JP3750578B2

JP3750578B2 - Airbag device for passenger seat

Info

Publication number: JP3750578B2
Application number: JP2001277037A
Authority: JP
Inventors: 郁雄山田
Original assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Current assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date: 2001-09-12
Filing date: 2001-09-12
Publication date: 2006-03-01
Anticipated expiration: 2021-09-12
Also published as: JP2003081047A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガス流入口の周縁をケースに保持されてケース内に折り畳まれて収納されるエアバッグが、展開膨張時、ガス流入口から膨張用ガスを流入させて、インストルメントパネル（以下「インパネ」と省略する）の上面側に配置された扉部を開かせて突出し、車両後方側の乗員側へ膨張する構成の助手席用エアバッグ装置に関し、特に、トラック等の大型車両の助手席に対して、好適に搭載可能な助手席用エアバッグ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術とその課題】
トラック等の大型車両では、車幅が、セダンタイプ等の乗用車に比して大きいことから、助手席におけるエアバッグの乗員保護エリアも、セダンタイプ等の乗用車に比して左右方向の幅寸法を大きくされている。そして、トラック等の大型車両に助手席用エアバッグ装置を搭載する場合、エアバッグ装置が、乗員の前方側から左右方向の一方にオフセットされて、搭載される場合があった。この場合には、エアバッグにおけるガス流入口は、膨張完了時のエアバッグの左右方向の中央から左右方向の一方にオフセットされた位置に、配置されることとなる。
【０００３】
しかし、助手席用エアバッグ装置を上記のような構成とした場合、エアバッグは、展開膨張時に、エアバッグにおけるガス流入口から左右方向において離れた側となる部位が、インパネから大きく浮き上がって、車両後方側から見た実質的な左右方向の寸法を狭めてしまう場合が生じ、乗員の保護エリアを広く確保する点に、改善の余地があった。
【０００４】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、膨張完了時のエアバッグにおける車両左右方向の中心が、ガス流入口の中心から左右方向の一方にオフセットされるように、エアバッグが搭載されることとなっても、乗員を的確に保護可能な助手席用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第１番目の助手席用エアバッグ装置は、ガス流入口の周縁をケースに保持されて、該ケース内に折り畳まれて収納されるエアバッグが、
展開膨張時、前記ガス流入口から膨張用ガスを流入させて、インストルメントパネルの上面側に配置された扉部を開かせて突出し、車両後方側の乗員側へ膨張するとともに、
車両左右方向における中心を、前記ガス流入口の中心から左右方向の一方にオフセットさせ、前記ガス流入口の左右両側における一方側の膨張部位の容積を大きくして、膨張を完了させる構成の助手席用エアバッグ装置であって、
前記エアバッグの前記一方側の膨張部位が、膨張完了時に、インストルメントパネル側のインパネ側壁部における左右方向の長さ寸法を、乗員側の乗員側壁部における左右方向の長さ寸法より、縮めるように、前記インパネ側壁部の外表面側に、テザーを結合させて、構成されていることを特徴とする。
【０００６】
この場合、前記テザーの左右方向の両端部は、それぞれ、前記ガス流入口周縁と、前記一方側の膨張部位における左右方向の端部と、に結合させることが望ましい。
【０００７】
本発明に係る第２番目の助手席用エアバッグ装置は、ガス流入口の周縁をケースに保持されて、該ケース内に折り畳まれて収納されるエアバッグが、
展開膨張時、前記ガス流入口から膨張用ガスを流入させて、インストルメントパネルの上面側に配置された扉部を開かせて突出し、車両後方側の乗員側へ膨張するとともに、
車両左右方向における中心を、前記ガス流入口の中心から左右方向の一方にオフセットさせ、前記ガス流入口の左右両側における一方側の膨張部位の容積を大きくして、膨張を完了させる構成の助手席用エアバッグ装置であって、
前記エアバッグ内に、前記ガス流入口を覆って、前記膨張用ガスを左右方向両側へ案内可能な整流布が、配設され、
該整流布が、前記一方側の膨張部位の側に延びる延設部を備えて、構成されていることを特徴とする。
【０００８】
この場合、前記整流布の延設部側の開口面積は、前記整流布の他方側の開口面積より、大きく設定することが望ましい。
【０００９】
【発明の効果】
本発明に係る第１番目の助手席用エアバッグ装置では、エアバッグの展開膨張時に、エアバッグの一方側の膨張部位が、テザーによって、インパネ側壁部の左右方向の長さ寸法を、乗員側の乗員側壁部における左右方向の長さ寸法より、縮められる。すなわち、ガス流入口から離れた一方側の膨張部位は、インパネ側壁部が、左右方向の長さ寸法を縮めた状態を維持して、乗員側壁部に比べて、延びず、ガス流入口から離れた端部側がインパネから浮き上がることを、規制される。その結果、エアバッグは、膨張完了時の左右方向の寸法が実質的に狭まることを抑えて、左右方向に広範囲に展開膨張することができる。
【００１０】
したがって、本発明に係る第１番目の助手席用エアバッグ装置では、膨張完了時のエアバッグにおける車両左右方向の中心が、ガス流入口の中心から左右方向の一方にオフセットされるように、エアバッグが搭載されることとなっても、乗員を的確に保護することができる。
【００１１】
この場合、テザーの左右方向の両端部を、それぞれ、ガス流入口周縁と、一方側の膨張部位における左右方向の端部と、に結合させれば、テザーが、一方側膨張部位の左右方向の端部を、エアバッグの外表面側において、ケース側に、牽引する態様となり、一層、エアバッグにおけるガス流入口から離れた膨張部位の端部側のインパネからの浮き上がりを、抑えることができる。
【００１２】
本発明に係る第２番目の助手席用エアバッグ装置では、エアバッグの展開膨張時、エアバッグ内に流入する膨張用ガスは、整流布により流入方向を規制されて、エアバッグ内を左右方向両側の端部に向かって流れる。そのため、エアバッグは、左右方向の両端部付近から膨張用ガスを流入させつつ、膨張することとなる。そして、ガス流入口から流入する膨張用ガスは、一旦、整流布にあたって、インパネ側に向かうように、流入方向を規制されてエアバッグ内を流れる。すなわち、膨張用ガスが、インパネ側壁部をインパネ側に押えるように流れ、一方側の膨張部位でも、整流布の延設部によって、同様な態様となる。その結果、一方側の膨張部位のインパネからの浮き上がりが抑えられ、エアバッグは、左右方向の寸法が実質的に狭まることを抑えて、左右方向に広範囲に展開膨張し、その状態で膨張を完了させることができる。
【００１３】
したがって、本発明に係る第２番目の助手席用エアバッグ装置では、膨張完了時のエアバッグにおける車両左右方向の中心が、ガス流入口の中心から左右方向の一方にオフセットされるように、エアバッグが搭載されることとなっても、乗員を的確に保護することができる。
【００１４】
