JP3803461B2 - 車両のオートクルーズ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドライバーが設定した設定車速で車両を走行させるべくエンジンの出力及び変速機の変速を制御する車両のオートクルーズ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ドライバーが設定した設定車速と実車速との偏差を算出し、その偏差に基づいてエンジンのスロットルバルブを開閉することにより、実車速を設定車速に一致させるオートクルーズ装置は従来知られている。かかるオートクルーズ装置による走行中に、車両が登坂路のような走行負荷の大きい路面にさしかかると、スロットルバルブを全開にしてもエンジン出力が不足して設定車速を維持できない場合がある。
【0003】
そこで、設定車速に対して実車速が所定値以上低下した場合に、車両の減速度に応じた所定時間だけシフトダウンを行うことにより設定車速を維持するものが、特開昭61−71230号公報により知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図8は上記従来のオートクルーズ装置の作動を示すタイムチャートである。
【0005】
同図から明らかなように、車両が登坂路にさしかかって設定車速と実車速との偏差が増加すると、この偏差を減少させるべくスロットル開度が増加方向に制御されるが、このときエンジントルクが上限値近傍に達しているとスロットル開度を増加させても車速が速やかに回復せず、更に車速が低下してから漸くシフトダウンが実行されることになる。その結果、シフトダウンのタイミングが遅れて実車速を設定車速にスムーズに追従させることができない場合があった。
【0006】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、オートクルーズ装置による走行中に適切な変速を行えるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、ドライバーが設定した設定車速で車両を走行させるべくエンジンの出力及び変速機の変速を制御する車両のオートクルーズ装置において、設定車速と実車速との偏差を算出する偏差算出手段と、算出された偏差に基づいてエンジンの出力指令値を算出する出力指令値算出手段と、算出された出力指令値に基づいてエンジンの出力を制御するエンジン出力制御手段と、設定車速を維持し或いは設定車速を達成するために必要な基準駆動トルクを算出する基準駆動トルク算出手段と、走行負荷に応じて変化する実駆動トルクを算出する実駆動トルク算出手段と、前記基準駆動トルク及び実駆動トルクに基づいて走行負荷量を算出し、その走行負荷量及び実車速に基づいて変速機のシフトダウンの要否を判定する変速判定手段と、前記判定されたシフトダウンの要否に基づいて変速機の変速を制御する変速制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
上記構成によれば、設定車速と実車速との偏差に基づいて該偏差を減少させるべくエンジンの出力が制御されるだけでなく、基準駆動トルク及び実駆動トルクから求められた路面の勾配等の走行負荷量と、実車速とに基づいて変速機のシフトダウンが制御されるので、エンジンの出力制御だけでは設定車速を維持できない場合でも、走行負荷及び実車速を考慮した的確な早めのシフトダウンにより実車速を速やかに回復させて、設定車速を容易に維持することが可能となる。例えば、オートクルーズ制御中に道路に上り勾配が発生すると実車速が設定車速から低下し、これに伴ってスロットル開度が増加制御されてエンジントルクが増加するが、そのトルクが上限値に達する前に走行負荷量の増加に基づいてシフトダウンが早めに実行されるため、駆動トルクが速やかに増加して実車速を速やかに回復させることができる。
【0009】
