JP3539578B2

JP3539578B2 - Face mask for artificial respiration

Info

Publication number: JP3539578B2
Application number: JP19506294A
Authority: JP
Inventors: 俊郎牧野; 稔柴田; 研二河井
Original assignee: Sumitomo Bakelite Co Ltd
Current assignee: Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date: 1994-08-19
Filing date: 1994-08-19
Publication date: 2004-07-07
Anticipated expiration: 2019-07-07
Also published as: JPH0857054A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、病気や事故等により意識を失い、呼吸の停止した患者の呼吸を補助するための、食道閉鎖式エアウエイのフェイスマスクに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
人は呼吸が停止しても、直ちに死亡するわけではなく、多くの場合、心臓はしばらくの間動き続ける。しかし、呼吸が停止すれば肺からの酸素供給がなくなるため、体内の酸素は急速に減少し、酸素が絶えると、例えば、脳や神経系の細胞では４〜６分で死に至る。このため、呼吸が停止して５分以上たつと人工呼吸をしても蘇生率は極めて悪くなり、５〜１０分で心臓停止を来すことが多い。
【０００３】
従って、呼吸が停止した患者に対しては、直ちに人工呼吸を施し、肺に強制的に空気または酸素を送り込んで換気をしなければならない。特別な器具を必要とせず直ちに行える人工呼吸法としては、呼気吹込みによる人工呼吸（マウスツーマウス／口対口）法や、人の手で行う用手的人工呼吸法があるが、気道が確実に開いていなければ、肺に空気を送り込むことは出来ない。
【０００４】
また、救急車等で病院や救命救急センターに搬送する場合でも、長時間、例えば３０分以上かかる場合も少なくなく、この間確実に気道（エアウエイ）を確保できる人工呼吸法が必要となる。このような目的に適した機械的な人工呼吸法としては、気管内挿管（経口、または経鼻）、ツーウェイチューブ（食道、気管合体チューブ）、ラリンゲアルマスク、食道閉鎖式エアウエイ、食道胃チューブエアウエイ（食道閉鎖式エアウエイの改良型）などにより気道を確保し、これにバッグバルブを接続して空気または酸素を送り込んで換気を行う方法がある。
【０００５】
気管内挿管は、気管内に挿入、留置したチューブを通じて空気または酸素を直接送り込むもので、バッグアンドチューブ法として最も確実で理想的な気道確保の方法であるが、気管内へのチューブの挿入はかなり難しく、高度の熟練を必要とする。このため、わが国では気管内挿管の施行には医師の資格が必要とされる問題がある。
【０００６】
わが国では、平成３年４月に救急救命士法が制定され、翌年５月に初めて救急救命士が誕生し、同７月から高度処置救急隊が本格的に活動を開始したが、前記のような事情から、呼吸停止した患者の気道確保のために、救急救命士が医師の指導のもとで施行することのできる救急資器材は、ラリンゲアルマスクと食道閉鎖式エアウエイの２つと定められている。ラリンゲアルマスクは、主に麻酔科領域で麻酔をかける際に使用され、周囲部にカフの付いたスプーン状のマスクを傷病者の口から喉頭部に挿入し、スプーン状のマスクを気管の入口に位置させて気道を確保するもので、気道確保、酸素の供給、換気に関しては食道閉鎖式エアウエイと同等であるが、マスクの挿入操作が若干難しく、嘔吐した場合に誤嚥を防止できない、送気できる圧力が１０ｃｍＨｇ程度のため肺の硬い患者には効率の良い換気ができない、車中の振動や押手法による操作の際にマスクがずれることがある、などの欠点を有している。
【０００７】
これに対して食道閉鎖式エアウエイは、図４（ａ）及び図５に示すように、フェイスマスク（５０）に接続されたチューブ（５１）を食道（６０）内に挿入し、先端部のバルーン（５２）を膨張させることによって食道を閉鎖し、ここでチューブ（５１）の開口端（５４）にバッグバルブ（５５）を接続して空気を送入する。空気は、チューブ（５１）の喉頭部から気管（６１）の入口部にかけての位置に設けられた側孔（５３）から、チューブ外に出て気管（６１）に入り、肺（６３）の換気を行う。このとき、食道（６０）はバルーン（５２）によって閉鎖されているので、空気が胃（６２）に入って胃が膨満することはないが、チューブ（５１）を抜去する際に胃の内容物が若干逆流する場合がある。
