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JP3650734B2 - ヒト骨髄外脂肪組織細胞の骨芽細胞の分化を誘発する方法 - Google Patents

ヒト骨髄外脂肪組織細胞の骨芽細胞の分化を誘発する方法 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は、ヒト骨髄外脂肪組織に存在する細胞から骨芽細胞表現型の細胞を得る方法に関する。得られる細胞は、骨移植片を作成することに使用することができる。
けが又は外科手術の後の骨組織の喪失を治療するために、代替物又は充填物質を埋め込むことができることが知られている。これらの物質は、骨移植片、又は、多孔性セラミックス等の人工生成物、又は、珊瑚骨格等の他の天然生成物であり得る。
【0002】
同種移植片の作成は、特にある種の重大なウイルス性疾患をうつす危険がある。自家移植片の作成は、この点からはより満足のいくものであるが、移植片を採取するためには外科的処置を要し、これには病的状態に陥る相当な危険がある。
【0003】
これらの理由のため、リン酸トリカルシウム、ヒドロキシアパタイト、プラスター、珊瑚、ポリ乳酸等を主材料とするポリマー等の、生体適合性があり且つできる限り生分解性の物質を主材料とする移植片を使用することが薦められている。大多孔性物質は、孔の存在が骨の再成長を助長するため、特に好適である。
【0004】
数年間、骨形成の可能性のある細胞を、随意に生体適合物質と組み合わせて、使用する方向で研究されている;例えば、骨物質が喪失している患者に移植することを目的として、骨芽細胞を、珊瑚骨格からなる多孔性三次元固体支持体上で培養しようとする仏国特許2 679 250を参照のこと。この骨物質の喪失は既に生じているか、又は、(外科的切除が予定されているときに)予想される。そのような方法の重要性は、もちろん、自己由来の細胞を使用して移植片を作成することができることにある。
【0005】
この分野では、特に骨誘導効果を有するある種の成長因子の存在下に、骨芽細胞に分化し得る骨髄細胞を使用する方向で研究されている。骨髄細胞培養は特に骨芽細胞表現型を発現する傾向にあり得ることがよく知られている。
しかし、骨髄を採取することには、骨移植片採取と同様の欠点がある。
【0006】
ウサギについて行われた研究によると、骨髄外脂肪組織のストローマ−血管部分(stroma-vascular compartment)の細胞は、BMP2骨誘導因子及びデキサメタゾンの存在下、in vitro培養で骨芽細胞に分化し得ることが示されている;L.Lecoeur et al., Cellular Engineering, Vol. 2, No. 2, 1-7 (1997)を参照のこと。デキサメタゾン単独ではこのように分化させることはできない。
【0007】
それどころか今、ある種のヒト骨髄外脂肪組織細胞をin vitroで培養することにより、グルココルチコイドの単独存在下、例えば、デキサメタゾン単独存在下に、即ち、骨誘導因子が関係することなく、骨芽細胞の分化に導き得ることが発見されている。かかる因子は値段の高い生成物であり、かかる因子を使用することは必要ではない。
【0008】
様々な骨誘導因子のうち、「骨形成因子」(bone morphogenetic protein; BMP)として知られる蛋白質メディエーターが挙げられ、これはM.R. Urist et al., P.N.A.S. USA 76: 1828-1832 (1979)に記述がある。この用語は、例えばYamaguchi et al., Sem. Cell. Biol. 6, 165-173 (1993)にあるように、実際に様々な骨誘導蛋白質因子(BMP2からBMP9まで)を含む。
【0009】
本発明はこのように、ヒト骨髄外脂肪組織細胞から出発して、骨芽細胞の分化を誘導し及び/又は上記分化に従事する細胞を得る方法であって、上記方法は、上記出発細胞を、上記細胞が発育することができる充分な時間、液体栄養培地でインキュベートすることに存する工程からなり、上記栄養培地は少なくとも1つのグルココルチコイドの溶液を含有し、かつ、脂肪生成(adipogenic)因子を含まないものであり、特にインシュリンを含まないものであることを特徴とする方法を提供する。
