JP3748971B2 - 金型の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、過冷却液体域を有する非晶質合金(金属ガラス)を用いた金型の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
プラスチック成形などに多用されている金型は、従来、成形品を成形するキャビティ部分等を切削などの機械加工や、放電加工を行った後、機械または人手による表面の研磨を行うことにより製造されている。
また、マスター転写を行う金型の製造方法としては、ロストワックス法が使用されている。このロストワックス法は、ろうで模型を作製し、この模型の周囲に低融点合金からなる鋳型材料を詰めた後、加熱によってろうを流し出して金型とするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
機械加工、放電加工を経て、研磨を行うことにより作製される金型は、その製造に数多くの工程を必要とすると共に、長時間を要しており、高価となっている。このため、多品種少量生産に適用することができない問題を有している。
【0004】
一方、マスター転写を行う金型では、低融点合金を用いるため強度及び耐熱性が小さく、しかも精度が低いため、適用できる範囲が限定されている。本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、高精度、且つ高強度の金型を簡便に製造することができる製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため過冷却液体域の温度に加熱された非晶質合金からなるブロックに対して、少なくとも金型のキャビティ部分を形成するための形状を有したマスター部材を離型可能な範囲で押圧して成形する工程と、前記ブロックの非晶質合金を結晶化させる工程と、前記マスター部材が押圧されているブロックの面に対して、過冷却液体域の温度に加熱された非晶質合金からなる他のブロックを押圧して密着させる工程と、を備えていることを特徴とする。
【0013】
この方法においては、金型を構成する金属ガラスを2つのブロックに分け、一方のブロック(ブロックA)を過冷却液体域まで加熱し、その加熱されたブロックAに離型性を考慮してオーバーハング部が生じないよう埋没量を制御してマスター部材を押圧し、成形する。
【0014】
その後、ブロックAの非晶質合金を結晶化させる。この結晶化はブロックAを結晶化温度以上に上昇若しくは結晶化温度に30分以上保温することによって行うことができる。この結晶化の後、マスター部材の一部が埋没し、他の部分が露出しているブロックAの面に対して、非晶質合金からなる他のブロック(ブロックB)を過冷却液体域の温度まで加熱して押圧し、密着させて成形する。
【0015】
この方法において、マスター部材の一部を埋没させたブロックAを結晶化させることにより、2度目の成形の際にブロックAが再び過冷却液体域に加熱され、粘性流動を起こしてマスター部材が過度に埋没して離型不能となることを防止できると共に、ブロックBがブロックAに密着して接合することを防止することができる。以上の成形後、冷却した2つのブロックA、Bを開き、ブロックA、Bの内部からマスター部材を取り除くことにより、少なくともキャビティ部を非晶質合金によって形成することができる。
【0016】
請求項2の製造方法は、過冷却液体域の温度に加熱された非晶質合金からなるブロックに対して、少なくとも金型のキャビティ部分を形成するための形状を有したマスター部材を離型可能な範囲で押圧して成形する工程と、ガラス遷移温度が前記非晶質合金のガラス遷移温度よりも低温の非晶質合金からなる他のブロックを、その過冷却液体域に加熱して、前記マスター部材が押圧されているブロックの面に押圧して密着させる工程と、を備えていることを特徴とする。
【0017】
この方法において、金型を構成する金属ガラスを2つのブロックに分ける点は請求項1と同じであるが、2つのブロックはそれぞれ過冷却液体域の異なる、具体的にはガラス遷移温度が20℃以上異なっている金属ガラスを用いるものであり、これにより、結晶化工程を省略できる。
【0018】
この方法では、先ずガラス遷移温度が高温側にあるブロック(ブロックC)を過冷却液体域の温度に加熱し、このブロックCにマスター部材を押圧する。この際、請求項1の方法と同様に、マスター部材の離型を考慮して、オーバーハング部が生じないように埋没量を制御し、離型可能な範囲で押圧する。