【０００８】
図４（ｂ）に示した食道胃チューブエアウエイも、食道閉鎖式エアウエイとほぼ同様に用いるが、食道（６０）に挿入されるチューブ（５６）には側孔がなく、先端が開口していて、その内腔を通して胃内に胃チューブ（５７）が挿入される。そして、フェイスマスク（５８）に設けられたバッグ接続口（５９）にバッグバルブを接続して空気を送入するが、空気はフェイスマスク（５８）から喉頭部を通って気管（６１）に入る。胃の膨満が防止されるだけでなく、胃内の減圧が図れるので、胃内容物の逆流も防ぐことが出来るのが特徴である。
【０００９】
食道閉鎖式エアウエイは、約２０年前にアメリカで開発され（アメリカ特許第3,683,908号、第3,841,319号、及び第3,905,361号）、使用されているが、開発以来改善されていないのが現状である。一方、我が国では、これまで医療現場では殆ど使用されたことがなかったが、前述のように救急救命士の活動開始に伴って使用されるようになった。
【００１０】
このような状況の中で、食道閉鎖式エアウエイ（以下、特にことわならない限り食道胃チューブエアウエイも含むものとする）のいくつかの問題点が表面化して来た。即ち、従来の食道閉鎖式エアウエイは、患者の顔面を正中位にした状態では比較的良好であるが、顔面を横向きにしたり、首を屈曲位にした状態では、バッグバルブ等によって送入した空気や酸素が漏れ易い問題がある。特に救急車等による搬送時には、場所が狭く、自動車の走行による振動もあり制約が多いため漏れが生じ易く、漏れが生じないようにフェイスマスクを長時間確実に保持することは、施術者にとって大変な苦痛となる。
【００１１】
この他、フェイスマスクを患者の顔面に装着し固定するための紐あるいはベルトの固定がし難く、装着が不安定でずれ易い、また、フェイスマスクを片手で把持したとき、手の平になじまず不安定で取扱いし難い等の問題があり、医療の現場ではこれらの改善の要求が強まっている。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、人工呼吸用フェイスマスクのこのような現状に鑑みてなされたもので、その目的とする所は、クッションとなるバルーンの下面が患者の顔面に対して隙間を生ずることなく確実にフィットし、また、装着、固定が容易で、取扱いし易いフェイスマスクを提供することにある。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
即ち本発明は、卵形の外形をなし長軸方向に丘背部が延在しその前方側近傍に丘頂部を有すると共に、該丘頂部にバック接続口を設け、丘頂部の後方側丘背部にはチューブ接続口を設けたマスク本体と、ドーナツ型形状をなし該マスク本体の裾部周縁に接合されると共に、後端部に空気の出入口となる一方弁を設けた膨張収縮自在のバルーンからなるクッションと、該マスク本体は、上面の丘頂部先端側に第１のテラスを設け、丘背部の後方側両脇にはそれぞれ第１のテラスからつながった低位置の第２のテラスを設けると共に、両脇裾部にそれぞれストラップ取付部を付設した構成をもつフェイスマスクであって、前記マスク本体裾部の投影面積に対する前記バルーンの投影面積（外形と内周の差）の比率を４０〜６５％大きくしたことを特徴とする人工呼吸用フェイスマスク。
【００１５】
以下、図面により本発明を詳しく説明する。図１は本発明の一実施例となる人工呼吸用フェイスマスクを示す図で、（ａ）は上面図、（ｂ）は側面図、（ｃ）は底面図である。
【００１６】
本発明によるフェイスマスクは、卵形の外形をなすマスク本体（１）と、ドーナツ型形状をなしマスク本体（１）の裾部周縁に接合させる膨張収縮自在のバルーン（２）からなるクッションとで構成されている。そして、マスク本体（１）は上面に盛り上った丘背部（１１）が長軸方向に延びている。その前方側近傍に一段高くなった丘頂部（１２）を有し、丘頂部（１２）にバッグバルブを接続するためのバッグ接続口（３）を設け、丘頂部（１２）の後方側丘背部（１１）にはチューブコネクター（６）を有するチューブ接続口（５）が設けられている。さらに、マスク本体（１）上面の丘頂部（１２）先端側に第１のテラス（１３）を設け、丘背部（１１）の後方側両脇にはそれぞれ第１のテラス（１３）からつながった低い位置にある第２のテラス（１４）を設けると共に、両脇裾部にそれぞれストラップ取付部（８）が設けられている。ストラップ取付部（８）は、図１（ａ）のように２個の突起を設け、あるいは平らな翼部にスリットを設けたものでもよく、特に限定はされない。一方、クッションとなるバルーン（２）の後端部には空気の出入口となる一方弁（９）が設けられている。
