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JP3200590U - 壁面用植栽基盤 - Google Patents

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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

【課題】効率的に一様に点滴灌水できる壁面用植栽基盤を提供する。【解決手段】粒状の軽石とポルトランドセメントと水とを混練した状態の生コンクリートを板状に固め、表面に対して斜め上向きに開口する植込孔2を、灌水の流下方向には重ならないように3つ形成して植栽パネル1とする。複数の植栽パネル1を保持枠3で支持して壁面を形成する。保持枠3の頂部に点滴型の散水管4と拡散布を設ける。合成樹脂製の育苗ポットで育てた花卉6を育苗ポットから抜き出して、各植込孔2に挿し込む。散水管4から点滴灌水して、拡散布で水を一様に拡げて、植栽パネル1を潤す。透水性の植栽パネル1を水が伝わって、最下列の植栽パネル1まで十分に灌水される。このようにして最少の水で、花卉6の根が透水性軽石コンクリートの植栽パネル1に活着するので、壁面植栽に効率的に灌水できる。【選択図】図1

Description

本考案は、壁面用植栽基盤に関するものであり、特に、効率的に点滴灌水できる低コストの壁面用植栽基盤に関するものである。
従来、建物の壁面などに植物を植えて壁面を緑化する壁面緑化技術がある。ビルの外壁や、崖の擁壁や、フェンスなどを緑化することで、壁面の景観を向上でき、太陽光線の照り返しを暖和し、植物による断熱効果で温度調整ができる。建物の壁面に植物を植え付ける最も一般的な方法は、壁面に所定の間隔で多数の植木鉢を固定して植物を植え付け方法である。簡単な壁面緑化システムとしては、壁面緑化ネットを屋上から吊り下げる吊下げ型壁面緑化ユニットや、植栽ユニットをワイヤーで昇降させる壁面緑化装置等がある。例えば、プラスチック素材からなる基板にポケットを設け、このポケットにポット栽培された植物を設置する方法がある。ポケットに傾斜が設けられ、植物は地面に対してやや斜め上方向に生育するようになっている。
壁面板に土壌を充填したポケットを設け、その底部に排水孔を設けた壁面材もある。裏面に保水吸水手段が有る植栽パネルにポケットを設けて、ポケット内の植物を保水吸水手段により育成する壁面緑化方法もある。椰子殻繊維などのシートと金属ネットを組み合わせたマットを壁面に直接貼付し、蔓性植物や付着根タイプの植物を植生させる方法もある。また、ハンガーバスケットタイプの吊下構造の鉢に植物を植え、既存の手すりなどに鉢を吊り下げる方法もある。または、複数の植栽ユニットを水平に保持して上下方向に所定の間隔を空けて吊り下げ、屋上の昇降装置でワイヤーを繰り出したり巻き取ったりして、植栽ユニットを建築物の壁面に沿って昇降させる。この方法では植栽ユニットの設置や撤去が容易にできる。
壁面や法面に草花などを植えるための手段として、壁面植栽基盤が用いられている。壁面緑化のための基盤としては、培地部分となるブロック型の基盤がある。植物を植える苗床を枠材で支持してユニット化した緑化用ユニットを、建物の壁面に固定するものもある。この植栽基盤と植物とを収容するユニットは、格子状に区画されている。また、壁面緑化専用の植栽済み緑化パネルを用いて、壁面を短時間で緑化する立体基盤式壁面緑化法がある。吸水機能と保水機能が有る詰物を中空部に充填したパネルもある。これは給水や施肥を高効率で行えるもので、容器の上側に植栽部があり、下側に貯水部が設けられている。貯水部の下部から植栽部の上部にまで連続する吸水材が設けられている。吸水材が貯水部の水を吸い上げて、植栽部の土に万遍なく給水して植物を生育させる。また、壁面にフェルトや不織布からなる基盤を配置して、この中に植物の苗を植え込むことで、垂直な壁面の緑化を行う方法もある。これは、地盤を垂直にして植物を生育するにあたり、保水給水を十分に確保するために、垂直の面を各層毎に水平に区画をして、土を収納する容器を設けて植栽するものであり、保水性の繊維シートを用い、給水機構も備えている。
