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JP3217951B2 - フィステルを切除するための装置 - Google Patents

フィステルを切除するための装置

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JP3217951B2
JP3217951B2 JP30289395A JP30289395A JP3217951B2 JP 3217951 B2 JP3217951 B2 JP 3217951B2 JP 30289395 A JP30289395 A JP 30289395A JP 30289395 A JP30289395 A JP 30289395A JP 3217951 B2 JP3217951 B2 JP 3217951B2
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fistula
fistula tract
wire
tip
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− タミーム モーシン・アル
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィステルを除去する
ための外科器具、特に、フィステル路に挿入される細い
バー(棒)と周りの患部からフィステル路を切り取るた
めにこのバーと共同する切開具とを有する外科器具に関
する。
【0002】
【従来の技術】肛門近くのフィステルを除去するための
従来の技術は、例えば、フィステルの面で肛門のエッジ
からの深い切開をこの切開がフィステルに達するまです
ることが必要である。そして、このフィステルは周りの
患部から切除され患者から除去される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような切
開は、切開のコースを横切る肛門の括約筋の下繊維を切
断してしまう。このために、このような処置は患者の排
便や放屁に苦痛を生じ、これは切開が肛門から比較的長
い距離位置しているか回帰性の場合に特に顕著である。
また、このような処置は、治癒に通常は数週間を要する
大きなキャビティを残す。この長い治癒期間の間、患者
は苦痛を生じ、時々手当を必要とし、そして仕事をする
ことができなくなる。このことは、患者にとって経済的
な損失となる。さらに、フィステルが肛門から比較的長
い距離位置している重傷の肛門近くのフィステルの場
合、必要であろう比較的長い切開のために失禁は避けら
れないので、上記処置を使用することはできない。
【0004】重傷の肛門近くのフィステルを除去するた
めには、排せつ物を人工肛門に逸らせ、上記処置を使用
してフィステルを外科的に除去することが必要である。
これは通常より2〜3カ月かかる。重傷の肛門近くのフ
ィステルのためのこの処置は、患者にとって多大な苦痛
とリスクとを与えかつコスト高となることが容易に理解
できるであろう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、フィス
テルを除去するための従来の方法で生じた問題を解決す
るフィステルを除去するための装置を提供することであ
る。これに関して、他の目的は、フィステルの除去によ
り生じたキャビテイのサイズを最小にし、かくして、治
癒時間と、患者の肛門患部並びに括約筋への外傷を減じ
ることである。肛門患部並びに括約筋の比較的大きな部
分を切開するのを避けることにより、失禁のリスクは減
じられる。
【0006】本発明の原理に従えば、前記目的は、周り
の患部からフィステルをくり抜くことによりフィステル
路を有するフィステルを切開するための装置により達成
される。この装置は、フィステル路中に挿入されるよう
になっているバーと、このバーと共同する切開具とを具
備する。本発明の一実施例において、例えば、切開具
は、前記バーを支持部材として、このバーの長軸にほぼ
平行な方向にバーに対して移動し、周りの患部から前記
フィステル路をくり抜くことにより、患者からフィステ
ルを切開する。本発明の他の実施例において、切断が前
記バーに対して長さ方向に移動しないように、前記バー
と切開具とは互いに結合されている。フイステル路は、
装置全体を回転させるか、切開具のみを回転させること
により、周りの患部からくり抜かれる。
【0007】
【0008】構造の関連した部材の機能並びに製造の経
済性と同様に本発明の目的、態様並びに特徴が、全てが