【0010】
換言すれば、本発明の方法は、出発細胞を培養し、かつ、骨芽細胞の分化を誘導し及び/又は上記分化に従事する細胞を得るために少なくとも1つのグルココルチコイドを上記培地に添加する方法である。
インシュリン及びグルココルチコイドの存在下に培養することによりヒト皮下脂肪組織細胞が脂肪細胞に分化することをH.ハウンダー(H. Haunder)らがJ. Clin. Invest. 84: 1663-1670 (1998) に記述している。
【0011】
骨髄細胞とは異なり、本発明の方法に出発細胞として使用される細胞は、インシュリンの存在下に脂肪細胞に分化することができる細胞である;特にJ.S. Greenberger, In Vitro, Vol. 15, No. 10, 823-828 (1979) を参照のこと。
【0012】
本発明の方法においては、骨芽細胞の分化に資する細胞は、既に分化した成熟した脂肪細胞ではない。それゆえ、成熟した脂肪細胞が除去された細胞群から選ばれる出発細胞を利用することが好ましい。これらは、コラゲナーゼを使用し、次いで例えば遠心分離により成熟した脂肪細胞を除去して脂肪組織を分離することにより特に得られるストローマ(stroma)−血管細胞である。成熟した脂肪細胞は、実際、出発脂肪組織に存在する他の細胞よりも密度が低いので、遠心分離により除去することができる。
【0013】
実際には、例えば脂肪組織をコラゲナーゼにより分離し且つ成熟した脂肪細胞を除去した後、ポリスチレン表面に付着することができる細胞を出発細胞として使用することができる。
上記細胞は、それが発育、即ち、生き残るだけではなく増殖し及び/又は分化することができる標準条件の下に培地でインキュベートされる。ヒトの細胞を培養するための標準条件は公知であり、例えば、約37℃の温度;大気−CO2 比が95:5である雰囲気;及び、中性付近のpHが挙げられる。
【0014】
使用される培地は、哺乳動物細胞の発育に必要な成分を含む通常の液体栄養培地である。これらの成分は公知である。それらは主に、無機塩(特にNa、K、Mg、Caであり、及び、Cu、Fe及びZnも可能である)、アミノ酸、ビタミン類及び炭素源(例えばグルコース)である。特に、ウシ胎児血清又は好ましくは自己由来のヒト血清を補充した、イーグルの最小必須培地MEM等の栄養培地を使用することができる。
【0015】
DME型(デュルベッコ(DULBECCO)が変更を加えたイーグル培地)という、より精巧な栄養培地を使用することもでき、これには、血清とともに又は血清なしで、及び、好ましくは自己由来の血清の存在下に、ハムのF12培地を混合することができる。
【0016】
BMP因子等の骨誘導因子は、これらの培地に添加することができるが、上述したように、これらの因子は本発明の方法に使用するヒトの細胞の骨芽細胞の分化を誘導するためには必要ではない。後述の実験で得られる結果によれば、骨誘導因子が存在すると(少なくとも幾つかの場合において)好ましくない効果を生じることもある。従って、骨誘導因子を含まない培地を使用することができる。
【0017】
使用する培地には、アスコルビン酸及び(ナトリウム又はカルシウム等の)β−グリセロリン酸のような骨促進因子を添加することが好ましい。
更に、本発明の方法に使用する培地は、脂肪生成(adipogenic)因子を含まず、特にインシュリンを含まない。ここで、グルココルチコイドはインシュリン存在下においてのみ骨髄外脂肪組織のストローマ(stroma)−血管画分の細胞に対して脂肪生成効果を有することが観察されるはずである;ハウナー(Hauner)らの上記文献を参照のこと。
【0018】
培養は、通常の培養皿で行うことができる。培養は、上記液体培地に浸漬した生体適合性三次元固体支持体の上で行うこともできる。
細胞は、接種直後の培養開始時から、でなければその後に、例えば細胞が集密的になった後又はこれら2つの事象の間のいかなる時、の何れかによりグルココルチコイドとともにインキュベートすることができる。
【0019】
適切なグルココルチコイドは、調査対象のグルココルチコイドの存在下に細胞を充分な時間インキュベートした後、骨芽細胞の分化に従事する細胞を含有する培養物を得ることを可能にするものである。
