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JP3794115B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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JP3794115B2
JP3794115B2 JP20334097A JP20334097A JP3794115B2 JP 3794115 B2 JP3794115 B2 JP 3794115B2 JP 20334097 A JP20334097 A JP 20334097A JP 20334097 A JP20334097 A JP 20334097A JP 3794115 B2 JP3794115 B2 JP 3794115B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内を暖房する空気調和装置に関するもので、特に冷媒圧縮機より吐出された高温、高圧のガス冷媒を減圧装置を経て冷媒蒸発器に導いてその冷媒蒸発器にてダクト内を流れる空気を加熱するようにした車両用空気調和装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両用暖房装置としては、内燃機関を冷却する冷却水をダクト内の温水ヒータに導いてその温水ヒータにてダクト内を流れる空気を加熱して車室内を暖房する温水式暖房装置が一般的である。しかし、このような温水式暖房装置は、外気温度が低く、冷却水温度が低い時に、内燃機関を始動して温水式暖房装置を起動する場合、すなわち、暖房運転の立ち上がり時に著しく暖房能力が不足するという不具合を生じている。
【0003】
そこで、上記の不具合を解消する目的で、例えば特開平5−223357号公報においては、冷凍サイクルの冷媒圧縮機より吐出された高温、高圧のガス冷媒(ホットガス)が減圧装置を経てダクト内のエバポレータに導いてその冷媒蒸発器にてダクト内を流れる空気を加熱することにより、温水ヒータの暖房能力を補助するようにした車両用空気調和装置(第1従来例)が提案されている。
【0004】
また、例えば特開平6−135221号公報においては、冷媒圧縮機→減圧装置→冷媒蒸発器→アキュームレータ→冷媒圧縮機のホットガスヒータサイクルの冷媒蒸発器とアキュームレータとの間に、車室内の空気の熱量を冷媒に吸熱させるための吸熱用熱交換器を配置することにより、吸熱用熱交換器の吸熱作用によって冷媒圧縮機に吸入される冷媒の温度、圧力を上昇させて温水ヒータの暖房能力を補助するようにした車両用空気調和装置(第2従来例)が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、第1従来例および第2従来例においては、エバポレータの下流側に温水ヒータが配されているので、内燃機関が始動直後で未だ冷却水の温度が低温(例えば10℃以下)の場合、エバポレータで空気を加熱しても、その熱量の大部分が温水ヒータ自身および温水ヒータ内を流れる低温の冷却水に熱を奪われてしまう。すなわち、温水ヒータの熱容量が暖房運転の立ち上がりを阻害してしまい、エバポレータにホットガスを導いて温水ヒータによる暖房能力を補助しようとしても、装置全体の暖房能力の向上効果が期待する程得られないという問題が生じている。
【0006】
【発明の目的】
本発明の目的は、第1加熱用熱交換器で加熱された空気の余分な熱損失を抑えることにより、装置全体の暖房運転の立ち上がり時の暖房能力を向上することのできる空気調和装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明によれば、暖房能力検出手段にて検出した第2加熱用熱交換器による暖房能力が所定の暖房能力以下の時に、第1加熱用熱交換器にて空気を加熱し、且つこの加熱された空気から第2加熱用熱交換器内を流れる冷却水への熱の伝達を抑制するように制御することにより、冷媒圧縮機より吐出された高温、高圧のガス冷媒が減圧装置を経て導かれる第1加熱用熱交換器にて加熱された空気の熱量が、第2加熱用熱交換器内に流入する低温の冷却水に奪われることはない