また請求項2に記載された発明は、ドライバーが設定した設定車速で車両を走行させるべくエンジンの出力及び変速機の変速を制御する車両のオートクルーズ装置において、設定車速と実車速との偏差を算出する偏差算出手段と、算出された偏差に基づいてエンジンの出力指令値を算出する出力指令値算出手段と、算出された出力指令値に基づいてエンジンの出力を制御するエンジン出力制御手段と、設定車速を維持し或いは設定車速を達成するために必要な基準駆動トルクを算出する基準駆動トルク算出手段と、走行負荷に応じて変化する実駆動トルクを算出する実駆動輪トルク算出手段と、前記偏差に基づいて変速機のシフトダウンの要否を判定する第1の変速判定手段と、前記基準駆動トルク及び実駆動トルクに基づいて走行負荷量を算出し、その走行負荷量及び実車速に基づいて変速機のシフトダウンの要否を判定する第2の変速判定手段と、前記第1又は第2の変速判定手段でのシフトダウン要の判定に応じてシフトダウンが実行されるように、その各変速判定手段により判定されたシフトダウンの要否に基づいて変速機の変速を制御する変速制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
上記構成によれば、請求項1に記載された発明の作用に加えて、設定車速と実車速との偏差に基づく変速機のシフトダウン制御が併せて行われるので、一層的確なシフトダウンにより設定車速を容易に維持することが可能となる。
【0011】
また請求項3に記載された発明は、ドライバーが設定した設定車速で車両を走行させるべくエンジンの出力及び変速機の変速を制御する車両のオートクルーズ装置において、設定車速と実車速との偏差を算出する偏差算出手段と、算出された偏差に基づいてエンジンの出力指令値を算出する出力指令値算出手段と、算出された出力指令値に基づいてエンジンの出力を制御するエンジン出力制御手段と、設定車速を維持し或いは設定車速を達成するために必要な基準駆動トルクを算出する基準駆動トルク算出手段と、走行負荷に応じて変化する実駆動トルクを算出する実駆動トルク算出手段と、車両の減速度を算出する減速度算出手段と、前記偏差及び減速度に基づいて変速機のシフトダウンの要否を判定する第1の変速判定手段と、前記基準駆動トルク及び実駆動トルクに基づいて走行負荷量を算出し、その走行負荷量及び実車速に基づいて変速機のシフトダウンの要否を判定する第2の変速判定手段と、前記第1又は第2の変速判定手段でのシフトダウン要の判定に応じてシフトダウンが実行されるように、その各変速判定手段により判定されたシフトダウンの要否に基づいて変速機の変速を制御する変速制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
上記構成によれば、請求項1に記載された発明の作用に加えて、設定車速と実車速との偏差及び車両の減速度に基づく変速機のシフトダウン制御が併せて行われるので、一層的確なシフトダウンにより設定車速を容易に維持することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0014】
図1〜図7は本発明の一実施例を示すもので、図1は制御系のブロック図、図2はオートクルーズ制御のメインルーチンのフローチャート、図3はシフト選択処理ルーチンのフローチャート、図4は走行負荷量算出ルーチンのフローチャート、図5はシフト選択処理ルーチンに付随するグラフ、図6は走行負荷量算出ルーチンに付随するグラフ、図7は作用を説明するタイムチャートである。
【0015】
図1に示すように、本実施例によるオートクルーズ装置は、偏差算出手段M1と、出力指令値算出手段M2と、エンジン出力制御手段M3と、基準駆動トルク算出手段M4と、実駆動トルク算出手段M5と、第1の変速判定手段M61 と、第2の変速判定手段M62 と、変速制御手段M7と、減速度算出手段M8とを備える。
【0016】
偏差算出手段M1は、オートクルーズ制御の設定車速VCRSと車両の実車速Vとの偏差DVCRSを算出する。出力指令値算出手段M2は、前記偏差DVCRSを減少させて実車速Vを設定車速VCRSに一致させるべく、エンジン出力を変化させるための出力指令値THCMDを算出する。エンジン出力制御手段M3は、出力指令値THCMDに基づいてエンジン出力を制御する。
【0017】
第1の変速判定手段M61 は、偏差算出手段M1で算出した前記偏差DVCRSと、減速度算出手段M8で算出した車両の減速度DVとに基づいて、設定車速VCRSを維持するためのシフトダウンの要否を判定する。第2の変速判定手段M62 は、基準駆動トルク算出手段M4で算出した基準駆動トルクTRLACTと、実駆動トルク算出手段M5で算出した実駆動トルクTDSACTとの偏差である走行負荷量、即ち路面の勾配等により通常よりも余分に発生する負荷に基づいて、設定車速VCRSを維持するためのシフトダウンの要否を判定する。そして変速制御装置M7は、第1、第2の変速判定手段M61 ,62 の判定に基づいて変速機のシフトダウンを制御する。その結果、エンジン出力の制御だけでは設定車速VCRSを維持できない場合でも、実車速Vを速やかに回復させて設定車速VCRSに一致させることができる。