説明の一部をなし、種々の図面の対応する部分に同じ参
照符号が付された添付図面を参照した以下の説明並びに
請求の範囲からより明らかになるであろう。
【0009】
【実施の形態】好ましい例示的な実施例の詳細な説明 図1は、患者からフィステル32を除去するための本発
明に係わる装置を符号30で示す。この図示の実施例
で、フィステル32は、肛門導管36から直腸近くの患
者の外部に延びたフィステル路34を有する肛門近くの
フィステルである。この装置30は、フィステル路34
中に挿入され得る、プローブと類似した細い剛性バー3
8を有する。切開具40は、このバー38が切開具40
のためのベースもしくは支持部材を構成し、この切開具
40をバー38を中心として回転可能とすると共に、バ
ー38の長軸に対応した方向に摺動可能とするように、
バー38と関連して動作する。
【0010】前記切開具40は、本体42と、この本体
42に装着され、選択的に着脱可能な切断刃44とを有
する。この切断刃44は本体42に対して選択的に着脱
可能なので、他の切断刃が本体42に関連して使用され
得る。図示の実施例では、本体42は円筒形で、薄い壁
を有し、かつバー38の一部を囲んでいる。ハンドル4
6が本体42の基端部に装着され、また切断刃44が本
体の先端に装着されている。
【0011】円筒形状のスタビライザー47が、患者の
身体の外で、バー38の一部に固定されている。切開具
40の本体42はスタビライザー47に対して移動す
る。このスタビライザー47は、切断刃44がバー38
から離間することを確実にする。この結果、バー38と
関連して切開具40は、フィステルの周りの患部を除去
することによりフィステル路34をくり抜き、かくし
て、周りの患部からフィステル路34を含むフィステル
32を除去する。本体は薄い壁を有しているので、フィ
ステル路34の切除される部分は、除去処置の間、本体
42中に入っている。
【0012】前記切断刃44は、形状並びにサイズで種
々の変形が可能である。例えば、図1に示すように、ペ
ン詰め換え物の形状もしくはアーク形状をとり得る。図
示の実施例で、本体42の先端から切断刃44の先端に
ほぼ延びた切開エッジ48は、切断刃が、図1の点線で
示されるように、患部35中に挿入された後に、切断刃
44の切開面として機能する。
【0013】バー38がフィステル路34を貫通するよ
うに前進されたときに、キャップ50がバー38の先端
に選択的に装着され得る。このキャップ50は、中に切
断刃44の先端を受けるための保護溝52を有する。矢
印51で示す方向に切開具を移動させることにより、切
開具40がフィステルの周りの患部35を貫通すると、
切断刃44の先端が保護溝52中に挿入されて、この中
に保持される。バー38と切開具40とを備えた全体の
装置は、矢印53で示されるように回転され、周りの患
部からフィステル路をくり抜く。この回転の間、切断刃
44の先端が保護溝52中に保持されながら、切断刃4
4の切開エッジ48はフィステル路34の周りの患部を
切開する。この結果、フィステル32は周りの患部から
切開されて患者から除去され得る。
【0014】図2は、フィステル32を除去するため
の、符号60で示す装置の第2の実施例を示す。第1の
実施例と同様に、装置60はバー38を有する。また、
この装置60は、バー38の長軸にほぼ平行な方向に摺
動する円筒状の本体64を備えた切開具62を具備す
る。前記実施例と同様に、円筒形状のスタビライザー6
8が、切断刃70とバー38との間にスペース66を維
持するように、バー38に装着されている。図示の実施
例では、本体64の先端に装着された切断刃70は円形
であり、円筒状の本体64の形状にほぼ対応している。
【0015】フィステル32は、第1の実施例に対して
上述したのと同様の方法で、装置60を使用して除去さ
れる。即ち、矢印74により示される方向に切開具62
を摺動させることにより、切開具62をフィステル路3
4の周りの患部35を貫通させる。切断刃70は、フィ
ステル路34から患部35を分離するように、先端に切
開エッジ71を有するので、フィステル路34は周りの
患部からくり抜かれる。スタビライザー68によりバー
38と切断刃70との間にスペース66が規定されてい
るので、くり抜かれたフィステル路は、くり抜き処置の
間、本体64の中空中心部に入る。かくして、この実施
例では、フィステル路34は、これが周りの患部35か
らくり抜かれるのに従って、円筒状の本体64中に残
る。さらに、本発明のこの実施例は、装置60がフィス
