JP3225669B2 - 光記録装置におけるレーザー駆動方式及びその駆動装置 - Google Patents
光記録装置におけるレーザー駆動方式及びその駆動装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、書き換え可能な光記録
装置に係り、詳しくは、特に相変化型光記録装置におい
て、記録密度が高くかつ書き換え回数が多い相変化記録
を可能にするレーザー駆動方式とその駆動装置に関す
る。
装置に係り、詳しくは、特に相変化型光記録装置におい
て、記録密度が高くかつ書き換え回数が多い相変化記録
を可能にするレーザー駆動方式とその駆動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の光記録方式として、例え
ば、トラッキングサーボ用のプリグルーブを有する光透
過性基板と、この基板上面に積層された光記録材料から
なる記録層と、必要に応じてこの記録層の上下両面に積
層されてこの記録層を保護する無機誘電体層とを備えた
光記録媒体を利用する光記録(相変化型光記録)方式や
光磁気記録方式が知られている。特に、相変化型の光記
録媒体への書き込みと消去については、通常、高出力の
円形状レーザースポットを矩形パルスにして、その記録
層に照射し、この記録層の照射部位を記録材料の融解温
度Tm以上に加熱し、次いで急冷することにより、この
照射部位を結晶状態(結晶相)から非晶質状態(アモル
ファス相)へ変化させて行うと共に、この書き込まれた
情報の消去に際しては、光源からの低出力の円形レーザ
スポットを矩形パルス波で駆動して記録層に照射し、そ
の記録の照射部位の記録材料の結晶化温度Tx以上であ
って融点以下の温度に加熱し、次いでゆっくりと冷却す
ることにより、照射部位を非晶質状態(アモルファス
相)から結晶状態(結晶相)へ変化させる、いわゆるワ
ンビームオーバーライト記録消去法が採用される。
ば、トラッキングサーボ用のプリグルーブを有する光透
過性基板と、この基板上面に積層された光記録材料から
なる記録層と、必要に応じてこの記録層の上下両面に積
層されてこの記録層を保護する無機誘電体層とを備えた
光記録媒体を利用する光記録(相変化型光記録)方式や
光磁気記録方式が知られている。特に、相変化型の光記
録媒体への書き込みと消去については、通常、高出力の
円形状レーザースポットを矩形パルスにして、その記録
層に照射し、この記録層の照射部位を記録材料の融解温
度Tm以上に加熱し、次いで急冷することにより、この
照射部位を結晶状態(結晶相)から非晶質状態(アモル
ファス相)へ変化させて行うと共に、この書き込まれた
情報の消去に際しては、光源からの低出力の円形レーザ
スポットを矩形パルス波で駆動して記録層に照射し、そ
の記録の照射部位の記録材料の結晶化温度Tx以上であ
って融点以下の温度に加熱し、次いでゆっくりと冷却す
ることにより、照射部位を非晶質状態(アモルファス
相)から結晶状態(結晶相)へ変化させる、いわゆるワ
ンビームオーバーライト記録消去法が採用される。
【0003】そして、このような結晶相−アモルファス
相の間の相変化を利用する光記録媒体の記録層を形成す
る記録材料としては、例えばGe−Sb−Te系、In
−Ge−Te系等の薄膜材料が知られている。例えば、
Ge−Sb−Te系の材料については、消去のための所
要時間が100ns以下であっても高速な消去が可能で
あり、その結晶化温度が150°C以上であってアモル
ファス相の安定性が高いという利点を有することが報告
されている[電子信学会、cpm 87〜88(19
87)]。
相の間の相変化を利用する光記録媒体の記録層を形成す
る記録材料としては、例えばGe−Sb−Te系、In
−Ge−Te系等の薄膜材料が知られている。例えば、
Ge−Sb−Te系の材料については、消去のための所
要時間が100ns以下であっても高速な消去が可能で
あり、その結晶化温度が150°C以上であってアモル
ファス相の安定性が高いという利点を有することが報告
されている[電子信学会、cpm 87〜88(19
87)]。
【0004】このような書き換え可能な光記録方式にお
ける記録密度を高め、一層の大容量化を実現するため、
従来のピットポジション記録方式に代わり、ピットエッ
ジ記録方式が検討されている。この方式は記録マークの
両端の位置を検出することにより記録を再生する方式
で、記録ピット中心位置を検出する従来のピットポジシ
ョン記録に較べ、記録密度が1.5〜2倍となるため、
積極的に研究されている(光ディスク技術、ラジオ技術
社)。そして、そのピットエッジ記録方式のなかで、特
にマルチパルス記録が注目されている。これは、従来の
ピットエッジ記録では、マーク形成時にマーク長に対応
する長さの矩形パルスを照射してマークを形成するのに
対し、マルチパルス記録は一つの記録マークを形成する
ために、パルス幅の短い複数のパルスを照射してその記
録マークを形成する方式である(特開昭63−3004
36号公報、光メモリシンポジウム’90 pp77−
78)。このマルチパルス記録方式は、マーク形成時に
必要以上に媒体が加熱されることがないため、熱的負荷
を軽減できる。
ける記録密度を高め、一層の大容量化を実現するため、
従来のピットポジション記録方式に代わり、ピットエッ
ジ記録方式が検討されている。この方式は記録マークの
両端の位置を検出することにより記録を再生する方式
で、記録ピット中心位置を検出する従来のピットポジシ
ョン記録に較べ、記録密度が1.5〜2倍となるため、
積極的に研究されている(光ディスク技術、ラジオ技術
社)。そして、そのピットエッジ記録方式のなかで、特
にマルチパルス記録が注目されている。これは、従来の
ピットエッジ記録では、マーク形成時にマーク長に対応
する長さの矩形パルスを照射してマークを形成するのに
対し、マルチパルス記録は一つの記録マークを形成する
ために、パルス幅の短い複数のパルスを照射してその記
録マークを形成する方式である(特開昭63−3004
36号公報、光メモリシンポジウム’90 pp77−
78)。このマルチパルス記録方式は、マーク形成時に
必要以上に媒体が加熱されることがないため、熱的負荷
を軽減できる。
【0005】ところで、マルチパルスにてピットエッジ
記録を行う場合、高速のパルス列を生成する機構が必要
となる。例えば、大野、他による[Multipuls
eRecording Method for PWM
Recording on an Erasable
Phase Change Optical Dis
k (Jpn. J. Appl. Phys., v
ol.30, No.4, 77,1991)]に示さ