【0019】
その後、ガラス遷移温度が低温側にあるブロック(ブロックD)を過冷却液体域まで加熱して、ブロックCのマスター部材の一部が埋没し、他の部分が露出している面に押圧し、密着させて成形する。この加熱温度をブロックDの金属ガラスのガラス遷移温度以上であって、ブロックCの金属ガラスのガラス遷移温度以下とすることにより、マスター部材を埋没させたブロックCの粘性流動を抑制して、マスター部材の離型不能やブロック相互の接合を防止することができる。成形後、冷却した2つのブロックC、Dを開き、ブロックC、Dの内部からマスター部材を取り除くことによって、少なくとも金型のキャビティ部が形成される。
【0020】
なお、2つのブロックの金属ガラスのガラス遷移温度差は20℃以上が良好である。ブロックDをガラス遷移温度以上に加熱したとき、ブロックD全体を完全に同一温度にすることは困難なため、ブロックDの一部がブロックCのガラス遷移温度に近い温度となり、ブロックCの一部が粘性流動を起こすことを完全に防止するため、上述のような温度差を設けるものである。
【0021】
これらの製造方法においては、マスター部材の離型位置に離型用板材を一体化させた後、この離型用板材の両面から、過冷却液体域まで加熱した同一組成の金属ガラスをマスター部材に押圧することができる。これにより、同一の金属ガラスを用いても、マスターの離型不能や金属ガラス相互の接合を防止でき、しかもオーバーハングを防止して、適正な離型位置まで成形することが可能となる。この方法では、2つの同一の金属ガラスのブロックを同時に過冷却液体域まで加熱し、マスター部材に押圧して成形するので、前述の加熱と成形のサイクルタイムを短くすることが可能で、成形や材料選択の自由度が大きくなる。
【0022】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における各部材の位置関係を示す断面図、図2は金型の製造工程を示す断面図である。本実施の形態では、過冷却液体域を有する非晶質合金である金属ガラスとしてZr55Cu30Al10Ni5 (添字は原子%を示す)を用いた。Zr55Cu30Al10Ni5 は常温から350℃までは引っ張り強度1.5GPa、硬さHv510、線膨張係数10×10-6であり、一般の金型用鋼材SUS420J2に比べて遜色のない強度、硬さと適度な線膨張係数を有する。さらに、この金属ガラスはガラス遷移温度Tgが420℃、結晶化開始温度Txが500℃であり、過冷却液体域△T(=Tx−Tg)は約80℃の広い温度範囲を有している。この過冷却液体域ΔTでは108 〜1010Pa・s程度の粘性を示し、数10MPa程度の圧力で成形加工が可能である。
【0023】
図1において、1a,1bは上記金属ガラスからなるブロックであり、それぞれが上下の枠2、3内に充填されている。枠2、3における対向面には位置決め用凹部2aと凸部3aが形成されている。加熱手段としては放射加熱、高周波加熱、抵抗加熱などを用いることができ、本実施の形態では放射加熱を加熱手段として用いた。
【0024】
図2に示すように金型により成形される製品のマスター部材4として、全長6mmの内視鏡処置具の先端カップ部品を用いた。本実施の形態では耐熱性と強度を考慮してSUS303を用いてマスター部材4を機械加工で製造した。このマスター部材4を押圧手段であるポンチ5を用いて、ブロック1a上の所定の位置にセットする。ポンチ5には図示しない直動機構などの押圧機構と荷重センサ、変位センサが具備されている。
【0025】
図2(a)において、図示しない加熱装置によりブロック1aを過冷却液体域の温度である450℃に加熱する。このときブロック1aの金属ガラスは高温での酸化性が高いため、10-2Pa以下の真空中、またはAr、Heなどの不活性ガス雰囲気中で加熱する。また、加熱に伴う結晶化により成形不能となるのを防止するため、ガラス遷移温度(420℃)以上に加熱する際はできるだけ速やかに、可能ならば毎分30℃以上の加熱温度で、均一加熱することが望ましい。
【0026】
次に、マスター部材4をポンチ5を用い、接触部が10MPaの圧力となるように押圧して、過冷却液体域に加熱されたブロック1aに埋没させる。このとき、マスター4の変形、傾きを防止するためにマスター部材4の形状に近い治具6を用いることが良い。このマスター部材4が離型できるように、その形状を考慮して、埋没量を設定し、ポンチ5の変位量が設定した埋没量になるまで押圧を続ける。
