媒部4とランプ3との間の距離が相違する、流通断面積の小さい領域と大きい領域が形成されている。
【0035】
前記ランプ3表面と前記光触媒部4上の触媒面との距離は、その最短距離が、3mm以上15mm以下であることが望ましく、より望ましくは3mm以上9mm以下である。同距離が3mm未満であると、ランプ表面と触媒表面との間隙が小さく、流れる空気の流量が不足し、分解性能が悪化する。また、9mm付近が最も高い分解性能を得られ、15mmを超えると分解性能は低下する。これは、分解対象物が光触媒との充分な接触がなせれずにこれを通過する割合が増加するものと考えられる。
【0036】
本発明において、前記光触媒部4は、フィルタを基材としてその上に酸化チタン光触媒を担持させたものとして構成される。基材に、柱状結晶構造を備えた結晶形状を呈する光触媒を担持させる方法としては、本願発明者らによる発明が開示された非公知の特許出願(出願番号2001−058917、出願番号2001−058918、出願番号2001−181969、出願番号2001−181970)に詳細に説明されている通りであるが、その要点は、二酸化チタンを上記のフィルタの繊維へスプレー装置にて噴霧する等して結晶核を形成し、さらにゾルゲル法を用いてその結晶核から柱状結晶構造を形成するものである。これにより、揮発性有機物質の分解性能が飛躍的に向上する。
【0037】
すなわち、本願発明者らによる発明が開示された非公知の特許出願(出願番号2001−181969)に詳細に説明されている通り、「CVD法、PVD法、SPD法等の各種製法ならびに有機金属化合物または無機化合物を用いたゾル−ゲル法により光触媒を作製したものであり」、基材上の「結晶核に有機金属化合物または無機化合物からなるゾル溶液を塗布し、固化、熱処理して柱状酸化チタン結晶を前記結晶核より成長させる」ものである(「 」内は、特願2001−181969 段落0012)。なお、CVD法は化学的蒸着法、PVD法は物理的蒸着法、SPD法は噴霧熱分解法の意である。
【0038】
フィルタ繊維は円柱形基材であるが、「結晶核および柱状結晶を形成する基材を円柱形基材とした場合、該円柱形基材の半径が50μm以下であることが好ましい。」「円柱形基材とは、円柱状、円筒状、棒状、針状、糸状、繊維状等の、曲面を有する基材をすべて含む。」(「 」内は、特願2001−181969
段落0013)。
【0039】
「結晶核はスパッタリング法、真空蒸着法等のPVD法、またはCVD法で作製した結晶核のみならず、その種類は単結晶、多結晶体、粉体、セラミックス、金属の熱酸化膜、陽極酸化膜のいずれでもかまわない。」(「 」内は、特願2001−181969 段落0018)。
【0040】
本発明において、前記光触媒部4の基材として用いるフィルタとは、たとえばシリカ繊維素材又はセラミック繊維素材である。
【0041】
本発明の汚染物質除去システム、または空気清浄化システムは、前記空気清浄化ユニットを2台以上用いた、複数の空気清浄化ユニットの組み合わせにより構成される。
【0042】
本発明の汚染物質除去装置、または空気清浄化装置は、前記汚染物質除去システム、または空気清浄化システムと、装置中の電気作動部分に対する電気供給を制御するための電源スイッチと、被処理空気の導入を制御するためのファン制御部と、被処理空気導入量等の制御状態等を表示するための制御表示画面と、被処理空気等の有害ガス含有量等を検知するためのガスセンサーと、浄化処理された空気を排気するための排気フィンと、集塵用のフィルタと、から主として構成され、被処理空気の導入および該空気中有害ガス等の分解処理、浄化された空気の排気までが電気制御によりなされる。
【0043】
【実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0044】
柱状結晶光触媒の調製
柱状結晶構造を備えた形状を呈する光触媒(以下、「柱状結晶光触媒」ともいう。)を、本願発明者らによる非公知の特許出願(特願2001−181969等)に示されているとおり、次のように調製した。
