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JP3397001B2 - 符号化方法及び装置、復号化装置、並びに記録媒体 - Google Patents

符号化方法及び装置、復号化装置、並びに記録媒体

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JP3397001B2
JP3397001B2 JP13411795A JP13411795A JP3397001B2 JP 3397001 B2 JP3397001 B2 JP 3397001B2 JP 13411795 A JP13411795 A JP 13411795A JP 13411795 A JP13411795 A JP 13411795A JP 3397001 B2 JP3397001 B2 JP 3397001B2
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正俊 上野
慎二 宮森
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、ビデオディス
クプレーヤ、ビデオテープレコーダ、映画フィルム映画
システム等のステレオや、いわゆるマルチサラウンド音
響システムにおいて用いられる、マルチチャネルの信号
を圧縮符号化及び復号化する符号化方法及び装置、復号
化装置、並びに記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、オーディオ或いは音声等の信
号の高能率符号化の手法には種々あるが、例えば、時間
軸の信号を所定時間単位でブロック化してこのブロック
毎の時間軸の信号を周波数軸上の信号に直交変換(スペ
クトル変換)して複数の周波数帯域に分割し、各帯域毎
に符号化するブロック化周波数帯域分割方式であるいわ
ゆる変換符号化がある。
【0003】また、時間軸上のオーディオ信号等をブロ
ック化しないで、複数の周波数帯域に分割して符号化す
る非ブロック化周波数帯域分割方式であるいわゆる帯域
分割符号化(サブ・バンド・コーディング:SBC)等
を挙げることができる。また、上述の帯域分割符号化と
変換符号化とを組み合わせた高能率符号化の手法も考え
られており、この場合には、例えば、上記帯域分割符号
化で帯域分割を行った後、該各帯域毎の信号を周波数軸
上の信号にスペクトル変換し、このスペクトル変換され
た信号を各帯域毎に符号化する。
【0004】ここで、上述した帯域分割符号化において
用いられる帯域分割用フィルタとしては、例えばQMF
(Quadrature Miller Filter)などのフィルタがあり、こ
のQMFのフィルタは、文献「ディジタル・コーディン
グ・オブ・スピーチ・イン・サブバンズ」("Digital co
ding of speech in subbands" R.E.Crochiere, BellSy
st.Tech. J., Vol.55,No.8 1976) に述べられている。
このQMFのフィルタは、帯域を等バンド幅に2分割す
るものであり、当該フィルタにおいては上記分割した帯
域を後に合成する際にいわゆるエリアシングが発生しな
いことが特徴となっている。また、文献「ポリフェイズ
・クァドラチュア・フィルターズ−新しい帯域分割符号
化技術」("Polyphase Quadrature filters -A new subb
andcoding technique", Joseph H. Rothweiler ICASSP
83, BOSTON)には、等帯域幅のフィルタ分割手法が述べ
られている。このポリフェイズ・クァドラチュア・フィ
ルタにおいては、信号を等バンド幅の複数の帯域に分割
する際に一度に分割できることが特徴となっている。
【0005】さらに、上述した直交変換のスペクトル変
換としては、例えば、入力オーディオ信号を所定単位時
間(フレーム)でブロック化し、当該ブロック毎に離散
フーリエ変換(DFT)、離散コサイン変換(DC
T)、モディファイド離散コサイン変換(MDCT)等
を行うことで時間軸上の信号を周波数軸上の信号に変換
するようなスペクトル変換がある。なお、上記MDCT
については、文献「時間領域エリアシング・キャンセル
を基礎とするフィルタ・バンク設計を用いたサブバンド
/変換符号化」("Subband/Transform Coding Using Fil
ter Bank Designs Based on Time Domain Aliasing Can
cellation," J.P.Princen A.B.Bradley, Univ. of Surr
ey Royal Melbourne Inst. of Tech. ICASSP 1987) に
述べられている。
【0006】このようにフィルタやスペクトル変換によ
って帯域毎に分割された信号を量子化することにより、
量子化雑音が発生する帯域を制御することができ、いわ
ゆるマスキング効果などの性質を利用して聴覚的により
高能率な符号化を行うことができる。また、ここで量子
化を行う前に、各帯域毎に、例えばその帯域における信
号成分の絶対値の最大値で正規化を行うようにすれば、
さらに高能率な符号化を行うことができる。
【0007】ここで、周波数帯域分割された各周波数成
分を量子化する場合の周波数分割幅としては、例えば人
間の聴覚特性を考慮した帯域幅を用いることが多い。す
なわち、一般に高域ほど帯域幅が広くなるような臨界帯
域(クリティカルバンド)と呼ばれている帯域幅で、オ
ーディオ信号を複数(例えば25バンド)の帯域に分割
することがある。また、この時の各帯域毎のデータを量
子化する際には、各帯域毎に所定のビット配分或いは、
各帯域毎に適応的なビット割当て(ビットアロケーショ
ン)による量子化が行われる。例えば、上記MDCT処
理されて得られた係数データを上記ビットアロケーショ
ンによって量子化する際には、上記各ブロック毎のMD
CT処理により得られる各帯域毎のMDCT係数データ
に対して、適応的な割当てビット数(適応的な配分ビッ
ト数)で量子化が行われることになる。
【0008】上記ビット割当手法(ビット配分手法)と
しては、次の2手法が知られている。
【0009】例えば、文献「音声信号の適応変換符号
化」("Adaptive Transform Codingof Speech Signal
s", IEEE Transactions of Accoustics, Speech, and S
ignalProcessing, vol.ASSP-25, No.4, August 1977)
では、各帯域毎の信号の大きさをもとに、ビット割当を
行っている。
【0010】また、例えば文献「臨界帯域符号化器−デ
ィジタル・エンコーディング・オブ・パーセプチュアル
・リクワイアメンツ・オブ・ジ・オーディトリィ・シス
テム」("The critical band coder --digital encodin
g of the perceptualrequirements of the auditory s
ystem", M.A.Kransner MIT, ICASSP 1980 )では、聴覚
マスキングを利用することで、各帯域毎に必要な信号対
雑音比を得て固定的なビット割当を行う手法が述べられ
ている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば上述
したようなサブバンドコーディング等を用いたオーディ
オ信号の高能率圧縮符号化方式においては、人間の聴覚
上の特性を利用し、オーディオデータを約1/5に圧縮
するような方式が既に実用化されている。なお、このオ
ーディオデータを約1/5に圧縮する高能率符号化方式
としては、例えば直径が64mmの光磁気ディスクであ
るいわゆるミニディスク(MD、商標)に対して、オー
ディオデータを記録する際に採用されている、オーディ
オデータの圧縮符号化方式のATRAC(Adaptive TRa
nsform Acoustic Coding、商標) と呼ばれる方式が存在
する。
【0012】また、通常のオーディオ機器の場合のみな
らず、例えば映画フィルム映画システム、高品位テレビ
ジョン、ビデオテープレコーダ、ビデオディスクプレー
ヤ等のステレオないしはマルチサラウンド音響システム
においては、例えば4〜8チャネル等の複数チャネルの
オーディオ或いは音声信号を扱うようになりつつあり、
この場合においても、ビットレートを削減する高能率符
号化を行うことが望まれている。
【0013】特に、上記映画フィルムに対して例えばレ
フトチャネル,レフトセンタチャネル,センタチャネ
ル,ライトセンタチャネル,ライトチャネル,レフトサ
ラウンドチャネル,ライトサラウンドチャネル,サブウ
ーファーチャネルの8チャネルのディジタルオーディオ
信号を記録するような場合においては、上記ビットレー
トを削減する高能率符号化が必要となる。すなわち、例
えばいわゆるCD(コンパクトディスク、商標)などで
用いているようなサンプリング周波数44.1kHzで
16ビットの直線量子化されたオーディオデータの上記
8チャネル分をも記録できる領域は、上記映画フィルム
上に確保することが困難であり、したがって、当該オー
ディオデータの圧縮が必要になる。
【0014】なお、上記映画フィルムに記録する上記8
チャネルの各チャネルは、例えば当該映画フィルムの画
像記録領域から再生された画像が映画機によって投影さ
れるスクリーン側に配置されたレフトスピーカ、レフト
センタスピーカ、センタスピーカ、ライトセンタスピー
カ、ライトスピーカ、サラウンドレフトスピーカ、サラ
ウンドライトスピーカ、サブウーファースピーカとそれ
ぞれ対応するものである。ここで、上記センタスピーカ
は、スクリーン側の中央に配置され、センタチャネルの
オーディオデータによる再生音を出力するもので、例え
ば俳優のせりふ等の最も重要な再生音を出力する。上記
サブウーファースピーカは、サブウーファーチャネルの
