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JP3572125B2 - 不飽和ポリエステル樹脂又はビニルエステル樹脂用硬化剤組成物及び硬化方法 - Google Patents

不飽和ポリエステル樹脂又はビニルエステル樹脂用硬化剤組成物及び硬化方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、不飽和ポリエステル樹脂又はビニルエステル樹脂用硬化剤組成物及びそれらの樹脂の硬化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガラス繊維を補強剤とし、不飽和ポリエステル樹脂又はビニルエステル樹脂をマトリックスとする強化プラスチック(以下FRPと略す)は、浴槽、浄化槽などの住宅関係、漁船、ヨット、ボートなどの船舶関係、パイプ、タンクなどのプラント関係の製品に、また不飽和ポリエステル樹脂又はビニルエステル樹脂は、非FRPとして塗料、ライニング、注型、化粧板、積層板など広い範囲で実用化されている。不飽和ポリエステル樹脂又はビニルエステル樹脂を硬化させる際の硬化剤としては、メチルエチルケトンパーオキサイド(以下MEKPと略す)やアセチルアセトンパーオキサイド(以下AAPと略す)等のケトンパーオキサイド類又は、クメンハイドロパーオキサイド(以下CHPと略す)等のハイドロパーオキサイド類とナフテン酸コバルト等の金属石ケンによるレドックス系、及びベンゾイルパーオキサイド(以下BPOと略す)とN,N−ジメチルアニリン等の芳香族3級アミン類を併用する系が一般に行われている。
【0003】
しかしながら、前述した硬化系を採用して硬化させた場合、硬化樹脂中のスチレンモノマー(残存モノマー)は硬化後も長期間、相当量が残存し、製品用途によってはFRP製品中の残存モノマーからもたらされる臭気の問題が指摘されていた。更にFRP製品の臭気は残存モノマーからだけでなく使用した硬化剤及びプロモーターからももたらされる事が特に臭気が問題にされる大型上水貯槽のライニングの用途で指摘されている。
【0004】
特に、食品タンク、水タンク、上水槽のライニング等の用途に於いては、残存モノマーによる食品や水に対する臭気汚染が問題であり、残存モノマーを少なくするために、製品の後加熱処理等を施す必要があるが、これらタンク類や槽は主として大型オープンモールドを用いたハンドレイアップによる成型や、ライニング処理が行われており、残存モノマーを減らすための後加熱処理が事実上不可能であり、こうした用途への不飽和ポリエステル系FRPやライニングが実用上制限されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の硬化方法で成型されたFRP製品を後加熱処理することなしにFRP製品やライニング中に残存するモノマーや硬化剤及びプロモーターからもたらされる臭気汚染を解決できる硬化剤組成物および硬化方法を提供することを目的とする。
【0006】
すなわち、室温における成型方法で製造されるFRP製品やライニング中の残存モノマー量を加熱成型や長時間の高温での後加熱処理によりはじめて達成されていたレベルにまで低下させることができ、更に硬化剤及びプロモーターからもたらされる臭気もほとんどない程度に抑えられる硬化剤組成物及び硬化方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記目的を達するために鋭意研究の結果、特定の硬化剤とプロモーターを用いれば室温における硬化法であっても、後加熱処理することなく硬化物中の残存モノマー量を大幅に低減できることや硬化剤及びプロモーターによる臭気もないFRP製品の製造やライニングが出来ることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
即ち本発明は、
(1)アセチルアセトンパーオキサイド及び式(1)で表されるパーオキシエステルを含有する不飽和ポリエステル樹脂又はビニルエステル樹脂用硬化剤組成物
【化2】
Figure 0003572125
(式中、Rは炭素数1〜6までの直鎖若しくは、分岐のアルキル基、シクロヘキシル基、又はフェニル基を表す。)
(2)アセチルアセトンパーオキサイド、式(1)で表されるパーオキシエステル及びアセチルアセトンを含有する不飽和ポリエステル樹脂又はビニルエステル樹脂用硬化剤組成物
(3)前項(1)に記載の硬化剤組成物とアセチルアセトンと金属石ケンを用いることを特徴とする不飽和ポリエステル樹脂又はビニルエステル樹脂の硬化方法(4)前項(2)に記載の硬化剤組成物と金属石ケンを用いることを特徴とする不飽和ポリエステル樹脂又はビニルエステル樹脂の硬化方法
