JP3886749B2 - 窓開度調整器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、縦(垂直)軸を中心に障子が水平方向に沿って回転する縦軸回転窓などに用いる窓開度調整器に関する。尚、本明細書において、スイング系開閉窓を開き窓と称し、代表的には外開き窓、内開き窓、縦軸回転窓などがあり、係る開き窓における障子の開き角度を開度と称するものとする。
【0002】
【従来の技術】
一般に、開き窓では、障子の下側に開度を数10度ずつの間隔で固定する開度設定器を用いることにより、通風量の確保および安全性を図るようにされている。ところで、上記開度設定器の操作中に突風により障子があおられたり、固定中に強風にさらされると、係る障子が突然不用意な回転や変形を起こして安全性を損なうことがある。
【0003】
このため、開き窓では、上記開度設定器と共に、障子の不用意な回転や変形を防止する開度調整器を併用する場合がある。係る開度調整器のうち、アーム式やさや管式の調整器は、突風によるあおり防止機能を有していない。
また、窓枠と障子との間に油圧ダンパを介在させるものもあるが、係る油圧ダンパでは、コスト高になると共に、障子の開閉に要する力が過大になる、という問題があった。
【0004】
【発明が解決すべき課題】
本発明は、以上に説明した従来の技術における問題点を解決し、長期間にわたり安定して使用でき且つ低コストで製作可能な窓開度調整器を提供する、ことを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、スライドするアームをブレーキパッドの表面に押し付けるブレーキ方式において、係る押し付け機構を簡素で且つ安定性のあるものとする、ことに着想して成されたものである。
即ち、本発明の窓開度調整器(請求項1)は、開き窓の窓枠または障子に回転可能にして取り付けた中空部を有する筒形状の本体と、係る本体の中空部内に配置したブレーキパットと、係るブレーキパットに対向し且つ当該ブレーキパットに対し接離可能であると共に、上記本体の中空部内に回転可能にして配置したピンチローラと、上記本体の中空部内で且つ上記ブレーキパットとピンチローラとの間を貫通し且つ一端を上記開き窓の障子または窓枠に回転可能に取り付けたアームと、を含み、上記ピンチローラは、上記本体において対向する側壁に設けた円弧状またはV字形の底辺を含む一対の開口部に転動可能に軸支されている、ことを特徴とする。
【0006】
これによれば、開き窓に併設した開度設定器の操作中において、突風や強風により係る開き窓の障子があおられた場合、この障子の回転移動によりアームがスライドし、係るスライドに応じてピンチローラが回転しつつ、その回転軸が本体に設けた一対の開口部における円弧状またはV字形の底辺上を転動してアームのスライド方向に移動すると共に、ブレーキパット寄りに接近する。この結果、スライドし始めたアームは、上記ブレーキパットとピンチローラとの間で強固に挟み付けられブレーキ状態となるため、直ちに停止する。これにより、障子の不用意な回転や変形を防止し且つ利用者の安全性を図ることができる。
また、障子を上記と反対方向に僅かに回転させることにより、ピンチローラをブレーキパットから離間できるため、上記ブレーキ状態を迅速且つ簡単に解除することができる。即ち、障子を突風や強風にあおられた向きと反対側に押して上記アームを反対方向にスライドさせると、係るアームのスライドによりピンチローラの回転軸は、上記と反対側に転動して、円弧状またはV字形の底辺における最低部に移動する。この結果、アームがブレーキパットから簡単に離れ、ブレーキ状態を迅速に解除することができる。
【0007】
従って、機構が簡単で長期間にわたり安定して使用でき且つ低コストで製作可能とすることができる。尚、前記本体とアームの一端とは、常に何れか一方を障子に取り付け且つ他方を窓枠に取り付けられる。
尚、円弧状またはV字形の底辺は、カム面であって、後述する各種形状の他、楕円形、サイクロイド曲線、傾斜線と曲線との組合せなどの形状も含まれる。
【0008】
更に、本発明には、前記開口部における円弧状またはV字形の底辺の中央に、前記ピンチローラの回転軸を受け入れる軸受け部が設けられている、窓開度調整器(請求項2)も含まれる。これによれば、前記ピンチローラの回転軸が通常は軸受け部に受け入れられるため、障子の開閉操作や開度設定器の操作の支障にならない。しかも、障子が突風や強風にあおられた際には、ピンチローラの回転軸が軸受け部からせり上がり円弧状またはV字形の底辺上を転動する。この結果、突風や強風にあおられた際には、ピンチローラとブレーキパットとの間で前記アームを挟持して障子を確実に停止させることができる。