【0008】
また、冷却水温度検出手段にて検出した冷却水の温度が所定値以下の時に、エアミックスドアを最大冷房位置に設定することにより、第1加熱用熱交換器にて加熱された全ての空気が第2加熱用熱交換器を迂回する。これにより、第1加熱用熱交換器にて加熱された空気の熱量が第2加熱用熱交換器内に流入する低温の冷却水に奪われることはない。すなわち、第1加熱用熱交換器にて加熱された空気の余分な熱損失を減らすことにより、暖房運転の立ち上がり時の装置全体の暖房能力を向上することができる。
【0009】
さらに、冷却水温度検出手段にて検出した冷却水の温度が所定値以下の時に、弁装置を閉弁することにより、内燃機関より低温の冷却水が第2加熱用熱交換器に還流しない。すなわち、第1加熱用熱交換器にて加熱された空気の余分な熱損失を減らすことにより、暖房運転の立ち上がり時の装置全体の暖房能力を向上することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態の構成〕
図1ないし図4は本発明の第1実施形態を示したもので、図1は車両用空気調和装置の全体構成を示した図で、図2は車両用空気調和装置の制御系を示した図である。
【0011】
本実施形態の車両用空気調和装置は、暖房用主熱源であるエンジン(内燃機関)Eを搭載する自動車の車室内を空調する空調ユニット(エアコンユニット)1における各空調手段(アクチュエータ)を、空調制御装置(以下エアコンECUと言う)10によって制御するように構成された車両用エアコン装置である。
【0012】
空調ユニット1は、車室内に空調空気を導く空気通路11を成す空調ダクト2を備えている。この空調ダクト2の最も空気上流側には、外気吸込口、内気吸込口および内外気切替ドア(いずれも図示せず)が設けられ、これらよりも空気下流側には遠心式送風機Bが設けられている。また、空調ダクト2の最も空気下流側には、デフロスタ吹出口、フェイス吹出口またはフット吹出口等の吹出口12およびモード切替ドア(図示せず)が設けられている。
【0013】
次に、吹出口12よりも空気上流側には、後記するエバポレータ8を通過した空気を再加熱する温水ヒータ3が設けられている。この温水ヒータ3は、本発明の第2加熱用熱交換器に相当するもので、エンジンEにより駆動されるウォータポンプ(図示せず)により冷却水の循環流が発生する冷却水循環回路4の途中に設置されている。そして、温水ヒータ3は、冷却水循環回路4に設置された温水弁13が開弁すると内部にエンジンEの排熱を吸収した冷却水が還流し、この冷却水を暖房用熱源として空気を再加熱する、すなわち、空気加熱作用を行う下流側熱交換器(主暖房装置)である。
【0014】
この温水ヒータ3の空気上流側および空気下流側には、2つのエアミックスドア(以下A/Mドアと言う)5が回動自在に取り付けられている。これらのA/Mドア5は、サーボモータ(図示せず)によって駆動されるもので、停止位置によって温水ヒータ3を通過する空気量と温水ヒータ3を迂回する空気量とを調節することで空気加熱度合を変更する空気加熱度合調節手段である。
【0015】
なお、2つのA/Mドア5は、最大冷房運転時にはエバポレータ8からの空気の全てを温水ヒータ3から迂回させるMAX・COOL位置(最大冷房位置)に設定され、最大暖房運転時にはエバポレータ8からの空気の全てを温水ヒータ3に通すMAX・HOT位置(最大暖房位置)に設定される。ここで、これらのエンジンE、温水ヒータ3、冷却水循環回路4、2つのA/Mドア5および温水弁13によって温水式暖房装置(主暖房装置)6が構成される。
【0016】
