JP3849671B2 - 車両用液面検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載されて液体の液面位置を検出する車両用液面検出装置に関するものであり、たとえば自動車に装備される燃料タンク内の燃料液面を検出する用途に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用液面検出装置、たとえば、自動車の燃料タンク内の残存燃料量を測定するために燃料液面を検出する車両用液面検出装置としては、燃料の表面に浮くフロートに回動腕を設け、液面の変動によるフロートの位置変化に応じて回動腕を回動させ、その回動角度変化をたとえば電気抵抗変化に変換するものが一般的である。しかしながら、このような機械式の液面検出装置は、体格が大きく設置場所が制限される、あるいは検出精度があまり良くない、等の問題があった。
【0003】
このような問題を解決するために、液面を機械的に検出するのではなく、たとえば、超音波を発射し液面からの反射波を受信して液面を検出する方法、つまり非接触式検出法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
これは、超音波発振素子と筒体を備える超音波センサを液体容器中の底部に配置し、筒体に設けられる反射壁により超音波発振素子から発せられた超音波を筒体に設けられた開口部を通して液面に向けて反射し、この超音波の液面における反射波を超音波センサにより受信し、これに基づいて液面位置を検出している。すなわち、液面位置を機械的に検出するのではなく、静的且つ非接触方式により検出している。これにより、液面検出装置の体格を小型化できると共に、検出精度を向上することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−153471号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の公報に開示される液面検出装置を、たとえば自動車の燃料タンク内の燃料液面検出用に用いた場合、燃料中の異物が筒体内部、特に反射壁表面に堆積して反射壁の反射効率が低下し、これにより液面検出精度が低下するという問題がある。
【0007】
また、燃料タンク内に浸入した水が筒体内に溜まると、液面検出精度が低下するという問題がある。これは、燃料の密度と水の密度が異なり、超音波の伝播速度が燃料中と水中とで異なることに起因する。
【0008】
本発明は上記のような点に鑑みなされたものであり、その目的は、反射壁表面への液体中の異物の付着、堆積を抑制し反射壁における超音波の反射効率の低下を阻止して、高精度な液面検出が可能な車両用液面検出装置を提供することである。
【0009】
もう一つの目的は、筒体内への水の滞留を抑制して、高精度な液面検出が可能な車両用液面検出装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。
【0011】
本発明の請求項1に記載の車両用液面検出装置では、液体を貯蔵するタンク内の底部に配置される筒体と、筒体の一方の端部に筒体の軸方向に超音波を発射可能に取付けられる超音波発振素子と、筒体の他方の端部に形成され液体の液面に向かって開口する開口部と、筒体の他方の端部に形成され超音波発振素子が発射した超音波を開口部を介して液面に向け且つ液面への入射角が0度となるように反射する反射壁と、筒体の両側壁の少なくとも一方の反射壁近傍に筒体内部と外部とを連通する貫通孔とを備える構成とした。
【0012】
自動車の燃料タンク内には、自動車の使用過程において異物や水分が混入する場合がある。異物としては、たとえば、燃料タンクへの給油時に給油孔から侵入する埃等や、エンジンからのオーバーフロー燃料中に混入した潤滑油がある。また、水分は、主として燃料タンクへの給油時に給油孔から侵入する雨水である。
【0013】
上述の異物が反射面に付着すると、反射壁における超音波の反射効率が低下し、これにより液面検出精度が低下するという問題がある。
【0014】
また、燃料タンク内に浸入した水が筒体内に、特に、超音波発振素子と反射壁間に溜まると、超音波の伝播速度が燃料中と水中とで異なるために、液面検出精度が低下するという問題がある。
【0015】