【００１７】
マスク本体（１）は、塩化ビニール樹脂、スチロール樹脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスルホン等の透明な硬質プラスチックによる成形品で、外形が卵形をなし、その長軸方向の中央部に馬の背状に盛り上った丘背部（１１）が設けられている。丘頂部（１２）の先端側に設けられた第１のテラス（１３）は丘背部（１１）を更に前方側に延長した形で形成してもよく、また、丘背部（１１）の側方側両脇に設けた第２のテラス（１４）とほぼ同じ高さに形成してもよい。第１及び第２のテラス（１３，１４）を設けたことによって、マスクの先端側から、親指と人差指の間に丘頂部（１２）を挟み込むようにして、マスクをしっかりと把持できる構造になっている。
【００１８】
バルーン（２）は、軟質塩化ビニール樹脂、低密度ポリエチレン、シリコーンゴム等による成形品で、その上面は、マスク本体（１）の裾部と接合すると共に、マスク本体裾部からの荷重をバルーン全体に分散させるため、肉厚に作られ、またマスク本体裾部を嵌め合わせるためのひだ部（１７）が設けられている。バルーン（２）はフェイスマスクを患者の顔面に装着する際のクッションになると共に、バッグ接続口（３）に接続したバッグバルブ等から送入した空気や酸素ガスが漏れるのを防ぐ役目をする。従って、バルーン（２）の下面は、患者の顔面に密着して隙間を生じないことが重要である。人間の顔面の形状（凹凸の分布）は、厳密に見ると個人差が大きく千差万別と言ってよいが、バルーンにはこれらの全てに対応できることが要求される。
【００１９】
このような要求に応えるため、本発明のフェイスマスクで用いるバルーン（２）は、図１（ｃ）に示したように、下面側ドーナツ型形状の内周開口部（１５）が、上面側のマスク本体のバッグ接続口（３）及びチューブ接続口（５）に対応する部位を取り囲み、さらに先端側に舌部（１６）を付加した、靴型の形状に作られいてる。バルーン下面側の開口部（１５）をこのような形状にすることによって、患者の口と鼻を塞ぐことなく装着できて、バルーン（２）と患者の顔面との間の隙間をなくすのに有効である。
【００２０】
さらに、バルーン（２）の内周開口部（１５）の面積を上記のようにして必要最小限に抑え、一方、バルーン（２）の外形を相対的に大きくすることによって、ドーナツ型形状のバルーン（２）の幅をより大きく形成している。これによって、バルーン（２）の患者の顔面への接触面積が大きくなり、フェイスマスクの顔面への密着、装着操作が容易になり、フェイスマスク内へ送入した空気や酸素ガスの漏れ防止が一層優れたものになっている。
【００２１】
【実施例】
フェイスマスクの各部の諸寸法（全長×最大幅）と面積を実施例によって示すと表１にまとめた通りである。尚、本発明によるフェイスマスクの実施例としては、成人用（図３ａ参照）、小児用及び乳幼児用の３種を挙げ、また比較例として、従来から使用されて来たブランズウィックバイオメディカルテクノロジー社（アメリカ）製の胃チューブ付食道閉鎖式エアウエイ（ＥＧＴＡ型）（図３ｂ参照）の実測値を示した。
【００２２】
【表１】

【００２３】
この表から分かるように、本発明によるフェイスマスクは、成人用（実施例１）でも従来のフェイスマスクに比較して全体的に小型に作られている。しかし、マスク本体（１）の裾部周縁の大きさ（長さＬ₀，幅Ｗ₀）に対するバルーン（２）の大きさは、バルーンの外形は全長Ｌ₁が２０〜３０％、最大幅Ｗ₁が３５〜４５％それぞれ大きく、内周開口部（１５）の全長Ｌ₂が１０〜２０％、最大幅Ｗ₂が３５〜４５％それぞれ小さくなっている。この結果、従来品に比較して、特にバルーン（２）の幅が大きくなっており、これによってマスク本体（１）裾部の投影面積に対するバルーン（２）の投影面積（外形と内周の差）の比率を４０〜６５％大きくしている。
【００２４】
また、バルーン（２）の内周開口部（１５）の大きさに対して、マスク本体（１）の大きさ（面積）の比率は実施例と比較例でほぼ同程度であるが、バルーン全体（外形）の大きさ及びバルーンの投影面積の比率は、本発明のフェイスマスクでは従来品に比べて大幅に大きくなっており、これらが、バルーンの外形やバルーンの投影面積、即ち顔面に対する接触面積の絶対値では従来品より小さいにも拘わらず、送入された空気や酸素ガスの漏れ防止に優れた効果を奏する要因になっている。
【００２５】
