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JP3760219B2 - 油および水反発性水性組成物 - Google Patents

油および水反発性水性組成物 Download PDF

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Description

本発明は周囲条件において布およびその他の繊維含有基材を処理するための油および水反発性組成物に関し、処理された基材、およびこのような基材の処理方法に関する。
発明の背景
織布、カーペット、装飾布などの基材は使用の際に汚れて染みがつき、しばしば繰り返してクリーニングを必要とする。これらの基材を水性および油性の汚れおよび/または染みから保護するために種々の化学組成物が提案されており、特許文献においても多くのこのような組成物が記載されている。たとえば、スミスらへの米国特許第5,350,795号には、テキスタイルなどの処理のための含フッ素組成物に関する特許文献の部分的な目録および議論が含まれている。この文献が示すように、染みに対する対抗性を増し、クリーニングを容易にするために種々の基材を処理する場合、含フッ素化合物が好適に用いられてきた。
含フッ素化合物は広範囲の用途を有するけれども、一般に大量の有機溶媒を含ませることを必要とし、これは望ましくない。水性の含フッ素組成物(たとえば、大量の有機溶媒を含まないもの)の使用は許容されうるが、このような水性組成物は基材に組成物を塗布する工程において、処理後の基材の加熱のような追加の工程を行うことを一般に必要とすることから、あまり望ましくない。これらの事実に鑑み、大量の有機溶媒を必要とせず、周囲条件において基材に塗布し乾燥することにより油および水反発性を付与できる油および水反発性含フッ素組成物を提供することが望まれている。
処理された基材の油および水反発特性の評価において、異なる条件下で基材が効果的に水および油を反発する程度を測定するためにある種の知られた試験を用いる。与えられた組成物について、数種の異なる基材(たとえば、異なる織物の種類)を用いて同一の試験を行い、特定の材料を防護する際にその組成物が効果を示す程度を完全に評定する。このような評定の結果については、幾つかの上述の試験により少なくとも好ましいか許容しうる試験結果を提供する幾つかの含フッ素組成物は知られているけれども、有機溶媒を実質的に含まず、改良された油および水反発性を提供する組成物は当業界で知られていない。したがって、大量の有機溶媒を用いないで処方でき、改良された油および水反発性を周囲条件において提供しうる(たとえば、この組成物はさらに加熱することなく室温で塗布できる。)繊維含有基材の処理に適する組成物を提供することが望まれている。
発明の要旨
本発明は、綿、ナイロン、ポリエステル、ポリオレフィン、アクリル、アセテート、革またはこれらのブレンドを含む布およびテキスタイル繊維、のような種々の繊維含有基材、およびアパレル、装飾布およびカーペットのような材料に広範囲の油および水反発性を付与するために塗布するのに適する含フッ素組成物を提供する。本発明の組成物は水性処方であり、熱処理なしで基材に塗布し乾燥できる。すなわち、周囲条件において使用できる。出願人は、そのポリマー中に組み込まれた重合性カチオン性乳化剤を有するある種の含フッ素アクリレートポリマーがポリウレタン含有ブレンドとブレンドすることができ、改良された油および水反発性を示す繊維保護組成物の群を提供することを見出だした。
一局面において、本発明は改良された油および水反発性をそれらに付与する繊維含有基材を処理するための組成物を提供し、この組成物は:
(a)側枝状パーフルオロアルキル基を有するポリアルコキシル化ポリウレタンであって、該ポリアルコキシル化ポリウレタンが、脂肪族もしくは芳香族のトリ−もしくはより高位のイソシアネート、フッ素化アルコール、アミン、またはメルカプタン、およびポリ(オキシアルキレン)ジオールもしくはジチオールの反応生成物を包含するもの;および
(b)フッ素化アクリレートもしくはメタクリレートモノマー、少なくとも1種のアルキルアクリレートもしくはメタクリレートモノマー、および4級アミン界面活性剤を含む重合性カチオン性乳化剤の反応生成物を包含する含フッ素アクリレートポリマー;
を含有する。
好ましくは、この組成物は(c)フッ素化アクリレートもしくはメタクリレートモノマー、ポリアルキレングリコールアクリレートもしくはメタクリレート、およびポリアルキレングリコールジアクリレートもしくはジメタクリレートの反応生成物を包含するアルキレングリコールフルオロアクリレートポリマーを含有する。要すれば、(d)含フッ素アジペートエステルが本発明の組成物に含有されうる。上記成分は、(a):(b)、または(a)+(c):(b)、または(a)+(c)+(d):(b)の重量比で25:1〜1:25、および好ましくは1:1の量でともにブレンドされる。
含フッ素アクリレートポリマーは、式
Figure 0003760219
[式中、Rfはフルオロ脂肪族ラジカルであり、
Qは有機連結基であり、
bおよびRb'は、同一かまたは異なってよく、そしてHおよび1〜4個の炭素原子を有する直鎖もしくは分岐鎖炭化水素、約3〜約12個の成員の炭素環を一緒に形成する基、およびこれらの混合物からなる群から選択されるものであり、
d、Rd'、Rd″、Rd″'は同一または異なってよく、Hまたは−CH3からなる群から選択されるものであり、
a、Ra'、Ra″は同一または異なってよく、1〜18個の炭素原子を有するアルキル基からなる群から選択されるものであり、
cは少なくとも1個、一般に4〜30個、そして好ましくは8〜20個の炭素原子を有する飽和脂肪族(直鎖または分岐鎖)または環状アルキル、または環状および脂肪族アルキルの組み合わせであり、
Zは、クロリド、ブロミド、イオダイド、スルホネート、アルキルスルホネート、ホスフェートおよびこれらの混合物からなる群から選択されるアニオンであり、
n1、n2、およびn3は独立して10〜70の範囲であり、そして
n4は、少なくとも1、そして一般に1〜6の範囲の数である。]
で示される。
好ましくは、本発明の組成物は少量の有機溶媒を含む水性エマルジョンである。上述の成分に加えて、この組成物はpH調節剤および腐食防止剤を含みうる。本発明の水性組成物は、たとえば、イソブタンのような適当なエアロゾルプロペラントを含ませることによりエアロゾル形態において提供されうる。
本発明の説明において、ここに定義する意味を有するように理解される幾つかの用語を用いる。「周囲条件」とは、追加の熱処理および/または乾燥装置を用いない室温および湿度を広く言う。「繊維含有基材」または「基材」とは布、テキスタイルファイバーまたはフィラメント、綿、ポリエステル、ポレオレフィン、ナイロン、アクリル、アセテート、革およびこれらのブレンドから最終製品に作製された布、および仕上げられた衣料品、装飾された調度品およびカーペットなどを言う。「重合性乳化剤」とは、乳化重合において、同時にモノマー性反応物および安定剤として働く四級化有機塩の群を言う。特に断らない限り、「安定剤」、「乳化剤」および「界面活性剤」は同意であり、互換して用いる。アクリレートおよびメタクリレート化合物の説明において、「(メタ)アクリレート」との用語は、同じ有効な種としてアクリレートおよびメタクリレートを両方指すことを意味する。
他の局面では、本発明は、基材を本発明の組成物で処理し、処理された基材を乾燥することを包含する油および水反発性を提供するために基材を処理するための方法を提供する。さらに他の局面では、本発明は、本発明の組成物で処理された油および水反発性を有する基材をも提供する。
本発明のより詳細は、好ましい実施態様の詳細な説明、および添付の請求の範囲を含む残りの開示を考慮することにより当業者により明確に理解されうる。
好ましい実施態様の詳細な説明
本発明の含フッ素組成物は水性ブレンドであり、種々の基材に周囲条件で塗布することができ、以下に説明するように広範囲の油および水反発性を提供する。本発明の好ましい実施態様を説明するに当たり、以下に示すように、組成物中の個々の成分を別々に議論および説明する。
アルキレングリコール含フッ素アクリレートポリマー
本発明の組成物は、フッ素化アクリレートもしくはメタクリレートモノマー、ポリアルキレングリコールアクリレートもしくはメタクリレートモノマーおよびポリアルキレングリコールジアクリレートもしくはジメタクリレートモノマーの反応生成物を含むアルキレングリコール含フッ素アクリレートポリマー(または「アルキレングリコールフルオロアクリレート」)を含有しうる。アルキレングリコールフルオロアクリレートは、エアロゾルブレンドを処方する際に組成物中に加えられる少量の融着溶媒(coalescent solevent)の存在下、およびとくに腐食防止剤の存在下において組成物の安定性を増大させるために、本発明のより好ましい実施態様において含有される。また、アルキレングリコールフルオロアクリレートは基材が本発明の組成物で濡れるのを補助する。本発明で有用なフルオロアクリレートポリマーは、たとえば、米国特許第5,350,795号(スミスら)、同第3,787,351号(オルソンら)および同第4,795,793号(アミモトら)に記載されており、これらをすべてここに参照として挙げる。
好ましいアルキレングリコールフルオロアクリレートは、式