【0045】
<基材であるフィルタ上へのSPD法による結晶核の作製>
結晶核として噴霧熱分解法(SPD法)により作製した酸化チタン結晶膜を用いた。原料液は、チタンテトライソプロポキシド(以下、「TTIP」と記す。)にアセチルアセトン(以下、「Hacac」と記す。)をmol比(Hacac/TTIP)1.0で添加し、これをイソプロピルアルコールで希釈し、攪拌して調製した。SPD装置(メイク製 YKII)による成膜条件は、噴霧圧力0.3Mpa、噴霧量1.0ml/sec、噴霧時間0.5ml/回、基板温度450℃、噴霧回数200回、で行った。SPD法により作製した酸化チタン結晶膜は、表面観察により、大きさ30nm〜100nmの結晶から構成されていることが確認された。
【0046】
<有機金属化合物からなるゾル溶液の調製方法>
ブタンジオール:45g、H2O;0.6g、硝酸:0.4gを混合し、この溶液にチタニウムテトライソプロポキシド(以下、「TTIP」という。)5gを攪拌しながら滴下し、その後4時間常温にて攪拌した。
【0047】
<固化と熱処理>
このようにして得られたゾル溶液を、前述の製法により作製した結晶核に塗布し、固化、熱処理を施すことにより、結晶核に酸化チタン結晶を形成した。固化は乾燥機中で到達温度150℃、保持時間2時間の条件で行った。熱処理は電気炉中で昇温10℃/分、到達温度550℃、保持時間2時間の条件で行った。
【0048】
<他の方法>
結晶核の作製は、上述のとおり、CVD法等、他の方法によっても可能である。ゾル溶液の調製は、上述のとおり、四塩化チタン等、無機金属化合物によっても可能である。たとえばブタンジオール:44g、H2O;0.95g、硝酸:0.4gを混合し、この溶液四塩化チタン5gを攪拌しながら滴下し、その後常温にて攪拌しすることによってもよい。また、固化は150℃〜200℃の温度範囲で2時間保持の条件でもよく、単に熱乾燥させる他、他の熱成分を加えても、水を加えてゲル化してもよい。熱処理は到達温度500℃〜600℃の範囲で2時間保持の条件で行ってもよい。
【0049】
実施例1
100mm×250mmのアルミ板片面に、上記の方法にてフィルタに粉末状酸化チタン光触媒(上記の柱状結晶光触媒。)を担持した光触媒フィルタ(以下、「柱状結晶光触媒フィルタ」ともいう。)を貼付け、それを内側とし同アルミ板を1辺づつ3枚貼付け中空三角筒の形の反応器とし、反応器内部(以下、「中空部」ともいう。)中央へ光触媒励起用ランプを、反応器の空気入口部側に連通した空気導入部に80mm角の軸流ファンを設置し、実施例1の空気清浄化ユニットを作製した。
【0050】
実施例2
75mm×250mmのアルミ板片面に柱状結晶光触媒フィルタを貼付け、それを内側とし同アルミ板を1辺づつ4枚貼付け中空四角筒の形の反応器とし、中空部中央へ光触媒励起用ランプを、反応器の空気入口部側に連通した空気導入部に80mm角の軸流ファンを設置し、ランプ表面と光触媒との最短距離を30mmとなる図2及び図8で示す実施例2の空気清浄化ユニットを作製した。
【0051】
実施例3
60mm×250mmのアルミ板片面に柱状結晶光触媒フィルタを貼付け、それを内側とし同アルミ板を1辺づつ5枚貼付け中空五角筒の形の反応器とし、中空部中央へ光触媒励起用ランプを、反応器の空気入口部側に連通した空気導入部に80mm角の軸流ファンを設置し、実施例3の空気清浄化ユニットを作製した。
【0052】
実施例4
50mm×250mmのアルミ板片面に柱状結晶光触媒フィルタを貼付け、それを内側とし同アルミ板を1辺づつ6枚貼付け中空六角筒の形の反応器とし、中空部中央へ光触媒励起用ランプを、反応器の空気入口部側に連通した空気導入部に80mm角の軸流ファンを設置し、実施例4の空気清浄化ユニットを作製した。
【0053】
実施例5
