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JP3780385B2 - 制振性熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

制振性熱可塑性樹脂組成物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、制振性熱可塑性樹脂組成物に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
近年、家電製品、OA機器、自動車等の材料として、機器使用時の振動を抑制し、更に振動による発生する騒音を低下させる材料(以下、「制振材料」という)が切望されている。これらの製品の部品材料として多用されるプラスチックは、一般に金属より良好な制振性能を有するため、プラスチック部品自体の振動による騒音は比較的小さい。しかしながら、プラスチックは比重が小さいため、空気透過音が大きくなり、有効な騒音低減効果を得るためには更に高い制振効果が要求される。
【0003】
従来、制振材料としては、例えば、特開平3−287651号公報に、(1)数平均分子量が2500〜40000のビニル芳香族モノマーからなる重合体ブロックA、並びにイソプレン又はイソプレン−ブタジエン混合物からなり、数平均分子量が10000〜200000、3,4位結合及び1,2位結合が40%であり0℃以上にtanδの主分散ピークを有する重合体ブロックBからなり、ブロック構造が一般式 A(BA)n(式中nは1以上の整数を示す。)で表される、分子量30000〜300000のブロック共重合体と、(2)雲母粉末等の無機粉体を含有する制振材料が開示されている。しかし、この材料は機械的強度が著しく低いため単品での各種機器類の部品材料としての使用には適さない。
【0004】
また、特開平6−23904号公報には、ポリカーボネートとポリエステルエラストマーからなる制振材料について報告されている。この材料は、制振性に優れるものの、剛性が低いため単独で部品材料として用いるのには適さない。
【0005】
一方、剛性を有する制振材料としては、特開平3−263457号公報に結晶性熱可塑性ポリブチレンテレフタレート、ポリエステルエラストマー及び扁平な断面形状を有するガラス繊維からなる制振性ポリエステル樹脂組成物が記載されている。しかしながら、補強材としてガラス繊維を用いた場合には、制振性の低下が著しいため十分に満足できる制振性能を得ることは不可能である。
【0006】
更に、摺動性、耐摩耗性及び寸法安定性に優れるため機械部品として有用性の高いポリアセタールは、一般に他材料との相溶性が悪いため、該樹脂の優れた特性を生かした制振材料は得られていない。
【0007】
【課題を解決する手段】
本発明者等は、前記従来技術の課題を解決すべく鋭意研究を重ねてきた。その結果、熱可塑性樹脂に特定構造のポリエステルエラストマー及び特定形状のウィスカを同時に配合することにより、ウィスカが制振性能を実質的に低下させることなく機械的強度を向上させることができ、高い機械的強度及び極めて良好な制振性能を兼備する所望の制振材料が得られることを見い出した。本発明は斯かる知見に基づき完成されたものである。
【0008】
即ち、本発明は、(a)熱可塑性樹脂40〜90重量%、(b)イソフタル酸及び/又はフタル酸を主たる酸成分とし、炭素数6〜12の脂肪族α,ω−ジオールを主たるグリコール成分とするポリエステルソフトセグメント(b−1)と、芳香族ジカルボン酸を主たる酸成分とし、炭素数2〜4の脂肪族α,ω−ジオール及び/又は1,4−シクロヘキサンジメタノールを主たるグリコール成分とするポリエステルハードセグメント(b−2)とからなるポリエステルエラストマー3〜20重量%並びに(c)平均繊維径が0.05〜4μm、平均繊維長が5〜500μmであり且つアスペクト比が7以上のウィスカ7〜40重量%を含有することを特徴とする熱可塑性樹脂組成物に係る。
【0009】
