JP3495781B2 - 植生土留構造 - Google Patents
植生土留構造Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、法面の崩壊を防止する
とともに、その土留壁面に植生して緑化することができ
る植生土留構造に関する。 【0002】 【従来の技術】図26は、従来の植生土留構造を簡略化
して示す斜視図である。このような植生土留構造は、前
面地盤1に間隔を開けて複数の支柱2を打込み、これら
の支柱2間にわたって半割状のコルゲートパイプを用い
た壁体3を嵌め込んで構成される。各壁体3の背後に客
土4を搬入し、法面の崩壊を防止するとともに前記客土
4上に植物5を植生することができる。このような各壁
体3から成る連続壁3aを階段状に形成して、法面を緑
化している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このような従来技術で
は、壁体3によって覆われた正面側の壁面には植生する
ことができず、段差状の法面全体を緑化することが不可
能である。したがって法面を正面側から見たときに壁体
3および支柱2が露出しており、美観が低下してしまう
という問題がある。また壁体3は多数のコルゲートパイ
プをボルトなどで連結して構成されるので、現場での組
立作業に手間を要し、作業性が悪いという問題を有す
る。またこの従来技術では、各壁体3は断面形状が円弧
状であるため、各壁体3を希望する形状とすることが困
難であり、汎用性が悪いという問題を有する。 【0004】したがって本発明の目的は、法面全体を緑
化することができるとともに、施工性を向上し、容易に
希望する形状に壁体を形成することができる汎用性の向
上された植生土留構造を提供することである。 【0005】 【0006】 【0007】 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、複数の棒状の
張出部材と、各張出部材に直角に連結される補強用連結
部材とによって構成される横断面が略L字状のアンカー
体と、ほぼ水平方向に配置され、略U字状に屈曲した複
数の横部材と、各横部材に直角に連結される複数の縦部
材とによって格子状に形成される壁体とを含み、前記ア
ンカー体に前記壁体が連結され、前記アンカー体および
壁体の背後側に客土が収容されることを特徴とする植生
土留構造である。 【0009】 【0010】 【0011】 【0012】 【作用】本発明に従えば、複数の長手棒状の張出部材と
この張出部材を補強する補強用連結棒とによって横断面
が略L字状のアンカー体を形成し、このアンカー体が壁
体に連結材によって連結されるので、背後の土圧に大き
な力で抗することができ、壁体の転倒および滑動を確実
に防ぎ、法面を安定させることできる。 【0013】 【実施例】図1は、本発明の一実施例の植生土留構造を
示す斜視図である。本発明の植生土留構造が実施される
土留構造体11は、矢符Aで示される前方に凸に湾曲す
る複数の格子状の壁体12と、各壁体12の水平方向両
端部をそれぞれ支持する複数の支柱13と、各壁体12
の背後側の土中に埋設されるアンカー体14とを含む。 【0014】最下段に設けられる各壁体12の背後側に
搬入された客土15には耐環境性の高いヒラドツツジな
どの植物16が植設される。各壁体12は横方向に連な
って壁体層12aを構成する。下から2段目の壁体層1
2bも各壁体12から成り、壁体層12bの背後側に搬
入された客土15には植物16が植設される。このよう
にして所定の土留高さまで横方向に連なって複数の壁体
12が階段状に積層され、土留構造体11が構成され
る。 【0015】図2は、壁体12、支柱13およびアンカ
ー体14の取付状態を拡大して示す斜視図である。壁体
12は、上下に間隔をあけて平行に配置される複数の金
属製の略U字状の横部材17と、各横部材17に直角に
相互に間隔をあけて配置される複数の金属製の縦部材1
9とから成り、各横部材17と各縦部材19との交点を
溶接によって接合して格子状に形成される。 【0016】横部材17の水平方向両端部には、フック
状に折曲げられた係合部18a,18bが形成されてい
る。この係合部18a,18bが支柱13に係合するこ
とによって、壁体12が支柱13に支持される。本実施
例の係合部18a,18bは、矢符X方向で示す前方に
凸に湾曲した壁体12の外部側に折曲げられてフック状
に形成されているが、前記壁体12の内部側に折曲げら
れてフック状に形成されてもよい。 【0017】前記支柱13は、間隔を開けて前面地盤1
0および前記客土15に立設される。この支柱13は、
たとえばφ30mm〜φ90mm程度の金属製のパイプ
であり、好ましくはφ66mmのガス管である。 【0018】壁体12および支柱13に連結されるアン
カー体14は、相互に間隔をあけて平行に配置される複
数の金属製の縦ワイヤー21に直角に相互に間隔をあけ
て配置される複数の金属製の横ワイヤー22とから成
り、格子状である。縦ワイヤー21と横ワイヤー22と
の交点は、溶接によって接合される。このような縦ワイ
ヤー21および横ワイヤー22は、たとえばφ6mm〜
φ19mm程度の丸鋼が用いられる。支柱13に連結さ
れる一部の縦ワイヤ21a,21bの壁体12側の他端
は、L字型に曲げられて形成されており、支柱13の中
空部23に挿入した状態で固定される。 【0019】壁体12と客土15との間には、多孔質の
植生マット20が配置される。植生マット20は、たと
えば布製の袋体の中に植物の種子を入れたものであり、
このような植生マット20に用いられる植物としては、
周辺の環境条件などを考慮して、たとえばアジサイなど
が選ばれる。 【0020】図3は本実施例の植生土留構造が実施され
る土留構造体11の全体の構成を示す斜視図であり、図
4はこの土留構造体11の断面図である。前述したよう
に、各壁体12が横方向に連なって連接され、最下段の
壁体層12aを構成する。この壁体層12aの背後側に
搬入される客土15の上部に各壁体12が横方向に連な
って連接され、下から2段目の壁体層12bが積層され
る。同様に下から3段目の壁体層12cが壁体層12b
の上部に積層され、所定の土留高さまで階段状に積層さ