オーディオデータによる再生音を出力するもので、例え
ば爆発音などの低域の音というよりは振動として感じら
れる音を効果的に出力するものであり、爆発シーンなど
に効果的に使用されることが多いものである。上記レフ
トスピーカ及びライトスピーカは、上記スクリーンの左
右に配置され、レフトチャネルのオーディオデータによ
る再生音とライトチャネルのオーディオデータによる再
生音を出力するもので、ステレオ音響効果を発揮する。
上記レフトセンタスピーカは上記レフトスピーカとセン
タスピーカとの間に配置され、また上記ライトセンタス
ピーカは上記センタスピーカとライトスピーカとの間に
配置されるものである。上記レフトセンタスピーカはレ
フトセンタチャネルのオーディオデータによる再生音を
出力し、上記ライトセンタスピーカはライトセンタチャ
ネルのオーディオデータによる再生音を出力するもの
で、それぞれ上記レフトスピーカ若しくはライトスピー
カの補助的な役割を果たす。特にスクリーンが大きく収
容人数の多い映画館等では、座席の位置によって音像の
定位が不安定になりやすいが、上記レフトセンタスピー
カとライトセンタスピーカを付加することにより、音像
のよりリアルな定位を作り出すのに効果を発揮する。
【0015】さらに、上記サラウンドレフトスピーカと
サラウンドライトスピーカは、観客席を取り囲むように
配置され、レフトサラウンドチャネルのオーディオデー
タによる再生音とライトサラウンドチャネルのオーディ
オデータによる再生音を出力するもので、残響音や拍
手、歓声に包まれた印象を与える効果がある。これによ
り、より立体的な音像を作り出すことができる。
【0016】また、フィルムという媒体は、表面に傷な
どが発生しやすいため、ディジタルデータをオリジナル
のまま記録していたのでは、データ欠けが激しく実用に
ならない。このため、エラー訂正符号の能力が非常に重
要になり、上記データ圧縮は、その訂正符号も含めて上
記フィルム上の記録領域に記録可能な程度まで行う必要
がある。
【0017】このようなことから、上記8チャネルのデ
ィジタルオーディオデータを圧縮する圧縮方法として
は、上述したような人間の聴覚の特性を考慮して最適な
ビット割り当てを行うことによって、例えばCDなどに
記録されるようなサンプリング周波数44.1kHzで
16ビットのディジタルオーディオデータを約1/5に
圧縮しながらも、当該CD並の音質を達成する前記高能
率符号化方式(いわゆるATRAC方式など)を適用す
るようにしている。
【0018】しかし、上記ディジタルオーディオデータ
を約1/5に圧縮する高能率符号化方式は、シングルチ
ャネル用の符号化方式であり、これを用いてマルチチャ
ネルオーディオデータを符号化する場合には、チャネル
間のデータの依存関係や、各チャネルのデータ特性、フ
ォーマット特性といった要素を用いた効果的なデータ符
号化処理をすることができない。
【0019】また、人間の聴覚は高周波数帯域の音に対
して方向感が不確定になる傾向があるので、高周波数帯
域においてはチャネル間でデータを共通化して符号化
し、この共通化して符号化したデータを記録することに
より、記録領域を削減する方法もある。しかし、音の方
向感は不確定になるものの、音のレベル差は感知できる
ため、特にチャネル間で相関が弱い場合などでは、マル
チチャネルで再生した場合に音場の変化として人間の耳
に知覚されてしまうことが多い。
【0020】そこで、本発明は、上述したようなことを
鑑み、マルチチャネルの信号の圧縮符号化において、マ
ルチチャネル間のディジタルデータの相関関係の程度に
よらずにさらに高圧縮を実現でき、かつ既存の符号器及
び復号器を利用して実現可能な符号化方法及び装置、復
号化装置、並びに記録媒体を提供することを目的として
いる。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような実情
に鑑みてなされたものであり、本発明の符号化方法は、
複数チャネルのディジタル信号を符号化し、当該符号化
されたディジタル信号と当該符号化のパラメータ情報と
を出力する、符号化方法であり、複数チャネルのディジ
タル信号の少なくとも一部のチャネルのディジタル信号
を共通化した信号とする共通化ステップと、上記ディジ
タル信号の周波数特性又は目的とする再生環境に応じ
て、上記共通化するチャネルの組み合わせを変更する変
更ステップと、上記共通化したチャネルの組み合わせを
示すパラメータ情報を出力するパラメータ情報出力ステ
ップと、上記共通化した信号を符号化して出力する符号
化ステップと、上記パラメータ情報と符号化出力とを多
重化する多重化ステップとからなることにより、上述の
課題を解決する。
【0022】また、本発明の符号化装置は、複数チャネ
ルのディジタル信号を符号化し、当該符号化されたディ
ジタル信号と共に当該符号化のパラメータ情報を出力す
る符号化装置であり、複数チャネルのディジタル信号の
少なくとも一部のチャネルのディジタル信号を共通化し
た信号とする共通化手段と、上記ディジタル信号の周波
数特性及び目的とする再生環境に応じて上記共通化を行
うチャネルの組み合わせを変更する変更手段と、上記共
通化したチャネルの組み合わせを示すパラメータ情報を
出力するパラメータ情報出力手段と、上記共通化した信
号を符号化する符号化手段と、上記パラメータ情報と上
記符号化出力とを多重化する多重化手段とを有すること
により、上述の課題を解決する。
【0023】また、本発明の復号化装置は、複数チャネ
ルのディジタル信号の一部又は全部を1又は複数の共通
化した信号として扱うと共に、当該ディジタル信号の周
波数特性及び目的とする再生環境に応じて上記共通化を
行うチャネルの組み合わせが変更された信号を含む複数
チャネルの符号化されたディジタル信号を、当該符号化
のパラメータ情報を用いて復号化する復号化装置であっ
て、上記共通化された信号を復号化する復号化手段と、
上記共通化の組み合わせに応じて当該復号化した共通化
された信号を複数チャネルに振り分ける振り分け手段
と、上記振り分けられた共通化された信号に基づき、上
記複数チャネルの各ディジタル信号を復元する復元手段
とを有することを特徴としている。
【0024】さらに、本発明の記録媒体は、複数チャネ
ルのディジタル信号の少なくとも一つのチャネルの信号
を共通化した信号として扱うと共に、当該ディジタル信
号の周波数特性及び目的とする再生環境に応じて上記共
通化を行うチャネルの組み合わせを変更し、上記共通化
した信号を符号化した信号と、共通化を行うチャネルの
組み合わせを示すパラメータ情報と、当該共通化した信
号を除く他の信号を符号化した信号とを、符号化のパラ
メータ情報と共に記録してなることを特徴としている。
【0025】
【作用】本発明の符号化方法及び装置によれば、複数チ
ャネルのディジタル信号の少なくとも一部のチャネルの
ディジタル信号を共通化した信号として扱い符号化処理
することで圧縮率を高めている。また、ディジタル信号
の目的とする再生環境に応じて共通化するチャネルの組
み合わせを変更、或いはディジタル信号の推奨する再生
環境に応じて共通の信号として扱う処理方法を変更する
ことで、例えばディジタル信号がオーディオ信号である
とき、共通化による音場の変化を抑制するようにしてい
る。
【0026】また、本発明の符号化方法及び装置によれ
ば、所定の時間フレーム(例えばサウンドフレーム)間
で共通化するチャネルの組み合わせ及び共通のデータと
して扱う処理方法の急激な変化による不安定な再生音場
になることを回避することを可能としている。
【0027】さらに、本発明の復号化装置によれば、少
なくとも1以上の共通化された信号から複数チャネルの
ディジタル信号を復号化し、この符号化信号の推奨する
再生環境に応じて共通化信号を扱う処理方法を変更する
ことで、例えばディジタル信号がオーディオ信号である
とき、共通化による音場の変化を抑制するようにしてい
る。
【0028】また、本発明の記録媒体によれば、本発明
の符号化方法及び装置により符号化された信号を記録し
てなり、光デイスク、又は映画フィルムを用いること
で、より安定な再生音場を提供することが可能となる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0030】図1には、本発明の符号化方法が適用され
る符号化装置の構成を示す。すなわち、本実施例の符号
化装置は、シングルチャネル用の圧縮符号化器(例えば
前記のいわゆるATRAC方式の符号化器)を複数用い
てマルチチャネルの圧縮符号化を実現する符号化装置で
ある。
【0031】すなわち本発明実施例の符号化装置は、複
数チャネルのディジタルオーディオ信号を符号化し、当
該符号化されたディジタルオーディオ信号と共に当該符
号化のパラメータ情報を出力する符号化装置であり、複
数チャネルのディジタルオーディオ信号の一部又は全部
を1又は複数の共通化した信号として扱うと共に、当該
ディジタルオーディオ信号の周波数特性及び目的とする
再生環境に応じて上記共通化を行うチャネルの組み合わ
せを変更し、上記共通化した信号を符号化する符号化手
段として、共通化分析器102,共通化データ作成器1
04,符号器105f〜105gを有するものである。
【0032】また、図2には、本発明実施例の符号化装
置との比較のために、各チャネル毎に圧縮符号化を行う
マルチチャネルの符号化装置(本発明を使用しない場合
のマルチチャネル符号化装置)の構成を示す。理解を容
易にするため、図1と図2の対応する部分には、同一の
参照番号を付与して、説明を省略してある。
【0033】なお、図1の本実施例ではセンタ(C)チ
ャネル、レフト(L)チャネル、ライト(R)チャネ
ル、レフトサラウンド(SL)チャネル、ライトサラウ
ンド(SR)チャネルの、5チャネルオーディオデータ
を用いて説明する。さらに、サブウーファー(超低域)
のチャネルを付加することにより、5.1チャネルを構
成できる。
【0034】先ず、図1の説明に先立ち、図2の構成に
おいて、入力端子101a〜101eを介して供給され
