JP3870111B2 - 走査光学系及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は走査光学系及びそれを用いた画像形成装置に関し、特に光源手段から射出した光束を光偏向器としてのポリゴンミラーにより反射偏向させ、fθ特性を有し、かつ微細構造格子を設けた光学素子を含む走査光学手段を介して被走査面上を光走査して画像情報を記録するようにした、例えば電子写真プロセスを有するレーザービームプリンタやデジタル複写機やマルチファンクションプリンタ(多機能プリンタ)等の画像形成装置に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のレーザービームプリンタ(LBP)等の走査光学系においては画像信号に応じて光変調された光源手段から射出された光束を、例えばポリゴンミラーから成る光偏向器により周期的に偏向させ、fθ特性を有する走査光学手段によって感光性の記録媒体面上にスポット状に集束させ光走査して画像記録を行っている。
【0003】
図16は従来の走査光学系(光走査装置)の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)である。
【0004】
同図において91は光源手段であり、例えば半導体レーザー等より成っている。92はコリメーターレンズであり、光源手段91から射出された発散光束を略平行光束に変換している。93は開口絞りであり、通過光束を制限してビーム形状を整形している。94はシリンドリカルレンズであり、副走査方向にのみ所定のパワーを有しており、開口絞り93を通過した光束を副走査断面内で後述する光偏向器95の偏向面(反射面)95aにほぼ線像として結像させている。
【0005】
95は偏向手段としての光偏向器であり、例えば4面構成のポリゴンミラー(回転多面鏡)より成っており、モーター等の駆動手段(不図示)により図中矢印A方向に一定速度で回転している。
【0006】
96は集光機能とfθ特性とを有する走査光学手段としての走査レンズ系であり、第1、第2の2枚の走査レンズ96a,96bより成り、光偏向器95によって反射偏向された画像情報に基づく光束を被走査面としての感光ドラム面97上に結像させ、かつ副走査断面内において光偏向器95の偏向面95aと感光ドラム面97との間を共役関係にすることにより、倒れ補正機能を有している。
【0007】
同図において半導体レーザー91から射出した発散光束はコリメーターレンズ92により略平行光束に変換され、開口絞り93によって該光束(光量)が制限され、シリンドリカルレンズ94に入射している。シリンドリカルレンズ94に入射した略平行光束のうち主走査断面においてはそのままの状態で射出する。また副走査断面内においては収束して光偏向器95の反射面95aにほぼ線像(主走査方向に長手の線像)として結像している。そして光偏向器95の反射面95aで反射偏向された光束は第1、第2の走査レンズ96a,96bを介して感光ドラム面97上にスポット状に結像され、該光偏向器95を矢印A方向に回転させることによって、該感光ドラム面97上を矢印B方向(主走査方向)に等速度で光走査している。これにより記録媒体としての感光ドラム面97上に画像記録を行なっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来の走査光学系においては以下に示す課題を有する。
【0009】
近年、走査光学系の走査光学手段(走査レンズ系)は、非球面形状を構成しやすく製造しやすいプラスチックで生産されることが一般的になってきている。ところがプラスチックレンズは技術的、コスト的な理由からレンズ面に反射防止コートを施すことが困難であり、各光学面でのフレネル反射が発生してしまう。
【0010】
図17は、例えば屈折率n=1.524の樹脂光学部材にP偏光の光束を入射させたときの反射率及び透過率の角度依存性を示した説明図である。同図に示すように各光学面における表面反射は入射角が増大するほど大きなものとなる。
【0011】
したがって、走査光学手段は一般に軸上から軸外に向かうと入射角が変化するので、各光学面でのフレネル反射も大きく変化し、結果軸上と軸外の光量に差分が生じる。入射角度が0度からブルースター角まで増大すると反射率が低下(透過率が増加)するので、全系の透過率が軸上から軸外に向かって増加する。即ち、被走査面上における照度分布も軸上から軸外に向かって増加する。図17によれば最軸外の光量は軸上の5%増しになることが分かる。この結果、画像形成装置から出力される画像が、中央部と周辺部での濃度差があるような弊害が発生してしまう。
【0012】
これの解決策として特開2000−206445号公報では走査光学手段の中に設けられた回折格子面の回折効率を適時設定することで解決を試みている。即ち、倍率色収差補正やピント補正を目的に所望のパワー配分として所望のピッチで格子が刻まれ、かつ回折格子面の格子の高さ(深さ)を適時設定することで使用する回折光(1次回折光)の回折効率を軸上と軸外で変化させ、他の屈折面で生じる透過率の変化と打ち消しあうようにしている。
【0013】
