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JP3583265B2 - 液晶表示素子の駆動方法及び液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示素子の駆動方法及び液晶表示装置 Download PDF

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JP3583265B2 JP24882097A JP24882097A JP3583265B2 JP 3583265 B2 JP3583265 B2 JP 3583265B2 JP 24882097 A JP24882097 A JP 24882097A JP 24882097 A JP24882097 A JP 24882097A JP 3583265 B2 JP3583265 B2 JP 3583265B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、双安定性を有する液晶表示素子の駆動方法、及び双安定性を有する液晶表示素子とその駆動手段を備えた液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
OA機器や携帯ツールの表示装置等として液晶表示装置が知られているが、高速応答性を有する液晶表示装置の動作モードとして、双安定性を有するBTN(Bistable Twisted Nematic:双安定ねじれネマティック)方式に関する提案が、特公平1−51818号公報、特開平6−230751号公報、特開平8−101371号公報、特開平8−313878号公報等においてなされている。BTN方式は高速応答で高品位な液晶表示の可能性を有する方式であるが、前記特公平1−51818号公報においては、スイッチング原理が記載されているのみで実際の液晶表示装置の駆動に関する記載が全く無い。また、特開平6−230751号公報、特開平8−101371号公報、特開平8−313878号公報においては、単純マトリクス駆動方法による液晶表示装置の駆動に関しての提案がなされているが、表示特性に対する温度の影響とその影響についての補償の手段等に関しては全く言及していない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、高速応答性を有し、正常に動作する温度範囲が広い、高品位な液晶表示素子の駆動方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、高速応答性を有し、正常に動作する温度範囲が広い、高品位な液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明に係る液晶表示素子の駆動方法及び液晶表示装置について詳細に説明する。
図1に本発明に係るBTN(双安定ねじれネマティック)方式の液晶表示素子の一構成例を示す。図1において、符号11,12は下基板及び上基板であり、下基板11と上基板12の間に液晶層30が挾持されている。この一対の基板11,12の液晶層側の面には、液晶層30に電圧を印加するための透明電極21,22と、液晶を配向させるための配向膜31,32が設けられており、基板11,12の他方側の面には偏光板41,42が設けられている。ここで用いる液晶層は、液晶層厚の1倍から3倍の自然ピッチを有する誘電異方性が正のカイラルネマティック液晶である。配向処理が施された配向膜によって液晶は基板面からわずかに傾斜した方向に配向させられる。この傾斜角は2°から30°程度が好ましい。傾斜角が小さい場合には双安定動作が不安定になり良好なスイッチングが行えなくなる。また、傾斜角が大きすぎる場合には、表示特性の視野角依存性が大きくなるという問題が生じる。図1の構成では、初期状態において上下の基板11,12の界面での液晶の傾きが逆となるように構成されている。液晶の自然ねじれピッチpは液晶層厚dの1倍から3倍の間に設定される。液晶層30の複屈折と厚みの積Δndは観察光の波長の略1/2、具体的には、0.20μm〜0.35μm、好ましくは0.25μmから0.30μmの範囲であるように構成される。また、一方の偏光板はその光透過軸が、基板界面での液晶の配向方向と略45°(35°〜55°)の角度を成すように配設され、もう一方の偏光板はその光透過軸が、他方の偏光板の光透過軸と基板界面での液晶の配向方向を基準として対称になるように配設される。
【0005】
図1に示す構成の液晶表示素子において、まず、BTNのスイッチング動作について説明する。駆動波形としては、フレデリクス転移を生じさせるための電圧パルス(以下、リセットパルスと呼ぶ)と、それに続く2つの準安定状態のうちの一方を選択するための電圧パルス(以下、2ndパルスと呼ぶ)が印加される。リセットパルスは、初期状態と2つの準安定状態の間のしきい値(Vth)以上の電圧パルスであり、2ndパルスは、2つの準安定状態の間の臨界値(Vc)を基準として選択される電圧パルスである。2ndパルス電圧が臨界値以下の場合、リセット状態(液晶分子の配列はホメオトロピック状態)からの急激な緩和により生じるバックフローのため、液晶分子は初期状態(略180°ねじれ)からさらに180°多くねじれた、つまり略360°ねじれの準安定状態(以下、Tの準安定状態と呼ぶ)になり、ここに示した一般的な素子構成及び偏光板の配置では暗状態になる。一方、2ndパルスの波高値がしきい値以上の場合は、前記バックフローが抑制されるため、液晶分子はねじれが初期状態より180°小さい、つまり略0°の準安定状態(以下、Uの準安定状態と呼ぶ)になり、ここに示した一般的な素子構成及び偏光板の配置では明状態になる。各印加波形とそれに対する光学的応答を図2に示す。ここで、図2(a)は単極性パルス波形で2ndパルス電圧が臨界値以下の場合、図2(b)は交流パルス波形で2ndパルス電圧が臨界値以下の場合、図2(c)は単極性パルス波形で2ndパルス電圧が臨界値以上の場合、図2(d)は交流パルス波形で2ndパルス電圧が臨界値以上の場合である。リセットパルス及び2ndパルスは交流パルスでもよいし、単極性パルスでもよい。ただし単極性パルスの場合は液晶層に電荷が蓄積しないように周期的にその極性を変えて印加したり、液晶表示素子を構成する走査電極1本あるいは数本毎に極性を変えて印加する必要がある。
【0006】
次に、フレデリクス転移後に選択される準安定状態の駆動波形条件及びd/p(液晶層厚/液晶の自然ねじれピッチ)依存について説明する。