れているように、通常のマーク長変調された信号系列の
エッジを検出して、予めメモリ上におかれた記録パター
ンを出力する方法が採られている。
記録を行う場合、高速のパルス列を生成する機構が必要
となる。例えば、大野、他による[Multipuls
eRecording Method for PWM
Recording on an Erasable
Phase Change Optical Dis
k (Jpn. J. Appl. Phys., v
ol.30, No.4, 77,1991)]に示さ
れているように、通常のマーク長変調された信号系列の
エッジを検出して、予めメモリ上におかれた記録パター
ンを出力する方法が採られている。
【0006】この記録方法について図7、図8を参照し
て説明する。図7において、入力はEFMコードやRL
L(2,7)若しくはRLL(1,7)等の記録符号を
用い、PWM(マーク長)変調した信号である。なお、
EFMコード、RLL(2,7)および(1,7)コー
ドの詳細は公知につき省略する。クロック信号は、PW
M変調信号の最小幅以下の周期を持つものである。前縁
検出回路1はPWM変調信号の立ち上がりを検出し、パ
ターンジェネレータ3ヘ前縁検出信号を送る。後縁検出
回路2はPWM変調信号の立ち下がりを検出し、パター
ンジェネレータ3ヘ後縁検出信号を送る。パターンメモ
リ4は、予め実験等で求めたマルチパルス列を、上記ク
ロック信号の周期を単位としたビット列として保持して
いる。パターンジェネレータ3は前縁検出信号のタイミ
ングより前記クロック信号に同期してパターンメモリ4
のビット列を読みだし、記録パルス列の出力を開始す
る。また、パターンジェネレータ3は後縁検出信号のタ
イミングにて記録パルス列の出力を停止する。
て説明する。図7において、入力はEFMコードやRL
L(2,7)若しくはRLL(1,7)等の記録符号を
用い、PWM(マーク長)変調した信号である。なお、
EFMコード、RLL(2,7)および(1,7)コー
ドの詳細は公知につき省略する。クロック信号は、PW
M変調信号の最小幅以下の周期を持つものである。前縁
検出回路1はPWM変調信号の立ち上がりを検出し、パ
ターンジェネレータ3ヘ前縁検出信号を送る。後縁検出
回路2はPWM変調信号の立ち下がりを検出し、パター
ンジェネレータ3ヘ後縁検出信号を送る。パターンメモ
リ4は、予め実験等で求めたマルチパルス列を、上記ク
ロック信号の周期を単位としたビット列として保持して
いる。パターンジェネレータ3は前縁検出信号のタイミ
ングより前記クロック信号に同期してパターンメモリ4
のビット列を読みだし、記録パルス列の出力を開始す
る。また、パターンジェネレータ3は後縁検出信号のタ
イミングにて記録パルス列の出力を停止する。
【0007】例えば、図8は前記先行技術文献(大野、
他)によるものを示しており、50ns周期のクロック
信号Cを用いてパターンメモリのビット列を読み出し、
入力のマーク変調されたPWM変調信号Aの前縁および
後縁をトリガとしてマルチパルス列Bを出力するもの
で、マルチパルスは予め実験等で求めたものが使用され
る。
他)によるものを示しており、50ns周期のクロック
信号Cを用いてパターンメモリのビット列を読み出し、
入力のマーク変調されたPWM変調信号Aの前縁および
後縁をトリガとしてマルチパルス列Bを出力するもの
で、マルチパルスは予め実験等で求めたものが使用され
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ピットエッ
ジ記録方式を用いる場合、以下に述べる問題があるため
これまでは実用化が困難であった。すなわち、多数回の
書き換えに伴い記録材料が移動するため、書き換え回数
に制限があるという問題である。記録材料の移動とは、
記録、消去を繰り返す際に、記録材料がトラックに沿っ
てディスク進行方向か或いは逆方向に徐々に移動してい
く現象である。この記録材料の移動が大きいと、その移
動に伴う膜厚の変化により、記録マージンや最適なレー
ザーパワーが変わってしまったり、最悪の場合記録材料
が無くなってしまい、記録が不可能になるか、媒体が破
損してしまう。特に、ピットエッジ記録方式では長いマ
ークを用いるため、マーク長に対応する長さの矩形パル
スを照射する場合に熱負荷が大きく、その物質移動が顕
著に現れる。また、前述したマルチパルス記録を用いて
熱的負荷を軽減させ、物質移動を低減したとしても、依
然十分ではない。
ジ記録方式を用いる場合、以下に述べる問題があるため
これまでは実用化が困難であった。すなわち、多数回の
書き換えに伴い記録材料が移動するため、書き換え回数
に制限があるという問題である。記録材料の移動とは、
記録、消去を繰り返す際に、記録材料がトラックに沿っ
てディスク進行方向か或いは逆方向に徐々に移動してい
く現象である。この記録材料の移動が大きいと、その移
動に伴う膜厚の変化により、記録マージンや最適なレー
ザーパワーが変わってしまったり、最悪の場合記録材料
が無くなってしまい、記録が不可能になるか、媒体が破
損してしまう。特に、ピットエッジ記録方式では長いマ
ークを用いるため、マーク長に対応する長さの矩形パル
スを照射する場合に熱負荷が大きく、その物質移動が顕
著に現れる。また、前述したマルチパルス記録を用いて
熱的負荷を軽減させ、物質移動を低減したとしても、依
然十分ではない。
【0009】そこで、記録マーク形成時、第1の記録パ
ルスの形状が、その照射パルスの中間点を境にして後半
部のエネルギー量が前半のエネルギー量よりも多くなる
パルス形状であるか、あるいは、さらに第1以降の後続
パルスの形状が、その照射パルスの中間点を境にして後
半部のエネルギー量が前半のエネルギー量よりも多くな
るパルスを用いることで、記録材料の物質移動の低減が
可能となる。以下、その照射パルスの中間点を境にして
後半部のエネルギー量が前半のエネルギー量よりも多く
なるパルス形状を「漸増パルス」と略記する。
ルスの形状が、その照射パルスの中間点を境にして後半
部のエネルギー量が前半のエネルギー量よりも多くなる
パルス形状であるか、あるいは、さらに第1以降の後続
パルスの形状が、その照射パルスの中間点を境にして後
半部のエネルギー量が前半のエネルギー量よりも多くな
るパルスを用いることで、記録材料の物質移動の低減が
可能となる。以下、その照射パルスの中間点を境にして
後半部のエネルギー量が前半のエネルギー量よりも多く
なるパルス形状を「漸増パルス」と略記する。
【0010】この漸増パルスとしては、例えば図9に示
すパルス形状が考えられるが、他に、例えば本出願人が
既に特願平3−336254号として出願した図9