【0018】
次に、図2のフローチャートに基づいてオートクルーズ制御中のスロットル開度の制御について説明する。
【0019】
先ず、ステップS1で実車速Vの今回値と500ms前の値との偏差として車両の減速度DV(加速度を含む)を算出する。続くステップS2でオートクルーズ装置のメインスイッチがONしており、ステップS3でオートクルーズ装置のセットスイッチがONされると、ステップS4〜S7に移行する。ステップS4で現在の実車速Vがオートクルーズ制御を行う車速下限値VCRSL(例えば、40km/h)以上であれば、ステップS5でオートクルーズフラグFCRSを「1」にセットし、ステップS6で実車速Vを設定車速VCRSとし、ステップS7で現在のスロットル開度の出力指令値THCMDを後述するPIフィードバック制御の積算値KICRSの初期値とする。
【0020】
続くステップS8で前記オートクルーズフラグFCRSが「1」にセットされていて設定車速VCRSの設定が完了しており、且つステップS9でブレーキが操作されていなければ、ステップS10で設定車速VCRSと実車速Vとの偏差DVCRSを算出する。この偏差DVCRSの算出は前記偏差算出手段M1により実行される。続くステップS11でオートクルーズ装置の加速スイッチがONされておらず、ステップS12で出力指令値THCMDがスロットルバルブの全開相当開度THCRSH以下であり、ステップS13で出力指令値THCMDがスロットルバルブの全閉相当開度THCRSL以上であるときに、ステップS14でPIフィードバック制御の積算値KICRSを前記偏差DVCRS及びゲインKIで更新する。このとき、前記ステップS12,S13で出力指令値THCMDが実質的に全開開度又は全閉開度であれば、積算値KICRSがそれ以上増加又は減少しないようにステップS14をスキップして積算演算を停止する。続くステップS15で積算値KICRSを前記偏差DVCRS及びゲインKPで更新してスロットル開度の制御量THCRSを算出し、更にステップS16で制御量THCRSを出力指令値THCMDとする。一方、前記ステップS11でオートクルーズ装置の加速スイッチがONされていれば、ステップS17で車両を加速するための加速開度THACCを出力指令値THCMDとする。
【0021】
続くステップS18で制御量THCRSとアクセル開度APとを比較し、アクセルペダルの急激な踏み込みが行われてアクセル開度APが制御量THCRSを越えた場合には、ステップS20でアクセル開度APを出力指令値THCMDとする。この出力指令値THCMDの算出は前記出力指令値算出手段M2により実行される。尚、前記ステップS2でメインスイッチがOFFされた場合、前記ステップS4で実車速Vが車速下限値VCRSL未満である場合、前記ステップS9でブレーキが操作された場合にはオートクルーズ制御が中止され、ステップS19でオートクルーズフラグFCRSが「0」にリセットされるとともに、ステップS20でアクセル開度APがそのまま出力指令値THCMDとされる。
【0022】
このようにして、オートクルーズ制御中には、設定車速VCRSと実車速Vとの偏差DVCRSに基づいて出力指令値THCMDが決定され、実車速Vが設定車速VCRSに一致するように、前記エンジン出力制御手段M3によりエンジン出力の制御が行われる。
【0023】
次に、図3のフローチャートに基づいてオートクルーズ制御中におけるシフト選択処理について説明する。
【0024】
先ず、ステップS31において今回の目標シフト位置SFTCMDで前回の目標シフト位置SFTCMDOを更新しておき、続くステップS32で実スロットル開度TH及び実車速Vに基づいて図5(A)のマップから目標シフト位置SFTCMDを検索する。続くステップS33で車両の走行負荷量TDSSLPを算出する。車両の走行負荷量TDSSLPは、路面の勾配、積載量、路面抵抗、空気抵抗等の負荷に応じて駆動輪が実際に発生している実駆動トルクTDSACTと、基準駆動トルクTRLACTとの差として算出される。基準駆動トルクTRLACTは、基準状態(例えば、2人乗車、荷物無し、低地、勾配無し、乾燥アスファルト路、無風等)で定速走行する場合に駆動輪が発生する必要のあるトルクと、現在の加速度を発生させているトルクとの和として算出される。
