JP3245491B2 - 隠蔽性に優れた導電性混繊糸 - Google Patents
隠蔽性に優れた導電性混繊糸Info
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Description
蔽性に優れた混繊糸に関する。該導電性混繊糸は他の帯
電性の繊維、たとえば絹、セルロ−ス、ポリアミド、ポ
リエステル、ポリビニル系等の各種天然または合成繊維
と混用して、織物、編み物、カ−ペットなどの繊維製品
を製造することが可能であり、とくに制電性付与が要求
される防塵衣、白衣、作業服、下着等に有用である。
ち導電性繊維については種々の提案がなされている。た
とえば、非導電性繊維の表面に金属をメッキして導電性
を付与したり、カ−ボンブラックを分散させた樹脂を繊
維表面に塗布して繊維表面に導電性被覆層を形成せしめ
たりする方法等がある。しかしながら、これらの方法は
導電性繊維の製造工程が頻雑であり、技術的に困難性を
伴うという問題がある。また、これらの方法によりえら
れた導電性繊維は、製織編のための精練工程における薬
品処理、使用時における摩耗や洗濯の繰り返し等の外的
作用によって導電性が容易に低下し、実用の域を脱して
しまうなどの問題もある。
ル繊維のような金属繊維が知られているが、金属繊維は
高価であり、しかも一般の有機素材とはなじみにくく紡
績不良、製織・染色仕上げ工程でのトラブルの原因とな
ったり、着用時の洗濯による断線・脱落の問題、通電性
に基づく感電・スパ−クの問題、さらには布地の溶融ト
ラブルの原因等の諸問題がある。かかる諸問題を解決し
ようとする目的で、カ−ボンブラックを含有した熱可塑
性樹脂からなる導電性成分と繊維形成性熱可塑性樹脂か
らなる保護成分とが接合された導電性繊維が種々提案さ
れている。しかしながら、カ−ボンブラックを含有する
繊維は黒色または灰色に着色しているため、とくに白衣
等白さが要求される淡色系製品への混用は審美性を損な
い、ファッション性を欠くため使用範囲が限られている
のが実情である。
色の導電性金属酸化物を導電性物質として含有する導電
性繊維が提案されている。本発明者等もすでに特願昭6
3−130745号において実着用耐久性、除電性能等
に優れた白色系導電性繊維を提案している。しかしなが
ら、1年以上という長期に亘る実用耐久性の点において
はカ−ボンブラックを含有する導電性繊維のほうが勝っ
ているのが実情である。また、カ−ボンブラックを含有
する熱可塑性樹脂を芯部に、芯部の黒色を隠蔽すべく酸
化チタンを含有する繊維形成性熱可塑性樹脂を鞘部に用
いてなる芯鞘型導電性複合繊維も提案されている(特公
昭52−31450号)。しかしながら、かかる複合繊
維は多少の有色度の改善は見られるものの、今だ不十分
であり、黒色の隠蔽性を高めるべく鞘部に酸化チタンを
多量に含有させると撚糸、製織、製編工程において接触
部品が磨耗するという問題が生じる。
ボンブラックを含有した導電性繊維であっても、着色が
少なく、かつ製造が容易であり、製品への混用によって
風合を損なうことなく、とくに淡色系製品への混用によ
る審美性の低下を防止し、しかも実際に着用し続けた場
合の除電性能がほとんど低下しない、すなわち長期にわ
たって除電性能が維持された導電性混繊糸を提供するこ
とにある。
可塑性樹脂からなる保護ポリマ−層(A)、無機微粒子
を10〜80重量%含有する熱可塑性樹脂からなる隠蔽
ポリマ−層(B)、および導電性カ−ボンブラックを1
5〜50重量%含有するポリアミド系樹脂からなる導電
ポリマ−層(C)で構成され、単繊維繊度が15デニ−
ル以下である導電性複合繊維(イ)が10〜50重量
%、および単繊維繊度が3デニ−ル以下の非導電性ポリ
エステル系マルチフィラメント(ロ)が90〜50重量
%からなる混繊糸であって、(ロ)の単繊維数が(イ)
の単繊維数の5倍以上、交絡数が5個/m以上、かつ白
度指数が55以上であることを特徴とする導電性混繊糸
である。
(以下、単に複合繊維と称する場合がある)において、
保護ポリマー層(A)を構成する繊維形成性熱可塑性樹
脂としては、融点が150℃以上の繊維形成性が良好な
樹脂であればよいが、層(A)は繊維化の際の良好な工
程性を維持するため曳糸性に優れている樹脂であること
が望ましい。かかる樹脂としてポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系
樹脂、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、メタ