(b)に示すようなパルス形状が有効である。なお、同
図9(a)に示す記録パルス形状は、記録信号幅Tに対
して十分短いパルスをレーザー駆動回路に送ることで等
価的に得られる。しかし、例えば回転数3,600rp
mのISO規格準拠の3.5インチ光ディスクにRLL
(2,7)コードで記録する場合、記録マークの最小時
間幅が135nsとなるため、5ns単位のパルスの制
御を要する。また図9(b)に示した各波形でもやはり
10ns単位で制御を要する。
すパルス形状が考えられるが、他に、例えば本出願人が
既に特願平3−336254号として出願した図9
(b)に示すようなパルス形状が有効である。なお、同
図9(a)に示す記録パルス形状は、記録信号幅Tに対
して十分短いパルスをレーザー駆動回路に送ることで等
価的に得られる。しかし、例えば回転数3,600rp
mのISO規格準拠の3.5インチ光ディスクにRLL
(2,7)コードで記録する場合、記録マークの最小時
間幅が135nsとなるため、5ns単位のパルスの制
御を要する。また図9(b)に示した各波形でもやはり
10ns単位で制御を要する。
【0011】この漸増パルスを用いたピットエッジ記録
方式を図10に示す。例えばRLL(2,7)符号を用
いた場合、まず漸増パルスを照射し、その後立ち下がり
エッジを記録するまで、0.5T毎に矩形パルス1つづ
つ対応させて照射する記録方式(図10(a))や、全
てのパルスが漸増パルスとなる方式(4Tのみを図10
(b)に示す)等、さまざまな記録方式が可能となる。
方式を図10に示す。例えばRLL(2,7)符号を用
いた場合、まず漸増パルスを照射し、その後立ち下がり
エッジを記録するまで、0.5T毎に矩形パルス1つづ
つ対応させて照射する記録方式(図10(a))や、全
てのパルスが漸増パルスとなる方式(4Tのみを図10
(b)に示す)等、さまざまな記録方式が可能となる。
【0012】なお、従来のマルチパルスの生成方式にお
いては、例えば上記の漸増パルスを用いる方式のような
高速のパルス変調方式は対応できない。なぜなら、前記
の漸増パルス方式では、5nsもしくは10ns幅のビ
ット列を出力する必要があるが、このような速度でメモ
リ素子よりシリアルにビット列を読み出し、かつ同期出
力を行なうことは民生品レベルの技術では困難である。
しかも、前記の漸増パルス方式では記録マーク長に応じ
たマルチパルス列のパターン変更も考え得るが、図7、
図8で説明したようなPWM変調信号の前縁および後縁
をトリガとする方式では対応できない。すなわち、予め
記録マーク長を判定しなければパルス系列を選択できな
い。
いては、例えば上記の漸増パルスを用いる方式のような
高速のパルス変調方式は対応できない。なぜなら、前記
の漸増パルス方式では、5nsもしくは10ns幅のビ
ット列を出力する必要があるが、このような速度でメモ
リ素子よりシリアルにビット列を読み出し、かつ同期出
力を行なうことは民生品レベルの技術では困難である。
しかも、前記の漸増パルス方式では記録マーク長に応じ
たマルチパルス列のパターン変更も考え得るが、図7、
図8で説明したようなPWM変調信号の前縁および後縁
をトリガとする方式では対応できない。すなわち、予め
記録マーク長を判定しなければパルス系列を選択できな
い。
【0013】そして、この漸増パルスを用いた記録パル
ス形状は、一般的に記録信号幅Tに対して十分短いパル
スをレーザー駆動回路に送ることで等価的に得られる
が、理想的には多値レベルで変調設定したパルスにより
レーザー光源を駆動すべきである。しかし、多値レベル
で変調したパルスによりレーザー駆動してマルチパルス
記録を行う場合には、さらに記録レベルを高速で制御す
る必要があるが、これは従来のマルチパルス生成方式で
はさらに困難となる。
ス形状は、一般的に記録信号幅Tに対して十分短いパル
スをレーザー駆動回路に送ることで等価的に得られる
が、理想的には多値レベルで変調設定したパルスにより
レーザー光源を駆動すべきである。しかし、多値レベル
で変調したパルスによりレーザー駆動してマルチパルス
記録を行う場合には、さらに記録レベルを高速で制御す
る必要があるが、これは従来のマルチパルス生成方式で
はさらに困難となる。
【0014】また、記録材料の物質移動の低減化を図る
手法として、記録マーク形成のパルス照射開始時のパワ
ーレベルを、照射終了時のパワーレベルより50%高く
したパルス波形を選んで使用する技術的手段が提案され
ているが(特開平2−195538号公報)、このよう
なパルス波形をなすマルチパルス列を選択しようとして
も、上記漸増パルス方式の場合と同様に、従来のマルチ
パルスの生成方式では対応できず、また、このパルス波
形からなるマルチパルス列のパターンをその記録マーク
長に応じて変更しようとしても、予め記録マーク長を判
定しなければパルス系列を選択できない。
手法として、記録マーク形成のパルス照射開始時のパワ
ーレベルを、照射終了時のパワーレベルより50%高く
したパルス波形を選んで使用する技術的手段が提案され
ているが(特開平2−195538号公報)、このよう
なパルス波形をなすマルチパルス列を選択しようとして
も、上記漸増パルス方式の場合と同様に、従来のマルチ
パルスの生成方式では対応できず、また、このパルス波
形からなるマルチパルス列のパターンをその記録マーク
長に応じて変更しようとしても、予め記録マーク長を判
定しなければパルス系列を選択できない。
【0015】さらに、ピットエッジ記録における記録材
料の物質移動に伴う記録パワーのマージンやエッジ位置
の変化によりジッタ特性の劣化を及ぼすが、この改善策
として、記録パルスの後縁にて一時的にレーザーのバイ
アスレベルをゼロとする方法が提案されている(新井雅
之らによる「1.3Gbyte130mm光変調オーバ
ーライト光磁気ディスクシステム」、MAG−92−1
90、p69〜76)。このようなバイアスレベルの制
御を、上記の漸増パルスを用いたピットエッジ記録方式
に適用した場合、その記録波形は例えば図11に示すよ
うになる。すなわち、図11(a)は各パルスごとにそ
の後縁におけるバイアスレベルをゼロとした場合、同
(b)は4Tのみを表示してあるが、マルチパルスの最
後のパルスの後縁においてのみバイアスレベルをゼロと
した場合を示している。しかしながら、上記のような漸
増パルス等に加えてバイアスレベルの制御を同時に行う
ためには、やはり上記記録パルスの場合と同様に高速の
制御を要する。
料の物質移動に伴う記録パワーのマージンやエッジ位置
の変化によりジッタ特性の劣化を及ぼすが、この改善策
として、記録パルスの後縁にて一時的にレーザーのバイ