た、センタ(C)チャネル、レフト(L)チャネル、ラ
イト(R)チャネル、レフトサラウンド(SL)チャネ
ル、ライトサラウンド(SR)チャネルの各オーディオ
データは、それぞれシングルチャネル用符号器105a
〜105eに送られる。これら符号器105a〜105
eでは、後述するようにして符号化が行われ、この符号
化されたデータがマルチプレクサ106に送られる。当
該マルチプレクサ106では上記各チャネルの符号化さ
れたデータが1つのビットストリームにされ、このビッ
トストリームが出力端子107から出力される。
【0035】これに対し、本発明実施例の符号化装置
は、図1に示すように、入力端子101a〜101eを
介して供給された上記センタ(C)、レフト(L)、ラ
イト(R)、レフトサラウンド(SL)、ライトサラウ
ンド(SR)の各チャネルのオーディオデータは、先ず
共通化分析器102に入力される。ここでは、後述する
各チャネル間で有効な共通化手法とその共通化する範囲
を選択し、各チャネルのオーディオデータから共通化す
る部分のみを選択出力する。共通化しない場合にはなに
も出力されない。
【0036】この共通化分析器102の出力は、それぞ
れ対応したチャネルの共通化データ抜出器103a〜1
03eに入力される。ここでは、各チャネル毎にオリジ
ナルのオーディオデータから共通化する部分を取り出
し、残りの部分のみを符号器105a〜105eに送
る。なお、これらの符号器105a〜105eの内部構
成は、実質的には図2の対応する符号器と同様のもので
あり、その詳細な構成については後述する。
【0037】一方、共通化分析器102の出力は、共通
化データ作成器104にも送られる。そこでは、各チャ
ネルの共通化するデータをまとめて、1つ、或いは複数
の共通化データとして組み替えて出力する。
【0038】また、符号器105a〜105eはそれぞ
れ共通化データ抜出器103a〜103eの出力を符号
化し、符号器105f〜105gは上記共通化データ作
成器104から出力される1つ或いは複数の共通化デー
タそれぞれを符号化する。
【0039】これら符号器105a〜105gは、各々
の符号化データと共に、これらの符号化に用いた共通化
パラメータ情報を出力し、これらがマルチプレクサ10
6に送られる。マルチプレクサ106では、これら各符
号器105a〜105gの出力を多重化して1つのビッ
トストリームにして、出力端子107から出力する。
【0040】出力端子107からのビットストリーム
は、所定の誤り訂正符号の付与、変調等の処理を行う記
録装置108により、光デイスク又は映画フィルム等記
録媒体109に記録される。または図示しないものの、
所定の通信装置により、有線又は無線により伝送され
る。
【0041】次に、図3には、上記共通化分析器102
の内部構成を示す。
【0042】この図3において、入力端子121a〜1
21eを介して供給された、上記センタ(C)、レフト
(L)、ライト(R)、レフトサラウンド(SL)、ラ
イトサラウンド(SR)の各チャネルのオーディオデー
タは、共通化処理分析器122a〜122iにそれぞれ
選択的に送られ、後述する各共通化手法の使用が有効か
どうか分析し、その結果を出力する。なお、上記共通化
処理分析器122a〜122iは、それぞれ共通化する
チャネルの選択(組み合わせ)一つ一つに対応してい
る。
【0043】上記共通化処理分析器122a〜122i
の出力結果は、全て共通化手法選択器123に送られ
る。この共通化手法選択器123では、より多くのチャ
ネルを共通化できる方式、すなわち図3に示す各共通化
処理分析器122a〜122iにおいて、図中のより左
側に図示している共通化処理分析器の出力を優先して、
共通化手法及び共通化の範囲について決定し、その結果
を出力する。
【0044】各共通化データ抽出器124は、上記共通
化手法選択器123から得られた共通化に関するデータ
に基づいて、入力端子121a〜121eの各チャネル
のデータから共通化する部分のデータのみを抽出し、そ
れぞれ対応する出力端子125a〜125eから出力す
る。なお、共通化手法選択器123からの共通化に関す
るデータ(共通化パラメータ情報)は、所定のフレーム
としてサウンドフレーム単位で各共通化データ抽出器1
24a〜124eに出力される。
【0045】ここで、上記センタ(C)、レフト
(L)、ライト(R)、レフトサラウンド(SL)、ラ
イトサラウンド(SR)の5チャネルの場合について、
共通化するチャネルの選択の種類について図4を用いて
説明する。
【0046】先ず、図4のAは全チャネルを共通化する
ことを示し、共通化手法の有効性を分析する共通化処理
分析器122aはこれに対応する。
【0047】図4のBは左側チャネルとしてセンタ
(C)、レフト(L)、レフトサラウンド(SL)の3
チャネルを共通化し、右側チャネルとしてセンタ
(C)、ライト(R)、ライトサラウンド(SR)の3
チャネルを共通化することを示し、それぞれ共通化処理
分析器122bまたは共通化処理分析器122cでの共
通化処理に対応する。
【0048】図4のCは左側チャネルとしてレフト
(L)、レフトサラウンド(SL)の2チャネルを共通
化し、右側チャネルとしてライト(R)、ライトサラウ
ンド(SR)の2チャネルを共通化することを示し、そ
れぞれ共通化処理分析器122dまたは共通化処理分析
器122eでの共通化処理に対応する。
【0049】図4のDは前側チャネルとしてセンタ
(C)、レフト(L)、ライト(R)の3チャネルを共
通化し、後側チャネルとしてレフトサラウンド(S
L)、ライトサラウンド(SR)の2チャネルを共通化
することを示し、それぞれ共通化処理分析器122fま
たは共通化処理分析器122gでの共通化処理に対応す
る。
【0050】図4のEは左前チャネルとしてセンタ
(C)、レフト(L)の2チャネルを共通化し、右前チ
ャネルとしてセンタ(C)、ライト(R)の2チャネル
を共通化することを示し、それぞれ共通化処理分析器1
22hまたは共通化処理分析器122iでの共通化処理
に対応する。
【0051】このように、本実施例の符号化装置では、
データの特性を利用した共通化チャネルを選択するだけ
でなく、目的とする再生環境の特徴を利用した共通化の
組合せを利用することで、共通化により発生する違和感
を削減することを可能としている。尚、図4に開示した
共通化の組み合わせは、効果的であると考える最良のも
のであるが、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、
他の組み合わせも考えうる。
【0052】また、上記図4に示したような各共通化の
手法は、図5の矢印で示すような関係にて、所定のフレ
ームとしてのサウンドフレーム間で変化させることもで
きる。すなわち、この図5の図中A〜Eは、図4のA〜
Eに対応しており、それぞれ矢印で結ばれている共通化
手法がサウンドフレーム間で変化することを認めるので
ある。例えば、共通するチャネルが無い(NONE)状
態が、あるサウンドフレームで選択された場合、次のサ
ウンドフレームでは、C、D又はEの共通化手法が選択
可能とされる。そこでDの共通化手法が選択された場
合、続く次のサウンドフレームでは、A、E又NONE
の共通化手法が選択可能とされる。
【0053】逆に、図5のNONEからAまたはBへ向
かう矢印がないことは、共通するチャネルが無い(NO
NE)状態のサウンドフレームから、次のサウンドフレ
ームでは、AまたはBをいきなり選択することが禁止さ
れていることを示している。このようにサウンドフレー
ム間での共通化手法の選択に所定の関係を持たせること
により、音像定位が良好になる。
【0054】また、共通化の手法として、図4に示した
各共通化手法を同一のサウンドフレーム内に複数存在さ
せることも可能である。
【0055】例えば、各チャネルのオーディオ信号を特
定周波数帯域毎に分析して、この特定周波数帯域毎に共
通化手法を選択するような手法が考えられる。即ち、共
通化処理分析器122の内部、或いは入力端子121の
前段に、時間軸上の信号を周波数軸上の信号成分に変換
するような周波数変換手段を設け、この変換により得ら
れた周波数軸上の信号から特定周波数帯域毎に分析を行
い、得られた分析結果に基づいて共通化手法を選択する
ような手法を使用することができる。このことにより、
例えば高周波数域では全チャネル共通化(図4のA)、
中周波数域では左チャネル及び右チャネルの共通化(図
4のC)の2種類の手法を用いて共通化するといった処
理も可能となる。このようにすれば、より効果的な共通
化処理が可能となる。
【0056】さらに、同じサウンドフレームの同じ特定
周波数帯域で、例えばレフト(L)チャネル、レフトサ
ラウンド(SL)チャネルを共通化し、ライト(R)チ
ャネル、ライトサラウンド(SR)チャネルを共通化す
る、といった共通化チャネルを複数持つ手法を用いるこ
とにより、より効果的な共通化処理が可能となる。
【0057】加えて、例えばセンタ(C)チャネルにつ
いてパワーが2倍のチャネルが2つあると考えてこれを
分割し、レフト(L)、レフトサラウンド(SL)チャ
ネルを共通化したものと、ライト(R)、ライトサラウ
ンド(SR)チャネルを共通化したものそれぞれに対し
て上記分割したチャネルの信号を記録するという手法を
用いることにより、共通化の効率を上げることも考えら
れる。
【0058】更に、本出願人が先の国際出願番号PCT/JP
94/00880、国際出願日1994年5 月31日の明細書及び図面
において提案した、信号成分をノイズ性成分とトーン性
成分とに分離して符号化/復号化する符号化復号化方法
を使用して、例えばノイズ性成分では全チャネル共通化
(図4のA)、トーン性成分では左チャネル及び右チャ
ネルの共通化(図4のC)といった処理を行うことも可
能となる。
【0059】次に、図6には、本発明の復号化方法が適
用される復号化装置の構成を示す。本実施例の復号化装
置は、シングルチャネル用の圧縮符号復号化器(例えば