キシレンジアミンナイロン等のポリアミド系樹脂などが
挙げられるが、特に構成単位の80モル%以上がエチレ
ンテレフタレート単位またはブチレンテレフタレート単
位であるポリエステルが加工性が著しく改善される点で
好ましい。
は、他の導電性繊維の場合と同じように通常布帛中に
0.1〜10重量%の割合で混入して使用される。布帛
は当然のことながら染色仕上げ工程を経て製品化される
ものであり、導電性カーボンブラックを多量に含む導電
ポリマー層(C)は脆く、また加工中に熱・薬品等によ
る傷を受け易い。特にポリエチレンテレフタレートを主
体とする布帛は、高温染色・高温セット工程を避けるこ
とができず、導電ポリマー層(C)はかかる工程により
多大な影響を被る。これは程度の差こそあれ、保護ポリ
マー層(A)としてかかる工程で傷害を被り易い樹脂を
使用した場合にも同様なことが言え、そのような場合は
保護ポリマー層(A)としての機能が低下することにな
る。このような場合には、導電性複合繊維の強度低下が
生じ、着用時の屈曲等で繊維が容易に切断されたり、導
電ポリマー層(C)の脱落劣化につながる。
る樹脂がポリエステル、特にポリエチレンテレフタレー
トである場合、保護ポリマー層(A)の諸物性は維持さ
れ、導電ポリマー層(C)を構成する樹脂が熱変形温度
の低いポリアミドであっても導電性複合繊維の導電性能
の低下がない。保護ポリマー層(A)を構成する樹脂は
曳糸性を損わない範囲で蛍光増白剤、安定剤、紫外線防
止剤、艶消剤等の各種添加剤を含有していてもよい。
おいて、隠蔽ポリマー層(B)は、導電性カーボンブラ
ックを用いることによる導電性複合繊維の着色性の改良
に用いられる。隠蔽ポリマー層(B)に含有される無機
微粒子としては、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネ
シウム、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、硫酸バリウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、タルク、カオリ
ン等の白色系顔料または白色系充填材が挙げられ、これ
らは1種または2種以上併用することができる。隠蔽効
果、布帛としての白度、製糸性、加工性等を考慮する
と、二酸化チタンおよび/または酸化亜鉛が好ましい。
り、紡糸性の低下、延伸時の断糸等から、平均粒径が5
μ以下、特に1μ以下であることが好ましい。また、隠
蔽ポリマー層(B)中の無機微粒子の含有量は10〜8
0重量%、好ましくは20〜70重量%である。無機微
粒子の含有量が10重量%未満の場合、導電ポリマー層
(C)に対する隠蔽効果が不十分であり、一方80重量
%を越えると隠蔽ポリマー層(B)の流動性が低下し、
複合繊維の紡糸・延伸時の断糸等繊維化工程性が悪くな
る。
樹脂としてはナイロン6、ナイロン66、ナイロン1
2、ナイロン4、ナイロン11、メタキシレンジアミン
ナイロン等のポリアミド系樹脂;ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリヘキサメチ
レンテレフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリエチ
レン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂;SB
S(スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合
体)、SBSの水素添加物、SIS(スチレン−イソプ
レン−スチレンブロック共重合体)、SISの水素添加
物、SI(スチレン−イソプレンブロック共重合体)、
SIの水素添加物等のポリスチレン系樹脂;ポリウレタ
ン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エ
ラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー等の熱
可塑性エラストマーなどが挙げられる。無機微粒子を多
量に含有する場合の流動性、導電ポリマー層(C)との
接着性、耐熱性等の点においてナイロン6、ナイロン6
6を主成分とするポリアミド系樹脂、熱可塑性エラスト
マーが好ましい。これらの樹脂は隠蔽効果を損わない範
囲で蛍光増白剤、安定剤等の各種添加剤を含んでいても
よい。
て、導電ポリマー層(C)中の導電性カーボンブラック
含有量は15〜50重量%、好ましくは20〜40重量