37.5mm×250mmのアルミ板片面に柱状結晶光触媒フィルタを貼付け、それを内側とし同アルミ板を1辺づつ8枚貼付け中空八角筒の形の反応器とし、中空部中央へ光触媒励起用ランプを、反応器の空気入口部側に連通した空気導入部に80mm角の軸流ファンを設置し、実施例5の空気清浄化ユニットを作製した。
【0054】
実施例6
25mm×250mmのアルミ板片面に柱状結晶光触媒フィルタを貼付け、それを内側とし同アルミ板を1辺づつ12枚貼付け中空十二角筒の形の反応器とし、中空部中央へ光触媒励起用ランプを、反応器の空気入口部側に連通した空気導入部に80mm角の軸流ファンを設置し、実施例6の空気清浄化ユニットを作製した。
【0055】
実施例7
300mm×250mmのアルミ板片面に柱状結晶光触媒フィルタを貼付け、それを内側とし同アルミ板の短辺と短辺を貼付け中空円筒の形の反応器とし、中空部中央へ光触媒励起用ランプを、反応器の空気入口部側に連通した空気導入部に80mm角の軸流ファンを設置し、実施例7の空気清浄化ユニットを作製した。
【0056】
実施例8
58mm×360mmのアルミ板片面に、柱状結晶光触媒フィルタを貼付け、それを内側とし同アルミ板を1辺づつ4枚貼付け中空四角筒の形の反応器とし、中空部中央へ光触媒励起用ランプを、反応器の空気入口部側に連通した空気導入部に80mm角の軸流ファンを設置し、ランプ表面と光触媒との最短距離を21mmとなる図1及び図2で示す実施例8の空気清浄化ユニットを作製した。
【0057】
実施例9
46mm×360mmのアルミ板片面に柱状結晶光触媒フィルタを貼付け、それを内側とし同アルミ板を1辺づつ4枚貼付け中空四角筒の形の反応器とし、中空部中央へ光触媒励起用ランプを、反応器の空気入口部側に連通した空気導入部に80mm角の軸流ファンを設置し、ランプ表面と光触媒との最短距離を15mmとなる図1及び図2で示す実施例9の空気清浄化ユニットを作製した。
【0058】
実施例10
34mm×360mmのアルミ板片面に柱状結晶光触媒フィルタを貼付け、それを内側とし同アルミ板を1辺づつ4枚貼付け中空四角筒の形の反応器とし、中空部中央へ光触媒励起用ランプを、反応器の空気入口部側に連通した空気導入部に80mm角の軸流ファンを設置し、ランプ表面と光触媒との最短距離を9mmとなる図1及び図2で示す実施例10の空気清浄化ユニットを作製した。
【0059】
実施例11
22mm×360mmのアルミ板片面に柱状結晶光触媒フィルタを貼付け、それを内側とし同アルミ板を1辺づつ4枚貼付け中空四角筒の形の反応器とし、中空部中央へ光触媒励起用ランプを、反応器の空気入口部側に連通した空気導入部に80mm角の軸流ファンを設置し、ランプ表面と光触媒との最短距離を3mmとなる図1及び図2で示す実施例11の空気清浄化ユニットを作製した。
【0060】
実施例12
34mm×360mmのアルミ板片面に柱状結晶光触媒フィルタを貼付け、それを内側とし同アルミ板を1辺づつ4枚貼付け中空四角筒の形の反応器とし、中空部中央へ光触媒励起用ランプを、反応器の空気入口部側に連通した空気導入部に80mm角のシロッコファンを設置し、ランプ表面と光触媒との最短距離を9mmとなる図2及び図9で示す実施例12の空気清浄化ユニットを作製した。
【0061】
実施例13
34mm×360mmのアルミ板片面に柱状結晶光触媒フィルタを貼付け、それを内側とし同アルミ板を1辺づつ4枚貼付け中空四角筒の形の反応器とし、中空部中央へ光触媒励起用ランプを、反応器の空気入口部側に連通した空気導入部に40mm角の軸流ファンを設置し、ランプ表面と光触媒との最短距離を9mmとなる図2及び図8で示す実施例13の空気清浄化ユニットを作製した。
【0062】
実施例14
34mm×360mmのアルミ板片面に、粒状結晶構造を備えた形状を有する光触媒(石原産業(株)製 STシリーズ。以下、「粒状結晶光触媒」という。)をフィルタに担持した、粒状結晶光触媒フィルタを貼付け、それを内側とし同アルミ板を1辺づつ4枚貼付け中空四角筒の形の反応器とし、中空部中央へ光触媒励起用ランプを、反応器の空気入口部側に連通した空気導入部に80mm角の軸流ファンを設置し、ランプ表面と光触媒との最短距離を9mmとなる図1及び図2で示す実施例14の空気清浄化ユニットを作製した。