次に、遠心式送風機Bと温水ヒータ3との間には、自動車に搭載された冷凍サイクル7の一構成部品を成すエバポレータ(冷媒蒸発器)8が空調ダクト2内の空気通路11の全面を塞ぐように配されている。上記の冷凍サイクル7は、第1冷媒循環回路(以下冷凍サイクル回路と言う)21と、第2冷媒循環回路(以下ホットガスヒータ回路と言う)22と、冷凍サイクル回路21とホットガスヒータ回路22とを切り替える第1、第2電磁弁23、24とを備えている。
【0017】
冷凍サイクル回路21は、コンプレッサ9より吐出された高温、高圧のガス冷媒を、第1電磁弁23→コンデンサ(冷媒凝縮器)25→レシーバ(気液分離器)26→膨張弁(減圧手段)27→エバポレータ8→アキュームレータ(気液分離器)28およびコンプレッサ9の順に循環させる冷媒回路である。また、ホットガスヒータ回路22は、コンプレッサ9より吐出された高温、高圧のガス冷媒(ホットガス)を、第2電磁弁24→減圧装置29→エバポレータ8→アキュームレータ28およびコンプレッサ9の順に循環させる冷媒回路である。
【0018】
冷凍サイクル7は、第1電磁弁23が開弁し、第2電磁弁24が閉弁すると、冷凍サイクル回路21中に冷媒が還流する。また、冷凍サイクル7は、第1電磁弁23が閉弁し、第2電磁弁24が開弁すると、ホットガスヒータ回路22中に冷媒が還流する。なお、第1、第2電磁弁23、24により循環回路切替手段を構成する。
【0019】
エバポレータ8は、冷凍サイクル回路21中を冷媒が流れる時に、膨張弁27より流入する低温の気液二相冷媒を蒸発させて通過する空気を冷却する冷却用熱交換器として働く。また、エバポレータ8は、ホットガスヒータ回路22中を冷媒が流れる時に、減圧装置29より流入する高温の気液二相冷媒を蒸発させて通過する空気を加熱する第1加熱用熱交換器(補助暖房装置、補助熱源システムのホットガスヒータ)として働く。ここで、膨張弁27は、冷媒を断熱膨張させるだけでなく、エバポレータ8の出口の冷媒過熱度に応じて冷媒の循環量を調節するもので、冷媒過熱度を検出するための感温筒27aが接続されている。
【0020】
コンプレッサ9は、本発明の冷媒圧縮機に相当するもので、自動車のエンジンEの回転動力が伝達されると、吸入した冷媒を圧縮し吐出する。このコンプレッサ9には、エンジンEからコンプレッサ9への回転動力の伝達を断続する電磁クラッチ20が連結されている。この電磁クラッチ20が通電(ON)されると、エンジンEの回転動力がコンプレッサ9に伝達されて、エバポレータ8による空気冷却作用または空気加熱作用が行われる。また、電磁クラッチ20の通電が停止(OFF)されると、エンジンEとコンプレッサ9が遮断されて、エバポレータ8による空気冷却作用または空気加熱作用が停止される。
【0021】
次に、エアコンECU10を図1および図2に基づいて説明する。
空調ユニット1における各空調手段を制御するエアコンECU(本発明の暖房制御手段に相当する)10には、車室内前面に設けられたエアコン操作パネル(図示せず)上の各スイッチからの各スイッチ信号が入力される。なお、エアコン操作パネル上には、車室内の温度を所望の温度に設定する温度設定スイッチ(温度設定手段)31、冷凍サイクル7の起動または停止を指令するエアコンスイッチ32、および遠心式送風機Bのオン、オフを指令するブロワスイッチ33等が設置されている。
【0022】
また、エアコンECU10の内部には、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータが設けられ、各センサからの各センサ信号が図示しない入力回路によってA/D変換された後に、マイクロコンピュータへ入力されるように構成されている。なお、エアコンECUは、自動車のエンジンEの始動および停止を司るイグニッションスイッチ(キースイッチ)が投入(IG・ON)されたときに、自動車に搭載された車載電源であるバッテリ(図示せず)から直流電源が供給されると制御処理を開始するように構成されている。
