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JP3611025B2 - シリコーンゴム組成物 - Google Patents

シリコーンゴム組成物 Download PDF

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JP3611025B2
JP3611025B2 JP2000157102A JP2000157102A JP3611025B2 JP 3611025 B2 JP3611025 B2 JP 3611025B2 JP 2000157102 A JP2000157102 A JP 2000157102A JP 2000157102 A JP2000157102 A JP 2000157102A JP 3611025 B2 JP3611025 B2 JP 3611025B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、経時的な可塑化戻りが少なく貯蔵安定性に優れ、かつ圧縮永久歪み特性に優れると共に、二次加硫後の黄変の改善されたシリコーンゴムを与えるシリコーンゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
シリコーンゴムは、優れた耐候性、電気特性、低圧縮永久歪み性、耐熱性、耐寒性等の特性を有しているため、電気機器、自動車、建築、医療、食品を初めとして様々な分野で広く使用されている。例えば、リモートコントローラ、タイプライター、ワードプロセッサ、コンピュータ末端、楽器等のゴム接点として使用されるラバーコンタクト;建築用ガスケット;複写機用ロール、現像ロール、転写ロール、帯電ロール、給紙ロール等の各種ロール;オーディオ装置等の防振ゴム;コンピュータに使用されるコンパクトディスク用パッキンなどの用途が挙げられる。更に現在、シリコーンゴムの需要は益々高まっており、優れた特性を有するシリコーンゴムの開発が望まれている。
【0003】
これらのシリコーンゴムは、一般的には高重合度のポリオルガノシロキサンと補強性充填材とを含有する組成物の形で使用に供される。この組成物は、例えばドウミキサー、二本ロール等の混合装置を用いて、原料ポリマーに補強性充填材や各種分散材を混合することにより調製される。
【0004】
しかしながら、補強性のシリカが配合されたシリコーンゴム組成物は、経時的な可塑化戻りを起こすことが知られている。この現象を防止する方法としては、補強性の微粉末シリカの表面をオルガノシラザン、分子末端に水酸基を有するオルガノポリシロキサン、あるいは分子鎖末端にアルコキシ基を有するオルガノシロキサン等で処理する方法などが知られているが、満足できる方法とは言い難かった。
【0005】
また、経時変化の少ないシリコーンゴム組成物の製造方法として、特開昭59−176325号公報には低粘度のヒドロキシル末端ポリオルガノシロキサンと充填材を混合し、硫酸、スルホン酸等を添加して上記のオルガノシロキサンを縮重合させ、高分子量化する方法が提案されている。
【0006】
この方法によれば、確かに充填材をオルガノシロキサンに配合することは容易である。しかし、この方法は、水分の影響や充填材の影響により重合度をコントロールすることが困難であるという欠点、更には縮重合させる際に生成する低分子シロキサン量が多くなってしまうという問題や、触媒の残留による耐熱性の悪化の問題もあった。
【0007】
また、特開昭59−176326号公報には、低粘度のヒドロキシル末端ポリオルガノシロキサンをアルカリ性の触媒存在下で縮重合させる方法が記載されている。しかし、この方法も上記と同様の問題があった。
【0008】
特開平1−203465号公報には、シリコーンゴムに微量のリン酸のアルカリ金属塩を存在させることにより、難燃性が改良されることが記載されているが、微量の添加では、可塑戻りに対しては殆ど効果はなかった。
【0009】