【0009】
また、本発明には、前記ブレーキパットは、前記ピンチローラに対し接離可能にして前記本体の中空部内に取り付けられる、窓開度調整器(請求項3)も含まれる。これによれば、ブレーキパットに接近および離間する前記ピンチローラと共に、当該ブレーキパット自体を予めピンチローラに対し、接近または離間させることにより、両者間の隙間を調整してこれらの間に挟持されるアームの前記ブレーキ状態を確実に得ることが可能となる。
尚、経年変化および経年使用により、ブレーキパットの表面が磨耗または劣化した場合にも、上記ブレーキパットの位置調整が行われる。また、上記ブレーキパットの接離操作は、例えばブレーキパットを支持するブレーキ支持体の位置を、前記本体の穿孔した長孔を貫通する支持ボルトで変更することにて行われる。
【0010】
加えて、本発明には、前記本体は、前記ブレーキパットを取り付ける断面ほぼチャンネル形の上半体と、前記ピンチローラを収容し且つその回転軸を軸支する前記底辺を含む一対の開口部を一対の側壁に上向きに設けた断面ほぼチャンネル形の下半体と、を連結したものである、窓開度調整器(請求項4)も含まれる。
これによれば、上半体にブレーキパットを位置調整可能に取り付け、下半体にピンチローラの回転軸を上向きに開口した円弧状などの底辺を含む一対の開口部に回転可能に軸支した状態で、上半体および下半体を両者の側壁同士を連結することにより、前記筒形状の本体を容易に組立てられる。しかも、係る本体の中空部において対向するブレーキパットとピンチローラとの隙間に前記アームを貫通させることにより、窓開度調整器を低コストで組立てることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下において、本発明の実施に好適な形態を図面と共に説明する。
図1(A)は、本発明の開度調整器10を適用した縦軸回転の開き窓(窓)1を室内側から見た内観図を示す。即ち、開き窓1は、図1(A)に示すように、長方形の窓枠2と、係る窓枠2の内側に上下一対のピボットヒンジ3,3により、縦軸回転可能に支持された長方形の窓枠4と、を備えている。窓枠2は、上枠2a、下枠2b、左右一対の縦枠2c,2dとからなる。また、障子4は、上框4a、下框4b、左右一対の縦框4c,4dとからなり、これらに囲まれた内側にガラスGが嵌装されている。尚、上下一対のピボットヒンジ3,3は、上枠2aと上框4aの中間、および下枠2bと下框4bとの中間に配置されている。
【0012】
障子4の左側の縦框4cには、当該障子4の開閉操作に用いる回転式のハンドル5が取り付けられ、係るハンドル5により公知の締まり機構が作動する。
図1(A)に示すように、下枠2bと下框4bとの間には、障子4の開度を例えば30,45,90度の3段階の何れかに設定できる開度設定器6が取り付けられている。係る設定器6は、下框4b側の金具7、下枠2b側の金具8、およびこれらの金具7,8の間に位置するスライド板9などを含んでいる。
また、図1(A),(B)に示すように、窓枠2の上枠2aと障子4の上框4aとの間には、本発明の窓開度調整器10が取り付けられている。
【0013】
窓開度調整器10は、図1(B),(C)に示すように、窓枠2の上枠2aにネジ止めしたL形金具15と、この金具15の下側にピン17を介して回転可能に支持される角筒形状の本体16と、係る本体16の中空部Sをスライド可能に貫通する長尺なアーム12と、係るアーム12の一端をピン13により回転可能に連結し且つ障子4の上框4aにネジ止めされるL形金具14と、を含む。上記本体16の中空部Sには、後述するブレーキパットおよびピンチローラが、上記アーム12の表面および裏面を挟んで対向した位置に取り付けられている。
尚、上記金具L形14,15、アーム12、および本体16を形成する後述する上・下半体は、ステンレス鋼板またはその曲げ加工材からなる。
【0014】
開き窓1の障子4を開放するには、前記ハンドル5を回して締まり機構を解除すると共に、係るハンドル5を握った状態で障子4を室外側に押す。その結果、図2(A)に示すように、障子4は、その縦框4cが室外側(図示で奥行方向)に移動するように回転する。係る回転に連れて、窓開度調整器10のアーム12は、本体16の中空部S内をL形金具14寄りにスライドすると共に、当該本体16も係るスライドと障子4の回転とに応じてL形金具15の下側で順次回転する。
【0015】
更に障子4を室外側に押すと、図2(B)に示すように、障子4は、平面視で窓枠2および上枠2aと直交する90度の開度になった時点で最大限に開放されると共に、前記開度設定器6により係る開度において固定される。この結果、室内への通風量を確保することができる。