図3に、フレデリクス転移後に選択される準安定状態に関する、d/pと2ndパルス波高値の関係をモデル的に示した。(リセットパルス条件及び2ndパルス幅を固定した場合)フレデリクス転移後に選択される準安定状態は、d/p及び印加する波形条件に大きく依存する。d/pについては、あるd/p値を境界としてd/pが大きい方の領域でTの準安定状態、d/pが小さい方の領域でUの準安定状態となり、その境界d/p値は2ndパルス波高値によって図3のような変化を示す。したがって図で液晶セルのd/p値が前記d/p境界値を示すラインとの交点を臨界値として、2ndパルス波高値をその臨界値よりも大きい電圧にすればU状態、臨界値よりも小さい電圧にすればT状態が得られ、2つの準安定状態を任意に選択することができる。U状態、T状態両者の準安定状態を選択するための2ndパルス波高値をそれぞれ図3のようにV2nd(U)、V2nd(T)とした場合、d/pマージン(U状態、T状態の選択が可能なd/p範囲)は図中の矢印で示した範囲になり、V2nd(U)−V2nd(T)が大きいほどd/pマージンが大きくなり、セルギャップ(液晶層厚)のバラツキ許容範囲の点で有利になる。しかしながら、走査電極と信号電極とで形成される画素をマルチプレクス駆動する場合には、非選択時に少なくとも(V2nd(U)−V2nd(T))/2の電圧が印加されることになり、これがある程度以上に大きくなるとU状態、T状態の選択が良好にできなくなったり、得られる表示状態の透過率特性に悪影響及び、表示品質を損なうことになるので、V2nd(U)−V2nd(T)をむやみに大きくすることはできず、したがってd/pマージンもある程度制限されてしまう。
【0007】
また、表示容量が大きくなり、それによって走査電極数が多くなると2ndパルスの幅を小さくする(印加時間を短くする)必要が生じるが、2ndパルスの幅を小さくするほど図3に示したU状態、T状態の境界を示すラインの縦軸方向の変化が小さくなり、したがってd/pマージンは減少する方向に変化する。このように本方式においては、特に表示容量を大きくする場合、d/pマージン(U状態、T状態の選択が可能なd/p範囲)の大きさがかなり制約されてしまう。
【0008】
以上のことは、使用環境の温度の変化を特に考慮しない、一定の温度(例えば室温)における場合であるが、図3のU状態、T状態の境界を示すラインは温度が変化すると縦軸方向にシフトするような変化を示し、前記境界を示すラインは温度を低下させるとd/pが大きい方向にシフトし、温度を上昇させるとd/pが小さい方向にシフトする傾向があるため、d/pマージンが比較的小さい条件においては、温度変化によりU状態、T状態の選択が良好にできなくなり、正常に動作する温度範囲が狭くなるという不都合が生じてしまう。図4に、固定した波形条件におけるU状態、T状態の選択が可能なd/p絶対値範囲の温度による変化の傾向をモデル的に示す。
【0009】
本発明は上記液晶表示素子の駆動方法に関し、その特徴の一つは、液晶層にフレデリクス転移を生じさせてリセット状態にするための電圧パルス(リセットパルス)のパルス幅及び波高値を固定せずに可変とすることである。本発明者等は、前記図3のU状態、T状態の境界を示すラインは、リセットパルス電圧(パルス幅及び波高値)によっても縦軸方向にシフトするような変化を示し、リセットパルス電圧を増大させると前記境界を示すラインはd/pが小さい方向にシフトし、逆にリセットパルス電圧を減少させると前記境界を示すラインはd/pが大きい方向にシフトすることを見出した。これにより、環境温度によるU状態、T状態の境界d/p値の変化を、リセットパルス電圧によってキャンセルし、正常に動作する温度範囲を拡大することが可能となる。具体的には、温度の上昇(前記U状態、T状態の境界d/pが減少する)に対してはリセットパルス電圧を減少(前記U状態、T状態の境界d/p値が増大する)させ、また逆に温度の下降(前記U状態、T状態の境界d/p値が増大する)に対してはリセットパルス電圧を増大(前記U状態、T状態の境界d/p値が減少する)させて調整すればよい。
【0010】
本発明の液晶表示素子の駆動方法における前記リセットパルス電圧の調整範囲としては、パルス幅及びパルス波高値による電圧実効値が、初期状態及び2つの準安定状態におけるしきい値(Vth)以上であるようにし、さらに2つの準安定状態のいずれか一方を選択するための選択電圧は、2つの準安定状態間の臨界値(Vc)を基準として選択されればよい。このようにすることにより、液晶層は確実にリセット状態に導かれ、その後正確なU状態及びT状態の選択が可能になる。前記調整は、パルス幅、パルス波高値いずれによっても調整可能であるが、パルス幅による調整は、通常、駆動周波数の変化を伴うので、それを避けたい場合には波高値のみによる調整が好ましい。
【0011】
以上のような駆動方法によって、走査電極と信号電極とで形成される画素をマルチプレクス駆動することにより、本方式において、表示容量が大きくかつ正常に動作する(U状態、T状態の選択が正常に行われる)温度範囲が広い液晶表示素子の駆動方法が得られる。
【0012】
また、前述のように走査電極と信号電極とで形成される画素をマルチプレクス駆動する場合、非選択時に少なくとも(V2nd(U)−V2nd(T))/2の電圧が印加されるが、この非選択電圧が、初期状態及び2つの準安定状態間におけるしきい値(Vth)よりも小さいことが本発明の液晶表示素子の駆動方法の特徴の一つである。これにより選択期間に選択した準安定状態の確実な維持が可能となるが、非選択電圧がVth以上の場合、画素部の液晶層は常にリセット状態になってしまい、U状態、T状態の選択が正常に行われなくなる。
【0013】
さらに、前記非選択電圧は2つの準安定状態間の臨界値(Vc)より小さいこ
とも本発明の液晶表示素子の駆動方法の特徴の一つである。このようにすることにより、選択期間に選択した準安定状態を非選択期間に安定に維持することができる。
【0014】
本発明の液晶表示素子の駆動方法の特徴の一つとして、液晶層に封入された液晶材料の動粘性率が20℃で17mm/s以下であることが挙げられる。本発明者等は、d/pマージン(U状態、T状態の選択が可能なd/p範囲)は用いる液晶材料の動粘性率と密接な関係があり、液晶材料の動粘性率が小さいほどd/pマージンが大きく、逆に動粘性率が大きいとd/pマージンが小さくなってしまうことを見出した。これはリセットパルス印加期間中における液晶分子のリセット状態への変化速度に関係し、液晶材料の動粘性率が小さいほど、リセットパルス印加終了時点における分子の配向状態がより完全なホメオトロピック状態に近くなるために、リセットパルスに引き続いて起こるバックフローも大きくなり、V2nd(T)とV2nd(U)を印加した場合のそれぞれのバックフローの大きさ(リセット状態からの緩和速度)の差が大きくなり、結果としてd/pマージンが大きくなるものと考えられる。本発明者等は種々の液晶材料を用いた実験から、20℃において、動粘性率が概ね17mm /s以下のときに良好なd/pマージンが得られることを見出したものである。
【0015】