従って、補強性シリカが配合されたシリコーンゴム組成物においては、より有効な可塑化戻りの改善策が望まれる。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、経時的な可塑化戻りが少なく貯蔵安定性に優れ、圧縮永久歪み特性に優れると共に、二次加硫後の黄変の改善されたシリコーンゴムを与えるシリコーンゴム組成物を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、(A)下記平均組成式(1)で表される重合度が100以上で一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン、(B)下記一般式(2)で表される分子鎖末端にアルコキシ基又は水酸基を有するオルガノポリシロキサン又はオルガノシラン、(C)比表面積50m/g以上の補強性シリカを含有するシリコーンゴム組成物に、(D)リン酸のアルカリ金属塩を上記(A)成分100重量部に対して0.1〜10重量部配合することにより、(C)成分の補強性シリカがベースコンパウンド中に均一に分散され、このため経時的な可塑化戻りが極めて少なくなって優れた貯蔵安定性が得られる上、かかるシリコーンゴム組成物を有機過酸化物系硬化剤、付加反応系硬化剤により硬化させることにより、圧縮永久歪み特性に優れ、二次加硫後の黄変の少ないシリコーンゴムを与えるシリコーンゴム組成物が得られることを見いだし、本発明をなすに至った。
【0012】
従って、本発明は、
(A)下記平均組成式(1)で表される重合度が100以上で一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン 100重量部
SiO(4−n)/2 (1)
(式中Rは同一又は異種の非置換又は置換一価炭化水素基、nは1.98〜2.02の正数である。)
(B)下記一般式(2)で表されるオルガノポリシロキサン又はオルガノシラン0.5〜50重量部
O(SiR O) (2)
(式中Rは同一又は異種の非置換又は置換一価炭化水素基、mは1〜50の正数である。Rはアルキル基又は水素原子である。)
(C)比表面積50m/g以上の補強性シリカ 5〜100重量部
(D)リン酸のアルカリ金属塩 0.1〜10重量部
を含有してなることを特徴とするシリコーンゴム組成物を提供する。
【0013】
以下、本発明につき更に詳細に説明すると、本発明のシリコーンゴム組成物の(A)成分のオルガノポリシロキサンは、下記平均組成式(1)で示される一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するものである。
SiO(4−n)/2 (1)
【0014】
上記式中、Rは同一又は異種の非置換又は置換一価炭化水素基であり、一価炭化水素基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、ビニル基、アリル基、ブテニル基、ヘキセニル基等のアルケニル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、ベンジル基、β−フェニルプロピル基等のアラルキル基、又はこれらの基の炭素原子に結合した水素原子の一部又は全部をハロゲン原子、シアノ基などで置換したクロロメチル基、トリフルオロプロピル基、シアノエチル基などから選択される同一又は異種の好ましくは炭素数1〜12、より好ましくは1〜8の非置換又は置換の一価炭化水素基である。更に、式(1)のオルガノポリシロキサンは、一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有する必要があり、Rのうち0.001〜10モル%、特に0.01〜5モル%がアルケニル基、特にビニル基であることが好ましい。なお、このオルガノポリシロキサンは、トリオルガノシリル基やジオルガノヒドロキシシリル基で封鎖されたもの、例えば分子鎖末端がトリメチルシリル基、ジメチルビニルシリル基、ジメチルヒドロキシシリル基、トリビニルシリル基などで封鎖されたものが好ましく、特に少なくとも1個のビニル基を持ったものが好ましい。nは1.98〜2.02の正数である。
【0015】
また、式(1)のオルガノポリシロキサンの重合度は、100以上であり、好ましくは100〜100,000、特に3000〜20,000の範囲が好ましい。
なお、(A)成分としては、重合度や構造の異なる2種以上のオルガノポリシロキサンを併用してもよい。
【0016】
(B)成分は、下記一般式(2)で示される分子鎖末端にアルコキシ基又は水酸基を有するオルガノポリシロキサン又はオルガノシランであり、これは(C)成分の補強性シリカの処理剤として分散性向上作用を発揮するものであるが、後述する(D)成分と相乗的に作用して、可塑戻りを少なくすると共に、二次加硫後の黄変を少なくするものである。