アスレベルをゼロとする方法が提案されている(新井雅
之らによる「1.3Gbyte130mm光変調オーバ
ーライト光磁気ディスクシステム」、MAG−92−1
90、p69〜76)。このようなバイアスレベルの制
御を、上記の漸増パルスを用いたピットエッジ記録方式
に適用した場合、その記録波形は例えば図11に示すよ
うになる。すなわち、図11(a)は各パルスごとにそ
の後縁におけるバイアスレベルをゼロとした場合、同
(b)は4Tのみを表示してあるが、マルチパルスの最
後のパルスの後縁においてのみバイアスレベルをゼロと
した場合を示している。しかしながら、上記のような漸
増パルス等に加えてバイアスレベルの制御を同時に行う
ためには、やはり上記記録パルスの場合と同様に高速の
制御を要する。
【0016】本発明は上記課題を解決するためのもの
で、簡易な構成で、しかも高速にパルス列を得ることが
でき、また記録マーク長に応じたマルチパルスのパター
ンが選択可能であり、さらに漸増パルスなどを用いるマ
ルチパルス記録であっても多値レベルで変調したマルチ
パルスパターンを用いてレーザー光源を駆動することが
できる光記録装置におけるレーザー駆動方式とその駆動
装置を提供することを目的とする。
で、簡易な構成で、しかも高速にパルス列を得ることが
でき、また記録マーク長に応じたマルチパルスのパター
ンが選択可能であり、さらに漸増パルスなどを用いるマ
ルチパルス記録であっても多値レベルで変調したマルチ
パルスパターンを用いてレーザー光源を駆動することが
できる光記録装置におけるレーザー駆動方式とその駆動
装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の光記
録装置におけるレーザー駆動方式は、光記録材料で形成
された記録層にレーザー光源から出射されたパルス状の
レーザー光を照射し、記録マーク長を予め判別し、その
判別したマーク長に基づいて漸増パルスを用いたマルチ
パルスを含む複数のマルチパルス系列を選択して並列的
に読み出し、次いで、その読み出した複数のマルチパル
ス系列をそれぞれクロック信号に同期させて直列出力す
るとともに、所定の記録レベルに設定した後、それら複
数のマルチパルス系列を加算して多値レベルで変調して
なる変調マルチパルスパターンを生成し、その多値レベ
ルからなる変調マルチパルスパターンに基づきレーザー
光源を駆動させることを特徴とするものである。
録装置におけるレーザー駆動方式は、光記録材料で形成
された記録層にレーザー光源から出射されたパルス状の
レーザー光を照射し、記録マーク長を予め判別し、その
判別したマーク長に基づいて漸増パルスを用いたマルチ
パルスを含む複数のマルチパルス系列を選択して並列的
に読み出し、次いで、その読み出した複数のマルチパル
ス系列をそれぞれクロック信号に同期させて直列出力す
るとともに、所定の記録レベルに設定した後、それら複
数のマルチパルス系列を加算して多値レベルで変調して
なる変調マルチパルスパターンを生成し、その多値レベ
ルからなる変調マルチパルスパターンに基づきレーザー
光源を駆動させることを特徴とするものである。
【0018】また、本発明の光記録装置におけるレーザ
ー駆動装置は、光記録材料で形成された記録層にレーザ
ー光源から出射されたパルス状のレーザー光を照射し、
マーク長変調によるマルチパルス記録を行う光記録装置
におけるレーザー駆動装置であって、記録マーク長を判
別するマーク長判別手段と、漸増パルスを用いたマルチ
パルスを含むマルチパルス系列パターンを記憶する複数
のパターン記憶手段と、判別したマーク長に基づいてマ
ルチパルス系列を各パターン記憶手段から選択して並列
的に読み出す複数の読み出し手段と、各読み出し手段に
て読み出した、漸増パルスを用いたマルチパルスを含む
複数のマルチパルス系列をそれぞれクロック信号に同期
させて直列出力する複数の出力手段と、各出力手段から
出力されたマルチパルス系列の記録レベルを設定する複
数のレベル設定回路と、各レベル設定回路からそれぞれ
出力されるマルチパルス系列を加算する加算器と、加算
器にて加算して多値レベルで変調した変調マルチパルス
パターンに基づきレーザー光源を駆動させるためのレー
ザー駆動回路とを備えていることを特徴とするものであ
る。
ー駆動装置は、光記録材料で形成された記録層にレーザ
ー光源から出射されたパルス状のレーザー光を照射し、
マーク長変調によるマルチパルス記録を行う光記録装置
におけるレーザー駆動装置であって、記録マーク長を判
別するマーク長判別手段と、漸増パルスを用いたマルチ
パルスを含むマルチパルス系列パターンを記憶する複数
のパターン記憶手段と、判別したマーク長に基づいてマ
ルチパルス系列を各パターン記憶手段から選択して並列
的に読み出す複数の読み出し手段と、各読み出し手段に
て読み出した、漸増パルスを用いたマルチパルスを含む
複数のマルチパルス系列をそれぞれクロック信号に同期
させて直列出力する複数の出力手段と、各出力手段から
出力されたマルチパルス系列の記録レベルを設定する複
数のレベル設定回路と、各レベル設定回路からそれぞれ
出力されるマルチパルス系列を加算する加算器と、加算
器にて加算して多値レベルで変調した変調マルチパルス
パターンに基づきレーザー光源を駆動させるためのレー
ザー駆動回路とを備えていることを特徴とするものであ
る。
【0019】
【作用】本発明の概要について、PWM(マーク長)変
調符号としてRLL(2,7)コード(最小ランレング
ス2、最大ランレングス7)を用いる場合を例として、
図2、図3及び図4に基づいて説明する。前述したよう
に、高速の多値レベルによるマルチパルス記録を行うた
めには、記録マーク長、即ち記録信号のランレングスを
判定する必要がある。図2はRLL(2,7)コードの
符号化過程を木構造で表現したもので、図の円内の数字
はRLL(2,7)変調器への2値化入力(NZR信
号)を表し、A、B、C、D、E、F、Gの各ノードに
おいて、RLL(2,7)系列が確定する。
調符号としてRLL(2,7)コード(最小ランレング
ス2、最大ランレングス7)を用いる場合を例として、
図2、図3及び図4に基づいて説明する。前述したよう
に、高速の多値レベルによるマルチパルス記録を行うた
めには、記録マーク長、即ち記録信号のランレングスを
判定する必要がある。図2はRLL(2,7)コードの
符号化過程を木構造で表現したもので、図の円内の数字
はRLL(2,7)変調器への2値化入力(NZR信
号)を表し、A、B、C、D、E、F、Gの各ノードに
おいて、RLL(2,7)系列が確定する。
【0020】図2において、スタートを示すrootよ
り1ビット目が「1」の場合は、続く2ビット目が