しかしながら、以上の回転操作中で且つ上記設定器6による固定の前に、突風や強風により障子4があおられる場合がある。係る場合にて、障子4が揺動し利用者の安全性が損なわれたり、当該障子4が変形する事態を避けるため、障子4を速やかに停止させるべく、本発明の窓開度調整器10が効果的に活用される。
【0016】
図3(A)〜(C)は、窓開度調整器10における本体16とこれに取り付けるピンチローラ20およびブレーキパット31などを示す。本体16は、断面ほぼチャンネル形の上半体18と下半体19とからなり、これらを対向して連結することにより、角筒形状にしている。上半体18は、図3(A)に示すように、天井片22と左右一対の側壁23とからなり、各側壁23の中央には下側に開口した長方形の開口部24が形成されている。また、各側壁23で開口部24の両側には、下半体19と連結するための雌ネジ孔25が穿孔され、各側壁23の上方の両側には上下に長い長孔26が左右対称に穿孔されている。更に、天井片22の中央には、前記L形金具15に支持するための通し孔27が穿孔されている。
【0017】
一方、下半体19は、図3(A)に示すように、底片32と左右一対の側壁33とからなり、各側壁33の中央には上向きに開口し円弧状の底辺35を含む開口部34が左右対称に形成されている。また、開口部34の両側の側壁33には、上半体18と連結するための通し孔36が左右対称に穿孔されている。
図3(B),(C)に示すように、上半体18の内側に、金属または硬質樹脂からなるブレーキ支持体30とその底面に一体に固定したブレーキパット31とを取り付けるため、上記ブレーキ支持体30の側面に穿設した図示しない雌ネジ孔に対し、上半体18の各長孔36を通じて外側から支持ボルト28を螺入させる。
尚、ブレーキパット31は、摩擦係数の大きな例えばクロロプレンゴムなどの合成ゴムからなる。また、係るブレーキパット31の高さを調整するには、上記支持ボルト28が長孔36を貫通する位置を変更することにより行う。
【0018】
一方、図3(A)に示すように、下半体19における左右の開口部34,34の底辺35,35上に、ピンチローラ20の回転軸21,21を回転可能に載置して、当該ピンチローラ20を下半体19の内側に収容する。係るローラ20は、少なくともそのロール周面を例えばシリコンゴムなどにより形成されている。
次に、図3(B),(C)に示すように、下半体19の側壁33,33の内側に上半体の側壁23,23を隣接させた状態で、各通し孔36から雌ネジ孔25に図示しないネジを螺入する。この結果、角筒形状でその中空部Sにブレーキパット31とピンチローラ20とを対向して取り付けた本体10が形成される。尚、この際、上下の開口部24,34は重複するため、側面視で1つの異形孔となる。
【0019】
また、係る本体10における上半体18の天井片22の通し孔27に、ワッシャ39を介してL形金具15の水平片15bを貫通するピン17を挿入することにより、L形金具15の下側に本体16を回転可能に支持することができる。
更に、L形金具15を、その通し孔15aから前記窓枠2の上枠2aにネジ止めすることにより、本体16を窓枠2に回転可能に取り付けられる。
そして、前記図1(B),(C)に示したように、予め障子4の上框4aにネジ止めしたL形金具14にピン13を介して一端を回転可能に連結したアーム12の他端を、本体16内で対向するブレーキパット31とピンチローラ20との間を通過させる。これにより、前述した窓開度調整器10が組み立てられる。尚、本体16を通過させたアーム12の他端に抜け止め用のストッパを設けても良い。
【0020】
ここで、窓開度調整器10の作用を図4(A),(B)により説明する。
図4(A)は、前記開き窓1の障子4を、前記図1(B),(C)の閉鎖状態または係る閉鎖状態から図2(A),(B)の開放状態に移行する途中において、窓開度調整器10における本体16の中空部S付近の状態を示す。ブレーキパット31とブレーキ支持体30の高さは、前記支持ボルト28により予め調整されている。
障子4の開放に伴って、前記障子4のL形金具14に一端を枢支されたアーム12は、図4(A)中の矢印で示すように、右側の方向にスライドする。このスライドするアーム12にロール面が接触するピンチローラ20も、その回転軸21が開口部34における円弧状の底辺35の最低部付近を中心にして回転する。
【0021】