ところで、本発明の請求項1に記載の車両用液面検出装置においては、筒体の両側壁の少なくとも一方の反射壁近傍に筒体内部と外部とを連通する貫通孔とを備えている。このため、自動車走行時に燃料タンクが振動して燃料タンク内の燃料が揺動すると、筒体内外の燃料が、この貫通孔を介して流動する。したがって、反射壁上を燃料が流れることにより、反射壁上に付着している異物あるいは細かい水滴等が反射壁から除去される。これにより、反射壁を常に清浄に保つことができるので、反射壁における超音波の反射効率の低下を阻止して、高精度な液面検出が可能な車両用液面検出装置を実現できる。
【0016】
本発明の請求項2に記載の車両用液面検出装置では、貫通孔は筒体の両側壁に設けられ、二つの貫通孔は筒体の軸と直交し且つ液面と平行な方向において少なくとも一部分が重なる構成とした。
【0017】
この場合、自動車走行時に燃料タンクが振動して、筒体内外の燃料が、この貫通孔を介して流動すると、燃料は、一方の側壁の貫通孔から筒体内へ流入し、他方の側壁の貫通孔から筒体外へ流出する。つまり、反射壁上を燃料が反射壁を横断するように流れるので、反射面の広い範囲において、反射面上に付着している異物あるいは細かい水滴等を反射面から確実に除去することができる。
【0018】
本発明の請求項3に記載の車両用液面検出装置では、筒体の側壁に設けられた貫通孔を筒体の外側に延長する延長部を設け、貫通孔の断面積は筒体から離れるに連れて大きくなるように形成される構成とした。
【0019】
自動車走行時に燃料タンクが振動して、燃料が貫通孔内を外部から筒体内部に向かって流れる場合、貫通孔の断面積は筒体に近づくに連れて小さくなっているので、貫通孔内を流れる燃料の流速は筒体に近づくに連れて増大する。
【0020】
これにより、貫通孔から反射壁上に流入する燃料の速度を大きくして、つまり、反射壁上を流れる燃料の運動エネルギを高めることにより、反射壁上に付着している異物あるいは細かい水滴等を反射壁から確実に除去することができる。
【0021】
本発明の請求項4に記載の車両用液面検出装置では、筒体の底壁に設けられ液面の高さ方向に延びる孔と、筒体の底壁に設けられ孔と筒体の外部とを連通する通路とを設ける構成としている。
【0022】
自動車の使用過程において、燃料タンク内の燃料に水分が混入すると、水の比重量は燃料の比重量より大きいため、混入した水分は、燃料タンク底部や筒体底壁上に溜まる。特に、筒体内の超音波発振素子と反射壁間、すなわち、超音波発振素子からの超音波の伝播径路途中に水分が溜まると、超音波の伝播速度が燃料中と水中とで異なるために、液面検出精度が低下してしまう。
【0023】
この場合、本発明の請求項4に記載の車両用液面検出装置においては、筒体底壁上に溜まった水分を、筒体の底壁に設けられ液面の高さ方向に延びる孔と、筒体の底壁に設けられ孔と筒体の外部とを連通する通路とを介して、筒体外へ排出することができる。したがって、筒体内への水分滞留を確実に阻止して、高精度な液面検出が可能な車両用液面検出装置を実現できる。
【0024】
本発明の請求項5に記載の車両用液面検出装置では、筒体の底壁の内側表面を孔に近づくに連れて液面から遠ざかるように傾斜させる構成とした。
【0025】
これにより、筒体内に流入し底壁上に沈殿した水分を、傾斜した底壁により確実に孔まで誘導し、筒体外部へ排出することができる。したがって、筒体内への水分滞留を確実に阻止して、高精度な液面検出が可能な車両用液面検出装置を実現できる。
【0026】
本発明の請求項6に記載の車両用液面検出装置では、筒体の内部に超音波発振素子が発射した超音波を超音波発振素子に向けて反射する校正用反射壁を設ける構成とした。
【0027】
液体中における超音波の伝播速度は、当該液体の温度、圧力等の変化に応じて変化する。したがって、液面位置が一定の場合であっても、液体の温度、圧力等が変化すると、超音波発振素子が超音波を発射してから反射部材を経由して液面からの反射波を受信するまでの時間が変化するので、液面位置を正確に検出することが困難となる。
【0028】
本発明の請求項6に記載の車両用液面検出装置では、筒体内に、校正用反射壁を設けている。校正用反射壁は超音波発振素子に対して予め定められた位置に固定されているので、超音波発振素子が超音波を発射してから校正用反射壁からの反射波を受信するまでの時間を測定することにより、その時点の当該液体の温度、圧力条件下における超音波の速度が算出可能となる。この速度データおよび反射壁を経由して液面で反射された反射波を受信するまでの時間データに基づいて、液面位置を高い精度で検出することができる。
【0029】