この場合、整流布の延設部側の開口面積を、整流布の他方側の開口面積より、大きく設定しておけば、ガス流入口から離れた一方側膨張部位に、円滑に多量の膨張用ガスを流入させることができることから、ガス流入口から離れた側の一方側膨張部位を素早く膨張させることができて、エアバッグ全体の膨張完了までの時間を短縮することに、寄与できる。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【００１６】
実施形態の助手席用エアバッグ装置（以下「エアバッグ装置」と省略する）Ｍは、図１〜３に示すように、トラックのインパネ１の上面１ａ側に配置されるものであり、折り畳まれたエアバッグ２５と、エアバッグ２５に膨張用ガスを供給するインフレーター７と、エアバッグ２５及びインフレーター７を収納するケース１２と、エアバッグ２５をケース７に取り付けるためのリテーナ８と、折り畳まれたエアバッグ２５を覆うエアバッグカバー２０と、を備えて構成されている。そして、エアバッグカバー２０は、図１に示すように、車両左右方向における中心を、乗員の前方側から左方向にオフセットされて、配設されている。
【００１７】
インフレーター７は、図３に示すように、シリンダタイプとして、端部付近に、膨張用ガスを吐出させるガス吐出口７ａを備えている。
【００１８】
エアバッグ２５をケース１２に取り付けるためのリテーナ８は、略四角環状に形成されて所定位置に下方へ延びる複数のボルト９を配置させる構成であり、各ボルト９をエアバッグ２５の後述する取付孔２８ｂに挿通させ、ケース１２裏面側に配置されるナット１０を螺合させることにより、ケース１２に取り付けられることとなる。
【００１９】
ケース１２は、上方を開口させた箱形状とされて、車両前方側に配置される押え部材１６を使用してエアバッグカバー２０に連結されている。ケース１２における車両前方側の側壁部位には、係止突起１３が、複数個形成されている。各係止突起１３は、エアバッグカバー２０の後述する側壁部２２における車両前方側の部位に形成される係止穴部２２ａに挿入されるもので、前方に突出して形成されている。これらの係止突起１３は、係止穴部２２ａへの係止時に、エアバッグカバー２０の側壁部２２から前方に突出する突出部１３ａを備えており、突出部１３ａには、上下方向に貫通して、押え部材１６の挿入部１６ａを挿入させる挿入孔１３ｂが形成されている。また、ケース１２における車両後方側の側壁部位には、複数個の係止爪１４が、取付座部１４ａを介してケース１２に固着されている。各係止爪１４は、エアバッグカバー２０の側壁部２２における車両後方側の部位に形成される係止穴部２２ｂの後面側周縁に係止されるものであり、断面略逆Ｌ字形状に後方に突出して形成されている。
【００２０】
押え部材１６は、櫛歯状の複数の挿入部１６ａを備えており、図３に示すように、エアバッグカバー２０の側壁部の外方で、ケース１２から延設されるフランジ部１２ａ・１２ａにボルト１７止めされて、ケース１２をエアバッグカバーに連結固定させるものである。
【００２１】
エアバッグカバー２０は、ポリオレフィン系やポリエステル系等の熱可塑性エラストマーから形成されて、インパネ１の長方形状に開口する開口２を塞ぐように配置される天井壁部２１と、天井壁部２１の下面から下方へ延びる略四角筒形状の側壁部２２と、から構成されている。天井壁部２１は、側壁部２２に囲まれた内側に、周囲に薄肉の破断予定部２１ｂを配置させて、２つの扉部２１ａ・２１ａを、配設させている。破断予定部２１ｂは、上方から見て、略Ｈ字形状に配置されており、膨張時のエアバッグ２５に押されて破断した際、扉部２１ａ・２１ａを、図２の二点鎖線で示すように、観音扉を開かせるように、車両の前後方向に開かせることとなる。また、天井壁部２１の周縁には、下方へ突出する複数の係止脚２１ｃが形成されている。各係止脚２１ｃは、インパネ１の開口２の周縁に段差を有して設けられたフランジ部３の下面側に、形成されている。側壁部２２における車両前方側の部位には、係止突起１３を挿入させるための係止穴部２２ａが形成されている。また、側壁部２２における車両後方側の部位には、係止爪１４を係止させるための係止穴部２２ｂが、形成されている。
【００２２】
エアバッグ２５は、図４・５に示すように、ポリアミド糸やポリエステル糸等からなる織布で構成されるエアバッグ本体２６と、テザー３４と、を備えて構成されている。エアバッグ本体２６は、左右方向の幅寸法を大きくして、略楕円球状に形成されており、膨張完了時に乗員側となる乗員側壁部２７を構成する基布と、インパネ１側となるインパネ側壁部２８を構成する基布と、の２枚の基布とから構成される平面エアバッグである。インパネ側壁部２８には、ガス流入口２８ａが形成されている。このガス流入口２８ａは、中心を、車両搭載状態とした場合の車両後方側から見て、エアバッグ本体２６の左右方向における中心から左方向にオフセットさせて配置されている。そして、エアバッグ本体２６は、ガス流入口２８ａの中心より右側となる右側膨張部位３０が、ガス流入口２８ａの中心より左側となる左側膨張部位３１よりも、容積を大きくされて構成されている。また、ガス流入口２８ａ周縁には、リテーナ８のボルト９を挿通させるための複数（実施形態では１０個）の取付孔２８ｂが、形成されている。
【００２３】
テザー３４は、エアバッグ本体２６と同様に、ポリアミド糸やポリエステル糸等からなる織布から形成され、左右方向に延びる帯状とされて、エアバッグ本体２６におけるインパネ側壁部２８の外表面側に、ガス流入口２８ａ周縁と、エアバッグ本体２６の右端となる右側膨張部位３０の端部３０ａと、に左右方向の両端部３４ａ・３４ｂを結合させている。テザー３４は、図５に示すように、インパネ側壁部２８における右側膨張部位３０を構成する右側部位２８ｃの左右方向における長さ寸法を、乗員側壁部２７における右側膨張部位３１を構成する右側部位２７ａの左右方向の長さ寸法より縮めるように、インパネ側壁部２８に縫着されている構成である。また、テザー３４は、ガス流入口２８ａの周縁部位を補強する補強布も兼ねる構成であり、ガス流入口２８ａと取付孔２８ｂとに対応する位置が、それぞれ、開口とされるとともに、ガス流入口２８ａ周縁となる部位がインパネ側壁部２８に縫着されている。そして、テザー３４の右端部３４ｂは、エアバッグ本体２６とともに、縫合されている構成である。なお、実施形態の場合、テザー３４は、インパネ側壁部２８におけるテザー３４の両端の結合部位間の長さ寸法を、テザー３４非結合時におけるインパネ側壁部２８のテザー３４の結合部位間の長さ寸法よりも、１０〜２５％（望ましくは１５〜２０％であり、実施形態では２０％）縮めるように、インパネ側壁部２８に結合されている。
【００２４】
次に、実施形態のエアバッグ装置Ｍの車両への搭載について説明する。まず、エアバッグ２５を折り畳む。エアバッグ２５は、各取付孔２８ｂからボルト９を突出させるように、内部にリテーナ８を配設させた状態で、横折り工程と縦折り工程とを経て折り畳まれることとなる。具体的には、図６のＡに示すように、乗員側壁部２７とインパネ側壁部２８を重ねるようにして、平らに展開した状態から、図６のＢに示すように、エアバッグ２５の前側部位３２を、左右方向に沿うように折り目をつけて乗員側壁部２７側に折り返す。そして、図６のＣに示すように、折り返した部位３６を、左右方向に沿う折り目をつけ、ガス流入口２８ａに近づけて乗員側壁部２７側に載せるように蛇腹折りする。エアバッグ２５の後側部位３３は、左右方向に沿う折り目をつけ、ガス流入口２８ａに近づけて乗員側壁部２７側に載せるようにロール折りして、横折りを完了する。
【００２５】
そして、横折りを完了したエアバッグ３８は、ガス流入口２８ａの左側部位３９と右側部位４０とを、図６のＤに示すように、前後方向に沿う折り目をつけて、端部３９ａ・４０ａを、それぞれ、ガス流入口２８ａに近づけるように縦折りすることとなる。具体的には、左側部位３９は、乗員側壁部２７側に載せるように蛇腹折りされ、右側部位４０は、乗員側壁部２７側に載せるようにロール折りされている。そして、折り畳みを完了させたエアバッグ２５は、折り崩れしないように、破断可能な図示しないラッピングシートでくるんでおく。
