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JP3636565B2 - 重荷重用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

重荷重用空気入りラジアルタイヤ Download PDF

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JP3636565B2 JP06500597A JP6500597A JP3636565B2 JP 3636565 B2 JP3636565 B2 JP 3636565B2 JP 06500597 A JP06500597 A JP 06500597A JP 6500597 A JP6500597 A JP 6500597A JP 3636565 B2 JP3636565 B2 JP 3636565B2
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、偏平率70%以下の重荷重用空気入りラジアルタイヤに関し、さらに詳しくは、耐偏摩耗性を向上するようにした重荷重用空気入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、トレッド半径は接地形状へ大きな影響を及ぼし、この接地形状が走行性能や摩耗特性に大きな影響を与える。最近のトラック積載量の規制緩和に対応して、トラックの低床化による重荷重用空気入りラジアルタイヤの偏平化が進んでいるが、その偏平率を70%以下にした場合には、従来の偏平率の大きいタイヤと同様にトレッド半径をトレッド全幅にわたって均一にしたままであると、正規空気圧充填時にショルダー部の主溝が変曲点となってセンター部のトレッド半径が大きくなって直線に近い状態に変化する一方、左右両側のショルダー部はトレッド半径が小さくなり過ぎるので、センター部ではセンター摩耗が発生し、両ショルダー部では肩落ち摩耗が発生するという問題があった。
【0003】
この対策として、センター部のトレッド半径を小さくすると共に、ショルダー部のトレッド半径をセンター部より大きくするか、或いはショルダー部の断面形状を直線状に形成することにより、正規空気圧充填時の接地形状を適正化するようにした重荷重用空気入りラジアルタイヤが提案されている。しかしながら、このようなタイヤでは、センター部では目標とする接地形状が得られるものの、ショルダー部近傍では接地形状に窪み(変曲点)が形成されるので、この窪み部分で偏摩耗が発生しやすいという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、偏平率70%以下にした場合におけるトレッドの耐偏摩耗性を向上することを可能にした重荷重用空気入りラジアルタイヤを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の重荷重用空気入りラジアルタイヤは、偏平率70%以下であって、トレッドにタイヤ周方向に延びる少なくとも2本の主溝を設けた重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、リム径RDと正規空気圧の10%の空気圧を充填した時のタイヤ断面幅SWとから求まる定数KをK=RD/2+SWと定義したとき、正規空気圧の10%の空気圧を充填した時のタイヤ子午線断面におけるセンター部のトレッド半径RCを0.8K≦RC≦1.3Kにし、両ショルダー部のトレッド半径RSを0.6RC≦RS≦0.8RCにして互いに大きさの異なる関係にすると共に、前記トレッド半径RCと前記トレッド半径RSとの接合点のショルダーポイントからの距離tの1/2トレッド展開幅Tに対する比t/Tを0.25〜0.50の範囲にし、かつ左右両側の前記ショルダーポイントとトレッド中央点とを結ぶ円弧の半径RAを1.1RC≦RA≦1.4RCの関係にしたことを特徴とするものである。
【0006】
このようにセンター部のトレッド半径RCを0.8K≦RC≦1.3Kにし、両ショルダー部のトレッド半径RSを0.6RC≦RS≦0.8RCにして互いに大きさの異なる関係にすると共に、両トレッド半径RC,RSの接合点のショルダーポイントからの距離tの1/2トレッド展開幅Tに対する比t/Tを0.25〜0.50の範囲にし、かつ左右両側のショルダーポイントとトレッド中央点とを結ぶ円弧の半径RAを1.1RC≦RA≦1.4RCの関係にすることにより、偏平率70%以下の偏平タイヤであっても、正規空気圧充填時の接地形状を適正化することができるので、耐偏摩耗性を向上することができる。
【0007】