本発明の液晶表示素子の駆動方法のもう一つの特徴として、液晶層に封入された液晶材料の動粘性率が0℃で40mm/s以下であることが挙げられる。前述したようにd/pマージン(U状態、T状態の選択が可能なd/p範囲)は用いる液晶材料の動粘性率と密接な関係があり、常温(室温)として20℃においては動粘性率が概ね17mm/s以下のときに良好なd/pマージンが得られるが、液晶材料の動粘性率は温度依存性を有し、温度が低下すると動粘性率が増大するため、低温においてはd/pマージンが減少したり、U状態、T状態の選択が可能なd/p範囲の中心値がシフトしてしまう傾向がある。本発明者等は液晶材料の動粘性率の温度依存性に着目した種々の液晶材料を用いた実験から、少なくとも0℃以上の環境温度範囲において、20℃における動粘性率が概ね17mm/s以下、かつ0℃における動粘性率が概ね40mm/s以下のときに、温度の低下によるd/pマージンの減少及びU状態、T状態の選択が可能なd/p絶対値の範囲の変化が比較的小さく、本発明についてこれまで説明した液晶表示素子の駆動方法によれば、正常に動作する(U状態、T状態の選択が正常に行われる)温度範囲をかなり広くすることができる。
【0016】
本発明の液晶表示素子の駆動方法のもう一つの特徴として、液晶層に封入された液晶材料の誘電異方性(Δε)が3.0以上であることが挙げられる。前述したようにd/pマージン(U状態、T状態の選択が可能なd/p範囲)は用いる液晶材料の動粘性率と密接な関係があるが、d/pマージンはΔεとも関係があり、Δεはある程度大きい方がd/pマージンも大きく、逆にΔεが小さいとd/pマージンも小さくなる傾向がある。本発明者等は種々の液晶材料を用いた実験から、Δεが概ね3.0以上のときに良好なd/pマージンが得られることを見出したものである。
【0017】
本発明の液晶表示素子の駆動方法のもう一つの特徴として、リセットパルス電圧を任意の値に調整する機構を設けたことが挙げられる。ノート型やラップトップタイプのパソコン及びワードプロセッサー等を始めとして、液晶表示パネルを搭載した機器では、各表示方式において画像補正用の調整つまみ等が設けられ、使用者が使用環境に応じて随時画像を補正することができるようにしたものがあるが、本発明に係るBTN方式の液晶表示素子の駆動方法においても同様に、その液晶表示素子を用いた表示装置を搭載した機器の使用者がリセットパルス電圧を任意に調整する機構を設けることにより、BTN方式の液晶表示素子においても広い温度範囲において良好な表示性能を維持する駆動方法が可能となる。
【0018】
本発明の液晶表示素子の駆動方法のもう一つの特徴として、液晶表示素子もしくはその周囲の温度を計測する温度センサーを設け、液晶表示素子がおかれた環境の温度に対応して、リセットパルス電圧を自動調整する機構を設けたことが挙げられる。予め、使用する液晶材料やセルギャップ及びd/p等のセルパラメータの設定条件における、図3に示したようなU状態、T状態の境界d/p値と2ndパルス条件の関係の温度依存性及びリセットパルス電圧依存性を把握し、温度による前記境界d/p値の変化をキャンセルするような、リセットパルス電圧をその温度に対してプログラミングしておき、温度センサーにより使用環境における温度を計測して、その温度に対応したリセットパルス電圧が印加されるような機構にすることで、液晶表示素子を用いた表示装置を搭載した機器の使用者が特別な画像調整操作を何等行わなくても、BTN方式の液晶表示素子においても広い温度範囲において良好な表示性能を維持する駆動方法が可能となる。
【0019】
次に本発明の液晶表示装置は、図1に示すように、透明電極21,22を有し配向処理の方向が略平行であって基板との界面での液晶分子の傾きが上下基板で略平行となるように配向処理が施された一対の透明電極基板11,12間に、液晶層30として該液晶層厚の1倍から3倍の自然ねじれピッチを有する誘電異方性が正であるカイラルネマティック液晶を挾持してなり、前記透明電極間に電圧を印加して液晶層にフレデリクス転移を生じさせた後の緩和状態として、厚み方向への液晶分子のねじれ角が略360°である第一の配向状態(Tの準安定状態)と、液晶分子のねじれ角が略0°である第二の配向状態(Uの準安定状態)の2つの準安定状態を有するように構成された液晶表示素子と、前記液晶層にフレデリクス転移を生じさせてリセット状態にするためのリセット電圧を印加し、その後2つの準安定状態のいずれか一方を選択するための選択電圧を印加し、さらに選択した準安定状態を維持するための電圧を印加する駆動手段を備えたものである(図8に液晶表示素子(液晶パネル)とその駆動手段を備えた液晶表示装置の一構成例を示す)。
【0020】
本発明の液晶表示装置の特徴の一つは、液晶表示素子の液晶層にフレデリクス転移を生じさせてリセット状態にするための電圧パルス(リセットパルス)のパルス幅及び波高値を固定せずに可変とすることである。本発明者等は、前記図3のU状態、T状態の境界を示すラインは、リセットパルス電圧(パルス幅及び波高値)によっても縦軸方向にシフトするような変化を示し、リセットパルス電圧を増大させると前記境界を示すラインはd/pが小さい方向にシフトし、逆にリセットパルス電圧を減少させると前記境界を示すラインはd/pが大きい方向にシフトすることを見出した。これにより、環境温度によるU状態、T状態の境界d/p値の変化を、リセットパルス電圧によってキャンセルし、正常に動作する温度範囲を拡大することが可能となる。具体的には、温度の上昇(前記U状態、T状態の境界d/pが減少する)に対してはリセットパルス電圧を減少(前記U状態、T状態の境界d/p値が増大する)させ、また逆に温度の下降(前記U状態、T状態の境界d/p値が増大する)に対してはリセットパルス電圧を増大(前記U状態、T状態の境界d/p値が減少する)させて調整すればよい。
【0021】
本発明の液晶表示装置におけるリセットパルス電圧の調整範囲としては、パルス幅及びパルス波高値による電圧実効値が、初期状態及び2つの準安定状態におけるしきい値(Vth)以上であるようにし、さらに2つの準安定状態のいずれか一方を選択するための選択電圧は、2つの準安定状態間の臨界値(Vc)を基準として選択されればよい。このようにすることにより、液晶層は確実にリセット状態に導かれ、その後正確なU状態及びT状態の選択が可能になる。前記調整は、パルス幅、パルス波高値いずれによっても調整可能であるが、パルス幅による調整は、通常、駆動周波数の変化を伴うので、それを避けたい場合には波高値のみによる調整が好ましい。
【0022】
以上のような駆動手段によって、走査電極と信号電極とで形成される画素をマルチプレクス駆動することにより、本方式において、表示容量が大きくかつ正常に動作する(U状態、T状態の選択が正常に行われる)温度範囲が広い液晶表示装置が得られる。
【0023】
また、前述のように走査電極と信号電極とで形成される画素を駆動手段でマルチプレクス駆動する場合、非選択時に少なくとも(V2nd(U)−V2nd(T))/2の電圧が印加されるが、この非選択電圧が、初期状態及び2つの準安定状態間におけるしきい値(Vth)よりも小さいことが本発明の液晶表示装置の特徴の一つである。これにより選択期間に選択した準安定状態の確実な維持が可能となるが、非選択電圧がVth以上の場合、画素部の液晶層は常にリセット状態になってしまい、U状態、T状態の選択が正常に行われなくなる。
【0024】
さらに、前記非選択電圧は2つの準安定状態間の臨界値(Vc)より小さいことも本発明の液晶表示装置の特徴の一つである。このようにすることにより、選択期間に選択した準安定状態を非選択期間に安定に維持することができる。
【0025】