【0027】
この押圧工程が終了後、ブロック1aを結晶化開始温度である500℃以上に5分間以上加熱するか、もしくは過冷却液体域の温度のまま30分以上保持する。これにより金属ガラスが非晶質から結晶組織に変化し、過冷却液体域が消失し、結晶化したブロック1cとなる。
【0028】
次に、図2(b)に示すように、別のブロック1bを過冷却液体域に加熱し、このポンチ5により同様にマスター部材4との接触部が10MPaの圧力となるようにブロック1bを押圧する。押圧が進行すると結晶化させた上述のブロック1cに密着する。このとき位置決め用の凹部2a,凸部3aが嵌合するので、上下の枠2,3が固定される。このとき、マスター部材4および結晶化したブロック1cとの密着度を増大させるため、枠2の上部に設けられた開口部7からポンチ5により再押圧することが望ましい。
【0029】
以上の工程により成形されたブロック1b及び1cを冷却し、図2(c)に示すようにマスター部材4を離型する。これにより、一部は非晶質合金からなるブロック1bであり、他の部分は結晶化した合金からなるブロック1cからなる金型のキャビティ部8が形成される。
【0030】
なお、冷却においては非晶質の金属ガラスの脆化を防止するため、冷却速度は50℃/min以上であることが望ましい。又、キャビティ部8の形状転写精度は、マスター部材4の形状、材質によって影響されるが、立方体や球形など単純な形状の場合には、線膨張係数の影響を除去した形状転写誤差(=(転写後の形状)−(マスター部材の形状))0.5μm以下であり、高精度とすることができた。この実施の形態では必要に応じて機械加工、放電加工により、ゲート部やランナー部を形成することができる。
【0031】
このような実施の形態の金型の製造方法では、機械加工により製造されたマスター部材4を過冷却液体域に加熱された金属ガラスからなるブロック1a、1bに10MPaの低圧力で押圧することによって簡便にキャビティ部8を製造できるため、金型を高強度、高精度とすることができる。
【0032】
さらに、一方の金属ガラスからなるブロック1cを結晶化させるため、マスター部材4の過度の埋没や金属ガラス相互の接合を防止することができる。さらに2次加工によりゲート部やライナー部を加工する際に、非晶質部分よりも機械加工し易い結晶化した部分を加工することにより加工効率を向上する。
【0033】
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態2における各部材の位置関係を示す断面図である。本実施の形態の構成は基本的には実施の形態1と同様であるが、過冷却液体域を有する非晶質合金である金属ガラスとしてZr55Cu30Al10Ni5 (添字は原子%を示す)を用いたブロック12と、金属ガラスとしてZr65Al7.5 Cu27.5(添字は原子%を示す)を用いたブロック10とにより、金型を製造する。ブロック12は実施の形態1で用いた金属ガラス1a、1bと同一組成及び、同一特性を有するものである。
【0034】
ブロック10の金属ガラスは常温から350℃までは引っ張り強度1.2GPa、硬さHv470、線膨張係数9×10-6であり、金属ガラス1と同様に、一般の金型用鋼材SUS420J2に比べ遜色のない強度、硬さと、適度な線膨張係数を有する。
【0035】
さらにブロック10の金属ガラスはガラス遷移温度Tg370℃、結晶化開始温度Tx470℃であり、このため100℃の広い過冷却液体域ΔTを有する。この過冷却液体域では108 〜1010Pa・s程度の液体としての粘性を示し、数10MPa程度の圧力で成形加工が可能である。図4は、ブロック12及び10に使用した金属ガラスのDSC(示差走査熱分析)曲線を示す。
【0036】
本実施の形態に於ける製造工程を図5に示す。図5(a)において、図示しない加熱装置によりブロック12を過冷却液体域の450℃に加熱する。ブロック12の金属ガラスは高温での酸化性が高いので、10-2Pa以下の真空中、またはAr、Heなどの不活性ガス雰囲気中で加熱する。また、加熱に伴う結晶化により成形不能となるのを防止するため、ガラス遷移温度以上に加熱する際は出来るだけ速やかに、出来れば毎分30℃以上の加熱速度で、均一に加熱する事が望ましい。
【0037】
次に、実施の形態1と同一のマスター部材4をポンチ5とともに治具6を用いて接触部が10MPaの圧力となるように押圧して、過冷却液体域に加熱されたブロック12に埋没させる。このとき、マスター部材4が離型できるように、その形状を考慮して、埋没量を設定し、ポンチ5の変位量が設定した埋没量になるまで押圧を続ける。
