JP3748210B2 - 送受信回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、いわゆるBlue tooth(電波産業会STD−T66.1)用の無線通信装置などで好適に実施される送受信回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は、典型的な従来技術の送受信回路1のブロック図である。この送受信回路1は、大略的に、高周波アンプ2、バンドパスフィルタ3、復調回路4およびアナログ/デジタル変換回路5を備えて構成される送信部と、デジタル/アナログ変換回路6、ローパスフィルタ7、変調回路8およびパワーアンプ9を備えて構成される受信部と、それらを制御するとともに、ベースバンド信号処理を行うデジタル回路10とを含んで構成されている。
【0003】
高周波アンプ2からの受信信号は、バンドパスフィルタ3において受信すべき周波数成分が抽出され、復調回路4においてアナログ復調された後、アナログ/デジタル変換回路5でデジタル信号に変換され、前記デジタル回路10へ入力されてベースバンド処理が行われる。前記デジタル回路10からのベースバンド成分の送信信号は、デジタル/アナログ変換回路6においてアナログ信号に変換された後、ローパスフィルタ7を介して変調回路8に与えられ、作成された送信信号は、パワーアンプ9を介して送信される。
【0004】
上述のように構成される送受信回路1において、受信部のバンドパスフィルタ3は、通過帯域の中心周波数が2MHzに対して、通過帯域幅がlMHzと広く、また中心周波数から1MHz離れた周波数では大きな減衰量を得るような高精度のフィルタで構成されている。そして、フィルタを構成しているインピーダンス素子の絶対ばらつきによる帯域通過特性のばらつきが、デジタル回路10からの周波数調整用信号によって、復調回路4とともに調整される。
【0005】
すなわち、復調回路4は、図7で示すように、一部にバンドパスフィルタ3と同じ回路構成の移相器11および乗算器12とが使用されているFM復調回路で構成され、移相器11が受信信号に対して、正確に90°だけ位相をシフトした信号を作成する必要がある。このため、バンドパスフィルタ3とともに、受信信号の周波数に略等しい前記2MHzの基準信号を入力することで、移相器11のばらつきを復調回路4の出力電圧のばらつきとして取出し、前記デジタル回路10が前記周波数調整用信号としてバンドパスフィルタ3および復調回路4内の移相器11にフィードバックすることで、前記インピーダンス素子の絶対ばらつきによる帯域通過特性のばらつきが高精度に調整されるようになっている。なお、図6の例では、基準信号をバンドパスフィルタ3に入力しているけれども、直接復調回路4に入力しても同様のばらつき検出を行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一方、送信部では、デジタル/アナログ変換回路6におけるクロック信号付近の周波数成分を除去し、かつ直流成分を通過させるために、ローパスフィルタ7が使用されている。このローパスフィルタ7についても、上記バンドパスフィルタ3および復調回路4と同様の周波数調整機能を設けると、さらにもう1組の基準信号源とそのずれを検出するための回路が必要となり、さらにはデジタル回路10にそのずれを調整するための周波数調整信号を作成する回路が必要となる。したがって、送信部の回路の規模が大きくなり、さらにデジタル回路10の回路規模も大きくなってしまう。このため、従来は、上記のように送信部に設けられているローパスフィルタ7には、受信部のバンドパスフィルタ3等で行っているような周波数調整機能を設けず、そのばらつきの最悪条件でも設計値を満たすように、カットオフ周波数が高く設定されている。
【0007】
ここで、ローパスフィルタ7は、図8のような抵抗R1,R2およびコンデンサC1,C2によるRC積分回路ならびにトランジスタtrおよび定電流源13による出力回路で構成されており、そのカットオフ周波数fcは、
【0008】
【数1】
【0009】
