[go: up one dir, main page]

JP3298201B2 - 電気浸透膜装置及びこの電気浸透膜装置を用いたオンデマンド型のインクジェットプリンタ装置 - Google Patents

電気浸透膜装置及びこの電気浸透膜装置を用いたオンデマンド型のインクジェットプリンタ装置

Info

Publication number
JP3298201B2
JP3298201B2 JP541193A JP541193A JP3298201B2 JP 3298201 B2 JP3298201 B2 JP 3298201B2 JP 541193 A JP541193 A JP 541193A JP 541193 A JP541193 A JP 541193A JP 3298201 B2 JP3298201 B2 JP 3298201B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
liquid
electroosmotic
pulse
voltage pulse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP541193A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06210849A (ja
Inventor
俊夫 成島
正雄 新屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP541193A priority Critical patent/JP3298201B2/ja
Publication of JPH06210849A publication Critical patent/JPH06210849A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3298201B2 publication Critical patent/JP3298201B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動電圧パルスが供給
されている間電気浸透作用により、例えばインクを透過
させる電気浸透膜装置及びこの電気浸透膜装置を用いて
インクを定量化し、この定量化されたインクとインク溶
液とを混合部において混合して断続的に吐出するオンデ
マンド型のインクジェットプリンタ装置に関し、特に、
上記駆動電圧パルスによる応答性を改善して上記インク
の正確且つ高速な定量化等を図った電気浸透膜装置及び
上記インクの正確な定量化を図った電気浸透膜装置を用
いることにより、上記混合部において形成される混合液
の濃度をより正確にするとともに印字速度の高速化等を
図ったオンデマンド型のインクジェットプリンタ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インク及びインク溶液を混合し、
この混合液を断続的に吐出するオンデマンド型のインク
ジェットプリンタ装置が知られている。
【0003】このオンデマンド型のインクジェットプリ
ンタ装置は、例えば図13に示すように、そのヘッド部
100が、インク溶液供給路106を介して上記インク
溶液が供給される圧力伝達室101と、インク供給路1
07を介して供給される上記インクを定量化して吐出す
るインク定量化部102と、上記圧力伝達室に印字デー
タに応じて圧力を加える電歪振動子103と、上記イン
ク定量化部102により定量化されたインクと上記イン
ク溶液を混合して混合液を形成する混合部104と、上
記混合液を吐出する吐出口(オリフィス)105とから
構成されている。
【0004】上記インク定量化部102は、従来の電気
浸透膜装置となっており、多孔質膜102aを第1,第
2のメッシュ電極102b,102cで挟んでなってい
る。そして、上記第1のメッシュ電極102bは接地さ
れており、上記第2のメッシュ電極102cは駆動電圧
パルスが供給される入力端子108に接続されている。
【0005】上記電歪振動子103は、圧電セラミック
ス103aを一対の電極103bで挟んでなる、いわゆ
る単板PZTとなっており、上記圧力伝達室101に隣
接して設けられている。
【0006】このような構成のヘッド部100を有する
従来のオンデマンド型のインクジェットプリンタ装置に
おいて、印字が開始されると、図示しない制御回路から
のタイミングパルスに同期して、図15に示す第1のパ
ルス発生回路120から第1のパルスが出力され、これ
と同期して第2のパルス発生回路121から第2のパル
スが出力される。上記第1,第2のパルスはそれぞれ増
幅器122に供給され加算されてその利得が増幅される
ことにより上記駆動電圧パルスとして出力端子123及
び上記図13に示す入力端子108を介してインク定量
化部102の第2のメッシュ電極102cに供給され
る。
【0007】また、上記制御回路は、上記第1,第2の
パルス発生に同期してPZT駆動電圧パルスが出力され
るようにPZT駆動波形発生回路124を制御する。こ
のPZT駆動波形発生回路124から出力された上記P
ZT駆動電圧パルスは、増幅器125によりその利得が
増幅され出力端子126を介して上記図13に示す電歪
振動子103の電極103bに供給される。
【0008】具体的には、上記インク定量化部102の
第2のメッシュ電極102cには、印字を行う毎に図1
4(a)に示すように時刻t50〜時刻t51,時刻t
52〜時刻t53,時刻t54〜時刻t55・・・の間
にハイレベルとなる所定電圧の繰り返し波形である上記
駆動電圧パルスが供給され、上記第1のメッシュ電極1
02bは、上述のように接地されているため該第1のメ
ッシュ電極102bの電圧値は、同図(b)に示すよう
に零となる。
【0009】上記インク定量化部102は、上記ハイレ
ベルの駆動電圧パルスが供給される毎に、いわゆる電気
浸透現象により、インク供給路107を介して供給され
第1のインク室109に蓄積されたインクを第2のイン
ク室110に透過させる。すなわち、上記図14(a)
において、上記ハイレベルとなる駆動電圧パルスが供給
される間である時刻t50〜時刻t51,時刻t52〜
時刻t53,時刻t54〜時刻t55・・・の間に、上
記インク定量化部102における電気浸透現象により、
上記第1のインク室109から上記第2のインク室11
0にインクが供給され、ローレベルの駆動電圧パルスが
供給される間である時刻t51〜時刻t52,時刻t5
3〜時刻t54,時刻t55〜時刻t56・・・の間
は、上記インク定量化部102における電気浸透現象は
生じず上記第1のインク室109から上記第2のインク
室110にインクは供給されない。上記第2のインク室
110に供給されたインクは、インク供給路111を介
して上記混合部104に供給される。
【0010】なお、上記ハイレベルの駆動電圧パルスの
印加時間を可変することにより、上記インクの透過量を
可変することができる。従って、上記ハイレベルの駆動