Figure 0003760219
[式中、Rfはフルオロ脂肪族ラジカルであり、R3は、HまたはCH3であり、R4は2〜4個の炭素原子を有するアルキレン基であり、Qは有機連結基であり、そしてxは少なくとも5、一般に10〜75そして100であってもよい整数である。]
で示される無作為に配列された繰り返し単位を有する。
フルオロ脂肪族基(Rf)は安定、不活性、非極性であり、好ましくは疎油性および疎水性の両方である飽和一価部分である。アルキレングリコールフルオロアクリレートは、好ましくは2〜約25個のRf基を有し、フッ素がRf基の必須成分であり、このオリゴマーの合計重量を基準にして、好ましくは約5%〜約30%、より好ましくは約8%〜約20重量%のフッ素を含有する。好ましくは、Rfは少なくとも約3個の炭素原子、より好ましくは3〜約25個の炭素原子、そして最も好ましくは約6〜約12個の炭素原子を有する。Rfは直鎖、分岐鎖または環状のフッ素化アルキル基またはこれらの組み合わせ、またはこれらの組み合わせと共に直鎖、分岐鎖または環状のアルキル基を含みうる。好ましくは、Rfは重合性オレフィン性不飽和を含まず、そして必要に応じて、酸素、二価または六価硫黄、または窒素のような連結へテロ原子を含みうる。好ましくは、それぞれのRfは約40重量%〜約78重量%のフッ素、より好ましくは約50重量%〜約78重量%のフッ素を含有する。Rf基の末端部分は完全にフッ素化された末端基を有する。この末端基は、好ましくは少なくとも7個のフッ素原子を有する、すなわち、CF3CF2CF2−、(CF3)2CF−、−CF2SF5などである。もっとも好ましくは、Rfはパーフッ素化脂肪族基、すなわち式Cn2n+1である。
fで示されるフルオロ脂肪族基はQで示される連結基によりエステル基に連結される。連結基Qは共有結合、ヘテロ原子、たとえば、OまたはS、または有機部分でありうる。好ましくは、Qは1〜約20個の炭素原子を含み、必要に応じて酸素、窒素または硫黄含有基またはそれらの組み合わせを含み、そして好ましくは実質的にフリーラジカル重合を阻害する官能基(たとえば、重合性オレフィン性二重結合、チオール、クミル水素のような容易に引き抜かれる水素原子、および当業者に知られたこのような官能性基)を含まない有機部分である。連結基Qに適する構造の例には、直鎖、分岐鎖、または環状アルキレン、アリーレン、アラルキレン、オキシ、オキソ、チオ、スルホニル、スルフィニル、イミノ、スルホンアミド、カルボキシアミド、カルボニルオキシ、ウレタニレン、ウレイレン、およびスルホンアミドアルキレンのようなこれらの組み合わせである。好ましい連結基Qは調製および市場における入手の容易性により選択されうる。好ましい有機Q基の部分的なリストを以下に示す。
このリストにおいて、それぞれkは独立して1〜約20の整数であり、gは0〜約10の整数であり、hは1〜約20の整数であり、R'は水素、フェニルまたは1〜約4個の炭素原子を有するアルキルであり、そしてR″は1〜約20個の炭素原子を有するアルキルである。
-SO2NR'(CH2)k-
-CONR'(CH2)k-
-(CH2)kO(O)C-
-CH2CH(OH)CH2-
-CH2CH(OR")CH2-
-(CH2)kC(O)-
-(CH2)kSC(O)-
-(CH2)kO(CH2)k-
-(CH2)kS(CH2)k-
-(CH2)k(OCH2CH2)k-
-CH2)kSO2(CH2)k-
-SO2NR(CH2)kO(CH2CH2)k-
-(CH2)kSO2NR(CH2)k-
-(CH2)kSO2-
-SO2NR'(CH2)k-
-OC64CH2-
Figure 0003760219
-(CH2)kO(CH2CH2O)gCH2CH2-
Figure 0003760219
-(CH2)kO((O)C(CH2)6O)gC(O)(CH2)6-
-(CH2)kO((O)C(CH2)6NH)gC(O)(CH2)6NHC(O)-
-C(O)O(CH2)2OC(O)NH(CH2)2-
好ましくは、連結基Rf、Qはアルキレンまたはスルホンアミド、またはスルホンアミドアルキレンである。
(OR4)xで示されるポリ(オキシアルキレン)基において、R4は、−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、−CH(CH3)CH2−、および−CH(CH3)CH(CH3)−のような2〜4個の炭素原子をアルキレン基である。ポリ(オキシアルキレン)におけるオキシアルキレン単位はポリ(オキシプロピレン)のような同一物でもよく、直鎖もしくは分岐鎖または無作為に分散されたオキシエチレンおよびオキシプロピレン単位またはオキシエチレン単位のブロックおよびオキシプロピレン単位のブロックの直鎖または分岐鎖にのような混合物でもよい。ポリ(オキシアルキレン)鎖は一種以上のカテナリー連結により中断されるか、またはこれを含んでよい。しかしながら、このような連結は活性水素含む反応性官能基を含まず、このような連結基がポリ(オキシアルキレン)鎖の溶解性付与特性を実質的に変更しないことが好ましい。本出願において用いる「活性水素」と言う用語は、フリーラジカル重合中に連鎖移動または連鎖終了に導く水素原子(アミド水素原子を除く)を言う。カテナリー連結が3以上の価数を有する場合、それらはオキシアルキレン単位の分岐鎖を得るための手段を提供する。
オリゴマーにおけるポリ(オキシアルキレン)ラジカルは同一または異なってよく、それらは側枝状であってよい。また、ポリ(オキシアルキレン)ラジカルの分子量は、所望の溶解性を得るために、約500〜5000もしくはそれ以上、すなわち、100,000以上、好ましくは2000〜4000でありうる。
アルキレングリコールフルオロアクリレートポリマーは、たとえば、フルオロ脂肪族ラジカル含有アクリレートとポリ(オキシアルキレン)モノアクリレート、ジアクリレートまたはそれらの混合物とのフリーラジカル開始共重合により調製されうる。アルキレングリコールフルオロアクリレートポリマーの分子量は開始剤の濃度および活性、モノマーの濃度および温度を制御すること、およびチオール、たとえばn−オクチルメルカプタンのような連鎖移動剤により調節されうる。上述の調製において説明されるようなフルオロ脂肪族アクリレートは当業者に知られている(たとえば、米国特許第2,803,615号、同第2,642,416号、同第2,826,564号、同第3,102,103号、同第3,282,905号および同第3,304,278号を参照のこと)。上記調製において用いるポリ(オキシアルキレン)アクリレート、およびこのような目的のために有用な他のアクリレートは「プルロニック(PLURONIC)」(パーシパニー(Parsipanny)、ニュージャージー(New Jersey)のBASF社より得られる)、「カーボワックス(CARBOWAX)」および「トリトン(TRITON)」(ユニオン・カーバイド社(Union Carbide Corp)より得られる)の商標で販売されているもののような市販のヒドロキシおよびアルコキシポリ(オキシアルキレン)材料から、このようなヒドロキシ材料を知られた方法でアクリル酸、メタクリル酸、アクリロイルクロリド、または無水アクリル酸と反応させることにより得られる。
たとえば、対応するポリ(オキシアルキレン)含有熱エチレン性不飽和コモノマーと共重合することによる本発明のポリマーの調製のために有用なその他のフルオロ脂肪族ラジカル含有末端エチレン性不飽和モノマーは、当業者に知られている(たとえば、米国特許第2,592,069号、同第2,995,542号、同第3,078,245号、同第3,081,274号、同第3,291,843号および同第3,325,163号、および米国特許第3,574,791号に記載のフルオロ脂肪族ラジカル含有構造を提供するのに適するエチレン性不飽和材料)。また、アルキレングリコール含フッ素アクリレートポリマーは、アルキルアクリレート、ビニリデンクロリドおよびn−メチロールアクリルアミドのようなその他のモノマーから誘導された単位を含有してもよい。
好ましいポリエトキシル化アルキレングリコールフルオロアクリレートは、
(a) C817SO2N(CH3)C24OCOCH=CH2
(b) CH2=C(CH3)COO(CH2CH2O)76H、及び
(c) CH2=C(CH3)COO(CH2CH2O)76COC(CH3)=CH2
のポリオキシエチレンターポリマーである。好ましくは、1:1の重量比のa:(b+c)および3:1の重量比のb:cのものである。
ポリアルコキシル化ポリウレタン
本発明の組成物はポリアルコキシル化ポリウレタン(以降は「ポリウレタン」)、好ましくは側枝状パーフルオロアルキル基を有し、脂肪族トリ−またはより高位のイソシアネート、フッ素化アルコール、アミンまたはメルカプタン、およびポリ(オキシアルキレン)ジオールまたはジオールの反応生成物を包含するものを含有する。本発明の組成物で有用なウレタンは上述の米国特許第5,350,795号(スミスら)に記載のものと同様であり、以下の式に示されるものである。
Figure 0003760219
式中、
fはフルオロ脂肪族ラジカルであり、
hは非フッ素化炭化水素ラジカルであり、
Qは有機連結基であり、
Aはトリ−またはより高位のイソシアネートの残基、すなわち、残基とはトリ−またはより高位のイソシアネートから反応した−NCO基を除いた部分であり、