%である。導電性カーボンブラック含有量が15重量%
未満の場合、好ましい導電性が得られず十分な除電性能
が発現されない。一方、導電性カーボンブラック含有量
が50重量%を越える場合、導電性のより一層の向上は
認められず、すなわち、導電性能が飽和状態となり、層
(C)の流動性が著しく低下して紡糸性が極端に悪化す
る。
性カーボンブラックは、10-3〜10-2Ω・cmの固有
抵抗を有するものが好ましく、種類に限定されるもので
はない。カーボンブラックが完全に粒子状分散をしてい
る場合には、一般に導電性が不良であって、ストラクチ
ャーと呼ばれる連鎖構造をとると導電性が向上して導電
性カーボンブラックと言われるものになることはよく知
られていることである。したがって、導電性カーボンブ
ラックによって樹脂を導電化するにあたっては、ストラ
クチャーを破壊しないで樹脂中に分散させることが肝要
となる。導電性カーボンブラックの樹脂への混合分散は
公知の任意の混合方法によって行うことができるが、導
電性カーボンブラックに過大の剪断応力が作用すると上
述のストラクチャーが破壊され導電性が著しく低下する
ことがあるので、それを避けるような条件でなされる必
要がある。
導メカニズムとしてはカーボンブラック連鎖の接触によ
るものと、トンネル効果によるもの等が考えられるが、
一般に前者の方が主と考えられている。したがって、カ
ーボンブラックの連鎖は長い方が、また高密度で樹脂中
に存在する方が接触確率が大となり高い導電性が付与さ
れる。本発明者らの検討結果では、導電性カーボンブラ
ック含有量が15重量%未満ではほとんど導電効果がな
く、20重量%になると急激に導電性が向上し、30重
量%を越えると導電効果はほぼ飽和に達する。
を発現させる樹脂としてはポリアミド系樹脂が最適であ
る。すなわち、ポリアミド系樹脂は適当な極性基を持つ
ために導電性カーボンブラックとの相溶性、接着性が良
好であり、導電性カーボンブラックを高濃度に配合して
も流動性があまり低下せず、高い導電性と良好な流動性
を兼ね備えている。またポリアミド系樹脂と導電性カー
ボンブラックとは強固に接着しているためか、機械的物
性も極めて良好である。
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエ
ステル系樹脂を使用した場合、導電性カーボンブラック
の含有量がわずかであっても樹脂の溶融粘度が急上昇し
て流動性を失い、所望の導電性能を持ち、かつ繊維化で
きる導電ポリマー層(C)を形成し得ない。また、ポリ
アミド系樹脂に代えてポリエチレン、ポリプロピレン等
のポリオレフィン系樹脂を使用した場合、導電性カーボ
ンブラックとの接着性が悪く、導電ポリマー層(C)の
機械的物性がかなり低下するためか短期間での実着用で
導電ポリマー層(C)が切断され、複合繊維の除電性能
が失われ実着用耐久性がない。
層(C)を構成する樹脂としてはポリアミド系樹脂が最
適である。かかるポリアミド系樹脂としては、ナイロン
6、ナイロン66、ナイロン12、メタキシレンジアミ
ンナイロンまたはこれらを主成分とする樹脂等が挙げら
れる。これらの樹脂は、導電性カーボンブラックの他に
酸化錫で被覆された酸化チタン等の導電性金属酸化物、
ポリアルキレングリコール、ポリアルキレンエーテル等
の帯電防止向上剤等公知の添加剤が含有されていてもよ
い。
合比は任意であるが、紡糸、延伸等の工程性を良好にす
るために、保護ポリマ−層(A)が複合繊維全体に対し
て60重量%以上、とくに70重量%以上であることが
好ましく、隠蔽ポリマ−層(B)と導電ポリマ−層
(C)との重量比が(B)/(C)=0.8〜20であ
ることが好ましい。とくに各層の複合比が、下記の関係
式(1)および(2)を同時に満足することが好まし
い。
の最長径、yは繊維断面における隠蔽ポリマー層(B)
の最小厚さおよびzは繊維断面における保護ポリマー層
(A)の最小厚さを示す。)
(B)中の無機微粒子の含有量を多くしても隠蔽効果は
低い。一方、y/xが1.82を越える場合、隠蔽ポリ
マー層(B)による隠蔽効果は向上するが導電性能、繊
維化工程性が低下し好ましくない。また、z/(x+
y)が0.35未満では、繊維化工程性、特に紡糸、延
伸時の断糸、毛羽が多発し、工程性が低下する。z/
(x+y)の上限については導電性が発現でき得るので
あれば特に制限はない。好ましい複合比は0.20≦y
/x≦1.50、0.40≦z/(x+y)であり、特
に好ましい複合比は0.30≦y/x≦1.00、0.