ところで、上記障子4の開放操作中に係る開放方向と同じかまたは逆向きの突風を受けることがある。例えば、開放方向と逆向きの突風が障子4に当たると、図4(B)中の矢印で示すように、上記金具14に強く押されたアーム12は、左側の方向へ急速にスライドし始める。係るアーム12のスライドにより、ピンチローラ20は、図4(B)に示すように、そのロール面を強く押されつつ回転し、その回転軸21も開口部34における円弧状の底辺35上を左側に押される。
この結果、回転軸21の位置が上昇し且つピンチローラ20も上昇するため、アーム12をブレーキパット31との間で大きな摩擦により瞬時に挟み付けるブレーキ状態となる。従って、アーム12は停止され且つ係る停止位置で障子4の開度を突風に抗して保つことができるため、利用者の安全を図ることができる。
【0022】
そして、突風が収まった後で、障子4を再度開放方向に押すと、ピンチローラ20は図4(B)のブレーキ状態から図4(A)の状態に簡単に復帰する。
尚、開放方向と同じ向きの突風が障子4に当たった場合、ピンチローラ20は、図4(B)でその回転軸21が開口部34の底辺35上を右側に移動して、上記と同様に当該ローラ20とブレーキパット31とによりアーム12を挟み付けて停止させるブレーキ状態となる。また、突風の後では、障子4を閉鎖方向に押すことにより、図4(A)の状態に速やか且つ簡単に復帰させることができる。
【0023】
以上のような窓開度調整器10によれば、開き窓1の開放または閉鎖操作中に突風を受けても直ちに障子4を確実且つ安全に停止できると共に、係る停止状態も簡単に解除することができる。しかも、アーム12と本体16内の簡単な機構からなるため、故障しにくく長期間にわたり安心して使用することができる。
尚、前記開度設定器6を省略して窓開度調整器10のみを開き窓1に取り付けても良い。この場合、窓開度調整器10を前記下枠2bと下框4bとの間に取り付けても良い。
【0024】
本発明は、以上において説明した形態に限定されるものではない。
前記本体16の開口部34に替え、図4(C)に示すように、円弧状の底辺35の中央にアール状に浅く凹んだ軸受け部37を有する開口部34aを、前記下半体19の側壁33に形成しても良い。即ち、前記ピンチローラ20の回転軸21を通常は軸受け部37に受け入れ、障子4の開放または閉鎖操作の操作の支障にならず、障子4が突風にあおられた際には、ピンチローラ20の回転軸21が軸受け部37からせり上がり円弧状の底辺35上を転動する。この結果、ピンチローラ20とブレーキパット31との間で前記アーム12を挟持して停止させるブレーキ状態となる。
【0025】
また、前記本体16(側壁33)の開口部34に替えて、図4(D)に示すように、左右対称に傾斜辺38a,38aからなるV字形の底辺38を含む開口部34bとしても、前記開口部34と同様の作用・効果を得ることが可能である。
更に、図4(E)に示すように、左右対称の傾斜辺38a,38aからなる底辺38とその中央にアール状に浅く凹んだ軸受け部39とを有する開口部34cとしても良い。これにより、前記ピンチローラ20を通常時はその回転軸21を軸受け部39に受け入れさせ、突風時には前記同様にして障子4を停止できる。
また、窓開度調整器10と逆に、前記L形金具14を窓枠2に固定し且つ障子4にL形金具15に固定しこれに本体16を取り付け、これらの間にアーム12を前記同様に取り付けても、同様の作用および効果を得ることができる。
【0026】
更に、ピンチローラ20と開口部34などは、前記本体16にその中空部Sの長手方向に沿って直列状に2つずつを併設しても良い。この際、開口部34の底辺35の左右半分ずつを分離した2つの開口部に個別に2個のピンチローラ20の回転軸21を軸支したり、前記傾斜辺38a毎に分離した2つの開口部とし、上記同様にローラ20の回転軸21を軸支しても良い。これらの形態も前記開口部34などにおける前記円弧状またはV字形の底辺に含まれる。
また、前記本体16には、内側に中空部Sを有する一体の角形鋼管またはアルミニウム合金の中空押出形材を用いても良い。
尚、本発明が適用される開き窓には、縦軸回転するものであれば、障子における一方の縦框と窓枠の縦枠との間にヒンジが配置される形態なども含まれる。
【0027】
【発明の効果】
以上において説明した本発明の窓開度調整器(請求項1)によれば、突風により障子があおられるとアームがスライドし、これに応じてピンチローラが回転しつつアームのスライド方向に移動すると共に、ブレーキパット寄りに接近させられる。具体的には、アームのスライドにより回転するピンチローラは、その回転軸が本体に設けた開口部における円弧状またはV字形の底辺上を転動すると共に前記ブレーキパット側に確実に接近する。この結果、スライドし始めたアームは、上記ブレーキパットとピンチローラとの間で強固に挟み付けられるブレーキ状態となって直ちに停止する。