前記のいわゆるATRAC方式に対応する復号化器)を
複数用いてマルチチャネルの復号化を実現する復号化装
置である。
【0060】すなわち、本実施例の復号化装置は、図6
に示すように、複数チャネルのディジタルオーディオ信
号の一部又は全部を1又は複数の共通化した信号として
扱うと共に、当該ディジタルオーディオ信号の周波数特
性及び目的とする再生環境に応じて上記共通化を行うチ
ャネルの組み合わせが変更された信号を含む複数チャネ
ルの符号化されたディジタルオーディオ信号を、当該符
号化の際の共通化パラメータ情報を用いて復号化する復
号化装置である。この復号化装置は、共通化されていな
い信号と上記共通化された信号とを復号化し、上記共通
化パラメータ情報に応じて、当該復号化した共通化され
た信号を複数チャネルに振り分けて、各チャネルの復号
化した共通化されていない信号と合成することによって
上記複数チャネルのディジタルオーディオ信号を復元す
る復号化手段として、復号器133f〜133g,共通
化データ分配器134,共通化データ合成器135a〜
135eを有するものである。
【0061】また、図7には、本実施例の復号化装置と
の比較のために、各チャネル毎に復号化を行うマルチチ
ャネルの復号化装置(本発明を使用しない場合のマルチ
チャネル復号化装置)の構成を示す。なお、この図7の
例において、理解を容易にするため、図1及び図2に対
応する部分には同一の参照番号を付与して、説明を省略
している。
【0062】図6の説明に先立ち、図7の構成におい
て、入力端子131を介して供給される前記符号化され
たビットストリームデータは、デマルチプレクサ132
において各チャネルの符号化データに分割されて復号器
133a〜133eに送られる。各復号器133a〜1
33eにて後述するように復号化されたオーディオデー
タは、出力端子136a〜136eから出力される。
【0063】これに対し、図6に示す本発明実施例の復
号化装置の入力端子131を介して供給されたビットス
トリームは、デマルチプレクサ132に送られる。ここ
で、当該ビットストリーム内には、符号化されている各
チャネルのデータ及び共通化データと共に、共通化した
チャネルを示すデータ(共通化パラメータ情報)も含ま
れているので、デマルチプレクサ132においては、符
号化されているデータと当該符号化に用いた共通化パラ
メータ情報とをチャネル毎に分割し、それぞれ復号器1
33a〜133gに送る。
【0064】共通化したデータのチャネルに対応する復
号器133f〜133gは、復号化された共通化データ
と共通化パラメータ情報を出力し、共通化データ分配器
134に送る。この共通化データ分配器134では、共
通化パラメータ情報を用いて1つ或いは複数の共通化デ
ータから各チャネル用のデータを作成し、該当するチャ
ネルへ分配する。
【0065】共通化データ合成器135a〜135e
は、各チャネルの復号器133a〜133eからの出力
と、共通化データ分配器134からの出力を合成し、そ
れぞれのチャネルの復号化されたデータとして出力端子
136a〜136eから出力する。
【0066】このように、本実施例の復号化装置では、
共通化データ分配器134を用いて、共通化パラメータ
情報に基づいて1つ或いは複数の共通化データから各チ
ャネル用のデータを作成し、共通化データ合成器135
を用いて、各チャネルの共通化していないデータと合成
することにより、複数チャネルのディジタル信号を復号
化することができる。共通化データからなるチャネルの
種類が複数の場合も、また共通化の処理方法が複数の場
合も、さらに特定チャネルのデータを複数に分割して複
数の共通化データとなし、これらが共通化チャネルに符
号化されている場合も、共通化データ分配器134単体
で分配を扱うことにより復号が可能となる。
【0067】次に、マルチチャネルのデータの共通化
が、実施例に用いているシングルチャネル用符号化方式
から逸脱せず、さらに符号化データの状態で共通化され
ていないデータと、共通化されているデータとの合成が
可能な場合の復号化装置の構成を図8に示す。
【0068】この図8において、デマルチプレクサ13
2は、入力端子131を介して供給されるビットストリ
ームから、各チャネルの共通化されていないデータと共
通化されたデータと共通化パラメータ情報を分割し、各
チャネルの共通化されていないデータは共通符号化デー
タ合成器138a〜138eに送られ、共通化されたデ
ータと共通化パラメータ情報は共通化データ分配器13
7に送られる。
【0069】共通化データ分配器137では、共通化パ
ラメータ情報を用いて1つ或いは複数の共通化データか
ら、各チャネル用のデータを作成し、該当するチャネル
へ分配する。
【0070】共通化データ分配器137から出力された
各チャネルに分配された共通化データと、デマルチプレ
クサ132から出力された各チャネルの共通化されてい
ないデータとは、それぞれ対応する共通符号化データ合
成器138a〜138eに送られる。これら共通符号化
データ合成器138a〜138eでは、供給されたデー
タを合成して符号化データのまま出力する。
【0071】次段の各復号器133a〜133eでは、
それぞれ対応する共通符号化データ合成器138a〜1
38eからの出力を復号化する。これら各133a〜1
33eの出力は、それぞれのチャネルのデータとして対
応する出力端子136a〜136eから出力される。
【0072】このように、本実施例の復号化装置では、
共通化データ分配器137及び共通符号化データ合成器
138a〜138eを復号器133の処理の前に設けて
いることで、復号化装置の規模を小さくすることが可能
である。
【0073】さらに、本発明の符号化方法及び装置にお
いて、より聴覚上違和感を感じない再生を可能とさせる
手法として、チャネルの再生環境を利用した以下の手法
を用いることができる。
【0074】先ず、オーディオデータの推奨する再生環
境に応じて、共通のデータとして扱う処理方法を変更す
る手法を用いることができる。
【0075】すなわち、前述した図4のAに示した5チ
ャネルを共通化する場合においては、例えば、センタ
(C)、レフト(L)、ライト(R)、レフトサラウン
ド(SL)、ライトサラウンド(SR)の各チャネルの
信号に対し、 C:L:R:SL:SR= 1.0000 :0.7071:0.7071:
0.5000:0.5000 なる比率でレベル変換をした後に合成し、再生時には一
つのチャネルから再生するか或いは同比率で全チャネル
に分配することにより、効果的な共通化が可能になる。
【0076】また、図4のBに示したセンタ(C)、レ
フト(L)、レフトサラウンド(SL)の3チャネル、
及びセンタ(C)、ライト(R)、ライトサラウンド
(SR)の3チャネルを共通化する場合は、例えば、 C:L:SL= 0.7071 :1.0000:0.7071 C:R:SR= 0.7071 :1.0000:0.7071 なる比率を用いると効果的な共通化が可能になる。
【0077】図4のCに示したレフト(C)、レフトサ
ラウンド(SL)の2チャネル、及びライト(R)、ラ
イトサラウンド(SR)の2チャネルを共通化する場合
は、例えば、 L:SL= 1.0000 :0.7071 R:SR= 1.0000 :0.7071 なる比率を用いると効果的な共通化が可能になる。
【0078】図4のDに示したレフト(L)、センタ
(C)、ライト(R)の3チャネル、及びレフトサラウ
ンド(SL)、ライトサラウンド(SR)の2チャネル
を共通化する場合は、例えば、 C:L:R= 1.0000 :0.7071:0.7071 SL:SR= 0.7071 :0.7071 なる比率を用いると効果的な共通化が可能になる。
【0079】図4のEに示したレフト(L)、センタ
(C)の2チャネル、及びライト(R)、センタ(C)
の2チャネルを共通化する場合は、例えば、 C:L= 0.7071 :1.0000 C:R= 0.7071 :1.0000 なる比率を用いると効果的な共通化が可能になる。
【0080】以上の比率は、本発明者が聴覚実験等によ
り求めた現時点での最良値であり、今後の実験によって
は、異なる値を取り得る。
【0081】また、上述した本実施例の符号化方法及び
装置に対し、聴覚上、違和感を感じない再生を可能とす
るために、共通化データの情報とは別に、共通化前のデ
ータに戻すための情報を符号に含める符号化法をとるこ
ともできる。
【0082】図9及び図10には、共通化されたデータ
から、各チャネルの共通化に用いたデータを再現するた
めのパラメータを抽出する方法を実現する構成を示して
いる。図9が図1の共通化部分に対応する構成であり、
図10は図9に共通化パラメータ抽出器141を追加し
た場合の構成である。
【0083】また、図11及び図12には、共通化され
たデータを符号に含めたパラメータを用いて調整する方
法を実現する構成を示している。図11は図6の共通化
データを各チャネルに分配する部分を示す構成であり、
図12は図11に共通化パラメータ調整器142を追加
した場合の構成である。
【0084】なお、これら図9〜図12において、図
1,図6に対応する構成要素については同一の指示符号
を付して、その詳細な説明は行わない。
【0085】先ず、図9において、端子101及び10
1a〜101eにはそれぞれ対応するチャネルのデータ
が供給される。共通化分析器102から出力され、共通
化データ抜出器103及び共通化データ作成器104に
入力されるデータは、共通化に使用されるデータ及びそ
の情報であり、音源データのチャネル数分存在する。該
当するチャネルのデータが全く共通化に用いられない場
合は、データを用いないという情報が送られる。一方、
共通化データ作成器104から出力されてマルチプレク
サ106に送られるデータは、共通化されたデータ及び
その情報であり、共通化チャネル数分存在する。共通化
チャネル数がいくつ存在するかは、共通化方式によって
変わる。
【0086】一方、図11において、共通化データ分配
器134によってそれぞれ該当するチャネル用に分配さ