【0038】
この押圧が終了後、ブロック12の金属ガラスをガラス遷移温度以下の400℃まで速やかに冷却する。このときの冷却速度は非晶質の金属ガラスの脆化を防止するために、50℃/min以上であることが望ましい。ガラス遷移温度以下に冷却された金属ガラスは、常温とほぼ変わらない強度、硬さを回復し、結晶化も進行しなくなる。
【0039】
次に、図5(b)に示したように、枠2内の別のブロック10を過冷却液体域の400℃に加熱し、同様にマスター部材4との接触部が10MPaの圧力となるようにブロック10をポンチ5によって押圧する。押圧が進行するとブロック10はブロック12に密着し、位置決め部の凹部2a,凸部3aが嵌合して上下の枠2,3が固定される。このときマスター部材4およびブロック10との密着度を増大させるため、ポンチ5を用いて枠2の上部に設けられた開口部7から、さらに再押圧することが望ましい。
【0040】
以上の工程により金型が成形され、非晶質の金属ガラスの脆化を防止するため、冷却速度50℃/min以上で冷却し、図5(c)の様にマスター部材4を離型する。これにより、非晶質合金からなる金型のキャビティ部8が形成される。このキャビティ部8の形状転写精度は、立方体や球形など単純な形状の場合には、0.5μm以下の形状転写誤差とすることができた。また必要に応じて機械加工、放電加工により、ゲート部やランナー部を形成しても良い。
【0041】
本実施の形態の金型では、過冷却液体域の異なる2種類の金属ガラスを用いることにより、金属ガラスを結晶化させることなく、キャビティ部8を成形することができる。このためマスター部材4の形状に若干の変更が生じても、再び過冷却液体域に加熱することにより簡単に金型の形状を修正することができる。また、長時間加熱を要する結晶化工程を省略できるため、製造時間を短縮できる。
【0042】
(実施の形態3)
図6は本実施の形態3の製造方法を示す断面図である。本実施の形態では、過冷却液体域を有する非晶質合金である金属ガラスとしてZr65Al7.5 Cu27.5を用いた。この金属ガラスは実施の形態2で用いた金属ガラスと同一組成で、同一特性を有するものである。基本的な構成は、実施の形態1および実施の形態2と変わらないが、マスター部材4の離型予定位置に離型用板材20を装着した。この離型用板材20は、本実施の形態の場合、厚さ0.5mmのSUS303製板材を用いた。
【0043】
図6(a)において、マスター部材4と上下の枠2、3内に納められた上述の金属ガラスからなるブロック10a及び10bを、図示しない加熱装置により過冷却液体域の400℃に加熱する。このときブロック10a,10bの金属ガラスは高温での酸化性が高いので、10-2Pa以下の真空中、またはAr、Heなどの不活性ガス雰囲気中で加熱する。また、加熱に伴う結晶化により成形不能となるのを防止するため、ガラス遷移温度以上に加熱する際は出来るだけ速やかに、出来れば毎分30℃以上の加熱速度で、均一加熱する事が望ましい。
【0044】
次に、図6(b)のようにマスター部材4を上下の枠2、3内のブロック10a及び10bで挟み込むようにポンチ5を用いて押圧する。そして接触部が10MPaの圧力となるように押圧して、過冷却液体域に加熱されたブロック10a及び10bに埋没させる。
【0045】
このとき、離型用板材20は、上下のブロック10a及び10bが接触して接合されるのを防止する。又、この離型用板材20は、各ブロック10a及び10bの金属ガラスの自由表面を拘束するために、均等な圧力を生じさせる。これにより過冷却液体状態の金属ガラスが有している強い表面張力に起因したマスター部材4と自由表面とのダレ部を減少させる。
【0046】
押圧が進行すると各ブロック10a及び10bと、マスター部材4及び離型用板材20とが密着すると共に、位置決め部の凹部2a、凸部3aが嵌合するため、上下の枠2、3が固定される。このとき、マスター部材4およびブロック10a及び10bとの密着度を増大させるため、枠2の上部に設けられた開口部7からポンチ5により、さらに再押圧することが望ましい。
【0047】
