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JP3871927B2 - 情報再生装置 - Google Patents

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JP3871927B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、CD−ROMディスク,CD−R/RWディスク,DVD−ROMディスク,DVD−RAMディスク,DVD−RWディスクなどの情報記録媒体上の情報を再生する情報再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、CD−ROM/CD−R/CD−RWドライブやDVD−ROMドライブなどの情報再生装置では、CD−ROMディスク,CD−R/RWディスク,DVD−ROMディスク,DVD−RAMディスク,DVD−RWディスク等の情報記録媒体の回転速度の高速化とシークタイムの高速化や、ホストコンピュータとのインタフェースを司るホストインタフェース(Host I/F)上のデータ転送の高速化により、再生パフォーマンスを向上させる動きがある。回転速度としては、例えばCD−ROMドライブの再生時には、40倍を超えるものもある。このように、情報記録媒体に対するアクセススピードを向上させて、ハードディスクドライブ(HDD)のパフォーマンスに近づけようという試みである。
【0003】
例えば、CD−ROMドライブでは、平均アクセスタイム(ランダムアドレスの1セクタ再生)が80msをきるようになってきた。それは、ピックアップの軽量化が進んだために可能になったのである。また、情報再生装置とホストコンピュータ間のホストインタフェースの一種であるATAPIにおいては、Ultra DMAと呼ばれる高速DMA転送が主流になり、転送レートとして100MB/Sの転送が可能になってきた。このように、一般には物理的な手法によって情報記録媒体へのアクセスの高速化が進んでいる。
【0004】
仮に、40X(倍速)の再生速度でCD−ROMディスクが回転していた場合、CD−ROMディスクの1倍速は150KB/Sの転送速度であるから、40倍速では1秒間に6000KB(6MB)の転送速度になり、1セクタあたりの処理時間は330μSになる。そこで、ピックアップの現在位置(Y)とホストコンピュータからの再生要求アドレス(目的再生位置(X))との差が20セクタであった場合、20セクタの回転待ち時間は20*330(μs)=6.6msになる。
【0005】
しかしながら、ピックアップの現在位置(Y)から目的再生位置(X)にシークを実施したとすると、約10msかかることもある。また、記録品質の悪いCD−ROMディスクを使用した場合には、シークリトライが発生したりしてシークに余計な時間がかかってしまう。
そこで従来、情報記録媒体の先読み処理と先読み中のホストコンピュータからの再生命令の実施について、前の命令時の再生アドレスに連続したアドレスが次の再生アドレスであった場合に、先読みを続行する情報再生装置(例えば、特開平5−135483号公報参照)が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、情報記録媒体上の情報が連続していなければ、先読み(バッファリング)をしないので、連続していないアドレスが要求された場合は、シークが入ってパフォーマンスが低下するという問題があった。
この発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、情報記録媒体の再生パフォーマンスを向上させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、ホストコンピュータからの再生命令に基づいて情報記録媒体の情報を再生する情報再生装置において、上記情報記録媒体の再生位置を取得し、上記情報記録媒体から再生してバッファリングしている情報の最終位置から上記再生位置までの回転時間が所定の時間内であり、且つ、上記最終位置と上記再生位置との間にトラック又はパケットのつなぎ目が無い場合、上記情報記録媒体に対してシークせずに回転待ちさせて上記最終位置から情報をバッファリング処理するバッファリング手段と、上記最終位置と上記再生位置との間にトラック又はパケットのつなぎ目が有る場合、上記再生位置にシークして再生を実施する手段を設けたものである。
【0008】
らに、上記のような情報再生装置において、上記所定の時間を、上記情報記録媒体の回転速度によって異ならせるように設定する手段を設けるとよい
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態であるCD−R/RWドライブ装置の構成を示すブロック図である。