【0020】
本明細書において、下記の条件のうち少なくとも最初の2つを充足するときに細胞は骨芽細胞の分化に従事すると考えられる:
−骨−肝臓−腎臓型アルカリフォスファターゼを産生する;
−I型コラーゲンを産生する;及び
−オステオカルシンを産生する。
【0021】
このような細胞は、「骨芽細胞表現型細胞」とも称されるが、骨芽細胞の分化に充分に従事するので、上記栄養培地でそれらのインキュベーションを継続することにより、及び/又は、移植することにより、上記細胞の少なくとも幾つかが(石灰化した細胞外マトリックスの産生を伴う)最終的分化にまで分化が進むことが可能になる。これらの細胞の特徴的性質(即ち、アルカリフォスファターゼの産生、I型コラーゲンの産生、及び、可能性としてオステオカルシンの産生)は、通常の方法、例えば、後述の実験に述べる試験を使用することにより、示すことができる。
【0022】
現時点では、ヒトでは3つの異なる遺伝子にコードされる、アルカリフォスファターゼの3つのアイソザイム、即ち:
−骨−肝臓−腎臓型アイソザイム;
−胎盤型アイソザイム;及び
−腸型アイソザイム;
が存在することを想起することが適切である。
【0023】
骨−肝臓−腎臓型アルカリフォスファターゼはレバミソールに非常に鋭敏である。
骨−肝臓−腎臓型アルカリフォスファターゼの活性を50%阻害するレバミソールの濃度は約0.03mMであるが、その他のアルカリフォスファターゼについては、胎盤型は1mM、腸型は3mMのオーダーのレバミソール濃度により初めて、活性が50%阻害される。
【0024】
従って、レバミソール阻害試験により、骨−肝臓−腎臓型アルカリフォスファターゼを疑いなく同定することができる。この試験は以下のように行うことができる。細胞抽出物50μlを取り、pH10.3である1.5mMの2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール含有溶液100μl及びリン酸パラ−ニトロフェノールの14mM溶液100μlの中で、レバミソール濃度を10-6Mから10-4Mまでの範囲で増加させながらインキュベートする。上記反応は37℃で行い、20分後に0.33MのNaOH溶液を100μl添加することにより停止させる。その後、50%阻害を起こすレバミソールの濃度を決定することができる。
【0025】
本明細書に記載した試験を用いて、決まった実験により、どの天然のグルココルチコイド又はそれらの合成類似物が適切であるか、及び、使用するグルココルチコイドの濃度、及び、グルココルチコイド存在下における上記細胞に充分なインキュベーション時間を決定することができる。
【0026】
特に、次のグルココルチコイドを挙げることができる:デキサメタゾン、ハイドロコルチゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾン、トリアムシノロン、コルチコステロン、フルオシノロン、コルチゾン、ベタメタゾン等。
【0027】
上記インキュベーション時間は、上記条件の少なくとも最初の2つを充足する細胞を得るために必要な時間以上である。この時間は、一般に約15日間である。オステオカルシンをも産生する細胞を得るためには、処理期間は約30日間である。更に分化に進み且つ石灰化した細胞外マトリックスを産生する細胞を得るためには、研究されてきた条件下では一般に35日間から50日間が必要である。グルココルチコイド濃度は、特にグルココルチコイドの性質に依存する。これらの濃度は、簡単で決まった実験によりそれぞれの場合において予め決定される。一般に、濃度は10-5Mから10-10 Mのオーダー、特に10-6Mから10-8Mのオーダーが使用される。
【0028】
本発明の方法は、通常の培養皿で、又は、多孔性若しくは非多孔性であり液体培地に浸漬した生体適合性三次元固体支持体の上で、培養することにより実施される。上記方法は、通常の培養皿で予備培養し(グルココルチコイド存在下であってもよい)、次いで、得られる細胞を液体培地に浸漬した三次元固体支持体に移すことにより実施することもできる。
【0029】