れたデータは、共通化データ合成器135に送られて該
当チャネル個々に符号化されていたデータと合成され、
各チャネルの復号化データとして出力される。
【0087】また、図9の構成においては、図10に示
すように、各チャネル毎に共通化パラメータ抽出器14
1を付加することができる。この共通化パラメータ抽出
器141には、各チャネル毎の共通化に使用されるデー
タ及びその情報と、全ての共通化されたデータ及びその
情報を入力する。この共通化パラメータ抽出器141で
は、これを用いて、各共通化したチャネルでの当該チャ
ネルのデータとの依存度及びこの共通化を戻すための手
法を分析し、例えば符号化に用いる周波数バンド単位あ
るいは複数バンド単位における当該チャネルのスケール
パラメータや、当該チャネル内の各周波数バンド間のス
ケールパラメータ比を求める。これをマルチプレクサ1
06に送り、符号に含める。
【0088】そして図11の復号化装置においても、図
12の復号化装置に示すように、各チャネル毎に共通化
パラメータ調整器142を付加する。この共通化パラメ
ータ調整器142には、共通化データ分配器134から
出力された該当チャネルの共通化データ及びその情報
と、デマルチプレクサ132から出力された該当チャネ
ルの共通化パラメータ情報を入力する。これを用いるこ
とにより、この共通化パラメータ調整器142では、各
共通化チャネルでの当該チャネルのデータの依存度や共
通化を戻すための手法を利用して、共通化データを変更
する。これにより、図11の復号化装置に比べて、当該
チャネルのオリジナル信号データに近い音場が再生でき
る。
【0089】この方式はチャネルの再生環境に関わらな
い独立した方式として使用することができるが、再生環
境が特定されている場合には、データの依存度の予測が
可能となるため、データ及び再生環境を利用して共通化
パラメータを分析したほうが、より効果的な共通化パラ
メータ情報を作成できる。
【0090】さらに、本実施例の符号化方法及び装置に
対し、聴覚上違和感を感じない再生を可能とするため
に、共通化するチャネルの選択、あるいは共通化処理方
法の選択に、サウンドフレーム間の時間変化情報を用い
る符号化法がある。
【0091】ここで、サウンドフレームとは符号化及び
復号化を行う際のオーディオデータの処理単位を示し、
本実施例で用いられているいわゆるATRAC方式で
は、44.1kHzのサンプリング周波数で512サン
プルである。
【0092】ところで、本実施例の符号化方法及び装置
は、各サウンドフレーム毎に共通化するチャネルの選択
或いは共通化処理方法の選択を変更することができる。
各サウンドフレーム内だけで違和感を感じない再生を得
るための最善のチャネル選択及び処理方法選択をした場
合、サウンドフレーム単位でチャネル選択及び処理方法
が変化し、この切り替わりによる聴感上の違和感を発生
する場合がある。
【0093】そこで、チャネル選択においては、各々の
サウンドフレームで選択の推移を監視し、例えば全チャ
ネル共通化と全チャネル非共通化の連続を防ぐ手法や、
入力データの変化が少ない定常状態では選択の変更を制
限する手法を取ることにより、切り替わりによる聴感上
の違和感の発生を防ぐことが可能となる。
【0094】また、共通化処理方法の選択においては、
処理方法の違いによる音質の差が、チャネル選択に比べ
て大きく、また処理方法により符号化装置及び復号化装
置に変更が必要であることから、サウンドフレーム単位
という頻繁な切り替えは適していない。最低でも数サウ
ンドフレーム単位というような頻度で切り替えるのが適
切である。
【0095】次に、本発明の他の実施例について述べ
る。
【0096】上述した実施例のチャネル選択はセンタ
(C)、レフト(L)、ライト(R)、レフトサラウン
ド(SL)、ライトサラウンド(SR)の5チャネルの
場合で述べているが、これにレフトセンタ(CL)チャ
ネル、ライトセンタ(CR)チャネルを加えた7チャネ
ルの場合のチャネル選択を、図13に示す。
【0097】図13のAには全チャネルを共通化するこ
とを示している。
【0098】図13のBには左側チャネルとしてセンタ
(C)、レフトセンタ(CL)、レフト(L)、レフト
サラウンド(SL)の4チャネルを共通化し、右側チャ
ネルとしてセンタ(C)、レフトセンタ(CR)、ライ
ト(R)、ライトサラウンド(SR)の4チャネルを共
通化することを示している。
【0099】図13のCには左側チャネルとしてレフト
センタ(CL)、レフト(L)、レフトサラウンド(S
L)の3チャネルを共通化し、右側チャネルとしてチャ
ネルンタ(CR)、ライト(R)、ライトサラウンド
(SR)の3チャネルを共通化することを示している。
【0100】図13のDには前側チャネルとしてセンタ
(C)、レフトセンタ(CL)、レフト(L)、ライト
センタ(CR)、ライト(R)の5チャネルを共通化
し、後側チャネルとしてレフトセンタ(SL)、ライト
センタ(SR)の2チャネルを共通化することを示して
いる。
【0101】図13のEには左前チャネルとしてセンタ
(C)、レフトセンタ(CL)、レフト(L)の3チャ
ネルを共通化し、右前チャネルとしてセンタ(C)、ラ
イトセンタ(CR)、ライト(R)の3チャネルを共通
化することを示している。
【0102】図13のFには左前チャネルとしてレフト
センタ(CL)、レフト(L)の2チャネルを共通化
し、右前チャネルとしてライトセンタ(CR)、ライト
(R)の2チャネルを共通化することを示している。
【0103】当該他の実施例の場合も、より多くのチャ
ネル数を共通化できる手法、即ち図13のAを一番と
し、図13のFを最低とする優先処理を行うことによ
り、適切な共通化のチャネル選択が可能となる。
【0104】以上の共通化の組合せを利用することで、
7チャネルの場合においても共通化により発生する違和
感を削減することが可能となる。
【0105】また、上記図13においてさらにサブウー
ファー(SW)チャネルが付加されて8チャネルになっ
た場合も考えられるが、このサブウーファー(SW)チ
ャネルは低周波数の再生を目的としたチャネルであるた
め、共通化には向いていない。したがって、共通化処理
に加えないという形で容易に符号化及び復号化装置に追
加が可能である。
【0106】次に、前記符号器105の具体的構成及び
動作について図14〜図17を用いて説明する。なお、
図14には、1つのチャネルの符号器105の構成を示
している。
【0107】図14において、入力端子24には、前記
共通化データ抜出器103によってオリジナルのオーデ
ィオデータから共通化する部分が抜き出された残りの部
分のオーディオデータ(標本化及び量子化されたオーデ
ィオ信号)が供給される。この入力端子24に供給され
た信号は、先ず帯域分割フィルタ401によって0〜
5.5kHzの低域と、5.5kHz〜11kHzの中
域と、11kHz以上(11kHz〜22kHz)の3
つの周波数帯域の時間軸上の信号成分に分割される。
【0108】これら3つの周波数帯域の信号成分のう
ち、上記帯域分割フィルタ401からの上記低域の信号
成分はMDCT(Modified Discrete Cosine Transfor
m:改良型離散余弦変換)演算を行うMDCT回路40
2Lに、中域の信号成分は同じくMDCT演算を行うM
DCT回路402Mに、また、高域の信号成分はMDC
T回路402Hに送られ、これらMDCT回路402L
〜402Hでそれぞれ周波数上の信号成分に分解され
る。このとき、上記MDCTを施すときの時間ブロック
長は、各周波数帯域毎に可変とすることが可能であり、
信号成分が急激に変化する部分では、時間ブロック長を
短くして、時間分解能を高め、信号成分が定常的な部分
では時間ブロック長を長くして、信号成分の有効伝送と
量子化雑音を制御する。
【0109】この時間ブロック長は、ブロックサイズ評
価器403にて決定されている。すなわち、上記帯域分
割フィルタ401からの3つの周波数帯域の信号成分
は、ブロックサイズ評価器403にも送られ、当該ブロ
ックサイズ評価器403が上記MDCTでの時間ブロッ
ク長を決定し、この決定した時間ブロック長を示す情報
を上記MDCT回路402L〜402Hに送るようにし
ている。
【0110】なお、上記MDCTでの時間ブロック長を
可変する場合の2種類の時間ブロック長のうち、長い時
間ブロック長はロングモードと呼ばれ、11.6msの
時間に相当する。また、短い時間ブロック長はショート
モードと呼ばれ、高域(11kHz以上)で1.45m
sまで、低域(5.5kHz以下)及び中域(5.5k
Hzから11kHz)では2.9msまで時間分解能を
上げるようにしている。
【0111】このようにして、時間と周波数の2次元領
域(これをブロックフローティングユニット:Block Fl
oating Unit と呼ぶ)上の信号成分に分解されたオーデ
ィオ信号は、正規化回路404L〜404Hによって低
域,中域,高域で合計52個のブロックフローティング
ユニットに分けられると共に、ユニット毎に規格化(正
規化)される(スケールファクタの決定がなされる)。
【0112】また、上記ビット配分器405では、人間
の聴覚の特性を利用して、そのオーディオ信号がどのよ
うな成分から構成されているかを分析する。この分析結
果が上記正規化回路404L〜404Hからの各ユニッ
ト毎の信号が供給される再量子化器406に送られる。
【0113】当該再量子化器406は、上記分析結果に
基づいて、各ユニットをどの程度の精度で量子化するか
を求めてパラメータ化する(ワードレングスの決定を行
う)と共に、当該求めた量子化の精度で再量子化を行
う。
【0114】最後に、フォーマッタ407では、各ユニ
ット毎の各パラメータ情報と再量子化された周波数軸上
の信号成分とを所定のフォーマットに従って前記図1の
マルチプレクサ106に送る1つのチャネルにおけるビ
ットストリームへの組み立てを行う。このフォーマッタ
407の出力が出力端子25からビットストリームとし