「1」か「0」かにより、1ビット目が「0」、2ビッ
ト目が「1」の場合は続く3ビット目が「1」か「0」
かにより、1ビット目と2ビット目が「0」、3ビット
目が「1」の場合は続く4ビット目が「1」か「0」か
により、1ビット目、2ビット目、3ビット目がいずれ
もも「0」のとき、それぞれ図示したノードA、B、
C、D、E、F、Gとするものであり、元の2値化符号
に対応するRLL(2,7)コードの対応は、下記のよ
うに、 2値化符号 : RLL(2,7)コード (11) (1000) (ノードA) (10) (0100) (ノードB) (011) (001000) (ノードC) (010) (100100) (ノードD) (0011) (00001000) (ノードE) (0010) (00100100) (ノードF) (000) (000100) (ノードG) となる。
り1ビット目が「1」の場合は、続く2ビット目が
「1」か「0」かにより、1ビット目が「0」、2ビッ
ト目が「1」の場合は続く3ビット目が「1」か「0」
かにより、1ビット目と2ビット目が「0」、3ビット
目が「1」の場合は続く4ビット目が「1」か「0」か
により、1ビット目、2ビット目、3ビット目がいずれ
もも「0」のとき、それぞれ図示したノードA、B、
C、D、E、F、Gとするものであり、元の2値化符号
に対応するRLL(2,7)コードの対応は、下記のよ
うに、 2値化符号 : RLL(2,7)コード (11) (1000) (ノードA) (10) (0100) (ノードB) (011) (001000) (ノードC) (010) (100100) (ノードD) (0011) (00001000) (ノードE) (0010) (00100100) (ノードF) (000) (000100) (ノードG) となる。
【0021】例えば、図6に示すように、2値化入力
(NRZ信号)が、 111001101000011 であるときに、図2に示すノードとしてABCDEFG
の系列が対応し、これに対応するRLL(2,7)コー
ドは、 1000010000100010010000001
000 となる。このRLL(2,7)コードのランレングス
(連続する0の数)は、記録信号のマーク長に対応し、
RLL(2,7)コードの境界は「1」から認識するこ
とができるので、複号に際してはコードの境界(エッ
ジ)を読み取って2値化符号に複号することができる。
(NRZ信号)が、 111001101000011 であるときに、図2に示すノードとしてABCDEFG
の系列が対応し、これに対応するRLL(2,7)コー
ドは、 1000010000100010010000001
000 となる。このRLL(2,7)コードのランレングス
(連続する0の数)は、記録信号のマーク長に対応し、
RLL(2,7)コードの境界は「1」から認識するこ
とができるので、複号に際してはコードの境界(エッ
ジ)を読み取って2値化符号に複号することができる。
【0022】記録信号のランレングスを出力するには、
図3に示した状態遷移に基づいて行えばよい。すなわ
ち、ランレングスの判定はA〜Gのノード検出に対し、
状態変数(図3の円内の数字)として次の入力まで未確
定のラン(1であるビットに続く0の数)、例えば、入
力Aに対しては、1000であるので3、入力Bに対し
ては0100であるので2の値をとる系で行う。なお、
図3の状態遷移について説明すると、状態2において入
力がB、D、F、Gの場合には未確定のランはそれぞれ
2であるので依然として状態は2であり、状態2におい
て入力がA、C、Eの場合には未確定のランはそれぞれ
3であるので状態3に遷移する。状態3において入力が
A、C、Eの場合には未確定のランはそれぞれ3である
ので依然として状態は3であり、状態3において入力が
B、D、F、Gの場合には未確定のランはそれぞれ2で
あるので状態2に遷移する。
図3に示した状態遷移に基づいて行えばよい。すなわ
ち、ランレングスの判定はA〜Gのノード検出に対し、
状態変数(図3の円内の数字)として次の入力まで未確
定のラン(1であるビットに続く0の数)、例えば、入
力Aに対しては、1000であるので3、入力Bに対し
ては0100であるので2の値をとる系で行う。なお、
図3の状態遷移について説明すると、状態2において入
力がB、D、F、Gの場合には未確定のランはそれぞれ
2であるので依然として状態は2であり、状態2におい
て入力がA、C、Eの場合には未確定のランはそれぞれ
3であるので状態3に遷移する。状態3において入力が
A、C、Eの場合には未確定のランはそれぞれ3である
ので依然として状態は3であり、状態3において入力が
B、D、F、Gの場合には未確定のランはそれぞれ2で
あるので状態2に遷移する。
【0023】出力は、図4に示すように、入力によって
確定したランレングスである。例えば、状態2におい
て、入力がAである場合、Aのコードは最初のビットが
1であるので未確定の2が確定し、出力は2となる。状
態2において、Dが入力するとDのコードは(1001
00)であるので、未確定の2が確定して出力は2とな
るとともに、Dコードの4ビット目が1であるので、そ
の前の00による2が出力される。また、状態3におい
てFが入力すると、Fのコードは(00100100)
であるので、未確定の3+2=5が出力されるととも
に、さらに2が出力されることになる。なお、上記の例
では、RLL(2,7)コードについて説明したが、そ
の他のRLL(1,7)コードやEFMコードを用いて
も同様な構成が可能である。
確定したランレングスである。例えば、状態2におい
て、入力がAである場合、Aのコードは最初のビットが
1であるので未確定の2が確定し、出力は2となる。状
態2において、Dが入力するとDのコードは(1001
00)であるので、未確定の2が確定して出力は2とな
るとともに、Dコードの4ビット目が1であるので、そ
の前の00による2が出力される。また、状態3におい
てFが入力すると、Fのコードは(00100100)
であるので、未確定の3+2=5が出力されるととも
に、さらに2が出力されることになる。なお、上記の例
では、RLL(2,7)コードについて説明したが、そ
の他のRLL(1,7)コードやEFMコードを用いて
も同様な構成が可能である。
【0024】こうしてランレングス、即ち記録マーク長
が予め判別できるので、これに対応してマルチパルス列
のパターンをパターンメモリに記憶しておき、ランレン
グスの検知信号をアドレスとしてパターンメモリからマ
ルチパルスを読み出すようにすれば、高速なマルチパル
ス列の生成ができ、漸増パルスなどを用いた高速なパル
