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JP3692641B2 - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射制御装置 Download PDF

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内燃機関の燃料噴射制御装置に関し、特に、各気筒毎に燃料噴射弁を備えた多気筒内燃機関における始動時の噴射制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の始動時の燃料噴射制御としては、例えば特開平7−103025号公報に開示されるようなものがあった。
このものは、始動直後の気筒判別が行なわれる前に全気筒同時に非同期噴射を1回行わせ、気筒判別後は同期噴射(シーケンシャル噴射)に移行させると共に、前記非同期噴射により噴射された燃料のうち最初の吸気行程でシリンダ内に吸入されなかった分の燃料を、最初の同期噴射において減量補正する構成の開示がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、始動時には吸気ポートやシリンダ内壁に燃料が付着していないため、始動後の各気筒への初回の燃料噴射においては、噴射された燃料の大部分が吸気ポートやシリンダ内壁に付着することになるが、各気筒の2回目以降の噴射では、前記付着割合が急減するという特性がある。
【0004】
ここで、上記従来の始動時噴射制御では、始動直後の非同期噴射(全気筒同時噴射)が、各気筒それぞれに対する初回の燃料噴射となるから、前記非同期噴射における噴射量を、前記付着燃料量に見合うだけの比較的大きな量に設定し、シーケンシャル噴射においては、付着分が略充足されているものと見做して噴射量を設定することで、前記付着割合の変化に対応した噴射量設定が行なえることになる。
【0005】
しかしながら、上記従来の始動時噴射制御では、各気筒に対する初回の燃料噴射が非同期噴射であるために、各気筒毎に吸気行程と噴射タイミングとのずれが生じるから、かかるタイミングずれがあってもなるべく要求量が各気筒に吸引されるように、必要量よりも多くの燃料を噴射させる必要がある。そして、かかる多量の初回噴射分が各気筒の初回の吸気行程で吸引されるとは限らないため、非同期噴射によって噴射された燃料の残留の有無を判断し、かつ、残留分の減少補正を施す必要があり、制御が複雑になってしまうという問題があった。
【0006】
ここで、始動後の最初から同期噴射(シーケンシャル噴射)により燃料噴射を行なわせる構成とすれば、残留燃料の発生を回避でき、始動時用に付加される制御内容を簡略化することが可能である。
しかし、従来では、最初の噴射を全気筒同時の非同期噴射とすることによって、実質的に、各気筒それぞれに対する初回の燃料噴射と、同期噴射による2回目以降の噴射とが区別されていたから、単に始動後の最初から同期噴射(シーケンシャル噴射)により燃料噴射を行なわせる構成としただけでは、前記付着割合の変化に対応できず、吸気ポートやシリンダ内壁に対して要求される燃料を早期に付着させつつ、過剰な燃料の供給を回避して始動時の排気性状を改善することができないという問題がある。
【0007】
本願発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、吸気ポートやシリンダ内壁に対する燃料の付着特性に見合った燃料を、簡便な制御構成でかつ残留燃料を発生させることなく噴射させることができる燃料噴射制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのため請求項1記載の発明は、各気筒毎に燃料噴射弁を備え、該燃料噴射弁による燃料噴射を各気筒の吸気行程にタイミングを合わせてそれぞれに行わせる内燃機関の燃料噴射制御装置において、各気筒それぞれに対する始動時の初回の燃料噴射を検出し、各気筒それぞれに対する始動時の初回の燃料噴射では、壁流燃料の充足に要求される燃料を噴射させ、各気筒それぞれに対する2回目以降の燃料噴射では、付着燃料分の減少に見合う燃料を噴射させる構成とした。