本発明によれば、室温における損失係数が0.03以上という優れた制振性能と、曲げ弾性率30000kgf/cm2以上という高い機械的強度とを兼備する制振性樹脂組成物が提供される。この制振性樹脂組成物は、各種機器の部品材料として好適に使用でき、振動を抑制して騒音の発生を顕著に防止できる制振材料とすることができる。
【0010】
また、本発明では、摺動性、耐摩耗性及び寸法安定性に優れるため機械部品として有用性の高いポリアセタールは他材料((b)成分や(c)成分)との相溶性乃至分散性が良好であるため、本発明においてはポリアセタールを熱可塑性樹脂として使用することができ、それ故ポリアセタールの優れた特性を生かした制振材料とすることができる。
【0011】
本発明は、現在市販されている実質的に全ての熱可塑性樹脂について、機械的強度及び制振性能の両方を実用上十分満足できる程度に向上させるものであり、極めて応用範囲が広い。
【0012】
本発明の制振性樹脂組成物を成形して得られる成形品を用いれば、振動及び振動により発生する騒音の低減が可能であり、且つ、振動や騒音の他への伝播防止に非常に有用である。従って、振動や騒音を発生する機器類の部品材料として好適に使用できる。具体的な用途としては、例えば、歯車、カム、プーリー、モーター等の駆動部品あるいは、モーターのような高速回転体を搭載するシャーシ及びハウジング材料等を挙げることができる。本発明によれば、従来の制振材料のように金属のような強度を有する材料に貼り付けて用いる複合型の部品としてではなく、単独の材料で成形部品を得ることができるので、生産の合理化、経済性が極めて高い。
【0013】
【発明の実施の形態】
(a)成分として用いることのできる熱可塑性樹脂としては、従来公知のものを広く例示でき、例えば、スチレン系樹脂、ポリフェニレンエーテル、変性ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール等の樹脂や樹脂アロイを挙げることができる。スチレン系樹脂としては、具体的にはポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−エチレン−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体等が挙げられる。また変性ポリフェニレンエーテルとしては、具体的にはポリフェニレンエーテルをハイインパクトポリスチレンで変性した変性ポリフェニレンエーテル等が挙げられる。ポリアミド樹脂としては、具体的には、ナイロン−11、ナイロン−12、ナイロン−6、ナイロン−6,6、ナイロン−MXD6等が挙げられる。
【0014】
上記熱可塑性樹脂の中でも、ポリアセタールを用いれば摺動性、耐摩耗性、機械的強度、寸法安定性に優れる材料を得ることができ、ポリフェニレンエーテルを用いると寸法安定性、機械的強度に優れる材料を得ることができるため、特に好ましい。またポリカーボネートも好ましく用いることができる。
【0015】
本発明において、(a)成分である熱可塑性樹脂組成物の配合量は、通常、組成物全量の40〜90重量%、好ましくは50〜80重量%とする。40重量%を下回ると、成形加工性が悪くなると共に、機械的物性の悪化、殊に脆さが目立つようになり、不適当である。一方、90重量%を超えると、所望の曲げ弾性率(30000kgf/cm2以上)が得られず、不都合である。
【0016】
(b)成分であるポリエステルエラストマーは、特開平4−33919号公報等に記載される公知化合物であり、イソフタル酸及び/又はフタル酸を主たる酸成分とし、炭素数6〜12の脂肪族α,ω−ジオールを主たるグリコール成分とするポリエステルソフトセグメント(b−1)と、芳香族ジカルボン酸を主たる酸成分とし、炭素数2〜4の脂肪族α,ω−ジオール及び/又は1,4−シクロヘキサンジメタノールを主たるグリコール成分とするポリエステルハードセグメント(b−2)とからなるブロック共重合体である。
【0017】
ポリエステルソフトセグメント(b−1)を構成する炭素数6〜12の脂肪族α,ω−ジオールとしては、特に炭素数8〜12のジオール化合物が制振性向上効果が高く好ましい。
【0018】