【0023】
そして、エアコンECUには、車室内の空気温度(以下内気温度と言う)を検出する内気温度センサ(内気温度検出手段)34と、車室外の空気温度(以下外気温度と言う)を検出する外気温度センサ(外気温度検出手段)35と、車室内に入射する日射量を検出する日射センサ(日射量検出手段)36と、エバポレータ8を通過した直後の空気温度(以下エバ後温度と言う)を検出するエバ後温度センサ(エバ後温度検出手段)37と、温水ヒータ3に流入する冷却水温度を検出する冷却水温度センサ(本発明の冷却水温度検出手段に相当する)38とからの各センサ信号が入力される。なお、上記の各スイッチや各センサは、自動車の車室内を空調するのに必要な空調環境因子を検出するものである。
【0024】
上記のうちエバ後温度センサ37は、空気通路11のうちエバポレータ8の直空気下流側部位に設けられて、この部位における空気温度を検出するサーミスタである。このエバ後温度センサ37は、暖房運転時にはエバポレータ8による実際の暖房能力(空気加熱度合)を検出する第1暖房能力(空気加熱度合)検出手段を構成する。また、冷却水温度センサ38は、本発明の暖房能力検出手段に相当するもので、サーミスタが利用され、温水ヒータ3による実際の暖房能力(空気加熱度合)を検出する第2暖房能力(空気加熱度合)検出手段を構成する。
【0025】
〔第1実施形態の制御方法〕
次に、本実施形態のエアコンECU10による暖房運転制御を図1ないし図4に基づいて簡単に説明する。ここで、図3はエアコンECUによる暖房運転制御方法を示したフローチャートである。
【0026】
イグニッションスイッチが投入(IG・ON)されてエアコンECU10に直流電源が供給されると、図3のルーチンが起動される。先ず、エアコン操作パネル上の各スイッチから各スイッチ信号を読み込む(ステップS1)。次に、各空調手段(アクチュエータ)に出力している制御信号を読み込む(ステップS2)。具体的には、図示しないブロワ駆動回路へ出力する制御信号(ブロワON信号)を読み込むことによって遠心式送風機Bの風量段階(ブロワレベル)を検出する。なお、ブロワスイッチ33のスイッチ信号からブロワON信号を読み込む場合には、このステップS2の処理は不要である。
【0027】
次に、各センサ信号を読み込む(ステップS3)。具体的には、内気温度センサ34にて検出した内気温度(TR)、外気温度センサ35にて検出した外気温度(TAM)、日射センサ36にて検出した日射量(TS)、エバ後温度センサ37にて検出したエバ後温度(TE)、および冷却水温度センサ38にて検出した冷却水温度(TW)を読み込む。
【0028】
次に、ブロワON信号を入力しているか否かを判定する(ステップS4)。この判定結果がNOの場合には、冷凍サイクル7のON条件を満足しているか否かを判定する。具体的には、空調モードとして冷房モードまたは除湿モードが必要な温度環境条件であるか否かを判定する(ステップS5)。この判定結果がNOの場合には、図3のルーチンを抜ける。
また、ステップS5の判定結果がYESの場合には、電磁クラッチ20を通電(ON)し、第1電磁弁23を開弁し、第2電磁弁24を閉弁して、冷凍サイクル回路21にて冷凍サイクル7を運転する(ステップS6)。その後に、図3のルーチンを抜ける。
【0029】
また、ステップS4の判定結果がYESの場合には、外気温度センサ35にて検出した外気温度(TAM)が所定温度(例えば−5℃)以下の低温であるか否かを判定する(ステップS7)。この判定結果がNOの場合には、ステップS5の判定処理に進む。
また、ステップS7の判定結果がYESの場合には、冷却水温度センサ38にて検出した冷却水温度(TW)が所定温度(例えば80℃)以下の低温であるか否かを判定する(ステップS8)。この判定結果がNOの場合には、ステップS5の判定処理に進む。