ス変調方式にも対応することができる。
が予め判別できるので、これに対応してマルチパルス列
のパターンをパターンメモリに記憶しておき、ランレン
グスの検知信号をアドレスとしてパターンメモリからマ
ルチパルスを読み出すようにすれば、高速なマルチパル
ス列の生成ができ、漸増パルスなどを用いた高速なパル
ス変調方式にも対応することができる。
【0025】特に、本発明では、ランレングス(記録マ
ーク長)に対応してマルチパルス列のパターンを変調す
るための単位パターンとして複数に分割し、その各単位
パターンを複数のパターンメモリに別々に記憶してお
き、ランレングスの検知信号をアドレスとして各パター
ンメモリからそれぞれ所定の単位パターンからなるマル
チパルス列を並列的に読み出し、その読み出した複数の
マルチパルス列をレベル設定した後に加算することによ
り所望の変調マルチパルスパターンを多値レベルで生成
することができるため、漸増パルスなどを用いた高速な
パルス変調方式にもより正確に対応することができる。
従って、このように高速でかつ多値レベルで生成される
変調マルチパルスパターンに基づいてレーザー光源を駆
動させることができるので、記録材料の移動をより的確
に低減化して書き換え回数の多い相変化などの光記録を
可能にすることができる。
ーク長)に対応してマルチパルス列のパターンを変調す
るための単位パターンとして複数に分割し、その各単位
パターンを複数のパターンメモリに別々に記憶してお
き、ランレングスの検知信号をアドレスとして各パター
ンメモリからそれぞれ所定の単位パターンからなるマル
チパルス列を並列的に読み出し、その読み出した複数の
マルチパルス列をレベル設定した後に加算することによ
り所望の変調マルチパルスパターンを多値レベルで生成
することができるため、漸増パルスなどを用いた高速な
パルス変調方式にもより正確に対応することができる。
従って、このように高速でかつ多値レベルで生成される
変調マルチパルスパターンに基づいてレーザー光源を駆
動させることができるので、記録材料の移動をより的確
に低減化して書き換え回数の多い相変化などの光記録を
可能にすることができる。
【0026】
【作用】本発明によれば、予め記録マーク長を判別した
うえで、記録マーク長に応じたマルチパルスの系列を複
数選択し、ROM等のメモリ素子から並列に高速にシフ
トレジスタ等の出力制御回路にそれぞれ読み出し、クロ
ックに基づいて直列に出力して所定の記録レベルにそれ
ぞれ設定した後、それら複数のマルチパルス系列をアナ
ログ加算処理して変調した変調マルチパルスパターンを
用いてレーザー光源を駆動させる。そのため、簡易な構
成で、しかも高速に記録マーク長に応じたマルチパルス
列、特に漸増パルスなどを用いたマルチパルス列(パタ
ーン)をより正確に得ることができ、このようにして変
調したマルチパルスパターンに基づくレーザー駆動が可
能となる。
うえで、記録マーク長に応じたマルチパルスの系列を複
数選択し、ROM等のメモリ素子から並列に高速にシフ
トレジスタ等の出力制御回路にそれぞれ読み出し、クロ
ックに基づいて直列に出力して所定の記録レベルにそれ
ぞれ設定した後、それら複数のマルチパルス系列をアナ
ログ加算処理して変調した変調マルチパルスパターンを
用いてレーザー光源を駆動させる。そのため、簡易な構
成で、しかも高速に記録マーク長に応じたマルチパルス
列、特に漸増パルスなどを用いたマルチパルス列(パタ
ーン)をより正確に得ることができ、このようにして変
調したマルチパルスパターンに基づくレーザー駆動が可
能となる。
【0027】
【実施例】本発明の実施例を、PWM変調符号としてR
LL(2,7)コードを用いた場合を例とし、図1〜図
6に基づいて説明する。図1は、本発明によるレーザー
駆動装置の一実施例を示す構成図である。本実施例は、
レーザー光源を書き込み時に3値レベルで駆動する例を
示すものである。
LL(2,7)コードを用いた場合を例とし、図1〜図
6に基づいて説明する。図1は、本発明によるレーザー
駆動装置の一実施例を示す構成図である。本実施例は、
レーザー光源を書き込み時に3値レベルで駆動する例を
示すものである。
【0028】まず、RLL(2,7)変調器5は、図2
に示したRLL(2,7)コードの符号化過程に基づき
A〜Gの各ノードの検出を行う。ランレングス判定回路
6はA〜Gのノード検出を入力として、前述した原理に
従って図4に示すランレングスを出力する。ON/OF
F判定回路7はランレングス判定回路6の出力をもとに
PWM信号の1/0を判定する。なぜなら、PWM信号
の1/0は、図6に示すように直前の状態の反転として
決まるからである。また、クロック・カウンタ8は、ラ
ンレングス判定回路6及びON/OFF判定回路7の出
力に基づいてランレングスに相当するクロック信号をカ
ウントし、PWM信号が「1」の値をとる間はそのカウ
ント信号をシフトレジスタ10a及び10bに供給し、
PWM信号が「0」の値をとる間はゲート回路11a及
び11bを閉じる。
に示したRLL(2,7)コードの符号化過程に基づき
A〜Gの各ノードの検出を行う。ランレングス判定回路
6はA〜Gのノード検出を入力として、前述した原理に
従って図4に示すランレングスを出力する。ON/OF
F判定回路7はランレングス判定回路6の出力をもとに
PWM信号の1/0を判定する。なぜなら、PWM信号
の1/0は、図6に示すように直前の状態の反転として
決まるからである。また、クロック・カウンタ8は、ラ
ンレングス判定回路6及びON/OFF判定回路7の出
力に基づいてランレングスに相当するクロック信号をカ
ウントし、PWM信号が「1」の値をとる間はそのカウ
ント信号をシフトレジスタ10a及び10bに供給し、
PWM信号が「0」の値をとる間はゲート回路11a及
び11bを閉じる。
【0029】ここで、パターンメモリ9a、9bは、そ
れぞれON/OFF判定回路7が次の出力を1としたと
きに、ランレングス判定回路6の出力で決まるマルチパ
ルス系列をシフトレジスタ10a、10bに並列にロー
ドする。すなわち、図5に示すようにシフトレジスタ1
0a、10bのロード信号Cにより、ランレングスBに
対応してクロック・カウンタ8からのクロック信号Dに
同期して所定のパターンからなるマルチパルス系列E
a、Ebがそれぞれロードされる。図5は各信号波形を
示しており、Aはクロック信号、BはPWM信号、Cは
シフトレジスタ10a及び10bのロード信号、Dはク
ロック・カウンタ8よりシフトレジスタ10a及び10
bに供給するクロック信号、Eaはパターンメモリ9a
から出力されるマルチパルス系列のパターン、Ebはパ
ターンメモリ9bから出力されるマルチパルス系列のパ