テル路をくり抜くために慎重に回転される必要はない。
【0016】選択的に装着可能なキャップ76がバー3
8の先端に設けられている。このキャップ76は、フィ
ステル路の切開が完了した後に、中に切断刃70の切開
エッジ71を受けるために、切開エッジ71に対応した
溝78を有する。
【0017】図3は、本発明の原理に従ってフィステル
を切開するための、符号90で示す、装置の第3の実施
例を示す。この装置90は、湾曲したフィステル路92
中に挿入される湾曲したバー94と、湾曲した切開具9
6とを具備する。図3に示す切断刃98のような湾曲し
た切断刃が、切開具の本体100の先端に選択的に装着
される。
【0018】前記実施例と同様に、装置60は、湾曲し
たバー94と切開具96との間にフィステルの除去処理
中にスペースを維持するために、バー94に装着された
スタビライザー102を具備する。
【0019】フィステル路92が湾曲しているために、
少なくとも2つの刃が、周りの患部35からフィステル
路92を切り取るために必要である。図示の実施例で
は、第1の実施例で説明したように、切断刃98を挿入
して回転させることにより、切断刃98はフィステル路
92の内側101の周りを切開する。そして、フィステ
ル路の一側が周りの患部から分離された後に、第1の切
断刃、例えば、切断刃98が本体100から取り外さ
れ、そして第2の切断刃、例えば、図3に点線で示す切
断刃104が本体100に装着される。この切断刃10
4は、第1の実施例に関して説明したように切断刃10
4をを挿入し、装置90を回転させるすることにより、
切断刃104がフィステル路92の上側103を切るよ
うな特別に湾曲している以外は、切断刃98と実質的に
同じような形状を有する。
【0020】第1の実施例におけるように、キャップ1
06がバーの先端に選択的に装着可能となっている。こ
のキャップ106は、夫々が患部35からフィステル路
92の夫々の側を切り裂くように使用されるように、切
断刃の夫々の先端を受け入れるための複数の溝を有す
る。
【0021】図4は、本発明の原理に基づいて、フィス
テルを除去するための、符号120で示す装置の第4の
実施例を示す。この装置120は、上記第1並びに第2
の実施例で使用されたのと同様のバーであるバー122
を有する。このバー122は、フィステル32のフィス
テル路34中に挿入される。上記実施例とは異なり、こ
のバー122は、基端部に装着されたベース部128を
有する。切開具130は、この切開具130がバー12
2の長軸にほぼ平行な方向に摺動するように、バー12
2と共同する。
【0022】前記切開具130は、本体134に選択的
に装着可能な切断刃132を有する。この本体134
は、前記ベース部128を摺動並びに回転可能に貫通し
ている。ハンドル136が本体134の基端に設けられ
ており、また、前記切断刃132は、これの先端に装着
されている。スタビライザー138が、切断刃132の
挿入並びにフィステル路34の周りの回転の間、切開具
130とバーとの間に所定の距離を確保するように設け
られている。
【0023】図示の実施例において、切断刃132は、
鋭利端140を有し、フィステル路34の周りの患部3
5中への切断刃132の刺し込みを容易にするために、
鋭利端140方向に向かってテーパ付けされている。切
断刃132の両エッジ142は、また、周りの患部35
からの本体134の切り裂きが切断刃132をフィステ
ル路の回りで回転させることにより行われ得るように、
鋭利にされ得る。
【0024】フィステル32を除去するためのこの装置
120の使用方法は、本発明の第1の実施例荷関して上
述したのと同様である。かくして、図4を参照して説明
した装置を使用するフィステルを除去するための方法の
詳細な説明は省略する。
【0025】ベース部128でのバー122並びに切開
具130とスタビライザー138との間のジョイント装
着は、本体に対して大きな体積を必要としないで装置1
20のより安定な動作を果たさせる。
【0026】図5並びに6は、周りの患部35からフィ
ステル路34を除去するための、符号150で示す装置
の第5の実施例を示す。この実例において、前述した実
施例の切断刃は、切開具156の本体154に装着され
た径の大きい孔付き針152に取換えられている。この
孔付き針152は、矢印157により示された方向に切
開具156を動かすことにより、フィステル路34の周
りの患部35に刺さる切開エッジ158を有する。この
切開エッジ158がフィステル路34の周りの患部35