て出力される。
【0115】ビットストリームは、図示しないものの、
所定の誤り訂正、変調等の処理を行う、記録装置によ
り、光デイスク又は映画フィルム等の記録媒体に記録さ
れる。
【0116】ここで、上述したような符号化の動作は、
サウンドフレームという単位毎に行われる。
【0117】また、上記ビット配分器405は具体的に
は図15に示すような構成を有するものである。
【0118】この図15において、入力端子521に
は、MDCT回路402L,402M,402Hからの
周波数軸上の信号成分(以下周波数領域のデータと呼
ぶ)が供給されている。
【0119】この周波数領域のデータは、帯域毎のエネ
ルギ算出回路522に送られて、前記クリティカルバン
ド(臨界帯域)毎のエネルギが、例えば当該バンド内で
の各振幅値2乗の総和を計算すること等により求められ
る。この各バンド毎のエネルギの代わりに、振幅値のピ
ーク値、平均値等が用いられることもある。このエネル
ギ算出回路522からの出力として、例えば各バンドの
総和値は、一般にバークスペクトルと称されている。図
16はこのような各クリティカルバンド毎のバークスペ
クトルSBを示している。ただし、この図16では、図
示を簡略化するため、上記クリティカルバンドのバンド
数を12バンド(B1 〜B12)で表現している。
【0120】ここで、上記バークスペクトルSBのいわ
ゆるマスキングに於ける影響を考慮するために、該バー
クスペクトルSBの値に所定の重み付け関数を掛けて加
算するような畳込み(コンボリューション)処理を施
す。このため、上記帯域毎のエネルギ算出回路522の
出力すなわち該バークスペクトルSBの各値は、畳込み
フィルタ回路523に送られる。該畳込みフィルタ回路
523は、例えば、入力データを順次遅延させる複数の
遅延素子と、これら遅延素子からの出力にフィルタ係数
(重み付け関数)を乗算する複数の乗算器(例えば各バ
ンドに対応する25個の乗算器)と、各乗算器出力の総
和をとる総和加算器とから構成されるものである。
【0121】なお、上記マスキングとは、人間の聴覚上
の特性により、ある信号によって他の信号がマスクされ
て聞こえなくなる現象をいうものである。このマスキン
グ効果には、時間領域のオーディオ信号による時間軸マ
スキング効果と、周波数領域の信号による同時刻マスキ
ング効果とがある。これらのマスキング効果により、マ
スキングされる部分にノイズがあったとしても、このノ
イズは聞こえないことになる。このため、実際のオーデ
ィオ信号では、このマスキングされる範囲内のノイズは
許容可能なノイズとされる。
【0122】ここで、上記畳込みフィルタ回路523の
各乗算器の乗算係数(フィルタ係数)の一具体例を示す
と、任意のバンドに対応する乗算器Mの係数を1とする
とき、乗算器M−1で係数0.15を、乗算器M−2で
係数0.0019を、乗算器M−3で係数0.0000
086を、乗算器M+1で係数0.4を、乗算器M+2
で係数0.06を、乗算器M+3で係数0.007を各
遅延素子の出力に乗算することにより、上記バークスペ
クトルSBの値の畳込み処理が行われる。ただし、Mは
1〜25の任意の整数である。
【0123】次に、上記畳込みフィルタ回路523の出
力は引算器524に送られる。該引算器524は、上記
畳込んだ領域での後述する許容可能なノイズレベルに対
応するレベルαを求めるものである。なお、当該許容可
能なノイズレベル(許容ノイズレベル)に対応するレベ
ルαは、後述するように、逆コンボリューション処理を
行うことによって、クリティカルバンドの各バンド毎の
許容ノイズレベルとなるようなレベルである。ここで、
上記引算器524には、上記レベルαを求めるるための
許容関数(マスキングレベルを表現する関数)が供給さ
れる。この許容関数を増減させることで上記レベルαの
制御を行っている。当該許容関数は、次に説明するよう
な(n−ai)関数発生回路525から供給されている
ものである。
【0124】すなわち、許容ノイズレベルに対応するレ
ベルαは、クリティカルバンドのバンドの低域から順に
与えられる番号をiとすると、次の式で求めることがで
きる。
【0125】α=S−(n−ai) この式において、n,aは定数でa>0、Sは畳込み処
理されたバークスペクトルの強度であり、式中(n-ai)が
許容関数となる。
【0126】例としてn=38,a=−0.5 を用いるこ
とができる。
【0127】このようにして、上記レベルαが求めら
れ、このデータは、割算器526に伝送される。当該割
算器526では、上記畳込みされた領域での上記レベル
αを逆コンボリューションするためのものである。した
がって、この逆コンボリューション処理を行うことによ
り、上記レベルαからマスキングスレッショールドが得
られるようになる。すなわち、このマスキングスレッシ
ョールドが許容ノイズレベルとなる。なお、上記逆コン
ボリューション処理は、複雑な演算を必要とするが、本
実施例では簡略化した割算器526を用いて逆コンボリ
ューションを行っている。
【0128】次に、上記マスキングスレッショールドの
信号は、合成回路527を介して減算器528に伝送さ
れる。ここで、当該減算器528には、上記帯域毎のエ
ネルギ検出回路522からの出力、すなわち前述したバ
ークスペクトルSBの信号が、遅延回路529を介して
供給されている。したがって、この減算器528で上記
マスキングスレッショールドの信号とバークスペクトル
SBの信号との減算演算が行われることで、図16に示
すように、上記バークスペクトルSBの値は、該マスキ
ングスレッショールドMSのレベルで示すレベル以下が
マスキングされることになる。なお、遅延回路529は
上記合成回路527以前の各回路での遅延量を考慮して
エネルギ検出回路522からのバークスペクトルSBの
信号を遅延させるために設けられている。
【0129】当該減算器528からの出力は、許容雑音
補正回路530を介し、出力端子531を介して取り出
され、例えば配分ビット数情報が予め記憶されたROM
等(図示せず)に送られる。このROM等は、上記減算
回路528から許容雑音補正回路530を介して得られ
た出力(上記各バンドのエネルギと上記ノイズレベル設
定手段の出力との差分のレベル)に応じ、各バンド毎の
配分ビット数情報を出力する。
【0130】このようにして求められた配分ビット数情
報が図14の再量子化器406に送られることで、当該
再量子化器406においてMDCT回路404L,40
4M,404Hからの周波数領域の各データがそれぞれ
のバンド毎に割り当てられたビット数で再量子化される
わけである。
【0131】すなわち要約すれば、再量子化器406で
は、上記クリティカルバンドの各バンド帯域(クリティ
カルバンド)毎もしくは高域においてはクリティカルバ
ンドを更に複数帯域に分割した帯域のエネルギもしくは
ピーク値と上記ノイズレベル設定手段の出力との差分の
レベルに応じて配分されたビット数で、上記各バンド毎
のデータを量子化することになる。
【0132】ところで、上述した合成回路527での合
成の際には、最小可聴カーブ発生回路532から供給さ
れる図17に示すような人間の聴覚特性であるいわゆる
最小可聴カーブRCを示すデータと、上記マスキングス
レッショールドMSとを合成することができる。この最
小可聴カーブにおいて、雑音絶対レベルがこの最小可聴
カーブ以下ならば該雑音は聞こえないことになる。
【0133】この最小可聴カーブは、コーディングが同
じであっても例えば再生時の再生ボリュームの違いで異
なるものとなる。しかし、現実的なディジタルシステム
では、例えば16ビットダイナミックレンジへの音楽信
号の性質にはさほど違いがないので、例えば4kHz付
近の最も耳に聞こえやすい周波数帯域の量子化雑音が聞
こえないとすれば、他の周波数帯域では、この最小可聴
カーブのレベル以下の量子化雑音は聞こえないと考えて
も問題が少ない。
【0134】したがって、例えばシステムの持つダイナ
ミックレンジの4kHz付近の雑音が聞こえない使い方
をすると仮定し、この最小可聴カーブRCとマスキング
スレッショールドMSの信号とを共に合成することで許
容ノイズレベルを得るようにすると、この場合の許容ノ
イズレベルは、図17中の斜線で示す部分までと考える
ことができる。なお、本実施例では、上記最小可聴カー
ブの4kHzのレベルを、例えば20ビット相当の最低
レベルに合わせている。また、この図17は、信号スペ
クトルSSも同時に示している。
【0135】また、上記許容雑音補正回路530では、
補正情報出力回路533から送られてくる例えば等ラウ
ドネスカーブの情報に基づいて、上記減算器528から
の出力における許容雑音レベルを補正している。ここ
で、等ラウドネスカーブとは、人間の聴覚特性に関する
特性曲線であり、例えば1kHzの純音と同じ大きさに
聞こえる各周波数での音の音圧を求めて曲線で結んだも
ので、ラウドネスの等感度曲線とも呼ばれる。またこの
等ラウドネス曲線は、図17に示した最小可聴カーブR
Cと略同じ曲線を描くものである。
【0136】この等ラウドネス曲線においては、例えば
4kHz付近では1kHzのところより音圧が8〜10
dB下がっても1kHzと同じ大きさに聞こえる。逆に、
50Hz付近では1kHzでの音圧よりも約15dB高
くないと同じ大きさに聞こえない。このため、上記最小
可聴カーブのレベルを越えた雑音(許容ノイズレベル)
は、該等ラウドネス曲線に応じたカーブで与えられる周
波数特性を持つようにするのが良いことがわかる。この
ようなことから、上記等ラウドネス曲線を考慮して上記
許容ノイズレベルを補正することは、人間の聴覚特性に
適合していることがわかる。
【0137】次に、図18には、前記図1の符号器10
5に対応する図6の復号器133の具体的構成を示す。
【0138】すなわち、この図18の復号器は、記録媒
体、例えば光デイスクや後述する映画フィルムから、再
生手段としての例えば磁気ヘッドや光学ヘッドなどによ
って読み取った各チャネルのうちの1チャネル分の符号