れ、土留構造体11が構築される。このようにして構築
された土留構造体11の最上部には、道路24やガード
レール25が設けられる。 【0021】このような多段的な壁体12によって構成
される法面の勾配は、1:0.3〜1:1.0の範囲で
ある。最上段以外の各壁体12の上部には、その上の段
の壁体12との間に臨んでたとえば半円状の部分12p
が露出しており、この部分に植物16が植設される。ま
た、時間が経つにつれて、植生マット20の種子から芽
がでて、壁体12の表面が植物27に覆われて緑化され
る。また、上下方向に連なる壁体12は、横方向に壁体
12の幅の半分だけずれて積層される。すなわち、下段
の支柱13aおよび支柱13bから等距離の位置に上段
の支柱13cが配置される。 【0022】図5は、壁体12と植生マット20との取
付状態を拡大して示す斜視図である。仮想線で示される
植生マット20は、壁体12の背後側、すなわち壁体1
2と客土15に挟まれる位置に針金などの取付部材26
によって壁体12に固定される。 【0023】図6は、壁体12の平面図であり、図7は
壁体12の正面図であり、図8は壁体12の側面図であ
る。 【0024】壁体12を構成する横部材17および縦部
材19は、たとえば鉄筋または鋼棒であり、φ6mm〜
φ19mmの範囲のものが用いられ、好ましくはφ9m
mである。 【0025】壁体12の縦部材19は、横部材17の背
後側すなわち図6の上方側に溶接によって固定される。
本実施例では、横部材17および縦部材19は金属製で
あるが、繊維強化プラスチック製、合成樹脂製または木
製であってもよく、この場合、横部材17と縦部材19
とは溶接ではなく、接着剤などで接着してもよく、くぎ
やねじなどで固着してもよい。 【0026】壁体12の幅方向の長さすなわち支柱13
間の距離L1はたとえば1.0mであり、前方(図6の
下方)に凸の壁体12の曲率半径R1はたとえば0.5
mである。また、壁体12の高さL2はたとえば1.0
mである。 【0027】横部材17と縦部材19によって形成され
る1つの格子状部分の間隔L3,L4は、客土15の性
状によって適宜変更され、たとえばL3は100〜20
0mm、L2は横100〜200mmの範囲に選ばれ
る。 【0028】たとえば、図3に示すように2段目の各壁
体2の凸状中央部は、1段目の各支柱13の背後に配置
される。したがって、2段目の壁体層12bは1段目の
壁体層12aから各壁体2の幅L1に対してL1/2だ
け水平方向にずれている。 【0029】図9は、本発明の他の実施例の植生土留構
造を示す斜視図である。本実施例では、最下段の壁体層
12aを構成する各壁体12が隣接する壁体12から高
さ方向(図9の上下方向)に距離L7だけずれて連接さ
れる。この距離L7はたとえばL7=L2/2に選ばれ
る。すなわち、各壁体が交互に上下するので、緑化され
た土留壁面の景観を向上することができる。 【0030】図10は、本発明の他の実施例の壁体30
の平面図である。壁体30は前方(図10の下方)に3
連の凸部30aを有する。この3連に連なった壁体30
は、支柱13と係合する部分30b〜30eが一直線上
に並ぶ形状でよく、支柱13と係合する部分30b〜3
0eが仮想線R2で示されるような曲線上に並ぶ形状で
あってもよい。さらに3連以上の凸部30aを有してい
てもよい。このように壁体30が3連または3連以上の
凸部30aを有しているので、植生を行うべき土留壁面
の形状に容易に適合させることができる。 【0031】図11は、本発明の他の実施例の壁体40
の平面図である。壁体40は、図11の一点鎖線で示さ
れる支柱が並ぶ線41よりも後方、矢符Bの示す方向に
凸の凹部40aと、その両側に設けられる前方(図11
の下方)に凸の2連の凸部40bとを有する。このよう
に壁体40は凸部40bおよび凹部40aを有するの
で、緑化される土留壁面にデザイン上の工夫を加えるこ
とができ、景観を向上することができる。図11に示し
た実施例には、凹部40aの両側に2連の凸部40bが
連なっている例を示したが、他の実施例として凹部40
aおよび凸部40bの隣り合って連なる個数は、1つで
もよく、また複数でもよい。 【0032】図12は、本発明の他の実施例の植生土留
構造を示す斜視図である。本実施例の土留構造体51の
下の壁体層50aは、矢符Y1方向で示す前方に凸の壁
体50から成り、その上の壁体層50bは図11で示し
た壁体40と同様に矢符Y2方向で示す後方に凸の壁体
52を含む。このように前方Y1方向に凸の壁体50と
後方Y2方向に凸の壁体52とを交互に配置することに
よって、緑化される土留壁面にデザイン上の工夫を加え
ることができ、景観を向上させることができる。壁体5
0と壁体52とは1つずつ交互に配置する必要はなく、
複数個ずつ配置してもよく、また壁体50および壁体5
2のいずれか一方が、いずれか他方の個数よりも多く配
置されてもよい。さらに、無作為に配置されてもよい。 【0033】図13は、本発明の他の実施例の壁体60
の平面図である。壁体60の水平断面が台形形状に形成
されている。 【0034】図14は本発明の他の実施例の壁体70の
斜視図であり、図15はこの壁体70を連接して用いた
植生土留構造を簡略化して示す斜視図である。本実施例
の壁体70は、壁体70を構成する横部材77のうち最
も上の横部材77aの曲率半径よりも最も下の横部材7
7bの曲率半径が小さく、各横部材77の曲率半径は下
になるにつれて徐々に小さくなっている。すなわち、本
実施例の壁体70は上方が広がった半碗状である。 【0035】図16は、本発明の他の実施例の壁体80
の斜視図であり、図17はこの壁体80を連接して用い
た植生土留構造を簡略化して示す斜視図である。本実施
例の壁体80はその断面形状が台形であって下方へなる
につれて後方へ退避している。 【0036】さらに本発明の他の実施例として、図16
の壁体80の前方表面Aには芝生などの緑色の植物を植
設し、一側面Bには種類の異なる植物の種子を植えて、
たとえば赤い花として、他方の側面Cにはチューリップ
などの植物を植えて黄色にしてもよい。 【0037】上述のように壁体12は、弧状に湾曲した