本発明の液晶表示装置の特徴の一つとして、液晶表示素子の液晶層に封入された液晶材料の動粘性率が20℃で17mm/s以下であることが挙げられる(請求項1,2)。本発明者等は、d/pマージン(U状態、T状態の選択が可能なd/p範囲)は用いる液晶材料の動粘性率と密接な関係があり、液晶材料の動粘性率が小さいほどd/pマージンが大きく、逆に動粘性率が大きいとd/pマージンが小さくなってしまうことを見出した。これはリセットパルス印加期間中における液晶分子のリセット状態への変化速度に関係し、液晶材料の動粘性率が小さいほど、リセットパルス印加終了時点における分子の配向状態がより完全なホメオトロピック状態に近くなるために、リセットパルスに引き続いて起こるバックフローも大きくなり、V2nd(T)とV2nd(U)を印加した場合のそれぞれのバックフローの大きさ(リセット状態からの緩和速度)の差が大きくなり、結果としてd/pマージンが大きくなるものと考えられる。本発明者等は種々の液晶材料を用いた実験から、20℃において、動粘性率が概ね17mm /s以下のときに良好なd/pマージンが得られることを見出したものである。
【0026】
本発明の液晶表示装置のもう一つの特徴として、液晶層に封入された液晶材料の動粘性率が0℃で40mm/s以下であることが挙げられる(請求項)。前述したようにd/pマージン(U状態、T状態の選択が可能なd/p範囲)は用いる液晶材料の動粘性率と密接な関係があり、常温(室温)として20℃においては動粘性率が概ね17mm/s以下のときに良好なd/pマージンが得られるが、液晶材料の動粘性率は温度依存性を有し、温度が低下すると動粘性率が増大するため、低温においてはd/pマージンが減少したり、U状態、T状態の選択が可能なd/p範囲の中心値がシフトしてしまう傾向がある。本発明者等は液晶材料の動粘性率の温度依存性に着目した種々の液晶材料を用いた実験から、少なくとも0℃以上の環境温度範囲において、20℃における動粘性率が概ね17mm/s以下、かつ0℃における動粘性率が概ね40mm/s以下のときに、温度の低下によるd/pマージンの減少及びU状態、T状態の選択が可能なd/p絶対値の範囲の変化が比較的小さく、本発明についてこれまで説明した液晶表示装置によれば、正常に動作する(U状態、T状態の選択が正常に行われる)温度範囲をかなり広くすることができる。
【0027】
本発明の液晶表示装置のもう一つの特徴として、液晶層に封入された液晶材料の誘電異方性(Δε)が3.0以上であることが挙げられる(請求項)。前述したようにd/pマージン(U状態、T状態の選択が可能なd/p範囲)は用いる液晶材料の動粘性率と密接な関係があるが、d/pマージンはΔεとも関係があり、Δεはある程度大きい方がd/pマージンも大きく、逆にΔεが小さいとd/pマージンも小さくなる傾向がある。本発明者等は種々の液晶材料を用いた実験から、Δεが概ね3.0以上のときに良好なd/pマージンが得られることを見出したものである。
【0028】
本発明の液晶表示装置のもう一つの特徴として、図8に示すように、リセットパルス電圧を任意の値に調整する機構(A)を設けたことが挙げられる(請求項)。ノート型やラップトップタイプのパソコン及びワードプロセッサー等を始めとして、液晶表示パネルを搭載した機器では、各表示方式において画像補正用の調整つまみ等が設けられ、使用者が使用環境に応じて随時画像を補正することができるようにしたものがあるが、本発明に係るBTN方式の液晶表示素子を用いた液晶表示装置においても同様に、その液晶表示装置を搭載した機器の使用者がリセットパルス電圧を任意に調整する機構を設けることにより、BTN方式の液晶表示素子を用いた液晶表示装置においても広い温度範囲において良好な表示性能を維持することが可能となる。
【0029】
本発明の液晶表示装置のもう一つの特徴として、図9に示すように、液晶表示素子もしくはその周囲の温度を計測する温度センサーを設け、液晶表示素子がおかれた環境の温度に対応してリセットパルス電圧を自動調整する機構(B)を設けたことが挙げられる(請求項)。予め、使用する液晶材料やセルギャップ及びd/p等のセルパラメータの設定条件における、図3に示したようなU状態、T状態の境界d/p値と2ndパルス条件の関係の温度依存性及びリセットパルス電圧依存性を把握し、温度による前記境界d/p値の変化をキャンセルするようなリセットパルス電圧をその温度に対してプログラミングしておき、温度センサーにより使用環境における温度を計測して、その温度に対応したリセットパルス電圧が印加されるような機構にすることで、液晶表示装置を搭載した機器の使用者が特別な画像調整操作を何等行わなくても、BTN方式の液晶表示素子を用いた液晶表示装置においても広い温度範囲において良好な表示性能を維持することが可能となる。
【0030】
本発明の液晶表示装置のもう一つの特徴として、請求項またはに記載した液晶表示装置の画素部にカラーフィルターを形成したことが挙げられる(請求項)。このカラーフィルターとしてはR(レッド),G(グリーン),B(ブルー)の3色で構成される、従来法によって作製される通常のカラーフィルターが好適に用いられる。このように構成することにより、BTN方式による、正常に動作する温度範囲が広い、カラー液晶表示装置が得られる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0032】
本発明に係る液晶表示素子は基本的には先の図1に示した構成からなり、液晶層に電圧を印加するための透明電極21,22と液晶を配向させるための配向膜31,32が設けられた一対の透明電極基板11,12と、この一対の透明電極基板11,12の間に挾持された液晶層30とを有する液晶セルと、この液晶セルを挾むように配設された偏光板41,42とによって構成されており、液晶層30には、液晶層厚の1倍から3倍の自然ピッチを有する誘電異方性が正のカイラルネマティック液晶が用いられる。また、本発明に係る液晶表示装置は、上記液晶表示素子において上記透明電極からなる走査電極と信号電極による画素がマトリクス状に配列した液晶パネルを備え、その液晶パネルを駆動手段となる回路と接続し、かつ液晶パネルの後方にバックライトとなる照明手段を配設したものである。図8は液晶表示装置の一構成例を示しており、駆動手段は、液晶パネルのマトリクス状に配列した画素に駆動波形を印加するための行駆動回路と列駆動回路、これら駆動回路を制御する基準信号発生回路と線順次走査回路及び電圧制御回路等から構成されている。尚、本発明の液晶表示素子の駆動方法及び液晶表示装置の特徴については既に説明しているので、ここでは本発明の具体的な実施例について述べる。
【0033】
[実施例1