マスク本体（１）の第２のテラス（１４）の位置に、必要に応じて小孔を開けキャップを付設したサクションポート（７）を設けてもよい。これは患者の口にチューブを挿入して、口腔内に溜まった唾液や異物を吸引除去するためのもので、使用しないときはキャップで密封し、マスク内に送入された空気や酸素ガスが漏れないようにしておく。キャップの代わりにスライド式のシャッターを付ければ操作は簡便であるが、密封性の点でやや問題があり、キャップの方が好ましい。
【００２６】
また、チューブ接続口（５）には、食道内に挿入されたチューブを接続、固定するためのチューブコネクター（６）を取付けてある。さらに、バッグ接続口（３）には、バッグバルブを接続するためのゴムコネクター（４）を取付けるのが望ましい。バッグバルブは円筒状の接続部を挿入するだげではずれ易いが、ゴムコネクターを取付けることにより、ゴムの弾力性でしっかりと保持され、使用中にはずれる心配がなくなり好ましい。
【００２７】
次に本発明によるフェイスマスクの使用方法について説明する。先ず、フェイスマスクのバルーン（２）に、シリンジを用いて一方弁（９）より所定量の空気を注入し、バルーン（２）を膨張させる。次いで、図４（ｂ）に示したのと同様にして、先端部にバルーン（５２）の付いたチューブ（５６）（チューブの先端は開口、閉鎖いずれのタイプであっても良い）を患者の食道内に挿入し、その後端部をマスク本体（１）の下面側からチューブ接続口（５）に挿入し、固定する。そこで、フェイスマスクを一方弁（９）を下側（患者の顎側）にして、患者の顔面に装着し、ずれないように固定する。
【００２８】
マスク本体（１）の両脇裾部に設けられたストラップ取付部（８）には、図２（ａ）に示すように予めストラップ取付け具（２０）が取付けられており、図２（ｄ）に示すようにしてフェイスマスク（２２）を患者の顔面に装着すると共に、図２（ｂ，ｃ）に示すような形状のストラップ（２１）を、患者の頭部（２３）を後側から包み込むようにして当て、その両端部をストラップ取付け具（２０）に緊結して、しっかりと固定する。その後、食道内に挿入したチューブ（５６）先端のバルーン（５２）を膨張させて、食道を閉鎖し、次いでバッグ接続口（３）にバッグバルブを接続し、人工呼吸を開始する。
【００２９】
ストラップ取付け具（２０）とストラップ（２１）との緊結方法としては、スナップボタン、鉤ホック、マジックテープ（登録商標）などが使用でき、特に限定されるものではないが、マジックテープやマジッククロス等の、鉤形、キノコ状等の多数の突起を表面に露出させた係合片（テープ）と、多数のループを表面に露出させた係合片とからなるベルベット式ファスナーを使用すれば、緊結する位置を自由に調節することが出来使用し易い。
【００３０】
【発明の効果】
本発明の人工呼吸用フェイスマスクを使用すれば、患者の顔面に確実にフィットして、クッションとなるバルーンの下面との間に隙間を生ずることがないので、マスク内に送入した空気や酸素ガスの漏れが防止され、また、術者が片手で確実に把持できて取り扱い易く、患者の顔面に確実に装着、固定できてずれる恐れがなく、迅速、且つ確実を要求される救急救命用の器材として極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例となる人工呼吸用フェイスマスクを示す図で、（ａ）は上面図、（ｂ）は側面図、（ｃ）は底面図である。
【図２】本発明によるフェイスマスクの使用方法を説明するための図である。
【図３】クッションとなるバルーンの形状を説明するための図で、（ａ）は本発明によるフェイスマスク、（ｂ）は従来のフェイスマスクのそれぞれ底面図である。
【図４】従来の技術を説明するための図で、（ａ）は食道閉鎖式エアウエイ、（ｂ）は食道胃チューブエアウエイの概略図である。
【図５】図４（ａ）の食道閉鎖式エアウエイの使用方法を説明するための図である。
【符号の説明】
１マスク本体
２バルーン
３バッグ接続口
４ゴムコネクター
５チューブ接続口
６チューブコネクター
７サクションポート
８ストラップ取付部
９一方弁
１１丘背部
１２丘頂部
１３第１のテラス
１４第２のテラス
１５開口部
１６舌部
１７ひだ部
２０ストラップ取付け具
２１ストラップ
２３頭部[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to a face mask of an esophageal closed type airway for assisting a patient who has lost consciousness due to an illness or an accident and has stopped breathing.