(5)アセチルアセトンパーオキサイド、式(1)で表されるパーオキシエステル、アセチルアセトン及び金属石ケンを用いることを特徴とする不飽和ポリエステル樹脂又はビニルエステル樹脂の硬化方法
に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に言うアセチルアセトンパーオキサイドは通常、アセチルアセトン(2,4−ペンタンジオン)と過酸化水素を等モル仕込み、酸触媒のもと、これにDMP、N−メチルピロリドン、トリエチルフォスフェート(TEP)、3−メトキシ−3−メチルブチルアセテート等の希釈剤を加え反応させることにより得られる。なお、この場合トリエチルフォスフェート(TEP)、3−メトキシ−3−メチルブチルアセテート等の臭気の低い希釈剤を用いる事が、本発明には望ましい。
【0010】
本発明で用いる式(1)のパーオキシエステルとしては3,5,5−トリメチルヘキサノイルクロライドとタ−シャリブチルハイドロパ−オキサイド、タ−シャリアミルハイドロパ−オキサイド、タ−シャリヘキシルハイドロパ−オキサイド、タ−シャリオクチルハイドロパ−オキサイド等の各種ハイドロパーオキサイドとをアルカリの存在下で反応させて得られるものが用いられるが、使用しうるパ−オキシエステルの具体例としては、ターシャリブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート(TBTMHと略す)、ターシャリアミルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート(TATMHと略す)、ターシャリヘキシルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート(THTMHと略す)、2,4,4−トリメチルペンチル−3,5,5−トリメチルヘキサノエート(TMTMHと略す)等が挙げられる。
【0011】
本発明でプロモーターとして用いるアセチルアセトンは2,4−ペンタジオンの事を言う。
【0012】
本発明の硬化方法で使用される金属石ケンは促進剤として働き、用いうる金属石ケンの例としては、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸カリウム、ナフテン酸カルシウム、ナフテン酸銅、ナフテン酸マンガン、オクチル酸コバルト、オクチル酸カリウム、オクチル酸カルシウム、オクチル酸銅、オクチル酸マンガン等があげられるが、これらのうちナフテン酸コバルト、オクチル酸コバルト等のコバルト石ケンが好ましい。
【0013】
本発明で使用するアセチルアセトンパーオキサイドと式(1)で表されるパーオキシエステルは硬化剤として働くが、その硬化剤の添加量は、不飽和ポリエステル樹脂又はビニルエステル樹脂(以下、単に樹脂という。)100重量部に対しアセチルアセトンパーオキサイドは0.5〜5重量部であり、好ましくは1〜3重量部で、又、式(1)で表されるパーオキシエステルは0.5〜5重量部であり、好ましくは1〜3重量部である。アセチルアセトンパーオキサイドとパーオキシエステルは樹脂に対し、別々に加えても良いし、両者を予め混合した硬化剤組成物として樹脂に添加しても良い。
【0014】
又、アセチルアセトンの添加量は樹脂100重量部に対して通常0.1〜3重量部で好ましくは0.5〜2重量部用いられる。
【0015】
本発明の硬化方法で使用する薬剤を硬化剤組成物として樹脂に添加する場合は、アセチルアセトンパーオキサイドと式(1)で表されるパーオキシエステルとの組成物として用いる他に、この組成物にアセチルアセトンを加えた組成物として用いても良い。前者の場合、アセチルアセトンパーオキサイド1重量部に対して通常パーオキシエステル0.1〜10重量部であるが、好ましくは0.1〜8重量部である。又、後者の場合は、アセチルアセトンパーオキサイドと式(1)で表されるパーオキシエステルとの組成物1重量部に対して通常アセチルアセトン0.1〜2重量部であるが、好ましくは0.1〜1重量部である。
これらの組成物の不飽和ポリエステル樹脂又はビニルエステル樹脂への添加量は、前者の場合樹脂100重量部に対して1〜10重量部で好ましくは1〜5重量部であり、後者の場合は樹脂100重量部に対して1〜15重量部で好ましくは1〜8重量部である。
【0016】
金属石ケンの添加量は、各薬剤を別々に加える場合あるいは硬化剤組成物として加える場合のいずれであっても、金属分として、樹脂100重量部に対して通常0.005〜0.2重量部で好ましくは0.02〜0.15重量部である。
【0017】
又、必要に応じて、不飽和ポリエステル樹脂の常温硬化に用いられているメチルエチルケトンパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド(TBH)、キュメンハイドロパーオキサイド等を併用する事も可能である。