まず、透明なガラス基板に、ITO等により走査電極や信号電極となるストライプ状の透明電極を形成し、この透明電極を有するガラス基板(透明電極基板)にポリイミドの配向膜(日本合成ゴム製AL−3046)を形成し、ラビングによる配向処理を行った。同様の処理を行った別の基板と先の基板を配向処理面が対向し、かつ配向処理方向が180°異なる(反平行となる)ように、基板の両端に設置した2枚の厚みが異なるポリマーフィルムスペーサーを介して重ね合わせた後、基板間の空隙に液晶を封入し、セルギャップが連続的に変化する楔型の液晶セルを作製した。液晶としては、メルク製のネマティック液晶ZLI−1557(複屈折:Δn=0.1147)に右回りねじれを誘起するメルク製のカイラル剤S−811を添加してねじれピッチ(p)を3.7μmに調整した(この場合、ねじれピッチ(p)の温度依存は例えば0〜40℃間で2%程度と無視できるほどに小さい)。この液晶セルを挾むように2枚の偏光板を配設し、図1と同様の断面構造を有する液晶表示素子を構成した。尚、一方の偏光板はその透過軸が基板(どちらの基板でも同じ)の配向処理の方向と45°の角度を成すように配置し、他方の偏光板はその透過軸が、基板の配向処理方向に対して先の偏光板の透過軸と対称になるように配置した。
【0034】
この液晶表示素子に、種々の環境温度下でW(リセットパルス幅):2msec、W2nd(2ndパルス幅):125μsec、V(リセットパルス波高値):25v(v:volt)が共通であり、V2nd(2ndパルス波高値)が2.0vと4.0vで異なる2種類の駆動波形をフレーム周波数50Hzでそれぞれ印加し、U状態とT状態の境界の位置のセルギャップとねじれピッチ(p)から、この2種の波形によってU状態、T状態の選択が可能になるd/p範囲についての温度依存性を調べたところ、該U状態、T状態の選択が可能になるd/p範囲は温度によりかなり変化してしまうことがわかった。図5にU状態及びT状態の選択可能なd/p範囲の温度依存性の測定結果を示す。
【0035】
次に環境温度を0℃及び40℃に固定して、上述の2種の駆動波形条件のうちのVを種々変えてU状態、T状態の選択が可能になるd/pの範囲のV依存性を調べたところ、いずれの温度においてもVにより、該U状態及びT状態の選択が可能になるd/p範囲を例えば20℃における該d/p範囲にほぼ一致させることが可能であり、該温度範囲においてはVによって該U状態及びT状態の選択が可能になるd/p範囲をほぼ一定に調整することが可能であることがわかった。図6に環境温度を0℃に固定したときのU状態及びT状態の選択可能なd/p範囲のV依存性の測定結果を、図7に環境温度を40℃に固定したときのU状態及びT状態の選択可能なd/p範囲のV依存性の測定結果をそれぞれ示す。
【0036】
[実施例2〜6及び比較例1
実施例2〜6及び比較例1の液晶表示素子は、実施例1で作製した液晶表示素子の作製過程とほぼ同様に作製されるが、液晶セルのスペーサーとしてポリマーフィルムスペーサーではなく、均一粒径のシリカビーズスペーサーを用い、セルギャップが2.1μmの一定ギャップの液晶セルを作製した。尚、その他の構成や液晶層として封入した液晶材料等は実施例1と同様である。
【0037】
次に実施例2〜6及び比較例1として、20℃の環境温度下において、この液晶表示素子に、W:2msec、W2nd:125μsecであり、V及びV2ndを種々変えた波形を印加して各Vに対する2つの準安定状態間の臨界値(Vc)を求めた。その結果を表1に示す。
【0038】
【表1】
Figure 0003583265
【0039】
表1に示すように、実施例2〜6においては、それぞれのVに対して2つの準安定状態間の臨界値(Vc)が求められ、そのVcを挾むように2ndパルス波高値V2nd(U)、V2nd(T)を設定すればU状態、T状態の選択が可能であるが、比較例1においてはVが小さく、リセットパルスによって液晶層に印加される電界がこの系における初期状態及び2つの準安定状態におけるしきい値を下回っているため、確実に液晶層をリセット状態にすることができなかった。
【0040】
[実施例7〜10及び比較例2
実施例7〜10及び比較例2の液晶表示素子は、実施例2〜6で用いた液晶表示素子と同様の構成であり、この液晶表示素子に20℃の環境温度下において、V:25v、W2nd:125μsecであり、W及びV2ndを種々変えた波形を印加して各Wに対する2つの準安定状態間の臨界値(Vc)を求めた。その結果を表2に示す。
【0041】
【表2】
Figure 0003583265
【0042】
表2に示すように、実施例7〜10においては、それぞれのWに対して2つの準安定状態間の臨界値(Vc)が求められ、そのVcを挾むように2ndパルス波高値V2nd(U)、V2nd(T)を設定すればU状態、T状態の選択が可能であるが、比較例2においてはWが小さく、リセットパルスによって液晶層に印加される電界がこの系における初期状態及び2つの準安定状態におけるしきい値を下回っているため、確実に液晶層をリセット状態にすることができなかった。
【0043】
[実施例11〜30及び比較例3,4
実施例11〜30及び比較例3,4の液晶表示素子は実施例2〜6で用いた液晶表示素子と同様の構成であり、この液晶表示素子の走査電極に走査波形を印加し、信号電極に信号波形を印加し、走査電極と信号電極とで形成されるマトリクス状に配列した画素をマルチプレクス駆動した。波形条件としてはW:2msec、V:25v、W2nd:125μsec、V2nd(T):2vとし、種々のV2nd(U)において、非選択電圧(Vns=±(V2nd(U)−V2nd(T))/2)と選択された準安定状態の維持安定性の関係を調べた。その結果を下記の表3に示す。ちなみにこの系におけるVc及びVthはそれぞれ3.0v及び11.0vであった。非選択電圧がVth以上になると液晶層は常にリセット状態になってしまい、U状態、T状態の選択が正常に行われなくなった。また非選択電圧がVcより小さい場合に選択された準安定状態の維持安定性が最も良好になった。
【0044】
【表3】
Figure 0003583265
【0045】
[実施例31〜35及び比較例5〜10](請求項1,2に対応)
実施例31〜35及び比較例5〜10の液晶表示素子は、実施例1で作製した液晶表示素子の作製過程とほぼ同様に作製されるが、動粘性率が異なる種々の液晶材料をそれぞれ封入して楔形液晶セルを作製し、その他の構成は実施例1と同様とした。そして、20℃の環境温度下において、この液晶表示素子に、W:2msec、W2nd:125μsec、V:25vが共通であり、V2ndが2.0vと4.0vで異なる2種類の駆動波形をフレーム周波数50Hzでそれぞれ印加し、U状態とT状態の境界の位置のセルギャップとねじれピッチ(p)から、この2種の波形によるd/pマージン(U状態、T状態の選択が可能になるd/p範囲)を求めた。その結果を表4に示す。
【0046】
【表4】
Figure 0003583265
【0047】
表4に示すように、20℃における液晶材料の動粘性率が、実施例31〜35のように17mm/s以下の場合には大きなd/pマージンが得られたが、比較例5〜10のように動粘性率が17mm/sより大きい場合にはd/pマージンは比較的小さいものであった。
【0048】
[実施例36〜40及び比較例11〜13](請求項に対応)