電圧パルスの印加時間を可変することにより、印字濃度
を可変することができるようになっている。
【0011】上記混合部104には、上記圧力伝達室1
01からの上記インク溶液が供給されている。このた
め、上記インク供給路111を介してインクが供給され
ると、当該混合部104内において、上記インクと上記
インク溶液が混合し、混合液が形成されることとなる。
上述のように、上記インク定量化部102からのインク
は、印字濃度に応じたインク量となっている。このた
め、上記混合液は、所望の印字濃度の混合液となる。
【0012】一方、上記電歪振動子103は、上記PZ
T駆動電圧パルスが供給される毎に湾曲する。また、上
述のように、上記圧力伝達室101には、インク溶液供
給路106を介してインク溶液が供給され蓄積されてい
る。このため、上記電歪振動子103が湾曲すると、上
記圧力伝達室101に圧力が加わり、該圧力伝達室10
1内のインク溶液が上記混合部104側に押し出される
こととなる。従って、上記電歪振動子103の湾曲にと
もない、上記混合部104内において形成された上記混
合液がオリフィス105を介して吐出され、記録紙に吹
き付けられる。これにより、上記記録紙に所望の文字や
図形等の印字を行うことができる。
【0013】このように、従来のオンデマンド型のイン
クジェットプリンタ装置は、インク及びインク溶液を混
合して所望の濃度のインク(混合液)を形成することが
できるため、上記混合部に供給するインク量を可変する
ことにより、印字する文字等の濃度階調を自由に設定す
ることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来の
オンデマンド型のインクジェットプリンタ装置は、従来
の電気浸透膜装置である上記インク定量化部102を、
上記図14(a)に示したような所定電圧の繰り返し波
形の駆動電圧パルスにより駆動しているが、電気浸透終
了時刻である時刻t51,時刻t53,時刻t55,時
刻t57・・・になっても、インク流の慣性、インク流
によるメッシュ電極,多孔質膜の移動及び振動、そし
て、上記所定電圧の駆動電圧パルスを形成する電極間コ
ンデンサの放電効果等が原因でインクの移動が生じてし
まっていた。上記電気浸透終了時刻となってもインクの
移動が生じてしまうと、上記混合部104に供給される
インク量が、所望の量よりも多くなってしまい、印字濃
度が意図した濃度よりも濃くなってしまう不都合を生ず
る。
【0015】また、従来のオンデマンド型のインクジェ
ットプリンタ装置は、上述の原因により、上記インク定
量化部102の電気浸透現象の応答性が悪かった。この
ため、印字速度の高速化に支障をきたしていた。
【0016】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、インクを正確且つ高速に定量化して透過さ
せることができる電気浸透膜装置の提供を目的とすると
ともに、この電気浸透膜装置を設けることにより、正確
な印字濃度及び印字速度の高速化を図ることができるよ
うなオンデマンド型のインクジェットプリンタ装置の提
供を目的とする。
【0017】
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電気浸透膜
装置は、印加される電界の向きに応じた向きに液を透過
させる第1及び第2の二層の多孔質膜を第1〜第3の3
枚のメッシュ電極で交互に挟んでなる電気浸透部と、上
記第1,第3のメッシュ電極と上記第2のメッシュ電極
との間に、それぞれ駆動電圧パルスを印加するパルス印
加手段と、上記第1,第3のメッシュ電極と上記第2の
メッシュ電極間の一方の電極間に所定の極性の駆動電圧
パルスが印加されるように上記パルス印加手段を制御し
て上記電気浸透部を透過状態とし、また、上記第1,第
3のメッシュ電極と上記第2のメッシュ電極間にそれぞ
れ同極性の駆動電圧パルスが印加されるように上記パル
ス印加手段を制御して上記電気浸透部を動的静止状態と
する制御手段とを有することを特徴として上述の課題を
解決する。
【0019】また、本発明に係る電気浸透膜装置は、上
記制御手段は、上記第1,第3のメッシュ電極と上記第
2のメッシュ電極間の電界の向きが、それぞれ上記第2
のメッシュ電極の方向となるような駆動電圧パルスが、
上記各電極間にそれぞれ印加されるように上記パルス印
加手段を制御することにより、上記電気浸透部を上記動
的静止状態とすることを特徴として上述の課題を解決す
る。
【0020】かわって、本発明に係るオンデマンド型の
インクジェットプリンタ装置は、圧力伝達室内で第1の
液を加圧し、該圧力伝達室の吐出口近傍に設けられた混
合部で、上記第1の液と、別に供給される第2の液とを
混合して断続的に吐出するヘッド部を有するオンデマン
ド型のインクジェットプリンタ装置であって、印加され
る電界の向きに応じた向きに液を透過させる多孔質膜を
第1,第2のメッシュ電極で挟んでなる電気浸透部と、
上記電気浸透部のメッシュ電極間に駆動電圧パルスを印
加するパルス印加手段と、上記電気浸透部のメッシュ電
極間に所定の極性の駆動電圧パルスが印加されるように
上記パルス印加手段を制御するとともに、上記所定の極
性の駆動電圧パルスを印加した後に、該所定の極性の駆
動電圧パルスとは逆極性の駆動電圧パルスが上記メッシ
ュ電極間に所定時間印加されるように上記パルス印加手
段を制御する制御手段とを有することを特徴として上述
の課題を解決する。
【0021】また、本発明に係るオンデマンド型のイン
クジェットプリンタ装置は、圧力伝達室内で第1の液を
加圧し、該圧力伝達室の吐出口近傍に設けられた混合部
で、上記第1の液と、別に供給される第2の液とを混合
して断続的に吐出するヘッド部を有するオンデマンド型
のインクジェットプリンタ装置であって、印加される電
界の向きに応じた向きに液を透過させる第1及び第2の
二層の多孔質膜を第1〜第3の3枚のメッシュ電極で交
互に挟んでなる電気浸透部と、上記第1,第3のメッシ
ュ電極と上記第2のメッシュ電極との間に、それぞれ駆
動電圧パルスを印加するパルス印加手段と、上記第1,
第3のメッシュ電極と上記第2のメッシュ電極間の一方
の電極間に所定の極性の駆動電圧パルスが印加されるよ
うに上記パルス印加手段を制御して上記電気浸透部を透
過状態とし、また、上記第1,第3のメッシュ電極と上
記第2のメッシュ電極間にそれぞれ同極性の駆動電圧パ
ルスが印加されるように上記パルス印加手段を制御して
上記電気浸透部を動的静止状態とする制御手段とを有す
ることを特徴として上述の課題を解決する。
【0022】また、本発明に係るオンデマンド型のイン
クジェットプリンタ装置は、上記第1の液は透明溶媒で
あり、上記第2の液はインクであることを特徴として上
述の課題を解決する。
【0023】
【作用】本発明に係る電気浸透膜装置は、印加される電
界の向きに応じた向きに液を透過させる多孔質膜を第
1,第2のメッシュ電極で挟んでなる電気浸透部の該メ
ッシュ電極間に、パルス印加手段から駆動電圧パルスを