しかしながら、特開2000−206445号公報のような回折格子は、以下のような問題がある。
【0014】
格子のピッチが微細になり、概ね波長と同等以下の格子ピッチの微細構造格子になると構造性複屈折性を示すことが知られている。
【0015】
光学の原理III 東海大学出版会 P1030によれば、光学的に等方な物質が、分子より十分に大きくかつ光の波長より小さな粒子として規則的に配列した場合、構造性複屈折として振舞う。即ち、光学の原理に示されるように波長オーダー以下の周期性をもたせた薄い平行平板の集合体のようなモデルでは、平板部の媒質の誘電率と非平板部の媒質の誘電率によって得られる実効的な誘電率が、平板に平行な電気ベクトルと平板に垂直な電気ベクトルに対して別々に振舞う1軸性結晶になると示されている。
【0016】
つまり、概ね波長と同等以下の格子ピッチの微細構造格子では、入射する光束の偏波面の方向に応じて、格子の配列方向および格子の配列方向に垂直な方向の2軸に対して異なる屈折率を呈するのである。
【0017】
このことから入射する光束の偏光に応じて適正な格子パターンを設定しないと所望の透過反射率の特性が得られないのである。この点について特開2000−206445号公報では十分に開示されていない。特に特開2000−206445号公報では同心円状の格子を想定しており、ある像高のビームが格子面を横切る時、光束内で格子の方向は一定とはならない。
【0018】
更に例えば特開平11−218699号公報のように2つの異なる直線偏光のレーザ光束を偏光ビームスプリッターで光路を合成して光偏向器で反射偏向し、結像光学素子で被走査面に走査結像するようなビーム合成方式では、結像光学素子には2つの偏光状態の光束が入射することになる。このような走査光学系に前記の構造性複屈折を有する微細構造格子を設けると、偏光状態に応じて透過反射率特性が異なり、結果複数のレーザ光束間で像面上の光量に差分が生じ、均等な露光が出来なくなるという問題点がある。
【0019】
本発明は走査光学系の光学面上に設けられる微細構造格子の構造性複屈折による影響を低減し、入射光束の偏光状態に依存しない良好なる光学特性を有する走査光学系及びそれを用いた画像形成装置の提供を目的とする。
【0020】
この他、本発明はコーティングなどの追加工程を増やすことなく、フレアーやゴーストの元となるレンズ面でのフレネル(表面)反射を低減させることができる走査光学系及びそれを用いた画像形成装置の提供を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の走査光学系は、
複数のレーザ光源と、該複数のレーザ光源から射出された複数の光束を偏向走査する偏向手段と、該偏向手段により偏向走査された複数の光束を被走査面上に結像させる走査光学手段と、を有する走査光学系において、
該走査光学手段は微細構造格子を持つ光学面を1以上有し、該微細構造格子の格子ピッチは、該レーザ光源から射出された複数の光束の夫々の波長より短く、
該微細構造格子を持つ光学面に入射する複数の光束の偏光方向は互いに異なっており、該微細構造格子の配列は、該微細構造格子を持つ光学面内において該複数の光束の偏光方向のベクトルの合成方向に対して線対称に配置したことを特徴としている。
【0022】
請求項2の発明は請求項1の発明において、
前記微細構造格子を持つ光学面に入射する複数の光束は、該微細構造格子を持つ光学面に対してP偏光とS偏光であり、該微細構造格子の配列は、該微細構造格子を持つ光学面内において主走査方向から45°傾いた方向に対して対称に配置したことを特徴としている。
【0023】
請求項3の発明は請求項1の発明において、
前記微細構造格子を持つ光学面に入射する複数の光束は、該微細構造格子を持つ光学面に対して1つの光束はP偏光と他の1つの光束はS偏光であり、該微細構造格子の配列は、該微細構造格子を持つ光学面内において走査面に対して45°傾いた方向であることを特徴としている。
【0024】
請求項4の発明の画像形成装置は、
請求項1乃至3の何れか1項に記載の走査光学系と、前記被走査面に配置された感光体と、前記走査光学系で走査された光束によって前記感光体上に形成された静電潜像をトナー像として現像する現像器と、現像されたトナー像を被転写材に転写する転写器と、転写されたトナー像を被転写材に定着させる定着器と、外部機器から入力したコードデータを画像信号に変換して該走査光学系に入力せしめるプリンタコントローラとを有していることを特徴としている。
【0025】
請求項5の発明のレーザービームプリンタは、
請求項1乃至4の何れか1項の走査光学系を用いて、前記被走査面上に設けた感光ドラムに光束を導光することを特徴としている。
【0029】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
図1〜図5を用いて本発明の実施形態1を説明する。図1は本発明の走査光学系(光走査装置)の実施形態1の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)である。図2は微細構造格子に入射する光束(P偏光)を示した要部概略図であり、該微細構造格子の格子部81と非格子部82を誇張して大きく表現している。