【0025】
以下、前記ステップS33の詳細な内容を、図4のフローチャートに基づいて説明する。
【0026】
先ず、ステップS61でフュエルカット中でなければ、ステップS62でエンジン回転数NE及び吸気管内負圧PBに基づいて図6(A)のマップからエンジントルクTEACTMを検索し、この検索したエンジントルクTEACTMを現在のエンジントルクTEACTとする。また前記ステップS61でフュエルカット中であれば、ステップS63でエンジン回転数NEに基づいて図6(B)のテーブルからエンジントルクTEACTFCを検索し、この検索したエンジントルクTEACTFCを現在のエンジントルクTEACTとする。そしてステップS64で、前記現在のエンジントルクTEACTにトルクコンバータのトルク比KTRACT及びギヤ比IGEARを乗算して、駆動輪のトルクに換算した実駆動トルクTDSACTを算出する。この実駆動トルクTDSACTの算出は前記実駆動トルク算出手段M5において実行される。前記トルクコンバータのトルク比KTRACTは、トルクコンバータの滑り率に基づいて図6(C)のテーブルから検索される。
【0027】
続くステップS65で実車速Vがゼロでなく、ステップS66でブレーキが操作されていなければ、ステップS67で実車速Vに基づいて図6(D)のテーブルからトルクTCRSACTを検索する。このトルクTCRSACTは、前記基準状態で定速走行する場合に駆動輪が発生する必要のあるトルクである。続くステップS68で、図2のフローチャートのステップS1で算出した500ms間の実車速Vの偏差DVに基づいて、車両の加速度GACTを算出するとともに、ステップS69で加速度GACTにIW(車体重量とタイヤ半径との積)を乗算して前記加速度GACTを発生させるために駆動輪が発生する必要のあるトルクTGACTを算出する。そしてステップS70で、前記ステップS67で算出したトルクTCRSACTと、前記ステップS69で算出したトルクTGACTとを加算することにより、基準駆動トルクTRLACTを算出する。この基準駆動トルクTRLACTの算出は前記基準駆動トルク算出手段M4において実行される。更に、ステップS71で、前記ステップS64で算出した実駆動トルクTDSACTから、前記ステップS70で算出した基準駆動トルクTRLACTを減算することにより、走行負荷量TDSSLPを算出する。
【0028】
尚、前記ステップS65で実車速Vがゼロである場合には、ステップS72で基準駆動トルクTRLACTをゼロに設定し、ステップS73で走行負荷量TDSSLPをゼロに設定する。
【0029】
以上のようにして走行負荷量TDSSLPが算出されると、図3フローチャートに戻り、ステップS34でオートクルーズ制御中であり、且つステップS35で強制シフトダウンフラグFSFTDNが「0」にリセットされていて強制シフトダウン中でなければ、ステップS36に移行する。ステップS36で目標シフト位置の前回値SFTCMDOと今回値SFTCMDとを比較し、前回値SFTCMDO>今回値SFTCMDであれば、後述する強制シフトダウンではない、図5(A)のマップに基づく通常のシフトダウンを行うべく、ステップS45に移行する。
【0030】
一方、前記ステップS36で前回値SFTCMDO≦今回値SFTCMDであればステップS37に移行し、目標シフト位置SFTCMDに応じたエンジンの限界回転数NEDNMAXをテーブル検索する。この限界回転数NEDNMAXは強制シフトダウンの実行によりエンジンが過回転になるのを防止するために設定されるもので、例えば目標シフト位置SFTCMDが1速の場合には0rpm、2速の場合には3600rpm、3速の場合には3800rpm、4速の場合には4000rpmに設定される。目標シフト位置SFTCMDが1速の場合の限界回転数NEDNMAXが0rpmであるのは、1速からそれ以上シフトダウンできないためである。而して、ステップS38でエンジン回転数NEが前記限界回転数NEDNMAXを越えていれば、過回転の発生を防止すべく強制シフトダウンは実行されない。
【0031】