O(SiR O) (2)
【0017】
式(2)中、Rは同一又は異種の非置換又は置換一価炭化水素基であり、好ましくは炭素数1〜12、より好ましくは1〜8のものであり、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、ビニル基、アリル基、ブテニル基、ヘキセニル基等のアルケニル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、ベンジル基、β−フェニルプロピル基等のアラルキル基、又はこれらの基の炭素原子に結合した水素原子の一部又は全部をハロゲン原子、シアノ基などで置換したクロロメチル基、トリフルオロプロピル基、シアノエチル基などから選択され、メチル基、ビニル基、フェニル基、トリフルオロプロピル基が好ましい。なお、(A)成分のオルガノポリシロキサンとの相溶性の問題から、R基は(A)成分のR基の一価炭化水素基と同一の基であることがより好ましい。
【0018】
はアルキル基又は水素原子であり、アルキル基としては炭素数が1〜8、特に1〜6のものが好ましく、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等が例示される。好ましくは水素原子、メチル基、エチル基である。mは1〜50の正数である。
【0019】
式(2)のオルガノポリシロキサンの重合度(m)は、1〜50、好ましくは1〜30、特に1〜10の範囲が好適である。重合度が高すぎると、(C)成分の補強性シリカの処理剤として満足な効果が得られない場合がある。
【0020】
(B)成分の配合量は、(A)成分l00重量部に対して0.5〜50重量部、好ましくは1〜10重量部である。配合量が多すぎると、得られるシリコーンゴム組成物に粘着性が発現してしまい、少なすぎると混練り困難となり、組成物の可塑戻りが大きくなってしまう。
【0021】
(C)成分の補強性シリカは、機械的強度の優れたシリコーンゴムを得る目的に用いられるもので、その比表面積(BET法)が50m/g以上、好ましくは100〜400m/gのものが用いられる。このような補強性シリカとしては、例えばヒュームドシリカ、焼成シリカ、沈降シリカ等が挙げられ、これらは1種類を単独でも、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。また、必要に応じて、これら補強性シリカの表面をオルガノポリシロキサン、オルガノポリシラザン、クロロシラン、アルコキシシラン等の表面処理剤で処理した表面処理シリカを用いてもよい。この場合、補強性シリカとしては沈降シリカが有効に用いられる。即ち、沈降シリカは安価であるが、二次加硫後の黄変が大きいものであるが、本発明によれば、沈降シリカを用いた場合でも、その黄変を顕著に防止し得る。
【0022】
(C)成分の配合量は、(A)成分のオルガノポリシロキサン100重量部に対して5〜100重量部、好ましくは10〜70重量部である。配合量が多すぎても、少なすぎても、得られるシリコーンゴム組成物の加工性が低下し、また、得られる硬化物が十分な引っ張り強度、引き裂き強度などの機械的強度を有しなくなる。
【0023】
(D)成分のリン酸のアルカリ金属塩としては、リン酸のモノアルカリ金属塩、ジアルカリ金属塩、トリアルカリ金属塩が用いられ、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩とすることができる。具体的には、リン酸2水素1ナトリウム、リン酸2水素1カリウム、リン酸1水素2ナトリウム、リン酸1水素2カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム等が例示され、これら成分は、1種類を単独で用いても2種類以上を併用しもよい。更に、リン酸のアルカリ金属塩の添加形態としては、特に制限はなく、リン酸塩を固体のまま添加しても、またこれらの塩を水溶液として添加してもよい。
【0024】
(D)成分のリン酸のアルカリ金属塩の配合量は、(A)成分のオルガノポリシロキサン100重量部に対して0.1〜10重量部、好ましくは0.15〜5重量部であり、特にシリコーンゴム組成物全体に対して0.1〜5重量%とすることが好ましい。配合量が多すぎると耐熱性が低下することがあり、少なすぎると組成物の可塑化戻りが大きくなり、黄変防止効果がなくなる。
【0025】