50≦z/(x+y)≦1.50である。
長径を示すが、後述するように導電性ポリマー層(C)
の形状は円、楕円、多角形と多々ある。円、楕円の場合
は直径、長軸を指し、多角形の場合は辺、対角線を含
め、その中で最も長いものを指す。また、yは隠蔽ポリ
マー層(B)の最小厚さを示すが、これは導電ポリマー
層(C)の外周と隠蔽ポリマー層(B)の外周とで形成
される隠蔽ポリマー層(B)の最小厚さを指す。さらに
zは保護ポリマー層(A)の最小厚さを示すが、これは
隠蔽ポリマー層(B)の外周と保護ポリマー層(A)の
外周とで形成される保護ポリマー層(A)の最小厚さを
指す。
電性カーボンブラック量、無機微粒子量、各ポリマー層
の複合化比率を適宜選択することにより、1KVの直流
電圧におけるフィラメント抵抗が9×1010Ω/cm・
f以下であり、白度指数が25以上の導電性複合繊維
(イ)を得ることができる。
状は、カ−ボンブラック使用の導電性複合繊維の欠点で
ある着色性が軽減されるような複合形状であればとくに
限定されないが、着色が非常に少ない点において、導電
ポリマー層(C)および隠蔽ポリマー層(B)が繊維の
長さ方向へ連続しており、かつ導電ポリマー層(C)の
周囲に隠蔽ポリマー層(B)、さらにその外周に保護ポ
リマー層(A)が位置する複合形状であることが好まし
い。例えば図1イ〜ホのような芯鞘型の断面構造を有す
る繊維が好適例として挙げられるが、これらに限定され
るものではなく、芯鞘の形状が円形、多角形等種々用い
られる。また芯鞘型の断面は同心配置のみでなく、偏心
配置することもでき、芯の断面形状は円形に限らず楕
円、多角形等であってもかまわない。特に芯部が凹凸や
鋭い角をもつことは除電性能上むしろ好ましいものであ
る。同様に複合繊維の断面形状も円形であっても非円形
であってもよい。さらに、本発明においては、導電ポリ
マー層(C)が隠蔽ポリマー層(B)に完全に被覆され
ている必要はなく、また、隠蔽ポリマー層(B)が保護
ポリマー層(A)に完全に被覆されている必要もなく、
本発明の目的の一つである審美性を満足するのであれば
複合繊維表面に隠蔽ポリマー層(B)または導電ポリマ
ー層(C)が露出していてもよい。
るには、従来公知の複合繊維製造方法を採用することが
できる。例えば、500〜2500m/分の速度で通常
の紡糸をし、その後延伸、熱処理する方法、1500〜
5000m/分の速度で紡糸をし、延伸、仮撚加工を続
いて行う方法、5000m/分以上の高速で紡糸し、延
伸工程を省略する方法等、任意の製造条件が採用され
る。そして、このような方法で得られた複合繊維(イ)
の繊度は15デニ−ル以下であることが必要である。繊
度を15デニ−ル以下にすることにより、ポリエステル
系マルチフィラメント(ロ)との混繊交絡性が良好にな
り、審美性の点で優れた混繊糸が得られるのである。
属酸化物を導電発現物質として用いた導電性複合繊維に
比べ、耐久性は一段と優れるが、該繊維を織編物に混用
して長期間着用している過程で、布帛の種々の変形に対
して導電層が切断する等のトラブルが発生し、除電性能
が低下する場合がある。長期に亘る着用、とくに布帛の
変形量の多い用途に用いられる場合には、上述の複合繊
維を一構成成分とした混繊糸にすることにより、長期に
亘る除電耐久性が向上することがわかった。
ルチフィラメント(ロ)は、テンションメンバ−として
の役割、高隠蔽性の確保、風合の3点を十分に満足する
ものでなくてはならない。また、該ポリエステル系マル
チフィラメント(ロ)は十分に配向された構造を有し、
引張り等の外力に対し大きな抵抗力を有している必要が
ある。すなわち、大きな切断強度、低い破断伸度を有し
ていることが好ましい。たとえば切断強度としては3.