分化に従事する前に、上記出発細胞は一般に増殖し始め、集密的になる。この増殖段階の間、グルココルチコイドを培地に添加することができ、これは一般に分化過程を促進する効果を有する。集密的になった後、観察されるときはいつでも(培養皿中又は非多孔性三次元支持体上の培養物について)、又は、予め決められた培養時間の後(多孔性三次元固体支持体上における培養について)、上記分化段階自体が開始し、その間上記細胞はグルココルチコイド存在下にインキュベートされ、グルココルチコイドの存在はこの段階では必須である。
【0030】
増殖した又は培養皿中で分化しつつある細胞は、必要に応じグルココルチコイドを含有する液体栄養培地中で上記固体支持体をインキュベートすることにより上記細胞を増殖させ及び/又は分化過程を継続させるため、三次元固体支持体上に移すことができる。骨芽細胞の分化に従事し且つ培養皿で得られる細胞は、例えば上記支持体を上記細胞を含有する液体懸濁液に含浸することにより、三次元固体支持体上に移すことができる。このようにして得られる含浸した支持体は、人間(特に上記出発物質として使用した上記脂肪組織のドナー)に移植することができる。かかる含浸した支持体は、最終的に移植する前に、グルココルチコイド存在下であってもよいが(特に、移された細胞がまだ非分化細胞を含むとき)、液体培地に浸漬することにより再度培養することもできる。
【0031】
上記三次元固体支持体は、ヒトに移植できるように生体適合性でなければならない。それは、シリンダー、球、プレート又は任意の形状の一部等の適切ないかなる形状であってもよい。
上記生体適合性三次元固体支持体に適する物質としては、特に、炭酸カルシウム、及び、特にアラゴナイト、具体的には珊瑚骨格、アルミナ、ジルコニア、リン酸トリカルシウムを主成分とする多孔性セラミックス、及び/又は、ハイドロキシアパタイト、炭酸カルシウムをハイドロキシアパタイトに変換し得る熱水交換により得られる珊瑚骨格の模造品(仏国特許2 223 325)、でなければアパタイト−珪灰石ガラスセラミックス、バイオグラスTMガラス類等の生体に作用するガラスセラミックス(Kitsugi et al., J. Biomed. Mater. Res. 21: 1255-1271 (1987) 等)の形態のものを挙げることができる。
【0032】
骨芽細胞のトランスフォメーションに従事する細胞は、本発明に従い、上記支持体が多孔性でないときは三次元固体支持体の表面上で、でなければ多孔性三次元固体の表面上及び孔中の両方の何れかにより、得られ及び/又は培養することができる。
【0033】
珊瑚を主成分とする支持体の使用は、特に興味深い。珊瑚は、徐々に生分解する人工骨を構成することができ、その分解中の骨による再コロニー化(recolonization、例えば仏国特許2 460 657を参照のこと)は、本発明に従って得られる骨芽細胞表現型の細胞により促進される。珊瑚製支持体上の培養細胞は、特に仏国特許2 679 250及びその対応米国特許5 480 827に記載されている。
【0034】
多孔性支持体として使用する物質は、孔径が50μmから250μmであって、多孔度が一般に20%から80%である物質が好ましい。これは特に次の種類の珊瑚にあてはまる:ポリテス、アクロポラ、ゴニオポラ、ロボフィリア、シムフィリア及びミリポラ(porites, acropora, goniopora, lobophyllia, symphillia, and millipora)。
【0035】
本発明は、液体培地における、ヒトの細胞を培地で発育させることができる添加剤としてのグルココルチコイドの使用であって、上記添加剤は上記培地で培養されたヒト骨髄外脂肪組織細胞の骨芽細胞の分化を誘導するためのものである使用にも関する。もちろん、上記培地はいかなる脂肪生成(adipogenic)因子も含まない。
【0036】
本発明は、上記方法を用いることにより得られる骨芽細胞の分化に従事し、下記の条件のうち少なくとも最初の2つを充足する細胞にも関する:
−骨−肝臓−腎臓型アルカリフォスファターゼを産生する;
−I型コラーゲンを産生する;
−オステオカルシンを産生し得る;及び
−石灰化した(mineralized)細胞外マトリックスを産生し得る。
【0037】
これらの細胞は、上述したように、上記生体適合性三次元固体支持体の孔及び/又は表面に沿った培養物の形態であり得る。