実施例36〜40及び比較例11〜13の液晶表示素子は、実施例1で作製した液晶表示素子の作製過程とほぼ同様に作製され、20℃における動粘性率が全て17mm/s以下であり、0℃における動粘性率が異なる種々の液晶材料をそれぞれ封入して楔形液晶セルを作製し、その他の構成は実施例1と同様とした。そして20℃及び0℃の環境温度下において、この液晶表示素子にW:2msec、W2nd:125μsec、V:25vが共通であり、V2ndが2.0vと4.0vで異なる2種類の駆動波形をフレーム周波数50Hzでそれぞれ印加し、U状態とT状態の境界の位置のセルギャップとねじれピッチ(p)から、この2種の波形によるd/pマージン(U状態、T状態の選択が可能になるd/p範囲)を求め、20℃→0℃の変化による、d/pマージンの減少量と、U状態、T状態の選択が可能になるd/p範囲中心値のシフト量を調べた。その結果を表5に示す。
【0049】
【表5】
Figure 0003583265
【0050】
表5に示すように、0℃における液晶材料の動粘性率が、実施例36〜40のように40mm/s以下の場合に、低温化によるd/pマージンの減少量と、U状態、T状態の選択が可能になるd/p範囲中心値のシフト量がともに小さいことがわかった。
【0051】
[実施例41〜45及び比較例14〜16](請求項に対応)
実施例41〜45及び比較例14〜16の液晶表示素子は、実施例1で作製した液晶表示素子の作製過程とほぼ同様に作製されるが、誘電異方性Δεが異なる種々の液晶材料をそれぞれ封入して楔形液晶セルを作製し、その他の構成は実施例1と同様とした。そして、20℃の環境温度下において、この液晶表示素子に、W:2msec、W2nd:125μsec、V:25vが共通であり、V2ndが2.0vと4.0vで異なる2種類の駆動波形をフレーム周波数50Hzでそれぞれ印加し、U状態とT状態の境界の位置のセルギャップとねじれピッチ(p)から、この2種の波形によるd/pマージン(U状態、T状態の選択が可能になるd/p範囲)を求めた。その結果を表6に示す。
【0052】
【表6】
Figure 0003583265
【0053】
表6に示すように、20℃における液晶材料の誘電異方性Δεが、実施例41〜45のように概ね3.0以上の場合には比較的大きなd/pマージンが得られるが、比較例14〜16のようにΔεが3.0より小さい場合には得られるd/pマージンが小さいことがわかった。
【0054】
[実施例46](請求項に対応)
本実施例では、実施例2で作製した液晶表示素子の作製過程と同様にして、走査電極と信号電極による画素がマトリクス状に配列した液晶パネルを作製し、その液晶パネルに駆動手段となる回路を接続し、かつ液晶パネルの後方にバックライトとなる照明手段を配設して、概ね図8に示すような構成の液晶表示装置を作製した。この液晶表示装置の駆動手段は、液晶パネルのマトリクス状に配列した画素に駆動波形を印加するための行駆動回路と列駆動回路、これらの駆動回路を制御するための基準信号発生回路と線順次走査回路及び電圧制御回路等から構成されている。さらにこの装置には、装置の使用者が駆動波形のVのみを任意の値に調整できるような回路及び調整ツマミ(図8の例では可変抵抗:A)が設けられている。駆動波形の基本設定条件は、W:2msec、W2nd:125μsec、V2nd(U):4.0v、V2nd(T):2.0vとした。まず20℃において、画像調整用信号を入力してU状態、T状態の選択が適切に行われるようにVの調整ツマミでVを調整し、そのときのVを調べたところ、およそ24Vであった。次に液晶表示装置が置かれた環境温度を40℃にして1時間静置したところ、T状態の選択が良好に行われていないことが確認されたが、Vの調整ツマミでVを減少させる方向に調整したところ、U状態、T状態の選択が適切に行われるようになった。そのときのVを調べたところ、およそ19vであった。次に液晶表示装置が置かれた環境温度を0℃にして1時間静値したところ、U状態の選択が全く行われず、常にT状態が選択されていることが確認されたが、Vの調整ツマミでVを増大させる方向に調整したところ、U状態、T状態の選択が適切に行われるようになった。そのときのVを調べたところ、およそ33vであった。
【0055】
[実施例47](請求項に対応)
本実施例では、実施例46の液晶表示装置に、さらに液晶パネル(液晶表示素子)の温度を計測する温度センサー、及び温度センサーで計測された温度に応じてVを予めプログラミングされた値にするためのメモリ(ROM)と制御回路からなる回路機構(B)を設け、図9に示すような構成の液晶表示装置を作製した。駆動波形の基本設定条件は、W:2msec、W2nd:125μsec、V2nd(U):4.0v、V2nd(T):2.0vとした。Vについては、同様の材料及びセルパラメータの系についての前述の実施例における、U状態、T状態の選択が可能になるd/p範囲の温度依存及びV依存のデータを用いて、計測された各温度に対する適切なVをプログラミングした。そして、この液晶表示装置が置かれた環境温度を0℃から40℃の範囲内で変化させながら、画像調整用信号を入力してU状態、T状態の選択が適切に行われるかどうかを調べたところ、該温度範囲内では常に良好なU状態、T状態の選択が行われることを確認した。
【0056】
[実施例48](請求項に対応)
本実施例では、実施例47で用いた液晶表示装置の液晶表示パネルを、画素に対応するように一方の基板にマトリクス状にR,G,Bのカラーフィルタを形成して作製した液晶表示パネルとした。また駆動波形に関する設定は全て実施例47と同様にした。そして、この液晶表示装置が置かれた環境温度を0℃から40℃の範囲内で変化させながら、画像調整用信号を入力してU状態、T状態の選択が適切に行われるかどうかを調べたところ、該温度範囲内では常に良好なU状態、T状態の選択が行われ、良好なカラー表示が行われることを確認した。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、発明によれば、透明電極を有し配向処理の方向が略平行であって基板との界面での液晶分子の傾きが上下基板で略平行となるように配向処理が施された一対の透明電極基板間に、液晶層として該液晶層厚の1倍から3倍の自然ねじれピッチを有する誘電異方性が正であるカイラルネマティック液晶を挾持してなり、前記透明電極間に電圧を印加して液晶層にフレデリクス転移を生じさせた後の緩和状態として、厚み方向への液晶分子のねじれ角が略360°である第一の配向状態(T状態)と、液晶分子のねじれ角が略0°である第二の配向状態(U状態)の2つの準安定状態を有するように構成された液晶表示素子の駆動方法であって、前記液晶層にフレデリクス転移を生じさせてリセット状態にするためのリセット電圧(リセットパルス電圧)を印加し、その後2つの準安定状態のいずれか一方を選択するための選択電圧を印加し、さらに選択した準安定状態を維持するための電圧を印加する駆動方法において、前記液晶層にフレデリクス転移を生じさせるために印加する電圧(リセットパルス電圧)が可変であることにより、環境温度によるU状態、T状態の境界d/p値の変化を、リセットパルス電圧によってキャンセルし、正常に動作する温度範囲の拡大を可能とする液晶表示素子の駆動方法が得られる。
【0058】