【0030】
尚、本明細書において偏向手段によって光束が反射偏向(偏向走査)される方向を主走査方向、走査光学手段の光軸及び主走査方向と直交する方向を副走査方向と定義する。また走査光束の波面の振動方向を偏波面(偏光面)と称す。図1において偏波面は紙面に一致する。
【0031】
図1、図2において1は光源手段としてのレーザ光源であり、例えば半導体レーザーより成っている。2はコリメーターレンズであり、レーザ光源1から射出された発散光束を略平行光束に変換している。3は開口絞りであり、通過光束を制限してビーム形状を整形している。4はシリンドリカルレンズであり、副走査方向にのみ所定のパワーを有しており、開口絞り3を通過した光束を副走査断面内で後述する光偏向器5の反射面5aにほぼ線像として結像させている。
【0032】
5は偏向手段としての光偏向器であり、例えば4面構成のポリゴンミラー(回転多面鏡)より成っており、モーター等の駆動手段(不図示)により図中矢印A方向に一定速度で回転している。
【0033】
6は集光機能とfθ特性とを有する走査光学手段としての走査レンズ系であり、微細構造格子を持つ光学面を1以上有し、プラスチック材料より成る第1、第2の2枚の走査レンズ6a,6bより成り、光偏向器5によって反射偏向された画像情報に基づく光束を被走査面としての感光ドラム面7上に結像させ、かつ副走査断面内において光偏向器5の反射面5aと感光ドラム面7との間を共役関係にすることにより、倒れ補正機能を有している。
【0034】
尚、上記の光学要素2,3,4を用いないで光源手段1からの光束を直接、偏向手段5に入射させるようにしても良い。
【0035】
本実施形態における第1、第2の2枚の走査レンズ6a,6bの各レンズ面は図1に示す主走査断面内においては球面もしくは非球面の曲面形状より成り、それと垂直な副走査断面内においては軸上(走査中心)から軸外(走査周辺)に向かって曲率が変化する既知の特殊非球面形状をベース形状としている。本実施形態においては第1の走査レンズ6aの入射面6a1と出射面6a2及び第2のレンズ6bの入射面6b1と出射面6b2の全面に後述する透明樹脂材又はガラス材より成る微細構造格子8を形成している。
【0036】
本実施形態における微細構造格子8の格子ピッチは、レーザ光源1からの光束の波長より短く、該微細構造格子8の配列方向は微細構造格子面全域において同一方向である。
【0037】
本実施形態においてレーザ光源1より射出した発散光束はコリメーターレンズ2により略平行光束に変換され、開口絞り3によって該光束(光量)が制限され、シリンドリカルレンズ4に入射している。シリンドリカルレンズ4に入射した略平行光束のうち主走査断面においてはそのままの状態で射出する。また副走査断面内においては収束して光偏向器5の反射面5aにほぼ線像(主走査方向に長手の線像)として結像している。
【0038】
そして光偏向器5の反射面5aで反射偏向された光束は第1、第2の走査レンズ6a,6bを介して感光ドラム面7上にスポット状に結像され、該光偏向器5を矢印A方向に回転させることによって、該感光ドラム面7上を矢印B方向(主走査方向)に等速度で光走査している。これにより記録媒体としての感光ドラム面7上に画像記録を行なっている。
【0039】
図1において走査レンズ系6に対して紙面内(走査面内)に偏波面(偏光面)がある光束がP偏光、紙面と垂直方向に偏波面がある光束がS偏光である。
【0040】
本実施形態では走査レンズ系6に入射する光束がほぼ紙面内に偏波面を有するP偏光で入射するようにレーザ光源1を配置している。つまりレーザ光源1の水平横モード方向が被走査面7に略平行となるように配置している。
【0041】
本実施形態では上記の如く走査レンズ系6の第1の走査レンズ6aの入射面6a1と出射面6a2及び第2のレンズ6bの入射面6b1と出射面6b2の全面に特殊非球面形状をベース形状とし、その表面に図3、図4に示す微細構造格子8を形成している。これにより各入出射面での反射光を低減し、透過光量の画角による変動の抑制を狙っている。
【0042】
尚、本実施形態においては被走査面7上に達するゴースト光・フレア光に最も影響のある1つの光学面(入射角度が最も大きな面など)に微細構造格子8を設けても良い。この他1つ又は複数の微細構造格子8を設けても良い。微細構造格子8を設ける面は球面又は非球面又は回転非対称な曲面、回折面、平面でも良い。
【0043】
微細構造格子8は図3に示すように格子部81と非格子部82の2つの部分が一次元方向(主走査方向)に配列され繰り返し構造となっている。格子の配列方向とは格子部81と非格子部82が繰り返して並んでいく方向と定義し、図3では左右方向(長手方向)を配列方向という。
【0044】
格子部81と非格子部82の1周期分の長さを格子ピッチPとし、格子定数Fとしたとき、格子部81の配列方向の長さLはL=F×Pである。また格子の深さをDとする。尚、微細構造格子8は光学面を形成する基板(ガラス基板もしくは透明樹脂基板)と一体的に構成しても良い。
【0045】