本発明において、正規空気圧とは日本自動車協会(JATMA)の規格に規定されている正規空気圧を意味する。また、ショルダーポイントとは、トレッド部がスクェアショルダーを有する場合にはショルダーエッジを意味し、ラウンドショルダーを有する場合にはトレッド表面のタイヤ幅方向の延長線とトレッド側面のタイヤ径方向の延長線との交点を意味する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態からなる偏平率70%の重荷重用空気入りラジアルタイヤを例示するものである。図において、1はトレッド部、2はビード部である。
【0009】
左右一対のビード部2,2間には、カーカス層3が装架されており、このカーカス層3の両端部がビードコア4の廻りにタイヤ内側から外側へ巻き上げられている。各ビード部2は、ビードコア4の外周上に配置された硬質ゴムからなるビードフィラー5と、ビード部2の内外でカーカス層3に沿うように配置された補強層6と、カーカス層3及び補強層6の巻き上げ端部を覆うように配置された補強層7とによって補強されている。
【0010】
トレッド部1において、カーカス層3の外周側には4層からなるベルト層8が埋設されている。また、トレッド部1には、タイヤ周方向に延びる複数本の主溝9が設けられている。これら主溝9はトレッド部1に少なくとも2本設けられていればよい。主溝9の平面視形状は特に限定されることはなく直線状やジグザグ状にすることができる。また、必要に応じて、主溝9のほかにタイヤ幅方向に延びるラグ溝や横溝を設けるようにしてもよい。
【0011】
正規空気圧の10%の空気圧を充填した時のタイヤ子午線断面において、トレッド部1のセンター部を構成するトレッド半径RCと左右両側のショルダー部を構成するトレッド半径RSとは互いに異なるように設定されている。ここで、図2に示すリム径RDと正規空気圧の10%の空気圧を充填した時のタイヤ断面幅SWとから求まる定数KはK=RD/2+SWと定義されるものとする。この定数Kは、トレッド半径の設計基準となるものである。
【0012】
トレッド部1のセンター部のトレッド半径RCは0.8K≦RC≦1.3Kの関係を満足するように設定されている。一方、両ショルダー部のトレッド半径RSは0.6RC≦RS≦0.8RCの関係を満足するように設定されている。また、これらトレッド半径RCとトレッド半径RSとの接合点Xは、ショルダーポイントSから所定の距離だけ離れた位置に配置されている。即ち、1/2トレッド展開幅Tに対して接合点XのショルダーポイントSからの距離tは、両者の比t/Tが0.25〜0.50の範囲になるように設定されている。
【0013】
最外側2本の主溝9はそれぞれ左右両側の接合点Xの位置に配置されている。このため、両円弧の接合点Xはトレッド部1の表面上には存在しないようになっている。また、左右両側のショルダーポイントSとトレッド中央点Cとは同一円弧上に配置されており、これら3点を結ぶ円弧の半径RAは1.1RC≦RA≦1.4RCの関係を満足するように設定されている。
【0014】
本発明によれば、センター部のトレッド半径RC、両ショルダー部のトレッド半径RS、両トレッド半径RC,RSの接合点Xの位置を決定する比t/T、左右両側のショルダーポイントSとトレッド中央点Cとを結ぶ円弧の半径RAを上記のように設定することにより、偏平率70%以下の偏平タイヤであっても、接地圧を良好にコントロールして正規空気圧充填時の接地形状を適正化することができるので、耐偏摩耗性を向上することができる。
【0015】
本発明において、正規空気圧の10%の空気圧を充填した状態で、トレッド半径RCは0.8K≦RC≦1.3Kの関係にする必要があるが、これは正規空気圧充填時におけるセンター部のトレッド半径RCを適正化するための条件である。一方、両ショルダー部のトレッド半径RSをセンター部のトレッド半径RCと同程度にすると、接地形状の両ショルダー部に窪みが形成される。そこで、両ショルダー部のトレッド半径RSは0.6RC≦RS≦0.8RCの範囲でトレッド半径RSよりも小さくすることにより、正規空気圧充填時における両ショルダー部のトレッド半径RSを適正化することができる。
【0016】
また、左右両側のショルダーポイントSとトレッド中央Cとを結ぶ円弧の半径RAは1.1RC≦RA≦1.4RCの関係にする必要がある。このようにタイヤ基本寸法として左右両側のショルダーポイントSのトレッド中央点C(クラウンセンター)からの落ち込み量を規定することにより、ショルダー部のゴムゲージを増やすことなく良好な接地形状を得ることができる。
【0017】