【0018】
本発明で言う、不飽和ポリエステル樹脂とは不飽和二塩基酸を必ず1成分として含み、必要により飽和二塩基酸を併用してグリコール類と加熱脱水縮合させて得られる反応物をスチレン等のビニル系単量体で希釈して得られたものをいう。用いうる不飽和二塩基酸の具体例としては、無水マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、クロロマレイン酸等があげられる。又用いうる飽和二塩基酸の具体例としては、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、こはく酸、アジピン酸、セバチン酸等があげられる。用いうるグリコール類の具体例としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキサンジオール、ビスフェノールA、プロピレンオキサイド付加物等があげられる。
【0019】
本発明に言う、ビニルエステル樹脂とは、ポリエポキシドとα、β−不飽和一塩基酸の当量反応物をビニル系単量体で希釈して得られたものを言う。用いうるポリエポキシドの具体例としては、ビスフェノールA、ビスフェノールF等のエピ・ビス型グリシジルエーテル、ノボラック型グリシジルエーテル、臭素化グリシジルエーテル、トリグリシジルイソシアヌレート等の含窒素ポリエポキシド、フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸等のグリシジルエステル、グリコール型グリシジルエーテル等が挙げられる。又用いうる不飽和一塩基酸の具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、桂皮酸、ソルビン酸等があげられる。又、用いうるビニル系単量体の具体例としては、スチレン以外に、メチルメタクリレート、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、クロルスチレン等があげられる。ビニル系単量体の添加量は通常樹脂に対して25〜45重量%添加される。
【0020】
本発明の硬化剤組成物及び硬化方法が適用される不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂の硬化に於いては、ガラス繊維等の補強剤、炭カル等の充填剤、酸化チタン等の着色剤、ワックス等の離型剤、低収縮剤としてポリスチレン等のポリマー等を必要に応じ、併用することも可能で、実施の具体的方法としては常温における、ゲルコート法、ハンドレイアップ法、スプレーアップ法、RTM法、注型法、フィルム法や、フローコーター法やライニング法による塗布等、それ自体公知の成形方法を利用することができる。成形時の雰囲気温度は5℃以上であれば本発明の目的を達成することが出来るが、目的とする残存スチレンのレベルに達するまでの時間は長時間を要するので、ジェットヒ−タ−等の加温装置を用いて雰囲気温度を15℃以上にすることが好ましい。
又、本発明の目的とするところのR.S値が低く、溶出水に臭気のないFRPを得るのに要する時間は大体15℃で1ヶ月、20℃で1週間程度である。
【0021】
又、ターシャリブチルカテコール、ハイドロキノン等の禁止剤を樹脂中又は整形時に必要に応じて使用できる。
【0022】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を更に具体的に説明するが、本発明がこれらの実施例のみに限定されるものではない。
【0023】
合成例1.オルソ系不飽和ポリエステル樹脂(樹脂1)の合成
撹拌機、分溜コンデンサー、ガス導入管、温度計を付した1Lセパラブルフラスコに、プロピレングリコール161g、無水マレイン酸196g、無水フタル酸296gを仕込み、窒素ガス気流中180〜205℃にてエステル化して酸価36.1の不飽和アルキッド樹脂を得た。これにハイドロキノン0.1g、スチレン385gを加え、オルソ系ポリエステル樹脂(樹脂1)を得た。
【0024】
合成例2.イソ系不飽和ポリエステル樹脂(樹脂2)の合成
撹拌機、分溜コンデンサー、ガス導入管、温度計を付した1Lセパラブルフラスコに、プロピレングリコール76g、ネオペンチルグリコール104g、マレイン酸42g、イソフタル酸90gを仕込み、窒素ガス気流中、撹拌下に10時間かけて200℃まで昇温し、さらにこの温度で3時間撹拌を続けて反応を完結させ、酸価30の不飽和アルキッド樹脂を得た。これにハイドロキノン0.1g、スチレン184gを加え、イソ系不飽和ポリエステル樹脂(樹脂2)を得た。
【0025】
合成例3.ビス系不飽和ポリエステル樹脂(樹脂3)の合成