続くステップS39で大気圧PAと吸気管内圧力PBとの偏差を基準値DPBAWOTと比較し、前記偏差が基準値DPBAWOT以上であってエンジンの出力に余裕がある場合には、シフトダウンを行わなくても車両の加速が可能であるために、強制シフトダウンは実行されない。前記ステップS39で大気圧PAと吸気管内圧力PBとの偏差が基準値DPBAWOT未満であってエンジンの出力に余裕がない場合には、強制シフトダウンを実行するか否かを判断すべくステップS40に移行する。
【0032】
ステップS40において、前記偏差算出手段M1で算出した偏差DVCRSと、前記減速度算出手段M8で算出した車両の減速度DVとに基づいて、図5(B)のマップから強制シフトダウン開始領域を検索し、その結果ステップS41で強制シフトダウン開始領域にあれば、ステップS44で、ステップS53においてセットされたシフトダウン開始タイマーtSFTDNが例えば3秒が経過してタイムアップするのを待った後、ステップS45で前記変速制御手段M7により強制シフトダウンを行う。この強制シフトダウンの要否の判断は前記第1の変速判定手段M61 により行われる。図5(B)のマップは、設定車速VCRSと実車速Vとの偏差DVCRSが大きいほど、また車両の減速度DVが大きいほど、強制シフトダウン開始領域に入り易くなっている。
【0033】
前記ステップS41で強制シフトダウン開始領域にない場合には、ステップS42で走行負荷量TDSSLP及び実車速Vに基づいて、図5(C)のマップから強制シフトダウン開始領域を検索し、その結果ステップS43で強制シフトダウン開始領域にあれば、ステップS44で、前記シフトダウン開始タイマーtSFTDNがタイムアップするのを待った後、ステップS45で強制シフトダウンを行う。この強制シフトダウンの要否の判断は前記第2の変速判定手段M62 により行われる。前記シフトダウン開始タイマーtSFTDNのタイムアップを待って強制シフトダウンを開始することにより、検出誤差やノイズ等により無闇にシフトダウンが行われるのを回避することができる。図5(C)のマップは、走行負荷量TDSSLPが大きいほど、また実車速Vが大きいほど、強制シフトダウン開始領域に入り易くなっている。尚、実車速Vが所定値よりも大きい領域では、エンジンの過回転を防止すべく強制シフトダウン開始領域に入らないようになっている。
【0034】
以上のようにしてオートクルーズ制御中に強制シフトダウンを実行することにより、上り坂等でエンジンの出力に余裕がない場合に、シフトダウンにより速やかに実車速Vを増加させ、設定車速VCRSとの偏差DVCRSが拡大するのを防止することができる。而して、ステップS45で強制シフトダウンが実行されると、ステップS46でシフトアップ開始タイマーtSFTUPをセットするとともに、ステップS47で強制シフトダウンフラグFSFTDNを「1」にセットする。
【0035】
前記ステップS47で強制シフトダウンフラグFSFTDNが「1」にセットされると、前記ステップS35からステップS48に移行して、図5(B)のマップから設定車速VCRSと実車速Vとの偏差DVCRS及び車両の減速度DVに基づいて強制シフトダウン終了領域を検索し、その結果ステップS49で強制シフトダウン終了領域に入れば、更にステップS50で走行負荷量TDSSLP及び実車速Vに基づいて、図5(C)のマップから強制シフトダウン終了領域を検索し、その結果、ステップS51で強制シフトダウン終了領域に入れば、ステップS52でシフトアップ開始タイマーtSFTUPが例えば5秒が経過してタイムアップするのを待ってステップS53に移行する。その結果、前記ステップS45における強制シフトダウンが行われなくなって元のシフト位置にシトアップされる。そしてステップS53でシフトダウン開始タイマーtSFTDNをセットするとともに、ステップS54で強制シフトダウンフラグFSFTDNを「0」にリセットする。
【0036】
このように、一旦強制シフトダウンが開始されると、図5(A),(B)の両方のマップで強制シフトダウン終了領域に入り、且つ少なくともシフトアップ開始タイマーtSFTUPで設定された5秒が経過するまでシフトアップは実行されない。またステップS34でオートクルーズ制御が中止されれば、ステップS55でシフトアップ開始タイマーtSFTUPが強制的にタイムアップして、強制シフトダウンも終了する。
【0037】
上記作用の一例が図7に示される。オートクルーズ制御中に道路に軽い上り勾配が発生して実車速Vが設定車速VCRSから低下すると、走行負荷量TDSSLPが増加して上り勾配を検出する。実車速Vの低下に伴ってスロットル開度が増加制御され、その結果エンジントルク及び駆動輪の駆動トルクが増加するが、それらトルクが上限値に達する前に走行負荷量TDSSLPの増加に基づいて4速→3速のシフトダウンが早めに実行されるため、駆動トルクが速やかに増加して実車速Vも速やかに回復する。