(R1)yはポリ(オキシアルキレン)部分(R1は2〜6個の炭素原子を有するオキシアルキレン基、また2〜6個の炭素原子を有する環状エーテルまたはエステル部分であり、そしてyは約10〜50の数である。)であり、
XはO、SまたはOもしくはSで終了する連結基(たとえば、−CH2CH2O)であり、
2はトリ−またはより高位のイソシアネートの残基であって、このトリ−またはより高位のイソシアネートの2個のイソシアネート基は表示されたウレタン基を形成し、他のイソシアネート基は反応して側枝状−QRfまたは−QRh基を形成するものであり、
sは少なくとも1であって3以上でもありうる数であり、
zは0または約4までの数であり、
s+zは約4以上の数であり、そして
tは少なくとも約10、好ましくは15〜35の数である。
一般に、ポリアルコキシル化ポリウレタンは少なくとも約40,000、好ましくは約65,000〜250,000の重量平均分子量を有する。
上に表示した好ましいポリウレタンにおいて、複数の同一または異なってもよいRfラジカルが存在する。また、このことは複数のQ、A、R1およびR2基にも当てはまる。一般に、ポリアルコキシル化ポリウレタンは約5〜40重量%、好ましくは約10〜30重量%の炭素結合フッ素を含有する。フッ素含有量が約10重量%を下回る場合は、実用的でない大量のポリマーが一般に必要とされる。他方フッ素含有量が約35重量%を上回ると、本発明の組成物に効果的に用いるには一般にポリマーの溶解性が低すぎるという結果になる。
必要に応じて、非フッ素化炭化水素基Rhが上に示されたポリウレタン中に含有される。好ましい実施態様では、zは0である(たとえば、ポリウレタンはRh基を含まない。)。Rhは直鎖、分岐鎖または環状アルキルでありうる。Rhは、好ましくは重合性オレフィン性不飽和を含まず、必要に応じて酸素、二価もしくは六価硫黄または窒素のようなカテナリーヘテロ原子を含みうる。非フッ素化炭化水素基は、必要に応じて、エポキシドまたはアジリジン官能性を含みうる。好ましくは、非フッ素化炭化水素基は約1〜36個、より好ましくは10〜24個の炭素原子を含む。
1 yで示されるポリ(オキシアルキレン)ラジカルにおいて、R1は、−OCH2CH2−、−OCH2CH2CH2−、−OCH(CH3)CH2−、および−OCH(CH3)CH(CH3)−のような2〜4個の炭素原子を有するオキシアルキレン基である。ポリ(オキシアルキレン)におけるオキシアルキレン単位は、ポリ(オキシプロピレン)のように同一でもよく、または直鎖または分岐鎖の混合物、または無作為に分散されたオキシエチレンおよびオキシプロピレン単位またはオキシエチレン単位のブロックおよびオキシプロピレン単位のブロックの直鎖または分岐鎖のように異なるものであってもよい。ポリ(オキシアルキレン)鎖は分岐鎖またはオキシアルキレン単位を得るための手段を提供する3以上の価数を有しうる1以上のカテナリー連結により中断されるか、またはこれらを含んでもよい。ポリ(オキシアルキレン)ラジカルの分子量は約750〜2000、好ましくは約900〜1750である。
トリ−またはより高位のイソシアネートの残渣であるR2は、ニューヨーク、ニューヨークのファーベンファブリケン・バイエル(Bayer)AGより得られる「デスモデュ(DESMODUR)」N−100、「デスモデュ」N−3200および「デスモデュ」N−3300または「ボラネート(VORANATE)」M220(ミッドランド、ミシガンのダウ化学社より得られる)の商標で得られるもののようなポリ芳香族ポリイソシアネート(「パピ(Papi)」)のようなイソシアネート化合物から調製されうる。
本発明で用いるフルオロ脂肪族ラジカル含有オキシアルキルウレタンは、縮合ホモ重合、または溶液、懸濁液を用いる共重合、または塊重合技術のような知られた方法により調製されうる(たとえば、「Preparative Methods of Polymer Chemistry」、ソーレンソン(Sorenson)およびキャンベル(Campbell)、第2版、インターサイエンス出版、1968年、を参照のこと)。その他の含フッ素ウレタンも、当業者に知られているように、本発明の組成物に含まれうる。有用な含フッ素オキシアルキレンの詳細な説明は、たとえば、米国特許第3,787,351号および同第4,289,892号に記載されている。
含フッ素アクリレートポリマーおよび重合性乳化剤
本発明の組成物はその中に組み込まれた共重合性界面活性剤を有する含フッ素アクリレートポリマーをさらに含有する。好ましくは、含フッ素アクリレートポリマーはフッ素化(メタ)アクリレートモノマー;少なくとも1種のアルキル(メタ)アクリレートモノマー;および4級アミン界面活性剤を含む重合性カチオン性乳化剤の重合反応生成物を包含する。好ましい含フッ素アクリレートポリマーは以下の式に示されるものである。
Figure 0003760219
式中、
fは上述のフルオロ脂肪族ラジカルであり、
Qは上述の有機連結基であり、
bおよびRb'は同一でも異なってもよく、Hおよび1〜4個の炭素原子を有する直鎖もしくは分岐鎖炭化水素、約3〜約12個の成員の炭素環を一緒に形成する基、およびこれらの混合物からなる群から選択され、
d、Rd'、Rd″、Rd″'は同一または異なってよく、Hまたは−CH3からなる群から選択され、
a、Ra'、Ra″は同一または異なってよく、1〜18個の炭素原子を有するアルキル基からなる群から選択され、
cは少なくとも1個、そして一般に4〜30個、そして好ましくは8〜20個の炭素原子を有する飽和脂肪族(直鎖または分岐鎖)または環状アルキル、または環状および脂肪族アルキルの組み合わせであり、
Zはクロリド、ブロミド、イオダイド、スルホネート、アルキルスルホネート、ホスフェートおよびこれらの組み合わせからなる群から選択されるアニオンであり、
n1、n2およびn3は独立して10〜70の範囲の数であり、そして
n4は少なくとも1、そして一般に1〜6の範囲の数である。
上述のように、Rd、Rd'、Rd″、Rd″'は同一または異なってよく、これらは、Hまたは−CH3からなる群から選択される。したがって、アクリレートおよびメタクリレート種は上記含フッ素アクリレートポリマーにおけるモノマーとして用いるのに等しく好ましい。本発明で有用な好ましいフッ素化(メタ)アクリレートモノマーは、N−メチルパーフルオロオクチルスルホンアミドエチル(メタ)アクリレート、N−エチルパーフルオロオクチルスルホンアミドエチル(メタ)アクリレートなどからなる群から選択されるもの等である。もっとも好ましくは、フッ素化(メタ)アクリレートモノマーはN−メチルパーフルオロオクチルスルホンアミドエチルアクリレートである。最終的なコポリマー中に存在する重合性種の合計において、フッ素化(メタ)アクリレートモノマーは約15〜約40モル%、より好ましくは20〜30モル%を占める。
含フッ素アクリレートポリマーは少なくとも1種のアルキル(メタ)アクリレートモノマーから調製される。好ましくは、2種のアルキル(メタ)アクリレートモノマーが上記ポリマーの調製において用いられる。好ましいアルキル(メタ)アクリレートモノマーはアクリル酸またはメタクリル酸のアルキルエステルであり、その場合、アルキル基RaまたはRa'は、独立して、直鎖、分岐鎖、環状または多環状でありうるC1〜C18アルキルの群から独立して選択される。好ましいアルキル(メタ)アクリレートは、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、イソオクチルアクリレート、イソデシルアクリレート、オクタデシルアクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレートおよびこれらの混合物からなる群から選択される。より好ましくは、アルキル(メタ)アクリレートモノマーはアルキルアクリレートおよびアルキルメタクリレートを、もっとも好ましくはn−ブチルアクリレートおよびn−ブチルメタクリレートを包含する。
重合性カチオン性乳化剤は、含フッ素アクリレートポリマーを合成するために用いる1種以上のモノマーと共にフリーラジカル重合反応中へ入ることができる4級アミン界面活性剤を包含する。もっとも好ましくは、この界面活性剤はフリーラジカル重合反応中に入ることができる状態の炭素二重結合を少なくとも1つ含有する(たとえば、この二重結合は立体的にも電気的にも障害がない)。
より好ましくは、共重合性カチオン性乳化剤は以下の式で示すアルキルアクリレートの4級アンモニウム塩である。
Figure 0003760219
式中、Ra、Rb、Rb'、Rc、Rd″'およびZ'は上記と同意義である。
もっとも好ましくは、カチオン性共重合性乳化剤はN,N−ジメチルアミノエチルメタクリレートおよび約4〜約30個の炭素原子、およびより好ましくは約8〜約20個の炭素原子の炭素鎖長さを有するアルキルハライドの反応生成物を包含する。好ましいアルキルハライドはヘキサデシルブロミドである。これは市販されており、乳化ポリマーを作製するのに容易だからである。その他の上記式の4級塩は米国特許証第3,780,092号、同第3,928,423号、同第3,936,492号および同第4,001,259号に記載されており、この記載をここに参照として挙げる。カチオン性共重合性乳化剤は、含フッ素アクリレートポリマー中に存在する他のモノマーの合計重量を基準として好ましくは約0.5%〜約10%、もっとも好ましくは約2〜約6%を占める。