【００２６】
そして、ケース１２内にインフレーター７を収納させておくとともに、リテーナ８のボルト９をケース１２から突出させるように、折り畳んだエアバッグ２５をケース１２内に収納させて、ケース１２から突出したボルト９にナット１０を螺合させる。そして、エアバッグカバー２０を、側壁部２２に形成される係止穴部２２ｂの後面側周縁に係止爪１４を係止させ、係止穴部２２ａに係止突起１３を挿入して、ケース１２に外装させる。そして、係止突起１３における突出部１３ａの挿入孔１３ｂに、押え部材１６の挿入部１６ａを挿入させて、押え部材１６をケース１２のフランジ部１２ａにボルト１７止めすれば、エアバッグ装置Ｍを組み立てることができる。
【００２７】
そして、このように組み立てたエアバッグ装置Ｍは、車両に組み付けた状態のインパネ１の開口２から挿入させて、各係止脚２１ｃをフランジ部３に係止させるとともに、ケース１２をボディの所定箇所に取付固定すれば、車両に搭載させることができる。
【００２８】
エアバッグ装置Ｍの車両への搭載後、インフレーター７から膨張用ガスが吐出されれば、エアバッグ２５が膨張して、図示しないラッピングシートを破断するとともに、エアバッグカバー２０の破断予定部２１ｂを破断させて、扉部２１ａ・２１ａを図２の二点鎖線で示すように開かせることにより、ケース１２から大きく突出することとなる。
【００２９】
そして、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、エアバッグ２５の展開膨張時に、エアバッグ２５の右側膨張部位３０が、テザー３４によって、インパネ側壁部２８の右側部位２８ｃの左右方向の長さ寸法を、乗員側の乗員側壁部２７における右側部位２７ａ左右方向の長さ寸法より、縮められる。すなわち、ガス流入口２８ａから離れた側である右側膨張部位３０は、インパネ側壁部２８の右側部位２８ｃが、左右方向の長さ寸法を縮めた状態を維持して、乗員側壁部２７の右側部位２７ａに比べて、延びず、ガス流入口２８ａから離れた端部３０ａ側がインパネ１から浮き上がることを、規制される。すなわち、エアバッグ２５に膨張用ガスが流入すると、図７の二点鎖線に示すように、右側膨張部位３０が、端部３０ａ側をインパネ１側へ引っ張られるように膨張することとなる。その結果、エアバッグ２５は、図７に示すように、膨張完了時の左右方向の寸法が実質的に狭まることを抑えて、左右方向に広範囲に展開膨張することができる。
【００３０】
なお、図７における一点鎖線は、エアバッグ２５と同一形状で、テザーを配置させていない構成のエアバッグの膨張完了時の形状を示すものである。実施形態のエアバッグ２５は、図７に示すように、膨張完了時の左右方向の幅寸法ｗ１を、テザーを配置させていないエアバッグの膨張完了時の左右方向の幅寸法ｗ２より大きくして、左右方向に広範囲に展開膨張している。
【００３１】
したがって、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、膨張完了時のエアバッグ２５における車両左右方向の中心が、ガス流入口２８ａの中心から左右方向の一方にオフセットされるように、エアバッグ２５が搭載されることとなっても、乗員を的確に保護することができる。
【００３２】
また、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、エアバッグ２５におけるテザー３４の左右方向の両端部３４ａ・３４ｂを、それぞれ、ガス流入口２８ａ周縁と、右側膨張部位３０における端部３０ａと、に結合させていることから、テザー３４が、右側膨張部位３０の端部３０ａを、エアバッグ２５の外表面側において、ケース１２側に、牽引する態様となり、一層、エアバッグ２５におけるガス流入口２８ａから離れた右膨張部位３０の端部３０ａ側のインパネ１からの浮き上がりを、抑えることができる。勿論、この点を考慮しなければ、テザー３４の端部３４ｂを、インパネ側壁部２８における右側部位２８ｃの左右方向における略中間部位等に結合させる構成としてもよい。
【００３３】
さらに、エアバッグ４４として、図８〜１０に示す構成のものを使用してもよい。エアバッグ４４は、図８に示すように、エアバッグ本体４５と、エアバッグ本体４５内部に配置される整流布５２と、を備えて構成されている。エアバッグ本体４５は、前述のエアバッグ２５におけるエアバッグ本体２６と同様の構成で、略楕円球状に形成されており、膨張完了時に乗員側となる乗員側壁部４６を構成する基布と、インパネ１側となるインパネ側壁部４７を構成する基布と、の２枚の基布とから構成されている。インパネ側壁部４７には、ガス流入口４７ａと取付孔４７ｂとが形成されている。ガス流入口４７ａは、中心を、車両搭載状態とした場合の車両後方側から見て、エアバッグ本体４５の左右方向における中心から左方向にオフセットさせて配置されている。そして、エアバッグ本体４５は、ガス流入口４７ａの中心より右側となる右側膨張部位４９が、ガス流入口４７ａの中心より左側となる左側膨張部位５０よりも、容積を大きくされて構成されている。
【００３４】
整流布５２は、エアバッグ本体４５と同様に、ポリアミド糸やポリエステル糸等からなる織布から形成され、ガス流入口４７ａを覆って、膨張用ガスをエアバッグ本体４５の左右方向両側へ案内するもので、実施形態では、左右方向を開口させた略円筒形状とされている。整流布５２は、ガス流入口４７ａ付近を覆う本体部５３と、本体部５３から、右側膨張部位４９側に延びる延設部５４と、を備えて構成されている。また、整流布５２は、延設部５４側にかけて拡径するように形成されて、延設部５４の端部５４ａ側の開口面積を、本体部５３の端部５３ａ側の開口面積より、大きく設定している。
【００３５】
また、整流布５２は、前述のエアバッグ２５におけるテザー３４と同様に、ガス流入口４７ａの周縁部位を補強する補強布も兼ねる構成で、ガス流入口４７ａと取付孔４７ｂに対応する位置が、それぞれ、開口とされるとともに、ガス流入口４７ａ周縁となる部位がインパネ側壁部４７に縫着されている。また、整流布５２は、端部５３ａ・５４ａ付近と、端部５３ａ・５４ａと略直交してガス流入口４７ａの前側及び後側となる部位で、インパネ側壁部４７に縫着されている。
【００３６】
そして、このような構成のエアバッグ４４を用いたエアバッグ装置では、エアバッグ４４の展開膨張時、エアバッグ本体４５内に流入する膨張用ガスＧは、図９に示すように、整流布５２により流入方向を規制されて、エアバッグ本体４５内を左右方向両側の端部４９ａ・５０ａに向かって流れる。そのため、エアバッグ本体４５は、左右方向の両端部４９ａ・５０ａ付近から膨張用ガスＧを流入させつつ、膨張することとなる。そして、ガス流入口４７ａから流入する膨張用ガスＧは、図９に示すように、一旦、整流布５２にあたって、インパネ１側に向かうように、流入方向を規制されてエアバッグ本体４５内を流れる。すなわち、膨張用ガスＧが、インパネ側壁部４７をインパネ１側に押えるように流れることとなる。そして、右側膨張部位４９でも、整流布５２の延設部５４によって、膨張用ガスＧが、インパネ側壁部４７の右側部位４７ｃをインパネ１側に押えるように流れることとなる。すなわち、実施形態のエアバッグ４４を用いたエアバッグ装置では、エアバッグ４４に膨張用ガスが流入すると、図１１の二点鎖線に示すように、右側膨張部位３０が、インパネ側壁部４７の右側部位４７ｃをインパネ１側に押えて、インパネ１に沿うように膨張することとなる。そして、膨張用ガスＧは、整流布５２により流入方向を規制されて、エアバッグ本体４５内を左右方向両側の端部４９ａ・５０ａに向かって流れることから、エアバッグ４４は、左右方向に広がるように展開膨張することとなる。その結果、図１１に示すように、右側膨張部位４９のインパネ１からの浮き上がりが抑えられて、エアバッグ４４は、左右方向の寸法が実質的に狭まることを抑えて、左右方向に広範囲に展開膨張し、その状態で膨張を完了させることができる。なお、エアバッグ４４は、図１１に示すように、膨張完了時の左右方向の幅寸法ｗ３を、前述の実施形態におけるエアバッグ２５の膨張完了時の左右方向の幅寸法ｗ１より大きくして、一層、左右方向に広範囲に展開膨張している。