印加することにより、液を透過させる電気浸透膜装置で
あって、制御手段が、上記電気浸透部のメッシュ電極間
に所定の極性の駆動電圧パルスが印加されるように上記
パルス印加手段を制御するとともに、上記所定の極性の
駆動電圧パルスを印加した後に、該所定の極性の駆動電
圧パルスとは逆極性の駆動電圧パルスが上記メッシュ電
極に所定時間印加されるように上記パルス印加手段を制
御する。
【0024】これにより、上記液の透過終了後すぐに、
上記逆極性の駆動電圧パルスによる、液を透過させる方
向に対して逆方向の力(制動力)が働き、無駄な液の流
動を阻止することができる。
【0025】また、本発明に係る電気浸透膜装置は、印
加される電界の向きに応じた向きに液を透過させる第1
及び第2の二層の多孔質膜を第1〜第3の3枚のメッシ
ュ電極で交互に挟んでなる電気浸透部の該第1,第3の
メッシュ電極と上記第2のメッシュ電極との間に、それ
ぞれパルス印加手段から駆動電圧パルスを印加すること
により液を透過させる電気浸透膜装置であって、制御手
段が、上記第1,第3のメッシュ電極と上記第2のメッ
シュ電極間の一方の電極間に所定の極性の駆動電圧パル
スが印加されるように上記パルス印加手段を制御して上
記電気浸透部を透過状態とし、また、上記第1,第3の
メッシュ電極と上記第2のメッシュ電極間にそれぞれ同
極性の駆動電圧パルスが印加されるように上記パルス印
加手段を制御して上記電気浸透部を動的静止状態とす
る。
【0026】具体的には、上記制御手段は、上記第1,
第3のメッシュ電極と上記第2のメッシュ電極間の電界
の向きが、それぞれ上記第2のメッシュ電極の方向とな
るような駆動電圧パルスが、上記各電極間にそれぞれ印
加されるように上記パルス印加手段を制御することによ
り、上記電気浸透部を上記動的静止状態とする。これに
より、上記各電極間のうち一方の電極間に、液の透過す
る向きとは逆向きの極性を有する電界が形成され、上記
制動力が働き、無駄な液の流動を阻止することができ
る。
【0027】一方、本発明に係るオンデマンド型のイン
クジェットプリンタ装置は、圧力伝達室内で第1の液で
ある透明溶媒を加圧し、該圧力伝達室の吐出口近傍に設
けられた混合部で、上記透明溶媒と、別に供給される第
2の液であるインクとを混合して断続的に吐出するヘッ
ド部を有するオンデマンド型のインクジェットプリンタ
装置であって、制御手段が、印加される電界の向きに応
じた向きに上記インク液を透過させる多孔質膜を第1,
第2のメッシュ電極で挟んでなる電気浸透部の該メッシ
ュ電極間に所定の極性の駆動電圧パルスが印加されるよ
うにパルス印加手段を制御するとともに、上記所定の極
性の駆動電圧パルスを印加した後に、該所定の極性の駆
動電圧パルスとは逆極性の駆動電圧パルスが上記メッシ
ュ電極に所定時間印加されるように上記パルス印加手段
を制御する。
【0028】これにより、上記インクの透過終了後すぐ
に、上記逆極性の駆動電圧パルスによる、インク液を透
過させる方向に対して逆方向の力(制動力)が働き、無
駄なインクの流動を阻止することができる。このため、
上記混合部において、正確な濃度の混合液を素早く形成
することができる。
【0029】また、本発明に係るオンデマンド型のイン
クジェットプリンタ装置は、圧力伝達室内で第1の液で
ある透明溶媒を加圧し、該圧力伝達室の吐出口近傍に設
けられた混合部で、上記透明溶媒と、別に供給される第
2の液であるインクとを混合して断続的に吐出するヘッ
ド部を有するオンデマンド型のインクジェットプリンタ
装置であって、制御手段が、印加される電界の向きに応
じた向きにインクを透過させる第1及び第2の二層の多
孔質膜を第1〜第3の3枚のメッシュ電極で交互に挟ん
でなる電気浸透部の、該第1,第3のメッシュ電極と上
記第2のメッシュ電極との間の一方の電極間に、所定の
極性の駆動電圧パルスが印加されるようにパルス印加手
段を制御して上記電気浸透部を透過状態とし、また、上
記第1,第3のメッシュ電極と上記第2のメッシュ電極
間にそれぞれ同極性の駆動電圧パルスが印加されるよう
に上記パルス印加手段を制御して上記電気浸透部を動的
静止状態とする。
【0030】これにより、上記各電極間のうち一方の電
極間に、インクの透過する向きとは逆向きの極性を有す
る電界が形成され、上記制動力が働き、無駄なインクの
流動を阻止することができる。このため、上記混合部に
おいて、正確な濃度の混合液を素早く形成することがで
きる。
【0031】
【実施例】以下、本発明に係る電気浸透膜装置及びこの
電気浸透膜装置を用いたオンデマンド型のインクジェッ
トプリンタ装置の実施例について図面を参照しながら詳
細に説明する。
【0032】まず、本発明に係る電気浸透膜装置は、例
えば図1に示すようにオンデマンド型のインクジェット
プリンタ装置に設けることができる。
【0033】すなわち、上記図1において、第1の実施
例に係るオンデマンド型のインクジェットプリンタ装置
は、そのヘッド部1が、第1の液であるインクが供給さ
れ、このインクを定量化して吐出する、本発明の第1の
実施例に係る電気浸透膜装置であるインク定量化部2
と、第2の液である透明溶媒(インク溶液)が供給され
る圧力伝達室3と、上記圧力伝達室3に圧力を伝達する
電歪振動子4と、上記圧力伝達室3からのインク溶液と
上記インク定量化部2からのインクとを混合し混合液を
形成して吐出する混合部である混合ノズル5とで構成さ
れている。
【0034】なお、上記混合ノズル5の先端(上記圧力
伝達室3とつながっていない側)は、上記混合液を吐出
する吐出口(オリフィス)6となっている。
【0035】上記インク定量化部2は、図2に示すよう
に一層の多孔質膜10を第1,第2のメッシュ電極1
1,12で挟んでなる電気浸透部13により、当該イン
ク定量化部2内のインク室を第1,第2の2つのインク
室14,15に仕切ることによりなっている。上記第1
のインク室14は、印字データに基づいてインクを供給
する図示しないインク溜室と第1のインク供給路16を
介してつながれており、また、上記第2のインク室15
は、上記混合ノズル5と第2のインク供給路17を介し
てつながれている。
【0036】また、上記第1のメッシュ電極11は、後
に説明する印字濃度指定データに基づいて形成された駆
動電圧パルスが供給される入力端子18に接続されてお
り、上記第2のメッシュ電極12は接地されている。
【0037】上記圧力伝達室3は、印字データに基づい
てインク溶液を供給する図示しないインク溶液溜室とイ
ンク溶液供給路7を介してつながれている。
【0038】上記電歪振動子4は、圧電セラミックス4
aを一対の電極4bにより挟んでなる、いわゆる単板P
ZTであり、上記圧力伝達室3の背面側に隣接して設け
られている。
【0039】そして、上記ヘッド部1は、内面形状が上
記インク定量化部2,圧力伝達室3及び電歪振動子4を
包み込める形状で、外面形状が略々立法体形状のオリフ
ィスプレート8により外形が形成されている。
【0040】この第1の実施例に係るオンデマンド型の