壁面緑化の施工法としては、基盤にあらかじめ植物を植えつけたものを現場に設置する方法や、培地を設置して現場で植物を植えつける方法がある。例えば、パーライトやバーミキュライトのように軽量多孔質であって、保水性と通気性と保肥性に優れた岩石や土壌を土壌基材として用いる。これらの土壌基材をバインダーで固めて所定形状の苗床を形成する。苗床に蔦や蔓等の植物を育成させたものを、枠材を介して建造物の壁面に取り付ける。または、建物の外壁にアンカーを打設してボルトを取り付け、保水力の大きい壁面緑化パネルをナットで壁面に固定する。
植物の育成のためには、人工的に灌水する必要がある。壁面緑化植物への灌水方法としては、灌水パイプを苗床の上面に載置し、灌水パイプから水が苗床に供給されるようにする方法がある。また、壁面フレーム内に土壌と灌水装置を入れ、壁面に植物を植えるものがある。雨水を貯水槽に溜めて、これを外壁面に取り付けたプランターに供給する壁面緑化プランターの灌水方法もある。均一に灌水する方法としては、毛細管現象を利用した灌水手段によりプランターに灌水することにより、均一に分散した灌水ができる緑化システムがある。また、水量を少なくする方法としては、多数の小孔が穿設された灌水管を、植栽基盤と植物とを収容するユニットに対して水平に配置し、その灌水管の小孔から植栽基盤や植物に水を直接散布する方法がある。灌水管には、多数の点滴孔が設けられており、この点滴孔から灌水が保水マットに滴り落ちる。
植物の状態を良好に維持するためには、曇天日には灌水を少なくし、晴天日には灌水を多くするといった水量の管理や、植物に応じた追肥の管理が必要になる。土壌に乾湿計や温度計を設置して測定値を電気的な信号に変換し、これらのデータをコンピュータに入力し、コンピュータ制御で給水する方法もある。以下に、壁面緑化に関する従来技術の例をいくつか示す。
特許文献1に開示された「立体花壇形成用基枠」は、装飾や宣伝広告のために、球形花壇や壁状花壇等の立体花壇を容易に形成できるものである。図8(a)に示すように、立体花壇形成用基枠本体の基板面に、複数の嵌挿孔を貫通させる。各嵌挿孔から基板の内面側に筒状体を入れて、嵌挿孔の周縁部に筒状体を取り付ける。筒状体の周りには通水孔がある。基板の内面側の各筒状体間に、水苔やスポンジなどの保水性物質を充填する。
特許文献2に開示された「法面の緑化構造」は、崩落を生じ易い法面であっても、円滑かつ確実に緑化できるようにしたものである。図8(b)に示すように、木毛チップをセメントで固めることによって、基礎植生基材を形成する。緑化すべき法面上に全面に亘って、基礎植生基材を敷設する。この基礎植生基材上に、複数個の客土充填用植生基材を併設して固定する。客土充填用植生基材も、木毛チップをセメントで固めることによって形成されている。さらに、客土を充填する客土充填孔が、上下面間に亘って貫通している。崩れ易い法面の全面に基礎植生基材を敷設することによって、法面を補強して法面の崩落を防止できる。こうして、法面の緑化を確実に行うことができる。
特許文献3に開示された「多孔質成形体」は、軽くて植物栽培の水と肥料を節約できるものである。図8(c)に示すように、ガラス製品を粉砕した粒状のガラス材に発泡剤を加える。これらを粉砕することで、粉状のガラス材と発泡剤から成る粉状ガラス類を生成する。粉状ガラス類に粒状のゼオライトを混合して、混合物を生成する。ガラス材と発泡剤とゼオライトとの混合物を焼成し冷却して、多孔質成形体を得る。
特許文献4に開示された「ユニット式基盤」は、建物などの壁面に植物を植え込むための基盤であり、植え付けと交換の作業の時間と手間が簡略化できる。図8(d)に示すように、プラスチック素材からなる基盤板に、複数の筒状の植物を入れるためのポケットを設ける。筒状のポケットには、傾斜を設ける。筒状ポケット後部に、排水させるための網目からなる排水孔を設ける。
特許文献5に開示された「壁面用植栽基盤」は、廉価で嵩張らず、簡単に壁面に取り付けでき、植栽ポットから土壌が零れ落ちないようにしたものである。図8(e)に示すように、壁面用植栽基盤は、受皿とトレーとホルダーと押え蓋とから成る。受皿は、周囲に周枠が有る。トレーには、受皿に収容する裁頭円錐形の植栽ポットが形成されている。ホルダーには、トレーに付設した状態で植栽ポットと同径かつ位置を合わせて突出する一部開口形のポケットが設けられている。押え蓋には、ポケットを外方へ突出させる開放窓と、ポケットの周囲を押える押え桟とが有る。ホルダーのポケットを、トレーの植栽ポットから外方へ突出した状態にして、押え蓋の側枠を受皿の周枠に嵌合させる。この状態で壁面に取り付けて、夫々のポケットと植栽ポットとで形成される連続室に植物を植える。