【0063】
実施例15
34mm×360mmのアルミ板片面に、四角錐状結晶構造を備えた形状を有する光触媒(以下、「四角錐状結晶光触媒」という。本願発明者らによる非公知の特願2001−057058に開示。)をフィルタに担持した、四角錐状結晶光触媒フィルタを貼付け、それを内側とし同アルミ板を1辺づつ4枚貼付け中空四角筒の形の反応器とし、中空部中央へ光触媒励起用ランプを、反応器の空気入口部側に連通した空気導入部に80mm角の軸流ファンを設置し、ランプ表面と光触媒との最短距離を9mmとなる図1及び図2で示す実施例15の空気清浄化ユニットを作製した。
【0064】
四角錘状結晶光触媒の作製方法は、次のとおりである。すなわち、基材表面にRFマグネトロンスパッタリング装置を用い、ターゲット純度99.99%以上のTiO2、導入ガスは純度99.999%以上のアルゴンガスである。成膜室内に、基材をターゲットに対向させて設置し、油回転ポンプにより成膜室内を10Paまで排気した。その後、ターボ分子ポンプにより成膜室内を所定の真空度に達するまで排気した。次いで、基材を所定の温度まで加熱し、純度99.999%以上のアルゴンガスを導入して成膜室内をアルゴンガス雰囲気とした。このとき、所定のアルゴンガス圧力(スパッタ圧力)になるように導入ガス流量とメインバルブの開閉度を調節した。高周波電源によりターゲットに高周波を印加して、基材表面に酸化チタン薄膜を形成した。このとき、基材を回転速度3rpmで回転させた。印加電圧は400W、スパッタ圧力は10.0Pa、基材温度は200〜300℃とした。この条件で作製した光触媒は従来技術に比べて分解性能に優れ、四つの側面部のいずれか一つ以上において階段状の凹凸が形成されている、四角錘型の結晶形状を呈した。
【0065】
実施例16
実施例10にて作製したユニットの四角筒形の反応器内中空部へ空気の流れと同回転方向へ四角形の角を仕切るような衝立となる16mm×230mmのアルミ板を設置し図1及び図10にて示す実施例16の空気清浄化ユニットを作製した。
【0066】
実施例17
実施例10にて作製したユニットの四角筒形の反応器内中空部へ空気の流れと逆回転方向へ四角形の角を仕切るような衝立となる16mm×230mmのアルミ板を設置し図1及び図11にて示す実施例17の空気清浄化ユニットを作製した。
【0067】
実施例18
実施例10にて作製したユニットの反応器の断面形状である四角形の各辺中心部からランプ方向へ衝立となる6mm×230mmのアルミ板を設置し図1及び図12にて示す実施例18の空気清浄化ユニットを作製した。
【0068】
実施例19
実施例10にて作製したユニットの反応器の断面形状である四角形の各辺中心部からランプ方向へ半径5mmとなる半円型の光触媒(以下、「半円型光触媒体」または「半円型触媒体」ともいう。)を組付けたアルミ板を設置し、光触媒部がランプ方向に対し凸型に形成された、図1及び図6にて示す実施例19の空気清浄化ユニットを作製した。
【0069】
実施例20
実施例10にて作製したユニットの反応器の断面形状である四角形の各辺の中心部から外側へ膨らみを帯びたような半径5mmとなる半円型光触媒体を組付けたアルミ板を設置し、光触媒部がランプ方向に対し凹型に形成された、図1及び図7にて示す実施例20の空気清浄化ユニットを作製した。
【0070】
実施例21
実施例10にて作製したユニットの反応器の断面形状である四角形の各辺からランプ方向へ半楕円型の光触媒(以下、「半楕円型光触媒体」または「半楕円型触媒体」ともいう。)を組付けたアルミ板をランプ表面から光触媒までの最短距離が5mmとなるよう設置し図1及び図5にて示す実施例21の空気清浄化ユニットを作製した。
【0071】
実施例22