【００３７】
したがって、上記構成のエアバッグ４４を使用したエアバッグ装置でも、膨張完了時のエアバッグ４４における車両左右方向の中心が、ガス流入口４７ａの中心から左右方向の一方にオフセットされるように、エアバッグ４４が搭載されることとなっても、乗員を的確に保護することができる。
【００３８】
なお、実施形態のエアバッグ４４では、整流布５２における延設部５４の端部５４ａ側の開口面積を、本体部５３の端部５３ａ側の開口面積より大きく設定していることから、ガス流入口４７ａから離れた部位となる右側膨張部位４９に、円滑に多量の膨張用ガスを流入させることができる。そのため、右側膨張部位４９を素早く膨張させることができて、エアバッグ４４全体の膨張完了までの時間を短縮することに、寄与できる。勿論、この点を考慮しなければ、延設部５４の端部５４ａ側の開口面積と本体部５３の端部５３ａ側の開口面積とが略同一となるように、整流布５２を形成してもよい。
【００３９】
また、エアバッグ４４では、展開膨張時に、ガス流入口４７ａから流入する膨張用ガスＧが、整流布５２に当たって、直接乗員側壁部４６側に向かうように流入しないことから、図７・１１に示すように、エアバッグ２５よりも展開膨張途中における乗員側への突出量が抑えられ、前方側に着座した乗員に不要な押圧力を与えない。
【００４０】
さらに、エアバッグ４４では、整流布５２を筒状として、ガス流入口４７ａの周縁部位を補強する補強布も兼ねる構成としているが、整流布５２の形状はこれに限られるものではなく、例えば、整流布として略長方形状の基材を用い、基材の短手方向の端部を、インパネ側壁部４７におけるガス流入口４７ａの前側と後側とに縫着させて、長手方向の端部側を開口させる構成としてもよい。
【００４１】
なお、実施形態では、エアバッグ２５・４４のように、左右方向の幅寸法を大きくした横長形状のエアバッグを例に採り説明したが、例えば、図１２に示すように、前後方向の幅寸法を大きくした縦長形状の平面エアバッグで、車両搭載状態とした場合の車両後方側から見て、中心を左方向にオフセットさせて配置されるガス流入口５８ａを備える構成のエアバッグ５６のインパネ側壁部５８にテザー６０を配置させてもよい。テザー６０は、前述のエアバッグ２５と同様、インパネ側壁部５８における右側膨張部位５９を構成する右側部位５８ｃの左右方向における長さ寸法を、乗員側壁部５７における右側膨張部位５９を構成する右側部位５７ａの左右方向の長さ寸法より縮めるように、インパネ側壁部５８に縫着されている。
【００４２】
また、平面エアバッグに限らず、図１３に示すように、左右方向の幅寸法を大きくした立体エアバッグで、ガス流入口６６ａの中心を、車両搭載状態とした場合の車両後方側から見て、エアバッグの中心に対して左方向にオフセットさせて配置される構成のエアバッグ６２の内部に整流布７３を配置させてもよい。エアバッグ６２は、膨張時に乗員側に配置されることとなる乗員側壁部６３と、天井壁部６４と、底壁部６５と、ガス流入口６６ａを備えてインパネ側となるインパネ側壁部６６と、左・右側壁部６７・６８と、を備えて構成されている。そして、エアバッグ６２は、ガス流入口６６ａの中心より右側となる右側膨張部位７０が、ガス流入口６６ａの中心より左側となる左側膨張部位７２よりも、容積を大きくされて構成されている。そして、整流布７３は、前述のエアバッグ４４における整流布５２と同様に、延設部７５の端部７５ａ側の開口面積を、本体部７４の端部７４ａ側の開口面積より大きく設定されている。
【００４３】
このエアバッグ６２は、図１４に示すように、乗員側壁部６３・天井壁部６４・底壁部６５・インパネ側壁部６６を構成する帯状の第１基布７８と、左・右側壁部６７・６８を構成する第２・第３基布７９・８０と、の３枚の基布の周縁相互を縫合させて構成されるもので、整流布７３を構成する帯状の第４基布８１の短手方向の端部を、インパネ側壁部６６の前後方向の周縁に縫着させて、整流布７４が、エアバッグ６２内に配置される構成である。なお、第４基布８１は、延設部７５の端部７５ａ側の幅寸法を、本体部７４の端部７４ａ側の幅寸法より大きくして、形成されている。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態である助手席用エアバッグを搭載させるインパネの全体斜視図である。
【図２】同実施形態のエアバッグ装置における車両前後方向の断面図であり、図１のII−II部位に対応する。
【図３】同実施形態のエアバッグ装置における車両左右方向の断面図であり、図２のIII−III部位に対応する。
【図４】同実施形態において使用するエアバッグの底面図である。
【図５】同実施形態のエアバッグの断面図であり、図４のＶ−Ｖ部位に対応する。
【図６】同実施形態のエアバッグの折り畳み工程を示す概略図である。
【図７】同実施形態のエアバッグ装置におけるエアバッグの展開状態を示す概略図である。
【図８】他の実施形態のエアバッグの底面図である。
【図９】同実施形態のエアバッグの断面図であり、図８のIX−IX部位に対応する。
【図１０】同実施形態のエアバッグの断面図であり、図８のＸ−Ｘ部位に対応する。
【図１１】同実施形態のエアバッグを使用したエアバッグ装置におけるエアバッグの展開状態を示す概略図である。
【図１２】さらに他の実施形態のエアバッグの底面図である。
【図１３】さらに他の実施形態のエアバッグの斜視図である。
【図１４】同実施形態のエアバッグを構成する各基布の平面図である。
【符号の説明】
１…インパネ、
７…インフレーター、
１２…ケース、
２１ａ…扉部、
２５…エアバッグ、
２７…乗員側壁部、
２８…インパネ側壁部、
２８ａ…がス流入口、
３０…右側膨張部位、
３１…左側膨張部位、
３４…テザー、
３４ａ・３４ｂ…端部、
４４…エアバッグ、
４６…乗員側壁部、
４７…インパネ側壁部、
４７ａ…ガス流入口、
４９…右側膨張部位、
５０…左側膨張部位、
５２…整流布、
５３…本体部、
５４…延設部、
５６…エアバッグ、
５７…乗員側壁部、
５８…インパネ側壁部、
５８ａ…ガス流入口、
５９…右側膨張部位、
６０…テザー、
６２…エアバッグ、
６３…乗員側壁部、
６６…インパネ側壁部、
６６ａ…ガス流入口、
７０…右側膨張部位、
７１…左側膨張部位、
７３…整流布、
７４…本体部、
７５…延設部、
Ｍ…助手席用エアバッグ装置。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an instrument panel (hereinafter referred to as “the instrument panel”) in which an air bag in which the peripheral edge of a gas inlet is held in a case and folded and accommodated in the case is inflated. In particular, the front passenger seat of the passenger seat of a large vehicle such as a truck is disclosed. In contrast, the present invention relates to an airbag device for a passenger seat that can be suitably mounted.