化された信号を復号化するものである。
【0139】この図18において、端子26には前記図
5のデマルチプレクサ132からの符号化されているデ
ータが供給され、これがデフォーマッタ411に送られ
る。当該デフォーマッタ411では、前記フォーマッタ
407に対応する逆の処理を行い、各ユニット毎の各パ
ラメータ情報と前記再量子化された周波数軸上の信号成
分(すなわち量子化されたMDCT係数)とを得る。
【0140】上記デフォーマッタ411からの各ユニッ
ト毎の量子化されたMDCT係数は低域用の復号化回路
412Lと中域用の復号化回路412Mと高域用の復号
化回路412に送られる。また、これら復号化回路41
2L〜412Hにはデフォーマッタ411からパラメー
タ情報も与えられる。各復号化回路412L〜412H
では、パラメータ情報を用いてビット配分を解除すると
共に復号化を行う。
【0141】これら復号化回路412L〜412Hの出
力は、それぞれ対応するIMDCT(逆MDCT)回路
413L〜413Hに送られる。また、各IMDCT回
路413L〜413Hにも上記パラメータ情報が送ら
れ、ここでは周波数軸上の信号成分が時間軸上の信号成
分に変換される。これらの部分帯域の時間軸上の信号成
分は、帯域合成回路414により、全帯域信号に復号化
される。
【0142】次に、本実施例の符号化方法又は装置によ
って符号化されたデータが、記録媒体の一例としての映
画フィルム上へ記録される例について、図19を用いて
説明する。
【0143】すなわち、上記符号化データは、図19に
示す映画フィルム1上に記録される。この映画フィルム
1上の符号化データの記録位置としては、例えば図19
の(a)に示すような映画フィルム1のパーフォレーシ
ョン3の間の記録領域4や、図19の(b)に示すよう
な映画フィルム1の両側の同じ側のパーフォレーション
3の間の記録領域4や、図19の(c)に示すような映
画フィルム1のパーフォレーション3と当該映画フィル
ム1のエッジとの間の長手記録領域5や、図19の
(d)に示すような映画フィルム1のパーフォレーショ
ン3と当該映画フィルム1のエッジとの間の長手記録領
域5及びパーフォレーション3の間の記録領域4などを
例に挙げることができる。
【0144】最後に、本実施例の符号化方法及び装置に
よって符号化されたデータが、記録媒体の一例としての
光デイスクへ記録される例について、図20を用いて説
明する。
【0145】図20は符号化ビットストリームの一部で
あって、特に本発明が実施する際に使用する各チャンネ
ルのヘッダデータの例を示す。
【0146】ヘッダデータは、幾つかのフラグからな
り、これらのフラグの1/0により、以下に続くビット
ストリームに関する多くの条件を記述するものである。
ここでは、ビットストリームの一部のみを開示し、本発
明に直接関係の無い条件に関しては、説明を割愛する。
【0147】チャンネルの共通化モードは、cplchfフラ
グを用いる。〔su〕はサウンドフレーム番号を、〔ch〕
はチャンネル番号を示す。cplchfフラグは4ビットのコ
ードで、最大4個まで定義可能とされる。どのビットに
も1が無い、即ち 0000 (ビット表示)と定義されてい
る場合、このチャンネルのビットストリームには、共通
化データが無い、と判断される。
【0148】全チャンネルを共通化するモードが選択さ
れた場合は、全てのチャンネルのcplchfフラグが 1000
になり、1個めの acbs (共通化されたデータ)に全チ
ャンネルの共通化データが入る。
【0149】一方、左側チャンネルを共通化するモード
/右側チャンネルを共通化するモードが選択された場合
は、左側チャンネルの共通化に選ばれたチャンネルの c
plchfフラグ が 1000 に、右側チャンネルの共通化に選
ばれたチャンネルの cplchfフラグが 0100 になり、1
つめの acbs に左側チャンネルの共通化データが、2つ
めの acbs に右側チャンネルの共通化データが入る。
【0150】つまり、各チャンネル毎にどの acbs を使
用するかを、cplchfフラグのビットにより選択すること
が可能である。
【0151】このような符号化ビットストリーム、及び
ヘッダデータを使用することにより、組み合わせを変え
ることが可能となる。
【0152】図21は、上記符号化ビットストリームの
構成を模式的に示したものである。参照番号150はビ
ットストリーム全体のヘッダを示し、参照番号151〜
155には各チャンネルのデータ領域を、参照番号15
6〜159は4チャンネル分の共通化データ領域を示
す。
【0153】各チャンネルのデータ領域151〜155
は各々共通化フラグ(cpl use flag)160と、共通化パ
ラメータ(cpl parameter) 161と、データ(real dat
a) 162を含む。また共通化フラグ(cpl use flag)1
60は、図20ではcplchfとして記述したように、4ビ
ット(cpl1-4 use bit)170〜173よりなる。
【0154】次に、図22には、上記共通化分析器10
2の他の実施例を示す。
【0155】この図22において、入力端子101を介
して供給された、上記センター(C)、レフト(L)、
ライト(R)、レフトサラウンド(SL)、ライトサラ
ウンド(SR)の各チャネルのオーディオデータは、直
交変換器201a〜201eにそれぞれ送られ、ここで
周波数軸上の信号成分に変換されて出力される。
【0156】周波数特性評価器202a〜202eは、
上記直交変換器201a〜201eから得られた各チャ
ネルの周波数軸上の信号成分のデータに基づいて、いわ
ゆる最小可聴カーブやマスキングスレッショールドなど
の人間の聴覚特性のパラメータを求め、周波数軸上の信
号成分と共にその結果を出力する。
【0157】共通化処理選択器203では、符号化の目
標ビットレートと、周波数特性評価器202a〜202
eでの評価から得られた共通化に関するデータに基づい
て、共通化によって発生する量子化ノイズの絶対レベル
が最小可聴カーブ以下になるような周波数帯域を選択す
る。これにより、共通化により発生する量子化ノイズは
聞こえないことになる。当該選択結果は出力端子204
から出力され、共通化データ抽出器103a〜103e
及び共通化データ作成器104に送られる。なお、出力
端子124から出力される共通化に関するデータ(共通
化パラメータ情報)は、所定のフレーム単位(例えばサ
ウンドフレーム)で出力される。
【0158】このように、本実施例の符号化装置では、
データの特性を利用した共通化周波数を選択すること
で、共通化により発生する違和感を削減することが可能
となる。
【0159】また、共通化処理選択器203で行う共通
化の手法は、所定のフレームとしてのサウンドフレーム
間で変化させることもできる。これにより、各サウンド
フレーム間で最適な共通化の周波数帯域を選択すること
で、共通化による音場の変化を抑制することができる。
【0160】さらに、図22において、共通化処理の選
択を同一サウンドフレーム内に複数存在させることも可
能である。例えば、特定周波数帯域において1又は複数
のチャネルを共通化せずに独立に符号化することで、最
小可聴カーブ以下となる周波数帯域が拡大する場合に、
複数の周波数帯域で共通化するチャネルの組み合わせを
変えた共通化処理を行うことで、より効果的な共通化が
可能となる。
【0161】あるいは、特定周波数帯域において複数の
共通化の組み合わせを同時に存在させることも可能であ
る。例えば、前側チャネルと後側(サラウンド)チャネ
ルを別々に共通化するのが有効なデータの場合など、共
通化する周波数帯域が同一又は異なった複数の共通化チ
ャネルを作成することで、データの特性にあった効果的
な共通化が可能となる。
【0162】なお、上述した本発明の符号化方法及び復
号化方法は、実施例に用いたいわゆるATRAC方式だ
けでなく、いかなる符号化方式においても適用可能であ
る。特に直交変換により周波数情報に変換する符号化方
式において効果が高い。
【0163】
【発明の効果】本発明の符号化方法及び装置において
は、複数チャネルのディジタル信号の少なくとも一部の
チャネルのディジタル信号を共通化した信号として扱い
符号化処理することで圧縮率を高めている。例えばオー
ディオ信号の目的とする再生環境に応じて共通化するチ
ャネルの組み合わせを変更、或いはオーディオ信号の推
奨する再生環境に応じて共通の信号として扱う処理方法
を変更することで、共通化による音場の変化を抑制する
ことが可能である。
【0164】また、本発明の符号化方法及び装置におい
ては、所定の時間フレーム(例えばサウンドフレーム)
間で共通化するチャネルの組み合わせ及び共通のデータ
として扱う処理方法の急激な変化による不安定な再生音
場になることを回避することが可能である。
【0165】さらに、本発明の復号化装置においては、
少なくとも1以上の共通化された信号から複数チャネル
のディジタル信号を復号化し、この符号化信号の推奨す
る再生環境に応じて共通化信号を扱う処理方法を変更す
ることで、共通化による音場の変化を抑制することが可
能である。
【0166】また、本発明の記録媒体においては、本発
明の符号化方法及び装置により符号化された信号を記録
してなり、映画フィルムを用いることで、より安定な再
生音場を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明符号化装置である実施例のマルチチャネ
ルオーディオ符号化装置の概略構成を示すブロック回路
図である。
【図2】本発明を用いない場合のマルチチャネルオーデ
ィオ符号化装置の構成を示すブロック回路図である。
【図3】本発明の実施例符号化装置の共通化分析器の構
成を示すブロック回路図である。
【図4】本発明の実施例の共通化チャネルの選択の種類
について説明するための図である。
【図5】共通化チャネルのサラウンドフレーム間の変化
について説明するための図である。
【図6】本発明実施例の復号化装置であるマルチチャネ