【0009】
かかる構成によると、始動後の最初から行なわれる所謂シーケンシャル噴射制御において、それぞれの気筒に対する初回の燃料噴射と、2回目以降の燃料噴射とが、制御上明確に分けられ、初回の燃料噴射を、付着燃料の充足用として位置付けて、充足に要求される燃料量をシリンダ内に供給すべき燃料量に加算して噴射させ、付着燃料が略充足し付着燃料分が少量しか要求されない2回目以降では、前記付着燃料分の要求量の減少に見合った燃料を噴射させる。
【0011】
請求項記載の発明は、図1に示すように構成される。
図1において、燃料噴射量演算手段は、目標燃空比と機関運転条件とに基づいて燃料噴射量を演算し、また、基準信号出力手段は、各気筒の吸気行程にタイミングを合わせた噴射タイミングの基準となる基準信号を出力する。
そして、噴射制御手段は、前記基準信号に基づいて検出される各気筒の噴射タイミング毎に、各気筒毎に備えられる燃料噴射弁を、前記燃料噴射量に応じてそれぞれ駆動して燃料噴射を行わせる。
【0012】
一方、初回噴射検出手段は、各気筒それぞれに対する始動時の初回の燃料噴射を検出する。
そして、目標燃空比設定手段は、各気筒それぞれに対する始動時の初回の燃料噴射では、壁流燃料の充足に要求される目標空燃比を設定し、各気筒それぞれに対する2回目以降の燃料噴射では、付着燃料分の減少に見合う目標空燃比を設定する。
【0013】
かかる構成によると、始動直後から各気筒の吸気行程にタイミングを合わせた所謂シーケンシャル噴射によって各気筒毎に燃料が噴射される。また、前記シーケンシャル噴射による燃料噴射が各気筒それぞれに対する初回のものであるか、2回目以降のものであるかを判別して、目標燃空比が個別に設定され、初回における燃料噴射量と、2回目以降における燃料噴射量とが、異なる目標燃空比に基づいて設定される。即ち、各気筒それぞれに対する初回の噴射であれば、略無くなっている付着燃料を充足させるのに必要な燃料量を確保できる目標燃空比を設定させ、2回目以降であれば、付着燃料分が少なくなり、更には、付着分と付着燃料がシリンダ内に流れ込む量とがバランスするようになるから、付着分が殆どないものとしてシリンダ吸入混合気に要求される燃空比を目標燃空比として設定させる。
【0014】
請求項記載の発明では、前記燃料噴射量演算手段が、始動から所定期間内において、機関の温度の検出結果に応じて基本燃料噴射量を演算する第1基本噴射量演算手段と、前記所定期間経過後において、機関の吸入空気量の検出結果に応じて基本燃料噴射量を演算する第2基本噴射量演算手段と、を含んで構成され、前記演算された基本燃料噴射量と前記目標燃空比とに基づいて最終的な燃料噴射量を演算する。
【0015】
かかる構成によると、吸入空気量の変動が大きな始動直後の所定期間内においては、エアフロメータや吸気圧センサなどによる吸入空気量の検出結果を用いずに、冷却水温度等で代表される機関の温度に基づいて基本燃料噴射量が演算され、前記所定期間経過後は、エアフロメータや吸気圧センサなどによる吸入空気量の検出結果に基づいて基本燃料噴射量が演算される。そして、前記基本燃料噴射量と、噴射が各気筒の初回であるか否かによって個別に設定される目標燃空比とに基づいて、最終的な噴射量が決定される。
【0016】
請求項記載の発明では、前記第1基本噴射量演算手段における所定期間を、機関の回転速度が予め設定された回転速度になるまでの期間とする構成とした。
かかる構成によると、始動から機関回転速度が所定回転速度になるまで、換言すれば、略完爆に至ったと見做される状態になるまでは、機関の温度に基づいて基本燃料噴射量を演算させ、その後、通常に実際の吸入空気量に見合った量の基本燃料噴射量を演算させる。
【0017】
請求項記載の発明では、前記目標燃空比設定手段が、各気筒それぞれに対する始動時の初回の燃料噴射において、目標燃空比を機関温度に応じて設定する構成とした。