[0002]
[Prior art and its problems]
For large vehicles such as trucks, the width of a vehicle is larger than that of a passenger car such as a sedan type, so the airbag passenger protection area in the passenger seat also has a width dimension in the left and right direction compared to a passenger car such as a sedan type. It has been enlarged. When the passenger seat airbag device is mounted on a large vehicle such as a truck, the airbag device may be mounted offset from the front side of the occupant in one of the left and right directions. In this case, the gas inflow port in the airbag is arranged at a position offset from the center in the left-right direction of the airbag at the time of completion of inflation to one side in the left-right direction.
[0003]
However, when the passenger airbag device is configured as described above, when the airbag is deployed and inflated, the portion on the side away from the gas inlet in the airbag in the left-right direction is significantly raised from the instrument panel, In some cases, the size in the left-right direction viewed from the rear side of the vehicle is narrowed, and there is room for improvement in securing a wide passenger protection area.
[0004]
The present invention solves the above-described problem, and the airbag is mounted such that the center in the vehicle left-right direction of the airbag when inflation is completed is offset from the center of the gas inlet to one of the left-right direction. Even if it becomes, it aims at providing the airbag apparatus for passenger seats which can protect a passenger | crew accurately.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In the first passenger seat airbag device according to the present invention, an airbag that is held in a case with the periphery of a gas inlet held in a case, and folded and stored in the case,
At the time of deployment and expansion, an inflating gas is introduced from the gas inflow port, the door portion arranged on the upper surface side of the instrument panel is opened and protruded, and expanded to the passenger side on the vehicle rear side,
A passenger seat configured to complete the expansion by offsetting the center in the left-right direction of the vehicle from the center of the gas inlet to one of the left-right direction, and increasing the volume of the expansion portion on one side on the left and right sides of the gas inlet An air bag device,
The inflated portion on the one side of the airbag is configured so that, when inflating is completed, the length in the left-right direction of the instrument panel side wall on the instrument panel is smaller than the length in the left-right direction on the passenger side wall on the occupant side. In addition, a tether is coupled to the outer surface side of the instrument panel side wall.
[0006]
In this case, it is desirable that both ends of the tether in the left-right direction are coupled to the gas inlet peripheral edge and the left-right end of the one-side expansion portion.
[0007]
In the second passenger seat airbag device according to the present invention, an airbag that is held in a case with the periphery of the gas inlet held in a case, and folded and stored in the case,
At the time of deployment and expansion, an inflating gas is introduced from the gas inflow port, the door portion arranged on the upper surface side of the instrument panel is opened and protruded, and expanded to the passenger side on the vehicle rear side,
A passenger seat configured to complete the expansion by offsetting the center in the left-right direction of the vehicle from the center of the gas inlet to one of the left-right direction, and increasing the volume of the expansion portion on one side on the left and right sides of the gas inlet An air bag device,
A rectifying cloth that covers the gas inlet and can guide the inflation gas to both sides in the left-right direction is disposed in the airbag.
The rectifying cloth includes an extending portion that extends toward the expansion portion on the one side.
[0008]
In this case, it is desirable that the opening area on the extending portion side of the rectifying cloth is set larger than the opening area on the other side of the rectifying cloth.
[0009]
【The invention's effect】
In the first passenger seat airbag device according to the present invention, when the airbag is deployed and inflated, the inflated portion on one side of the airbag determines the length dimension in the left-right direction of the instrument panel side wall by the tether. It is shortened from the length dimension of the left-right direction in a passenger | crew side wall part. In other words, the expansion portion on one side away from the gas inlet does not extend from the gas inlet while maintaining the state that the instrument panel side wall has a reduced length in the left-right direction, compared to the passenger side wall. It is restricted that the end part side is lifted from the instrument panel. As a result, the airbag can be expanded and inflated in a wide range in the left-right direction while suppressing the size in the left-right direction at the time of completion of the inflation substantially narrowing.
[0010]
Therefore, in the first passenger seat airbag apparatus according to the present invention, the airbag lateral center of the airbag at the time of completion of inflation is offset from the center of the gas inlet to one of the lateral directions. Even if the bag is to be mounted, the passenger can be protected accurately.
[0011]
In this case, if the both end portions of the tether in the left-right direction are respectively connected to the gas inlet periphery and the end portion in the left-right direction of the one-side expansion portion, the tether can be connected to the left-right direction of the one-side expansion portion. The end portion is pulled toward the case side on the outer surface side of the airbag, and the lifting from the instrument panel on the end portion side of the inflated portion away from the gas inlet in the airbag can be further suppressed.
[0012]
In the second passenger seat airbag device according to the present invention, when the airbag is deployed and inflated, the inflating gas flowing into the airbag is regulated in the direction of inflow by the rectifying cloth, and the airbag has a lateral direction. It flows toward the ends on both sides. Therefore, the airbag is inflated while flowing the inflation gas from the vicinity of both ends in the left-right direction. Then, the inflation gas flowing in from the gas inlet once flows in the airbag with its inflow direction regulated so as to go to the instrument panel side once in the flow straightening cloth. That is, the inflating gas flows so as to press the instrument panel side wall portion toward the instrument panel side, and the same configuration is achieved even at the expansion portion on one side by the extending portion of the rectifying cloth. As a result, lifting of the one-side inflation part from the instrument panel is suppressed, and the airbag is expanded and inflated in a wide range in the left and right direction, substantially reducing the size in the left and right direction, and the inflation is completed in that state. Can be made.
[0013]
Therefore, in the second passenger seat airbag device according to the present invention, the airbag lateral center of the airbag at the completion of inflation is offset from the center of the gas inlet to one of the lateral directions. Even if the bag is to be mounted, the passenger can be protected accurately.
[0014]
In this case, if the opening area on the extension portion side of the rectifying cloth is set to be larger than the opening area on the other side of the rectifying cloth, a large amount of expansion can be smoothly performed on the one side expansion portion away from the gas inlet. Since the gas can be introduced, the one-side inflation portion on the side away from the gas inlet can be quickly inflated, which contributes to shortening the time until the entire airbag is completely inflated.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0016]
The passenger seat airbag device (hereinafter abbreviated as “airbag device”) M according to the embodiment is disposed on the upper surface 1a side of the instrument panel 1 of the truck as shown in FIGS. The airbag 25, the inflator 7 that supplies the inflation gas to the airbag 25, the case 12 that houses the airbag 25 and the inflator 7, the retainer 8 for attaching the airbag 25 to the case 7, and folded And an airbag cover 20 that covers the airbag 25. As shown in FIG. 1, the airbag cover 20 is disposed such that the center in the left-right direction of the vehicle is offset leftward from the front side of the occupant.
[0017]
As shown in FIG. 3, the inflator 7 is provided with a gas discharge port 7 a that discharges an expansion gas in the vicinity of the end as a cylinder type.
[0018]
The retainer 8 for attaching the airbag 25 to the case 12 is configured to dispose a plurality of bolts 9 formed in a substantially square annular shape and extending downward at a predetermined position. It is attached to the case 12 by inserting the nut 10 disposed on the back surface side of the case 12 by screwing through the nut 28b.
[0019]
The case 12 has a box shape with an upper opening, and is connected to the airbag cover 20 using a pressing member 16 disposed on the front side of the vehicle. A plurality of locking projections 13 are formed on the side wall of the case 12 on the vehicle front side. Each locking projection 13 is inserted into a locking hole 22a formed in a vehicle front side portion of a side wall portion 22 described later of the airbag cover 20, and is formed to protrude forward. These locking projections 13 include a protruding portion 13a that protrudes forward from the side wall portion 22 of the airbag cover 20 when locked to the locking hole portion 22a, and penetrates the protruding portion 13a in the vertical direction. And the insertion hole 13b which inserts the insertion part 16a of the pressing member 16 is formed. A plurality of locking claws 14 are fixed to the case 12 via attachment seats 14a on the side wall of the case 12 on the vehicle rear side. Each latching claw 14 is latched at the rear peripheral edge of the latching hole 22b formed in the vehicle rear side portion of the side wall 22 of the airbag cover 20, and has a substantially inverted L-shaped cross section. It is formed to protrude rearward.