インクジェットプリンタ装置は、全体的には、図3に示
すように、上述の構成を有するヘッド部1と、入力端子
25を介して外部から供給される印字する文字や図形等
に応じたデータである印字データを必要に応じて一旦記
憶するメモリ(ラインバッファメモリ又はフレームメモ
リ等)26と、上記印字データのγ補正、上記印字デー
タがカラーの場合は色補正、上記ヘッド部1がマルチオ
リフィスの構成である場合に、各オリフィス毎にバラツ
キのある印字能力の補正等を行う補正回路27と、上記
ヘッド部1を駆動するドライバ28と、上記ヘッド部1
を移動させるモータや記録紙の巻き取りを行うモータの
駆動等を制御する制御系29と、上記外部から供給され
る印字データに基づいて、上記ヘッド部1,メモリ2
6,補正回路27,ドライバ28,制御系29を制御す
る制御回路30とで構成されている。
【0041】次に、このような構成を有する第1の実施
例に係るオンデマンド型のインクジェットプリンタ装置
の動作説明をする。
【0042】まず、印字が開始されると、例えば文書作
成装置(いわゆるワードプロセッサ装置)によりフロッ
ピーディスク等に書き込まれた印字データが読み出さ
れ、この印字データが上記図3に示す入力端子25を介
して上記制御回路30に供給される。
【0043】印字順番は、上記ヘッド部1や印字部の構
成で異なるうえ、印字データの入力順番との関係もある
ため、上記制御回路30は、必要に応じて上記メモリ2
6に上記印字データを一旦書き込み、読み出して上記ド
ライバ28等に供給する。また、上記印字データに補正
が必要な場合がある。このため、上記補正回路27に
は、上記ヘッド部1の印字能力を補正するためのデータ
(温度,入力信号等)及び上記印字データを補正するた
めのデータ(γ補正,色補正等)がROM等に予め記憶
されており、上記制御回路30は、この各データに基づ
いて上記印字データの補正を行い、この補正を行った印
字データを上記ドライバ28等に供給する。
【0044】また、上記制御回路30は、上記印字デー
タを上記ヘッド部1内に設けられた上記図示しないイン
ク溶液溜室及びインク溜室に供給する。上記インク溶液
溜室は、上記印字データが供給されると、上記インク溶
液をインク溶液供給路7を介して上記圧力伝達室3に供
給する。また、上記インク溜室は、上記印字データが供
給されると、上記インクを、上記第1のインク供給路1
6を介して上記インク定量化部2の第1のインク室14
に供給する。
【0045】なお、上記印字データには、印字濃度を指
定するデータである印字濃度指定データも含まれてい
る。このため、上記制御回路30は、上記印字データか
ら上記印字濃度指定データを抽出し、この印字濃度指定
データに基づいて図4(b)に示すように時刻t1〜時
刻t2の間,時刻t5〜時刻t6の間・・・に正極性の
ハイレベルとなる駆動電圧パルスを形成しこれを上記ヘ
ッド部1に供給するとともに、上記正極性のハイレベル
となる駆動電圧パルスの供給終了後からの所定時間であ
る、時刻t2〜時刻t3の間,時刻t6〜時刻t7の間
・・・に負極性のローレベルとなるような駆動電圧パル
スを形成し、これを上記ヘッド部1に供給する。このヘ
ッド部1に供給された上記駆動電圧パルスは、図1に示
す入力端子18を介して上記電気浸透部13の第1のメ
ッシュ電極11に供給される。
【0046】上記電気浸透膜部13は、上記図4(b)
に示した時刻t1〜時刻t2の間,時刻t5〜時刻t6
の間・・・に上記第1のメッシュ電極11に正極性のハ
イレベルの駆動電圧パルスが供給されると、電界の向き
が図2中A方向(第1のインク室14から第2のインク
室15へ向かう方向)となる、いわゆる電気浸透現象を
生ずる。これにより、上記第1のインク室14内のイン
クが上記第2のインク室15に透過する。なお、この正
極性のハイレベルの駆動電圧パルスの供給時間及び電圧
値は、指定された印字濃度に応じて可変される。
【0047】次に、上記電気浸透部13は、上記図4
(b)に示した時刻t2〜時刻t3の間,時刻t6〜時
刻t7の間・・・に上記負極性のローレベルの駆動電圧
パルスが供給されると、電界の向きが図2中B方向(第
2のインク室15から第1のインク室14へ向かう方
向)となり、制動力を生ずる。このため、上記正極性の
ハイレベルの駆動電圧パルス供給後に生ずる、惰性等に
よるインク流動が、上記負極性のローレベルの駆動電圧
パルスによる制動力により阻止される。
【0048】これにより、上記惰性等によるインクの無
駄な流動を防止して、上記インクの移動量を正確なもの
とすることができ(インクを正確に定量化でき)、電気
浸透現象の応答速度を高速化することができる。
【0049】なお、このローレベルの駆動電圧パルスの
供給時間及び電圧値は、上記第1のインク室14の容
量,上記インク供給路16の内径,インクの移動量,イ
ンクの移動速度等により決定される。
【0050】次に、上記第2のインク室15に流動した
インクは、上記インク供給路17を介して上記混合ノズ
ル5に供給される。この混合ノズル15は、上記圧力伝
達室3からのインク溶液が供給されている。このため、
上記インクが供給されることにより該インク溶液と混合
され、上記混合ノズル5内において混合液が形成される
こととなる。
【0051】上述のように、上記混合ノズル5に供給さ
れるインクは正確に定量化されたものである。このた
め、上記混合ノズル5内において形成される混合液は、
上記印字濃度指定データに基づいた正確な濃度のものと
なる。また、上記混合ノズル5に供給する定量化するイ
ンクを素早く形成することができるため、上記定濃度の
混合液を素早く形成することができる。
【0052】一方、上記図3に示す上記ドライバ28
は、上記制御回路30から上記駆動データが供給される
と、この駆動データから、図4(a)に示すような、時
刻t3〜時刻t4間,時刻t7〜時刻t8間・・・にハ
イレベルとなるような印字トリガを形成し、この印字ト
リガを、上記図1に示すヘッド部1の電歪振動子4の電
極4bに供給する。上記印字トリガがハイレベルになる
時間は、印字を行う時間となっており、上記電歪振動子
4は、上記ハイレベルの印字トリガが供給されると湾曲
する。これにより、上記電歪振動子4の湾曲による圧力
が上記圧力伝達室3に伝達し、該圧力伝達室3内の体積
が変化し、上記混合ノズル5で形成された混合液が上記
オリフィス6を介して記録紙に吹き付けられ印字が行わ
れる。
【0053】なお、上記電歪振動子4及び電気浸透部1
3の制御を以下に説明するようにしてもよい。この場合
における上記電気浸透部13の第2のメッシュ電極12
は接地せずに、以下に説明する第2のパルスが供給され
る入力端子に接続する。
【0054】すなわち、上記制御回路30からの印字濃
度指定データに基づいて、図5に示す第1のパルス発生
回路31により図6(b)の時刻t10〜時刻t11
間,時刻t14〜時刻t15間・・・にハイレベルとな
る第1のパルスを形成し、上記図5に示す第2のパルス
発生回路32により図6(c)の時刻t11〜時刻t1