横部材17と縦部材19とによって格子状に形成され
る。この壁体12の水平方向両端部に形成された係合部
18は支柱13に係合する。支柱13によって支持され
た壁体12の背後には客土15が収容される。したがっ
て、横部材17と縦部材19との間には客土が露出し、
この客土15の露出する部分に植物16を植生して壁体
12の表面を緑化することができる。このような壁体1
2は格子状であり、軽量であって、運搬や組立作業に手
間を要せず、施工作業を効率よく行うことができる。し
かも壁体12の横部材17は弧状に湾曲しているので、
平坦状のものに対して土圧Pを受ける受圧面積を大きく
して、壁体12に作用する土圧を低減することができ
る。すなわち、図18(a)および図18(b)に示す
ように、支柱間の距離L3よりも円弧L4は大きくなる
ので、土圧〔t/m〕Pが平坦状の壁体90および円弧
状の壁体12に作用した場合に、次式が成り立つ。 【0038】P[t/m] =P1[t/m2] × L3[m]
= P2[t/m2] ×L4[m] ここで、L4>L3であるので、P2>P1となり、壁
体90の一点に作用する土圧P1より壁体12の一点に
作用する土圧P2は小さくなる。このため、壁体12の
安定性を向上することができる。 【0039】アンカー体14は壁体12および支柱13
の背後側の客土15を含む土中に埋設される。このアン
カー体14は壁体12または支柱13に連結されるの
で、壁体12の転倒および滑動を確実に防ぎ、高度の安
全率で壁体12を安定化させることができる。したがっ
て急な勾配の法面および大きな壁高を有する法面であっ
ても確実に土留めをすることができる。 【0040】植生マット20は壁体12と客土15との
間に介在される。したがって壁体12を構成する横部材
17と縦部材19との隙間から土砂が漏出することを防
止することができ、また手作業で植物の種子を壁体12
の表面に植設する必要がなく、種蒔き作業の手間を削減
することができる。 【0041】図19は本発明の他の実施例の植生土留構
造を示す分解斜視図であり、図20は土留構造体100
の断面図である。土留構造体100は、アンカー体10
1と壁体102とを含む。 【0042】アンカー体101は、複数の長手棒状の張
出部材103とこの張出部材103を補強する補強用連
結棒104とを有する。各張出部材103は丸鋼などを
略L字状に屈曲して形成され、間隔をあけて平行に配置
される。各張出部材103は水平に延びる水平部105
と、水平部105の長手方向一端部からほぼ直角に屈曲
して立上がる立上り部106とを有する。補強用連結棒
104は、各張出部材103に直角に相互に間隔をあけ
て配置される。補強用連結棒104は金属製であり、溶
接によって各張出部材103を共通に連結する。 【0043】壁体102は、上下に間隔をあけて平行に
配置される複数の金属製の横部材107と、各横部材1
07に直角に相互に間隔をあけて配置される複数の金属
製の縦部材108とから成り、各横部材107と各縦部
材108との交点を溶接によって接合して格子状に形成
される。各横部材107は、前方矢符Z方向に凸に湾曲
して形成される。 【0044】壁体102は、前記アンカー体101の立
上り部106の前面に複数の連結材109によって連結
される。連結材109は長手方向両端部にフック状に折
曲げられた連結用係合部110を有しており、一方の連
結用係合部110aを壁体102の横部材107に係合
し、他方の連絡用係合部110bをアンカー体101の
立上り部106を補強している補強用連結棒104に係
合する。 【0045】このようにして構成された土留構造体10
0の背後には図示しない客土が搬入され、壁体102の
前面および客土に植設することによって土留壁面を緑化
することができる。 【0046】前記アンカー体101の水平部105の長
さL5は、土圧によって壁体102が転倒および滑動し
ないように、壁体102の高さL6に対してたとえばL
5=0.7・L6〜1.2・L6の範囲に選ばれる。 【0047】図21は、本発明の他の実施例の植生土留
構造を示す分解斜視図である。本実施例においては、複
数の壁体102が図19に示したアンカー体101より
も幅の広いアンカー体101aの前面に図示しない連結
材によって連結され、土留構造体120が構成されるア
ンカー体101aの具体的構成は、図19に示したアン
カー体101と同様である。本実施例では3つの壁体1
02が1つのアンカー体101aに連結されるようにし
たけれども、壁体102は2つでもよく、また4つ以上
でもよい。このように1つのアンカー体101aに複数
の壁体102を係合することによってアンカー体101
aが広範囲にわたり埋設されており、たとえば一部の客
土が滑動しやすい性状であったとしても、他の部分で壁
部102を支持することができ、安定性を向上させるこ
とができる。 【0048】図22は、本発明の他の実施例の植生土留
構造を示す分解斜視図である。本実施例においては、前
述の壁体102が横方向に複数連なって連接された連接
壁体131に対して複数のアンカー体101が図示しな
い連結材によって連結され、土留構造体130が構成さ
れる。本実施例では、壁体102が5連に連なった連接
壁体131に対して3つのアンカー体101が間隔をあ
けて連結されているが、壁体102とアンカー体101
の連結は壁体102が7つ連接された連接壁体131に
対し、4つのアンカー体101を使用するなどの他の組
合せであってもよい。このように壁体102を複数連接
された連接壁体131に対し、複数のアンカー体を用い
ることで、施工の作業を簡略化することができる。 【0049】このように複数の長手棒状の張出部材10
3と、この張出部材103を補強する補強用連結棒10
4とによって横断面が略L字状のアンカー体101が構
成される。このアンカー体101,101aは、弧状に
湾曲し、複数の横部材107と各横部材107に直角に
連結される複数の縦部材108とによって格子状に形成
される壁体102の背後側に収容された客土を含む土中
に埋設される。前記アンカー体101と前記壁体102
とは、連結材104によって連結されるので、壁体10
2の転倒および滑動を確実に防ぎ、許容安全率で壁体1