実施例21においてランプ表面から光触媒までの最短距離が1mmとなるよう設置し図1及び図5にて示す実施例22の空気清浄化ユニットを作製した。
【0072】
実施例23
実施例21においてランプ表面から光触媒までの最短距離が3mmとなるよう設置し図1及び図5にて示す実施例23の空気清浄化ユニットを作製した。
【0073】
実施例24
実施例21においてランプ表面から光触媒までの最短距離が7mmとなるよう設置し図1及び図5にて示す実施例24の空気清浄化ユニットを作製した。
【0074】
実施例25
実施例10にて作製したユニットの反応器の断面形状である四角形の各辺からランプ方向へ台形型となる光触媒(以下、「台形型光触媒体」または「台形型触媒体」ともいう。)を組付けたアルミ板をランプ表面から光触媒までの最短距離が5mmとなるよう設置し図3及び図4にて示す実施例25の空気清浄化ユニットを作製した。
【0075】
実施例26
実施例25においてランプ表面から光触媒までの最短距離が1mmとなるよう設置し図3及び図4にて示す実施例26の空気清浄化ユニットを作製した。
【0076】
実施例27
実施例25においてランプ表面から光触媒までの最短距離が3mmとなるよう設置し図3及び図4にて示す実施例27の空気清浄化ユニットを作製した。
【0077】
実施例28
実施例25においてランプ表面から光触媒までの最短距離が7mmとなるよう設置し図3及び図4にて示す実施例28の空気清浄化ユニットを作製した。
【0078】
このようにして得られた実施例1〜28の空気清浄化ユニットについて、下記の試験方法により悪臭成分の分解速度測定を行った。
【0079】
<悪臭成分の分解速度測定−1>
密閉型20リットルのガラス製容器内へ、実施例1〜7の光触媒フィルタを用いた空気清浄化ユニットを入れ、容器内の湿度を調整した後、容器内にアセトアルデヒドガスを、濃度20ppmになるように注入した。ガスモニターにて1分毎に容器内のアセトアルデヒドガス濃度を測定し、分解速度の評価を行った。
【0080】
<悪臭成分の分解速度評価−1>
分解速度の評価は、下記のとおりの評価基準により行った。
評価 a :20ppm〜1ppmまでの分解時間5分未満
評価 b :20ppm〜1ppmまでの分解時間5分以上6分未満
評価 c :20ppm〜1ppmまでの分解時間6分以上7分未満
評価 d :20ppm〜1ppmまでの分解時間7分以上
得られた結果を表1に示す。
【0081】
【表1】
【0082】
表1の結果から、以下のことがわかる。実施例1〜7にて三角形・四角形・五角形・六角形・八角形・十二角形・円それぞれの断面形状の中空筒型ユニットにおいてアセトアルデヒドガスの分解性能を比較した結果、実施例1〜3にて優れた分解性能を示した。特に実施例2の中空四角筒型ユニットにおいて優れた分解性能を示した。
【0083】
<悪臭成分の分解速度測定−2>
密閉型40リットルのガラス製容器内へ、実施例8〜28の光触媒フィルタを用いた空気清浄化ユニットを入れ、容器内の湿度を調整した後、容器内にアセトアルデヒドガスを、濃度20ppmになるように注入した。ガスモニターにて1分毎に容器内のアセトアルデヒドガス濃度を測定し、分解速度の評価を行った。
【0084】
<悪臭成分の分解速度評価−2>
分解速度の評価は、下記のとおりの評価基準により行った。
評価 A:10ppm〜検知限度0.08ppm以下までの分解時間12分未満
評価 B:10ppm〜検知限度0.08ppm以下までの分解時間12分以上14分未満
評価 C:10ppm〜検知限度0.08ppm以下までの分解時間14分以上16分未満
評価 D:10ppm〜検知限度0.08ppm以下までの分解時間16分以上
得られた結果を、表2〜9に示す。
【0085】
【表2】
【0086】
表2の結果から、以下のことがわかる。実施例8〜11の比較により、中空四角筒形状の反応器を有するユニットの大きさとともに、光触媒励起用ランプ表面と光触媒フィルタとの間の距離が揮発性有機物質の分解へ関与し、実施例10にて優れた分解性能を示した。