本発明では、上記必須成分に加え、必要に応じてその他の任意成分を所望量添加することができる。具体的には、粉砕石英、結晶性シリカ等の非補強性シリカ、アセチレンブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック、炭酸カルシウム等の(C)成分の補強性シリカ以外の充填剤、着色剤、引き裂き強度向上剤、耐熱性向上剤、難燃性向上剤、受酸剤、熱伝導率向上剤などの各種添加剤や離型剤、あるいは充填剤用分散剤としてヘキサメチルシラザン等のオルガノシラザンや上記式(2)のオルガノポリシロキサン又はオルガノシラン以外の分散剤を添加することは任意である。
【0026】
本発明においては、上記成分を2本ロール、ハンバリーミキサー、ドウミキサー(ニーダー)などのゴム練機を用いて均一に混合し、必要に応じて常圧又は減圧下で加熱処理を施すことによりシリコーンゴム組成物を得ることができ、このシリコーンゴム組成物に適宜な硬化剤を配合して硬化させることで、圧縮永久歪み特性に優れたゴム状弾性体を与える。この場合、硬化方法としては、有機過酸化物による硬化方法と付加架橋剤と触媒による付加硬化方法が採用される。
【0027】
有機過酸化物による硬化方法では、有機過酸化物系硬化剤が使用され、具体的にはベンゾイルパーオキサイド、パラメチルベンゾイルパーオキサイド、オルトメチルベンゾイルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ−t−ブチルパーオキシヘキサン、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジクミルパーオキサイド、クミル−t−ブチルパーオキサイド等の塩素原子を含まない有機過酸化物が好適に用いられる。特に常圧熱気加硫用としては、ベンゾイルパーオキサイド、パラメチルベンゾイルパーオキサイド、オルトメチルベンゾイルパーオキサイド等のアシル系有機過酸化物が好ましい。
【0028】
これらの有機過酸化物は単独で用いても、2種類以上を併用してもよいが、これら有機過酸化物の添加量は、(A)成分のオルガノポリシロキサン100重量部に対し0.1〜10重量部、特に0.3〜5重量部が好ましい。添加量が少なすぎると架橋が不十分となる場合があり、多すぎても硬化速度の向上は望めない場合がある。
【0029】
付加反応による硬化方法では、硬化剤として通常の付加反応系硬化剤が使用され、1分子中に2個以上、好ましくは3個以上Si−H基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンを用いることができる。このようなオルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、R SiO(4−a−b)/2(RはRと同様な基、好ましくはメチル基、フェニル基、トリフルオロプロピル基、特に好ましくはメチル基である。a,bは0≦a<3、0<b≦3、0<a+b≦3の正数である。)で表わされるもの、具体的にはメチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサンとジメチルポリシロキサンとの共重合体等が挙げられる。このオルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、通常、1分子中のケイ素原子数が400以下のものが好適に用いられる。
【0030】
上記オルガノハイドロジェンポリシロキサンの配合量は、シリコーンゴム組成物の(A)成分のアルケニル基1モル当たりSi−H基が0.5〜3モルとなる量が好ましい。
【0031】
更に、上記付加反応系硬化剤と共に触媒として塩化白金酸、塩化白金酸のアルコール変性物、塩化白金酸とエチレン又はプロピレンとの錯体、塩化白金酸とビニルシロキサンとの錯体等を配合することが好ましい。付加反応触媒の配合量は、(A)成分のオルガノポリシロキサン100重量部に対して白金金属として0.1〜1000ppm、特に1〜500ppmの範囲が好ましい。
【0032】
更に、本発明組成物の硬化条件は、硬化剤の分解及びシリコーンゴムの加硫に十分な熱をかける方法であればよく、また、その成型方法も押し出し成型による連続加硫、プレス、インジェクションなど特に制限されるものではない。なお、硬化条件は、成型方法により選択されるが、通常80〜400℃で5秒〜30分間である。また、必要に応じて150〜250℃で1〜10時間程度二次加硫してもよい。
