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JP3702091B2 - 電源装置、および電源回路の制御方法 - Google Patents

電源装置、および電源回路の制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、DC出力を生成する電源回路を備える電源装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
AC/DCコンバータ、DC/DCコンバータ、充電器などの電源装置は、様々な分野で広く使われている。電源装置は、一般に、その損失が小さいことが要求される。特に、近年急速に普及してきているノード型のパーソナルコンピュータや移動体通信における端末などにおいては、電源装置の損失を低減することは非常に重要である。
【0003】
図50は、従来の電源装置に設けられている充電器またはDC電源の構成図である。充電器およびDC電源は、基本的には同じ構成であり、それぞれ電力変換部510およびアナログ回路部520を備える。なお、DC電源は、ここでは、DC/DCコンバータである。
【0004】
電力変換部510は、PWM制御回路524からの指示に従って制御されるスイッチング素子(MOSFET)、整流用ダイオード、エネルギーを蓄積/放出するためのインダクタ、インダクタ電流または出力電流を検出するための抵抗、および出力を平滑化するための出力コンデンサを備える。スイッチング素子がオン状態の期間は、インダクタ電流がランプアップしてゆき、負荷に電流が供給されると共に、余った電荷は出力コンデンサに蓄積される。一方、スイッチング素子がオフ状態の期間は、インダクタ電流がランプダウンしてゆき、必要に応じて出力コンデンサに蓄積されている電荷を放出しながら負荷へ電流を供給する。
【0005】
アナログ回路部520は、インダクタ電流を増幅するアンプ521、アンプ521の出力と参照電圧Vref1との差を増幅するアンプ522、出力電圧と参照電圧Vref2との差を増幅するアンプ523、これらのアンプの出力等に従ってスイッチング素子を制御するためのPWM信号を生成するPWM制御回路524、およびPWM制御回路524に固定的な所定の周波数のクロックを供給する発振器(OSC)525を備える。
【0006】
PWM制御回路524は、出力電圧が参照電圧Vref2よりも低下すると、スイッチング素子へ供給するPWM信号のデューティを大きくすることにより、インダクタ電流を増加させて出力電圧を上昇させる。反対に、出力電圧が参照電圧Vref2よりも高くなると、PWM制御回路524は、上記PWM信号のデューティを小さくすることにより、インダクタ電流を減少させて出力電圧を低下させる。出力電圧は、このようにして一定の値に保持される。また、PWM制御回路524は、アンプ522の出力に基づいて過電流を検出すると、上記PWM信号のデューティを小さくしたり、或いはスイッチング素子を強制的にターンオフしたりする。
【0007】
このように、従来の電源装置が備える充電器あるいは各DC電源は、その出力の制御のためにアナログ回路が用いられていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来の電源装置は、その出力の制御のためにアナログ回路が用いられていたので、電源回路の特性または仕様を容易には変更できなかった。また、もし、それらを変更できたとしても、そのために多くの回路を付加しなればならず、電源装置の小型化あるいは低コスト化を考慮すると、実用性に乏しく現実的ではなかった。以下、従来の電源装置に係わる問題点の具体例を示す。
(1) 出力電圧の精度
近年では、負荷(たとえば、コンピュータのCPU)が要求する電圧の精度が厳しくなってきている。このため、電源装置の出力端子から負荷までの間の配線における電圧降下の影響を排除するために、負荷の入力端子における電圧を測定し、電源装置がその電圧をフィードバック信号として使用しながら出力電圧を調整する構成が考案されている。このような構成は、リモートセンス(遠隔検知)と呼ばれることがある。ところが、リモートセンスを導入した電源装置は、発振が発生する恐れがある。なお、発振防止回路を設けることは、部品数の増加をまねき、電源装置の小型化あるいは低コスト化に逆らうので、好ましくない。
【0009】
一方、リモートセンスを導入することなく負荷の入力端子に印加される電圧の精度を高めようとすると、電源装置の周囲の温度が変動することを考慮すれば、上記電圧降下の温度依存を取り除くための補償回路をも設ける必要がある。このような補償回路は、たとえば、高精度の基準電圧を生成できる回路として実現されるが、一般に高価である。
(2) 電源の投入時または切断時の電圧波形
負荷を構成する回路上では、TTLまたはCMOS等の半導体素子が広く使用されている。このうち、TTL素子は、印加電圧の立上り速度または立下り速度に係わる規定が緩やかである。このため、アナログ回路を用いた従来の電源装置においても、C−R回路等を用いて簡単に実現できた。一方、CMOS素子は、当業者には良く知られているように、その閾値電圧の近傍におけるdv/dt (印加電圧の立上り速度または立下り速度)を大きくする必要がある。ところが、従来の電源装置において、単純にその立上り速度を速くすると、よく知られているように、オーバーシュートが発生してしまう。このように、従来の電源装置では、負荷を構成する半導体素子によっては、その投入時または切断時の動作に問題があった。
(3) スイッチングノイズ
図50に示すような電源回路は、一般に、スイッチングレギュレータと呼ばれている。スイッチングレギュレータは、よく知られているように、そのスイッチング周波数に起因するノイズを発生する。このノイズは、周辺回路の誤動作の原因になり得る。したがって、従来の電源装置は、このノイズを除去するために強力な周波数フィルタを設けたり、或いは、ノイズが周辺回路に影響を及ぼさないように電源装置にシールドを設けていた。これらのノイズ対策も、電源装置の小型化および低コスト化に反する。
【0010】
本発明は、上述の問題を解決するものである。即ち、本発明の課題は、特性や仕様を柔軟に変化させることができる電源装置を提供することである。また、本発明の他の課題は、電源装置の小型化および低コスト化を計ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の電源装置は、与えられるパルス信号に基づいてDC出力を生成する電源回路と、上記電源回路の出力電圧および出力電流をそれぞれデジタルデータに変換する変換手段と、上記変換手段により得られる出力電流に対応するデジタルデータに基づいて上記電源回路の出力電圧を指示するための基準値を決定する基準値決定手段と、上記変換手段により得られる出力電圧に対応するデジタルデータと上記基準値との差に基づいて上記電源回路に与えるパルス信号を生成する生成手段とを有する。
【0012】
上記構成によれば、電源回路の出力電圧は、基準値により制御される。また、基準値は、電源回路の出力電流により変化する。よって、上記出力電圧は、出力電流に基づいて制御される。ここで、電源回路に接続される負荷の入力端子の電位は、電源回路の出力端子の電位と比べて、その間を接続する導体(配線パターン)における電圧効果の分だけ低くなる。この電圧効果は、出力電流によって決まる。したがって、上記出力電圧を出力電流に基づいて適切に制御することにより、負荷に印加される電圧を一定に保つことができる。
【0013】
本発明の他の形態の電源装置は、与えられるパルス信号に基づいてDC出力を生成する電源回路と、上記電源回路の出力電圧に基づいてその出力電圧を指示するための基準値を決定する基準値決定手段と、上記出力電圧をデジタルデータに変換する変換手段と、上記変換手段により得られるデジタルデータと上記基準値との差に基づいて上記電源回路に与えるパルス信号を生成する生成手段とを有する。
【0014】
上記構成によれば、電源回路の出力電圧は、基準値により制御される。また、基準値は、電源回路の出力電圧により変化する。したがって、出力電圧に応じて基準値を変化させることにより、所望の電圧立上りパターンまたは電圧立下りパターンが得られる。
【0015】
本発明のさらに他の電源装置は、PWM方式でDC出力が制御される電源回路を備える構成を前提とし、上記電源回路の出力に係わるパラメータをデジタルデータに変換する変換手段と、その変換手段により得られるデジタルデータと基準値との差に基づいて上記電源回路に与えるパルス信号のデューティを算出する演算手段と、上記パルス信号の周期を時間の経過とともに変化させる周期決定手段と、上記周期決定手段により得られた周期、および上記演算手段により得られたデューティを持ったパルス信号を生成して上記電源回路に与える生成手段とを有する。
【0016】
上記構成によれば、電源回路に与えられるパルス信号は、DC出力を制御するためのデューティを保った状態で、その周波数が時々刻々と変化する。よって、そのパルス信号の周波数スペクトルが拡散され、ノイズが低下する。
【0017】
【発明の実施の形態】
本実施形態の電源装置は、パーソナルコンピュータ等の装置に搭載され、その装置が備えるバッテリを充電するための充電器、およびその装置において使用される複数のDC電圧をそれぞれ生成する複数のDC電源を含む。尚、以下では、これらの充電器およびDC電源を総称して「電源回路」と呼ぶことにする。
【0018】
各電源回路は、PWM(パルス幅変調)により各出力電圧をそれぞれ一定の値に保持する。出力電圧を制御するためのPWM制御では、通常、電源回路の出力電圧と基準電圧との差に従ってその電源回路に供給するパルス信号のデューティが変更される。そして、電源回路は、そのパルス信号に従って出力電圧を調整する。すなわち、フィードバック制御が実行される。本実施形態では、電源装置が備えるプロセッサがこのフィードバック制御を実行する。
【0019】
図1は、本実施形態の電源装置の構成図である。充電器10は、この電源装置を搭載する本体装置(パーソナルコンピュータ等)が備える不図示のバッテリを充電する。DC電源20−1〜20−nは、それぞれ互いに異なるDC電圧を生成して負荷に供給する。尚、充電器10およびDC電源20−1〜20−nは、それぞれ基本的に互いに同じ構成であり、PWM部11および電力変換部12を備える。
【0020】
I/O部31は、この電源装置を搭載する本体装置が備えるスイッチからのオン/オフ信号を受信してプロセッサ(MPU)41に通知する。A/D変換部32は、充電器10により充電されるバッテリに係わる情報(たとえば、バッテリ残量)をデジタルデータに変換してプロセッサ41に渡す。シリアルI/F部33は、プロセッサ41と上位機器との間の情報の送受信を制御する。上位機器とは、たとえば、この電源装置を搭載する本体装置が備えるCPU(メインプロセッサ)のことである。この場合、上位機器は、例えば、その動作モードを通常モードからレジュームモードに切り換える際に、電源装置に対してその出力電圧を低下させることを指示する信号を送る。
【0021】
多重化部(MUX)34は、各電源回路(充電器10およびDC電源20−1〜20−n)が備える電力変換部12からの信号、各電源回路へ供給される入力電圧、及び温度センサ46の出力信号を受信し、プロセッサ41からの指示に従ってその中から所定の1つを選択して出力する。電力変換部12からの信号は、電源回路の出力に係わるパラメータであり、たとえば、各電源回路の出力電圧や出力電流である。A/D変換部35は、多重化部34の出力をデジタルデータに変換する。A/D変換部35により変換されたデジタルデータは、プロセッサ41により読み取られる。セグメントコントローラ(SEG)36は、プロセッサ41からの指示に従って、バッテリ残量等を不図示の表示装置に表示するための信号を出力する。
【0022】