4級アンモニウム塩は、まずN,N−ジメチルアミノエチルメタクリレートおよびアルキルハライドをここにおける一般的調製操作Aにしたがって反応させることにより調製されうる。ついで、乳化剤および他のモノマーが乳化重合される。水、フッ素化モノマー、アルキル(メタ)アクリレートモノマーおよび界面活性剤が昇温(たとえば、55〜70℃)において知られた方法により均質化される。ついで、エマルジョンは窒素雰囲気下で適当な水溶性フリーラジカル開始剤で処理される。好ましくは、この開始剤はエマルジョン中のモノマーの合計重量を基準として約0.05〜2重量%、好ましくは0.1〜0.5重量%の開始剤濃度を提供する量でエマルジョンに添加される。好ましい開始剤の選択は当業者は適宜行いうる。好ましい開始剤には、2,2'−アゾビス−(2−シアノプロパン−1−スルホネート)、2,2'−アゾビス−(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロリド、α,α−アゾビス−ブチラミジニウムクロリド、およびアゾビス−(N,N'−ジメチレンイソブチラミジン)および強酸とのその塩、およびそれらの混合物が含まれる。好ましい水溶性開始剤は、リッチモンド、バージニアのWako Chemicals USAより「V−50」の商品名で得られる2,2'−アゾビス−(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロリドである。得られる重合性エマルジョンは、以下にさらに説明する本発明の組成物における他の成分と共にポリマーをブレンドする前に水で希釈されうる。
含フッ素エステル
必要に応じて、含フッ素エステルが本発明の組成物に含有されうる。本発明の組成物に有用なエステルは上記米国特許第5,350,795号に記載のものと同様である。これらのエステルは、たとえば処理された織物が研摩された後にも高いレベルの反発性を維持するのを助けるために組成物中に含有される。本発明の組成物中にエステルが無い場合は、処理された基材は研摩される条件を被った後には若干低減された反発性を示しうるけれども、ここに説明するように、この組成物は基材を処理するのに未だ有効である。本発明において有用な含フッ素エステルはパーフルオロアルキル脂肪族アルコールもしくはアルコールの混合物と置換基を有してよく、3〜30個の炭素原子を有するモノ−またはポリカルボン酸とを反応させることにより形成されうる。必要に応じて、パーフルオロアルキル脂肪族アルコールおよび炭化水素アルコールの混合物はポリカルボン酸へエステル化されうる。このようなエステルは、たとえば、米国特許第4,029,585号(デトレ(Dettre)ら)に記載されている。
とくに好ましい含フッ素エステルは以下の式で示される含フッ素アジペートエステルである。
{RfQ[OCH2CH(CH2Cl)]n2CCH2CH2−}-2
式中、RfおよびQは上記と同意義であり、nは約1〜5、好ましくは1〜3の数である。
含フッ素アジペートエステルは前駆体フルオロ脂肪酸ラジカル−および塩素−含有アルコールとアジピン酸とを反応させることにより調製される。もっとも好ましいエステルは以下の式に示されるものである。
Figure 0003760219
アルコール前駆体を調製する方法は、エピクロロヒドリンとフルオロ脂肪酸ラジカル含有アルコールとの反応による。この調製に用いうる容易に入手可能なアルコールは以下の式に示されるものである。
Figure 0003760219
式中、
fおよびQは上記と同意義であり、
5は水素または低級アルキルであり、そして
6は水素、低級アルキル、または6〜12炭素のアリールであり、そしてR5およびR6は共に結合して環状構造、ヒドロキシルを支持する炭素原子を含む環状構造、芳香族または脂肪族を形成しうる。
フルオロ脂肪族ラジカル含有アルコールが対応するフルオロ脂肪族アルコールを調製するためにエピクロロヒドリンと反応させられる場合は、後者は、以下の式で示される。
Figure 0003760219
式中、Rf、Q、R1およびR2は上記と同意義であり、pは1〜5の整数である。
対応するフルオロ脂肪族ラジカルおよび塩素含有アルコールを作製するために用いうるエポキシ反応性水素原子を有するフルオロ脂肪族化合物の代表的な種類は、たとえば、米国特許第4,043,823号(Loudas)および米国特許第4,289,892号(Soch)に記載されているものである。
好ましい含フッ素アジペートエステルは米国特許第4,264,485号(Patel)に記載されており、これをここに参照として挙げる。
好ましい組成物
本発明の組成物は上述の成分のブレンドを含有し、このようなブレンドの調製はここにおける実施例中の一般的調製操作に詳細に記載されている。一般に、本発明の組成物は第1および第2の主要成分のブレンドを含有し、第1主要成分はポリアルコキシル化ポリウレタンを、好ましくはポリアルキレングリコール含フッ素アクリレートコポリマーと共に含有し、そして必要に応じて含フッ素アジペートエステルを含有する。このことはすべて上述した。第2の主要成分は、これも上述したように、含フッ素アクリレートポリマーを重合性カチオン性乳化剤と共に含有する。
第1主要成分に関して、水性エマルジョン中のポリウレタンは単独で用いることでき、ここにおいて以下の一般的調製操作Bにより調製されうる(たとえば、固形分約15%)。その場合、モノマーおよび置換基は上述の条件にしたがって変更してよい。アルキレングリコールフルオロアクリレートは、モノマーおよび置換基は上述の条件にしたがって変更させて一般的調製操作Cにより調製することができる。アルキレングリコールフルオロアクリレートはポリウレタンとブレンドされて約3:2のポリウレタン:アルキレングリコールフルオロアクリレートの重量比を提供する。任意のアジペートエステルが第1主要成分に含まれる場合は、ポリウレタン、アルキレングリコールフルオロアクリレートおよびそのエステルを脱イオン水中にブレンドし、撹拌して混合させ、過剰の溶媒を混合物から除去することにより、好ましくは固形分が水中に約5%〜約20%、より好ましくは10%〜16%のブレンドを与える。好ましくは、ポリウレタンは約50%〜90%、より好ましくは約50%の重量%において第1成分中に存在する。アルキレングリコールフルオロアクリレートは10%〜50%、もっとも好ましくは約33%の重量%において存在しうる。任意のアジペートエステルは、一般に10%〜20%、もっとも好ましくは約17%の重量%において存在する。
第2主要成分に関して、含フッ素アクリレートポリマーは水性エマルジョンとして調製でき、これは一般に以下の一般的調製操作Aにより調製される。その際に、モノマーおよび置換基はここで述べる一般的な条件にしたがって変更してよい。2種類の主要成分を脱イオン水中でブレンドすることにより、約3重量%の好ましい固形分含有量および約25:1および1:25、好ましくは9:1〜1:9の範囲の2成分間の固形分重量比を達成する。より好ましくは、この2種類の主要成分は最終組成物中約1:1の固形分重量比を達成するようにブレンドされる。
布の湿潤性を増大させ、組成物の安定性を増大させ、そして処理基材上に残渣が残る可能性を低くするために少量の融着溶媒、および少量のその他の溶媒(たとえば、アルコール)を、添加することができる。イソブタンなどのようなエアロゾルプロペラントを用いてこの組成物をエアロゾル形態に充填することもできる。同様に、このような製品の充填に通常用いられるスチール缶の内部の腐食を防止するためにこのようなエアロゾル製品の中に知られた腐食防止剤を好ましく含めることができる。
好ましい融着溶媒には、ジプロピレングリコールモノn−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノn−プロピルエーテル、これらのエステルおよびこれらの混合物のようなアルキレングリコールエーテルが包含される。この組成物中における好ましい固形分濃度は約3%と考えられる。融着溶媒は組成物中に約2%〜10%、好ましくは約4%の合計重量%において存在する。組成物の安定性を補助し、凍結を防止するために少量のエチルアルコールまたはイソプロパノールのようなアルキロールを追加の溶媒として添加できる。好ましくは、アルコールは約0.5%〜3%、より好ましくは1%の最終組成物中の重量%において存在する。適当な溶媒の選択およびそれらの組成物中における相対的な濃度は当業者に周知の範囲である。好ましい腐食防止剤には、モルホリン、アンモニウムヒドロキシド(30%)、ナトリウムニトライト、アルキルアミンおよびこれらの組み合わせが含まれる。腐食防止剤の濃度は、組成物の固形分濃度が約3%であると考えて、典型的には1重量%未満、より好ましくは約0.5〜1.0%である。
上述のエアロゾル処方にpH調整剤を添加することにより速壊性フォーム組成物を処方することができる。フォーム製品は、使用者がその組成物を塗布した箇所を容易に視認することができるようにし、そのことにより組成物の塗り過ぎおよび乾燥時間の増加を防止可能とするために望ましい。
また、防汚剤を本発明の組成物に添加させうる。このような試薬は固体、非粘着性水溶性または水分散性であり、組成物が乾燥した場合に、基材を非粘着性および耐汚性とする材料として定義できる。本発明の組成物中に防汚剤を含めるかどうかは任意である。