0g/d以上、とくに4.5g/d以上、破断伸度とし
ては15%以下、とくに10%以下であることが望まし
い。また高隠蔽性の混繊糸を得るためには、ポリエステ
ル系マルチフィラメント(ロ)の熱水収縮率(Wsr)
が、複合繊維(イ)のWsrに対して下記式を満足して
いることが好ましい。
率、Wsr(ロ)はポリエステル系マルチフィラメント
(ロ)の熱水収縮率を示す。〕
越えると、混繊糸の白度指数が高くなったとしても、加
工収縮後の複合繊維(イ)が収縮差によりたるみを生
じ、混繊糸の外に露出することになり審美性が損なわれ
ることになる。一方、Wsr(ロ)−Wsr(イ)の値
が−9%未満では、ポリエステル系マルチフィラメント
(ロ)が収縮差によりたるみを生じ、テンションメンバ
−としての役割を失い、導電性混繊糸としての性能を十
分に発揮することができなくなる。
(ロ)の繊度は3デニ−ル以下であることが必要であ
る。繊度が3デニ−ルを越えると、上述の複合繊維
(イ)との混繊交絡性が劣ったものとなり、審美性、隠
蔽性を損なうことになる。さらに、隠蔽性の見地から、
該ポリエステル系マルチフィラメント(ロ)の白度指数
は85以上であることが好ましい。
明する。本発明の混繊糸は、上述した制電性を担う導電
性複合繊維(イ)と非導電性ポリエスエル系マルチフィ
ラメント(ロ)とを通常の混繊(合糸)によって得るこ
とができる。混繊するに際し、複合繊維(イ)とポリエ
ステル系マルチフィラメント(ロ)とが分離しないよう
に適当な手段で一体化することが必要である。そのため
に加撚、巻き付け等の方法があるが、エア−交絡法によ
り一体化することにより、隠蔽性が高くなるので好まし
い。本発明の効果の一つである隠蔽性を達成するための
交絡数は5個/m以上である。ここで、交絡数とは、
0.02g/dの張力下の糸条の非交絡部分にピンを刺
し、0.1g/dの張力でピンを糸条方向に移動させ、
ピンが動かなくなった点を交絡部とし、1mあたりの個
数を示すものである。
度指数が55以上であることが必要である。混繊糸の白
度指数が55未満の場合、該混繊糸を織り編み込んだ布
帛を淡色に着色することが困難となり、ファッション性
に欠けたものとなる。
維あるいは合成繊維などとの交撚糸としてファブリケ−
ションに使用されており、本発明の混繊糸においても、
これらの他の繊維との交撚糸として使用することができ
る。混繊糸の繊度はそれ程大きい必要はなく、たとえば
50〜200デニ−ル、とくに60〜100デニ−ルの
範囲が好適である。混繊糸における複合繊維(イ)とポ
リエステル系マルチフィラメント(ロ)との混繊比は
(イ):(ロ)=10:90〜50:50(重量比)で
あることが必要である。複合繊維(イ)の混繊率が10
重量%未満の場合、混繊時の交絡性が劣るため工程通過
性が悪い。一方、複合繊維(イ)の混繊率が50重量%
を越えると、混繊糸としての隠蔽性が悪くなり審美性が
悪くなる。また、混繊糸の隠蔽性を高めるうえで、混繊
糸を構成するポリエステル系マルチフィラメント(ロ)
のフィラメント数(単繊維数)は複合繊維(イ)のフィ
ラメント数(単繊維数)の5倍以上であることが必要で
ある。
は、他の帯電性の繊維、たとえば絹、セルロ−ス、羊
毛、アセテ−ト、ポリアミド、ポリエステル、ポリビニ
ル等の天然あるいは合成繊維と混用して織物、編物、カ
−ペット、縫い糸等の繊維製品を製造することができ
る。
るが、本発明はこれら実施例により何等限定されるもの
ではない。なお、実施例中における各物性値は下記の方