プロセッサ41は、RAM43を使用しながらROM42に格納されているプログラムを実行する。プロセッサ41により実行されるプログラムには、I/O部31、A/D変換部32、シリアルI/F部33、およびA/D変換部35からのデジタルデータに従ってこの電源装置の動作を制御するための処理手順が記述されている。なお、このプログラムは、図1においてはROM領域に格納されているが、書き換えことができるようにしておいてもよい。また、プロセッサ41として、DSP(Digital Signal Processor)を用いてもよい。
【0023】
上記構成において、プロセッサ41は、複数の電源回路の投入順番や切断順番を決定するシーケンス制御、バッテリの残量をモニタするバッテリ管理、各電源回路の状態の監視/表示などを実行すると共に、電源回路の出力電圧を一定の値に保持するための制御を実行する。なお、この電源装置は、さらに、クロック信号を生成するクロック生成部44、タイマ45、およびこの電源装置の周囲の温度を検出する温度センサ46を備える。
【0024】
図2は、電力変換部12の構成図である。電力変換部12は、基本的に、図50に示した従来の電力変換部と同じである。すなわち、電力変換部12は、PWM部11からの指示に従って制御されるスイッチング素子(図2では、MOSFET)13、整流用ダイオードD、エネルギーを蓄積/放出するためのインダクタL、インダクタ電流または出力電流を検出するための抵抗R、および出力を平滑化するための出力コンデンサCout を備える。また、電力変換部12は、PWM部11からのパルス信号を増幅してスイッチング素子13を駆動するドライバ(駆動回路)14を備える。なお、上記整流用ダイオードDをMOSトランジスタ等に置き換えてもよい。この場合、2つのMOSトランジスタは、同時にオン状態にならないように、互いに逆位相のスイッチング制御信号によりオン/オフが行われる。
【0025】
DC入力は、たとえば、AC/DCコンバータまたはDC/DCコンバータにより生成される。また、DC出力は、負荷(バッテリを含む)に供給される。
上記構成において、スイッチング素子13がオン状態の期間は、インダクタ電流がランプアップしてゆき、負荷に電流が供給されるとともに、余った電荷は出力コンデンサCout に蓄積される。一方、スイッチング素子13がオフ状態の期間は、インダクタ電流がランプダウンしてゆき、必要に応じて出力コンデンサCout に蓄積されている電荷を放出しながら負荷へ電流を供給する。したがって、電力変換部12の出力電圧、すなわち電源回路の出力電圧は、スイッチング素子13のオン時間とオフ時間との比率に応じて変化させることができる。
【0026】
ところで、スイッチング素子13のオン/オフ状態は、PWM部11により生成されるパルス信号に従って制御される。本実施例では、パルス信号の「H」をスイッチング素子13のオン状態に対応させ、そのパルス信号の「L」をオフ状態に対応させる。したがって、電源回路の出力電圧は、そのパルス信号の「H」時間と「L」時間との比率に従って変化させることができる。
【0027】
なお、既存のPWMにおいては、一般に、電源回路の出力電圧を制御するためのパラメータとして、スイッチング素子に供給されるパルス信号のデューティが使用される。パルス信号のデューティは、通常、そのパルス信号の周期に対する「H」の時間の割合として表される。したがって、本実施形態では、パルス信号の周期および「H」の時間を指定することにより、パルス信号のデューティを指定する。なお、本実施形態では、パルス信号の「H」をスイッチング素子のオン状態に対応させているので、以下では、パルス信号が「H」である時間を「オン時間」を呼ぶことがある。すなわち、本実施形態では、パルス信号の周期および「オン時間」を指定することにより、パルス信号のデューティを指定する。
【0028】
PWMにおいては、パルス信号の周期が一定であることが一般的である。この場合、パルス信号のデューティは、「オン時間」のみを変化させることにより調整される。ただし、本実施形態の電源装置では、スイッチング素子12のスイッチング周波数は必ずしも一定ではない。従って、この場合には、パルス信号のデューティは、パルス信号の周期および「オン時間」を動的に指定することにより決定される。なお、スイッチング周波数を変化させる場合においても、スイッチング周波数は無制限に変化させるのではない。このことについては、後述詳しく説明する。
【0029】
電力変換部12は、不図示の負荷に制御されたDC電圧を与えると共に、この電源回路の出力に係わるパラメータを多重化部34へ出力する。この実施例で使用されるパラメータは、出力電圧および出力電流である。出力電圧は、この電源回路の出力端子の電位である。出力電流は、たとえば、電流センサを設けて検出する。電流センサは、たとえば、シャント抵抗で実現可能である。この場合、シャント抵抗の両端の電圧をそのシャント抵抗の抵抗値で割った値が出力電流に相当する。これらのパラメータ(出力電圧および出力電流)は、A/D変換部35によりデジタルデータに変換される。そして、プロセッサ41がそのA/D変換部M35の出力を読み込む。
【0030】
出力電流は、図2に示す抵抗Rの両端の各電位をA/D変換部35を介してプロセッサ41へ送り、プロセッサ41が「抵抗Rの両端の電位の差/R」を計算することにより算出してもよい。この方法は、部品数が少なくなるというメリットがある。
【0031】
なお、以下では、説明を簡単にするために、電力変換部12が、電源回路の出力電流Iout に対応する電圧値を出力するものとする。この出力電流に対応する電圧値は、プロセッサ41の指示に従ってA/D変換部35によりデジタルデータに変換され、プロセッサ41により読み込まれる。
【0032】
図3は、本実施形態における出力電圧制御について説明する図である。ここでは、図1に示す充電器10およびDC電源20−1〜20−nの中の任意の1つの電源回路に着目して説明する。なお、図3においては、出力電圧制御に直接的には関係していない要素については省略している。
【0033】
演算部50は、ROM42に格納されている所定のプログラムがプロセッサ41によって実行されることにより実現され、この電源回路の出力電圧を制御するための信号(データ)を生成する。具体的には、演算部50は、電力変換部12の出力に係わるパラメータに基づいて、電力変換部12のスイッチング素子13を制御するためのパルス信号のデューティを演算する。本実施形態で使用するパラメータは、この電源回路の出力電圧および出力電流である。
【0034】
多重化部34には、電源回路の出力電圧および出力電流、温度センサ46の出力、および負荷の印加電圧が入力される。プロセッサ41は、サンプリング周期ごとに多重化部34に対して選択信号を送る。サンプリング周期は、たとえば、50μ秒である。多重化部34は、プロセッサ41からの選択信号に従って入力信号を選択する。尚、多重化部34に入力されている信号のうち、「出力電圧」は、各サンプリングにおいて必ず選択され、他の信号は、必要に応じて選択される。
【0035】
多重部34の出力は、A/D変換部35によりデジタルデータに変換される。そして、プロセッサ41は、このA/D変換部35の出力を読み込む。
プロセッサ41は、A/D変換部35からデジタルデータを読み込むと、演算部50を起動してパルス信号のデューティを演算する。この演算では、「出力電圧」が使用される。ただし、必要に応じて、「出力電流」、「温度」、「負荷への印加電圧」もそのデューティを決定する際の演算に使用される。この演算の方法については後述する。
【0036】
演算部50は、スイッチング素子13に供給するパルス信号のデューティを決定すると、そのデューティに基づいて「オン時間」を算出する。オン時間は、スイッチング素子13に供給するパルス信号のデューティを「D」、そのパルス信号の周期を「Ts 」とすると、下式により得られる。
【0037】
Ton = D/Ts
演算部50により算出された「オン時間Ton」は、PWM部11のオン時間レジスタ62に書き込まれる。
【0038】
PWM部11は、周期レジスタ61、オン時間レジスタ62、タイマ63、およびパルス生成部64を備える。周期レジスタ61は、出力するパルス信号の周期を格納する記憶領域である。このパルス信号の周期は、スイッチング素子13のスイッチング周期であり、この電源装置の初期設定シーケンスにおいて周期レジスタ61に書き込まれる。ただし、周期レジスタ61は、演算部50により更新可能な構成であってもよい。オン時間レジスタ62は、演算部50により算出されたオン時間を格納する記憶領域である。タイマ63は、生成するパルス信号の立上りエッジまたは立下りエッジからの経過時間を計時する。パルス生成部64は、タイマ63を使用し、周期レジスタ61に格納されている周期およびオン時間レジスタ62に格納されているオン時間に従ってパルス信号を生成する。
【0039】
PWM部11の出力は、上述したように、電力変換部12においてスイッチング素子13を制御するスイッチング信号として使用される。
図4は、演算部50の基本構成を示す図である。演算部50は、参照電圧レジスタ51、デジタルフィルタ52、およびパルス幅計算部53を備える。参照電圧レジスタ51は、この電源回路が保持すべき出力電圧を指示する値である参照値Vref を格納する。たとえば、この電源回路が保持すべき出力電圧を5Vとすると、参照値Vref は、「5V」がA/D変換部35に入力されたならば得られるであろうデジタルデータである。
【0040】
なお、電源回路の出力電圧は、この参照値Vref に一致するようにフィードバック制御される。すなわち、演算部50は、電源回路の出力電圧Vout を参照値Vref に一致させるようなデューティ(スイッチング素子13に供給されるパルス信号のオン時間)を求めて出力する。従って、この参照値Vref を変化させると、それに伴って電源回路の出力電圧Vout も変化することになる。
【0041】
デジタルフィルタ52は、出力電圧Vout と参照値Vref との差を増幅して出力する。デジタルフィルタ52は、基本的には、図50に示した従来の電源装置において使用されていたアンプ523の特性(特に、G−Φ特性)をそのままインプリメントするように設計する。パルス幅計算部53は、デジタルフィルタ52の出力に基づいて「オン時間Ton」を算出する。このオン時間は、スイッチング素子13のスイッチング周期内においてそのスイッチング素子13をオン状態にする時間である。パルス幅計算部53は、このオン時間をPWM部11のオン時間レジスタ62に書き込む。
【0042】
ここで、演算部50の実現方法について説明する。デジタルフィルタ52は、上述したように、基本的には、図50に示した従来の電源装置において使用されていたアンプ523の特性(特に、G−Φ特性)をそのままインプリメントするように設計する。従来の電源装置において使用されていたアンプ523の具体的な回路の一例を図5(a) に示す。このアナログアンプの伝達関数は、下式の通りである。
【0043】
【数1】
Figure 0003702091
【0044】
デジタルフィルタとしては、例えば、FIR(finite impulse response )フィルタおよびIIR(infinite impulse response )フィルタが広く知られている。デジタルフィルタ52は、いずれのデジタルフィルタを用いても実現できるが、この実施例では、IIRフィルタを用いるものとする。
【0045】
アナログアンプ(アナログフィルタ)の特性をそのままIIRフィルタに持たせるためには、s−z変換を用いる。s−z変換は、s領域におけるアナログフィルタの伝達関数G(s) をz領域へ変換する方法である。
【0046】
IIRを用いて作成した図5(a) に示すアンプ(アナログフィルタ)と等価なデジタルフィルタを図5(b) に示す。このデジタルフィルタは、加算器71、係数乗算器72〜74、および単位遅延素子75〜76を有する。図5(a) に示すアナログアンプを図5(b) に示すデジタルフィルタに置き換える方法は既知であるが、以下に示しておく。
【0047】
z領域における伝達関数は、以下の通りである。
【0048】
【数2】
Figure 0003702091
【0049】
上記(1) 式、および(2) 式により、以下が得られる。
【0050】
【数3】
Figure 0003702091
【0051】