から肛門導管36中に突き出ると、強いワイヤー160
が孔付き針152に通され、バー162の先端に取着さ
れる。図示の実施例においては、このワイヤー160
は、バー162の先端に取着されたキャップ164に取
着される。溝166が、キャップ164へのワイヤー1
60の装着の助けのためにキャップ164に設けられて
いる。しかし、本発明で、バー162の先端にワイヤー
160を取着するのはいかなる手段でも良い、ことが理
解できるであろう。
【0027】そして、前記孔付き針152が、矢印15
9で示す方向に切開具156を移動させることにより引
き抜かれ、また、ワイヤー160は、ベース部170も
しくはバー162に組み合わされたねじ168により引
っ張られる。図示の実施例では、ワイヤー160は、ね
じ168を回転させることにより、ワイヤー160を巻
いて、バー162の長軸にほぼ平行な方向に延ばす、よ
うにねじ168に巻かれている。
【0028】スタビライザー172が、ワイヤー160
をバー162と平行に維持されることを確実にするよう
に設けられている。
【0029】フィステル路34の周りに切開具156を
回転させることにより、ワイヤー160は周りの患部か
らフィステル路を切り裂く。ワイヤー160は、患部が
これが切り裂かれるのに従って焼灼されるように焼灼ワ
イヤーで良いことは理解され得よう。
【0030】図示の実施例において、溝180が、バー
162に設けられている。この溝180には、フィステ
ル路34の患部からくり抜かれた部分が入る。この結
果、フィステル路34は、周りの患部からくり抜かれる
のに従って、前方に安定して伸びる。
【0031】図7は、本発明の原理に従ってフィステル
を切開するための、符号210で示す、装置の第6の実
施例を示す。この装置210は、夫々を共通ベース21
3に固定することにより、ほぼ円筒形状の切開具212
の長軸に沿って固定された細いバー211を具備する。
この共通ベース213は、外科医により手で把持される
ようになった本体214内に固定されている。前記バー
211は、円板状のスタビライザー片215により切開
具212の壁に対して平行に維持されている。このスタ
ビライザー片は、バー211に対して摺動可能であり、
また切開具212内に配置されている。円板状のスタビ
ライザー片215の位置は、ばね216により、切開具
の先端近くに最初は維持されている。
【0032】前記切開具212は、これの先端にに配置
された選択的に着脱可能な切断刃217を有する。切開
具212の本体は、周りの患部35と切開具との間の摩
擦を最小にするために溝218,219を有する。
【0033】この実施例の装置を使用してフィステルを
除去するための方法を以下に説明する。バー211の先
端が、副え木として機能するようにフィステル32中に
挿入される。そして、装置210が、フィステル路を除
去するために、矢印220で示すようにフィステル路3
4のコースに沿って摺動して挿入される。
【0034】装置210の操作の間にバー211がフィ
ステル路の壁を貫通する可能性を最小にするために、バ
ー211と同じ口径の付加の細いバーがフィステル路3
4中に最初に導入される。図8に示す付加のバー221
が他の部材と関連されていないので、これはより容易に
操作され得、フィステル路34中に適当に挿入される。
そして、外科用金属のような、人体中に挿入されるのに
適した材料により形成されたシース222は、このシー
ス222が肛門導管36に達するまで、バー221が中
に入るようにして挿入されバー221に沿って摺動す
る。次に、このバー221は、フィステル内にシース2
22のみを残すようにして、フィステル路34から引き
抜かれる。かくして、シース222中にバー211を挿
入し、シース222を切開具212のガイドとして使用
することにより、除去され得る。この除去処理中、切開
具212がフィステル路から変位されないようにして行
われる。
【0035】切開されたフィステル路は、切開具212
の内控224内に入り、円板形状のスタビライザー片2
15をばね216により与えられる力に抗して押す。こ
の結果、切開されたフィステル路の全長に渡って収容す
るためのスペースが形成される。
【0036】切開具の切開エッジは、絶縁され、そして
フィステル路の切開並びに周りの患部の凝固を助けるよ
うに、焼灼ジアテルミーに接続され得る。
【0037】図9は、本発明の原理に従ってフィステル
を切開するための、符号240で示す、装置の第7の実
施例を示す。この装置240は、ジアテルミー針248