かかる構成によると、吸気ポート等に対する燃料の付着量に機関の温度が相関するから、各気筒それぞれに対する初回の燃料噴射で付着することになる燃料量に対応して目標燃空比が決定されることになる。
【0018】
請求項記載の発明では、前記目標燃空比設定手段が、各気筒それぞれに対する2回目以降の燃料噴射において、目標燃空比を機関負荷と機関回転速度と機関温度とに基づいて設定する構成とした。
かかる構成によると、各気筒の2回目以降の燃料噴射においても、機関温度を加味して目標燃空比を設定させることとして、冷機状態における燃焼安定性の確保を図る一方、完暖後は、負荷や回転に基づいて要求される動力性能や燃費性能を考慮した目標燃空比の設定を可能にする。
【0019】
【発明の効果】
請求項1,2記載の発明によると、初回の噴射と2回目以降の噴射とにおける付着燃料分の変化に対応した燃料噴射を、所謂シーケンシャル噴射制御において実現させることができるため、簡便な制御によって始動性,排気性能の改善を図れるという効果がある。
【0021】
請求項記載の発明によると、始動直後の不安定状態においても、安定的な噴射量制御を行なわせつつ、付着分の変化に見合った噴射量の設定を行なわせることができるという効果がある。
請求項記載の発明によると、機関が安定状態になっていることを的確に判断して、基本噴射量の設定を切換えることができるという効果がある。
【0022】
請求項記載の発明によると、機関温度によって異なる付着燃料分に対応して所定噴射における目標燃空比を設定させることができ、初回噴射に要求される燃料を過不足なく噴射させることが可能になるという効果がある。
請求項記載の発明によると、2回目以降の燃料噴射において、冷機時の燃焼安定性の確保を図ると共に、負荷や回転に基づいて要求される動力性能や燃費性能を実現できる目標燃空比を設定させることができるという効果がある。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図2は、実施形態における内燃機関のシステム構成を示す図であり、内燃機関1には、図示しないエアクリーナを通過した空気が、スロットル弁2で調整され、吸気弁3を介してシリンダ内に吸引されるようになっており、各気筒の吸気ポート部にそれぞれ設けられた燃料噴射弁4から噴射される燃料によって混合気が形成される。
【0024】
シリンダ内の混合気は、点火プラグ5による火花点火によって着火燃焼し、燃焼排気は、排気弁6を介して排出された後、図示しない触媒で浄化されて大気中に放出される。
また、機関1には、吸入空気流量Qを検出するエアフローメータ11、スロットル弁2の開度TVOを検出するスロットルセンサ12、機関の温度を代表する冷却水温度TWを検出する水温センサ13、機関吸入混合気の燃空比と密接な関係にある排気中の酸素濃度を検出する酸素センサ14、各気筒の基準ピストン位置毎に基準角度信号REFを出力するクランク角センサ15等が設けられている。
【0025】
前記基準角度信号REFは、各気筒に対応付けられるように、例えば気筒間でパルス幅が異なるように設定されており、クランク角センサ15から出力された基準角度信号REFのパルス幅を検出することによって気筒判別が行なえるようにしてある。また、前記基準角度信号REFを基準として各気筒の吸気行程にタイミングを合わせた燃料噴射(シーケンシャル噴射)を行なわせるようになっているので、前記クランク角センサ15が基準信号出力手段に相当する。更に、前記基準角度信号REFの発生周期を計測することで、機関回転数Ne(rpm) を算出できる。
【0026】
そして、前記各種センサからの検出信号は、CPU21,RAM22,ROM23,入力インターフェイス24,出力インターフェイス25等を含んで構成されるコントロールユニット20に入力される。コントロールユニット20には、前記各種センサからの検出信号の他、図示しないスタートスイッチのON・OFF信号なども入力される。
【0027】