2間,時刻t15〜時刻t16間・・・にハイレベルと
なる第2のパルスを形成するとともに、上記図5に示す
PZT駆動波形発生回路33により図6(a)の時刻t
12〜時刻t13間,時刻t16〜時刻t17間・・・
にハイレベルとなる印字トリガを形成する。そして、上
記第1のパルスを増幅器34で増幅して出力端子37を
介して上記電気浸透部13の第1のメッシュ電極11に
供給し、上記第2のパルスを増幅器35で増幅して出力
端子38を介して第2のメッシュ電極12に供給すると
ともに、上記印字トリガを増幅器36で増幅して出力端
子39を介して上記電歪振動子4の電極4bに供給す
る。
【0055】これにより、上記図6(b)に示す時刻t
10〜時刻t11間,時刻t14〜時刻t15間・・・
は、ハイレベルの上記第1のパルスが上記第1のメッシ
ュ電極11に供給されるため、上記図2に示した矢印A
方向の向きの電界が発生し、上記第1のインク室14か
ら第2のインク室15にインクが流動する。また、上記
ハイレベルの上記第1のパルス供給後の所定の時間であ
る、上記図6(c)に示す時刻t11〜時刻t12間,
時刻t15〜時刻t16間・・・には、ハイレベルの上
記第2のパルスが上記第2のメッシュ電極12に供給さ
れるため、上記図2に示した矢印B方向の向きの電界が
発生する。これにより、上述の制動力が働き、上記イン
クの流動を阻止する。従って、上述のように正確に定量
化されたインクを素早く形成して上記混合ノズル5に供
給することができ、正確な濃度の混合液を素早く形成す
ることができる。
【0056】上記混合液は、上記図6(a)に示す時刻
t12〜時刻t13間,時刻t16〜時刻t17間に上
記電歪振動子4に供給されるハイレベルの印字トリガに
より上記オリフィス6を介して記録紙に吹き付けられ
る。これにより、所望の印字濃度の印字を行うことがで
きる。
【0057】ここで、本実施例に係るオンデマンド型の
インクジェットプリンタ装置は、例えば図7(a)に示
すような外観を有しており、入力端子40を介して上記
制御回路30から制御系29に上記駆動データが供給さ
れると、該制御系29は、ヘッド部1を最初の文字を記
録する位置に移動するように制御する。そして、印字と
ともに、小ドラム42が例えば反時計回りに回転するよ
うに該小ドラム42に設けられているモータを駆動制御
する。上記小ドラム42は、ドラム44にベルト43を
介して連結されている。このため、上記ドラム42は、
上記小ドラム42の回転とともに回転し、記録紙41を
縦方向に送る。上記制御系29は、上記縦方向の一行の
文字の記録が終了すると、上記ヘッド部1を次の行の記
録位置に移動するように該ヘッド部1を制御する。これ
により、上記ヘッド部1は、移動軸45に沿って、上記
次の行の記録位置に移動する。本実施例に係るオンデマ
ンド型のインクジェットプリンタ装置は、このように、
一行毎の印字を行うようになっている。
【0058】上述のように、本発明に係るオンデマンド
型のインクジェットプリンタ装置では、上記混合ノズル
5内において、正確な濃度の混合液を素早く形成するこ
とができる。このため、上記印字濃度指定データにより
指定された正確な濃度の印字を行うことができ、また、
印字速度の高速化に貢献することができる。
【0059】なお、この第1の実施例の説明では、本発
明に係るオンデマンド型のインクジェットプリンタ装置
を、一行毎に印字を行うようなものであることとした
が、これは、例えば図7(b)に示すように一列毎に印
字を行うようにしても良い。
【0060】すなわち、上記図7(b)において、入力
端子50を介して上記制御回路30からの駆動データが
上記制御系29に供給されると、該制御系29は、印字
とともに上記ヘッド部1を移動軸55に沿って横方向に
移動するように制御する。これにより、記録紙51に一
列分の印字を行うことができる。次に、上記制御回路3
0は、上記一列分の印字が終了すると、上記記録紙51
が所定分だけ上方向に移動するように、ドラム52に連
結されている小ローラ53を回転駆動するとともに、上
記ヘッド部1を上記移動軸55に沿って横方向に移動す
るように制御する。これにより、記録紙51に次の一列
分の印字を行うことができる。
【0061】本実施例に係るオンデマンド型のインクジ
ェットプリンタ装置は、このように一列毎に印字を行う
ようにしても良い。
【0062】また、ヘッド部を、例えば図8に示すよう
に複数のオリフィスを直線上に連続して設けた、いわゆ
るマルチオリフィスとしても良い。
【0063】すなわち、上記図8に示すオンデマンド型
のインクジェットプリンタ装置は、入力端子70を介し
て供給される駆動データに応じて、制御系71が、ヘッ
ド部60を駆動する。上記ヘッド部60は、一度の駆動
で一列の印字を行うことができるように複数のオリフィ
スが設けられている。上記制御系71は、上記一列の印
字が終了すると、ドラム72に連結されている小ローラ
73を回転制御して、記録紙74を一列分だけ上方向に
移動する。そして、再度上記印字データに応じて上記ヘ
ッド部60を駆動する。これにより、記録紙に一度に一
列の印字を行うことができる。
【0064】本実施例に係るオンデマンド型のインクジ
ェットプリンタ装置は、このようなマルチオリフィスの
ヘッド部を有するものとしても良い。
【0065】次に本発明に係るオンデマンド型のインク
ジェットプリンタ装置の第2の実施例の説明をする。こ
の第2の実施例に係るオンデマンド型のインクジェット
プリンタ装置では、インク定量化手段として、図9に示
すようなインク定量化部80を設けた。すなわち、この
インク定量化部80が、本発明に係る電気浸透膜装置の
第2の実施例でもある。なお、他の構成は、上述の第1
の実施例に係るオンデマンド型のインクジェットプリン
タ装置の構成と同じである。このため、その説明は上述
の第1の実施例に係るオンデマンド型のインクジェット
プリンタ装置と同一の符号を用いて行う。
【0066】上記図9において、インク定量化部80
は、第1,第2の二層の多孔質膜91,92を、第1〜
第3の3枚のメッシュ電極81〜83で交互に挟んでな
る電気浸透部84により、当該インク定量化部80内の
インク室を第1,第2の2つのインク室85,86に仕
切ることによりなっている。上記第1のインク室85
は、印字データに基づいてインクを供給する図示しない
インク溜室と第1のインク供給路87を介してつながれ
ており、また、上記第2のインク室86は、上記図1に
示した混合ノズル5と第2のインク供給路88を介して
つながれている。
【0067】また、上記第1のメッシュ電極81は、後
に説明する第1のパルスが供給される入力端子90に接
続されており、上記第2のメッシュ電極82は接地され
ており、上記第3のメッシュ電極83は、後に説明する
第2のパルスが供給される入力端子89に接続されてい
る。
【0068】次に、このような構成のインク定量化部8
0を有する第2の実施例に係るオンデマンド型のインク
ジェットプリンタ装置の動作を説明する。