ここに記載の組成物は広範囲の繊維含有基材に塗布することができる。このような基材には、綿、ポリエステル、ポレオレフィン、ナイロン、アクリル、アセテートまたはこれらの組み合わせから作製されたテキスタイル繊維(またはフィラメント)および布、(最終製品に作製された布を含む。)、および革、完成した衣料品、布張りされた家具および敷かれたカーペットなどが含まれる。フィラメントまたは繊維が集合した状態と同様に、個々の繊維またはフィラメントも本発明の組成物で処理できる(たとえば、織布またはニット布と同様、ヤーン、トウ、ウェブ)。これらの基材はフルオロ化学品を繊維および布に塗布するのに通常用いられる知られた技術を用いて組成物をそれらに塗布することにより本発明の組成物で処理されうる。これらの組成物はアパレルおよび装飾された家具のような仕上げられた製品に熱硬化の必要なく塗布することができ、大量の有機溶媒を含ませることなく優れた油および水反発性を提供する。これらの組成物を塗布するための好ましい塗布技術には、たとえば、スプレー、刷毛塗り、浸漬または泡形成が含まれる。基材に塗布される組成物の量は、典型的には、繊維または布の重量を基準として約0.5〜6固形分重量%、より好ましくは1〜4固形分重量%である。
試験法
以下に説明する実施例において、処理後の基材は以下の試験法により油および水反発性を試験された。
油反発性
処理後の基材の油反発性はテキスタイルケミストおよびカラーリストの米国協会(AATCC)試験法第118−1966により測定される。この試験は試験される基材の油性ステイン耐性の相対的な値を提供する。異なる試験液の滴を基材上に静かに置き、30秒間放置した。ついでこの滴をティシュペーパーで吸い取るか拭うことにより基材から除去し、基材に濡れた後があるかどうか観察した。8種類の耐油試験液を用いた。この内、第1液(「ヌジョール」ミネラル油)はもっとも反発が容易であり、第8液(n−ヘプタン)はもっとも困難である。種々の試験液を以下の表1に示す。基材は系統的な方法で試験し、その際、1つの液体が30秒後に基材を濡らすかどうか試験しながら第1液からその他の液へ進行した。油反発性は、基材を濡らさなかったもっとも高い番数の液体の値により評価した。詳細な比較のためにそれぞれの液体の多数の滴を試験し、すべての番号およびフラクションを報告した。一般に、5以上の油反発性評価が望ましい。
表1−AATCC TM−118−1966
油反発性評価 試験液
8 n−ヘプタン
7 n−オクタン
6 n−デカン
5 n−ドデカン
4 n−テトラデカン
3 n−ヘキサデカン
2 n−ヘキサデカン/ヌジョールの35/65混合物
1 ヌジョール(ミネラル油)
研摩油反発性
研摩油反発性も基材の油性ステイン耐性の相対値で提供される。しかしながら、この方法では、まず処理後の基材をATTCCクロックメーター(Crockmeter)(シカゴ、イリノイのAtlas Electric Devices Co.から市販されているAATCC試験法8−1985に用いるもの)上に置き、グレード600研摩紙(セントポール、ミネソタのMinnesota Mining and Manufacturing Companyから「Wetordry Tri−M−ite」の商標で得られる)の1.6cmディスクを用いて20サイクルの摩擦研摩を行う。研摩の後、試験基材は上述の油反発性試験と同一の試験油を用いて同様に処理する。一般に、4以上の油反発性が望ましい。
水/アルコール滴反発性
水/アルコール滴反発性試験では、基材が水およびイソプロピルアルコールの種々のブレンドを弾く能力を試験した。溶液の試験滴を処理後の基材に連続的に塗布し、30秒後、塗布した溶液が基材中に染み込まなかった場合は、溶液をテイシュペーパーで吸収または拭きとり、基材の表面を濡れているかどうか観察した。11種類のブレンドの水およびアルコールを用いた(以下の表2参照)。100%の水はもっとも反発が容易で、100%のイソプロピルアルコールはもっとも困難である。処理後の基材はそれが濡れずに反発することができたもっとも高いイソプロピルアルコールの濃度を有する溶液に対応する数を与えられる。たとえば、基材は、60%の水および40%のイソプロピルアルコールの溶液を弾くことができた場合は4の値が与えられる。
表2
試験液−21℃(70°F)における体積比
溶液 試験液の組成(重量%)
W 100 水
1 90/10 水/イソプロピルアルコール
2 80/20 水/イソプロピルアルコール
3 70/30 水/イソプロピルアルコール
4 60/40 水/イソプロピルアルコール
5 50/50 水/イソプロピルアルコール
6 40/60 水/イソプロピルアルコール
7 30/70 水/イソプロピルアルコール
8 20/80 水/イソプロピルアルコール
9 10/90 水/イソプロピルアルコール
10 100 イソプロピルアルコール
水スプレー試験
水スプレー試験はATCC試験法22にしたがった。処理後の基材は、以下の表3に説明する表面濡れのパターンにより水反発性を決定した。試験において、処理後の基材を角度45度において直径15cmのリングに張って保持する。この基板上に27℃(±1℃)の温度の250mlの水をこの基材の中心の上15.2cmの距離から滴下する。水をかけた後に、この基材を軽くたたいて過剰の水を除去し、表3に示す基準で評価する。数が高いほど良好な水反発性を示し、一般に、65以上の値が望ましい。
表3
評価 水反発性の程度
100 表面の濡れなし
90 微小な幾つかのスポットにおいて表面の濡れ
80 6〜15の分離したスポットにおいて表面の濡れ
70 連続したスポットにより表面の濡れ
50 布の中心において表面の完全な濡れ
0 布表面の全体の完全な濡れ
濡れ透過試験
上述の水スプレー試験の直後に処理後の基材において濡れ透過評価を行う。上記水スプレー試験において評価した処理後の基材を裏返し、基材の裏側を目視および触感により水が浸透しているか否かを決定する。そして、「濡れ」の程度に依存して1〜6の濡れ透過値を処理後の基材に与える。「1」の値は基材の裏が完全に濡れており、他方「6」の値は基材が完全に乾いていることを示す。
総合反発性評価
水スプレー試験で得られる評価を10で割ること以外は上記試験法のそれぞれで得られた値を加えることによりそれぞれの基材上のそれぞれの組成物のための総合反発評価をまとめた。最高の総合反発性評価は42である。
一般的調製操作
含フッ素アクリレートポリマーおよび重合性カチオン性乳化剤
凝結器、機械的撹拌機および温度計を備えた反応容器に9.0gのN,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート(ミルウォーキー、ウィスコンシンのアルドリッヒ化学より得られる)、0.036gのブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)アルドリッヒ化学)、18.8gのアセトンおよび17.5gの1−ブロモヘキサデカン(アルドリッヒ化学)を充填する。この混合物を75℃(165〜170°F)に加熱し、ガスクロマトグラフィーで測定して未反応のアミンが0.05%を下回るまで保持する。ついで、この反応液を冷却し、沈澱物を得る。18.1gの酢酸エチル(アルドリッヒ化学)をこの反応溶液に添加し、溶液を16℃(60°F)に冷却する。白色固体(2−ジメチルヘキサデシルアミノ)エチルメタクリレートブロミド)が溶液から析出し、この固体を濾別し、冷酢酸エチルで2回洗浄し、50℃において減圧下オーブンで8時間乾燥させる。
機械式撹拌機および温度計を備えた適当なフラスコにおいて、139.46gの脱イオン水および2.34gの2−(ジメチルヘキサデシルアミノ)エチルメタクリレートブロミドを実験用ホモゲナイザー(たとえば、ニュートン、マサチュセッツのMicrofluidics Corp.より得られる第HC−8000型)を用いて60℃において10分間乳化する。16オンス(0.47リットル)の褐色ボトルに34.86gのN−メチルパーフルオロオクチルスルホンアミドエチルアクリレート(セントポール、ミネソタの(Minnesota Mining and Manufacturing Company)より得られる)、17.40gのブチルアクリレート(アルドリッヒ化学)、および5.86gのブチルメタクリレート(アルドリッヒ化学)を加える。このボトルをキャップし、混合物を穏やかに撹拌しながら60℃に加熱する。混合物を均一ブロミド塩溶液に徐々に加え、得られるエマルジョンを実験用ホモゲナイザーに2回通す。エマルジョンを16オンス(0.47リットル)の褐色ボトルに移し、0.06gのフリーラジカル開始剤、2,2'−アゾビス−(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロリド(Wako Chemicals USA,Inc.由来の「V−50」)、で処理し、そしてエマルジョンを通して窒素を1分間バルブする。ボトルをキャップし、ランドロメーター(launderometer)中で約50rpmで撹拌しながら5時間60℃に保持する。得られるラテックス(固形分約30%)を冷却し、濾過し、以下の処方に用いることができる。
一般的調製操作B
ポリウレタン