以上の工程により金型が成形される。そして成形された金型の脆化を防止するため、冷却速度50℃/min以上で冷却し、図6(c)の様にマスター4を離型することにより、非晶質合金製のキャビティ部8が形成される。このとき必要に応じて離型用板材20を取り除いても良いが、その場合、板材20の厚み分、各金型との嵌合にクリアランスが生じるので、マスター部材4の形状をこのクリアランス分、変更しておく必要がある。このため、図6(c)で示すように、ブロック10aのキャビティ部8の周囲に対しては、離型用板材20を残すものである。
【0048】
キャビティ部8の形状転写精度は、前記の各実施の形態と同様に、立方体や球形など単純な形状の場合、0.5μm以下の形状転写誤差とすることができた。また必要に応じて機械加工、放電加工により、ゲート部やランナー部を形成しても良い。
【0049】
本実施の形態の金型の製造方法は、実施の形態1及び実施の形態2に比べ、離型用の板材20を用いることにより、マスター部材4とブロックの金属ガラスの自由表面とのダレを防止することができると共に、マスター部材4を正確に離型位置に設けることができる。また、一度に両方の金属ガラスを成形できるために、製造時間をさらに短縮できる。
【0050】
尚、以上の本発明では、Zr系の過冷却液体域を有する非晶質合金を用いたが、他の過冷却液体域を有する非晶質合金、例えばLa55Al25Ni20(数値は原子%を示し、ガラス遷移温度Tg=200℃、結晶化温度Tx=275℃)などを用いることもできる。
【0051】
以上のような本発明は、以下の発明を包含するものである。
(1) 少なくともキャビティ部の一部又は全部が、30℃以上の温度幅の過冷却液体域を有する非晶質合金によって形成されていることを特徴とする金型。
(2) 少なくとも金型のキャビティ部分を形成する形状を有したマスター部材に離型用板材を取り付け、過冷却液体域の温度に加熱された非晶質合金からなるブロックを前記離型用板材が覆う状態で前記マスター部材をブロックに押圧して成形することを特徴とする金型の製造方法。
【0052】
【発明の効果】
請求項1及び2の製造方法では、過冷却液体域を有する非晶質合金を用い、その特性を利用して金型を製造するため、従来機械加工などにより製造されていた高精度な金型を簡便に高精度、高強度に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示す断面図である。
【図2】(a)〜(c)は本発明の実施の形態1の製造工程を示す断面図である。
【図3】実施の形態2を示す断面図である。
【図4】金属ガラスのDSC曲線特性図である。
【図5】(a)〜(c)は実施の形態2の製造工程を示す断面図である。
【図6】(a)〜(c)は実施の形態3の製造工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1a,1b ブロック
1c 結晶化した金属ガラス
2,3 枠
2a 位置決め用凹部
3a 位置決め用凸部
4 マスター部材
5 ポンチ
6 治具
7 開口部
8 キャビティ
10 ブロック
12 ブロック
20 離型用板材
Claims (2)
- 過冷却液体域の温度に加熱された非晶質合金からなるブロックに対して、少なくとも金型のキャビティ部分を形成するための形状を有したマスター部材を離型可能な範囲で押圧して成形する工程と、
前記ブロックの非晶質合金を結晶化させる工程と、
前記マスター部材が押圧されているブロックの面に対して、過冷却液体域の温度に加熱された非晶質合金からなる他のブロックを押圧して密着させる工程と、を備えていることを特徴とする金型の製造方法。 - 過冷却液体域の温度に加熱された非晶質合金からなるブロックに対して、少なくとも金型のキャビティ部分を形成するための形状を有したマスター部材を離型可能な範囲で押圧して成形する工程と、
ガラス遷移温度が前記非晶質合金のガラス遷移温度よりも低温の非晶質合金からなる他のブロックを、その過冷却液体域に加熱して、前記マスター部材が押圧されているブロックの面に押圧して密着させる工程と、を備えていることを特徴とする金型の製造方法。
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1997
- 1997-01-31 JP JP01936097A patent/JP3748971B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| JPH10217257A (ja) | 1998-08-18 |
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