ポリエステルハードセグメント(b−2)に用いることのできる芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルカルボン酸等を例示できる。炭素数2〜4の脂肪族α,ω−ジオールとしては、エチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール等を例示できる。
【0019】
(b)成分であるポリエステルエラストマー中のポリエステルソフトセグメント(b−1)とポリエステルハードセグメント(b−2)の配合割合としては、特に限定されるものではないが、通常(b−1)が全体の60〜90モル%程度、好ましくは(b−1)が全体の60〜80モル%のものを用いるのがよい。(b−1)成分と(b−2)成分が上記の範囲内にあれば、組成物により一層良好な制振性及びより一層優れた機械的物性を付与することができる。
【0020】
本発明においては、(b)成分であるポリエステルエラストマーは、組成物全量の3〜20重量%、好ましくは5〜15重量%を配合する。3重量%を下回ると目的とする十分な制振性能が得られず、一方、20重量%を上回ると機械強度や熱変形温度が低下するため、不適当である。
【0021】
(b)成分であるポリエステルエラストマーは、前記のソフトセグメントとハードセグメントを構成する単独のポリエステルを、例えばチタン触媒の存在下、溶融混合してエステル交換反応させる等の方法により容易に得ることができ、また市販品をそのまま用いることもできる。
【0022】
本発明で(c)成分として用いる特定のウィスカは、プラスチックの強化材として知られているが、本発明者は、該ウィスカがプラスチックの機械的強度を向上させる際に、ウィスカ以外の繊維状強化材(例えばガラス繊維、アラミド繊維、炭素繊維等)のように、機械的強度の向上に相反して制振性能を低下させるという欠点がなく、条件によっては制振性能をも向上させ得ることを見い出した。
【0023】
本発明のウィスカは、平均繊維径が0.05〜4μm(好ましくは0.1〜3μm)、平均繊維長が5〜500μm(好ましくは7〜300μm)であり、且つアスペクト比が7以上(好ましくは10以上)のものである。斯かる平均繊維径、平均繊維長及びアスペクト比を備えている限り、従来公知のウィスカを広く使用することができるが、その好ましい具体例としては、珪酸カルシウムウィスカ(CaO・SiO2、天然に産出するワラストナイトやその分級品、表面処理品、ゾノトライト等であってもよい)、塩基性硫酸マグネシウムウィスカ(マグネシウムオキシサルフェートウィスカ)、酸化亜鉛ウィスカ(ZnO)、酸化マグネシウムウィスカ(MgO)、炭化ケイ素ウィスカ(SiC)、チタン酸カリウムウィスカ(K2O・nTiO、2≦n≦12)、ホウ酸アルミニウムウィスカ(9Al23・2B23等)、ホウ酸マグネシウムウィスカ(2MgO・B23)、チタン酸アルミン酸カリウムウィスカ、黒鉛ウィスカ等を挙げることができる。また、中心核からウィスカが成長した形態のもの、例えばテトラポット状酸化亜鉛ウィスカ等も用いることができる。
【0024】
これらのウィスカの中でも、樹脂との混練性、濡れ性、得られる組成物の制振性能、機械的強度等を考慮すると、チタン酸カリウムウィスカ、珪酸カルシウムウィスカ、テトラポット状酸化亜鉛ウィスカ等が特に好ましい。
【0025】
本発明では、これらウィスカは一種を単独で又は2種以上を混合して使用してもよい。ウィスカの配合量は、通常、組成物全量の7〜40重量%、好ましくは10〜35重量%である。7%未満では、所定の曲げ弾性率(30000kgf/cm2)を得難く、40重量%を越えて配合すると脆性が高まるため、いずれも不都合である。
【0026】
(c)成分として使用されるウィスカは、チタネート系、アミノシラン系、エポキシシラン系等のシラン系等の各種カップリング剤を用いて表面処理されたものであってもよい。
【0027】
本発明の樹脂組成物には、更に必要に応じて、ポリテトラフルオロエチレン、ポリオレフィン(例えば高密度ポリエチレンの微粉末)等の摺動性付与材、染料、顔料等の着色剤、滑剤、その他充填材、結晶核剤、熱安定剤、難燃剤、光安定剤、発泡剤、樹脂相溶化剤(特に(a)成分として2種以上の樹脂を用いる場合)等の添加剤を適宜配合してもよい。更に、本発明の効果を損なわない範囲で、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維等の繊維状強化剤を配合してもよい。