【0038】
シフトダウンにより実車速Vが回復して設定車速VCRSを大きくオーバーシュートしないように、スロットル開度が減少制御される。その後に道路の上り勾配が増加して軽登坂から重登坂に移行すると、実車速Vが再び設定車速VCRSから低下するが、既に4速→3速のシフトダウンが完了しているためにスロットル開度を増加制御するだけで実車速Vは速やかに回復する。
【0039】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0040】
例えば、実施例では第1の変速判定手段M61 及び第2の変速判定手段M62 の両方によりシフトダウンの要否を判定しているが、請求項1に記載された発明の如く、第2の変速判定手段M62 だけでシフトダウンの要否を判定しても良い。また実施例では第1の変速判定手段M61 が偏差DVCRS及び減速度DVの両方に基づいてシフトダウンの要否を判定しているが、請求項2に記載された発明の如く、偏差DVCRSだけに基づいてシフトダウンの要否を判定しても良い。また実施例では基準駆動トルクTRLACT及び実駆動トルクTDSACTを駆動輪トルク換算のトルクとして算出しているが、それをエンジントルク換算のトルクとして算出することも可能である。
【0041】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、設定車速と実車速との偏差に基づいて該偏差を減少させるべくエンジンの出力が制御されるだけでなく、基準駆動トルク及び実駆動トルクから求められた路面の勾配等の走行負荷量と、実車速とに基づいて変速機のシフトダウンが制御されるので、エンジンの出力制御だけでは設定車速を維持できない場合でも、走行負荷及び実車速を考慮した的確な早めのシフトダウンにより実車速を速やかに増加させて設定車速を容易に維持することが可能となる。例えば、オートクルーズ制御中に道路に上り勾配が発生すると実車速が設定車速から低下し、これに伴ってスロットル開度が増加制御されてエンジントルクが増加するが、そのトルクが上限値に達する前に走行負荷量の増加に基づいてシフトダウンが早めに実行されるため、駆動トルクが速やかに増加して実車速を速やかに回復させることができ、設定車速の維持が容易となる。
【0042】
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1に記載された発明の効果に加えて、設定車速と実車速との偏差に基づく変速機のシフトダウン制御が併せて実行されるので、更に的確なシフトダウンにより実車速を速やかに増加させて設定車速を一層容易に維持することが可能となる。
【0043】
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1に記載された発明の効果に加えて、設定車速と実車速との偏差及び車両の減速度に基づく変速機のシフトダウン制御が併せて実行されるので、更に的確なシフトダウンにより実車速を速やかに増加させて設定車速を一層容易に維持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 制御系のブロック図
【図2】 オートクルーズ制御のメインルーチンのフローチャート
【図3】 シフト選択処理ルーチンのフローチャート
【図4】 走行負荷量算出ルーチンのフローチャート
【図5】 シフト選択処理ルーチンに付随するグラフ
【図6】 走行負荷量算出ルーチンに付随するグラフ
【図7】 作用を説明するタイムチャート
【図8】 従来技術の作用を説明するタイムチャート
【符号の説明】
M1 偏差算出手段
M2 出力指令値算出手段
M3 エンジン出力制御手段
M4 基準駆動トルク算出手段
M5 実駆動トルク算出手段
M61 第1の変速判定手段
M62 第2の変速判定手段(変速判定手段)
M7 変速制御手段
M8 減速度算出手段
DV 減速度
DVCRS 偏差
TDSACT 実駆動トルク
THCMD 出力指令値
TRLACT 基準駆動トルク
V 実車速
VCRS 設定車速
Claims (3)
- ドライバーが設定した設定車速(VCRS)で車両を走行させるべくエンジンの出力及び変速機の変速を制御する車両のオートクルーズ装置において、