[0002]
[Prior art]
When a person stops breathing, he does not die immediately, and often the heart continues to move for some time. However, when breathing stops, oxygen supply from the lungs is lost, so oxygen in the body decreases rapidly. When oxygen is cut off, for example, cells of the brain and nervous system die in 4 to 6 minutes. For this reason, the resuscitation rate is extremely poor even if artificial respiration is performed 5 minutes or more after the respiration stops, and cardiac arrest often occurs in 5 to 10 minutes.
[0003]
Therefore, patients who have stopped breathing must be immediately ventilated and forced to ventilate with air or oxygen into their lungs. As artificial respiration methods that can be performed immediately without the need for special equipment, there are the artificial respiration method (mouse-to-mouth / mouth-to-mouth) by inhalation of breath and the manual respiration method that is performed manually by humans. Unless it is securely opened, no air can be pumped into the lungs.
[0004]
In addition, even when transporting to an hospital or critical care center by an ambulance or the like, it often takes a long time, for example, 30 minutes or more, and an artificial respiration method that can reliably secure an airway (airway) during this time is required. Mechanical ventilation suitable for such purposes includes endotracheal intubation (oral or nasal), two-way tubes (esophagus, tracheal coalescing tube), laryngeal mask, closed esophageal airway, esophagogastric tube airway (esophageal esophagus) There is a method in which an airway is secured by a closed type airway (improved type) and a bag valve is connected to the airway to supply air or oxygen to perform ventilation.
[0005]
Endotracheal intubation is a method to send air or oxygen directly through a tube inserted and placed in the trachea, and is the most reliable and ideal way to secure an airway as a bag and tube method. Quite difficult and requires a high degree of skill. For this reason, there is a problem in Japan that physician qualification is required to perform endotracheal intubation.
[0006]
In Japan, the Paramedic Law was enacted in April 1991, the first paramedic was born in May of the following year, and the high-rescue emergency services began full-scale activities in July of the same year. For these reasons, the rescue equipment that can be performed by a paramedic under the guidance of a doctor to secure the airway of a patient who has stopped breathing is defined as a laryngeal mask and an esophageal closed airway. Laryngeal masks are mainly used for anesthesia in the anesthesiology area.A spoon-shaped mask with a cuff around it is inserted into the larynx through the victim's mouth, and the spoon-shaped mask is placed at the entrance of the trachea. It is the same as the closed esophagus airway in terms of securing the airway, supplying oxygen, and ventilating, but the mask insertion operation is slightly difficult, and if vomiting it can not prevent aspiration, it can send air Since the pressure is about 10 cmHg, patients with hard lungs cannot be efficiently ventilated, and the mask may be displaced during vibration in a car or operation by a pushing method.
[0007]
On the other hand, the esophagus-closed airway inserts a tube (51) connected to a face mask (50) into the esophagus (60) as shown in FIGS. The esophagus is closed by inflating (52), where the bag valve (55) is connected to the open end (54) of the tube (51) to pump air. Air exits the tube and enters the trachea (61) through a side hole (53) provided from the larynx of the tube (51) to the entrance of the trachea (61), and ventilates the lungs (63). I do. At this time, since the esophagus (60) is closed by the balloon (52), air does not enter the stomach (62) and the stomach does not expand, but the contents of the stomach when the tube (51) is removed. May flow slightly backward.