1.062g(1.8モル)のN−メチルパーフルオロオクタンスルホンアミドエチルアルコールおよび708gの酢酸エチル(ケンタッキーのMallinckrodt,Inc.より得られる)を機械式撹拌機、温度計、還流凝結器、窒素導入管および加熱マントルを備えた5リットルの三つ口フラスコに加える。窒素雰囲気下で撹拌しながら約55℃に加熱した後に、616g(1.08モル)の酸官能イソシアネート(Farbenfabriken Bayer AG由来の「DESMODUR」N−100)および300gの酢酸エチルのプレミックス溶液を加える。ついで、0.84gの錫(II)オクトエート(セントルイス、ミズーリのSigma Chemical Co.)を加え、反応混合物を約75℃で約6時間撹拌する。1,044g(0.72モル)のアルコキシポリエチレングリコール(Union Carbideより「CARBOWAX」1450の商標で得られる)および807gの酢酸エチルのプレミックス溶液を加える。得られる混合物を撹拌し、還流下(約83℃)で約16時間加熱する。150gのこのように調製したポリウレタン溶液を、機械式撹拌機、滴下ファンネル、温度計および加熱マントルを備えた1リットルの三っ口フラスコに加え、65℃に加熱する。65℃に加熱した蒸留水(510g)を激しく撹拌しながら徐々に加える。得られる混合物を10分間撹拌し、減圧ストリップにより酢酸エチルを除去し、固形分約15%の半透明分散体を提供する。
一般的調製操作C
アルキレングリコールフルオロアクリレート
120gのトルエン、90gの末端ヒドロキシル基を有する二官能ブロックポリマー(パーシパニー、ニュージャージーのBASF社より「PLURONIC」44の商標で得られる)、0.05gのフェノチアジン(アルドリッヒ化学)、4.45gのアクリル酸(アルドリッヒ化学)および1gのp−トルエンスルホン酸(アルドリッヒ化学)を、撹拌機、加熱機、冷却徽および還流器を備えた反応器に加える。反応器の内容物を加熱し、酸含有量が一定になるまで撹拌しながら110〜120℃において還流させる。ついで、反応器の内容物を50℃に冷却し、2gの粉末水酸化カルシウムで中和し、そして内容物をさらに約0.5時間撹拌する。
90gの上述のポリ(オキシアルカレン)アクリレート溶液を、撹拌機、減圧機、窒素導入管、加熱機、冷却機、および蒸留器を備えたガラス反応器に添加し、そして120gのトルエンおよび36gのN−ブチルパーフルオロオクタンスルホンアミドエチルアクリレート(Minnesota Mining and Manufacturing Company)を加える。反応器の内容物を撹拌しながら.5時間55℃に加熱し、ついで、6gのn−オクチルメルカプタン(アルドリッヒ化学)、連鎖移動剤、および0.9gのt−ブチルヒドロペルオキシド促進剤(t−C49OOH)(アルドリッヒ化学)を加える。反応器は減圧および窒素で加圧されることにより酸素をパージする。ついで、内容物を65℃で約16時間撹拌する。ついで、反応器から減圧下で溶媒を除去する(約200mm水銀の圧力で95℃において1時間)。
一般的調製操作D
アジペートエステル
滴下ロート、コンデンサ、撹拌機、加熱マントルおよび温度計を備えたガラスフラスコに670gのアルコール(米国特許第4,264,484号の実施例2により調製)、73gのアジピン酸および480gのトルエンを入れる。フラスコの内容物を撹拌しながら徐々に加熱して約80℃とし、2.2gの濃硫酸を加える。反応混合物を加熱還流する。ついで、改造したディーン−スタークトラップを用いて水を除去する。16時間還流した後に、反応を終了させる。ついで、常圧において691gの生成物が残るまでトルエンを還流除去する。生成物は淡褐色の固体であり、64〜82℃の融点を有する。
一般的調製操作E
操作B、CおよびDにより調製されるブレンド成分
オーバーヘッドスターラ、温度計および還流凝結器を備えた2リットルの三つ口フラスコに184.6gのポリウレタン反応混合物(酢酸エチル中で水添加前)、一般的調製操作Bにおけるように、178.7gの一般的調製操作Cにより調製したアクリレートコポリマー、36gの一般的調製操作Dで調製した含フッ素アジペートエステル、125gの酢酸エチルおよび960gの脱イオン水を加える。得られる混合物を1時間激しく撹拌し、65〜70℃に加熱する。減圧ストリツピングにより溶媒を除去し、約750gの水を添加して固形分約12%の安定な分散体を調製する。
一般的調製操作F
操作BおよびCで調製されるブレンド成分
オーバーヘッドスターラ、温度計および還流凝結器を備えた500リットルの三つ口フラスコに27.5gのポリウレタン反応混合物(酢酸エチル中で水添加前)、一般的調製操作Bにおけるように、25.0gの一般的調製操作Cで調製したアクリレートコポリマーおよび144gの脱イオン水を添加する。得られる混合物を70℃に加熱し、60分間激しく撹拌する。減圧ストリッピングにより溶媒を除去し、固形分約14%の安定な分散体を与える。
一般的調製操作G
16オンス(0.47リットル)の褐色ボトルに36gのN−メチルパーフルオロオクチルスルホンアミドエチルアクリレート(Minnesota Mining and Manufacturing Company)、18gのブチルアクリレート、6gのブチルメタクリレート、28gのエタノール、112gの脱イオン水および3gのメチルポリオキシエチレン(15)オクタデシルアンモニウムクロリドカチオン性界面活性剤(シカゴ、イリノイのアクゾ化学から「ETHOQUAD」18/25の商標で得られる)を加える。この混合物をランドロメーター中で60℃に加熱する。この加熱混合物に0.06gのフリーラジカル開始剤、2,2'−アゾビス−(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロリド(Wako Chemicals USA,Inc.由来の「V−50」)を加え、この混合物に窒素を1分間バブルさせて通す。ボトルをキャップし、ランドロメーター中で撹拌しながら5時間60℃に保つ。得られるラテックスを濾過し、これはここで比較例に用いる。
以下の実施例により本発明の組成物の調製および有利性を説明する。実施例で引用される材料およびその量、そして他の条件および詳細は限定的に解されるべきでない。すべてのパーセンテージは特に断らない限り重量基準である。
実施例
実施例1
機械式撹拌機を備えた200mlのフラスコに78gの脱イオン水、5.0gの上記操作Aで調製した含フッ素アクリレートポリマーエマルジョン、12.5gの上記操作Eで調製したブレンドを定速で撹拌しながらブレンドした。ついで、このフラスコに2.5gのジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、1.0gのプロピレングリコールモノメチルエーテルおよび1.0gのエタノールを定速で撹拌しながら加えた。得られた溶液は、固形分約3%であり、含フッ素アクリレートポリマー:[ポリウレタン+ポリアルキレングリコール含フッ素アクリレートコポリマー+アジペートエステル]の重量比約1:1であった。
実施例2
0.5gの含フッ素アクリレートポリマー、23.8gの上記操作Eで調製したブレンドおよび71.2gの脱イオン水を用いること以外は実施例1と同様にして、含フッ素アクリレートポリマー:[ポリウレタン+ポリアルキレングリコール含フッ素アクリレートコポリマー+アジペートエステル]の重量比約1:19を有するブレンドを処方した。
実施例3
1.0gの含フッ素アクリレートポリマー、22.5gの上記操作Eで調製したブレンドおよび72gの脱イオン水を用いること以外は実施例1と同様にして、含フッ素アクリレートポリマー:[ポリウレタン+ポリアルキレングリコール含フッ素アクリレートコポリマー+アジペートエステル]の重量比約1:9を有するブレンドを処方した。
実施例4
9.0gの含フッ素アクリレートポリマー、2.5gの上記操作Eで調製したブレンドおよび84gの脱イオン水を用いること以外は実施例1と同様にして、含フッ素アクリレートポリマー:[ポリウレタン+ポリアルキレングリコール含フッ素アクリレートコポリマー+アジペートエステル]の重量比約9:1を有するブレンドを処方した。
実施例5
9.5gの含フッ素アクリレートポリマー、1.25gの上記操作Eで調製したブレンドおよび84.75gの脱イオン水を用いること以外は実施例1と同様にして、含フッ素アクリレートポリマー:[ポリウレタン+ポリアルキレングリコール含フッ素アクリレートコポリマー+アジペートエステル]の重量比約19:1を有するブレンドを処方した。
実施例6
1.7gの含フッ素アクリレートポリマー、4.2gの上記操作Eで調製したブレンドおよび89.6gの脱イオン水を用いること以外は実施例1と同様にして、固形分約1%を含有するブレンドを処方した。含フッ素アクリレートポリマー:[ポリウレタン+ポリアルキレングリコール含フッ素アクリレートコポリマー+アジペートエステル]の重量比は約1:1であった。
実施例7
10gの含フッ素アクリレートポリマー、25gの上記操作Eで調製したブレンドおよび60.5gの脱イオン水を用いること以外は実施例1と同様にして、固形分約6%を含有するブレンドを処方した。含フッ素アクリレートポリマー:[ポリウレタン+ポリアルキレングリコール含フッ素アクリレートコポリマー+アジペートエステル]の重量比は約1:1であった。
実施例8
上記ブロミド塩モノマーを3.12gの2−(トリメチルアミノ)エチルメタクリレートクロリド塩の水中固形分75%溶液と置き換えること以外は上記操作Aと同様にして含フッ素アクリレートポリマーを調製した。78.0gの脱イオン水、5.0gの含フッ素アクリレートポリマーおよび12.5gの上記操作Eで調製したブレンドを定速で撹拌しながらブレンドした。2.5gのジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、1.0gのプロピレングリコールモノメチルエーテルおよび1.0gのエタノールを定速で撹拌しながらフラスコに添加した。得られた溶液は固形分約3%を有しており、含フッ素アクリレートポリマー:[ポリウレタン+ポリアルキレングリコール含フッ素アクリレートコポリマー+アジペートエステル]の重量比は約1:1を含有していた。