が周りの患部35からフィステル路34を除去するよう
に切開具として使用される以外は、図5並びに6に示さ
れた装置と動作において同じである。ジアテルミー針
は、これが切開機能と凝固機能との両方を果たすので有
益である。装置240は、ジアテルミー針248と細い
バー242とが互いに平行に維持されるように、結合片
246もしくはベースによりジアテルミーハンドル24
4に結合されたバー242を具備する。スタビライザー
250が、ジアテルミー針248をバー242に平行に
さらに維持するように設けられている。また、ばね25
2が、ジアテルミー針248が挿入されるまで、ジアテ
ルミー針248の先端近くにスタビライザー250を維
持するために、バー242を挿入するようにして結合片
246とスタビライザー250との間に設けられてい
る。
【0038】第2のスタビライザー254が、ジアテル
ミー針248の周りの患部35中への貫挿が完了した後
に、バー242とジアテルミー針248との先端が第2
のばね252の孔中に挿入され得るように、肛門導管3
6内に設けられている。フィステル路34は、ジアテル
ミー針248を励起し、このチャージされたジアテルミ
ー針をフィステル路34の周りで回転させることによ
り、除去(くり抜き)される。バー242がフィステル
路34中に挿入される方法は、図7を参照して説明した
のと同様である。即ち、付加のバー(図示せず)を使用
して、シース222が最初にフィステル路34中に挿入
される。そして、バー242が、除去されるフィステル
路に対して装置240を容易に位置付けるためにシース
222の中空中心に挿入される。
【0039】図10は、本発明の原理に従ってフィステ
ルを切開するための、符号270で示す、装置の第8の
実施例を示す。この実施例において、周りの患部35か
らフィステル路34を分離するためにレザービーム形式
の切開装置284が使用されている。このレザービーム
形式の切開装置は、ジアテルミー針と同様に、切開と凝
固との両機能を果たす。
【0040】この装置270は、第1のシリンダー27
4内に同軸的に配置された細いバー272を有する。こ
のバー272と基端と第1のシリンダー274の基端と
は、バー272がシリンダー274に対して平行に維持
されるように、保持片276を介して互いに装着されて
いる。第2の比較的大径のシリンダー278が前記シリ
ンダー274と同軸的にアラインメントされてこの外側
に配置され、第1のシリンダー274と第2のシリンダ
ー278との間に約2mmのスペース280を規定して
いる。結合装置282が、レザー射出装置284から射
出されたレザービームが第1のシリンダー274と第2
のシリンダー278との間に規定されたスペース280
中を通るように第1のシリンダー274と第2のシリン
ダー278との間の同軸的なアラインメントを維持して
いる。また、前記結合装置282は、レザービームが第
1のシリンダー274の外周面と第2のシリンダー27
8の内周面との間のスペース280に沿って回転するよ
うに、レザー射出装置284を回転させることを可能に
している。円板状のスタビライザー片286が第1のシ
リンダー274内に設けられバー272上を摺動可能で
ある。このスタビライザー片286は、バー272と第
1のシリンダー274との間の平行に離間した関係を維
持するように機能する。ばね288が、第1のシリンダ
ー274の先端近くにスタビライザー片286を維持す
る。
【0041】図10に示す装置270の操作を以下に説
明する。最初に、シース222が、図7ないし9を参照
して上述ように、フィステル路34中に挿入される。そ
して、、第1並びに第2のシリンダー274,278の
先端がフィステル路近くでフィステル路を囲んだ状態
で、バー272が中空シース中に挿入される。レザー射
出装置が励起され、前記バーの長軸を中心として回転さ
れ、この結果、周りの患部35からフィステル路34が
切り離される。この装置270は、切開処置を続けなが
らフィステル路に沿って前進される。この結果、切り離
されたフィステル路は、第1のシリンダー274中に入
り、スタビライザー286を結合装置282方向に付勢
する。第2のシリンダー278が、全てのフィステル路
が周りの患部からくり抜かれ得るように、切除領域から
周りの患部を引き抜く。前記レザー射出装置は手動もし
くはモータ駆動により回転され得ることは理解されるで
あろう。さらに、コンピュータが、レザー射出装置の動
作を制御するように使用され得る。
【0042】本発明は、現在考えられる最も実用的で好