【0069】まず、上記図3に示した制御回路30に印
字データが供給されると、上記制御回路30は、図10
(d)に示す時刻t20〜時刻t27の間である、例え
ば一列の印字を行う間、ハイレベルの第2のパルスを形
成し、これを上記図9に示す入力端子89を介して上記
第3のメッシュ電極83に供給する。また、上記制御回
路30は、この一列の印字を行う間において、1つの文
字(ドット)を印字したときから次の文字(ドット)を
印字する間は、図10(b)の時刻t20〜時刻t21
間,時刻t22〜時刻t24間・・・に示すようなハイ
レベルの第1のパルスを形成し、これを上記図9に示す
入力端子90を介して上記第1のメッシュ電極81に供
給する。上述のように、上記第2のメッシュ電極82は
接地されており、その電圧値は図10(c)に示すよう
に終始零とされている。このため、上記第1のメッシュ
電極81及び第2のメッシュ電極82間には、上記第2
のインク室86から上記第1のインク室85への方向の
電界が発生し、また、上記第2のメッシュ電極82及び
第3のメッシュ電極83間には、上記第1のインク室8
5から上記第2のインク室86への方向の電界が発生す
る。従って、上記第1のインク室85に蓄積されたイン
クは、図11に示すように第2の多孔質膜92は透過す
るが、第1の多孔質膜91内で生ずる逆方向の電気浸透
現象による制動力により該第1の多孔質膜91は透過せ
ず、その流れが阻止される(動的静止状態)。
【0070】次に、上記制御回路30は、1つの文字
(ドット)の印字を行う間となると、図10(b)に示
す時刻t21〜時刻t22の間,時刻t24〜時刻t2
5の間・・・にローレベルの第2のパルスを形成し、こ
れを上記入力端子90を介して上記第1のメッシュ電極
81に供給する。これにより、図12に示すように、上
記第1,第2のメッシュ電極81,82間において、上
記第2のインク室86から上記第1のインク室85への
方向の電界が発生しなくなる。このため、上記第1の多
孔質膜91の上記制動力がなくなり、図12に実線の矢
印及び点線の矢印で示すように、上記第1のインク室8
5に蓄積されたインクが、上記第2の多孔質膜92及び
第1の多孔質膜91を透過して上記第2のインク室86
に供給される(透過状態)。
【0071】上記制御回路30は、インクの透過を行う
ときには、上記電気浸透部84を上述の透過状態とし、
インクを透過を行わないときには、上記電気浸透部84
を上述の動的静止状態とする。これにより、上記透過状
態後の、惰性等による無駄なインクの流動を、上記動的
静止状態により阻止することができ、上述の第1の実施
例と同じく、上記インクを応答よく正確に定量化するこ
とができる。
【0072】上記第2のインク室86に供給されたイン
クは、上述のように上記図1に示す上記混合ノズル5に
供給され上記インク溶液と混合されて混合液となる。
【0073】そして、上記制御回路30は、上記混合ノ
ズル5において混合液が形成された後である、上記図1
0(a)に示す時刻t23〜時刻t24の間,時刻t2
6〜時刻t27の間・・・に上記ドライバ28から印字
トリガが上記電歪振動子4に供給されるように該ドライ
バ28を制御する。
【0074】これにより、上記時刻t23〜時刻t24
の間,時刻t26〜時刻t27の間・・・に、上記図1
に示すオリフィス6から上記混合液が吐出され印字が行
われる。
【0075】上述のように、この第2の実施例に係るオ
ンデマンド型のインクジェットプリンタ装置も、正確な
濃度の混合液を素早く形成することができる。このた
め、印字速度の高速化に貢献することができる。
【0076】
【0077】
【発明の効果】本発明に係る電気浸透膜装置は、印加さ
れる電界の向きに応じた向きに液を透過させる第1及び
第2の二層の多孔質膜を第1〜第3の3枚のメッシュ電
極で交互に挟んでなる電気浸透部の該第1,第3のメッ
シュ電極と上記第2のメッシュ電極との間に、それぞれ
パルス印加手段から駆動電圧パルスを印加することによ
り液を透過させる電気浸透膜装置であって、制御手段
が、上記第1,第3のメッシュ電極と上記第2のメッシ
ュ電極間の一方の電極間に所定の極性の駆動電圧パルス
が印加されるように上記パルス印加手段を制御して上記
電気浸透部を透過状態とし、また、上記第1,第3のメ
ッシュ電極と上記第2のメッシュ電極間にそれぞれ同極
性の駆動電圧パルスが印加されるように、すなわち、上
記第1,第3のメッシュ電極と上記第2のメッシュ電極
間の電界の向きが、それぞれ上記第2のメッシュ電極の
方向となるような駆動電圧パルスが、上記各電極間にそ
れぞれ印加されるように上記パルス印加手段を制御して
上記電気浸透部を上記動的静止状態とすることにより、
上記動的静止状態時には、各電極間のうち一方の電極間
に、液の透過する向きとは逆向きの極性を有する電界が
形成され、上記制動力が働き、無駄な液の流動を阻止す
ることができる。このため、電気浸透現象の応答速度を
高速化することができるうえ、上記液を正確に定量化し
て透過させることができる。
【0078】一方、本発明に係るオンデマンド型のイン
クジェットプリンタ装置は、圧力伝達室内で第1の液で
ある透明溶媒を加圧し、該圧力伝達室の吐出口近傍に設
けられた混合部で、上記透明溶媒と、別に供給される第
2の液であるインクとを混合して断続的に吐出するヘッ
ド部を有するオンデマンド型のインクジェットプリンタ
装置であって、制御手段が、印加される電界の向きに応
じた向きに上記インク液を透過させる多孔質膜を第1,
第2のメッシュ電極で挟んでなる電気浸透部の該メッシ
ュ電極間に所定の極性の駆動電圧パルスが印加されるよ
うにパルス印加手段を制御するとともに、上記所定の極
性の駆動電圧パルスを印加した後に、該所定の極性の駆
動電圧パルスとは逆極性の駆動電圧パルスが上記メッシ
ュ電極に所定時間印加されるように上記パルス印加手段
を制御する。
【0079】これにより、上記インクの透過終了後すぐ
に、上記逆極性の駆動電圧パルスによる、インク液を透
過させる方向に対して逆方向の力(制動力)が働き、無
駄なインクの流動を阻止することができる。また、電気
浸透現象の応答速度を高速化することができるうえ、上
記インクを正確に定量化して混合部に供給することがで
きる。従って、上記混合部において、正確な濃度の混合
液(インク)を素早く形成することができ、正確な印字
濃度の印字を行うことができるうえ、印字速度の高速化
に貢献することができる。
【0080】また、本発明に係るオンデマンド型のイン
クジェットプリンタ装置は、圧力伝達室内で第1の液で
ある透明溶媒を加圧し、該圧力伝達室の吐出口近傍に設
けられた混合部で、上記透明溶媒と、別に供給される第
2の液であるインクとを混合して断続的に吐出するヘッ
ド部を有するオンデマンド型のインクジェットプリンタ
装置であって、制御手段が、印加される電界の向きに応
じた向きにインクを透過させる第1及び第2の二層の多
孔質膜を第1〜第3の3枚のメッシュ電極で交互に挟ん
でなる電気浸透部の、該第1,第3のメッシュ電極と上