発明によれば、前記液晶表示素子の駆動方法において、前記液晶層にフレデリクス転移を生じさせるために印加される電圧が、初期状態及び2つの準安定状態(U状態、T状態)におけるしきい値(Vth)以上の電圧パルスであり、2つの準安定状態のいずれか一方を選択するための選択電圧が、2つの準安定状態間の臨界値(Vc)を基準として選択される電圧パルスであることにより、液晶層が確実にリセット状態に導かれ、その後正確なU状態及びT状態の選択を可能とする液晶表示素子の駆動方法が得られる。
【0059】
発明によれば、前記液晶表示素子の駆動方法において、前記液晶表示素子を構成する一対の透明電極基板にはそれぞれ走査電極群、信号電極群が配置され、それらの群によって構成される画素がマルチプレクス駆動されることにより、表示容量が大きくかつ正常に動作する(U状態、T状態の選択が正常に行われる)温度範囲が広い液晶表示素子の駆動方法が得られる。
【0060】
発明によれば、前記液晶表示素子の駆動方法において、選択した準安定状態を維持するための非選択電圧が、初期状態及び2つの準安定状態におけるしきい値(Vth)よりも小さい電圧パルスであることにより、選択期間に選択した準安定状態の確実な維持を可能とする液晶表示素子の駆動方法が得られる。
【0061】
発明によれば、前記液晶表示素子の駆動方法において、選択した準安定状態を維持するための非選択電圧が、2つの準安定状態間の臨界値(Vc)よりも小さい電圧パルスであることにより、選択期間における準安定状態の確実な選択を可能とする液晶表示素子の駆動方法が得られる。
【0062】
発明によれば、前記液晶表示素子の駆動方法において、液晶層に封入された液晶材料の動粘性率が20℃で17mm/s以下であることにより、使用環境温度範囲の中心となる常温(室温)付近でのd/pマージン(U状態、T状態の選択が可能なd/p範囲)の拡大を可能とする液晶表示素子の駆動方法が得られる。
【0063】
発明によれば、前記液晶表示素子の駆動方法において、液晶層に封入された液晶材料の動粘性率が0℃で40mm/s以下であることにより、温度の低下によるd/pマージンの減少及びU状態、T状態の選択が可能なd/p絶対値の範囲の変化が比較的小さく、以上に説明した液晶表示素子の駆動方法において正常に動作する(U状態、T状態の選択が正常に行われる)温度範囲の拡大を可能とする液晶表示素子の駆動方法が得られる。
【0064】
発明によれば、前記液晶表示素子の駆動方法において、液晶層に封入された液晶材料の誘電異方性(Δε)が3.0以上であることにより、d/pマージン(U状態、T状態の選択が可能なd/p範囲)の拡大を可能とする液晶表示素子の駆動方法が得られる。
【0065】
発明によれば、前記液晶表示素子の駆動方法において、液晶層にフレデリクス転移を生じさせるために印加される電圧を任意の値に調整することにより、BTN方式の液晶表示素子においても広い温度範囲において良好な表示性能を維持する駆動方法が可能となる。
【0066】
発明によれば、前記液晶表示素子の駆動方法において、液晶表示素子もしくはその周囲の温度を計測する温度センサーを設け、液晶表示素子がおかれた環境の温度に対応して、液晶層にフレデリクス転移を生じさせるために印加される電圧を自動調整することにより、液晶表示素子を用いた表示装置を搭載した機器の使用者が特別な画像調整操作を何等行わなくても、BTN方式の液晶表示素子においても広い温度範囲において良好な表示性能を維持する駆動方法が可能となる。
【0067】
発明によれば、透明電極を有し配向処理の方向が略平行であって基板との界面での液晶分子の傾きが上下基板で略平行となるように配向処理が施された一対の透明電極基板間に、液晶層として該液晶層厚の1倍から3倍の自然ねじれピッチを有する誘電異方性が正であるカイラルネマティック液晶を挾持してなり、前記透明電極間に電圧を印加して液晶層にフレデリクス転移を生じさせた後の緩和状態として、厚み方向への液晶分子のねじれ角が略360°である第一の配向状態(T状態)と、液晶分子のねじれ角が略0°である第二の配向状態(U状態)の2つの準安定状態を有するように構成された液晶表示素子と、前記液晶層にフレデリクス転移を生じさせてリセット状態にするためのリセット電圧を印加し、その後2つの準安定状態のいずれか一方を選択するための選択電圧を印加し、さらに選択した準安定状態を維持するための電圧を印加する駆動手段を備えた液晶表示装置において、前記液晶層にフレデリクス転移を生じさせるために印加する電圧(リセットパルス電圧)が可変であることにより、環境温度によるU状態、T状態の境界d/p値の変化を、リセットパルス電圧によってキャンセルし、正常に動作する温度範囲の拡大を可能とする液晶表示装置が得られる。
【0068】
発明によれば、前記液晶表示装置において、液晶層にフレデリクス転移を生じさせるために印加される電圧が、初期状態及び2つの準安定状態(T状態、U状態)におけるしきい値(Vth)以上の電圧パルスであり、2つの準安定状態のいずれか一方を選択するための選択電圧が、2つの準安定状態間の臨界値(Vc)を基準として選択される電圧パルスであることにより、液晶層が確実にリセット状態に導かれ、その後正確なU状態及びT状態の選択を可能とする液晶表示装置が得られる。
【0069】
発明によれば、前記液晶表示装置において、前記液晶表示素子を構成する一対の透明電極基板にはそれぞれ走査電極群、信号電極群が配置され、それらの群によって構成される画素が前記駆動手段によりマルチプレクス駆動されることにより、表示容量が大きくかつ正常に動作する(U状態、T状態の選択が正常に行われる)温度範囲が広い液晶表示装置が得られる。
【0070】
発明によれば、前記液晶表示装置において、選択した準安定状態を維持するための非選択電圧が、初期状態及び2つの準安定状態におけるしきい値(Vth)よりも小さい電圧パルスであることにより、選択期間に選択した準安定状態の確実な維持を可能とする液晶表示装置が得られる。
【0071】
発明によれば、前記液晶表示装置において、選択した準安定状態を維持するための非選択電圧が、2つの準安定状態間の臨界値(Vc)よりも小さい電圧パルスであることにより、選択期間における準安定状態の確実な選択を可能とする液晶表示装置が得られる。
【0072】
本発明によれば、前記液晶表示装置において、液晶層に封入された液晶材料の動粘性率が20℃で17mm/s以下であることにより(請求項1,2)、使用環境温度範囲の中心となる常温(室温)付近でのd/pマージン(U状態、T状態の選択が可能なd/p範囲)の拡大を可能とする液晶表示装置が得られる。
【0073】
本発明によれば、前記液晶表示装置において、液晶層に封入された液晶材料の動粘性率が0℃で40mm/s以下であることにより(請求項3)、温度の低下によるd/pマージンの減少及びU状態、T状態の選択が可能なd/p絶対値の範囲の変化が比較的小さく、以上に説明した液晶表示装置において正常に動作する(U状態、T状態の選択が正常に行われる)温度範囲の拡大を可能とする液晶表示装置が得られる。
【0074】