[0008]
The esophagogastric tube airway shown in FIG. 4 (b) is used in substantially the same manner as the esophagus-closed airway, except that the tube (56) inserted into the esophagus (60) has no side hole and an open end. A stomach tube (57) is inserted into the stomach through its lumen. Then, a bag valve is connected to a bag connection port (59) provided in the face mask (58) to feed air, and the air enters the trachea (61) from the face mask (58) through the larynx. . It is characterized in that not only stomach distension is prevented but also gastric decompression can be achieved, so that backflow of stomach contents can be prevented.
[0009]
Closed esophageal airways were developed in the United States about 20 years ago (U.S. Pat. Nos. 3,683,908, 3,841,319, and 3,905,361) and have been used but have not been improved since development. On the other hand, in Japan, it has hardly been used in medical practice until now, but as mentioned above, it has been used with the start of paramedic activities.
[0010]
Under such circumstances, some problems of the closed esophageal airway (hereinafter also referred to as esophagogastric tube airway unless otherwise specified) have surfaced. That is, the conventional closed esophagus airway is relatively good when the patient's face is in the median position, but when the face is turned sideways or the neck is in the bent position, air supplied by a bag valve or the like is used. And there is a problem that oxygen easily leaks. Especially when transporting by an ambulance, etc., it is difficult for the practitioner to securely hold the face mask for a long time so that leakage is likely to occur because the place is narrow, there are many restrictions due to the vibration of the car, and there are many restrictions. It becomes painful.
[0011]
In addition, it is difficult to fix a string or belt to attach and fix the face mask to the patient's face, and the attachment is unstable and easy to shift.When holding the face mask with one hand, it does not fit into the palm of the hand and is unstable Therefore, there is a problem that it is difficult to handle, and there is an increasing demand for these improvements in the medical field.
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of such a current situation of a face mask for artificial respiration, and an object thereof is to surely fit a lower surface of a balloon serving as a cushion without a gap to a patient's face. Another object of the present invention is to provide a face mask which can be easily mounted and fixed and which is easy to handle.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
That is, according to the present invention, the hill has an oval outer shape, a hill back extending in the long axis direction, a hill top near the front side thereof, a back connection port provided at the hill top, and a hill on the rear side of the hill top. A mask body with a tube connection port on the back and a donut-shaped mask that is joined to the periphery of the bottom of the mask body and has a one-way valve at the rear end that serves as an air inlet / outlet. The cushion composed of a balloon and the mask body are provided with a first terrace on the top side of the top of the hill, and a second terrace at a low position connected to the first terrace on both sides on the rear side of the back of the hill. provided with, a face mask having a configuration in which attached to each strap attachment portion Ryowakisuso portion, the ratio of the projected area of the Bal over down to the projected area of the mask body skirt (difference between the circumferential inner and outer) 40 to 65% larger Artificial respiration for a face mask which is characterized.
[0015]
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the drawings. 1A and 1B are views showing a face mask for artificial respiration according to one embodiment of the present invention, wherein FIG. 1A is a top view, FIG. 1B is a side view, and FIG. 1C is a bottom view.
[0016]
The face mask according to the present invention comprises a mask body (1) having an oval outer shape and a cushion comprising a balloon (2) which has a donut shape and is inflatable and deflated to be joined to a peripheral edge of a skirt of the mask body (1). It is configured. In the mask body (1), a hill back (11) rising on the upper surface extends in the long axis direction. In the vicinity of the front side, there is a raised hilltop (12), a bag connection port (3) for connecting a bag valve is provided at the hilltop (12), and the backside of the hilltop (12) is behind the hilltop. (11) is provided with a tube connection port (5) having a tube connector (6). Further, a first terrace (13) is provided on the top side of the hill (12) on the upper surface of the mask body (1), and the first terrace (13) is connected to both sides on the rear side of the hill back (11). A second terrace (14) is provided at a lower position, and strap attachment portions (8) are provided on both side hem portions. The strap mounting portion (8) may be provided with two projections as shown in FIG. 1 (a) or a flat wing portion provided with a slit, and is not particularly limited. On the other hand, a one-way valve (9) serving as an air inlet / outlet is provided at the rear end of the balloon (2) serving as a cushion.