特許文献6に開示された「壁面緑化パネル」は、水が飛散せず排水処理も不要な室内緑化に適した壁面緑化パネルである。構造が簡易で低コストで取り扱いも著しく容易である。図9に示すように、土壌等の植栽基盤と植物とを収容する収容室がある。植物を外部に露出するように、開口部がパネル本体の正面側に形成されている。パネル本体の背面側には給水タンクがある。導水シートで、給水タンク内の水を毛細管現象によってパネル本体の収容室へ供給する。導水シートの一端は、給水タンク内の水に浸漬されている。導水シートの他端は、パネル本体の収容室につながっている。
実開昭63-187827号公報 特開2002-054143号公報 特開2004-323305号公報 特開2006-020621号公報 特開2007-104986号公報 特開2010-017161号公報
しかし、従来の壁面用植栽基盤には、以下のような問題がある。灌水設備がないものでは、水やりの手間がかかる。灌水設備があるものでも、水を一様に行き渡らせることが困難で、水の無駄が多い。水を節約できる点滴灌水設備でも、植栽パネルに一様に給水できないので、草花の株の位置によっては給水量に過不足がでたり、水が無駄になったりすることがある。
本考案の目的は、上記の課題を解決して、壁面用植栽基盤に効率的に一様に点滴灌水できるようにすることである。本考案の他の目的は、壁面用植栽基盤の製造コストを一層低減することである。
上記の課題を解決するために、本考案では、壁面用植栽基盤を、表面に対して斜めに開口した植込孔を灌水の流下方向には重ならないように複数個形成した透水性コンクリート製の矩形の植栽パネルと、植栽パネルを支持して壁面を形成する保持枠と、保持枠の上部に設置された点滴型の散水管と、散水管から滴下された水滴を一様に拡げて植栽パネルを潤す拡散布とを具備する構成とした。
上記のように構成したことにより、拡散布により植栽パネルに効率的に一様に点滴灌水できるし、散水管を少なくできるので壁面用植栽基盤の製造コストも低減できる。
本考案の実施例における壁面用植栽基盤の概念図である。 本考案の実施例における壁面用植栽基盤の植栽パネルの斜視図である。 本考案の実施例における壁面用植栽基盤の植栽パネルの正面図と断面図である。 本考案の実施例における壁面用植栽基盤の植栽パネルの植栽状態の正面図と断面図である。 本考案の実施例における壁面用植栽基盤の点滴灌水機構の概念図である。 本考案の実施例における壁面用植栽基盤の変形例の概念図である。 本考案の壁面用植栽基盤の別の変形例の概念図である。 従来の壁面用植栽基盤の概念図である。 従来の壁面用植栽基盤の概念図である。
以下、本考案を実施するための最良の形態について、図1〜図7を参照しながら詳細に説明する。
本考案の実施例は、表面に対して斜め上向きに開口した植込孔を灌水の流下方向には重ならないように3つ形成した透水性コンクリート製の矩形の植栽パネルを、保持枠で複数枚支持して壁面を形成し、保持枠の上部に点滴型の散水管を設置し、散水管から滴下された水滴を、拡散布で一様に拡げて植栽パネルを潤すようにした壁面用植栽基盤である。
図1に、本考案の壁面用植栽基盤を示す。図2と図3に、植栽パネルを示す。図4に、植栽パネルの植栽状態を示す。図5に、点滴灌水機構を示す。図6に、壁面用植栽基盤の変形例を示す。図7に、壁面用植栽基盤の別の変形例を示す。図1〜図7において、植栽パネル1は、表面に対して斜めに開口した植物を植えるための植込孔を灌水の流下方向には重ならないように複数個形成した透水性コンクリート製の矩形の透水性パネルである。植込孔2は、植物を植えるための斜めの孔である。保持枠3は、植栽パネルを支持するための枠である。散水管4は、点滴灌水するための給水管である。拡散布5は、水滴を水平に一様に拡散するための布である。花卉6は、草花や灌木などの植物である。給水管7は、散水管に水道などから給水するためのパイプである。培養土8は、植物を植えるための土である。調節弁9は、給水量を調節するバルブである。