【0087】
【表3】
【0088】
【表4】
【0089】
表4中、実施例19のランプ−光触媒間最短距離は、ユニットの反応器の断面形状である四角形の各辺中心部からランプ方向へ半径5mmとなる半円型触媒体を組付けたことにより、実施例10、20に比べて5mm短いものとなっている。
【0090】
【表5】
【0091】
表5中、ランプ−光触媒間最短距離は、光触媒部のうち、ランプ−半楕円型触媒体間以外の部位をいう。
【0092】
【表6】
【0093】
表6中、ランプ−光触媒間最短距離は、光触媒部のうち、ランプ−台形型触媒体間以外の部位をいう。
【0094】
表3〜6に示すとおり、実施例10を基本構造とした応用例である実施例16〜28の比較により、流体の遮蔽物として最も大きいランプソケット付近における被処理空気の流通の閉塞を避けるようにランプソケット付近ではランプと光触媒部表面との距離を長くし、その中間の領域ではその距離を短くするようにして光触媒部を組付け、流路断面積の異なる構造を有する四角筒型にすることによって分解を短時間にて行えることが、実施例21、24、25および28における結果によって明らかとなった。
【0095】
【表7】
【0096】
実施例10と実施例12の比較により、ユニット内において空気を螺旋状に流すことのできる軸流ファンは、ユニット内において空気を直線状に流すシロッコファンに比べ、優れた分解性能を示した。
【0097】
【表8】
【0098】
実施例10と実施例13の比較により、図1に示す本発明実施例のように、空気導入部を、たとえば漏斗状の形状として、流路断面積が空気導入部のそれ以下である反応器内に被処理空気を導入する構造が、図8に示すような、ユニット内の被処理空気流路の流通断面積が一定である構造に比べ、優れた分解性能を示した。
【0099】
【表9】
【0100】
実施例10と実施例14〜15とのにより、光触媒の結晶形状が柱状を有するフィルタを使用したユニットは他の結晶形状の光触媒に比べ優れた分解性能を示した。
【0101】
<空気清浄化装置における分解速度測定>
実施例25の空気清浄化ユニットについて下記の試験方法により、有害ガスの分解測定を行った。
【0102】
有害ガスの分解速度測定
密閉型1m3の塩化ビニル製容器内へ、本発明の光触媒フィルタを用いた空気清浄化ユニット(実施例25)を入れ、容器内の湿度を調整した後、容器内にホルムアルデヒドガスを、濃度が10ppmになるように注入した。ガスモニターにて1分毎に容器内のホルムアルデヒドガス濃度を測定し、分解速度の評価を行った。本発明の空気清浄化ユニット4台から構成される空気清浄化システムを、電源スイッチと、ファン制御部と、制御表示画面と、ガスセンサーと、排気フィンと、フィルタとともに組み込んだ空気清浄化装置についても、同様の評価を行った。
【0103】
有害ガスの分解速度評価
初期値の10ppmから厚生労働省指針値の0.08ppm以下に達するまでの分解所要時間は、ユニット単体で500分、4台を使用した空気清浄化装置では90分であり、本発明の空気清浄化ユニットを複数台用いて空気清浄化システムとし、該システムを組み込んだ空気清浄化装置は、本発明のユニットを単体で用いた場合よりも、短時間にて有害ガス等汚染物質を分解することができるという結果が得られた。
【0104】
【発明の効果】
本発明の空気清浄化ユニット、およびこれを用いた空気清浄化システムならびに空気清浄化装置によれば、上述のように構成されているため、従来技術と比較して、空気中の悪臭成分や揮発性有機物質を安全な濃度領域まで短時間にて分解することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の空気清浄化ユニットの縦断面図である。
【図2】 図1のII−II矢示断面図であり、本発明の空気清浄化ユニットの横断面図である。
【図3】 台形型触媒体を設けた本発明の空気清浄化ユニットの縦断面図である。