によって決定される。したがって、抵抗R1,R2やコンデンサC1,C2のインピーダンス素子の絶対ばらつきによって、その周波数特性がばらついてしまう。それらインピーダンス素子の絶対ばらつきは±20%程度あり、たとえばカットオフ周波数が1MHzのローパスフィルタを設計した場合、そのばらつきによって、前記カットオフ周波数fcが、0.69〜1.56MHzまでばらついてしまうことになる。このため、性能を維持するために、これらのばらつきを考慮して、前述のように最悪条件でも前記1MHzを下回らないように、標準の状態でのカットオフ周波数が高く設定されることになり、高精度のローパスフィルタを実現することができないという問題がある。
【0010】
本発明の目的は、回路規模を抑えつつ、送信部のローパスフィルタのカットオフ周波数を高精度に設定することができる送受信回路を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の送受信回路は、受信信号から所望周波数成分を抽出するバンドパスフィルタと、送信信号から不要周波数成分を除去するローパスフィルタと、前記バンドパスフィルタに関連して設けられ、その帯域通過特性を調整するための周波数調整用信号を発生する調整信号発生手段と、を備えて構成される送受信回路において、前記バンドパスフィルタに、前記周波数調整用信号に応答してその帯域通過特性を調整する第1の調整手段を設けるとともに、前記ローパスフィルタに、そのカットオフ周波数を調整する第2の調整手段を設け、該第2の調整手段を含むローパスフィルタを、前記第1の調整手段を含むバンドパスフィルタと同一のチップ内に形成することで、該第2の調整手段によるローパスフィルタのカットオフ周波数の調整に、バンドパスフィルタの帯域通過特性を調整するための前記周波数調整用信号を共通して利用できるようにしたことを特徴とする。
【0012】
上記の構成によれば、バンドパスフィルタに対して、その周波数特性のばらつきを調整するために調整信号発生手段で作成される周波数調整用信号を、同一半導体集積回路内にあるローパスフィルタのカットオフ周波数の調整にそのまま利用する。
【0013】
したがって、ローパスフィルタのインピーダンス素子のばらつきに関係無く、一定のカットオフ周波数のローパスフィルタを作成することが可能となり、安定した送信信号の作成を行うことができる。そして、そのようにばらつきを調整し、カットオフ周波数を高精度に設定するように構成しても、ばらつきを検出し、調整する構成は、バンドパスフィルタのばらつきを検出し、調整する調整信号発生手段で共用することができ、回路規模を抑えることができる。
【0014】
また、本発明の送受信回路では、前記第1および第2の調整手段は、共に、同様の機能を発揮する一部のインピーダンス素子が複数に分割されるとともに、前記周波数調整用信号によって切換え制御され、前記インピーダンス素子を選択的に機能させるスイッチ素子を備えて構成されることを特徴とする。
【0015】
上記の構成によれば、第1および第2の調整手段で基準となるインピーダンス素子の定数を適宜選択することで、上記のように周波数調整用信号を共通に用いても、任意の帯域通過特性およびカットオフ周波数に、それぞれ設定することができる。
【0016】
さらにまた、本発明の送受信回路では、前記インピーダンス素子は、抵抗であることを特徴とする。
【0017】
上記の構成によれば、コンデンサの容量を変化する構成に比べて、チップ面積を縮小することができる。
【0018】
また、本発明の送受信回路では、送受信される高周波信号が、2.4GHz帯であり、周波数ホッピングによるスペクトラム拡散技術を用いた信号であることを特徴とする
上記の構成によれば、いわゆるBlue tooth向けの送受信回路を実現することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について、図1〜図5に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0020】
図1は、本発明の実施の一形態の送受信回路21のブロック図である。この送受信回路21は、大略的に、高周波アンプ22、バンドパスフィルタ23、復調回路24およびアナログ/デジタル変換回路25を備えて構成される送信部と、デジタル/アナログ変換回路26、ローパスフィルタ27、変調回路28およびパワーアンプ29を備えて構成される受信部と、それらを制御するとともに、ベースバンド信号処理を行うデジタル回路30とを含んで構成されている。この送受信回路21で送受信される高周波信号は、2.4GHz帯で、周波数ホッピングによるスペクトラム拡散技術を用いた信号であり、該送受信回路21は、いわゆるBlue tooth向けの送受信回路として実現される。