それらが通常の培養皿中に得られる細胞の形態であるとき、それらは上記多孔性且つ生体適合性の三次元固体支持体に接種するために使用することができる。自己由来のものであり得る繊維芽細胞のような(特に仏国特許2 679 250を参照のこと)細胞の第一層が既に上に培養されている上記三次元固体支持体に接種することもできる。上記第一層は得られる及び/又は培養されることが望まれる上記骨芽細胞表現型細胞の基礎となるものである。
【0038】
本発明に従って得られる上記細胞、及び、特に上記細胞を含有する懸濁液に含浸した三次元支持体の形態によるものは、骨移植片を作成するために使用することができる。この目的のために、上記の細胞で満たされた生体適合性多孔性三次元支持体を骨形成移植片として然るべき所に置くことができる。例として、それらは骨組織を置換し又は満たすための部材として埋め込むことができ、及び、それらは新たに形成された骨組織により徐々にコロニー化される(colonized)。かかる支持体は、ヒト、特に上記出発細胞として使用された上記骨髄外脂肪組織細胞のドナーに、好ましくは上記三次元多孔性固体支持体を結膜組織等の非骨性部位における骨誘導成長因子に含浸した後、埋め込むこともでき、そこでは、後に骨の自家移植材料として使用され得る新たな骨組織を生じる。
【0039】
本発明により得られる骨芽細胞の分化に従事する上記細胞は、従って、上述のように骨移植片として役立つために好適な三次元固体生成物を得るために使用することができる。かかる使用は本発明の一部をなす。
以下に、本発明を説明する様々な実験を記載する。
【0040】
脂肪組織生検材料を、25才から50才の健常な患者の腹部の形成外科手術中に採取した。
採取した上記組織を小片に薄くスライスし、37℃のクレッブス リンガー(Krebs Ringer)緩衝液にコラゼナーゼ(2mg/ml)とともに90分間酵素消化した。孔径100μmのスクリーン上で濾過し、濾液を回収して1000回転/分(rpm)の遠心分離を5分間行った。上清を除去し、その残渣をクレッブスリンガー緩衝液で数回洗浄した。上記の洗浄及び遠心分離の工程を数回繰り返し、毎回、成熟した脂肪細胞を含む上記上清を除去した。得られた細胞を、10%ウシ胎児血清、100μg/mlストレプトマイシン及び100U/mlペニシリンを含有するDME/F12(米国ミズーリ州セントルイスのシグマ ケミカル社(Sigma Chemical Co.)製;参照D−6905)培地で懸濁した。
【0041】
ポリスチレン培養皿(ベクトン−ディッキンソン社販売「組織培養フラスコ」、参照3013、3028及び3084)に、得られた上記の細胞懸濁液を接種し、5%CO2 を加えた湿気雰囲気下、37℃でインキュベーションを行った。
12時間後、非付着性細胞をPBS緩衝液で洗浄することにより除去した。
その後、付着性細胞を上記培地中で、3日毎に上記培地を交換しながら、集密的になるまで培養した。
【0042】
上記細胞をその後トリプシン処理し、50μg/mlアスコルビン酸及び濃度10mMのβ−グリセロリン酸ジナトリウムが添加され、且つ、ストレプトマイシン及びペニシリンを上記の濃度で含有する、マルチウェル皿の10%ウシ胎児血清含有DME/F12培地中に2×10-4細胞/mlの割合で再度接種した。インキュベーションを37℃で行った。
【0043】
集密的になると、上記細胞に下記のうち1つの処理をした:
処理番号1:200ng/mlのrhBMP2を添加した(米国マサチューセッツ州ケンブリッジのジェネティック インスティテュート(Genetic Institute)社が供給する組換えヒトBMP2);
処理番号2:デキサメタゾンを10-7Mの濃度になるまで添加した;
処理番号3:200ng/mlのrhBMP2及び10-7Mのデキサメタゾンを添加した;及び
未処理の対照:培地中でインキュベーションを行った(rhBMP2を含まず且つデキサメタゾンを含まない)。
【0044】
培養は、上記培地又は処理培地を3日毎に新しいものにして、30日間又はそれ以上継続した。
処理又は未処理の培養物試料をアルカリフォスファターゼの活性、I型コラーゲン及びオステオカルシンの発現を測定した。更に、細胞外マトリックスのあらゆる石灰化を調べた。
【0045】