上記(3) 式により、図5(b) に示す構成が得られる。また、係数乗算器72〜74に設定される係数は、それぞれ上記(4) 式〜(6) 式により表される。
上記(3) 式((4) 式〜(6) 式を含む)は、ソフトウェアプログラム内に記述され、プロセッサ41がそのプログラムを実行することによりデジタルフィルタ52が実現される。このように、本実施形態では、従来の電源装置において使用されていたアナログアンプの動作および特性をソフトウェアプログラムで記述し、そのプログラムを実行することによってそのアナログアンプと同じ動作を提供する。したがって、アナログアンプの特性を変更する際には、そのプログラムを書き換えるだけでよいので簡単である。
【0052】
図6は、演算部50の動作を説明するフローチャートである。ここでは、図3に係わる説明と同様に、充電器10およびDC電源20−1〜20−nの中の任意の1つの電源回路に着目して説明する。また、参照値Vref は参照電圧レジスタ51に格納されているものとする。なお、このフローチャートの処理は、タイマ割込等により非常に短い時間間隔(例えば、50μ秒)ごとに実行される。
【0053】
ステップS1では、出力電圧Vout を取得する。具体的には、まず、プロセッサ41が、電源回路の出力電圧Vout を選択する旨を多重化部34に通知する。多重化部34には、電源回路の出力電圧Vout 、図2に示す電圧Vs 、負荷の入力端子の印加電圧、温度センサ46の出力信号が入力されている。多重化部34は、上記プロセッサ41からの通知に従って、電源回路の出力電圧をA/D変換部35へ出力する。そして、プロセッサ41が、このA/D変換部35による変換結果であるデジタルデータ(出力電圧Vout )を読み込む。
【0054】
ステップS2では、参照電圧レジスタ51から参照値Vref を取得する。ステップS3では、ステップS1で取得した出力電圧Vout とステップS2で取得した参照値Vref との差を算出する。そして、ステップS4において、デジタルフィルタ演算を実行する。この処理は、ステップS3の算出結果を図5(b) に示したデジタルフィルタに入力する処理である。具体的には、ステップS3の算出結果を上記(3) 式に代入する演算である。
【0055】
ステップS5では、デジタルフィルタ演算の結果に基づいて、PWM部11において生成するパルス信号のデューティを算出する。ここで、パルス信号のデューティについて図7を参照しながら簡単に説明しておく。
【0056】
パルス信号は、アナログ回路においては、一般に、三角波を用いて生成することが多い。三角波を用いるとすると、ステップS5は、三角波のレベルとデジタルフィルタ演算の結果とを比較する処理に相当する。この場合、デジタルフィルタ52の出力をVamp 、三角波の周期をT、三角波の最大値をVmax とすると、生成されるパルス信号のデューティは下記の式で表される。
【0057】
D = Ton/T = (Vmax −Vamp )/Vmax ・・・(7)
したがって、本実施形態では、三角波の最大値Vmax を予め設定しておき、デジタルフィルタ52の出力を上記(5) 式に代入することにより、パルス信号のデューティを得る。
【0058】
ステップS6では、ステップS5で求めたデューティが予め決められている最大設定値以下であるか否かを調べる。ステップS5で求めたデューティが予め決められている最大設定値以下であれば、ステップS7において、その算出したデューティを用いて上記(7) 式に従ってオン時間Tonを求める。すなわち、Ton=D・Tを演算する。一方、ステップS5で求めたデューティが予め決められている最大設定値よりも大きかった場合には、ステップS8において、ステップS5で求めたデューティDの代わりに最大設定値Dmax を用いてオン時間Tonを求める。すなわち、Ton=Dmax ・Tを演算する。
【0059】
ステップS9では、上記ステップS7またはS8において算出されたオン時間をPWM部11のオン時間レジスタ62に書き込む。
上記ステップS1〜S9は、非常に短い時間間隔ごとに繰り返し実行される。このため、オン時間レジスタ62には、電源回路の出力電圧に概ねリアルタイムに対応した「オン時間」が常に書き込まれることになる。また、上記処理は、複数の電源回路に対してサイクリックに実行され、各演算結果は、対応するPWM部11のオン時間レジスタ62に書き込まれる。
【0060】
図8(a) は、パルス生成部64の動作を説明するフローチャートである。ステップS11では、タイマ63を起動する。ステップS12では、そのタイマ起動と同時にPWM部11の出力を「L」から「H」に切り換える。ステップS13およびS14では、タイマ63を起動した時からの経過時間がオン時間レジスタ62に格納されているオン時間Tonに達するまで、PWM部11の出力を「H」に保持する。
【0061】
ステップS11のタイマ起動からの経過時間がオン時間Tonに達すると、ステップS15において、PWM部11の出力を「H」から「L」に切り換える。ステップS16およびS17では、タイマ63を起動した時からの経過時間が周期レジスタ61に格納されている周期Tに達するまでの間、PWM部11の出力を「L」に保持する。そして、ステップS11のタイマ起動からの経過時間が周期Tに達すると、ステップS11に戻ってタイマ63を再起動する。
【0062】
上記処理を繰り返し実行することにより、図8(b) に示すパルス信号が生成されることになる。そして、このパルス信号に従って、電力変換部12のスイッチング素子13が制御される。
【0063】
本実施形態の電源装置は、上述したように、スイッチング素子13を制御するためのパルス信号をソフトウェア処理により生成する。従って、プロセッサ41に実行させるプログラムを書き換えるだけで、各電源回路の出力電圧の設定、スイッチング素子13のスイッチング周波数、応答特性などを容易に変更できる。たとえば、出力電圧の設定は、参照値Vref の設定により決めることができる。また、スイッチング周波数は、図7(a) に示した三角波の周波数により決まる。さらに、応答特性は、図5(b) に示したデジタルフィルタの係数により変更可能である。
【0064】
このように、本実施形態の電源装置は、従来の電源装置のアナログ部の機能を演算部50およびPWM部11により実行させるので、回路規模が小さくなる。また、本実施形態では、従来の電源装置のアナログ部をソフトウェアプログラムで記述した構成である。したがって、従来のアナログ回路により提供されていた機能を変更する必要が生じた場合であっても、プログラムを書き換えるだけで簡単に対処できる。
【0065】
次に、本発明の電源装置に直接的に係わる動作について説明する。本発明の電源装置は、図1〜図8を参照しながら説明した構成を前提とし、演算部50の動作により、すなわちプロセッサ41に実行させるプログラムにより、その特性や仕様を柔軟に変化させることができる。以下では、3つの実施例を採り上げて説明する。
第1の実施例
第1の実施例は、電圧の精度を向上させる技術に係わる。特に、電源装置の出力電圧の精度を向上させる技術、および負荷に印加される電圧の精度を向上させる技術に係わる。
【0066】
本実施形態の電源装置は、上述したように、電源回路の出力端子の電圧をフィードバック信号として使用しながら、出力電圧Vout を一定の値に保持する。したがって、電源回路の出力端子の電圧は、正確に制御できる。
【0067】
ところが、電源装置と負荷との間は、通常、回路基板上に形成される配線パターンやリード線などの導体(以下、「配線パターン」と呼ぶ)で接続される。配線パターンは、良導体ではあるが、抵抗値は0ではない。すなわち、図9に示すように、電源回路と負荷との間には、配線パターンによる抵抗が存在する。そして、配線パターンに電流が流れると、電圧降下が生じる。従って、負荷の入力端子に印加される電圧Vloadは、電源装置の出力端子の電圧Vout よりもその電圧降下の分だけ低くなってしまう。
【0068】
配線パターンにおける電圧降下は、配線パターンの抵抗を「Rp 」、電源装置の出力電流を「Iout 」とすると、以下のようになる。
Vout −Vload = Iout ・Rp
このように、配線パターンにおける電圧降下は、電源回路の出力電流に依存して変化する。
【0069】
本実施形態の電源回路は、このことを考慮し、電源回路の出力電流が変化した場合であっても負荷の入力端子に印加される電圧を一定の値に保持する機能を備える。具体的には、下式を満たすように、出力電圧Vout を制御する機能を提供する。
【0070】
Vout = Vload+Iout ・Rp
ここで、「Vload」は、負荷が要求する電圧であり、固定値である。
図10は、第1の実施例を実現するための演算部のブロック図である。第1の実施例の演算部は、上述した参照電圧レジスタ51、デジタルフィルタ52、パルス幅計算部53に加え、参照値演算部81を備える。参照値演算部81は、プロセッサ41が所定のプログラムを実行することにより実現される。従って、そのプログラムを書き換えることにより、参照値を演算する方法として、様々なバリエーションが得られる。以下、そのうちのいくつかを示す。
【0071】
図11は、出力電流と参照値との対応関係を格納する参照値テーブルの一例である。ここでは、負荷が要求する電圧が5.0ボルトであり、また、電源装置と負荷との間の配線パターンの抵抗が0.01オームであるものとしている。
【0072】
図12は、第1の実施例における演算部の動作を説明するフローチャートである。このフローチャートの処理は、タイマ割込などにより、所定時間(例えば、50μ秒)ごとに繰り返し実行される。また、このフローチャートの処理は、図6に示した演算部50の基本動作のフローチャートに対して、ステップS22〜S25が加えられたものである。
【0073】
ステップS21は、図6のステップS1と同様に、電源回路の出力電圧Vout を取得する。ステップS22では、電源回路の出力電流Iout を取得する。これらのステップは、具体的には、それぞれ、多重化部34に対する選択指示を送出する処理、およびその選択指示に続いてA/D変換部35の出力を読み込む処理を含む。ステップS23およびS24では、ステップS22で取得した出力電流Iout をキーとして図11に示した参照値テーブルをサーチし、その出力電流に対応する参照値を取得する。例えば、ステップS22で取得した出力電流Iout が「0.1アンペア」であった場合には、参照値Vref として「5.001」が得られる。
【0074】
ステップS25では、ステップS24で取得した参照値Vref を用いて、図10に示す参照電圧レジスタ81を更新する。このことにより、参照電圧レジスタ81には、電源回路の出力電流に対応する参照値が書き込まれる。
【0075】
ステップS26〜S29の処理は、基本的に、図6に示したステップS2〜S9と同じである。すなわち、デジタルフィルタ52を用いて出力電圧Vout と参照値Vref との差を増幅し、そのデジタルフィルタ52の出力に基づいてオン時間を算出する。そして、算出されたオン時間は、オン時間レジスタ62に書き込まれる。なお、PWM部11がオン時間レジスタ62に書き込まれているオン時間に基づくパルス信号を生成する処理は、上述した通りである。
【0076】
本実施形態の電源装置は、フィードバック系であり、出力電圧Vout は、参照値Vref に一致するように制御される。したがって、たとえば、出力電流Iout が0.1アンペアであった場合には、電源回路の出力電圧Vout は5.001ボルトに制御される。この場合、電源装置と負荷とを接続する配線パターンにおける電圧降下は、0.001ボルトになるので、負荷に入力端子には、5.000ボルトが印加される。
【0077】
なお、図12に示す処理において、参照値Vref を更新する処理(ステップS22〜S25)は、必ずしも毎回実行する必要はない。例えば、出力電圧Vout に基づいてオン時間を算出する処理を所定回実行するごとに参照値Vref を更新するようにしてもよい。
【0078】