02を安定化させることができる。 【0050】図23は本発明のさらに他の実施例の植生
土留構造を示す斜視図であり、図24は図23に示され
る実施例におけるアンカー体101と壁体141との取
付状態を示す斜視図であり、図25は土留構造体140
の断面図である。本実施例の植生土留構造が達成される
土留構造体140は、前方矢符G1方向に凸に湾曲する
複数の格子状の壁体141と、各壁体141の背後側矢
符G2方向側の土中に埋設される横断面が略L字状の前
記アンカー体101とを含む。壁体141は前述の壁体
12と同様の構成であり、係合部18a,18bが壁体
12においては支柱13に係合するのに対して、壁体1
41においては、前記アンカー体101,101aの立
上り部106に係合することによって壁体141がアン
カー体101の前面に支持される。 【0051】本実施例の土留構造体140は、前述のよ
うにアンカー体101と壁体102から成る最下段の壁
体層140aと、壁体層140aの上面に設置されるア
ンカー体101と壁体102とから成る壁体層140b
と、2段目の壁体層140bの上面に設置されるアンカ
ー体101と壁体102とから成る壁体層140cとを
含む。このように各壁体層140a,140b,140
cが多段的に積層され、所定の土留高さまで階段状に積
層され、土留構造体140が構築される。 【0052】このように横断面が略L字状のアンカー体
101の前面に弧状に湾曲し、複数の横部材107と各
横部材107に直角に連結される複数の縦部材108と
によって、格子状に形成される壁体102が取付けら
れ、前記アンカー体101は連結材109によって連結
されるので、壁体102の転倒および滑動を確実に防
ぎ、かつ土留構造体140の現場での組立て作業を容易
に行うことができる。また壁体102が横部材107と
縦部材108とによって格子状に形成されるので、客土
15を露出することができ、壁体102の前面にも植物
を植生することができる。 【0053】 【0054】 【0055】 【0056】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、横断面が
略L字状のアンカー体に格子状の壁体が連結材によって
連結され、前記アンカー体は、前記壁体の背後に収容さ
れた客土を含む土中に埋設されるので、壁体の転倒およ
び滑動を確実に防ぎ、壁体を安定させることができる。
また壁体が格子状であり、格子間の客土に植生すること
ができるので、壁面を緑化することができる。
とともに、その土留壁面に植生して緑化することができ
る植生土留構造に関する。 【0002】 【従来の技術】図26は、従来の植生土留構造を簡略化
して示す斜視図である。このような植生土留構造は、前
面地盤1に間隔を開けて複数の支柱2を打込み、これら
の支柱2間にわたって半割状のコルゲートパイプを用い
た壁体3を嵌め込んで構成される。各壁体3の背後に客
土4を搬入し、法面の崩壊を防止するとともに前記客土
4上に植物5を植生することができる。このような各壁
体3から成る連続壁3aを階段状に形成して、法面を緑
化している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このような従来技術で
は、壁体3によって覆われた正面側の壁面には植生する
ことができず、段差状の法面全体を緑化することが不可
能である。したがって法面を正面側から見たときに壁体
3および支柱2が露出しており、美観が低下してしまう
という問題がある。また壁体3は多数のコルゲートパイ
プをボルトなどで連結して構成されるので、現場での組
立作業に手間を要し、作業性が悪いという問題を有す
る。またこの従来技術では、各壁体3は断面形状が円弧
状であるため、各壁体3を希望する形状とすることが困
難であり、汎用性が悪いという問題を有する。 【0004】したがって本発明の目的は、法面全体を緑
化することができるとともに、施工性を向上し、容易に
希望する形状に壁体を形成することができる汎用性の向
上された植生土留構造を提供することである。 【0005】 【0006】 【0007】 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、複数の棒状の
張出部材と、各張出部材に直角に連結される補強用連結
部材とによって構成される横断面が略L字状のアンカー
体と、ほぼ水平方向に配置され、略U字状に屈曲した複
数の横部材と、各横部材に直角に連結される複数の縦部
材とによって格子状に形成される壁体とを含み、前記ア
ンカー体に前記壁体が連結され、前記アンカー体および
壁体の背後側に客土が収容されることを特徴とする植生
土留構造である。 【0009】 【0010】 【0011】 【0012】 【作用】本発明に従えば、複数の長手棒状の張出部材と
この張出部材を補強する補強用連結棒とによって横断面
が略L字状のアンカー体を形成し、このアンカー体が壁
体に連結材によって連結されるので、背後の土圧に大き
な力で抗することができ、壁体の転倒および滑動を確実
に防ぎ、法面を安定させることできる。 【0013】 【実施例】図1は、本発明の一実施例の植生土留構造を
示す斜視図である。本発明の植生土留構造が実施される
土留構造体11は、矢符Aで示される前方に凸に湾曲す
る複数の格子状の壁体12と、各壁体12の水平方向両
端部をそれぞれ支持する複数の支柱13と、各壁体12
の背後側の土中に埋設されるアンカー体14とを含む。 【0014】最下段に設けられる各壁体12の背後側に
搬入された客土15には耐環境性の高いヒラドツツジな
どの植物16が植設される。各壁体12は横方向に連な
って壁体層12aを構成する。下から2段目の壁体層1
2bも各壁体12から成り、壁体層12bの背後側に搬
入された客土15には植物16が植設される。このよう
にして所定の土留高さまで横方向に連なって複数の壁体
12が階段状に積層され、土留構造体11が構成され
る。 【0015】図2は、壁体12、支柱13およびアンカ
ー体14の取付状態を拡大して示す斜視図である。壁体
12は、上下に間隔をあけて平行に配置される複数の金
属製の略U字状の横部材17と、各横部材17に直角に
相互に間隔をあけて配置される複数の金属製の縦部材1