【図4】 図3のIV−IV矢示断面図であり、台形型触媒体を設けた本発明の空気清浄化ユニットの縦断面図である。
【図5】 半楕円型触媒体を設けた本発明の空気清浄化ユニットの縦断面図である。
【図6】 半円型触媒体(凸型)を設けた本発明の空気清浄化ユニットの縦断面図である。
【図7】 半円型触媒体(凹型)を設けた本発明の空気清浄化ユニットの縦断面図である。
【図8】 流通断面積が一定の空気清浄化ユニットの縦断面図である。
【図9】 シロッコファン設置型空気清浄化ユニットの縦断面図である。
【図10】 衝立を設けた空気清浄化ユニットの横断面図である。
【図11】 衝立を設けた空気清浄化ユニットの横断面図である。
【図12】 衝立を設けた空気清浄化ユニットの横断面図である。
【符号の説明】
1…反応器、 2…空気導入部、 3…光触媒励起用ランプ、 4…光触媒部、 5、5’…ランプソケット、 6…シロッコファン、7…衝立、10…空気清浄化ユニット、11…空気入口、12…排出口、13、15…被処理空気流路、21…軸流ファン、A…被処理空気の流れ、P…浄化された空気の流れ
Claims (9)
- 被処理空気が導入される空気導入部と、導入された被処理空気が浄化処理され排出される筒状の反応器と、該反応器の内壁に設けられた酸化チタン光触媒部と、該反応器内部の中心部に軸方向に設けられた光触媒励起用ランプと、を有する空気清浄化ユニットであって、該空気導入部における流通断面積が該反応器方向に向かい連続的に減少し、該反応器内部における断面積が該空気導入部内部における断面積以下であるように該被処理空気流路が形成されており、該光触媒励起用ランプと該酸化チタン光触媒部表面との間の距離が、該光触媒励起用ランプの両ランプソケット付近よりもその中間の領域において短くなるよう、該酸化チタン光触媒部はその長手方向形状が、該光触媒励起用ランプの前記中間の領域に対して凸となるように形成されていることによって、該反応器内の被処理空気の流通断面積が、該光触媒励起用ランプの両ランプソケット付近よりもその中間の領域においてより小さく形成されていることを特徴とする、空気清浄化ユニット。
- 前記酸化チタン光触媒部はその断面形状が、前記光触媒励起用ランプの中心方向に対して凸となるように形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の空気清浄化ユニット。
- 前記酸化チタン光触媒部は前記反応器内の内壁をなす各面すべてに設けられ、各面において前記酸化チタン光触媒部の断面形状が、前記光触媒励起用ランプの中心方向に対して凸となるように形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の空気清浄化ユニット。
- 前記反応器の被処理空気流路方向の断面形状が四角形であることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の空気清浄化ユニット。
- 被処理空気を前記光触媒部において螺旋状に流通させるための気流制御手段を備えたことを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の空気清浄化ユニット。
- 前記光触媒励起用ランプ表面と前記光触媒部表面との間の最短距離が3mm以上15mm以下であることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の空気清浄化ユニット。
- 前記光触媒が、柱状結晶構造を備えた形状を呈するものであることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載の空気清浄化ユニット。
- 請求項1ないし7のいずれかに記載の空気清浄化ユニットを複数用いて構成する、空気清浄化システム。
- 請求項8記載の空気清浄化システムを用いた、空気清浄化装置。
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