法により測定、算出した。 (1)PETまたはPBTの固有粘度〔η〕(dl/g) フェノ−ル/テトラクロロエタン(等重量)混合溶媒を
用いて、30℃で測定した。
料(ド−タイト)を塗布して繊維端部を固定した後、該
反歩を電極として印加電圧1KVにおける電気抵抗を測
定して算出した。 (3)帯電電荷量(μ・ク−ロン/m2 ) 労働省産業安全研究所発行の静電気安全指針のRIIS
TR78−1によって行なった(22℃、30%RHの
部屋に24時間放置後測定)。
初期ヤング率(g/デニ−ル) 島津製作所製、島津オ−トグラフ2000Aを用いて測
定した。 (5)白度指数 JIS L 1013 B法に準拠して求めた。すなわ
ち、試料の筒編地を作製し、それを8つ折りにして分光
光度計(307型、日立製)を用いて、標準白板に対す
る波長450nm、550nmの反射率を求め、下記式
により白度指数を求めた。 白度指数=4R1 −3R2 R1 :450nmにおける反射率 R2 :550nmにおける反射率 (6)熱水収縮率(Wsr:%) 測定する試料に初荷重0.05g/dをかけて長さ30
cmの点に印をつけ、ついでフリ−の状態で100℃の
沸水中に30分間浸漬した後、0.05g/dの荷重を
かけ前記点の収縮率を求めた。
電性カ−ボンブラックを35重量%含有したナイロン6
を用い、隠蔽ポリマ−層(B)として、二酸化チタン微
粒子(平均粒子径0.2μ)を50重量%含有したナイ
ロン6を用い、そして保護ポリマ−層(A)として二酸
化チタンを0.5重量%含有した極限粘度が0.65の
ポリエチレンテレフタレ−ト(PET)を用い、繊維断
面における複合比が、y/x=0.23、z/(x+
y)=0.85になるように三層芯鞘型複合繊維(図1
のイ)を1000m/分の速度で紡糸し、ついで延伸を
行ない、25デニ−ル/2フィラメントの導電性複合繊
維を得た。得られた複合繊維のフィラメント芯抵抗は3
×107 Ω/cm・f、白度指数は41.4、Wsrは
4.5%であった。また、繊維化工程性は良好で問題は
なかった。一方、極限粘度が0.69のPETのチップ
を用いて1000m/分の速度で紡糸・延伸し、30デ
ニ−ル/72フィラメントのマルチフィラメント(酸化
チタン0.5重量%含有、白度指数89.0)を得た。
このマルチフィラメントを仮撚数3723T/M、SP
回転数373000rpm、仮撚温度210℃にて仮撚
し、切断強度3.42g/d、Wsr4.8%の仮撚糸
を得た。複合繊維を1.64%のオ−バ−フィ−ド、ポ
リエステルマルチフィラメントを0.55%のオ−バ−
フィ−ドにて1:1の割合でエア−交絡域に供給し、エ
ア−圧2.0kg/cm2 の条件にて混繊し、ついで1
80℃で熱セットした後巻き取って、交絡数が48個/
mであり、白度指数が72.0の55デニ−ル/74フ
ィラメントの混繊糸を得た。
綿番手20s/2の経糸に80本に1本の割合で打ち込
んで、経糸80本/インチ、緯糸50本/インチの1/
2ツイル織物とした。続いて通常のポリエステル混綿織
物の条件で染色仕上げを行なった。導電性カ−ボンブラ
ックの隠蔽性は良好であり、審美性に優れた織物が得ら
れた。この織物の帯電電荷量は3.7μ・ク−ロン/m
2 であった。この織物を2年間着用し、その間約500
回洗濯を繰り返した後の帯電電荷量は3.8μ・ク−ロ
ン/m2 、芯抵抗は3.5×107 Ω/cm・fであっ
た。
0.69のPETチップを用いて1000m/分の速度
で紡糸・延伸して得られた30デニ−ル/72フィラメ
ントのPETマルチフィラメント(酸化チタン含有0.