9とから成り、各横部材17と各縦部材19との交点を
溶接によって接合して格子状に形成される。 【0016】横部材17の水平方向両端部には、フック
状に折曲げられた係合部18a,18bが形成されてい
る。この係合部18a,18bが支柱13に係合するこ
とによって、壁体12が支柱13に支持される。本実施
例の係合部18a,18bは、矢符X方向で示す前方に
凸に湾曲した壁体12の外部側に折曲げられてフック状
に形成されているが、前記壁体12の内部側に折曲げら
れてフック状に形成されてもよい。 【0017】前記支柱13は、間隔を開けて前面地盤1
0および前記客土15に立設される。この支柱13は、
たとえばφ30mm〜φ90mm程度の金属製のパイプ
であり、好ましくはφ66mmのガス管である。 【0018】壁体12および支柱13に連結されるアン
カー体14は、相互に間隔をあけて平行に配置される複
数の金属製の縦ワイヤー21に直角に相互に間隔をあけ
て配置される複数の金属製の横ワイヤー22とから成
り、格子状である。縦ワイヤー21と横ワイヤー22と
の交点は、溶接によって接合される。このような縦ワイ
ヤー21および横ワイヤー22は、たとえばφ6mm〜
φ19mm程度の丸鋼が用いられる。支柱13に連結さ
れる一部の縦ワイヤ21a,21bの壁体12側の他端
は、L字型に曲げられて形成されており、支柱13の中
空部23に挿入した状態で固定される。 【0019】壁体12と客土15との間には、多孔質の
植生マット20が配置される。植生マット20は、たと
えば布製の袋体の中に植物の種子を入れたものであり、
このような植生マット20に用いられる植物としては、
周辺の環境条件などを考慮して、たとえばアジサイなど
が選ばれる。 【0020】図3は本実施例の植生土留構造が実施され
る土留構造体11の全体の構成を示す斜視図であり、図
4はこの土留構造体11の断面図である。前述したよう
に、各壁体12が横方向に連なって連接され、最下段の
壁体層12aを構成する。この壁体層12aの背後側に
搬入される客土15の上部に各壁体12が横方向に連な
って連接され、下から2段目の壁体層12bが積層され
る。同様に下から3段目の壁体層12cが壁体層12b
の上部に積層され、所定の土留高さまで階段状に積層さ
れ、土留構造体11が構築される。このようにして構築
された土留構造体11の最上部には、道路24やガード
レール25が設けられる。 【0021】このような多段的な壁体12によって構成
される法面の勾配は、1:0.3〜1:1.0の範囲で
ある。最上段以外の各壁体12の上部には、その上の段
の壁体12との間に臨んでたとえば半円状の部分12p
が露出しており、この部分に植物16が植設される。ま
た、時間が経つにつれて、植生マット20の種子から芽
がでて、壁体12の表面が植物27に覆われて緑化され
る。また、上下方向に連なる壁体12は、横方向に壁体
12の幅の半分だけずれて積層される。すなわち、下段
の支柱13aおよび支柱13bから等距離の位置に上段
の支柱13cが配置される。 【0022】図5は、壁体12と植生マット20との取
付状態を拡大して示す斜視図である。仮想線で示される
植生マット20は、壁体12の背後側、すなわち壁体1
2と客土15に挟まれる位置に針金などの取付部材26
によって壁体12に固定される。 【0023】図6は、壁体12の平面図であり、図7は
壁体12の正面図であり、図8は壁体12の側面図であ
る。 【0024】壁体12を構成する横部材17および縦部
材19は、たとえば鉄筋または鋼棒であり、φ6mm〜
φ19mmの範囲のものが用いられ、好ましくはφ9m
mである。 【0025】壁体12の縦部材19は、横部材17の背
後側すなわち図6の上方側に溶接によって固定される。
本実施例では、横部材17および縦部材19は金属製で
あるが、繊維強化プラスチック製、合成樹脂製または木
製であってもよく、この場合、横部材17と縦部材19
とは溶接ではなく、接着剤などで接着してもよく、くぎ
やねじなどで固着してもよい。 【0026】壁体12の幅方向の長さすなわち支柱13
間の距離L1はたとえば1.0mであり、前方(図6の
下方)に凸の壁体12の曲率半径R1はたとえば0.5
mである。また、壁体12の高さL2はたとえば1.0
mである。 【0027】横部材17と縦部材19によって形成され
る1つの格子状部分の間隔L3,L4は、客土15の性
状によって適宜変更され、たとえばL3は100〜20
0mm、L2は横100〜200mmの範囲に選ばれ
る。 【0028】たとえば、図3に示すように2段目の各壁
体2の凸状中央部は、1段目の各支柱13の背後に配置
される。したがって、2段目の壁体層12bは1段目の
壁体層12aから各壁体2の幅L1に対してL1/2だ
け水平方向にずれている。 【0029】図9は、本発明の他の実施例の植生土留構
造を示す斜視図である。本実施例では、最下段の壁体層
12aを構成する各壁体12が隣接する壁体12から高
さ方向(図9の上下方向)に距離L7だけずれて連接さ
れる。この距離L7はたとえばL7=L2/2に選ばれ
る。すなわち、各壁体が交互に上下するので、緑化され
た土留壁面の景観を向上することができる。 【0030】図10は、本発明の他の実施例の壁体30
の平面図である。壁体30は前方(図10の下方)に3
連の凸部30aを有する。この3連に連なった壁体30
は、支柱13と係合する部分30b〜30eが一直線上
に並ぶ形状でよく、支柱13と係合する部分30b〜3
0eが仮想線R2で示されるような曲線上に並ぶ形状で
あってもよい。さらに3連以上の凸部30aを有してい
てもよい。このように壁体30が3連または3連以上の
凸部30aを有しているので、植生を行うべき土留壁面
の形状に容易に適合させることができる。 【0031】図11は、本発明の他の実施例の壁体40
の平面図である。壁体40は、図11の一点鎖線で示さ
れる支柱が並ぶ線41よりも後方、矢符Bの示す方向に
凸の凹部40aと、その両側に設けられる前方(図11
の下方)に凸の2連の凸部40bとを有する。このよう
に壁体40は凸部40bおよび凹部40aを有するの
で、緑化される土留壁面にデザイン上の工夫を加えるこ