記第2のメッシュ電極との間の一方の電極間に、所定の
極性の駆動電圧パルスが印加されるようにパルス印加手
段を制御して上記電気浸透部を透過状態とし、また、上
記第1,第3のメッシュ電極と上記第2のメッシュ電極
間にそれぞれ同極性の駆動電圧パルスが印加されるよう
に上記パルス印加手段を制御して上記電気浸透部を動的
静止状態とする。
【0081】これにより、上記各電極間のうち一方の電
極間に、インクの透過する向きとは逆向きの極性を有す
る電界が形成され、上記制動力が働き、無駄なインクの
流動を阻止することができる。このため、上記混合部に
おいて、正確な濃度の混合液を素早く形成することがで
きる。また、電気浸透現象の応答速度を高速化すること
ができるうえ、上記インクを正確に定量化して混合部に
供給することができる。従って、上記混合部において、
正確な濃度の混合液(インク)を素早く形成することが
でき、正確な印字濃度の印字を行うことができるうえ、
印字速度の高速化に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例の電気浸透膜装置を
設けた本発明に係る第1の実施例のオンデマンド型のイ
ンクジェットプリンタ装置のヘッド部の断面図である。
【図2】上記第1の実施例に係る電気浸透膜装置である
インク定量化部の断面図である。
【図3】上記第1の実施例に係るオンデマンド型のイン
クジェットプリンタ装置の全体のブロック図である。
【図4】上記インク定量化部の動作を説明するためのタ
イムチャートである。
【図5】上記インク定量化部を制御する他の制御系のブ
ロック図である。
【図6】上記他の制御系による上記インク定量化部の動
作を説明するためのタイムチャートである。
【図7】上記ヘッド部をシングルオリフィスとした場合
における、上記第1の実施例に係るオンデマンド型のイ
ンクジェットプリンタ装置の要部の斜視図である。
【図8】上記ヘッド部をマルチオリフィスとした場合に
おける、上記第1の実施例に係るオンデマンド型のイン
クジェットプリンタ装置の要部の斜視図である。
【図9】本発明に係る第2の実施例のオンデマンド型の
インクジェットプリンタ装置に設けられた本発明に係る
第2の実施例の電気浸透膜装置であるインク定量化部の
断面図である。
【図10】上記第2の実施例のオンデマンド型のインク
ジェットプリンタ装置のインク定量化部の動作を説明す
るためのタイムチャートである。
【図11】上記第2の実施例に係るオンデマンド型のイ
ンクジェットプリンタ装置のインク定量化部のインク動
的静止状態を説明するための該インク定量化部の断面図
である。
【図12】上記第2の実施例に係るオンデマンド型のイ
ンクジェットプリンタ装置のインク定量化部の透過状態
を説明するための該インク定量化部の断面図である。
【図13】上記従来のオンデマンド型のインクジェット
プリンタ装置のヘッド部の断面図である。
【図14】上記従来のオンデマンド型のインクジェット
プリンタ装置のヘッド部の制御動作を説明するためのタ
イムチャートである。
【図15】上記従来のオンデマンド型のインクジェット
プリンタ装置のヘッド部を制御する制御系のブロック図
である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・ヘッド部 2・・・・・・・・・・インク定量化部 3・・・・・・・・・・圧力伝達室 4・・・・・・・・・・電歪振動子 5・・・・・・・・・・混合部 6・・・・・・・・・・オリフィス 7・・・・・・・・・・インク溶液供給路 8・・・・・・・・・・オリフィスプレート 10・・・・・・・・・多孔質膜 11・・・・・・・・・第1のメッシュ電極 12・・・・・・・・・第2のメッシュ電極 13・・・・・・・・・電気浸透部 14・・・・・・・・・第1のインク室 15・・・・・・・・・第2のインク室 16・・・・・・・・・第1のインク供給路 17・・・・・・・・・第2のインク供給路 18・・・・・・・・・入力端子 26・・・・・・・・・メモリ 27・・・・・・・・・補正回路 28・・・・・・・・・ドライバ 29・・・・・・・・・制御系 30・・・・・・・・・制御回路 31・・・・・・・・・第1のパルス発生回路 32・・・・・・・・・第2のパルス発生回路 33・・・・・・・・・PZT駆動波形発生回路 34〜36・・・・・・増幅器 41,51・・・・・・記録紙 42,53,73・・・小ローラ 43・・・・・・・・・ベルト 44,52,72・・・ドラム 45,55・・・・・・移動軸 60・・・・・・・・・マルチオリフィスのヘッド 80・・・・・・・・・ヘッド部 81・・・・・・・・・第1のメッシュ電極 82・・・・・・・・・第2のメッシュ電極 83・・・・・・・・・第3のメッシュ電極 84・・・・・・・・・電気浸透膜部 85・・・・・・・・・第1のインク室 86・・・・・・・・・第2のインク室 87・・・・・・・・・第1のインク供給路 88・・・・・・・・・第2のインク供給路 89,90・・・・・・入力端子 91・・・・・・・・・第1の多孔質膜 92・・・・・・・・・第2の多孔質膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/205 B01J 4/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印加される電界の向きに応じた向きに液
    を透過させる第1及び第2の二層の多孔質膜を第1〜第
    3の3枚のメッシュ電極で交互に挟んでなる電気浸透部
    と、 上記第1,第3のメッシュ電極と上記第2のメッシュ電
    極との間に、それぞれ駆動電圧パルスを印加するパルス
    印加手段と、 上記第1,第3のメッシュ電極と上記第2のメッシュ電
    極間の一方の電極間に所定の極性の駆動電圧パルスが印
    加されるように上記パルス印加手段を制御して上記電気
    浸透部を透過状態とし、また、上記第1,第3のメッシ
    ュ電極と上記第2のメッシュ電極間にそれぞれ同極性の
    駆動電圧パルスが印加されるように上記パルス印加手段
    を制御して上記電気浸透部を動的静止状態とする制御手
    段とを有することを特徴とする電気浸透膜装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記第1,第3のメッ
    シュ電極と上記第2のメッシュ電極間の電界の向きが、
    それぞれ上記第2のメッシュ電極の方向となるような駆
    動電圧パルスが、上記各電極間にそれぞれ印加されるよ
    うに上記パルス印加手段を制御することにより、上記電
    気浸透部を上記動的静止状態とすることを特徴とする請
    求項1記載の電気浸透膜装置。
  3. 【請求項3】 圧力伝達室内で第1の液を加圧し、該圧
    力伝達室の吐出口近傍に設けられた混合部で、上記第1
    の液と、別に供給される第2の液とを混合して断続的に