実施例9
ブロモヘキサデカンをブロモドコサンに代えて2−(ジメチルドコサンアミノ)エチルメタクリレートブロミド塩を調製すること以外は上記操作Aと同様にして含フッ素アクリレートポリマーを調製した。実施例1と同様にして、78.0gの脱イオン水、5.0gの含フッ素アクリレートポリマーおよび12.5gの上記操作Eで調製したブレンドを定速で撹拌しながらブレンドした。2.5gのジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、1.0gのプロピレングリコールモノメチルエーテルおよび1.0gのエタノールを定速で撹拌しながらフラスコに添加した。得られた溶液は固形分約3%を有し、含フッ素アクリレートポリマー:[ポリウレタン+ポリアルキレングリコール含フッ素アクリレートコポリマー+アジペートエステル]の重量比約1:1を有していた。
実施例10
ブチルアクリレートおよびブチルメタクリレートを23.26gのメチルアクリレートと置き換えたこと以外は上記操作Aと同様にして含フッ素アクリレートポリマーを調製した。実施例1と同様にして、78.0gの脱イオン水、5.0gの含フッ素アクリレートポリマーおよび12.5gの上記操作Eで調製したブレンドを定速で撹拌しながらブレンドした。2.5gのジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、1.0gのプロピレングリコールモノメチルエーテルおよび1.0gのエタノールを定速で撹拌しながらフラスコに添加した。得られた溶液は固形分約3%を有し、含フッ素アクリレートポリマー:[ポリウレタン+ポリアルキレングリコール含フッ素アクリレートコポリマー+アジペートエステル]の重量比約1:1を有していた。
実施例11
ブチルアクリレートおよびブチルメタクリレートを23.26gのオクタデシルアクリレートに置き換えること以外は上記操作Aと同様にして含フッ素アクリレートポリマーを調製した。実施例1と同様にして、78.0gの脱イオン水、5.0gの含フッ素アクリレートポリマーおよび12.5gの上記操作Eで調製したブレンドを定速で撹拌しながらブレンドした。2.5gのジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、1.0gのプロピレングリコールモノメチルエーテルおよび1.0gのエタノールを定速で撹拌しながらフラスコに加えた。得られた溶液は固形分約3%を有し、含フッ素アクリレートポリマー:[ポリウレタン+ポリアルキレングリコール含フッ素アクリレートコポリマー+アジペートエステル]の重量比約1:1を有していた。
実施例12
機械式撹拌機を備えた200mlのフラスコに80.5gの脱イオン水、0.5gの上記操作Aで調製した含フッ素アクリレートポリマー、10gの上記操作Bで調製したポリウレタンエマルジョンンを定速で撹拌しながらブレンドした。2.5gのジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、1.0gのプロピレングリコールモノメチルエーテルおよび1.0gのエタノールを定速で撹拌しながらフラスコに添加した。得られた溶液は固形分約3%を有し、含フッ素アクリレートポリマー:ポリウレタンの重量比約1:1を有していた。
実施例13
機械式撹拌機を備えた200mlのフラスコに80.5gの脱イオン水、5.0gの上記操作Aで調製した含フッ素アクリレートポリマーおよび10gの上記操作Fで調製したポリウレタン/アクリレートポリマーブレンドを定速で撹拌しながらブレンドした。2.5gのジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、1.0gのプロピレングリコールモノメチルエーテルおよび1.0gのエタノールを定速で撹拌しながらフラスコに加えた。得られた溶液は固形分約3%を有し、含フッ素アクリレートポリマー:[ポリウレタン+ポリアルキレングリコール含フッ素アクリレートコポリマー]の重量比約1:1を有していた。
実施例14
ブチルアクリレートおよびブチルメタクリレートを23.26gのメチルアクリレートと置き換えること以外は上記操作Aと同様にして含フッ素アクリレートポリマーを調製した。81.7gの脱イオン水、6.7gの含フッ素アクリレートポリマーおよび7.1gの上記操作Fで調製したポリウレタン/アクリレートポリマーブレンドを定速で撹拌しながらブレンドした。2.5gのジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、1.0gのプロピレングリコールモノメチルエーテルおよび1.0gのエタノールを定速で撹拌しながらフラスコに加えた。得られた溶液は固形分約3%を有し、含フッ素アクリレートポリマー:[ポリウレタン+ポリアルキレングリコール含フッ素アクリレートコポリマー]の重量比約2:1を有していた。
実施例15
81.7gの脱イオン水、6.7gの上記操作Aで調製した含フッ素アクリレートポリマー、および7.1gの上記操作Fで調製したポリウレタン/アクリレートポリマーブレンドを用いること以外は実施例1と同様にして組成物を調製した。得られた溶液は固形分約3%を有し、含フッ素アクリレートポリマー:[ポリウレタン+ポリアルキレングリコール含フッ素アクリレートコポリマー]の重量比約2:1を有していた。
実施例16
エチレングリコール(「Carbowax」1450)の代わりに「Plronic」L62の商標で得られるプロピレンオキシド、エチレンオキシコポリマー(パーシパニー、ニュージャージーのBASF Corporation)を用いること以外は上記操作Bと同様にしてポリウレタンポリマーを調製した。機械式撹拌機を備えた200mlのフラスコに、80.5gの脱イオン水、5.0gの上記操作Aで調製した含フッ素アクリレートポリマーおよび10gのポリウレタンを定速で撹拌しながらブレンドした。2.5gのジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、1.0gのプロピレングリコールモノメチルエーテルおよび1.0gのエタノールを定速で撹拌しながらフラスコに加えた。得られた溶液は固形分約3%を有し、含フッ素アクリレートポリマー:ポリウレタンの重量比約1:1を有していた。
実施例17
「Desmodur」N100トリイソシアネートを「Desmodur」N3300トリイソシアネートに代え、「Carbowax」1450エチレングリコールを「Carbowax」400エチレングリコールに代えること以外は上記操作Bと同様にしてポリウレタンポリマーを調製した。機械式撹拌機を備えた200mlのフラスコに、80.5gの脱イオン水、5.0gの上記操作Aで調製した含フッ素アクリレートポリマーおよび10gのポリウレタンを定速で撹拌しながらブレンドした。ついで、2.5gのジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、1.0gのプロピレングリコールモノメチルエーテルおよび1.0gのエタノールを定速で撹拌しながらフラスコに加えた。得られた溶液は固形分約3%を有し、および含フッ素アクリレートポリマー:ポリウレタンの重量比約1:1を有していた。
実施例18
72.5gの脱イオン水を用い、実施例1のグリコールエーテルおよびアルコールを10gのジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテルに置き換えること以外は実施例1と同様にして組成物を処方した。
実施例19
99.45gの実施例1で調製した組成物に0.2gのモルホリン、0.2gのナトリウムニトライトおよび0.15gのアンモニウムヒドロキシド溶液(水中30%)を撹拌しながら加えてエアロゾルとして処方した。この液体をエアロゾルの缶に充填し、5.0〜5.5gのイソブタンをプロペラントとして添加した。
比較例A
機械式撹拌機を備えた200mlのフラスコに85.5gの脱イオン水および10gの上記操作Aで調製した含フッ素アクリレートポリマーを定速で撹拌しながらブレンドした。2.5gのジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、1.0gのプロピレングリコールモノメチルエーテルおよび1.0gのエタノールを定速で撹拌しながらフラスコに加えた。得られたエマルジョンは固形分約3%を有していた。
比較例B
機械式撹拌機を備えた200mlのフラスコに70.5gの脱イオン水および25gの上記操作Eで調製したブレンドを定速で撹拌しながらブレンドした。2.5gのジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、1.0gのプロピレングリコールモノメチルエーテルおよび1.0gのエタノールを定速で撹拌しながらフラスコに加えた。得られたエマルジョンは固形分約3%を有していた。
比較例C
機械式撹拌機を備えた200mlのフラスコに78gの脱イオン水、5gの上記操作Gで調製したブレンドおよび12.5gの上記操作Eで調製したブレンドを定速で撹拌しながらブレンドした。2.5gのジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、1.0gのプロピレングリコールモノメチルエーテルおよび1.0gのエタノールを定速で撹拌しながらフラスコに添加した。得られたエマルジョンは固形分約3%を有していた。
比較例D
機械式撹拌機を備えた200mlのフラスコに85.5gの脱イオン水および10gの上記操作Gで調製したブレンドを定速で撹拌しながらブレンドした。2.5gのジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、1.0gのプロピレングリコールモノメチルエーテルおよび1.0gのエタノールを定速で撹拌しながらフラスコに加えた。得られたエマルジョンは固形分約3%を有していた。
比較例E
市販の溶剤ベースの布保護剤を比較例Eとして選択した。この市販品は、セントポール、ミネソタのMinnesota Mining Manufacturing Companyより「ScotchGard」の商標で得られるエアロゾル型の布保護剤とした。
比較例F
99.45gの比較例Cで調製した組成物に0.2gのモルホリン、0.2gのナトリウムニトライトおよび0.15gのアンモニウムヒドロキシド溶液(水中30%)を撹拌しながら加えてエアロゾルとして処方した。この組成物を6〜8オンス(0.18〜0.23リットル)のエアロゾル缶に充填し、5.0〜5.5gのイソブタンをプロペラントとして添加した。
上記実施例および比較例の組成物を上記試験法により異なる基材上において試験した。すべての基材はこの組成物を20.3cm×22.9cmの領域に手でスプレーすることにより調製した。用いるそれぞれの組成物が均一に被覆されるように注意して塗布し、乾燥増加重量は乾燥布の約2〜3重量%とした。処理基材は試験前に周囲条件において一晩乾燥させた。
布Aは、ミドラーレックス、ニュージャージーのTestfabrics,Inc.より第7436型として市販されている漂白および洗浄ポリエステル/綿ブレンド(ポリエステル65%/綿35%)である。
布BはTestfabrics,Inc.より第428型として得られるサイズ除去および漂白された綿サテン(綿100%)布である。
布Cはロックスボロ(Roxboro)、ノースカロライナのCollins&Aikman、装飾布部門より得られる仕上げ処理していないグリーンのレーヨンベルベット装飾布である。
布DはローベルマサチュセッツのJoan Fabricsより第62521型として得られるポリプロピレンベルベット装飾布である。
布Eはウエストハゼルトン(West Hazelton)、PaのChromatexより第9352型として得られるオレフィン48%/レイヨン18%/ポリエステル34%を含有する織られた装飾布である。
実施例1〜18および比較例A〜E
実施例1〜18および比較例A〜Eでは、上記布AおよびBを用いて上記試験法により試験した。結果を以下の表4(布A)および(布B)に示す。
Figure 0003760219
Figure 0003760219
上記のデータは、比較例の組成物と比較した場合の本発明の組成物の優れた保護特性を示す。たとえば、表4では、本発明の組成物が比較例の組成物よりも広範囲の保護特性を含むことが示される。また、エアロゾルの安定性は本発明の組成物に特徴的である。
たとえば、表4に示す実施例1の組成物で処理した布のデータにおいて、比較例Aの組成物で処理した布と比較してより良好な研摩耐油性が示される。また、実施例1の組成物は比較例Aの組成物によっては提供されないエアロゾル安定性を提供する。比較例B〜Dについての結果は、行ったすべての試験結果において実施例1の本発明の組成物よりも乏しい性能を示す。実施例1と実施例2〜7の結果の比較で明らかなように、本発明の組成物の反発特性は組成物中の成分の固形分%としての相対重量比によく影響される。実施例8〜11は実施例1の処方で用いたものと異なるモノマーから調製した本発明の組成物である。
比較例Eは溶剤ベースの処方を示す。この結果は、本発明の組成物が少なくともこのような溶剤ベースの処方と同等の油および水反発性を示すことを示す。実施例12〜18では、すでに説明した種々の成分を含有する本発明の組成物の有効性を示す。
実施例19および比較例EおよびF
実施例19および比較例EおよびFのエアロゾル調製物についての比較試験結果をまとめた。布A、B、C、DおよびEについてのまとめられた結果を以下の表6に示す。
Figure 0003760219
上記のデータにおいて、比較例Fの水性エアロゾル処方、とくに布A、DおよびEについてのものを実施例19の本発明の組成物と比較した場合に、総合スコアに示されるように、優れた保護性能が示される。実施例19の水性のエアロゾルは全体的に比較例Eの溶剤ベースの組成物と少なくとも同等の性能を示し、布Dについては比較例Eを上回る改良された性能を示した。
ここでは本発明の好ましい実施態様を幾つかの詳細と共に説明したけれども、説明した実施態様は例示に過ぎず、何等かの意味において限定的に解されるべきではない。請求の範囲に限定される本発明の精神および視野から離れることなくここに説明した実施態様に種々の変形および改変を加えうることは当業者に理解される。

Claims (4)

  1. (a)
    Figure 0003760219
    [式中、
    f はフルオロ脂肪族ラジカルであり、
    h は非フッ素化炭化水素ラジカルであり、
    Qは有機連結基であり、
    Aはトリ−もしくはより高位のイソシアネートの残基、すなわち、トリ−もしくはより高位のイソシアネートから反応した−NCO基を除いた部分であり、
    (R 1 ) y はポリ(オキシアルキレン)部分であって、R 1 が2〜6個の炭素原子を有するオキシアルキレン基または2〜6個の炭素原子を有する環状エーテルまたはエステル部分、およびyが10〜50の数であり、
    XはO、Sまたは末端がOまたはSの連結基であり、
    2 はトリ−もしくはより高位のイソシアネートの残基であって、このトリ−もしくはより高位のイソシアネートの2個のイソシアネート基が表示されたウレタン基を形成し、そしてその他のイソシアネート基が反応して側枝状−QR f または−QR h 基を形成するものであり、
    sは少なくとも1で3以上でありうる数であり、
    zは0または4以上の数であり、そして
    tは少なくとも10の数である。]
    で示されるポリアルコキシル化ポリウレタン;および
    (b)フッ素化アクリレートもしくはメタクリレートモノマー、少なくとも1種のアルキルアクリレートもしくはメタクリレートモノマー、および4級アミン界面活性剤を含む重合性カチオン性乳化剤の反応生成物を包含する含フッ素アクリレートポリマー;
    を含有する改良された油および水反発性をそれらに付与するために繊維含有基材を処理するための組成物。
  2. 請求項1記載の組成物で処理された繊維含有基材。
  3. (a)
    Figure 0003760219
    [式中、
    f はフルオロ脂肪族ラジカルであり、
    h は非フッ素化炭化水素ラジカルであり、
    Qは有機連結基であり、
    Aはトリ−もしくはより高位のイソシアネートの残基、すなわち、トリ−もしくはより高位のイソシアネートから反応した−NCO基を除いた部分であり、
    (R 1 ) y はポリ(オキシアルキレン)部分であって、R 1 が2〜6個の炭素原子を有するオキシアルキレン基または2〜6個の炭素原子を有する環状エーテルまたはエステル部分、およびyが10〜50の数であり、
    XはO、Sまたは末端がOまたはSの連結基であり、
    2 はトリ−もしくはより高位のイソシアネートの残基であって、このトリ−もしくはより高位のイソシアネートの2個のイソシアネート基が表示されたウレタン基を形成し、そしてその他のイソシアネート基が反応して側枝状−QR f または−QR h 基を形成するものであり、
    sは少なくとも1で3以上でありうる数であり、
    zは0または4以上の数であり、そして
    tは少なくとも10の整数である。]
    で示されるポリアルコキシル化ポリウレタン;および
    (b)フッ素化アクリレートもしくはメタクリレートモノマー、第1のアルキルアクリレートもしくはメタクリレートモノマー、第2のアルキルアクリレートもしくはメタクリレートモノマー、および4級アミン界面活性剤を含む重合性カチオン性乳化剤の重合反応生成物を包含する含フッ素アクリレートポリマー;
    (c)フッ素化アクリレートもしくはメタクリレートモノマー、ポリアルキレングリコールアクリレートもしくはメタクリレート、およびポリアルキレングリコールジアクリレートもしくはジメタクリレートの反応生成物を包含するポリアルキレングリコール含フッ素アクリレートコポリマー;および
    (d)含フッ素アジペートエステル;
    を含有し、上記成分が(a)+(c)+(d):(b)の重量比25:1〜1:25でブレンドされている、繊維含有基材を処理してそれに改良された油および水反発性を付与するための組成物。
  4. 請求項3記載の組成物で処理された繊維含有基材。
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