とができ、景観を向上することができる。図11に示し
た実施例には、凹部40aの両側に2連の凸部40bが
連なっている例を示したが、他の実施例として凹部40
aおよび凸部40bの隣り合って連なる個数は、1つで
もよく、また複数でもよい。 【0032】図12は、本発明の他の実施例の植生土留
構造を示す斜視図である。本実施例の土留構造体51の
下の壁体層50aは、矢符Y1方向で示す前方に凸の壁
体50から成り、その上の壁体層50bは図11で示し
た壁体40と同様に矢符Y2方向で示す後方に凸の壁体
52を含む。このように前方Y1方向に凸の壁体50と
後方Y2方向に凸の壁体52とを交互に配置することに
よって、緑化される土留壁面にデザイン上の工夫を加え
ることができ、景観を向上させることができる。壁体5
0と壁体52とは1つずつ交互に配置する必要はなく、
複数個ずつ配置してもよく、また壁体50および壁体5
2のいずれか一方が、いずれか他方の個数よりも多く配
置されてもよい。さらに、無作為に配置されてもよい。 【0033】図13は、本発明の他の実施例の壁体60
の平面図である。壁体60の水平断面が台形形状に形成
されている。 【0034】図14は本発明の他の実施例の壁体70の
斜視図であり、図15はこの壁体70を連接して用いた
植生土留構造を簡略化して示す斜視図である。本実施例
の壁体70は、壁体70を構成する横部材77のうち最
も上の横部材77aの曲率半径よりも最も下の横部材7
7bの曲率半径が小さく、各横部材77の曲率半径は下
になるにつれて徐々に小さくなっている。すなわち、本
実施例の壁体70は上方が広がった半碗状である。 【0035】図16は、本発明の他の実施例の壁体80
の斜視図であり、図17はこの壁体80を連接して用い
た植生土留構造を簡略化して示す斜視図である。本実施
例の壁体80はその断面形状が台形であって下方へなる
につれて後方へ退避している。 【0036】さらに本発明の他の実施例として、図16
の壁体80の前方表面Aには芝生などの緑色の植物を植
設し、一側面Bには種類の異なる植物の種子を植えて、
たとえば赤い花として、他方の側面Cにはチューリップ
などの植物を植えて黄色にしてもよい。 【0037】上述のように壁体12は、弧状に湾曲した
横部材17と縦部材19とによって格子状に形成され
る。この壁体12の水平方向両端部に形成された係合部
18は支柱13に係合する。支柱13によって支持され
た壁体12の背後には客土15が収容される。したがっ
て、横部材17と縦部材19との間には客土が露出し、
この客土15の露出する部分に植物16を植生して壁体
12の表面を緑化することができる。このような壁体1
2は格子状であり、軽量であって、運搬や組立作業に手
間を要せず、施工作業を効率よく行うことができる。し
かも壁体12の横部材17は弧状に湾曲しているので、
平坦状のものに対して土圧Pを受ける受圧面積を大きく
して、壁体12に作用する土圧を低減することができ
る。すなわち、図18(a)および図18(b)に示す
ように、支柱間の距離L3よりも円弧L4は大きくなる
ので、土圧〔t/m〕Pが平坦状の壁体90および円弧
状の壁体12に作用した場合に、次式が成り立つ。 【0038】P[t/m] =P1[t/m2] × L3[m]
= P2[t/m2] ×L4[m] ここで、L4>L3であるので、P2>P1となり、壁
体90の一点に作用する土圧P1より壁体12の一点に
作用する土圧P2は小さくなる。このため、壁体12の
安定性を向上することができる。 【0039】アンカー体14は壁体12および支柱13
の背後側の客土15を含む土中に埋設される。このアン
カー体14は壁体12または支柱13に連結されるの
で、壁体12の転倒および滑動を確実に防ぎ、高度の安
全率で壁体12を安定化させることができる。したがっ
て急な勾配の法面および大きな壁高を有する法面であっ
ても確実に土留めをすることができる。 【0040】植生マット20は壁体12と客土15との
間に介在される。したがって壁体12を構成する横部材
17と縦部材19との隙間から土砂が漏出することを防
止することができ、また手作業で植物の種子を壁体12
の表面に植設する必要がなく、種蒔き作業の手間を削減
することができる。 【0041】図19は本発明の他の実施例の植生土留構
造を示す分解斜視図であり、図20は土留構造体100
の断面図である。土留構造体100は、アンカー体10
1と壁体102とを含む。 【0042】アンカー体101は、複数の長手棒状の張
出部材103とこの張出部材103を補強する補強用連
結棒104とを有する。各張出部材103は丸鋼などを
略L字状に屈曲して形成され、間隔をあけて平行に配置
される。各張出部材103は水平に延びる水平部105
と、水平部105の長手方向一端部からほぼ直角に屈曲
して立上がる立上り部106とを有する。補強用連結棒
104は、各張出部材103に直角に相互に間隔をあけ
て配置される。補強用連結棒104は金属製であり、溶
接によって各張出部材103を共通に連結する。 【0043】壁体102は、上下に間隔をあけて平行に
配置される複数の金属製の横部材107と、各横部材1
07に直角に相互に間隔をあけて配置される複数の金属
製の縦部材108とから成り、各横部材107と各縦部
材108との交点を溶接によって接合して格子状に形成
される。各横部材107は、前方矢符Z方向に凸に湾曲
して形成される。 【0044】壁体102は、前記アンカー体101の立
上り部106の前面に複数の連結材109によって連結
される。連結材109は長手方向両端部にフック状に折
曲げられた連結用係合部110を有しており、一方の連
結用係合部110aを壁体102の横部材107に係合
し、他方の連絡用係合部110bをアンカー体101の
立上り部106を補強している補強用連結棒104に係
合する。 【0045】このようにして構成された土留構造体10
0の背後には図示しない客土が搬入され、壁体102の
前面および客土に植設することによって土留壁面を緑化
することができる。 【0046】前記アンカー体101の水平部105の長
さL5は、土圧によって壁体102が転倒および滑動し
ないように、壁体102の高さL6に対してたとえばL