ターンである。
れぞれON/OFF判定回路7が次の出力を1としたと
きに、ランレングス判定回路6の出力で決まるマルチパ
ルス系列をシフトレジスタ10a、10bに並列にロー
ドする。すなわち、図5に示すようにシフトレジスタ1
0a、10bのロード信号Cにより、ランレングスBに
対応してクロック・カウンタ8からのクロック信号Dに
同期して所定のパターンからなるマルチパルス系列E
a、Ebがそれぞれロードされる。図5は各信号波形を
示しており、Aはクロック信号、BはPWM信号、Cは
シフトレジスタ10a及び10bのロード信号、Dはク
ロック・カウンタ8よりシフトレジスタ10a及び10
bに供給するクロック信号、Eaはパターンメモリ9a
から出力されるマルチパルス系列のパターン、Ebはパ
ターンメモリ9bから出力されるマルチパルス系列のパ
ターンである。
【0030】また、ゲート回路11a及び11bは、ク
ロック・カウンタ8によりゲートが閉じられている間は
ゼロ信号を出力A、Bとして出力し、開かれている間は
パターンメモリ9a、9bで選択されてシフトレジスタ
10a、10bに読み出された各マルチパルスパターン
を出力A、Bとして出力する。レベル設定回路12a及
び12bは、各ゲート回路から出力された各マルチパル
スパターンの記録レベルを所定の値に調整して設定す
る。加算器13はレベル設定回路でレベル設定された各
マルチパルスパターンを加算して変調する。すなわち、
レベル設定後のマルチパルス系列Ea、Ebが加算され
て、図5に示すようなマルチパルスパターンFに変調さ
れる。この図5に示す変調マルチパルスパターンFは、
漸増パルスを用いたマルチパルスに相当する。
ロック・カウンタ8によりゲートが閉じられている間は
ゼロ信号を出力A、Bとして出力し、開かれている間は
パターンメモリ9a、9bで選択されてシフトレジスタ
10a、10bに読み出された各マルチパルスパターン
を出力A、Bとして出力する。レベル設定回路12a及
び12bは、各ゲート回路から出力された各マルチパル
スパターンの記録レベルを所定の値に調整して設定す
る。加算器13はレベル設定回路でレベル設定された各
マルチパルスパターンを加算して変調する。すなわち、
レベル設定後のマルチパルス系列Ea、Ebが加算され
て、図5に示すようなマルチパルスパターンFに変調さ
れる。この図5に示す変調マルチパルスパターンFは、
漸増パルスを用いたマルチパルスに相当する。
【0031】そして、その変調されたマルチパルスパタ
ーンがレーザー駆動回路14に入力され、そのマルチパ
ルスパターンに基いてレーザ光源15が駆動する。以上
の動作は、ゲート回路11がPWM信号0を出力中に行
われるので、ロード動作によるオーバーヘッドは生じな
い。
ーンがレーザー駆動回路14に入力され、そのマルチパ
ルスパターンに基いてレーザ光源15が駆動する。以上
の動作は、ゲート回路11がPWM信号0を出力中に行
われるので、ロード動作によるオーバーヘッドは生じな
い。
【0032】なお、本実施例では書き込み時にレーザー
光源を3値レベルで駆動する装置の構成例を示している
が、パターンメモリ、シフトレジスタ及びゲート回路を
増やすことにより、さらに上位の多値レベルで変調した
マルチパルスによるレーザー駆動を行うことが可能であ
る。このような多値化でパルス変調してレーザー駆動を
行う場合であっても、同様にして時間的オーバーヘッド
は生じない。
光源を3値レベルで駆動する装置の構成例を示している
が、パターンメモリ、シフトレジスタ及びゲート回路を
増やすことにより、さらに上位の多値レベルで変調した
マルチパルスによるレーザー駆動を行うことが可能であ
る。このような多値化でパルス変調してレーザー駆動を
行う場合であっても、同様にして時間的オーバーヘッド
は生じない。
【0033】また、この方式及び装置によれば、レーザ
ー光源のバイアスレベルを同時に調整することが可能で
ある。具体的には、例えば、図11(a)に示すように
各パルスの後縁部にてバイアスレベルをゼロにする場
合、各マルチパルス系列に対し、その後縁部のバイアス
レベルを打ち消してゼロにする極性レベルに設定された
レーザ駆動パルスを加算することによりに実現される。
このようなバイアスレベルの調整を同時に行ってレーザ
ー光源を駆動させることにより、記録材料の移動をさら
に的確に低減化することができる。
ー光源のバイアスレベルを同時に調整することが可能で
ある。具体的には、例えば、図11(a)に示すように
各パルスの後縁部にてバイアスレベルをゼロにする場
合、各マルチパルス系列に対し、その後縁部のバイアス
レベルを打ち消してゼロにする極性レベルに設定された
レーザ駆動パルスを加算することによりに実現される。
このようなバイアスレベルの調整を同時に行ってレーザ
ー光源を駆動させることにより、記録材料の移動をさら
に的確に低減化することができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、特
に相変化型記録方式等の書き換え可能な光記録方式にお
いてピットエッジ記録を行うことができ、記録マーク長
が予め判別でき、高速なパルス変調方式、特に漸増パル
スなどを用いたパルス変調方式にもより的確に対応する
ことができるので、記録材料の移動をより確実に低減化
して書き換え回数の多い光記録が可能になり、信頼性が
高い光記録方式及び装置を提供することが可能となる。
に相変化型記録方式等の書き換え可能な光記録方式にお
いてピットエッジ記録を行うことができ、記録マーク長
が予め判別でき、高速なパルス変調方式、特に漸増パル
スなどを用いたパルス変調方式にもより的確に対応する
ことができるので、記録材料の移動をより確実に低減化
して書き換え回数の多い光記録が可能になり、信頼性が
高い光記録方式及び装置を提供することが可能となる。
【図1】 本発明の一実施例に係るレーザー駆動装置の
構成図である。
構成図である。
【図2】 RLL(2,7)コードの符号化を説明する
図である。
図である。
【図3】 ランレングス判定回路の状態遷移図である。
【図4】 ランレングス判定回路のの入出力の関係を説
明する図である。
明する図である。
【図5】 本発明の動作を説明する各信号波形図であ
る。
る。
【図6】 本発明の動作を説明する図である。
【図7】 従来の変調回路の例を示す図である。
【図8】 従来の変調回路の動作を説明する図である。
【図9】 漸増パルスの構成例を示す図である。
【図10】 漸増パルスを用いた記録波形の例を示す図
である。
である。
【図11】 漸増パルスとゼロ−バイアスを用いた記録
波形の一例を示す図である。
波形の一例を示す図である。