【0033】
【発明の効果】
本発明のシリコーンゴム組成物は、経時的な可塑化戻りが少なく貯蔵安定性に優れ、圧縮永久歪み特性に優れたシリコーンゴムを与えるもので、電気機器、自動車、建築、医療、食品等の様々な分野で広く利用できる。
【0034】
【実施例】
以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に制限されるものではない。
【0035】
[実施例1]
ジメチルシロキサン単位99.825モル%、メチルビニルシロキサン単位0.15モル%、ジメチルビニルシロキサン単位0.025モル%からなり、平均重合度が約8000であるオルガノポリシロキサン100重量部、沈降シリカ(日本シリカ(株)製、商品名NlPSIL−LP)40重量部、分散剤として両末端シラノール基を有し、平均重合度4.1、25℃における粘度が15csであるジメチルポリシロキサン4重量部、更にリン酸塩としてリン酸1水素2ナトリウム/リン酸2水素1ナトリウムを重量比8/2の割合で調製した20%の水溶液を1重量部添加し、ニーダーにて混練り後、180℃にて1時間加熱処理し、ベースコンパウンド1を調製した。
【0036】
上記ベースコンパウンド1に、架橋剤として2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン0.4重量部を添加し、均一に混合した後、165℃、100kgf/cmの条件で10分間プレスキュアーを行った。次いで、200℃で4時間、二次加硫を行い、試験シート及び圧縮永久歪み測定用の試験片を作成した。
【0037】
得られた試験シート及び圧縮永久歪み測定用の試験片を用い、硬さ(JIS A)及び圧縮歪み特性(150℃/22時間)を測定した。
【0038】
プレスキュアー後の硬さは50であり、圧縮永久歪み(150℃/22時間)は22%であった。また、ポストキュアー後の硬さは51であり、圧縮永久歪み(150℃/22時間)は7%であった。
【0039】
更に、ベースコンパウンド1を100℃の条件下で16時間放置し、冷却した後、6インチ2本ロールに投入し、可塑化戻りの様子を観察したところ、表面がなめらかとなるまでの時間は15秒であった。
【0040】
[実施例2]
添加するリン酸塩のリン酸1水素2ナトリウム/リン酸2水素1ナトリウムを重量比で2/8の割合とした以外は実施例1と同様に行い、ベースコンパウンド2を得、同様に硬化させ、評価を行った。
【0041】
プレスキュアー後の硬さは50であり、圧縮永久歪み(150℃/22時間)は25%であった。また、ポストキュアー後の硬さは52であり、圧縮永久歪み(150℃/22時間)は10%であった。
【0042】
更に、ベースコンパウンド2を100℃の条件下で16時間放置し、冷却した後、6インチ2本ロールに投入し、可塑化戻りの様子を観察したところ、表面がなめらかとなるまでの時間は10秒であった。
【0043】
[実施例3]
リン酸塩としてリン酸1水素2ナトリウム/リン酸2水素1ナトリウムの代わりにリン酸1水素2ナトリウムを添加した以外は実施例1と同様に行い、ベースコンパウンド3を得、同様に硬化させ、評価を行った。
【0044】
プレスキュアー後の硬さは49であり、圧縮永久歪み(150℃/22時間)は21%であった。また、ポストキュアー後の硬さは52であり、圧縮永久歪み(150℃/22時間)は9%であった。
【0045】
更に、ベースコンパウンド3を100℃の条件下で16時間放置し、冷却した後、6インチ2本ロールに投入し、可塑化戻りの様子を観察したところ、表面がなめらかとなるまでの時間は10秒であった。
【0046】
[実施例4]
リン酸塩水溶液の添加量を2.0重量部とした以外は実施例1と同様に行い、ベースコンパウンド4を得、同様に硬化させ、評価を行った。
【0047】
プレスキュアー後の硬さは49であり、圧縮永久歪み(150℃/22時間)は20%であった。また、ポストキュアー後の硬さは50であり、圧縮永久歪み(150℃/22時間)は5%であった。
【0048】
更に、ベースコンパウンド3を100℃の条件下で16時間放置し、冷却した後、6インチ2本ロールに投入し、可塑化戻りの様子を観察したところ、表面がなめらかとなるまでの時間は5秒であった。
【0049】
[比較例1]
リン酸塩を全く添加しなかった以外は実施例1と同様にしてベースコンパウンド5を得、同様に硬化させ、評価を行った。