5=0.7・L6〜1.2・L6の範囲に選ばれる。 【0047】図21は、本発明の他の実施例の植生土留
構造を示す分解斜視図である。本実施例においては、複
数の壁体102が図19に示したアンカー体101より
も幅の広いアンカー体101aの前面に図示しない連結
材によって連結され、土留構造体120が構成されるア
ンカー体101aの具体的構成は、図19に示したアン
カー体101と同様である。本実施例では3つの壁体1
02が1つのアンカー体101aに連結されるようにし
たけれども、壁体102は2つでもよく、また4つ以上
でもよい。このように1つのアンカー体101aに複数
の壁体102を係合することによってアンカー体101
aが広範囲にわたり埋設されており、たとえば一部の客
土が滑動しやすい性状であったとしても、他の部分で壁
部102を支持することができ、安定性を向上させるこ
とができる。 【0048】図22は、本発明の他の実施例の植生土留
構造を示す分解斜視図である。本実施例においては、前
述の壁体102が横方向に複数連なって連接された連接
壁体131に対して複数のアンカー体101が図示しな
い連結材によって連結され、土留構造体130が構成さ
れる。本実施例では、壁体102が5連に連なった連接
壁体131に対して3つのアンカー体101が間隔をあ
けて連結されているが、壁体102とアンカー体101
の連結は壁体102が7つ連接された連接壁体131に
対し、4つのアンカー体101を使用するなどの他の組
合せであってもよい。このように壁体102を複数連接
された連接壁体131に対し、複数のアンカー体を用い
ることで、施工の作業を簡略化することができる。 【0049】このように複数の長手棒状の張出部材10
3と、この張出部材103を補強する補強用連結棒10
4とによって横断面が略L字状のアンカー体101が構
成される。このアンカー体101,101aは、弧状に
湾曲し、複数の横部材107と各横部材107に直角に
連結される複数の縦部材108とによって格子状に形成
される壁体102の背後側に収容された客土を含む土中
に埋設される。前記アンカー体101と前記壁体102
とは、連結材104によって連結されるので、壁体10
2の転倒および滑動を確実に防ぎ、許容安全率で壁体1
02を安定化させることができる。 【0050】図23は本発明のさらに他の実施例の植生
土留構造を示す斜視図であり、図24は図23に示され
る実施例におけるアンカー体101と壁体141との取
付状態を示す斜視図であり、図25は土留構造体140
の断面図である。本実施例の植生土留構造が達成される
土留構造体140は、前方矢符G1方向に凸に湾曲する
複数の格子状の壁体141と、各壁体141の背後側矢
符G2方向側の土中に埋設される横断面が略L字状の前
記アンカー体101とを含む。壁体141は前述の壁体
12と同様の構成であり、係合部18a,18bが壁体
12においては支柱13に係合するのに対して、壁体1
41においては、前記アンカー体101,101aの立
上り部106に係合することによって壁体141がアン
カー体101の前面に支持される。 【0051】本実施例の土留構造体140は、前述のよ
うにアンカー体101と壁体102から成る最下段の壁
体層140aと、壁体層140aの上面に設置されるア
ンカー体101と壁体102とから成る壁体層140b
と、2段目の壁体層140bの上面に設置されるアンカ
ー体101と壁体102とから成る壁体層140cとを
含む。このように各壁体層140a,140b,140
cが多段的に積層され、所定の土留高さまで階段状に積
層され、土留構造体140が構築される。 【0052】このように横断面が略L字状のアンカー体
101の前面に弧状に湾曲し、複数の横部材107と各
横部材107に直角に連結される複数の縦部材108と
によって、格子状に形成される壁体102が取付けら
れ、前記アンカー体101は連結材109によって連結
されるので、壁体102の転倒および滑動を確実に防
ぎ、かつ土留構造体140の現場での組立て作業を容易
に行うことができる。また壁体102が横部材107と
縦部材108とによって格子状に形成されるので、客土
15を露出することができ、壁体102の前面にも植物
を植生することができる。 【0053】 【0054】 【0055】 【0056】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、横断面が
略L字状のアンカー体に格子状の壁体が連結材によって
連結され、前記アンカー体は、前記壁体の背後に収容さ
れた客土を含む土中に埋設されるので、壁体の転倒およ
び滑動を確実に防ぎ、壁体を安定させることができる。
また壁体が格子状であり、格子間の客土に植生すること
ができるので、壁面を緑化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の植生土留構造を示す斜視図
である。 【図2】壁体12と支柱13およびアンカー体14との
取付状態を拡大して示す斜視図である。 【図3】本実施例の植生土留構造が実施される土留構造
体11の全体の構成を示す斜視図である。 【図4】土留構造体11の断面図である。 【図5】壁体12と植生マット20との取付状態を拡大
して示す斜視図である。 【図6】壁体12の平面図である。 【図7】壁体12の正面図である。 【図8】壁体12の側面図である。 【図9】本発明の他の実施例の植生土留構造を示す斜視
図である。 【図10】本発明の他の実施例の壁体30の平面図であ
る。 【図11】本発明の他の実施例の壁体40の平面図であ
る。 【図12】本発明の他の実施例の壁体50を示す斜視図
である。 【図13】本発明の他の実施例の壁体60の平面図であ
る。 【図14】本発明の他の実施例の壁体70の斜視図であ
る。 【図15】本発明の他の実施例の壁体70を用いた植生
土留構造を簡略化して示す斜視図である。 【図16】本発明の他の実施例の壁体80の斜視図であ
る。 【図17】本発明の他の実施例の壁体80を用いた植生
土留構造を簡略化して示す斜視図である。 【図18】(a)は平坦状の壁体90の平坦図であり、
(b)は弧状に湾曲している壁体12の平面図である。 【図19】本発明の他の実施例の植生土留構造を示す分