【0021】
高周波アンプ22からの受信信号は、バンドパスフィルタ23において受信すべき周波数成分が抽出され、復調回路24においてアナログ復調された後、アナログ/デジタル変換回路25でデジタル信号に変換され、前記デジタル回路30へ入力されてベースバンド処理が行われる。前記デジタル回路30からのベースバンド成分の送信信号は、デジタル/アナログ変換回路26においてアナログ信号に変換された後、ローパスフィルタ27を介して変調回路28に与えられ、作成された送信信号は、パワーアンプ29を介して送信される。
【0022】
そして、受信部のバンドパスフィルタ23は、通過帯域の中心周波数が2MHzに対して、通過帯域幅がlMHzと広く、また中心周波数から1MHz離れた周波数では大きな減衰量を得るような高精度のフィルタで構成されており、フィルタを構成しているインピーダンス素子の絶対ばらつきによる帯域通過特性のばらつきが、デジタル回路10からの周波数調整用信号で調整される点は、前述の図6で示す送受信回路1と同様である。この図1の例でも、バンドパスフィルタ23に前記ばらつきの検出のための基準信号を入力しているけれども、直接復調回路24に入力しても、同様のばらつき検出を行うことができる。
【0023】
注目すべきは、本発明では、バンドパスフィルタ23とローパスフィルタ27とを同一のチップ内に形成するとともに、ローパスフィルタ27を、後述の図2〜図5で示すように、そのカットオフ周波数を調整可能に構成し、同一半導体集積回路内にあるバンドパスフィルタ23に対して、その周波数特性のばらつきを調整するためにデジタル回路30で作成される周波数調整用信号を、そのまま該ローパスフィルタ27のカットオフ周波数の調整に利用することである。
【0024】
すなわち、受信部のローパスフィルタ27を構成しているインピーダンス素子も、送信部と同一の半導体集積回路として作成されているので、マスクのずれやエッチング状態の変化などの製造上発生するずれは同様に発生し、本発明はこの点を利用する。たとえば、バンドパスフィルタ23を構成している抵抗の抵抗値が標準値より20%大きくなっている場合には、ローパスフィルタ27を構成している抵抗の抵抗値も標準値より20%大きくなっている。したがって、ローパスフィルタ27の調整を行うにあたって、そのインピーダンス素子の絶対ばらつきを該ローパスフィルタ27側で検出する必要が無く、バンドパスフィルタ23のずれを調整するための周波数調整用信号を利用して調整を行うことができる。
【0025】
図2は、前記ローパスフィルタ27の一構成例であるローパスフィルタ27aのブロック図である。このローパスフィルタ27aは、可変抵抗31,32およびコンデンサC1,C2によるRC積分回路ならびにトランジスタTrおよび定電流源33による出力回路で構成されており、そのカットオフ周波数fcは、可変抵抗31,32の抵抗値を前記参照符R1,R2で示すと、前記式1で表すことができる。
【0026】
図3は、可変抵抗31,32の一構成例の電気回路図である。この可変抵抗31,32は、4つの抵抗R,2R,4R,8Rと、最小限の抵抗値の基本抵抗Rbaseとが、入出力端子間に直列に介在されるとともに、抵抗R,2R,4R,8Rの端子間をそれぞれ短絡することができるスイッチSW1〜SW4とを備えて構成されている。抵抗R,2R,4R,8Rの抵抗値は、抵抗Rを基準として、抵抗2Rは2倍、抵抗4Rは4倍、抵抗8Rは8倍に形成されている。
【0027】
そして、スイッチSW1〜SW4は、前記デジタル回路30からの周波数調整用信号CTL1〜CTL4によって個別にON〜OFF制御され、該可変抵抗31,32の抵抗値は、たとえば総てのスイッチSW1〜SW4がOFFすると、15R+Rbase(Ω)となり、スイッチSW4だけがONすると、7R+Rbase(Ω)となる。このようにして、周波数調整用信号CTL1〜CTL4の下位ビットから順にスイッチSW1〜SW4に対応させることで、R〜15R(Ω)の範囲で、R(Ω)ずつ、15段階に抵抗値を大きくしてゆくことができる。このR〜15R(Ω)の範囲で、該可変抵抗31,32およびコンデンサC1,C2における前記±20%の絶対ばらつきに対応し、カットオフ周波数のずれを調整できるように、抵抗Rbaseおよび基本となる抵抗Rの抵抗値を決定する。
【0028】