また微細構造格子8は図4に示すように格子の方向が所定方向を向いている。即ち、配列方向は微細構造格子面全域において同一方向となっている。図4は第1の走査レンズ6aの入射面6a1を該光偏向器5側から見た図であり、格子部81と非格子部82を誇張して大きく表現している。第1の走査レンズ6aの入射面6a1全面に対し、格子部81と非格子部82は第1の走査レンズ6aの副走査方向に平行な方向に向き、主走査方向に並べら(配列さ)れている。
【0046】
第1の走査レンズ6aの入射面6a1に入射する光束は上記の如くP偏光、即ち、偏波面(偏光面)が主走査方向に平行であり、格子の配列方向にも平行な関係が各像高(画角)によらず一定である。更に偏波面と主走査方向は一致しており、該偏波面は格子の配列方向に平行な関係が各像高(画角)によらず一定である。
【0047】
微細構造格子8は、いわゆる0次格子としての条件を満たす格子ピッチPが選択される。微細構造格子8はSWS(subwave structure)と称され、その格子ピッチは使用光源の波長オーダー以下であり、回折作用を有さない0次光の使用を対象としている。
【0048】
0次格子とは、周期状の微細構造格子において0次格子以外の回折光が生じない格子である(Optical Society of America Vol.11,No10/October 1994/J.Opt.Soc.Am.A p2695 参照)。
【0049】
通常、周期状の構造格子では回折の条件式
P(Ns・sinθm−Ni・sinθi)=mλ ‥‥(1)
但し、P:格子ピッチ、Ni:入射側の(構造格子の媒質の)屈折率、θi:入射角度、θm:m次の回折角度、Ns:射出側の(構造格子の媒質の)屈折率、m:回折次数、λ:使用波長
を満たす回折角度で回折光が発生する。条件式(1)より明らかであるが回折角はθm≧θ1(m=1)である。Optical Society of Americaでは、+1次の回折光が発生しない条件として、垂直入射のときは
θ+1≧90° ‥‥(2)
であるので、
P<λ/(Ns+Ni・sinθi) ‥‥(3)
が0次格子の条件であることが示されている。
【0050】
尚、最軸外のときはθ+1が90度以上と成り、格子ピッチPは更に小さいピッチPaとなる。入射角度が0度以外のときは格子ピッチPは更に小さくする必要がある。
【0051】
本実施形態では被走査面7上の所定像高に達する光束が微細構造格子8を通過する中心からの位置yにおける格子のピッチをPy、光源手段1からの光束の波長をλ、該位置yでの光束の入射角度をθi、該微細構造格子8の入射側の媒質の屈折率をNi、該微細構造格子8の射出側の媒質の屈折率をNsとするとき、
Py<λ/(Ns+Ni・sinθi) ‥‥(4)
を満足している。
【0052】
図5はレンズの材質の屈折率n=1.524、使用波長λ=780nmとしたとき、入射角度θiに対して格子ピッチPがどのようになるかをグラフで示した説明図である。グラフは0次格子を満たす最大ピッチであり、これ以下のピッチであれば0次以外の回折光が発生しないことになる。これによれば入射角度θiがゼロ、即ち、垂直入射の場合では微細構造格子の格子ピッチPが0.5μmならば、0次格子として振舞うことが分かる。
【0053】
しかしながら入射角度θiが45°の場合は微細構造格子の格子ピッチPが0.5μmでは0次格子の条件を満たさない。入射角度θiが45°に対する0次格子は格子ピッチPが0.35μmより小さいことが必要となることがわかる。
【0054】
本実施形態のような走査光学系において、走査レンズ系6の各レンズ面、即ち、第1のレンズ6aの入射面6a1と出射面6a2及び第2のレンズ6bの入射面6b1と出射面6b2の各レンズ面はレンズ面上の位置yにおいて、入射する光束の入射角度θiが決まってしまう。よってこの各レンズ面の各所において0次格子を満たす最大ピッチを決めることができる。
【0055】
即ち、光束が微細構造格子8に入射するときの最大入射角度をθymaxとしたときに決定される格子ピッチをPymaxとするとき、
P<Pymax ‥‥(5)
となる格子ピッチPで微細構造格子8を構成するとよい。
【0056】
よって最大入射角度θymax=45°とすれば、Pymax≒0.35μmなので、これ以下の格子ピッチPを選択すれば良いことになる。
【0057】
次に上記の格子定数Fについて説明する。光学的に等方なる物質が、分子より十分に大きく、かつ光の波長より小さな粒子として規則的に配列した場合、構造性複屈折として振舞うことが知られている。光学の原理III 東海大学出版会 P1030では図3に示すような格子の配列方向の断面形状が矩形形状のいわゆる矩形格子を、格子部81と非格子部82が薄い平行平板との集合体としてモデル化できることが示されている。
【0058】
これによれば格子定数Fと格子部81と非格子部82の材質の屈折率から、格子配列方向および格子配列に垂直な方向の2軸に対して異なる屈折率になる構造性複屈折を呈することが分かる。つまり、格子と偏波面の非対称性から構造性複屈折が生じるのである。よって格子の配列方向と使用レーザの偏光方向の関係に注意を要する。
【0059】