したがって、液面位置検出に対する液体の温度、圧力等の影響を排除しつつ、反射壁を常に清浄に保ち、反射壁における超音波の反射効率の低下を阻止し、あるいは、筒体内への水分滞留を確実に阻止して、高精度な液面検出が可能な車両用液面検出装置を実現できる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態による車両用液面検出装置を、自動車の燃料タンク内の燃料液面位置を検出するための燃料液面検出装置1に適用した場合を例に図に基づいて説明する。
【0031】
図1は、本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1の断面図である。図1において、図の上下方向が自動車の上下方向である。
【0032】
図2は、本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1の平面図であり、図1中のII矢視図である。なお、各図においては、同一構成部分には同一符号を付してある。
【0033】
図3は、本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1の断面図であり、図2中のIII−III線断面図である。
【0034】
図4は、本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1における電気回路構成を説明する模式図である。
【0035】
燃料液面検出装置1は、大きくは、図1に示すように、筒体2の一端側に筒体2の軸方向(図1における左右方向)に向けて超音波を発射可能に固定される超音波発振素子である超音波センサ3、筒体2他端側に設けられる反射壁である測定用反射壁21および筒体2内に設けられる校正用反射壁22から構成され、タンクである燃料タンク4の底部である底面41に配置されている。
【0036】
以下に、燃料液面検出装置1の構成について説明する。
【0037】
筒体2は、燃料液面検出装置1の構体を形成している。筒体2は、たとえば樹脂材料から断面が略長方形且つ両端が閉じられた筒状に形成されている。筒体2の一方の端部、すなわち図1の右側の先端壁28には、超音波発振素子である超音波センサ3が、筒体2の軸方向、つまり図1の左方向に超音波を発射可能に固定されている。
【0038】
筒体2の他方の端部、すなわち図1の左側端部において、筒体2の上壁23には、液体である燃料5の液面51に向かって開口する開口部24が設けられている。
【0039】
筒体2の他方の端部、すなわち図1の左側端部には、超音波センサ3が発射した超音波を開口部24を介して液面51に向けて反射する反射壁である測定用反射壁21が形成されている。測定用反射壁21は、測定用反射壁21で反射した超音波の液面51への入射角が0度となるように配置されている。言い換えると、図1に示すように、超音波の進行方向と液面51との成す角度が90度となるような位置関係に配置されている。これにより、超音波センサ3から発射され測定用反射壁21を経て液面51へ到達した超音波を、液面51で反射した後、往きと同じ経路を辿って進行させ、確実に超音波センサ3に入射させることができる。
【0040】
また、筒体2の他方の端部、すなわち図2の左側端部には、超音波センサ3が発射した超音波を直接超音波センサ3に向けて反射する校正用反射壁22が形成されている。
【0041】
すなわち、測定用反射壁21および校正用反射壁22は、図2に示すように、筒体2の左端壁部を二分割するように並んで形成されている。
【0042】
また、筒体2の右側壁25には、図1に示すように、測定用反射壁21近傍に貫通孔25aが設けられている。さらに、筒体2の左側壁26には、図2に示すように、貫通孔26aが設けられている。ここで、本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1における筒体2の左右とは、超音波センサ3から測定用反射壁21および校正用反射壁22方向を見た場合の左右を言う。なお、図1中においては、筒体2の左側壁26に設けられた貫通孔26aを二点鎖線で示している。
【0043】
貫通孔25aおよび貫通孔26aは、図1に示すように、筒体2の軸方向と直交し且つ液面51と平行な方向、すなわち図1の紙面直角方向において、部分的に重なっている。このため、燃料5は、貫通孔25aおよび貫通孔26aを介して、容易に筒体2内を通過することが出来る。
【0044】
また、筒体2の底壁27には、液面51と直行する方向、つまり図1の上下方向に延びる孔である貫通孔27aが設けられている。さらに、底壁27には、図1に示すように、貫通孔27aと連通して筒体2の内部と筒体2の外部とを連通する通路である溝27bが設けられている。