図13は、参照値Vref を更新する頻度を少なくした場合のフローチャートである。この場合、オン時間を算出する処理を実行した回数をカウントするカウンタを設ける。そして、そのカウント値が所定回数nに達っした場合にのみステップS22〜S25の処理を実行する。
【0079】
上記実施例の電源装置は、図11に示す参照値テーブルを設け、検出した出力電流に対応する参照値を取得する構成であるが、参照値テーブルを設けることなく、出力電流を検出する毎に参照値を計算する構成であってもよい。
【0080】
図14は、計算により参照値を求める方法を説明するフローチャートである。この処理では、図12に示すステップS23およびS24に代わりに、ステップS31が実行される。ステップS31は、ステップS22で取得した出力電流Iout を使用して参照値Vref を算出する。ステップS31では、下式の演算が実行される。ここでは、負荷が要求する電流が5.0ボルト、配線パターンの抵抗値が0.01オームであるものとしている。
【0081】
Vref = Vload+Iout ・Rp
= 5.0 +0.01・Iout
上記図12〜図14に示した実施例では、電源装置と負荷との間の配線パターンの抵抗値が一定であるものとして参照値を求めている。しかしながら、配線パターンの抵抗値は、温度等に依存して変化する。よって、負荷に印加する電圧の精度をより高めるためには、温度変化を考慮する必要がある。
【0082】
図15は、配線パターンの抵抗値の変化を考慮しながらパルス信号のオン時間を算出する処理のフローチャートである。この処理は、図14に示すフローチャートの処理にステップS41およびS42を追加したものである。
【0083】
ステップS41では、負荷に印加されている電圧Vloadを取得する。このステップは、具体的には、多重化部34に対する選択指示を送出する処理、およびその選択指示に続いてA/D変換部35の出力を読み込む処理を含む。
【0084】
ステップS42では、ステップS21、S22およびS41でそれぞれ取得した出力電圧Vout 、出力電流Iout 、および負荷への印加電圧Vp に基づいて、配線パターンの抵抗Rp を算出する。具体的には、下式の演算を実行する。
【0085】
Rp =(Vout −Vp )/Iout
続いて、ステップS31では、ステップS22で検出した出力電流Iout およびステップS42で算出した配線パターンの抵抗値Rp を使用して参照値Vref を求める。以降の処理は、上述した通りである。
【0086】
なお、ステップS41およびS42の処理は、頻繁に行う必要はない。すなわち、ステップS41およびS42は、配線パターンの抵抗値を補正するために設けられた処理であるが、この抵抗値は、温度などに依存して変化するので、短時間に大きく変化することはない。したがって、ステップS41およびS42の処理は、たとえば、数秒ごとに実行すればよい。
【0087】
上記図15に示す例では、負荷の入力端子に印加されている電位を検出する構成であるが、これは、従来のリモートセンスとは以下の点で異なる。すなわち、従来のリモートセンスでは、負荷の入力端子に印加されている電位をそのままフィードバック信号として使用する。この場合、配線パターンのインダクタンスおよび負荷コンデンサにより2次フィルタが構成され、電源装置の出力端子の電位をフィードバック信号として使用する場合と比べて、位相遅れが発生し、発振が生じる可能性が高かった。このため、従来のリモートセンスでは、このような発振を回避するために、たとえば、低周波領域において、電圧誤差増幅器(図50に示すアンプ523)のゲインを小さくしていた。
【0088】
これに対して、本実施例の電源装置では、負荷の入力端子に印加されている電位は、フィードバック信号として使用されるのではなく、配線パターンの抵抗値を決定するために使用される。換言すれば、上記図15のステップS41およびS42を実行する頻度を、パルス信号のオン時間を算出する処理を実行する頻度よりも低くすることにより、負荷への印加電圧がフィードバック信号とならないようにしている。このことにより、発振が起こることを防いでいる。
【0089】
上記図15に示す例では、電源装置の出力端子および負荷の入力端子に印加されている電圧を検出することにより、配線パターンの抵抗値を得ている。次に示す実施例では、電源装置の周辺の温度を測定することにより、配線パターンの抵抗値を推定する。
【0090】
図16は、検出した温度に基づいて配線パターンの抵抗値を推測する場合の演算部の動作のフローチャートである。この処理は、図15のフローチャートのステップS41およびS42の代わりの、ステップS51およびS52を実行するものである。
【0091】
ステップS51は、温度センサ46によって検出された電源装置の周囲の温度データを取得する。このステップは、具体的には、多重化部34に対する選択指示を送出する処理、およびその選択指示に続いてA/D変換部35の出力を読み込む処理を含む。ステップS52では、下式の演算を実行する。
【0092】
Rp =Ro +ρ(T0 −T)
ここで、「T0 」は、基準温度であり、たとえば、20℃である。「T」は、電源装置の周囲の温度である。「R0 」は、基準温度における配線パターンの抵抗値である。「ρ」配線パターンの温度依存係数であり、配線パターンの材料により決まる。
【0093】
続いて、ステップS31において、ステップS22で検出した出力電流Iout およびステップS42で算出した配線パターンの抵抗値Rp を使用して参照値Vref を求める。以降の処理は、上述した通りである。
【0094】
このように、図16に示す実施例では、負荷の入力端子に印加されている電圧を検出することなく、実質的にリモートセンスと同様に効果が得られる。なお、図16の実施例のバリエーションとして、出力電圧Iout と温度との組合せに対して参照値Vref を予め算出しておき、図17に示すように、その算出結果を予めテーブルに格納しておいてもよい。この場合、図16のステップS52およびS31の代わりに、検出した出力電圧Iout と温度との組合せをキーとしてこのテーブルをサーチする処理を実行すれば、参照値Vref が得られる。
【0095】
本実施例の電源装置において、その電圧の精度をさらに向上させるためには、A/D変換部35の温度依存性を補償することが必要になってくる。
A/D変換器は、一般に、入力電圧に対応するデジタルデータを出力するが、この対応関係は、温度に依存して変化する。例えば、図18(a) に示すように、温度To では、「5.00ボルト」が入力されたときにデジタルデータ「00100000」が出力され、温度T1 では、「4.90ボルト」が入力されたときにデジタルデータ「00100000」が出力される。
【0096】
ところで、A/D変換部35の電源回路の出力電圧Vout が入力されたときには、その出力は、図4に示すデジタルフィルタ52に入力される。したがって、A/D変換部35の温度依存性を補償するためには、デジタルフィルタ52において、A/D変換部35から入力されるデータを補償すればよい。たとえば、デジタルフィルタ52において、温度To においてデジタルデータ「00100000」が入力されたときには、そのデータが「5.00ボルト」に相当するものとみなし、温度T1 においてデジタルデータ「00100000」が入力されたときには、そのデータが「4.90ボルト」に相当するものとみなすようにすればよい。
【0097】
本実施例の電源装置では、この機能を実現するために、参照電圧レジスタ51に設定する参照値Vref を温度に依存して変化させる。具体的には、図18(b) に示すような温度補償テーブルを設ける。この温度補償テーブルには、予め調べておいたA/D変換部35の温度依存性を格納しておく。あるいは、電源装置の周囲の温度を検出する毎に、下式の演算を実行して参照値Vref を算出する。
【0098】
Vref =5.00−(To −Tair )×k
この式では、電源回路が保持すべき出力電圧が5ボルトであるものとしている。また、T0 は基準温度であり、kは温度係数である。図18(b) に示す例では、T0 =20℃、k=0.005ボルト/℃である。
【0099】
図19は、A/D変換部35の温度依存性を補償しながらオン時間を算出する処理のフローチャートである。この処理は、オン時間を算出する処理に対してステップS61〜S64を追加したものである。ただし、ステップS61〜S64は、図13を参照しながら説明したように、その実行頻度を減らしてもよい。
【0100】
ステップS61では、温度データを取得する。ステップS62では、温度補償テーブルが設けられているか否かを調べる。温度補償テーブルが設けられている場合には、ステップS63において、ステップS61で取得した温度データをキーとしてその温度補償テーブルをサーチし、参照値Vref を得る。一方、温度補償テーブルが設けられていない場合には、ステップS64において、ステップS61で取得した温度データを使用して参照値Vref を算出する。そして、ステップS25において、ステップS63またはS64で得た参照値Vref を用いて参照電圧レジスタ51を更新する。以降の処理は、上述した通りである。
【0101】
このように、第1実施例では、電源装置と配線パターンの抵抗値やA/D変換器の特性などに応じて、スイッチング素子へ供給するパルス信号のデューティを決定する際の基準値を変化させる。このことにより、温度依存性などが補償されたより精度の高い電圧が得られる。
第2の実施例
第2の実施例は、出力電圧の立上り特性、および立下り特性を設定する技術に係わる。
【0102】
図20(a) は、既存の電源装置をスイッチオンした際の出力電圧の立上り特性を示す図である。既存の電源装置において、出力電圧の立上り時間を単純に短くすると、良く知られているようにオーバーシュートが発生する。このようなオーバーシュートを回避するためには、C−R回路等を用いて電圧波形を緩やかに立ち上げる。
【0103】
ところが、近年、半導体素子の主流となっているCMOS素子は、印加電圧の立上り速度(dv/dt )が遅いと、その閾値レベル付近において短絡等が発生する恐れがある。
【0104】
これらの問題を解決するためには、出力電圧が、図20(b) または図20(c) に示すように、以下の2つの条件を満たせばよい。
(1) CMOSの閾値レベル付近では、立上り速度が速い
(2) CMOSの要求する電圧に達する直前では、立上り速度が遅い
以下の示す実施例の電源装置は、電源回路の出力電圧Vout が参照値Vref に追随して変化することを利用し、参照値Vref を図20(b) または図20(c) に示すように変化させることにより、出力電圧Vout が上記2つの条件を満たすように構成されている。
【0105】
図21は、出力電圧の立上り時に参照値を更新する処理のフローチャートである。また、図22は、図21に示すフローチャートの処理により得られる参照値を示す図である。なお、図21に示すフローチャートの処理は、図10に示す参照値演算部81により実行される。また、この処理は、電源装置に対して「スイッチオン」の指示が入力されたことをトリガとして開始される。
【0106】
図21および図22において、時間T2 は、時間T1 および時間T3 と比べて小さい。時間T1 〜T3 は、それぞれ、たとえば、5m秒、1m秒、5m秒である。電圧V3 は、負荷(ここでは、CMOS素子)が要求する電圧である。CMOS素子の閾値電圧は、電圧V1 と電圧V2 との間である。電圧V1 〜電圧V3 は、それぞれ、例えば、1.5ボルト、3.5ボルト、5.0ボルトである。また、「Vadd 」は、参照値Vref を更新する際に加算される値である。
【0107】
ステップS71では、まず、タイマが起動される。ステップS72〜S75では、出力電圧Vout が電圧V1 に達するまでの間、時間T1 が経過するごとに参照値Vref に加算値Vadd が加算される。即ち、ステップS71またはS73によるタイマ起動からの時間経過がT1 に達すると、ステップS73においてタイマが再起動され、さらにステップS74において参照値Vref に加算値Vadd が加算される。そして、このステップS74により得られた参照値Vref により参照電圧レジスタ51が更新される。続いて、ステップS75において、出力電圧Vout が電圧V1 を越えたか否かを調べる。出力電圧Vout が電圧V1 以下であれば、ステップS72に戻る。一方、出力電圧Vout が電圧V1 を越えていた場合には、ステップS76に進む。