【0028】
しかも、障子を上記と反対方向に僅かに回転させることにより、ピンチローラをブレーキパットから離間できるため、上記ブレーキ状態を迅速且つ簡単に解除することができる。具体的には、障子を突風にあおられた向きと反対側に押すと、アームのスライドによりピンチローラの回転軸は、上記と反対側に転動し円弧状またはV字形の底辺における最低部に移動する。この結果、ブレーキパットから簡単に離れブレーキ状態を迅速に解除することができる。
従って、障子の不用意な回転を防止し、且つ利用者の安全性を図れる。
【0029】
更に、請求項2の窓開度調整器によれば、ピンチローラの回転軸が通常は軸受け部に受け入れられるため、障子の開閉操作や開度設定器の操作の支障にならない。しかも、障子が突風にあおられた際は、直ちに停止させることができる。
また、請求項3の窓開度調整器によれば、ブレーキパットに接近および離間するピンチローラと共に、当該ブレーキパット自体を予めピンチローラに対し、接近または離間させて両者間の隙間を調整することにより、これらの間に挟持されるアームを確実にブレーキ状態にできる。
【0030】
加えて、請求項4の窓開度調整器によれば、上半体および下半体を両者の側壁同士を連結することにより、筒形状の本体を容易に組立てられると共に、係る本体の中空部において対向するブレーキパットとピンチローラとの隙間に前記アームを貫通させることにより、本調整器を低コストで組立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は本発明の窓開度調整器が適用された開き窓の概略内観図、(B)は(A)中の一点鎖線部分Bの拡大図、(C)は障子の閉鎖状態における上記窓開度調整器を示す概略平面図。
【図2】 (A)は図1(A)の開き窓の障子を開放する途中の状態を示す概略図、(B)は係る開き窓の障子の開放状態における上記窓開度調整器を示す概略平面図。
【図3】 (A)は上記窓開度調整器における本体付近を示す分解斜視図、(B),(C)は係る本体ついての異なる方向からの視角による垂直断面図。
【図4】 (A),(B)は上記窓開度調整器における本体付近の作用を示す概略図、(C)〜(E)は上記本体に設ける異なる形態の開口部を示す概略図。
【符号の説明】
1…………………………開き窓(窓)
2…………………………窓枠
4…………………………障子
10………………………窓開度調整器
12………………………アーム
16………………………本体
18………………………上半体
19………………………下半体
20………………………ピンチローラ
21………………………回転軸
31………………………ブレーキパット
33………………………側壁
34,34a〜34c…開口部
35,38………………底辺
37,39………………軸受け部
S…………………………中空部
Claims (4)
- 開き窓の窓枠または障子に回転可能にして取り付けた中空部を有する筒形状の本体と、
上記本体の中空部内に配置したブレーキパットと、
上記ブレーキパットに対向し且つ当該ブレーキパットに対し接近および離間可能であると共に、上記本体の中空部内に回転可能にして配置したピンチローラと、
上記本体の中空部内で且つ上記ブレーキパットとピンチローラとの間を貫通し且つ一端を上記開き窓の障子または窓枠に回転可能に取り付けたアームと、
を含み、
上記ピンチローラは、上記本体において対向する側壁に設けた円弧状またはV字形の底辺を含む一対の開口部に転動可能に軸支されている、
ことを特徴とする窓開度調整器。 - 前記開口部における円弧状またはV字形の底辺の中央に、前記ピンチローラの回転軸を受け入れる軸受け部が設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の窓開度調整器。 - 前記ブレーキパットは、前記ピンチローラに対し接近および離間可能にして前記本体の中空部内に取り付けられる、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の窓開度調整器。 - 前記本体は、前記ブレーキパットを取り付ける断面ほぼチャンネル形の上半体と、前記ピンチローラを収容し且つその回転軸を軸支する前記底辺を含む一対の開口部を一対の側壁に上向きに設けた断面ほぼチャンネル形の下半体と、を連結したものである、
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の窓開度調整器。
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