【0045】
また、底壁27の内側は、図1に示すように、貫通孔27aに近づくに連れて液面51から遠ざかるように傾斜させて形成されている。これにより、燃料中に混入した水滴(図示せず)が底壁27に付着した場合、底壁27により、貫通孔27aへ容易に誘導して、貫通孔27aおよび溝27bを経て筒体2の外へ排出することができる。
【0046】
超音波発振素子である超音波センサ3は、図1に示すように、筒体2の先端壁28上に固定されている。
【0047】
超音波センサ3は、ピエゾ効果(電圧が印加されると体積が変化する一方、外部から力を受けると電圧を発生する特性)を有する物質、たとえばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)から形成される超音波振動子(図示せず)を備え、この超音波振動子に電圧を印加して振動させて発振面31から超音波を発射し、且つ発振面31において超音波の反射波を受信するという機能を果たしている。この発振面31は円形に形成されている。また、超音波センサ3は、超音波振動子に電圧を印加するため、あるいは超音波線振動子が超音波を受信して発生した電圧信号を外部へ出力するためのリード32が接続されている。このリード線32は、燃料タンク4外部へ気密的に引き出されている。
【0048】
超音波センサ3から測定用反射壁21に入射した超音波は、図1中に示す伝播経路Aのように、測定用反射壁21で反射されて液面51へ向かって進み、液面51で反射されて往路と同一の経路を辿り再び超音波センサ3によって受信される。一方、超音波センサ3から校正用反射壁22に入射した超音波は、図1中に示す伝播経路Bのように、校正用反射壁22で超音波センサ3に向けて反射され、直ちに超音波センサ3によって受信される。すなわち、超音波センサ3が1つの超音波パルスを発射すると、超音波センサ3は、上述の2つの反射パルス、つまり液面51からの反射パルスと校正用反射壁22からの反射パルスを受信する。
【0049】
次に、本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1の電気回路構成について図4に基づき説明する。
【0050】
制御回路6は、図4に示すように、イグニッションスイッチ8を介してバッテリ9から電力を供給されて、超音波センサ3を発振させてパルス状に超音波を発射させるとともに、超音波センサ3による超音波パルスの反射波の受信信号を処理して液面位置を算出し、その算出結果に基づいて表示部7を駆動して表示部7により液面位置を運転者が視認可能に表示している。
【0051】
このため、制御回路6は、超音波センサ3へパルス状電圧信号を印加するためのパルス発生回路61、超音波センサ3から出力される反射波受信信号を処理し、それに基づいて液面位置を算出する演算回路62、および演算回路62により算出された液面位置信号に基づき表示部7を駆動する駆動信号を出力する駆動回路63から構成されている。
【0052】
表示部7は、たとえば指針計器等からなり、自動車の運転席正面のコンビネーションメータ(図示せず)内に設置されている。
【0053】
次に、本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1における、燃料液面検出作動について説明する。
【0054】
パルス発生回路61によりパルス状電圧信号を印加されて超音波センサ3がパルス状の超音波を燃料タンク4内の燃料5中に発射すると、この超音波パルスは、図1中に各矢印で示す方向に進行し、燃料5の液面51あるいは校正用反射壁22で反射され、再び超音波センサ3により受信される。つまり、超音波センサ3は反射パルスを2回受信する。最初に、校正用反射壁22からの反射パルスが受信され、次に、液面51からの反射パルスが受信される。超音波センサ3は、これらの反射パルスを受信する度に電圧信号を発生し、この電圧信号は演算回路62に入力される。
【0055】
演算回路62は、パルス発生回路61がパルス状電圧信号を発してから反射パルスを検出するまでの時間を算出する。ここで、演算回路62は、最初に受信する校正用反射壁22からの反射パルスに基づいて燃料5中における超音波パルスの伝播速度を算出し、算出した伝播速度と液面51からの反射パルスを受信するまでの時間とに基づいて、液面51位置、つまり図1中における液面高さHを算出する。
【0056】