【0030】
また、ステップS8の判定結果がYESの場合には、電磁クラッチ20を通電(ON)し、第1電磁弁23を閉弁し、第2電磁弁24を開弁して、ホットガスヒータ回路22にて冷凍サイクル7を運転する(ステップS9)。次に、エバ後温度センサ37にて検出したエバ後温度(TE)と冷却水温度センサ38にて検出した冷却水温度(TW)とを比較して、TE<TW×αであるか否かを判定する(ステップS10)。なお、αは水から空気への変換効率である。また、温水ヒータ3の下流直後の空気温度(吹出温度)を検出する吹出温度センサを有している装置であれば、吹出温度センサにて検出した吹出温度とエバ後温度(TE)とを比較するようにしても良い。
【0031】
このステップS10の判定結果がYESの場合には、温水ヒータ3による暖房能力が大きいので、エバポレータ8を補助暖房装置の放熱器として使用するため、A/Mドア5をMAX・HOT位置(例えばSW=100%)に設定する(ステップS11)。その後に、図3のルーチンを抜ける。
また、ステップS10の判定結果がNOの場合には、温水ヒータ3による暖房能力が不足しているので、エバポレータ8を主暖房装置の放熱器として使用するため、A/Mドア5をMAX・COOL位置(例えばSW=0%)に設定する(ステップS12)。その後に、図3のルーチンを抜ける。
【0032】
〔第1実施形態の作用〕
次に、本実施形態の車両用空気調和装置の暖房運転時の作用を図1ないし図4に基づいて簡単に説明する。ここで、図4は暖房運転の立ち上がり時の吹出温度の変化を示したタイムチャートである。
【0033】
乗員がイグニッションスイッチを操作してエンジンEを始動して温水式暖房装置6を起動すると、エンジンEの始動および温水弁13の開弁により冷却水循環回路4を経てエンジンEを冷却した冷却水が空調ダクト2内の温水ヒータ3に流入する。ところが、外気温度(TAM)が所定値(例えば−5℃)以下の低温の場合には、エンジンEを始動してから所定時間(例えば5分間〜15分間)が経過するまでは(立ち上がり時には)冷却水温度が低く、温水ヒータ3による暖房能力が不足する。
【0034】
このため、コンプレッサ9を作動(ON)し、第1電磁弁23を閉弁し、第2電磁弁24を開弁して、冷凍サイクル7を冷凍サイクル回路21からホットガスヒータ回路22に切り替える。したがって、コンプレッサ9内で圧縮されて吐出された高温、高圧のガス冷媒(ホットガス)は、第2電磁弁24を通って減圧装置29にて減圧されて空調ダクト2内のエバポレータ8に流入する。エバポレータ8に流入した高温の冷媒は、車室内に向かって空調ダクト2内を流れる空気と熱交換して蒸発気化した後に、コンプレッサ9に吸入される。
【0035】
このとき、エアコンECU10によって、エバ後温度センサ37にて検出したエバ後温度(TE)と冷却水温度センサ38にて検出した冷却水温度(TW×α)とを比較することにより、温水ヒータ3による主暖房能力とエバポレータ8による補助暖房能力とを比較して、温水ヒータ3による主暖房能力が不足気味であると判定した場合には、A/Mドア5をMAX・COOL位置に設定する。
【0036】
すると、エバポレータ8内に流入する高温の冷媒により加熱された全ての空気は、A/Mドア5に温水ヒータ3への通路を遮断されて、温水ヒータ3を迂回して吹出口12より車室内に吹き出されて車室内を暖房する。また、温水ヒータ3による暖房能力がエバポレータ8による暖房能力よりも大きいと判定した場合には、A/Mドア5をMAX・HOT位置に設定する。すると、エバポレータ8内に流入する高温の冷媒により加熱された全ての空気は、温水ヒータ3を通過して更に昇温した後に吹出口12より車室内に吹き出されて車室内を暖房する。
【0037】
〔第1実施形態の効果〕