上記のように構成された本考案の実施例における壁面用植栽基盤の機能を説明する。最初に、図1を参照しながら、壁面用植栽基盤の構成の概要を説明する。粒状の軽石とポルトランドセメントと水とを混練した状態の生コンクリートを板状に固めて、透水性の矩形の植栽パネル1を形成する。その際、表面に斜め上向きに開口した複数の植込孔2を、灌水の流下方向には重ならないように形成する。複数の植栽パネル1を保持枠3で支持させて壁面を形成する。保持枠3は、軽量で強度があり低コストであれば、金属でも木材でもプラスチックでもよい。保持枠3の頂部に点滴型の散水管4を設けて、給水管7に接続する。給水元は、上水道でも工業用水でも地下水でも雨水でもよく、必要に応じてタンクやポンプを設ける。散水管4の直下の植栽パネルの上に拡散布を設ける。なお、図1では拡散布の図示を省略してある。
合成樹脂製の育苗ポットで育てた花卉6を育苗ポットから抜き出して、各植込孔2に挿し込む。散水管4から点滴灌水して、拡散布で水を一様に拡げて、植栽パネル1を潤す。給水量は、調節弁9で調節する。透水性の植栽パネル1を水が伝わって、最下列の植栽パネル1まで十分に灌水される。このようにして最少の水で、花卉6の根が軽石の植栽パネル1に活着するので、壁面植栽に効率的に灌水できる。図1(b)は、図1(a)と比較して、植込孔2の粗密の差が少なくなるように配置したものである。縦方向の密度は同じであるが、横方向の密度が異なっている。この壁面用植栽基盤は、建物の壁などのほぼ垂直の壁面に保持枠3を固定して設置するのが最適であるが、やや斜めの壁などに設置することも可能である。その場合には、植栽パネル1の継ぎ目で水がこぼれないように、適宜導水手段を設けるとよい。
次に、図2を参照しながら、壁面用植栽基盤の植栽パネルの構成を具体的に説明する。軽石とポルトランドセメントと水とを混練した生コンクリートを板状に固めて、保水性・透水性コンクリート・ブロックの植栽パネル1を作る。粒度3〜20mmの軽石50〜62重量%と、ポルトランドセメント50〜38重量%とする。全体の重量を100%とした配合物に対して、水40〜50重量%を散布して混練する。この生コンクリートを型枠に入れて、厚さ6cm、1辺の長さが40〜45cm程度の矩形の板状に固める。保水性・透水性コンクリート・ブロックの製法はこれに限らないので、周知のポーラスコンクリート製法のいずれかを適宜選択すればよい。なお、この植栽パネル1の大きさは、1人で持ち運びが容易な重量(約5kg)に定めたものであるが、大きさと重量は、使用目的に応じて適当に設定すればよい。
軽石のコンクリート・ブロックに3つの植込孔2をあけるように、型枠を形成してコンクリートを固める。例えば、上の左右に2つの植込孔2をあけ、下の中央に1つの植込孔2をあける。こうすることにより、各植込孔2に水が均等に行き渡る。植込孔2の直下に別の植込孔2を設けると、下の植込孔2に灌水が流れ込まなくなるので、植込孔2の上下間隔は、なるべく空けた方がよい。また、2つの植栽パネル1を重ねた場合にも、上側の植栽パネル1の最下位の植込孔2の直下に、下側の植栽パネル1の最上位の植込孔2が来ないようにする必要もある。したがって、植込孔2を植栽パネル1の全体に散らすように配置するのがよい。
次に、図3を参照しながら、植栽パネルの断面について説明する。図3(b)は、図3(a)のA-A断面図である。図3(c)は、図3(a)のB-B断面図である。断面図に示すように、透水性コンクリート製の矩形の植栽パネルに、表面に対して斜めに開口した植込孔を灌水の流下方向には重ならないように複数個形成する。植込孔2は斜め上向きに開口している。これは、培養土が植栽パネル1の前側から落ちないようにするためである。培養土が植栽パネル1の後ろ側から落ちないようにするためには、網状のシートまたは合成樹脂繊維製不織布で培養土を包んで植込孔2に差し込む。
次に、図4を参照しながら、植栽パネルに花卉を植えた状態を説明する。図4(b)は、図4(a)のA-A断面図である。図4(c)は、図4(a)のB-B断面図である。合成樹脂製の育苗ポットで育てた花卉6を育苗ポットから抜き出して、網状のシートで包んで、各植込孔2に挿し込む。網状のシートは、植込孔から培養土がこぼれないようにするためである。植込孔の後ろを板状か網状のものでふさいでもよいがコストがかかる。