駆動回路63は、表示部7に演算回路62が算出した液面高さHを表示させるための信号、たとえば指針軸(図示せず)を液面高さHに対応した角度まで回動させるための駆動信号を出力する。これにより、表示部7により燃料タンク4内の液面51位置が表示される。
【0057】
次に、本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1の特徴である、筒体2に設けられた貫通孔25a、26a、孔27a、溝27bの作用および効果について説明する。
【0058】
筒体2の右側壁25には、図1に示すように、測定用反射壁21近傍に貫通孔25aが設けられている。さらに、筒体2の左側壁26には、図2に示すように、貫通孔26aが設けられている。なお、図1中においては、筒体2の左側壁26に設けられた貫通孔26aを二点鎖線で示している。
【0059】
これらの貫通孔25aおよび貫通孔26aは、図1に示すように、筒体2の軸方向と直交し且つ液面51と平行な方向、すなわち図1の紙面直角方向において、部分的に重なっている。このため、自動車走行時に燃料タンク4が振動して中の燃料5が揺動すると、筒体2内外の燃料は、図3中の矢印Cに示すように、貫通孔25aおよび貫通孔26aを介して筒体2の内外を出入りするように流れる。
【0060】
すなわち、この燃料5の流れは、測定用反射壁21の表面を横断するように流れるので、測定用反射壁21の広い範囲において、測定用反射壁21に付着している燃料中の異物や細かい水滴等を測定用反射壁21から確実に除去することができる。
【0061】
これにより、自動車の作動中において、燃料液面検出装置1の測定用反射壁21表面を常に清浄に保つことができるので、測定用反射壁21における超音波の反射効率の低下を阻止して、高精度な液面検出が可能な燃料液面検出装置1を実現することができる。
【0062】
また、筒体2の底壁27には、液面51と直行する方向、つまり図1の上下方向に延びる孔である貫通孔27aが設けら、且つ底壁27には、図1に示すように、貫通孔27aと連通して筒体2の内部と筒体2の外部とを連通する通路である溝27bが設けられている。さらに、底壁27の内側は、図1に示すように、貫通孔27aに近づくに連れて液面51から遠ざかるように傾斜させて形成されている。
【0063】
燃料中に混入した水滴(図示せず)が底壁27に付着した場合、水滴は、重力の作用により貫通孔27a方向へ転がって行く。そして、貫通孔27aおよび溝27bを経て筒体2の外へ排出される。
【0064】
これにより、自動車の作動中において、筒体2内に燃料5に混入した水分を常に排出することができるので、高精度な液面検出が可能な燃料液面検出装置1を実現することができる。
【0065】
図5には、本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1の変形例の部分断面図を示す。図5は、図1中のIII−III線断面図に相当する。
【0066】
この変形例においては、各貫通孔25a、26aを筒体2の外側に延長している。すなわち、図5に示すように、右側壁25に、貫通孔25aを筒体2の外側に延長する延長部25bを設けるとともに、左側壁26に、貫通孔26aを筒体2の外側に延長する延長部26bを設けている。さらに、各貫通孔25a、26aの断面積は、外側から筒体2の内側に近づくに連れて大きくなるように形成されている。
【0067】
このため、自動車走行時に、燃料タンクが振動して燃料が貫通孔25a、26a内を外部から筒体2内部に向かって流れる場合、貫通孔25a、26a内を流れる燃料の流速は筒体2に近づくに連れて増大する。したがって、貫通孔25a、26aから測定用反射壁21上の噴出する燃料流の流速が大きくなり、測定用反射壁21と燃料流との間に作用する剪断力が増大する、言い換えると、測定用反射壁21に付着している異物あるいは細かい水滴等を測定用反射壁21から引き剥がす力がより大きくなる。
【0068】
したがって、測定用反射壁21における超音波の反射効率の低下を阻止して、高精度な液面検出が可能な燃料液面検出装置1を実現することができる。
【0069】
なお、以上説明した本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1およびその変形例においては、貫通孔25aおよび貫通孔26aの形状を円形としているが、円形に限る必要はなく他の形状、たとえば長方形、三角形、半円形等であってもよい。
【0070】
また、以上説明した本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1およびその変形例においては、貫通孔25aおよび貫通孔26aの個数を、各側壁25、26当り1個としているが、複数個設けてもよい。