設定車速(VCRS)と実車速(V)との偏差(DVCRS)を算出する偏差算出手段(M1)と、
算出された偏差(DVCRS)に基づいてエンジンの出力指令値(THCMD)を算出する出力指令値算出手段(M2)と、
算出された出力指令値(THCMD)に基づいてエンジンの出力を制御するエンジン出力制御手段(M3)と、
設定車速(VCRS)を維持し或いは設定車速(VCRS)を達成するために必要な基準駆動トルク(TRLACT)を算出する基準駆動トルク算出手段(M4)と、
走行負荷に応じて変化する実駆動トルク(TDSACT)を算出する実駆動トルク算出手段(M5)と、
前記基準駆動トルク(TRLACT)及び実駆動トルク(TDSACT)に基づいて走行負荷量(TDSSLP)を算出し、その走行負荷量(TDSSLP)及び実車速(V)に基づいて変速機のシフトダウンの要否を判定する変速判定手段(M62 )と、
前記判定されたシフトダウンの要否に基づいて変速機の変速を制御する変速制御手段(M7)とを備えたことを特徴とする、車両のオートクルーズ装置。 - ドライバーが設定した設定車速(VCRS)で車両を走行させるべくエンジンの出力及び変速機の変速を制御する車両のオートクルーズ装置において、
設定車速(VCRS)と実車速(V)との偏差(DVCRS)を算出する偏差算出手段(M1)と、
算出された偏差(DVCRS)に基づいてエンジンの出力指令値(THCMD)を算出する出力指令値算出手段(M2)と、
算出された出力指令値(THCMD)に基づいてエンジンの出力を制御するエンジン出力制御手段(M3)と、
設定車速(VCRS)を維持し或いは設定車速(VCRS)を達成するために必要な基準駆動トルク(TRLACT)を算出する基準駆動トルク算出手段(M4)と、
走行負荷に応じて変化する実駆動トルク(TDSACT)を算出する実駆動輪トルク算出手段(M5)と、
前記偏差(DVCRS)に基づいて変速機のシフトダウンの要否を判定する第1の変速判定手段(M61 )と、
前記基準駆動トルク(TRLACT)及び実駆動トルク(TDSACT)に基づいて走行負荷量(TDSSLP)を算出し、その走行負荷量(TDSSLP)及び実車速(V)に基づいて変速機のシフトダウンの要否を判定する第2の変速判定手段(M62 )と、
前記第1又は第2の変速判定手段(M6 1 ,M6 2 )でのシフトダウン要の判定に応じてシフトダウンが実行されるように、その各変速判定手段(M61 ,M62 )により判定されたシフトダウンの要否に基づいて変速機の変速を制御する変速制御手段(M7)とを備えたことを特徴とする、車両のオートクルーズ装置。 - ドライバーが設定した設定車速(VCRS)で車両を走行させるべくエンジンの出力及び変速機の変速を制御する車両のオートクルーズ装置において、
設定車速(VCRS)と実車速(V)との偏差(DVCRS)を算出する偏差算出手段(M1)と、
算出された偏差(DVCRS)に基づいてエンジンの出力指令値(THCMD)を算出する出力指令値算出手段(M2)と、
算出された出力指令値(THCMD)に基づいてエンジンの出力を制御するエンジン出力制御手段(M3)と、
設定車速(VCRS)を維持し或いは設定車速(VCRS)を達成するために必要な基準駆動トルク(TRLACT)を算出する基準駆動トルク算出手段(M4)と、
走行負荷に応じて変化する実駆動トルク(TDSACT)を算出する実駆動トルク算出手段(M5)と、
車両の減速度(DV)を算出する減速度算出手段(M8)と、
前記偏差(DVCRS)及び減速度(DV)に基づいて変速機のシフトダウンの要否を判定する第1の変速判定手段(M61 )と、
前記基準駆動トルク(TRLACT)及び実駆動トルク(TDSACT)に基づいて走行負荷量(TDSSLP)を算出し、その走行負荷量(TDSSLP)及び実車速(V)に基づいて変速機のシフトダウンの要否を判定する第2の変速判定手段(M62 )と、
前記第1又は第2の変速判定手段(M6 1 ,M6 2 )でのシフトダウン要の判定に応じてシフトダウンが実行されるように、その各変速判定手段(M61 ,M62 )により判定されたシフトダウンの要否に基づいて変速機の変速を制御する変速制御手段(M7)とを備えたことを特徴とする、車両のオートクルーズ装置。
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