図6を用いて構造性複屈折の影響について説明する。ここでは微細構造格子の形状として、図3のような矩形格子で格子ピッチP=0.3μm、格子定数F=0.60、格子深さD=0.16μm、材質の屈折率n=1.524、使用波長λ=780nmとし、偏波面が直交するP偏光とS偏光を格子面に入射させ入射角度を変化させた時0次回折光の反射率がどのように変化するかを示している。
【0060】
図17に示したフレネル反射の特性と比べて特徴的なのは入射角度がゼロ度のところである。図17では入射角度ゼロ度で偏波面が直交する偏光光束で反射率に差はないが、図6の構造性複屈折のある微細構造格子ではたとえ入射角度ゼロ度でも直交する偏光光束に特性の差が生じ、入射角度が大きくなるとその特性の差が大きくなってしまう。言い換えると、格子の配列方向と偏波面の方向の関係によって反射率特性が急激に変わることを意味する。よって、微細構造格子を適用する場合は、格子の配列方向と使用レーザの偏光方向の関係に注意を要するのである。
【0061】
そこで本実施形態では格子の配列方向と偏波面の方向との関係が微細構造格子面全域で常に一定関係になるように構成している。具体的には格子の配列方向と入射光束の偏波面(もしくは格子の配列方向と主走査面)とが平行(格子の溝と偏波面は垂直)となるように微細構造格子を構成している。
【0062】
つまり図1では光束の偏光方向は上記の如くP偏光(偏波面が紙面に平行な方向、光束の偏光方向)であり、光束の偏波面と微細構造格子の配列方向は平行な関係で、微細構造格子全域でこの関係を満たしている。
【0063】
本実施形態では0次光のP偏光透過率が入射角度によらず変化が小さくなるように微細構造格子8の最適化を行っている。その結果、微細構造格子8の形状は使用波長λ=780nm、走査レンズの材質の屈折率n=1.524として、格子ピッチP=0.3μm、格子定数F=0.65、格子深さD=0.16μmを得ている。この格子形状で入射角度による透過率特性は図7に示す如くである。
【0064】
即ち、光学素子への入射角度が0°〜45°の範囲で透過率が99.8%以上、言い換えるとフレネル反射率は最大0.2%である。図17の従来例でP偏光の反射率約4%に対して1/20以下、フレアーとして画像に影響が軽微である1%以下に改善していることが分かる。
【0065】
本実施形態では各レンズ面で発生するフレネル反射が小さくなるように所定像高に達する光束が微細構造格子8を通過する位置における入射角度に応じて、格子ピッチ、格子の深さ、格子定数を決めており、さらに構造性複屈折の影響を排除して、これにより被走査面7上に達するフレアー光やゴースト光を低減し、良好なる画像出力が可能な走査光学系の提供を可能としている。
【0066】
この他、本実施形態ではコーティングなどの追加工程を増やすことなく、フレアーやゴーストの元となるレンズ面でのフレネル反射を低減させ、被走査面上の光量分布の均一化を図ることができ、また被走査面上の広い領域での照度分布を略均一にすることができる。
【0067】
尚、本実施形態においては第1、第2の2枚の走査レンズ6a,6bの各レンズ面を主走査断面内においては球面形状もしくは非球面形状より形成し、副走査断面内においては軸上から軸外にむかって曲率が変化する既知の特殊非球面形状をベース形状としたが、必ずしもこの形状に限られるのもではなく、例えば反射偏向された光束を被走査面7上にスポット形状に結像して等速度で光走査する機能(fθ特性)をもった、いわゆるfθレンズであればこの限りではない。
【0068】
また本実施形態おいては走査レンズ系6に入射する光束がほぼP偏光で入射するようにレーザ光源1を配置したが、これに限定されるものではなく、例えばS偏光で入射させても良い。
【0069】
また微細構造格子8の配列方向は図4のように主走査方向に格子が並んでいくものばかりではなく、例えば図8のように副走査方向に格子を並べてもよい。この場合、P偏光の入射光束の偏波面に対して(もしくは主走査面に対して)、格子の配列方向は垂直な関係(即ち、偏波面と格子の溝は平行)と成るように構成すれば良い。また上記の配列以外に例えば偏波面と格子の配列方向が45°方向と成るように構成しても良い。または平行方向、垂直方向、45°方向のうちの2つの方向を含んだ関係と成るように構成しても良い。
【0070】
また本実施形態では矩形断面を1次元方向に配列した格子形状を取り上げたが、これに限定されるものではなく、例えば図9に示すように三角形/台形/サイン波の形状、もしくは階段状に積層した略矩形/略三角形/略台形/略サイン波の形状でも良い。
【0071】
レンズ面への構成方法としては、射出成形の金型に微細構造格子の形状を作りこんで成形することが可能である。
【0072】
また本実施形態おいては走査レンズ系6を2枚のレンズより構成したが、これに限定されるものではなく、例えば単一、もしくは3枚以上のレンズより構成しても良い。
【0073】
(実施形態2)
図10〜図12を用いて本発明の実施形態2を説明する。図10は本発明の走査光学系(光走査装置)の実施形態1の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)である。同図において図1に示した要素と同一要素には同符番を付している。
【0074】