ましい実施例に関連して説明されたが、本発明は上述し
た実施例に限定されるものではなく、請求の範囲の精神
並びに範囲内に含まれる種々の変更並びに等価の配設を
もカバーすることは理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理に従ってフィステルを切除するた
めの方法並びに装置の第1の実施例を一部断面して示す
斜視図である。
【図2】本発明の原理に従ってフィステルを切除するた
めの方法並びに装置の第2の実施例を一部断面して示す
斜視図である。
【図3】本発明の原理に従ってフィステルを切除するた
めの方法並びに装置の第3の実施例を一部断面して示す
斜視図である。
【図4】本発明の原理に従ってフィステルを切除するた
めの方法並びに装置の第4の実施例を一部断面して示す
斜視図である。
【図5】本発明の原理に従ってフィステルを切除するた
めの方法並びに装置の第5の実施例を一部断面して示す
斜視図である。
【図6】図5に示す装置の操作を一部断面して示す斜視
図である。
【図7】本発明の原理に従ってフィステルを切除するた
めの方法並びに装置の第6の実施例を一部断面して示す
斜視図である。
【図8】図7に示す装置に使用される付加のバーを示す
斜視図である。
【図9】本発明の原理に従ってフィステルを切除するた
めの方法並びに装置の第7の実施例を一部断面して示す
斜視図である。
【図10】本発明の原理に従ってフィステルを切除する
ための方法並びに装置の第8の実施例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
30…装置、32…フィステル、34…フィステル路、
36…肛門導管、38…バー、40…切開具、44…切
断刃。
フロントページの続き (72)発明者 モーシン・アル − タミーム サウジアラビア国、11472 リヤド、ピ ー・オー・ボックス 7805、キング・サ ウド・ユニバーシティー・アンド・キン グ・カーリド・ユニバーシティー・ホス ピタル、デパートメント・オブ・サージ ェリー 気付け (56)参考文献 特開 平3−92144(JP,A) 特開 平6−197904(JP,A) 特表 平2−500416(JP,A) 米国特許3776237(US,A) 米国特許2447169(US,A) ソ連国特許発明1421319(SU,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 17/32

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィステル路を有するフィステルの切開
    のための装置であって、 長軸を有し、フィステル路中に挿入されるように適合さ
    れた第1のバーと、 この第1のバーと共同する切開具と、 前記第1のバーが切開具に対して動かず平行に維持し、
    フィステル路をフィステル路に対して装置を動かすこと
    により切開し、かくして、周りの患部からフィステル路
    をくり抜くように、第1のバーの基端部を前記切開具の
    基端部に固定する共通ベースと、 前記切開具に対し平行に第1のバーを維持するように、
    切開具の本体中で前記第1のバーに沿って摺動可能なデ
    ィスク形スタビライザーと、 前記スタビライザーを切開具の先端付近に保持するため
    のばねとを具備し、前記フィステル路の切開された部分
    が、前記第1のバーと切開具との間で摺動してスタビラ
    イザーを押し、かくして、装置が前記フィステル路に沿
    って前進されるのに従って前記ばねを圧縮する装置。
  2. 【請求項2】 前記切開具は、本体部と、選択的に装着
    可能な切開刃とを有する請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のバー及び切開具は、湾曲して
    いる請求項1に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のバーの先端部に選択的に装着
    可能なキャップを更に具備し、このキャップは中に第1
    のバーの先端部を受けるための溝を備えている請求項1
    に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記本体は、外表面に、前記切開具と周
    辺の患部との間の摩擦を最小限にする溝を有している請
    求項1に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記本体部は、前記バーの一部を囲うよ