このCD−R/RWドライブ装置1は、ATAPI等のインタフェイス(I/F)26を介してホストコンピュータ2と通信可能に接続しており、ホストコンピュータ2からの再生命令に基づいて複数種類の回転速度でスタンプディスク又は情報記録装置によって情報(データ)が記録された情報記録媒体である光ディスク3を回転させて、その光ディスク3上のデータを再生する情報再生装置である。
【0010】
CPU11は、ユーザ・マイクロ・コントローラ(User Micro Controller1)であり、このCD−R/RWドライブ装置1の全動作を制御する中央演算処理LSIである。
フラッシュROM(Flash ROM)12は、CPU11が消去又は書き換え可能な不揮発性メモリであり、CPU11が各種の制御処理を行うための制御プログラムを格納する。
ホストインタフェイスコントローラ(HOST I/F CONTROLLER)13は、ホストコンピュータ2とこのCD−R/RWドライブ装置1のデータ通信を司るLSDである。
【0011】
バッファマネージャ(BUFFER MANAGER)14は、ホストコンピュータ2からの転送データ及び光ディスク3から読み出したデータの転送制御をするLSIである。
DRAM15は、ホストコンピュータ2からの転送データ及び光ディスク3から読み出したデータを一時格納(バッファリング)するバッファメモリである。
そのバッファリングとは、光ディスク3からのデータをホストコンピュータ2へ転送するデータに変えて一時格納するものであり、このDRAM15内に空きが有る限り再生してバッファリングする。
サブコードオペレーションコントローラ(SUB CODE OPERATION CONTROLER)16は、光ディスク3上に記録するサブコードを生成したり、光ディスク3から読み出したサブコードを分離(SUB P,Q,R,・・・,W)するLSIである。
【0012】
CD−ROMエンコーダ(CD−ROM ENCORDER)17は、CD−ROMデータを光ディスク3に書く前に変調するLSIである。
SRAM18は、プログラム変数等を格納し、CPU11が各種の制御処理を行う際の作業領域としても使用されるメモリである。
CD−ROMデコーダ(CD−ROM DECORDER)19は、再生したCD−ROMデータを復調するLSIである。
オーディオコントローラ(AUDIO CONTROLLER)20は、音楽再生をコントロールするLSIである。
システムコントローラ(SYSTEM CONTROLLER)21は、CPU11の制御に基づいて光ディスク3への情報記録・再生を制御するLSIである。
【0013】
CDエンコーダ(CD ENCORDER)22は、光ディスク3にデータを記録する前にユーザデータとサブコードをディスク規格に適合できるように変調するLSIである。
CD/DVDデコーダ(CD/DVD DECORDER)23は、光ディスク3から再生したデータをユーザデータとサブコードに分離及び復調するLSI(CD)である。また、光ディスク3から再生したデータをユーザデータとしてデコードするLSI(DVD)である。
サーボ(SERVO)部24は、再生時、ピックアップからの照射光の光スポットがディスク面の焦点位置にくるように制御するフォーカスサーボと、光スポットがディスク面に形成されたトラックを正しくたどるように制御するトラッキングサーボなどを行う。
スピンドルコントローラ(SPINDLE CONTROLLER)25は、光ディスク3の回転制御を行うLSIである。
【0014】
すなわち、上記システムコントローラ21が、ホストコンピュータからの再生命令に基づいて情報記録媒体である光ディスクの情報を再生する制御を司る。
また、光ディスクの再生位置を取得し、光ディスクから再生してバッファリングしている情報の最終位置から上記再生位置までの回転時間が所定の時間内であり、且つ、上記最終位置と上記再生位置との間にトラック又はパケットのつなぎ目が無い場合、光ディスクに対してシークせずに回転待ちさせて上記最終位置から情報をバッファリング処理するバッファリング手段の機能も果たす。
【0015】
さらに、上記所定の時間を、光ディスクの回転速度によって異ならせるように設定する手段と、上記最終位置と上記再生位置との間にトラック又はパケットのつなぎ目が有る場合、上記再生位置にシークして再生を実施する手段の機能も果たす。
【0016】
次に、このCD−R/RWドライブ装置1におけるバッファリング処理について説明する。
このバッファリング処理では、光ディスク3のデータを再生してバッファリングしている最中にホストコンピュータ2からの再生命令が来た場合、バッファリングされたデータの光ディスク3上の最終アドレス(最終位置)と再生命令内の再生アドレス(再生位置)とから求めた回転時間に基づいて、光ディスク3に直接シークさせるか、そのままバッファリングを続けさせるかの内の処理時間の早い方を採用して実行する。
つまり、バッファリングされていないセクタを再生させる際に、そのアドレスがバッファリングされるのをそのまま待つか、あるいは直接シークして再生するかのいずれか時間の短い方で再生を実行するのである。