上記の例は、周波数調整用信号を4ビットの信号CTL1〜CTL4とした場合のものであり、また2組ある可変抵抗31,32は同様に構成されて相互に連動して(同じ周波数調整用信号CTL1〜CTL4によって)制御され、R1=R2となる場合のものであるけれども、ビット数が5ビット以上や3ビット以下であってもよく、また可変抵抗31,32の何れか一方のみを調整したり、相互に異なるビット数で調整するようにしてもよい。
【0029】
一方、図4は、前記ローパスフィルタ27の他の構成例であるローパスフィルタ27bのブロック図である。このローパスフィルタ27bは、抵抗R1,R2および可変コンデンサ41,42によるRC積分回路ならびに前記トランジスタTrおよび定電流源33による出力回路で構成されており、そのカットオフ周波数fcは、可変コンデンサ41,42の静電容量を前記参照符C1,C2で示すと、前記式1で表すことができる。
【0030】
図5は、可変コンデンサ41,42の一構成例の電気回路図である。この可変コンデンサ41,42の考え方は、前述の可変抵抗31,32に類似しており、4つのコンデンサC,2C,4C,8Cと、最小限の静電容量の基本コンデンサCbaseとが、入出力端子間に相互に並列に介在されるとともに、コンデンサC,2C,4C,8Cをそれぞれ入出力端子間に接続/開放することができるスイッチSW1〜SW4とを備えて構成されている。コンデンサC,2C,4C,8Cの静電容量は、コンデンサCを基準として、コンデンサ2Cは2倍、コンデンサ4Cは4倍、コンデンサ8Cは8倍に形成されている。
【0031】
そして、スイッチSW1〜SW4は、前記周波数調整用信号CTL1〜CTL4によって個別にON〜OFF制御され、該可変コンデンサ41,42の静電容量は、たとえば総てのスイッチSW1〜SW4がONすると、15C+Cbase(F)となり、スイッチSW4だけがOFFすると、7C+Cbase(F)となる。このようにして、周波数調整用信号CTL1〜CTL4の下位ビットから順にスイッチSW1〜SW4に対応させることで、C〜15C(F)の範囲で、C(F)ずつ、15段階に静電容量を大きくしてゆくことができる。このC〜15C(F)の範囲で、該可変コンデンサ41,42および抵抗R1,R2における前記±20%の絶対ばらつきに対応し、カットオフ周波数のずれを調整できるように、コンデンサCbaseおよび基本となるコンデンサCの静電容量を決定する。
【0032】
このようにして、本発明では、送信部のローパスフィルタ27のインピーダンス素子のばらつきに関係無く、一定のカットオフ周波数のローパスフィルタ27を作成することが可能となり、安定した送信信号の発生を行うことができる。そして、そのようにばらつきを調整し、カットオフ周波数を高精度に設定するように構成しても、前記ばらつきを検出し、調整する構成は、同じチップ内であるので、バンドパスフィルタ23および復調回路24のばらつきを検出し、調整するデジタル回路30で共用することができ、回路規模を抑えることができる。
【0033】
また、前記ローパスフィルタ27a,27bは、同様の機能を発揮する一部のインピーダンス素子が複数に分割され(ローパスフィルタ27aでは抵抗R,2R,4R,8R,Rbase、ローパスフィルタ27bではコンデンサC,2C,4C,8C,Cbase)、それを前記周波数調整用信号CTL1〜CTL4に応答してスイッチSW1〜SW4によって選択的に機能させるので、基準となるインピーダンス素子(ローパスフィルタ27aでは抵抗R,Rbase、ローパスフィルタ27bではコンデンサC,Cbase)の定数を適宜選択することで、バンドパスフィルタ23と周波数調整用信号を共通に用いても、任意の帯域通過特性およびカットオフ周波数に、それぞれ設定することができる。
【0034】
【発明の効果】
本発明の送受信回路は、以上のように、受信信号から所望周波数成分を抽出するバンドパスフィルタと、送信信号から不要周波数成分を除去するローパスフィルタとを備えて構成される送受信回路において、バンドパスフィルタの周波数特性のばらつきを調整するための周波数調整用信号を、同一のチップ内に形成するローパスフィルタのカットオフ周波数の調整に、そのまま利用する。
【0035】
それゆえ、ローパスフィルタのインピーダンス素子のばらつきに関係無く、一定のカットオフ周波数のローパスフィルタを作成することが可能となり、安定した送信信号の作成を行うことができる。そして、そのようにばらつきを調整し、カットオフ周波数を高精度に設定するように構成しても、ばらつきを検出し、調整する構成は、バンドパスフィルタのばらつきを検出し、調整する調整信号発生手段で共用することができ、回路規模を抑えることができる。