【0028】
本発明の樹脂組成物は、例えば、(a)熱可塑性樹脂及び(b)ポリエステルエラストマー(必要に応じて顔料等の添加剤をタンブラーミキサー等を用いて混合したもの)を溶融混練し、これに(c)ウィスカを添加して混練押出しペレット化する等の方法で製造することができる。
【0029】
本発明の樹脂組成物は、射出成形、押出成形、吹込成形その他の方法に従い、各種の成形体に成形され得る。
【0030】
【実施例】
以下に実施例及び比較例を挙げ、本発明を具体的に説明する。尚、以下において「部」とあるのは、重量部を意味する。
【0031】
実施例1
下記の原料を表1に示す割合(部)で混合し、得られた混合物を押出混練し、本発明の樹脂組成物のペレットを製造した。押出混練には、2軸押出機(商品名:「PCM45−30」、株式会社池貝製)を用い、シリンダー温度は280℃とした。
【0032】
変性ポリフェニレンエーテル樹脂(以下、「m−PPE」とする。);商品名:「ザイロン300H」、旭化成工業株式会社製。
【0033】
ポリエステルエラストマー1;イソフタル酸/1,6−ヘキサメチレングリコールをソフトセグメント(約70モル%)とし、テレフタル酸/テトラメチレングリコールをハードセグメント(約30モル%)とする。商品名:「ヌーベランP4110AN」、帝人株式会社製。
【0034】
チタン酸カリウムウィスカー;平均繊維径0.4μm、平均繊維長15μm、アスペクト比37.5、商品名:「ティスモD−102」、大塚化学株式会社製。
【0035】
得られた樹脂組成物を、射出成形機(商品名:「J75SSIIA」、株式会社日本製鋼所製)にてシリンダー温度280℃、射出圧力600kgf/cm2、金型温度90℃にて射出成形し、ASTM試験片を製造した。1日間、室温にて放置後、この試験片について機械的強度及び制振性能(損失係数)を調べた。
【0036】
(i)機械的強度:
曲げ強度及び曲げ弾性率をASTM D790に準じて測定した。
【0037】
(ii)制振性能(損失係数):
ASTM試験片を切削加工して長さ200mm、幅12mm、厚さ3mmの短冊状試験片を得、これを複素弾性測定装置(ブリュエル&ケア社製、デンマーク)にかけ、ISO 10112に準じて室温で片持ち梁法により損失係数を測定した。
【0038】
これらの結果を表1に併せて示す。
【0039】
比較例1
実施例1に使用した変性ポリフェニレンエーテル樹脂のみについて、実施例1と同様に試験片を製造し試験を行った。結果を表1に示す。
【0040】
比較例2
ポリエステルエラストマー1に代えてポリエステルエラストマー2(ε−カプロラクトンをソフトセグメント(50モル%)とし、テレフタル酸/テトラメチレングリコールをハードセグメント(50モル%)とするもの。商品名:「ペルプレンS1001」、東洋紡績株式会社製)を使用した以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物を製造し、実施例1と同様に試験片を製造し試験を行った。結果を表1に示す。
【0041】
【表1】
Figure 0003780385
【0042】
表1から、本発明の樹脂組成物(実施例1)は、損失係数が約0.05と大きく、曲げ弾性率約50000kgf/cm2の優れた制振性能と高い機械的強度を兼備する制振材料であることがわかる。
【0043】
比較例1によれば、ベース樹脂であるm−PPEは損失係数0.01及び曲げ弾性率約20000kgf/cm2であり、単品では制振性能及び機械的強度の両方が不十分であるが、これに本発明の構成に従ってポリエステルエラストマー1及びウィスカを配合することにより、両方の性質が顕著に向上することがわかる。また、比較例2では従来より靴底や自動車部品等によく使用されている一般的なポリエステルエラストマーを用いているが、同じポリエステルエラストマーであっても本発明に用いる特定のポリエステルエラストマーでなければ、制振性能を付与することができないことがわかる。