【0017】
また、その処理の際にDRAM15の空きがない場合はバッファリングができないから、上述の処理でDRAM15に空きがあるときにのみバッファリングを継続するように制御する処理も行う。
したがって、バッファリングができないときは再生が終了しているので、ホストコンピュータ2からの次の再生命令時には必然的にシークが入ることになる。
【0018】
さらに、現在最後にバッファリングされた光ディスク3の最終位置と再生位置との間にパケット又はトラックのつなぎ目があった場合には、再生エラーでバッファリングが終了してしまう。その後、シークをして目的アドレスに移動しなければならないので、エラーセクタまでの再生処理と、その後のシーク処理の両方を実施することになり、処理時間が無駄になる。
【0019】
そこで、上述の処理の際に、システムコントローラ21は、目的再生位置Xと最終位置Yとの間に再生エラーとなるセクタがあるか否かを前もってチェックし、エラーとなるセクタがある場合には直接シークをさせるように制御する。
データの再生時には、光ディスク3から得られる再生信号に基づいて再生を実施するので、例えば、CD−R/RWディスクにありえる未記録部のセクタがあった場合には再生エラーになる。また、CD−Rディスクのように、トラックアトワンスというような記録方式があるが、その方式で記録するとトラックとトラックの間につなぎ目であるリンク(Link)部が存在し、そのリンク部は再生し難いものとなっている。そのようなセクタが両者の間にある場合、上述の処理をそのまま実施すると、目的アドレスまでのバッファリング最中にエラーが発生して再度シークを伴うことになるから、最初からシークを実施しておけば余計な時間が省略できる。
【0020】
図2は、このCD−R/RWドライブ装置1におけるこの発明に関わる処理を示すフローチャートである。
システムコントローラ21は、ステップ(図中「S」で示す)1で光ディスクのデータを最初から再生してDRAMに格納するバッファリング処理を開始し、その最中にステップ2でホストコンピュータからの再生命令が来たか否かを確認する。ステップ2の判断でホストコンピュータから再生命令が来たら、ステップ3で再生命令内から再生位置(X)を取得する。
【0021】
ステップ4でDRAMにバッファリングしたデータの最終位置(Y)を取得し、ステップ5で再生位置(X)と最終位置(Y)の両アドレスの間にトラック又はパケットのつなぎ目(Link部)があるか否かを判断し、つなぎ目があれば、ステップ8へ進んで光ディスクの再生位置(X)に直接シークを実行し、バッファリングを開始させる。
ステップ5の判断でつなぎ目が無ければ、そのままバッファリングを継続する。このように、PMA,目次情報(TOC),プレギャップ(PreGAP)によってトラック情報がわかるので、トラック(Track)やパケット(Packet)のリンク(Link)位置がわかり、バッファリング最中の再生エラーを未然に防ぐことができ、バッファリングとシーク動作の両方を実施しなくて済むので(シーク1回)、再生のパフォーマンスがさらに向上する。
【0022】
ステップ6で光ディスクに直接シークするかバッファリングを続けるかの判断のための所定の時間に相当する閾値(Z)をロード(例えば、予めフラッシュROM12に格納しておく)し、現在のバッファリングが終了している光ディスクのアドレス、すなわち、光ディスクから再生してバッファリングしている情報の最終位置(Y)をチェックし、現在の再生速度(光ディスクの回転速度)に基づいて最終位置(Y)から再生位置(X)までの回転時間(YからXに到達するまでの時間)を算出し、ステップ7で回転時間が閾値(Z)内か否かを判断する。
【0023】
ステップ7の判断で閾値(Z)よりも回転時間の方が大きい(回転時間が閾値の時間よりも長くかかる)場合には、ステップ8で光ディスクの再生位置(X)に直接シークを実行し、バッファリングを開始させる。また、ステップ2の判断で再生命令が無い場合とステップ7の判断で回転時間が閾値(Z)内(回転時間が閾値の時間よりも短い)場合は、そのままDRAMの空きがなくなるまで先読み処理(光ディスクのデータを予め再生してバッファリングする処理)を続行し、ステップ9へ進む。
【0024】
ステップ9ではDRAMに空きが有るか否かを判断し、無い場合はバッファリングを中止し、有る場合はステップ1へ戻ってバッファリングを続ける。
このようにして、処理を進め、バッファリングされていないセクタを再生させる際に、そのアドレスがバッファリングされるのをそのまま待つか、シークするかを決定させる。この処理によって、再生パフォーマンスが向上する。
【0025】
次に、上述の処理において、例えば、1倍速で回転している場合は、20セクタをバッファリングさせるのに、20*13.3(ms)=266msもの時間を要することになる。この場合、シーク時間よりも大きな値になるから直接シークした方がホストコンピュータ2へのデータ転送開始が早くなる。そこで、システムコントローラ21は上記処理の際に光ディスクの再生時の回転速度に応じて上記閾値(Z)を異ならせるように設定する。