    うにほぼシリンダー形状を有する請求項1に記載の装
    置。
  7. 【請求項7】 前記切開具は、先端部で非円弧形の切開
    エッジを有する請求項1に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記第1のバーの口径とほぼ整合する口
    径を有する付属バーと、 シースとを更に具備し、前記付属バーは、フィステル路
    中へ挿入されるように適合され、前記シースは、フィス
    テル路内にシースを位置させるように前記付属バーの外
    を覆って挿入されるように適合され、かつ、前記シース
    内から前記付属バーを抜くことができ、前記フィステル
    路の切開の際、前記第1のバーのためのガイドとして機
    能する、請求項1に記載の装置。
  9. 【請求項9】 フィステル路を有するフィステルの切開
    のための装置であって、この装置は、 長軸を有し、フィステル路中に挿入されるように適合さ
    れた第1のバーと、 この第1のバーと共同する切開具と、 前記第1のバーが切開具に対して動かず平行に維持し、
    フィステル路をフィステル路に対して装置を動かすこと
    により切開し、かくして、周りの患部からフィステル路
    をくり抜くように、第1のバーを前記切開具に接続した
    共通ベースと、 前記第1のバーの口径にほぼ整合する口径を有する付属
    バーと、 シースとをさらに具備し、前記付属バーは、フィステル
    路中へ挿入されるように適合され、また、前記シース
    は、フィステル路内にこのシースを位置させるように付
    属バーの外を覆って挿入されるように適合され、前記付
    属バーを前記シース内から取り出されることが出来、か
    つ、前記フィステル路の切開の際、前記第1のバーのた
    めのガイドとして作用する装置。
  10. 【請求項10】 フィステル路を有するフィステルの切
    開のための装置であり、長軸を有し、フィステル路中に
    挿入されるバーと、 このバーと共同し、この長軸にほぼ平行な方向にバーに
    対して移動可能であり、周りの患部から前記フィステル
    をくり抜く切開具とを具備し、前記切開具は、 本体と、 孔を有し本体に装着される針と、 この針がフィステル路に沿って挿入された後に、針中に
    貫通されるワイヤーと、 このワイヤーを前記バーの先端に装着する手段と、 前記ワイヤーがフィステルを切開するための切開具とし
    て機能するように、バーの先端に装着された後にワイヤ
    ーを張る手段とを有する装置。
  11. 【請求項11】 前記ワイヤーを前記バーの先端に装着
    する手段は、前記バーの先端を中に受ける溝を有し、バ
    ーの先端に選択的に装着可能なキャップを有する請求項
    10に記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記バーは、これの基端にベース部を
    有し、また前記切開具はベース部を貫通して回転かつ摺
    動可能な本体と、この本体の先端に装着された切断刃と
    を有する請求孔10に記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記ワイヤーを張る手段は、前記ベー
    ス部に結合されたねじを有し、前記ワイヤーは、ねじを
    回転させてワイヤーを張るように、ねじに巻回されてい
    る請求項12に記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記ワイヤーは焼灼ワイヤーである請
    求項12に記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記バーと切開具とに共同し、このバ
    ーと切開具とをほぼ平行に維持するスタビライザー装置
    をさらに具備する請求項12に記載の装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US3776237A (en) 1972-05-11 1973-12-04 Tecna Corp Surgical tool and method of providing a surgical opening

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