[0017]
The mask body (1) is a molded product made of a transparent hard plastic such as vinyl chloride resin, styrene resin, methacrylic resin, polycarbonate, polysulfone, and has an egg-shaped outer shape. A raised hill back (11) is provided. The first terrace (13) provided on the tip side of the hill top (12) may be formed by extending the hill back (11) further forward, and may be formed on the side of the hill back (11). It may be formed at substantially the same height as the second terraces (14) provided on both sides. By providing the first and second terraces (13, 14), the mask can be firmly grasped by sandwiching the hilltop (12) between the thumb and the index finger from the tip side of the mask. ing.
[0018]
The balloon (2) is a molded product made of a soft vinyl chloride resin, low-density polyethylene, silicone rubber, or the like. The upper surface of the balloon (2) is joined to the skirt of the mask body (1), and a load from the skirt of the mask body is applied to the entire balloon. In order to disperse the mask, a thick portion is formed, and a fold (17) is provided for fitting the skirt of the mask body. The balloon (2) serves as a cushion when the face mask is worn on the patient's face, and also serves to prevent air and oxygen gas supplied from a bag valve or the like connected to the bag connection port (3) from leaking. Therefore, it is important that the lower surface of the balloon (2) is in close contact with the patient's face so as not to form a gap. Strictly speaking, the shape of a human face (distribution of unevenness) varies greatly from person to person, and may vary widely. However, a balloon is required to be able to cope with all of these.
[0019]
In order to meet such demands, the balloon (2) used in the face mask of the present invention has an inner peripheral opening (15) in the shape of a donut on the lower side, as shown in FIG. It is formed in a last shape surrounding a portion corresponding to the bag connection port (3) and the tube connection port (5) of the mask body, and further having a tongue (16) added to the distal end side. By forming the opening (15) on the lower surface side of the balloon in this shape, it can be worn without blocking the mouth and nose of the patient, and is effective in eliminating the gap between the balloon (2) and the patient's face. It is.
[0020]
Further, the area of the inner peripheral opening (15) of the balloon (2) is minimized as described above, while the outer shape of the balloon (2) is relatively large, so that the donut-shaped balloon is formed. The width of (2) is formed larger. Thereby, the contact area of the balloon (2) with the patient's face is increased, the face mask is brought into close contact with the face, the mounting operation is facilitated, and the leakage of air and oxygen gas sent into the face mask is further prevented. It has become excellent.
[0021]
【Example】
Table 1 summarizes various dimensions (total length × maximum width) and area of each part of the face mask according to the embodiment. Examples of the face mask according to the present invention include three types for adults (see FIG. 3A), children and infants, and as a comparative example, Brunswick Biomedical Technology, Inc. The measured values of an esophageal closed airway with a gastric tube (EGTA type) (see FIG. 3b) manufactured by U.S.A. are shown.
[0022]
[Table 1]

[0023]
As can be seen from this table, the face mask according to the present invention is also made smaller overall for adults (Example 1) as compared with the conventional face mask. However, the size of the balloon (2) to the skirt portion the periphery of the size of the mask body (1) (length L _0, the width W _0), the external shape of the balloon overall length L ₁ is 20-30%, the maximum width W ₁ large 35-45% respectively, the total length L ₂ is 10-20% of the inner peripheral opening (15), the maximum width W ₂ is smaller from 35 to 45%, respectively. As a result, the width of the balloon (2) is particularly larger than that of the conventional product, whereby the projected area of the balloon (2) with respect to the projected area of the foot of the mask body (1) (difference between the outer shape and the inner circumference). ) Is increased by 40 to 65%.
[0024]
The ratio of the size (area) of the mask body (1) to the size of the inner peripheral opening (15) of the balloon (2) is almost the same in the embodiment and the comparative example. The size of the (outer shape) and the ratio of the projected area of the balloon are much larger in the face mask of the present invention than in the conventional product, and these are the outer shape of the balloon and the projected area of the balloon, that is, the contact area with the face. Although the absolute value is smaller than that of the conventional product, it is a factor that exhibits an excellent effect of preventing leakage of the supplied air and oxygen gas.
[0025]
At the position of the second terrace (14) of the mask body (1), a suction port (7) provided with a small hole and provided with a cap may be provided as necessary. This is for inserting a tube into the patient's mouth to suck and remove saliva and foreign substances accumulated in the oral cavity.When not in use, seal with a cap and remove the air and oxygen gas sent into the mask. Be careful not to leak. If a slide-type shutter is provided instead of the cap, the operation is simple, but there is a problem in terms of sealing performance, and the cap is preferable.