アルカリフォスファターゼ活性は、L. Lecoeur and J.P. Ouhayoun, Biomaterials 18, 989-993 (1997) に記載された技術を使用して、リン酸パラ−ニトロフェノールを基質として使用することにより決定した。上記基質を加水分解して形成されるパラ−ニトロフェノールの量は、410nmにおける吸光度を測定することにより決定した。この吸光度は、パラ−ニトロフェノールの既知濃度に基づいて確立された測定カーブを用いることにより酵素のナノモルに換算した。
【0046】
アルカリフォスファターゼの半定量組織化学的検出キット(シグマ ケミカル(Sigma Chemical Co.)社が販売するキット、参照86R)を使用して、ホルムアルデヒドで固定した細胞培養物のin situアルカリフォスファターゼ活性を検出するためにも試験を行った。アルカリフォスファターゼ活性は、上記細胞マット上の赤味がかった色により視覚化された。
【0047】
レバミソール阻害試験によっても、生成したアルカリフォスファターゼが骨−肝臓−腎臓型のものであることがわかった。
ホルムアルデヒドで固定した細胞について、コラーゲン(I型のもの及びII型のもの)及びオステオカルシンの存在、更に、あらゆる石灰化の存在をも調査した。
【0048】
コラーゲン合成を、米国のサザン バイオテクノロジー アソシエーツ(Southern Biotechnology Associates)が販売する抗コラーゲン抗体(IgG)を使用して30日間処理した後、分析した。
オステオカルシン合成も、米国のバイオメディカル テクノロジー(BiomedicalTechnologies, Inc.)社が販売する抗オステオカルシン抗体(IgG)を用いて検出した。
【0049】
上記の抗体による決定は、現像目的で使用するフルオレセインを結合した抗IgG抗体を用いて、免疫蛍光法により行った。
起こり得る上記細胞外マトリックスの石灰化の調査は、Cheng et al., Endocrinology 134: 277-285 (1994) に記載された技術を用いて実施するフォン コッサ(von Kossa)染色試験を使用することにより行った。
観察結果を以下に示す:
【0050】
アルカリフォスファターゼ活性
200ng/mlの濃度のみのrhBMP2で処理した培養物は、強いアルカリフォスファターゼ活性がなかった。大抵の場合において、この活性は、35日間のインキュベーションの後でさえも、上記対照培養物が呈する活性より低いか又は同等であった。
全ての場合において、最高のアルカリフォスファターゼ活性は、処理番号2の処理をした培養物及び処理番号3の処理をした培養物において得られた。処理番号2の処理をしたものについては、200ナノモル以上のパラ−ニトロフェノール/30分/ウェルの活性が殆ど全ての場合に観察され、それは時々700ナノモル/30分/ウェルであるほど高かった。
【0051】
細胞酵素試験を用いて、30日間処理した後ホルモールで固定した細胞培養物にみられるアルカリフォスファターゼ活性の調査により、次の結果を得た:処理番号2又は処理番号3の処理をした培養物においては、大多数の細胞が明確なアルカリフォスファターゼ活性を有していた。この活性を呈する上記細胞は星形であった。処理番号1の処理をした培養物においては、小さい割合の細胞のみがアルカリフォスファターゼ活性を有し、それらの細胞は紡錘形であった。対照培養物においては、アルカリフォスファターゼ活性を有する細胞は稀であった。
【0052】
I型コラーゲン
培地単独で(未処理の対照)30日間培養すると、抗I型コラーゲン抗体との反応は弱いものしかなかった。処理番号1の処理をした培養物も、上記抗体と殆ど反応しなかった。処理番号2の処理をした培養物においては、高蛍光性小節状構造が発達した。処理番号3の処理では、そのような構造は誘導されず、2、3の細胞群に局所的に少量の蛍光が観察されただけであった。
【0053】
II型コラーゲン
30日後、上記処理培養物は、ちょうど対照培養物のように、弱い蛍光マーキングを呈するのみであった。
【0054】
オステオカルシン
上記対照培養物及び処理番号1の処理をした培養物は、抗オステオカルシン抗体に非常に弱く反応した。処理番号3の処理をした培養物には、マーキングが僅かに強いある区域があった。最強の反応は、デキサメタゾン単独で処理した培養物を使用した場合に得られた。これらの培養物において誘導された上記小節状構造は、非常に高レベルの蛍光マーキングを呈した。しかし、周囲の細胞性マット(cellular mat)には蛍光は見られず、オステオカルシン合成は上記小節状構造に限定されているようであった。