【0108】
ステップS76〜S79は、基本的には、ステップS72〜S75と同じである。ただし、ステップS76〜S79では、出力電圧Vout が電圧V2 に達するまでの間、時間T2 が経過する毎に参照値Vref に加算値Vadd が加算される。ここで、時間T2 は、時間T1 よりも短い。したがって、出力電圧Vout が電圧V1 と電圧V2 との間の期間は、参照値Vref は急速に大きくなり、これに追随して出力電圧Vout も速く上昇する。
【0109】
ステップS80〜S83も、基本的には、ステップS72〜S75と同じである。ただし、ステップS80〜S83では、出力電圧Vout が電圧V3 に達するまでの間、時間T3 が経過する毎に参照値Vref に加算値Vadd が加算される。ここで、時間T3 は、比較的大きな値である。したがって、出力電圧Vout が電圧V2 と電圧V3 との間の期間は、参照値Vref はゆっくりと増加し、これに追随して出力電圧Vout もゆっくりと上昇する。なお、出力電圧Vout が電圧V3 に達すると、参照電圧レジスタ51には、「電圧V3 」が書き込まれる。
【0110】
このように、本実施例の電源装置によれば、立上り時の出力電圧は、CMOSの閾値レベル付近で急速に上昇し、CMOSが要求する電圧に近傍ではゆっくりと上昇する。このため、オーバーシュートを抑えつつ、CMOSの短絡等を防ぐことができる。また、図22において、時間T2 を小さくすることにより、従来の電源装置と比べて、トータル立上り時間が短くなる。この効果は、時間T2 だけでなく、時間T1 も同様に小さい値を設定することにより、より顕著になる。時間T1 を時間T2 と同じ程度に設定した場合には、電源回路の出力電圧の立上り特性は、図20(c) に示すようになる。
【0111】
なお、図21のフローチャートの処理において、ステップS72、S76およびS80は、たとえば、タイマ割込の検出である。この場合、ステップS73〜S75、ステップS77〜S79、およびステップS81〜S83の各処理は、それぞれその割込によって実行される。
【0112】
また、プロセッサ41は、図21に示すフローチャートの処理と、図6に示したフローチャートの処理とを並列に実行する。したがって、図6に示すフローチャートに従ってパルス信号のオン時間を算出する際、その参照値Vref は図21に示すフローチャートに従って変化してゆき、電源回路の出力電圧Vout は、その参照値Vref に追随して変化してゆくので、図20(b) に示すような立上りパターンが得られる。
【0113】
上記図21および図22に示した例では、加算値を一定に保ったまま参照値を更新する周期を変化させることによって図20(b) に示すような特性を得ていたが、他の方法であったもよい。
【0114】
図23は、出力電圧の立上り時に参照値を更新する処理の他の方法のフローチャートである。また、図24は、図23に示すフローチャートの処理により得られる参照値を示す図である。なお、図23に示すフローチャートの処理は、所定間隔Tx ごとに発生する割込により実行される。また、電圧V1 〜V3 については、図21および図22の場合と同じであるものとする。また、参照値Vref の初期値が「0」であるものとする。
【0115】
ステップS91では、電源回路の出力電圧Vout が電圧V1 に達したか否かを調べる。出力電圧Vout が電圧V1 未満であれば、ステップS92において、参照値Vref に加算値Vadd1を加える。一方、出力電圧Vout が電圧V1 以上であれば、ステップS93へ進む。
【0116】
同様に、ステップS93では、電源回路の出力電圧Vout が電圧V2 に達したか否かを調べる。出力電圧Vout が電圧V2 未満であれば、ステップS94において、参照値Vref に加算値Vadd2を加える。一方、出力電圧Vout が電圧V2 以上であれば、ステップS95へ進む。
【0117】
さらに同様に、ステップS95では、電源回路の出力電圧Vout が電圧V3 に達したか否かを調べる。出力電圧Vout が電圧V3 未満であれば、ステップS96において、参照値Vref に加算値Vadd3を加える。一方、出力電圧Vout が電圧V3 に達していれば、ステップS97へ進む。ステップS97では、参照値Vref に電圧V3 を設定する。
【0118】
上記処理において、加算値Vadd2として大きな値を使用し、加算値Vadd3として小さな値を使用すれば、電源装置の出力電圧の立上り特性は、図20(b) または図20(c) に示すようになる。
【0119】
なお、図21に示す処理と、図23に示す処理とを組み合わせるようにしてもよい。すなわち、CMOSの閾値レベルの近傍において、上記加算値を大きくするとともに、参照値Vref を更新する周期を短くするようにしてもよい。参照値を更新する方法は、プログラムの変更により容易に実現される。
【0120】
図20〜図24においては、出力電圧の立上りについて説明したが、出力電圧の立下りについても同様である。本実施例の電源装置の出力電圧の立下りパターンの例を図25(a) および図25(b) に示す。また、図25に示す立下りパターンを得るための処理のフローチャートを図26および図27に示す。なお、図26および図27に示すフローチャートの動作は、それぞれ基本的に図21および図23に示したフローチャートの動作と同じなので、ここではその説明を省略する。
【0121】
次に、複数の電源回路を備える電源装置において、それらの電源回路を所定の順番で立ち上げるシーケンスまたは切断するシーケンスについて説明する。
本実施形態の電源装置は、図1に示したように、複数の電源回路を備える。以下では、3つの電源回路(20−1〜20−3)が存在するものとする。電源回路20−1〜20−3が保持すべき出力電圧は、それぞれ2ボルト、3ボルト、及び4ボルトである。また、これらの電源回路は、図28に示すように、電源回路20−1、電源回路20−2、電源回路20−3という順番で立ち上げられ、電源回路20−3、電源回路20−2、電源回路20−1という順番で切断される。
【0122】
図29は、電源の立上げシーケンスまたは切断シーケンスにおいて使用される機能を説明する図である。参照値演算部91は、プロセッサ41が所定のプログラムを実行することによって実現され、電源回路20−1〜20−3の各出力電圧を規定する参照値を生成する。参照値演算用レジスタ92は、電源回路20−1〜20−3のための参照値Vref1〜Vref3を算出するために使用する記憶領域である。参照電圧レジスタ93−1〜93−3は、それぞれ電源回路20−1〜20−3のための参照値Vref1〜Vref3をそれぞれ格納する。参照値Vref1〜Vref3は、それぞれデジタルフィルタ94−1〜94−3により使用される。尚、デジタルフィルタ94−1〜94−3は、図4に示したデジタルフィルタ52に相当し、上述したように、プロセッサ41が所定のプログラムを実行することによって実現される。
【0123】
図30は、複数の電源回路の立上げ時における参照値を算出する処理のフローチャートである。この処理は、参照値演算部91により実行される。また、この処理は、所定間隔ごとにタイマ割込等によって実行されるものとする。なお、参照値Vref の初期値は「0」であるものとする。
【0124】
ステップS101では、参照値演算用レジスタ92から参照値Vref を取り出し、加算値を加える。ここでは、「0.025ボルト」を加算する。そして、この加算結果を用いて参照値演算用レジスタ92を更新する。ステップS102では、参照値Vref が、電源回路20−1が保持すべき出力電圧に達したか否かを調べる。すなわち、参照値Vref が「2」に達したか否かを調べる。
【0125】
参照値Vref が「2」に達していなければ、ステップS103において、参照電圧レジスタ93−1〜93−3を以下のように更新する。尚、参照値Vref1〜Vref3が負の値となった場合は、対応するレジスタに「0」が書き込まれる。
【0126】
Vref1=Vref ; Vref2=Vref −1; Vref3=Vref −2
参照値Vref が「2」に達していれば、ステップS104へ進む。ステップS104では、参照値Vref が、電源回路20−2が保持すべき出力電圧に「1」を加えた値に達したか否かを調べる。すなわち、参照値Vref が「4」に達したか否かを調べる。
【0127】
参照値Vref が「2」と「4」との間であれば、ステップS105において、参照電圧レジスタ93−1〜93−3を以下のように更新する。
Vref1=2; Vref2=Vref −1; Vref3=Vref −2
参照値Vref が「4」に達していれば、ステップS106へ進む。ステップS106では、参照値Vref が、電源回路20−3が保持すべき出力電圧に「2」を加えた値に達したか否かを調べる。すなわち、参照値Vref が「6」に達したか否かを調べる。
【0128】
参照値Vref が「4」と「6」との間であれば、ステップS107において、参照電圧レジスタ93−1〜93−3を以下のように更新する。
Vref1=2; Vref2=3; Vref3=Vref −2
さらに、参照値Vref が「6」に達していれば、ステップS108へ進む。ステップS108では、参照電圧レジスタ93−1〜93−3に以下の値を書き込む。
【0129】
Vref1=2; Vref2=3; Vref3=Vref −4
以降、参照電圧レジスタ93−1〜93−3は、電源装置が切断シーケンスを開始するまで書き込まれている参照値を保持する。
【0130】
上記実施例では、参照値Vref1は、立上げシーケンスが開始されると、「2」に達するまで一定の速度で上昇してゆく。また、参照値Vref2は、参照値Vref1が「1」に達した時点から一定速度で上昇し、さらに、参照値Vref3は、参照値Vref1が「2」に達した時点から一定速度で上昇してゆく。そして、各電源回路20−1〜20−3の出力電圧は、参照電圧レジスタ93−1〜93−3に格納されている参照値Vref1〜Vref3にそれぞれ追随して変化する。したがって、図28に示すようなシーケンスが得られる。
【0131】
図31は、複数の電源回路の切断時における参照値を算出する処理のフローチャートである。この処理は、基本的に図30に示したフローチャートの処理と同じなので、その説明を省略する。なお、図31に示すフローチャートでは、参照値Vref の初期値は「4」である。また、演算により得られた参照値Vref1〜Vref3が負の値となったときには、対応するレジスタに「0」を書き込むものとする。
【0132】
ところで、複数の電源回路を立ち上げる場合、その中の1以上の電源回路において故障が発生する場合がある。このような場合には、負荷を保護するために、正常に立ち上がっている電源回路の出力電圧も低下させることが望ましい。以下に示す実施形態では、任意の電源回路の出力電圧が故障などにより低下した場合に、他の正常に動作している電源回路の出力電圧を、その故障が発生した電源回路の出力電圧と一定の電位差を保持しながら低下させる。
【0133】
図32(a) および(b) は、複数の電源回路を立ち上げるシーケンスにおいて任意の電源回路において故障が発生した場合の出力電圧を示す図である。これらの例では、電源回路20−1および20−2を立ち上げるシーケンスにおいて、電源回路20−2に故障が発生した場合を示している。図32(a) は、電源回路20−2の出力電圧がいったん上昇した後に0に低下した場合を示しており、図32(b) は、電源回路20−2の出力電圧が0から上昇できなかった場合を示している。なお、電源回路20−1および20−2出力電圧は、図28〜図30に示したように、互いに1ボルトの差を保ちながら上昇させるものとする。
【0134】