コントロールユニット20は、前記各種センサからの検出信号に基づいて、前記燃料噴射弁4による燃料噴射、及び、前記点火プラグ5による点火を制御する。
具体的には、燃料噴射弁4の開弁時間に相当する噴射パルス幅TIを演算し、予め設定された噴射タイミングが検出されたときに(例えば基準角度信号REFの出力時に)、前記噴射パルス幅TIの噴射パルス信号を燃料噴射弁4に出力する。燃料噴射弁4には、機関1の吸入負圧に対する差圧が一定になるように圧力調整された燃料が供給されるようになっており、前記噴射パルス幅TIに比例する量の燃料を各気筒それぞれに噴射する。
【0028】
一方、コントロールユニット20は、機関の負荷及び機関回転数Neの検出結果から点火時期を決定し、該決定に基づいて点火信号をイグニッションコイル7に出力する。
ここで、前記コントロールユニット20による燃料噴射制御の様子を、図3に示す機能ブロック図に従って詳細に説明する。
【0029】
図3において、燃料噴射量演算手段Aは、基本パルス幅TPを演算すると共に、目標燃空比切換え手段Bから出力される目標燃空比と前記基本パルス幅TPとに基づいて最終的な噴射パルス幅TIを演算する。
一方、気筒判別手段Cは、基準角度信号REFに基づいて気筒判別を行う。
そして、噴射制御手段Dは、前記気筒判別の結果に基づいて前記燃料噴射量演算手段Aからの噴射パルス幅TIの噴射パルス信号を、噴射タイミングとなっている気筒の燃料噴射弁4に出力する。これにより、各気筒の吸気行程にタイミングを合わせた所謂シーケンシャル噴射制御が、始動時の最初の燃料噴射(最初に気筒判別がなされた気筒に対する噴射)から行なわれるようになっている(図5参照)。
【0030】
ここで、目標燃空比切換え手段Bには、初回用目標燃空比演算手段Eからの目標燃空比と、目標燃空比演算手段Fからの目標燃空比とがそれぞれ入力され、初回噴射検出手段Gで検出される各気筒それぞれに対する初回の燃料噴射であるか否かに基づいて、前記演算手段Eと演算手段Fとのいずれか一方の目標燃空比を選択し、該選択した目標燃空比を前記燃料噴射量演算手段Aに出力する。
【0031】
尚、前記目標燃空比切換え手段B,初回用目標燃空比演算手段E,目標燃空比演算手段Fによって目標燃空比設定手段が構成される。
即ち、図4のフローチャートに示すように、各気筒それぞれに対する初回の燃料噴射であるか否かを判別し(ステップ1)、初回噴射時であるときには、前記初回用目標燃空比演算手段Eで演算された目標燃空比に基づいて噴射パルス幅TIを演算させ(ステップ2)、各気筒それぞれに対する2回目以降の燃料噴射においては、前記目標燃空比演算手段Fで演算された目標燃空比に基づいて噴射パルス幅TIを演算させるようになっている(ステップ3)。
【0032】
このように、各気筒それぞれに対する初回の燃料噴射であるか否かに基づいて、目標燃空比を個別に設定させることで、始動時の要求噴射量の変化に対応したシーケンシャル噴射を実現させている(図5参照)。
始動時における各気筒それぞれに対する初回の燃料噴射時には、吸気ポート壁やシリンダ内壁に燃料付着分が無く、初回の噴射で噴射された燃料の大部分は、前記壁流分となってしまうために、各気筒それぞれに対する初回の燃料噴射においては、多量の燃料が要求される。これに対し、2回目以降の燃料噴射では、初回の噴射によって壁流付着分が少量しか必要とされないこと、壁流がシリンダに流入することで燃焼に寄与する分があること、初爆による回転上昇のため負圧が発達し、吸入空気量が減少することから、要求燃料量が減少する(図6参照)。
【0033】
かかる初回噴射時の要求燃料量と、2回目以降における要求燃料量との違いに対応すべく、初回噴射時であるか否かに応じて目標燃空比の設定を個別に行なわせる構成としたものであり(図5参照)、これにより、各気筒それぞれに対する初回噴射時には、前記壁流付着分を充分に確保し得る噴射パルス幅TIで噴射を行なわせることが可能であり、また、前記壁流付着分が減少する2回目以降の噴射時には、かかる付着分の減少に見合った噴射パルス幅TIの設定を行なわせることが可能で、過剰な燃料噴射を回避できる。