本発明によれば、前記液晶表示装置において、液晶層に封入された液晶材料の誘電異方性(Δε)が3.0以上であることにより(請求項4)、d/pマージン(U状態、T状態の選択が可能なd/p範囲)の拡大を可能とする液晶表示装置が得られる。
【0075】
発明によれば、前記液晶表示装置において、液晶層にフレデリクス転移を生じさせるために印加される電圧を任意の値に調整する機構を設けたことにより(請求項5)、BTN方式の液晶表示装置においても広い温度範囲における良好な表示性能の維持が可能となる。
【0076】
発明によれば、前記液晶表示装置において、液晶表示素子もしくはその周囲の温度を計測する温度センサーを設け、液晶表示素子がおかれた環境の温度に対応して、液晶層にフレデリクス転移を生じさせるために印加される電圧を自動調整する機構を設けたことにより(請求項6)、液晶表示装置を搭載した機器の使用者が特別な画像調整操作を何等行わなくても、BTN方式の液晶表示装置においても広い温度範囲における良好な表示性能の維持が可能となる。
【0077】
発明によれば、前記液晶表示装置において、画素部にカラーフィルターを形成したことにより(請求項7)、BTN方式による、正常に動作する温度範囲が広い、カラー液晶表示装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るBTN方式の液晶表示素子の一構成例を示す要部断面図である。
【図2】液晶表示素子に印加される各駆動電圧波形とそれに対する液晶表示素子の光学的応答特性(透過率の変化)を示す図である。
【図3】液晶層のフレデリクス転移後に選択される2つの準安定状態(T状態、U状態)に関するd/pと2ndパルス波高値の関係をモデル的に示す図である。
【図4】固定した駆動波形条件におけるU状態及びT状態の選択が可能なd/p範囲の温度依存性をモデル的に示す図である。
【図5】実施例1の液晶表示素子で、リセットパルス波高値Vを25vとして、2ndパルス波高値V2ndが2.0vと4.0vの異なる2種類の駆動波形によってU状態、T状態の選択が可能になるd/p範囲の温度依存性を調べた結果を示す図である。
【図6】実施例1の液晶表示素子で、環境温度を0℃に固定して、U状態、T状態の選択可能なd/p範囲のリセットパルス波高値V依存性を調べた結果を示す図である。
【図7】実施例1の液晶表示素子で、環境温度を40℃に固定して、U状態、T状態の選択可能なd/p範囲のリセットパルス波高値V依存性を調べた結果を示す図である。
【図8】本発明に係る液晶表示装置の一構成例を示すブロック図である。
【図9】本発明に係る液晶表示装置の別の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
11,12 透明電極基板
21,22 透明電極
30 液晶層
31,32 配向膜
41,42 偏光板

Claims (7)

  1. 透明電極を有し配向処理の方向が略平行であって基板との界面での液晶分子の傾きが上下基板で略平行となるように配向処理が施された一対の透明電極基板間に、液晶層として該液晶層厚の1倍から3倍の自然ねじれピッチを有する誘電異方性が正であるカイラルネマティック液晶を挾持してなり、前記透明電極間に電圧を印加して液晶層にフレデリクス転移を生じさせた後の緩和状態として、厚み方向への液晶分子のねじれ角が略360°である第一の配向状態と、液晶分子のねじれ角が略0°である第二の配向状態の2つの準安定状態を有するように構成された液晶表示素子と、
    前記液晶層にフレデリクス転移を生じさせてリセット状態にするためのリセット電圧を印加し、その後2つの準安定状態のいずれか一方を選択するための選択電圧を印加し、さらに選択した準安定状態を維持するための非選択電圧を印加する駆動手段を備えた液晶表示装置であって、
    前記透明電極基板にはそれぞれ走査電極群、信号電極群が配置され、それらの群によって構成される画素が前記駆動手段によりマルチプレクス駆動され、
    前記リセット電圧が可変であり、
    前記非選択電圧が、2つの準安定状態間の臨界値(V c )よりも小さい電圧パルスであることを特徴とする液晶表示装置において、
    前記カイラルネマティック液晶の動粘性率が20℃で17mm /s以下であることを特徴とする液晶表示装置
  2. 透明電極を有し配向処理の方向が略平行であって基板との界面での液晶分子の傾きが上下基板で略平行となるように配向処理が施された一対の透明電極基板間に、液晶層として該液晶層厚の1倍から3倍の自然ねじれピッチを有する誘電異方性が正であるカイラルネマティック液晶を挾持してなり、前記透明電極間に電圧を印加して液晶層にフレデリクス転移を生じさせた後の緩和状態として、厚み方向への液晶分子のねじれ角が略360°である第一の配向状態と、液晶分子のねじれ角が略0°である第二の配向状態の2つの準安定状態を有するように構成された液晶表示素子と、
    前記液晶層にフレデリクス転移を生じさせてリセット状態にするためのリセット電圧を印加し、その後2つの準安定状態のいずれか一方を選択するための選択電圧を印加し、さらに選択した準安定状態を維持するための非選択電圧を印加する駆動手段を備えた液晶表示装置であって、
    前記透明電極基板にはそれぞれ走査電極群、信号電極群が配置され、それらの群によって構成される画素が前記駆動手段によりマルチプレクス駆動され、
    前記リセット電圧が可変であり、かつ、初期状態及び2つの準安定状態におけるしきい値(V th )以上の電圧パルスであり、
    前記選択電圧が2つの準安定状態間の臨界値(V c )を基準として選択される電圧パルスであり、
    前記非選択電圧が、2つの準安定状態間の臨界値(V c )よりも小さい電圧パルスであることを特徴とする液晶表示装置において、
    前記カイラルネマティック液晶の動粘性率が20℃で17mm /s以下であることを特徴とする液晶表示装置
  3. 液晶層に封入された液晶材料の動粘性率が0℃で40mm /s以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置
  4. 液晶層に封入された液晶材料の誘電異方性(Δε)が3.0以上であることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置
  5. 液晶層にフレデリクス転移を生じさせるために印加される電圧を任意の値に調整する機 構を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の液晶表示装置
  6. 液晶表示素子もしくはその周囲の温度を計測する温度センサーを設け、液晶表示素子がおかれた環境の温度に対応して、液晶層にフレデリクス転移を生じさせるために印加される電圧を自動調整する機構を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の液晶表示装置
  7. 画素部にカラーフィルターを形成したことを特徴とする請求項5または6に記載の液晶表示装置
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