【0055】
走査性電子顕微鏡による細胞検査
培地単独でインキュベートした上記対照培養物は、均一な外観であり、形状は極めて大きく充実(massive)していた。処理番号1の処理をした細胞は、より長い形状であった。処理番号3の処理をした培養物においては、より不均一な外観を有し且つ形状が不定形の細胞が発育した。処理番号2の処理をした培養物には、走査性電子顕微鏡により、小節状構造が存在することがわかった。
【0056】
In vitro 石灰化
30日後には、処理又は未処理の培養物において、石灰化した細胞外マトリックスは発達しなかった。
45日後には、未処理の培養物では石灰化は非常に少ない箇所でのみ観察された。処理番号1又は処理番号3の処理をした細胞については、石灰化箇所は検出されなかった。処理番号2の処理をした培養物においては、石灰化した小瘤を含めて多数の石灰化中心が観察された。

Claims (12)

  1. 骨髄外脂肪組織細胞から出発して、骨芽細胞の分化を誘発し及び/又は骨芽細胞の分化に従事する細胞を得る方法であって、
    前記出発細胞は前記細胞が発育することができる充分な時間、液体栄養培地でインキュベートされるものであり、前記栄養培地は更に前記細胞が骨芽細胞の分化に従事するために必要な成分を含有し且つ脂肪生成(adipogenic)因子を含まないものであり、
    前記出発細胞はヒトの細胞であり、
    及び、骨芽細胞の分化に従事するために必要な前記成分はグルココルチコイドのみからなることを特徴とする方法。
  2. 前記栄養培地がインシュリンを含まないものである請求項1記載の方法。
  3. 前記出発細胞が、成熟した脂肪細胞から分離されたものであり、及び/又は、ポリスチレン表面に付着することができるものである請求項1又は2記載の方法。
  4. 前記出発細胞が、下記の特徴のうち少なくとも最初の2つを呈する培養物を得るために充分な時間、インキュベートされる請求項1から3の何れか1項記載の方法:
    −骨−肝臓−腎臓型アルカリフォスファターゼを産生する;
    −I型コラーゲンを産生する;
    −オステオカルシンを産生する;
    −石灰化した(mineralized)細胞外マトリックスを産生する。
  5. 前記グルココルチコイドが、デキサメタゾン、ハイドロコルチゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾン、トリアムシノロン、コルチコステロン、フルオシノロン、コルチゾン及びベタメタゾンからなる群より選ばれる請求項1から4の何れか1項記載の方法。
  6. 生体適合性三次元固体支持体を前記出発細胞の懸濁液に含浸し、かつ、前記インキュベーションがこのように含浸した前記支持体を前記栄養培地に浸漬することにより行われる、請求項1から5の何れか1項記載の方法。
  7. インキュベートされた細胞を回収した後、生体適合性三次元固体支持体を前記回収した細胞を含有する懸濁液に含浸し、所望により前記回収した細胞を培養する、請求項1から6の何れか1項記載の方法。
  8. 前記三次元固体支持体が、炭酸カルシウム、ハイドロキシアパタイト、ハイドロキシアパタイトで表面を被覆した炭酸カルシウム、及び、セラミックスからなる群より選ばれる少なくとも1つの物質から作成されるものである請求項6又は7記載の方法。
  9. 前記栄養培地が骨誘導効果を有する蛋白質を含まないものである請求項1から8の何れか1項記載の方法。
  10. 前記骨誘導効果を有する蛋白質が骨形成因子( bone morphogenetic protein )である請求項9記載の方法。
  11. 液体栄養培地において培養されたヒト骨髄外脂肪組織細胞が骨芽細胞の分化を誘導するための添加剤であって、グルココルチコイドからなる添加剤。
  12. 請求項1から5の何れか1項記載の方法に従って得られる細胞を含浸した三次元固体支持体。
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