本実施形態において前述の実施形態1と異なる点は光源手段を2つのレーザ光源1a,1bより構成し、微細構造格子8に入射する複数の光束の偏光方向を互いに異ならせ、かつ微細構造格子8の配列を、複数の光束の偏光方向のベクトルとの合成方向に対して線対称に配置したことである。その他の構成および光学的作用は実施形態1と略同様であり、これにより同様な効果を得ている。
【0075】
即ち、同図において1a,1bは各々レーザ光源であり、例えば半導体レーザーより成っている。2a,2bは各々コリメーターシリンダレンズであり、、レーザ光源1a,1bに対応して配置されている。このコリメーターシリンダレンズ2a,2bは各々対応するレーザ光源1a,1bから射出した発散光束を主走査断面内で略平行光束に変換している。尚、本実施形態では主走査断面内で略平行光束となるように変換する系であるが、必ずしもこれに限られるものではなく、略収束光束でも発散光束でもよい。
【0076】
7はビーム合成手段であり、例えば偏向ビームスプリッターより成っており、コリメーターシリンダレンズ2a,2bで略平行光束に変換された2つの光束の光路を合成している。このため2つのレーザ光源1a,1bより射出される発散光束は、それぞれ偏波面(偏光面)が直交するように配置する必要があるので、ビーム合成手段7に対してレーザ光源1aが紙面と垂直方向に偏光面を有するS偏光、レーザ光源1bが紙面内に偏波面を有するP偏光となる。よって微細構造格子8に入射する2つの光束は、該微細構造格子8での入射面に対してP偏光とS偏光である。
【0077】
尚、レーザ光源1a,1bが各々同一の偏波面を有する2以上の発光点を有するもの(マルチレーザ光源)を用いても良い。
【0078】
同図においては不図示ではあるが、被走査面上の画像の書き出し位置のタイミングを決定するための同期検知用の光学系(BD光学系)が設けられている。
【0079】
本実施形態では前述の実施形態1と同様に走査レンズ系6の第1の走査レンズ6aの入射面6a1と出射面6a2及び第2のレンズ6bの入射面6b1と出射面6b2の全面に特殊非球面形状をベース形状とし、その表面に図3示す矩形形状の微細構造格子8を形成している。ただし、微細構造格子8の配列方向は実施形態1とは異なり図11に示すように2つの光束の偏光方向のベクトルとの合成方向に対して線対称に配置している。これにより各入出射面での反射光を低減し、透過光量の画角による変動の抑制を狙っている。
【0080】
尚、本実施形態においては被走査面7上に達するゴースト光・フレア光に最も影響のある1つの光学面(入射角度が最も大きな面など)に微細構造格子8を設けても良い。この他1つ又は複数の微細構造格子8を設けても良い。微細構造格子8を設ける面は球面又は非球面又は回転非対称な曲面、回折面、平面でも良い。
【0081】
微細構造格子8は図3に示すように格子部81と非格子部82の2つの部分が一次元方向に配列され繰り返し構造となっている。ただし、上述した如く微細構造格子8の配列方向は実施形態1とは異なり図11に示すように2つの光束の偏光方向のベクトルとの合成方向に対して線対称に配置している。
【0082】
格子部81と非格子部82の1周期分の長さを格子ピッチPとし、格子定数Fとしたとき、格子部81の配列方向の長さLはL=F×Pである。また格子の深さをDとする。尚、微細構造格子8は光学面を形成する基板(ガラス基板もしくは透明樹脂基板)と一体的に構成しても良い。
【0083】
また上記の如く微細構造格子8は図11に示すように格子の方向が所定方向を向いている。図11は第1の走査レンズ6aの入射面6a1を該光偏向器5側から見た図であり、格子部81と非格子部82を誇張して大きく表現している。第1の走査レンズ6aの入射面6a1全面に対し、格子部81と非格子部82は第1の走査レンズ6aの主走査方向および副走査方向の中間方向45°に向き、並べら(配列さ)れている。
【0084】
第1の走査レンズ6aの入射面6a1に入射する光束は上記の如くP偏光およびS偏光、即ち、偏波面が主走査方向に平行な光束と偏波面が主走査方向に垂直な方向であり、それぞれ格子の配列方向に対して45°を向く関係が各像高(画角)によらず一定である。
【0085】
即ち、格子の配列方向を2つの光束の偏光方向のベクトルとの合成方向(M方向)に対して線対称に配列している。
【0086】
更にふたつの光束の偏波面(P偏光、S偏光)と格子の配列方向が互いに45°の関係が各像高(画角)によらず一定である。即ち、微細構造格子8の配列は、走査面の45°方向である。
【0087】
微細構造格子8は、いわゆる0次格子であり、前述の実施形態1と同様にピッチを決めることができる。
【0088】
また同様に微細構造格子8は構造性複屈折を有するが、本実施形態では2つの光束の偏波面と格子の配列方向を所定の関係にすることで構造性複屈折の影響を低減しようとしている。
【0089】
具体的には2つの光束の偏光面(図11のP,S)の中間方向(図11のM)、即ち2つの光束の偏光方向のベクトルとの合成方向(M方向)に対して線対称に微細構造格子8を配列しており、該微細構造格子8の配列方向と各偏波面とがなす角度を同等にしている。即ち、前記微細構造格子8での入射面に対して概ねP偏光とS偏光である入射光束と、偏波面に対して45°方向に配列した微細構造格子8の関係が微細構造格子面全域で満たされている。