ここで、温水ヒータ3の下流直後の空気温度を温度センサにより検出した実験結果を図4のタイムチャートに表した。この図4に実線で示したように、常にA/Mドア5をMAX・HOT位置にした場合(図4に一点鎖線で示す)と比較して、低温領域においては温水ヒータ3の下流直後の空気温度(吹出温度)が高くなっていることが確認できる。また、常にA/Mドア5をMAX・COOL位置にした場合(図4に破線で示す)と比較して、高温領域においては温水ヒータ3の下流直後の空気温度(吹出温度)が高くなっていることが確認できる。
【0038】
したがって、本実施形態のように、空調ダクト2内においてエバポレータ8の空気下流側に温水ヒータ3が設置されている空調ユニット1では、エンジンEを始動してからあまり時間が経過しておらず、未だ冷却水温度(TW)が低温(例えば10℃以下)の場合でも、エバポレータ8内に流入する高温の冷媒により加熱した空気が温水ヒータ3を迂回して車室内に吹き出させることにより、温水ヒータ3自身および温水ヒータ3内に流入する低温の冷却水に空気の熱を奪われることはない。すなわち、補助暖房装置としてのエバポレータ8で加熱された空気の余分な熱損失を防止することにより、温水式暖房装置6の立ち上がり時の空調ユニット1全体の暖房能力を向上することができる。
【0039】
〔第2実施形態の構成〕
図5および図6は本発明の第2実施形態を示したもので、図5は車両用空気調和装置の制御系を示した図である。
【0040】
本実施形態では、第1実施形態が吹出温度制御方法としてエアミックス温度コントロール方式を採用しているのに対して、温水ヒータ3に供給する冷却水の流量を流量調節弁(W/V)30で調節して吹出温度を制御するリヒート式温度コントロール方式を採用している。流量調節弁30は、本発明の弁装置に相当するもので、サーボモータ(図示せず)により駆動されて、冷却水循環回路4の冷却水通路を全閉状態から全開状態まで段階的または連続的に変更するものである
【0041】
〔第2実施形態の制御方法〕
次に、本実施形態のエアコンECU10による暖房運転制御を図5および図6に基づいて簡単に説明する。ここで、図6はエアコンECUによる暖房運転制御方法を示したフローチャートである。
【0042】
なお、図3のフローチャートと同じ制御処理については同番号を付し、説明を省略する。ステップS10の判定結果がYESの場合、すなわち、エバ後温度(TE)よりも冷却水温度(TW×α)が高温の場合には、温水ヒータ3による暖房能力が大きいので、エバポレータ8を補助暖房装置の放熱器として使用するため、流量調節弁(W/V)30を開弁する(ステップS13)。その後に、図6のルーチンを抜ける。
【0043】
また、ステップS10の判定結果がNOの場合すなわち、エバ後温度(TE)が冷却水温度(TW×α)以下の低温の場合には、温水ヒータ3による暖房能力が不足しているので、エバポレータ8を主暖房装置の放熱器として使用するため、流量調節弁(W/V)30を閉弁する(ステップS14)。その後に、図6のルーチンを抜ける。
【0044】
〔第2実施形態の効果〕
本実施形態の空調ユニット1では、エンジンEを始動してからあまり時間が経過しておらず、未だ冷却水温度(TW)が低温(例えば10℃以下)の場合には、エンジンEより低温の冷却水が温水ヒータ3に流入しない。これにより、エバポレータ8で加熱された空気は温水ヒータ3を通過する際に温水ヒータ3自身の表面温度により熱を奪われるのみであり、エバポレータ8で加熱された空気の余分な熱損失を減らすことができるので、温水式暖房装置6の立ち上がり時の空調ユニット1全体の暖房能力を向上することができる。
【0045】
〔他の実施形態〕
本実施形態では、本発明を自動車等の車両用空気調和装置に適用したが、本発明を航空機、船舶または鉄道車両等の空気調和装置に適用しても良い。また、本発明を工場、店舗または住宅等の空気調和装置に適用しても良い。
【0046】