【0044】
実施例2〜4
チタン酸カリウムウィスカや珪酸カルシウムウィスカ(商品名:「NYGLOS I−10013、NYCO社製、米国)を表2に記載の配合割合(部)で配合した各材料を用い、実施例1と同様にして樹脂組成物のペレットを製造し、性能試験に供した。結果を表2に示す。
【0045】
比較例3
チタン酸カリウムウィスカに代えてガラス繊維を用いた他は、実施例2〜4と同様にして樹脂組成物のペレットを製造し、性能試験に供した。結果を表2に併記する。
【0046】
【表2】
Figure 0003780385
【0047】
実施例3及び実施例4の結果から、珪酸カルシウムウィスカ及び珪酸カルシウムウィスカ/チタン酸カリウムウィスカ併用系も制振性能の向上効果が大きいことがわかる。また、比較例3の結果から、本発明で用いる特定のポリエステルエラストマーを用いてもガラス繊維で補強すると組成物の制振性を著しく損なうことがわかる。
【0048】
実施例5
m−PPEに代えてポリアセタール樹脂(以下「POM」という。商品名:「ジュラコンM90−44」、ポリプラスチック株式会社製)を用い、シリンダー温度190℃で混練、射出成形する以外は、実施例1と同様にして本発明樹脂組成物のペレットを製造し、性能試験に供した。結果を表3に示す。
【0049】
比較例4及び5
ポリエステルエラストマー1に代えてポリエステルエラストマー2又はスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(以下「SIS」という。商品名:「ハイブラーVS−1」、クラレ株式会社製)を用いる以外は、実施例5と同様にして本発明樹脂組成物のペレットを製造し、性能試験に供した。結果を表3に示す。
【0050】
比較例6
チタン酸カリウムウィスカを配合しない以外は、実施例5と同様にして本発明樹脂組成物のペレットを製造し、性能試験に供した。結果を表3に示す。
【0051】
【表3】
Figure 0003780385
【0052】
実施例5の結果から、熱可塑性樹脂としてPOMを用いても、混練性良好で、制振性付与に顕著な効果が達成されることがわかる。また、比較例4の結果から、ポリエステルエラストマー2を用いた場合には、制振性の向上効果が不十分である。また、従来、制振性付与材として用いられているSISは、POMとの相溶性に乏しく、混練性が悪いため製造困難である(比較例5)。更にチタン酸カリウムウィスカを配合しない場合には、曲げ弾性率が20300kgf/cm2であり、機械的強度が不十分であることがわかる(比較例6)。

Claims (3)

  1. (a)変性ポリフェニレンエーテル及びポリアセタールから選ばれる少なくとも一種の熱可塑性樹脂40〜90重量%、
    (b)イソフタル酸及び/又はフタル酸を主たる酸成分とし、炭素数6〜12の脂肪族α,ω−ジオールを主たるグリコール成分とするポリエステルソフトセグメント(b−1)と、芳香族ジカルボン酸を主たる酸成分とし、炭素数2〜4の脂肪族α,ω−ジオール及び/又は1,4−シクロヘキサンジメタノールを主たるグリコール成分とするポリエステルハードセグメント(b−2)とからなるポリエステルエラストマー3〜20重量%並びに
    (c)平均繊維径が0.05〜4μm、平均繊維長が5〜500μmであり且つアスペクト比が7以上のウィスカ7〜40重量%
    を含有することを特徴とする制振性熱可塑性樹脂組成物。
  2. (c)成分であるウィスカが、珪酸カルシウムウィスカ、チタン酸カリウムウィスカ、塩基性硫酸マグネシウムウィスカ、酸化亜鉛ウィスカ、酸化マグネシウムウィスカ、炭化珪素ウィスカ、黒鉛ウィスカ、ホウ酸アルミニウムウィスカ及びホウ酸マグネシウムウィスカから選ばれる少なくとも一種である請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. (c)成分であるウィスカが、珪酸カルシウムウィスカ及びチタン酸カリウムウィスカから選ばれる少なくとも一種である請求項1に記載の樹脂組成物。
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