解斜視図である。 【図20】土留構造体100の断面図である。 【図21】本発明の他の実施例の植生土留構造を示す分
解斜視図である。 【図22】本発明の他の実施例の植生土留構造を示す分
解斜視図である。 【図23】本発明のさらに他の実施例の植生土留構造を
示す斜視図である。 【図24】アンカー体101と壁体との取付状態を示す
斜視図である。 【図25】土留構造体140を簡略化して示す断面図で
ある。 【図26】典型的な先行技術の植生土留構造を示す斜視
図である。 【符号の説明】 11,51,100,120,130,140 土留構
造体 12,30,40,50,60,70,80,90,1
02,131,141壁体 13 支柱 14,101 アンカー体 15 客土 17,77,107 横部材 18 係合部 19,108 縦部材 20 植生マット 103 張出部材 104 補強用連結棒 109 連結材
である。 【図2】壁体12と支柱13およびアンカー体14との
取付状態を拡大して示す斜視図である。 【図3】本実施例の植生土留構造が実施される土留構造
体11の全体の構成を示す斜視図である。 【図4】土留構造体11の断面図である。 【図5】壁体12と植生マット20との取付状態を拡大
して示す斜視図である。 【図6】壁体12の平面図である。 【図7】壁体12の正面図である。 【図8】壁体12の側面図である。 【図9】本発明の他の実施例の植生土留構造を示す斜視
図である。 【図10】本発明の他の実施例の壁体30の平面図であ
る。 【図11】本発明の他の実施例の壁体40の平面図であ
る。 【図12】本発明の他の実施例の壁体50を示す斜視図
である。 【図13】本発明の他の実施例の壁体60の平面図であ
る。 【図14】本発明の他の実施例の壁体70の斜視図であ
る。 【図15】本発明の他の実施例の壁体70を用いた植生
土留構造を簡略化して示す斜視図である。 【図16】本発明の他の実施例の壁体80の斜視図であ
る。 【図17】本発明の他の実施例の壁体80を用いた植生
土留構造を簡略化して示す斜視図である。 【図18】(a)は平坦状の壁体90の平坦図であり、
(b)は弧状に湾曲している壁体12の平面図である。 【図19】本発明の他の実施例の植生土留構造を示す分
解斜視図である。 【図20】土留構造体100の断面図である。 【図21】本発明の他の実施例の植生土留構造を示す分
解斜視図である。 【図22】本発明の他の実施例の植生土留構造を示す分
解斜視図である。 【図23】本発明のさらに他の実施例の植生土留構造を
示す斜視図である。 【図24】アンカー体101と壁体との取付状態を示す
斜視図である。 【図25】土留構造体140を簡略化して示す断面図で
ある。 【図26】典型的な先行技術の植生土留構造を示す斜視
図である。 【符号の説明】 11,51,100,120,130,140 土留構
造体 12,30,40,50,60,70,80,90,1
02,131,141壁体 13 支柱 14,101 アンカー体 15 客土 17,77,107 横部材 18 係合部 19,108 縦部材 20 植生マット 103 張出部材 104 補強用連結棒 109 連結材
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 複数の棒状の張出部材と、各張出部材に
直角に連結される補強用連結部材とによって構成される
横断面が略L字状のアンカー体と、 ほぼ水平方向に配置され、略U字状に屈曲した複数の横
部材と、各横部材に直角に連結される複数の縦部材とに
よって格子状に形成される壁体とを含み、 前記アンカー体に前記壁体が連結され、前記アンカー体
および壁体の背後側に客土が収容されることを特徴とす
る植生土留構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11710994A JP3495781B2 (ja) | 1994-05-30 | 1994-05-30 | 植生土留構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11710994A JP3495781B2 (ja) | 1994-05-30 | 1994-05-30 | 植生土留構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07324336A JPH07324336A (ja) | 1995-12-12 |
| JP3495781B2 true JP3495781B2 (ja) | 2004-02-09 |
Family
ID=14703639
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11710994A Expired - Fee Related JP3495781B2 (ja) | 1994-05-30 | 1994-05-30 | 植生土留構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3495781B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| DE102006041880A1 (de) * | 2006-09-06 | 2008-03-27 | Stoll, Johann | Steinkorbelement zum Errichten von Stützmauern oder dergleichen |
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-
1994
- 1994-05-30 JP JP11710994A patent/JP3495781B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
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| JPH07324336A (ja) | 1995-12-12 |
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