【0090】
微細構造格子8の配列方向と各偏波面とがなす角度が同等になることで、格子と偏波面の対称性から生じるで構造性複屈折の影響を低減できるのである。
【0091】
本実施形態では0次光のP偏光およびS偏光の透過率が入射角度によらず変化が小さくなるように微細構造格子8の最適化を行った。その結果、微細構造格子8の形状は使用波長λ=780nm、走査レンズの材質の屈折率n=1.524として、格子ピッチP=0.3μm、格子定数F=0.45、格子深さD=0.18μmを得た。この格子形状で入射角度による反射率特性は図12に示す如くである。
【0092】
即ち、光学素子への入射角度が0°〜45°の範囲で反射率が0.5%以下、言い換えると透過率の損失は最大0.5%である。図17の従来例でP偏光S偏光の反射率特性に対して大幅に改善しており、フレアーとして画像に影響が軽微である1%以下に改善していることが分かる。
【0093】
本実施形態では各レンズ面で発生するフレネル反射が小さくなるように、格子ピッチ、格子の深さ、格子定数を決めており、さらに構造性複屈折の影響を排除して、これにより被走査面7上に達するフレア光やーゴースト光を低減し、良好なる画像出力が可能な走査光学系の提供を可能としている。
【0094】
この他、本実施形態ではコーティングなどの追加工程を増やすことなく、フレアーやゴーストの元となるレンズ面でのフレネル反射を低減させ、被走査面上の光量分布の均一化を図ることができ、また被走査面上の広い領域での照度分布を略均一にすることができる。
【0095】
尚、微細構造格子の配列方向は図13のように主走査方向と副走査方向とに等方的に格子を並べてもよい。このときも微細構造格子8に入射する2つの光束の偏波面の方向の中間方向に対して格子の配列は線対称に成っている。具体的な格子の形状は図14に示される如く四角柱であってもよい。
【0096】
また本実施形態においては前述の実施形態1と同様に第1、第2の2枚の走査レンズ6a,6bの各レンズ面を主走査断面内においては球面形状もしくは非球面形状より形成し、副走査断面内においては軸上から軸外にむかって曲率が変化する既知の特殊非球面形状をベース形状としたが、必ずしもこの形状に限られるのもではなく、例えば反射偏向された光束を被走査面7上にスポット形状に結像して等速度で光走査する機能(fθ特性)をもった、いわゆるfθレンズであればこの限りではない。
【0097】
また矩形断面を1次元方向に配列した格子形状を取り上げたが、これに限定されるものではなく、例えば図9に示すように三角形/台形/サイン波の形状、もしくは階段状に積層した略矩形/略三角形/略台形/略サイン波の形状でも良く、またレンズ面への構成方法としては、射出成形の金型に微細構造格子の形状を作りこんで成形することも可能である。
【0098】
[カラー画像形成装置]
図15は本発明の実施態様のカラー画像形成装置の要部概略図である。本実施形態は、光走査装置(走査光学系)を4個並べ各々並行して像担持体である感光ドラム面上に画像情報を記録するタンデムタイプのカラー画像形成装置である。図15において、60はカラー画像形成装置、11,12,13,14は各々実施形態1、2に示したいずれかの構成を有する光走査装置、21,22,23,24は各々像担持体としての感光ドラム、31,32,33,34は各々現像器、51は搬送ベルトである。尚、図15においては現像器で現像されたトナー像を被転写材に転写する転写器(不図示)と、転写されたトナー像を被転写材に定着させる定着器とを有している。
【0099】
図15において、カラー画像形成装置60には、パーソナルコンピュータ等の外部機器52からR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色信号が入力する。これらの色信号は、装置内のプリンタコントローラ53によって、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)、B(ブラック)の各画像データ(ドットデータ)に変換される。これらの画像データは、それぞれ光走査装置11,12,13,14に入力される。そして、これらの光走査装置からは、各画像データに応じて変調された光ビーム41,42,43,44が射出され、これらの光ビームによって感光ドラム21,22,23,24の感光面が主走査方向に走査される。
【0100】
本実施態様におけるカラー画像形成装置は光走査装置(11,12,13,14)を4個並べ、各々がC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)、B(ブラック)の各色に対応し、各々平行して感光ドラム21,22,23,24面上に画像信号(画像情報)を記録し、カラー画像を高速に印字するものである。
【0101】
本実施態様におけるカラー画像形成装置は上述の如く4つの光走査装置11,12,13,14により各々の画像データに基づいた光ビームを用いて各色の潜像を各々対応する感光ドラム21,22,23,24面上に形成している。その後、記録材に多重転写して1枚のフルカラー画像を形成している。