ルオーディオ復号化装置の概略構成を示すブロック回路
図である。
【図7】本発明を用いない場合のマルチチャネルオーデ
ィオ復号化装置の構成を示すブロック回路図である。
【図8】本発明の実施例のマルチチャネルオーディオ復
号化装置の変形例を示すブロック回路図である。
【図9】本発明の実施例の共通化パラメータの符号化方
法を実現する一構成例を示すブロック回路図である。
【図10】本発明の実施例の共通化パラメータの符号化
方法を実現する他の構成例を示すブロック回路図であ
る。
【図11】本発明の実施例の共通化パラメータの復号化
方法を実現する一構成例を示すブロック回路図である。
【図12】本発明の実施例の共通化パラメータの復号化
方法を実現する他の構成例を示すブロック回路図であ
る。
【図13】本発明の実施例の7チャネルの場合の共通化
チャネルの選択の種類について説明するための図であ
る。
【図14】実施例の符号化装置の符号器の具体的構成を
示すブロック回路図である。
【図15】符号器のビット配分器の具体的構成を示すブ
ロック回路図である。
【図16】バークスペクトルとマスキングスレッショー
ルドレベルについて説明するための図である。
【図17】信号レベルと最小可聴カーブとマスキングス
レッショールドとを合成して示した図である。
【図18】実施例の復号化装置の復号器の具体的構成を
示すブロック回路図である。
【図19】映画フィルム上に符号化信号が記録される位
置について説明するための図である。
【図20】符号化ビットストリームの各チャンネルのヘ
ッダデータの例を示す図である。
【図21】符号化ビットストリームの構成を模式的に示
した図である。
【図22】本発明の他の実施例符号化装置の共通化分析
器の構成を示すブロック回路図である。
【符号の説明】
102 共通化分析器 103 共通化データ抜出器 104 共通化データ作成器 105 符号器 106 マルチプレクサ 122 共通化処理分析器 123 共通化手法選択器 124 共通化データ抽出器 132 デマルチプレクサ 133 復号器 134,137 共通化データ分配器 135 共通化データ合成器 138 共通符号化データ合成器 141 共通化パラメータ抽出器 142 共通化パラメータ調整器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−149292(JP,A) 特開 昭63−182700(JP,A) 特開 平7−283738(JP,A) 特開 平7−123008(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 7/30 C10L 19/00 G11B 20/10 341

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数チャネルのディジタル信号を符号化
    し、当該符号化されたディジタル信号と当該符号化のパ
    ラメータ情報とを出力する、符号化方法において、 複数チャネルのディジタル信号の少なくとも一部のチャ
    ネルのディジタル信号を共通化した信号とする共通化ス
    テップと、 上記ディジタル信号の周波数特性又は目的とする再生環
    境に応じて、上記共通化するチャネルの組み合わせを変
    更する変更ステップと、 上記共通化したチャネルの組み合わせを示すパラメータ
    情報を出力するパラメータ情報出力ステップと、 上記共通化した信号を符号化して出力する符号化ステッ
    プと、 上記パラメータ情報と符号化出力とを多重化する多重化
    ステップとからなることを特徴とする符号化方法。
  2. 【請求項2】 上記共通化した信号を符号化する符号化
    ステップは、上記ディジタル信号の内容又は推奨する再
    生環境に応じて、扱う処理を適応的に可変する可変ステ
    ップを含むことを特徴とする請求項1記載の符号化方
    法。
  3. 【請求項3】 上記施す処理を適応的に可変する可変ス
    テップは、所定の時間フレームを単位として可変制御を
    行うことを特徴とする請求項2記載の符号化方法。
  4. 【請求項4】 上記共通化するチャネルの組み合わせを
    変更する変更ステップは、所定の時間フレームを単位と
    して変更制御を行うことを特徴とする請求項1記載の符
    号化方法。
  5. 【請求項5】 上記共通化するチャネルの組み合わせ
    は、同一の時間フレーム内で複数の組み合わせを使用す
    ることを特徴とする請求項4記載の符号化方法。
  6. 【請求項6】 上記共通化した信号は、いずれかのチャ
    ネルのディジタル信号を、少なくとも2のチャネル間に
    分割して配置した信号であることを特徴とする請求項1
    記載の符号化方法。
  7. 【請求項7】 上記共通化する各チャネルのディジタル
    信号の少なくとも一つには、各チャネルのディジタル信
    号について、共通化前の信号を再現するための情報を求
    め、当該情報を共通化した信号に含めることを特徴とす
    る請求項1記載の符号化方法。
  8. 【請求項8】 複数チャネルのディジタル信号を符号化
    し、当該符号化されたディジタル信号と共に当該符号化
    のパラメータ情報を出力する符号化装置において、 複数チャネルのディジタル信号の少なくとも一部のチャ
    ネルのディジタル信号を共通化した信号とする共通化手
    段と、 上記ディジタル信号の周波数特性及び目的とする再生環
    境に応じて上記共通化を行うチャネルの組み合わせを変
    更する変更手段と、 上記共通化したチャネルの組み合わせを示すパラメータ
    情報を出力するパラメータ情報出力手段と、 上記共通化した信号を符号化する符号化手段と、 上記パラメータ情報と上記符号化出力とを多重化する多
    重化手段とを有することを特徴とする符号化装置。
  9. 【請求項9】 上記符号化手段は、上記ディジタル信号
    の内容及び推奨する再生環境に応じて、上記共通化する
    信号に施す処理を変更することを特徴とする請求項8記
    載の符号化装置。
  10. 【請求項10】 上記符号化手段は、上記共通化するチ
    ャネルの組み合わせの変更を所定の時間フレーム間で制
    御することを特徴とする請求項8記載の符号化装置。
  11. 【請求項11】 上記符号化手段は、上記共通化する信
    号に施す処理の変更を所定の時間フレーム間で制御する
    ことを特徴とする請求項8記載の符号化装置。
  12. 【請求項12】 上記符号化手段は、任意のチャネルの
    ディジタル信号を複数の共通化するチャネル間に分割し
    て配置することを特徴とする請求項8記載の符号化装
    置。
  13. 【請求項13】 上記符号化手段は、上記共通化するチ
    ャネルの組み合わせの種類を同一の所定の時間フレーム
    内で複数使用することを特徴とする請求項10記載の符
    号化装置。
  14. 【請求項14】 上記符号化手段は、上記共通化する各
    チャネルのディジタル信号の一部又は全部について、共
    通化前の信号を再現するための情報を分析し、当該情報
    を共通化した信号に含めることを特徴とする請求項8記
    載の符号化装置。
  15. 【請求項15】 複数チャネルのディジタル信号の一部
    又は全部を1又は複数の共通化した信号として扱うと共
    に、当該ディジタル信号の周波数特性及び目的とする再
    生環境に応じて上記共通化を行うチャネルの組み合わせ
    が変更された信号を含む複数チャネルの符号化されたデ
    ィジタル信号を、当該符号化のパラメータ情報を用いて
    復号化する復号化装置であって、 上記共通化された信号を復号化する復号化手段と、 上記共通化の組み合わせに応じて当該復号化した共通化
    された信号を複数チャネルに振り分ける振り分け手段
    と、 上記振り分けられた共通化された信号に基づき、上記複
    数チャネルの各ディジタル信号を復元する復元手段とを
    有することを特徴とする復号化装置。
  16. 【請求項16】 上記復号化手段は、上記符号化された
    ディジタル信号の推奨する再生環境に応じて、上記共通
    化された信号に施す処理を変更することを特徴とする請
    求項15記載の復号化装置。
  17. 【請求項17】 上記復号化手段は、上記共通化された
    チャネルの組み合わせの種類が同一の所定の時間フレー
    ム内で複数使用された符号化された信号を復号化するこ
    とを特徴とする請求項15記載の復号化装置。
  18. 【請求項18】 上記復号化手段は、複数の共通化され
    た信号に分割して配置されて符号化された任意のチャネ
    ルの符号化された信号を復号化することを特徴とする請
    求項15記載の復号化装置。
  19. 【請求項19】 上記復号化手段は、共通化された信号
    に含まれる共通化前の信号を再現するための情報を用い
    て、各チャネルの信号を調整することを特徴とする請求
    項17記載の復号化装置。
  20. 【請求項20】 複数チャネルのディジタル信号の少な
    くとも一つのチャネルの信号を共通化した信号として扱
    うと共に、当該ディジタル信号の周波数特性及び目的と
    する再生環境に応じて上記共通化を行うチャネルの組み
    合わせを変更し、上記共通化した信号を符号化した信号
    と、共通化を行うチャネルの組み合わせを示すパラメー
    タ情報と、当該共通化した信号を除く他の信号を符号化
    した信号とを、符号化のパラメータ情報と共に記録して
    なることを特徴とする記録媒体。
  21. 【請求項21】 上記記録媒体は、光ディスク、又は映
    画フィルムであることを特徴とする請求項20記載の記
    録媒体。
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