[0020]
The pressing member 16 includes a plurality of comb-like insertion portions 16a. As shown in FIG. 3, flange portions 12a and 12a extending from the case 12 outside the side wall portion of the airbag cover 20 are provided. The case 12 is fixed to the airbag cover by the bolts 17.
[0021]
The airbag cover 20 is made of a thermoplastic elastomer such as polyolefin or polyester, and is arranged so as to close the opening 2 that opens in the rectangular shape of the instrument panel 1, and the lower surface of the ceiling wall 21 And a side wall portion 22 having a substantially rectangular tube shape extending downward. The ceiling wall portion 21 is provided with two door portions 21a and 21a on the inner side surrounded by the side wall portion 22 by arranging a thinly-scheduled fracture portion 21b around the ceiling wall portion 21. The fracture | rupture planned part 21b is arrange | positioned in the substantially H shape seeing from the top, and when it is pushed by the airbag 25 at the time of inflation and fractures, the door parts 21a and 21a are shown by a two-dot chain line in FIG. Thus, it will be made to open in the front-back direction of a vehicle so that a Kannon door may be opened. In addition, a plurality of locking legs 21 c protruding downward are formed on the periphery of the ceiling wall portion 21. Each locking leg 21 c is formed on the lower surface side of the flange portion 3 provided with a step on the periphery of the opening 2 of the instrument panel 1. A locking hole portion 22a for inserting the locking projection 13 is formed in a portion of the side wall portion 22 on the vehicle front side. Further, a locking hole portion 22 b for locking the locking claw 14 is formed in a portion of the side wall portion 22 on the vehicle rear side.
[0022]
As shown in FIGS. 4 and 5, the airbag 25 includes an airbag main body 26 made of a woven fabric made of polyamide yarn, polyester yarn, or the like, and a tether 34. The airbag main body 26 is formed in a substantially oval shape with a large width in the left-right direction, and a base fabric that forms an occupant side wall portion 27 on the occupant side when inflation is completed, and an instrument panel side wall on the instrument panel 1 side. This is a plane airbag composed of two base fabrics, that is, a base fabric constituting the portion 28. A gas inlet 28 a is formed in the instrument panel side wall 28. The gas inflow port 28a is disposed so as to be offset from the center of the airbag body 26 in the left-right direction to the left as viewed from the vehicle rear side when the vehicle is mounted. The airbag body 26 is configured such that the right-hand inflation part 30 on the right side from the center of the gas inlet 28a has a larger volume than the left-hand inflation part 31 on the left side of the center of the gas inlet 28a. . A plurality (10 in the embodiment) of mounting holes 28b through which the bolts 9 of the retainer 8 are inserted are formed on the periphery of the gas inlet 28a.
[0023]
Like the airbag body 26, the tether 34 is formed of a woven fabric made of polyamide yarn, polyester yarn, or the like, and has a strip shape extending in the left-right direction, on the outer surface side of the instrument panel side wall portion 28 in the airbag body 26, Both ends 34a and 34b in the left-right direction are joined to the periphery of the gas inlet 28a and the end 30a of the right inflated portion 30 which is the right end of the airbag body 26. As shown in FIG. 5, the tether 34 has a length dimension in the left-right direction of the right side portion 28 c constituting the right side inflation portion 30 in the instrument panel side wall portion 28, and a right side portion 27 a constituting the right side inflation portion 31 in the passenger side wall portion 27. It is the structure sewn on the instrument panel side wall part 28 so that it may shrink from the length dimension of the left-right direction. The tether 34 also serves as a reinforcing cloth that reinforces the peripheral portion of the gas inlet 28a. The positions corresponding to the gas inlet 28a and the mounting hole 28b are respectively opened, and the gas inlet The part which becomes a 28a periphery is sewn on the instrument panel side wall part 28. As shown in FIG. The right end 34 b of the tether 34 is sewn together with the airbag body 26. In the case of the embodiment, the tether 34 has a length dimension between the coupling sites at both ends of the tether 34 in the instrument panel side wall 28, and the length between the coupling sites of the tether 34 in the instrument panel sidewall 28 when the tether 34 is not coupled. It is connected to the instrument panel side wall portion 28 so as to be reduced by 10 to 25% (desirably 15 to 20%, and in the embodiment, 20%) than the dimension.
[0024]
Next, mounting of the airbag device M of the embodiment on a vehicle will be described. First, the airbag 25 is folded. The airbag 25 is folded through a horizontal folding process and a vertical folding process in a state in which the retainer 8 is disposed therein so that the bolt 9 protrudes from each mounting hole 28b. Specifically, as shown in FIG. 6A, from the state where the passenger side wall 27 and the instrument panel side wall 28 are overlapped and overlapped, the front side of the airbag 25 as shown in FIG. 6B. The portion 32 is folded along the left-right direction and folded back toward the occupant side wall 27. And as shown to C of FIG. 6, the folded-back site | part 36 is made into a crease | fold along a left-right direction, and it folds bellows so that it may approach the gas inflow port 28a and it mounts on the passenger | crew side wall part 27 side. The rear portion 33 of the airbag 25 is folded along the left-right direction, rolled so as to be close to the gas inlet 28a and placed on the side of the occupant side wall 27, and the lateral folding is completed.
[0025]
In the airbag 38 that has been folded horizontally, the left portion 39 and the right portion 40 of the gas inlet 28a are folded along the front-rear direction, as shown in FIG. Are vertically folded so as to approach the gas inlet 28a. Specifically, the left side portion 39 is folded in a bellows so as to be placed on the occupant side wall portion 27 side, and the right side portion 40 is roll-folded so as to be placed on the occupant side wall portion 27 side. Then, the folded airbag 25 is wrapped with a wrapping sheet (not shown) that can be broken so as not to collapse.
[0026]
The inflator 7 is stored in the case 12 and the folded airbag 25 is stored in the case 12 so that the bolt 9 of the retainer 8 protrudes from the case 12. The nut 10 is screwed onto the nut. Then, the airbag cover 20 is engaged with the locking claw 14 at the rear peripheral edge of the locking hole portion 22b formed in the side wall portion 22, and the locking protrusion 13 is inserted into the locking hole portion 22a. 12 to the exterior. And if the insertion part 16a of the holding member 16 is inserted in the insertion hole 13b of the protrusion part 13a in the latching protrusion 13, and the holding member 16 is fixed to the flange part 12a of the case 12 with the bolt 17, the airbag apparatus M will be shown. Can be assembled.
[0027]
And the airbag apparatus M assembled in this way is inserted from the opening 2 of the instrument panel 1 in the state assembled to the vehicle, and each locking leg 21c is locked to the flange portion 3, and the case 12 is fixed to the body of the body. If it is mounted and fixed at a location, it can be mounted on a vehicle.
[0028]
If the inflation gas is discharged from the inflator 7 after the airbag device M is mounted on the vehicle, the airbag 25 is inflated to break a wrapping sheet (not shown), and the breakable portion 21b of the airbag cover 20 is When the doors 21a and 21a are opened as shown by the two-dot chain lines in FIG.