本実施形態の電源装置では、各電源回路の出力電圧を制御するためにそれらの出力電圧を常にモニタしている。図32に示す出力電圧制御では、この情報を利用する。すなわち、この実施例では、電源回路20−1および20−2の各出力電圧の差が1.5ボルトを越えたときに、故障が発生したものと判断し、正常に動作している電源回路の出力電圧の0に低下させる。
【0135】
図33は、故障発生時の出力電圧を制御する処理のフローチャートである。この処理は、所定間隔ごとに発生するタイマ割込などによって実行される。また、電源回路20−1および20−2の各出力電圧をそれぞれ「Vout1」「Vout2」としている。また、電源回路20−1のための参照値を「Vref1」としている。さらに、ここでは、電源回路20−2におい故障が発生したものとする。
【0136】
ステップS111およびS112では、それぞれ、電源回路20−1の出力電圧Vout1および電源回路20−2の出力電圧Vout2を取得する。ステップS113では、これら2つの出力電圧の差が1.5ボルトを越えているか否か調べる。越えていなかった場合には、異常が発生していないものとみなして処理を終了する。一方、上記2つの出力電圧の差が1.5ボルトを越えていた(ここでは、出力電圧Vout2が低い)場合には、ステップS114において、出力電圧Vout2が「0」であるのか否かを調べる。
【0137】
出力電圧Vout2が「0」でなければ、ステップS115において、電源回路20−1のための参照値Vref1を、「Vout2+1.5」に設定する。一方、出力電圧Vout2が「0」であれば、ステップS116において、上記参照値Vref1を所定値(ここでは、0.025 )だけ減算する。ステップS115またはS116において得られた参照値Vref1は、電源回路20−1のための参照電圧レジスタに書き込まれる。
【0138】
上記処理を定期的に繰り返し実行することにより、電源回路20−1のための参照値Vref1は、電源回路20−2の出力電圧Vout2との差を一定の値に保ちながら減少してゆき、出力電圧Vout2が「0」にまで低下した後には、予め決められた速度で減少してゆく。このとき、電源回路20−1の出力電圧は、上述したように、参照値Vref1に追随して変化する。したがって、電源回路20−1の出力電圧は、その立上げシーケンス期間において他の電源回路に故障等が発生すると、図32(a) または図32(b) に示すように減少する。
【0139】
なお、図32および図33では、電源装置の立上げシーケンスにおける制御を示したが、この制御は、各電源回路が負荷に電流を供給している期間においても同じである。たとえば、安定状態における出力電圧の差が1ボルトである2つの電源回路において、一方の電源回路に故障が発生し、図34に示すように、その電圧差が1.5ボルトに達すると、正常に動作している電源回路の出力電圧は、その故障が発生した電源回路の出力電圧との差を一定の値に保ちながら減少させられる。この動作を実現するための処理は、基本的に、図33に示すフローチャートにより容易に得られる。
【0140】
このように、第2実施例では、電源回路の出力電圧を規定する参照値を変化させることにより、所望の電圧立上りパターンおよび電圧立下りパターンが得られる。
第3の実施例
第3の実施例は、電源装置のノイズを抑える技術に係わる。
【0141】
スイッチング素子を備えるタイプの電源装置(いわゆる、スイッチングレギュレータ)は、よく知られているように、そのスイッチング周波数によって決まるノイズが発生する。以下に、スイッチング周波数を変動させることによってノイズを低減する電源装置を示す。
【0142】
図35(a) は、周波数が変動するパルス信号の例を示す図である。本実施例では、スイッチング素子13に供給されるパルス信号の周期は、時々刻々とランダムに変化する。ただし、その周期の平均値は、一定の値に保たれるように制御される。ここでは、スイッチング周期の平均値が20μ秒である。パルス信号のスイッチング周波数をランダムに変動させると、その周波数スペクトルは、図35(b) に拡散される。このことにより、電源装置から輻射されるノイズは抑えられる。
【0143】
図36は、スイッチング周波数をランダム化する方法の一例を示すフローチャートである。この処理は、演算部50により実行される。また、この処理は、タイマ割込等により所定間隔ごとに実行される。
【0144】
ステップS121では、電源回路の出力電圧Vout を取得する。ステップS122では、スイッチング周波数をランダム化するための乱数Ranを生成する。ここでは、たとえば、「−50」から「50」までの整数が互いに同じ確立で発生する乱数生成器を用いる。
【0145】
ステップS123では、パルス信号の周期Tを決定する。例えば、ランダム化される周期の平均値を20μ秒とし、その周期の変動範囲を±2μ秒とすると、パルス周期は、下式の演算を実行することにより生成される。
【0146】
Ti = T0 +k・Ran
= 20+0.04・Ran
ここで、「k」は、定数である。
【0147】
ステップS124では、デジタルフィルタ演算を実行する。この演算は、上述したように、図4に示すデジタルフィルタ52に取得した出力電圧Vout を入力する処理である。ステップS125では、スイッチング周波数に与えるパルス信号のデューティを決定する。この処理は、図4に示すパルス幅計算部53により実行される。具体的には、図7を参照しながら説明した通りである。
【0148】
ステップS126では、ステップS123で決定したパルス周期、およびステップS125で算出したデューティに基づいてオン時間を求める。オン時間は、下式により算出する。
【0149】
Ton = D・Ti
ステップS127では、ステップS123で決定したパルス周期、およびステップS126に基づいて算出したオン時間を、それぞれ図3に示す周期レジスタ61およびオン時間レジスタ62に書き込む。
【0150】
上記ステップS121〜S127の処理は、所定間隔ごとに繰り返し実行される。従って、周期レジスタ61は、ランダム化されたパルス周波数により時々刻々と更新され、オン時間レジスタ62もそれと同期して更新される。そして、PWM部11は、図8を参照しながら説明したように、周期レジスタ61に格納されている「パルス周波数」、およびオン時間レジスタ62に格納されている「オン時間」に従ってパルス信号を生成する。したがって、スイッチング素子13に与えられるパルス信号は、出力電圧を一定の値に保持するためのデューティを保ちながら、その周期がランダム化される。
【0151】
上記図36に示す例では、パルス周期をランダム化するために乱数生成器を使用して乱数を逐一生成していたが、本実施形態の電源装置は、ランダム化されたパルス周期を予め求めてテーブルに格納しておき、そこからパルス周期を取り出すような構成でもよい。図37に、ランダム化されたパルス周期を格納する周期格納テーブルの一例を示す。
【0152】
図38は、周期格納テーブルの使用方法を説明する図である。図38(a) は基本的な使用方法であり、周期格納テーブルの格納アドレスを順番にアクセスすることにより、パルス信号のデューティを決定する毎に1つずつパルス周期が取り出される。図37に示す例では、順番に「20.0」「20.4」「19.6」「20.8」,...が得られる。
【0153】
図38(b) は、複数の電源回路が動作する場合に、各電源回路に対して互いに異なる格納アドレスから取得したパルス周期が割り当てられる。この方法によれば、各電源回路に与えられるパルス信号の周期が互いに一致しないので、複数の電源回路が同時に動作する状況においても、ノイズが抑えられる。
【0154】
図38(c) は、図38(b) に示す方法のバリエーションであり、周期格納テーブルへのアクセス順序が電源回路毎に変えられている。
図39は、図38(a) に示す方法でパルス信号をランダム化する処理のフローチャートである。この処理では、図36に示したフローチャートの処理のステップS122およびS123の代わりに、ステップS131を実行する。ステップS131は、図37に示した周期格納テーブルの「i番地」からパルス周期を取り出す処理である。
【0155】
ステップS132〜S134は、周期格納テーブルの読出しアドレスをシフトさせる処理である。この結果、このフローチャートの処理の次回の実行時には、今回の処理でアクセスしたアドレスの隣のアドレスからパルス周期が読み出されることになる。なお、周期格納テーブルは、図38に示したように、サイクリックにアクセスされる。したがって、「i」が「n」に達したら、ステップS134において、「1」に戻る。
【0156】
39は、図38(b) に示す方法でパルス信号をランダム化する処理のフローチャートである。ここでは、4つの電源回路を制御する例を示す。
ステップS141では、各電源回路の出力電圧を取得する。ステップS142では、図37に示した周期格納テーブルの「i番地」「j番地」「k番地」および「h番地」からそれぞれパルス周期を取り出す。なお、「i」「j」「k」および「h」は、互いに異なる値である。
【0157】
ステップS143では、電源回路ごとにデジタルフィルタ演算を実行する。ステップS144では、電源回路ごとにデューティを算出する。ステップS145では、ステップS142で抽出した各パルス周期、およびステップS144で算出した各デューティに基づいて、電源回路ごとにオン時間を求める。そして、ステップS146において、ステップS142で抽出した各パルス周期、およびステップS145で算出した各オン時間を、それぞれ対応するPWM部の周期レジスタ61およびオン時間レジスタ62に書き込む。
【0158】
この後、ステップS147において、「i」「j」「k」および「h」をそれぞれ1ずつシフトする。ステップS148は、周期格納テーブルがサイクリックにアクセスされるようにするための処理である。
【0159】
図41は、図38(c) に示す方法でパルス信号をランダム化する処理のフローチャートである。この処理は、図40と比べて、周期格納テーブルの読出しアドレスの設定が異なるだけである。よって、その説明を省略する。
【0160】
次に、複数の電源回路に与えられるパルス信号の位相を制御する技術について説明する。
本実施形態の電源回路は、与えられるパルス信号に従って電流が制御される。したがって、複数の電源回路に与えられるパルス信号の位相(オン期間のタイミング)が互いに一致する場合には、図42に示すように、それらの電流の和は、大きなピークを持つことになる。このような大きな電流は、必然的に、大きなノイズを発生させる。以下では、複数の電源回路に与えられるパルス信号の位相を制御することにより、ノイズを抑える方法を説明する。
【0161】
図43は、パルス信号の位相を制御する機能のブロック図である。PWM部11−1〜11−4は、それぞれ互いに異なる電源回路内に設けられ、パルス信号を生成する。周期レジスタ61、オン時間レジスタ62、およびタイマ63は、上述したものと同じである。
【0162】
位相レジスタ101は、PWM部11−1〜11−4がそれぞれ生成するパルス信号の位相差を示す情報を格納する。各位相レジスタに設定される値は、n台の電源回路が設けられている場合には、互いの位相差を2π/nとする。たとえば、図43に示すように、4台の電源回路が設けられているときには、PWM部11−1〜11−4の各位相レジスタには、それぞれ「0度」「90度」「180度」および「270度」が設定される。ただし、実際には、位相差が時間に換算された値が設定される。たとえば、スイッチング周波数が50kHz であった場合には、PWM部11−1〜11−4の各位相レジスタには、それぞれ「遅延時間情報」として、「0μ秒」「5μ秒」「10μ秒」および「15μ秒」が設定される。なお、位相レジスタ101は、演算部50により設定される。
【0163】
パルス信号生成部102は、周期レジスタ61に格納されているパルス周期、オン時間レジスタ62に格納されているオン時間、および位相レジスタ101に格納されている位相情報に従ってパルス信号を生成する。クロック生成器103は、同期情報としてのクロック信号を生成して、PWM部11−1〜11−4に送る。このクロック信号の周波数は、スイッチング周波数と同じである。