【0050】
プレスキュアー後の硬さは50であり、圧縮永久歪み(150℃/22時間)は35%であった。また、ポストキュアー後の硬さは55であり、圧縮永久歪み(150℃/22時間)は15%であった。
【0051】
更に、ベースコンパウンド4を100℃の条件下で16時間放置し、冷却した後、6インチ2本ロールに投入し、可塑化戻りの様子を観察したところ、表面がなめらかとなるまでの時間は80秒であった。
【0052】
[比較例2]
リン酸塩を添加せず、分散剤として用いた両末端シラノール基を有するジメチルポリシロキサンの添加量を5重量部とした以外は実施例1と同様に行い、ベースコンパウンド6を得、同様に硬化させた。
【0053】
プレスキュアー後の硬さは49であり、圧縮永久歪み(150℃/22時間)は36%であった。また、ポストキュアー後の硬さは55であり、圧縮永久歪み(150℃/22時間)は14%であった。
【0054】
更に、ベースコンパウンド5を100℃の条件下で16時間放置し、冷却した後、6インチ2本ロールに投入し、可塑化戻りの様子を観察したところ、表面がなめらかとなるまでの時間は30秒であった。なお、このコンパウンドは、実施例1〜4、比較例1と比較してロール粘着性が認められた。
【0055】
[比較例3]
リン酸塩水溶液の添加量を0.15重量部とした以外は実施例1と同様に行い、ベースコンパウンド7を得、同様に硬化させ、評価を行った。
【0056】
プレスキュアー後の硬さは50であり、圧縮永久歪み(150℃/22時間)は33%であった。また、ポストキュアー後の硬さは54であり、圧縮永久歪み(150℃/22時間)は14%であった。
【0057】
更に、ベースコンパウンド3を100℃の条件下で16時間放置し、冷却した後、6インチ2本ロールに投入し、可塑化戻りの様子を観察したところ、表面がなめらかとなるまでの時間は70秒であった。
【0058】
[比較例4]
末端水酸基のジメチルポリシロキサンを添加しない以外は実施例1と同様に行い、ベースコンパウンド8を得、同様に硬化させ、評価を行った。
【0059】
プレスキュアー後の硬さは52であり、圧縮永久歪み(150℃/22時間)は20%であった。また、ポストキュアー後の硬さは54であり、圧縮永久歪み(150℃/22時間)は5%であった。
【0060】
更に、ベースコンパウンド3を100℃の条件下で16時間放置し、冷却した後、6インチ2本ロールに投入し、可塑化戻りの様子を観察したところ、表面がなめらかとなるまでの時間は105秒であった。
【0061】
次に、上記実施例、比較例のプレスキュアー後及びポストキュアー(二次加硫)後の硬化物の黄変性について目視により評価した。結果を表1に示す。
【0062】
【表1】
Figure 0003611025
○:ほんのわずかに黄変が認められる
×:かなり黄変が認められる

Claims (4)

  1. (A)下記平均組成式(1)で表される重合度が100以上で一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン100重量部
    SiO(4−n)/2 (1)
    (式中Rは同一又は異種の非置換又は置換一価炭化水素基、nは1.98〜2.02の正数である。)
    (B)下記一般式(2)で表されるオルガノポリシロキサン又はオルガノシラン0.5〜50重量部
    O(SiR O) (2)
    (式中Rは同一又は異種の非置換又は置換一価炭化水素基、Rはアルキル基又は水素原子である。mは1〜50の正数である。)
    (C)比表面積50m/g以上の補強性シリカ 5〜100重量部
    (D)リン酸のアルカリ金属塩 0.1〜l0重量部
    を含有してなることを特徴とするシリコーンゴム組成物。
  2. (C)成分の補強性シリカが沈降シリカである請求項1記載のシリコーンゴム組成物。
  3. 硬化剤として有機過酸化物系硬化剤を配合する請求項1又は2記載のシリコーンゴム組成物。
  4. 硬化剤として付加反応系硬化剤を配合する請求項1乃至3のいずれか1項記載のシリコーンゴム組成物。
JP2000157102A 1999-06-10 2000-05-26 シリコーンゴム組成物 Expired - Fee Related JP3611025B2 (ja)

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