【0026】
すなわち、上述の処理において、各再生速度に応じた上記閾値(Z)を予めテーブルに設定しておき(例えばフラッシュROM12に記憶させておく)、システムコントローラ21は、上記ステップ4の処理で再生時にそのテーブル内から再生速度(回転速度)に対応する閾値(Z)をロードして設定し、その閾値(Z)に基づいて上記ステップ6の判断処理を行う。
【0027】
表1は、上記テーブルに登録するデータの一例を示す一覧表である。
このテーブルには、再生速度(回転速度)とそれぞれの閾値(Z)とを対応させて格納している。例えば、40倍速(40X)では1セクタあたりの回転時間が333μsであり、1倍速(1X)では1セクタあたりの回転時間が13.3msであるから、再生速度が大きいほど回転時間が少なくなる。そのため、40倍速ではシーク時間との比較で回転待ちが20セクタもの余裕ができるのである。
【0028】
【表1】
Figure 0003871927
【0029】
このようにして、このCD−R/RWドライブ装置1は、ホストコンピュータ2からの要求位置(目的再生位置(X))と現在のバッファリングされている最終位置(Y)がシーク時間よりも小さい場合には、回転待ちを実施してバッファリングするので、シークするときよりも早く再生データをホストコンピュータ2へ転送することができる。
つまり、現在の回転速度から算出した目的セクタまでの回転時間を考慮してシークさせるか否かを判断し、シークするよりも回転待ちしていたほうが時間が短縮できるときには、バッファリングを継続してそのバッファリングされたデータを読み出すので、再生パフォーマンスを向上させることができる。
【0030】
また、再生時の回転速度に応じてシークさせるか否かの判断に用いる閾値を異ならせるので、各回転速度毎にシークさせるかバッファリングさせるかの判断を適切に行うことができる。
さらに、パケット又はトラックのつなぎ目があったときには、無駄なバッファリング処理時間を回避できるので、ホストコンピュータへのデータ転送開始時間を速めることができる。
なお、この発明は再生機能のみの情報再生装置についても上述と同様に実施することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の情報再生装置によれば、情報記録媒体の再生パフォーマンスを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態であるCD−R/RWドライブ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示したCD−R/RWドライブ装置1におけるこの発明に関わる処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:CD−R/RWドライブ装置
2:ホストコンピュータ
3:光ディスク 11:CPU
12:フラッシュROM(Flash ROM)
13:ホストインタフェイスコントローラ(HOST I/F CONTROLLER)
14:バッファマネージャ(BUFFER MANAGER)
15:DRAM
16:サブコードオペレーションコントローラ(SUB CODE OPERATION CONTROLER)
17:CD−ROMエンコーダ(CD−ROM ENCORDER)
18:SRAM
19:CD−ROMデコーダ(CD−ROM DECORDER)
20:オーディオコントローラ(AUDIO CONTROLLER)
21:システムコントローラ(SYSTEM CONTROLLER)
22:CDエンコーダ(CD ENCORDER)
23:CD/DVDデコーダ(CD/DVD DECORDER)
24:サーボ(SERVO)部
25:スピンドルコントローラ(SPINDLE CONTROLLER)
26:インタフェイス(I/F)

Claims (2)

  1. ホストコンピュータからの再生命令に基づいて情報記録媒体の情報を再生する情報再生装置において、
    前記情報記録媒体の再生位置を取得し、前記情報記録媒体から再生してバッファリングしている情報の最終位置から前記再生位置までの回転時間が所定の時間内であり、且つ、前記最終位置と前記再生位置との間にトラック又はパケットのつなぎ目が無い場合、前記情報記録媒体に対してシークせずに回転待ちさせて前記最終位置から情報をバッファリング処理するバッファリング手段と、前記最終位置と前記再生位置との間にトラック又はパケットのつなぎ目が有る場合、前記再生位置にシークして再生を実施する手段とを設けたことを特徴とする情報再生装置。
  2. 請求項1記載の情報再生装置において、
    前記所定の時間を、前記情報記録媒体の回転速度によって異ならせるように設定する手段を設けたことを特徴とする情報再生装置。
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