【0164】
図44は、位相情報を用いてパルス信号を生成する処理のフローチャートである。この処理では、ステップS151〜S153により、パルス信号のスタートタイミングを決定する。すなわち、ステップS151およびS152では、同期信号を検出したタイミングでタイマ63を起動する。ここで、同期信号は、クロック生成器103から与えられるクロック信号の立上りエッジまたは立下りエッジである。ステップS153では、ステップS152におけるタイマ起動からの経過時間が、位相レジスタ101に設定されている位相情報が表す時間に達したか否かをモニタし、その時間が経過したタイミングでステップS12へ進む。
【0165】
以降は、図8を参照しながら説明したステップS11〜S17を繰り返し実行する。したがって、PWM部11−1〜11−4は、それぞれ位相が互いに異なるパルス信号を生成する。
【0166】
図45は、図44に示すフローチャートの処理により生成される電流の状態を示す図である。図45において、各電源回路により生成される電流は、図42に示した例と同じである。本実施形態の方法に従って各電源回路に与えるパルス信号の位相を互いにずらすと、各電源回路による電流の和が平均化され、大きなピーク電流が発生しなくなる。この結果、ノイズが抑制される。
【0167】
なお、上述の方法は、各電源回路により生成される電流の大きさが互いに同じ程度である場合には有効であるが、電源回路ごとの電流の大きさがばらついているときには、図46に示すように、大きなピーク電流が発生する可能性がある。以下では、この問題を解決するために、各電源回路の出力電流をモニタし、それらの和が平均化されるように各電源回路に与えられるパルス信号の位相を調整する方法を説明する。
【0168】
図47は、各電源回路の出力電流に基づいて電源回路に与えるパルス信号の位相を決定する処理のフローチャートである。この処理は、タイマ割込などにより所定間隔ごとに実行される。なお、ここでは、説明を簡単にするために、4つの電源回路を制御する例を示す。
【0169】
ステップS161では、各電源回路の出力電流Iout を取得する。ステップS162では、取得した出力電流の中で、その値が最大である電源回路に対して位相情報として「0」を割り当てる。また、ステップS163では、取得した出力電流の中で、その値が2番目に大きい電源回路に対して位相情報として「π」を割り当てる。さらに、ステップS164において、他の2つの電源回路に対して位相情報としてそれぞれ「π/2」および「3π/2」を割り当てる。そして、ステップS165において、ステップS162〜S164で割り当てた位相情報を、それぞれ対応するPWM部の位相レジスタに書き込む。
【0170】
図48は、位相情報を用いてパルス信号を生成する他の方法による処理のフローチャートである。この処理は、同期信号を検出するごとに実行される。同期信号は、図44の例と同様に、クロック生成器103から与えられるクロック信号の立上りエッジまたは立下りエッジである。
【0171】
ステップS171で同期信号を検出すると、ステップS172においてタイマを起動する。そして、ステップS173において、そのタイマ起動からの経過時間が、位相レジスタ101に設定されている位相情報が表す時間に達したか否かをモニタする。そして、その時間が経過したタイミングで、ステップS174において、出力信号を「L」から「H」に切り換える。また、これと同時に、ステップS175において、タイマを起動する。なお、ステップS175で起動するタイマは、ステップS172で起動するタイマと異なるものを用いてもよい。
【0172】
ステップS176およびS177は、ステップS175におけるタイマ起動からの経過時間が「オン時間」に達するまでの間、出力信号を「H」に保持する処理である。そして、上記経過時間が「オン時間」に達すると、ステップS178において、出力信号を「H」から「L」に切り換える。
【0173】
図49は、図47および図48に示すフローチャートの処理により得られる電流の状態を示す図である。図46に示した例を比較すると、各電源回路によって生成された電流の和が平均化され、そのピーク値が抑えられている。このため、電源装置により生成されるノイズが小さくなる。
【0174】
なお、上記実施例は、PWMにより出力電圧を一定の値に保持する構成の電源回路を採り上げたが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、例えば、PFM(パルス周波数変調)により出力電圧を制御する構成の電源回路にも適用可能である。
【0175】
【発明の効果】
電源回路の出力の制御をソフトウェアで処理するので、その特性や仕様を柔軟に変化させることができる。特に、配線パターンの抵抗や温度を考慮して出力電圧を制御するので、電圧の精度が向上する。また、出力電圧の立上りまたは立下りを所望のパターンに設定できるので、様々な負荷(特に、CMOS)に対して望ましい電力を供給できる。さらに、スイッチング周波数をランダム化し、或いは複数の電源回路を制御する際のパルス信号の位相を制御することにより、ノイズを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の電源装置の構成図である。
【図2】電力変換部の構成図である。
【図3】本実施形態における出力電圧制御について説明する図である。
【図4】演算部の基本構成を示す図である。
【図5】 (a) は、従来の電源装置において使用されていたアンプの具体的な回路図である。(b) は、IIRを用いて作成した図4(a) に示すアンプと等価なデジタルフィルタである。
【図6】演算部の基本動作を説明するフローチャートである。
【図7】パルス信号のデューティを説明する図である。
【図8】 (a) は、パルス生成部の動作を説明するフローチャートである。(b) は、生成されるパルス信号の例である。
【図9】電源装置と負荷との間の接続を説明する図である。
【図10】第1の実施例を実現するための演算部のブロック図である。
【図11】参照値テーブルの一例である。
【図12】第1の実施例における演算部の動作を説明するフローチャートである。
【図13】参照値Vref を更新する頻度を少なくした場合のフローチャートである。
【図14】図12に示した処理の変形例のフローチャートである。
【図15】配線パターンの抵抗値の変化を考慮しながらパルス信号のオン時間を算出する処理のフローチャートである。
【図16】検出した温度に基づいて配線パターンの抵抗値を推測する場合の演算部の動作のフローチャートである。
【図17】温度、出力電流、および参照値の対応関係を格納したテーブルの例である。
【図18】 (a) は、A/D変換器の入出力を説明する図である。(b) は、温度補償テーブルの例である。
【図19】A/D変換部の温度依存性を補償しながらオン時間を算出する処理のフローチャートである。
【図20】 (a) は、既存の電源装置により出力電圧の立上り特性を示す図である。(b) および(c) は、既存の電源装置の問題を解決するために要求される立上り特性を示す図である。
【図21】出力電圧の立上り時に参照値を更新する処理のフローチャートである。
【図22】図21のフローチャートの処理により更新される参照値を示す図である。
【図23】出力電圧の立上り時に参照値を更新する処理の他の方法のフローチャートである。
【図24】図23のフローチャートの処理により更新される参照値を示す図である。
【図25】 (a) および(b) は、既存の電源装置の問題を解決するために要求される立下り特性を示す図である。
【図26】出力電圧の立下り時に参照値を更新する処理のフローチャートである。
【図27】出力電圧の立下り時に参照値を更新する処理の他の方法のフローチャートである。
【図28】複数の電源回路の立上げシーケンス、および切断シーケンスを説明する図である。
【図29】電源の立上げシーケンスまたは切断シーケンスにおいて使用される機能を説明する図である。
【図30】複数の電源回路の立上げ時における参照値を算出する処理のフローチャートである。
【図31】複数の電源回路の切断時における参照値を算出する処理のフローチャートである。
【図32】 (a) および(b) は、複数の電源回路を立ち上げるシーケンスにおいて故障が発生した場合の出力電圧を示す図である。
【図33】故障発生時の出力電圧を制御する処理のフローチャートである。
【図34】任意の電源回路において故障が発生した場合の出力電圧を示す図である。
【図35】 (a) は、周波数が変動するパルス信号の例を示す図であり、(b) は、その周波数スペクトルを示す図である。
【図36】スイッチング周波数をランダム化する方法の一例のフローチャートである。
【図37】周期格納テーブルの一例を示す図である。
【図38】周期格納テーブルの使用方法を説明する図である。
【図39】周期格納テーブルを用いてパルス信号をランダム化する処理のフローチャート(その1)である。
【図40】周期格納テーブルを用いてパルス信号をランダム化する処理のフローチャート(その2)である。
【図41】周期格納テーブルを用いてパルス信号をランダム化する処理のフローチャート(その3)である。
【図42】複数の電源回路を設けた場合の問題点を説明する図である。
【図43】パルス信号の位相を制御する機能のブロック図である。
【図44】位相情報を用いてパルス信号を生成する処理のフローチャートである。
【図45】図44に示すフローチャートの処理により生成される電流の状態を示す図である。
【図46】複数の電源回路を設けた場合の問題点を説明する図である。
【図47】各電源回路の出力電流に基づいて電源回路に与えるパルス信号の位相を決定する処理のフローチャートである。
【図48】位相情報を用いてパルス信号を生成する他の方法による処理のフローチャートである。
【図49】図47および図48に示すフローチャートの処理により得られる電流の状態を示す図である。
【図50】従来の電源装置に設けられている充電器またはDC電源の構成図である。
【符号の説明】
10 充電器
11 PWM部
12 電力変換部
13 スイッチング素子
20−1〜20−n DC電源
41 プロセッサ(MPU)
42 ROM
50 演算部
51 参照電圧レジスタ
52 デジタルフィルタ
53 パルス幅計算部
61 周期レジスタ
62 オン時間レジスタ
63 タイマ
64 パルス生成部
81 参照値演算部
101 位相レジスタ

Claims (21)

  1. 与えられるパルス信号に基づいてDC出力を生成する電源回路と、
    上記電源回路の出力電圧および出力電流をそれぞれデジタルデータに変換する変換手段と、
    上記電源回路の周囲の温度を検出する温度検出手段と、
    上記変換手段により得られる出力電流に対応するデジタルデータに基づいて上記電源回路の出力電圧を指示するための基準値を決定する基準値決定手段と、
    上記変換手段により得られる出力電圧に対応するデジタルデータと上記基準値との差に基づいて上記電源回路に与えるパルス信号を生成する生成手段、を有し、
    上記基準値決定手段は、上記温度検出手段により検出された温度に基づいて上記電源回路と上記負荷との間の導体の抵抗値を推定し、上記電源回路に接続される負荷が要求する電圧に対して上記推定された抵抗値と上記出力電流との積を加算することにより上記基準値を得る
    ことを特徴とする電源装置。
  2. 上記温度、上記出力電流に基づいて推定される抵抗値、上記基準値の対応関係を格納する格納手段をさらに有し、
    上記基準値決定手段は、上記格納手段から上記温度および出力電流に対応する基準値を取り出す請求項1に記載の電源装置。
  3. パルス信号に基づいてDC出力を生成する電源回路を制御する装置であって、
    上記電源回路の出力電圧および出力電流をそれぞれデジタルデータに変換する変換手段と、
    上記電源回路の周囲の温度を検出する温度検出手段と、
    上記変換手段により得られる出力電流に対応するデジタルデータに基づいて上記電源回路の出力電圧を指示するための基準値を決定する基準値決定手段と、