【0034】
前記初回用目標燃空比演算手段Eでは、目標燃空比を水温TWに基づいて演算するのに対し、前記目標燃空比演算手段Fでは、目標燃空比を、吸入空気流量Q,機関回転数Ne(rpm) ,水温TWに基づいて演算する構成としてある。
具体的には、目標燃空比演算手段Fでは、目標燃空比TFBYAを、
TFBYA=KMR+KAS+KTW
として算出する。ここで、KMRは、基本燃空比であり、機関回転数Neと機関の負荷を代表する基本パルス幅TPとからテーブル参照によって求める。また、KASは、始動後増量係数であり、始動後所定時間のみ水温TWからテーブル参照によって求める。更に、KTWは、水温増量係数であり、水温TWからテーブル参照によって求める。
【0035】
一方、初回用目標燃空比演算手段Eでは、目標燃空比TFBYAを、水温TWからテーブル参照によって求める。
前記目標燃空比TFBYAを入力する燃料噴射量演算手段Aでは、以下の式に従って噴射パルス幅TIを演算する。
TI=(TP×TFBYA+KATHOS)×Kconst ×(ALPHA+KBLRC−1)+TS+CHOS
ここで、TPは基本パルス幅であるが、始動後に所定の回転数Neになるまでは、水温TWからテーブル参照によって求められる値を使用し(第1基本噴射量演算手段)、前記所定の回転数Neになった後は、吸入空気流量Qと機関回転数Neとに基づいて演算される(第2基本燃料噴射量演算手段)。
【0036】
ここで、通常は、各気筒の初回噴射時の基本パルス幅TPと、2回目の基本パルス幅TPとは略同じ値が用いられることになるが、前述の目標燃空比の切換えによって、同じ基本パルス幅TPであっても、初回噴射時には壁流付着分の充足に見合う比較的多量の燃料を噴射させることが可能となっている。
KATHOSは、過渡時の燃料応答遅れに伴うエラーを補正するための過渡補正パルス幅であり、MKINJは、燃料噴射弁4の特性などに応じて設定される定数である。
【0037】
ALPHAは、所定の運転領域において、酸素センサ14で検出される排気中の酸素濃度に基づいて、機関吸入混合気の実際の燃空比を目標燃空比にフィードバック補正するための空燃比フィードバック補正係数(初期値=1.0 )である。
KBLRCは、前記空燃比フィードバック補正係数ALPHAを、複数に区分された運転領域毎に学習した空燃比学習補正値である。
【0038】
TSは、電源電圧(バッテリ電圧)の低下に伴う燃料噴射弁4の開弁遅れを補正するための無効噴射パルス幅である。
CHOSは、気筒別壁流補正パルス幅である。
次に、図7のフローチャートに従って前記噴射量制御の様子を説明する。
まず、ステップ11では、基本パルス幅TPを演算する。始動から所定回転数(rpm) になるまでは、前記基本パルス幅TPは水温TWに応じて設定されるが、前記所定回転数になった後は、吸入空気流量Qと回転数Neとに基づいて算出される。
【0039】
ステップ12では、目標燃空比TFBYAを演算する。各気筒それぞれに対する初回の噴射時であるか、2回目以降の噴射時であるかによって、前記目標燃空比TFBYAは個別に設定され、初回には、水温テーブルから設定され、2回目以降は、回転数(基本パルス幅TP)と負荷とに応じた基本値を水温に応じて補正して設定される。
【0040】
ステップ13〜ステップ17では、前記過渡補正パルス幅KATHOS,空燃比フィードバック補正係数ALPHA,空燃比学習補正値KBLRC,無効噴射パルス幅TS,気筒別壁流補正パルス幅CHOSをそれぞれに演算する。
そして、ステップ18では、噴射パルス幅TIを、
TI=(TP×TFBYA+KATHOS)×Kconst ×(ALPHA+KBLRC−1)+TS+CHOS
として演算し、該噴射パルス幅TIの噴射パルス信号を、噴射タイミングとなっている気筒の燃料噴射弁4に出力する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項記載の発明にかかる燃料噴射制御装置の基本構成ブロック図。