[0029]
In the airbag device M of the embodiment, when the airbag 25 is deployed and inflated, the right-side inflated portion 30 of the airbag 25 is adjusted by the tether 34 in the left-right direction length dimension of the right-side portion 28c of the instrument panel sidewall 28. The right side portion 27a of the occupant side wall 27 on the occupant side is shortened from the length in the left-right direction. That is, the right side expansion portion 30 that is the side away from the gas inlet port 28a maintains the state in which the right side portion 28c of the instrument panel side wall portion 28 is shortened in the left-right direction, and the right side portion of the occupant side wall portion 27 As compared with 27a, the end 30a side that is not extended and is far from the gas inlet 28a is restricted from being lifted from the instrument panel 1. That is, when the inflation gas flows into the airbag 25, as shown by a two-dot chain line in FIG. 7, the right inflation portion 30 is inflated so that the end 30a side is pulled toward the instrument panel 1. As a result, as shown in FIG. 7, the airbag 25 can be expanded and inflated in a wide range in the left-right direction while suppressing the size in the left-right direction when the inflation is completed substantially narrowing.
[0030]
In addition, the dashed-dotted line in FIG. 7 shows the shape at the time of completion | finish of inflation of the airbag of the same shape as the airbag 25, and the structure which has not arrange | positioned the tether. In the airbag 25 of the embodiment, as shown in FIG. 7, the width dimension w1 in the left-right direction at the completion of inflation is made larger than the width dimension w2 in the left-right direction at the completion of inflation of the airbag in which no tether is arranged. , Expanded and expanded extensively in the left-right direction.
[0031]
Therefore, in the airbag apparatus M of the embodiment, the airbag 25 is mounted such that the center in the left-right direction of the vehicle in the airbag 25 when inflation is completed is offset from the center of the gas inflow port 28a to one side in the left-right direction. Even if this happens, the passenger can be protected accurately.
[0032]
Further, in the airbag apparatus M of the embodiment, the both ends 34a and 34b of the tether 34 in the airbag 25 in the left-right direction are respectively coupled to the peripheral edge of the gas inlet 28a and the end 30a in the right inflation portion 30. Therefore, the tether 34 pulls the end portion 30a of the right inflated portion 30 to the case 12 side on the outer surface side of the airbag 25, and is further separated from the gas inlet 28a in the airbag 25. Further, the lifting from the instrument panel 1 on the end 30a side of the right expansion portion 30 can be suppressed. Of course, if this point is not taken into consideration, the end portion 34b of the tether 34 may be coupled to a substantially intermediate portion or the like in the left-right direction of the right side portion 28c of the instrument panel side wall portion 28.
[0033]
Furthermore, you may use the thing of the structure shown to FIGS. As shown in FIG. 8, the airbag 44 includes an airbag body 45 and a rectifying cloth 52 disposed inside the airbag body 45. The airbag main body 45 has a configuration similar to that of the airbag main body 26 in the airbag 25 described above and is formed in an approximately elliptical spherical shape. The base fabric that forms the passenger side wall portion 46 that becomes the passenger side when inflation is completed, and the instrument panel It is comprised from the base fabric which comprises the instrument panel side wall part 47 used as the 1 side, and two base fabrics. The instrument panel side wall 47 is formed with a gas inlet 47a and a mounting hole 47b. The gas inflow port 47a is disposed so as to be offset from the center in the left-right direction of the airbag body 45 in the left direction when the center is viewed from the vehicle rear side when the vehicle is mounted. The airbag body 45 is configured such that the right-hand inflation portion 49 that is on the right side of the center of the gas inlet 47a has a larger volume than the left-side inflation portion 50 that is on the left side of the center of the gas inlet 47a. .
[0034]
The rectifying cloth 52 is formed of a woven cloth made of polyamide yarn, polyester yarn or the like, like the airbag body 45, covers the gas inlet 47a, and guides the inflation gas to both the left and right sides of the airbag body 45. Therefore, in the embodiment, it has a substantially cylindrical shape with an opening in the left-right direction. The rectifying cloth 52 includes a main body portion 53 that covers the vicinity of the gas inlet 47a, and an extending portion 54 that extends from the main body portion 53 toward the right-side expansion portion 49. The rectifying cloth 52 is formed so as to increase in diameter toward the extending portion 54 side, and the opening area on the end portion 54 a side of the extending portion 54 is larger than the opening area on the end portion 53 a side of the main body portion 53. It is set.
[0035]
The rectifying cloth 52 also serves as a reinforcing cloth that reinforces the peripheral portion of the gas inlet 47a, similarly to the tether 34 in the airbag 25 described above, and the positions corresponding to the gas inlet 47a and the mounting hole 47b are as follows. Each of the openings is sewn to the instrument panel side wall 47 at the periphery of the gas inlet 47a. The rectifying cloth 52 is sewn to the instrument panel side wall 47 in the vicinity of the end portions 53a and 54a, and at portions that are substantially orthogonal to the end portions 53a and 54a and on the front side and the rear side of the gas inflow port 47a.
[0036]
In the airbag device using the airbag 44 having such a configuration, when the airbag 44 is deployed and inflated, the inflation gas G flowing into the airbag body 45 flows as shown in FIG. The inflow direction is restricted by the air flow, and the air bag body 45 flows toward the end portions 49a and 50a on both sides in the left-right direction. Therefore, the airbag main body 45 is inflated while allowing the inflation gas G to flow in from the vicinity of both left and right end portions 49a and 50a. Then, as shown in FIG. 9, the inflation gas G flowing in from the gas inlet 47 a once flows in the airbag main body 45 with the inflow direction restricted to the instrument panel 1 side in the rectifying cloth 52. . That is, the expansion gas G flows so as to press the instrument panel side wall 47 toward the instrument panel 1 side. In the right-side expansion portion 49, the expansion gas G flows so as to press the right-side portion 47 c of the instrument panel side wall portion 47 toward the instrument panel 1 by the extending portion 54 of the rectifying cloth 52. That is, in the airbag apparatus using the airbag 44 of the embodiment, when the inflation gas flows into the airbag 44, the right-side inflation portion 30 is located on the right side of the instrument panel side wall 47 as shown by a two-dot chain line in FIG. The part 47 c is pressed toward the instrument panel 1 and expanded along the instrument panel 1. The inflating gas G is regulated in the inflow direction by the rectifying cloth 52 and flows in the airbag main body 45 toward the end portions 49a and 50a on both sides in the left-right direction, so that the airbag 44 spreads in the left-right direction. It expands and expands like this. As a result, as shown in FIG. 11, the lifting of the right inflated portion 49 from the instrument panel 1 is suppressed, and the airbag 44 is expanded in a wide range in the left-right direction while suppressing the size in the left-right direction from being substantially narrowed. Inflation can be completed in this state. As shown in FIG. 11, the airbag 44 has a width dimension w3 in the left-right direction at the time of completion of inflation larger than a width dimension w1 in the left-right direction at the time of completion of inflation of the airbag 25 in the above-described embodiment. It expands and expands extensively in the left-right direction.
[0037]
Therefore, even in the airbag apparatus using the airbag 44 having the above-described configuration, the center of the airbag 44 in the left-right direction when the inflation is completed is offset from the center of the gas inlet 47a to one side in the left-right direction. Even if the bag 44 is mounted, the passenger can be protected accurately.
[0038]
In the airbag 44 of the embodiment, since the opening area on the end portion 54a side of the extending portion 54 in the rectifying cloth 52 is set larger than the opening area on the end portion 53a side of the main body portion 53, the gas flow A large amount of inflation gas can be smoothly flowed into the right expansion portion 49 which is a portion away from the inlet 47a. Therefore, the right-side inflation portion 49 can be quickly inflated, which can contribute to shortening the time until the entire airbag 44 is completely inflated. Of course, if this point is not taken into consideration, the rectifying cloth 52 is formed so that the opening area on the end portion 54a side of the extending portion 54 and the opening area on the end portion 53a side of the main body portion 53 are substantially the same. Also good.