[0026]
A tube connector (6) for connecting and fixing a tube inserted into the esophagus is attached to the tube connection port (5). Further, it is desirable to attach a rubber connector (4) for connecting a bag valve to the bag connection port (3). Although the bag valve is easily dislodged by just inserting the cylindrical connecting portion, it is preferable that the rubber connector is firmly held by the elasticity of the rubber and does not come off during use.
[0027]
Next, a method of using the face mask according to the present invention will be described. First, a predetermined amount of air is injected into the balloon (2) of the face mask from the one-way valve (9) using a syringe to inflate the balloon (2). Then, in the same manner as shown in FIG. 4 (b), a tube (56) having a balloon (52) at the tip (the tip of the tube may be either open or closed) is placed on the patient. It is inserted into the esophagus, and its rear end is inserted into the tube connection port (5) from the lower side of the mask body (1) and fixed. Therefore, the face mask is mounted on the patient's face with the one-way valve (9) being on the lower side (the chin side of the patient) and fixed so as not to shift.
[0028]
As shown in FIG. 2 (a), a strap attachment (20) is attached in advance to strap attachment portions (8) provided on both side hem portions of the mask body (1), and FIG. 2 (d). A face mask (22) is worn on the patient's face as shown in FIG. 2 and a strap (21) shaped as shown in FIG. 2 (b, c) is wrapped around the patient's head (23) from the back. So that both ends are tightly secured to the strap attachment device (20). Thereafter, the balloon (52) at the tip of the tube (56) inserted into the esophagus is inflated to close the esophagus, and then a bag valve is connected to the bag connection port (3) to start artificial respiration.
[0029]
As a method of binding the strap attaching device (20) and the strap (21), a snap button, a hook and a hook, a Velcro (registered trademark), or the like can be used, and is not particularly limited. If a velvet-type fastener consisting of an engagement piece (tape) having a large number of hook-shaped or mushroom-shaped projections exposed on the surface thereof and an engagement piece having a large number of loops exposed on the surface is used, the binding is established. It is easy to use because it can be adjusted freely.
[0030]
【The invention's effect】
By using the face mask for artificial respiration of the present invention, since it fits securely on the patient's face and there is no gap between the lower face of the balloon serving as a cushion, air or oxygen fed into the mask can be obtained. Gas leakage is prevented, and the surgeon can securely grip with one hand for easy handling, and can be securely attached and fixed to the patient's face without any risk of misalignment. Very useful as equipment.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view showing a face mask for artificial respiration according to one embodiment of the present invention, wherein (a) is a top view, (b) is a side view, and (c) is a bottom view.
FIG. 2 is a diagram for explaining a method of using a face mask according to the present invention.
3A and 3B are diagrams for explaining the shape of a balloon serving as a cushion, wherein FIG. 3A is a bottom view of a face mask according to the present invention, and FIG. 3B is a bottom view of a conventional face mask.
FIGS. 4A and 4B are diagrams for explaining a conventional technique, in which FIG. 4A is a schematic diagram of an esophagus-closed airway, and FIG.
FIG. 5 is a view for explaining how to use the esophageal closed airway of FIG. 4 (a).
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Mask main body 2 Balloon 3 Bag connection port 4 Rubber connector 5 Tube connection port 6 Tube connector 7 Suction port 8 Strap mounting part 9 One-way valve 11 Hill back 12 Hill top 13 First terrace 14 Second terrace 15 Opening 16 Tongue Part 17 fold part 20 strap attachment tool 21 strap 23 head

Claims

The hill back extends in the longitudinal direction and has a hill top near the front side thereof, and a bag connection port is provided at the hill top, and a tube connection port is provided on the rear hill back of the hill top. a mask body provided, the cushion forms a toroidal shape while being joined to the skirt portion the periphery of the mask body, consisting of the expansion deflatable balloon having a one-way valve serving as entrance of the air into the rear portion, the mask The main body has a first terrace on the top of the hilltop on the top surface, and a second terrace at a low position connected to the first terrace on both sides on the rear side of the back of the hill. A face mask having a configuration in which a strap attaching portion is provided, wherein a ratio of a projected area (difference between an outer shape and an inner circumference) of the balloon to a projected area of the mask main body is increased by 40 to 65%. And artificial吸用face mask.