【0036】
また、本発明の送受信回路は、以上のように、同様の機能を発揮する一部のインピーダンス素子を複数に分割し、それらを前記周波数調整用信号によって切換え制御されるスイッチ素子で選択的に機能させることで、前記インピーダンス素子のばらつきを調整する。
【0037】
それゆえ、基準となるインピーダンス素子の定数を適宜選択することで、上記のように周波数調整用信号を共通に用いても、バンドパスフィルタおよびローパスフィルタを、任意の帯域通過特性およびカットオフ周波数に、それぞれ設定することができる。
【0038】
さらにまた、本発明の送受信回路は、以上のように、前記インピーダンス素子を抵抗とする。
【0039】
それゆえ、コンデンサの容量を変化する構成に比べて、チップ面積を縮小することができる。
【0040】
また、本発明の送受信回路は、以上のように、送受信される高周波信号を、2.4GHz帯で、周波数ホッピングによるスペクトラム拡散技術を用いた信号とする。
【0041】
それゆえ、いわゆるBlue tooth向けの送受信回路を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の送受信回路のブロック図である。
【図2】ローパスフィルタの一構成例のブロック図である。
【図3】図2で示すローパスフィルタにおける可変抵抗の一構成例の電気回路図である。
【図4】ローパスフィルタの他の構成例のブロック図である。
【図5】図4で示すローパスフィルタにおける可変コンデンサの一構成例の電気回路図である。
【図6】典型的な従来技術の送受信回路のブロック図である。
【図7】復調回路の構成を説明するための図である。
【図8】従来のローパスフィルタの電気回路図である。
【符号の説明】
11 移相器
12 乗算器
21 送受信回路
22 高周波アンプ
23 バンドパスフィルタ(第1の調整手段を含む)
24 復調回路
25 アナログ/デジタル変換回路
26 デジタル/アナログ変換回路
27,27a,27b ローパスフィルタ
28 変調回路
29 パワーアンプ
30 デジタル回路(調整信号発生手段)
31,32 可変抵抗(第2の調整手段)
33 定電流源
41,42 可変コンデンサ(第2の調整手段)
C1,C2 コンデンサ
C,2C,4C,8C,Cbase コンデンサ(一部のインピーダンス素子)
R1,R2 抵抗
R,2R,4R,8R,Rbase 抵抗(一部のインピーダンス素子)
Tr トランジスタ
SW1〜SW4 スイッチ(スイッチ素子)
Claims (4)
- 受信信号から所望周波数成分を抽出するバンドパスフィルタと、送信信号から不要周波数成分を除去するローパスフィルタと、前記バンドパスフィルタに関連して設けられ、その帯域通過特性を調整するための周波数調整用信号を発生する調整信号発生手段と、を備えて構成される送受信回路において、
前記バンドパスフィルタに、前記周波数調整用信号に応答してその帯域通過特性を調整する第1の調整手段を設けるとともに、前記ローパスフィルタに、そのカットオフ周波数を調整する第2の調整手段を設け、
該第2の調整手段を含むローパスフィルタを、前記第1の調整手段を含むバンドパスフィルタと同一のチップ内に形成することで、該第2の調整手段によるローパスフィルタのカットオフ周波数の調整に、バンドパスフィルタの帯域通過特性を調整するための前記周波数調整用信号を共通して利用できるようにしたことを特徴とする送受信回路。 - 前記第1および第2の調整手段は、共に、同様の機能を発揮する一部のインピーダンス素子が複数に分割されるとともに、前記周波数調整用信号によって切換え制御され、前記インピーダンス素子を選択的に機能させるスイッチ素子を備えて構成されることを特徴とする請求項1記載の送受信回路。
- 前記インピーダンス素子は、抵抗であることを特徴とする請求項2記載の送受信回路。
- 送受信される高周波信号が、2.4GHz帯であり、周波数ホッピングによるスペクトラム拡散技術を用いた信号であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の送受信回路。
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