撹拌機、分溜コンデンサー、ガス導入管、温度計を付した1Lセパラブルフラスコに、プロピレングリコール76g、ビスフェノールA224g、マレイン酸42g、イソフタル酸90gを仕込み、窒素ガス気流中、撹拌下に10時間かけて200℃まで昇温し、さらにこの温度で3時間撹拌を続けて反応を完結させ、酸価30の不飽和アルキッド樹脂を得た。これにハイドロキノン0.1g、スチレン184gを加え、ビス系不飽和ポリエステル樹脂(樹脂3)を得た。
【0026】
合成例4.ビニルエステル樹脂(樹脂4)の合成
撹拌機、分溜コンデンサー、温度計を付した1Lセパラブルフラスコに、エピコート#1001(商品名、エポキシ樹脂、油化シェル(株))を550g、メタクリル酸86g、ハイドロキノン0.5g、トリメチルベンジルアンモニウムクロライド2gを仕込み、130〜135℃で激しく撹拌しながら3時間反応させた。酸価9.4の反応生成物にスチレンを当初300g、次いで2Lビーカーに内容物を注入して更に250g加え、ビニルエステル樹脂(樹脂4)を得た。
【0027】
実施例1〜7、比較例1〜21
合成例1で得られた樹脂1及び金属石ケン類、硬化剤及びアセチルアセトン等の薬剤を表1及び表2に示される混合比で配合し液状組成物を得、この組成物を#450のガラスマットに含浸させて得た120mm×70mm、1プライの含浸マット(ガラスコンテント20重量%)を20℃の温度で70mm×200mm×2mmのガラス板の両面にそれぞれ積層し、そのまま20℃で7日間放置した。
【0028】
FRP中の残存スチレン量(R.Sと略す)の測定は得られた成形物よりFRPをはがし、それをダイヤモンドカッターで小さな切片に切断し、その約3gを試験管に入れ、これに18mlのジクロロメタンと0.045gのトルエンを加え、24時間冷暗所に置いた後、溶液をガスクロマトグラフィにかけ残存スチレン量を定量した。以下の各表において残存スチレン量(%)はFRP100重量部に対する重量比である。
【0029】
溶出水の臭気の測定は、先に作成方法を述べたガラス板の両面にFRPを成形したサンプル板1枚を、容量2Lの硬質ガラスビーカーに入れ、5〜6L/分の流量で1時間、水道水により水洗する。続いて、ガラス容器が水道水で満たされていることを確かめた後、ポリエチレンフィルムで密閉し、常温で24時間静置する。
【0030】
次に、この水を捨て、適量の蒸留水で1回ゆすぎ、蒸留水2000mlを入れる。水洗いしたポリエチレンフィルムで密閉し、光を遮り20±1℃で24時間静置し、この浸せき水を試料水とする。又、同時に蒸留水800mlを同じ型の硬質ガラス容器に入れて同様に密閉し、光を遮り試料水と同じ場所に24時間静置し、これを対象水とする。
【0031】
試料水及び対象水、約100mlずつをそれぞれ共栓三角フラスコ300mlに採り、軽く栓をして40℃〜50℃に加温し、激しく振った後、開栓と同時に対象水と比較して臭気の異常の有無を試験する。以上はJWWAK135(1985)「水道用エポキシ樹脂塗装方法」に準じて行った。
【0032】
比較例20は20℃で積層し、1日放置後100℃のオーブンで4時間の後硬化を行ったものについて前記と同じ方法でR.S及び臭気を測定した。比較例21はプレスを用いて#450のガラスマット2プライのFRPを150℃×10分間の条件で積層を行い測定した。
【0033】
各表において、硬化剤は以下のものを用いた。
メチルエチルケトンパーオキサイド(MEKPと略す、カヤメックMを使用)、アセチルアセトンパーオキサイド(AAPと略す、トリゴノックス40を使用)、ジベンゾイルパーオキサイド(BPOと略す、ルシドール50Pを使用)、t−ブチルパーオキシベンゾエート(TBPBと略す、カヤブチルBを使用)、t−ブチルパーオキシオクトエート(TBPOと略す、カヤエステルOを使用)、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート(BICと略す、カヤカルボンBICを使用)、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルカーボネート(EHPCと略す、トリゴノックス117を使用)。以上は化薬アクゾ(株)製の商品を使用。
【0034】
金属石ケンは10%ナフテン酸コバルト(NaCoと略す)と16%オクチル酸コバルト(OcCoと略す)を用いた。アセチルアセトン(AAと略す)とジメチルアニリン(DMAと略す)は試薬1級を用いた。又、各表においてphrは樹脂100重量部に対する重量部を意味する。(phr:per hundred resin)
【0035】
【表1】
Figure 0003572125
【0036】
【表2】
Figure 0003572125