【図2】実施形態における内燃機関のシステム構成図。
【図3】実施形態における燃料噴射制御の機能ブロック図。
【図4】実施形態における目標燃空比の切換え設定の様子を示すフローチャート。
【図5】実施形態における噴射制御の特性を示すタイムチャート。
【図6】サイクル数と要求パルス幅及び吸入負圧との相関を示す図。
【図7】実施形態における噴射パルス幅演算の様子を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 内燃機関
2 スロットル弁
3 吸気弁
4 燃料噴射弁
5 点火プラグ
6 排気弁
7 イグニッションコイル
11 エアフローメータ
12 スロットルセンサ
13 水温センサ
14 酸素センサ
15 クランク角センサ
20 コントロールユニット

Claims (6)

  1. 各気筒毎に燃料噴射弁を備え、該燃料噴射弁による燃料噴射を各気筒の吸気行程にタイミングを合わせてそれぞれに行わせる内燃機関の燃料噴射制御装置において、
    各気筒それぞれに対する始動時の初回の燃料噴射を検出し、各気筒それぞれに対する始動時の初回の燃料噴射では、壁流燃料の充足に要求される燃料を噴射させ、各気筒それぞれに対する2回目以降の燃料噴射では、付着燃料分の減少に見合う燃料を噴射させることを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
  2. 各気筒毎に設けられた燃料噴射弁と、
    目標燃空比と機関運転条件とに基づいて燃料噴射量を演算する燃料噴射量演算手段と、
    各気筒の吸気行程にタイミングを合わせた噴射タイミングの基準となる基準信号を出力する基準信号出力手段と、
    前記基準信号に基づいて検出される各気筒の噴射タイミング毎に、前記燃料噴射弁を前記燃料噴射量に応じてそれぞれ駆動して燃料噴射を行わせる噴射制御手段と、
    各気筒それぞれに対する始動時の初回の燃料噴射を検出する初回噴射検出手段と、
    各気筒それぞれに対する始動時の初回の燃料噴射では、壁流燃料の充足に要求される目標空燃比を設定し、各気筒それぞれに対する2回目以降の燃料噴射では、付着燃料分の減少に見合う目標空燃比を設定する目標燃空比設定手段と、
    を含んで構成されたことを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
  3. 前記燃料噴射量演算手段が、
    始動から所定期間内において、機関の温度の検出結果に応じて基本燃料噴射量を演算する第1基本噴射量演算手段と、
    前記所定期間経過後において、機関の吸入空気量の検出結果に応じて基本燃料噴射量を演算する第2基本噴射量演算手段と、
    を含んで構成され、前記演算された基本燃料噴射量と前記目標燃空比とに基づいて最終的な燃料噴射量を演算することを特徴とする請求項記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  4. 前記第1基本噴射量演算手段における所定期間を、機関の回転速度が予め設定された回転速度になるまでの期間とすることを特徴とする請求項記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  5. 前記目標燃空比設定手段が、各気筒それぞれに対する始動時の初回の燃料噴射において、目標燃空比を機関温度に応じて設定することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  6. 前記目標燃空比設定手段が、各気筒それぞれに対する2回目以降の燃料噴射において、目標燃空比を機関負荷と機関回転速度と機関温度とに基づいて設定することを特徴とする請求項2〜5のいずれか1つに記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
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