【0102】
前記外部機器52としては、例えばCCDセンサを備えたカラー画像読取装置が用いられても良い。この場合には、このカラー画像読取装置と、カラー画像形成装置60とで、カラーデジタル複写機が構成される。
【0103】
尚、本発明ではカラー画像形成装置に実施形態1又は2の光走査装置を適用したが、もちろんモノクロ画像形成装置に適用しても良い。
【0104】
【発明の効果】
本発明によれば前述の如く中心部から周辺部にかけて光束の入射角度が変化することで生じる透過光量の変化を調整する構成より成る微細構造格子を設けた光学素子を走査光学系に適用することにより、光束の入射角度が変化することから生ずる透過光量を容易に調節することができ、特に微細な格子構造の配列方向と偏波面との関係から生じる構造性複屈折の影響を低減し、良好なる光学性能を得ることができる走査光学系及びそれを用いた画像形成装置を達成することができる。
【0105】
この他、本発明によれば前述の如くコーティングなどの追加工程を増やすことなく、フレアーやゴーストの元となるレンズ面でのフレネル反射を低減させ、被走査面上の光量分布の均一化を図ることができ、また被走査面上の広い領域での照度分布を略均一にすることができる走査光学系及びそれを用いた画像形成装置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の主走査断面図
【図2】 本発明の実施形態1の微細構造格子に入射する光束を示した要部概略図
【図3】 本発明の実施形態1の微細構造格子の拡大図
【図4】 本発明の実施形態1の微細構造格子の配列方向を示した図
【図5】 本発明の実施形態1の格子ピッチと入射角との関係を示した図
【図6】 構造性複屈折の影響を説明する図
【図7】 本発明の実施形態1の透過率と入射角との関係を示した図
【図8】 第2の微細構造格子の配列方向を示した図
【図9】 第2の格子形状を示した図
【図10】 本発明の実施形態2の主走査断面図
【図11】 第3の微細構造格子の配列方向を示した
【図12】 実施形態2の格子の反射率特性を示した図
【図13】 第4の微細構造格子の配列方向を示した
【図14】 第3の格子形状を示した図
【図15】 本発明の実施態様のカラー画像形成装置の要部概略図
【図16】 従来の走査光学系の主走査断面図
【図17】 PS偏光の反射率の入射角度依存性を示す説明図
【符号の説明】
1 光源手段(半導体レーザ)
2 コリメータ−レンズ
3 開口絞り
4 シリンドリカルレンズ
5 偏向手段(光偏向器)
5a 反射面
6 走査光学手段(走査レンズ系)
6a 第1の走査レンズ
6b 第2の走査レンズ
7 被走査面(感光ドラム面)
8 微細構造格子
9 ビーム合成手段
11、12、13、14 走査光学装置
21、22、23、24 像担持体(感光ドラム)
31、32、33、34 現像器
41,42,43,44 光ビーム
51 搬送ベルト
52 外部機器
53 プリンタコントローラ
60 カラー画像形成装置
Claims (5)
- 複数のレーザ光源と、該複数のレーザ光源から射出された複数の光束を偏向走査する偏向手段と、該偏向手段により偏向走査された複数の光束を被走査面上に結像させる走査光学手段と、を有する走査光学系において、
該走査光学手段は微細構造格子を持つ光学面を1以上有し、該微細構造格子の格子ピッチは、該レーザ光源から射出された複数の光束の夫々の波長より短く、
該微細構造格子を持つ光学面に入射する複数の光束の偏光方向は互いに異なっており、該微細構造格子の配列は、該微細構造格子を持つ光学面内において該複数の光束の偏光方向のベクトルの合成方向に対して線対称に配置したことを特徴とする走査光学系。 - 前記微細構造格子を持つ光学面に入射する複数の光束は、該微細構造格子を持つ光学面に対してP偏光とS偏光であり、該微細構造格子の配列は、該微細構造格子を持つ光学面内において主走査方向から45°傾いた方向に対して対称に配置したことを特徴とする請求項1記載の走査光学系。
- 前記微細構造格子を持つ光学面に入射する複数の光束は、該微細構造格子を持つ光学面に対して1つの光束はP偏光と他の1つの光束はS偏光であり、該微細構造格子の配列は、該微細構造格子を持つ光学面内において走査面に対して45°傾いた方向であることを特徴とする請求項1記載の走査光学系。
- 請求項1乃至3の何れか1項に記載の走査光学系と、前記被走査面に配置された感光体と、前記走査光学系で走査された光束によって前記感光体上に形成された静電潜像をトナー像として現像する現像器と、現像されたトナー像を被転写材に転写する転写器と、転写されたトナー像を被転写材に定着させる定着器と、外部機器から入力したコードデータを画像信号に変換して該走査光学系に入力せしめるプリンタコントローラとを有していることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1乃至4の何れか1項の走査光学系を用いて、前記被走査面上に設けた感光ドラムに光束を導光することを特徴とするレーザービームプリンタ。
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