【0037】
実施例8〜14、比較例22〜32
合成例2で得られた樹脂2及び金属石ケン類及び硬化剤を表3及び表4に示される混合比で配合し液状組成物を得、この組成物を#450のガラスマットに含浸させて得た120mm×70mm、1プライの含浸マット(ガラスコンテント20重量%)を20℃の温度で70mm×200mm×2mmのガラス板の両面にそれぞれ積層し、そのまま20℃で7日間放置した。得られたFRP板の残存スチレン量及び溶出水の臭気の測定は実施例1〜7、比較例1〜19と同じ方法で行った。
【0038】
【表3】
Figure 0003572125
【0039】
【表4】
Figure 0003572125
【0040】
実施例15〜21、比較例33〜43
合成例3で得られた樹脂3及び金属石ケン類及び硬化剤を表5及び表6に示される混合比で配合し液状組成物を得、この組成物を#450のガラスマットに含浸させて得た120mm×70mm、1プライの含浸マット(ガラスコンテント20重量%)を20℃の温度で70mm×200mm×2mmのガラス板の両面にそれぞれ積層し、そのまま20℃で7日間放置した。得られたFRP板の残存スチレン量及び溶出水の臭気の測定は実施例1〜7、比較例1〜19と同じ方法で行った。
【0041】
【表5】
Figure 0003572125
【0042】
【表6】
Figure 0003572125
【0043】
実施例22〜28、比較例44〜54
合成例4で得られた樹脂4及び金属石ケン類及び硬化剤を表7及び表8に示される混合比で配合し液状組成物を得、この組成物を#450のガラスマットに含浸させて得た120mm×70mm、1プライの含浸マット(ガラスコンテント20重量%)を20℃の温度で70mm×200mm×2mmのガラス板の両面にそれぞれ積層し、そのまま20℃で7日間放置した。得られたFRP板の残存スチレン量及び溶出水の臭気の測定は実施例1〜7、比較例1〜19と同じ方法で行った。
【0044】
【表7】
Figure 0003572125
【0045】
【表8】
Figure 0003572125
【0046】
実施例29
アセチルアセトンパ−オキサイド(AAP)2重量部及びタ−シャリブチルパ−オキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエ−ト(TBTMH)1重量部を混合して本発明の硬化剤組成物Aを得た。
【0047】
実施例30
アセチルアセトンパ−オキサイド(AAP)4重量部、タ−シャリブチルパ−オキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエ−ト(TBTMH)2重量部及びアセチルアセトン(AA)1重量部を混合して本発明の硬化剤組成物Bを得た。
【0048】
実施例31、32
硬化剤を実施例29、30で得られた硬化剤組成物A、Bを用いる以外は実施例1〜7、比較例1〜19と同様の方法でFRP板を得、そのFRP板の残存スチレン量及び溶出水の臭気の測定を実施例1〜7、比較例1〜19と同じ方法で行い、その結果を表9に示した。
【0049】
【表9】
Figure 0003572125
【0050】
【発明の効果】
本発明の硬化剤組成物を用いることにより、各種不飽和ポリエステル樹脂又はビニルエステル樹脂の硬化において従来の硬化系を用いた場合に比較して格段に低い残存スチレン量でかつFRPやライニングから水に溶出する臭気の少ないFRP製品を製造できる。

Claims (5)

  1. アセチルアセトンパーオキサイド及び式(1)で表されるパーオキシエステルを含有する室温硬化用不飽和ポリエステル樹脂又はビニルエステル樹脂用硬化剤組成物
    Figure 0003572125
    (式中、R1 は炭素数1〜6までの直鎖若しくは、分岐のアルキル基、シクロヘキシル基、又はフェニル基を表す)。
  2. アセチルアセトンパーオキサイド、式(1)で表されるパーオキシエステル及びアセチルアセトンを含有する室温硬化用不飽和ポリエステル樹脂又はビニルエステル樹脂用硬化剤組成物。
  3. 請求項1に記載の硬化剤組成物とアセチルアセトンと金属石ケンを用いることを特徴とする不飽和ポリエステル樹脂又はビニルエステル樹脂の室温硬化方法。
  4. 請求項2に記載の硬化剤組成物と金属石ケンを用いることを特徴とする不飽和ポリエステル樹脂又はビニルエステル樹脂の室温硬化方法。
  5. アセチルアセトンパーオキサイド、式(1)で表されるパーオキシエステル、アセチルアセトン及び金属石ケンを用いることを特徴とする不飽和ポリエステル樹脂又はビニルエステル樹脂の室温硬化方法。
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