【0071】
また、以上説明した本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1およびその変形例においては、
貫通孔27aの形状を円形としているが、円形に限る必要はなく他の形状、たとえば長方形、細長いスリット状等であってもよい。
【0072】
また、以上説明した本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1およびその変形例においては、貫通孔27aの個数を1個としているが、複数個設けてもよい。
【0073】
また、以上説明した実施形態は、本発明の車両用液面検出装置を、自動車の燃料液面検出装置1に適用した場合を例に説明したが、燃料液面検出装置1以外に適用してもよい。すなわち、車両に搭載される他の液体、たとえば、エンジンオイル、ブレーキフルードあるいはウィンドウォッシャ液等の液面検出に用いてもよい。さらには、各種液体を輸送する車両に取付けられる輸送用タンク内の液面を検出するために適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1の部分断面図である。
【図2】図1中のII矢視図である。
【図3】本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1の断面図であり、図1中のIII―III線断面図である。
【図4】本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1における電気回路構成を説明する模式図である。
【図5】本発明の一実施形態による燃料液面検出装置1の変形例における部分断面図である。
【符号の説明】
1 燃料液面検出装置(車両用液面検出装置)
2 筒体
21 測定用反射壁(反射壁)
22 校正用反射壁
23 上壁
24 開口部
25 右側壁(側壁)
25a 貫通孔
25b 延長部
26 左側壁(側壁)
26a 貫通孔
26b 延長部
27 底壁
27a 貫通孔(孔)
27b 溝(通路)
28 先端壁
3 超音波センサ(超音波発振素子)
31 発振面
32 リード線
4 燃料タンク(タンク)
41 底面(底部)
5 燃料(液体)
51 液面
6 制御回路
61 パルス発生回路
62 演算回路
63 駆動回路
7 表示部
8 イグニッションスイッチ
9 バッテリ
A、B 伝播経路
C 流れ
Claims (6)
- 液体を貯蔵するタンク内の底部に配置される筒体と、
前記筒体の一方の端部に前記筒体の軸方向に超音波を発射可能に取付けられる超音波発振素子と、
前記筒体の他方の端部に形成され前記液体の液面に向かって開口する開口部と、
前記筒体の他方の端部に形成され前記超音波発振素子が発射した超音波を前記開口部を介して前記液面に向け且つ前記液面への入射角が0度となるように反射する反射壁と、
前記筒体の両側壁の少なくとも一方の前記反射壁近傍に前記筒体内部と外部とを連通する貫通孔とを備えることを特徴とする車両用液面検出装置。 - 前記貫通孔は前記筒体の前記両側壁に設けられ、二つの前記貫通孔は前記筒体の軸と直交し且つ前記液面と平行な方向において少なくとも一部分が重なることを特徴とする請求項1に記載の車両用液面検出装置。
- 前記筒体の側壁に設けられた前記貫通孔を前記筒体の外側に延長する延長部を設け、前記貫通孔の断面積は前記筒体から離れるに連れて大きくなるように形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用液面検出装置。
- 前記筒体の底壁に設けられ前記液面の高さ方向に延びる孔と、
前記筒体の底壁に設けられ前記孔と前記筒体の外部とを連通する通路とを設けることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両用液面検出装置。 - 前記筒体の底壁の内側表面を前記孔に近づくに連れて前記液面から遠ざかるように傾斜させることを特徴とする請求項4に記載の車両用液面検出装置。
- 前記筒体の内部に前記超音波発振素子が発射した超音波を前記超音波発振素子に向けて反射する校正用反射壁を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の車両用
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