[0039]
Further, in the airbag 44, the inflation gas G flowing from the gas inlet 47a does not flow into the rectifying cloth 52 and directly flows toward the occupant side wall 46 at the time of deployment and inflation. Thus, the amount of protrusion to the occupant side during deployment and inflation from the airbag 25 is suppressed, and unnecessary pressing force is not applied to the occupant seated on the front side.
[0040]
Furthermore, in the airbag 44, the rectifying cloth 52 is formed into a cylindrical shape and serves as a reinforcing cloth that reinforces the peripheral portion of the gas inlet 47a. However, the shape of the rectifying cloth 52 is not limited to this, for example, A substantially rectangular base material is used as the flow rectifying cloth, and the end part in the short direction of the base material is sewn to the front side and the rear side of the gas inlet 47a in the instrument panel side wall part 47, and the end part side in the longitudinal direction It is good also as a structure which opens.
[0041]
In the embodiment, a laterally long airbag having a large lateral dimension such as the airbags 25 and 44 has been described as an example. However, for example, as illustrated in FIG. An instrument panel side wall of an airbag 56 configured to include a gas inlet 58a that is arranged with the center offset to the left as viewed from the vehicle rear side when the vehicle is mounted. The tether 60 may be disposed in the portion 58. The tether 60 is similar to the airbag 25 described above in that the length in the left-right direction of the right side part 58c constituting the right side inflation part 59 in the instrument panel side wall part 58 is set as the right side part constituting the right side inflation part 59 in the passenger side wall part 57. It is sewn to the instrument panel side wall 58 so as to be shorter than the length dimension of 57a in the left-right direction.
[0042]
Further, as shown in FIG. 13, not only a flat airbag but also a three-dimensional airbag having a large width in the left-right direction, the center of the gas inlet 66a is viewed from the vehicle rear side when the vehicle is mounted. The rectifying cloth 73 may be disposed inside the airbag 62 configured to be offset to the left with respect to the center of the airbag. The airbag 62 includes an occupant side wall part 63, a ceiling wall part 64, a bottom wall part 65, and an instrument panel side wall part 66 that is provided on the instrument panel side with a gas inflow port 66a. , And left and right side wall portions 67 and 68. The airbag 62 is configured such that the right inflated portion 70 on the right side of the center of the gas inlet 66a has a larger volume than the left inflated portion 72 on the left side of the center of the gas inlet 66a. And as for the baffle cloth 73 like the baffle cloth 52 in the above-mentioned airbag 44, the opening area by the side of the edge part 75a of the extension part 75 is set larger than the opening area by the side of the edge part 74a of the main-body part 74. Yes.
[0043]
As shown in FIG. 14, the airbag 62 includes a belt-shaped first base fabric 78 that constitutes an occupant side wall portion 63, a ceiling wall portion 64, a bottom wall portion 65, and an instrument panel side wall portion 66, and left and right side wall portions 67. The second and third base fabrics 79 and 80 constituting 68 are stitched together at the peripheral edges of the three base fabrics, and the belt-like fourth base fabric 81 constituting the rectifying cloth 73 is formed. The rectifying cloth 74 is arranged in the airbag 62 by sewing the end portion in the short side direction to the peripheral edge of the instrument panel side wall portion 66 in the front-rear direction. The fourth base fabric 81 is formed by making the width dimension on the end 75 a side of the extending portion 75 larger than the width dimension on the end 74 a side of the main body portion 74.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall perspective view of an instrument panel on which a passenger seat airbag according to an embodiment of the present invention is mounted.
2 is a cross-sectional view of the airbag device of the embodiment in the vehicle front-rear direction, corresponding to the II-II portion of FIG.
3 is a cross-sectional view of the airbag device of the embodiment in the left-right direction of the vehicle, corresponding to the III-III portion of FIG.
FIG. 4 is a bottom view of the airbag used in the embodiment.
5 is a cross-sectional view of the airbag according to the embodiment, corresponding to a VV portion in FIG. 4;
FIG. 6 is a schematic view showing a step of folding the airbag according to the embodiment.
FIG. 7 is a schematic view showing a deployed state of the airbag in the airbag device of the embodiment.
FIG. 8 is a bottom view of an airbag according to another embodiment.
9 is a cross-sectional view of the airbag according to the embodiment, corresponding to the IX-IX portion of FIG. 8;
10 is a cross-sectional view of the airbag according to the embodiment, corresponding to the XX portion of FIG. 8;
FIG. 11 is a schematic view showing a deployment state of the airbag in the airbag device using the airbag of the embodiment.
FIG. 12 is a bottom view of an airbag according to still another embodiment.
FIG. 13 is a perspective view of an airbag according to still another embodiment.
FIG. 14 is a plan view of each base fabric constituting the airbag of the embodiment.
[Explanation of symbols]
1 ... Instrument panel,
7 ... Inflator,
12 ... Case,
21a ... door part,
25 ... Airbag,
27: Passenger side wall,
28 ... Instrument panel side wall,
28a ... is the entrance to Sus,
30 ... right side expansion part,
31 ... Left side expansion site,
34 ... Tether
34a, 34b ... end,
44 ... Airbag,
46: Passenger side wall,
47. Instrument panel side wall,
47a ... Gas inlet,
49 ... right side expansion part,
50 ... left side expansion part,
52 ... Rectifying cloth,
53 ... body part,
54 ... Extension part,
56 ... Airbag,
57 ... the passenger side wall,
58 ... Instrument panel side wall,
58a ... Gas inlet,
59 ... right side expansion part,
60 ... Tether,
62 ... Airbag,
63 ... the passenger side wall,
66 ... Instrument panel side wall,
66a ... Gas inlet,
70 ... right side expansion part,
71 ... Left side expansion site,
73 ... Rectifier cloth,
74 ... body part,
75 ... Extension part,
M ... Airbag device for passenger seat.

Claims

An airbag that is held by the case at the periphery of the gas inlet and is folded and stored in the case,
At the time of deployment and expansion, an inflating gas is introduced from the gas inflow port, the door portion arranged on the upper surface side of the instrument panel is opened and protruded, and expanded to the passenger side on the vehicle rear side,
A passenger seat configured to complete the expansion by offsetting the center in the left-right direction of the vehicle from the center of the gas inlet to one of the left-right direction, and increasing the volume of the expansion portion on one side on the left and right sides of the gas inlet An air bag device,
The inflated portion on the one side of the airbag is configured so that, when inflating is completed, the length in the left-right direction of the instrument panel side wall on the instrument panel is smaller than the length in the left-right direction on the passenger side wall on the occupant side. Further, a passenger seat airbag device is configured by connecting a tether to the outer surface side of the instrument panel side wall.

The both ends of the tether in the left-right direction are respectively arranged so as to be coupled to the peripheral edge of the gas inlet and the end in the left-right direction at the expansion portion on the one side. The airbag device for a passenger seat according to claim 1.

An airbag that is held by the case at the periphery of the gas inlet and is folded and stored in the case,
At the time of deployment and expansion, an inflating gas is introduced from the gas inflow port, the door portion arranged on the upper surface side of the instrument panel is opened and protruded, and expanded to the passenger side on the vehicle rear side,
A passenger seat configured to complete the expansion by offsetting the center in the left-right direction of the vehicle from the center of the gas inlet to one of the left-right direction, and increasing the volume of the expansion portion on one side on the left and right sides of the gas inlet An air bag device,
A rectifying cloth that covers the gas inlet and can guide the inflation gas to both sides in the left-right direction is disposed in the airbag.
The airbag device for a passenger seat, wherein the rectifying cloth is configured to include an extending portion extending toward the inflated portion on the one side.

The airbag device for a passenger seat according to claim 3, wherein an opening area on the extending portion side of the rectifying cloth is set larger than an opening area on the other side of the rectifying cloth.