この半径RAを1.1RCより小さくした場合、ショルダー部のカーカスラインをゴムゲージが厚くなるように変更することにより接地形状を良化させることが可能であるが、ショルダー部のゴムゲージが増加するために耐熱性や耐久性が低下するので好ましくない。逆に、半径RAを1.4RCより大きくすると、ショルダー部のトレッド半径RSが大きくなり過ぎるので良好な接地形状を得られなくなる。
【0018】
【実施例】
タイヤサイズを11/70R22.5とし、図1のタイヤ構造を有する重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、正規空気圧の10%の空気圧を充填した時におけるセンター部のトレッド半径RC、両ショルダー部のトレッド半径RS、左右両側のショルダーポイントSとトレッド中央点Cとを結ぶ円弧の半径RAを表1のように種々異ならせた従来タイヤ1,2及び本発明タイヤ1,2をそれぞれ製作した。
【0019】
なお、リム径RDを572mmとし、正規空気圧の10%の空気圧を充填した時のタイヤ断面幅SWを279とし、定数K(K=RD/2+SW)を565mmとした。また、1/2トレッド展開幅Tを127mmとし、トレッド半径RCとトレッド半径RSとの接合点Xのショルダーポイントからの距離tを50mmとし、両者の比t/Tを約0.40とした。
【0020】
これら試験タイヤについて、下記方法によりセンター部とショルダー部における偏摩耗量を測定し、その結果を表1に示した。
偏摩耗量の測定方法:
各試験タイヤをそれぞれ正規空気圧700kPaを充填して車両に装着し、舗装路を3万km走行した後、トレッドのセンター部とショルダー部に発生した偏摩耗の深さを測定した。
【0021】
Figure 0003636565
この表1から明らかなように、本発明タイヤ1,2は、いずれも従来タイヤ1,2に比べてセンター部及びショルダー部に発生した偏摩耗量が少なかった。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、リム径RDと正規空気圧の10%の空気圧を充填した時のタイヤ断面幅SWとから求まる定数KをK=RD/2+SWと定義したとき、正規空気圧の10%の空気圧を充填した時のタイヤ子午線断面におけるセンター部のトレッド半径RCを0.8K≦RC≦1.3Kにし、両ショルダー部のトレッド半径RSを0.6RC≦RS≦0.8RCにして互いに大きさの異なる関係にすると共に、前記トレッド半径RCと前記トレッド半径RSとの接合点のショルダーポイントからの距離tの1/2トレッド展開幅Tに対する比t/Tを0.25〜0.50の範囲にし、かつ左右両側の前記ショルダーポイントとトレッド中央点とを結ぶ円弧の半径RAを1.1RC≦RA≦1.4RCの関係にしたことにより、偏平率70%以下の偏平タイヤであっても、正規空気圧充填時の接地形状を適正化することができるので、耐偏摩耗性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態からなる重荷重用空気入りラジアルタイヤを例示する子午線断面図である。
【図2】図1のタイヤ及びそのタイヤに組付けるリムの寸法を示す子午線断面図である。
【符号の説明】
1 トレッド部
9 主溝
S ショルダーポイント
T 1/2トレッド展開幅
t 両トレッド半径の接合点のショルダーポイントからの距離
RD リム径
SW タイヤ断面幅
RC センター部のトレッド半径
RS ショルダー部のトレッド半径
RA 両ショルダーポイントとトレッド中央点とを結ぶ円弧の半径

Claims (2)

  1. 偏平率70%以下であって、トレッドにタイヤ周方向に延びる少なくとも2本の主溝を設けた重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、リム径RDと正規空気圧の10%の空気圧を充填した時のタイヤ断面幅SWとから求まる定数KをK=RD/2+SWと定義したとき、正規空気圧の10%の空気圧を充填した時のタイヤ子午線断面におけるセンター部のトレッド半径RCを0.8K≦RC≦1.3Kにし、両ショルダー部のトレッド半径RSを0.6RC≦RS≦0.8RCにして互いに大きさの異なる関係にすると共に、前記トレッド半径RCと前記トレッド半径RSとの接合点のショルダーポイントからの距離tの1/2トレッド展開幅Tに対する比t/Tを0.25〜0.50の範囲にし、かつ左右両側の前記ショルダーポイントとトレッド中央点とを結ぶ円弧の半径RAを1.1RC≦RA≦1.4RCの関係にした重荷重用空気入りラジアルタイヤ。
  2. 左右両側の前記接合点の位置にそれぞれ前記主溝を配置した請求項1に記載の重荷重用空気入りラジアルタイヤ。
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