本実施形態では、温水式暖房装置6の立ち上がり時を外気温度(TAM)および冷却水温度(TW)により判定したが、内燃機関を始動してからの経過時間により温水式暖房装置6の立ち上がり時であるか否かを判定しても良い。また、設定温度(Tset)よりも内気温度(TR)がかなり低温(例えば10℃〜20℃)の場合や、内気温度(TR)が所定値(例えば10℃)以下の低温の場合に、温水式暖房装置6の立ち上がり時であると判定しても良い。
【0047】
ここで、オートエアコン装置であれば、目標吹出温度(TAO)が高温側の時に、冷凍サイクル7を冷凍サイクル回路21からホットガスヒータ回路22に切り替えるようにしても良い。また、マニュアルエアコン装置であれば、温度コントロールレバーをMAX・HOT位置に操作した場合に、冷凍サイクル7を冷凍サイクル回路21からホットガスヒータ回路22に切り替えるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用空気調和装置の全体構成を示した構成図である(第1実施形態)。
【図2】車両用空気調和装置の制御系を示したブロック図である(第1実施形態)。
【図3】エアコンECUによる暖房運転制御方法を示したフローチャートである(第1実施形態)。
【図4】暖房運転の立ち上がり時の吹出温度の変化を示したタイムチャートである(第1実施形態)。
【図5】車両用空気調和装置の制御系を示したブロック図である(第2実施形態)。
【図6】エアコンECUによる暖房運転制御方法を示したフローチャートである(第2実施形態)。
【符号の説明】
B 遠心式送風機
E エンジン(内燃機関)
1 空調ユニット
2 空調ダクト
3 温水ヒータ(第2加熱用熱交換器)
4 冷却水循環回路
5 A/Mドア
6 温水式暖房装置
7 冷凍サイクル
8 エバポレータ(第1加熱用熱交換器)
9 コンプレッサ(冷媒圧縮機)
10 エアコンECU(暖房制御手段)
11 空気通路
12 吹出口
13 温水弁
21 冷凍サイクル回路
22 ホットガスヒータ回路
23 第1電磁弁
24 第2電磁弁
29 減圧装置
30 流量調節弁(弁装置)
37 エバ後温度センサ
38 冷却水温度センサ(暖房能力検出手段)

Claims (1)

  1. (a)室内に空気を送るためのダクトと、
    (b)このダクト内に配され、
    前記ダクト内を流れる空気を、冷媒圧縮機より吐出されて減圧装置を経て流入した冷媒と熱交換させて加熱する第1加熱用熱交換器と、
    (c)前記ダクト内において前記第1加熱用熱交換器と直列に配され、
    前記ダクト内を流れる空気を、内燃機関を冷却した冷却水と熱交換させて加熱する第2加熱用熱交換器と、
    (d)この第2加熱用熱交換器による暖房能力を検出する暖房能力検出手段を有し、
    この暖房能力検出手段にて検出した前記第2加熱用熱交換器による暖房能力が所定の暖房能力以下の時に、前記第1加熱用熱交換器にて空気を加熱し、且つこの加熱された空気から前記第2加熱用熱交換器内を流れる冷却水への熱の伝達を抑制するように制御する暖房制御手段と
    を備えた空気調和装置において、
    前記ダクト内には、前記第2加熱用熱交換器を通過する空気量と前記第2加熱用熱交換器を迂回する空気量とを調節するエアミックスドアが設けられ、
    前記内燃機関より前記第2加熱用熱交換器に冷却水を循環させる冷却水循環回路中には、弁装置が設けられ、
    前記暖房能力検出手段は、前記第2加熱用熱交換器を循環する冷却水の温度を検出する冷却水温度検出手段であり、
    前記暖房制御手段は、前記冷却水温度検出手段にて検出した冷却水の温度が、前記第2加熱用熱交換器による暖房能力が前記第1加熱用熱交換器による暖房能力よりも小さいことを示す所定値以下の時に、前記エアミックスドアを最大冷房位置に設定すると共に、前記弁装置を閉弁することを特徴とする空気調和装置。
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