    上記変換手段により得られる出力電圧に対応するデジタルデータと上記基準値との差に基づいて上記電源回路に与えるパルス信号を生成する生成手段、を有し、
    上記基準値決定手段は、上記温度検出手段により検出された温度に基づいて上記電源回路と上記負荷との間の導体の抵抗値を推定し、上記電源回路に接続される負荷が要求する電圧に対して上記推定された抵抗値と上記出力電流との積を加算することにより上記基準値を得る
    ことを特徴とする電源装置を制御する装置。
  4. パルス信号に基づいてDC出力を生成する電源回路を制御する方法であって、
    上記電源回路の出力電圧及び出力電流をそれぞれデジタルデータに変換し、
    上記電源回路の周囲の温度を検出し、
    上記出力電流に対応するデジタルデータに基づいて上記電源回路の出力電圧を指示するための基準値を決定し、
    上記出力電圧に対応するデジタルデータと上記基準値との差に基づいて上記電源回路に与えるパルス信号を生成し、
    上記検出された温度に基づいて上記電源回路と上記負荷との間の導体の抵抗値を推定し、上記電源回路に接続される負荷が要求する電圧に対して上記推定された抵抗値と上記出力電流との積を加算することにより上記基準値を得る
    ことを特徴とする電源回路の制御方法。
  5. 与えられるパルス信号に基づいてDC出力を生成する電源回路と、
    上記電源回路の出力電圧に基づいてその出力電圧を指示するための基準値を決定する基準値決定手段と、
    上記出力電圧をデジタルデータに変換する変換手段と、
    上記変換手段により得られるデジタルデータと上記基準値との差に基づいて上記電源回路に与えるパルス信号を生成する生成手段と、を有し、
    上記基準値決定手段は、上記電源回路の立上げ過程においては、上記出力電圧に基づいて上記基準値の増加速度を決定する
    ことを特徴とする電源装置。
  6. 上記電源回路に接続する負荷がCMOSである場合において、
    上記出力電圧がCMOSの閾値の近傍であったときの上記基準値の増加速度よりも、上記出力電圧がCMOSの要求電圧の近傍に達したときの上記基準値の増加速度の方が遅い請求項に記載の電源装置。
  7. 与えられるパルス信号に基づいてDC出力を生成する電源回路と、
    上記電源回路の出力電圧に基づいてその出力電圧を指示するための基準値を決定する基準値決定手段と、
    上記出力電圧をデジタルデータに変換する変換手段と、
    上記変換手段により得られるデジタルデータと上記基準値との差に基づいて上記電源回路に与えるパルス信号を生成する生成手段と、を有し、
    上記基準値決定手段は、上記電源回路の切断過程においては、上記出力電圧に基づいて上記基準値の減少速度を決定する
    ことを特徴とする電源装置。
  8. 上記電源回路に接続する負荷がCMOSである場合において、上記出力電圧がCMOSの閾値の近傍であったときの上記基準値の減少速度よりも、上記出力電圧が0ボルトの近傍に達したときの上記基準値の減少速度の方が遅い請求項に記載の電源装置。
  9. パルス信号に基づいてDC出力を生成する電源回路を制御する装置であって、
    上記電源回路の出力電圧に基づいてその出力電圧を指示するための基準値を決定する基準値決定手段と、
    上記出力電圧をデジタルデータに変換する変換手段と、
    上記変換手段により得られるデジタルデータと上記基準値との差に基づいて上記電源回路に与えるパルス信号を生成する生成手段と、を有し、
    上記基準値決定手段は、上記電源回路の立上げ過程においては、上記出力電圧に基づいて上記基準値の増加速度を決定し、上記電源回路の切断過程においては、上記出力電圧に基づいて上記基準値の減少速度を決定する
    ことを特徴とする電源装置を制御する装置。
  10. パルス信号に基づいてDC出力を生成する電源回路を制御する方法であって、
    上記電源回路の出力電圧に基づいてその出力電圧を指示するための基準値を決定し、
    上記出力電圧をデジタルデータに変換し、
    そのデジタルデータと上記基準値との差に基づいて上記電源回路に与えるパルス信号を生成し、
    上記電源回路の立上げ過程においては、上記出力電圧に基づいて上記基準値の増加速度を決定し、
    上記電源回路の切断過程においては、上記出力電圧に基づいて上記基準値の減少速度を決定する
    ことを特徴とする電源回路の制御方法。
  11. それぞれ与えられるパルス信号に基づいてDC出力を生成する複数の電源回路と、
    上記複数の電源回路の立上げ過程または切断過程において、互いに所定の差分を維持するように上記複数の電源回路の各出力電圧をそれぞれ指示するための複数の基準値を変化させる基準値決定手段と、
    上記複数の電源回路の出力電圧をそれぞれデジタルデータに変換する変換手段と、
    上記変換手段により得られる各デジタルデータと上記各基準値との差に基づいて上記複数の電源回路にそれぞれ与えるパルス信号を生成する生成手段と、
    を有する電源装置。
  12. 上記複数の電源回路の出力電圧に基づいて異常状態を検出するモニタ手段をさらに有し、
    上記基準値決定手段は、上記モニタ手段により異常状態が検出された電源回路の出力電圧と正常に動作している電源回路の出力電圧との差がそれぞれ一定の値を保持するように正常に動作している電源回路のための基準値を更新する請求項11に記載の電源装置。
  13. それぞれパルス信号に基づいてDC出力を生成する複数の電源回路を制御する装置であって、
    上記複数の電源回路の立上げ過程または切断過程において、互いに所定の差分を維持するように上記複数の電源回路の各出力電圧をそれぞれ指示するための複数の基準値を変化させる基準値決定手段と、
    上記複数の電源回路の出力電圧をそれぞれデジタルデータに変換する変換手段と、
    上記変換手段により得られる各デジタルデータと上記各基準値との差に基づいて上記複数の電源回路にそれぞれ与えるパルス信号を生成する生成手段と、
    を有する電源装置を制御する装置。
  14. それぞれパルス信号に基づいてDC出力を生成する複数の電源回路を制御する方法であって、
    上記複数の電源回路の立上げ過程または切断過程において、互いに所定の差分を維持するように上記複数の電源回路の各出力電圧をそれぞれ指示するための複数の基準値を変化させ
    上記複数の電源回路の出力電圧をそれぞれデジタルデータに変換し、
    上記各デジタルデータと上記各基準値との差に基づいて上記複数の電源回路にそれぞれ与えるパルス信号を生成する電源回路の制御方法。
  15. それぞれPWM方式でDC出力が制御される複数の電源回路を備える電源装置であって、
    上記複数の電源回路の出力に係わるパラメータをそれぞれデジタルデータに変換する変換手段と、
    その変換手段により得られる各デジタルデータと上記複数の電源回路に対してそれぞれ与えられている各基準値との差に基づいて上記複数の電源回路に与えるパルス信号のデューティをそれぞれ算出する演算手段と、
    パルス信号の周期を所定のルールに従ってランダム化することによって得られた複数の数値を格納する格納手段と、
    上記格納手段を参照し、上記複数の電源回路に与える各パルス信号の周期を取得する周期決定手段と、
    上記周期決定手段により得られた周期、および上記演算手段により得られたデューティを持ったパルス信号をそれぞれ生成して上記複数の電源回路にそれぞれ与える生成手段と、を有し、
    上記周期決定手段が、上記格納手段の互いに異なるアドレスから順番にアクセスしていくことによって各電源回路に割り当てる周期を得る電源装置。
  16. 上記周期決定手段は、上記格納手段から数値を読み出す順番を上記複数の電源回路ごとに変更する請求項15に記載の電源装置。
  17. それぞれPWM方式でDC出力が制御される複数の電源回路を制御する装置であって、
    上記複数の電源回路の出力に係わるパラメータをそれぞれデジタルデータに変換する変換手段と、
    その変換手段により得られるデジタルデータと上記複数の電源回路に対してそれぞれ与えられている各基準値との差に基づいて上記複数の電源回路に与えるパルス信号のデューティをそれぞれ算出する演算手段と、
    パルス信号の周期を所定のルールに従ってランダム化することによって得られた複数の数値を格納する格納手段と、
    上記格納手段を参照し、上記複数の電源回路に与える各パルス信号の周期を取得する周期決定手段と、
    上記周期決定手段により得られた周期、および上記演算手段により得られたデューティを持ったパルス信号をそれぞれ生成して上記複数の電源回路にそれぞれ与える生成手段と、を有し、
    上記周期決定手段が、上記格納手段の互いに異なるアドレスから順番にアクセスしていくことによって各電源回路に割り当てる周期を得ることを特徴とする電源装置を制御する装置。
  18. それぞれPWM方式でDC出力が制御される複数の電源回路を制御する方法であって、
    上記複数の電源回路の出力に係わるパラメータをそれぞれデジタルデータに変換し、
    上記変換により得られた各デジタルデータと上記複数の電源回路に対してそれぞれ与えられている各基準値との差に基づいて上記複数の電源回路に与えるパルス信号のデューティをそれぞれ算出し、
    パルス信号の周期を所定のルールに従ってランダム化することによって得られた複数の数値を格納する格納手段を参照し、上記複数の電源回路に与える各パルス信号の周期を取得し、
    上記格納手段から得られた周期および上記デューティを持ったパルス信号をそれぞれ生成して上記複数の電源回路にそれぞれ与え、
    上記格納手段の互いに異なるアドレスから順番にアクセスしていくことによって各電源回路に割り当てる周期を得ることを特徴とする電源回路の制御方法。
  19. それぞれ与えられるパルス信号に基づいてDC出力を生成する複数の電源回路と、
    上記複数の電源回路の出力に係わるパラメータに基づいてそれぞれパルス信号のデューティを算出する演算手段と、
    上記複数の電源回路に対して互いに異なる位相を割り当てる割当手段と、
    上記複数の電源回路に対して、それぞれ上記演算手段によって算出されたデューティおよび上記割当手段により割り当てられた位相を持ったパルス信号を生成する生成手段と、
    上記複数の電源回路によって生成される電流を検出する検出手段、を有し、
    上記割当手段は、上記検出手段により検出される各電流が平均化されるように上記位相を決定することを特徴とする電源装置。
  20. それぞれ与えられるパルス信号に基づいてDC出力を生成する複数の電源回路を制御する装置であって、
    上記複数の電源回路の出力に係わるパラメータに基づいてそれぞれパルス信号のデューティを算出する演算手段と、
    上記複数の電源回路に対して互いに異なる位相を割り当てる割当手段と、
    上記複数の電源回路に対して、それぞれ上記演算手段によって算出されたデューティおよび上記割当手段により割り当てられた位相を持ったパルス信号を生成する生成手段と、
    上記複数の電源回路によって生成される電流を検出する検出手段、を有し、
    上記割当手段は、上記検出手段により検出される各電流が平均化されるように上記位相を決定することを特徴とする電源装置を制御する装置。
  21. それぞれ与えられるパルス信号に基づいてDC出力を生成する複数の電源回路を制御する方法であって、
    上記複数の電源回路の出力に係わるパラメータに基づいてそれぞれパルス信号のデューティを算出し、
    上記複数の電源回路に対して互いに異なる位相を割り当て、
    上記複数の電源回路に対して、それぞれ上記算出されたデューティおよび上記割当てられた位相を持ったパルス信号を生成し、
    上記複数の電源回路によって生成される電流を検出し、
    検出される各電流が平均化されるように上記位相を決定する
    ことを特徴とする電源回路の制御方法。
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