次に、図5を参照しながら、壁面用植栽基盤の点滴灌水機構の構成を具体的に説明する。図5(a)は正面図、図5(b)は断面図である。保持枠3の上縁に沿って、多数の点滴孔をもつ散水管4を配管する。この散水管4で拡散布5を介して植栽パネル1に給水する。合成樹脂繊維製不織布の帯やフェルトなどを拡散布5として利用して、軽石のコンクリート・ブロックの植栽パネル1の上に敷く。拡散布5の毛細管現象によって、点滴の水が拡散布5に一様に染みわたる。拡散布5の水は、透水性の植栽パネル1に一様に浸透する。植栽パネル1中を流下する水は、培養土に染み込み、植物を育成する。必要に応じて液体肥料を灌水に混ぜてもよい。
上側の植栽パネル1の下に下側の植栽パネル1を直接あるいは拡散布などを介して配置する。上側の植栽パネル1から下側の植栽パネル1に水が流れて、すべての花卉に水が行き渡る。過剰な水があると、最下段の植栽パネル1の下面から落下するので、ここから水が落ちない程度に給水量を調節弁9で調節する。多少は水が余ってあふれるので、適宜排水手段を設けておく。排水を給水側に還流させてもよい。排水量に応じて給水量を調節弁9で調節する自動調節装置を設けてもよい。このようにして、植栽パネル1に各種の植物を植え込むと、通気性が高いので根の張りがよく、根が植栽パネル1の中まで伸びて、植物の生育が促進される。拡散布5を採用することにより、少ない散水管4で容易に一様に灌水できるので、低コストになる。
次に、図6を参照しながら、壁面用植栽基盤の変形例を説明する。この例では、散水管4を植栽パネル1の2段ごとに設ける。なお、図6では拡散布の図示を省略してある。植栽パネル1を4段以上に重ねて1つの散水管4で灌水すると、最上段と最下段の灌水量の差が大きくなり、植物の生長に差が出る。それを避けるために、植栽パネル1の2段ごとに散水管4を設ける。散水管4ごとに調節弁9を設けて、それぞれの給水量を細かく調整する。縦方向に重なる花卉6は2つであるので、下側の花卉6にも上側の花卉6とほぼ同程度の水が供給される。横方向の花卉6の重なりもほぼ一様であるので、見た目もよい。
次に、図7を参照しながら、壁面用植栽基盤の別の変形例を説明する。植栽パネル1として、5個の植込孔2があるものを使用する。5個の植込孔2は、縦方向にも横方向にも重ならないように配置する。このようにすることにより、すべての花卉6にむらなく灌水できるし、花卉6も平均的に広がって植えられるので見栄えもよくなる。散水管4は、植栽パネル1の1段ごとに設ける。散水管4ごとに調節弁9を設けて、それぞれの給水量を細かく調整する。なお、図7では拡散布の図示を省略してある。植栽パネル1に5株の花卉を植え付けると、水の消費が多くなるので、散水管4を多く設けて、灌水量の偏りが少なくなるようにする。条件によっては、3つの植込孔2の植栽パネル1と5つの植込孔2の植栽パネル1を混合して用いてもよい。
上記のように、本考案では、壁面用植栽基盤を、表面に対して斜め上向きに開口した植込孔を灌水の流下方向には重ならないように3つ形成した透水性コンクリート製の矩形の植栽パネルを、保持枠で複数枚支持して壁面を形成し、保持枠の上部に点滴型の散水管を設置し、散水管から滴下された水滴を、拡散布で一様に拡げて植栽パネルを潤すようにしたので、効率的に点滴灌水できる。
本考案の壁面用植栽基盤は、ビルや塀などの壁面緑化用の植栽基盤として最適である。また、室内や催事場などの装飾用の植栽基盤としても好適である。
1 植栽パネル
2 植込孔
3 保持枠
4 散水管
5 拡散布
6 花卉
7 給水管
8 培養土
9 調節弁

Claims (1)

  1. 表面に対して斜めに開口した植込孔を灌水の流下方向には重ならないように複数個形成した透水性コンクリート製の矩形の植栽パネルと、前記植栽パネルを支持して壁面を形成する保持枠と、前記保持枠の上部に設置された点滴型の散水管と、前記散水管から滴下された水滴を一様に拡げて前記植栽パネルを潤す拡散布とを具備することを特徴とする壁面用植栽基盤。
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