5…RLL(2,7)変調器、6…ランレングス判定回
路、7…ON/OFF判定回路、8…クロック・カウン
タ、9a、9b…パターンメモリ、10a、10b…シ
フトレジスタ、11a、11b…ゲート回路、12a、
12b…レベル設定回路、13…加算器、14…レーザ
ー駆動回路、15…レーザー光源。
路、7…ON/OFF判定回路、8…クロック・カウン
タ、9a、9b…パターンメモリ、10a、10b…シ
フトレジスタ、11a、11b…ゲート回路、12a、
12b…レベル設定回路、13…加算器、14…レーザ
ー駆動回路、15…レーザー光源。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−22223(JP,A) 特開 平3−35424(JP,A) 特開 平2−195538(JP,A) 特開 平4−255913(JP,A) 特許3161485(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/00 - 7/013 G11B 7/125
Claims (2)
- 【請求項1】 光記録材料で形成された記録層にレーザ
ー光源から出射されたパルス状のレーザー光を照射し、
マーク長変調によるマルチパルス記録を行うに際し、 記録マーク長を予め判別し、その判別したマーク長に基
づいて漸増パルスを用いたマルチパルスを含む複数のマ
ルチパルス系列を選択して並列的に読み出し、次いで、
その読み出した複数のマルチパルス系列をそれぞれクロ
ック信号に同期させて直列出力するとともに、所定の記
録レベルに設定した後、それら複数のマルチパルス系列
を加算して多値レベルで変調してなる変調マルチパルス
パターンを生成し、その多値レベルからなる変調マルチ
パルスパターンに基づきレーザー光源を駆動させること
を特徴とする光記録装置におけるレーザー駆動方式。 - 【請求項2】 光記録材料で形成された記録層にレーザ
ー光源から出射されたパルス状のレーザー光を照射し、
マーク長変調によるマルチパルス記録を行う光記録装置
におけるレーザー駆動装置であって、 記録マーク長を判別するマーク長判別手段と、漸増パル
スを用いたマルチパルスを含むマルチパルス系列パター
ンを記憶する複数のパターン記憶手段と、判別したマー
ク長に基づいてマルチパルス系列を各パターン記憶手段
から選択して並列的に読み出す複数の読み出し手段と、
各読み出し手段にて読み出した、漸増パルスを用いたマ
ルチパルスを含む複数のマルチパルス系列をそれぞれク
ロック信号に同期させて直列出力する複数の出力手段
と、各出力手段から出力されたマルチパルス系列の記録
レベルを設定する複数のレベル設定回路と、各レベル設
定回路からそれぞれ出力されるマルチパルス系列を加算
する加算器と、加算器にて加算して多値レベルで変調し
た変調マルチパルスパターンに基づきレーザー光源を駆
動させるためのレーザー駆動回路とを備えていることを
特徴とするレーザー駆動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03528393A JP3225669B2 (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | 光記録装置におけるレーザー駆動方式及びその駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03528393A JP3225669B2 (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | 光記録装置におけるレーザー駆動方式及びその駆動装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06251375A JPH06251375A (ja) | 1994-09-09 |
| JP3225669B2 true JP3225669B2 (ja) | 2001-11-05 |
Family
ID=12437455
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03528393A Expired - Fee Related JP3225669B2 (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | 光記録装置におけるレーザー駆動方式及びその駆動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3225669B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6330124B1 (en) | 1996-12-20 | 2001-12-11 | Nec Corporation | Magnetic disk device using a contact start stop system |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4524978B2 (ja) * | 2001-09-26 | 2010-08-18 | ソニー株式会社 | 光記録装置 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3161485B2 (ja) | 1991-11-26 | 2001-04-25 | 富士ゼロックス株式会社 | 相変化型光記録装置及びこれを用いた光記録方法 |
-
1993
- 1993-02-24 JP JP03528393A patent/JP3225669B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP3161485B2 (ja) | 1991-11-26 | 2001-04-25 | 富士ゼロックス株式会社 | 相変化型光記録装置及びこれを用いた光記録方法 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6330124B1 (en) | 1996-12-20 | 2001-12-11 | Nec Corporation | Magnetic disk device using a contact start stop system |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06251375A (ja) | 1994-09-09 |
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