    吐出するヘッド部を有するオンデマンド型のインクジェ
    ットプリンタ装置であって、 印加される電界の向きに応じた向きに液を透過させる多
    孔質膜を第1,第2のメッシュ電極で挟んでなる電気浸
    透部と、 上記電気浸透部のメッシュ電極間に駆動電圧パルスを印
    加するパルス印加手段と、 上記電気浸透部のメッシュ電極間に所定の極性の駆動電
    圧パルスが印加されるように上記パルス印加手段を制御
    するとともに、上記所定の極性の駆動電圧パルスを印加
    した後に、該所定の極性の駆動電圧パルスとは逆極性の
    駆動電圧パルスが上記メッシュ電極間に所定時間印加さ
    れるように上記パルス印加手段を制御する制御手段とを
    有することを特徴とするオンデマンド型のインクジェッ
    トプリンタ装置。
  4. 【請求項4】 圧力伝達室内で第1の液を加圧し、該圧
    力伝達室の吐出口近傍に設けられた混合部で、上記第1
    の液と、別に供給される第2の液とを混合して断続的に
    吐出するヘッド部を有するオンデマンド型のインクジェ
    ットプリンタ装置であって、 印加される電界の向きに応じた向きに液を透過させる第
    1及び第2の二層の多孔質膜を第1〜第3の3枚のメッ
    シュ電極で交互に挟んでなる電気浸透部と、 上記第1,第3のメッシュ電極と上記第2のメッシュ電
    極との間に、それぞれ駆動電圧パルスを印加するパルス
    印加手段と、 上記第1,第3のメッシュ電極と上記第2のメッシュ電
    極間の一方の電極間に所定の極性の駆動電圧パルスが印
    加されるように上記パルス印加手段を制御して上記電気
    浸透部を透過状態とし、また、上記第1,第3のメッシ
    ュ電極と上記第2のメッシュ電極間にそれぞれ同極性の
    駆動電圧パルスが印加されるように上記パルス印加手段
    を制御して上記電気浸透部を動的静止状態とする制御手
    段とを有することを特徴とするオンデマンド型のインク
    ジェットプリンタ装置。
  5. 【請求項5】 上記第1の液は透明溶媒であり、上記第
    2の液はインクであることを特徴とする請求項3又は請
    求項4記載のオンデマンド型のインクジェットプリンタ
    装置。
JP541193A 1993-01-14 1993-01-14 電気浸透膜装置及びこの電気浸透膜装置を用いたオンデマンド型のインクジェットプリンタ装置 Expired - Fee Related JP3298201B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP541193A JP3298201B2 (ja) 1993-01-14 1993-01-14 電気浸透膜装置及びこの電気浸透膜装置を用いたオンデマンド型のインクジェットプリンタ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP541193A JP3298201B2 (ja) 1993-01-14 1993-01-14 電気浸透膜装置及びこの電気浸透膜装置を用いたオンデマンド型のインクジェットプリンタ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06210849A JPH06210849A (ja) 1994-08-02
JP3298201B2 true JP3298201B2 (ja) 2002-07-02

Family

ID=11610410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP541193A Expired - Fee Related JP3298201B2 (ja) 1993-01-14 1993-01-14 電気浸透膜装置及びこの電気浸透膜装置を用いたオンデマンド型のインクジェットプリンタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3298201B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01100854A (ja) * 1987-10-12 1989-04-19 Mitsubishi Electric Corp 螢光表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06210849A (ja) 1994-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3161635B2 (ja) インクジェットプリントヘッド及びインクジェットプリンタ
JP3292223B2 (ja) インクジェット式記録ヘッドの駆動方法、及びその装置
JPH08323982A (ja) 液体噴射記録装置
EP2361767A1 (en) Droplet propelling device
JP3674998B2 (ja) プリンタ装置
JPS5962158A (ja) ドロツプオンデマンド式インクジエツトプリンタ
JP5140498B2 (ja) 画像処理装置及び画像形成装置
JP2008238644A (ja) 画像形成装置、画像形成システム
JP3136823B2 (ja) インクジェットプリントヘッド及びインクジェットプリンタ
JP3298201B2 (ja) 電気浸透膜装置及びこの電気浸透膜装置を用いたオンデマンド型のインクジェットプリンタ装置
JPH10226067A (ja) インクジェット記録装置
JPH0952378A (ja) プリンタ装置
JP3262009B2 (ja) 画像形成装置
JPH0994983A (ja) プリンタ装置
JP2004322315A (ja) インクジェットプリンタ用記録ヘッド、及び、インクジェットプリンタ
JPH09207359A (ja) プリンタ装置
JPH02217256A (ja) インクジェット記録装置の回復方法
JPH11157055A (ja) インクジェットプリンタ、ならびにインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動装置および方法
JP3601150B2 (ja) プリンタ装置及びその駆動方法
JPH0948116A (ja) プリンタ装置
JPH11268264A (ja) インクジェットプリンタ用記録ヘッドおよびこれを用いる印画方法、並びに、インクジェットプリンタ
JPH09151343A (ja) 記録液及び記録方法
JP2000085158A (ja) インクジェット記録装置及び記録方法
JPH10250068A (ja) インクジェット記録装置
JPH0948140A (ja) プリンタ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020319

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees