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JP3238021B2 - 枝管用ライニング材とその施工方法及びライニング装置 - Google Patents

枝管用ライニング材とその施工方法及びライニング装置

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JP3238021B2
JP3238021B2 JP24684094A JP24684094A JP3238021B2 JP 3238021 B2 JP3238021 B2 JP 3238021B2 JP 24684094 A JP24684094 A JP 24684094A JP 24684094 A JP24684094 A JP 24684094A JP 3238021 B2 JP3238021 B2 JP 3238021B2
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Japan
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lining
pipe
tube
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fluid
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JP24684094A
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新太郎 池田
享 福里
隆 小嶋
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Yokohama City
Original Assignee
Yokohama City
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、下水道管,上水道
管,送油管等の既設配管の枝管内面に合成樹脂管を形成
する枝管用ライニング材とその施工方法及びライニング
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば下水道管,上水道管等の既設管の
強度補強や防食対策,漏水や侵入水対策あるいは流量改
善の目的で既設管の本管内面に合成樹脂をライニングす
る工法が採用されている。侵入水は例えば下水道本管か
ら分岐した取付管の接続部分から多く入る。この取付管
の接続部分や取付管自体の割れた部分からの侵入水を防
止するため、例えば特開平2−239920号公報や特開平3
−130130号公報等に示されているように各種の止水工法
が採用されている。
【0003】この取付管の本管接続部を合成樹脂でライ
ニングする場合には、つば付きのフェルトチュ−ブから
なるライニング材のフェルトチュ−ブを取付管内に挿入
し、つばを本管の取付管の接続部に固定した状態で、つ
ばとフェルトチュ−ブに含まれる熱硬化性樹脂を硬化さ
せて取付管の本管接続部と取付管の内面とに一体の合成
樹脂層を形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら例えば下
水道管で本管として陶管やヒュ−ム管等を使用した場合
には、取付管を接合するときハンマ−などを使い手作業
でヒュ−ム管等に穿孔してから取付管を差し込み、取付
管の外周部をモルタル等で固めていることが多い。この
ように手作業でヒュ−ム管等に穿孔しているから本管の
取付管接続部が完全な円形にあけられていることは少な
く、かつ取付管外径よりはるかに大きな孔があけられて
いる。このため上記のようにつば付きのフェルトチュ−
ブからなるライニング材を使用し、ライニング材のつば
で本管の取付管接続部周囲をシ−ルしようとしても、ラ
イニング材のつばが本管に当る面積が少なくなったり、
場合によっては本管には当らず取付管の外周部を固めた
モルタルにのみ当ることもある。このため取付管の接続
部分からの侵入水を完全に防止することができなくなる
場合も生じる。この現象は取付管の外周部を固めたモル
タル等が車両の振動や地震による影響によりクラックが
生じたりするとより多く生じる。
【0005】この発明はかかる短所を解消するためにな
されたものであり、本管の枝管接続部周囲も確実にシ−
ルすることができる枝管用ライニング材とその施工方法
及びライニング装置を得ることを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る枝管用ラ
イニング材は、枝管の本管接続部の口径,形状に合わせ
た孔を有し、長さが本管内周長より長く形成され、一端
部に枝管の本管接続部の口径に応じた幅の溝が設けら
れ、熱硬化性樹脂を付着若しくは含浸した本管ライニン
グシ−トと、熱硬化性樹脂を含浸したフェルト又は織布
からなり、上記本管ライニングシ−トの孔部に一端部を
固定したライニングチュ−ブとを備えたことを特徴とす
る。
【0007】また、この発明に係る枝管用ライニング材
の施工方法は、表面に開口部を有し流体圧で拡径するパ
ッカ−と、パッカ−の表面開口部に取付けられ、パッカ
−内を挿通し、後端部に流体往路ホ−スを貫通させ、流
体復路ホ−スを取り付けた密閉栓を有する収納部と、収
納部内に挿入され密封された後端部が流体往路ホ−スに
連結されたインナチュ−ブとを有するライニング装置の
パッカ−表面開口部から上記枝管用ライニング材のライ
ニングチュ−ブをインナチュ−ブ内に挿入し、ライニン
グチュ−ブの底部をパッカ−表面開口部に位置合わせし
た後、本管ライニングシ−トをパッカ−表面に巻き回
し、上記パッカ−を枝管の本管接続部まで移動した後、
パッカ−内部に加圧流体を供給してパッカ−を拡径し本
管ライニングシ−トを本管に押圧し、流体往路ホ−スか
ら収納部内に加圧流体を供給し、ライニングチュ−ブを
枝管内に反転,挿入した後、パッカ−内と収納部内に加
熱,加圧流体を供給することを特徴とする。
【0008】この発明に係るライニング装置は、外筒と
収納筒と膨張筒と収納管及びインナチュ−ブを有し、外
筒は金属管又は耐圧管からなり、上部中央に開口部を有
し、収納筒は金属管又は耐圧管からなり一端部が湾曲し
て上記外筒の開口部に連結され他端部が外筒の後端部よ
り突出して上記外筒内の上部に取り付けられ、膨張筒は
圧力流体の圧力で膨張して枝管用ライニング材を本管内
面に固定するものであり、耐熱ゴムからなり上記外筒の
外周部に巻回されて外筒の外周部端部に固定され、外筒
の開口部と同じ位置に開口部を有し、開口部端部が収納
筒の先端内面に固定され、内部が外筒を貫通した圧力流
体供給管に連結され、収納管は後端部に流体往路ホ−ス
を貫通させ、流体復路ホ−スを取り付けた密閉栓を有
し、先端部はインナチュ−ブの先端部とともに上記収納
筒の後端部に取り付けられ、インナチュ−ブは枝管用ラ
イニング材を上記流体往路ホ−スから供給される加圧流
体により枝管内に反転挿入するものであり、後端部が密
封され上記収納管後端部を貫通した流体往路ホ−スに連
結されたことを特徴とする。
【0009】上記外筒と膨張筒の間に面発熱体を巻回し
て固定することが好ましい。
【0010】また、上記膨張筒を袋状に形成し、開口部
を長軸が長手方向と一致した楕円形とし、開口部の周囲
内面に抗張体からなる紐を巻回しても良い。
【0011】
【作用】この発明においては、枝管内面をライニングす
るライニングチュ−ブの一端部に固定し、長さが本管内
周長より長く形成され本管ライニングシ−トを有する枝
管用ライニング材を使用し、枝管内面をライニングチュ
−ブでライニングするときに本管ライニングシ−トで本
管の枝管接続部周囲を完全にシ−ルする。
【0012】この枝管用ライニング材を使用して枝管内
面をライニングするとき、ライニングチュ−ブを挿入し
たライニング装置のパッカ−表面に本管ライニングシ−
トを巻き回しておき、枝管の本管接続部でパッカ−内部
に加圧流体を供給してパッカ−を拡径することにより、
本管ライニングシ−トを本管に完全に押圧する。この状
態でライニングチュ−ブを枝管内に反転,挿入してか
ら、ライニングチュ−ブと本管ライニングシ−トに含ま
れている熱硬化性樹脂を加熱,硬化し枝管内面と本管の
枝管接続部周囲を合成樹脂層で完全に覆う。
【0013】また、この発明のライニング装置は、枝管
用ライニング材を加圧流体により枝管内に反転挿入する
インナチュ−ブとライニングチュ−ブを収納する収納部
を外筒に取付けた収納筒と収納筒の後端部に連結する収
納管に分離することにより、枝管用ライニング材のライ
ニングチュ−ブの長さに応じて収納管の長さを可変す
る。この収納筒と収納管を本管内の上部の位置に取り付
け、本管内の下部に空隙を設け本管内にながれる流体の
通路を確保する。
【0014】そして収納筒と収納管の連結部または膨張
筒の開口部に先端部を有するインナチュ−ブ内に枝管用
ライニング材のライニングチュ−ブを挿入し、本管ライ
ニングシ−トを膨張筒の表面に巻回して枝管用ライニン
グ材を保持する。本管ライニングシ−トを本管内面に固
定するときは、本管と膨張筒の間に加圧流体を供給して
膨張筒を膨張させて本管ライニングシ−トを本管内面に
押圧する。この状態で収納管の後端部を貫通した流体往
路ホ−スから加圧流体を供給してインナチュ−ブとライ
ニングチュ−ブを枝管内に反転挿入した後、流体往路ホ
−スから加熱加圧流体を供給してライニングチュ−ブと
本管ライニングシ−トに含まれている熱硬化性樹脂を加
熱,硬化する。
【0015】この本管ライニングシ−トに含まれている
熱硬化性樹脂を加熱,硬化するときに外筒と膨張筒の間
に巻回された面発熱体に通電して本管ライニングシ−ト
の温度を高くする。
【0016】また、膨張筒を袋状に形成し、開口部を長
軸が長手方向と一致した楕円形とし、開口部の周囲内面
に抗張体からなる紐を巻回しておくことにより、膨張筒
が膨張したときに膨張筒の開口部が短軸方向に広がるこ
とを抑制し、膨張筒の開口部の形状を枝管の本管接続部
と合わせる。
【0017】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す斜視図であ
る。図に示すように、ライニング材1はライニングチュ
−ブ2とライニングチュ−ブ2の一端部に接合された本
管ライニングシ−ト3とを有する。ライニングチュ−ブ
2と本管ライニングシ−ト3は、図2の斜視図に示すよ
うに熱硬化性樹脂を含浸した合成樹脂の織物や不織布等
からなるフェルト層4と、強度補強のためにフェルト層
4の内外面の一方又は双方に設けられたガラスクロスや
炭素繊維等からなるの強度補強層5とを有する。ライニ
ングチュ−ブ2はライニングする下水道管の取付管の内
径と同じか幾分小さなに外径を有する。本管ライニング
シ−ト3はライニングする下水道管の取付管外径よりは
るかに大きな幅、例えば取付管外径の3〜4倍程度の幅
Wを有し、長さLは例えば本管の内周長の1.4倍程度と
長く形成されている。この本管ライニングシ−ト3の一
方の端部から所定距離L1例えばライニングチュ−ブ2
の外径の1.5倍程度離れた位置にライニングチュ−ブ2
を接合する孔6が設けられ、孔6までの長さが長い方の
端部にはライニングチュ−ブ2の外径より幾分大きな幅
1の溝7が設けられている。この溝7の先端部は半円
形に形成され、この先端部と孔6との距離L2は本管の
内周長より短くなるように切り込まれている。
【0018】上記のように構成されたライニング材1を
下水道管の取付管にライニングするときのライニング装
置を図3に示す。ライニング装置は柔軟なゴム等の弾性
体からなり、表面に開口部を有し流体圧で拡径するパッ
カ−11と、パッカ−の表面開口部に取付けられ、パッ
カ−11内を通り後部側面から外側に伸びた収納部12
と、柔軟な合成樹脂からなり後端部が密封されて収納部
12内に挿入されたインナチュ−ブ13とを有する。パ
ッカ−11の側面上部には流体供給ホ−ス14が取り付
けられ、側面下部には自動バルブを有する排水管15が
取り付けられている。収納部12の後端部の密閉栓12
aにはシ−ル部が取り付けられたホ−ス挿入孔16と流
体排出孔17が設けられ、流体往路ホ−ス18がホ−ス
挿入孔16を貫通して設けられ、流体復路ホ−ス19が
流体排出孔17に取り付けられている。流体往路ホ−ス
18の先端は紐20によりインナチュ−ブ13の後端部
に連結されている。
【0019】上記のように構成されたライニング装置を
使用してライニング材1を下水道管の取付管とその接続
部にライニングする場合の動作を説明する。
【0020】まず、自動走行車に搭載したテレビカメラ
等で本管の取付管接続部の状況を調査した後、マンホ−
ル内で図3に示すようにパッカ−11に取り付けられた
収納部12に挿入されているインナチュ−ブ13内にラ
イニング材1のライニングチュ−ブ2を先端から挿入す
る。ライニングチュ−ブ2全体をインナチュ−ブ13内
に挿入した後、図4の斜視図に示すようにライニングシ
−ト3のライニングチュ−ブ2取付部より長さが短い方
を内側にし、長い方が外側になるようにしてパッカ−1
1の表面に巻き回す。このようにライニングシ−ト3を
パッカ−11の表面に巻き回したときに、ライニングシ
−ト3の長い方の端部には溝7が設けられているから、
ライニングチュ−ブ2の管口を塞ぐことなしに巻き回す
ことができる。また、巻き回したライニングシ−ト3の
自由端は含浸してある熱硬化性樹脂の粘着性により浮き
上がることなしに保持できる。
【0021】このようにしてライニング材1を装着した
パッカ−11をマンホ−ル内で管内自走車21に連結
し、パッカ−11に取り付けた流体供給ホ−ス14と収
納部12に取り付けられた流体往路ホ−ス18及び流体
復路ホ−ス19を外部のボイラ等加熱加圧流体源に接続
する。
【0022】その後、本管22内に管内自走車21を走
行させ、図3に示すように、パッカ−11が取付管23
の接続部24に達したら管内自走車21を停止させ、パ
ッカ−11を管内自走車21の回動装置で回動して円周
方向の位置決めを行い、ライニングチュ−ブ2の管口を
取付管23の位置に合わせる。
【0023】次にパッカ−11に取り付けられた流体供
給ホ−ス14からパッカ−11内に加圧空気や加圧水を
送る。この加圧流体の圧力によりパッカ−11が膨張
し、パッカ−11に巻き回したライニングシ−ト3の長
い方の端部がずれてパッカ−11が拡径し、ライニング
シ−ト3を取付管23の接続部24と接続部24近傍の
本管22の内面に圧接する。
【0024】その後、インナチュ−ブ13に先端部を紐
20で連結した流体往路ホ−ス18から加圧空気や加圧
水を収納部12内に送る。この加圧流体の圧力によりイ
ンナチュ−ブ13とライニングチュ−ブ2が、図6に示
すように取付管23内に反転挿入し、ライニングチュ−
ブ2が取付管23の内面に圧接する。このインナチュ−
ブ13とライニングチュ−ブ2の反転挿入により流体往
路ホ−ス18も取付管23内を進行する。
【0025】インナチュ−ブ13とライニングチュ−ブ
2が取付管23内に反転挿入した後、加熱加圧流体源を
稼働して流体供給ホ−ス14と流体往路ホ−ス18に加
圧蒸気又は加圧温水を送る。流体供給ホ−ス14から送
られた加圧蒸気等は一定圧力のもとで排水管15から一
部が排水されながらパッカ−11内に満たされる。ま
た、流体往路ホ−ス18から送られた加圧蒸気等は反転
挿入したインナチュ−ブ13と収納部12で形成する空
間に噴射され、流体復路ホ−ス19を通って加熱加圧流
体源に戻され循環する。この加圧蒸気等によりライニン
グシ−ト3とライニングチュ−ブ2を所定温度に加熱す
る。ライニングシ−ト3とライニングチュ−ブ2を所定
温度に加熱すると含浸している熱硬化性樹脂が一旦軟化
してから硬化して、取付管23の内面と本管22の取付
管接続部24とその近傍に樹脂層を形成する。このよう
に熱硬化性樹脂が一旦軟化するから、巻き回したライニ
ングシ−ト3に断差部に熱硬化性樹脂が滲み出し、断差
部を平滑にするとこができる。
【0026】所定時間加圧蒸気等を循環し、ライニング
シ−ト3とライニングチュ−ブ2に含浸した熱硬化性樹
脂が硬化したら、加圧蒸気等の供給を停止する。その
後、収納部12内の加圧蒸気等の圧力を開放してから、
流体往路ホ−ス18を後方に引っ張る。流体往路ホ−ス
18を引っ張るにしたがいインナチュ−ブ13が樹脂層
から離れ、収納部12内に引き戻される。その後、パッ
カ−11内の加圧蒸気等の圧力を開放する。パッカ−1
1は内部の圧力が開放されると、本管22の取付管接続
部24とその近傍に樹脂層から離れて収縮する。そこで
管内自走車21を走行させてパッカ−11をマンホ−ル
に戻し、次ぎの取付管のライニング作業の準備に入る。
【0027】なお、上記実施例はライニングチュ−ブ2
とライニングチュ−ブ2の一端部に接合された平板状の
本管ライニングシ−ト3とを有するライニング材1を使
用し、本管ライニングシ−ト3をパッカ−11に巻き回
して端部を重ね合わせた場合について説明したが、図7
に示すように本管ライニングシ−ト3を円筒状にし、ラ
イニングチュ−ブ2と反対側の部分にスリット8を設け
たライニング材1aを使用しても良い。また、本管ライ
ニングシ−ト3を弾性繊維や弾性繊維の加工処理繊維、
例えば合成繊維を弾性繊維の周りに巻き付けた繊維のよ
うに伸縮自在な材量を使用して、スリット8のない円筒
状に形成しても良い。
【0028】また、上記実施例は柔軟なゴム等からなり
全体が流体圧で拡径するパッカ−11を有するライニン
グ装置を使用して本管ライニングシ−ト3を本管22の
内面に圧接した場合について説明したが、金属管又はエ
ポキシ樹脂等の合成樹脂耐圧管からなる外筒に耐熱ゴム
からなる膨張筒を巻回したライニング装置を使用しても
良い。
【0029】図8,図9,図10は外筒に耐熱ゴムから
なる膨張筒を巻回し、膨張筒だけを流体圧で膨張して本
管ライニングシ−ト3を本管22の内面に圧接するライ
ニング装置を示し、図8は断面図、図9はライニング装
置本体の右側面図、図10はライニング装置本体の上面
図である。図に示すようにライニング装置31はライニ
ング装置本体32と収納管33とを有する。
【0030】ライニング装置本体32は外筒34と収納
筒35と膨張筒36とを有する。外筒34は金属管又は
エポキシ樹脂や繊維強化熱可塑性ポリエステル樹脂等耐
熱性を有する合成樹脂の耐圧管からなり、上部中央に開
口部を有し、両端部には外周面より突出したそり状の滑
動部37又は走行輪が複数個放射状に取り付けられてい
る。収納筒33は金属管又は合成樹脂の耐圧管からな
り、一端部が湾曲して外筒34の開口部に連結され他端
部が外筒24の後端部より突出して外筒34内の上部に
取り付けられている。膨張筒36は耐熱ゴムからなり外
筒34の外周面に巻回され、両端部が外筒34の外周面
端部に固定されている。この膨張筒36の外筒34の開
口部と同じ位置に開口部38を有し、開口部38の端部
は外筒34の開口部と収納筒35の内面に固定されてい
る。また、開口部38を中心とした一定長さLrの両側
の位置40で外筒34に固定され、開口部38を有する
中央部で本管ライニングシ−ト3の押圧部36aを構成
し、両端部でガイド部36bを構成している。そして押
圧部36aとガイド部36bの内部は外筒34を貫通し
た圧力流体供給管41a,41bに連結されている。
【0031】収納管33は後端部に流体往路ホ−ス18
を貫通させ、流体復路ホ−ス19を取り付けた密閉栓3
3aを有し、先端部はインナチュ−ブ13の先端部とと
もに収納筒35の後端部にバンド等で取り付けられてい
る。
【0032】上記のように構成されたライニング装置3
1を使用してライニング材1を下水道管の取付管とその
接続部にライニングする場合は、図8に示すように収納
筒35と収納管33内に折り込んで収納されているイン
ナチュ−ブ13内にライニング材1のライニングチュ−
ブ2を先端から挿入する。ライニングチュ−ブ2全体を
インナチュ−ブ13内に挿入した後、上記実施例と同様
にライニングシ−ト3をライニングチュ−ブ2の取付部
より長さが短い方を内側にし、長い方が外側になるよう
にして膨張筒36の押圧部36a表面に巻き回してライ
ニング材1を保持する。このようにライニング材1を保
持するときに、収納筒35と収納管33が分離できるよ
うに構成してあるから、ライニングチュ−ブ2の長さに
応じ長さを有する収納管33を選択して使用することが
でき、同一のライニング装置本体32を任意の長さを有
するライニングチュ−ブ2に使用することができる。
【0033】このようにしてライニング材1を保持した
ライニング装置31をマンホ−ル内で管内自走車に連結
し、流体往路ホ−ス18と流体復路ホ−ス19を外部の
ボイラ等加熱加圧流体源に接続し、圧力流体供給管41
a,41bをコンプレッサ等の加圧流体供給源に接続す
る。
【0034】その後、本管22内に管内自走車を走行さ
せ、図11の断面図に示すように、ライニング装置31
が取付管23の接続部24に達したら管内自走車を停止
させ、ライニングチュ−ブ2の管口を取付管23の位置
に合わせる。このライニング装置31を本管22内で移
動するときに、外筒34に複数のそり状の滑動部37又
は走行輪が設けられているから、ライニング装置本体3
2に取り付けたライニング材1に疵等を付けずに移動す
ることができる。
【0035】この状態で外筒34に取り付けられた圧力
流体供給管41bから膨張筒36のガイド部36b内に
加圧空気や加圧水等の加圧流体を送り、ガイド部36b
を予備膨張させてライニング装置本体32を本管22内
面に固定する。次ぎに圧力流体供給管41aから加圧空
気や加圧水等の加圧流体を供給して膨張筒36の押圧部
36aを膨張させる。押圧部36aが膨張すると巻き回
したライニングシ−ト3の長い方の端部がずれながらラ
イニングシ−ト3を取付管23の接続部24と接続部2
4近傍の本管22の内面に圧接する。このライニングシ
−ト3を本管22の内面に圧接するときに両端のガイド
部36bが予備膨張して本管22の内面に圧接してライ
ニング装置本体32を本管22に対して固定するととも
に、柔軟な押圧部36aでライニングシ−ト3を本管2
2内面に圧接するから、本管22の内面に扁平,凹凸等
の変形があってもライニングシ−ト3を安定して圧接す
ることができる。
【0036】その後、インナチュ−ブ13に連結した流
体往路ホ−ス18から加圧空気や加圧水を送りインナチ
ュ−ブ13とライニングチュ−ブ2を取付管23内に反
転挿入し、ライニングチュ−ブ2を取付管23の内面に
圧接する。インナチュ−ブ13とライニングチュ−ブ2
を取付管23内に反転挿入した後、加熱加圧流体源を稼
働して流体往路ホ−ス18に加圧蒸気又は加圧温水を送
りライニングシ−ト3とライニングチュ−ブ2を所定温
度に加熱して、ライニングシ−ト3とライニングチュ−
ブ2を含浸している熱硬化性樹脂を加熱硬化する。ライ
ニングシ−ト3とライニングチュ−ブ2が加熱硬化した
ら加圧蒸気又は加圧温水の供給を停止する。その後、収
納筒35と収納管33内の加圧蒸気等の圧力を開放して
から、膨張筒36内の加圧流体の圧力を開放して膨張体
36の押圧部36aとガイド部36bを収縮させて取付
管接続部24とその近傍のライニングした樹脂層から離
す。その後、管内自走車を走行させてライニング装置3
1をマンホ−ルに戻し、次ぎの取付管のライニング作業
の準備に入る。
【0037】また、上記のように膨張筒36を膨張させ
てライニング装置本体32を本管22に対して固定した
後、ライニング装置31から管内自走車を取り外してマ
ンホ−ルに移動させておくと、ライニング装置31の外
筒34内の下部に空隙があるから、この空隙を利用して
本管22内に下水を流しながらライニング作業をするこ
とができる。またこの空隙を利用して流体往路ホ−ス1
8等を通すことにより他の1又は複数の取付管も同時に
ライニング作業を行うことができる。
【0038】なお、上記実施例はインナチュ−ブ13の
先端部を収納管33の先端部とともに収納筒35の後端
部に取り付けた場合について説明したが、インナチュ−
ブ13の先端部をライニングシ−ト3と膨張筒36の開
口部38の周囲で挾み込んで取り付けても良い。
【0039】また、上記実施例においてはライニングチ
ュ−ブ2とライニングシ−ト3に含浸した熱硬化性樹脂
を加熱加圧流体の熱で加熱硬化する場合に付いて説明し
たが、図12のライニング装置本体32の断面図に示す
ように、外筒34の表面に例えばシリコンラバ−ヒ−タ
シ−ト等の面発熱体42を巻回し、面発熱体42の上に
膨張筒36を取り付け、面発熱体42の発熱を利用する
ようにしても良い。この場合は、ライニングチュ−ブ2
とライニングシ−ト3に含浸した熱硬化性樹脂を加熱硬
化するときに、面発熱体42に通電することにより面発
熱体42の熱と加熱加圧流体の熱でライニングシ−ト3
に含浸した熱硬化性樹脂を加熱硬化することができ、全
面が加熱加圧流体に直接接触しないライニングシ−ト3
をより効率良く加熱することができる。
【0040】また、上記実施例は膨張筒36の開口部3
8の端部を外筒34の開口部と収納筒35の内面に固定
した場合について説明したが、図13の断面図に示すよ
うに、袋状の膨張筒36を使用し、膨張筒36の開口部
38の孔形状を長軸が長手方向と一致した楕円形とし、
開口部38の周囲内部に抗張体からなる紐39を巻回し
して、開口部38の端部を外筒34の開口部と収納筒3
5の内面に固定しないようにしても良い。
【0041】この場合は、押圧部36aが膨張するとき
に楕円形の開口部38は短軸方向に広がるが、開口部3
8の周囲内部に抗張体からなる紐39が巻回されている
から短軸方向が一定限度だけ広がり、長軸方向がそれに
対応して収縮して開口部38の形状を取付管23の接続
部24の楕円形状に一致させることができる。したがっ
て、本管ライニングシ−ト3を取付管23の接続部24
近傍の本管22内面に完全に圧接することできる。
【0042】なお、上記実施例はライニング装置31で
ライニングチュ−ブ2とライニングチュ−ブ2の一端部
に接合された本管ライニングシ−ト3を有するライニン
グ材1をライニングする場合について説明したが、鍔付
きのライニングチュ−ブも同様にしてライニングするこ
とができる。
【0043】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、枝管内
面をライニングするライニングチュ−ブの一端部に固定
し、長さが本管内周長より長く形成され本管ライニング
シ−トを有する枝管用ライニング材を使用し、枝管内面
をライニングチュ−ブでライニングするときに本管ライ
ニングシ−トで本管の枝管接続部周囲をシ−ルするか
ら、枝管内面に合成樹脂層を形成するときに本管の枝管
接続部とその近傍の本管内面にも合成樹脂層を形成する
ことができ、地下水や土砂が侵入することを完全に防止
することができる。
【0044】また、枝管用ライニング材を使用して枝管
内面をライニングするとき、ライニングチュ−ブを挿入
したライニング作業工具のパッカ−表面に本管ライニン
グシ−トを巻き回しておき、枝管の本管接続部でパッカ
−内部に加圧流体を供給してパッカ−を拡径することに
より、本管ライニングシ−トを本管に完全かつ簡単に密
着することができる。
【0045】さらに、ライニングチュ−ブを枝管内に反
転,挿入してから、ライニングチュ−ブと本管ライニン
グシ−トに含まれている熱硬化性樹脂を加熱,硬化する
ことにより、枝管内面と本管の枝管接続部周囲を同時に
合成樹脂層で覆うことができる。
【0046】この発明のライニング装置は、枝管用ライ
ニング材を加圧流体により枝管内に反転挿入するインナ
チュ−ブとライニングチュ−ブを収納する収納部を外筒
に取付けた収納筒と収納筒の後端部に連結する収納管に
分離することにより、枝管用ライニング材のライニング
チュ−ブの長さに応じて収納管の長さを任意に可変する
ことができ、同一のライニング装置本体を任意の長さを
有するライニングチュ−ブに使用することができる。
【0047】また、収納筒と収納管を本管内の上部の位
置に取り付け、本管内の下部に空隙を設けてあるから本
管内に流体を流しながらライニング作業を行うことがで
きるとともに、この空隙を利用して各種ホ−ス等を通す
ことができ、複数の枝管のライニング作業を並行して行
うことができる。
【0048】さらに、柔軟な膨張筒で本管ライニングシ
−トを本管内面に圧接するから、本管の内面に扁平,凹
凸等の変形があっても本管ライニングシ−トを安定して
圧接することができる。
【0049】また、外筒と膨張筒の間に面発熱体を巻回
しておき、本管ライニングシ−トに含まれている熱硬化
性樹脂を加熱,硬化するときに面発熱体に通電すること
により本管ライニングシ−トをより効率良く加熱するこ
とができる。
【0050】また、袋状の膨張筒を使用し、膨張筒の開
口部の孔形状を長軸が長手方向と一致した楕円形とし、
開口部の周囲内部に抗張体を巻回しておくことにより、
押圧部が膨張したときに開口部の形状を本管と枝管の接
続部の楕円形状に一致させることができ、本管ライニン
グシ−トを枝管接続部近傍の本管内面に完全に圧接する
ことできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例のライニング材を示す斜視図
である。
【図2】上記ライニング材の構成を示す斜視図である。
【図3】ライニング材をライニング作業工具に取り付け
た状態を示す断面図である。
【図4】本管ライニングシ−トをパッカ−に巻き付けた
状態を示す斜視図である。
【図5】パッカ−の拡径工程を示す断面図である。
【図6】ライニングチュ−ブの反転挿入工程を示す断面
図である。
【図7】他の実施例のライニング材を示す斜視図であ
る。
【図8】この発明の実施例のライニング装置を示す断面
図である。
【図9】上記ライニング装置のライニング装置本体を示
す右側面図である。
【図10】上記ライニング装置本体の上面図である。
【図11】上記ライニング装置の動作状態を示す断面図
である。
【図12】第2の実施例のライニング装置の本体を示す
断面図である。
【図13】第3の実施例のライニング装置の本体を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 ライニング材 2 ライニングチュ−ブ 3 本管ライニングシ−ト 11 パッカ− 12 収納部 13 インナチュ−ブ 14 流体供給ホ−ス 18 流体往路ホ−ス 19 流体復路ホ−ス 20 紐 31 ライニング装置 32 ライニング装置本体 33 収納管 34 外筒 35 収納筒 36 膨張筒 42 面発熱体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−130130(JP,A) 特開 平7−68642(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F15B 15/00 E03F 3/40 E03B 7/00 B29C 63/36 F16L 1/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枝管の本管接続部の口径,形状に合わせ
    た孔を有し、長さが本管内周長より長く形成され、一端
    部に枝管の本管接続部の口径に応じた幅の溝が設けら
    れ、熱硬化性樹脂を付着若しくは含浸した本管ライニン
    グシ−トと、熱硬化性樹脂を含浸したフェルト又は織布
    からなり、上記本管ライニングシ−トの孔部に一端部を
    固定したライニングチュ−ブとを備えたことを特徴とす
    る枝管用ライニング材。
  2. 【請求項2】 表面に開口部を有し流体圧で拡径するパ
    ッカ−と、パッカ−の表面開口部に取付けられ、パッカ
    −内を挿通し、後端部に流体往路ホ−スを貫通させ、流
    体復路ホ−スを取り付けた密閉栓を有する収納部と、収
    納部内に挿入され密封された後端部が流体往路ホ−スに
    連結されたインナチュ−ブとを有するライニング装置の
    パッカ−表面開口部から上記枝管用ライニング材のライ
    ニングチュ−ブをインナチュ−ブ内に挿入し、ライニン
    グチュ−ブの底部をパッカ−表面開口部に位置合わせし
    た後、本管ライニングシ−トをパッカ−表面に巻き回
    し、上記パッカ−を枝管の本管接続部まで移動した後、
    パッカ−内部に加圧流体を供給してパッカ−を拡径し本
    管ライニングシ−トを本管に押圧し、流体往路ホ−スか
    ら収納部内に加圧流体を供給し、ライニングチュ−ブを
    枝管内に反転,挿入した後、パッカ−内と収納部内に加
    熱,加圧流体を供給することを特徴とする枝管用ライニ
    ング材の施工方法。
  3. 【請求項3】 外筒と収納筒と膨張筒と収納管及びイン
    ナチュ−ブを有し、外筒は金属管又は合成樹脂耐圧管か
    らなり、上部中央に開口部を有し、収納筒は金属管又は
    合成樹脂耐圧管からなり一端部が湾曲して上記外筒の開
    口部に連結され他端部が外筒内の上部に取り付けられ、
    膨張筒は圧力流体の圧力で膨張して枝管用ライニング材
    を本管内面に固定するものであり、耐熱ゴムからなり上
    記外筒の外周部に巻回されて外筒の外周部端部に固定さ
    れ、外筒の開口部と同じ位置に開口部を有し、開口部端
    部が収納筒の先端内面に固定され、内部が外筒を貫通し
    た圧力流体供給管に連結され、収納管は後端部に流体往
    路ホ−スを貫通させ、流体復路ホ−スを取り付けた密閉
    栓を有し、先端部はインナチュ−ブの先端部とともに上
    記収納筒の後端部に取り付けられ、インナチュ−ブは枝
    管用ライニング材を上記流体往路ホ−スから供給される
    加圧流体により枝管内に反転挿入するものであり、後端
    部が密封され上記収納管後端部を貫通した流体往路ホ−
    スに連結されたことを特徴とするライニング装置。
  4. 【請求項4】 上記外筒と膨張筒の間に面発熱体を巻回
    して固定した請求項3記載のライニング装置。
  5. 【請求項5】 上記膨張筒が袋状に形成され、開口部を
    長軸が長手方向と一致した楕円形とし、開口部の周囲内
    面に抗張体からなる紐を巻回した請求項3又は4記載の
    ライニング装置。
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