5重量%含有、白度指数89.0、切断強度3.8g/
d、Wsr7.8%)を用いた以外は、実施例1と同様
にして混繊糸を製造した。該混繊糸の白度指数は68.
0であった。また、この混繊糸を用いて実施例1と同様
にして織物を作製して評価したところ、審美性に優れ、
かつ除電性能、実用耐久性のあるものであった。
0.69のPETチップを用いて紡糸・延伸して得られ
た30デニ−ル/6フィラメントのPETマルチフィラ
メント(酸化チタン含有0.5重量%含有)を用いた以
外は実施例1と同様にして混繊糸を製造した。得られた
混繊糸の白度指数は50.0であり、該混繊糸を用いた
織物は審美性に欠けるものであった。
層のポリマ−の種類、無機微粒子の含有量、PETマル
チフィラメント(ロ)の繊度、交絡数を表1〜2に示す
ように変えた以外は同様にして混繊糸を得、これらの混
繊糸を用いて織物を作製して評価を行なった。結果を表
1〜2に示す。いずれの混繊糸も白度指数が高く、織物
にした場合の審美性にも優れていた。また、除電耐久性
にも優れていた。
00m/分で紡糸した25デニ−ル/2フィラメントの
糸をそのまま導電性複合繊維(イ)として用い、他は同
じ条件で同様にして混繊糸を作製した。この混繊糸を用
いて織物を作製して評価を行なった。結果を表1〜2に
示す。導電性複合繊維(イ)とPETマルチフィラメン
トとのWsr差が大きいため、すなわち、導電性複合繊
維(イ)のWsrが大きいため、加工工程中に該複合繊
維(イ)が緊張状態になり、見掛けの審美性は良好であ
ったが、2年間も着用していると導電性複合繊維(イ)
の断糸が生じ、実用耐久性に若干問題があった。
紡糸速度3500m/分の速度で紡糸した30デニ−ル
/72フィラメントの高配向未延伸マルチフィラメント
を用いた以外は同様にして混繊糸を作製した。この混繊
糸を用いて織物を作製して評価を行なった。結果を表1
〜2に示す。織物の表面に導電性複合繊維(イ)が露出
している部分があり、審美性に若干劣っていた。また織
物表面に露出している導電性複合繊維(イ)が着用時に
断糸することがあり、実用耐久性に若干問題があった。
蔽ポリマ−層に含まれる無機微粒子の量を7重量%に
し、複合比を表1に示すようにする以外は同様にして導
電性複合繊維(イ)を得、混繊糸を作製した。該混繊糸
の白度指数が低いため、審美性が非常に劣る織物しか得
られなかった。
蔽ポリマ−層に含まれる無機微粒子の量を7重量%に
し、複合比を表1に示すようにする以外は同様にして導
電性複合繊維(イ)を得ようとしたが、延伸時に糸切れ
が多発し、満足な導電性複合繊維を得ることができなか
った。
0.69)を鞘に、カ−ボンブラックを35重量%含有
したナイロン6を芯にした芯鞘複合繊維(芯:鞘=5
0:50、重量比)を製造し、実施例2と同様にして混
繊糸を作製した。得られた複合繊維は繊維化工程中にお
いてガイド等の接触部品の摩耗が激しく、また混繊糸の
白度指数が低いため、審美性が非常に劣る織物しか得ら
れなかった。
性発現物質としてカ−ボンブラックを用いているにも拘
らず、審美性に優れ、また実着用2年後においてもその
除電性能の低下は見られず、着用耐久性にも優れたもの
である。
好ましい例である。
Claims (2)
- 【請求項1】 繊維形成性熱可塑性樹脂からなる保護ポ
リマ−層(A)、無機微粒子を10〜80重量%含有す
る熱可塑性樹脂からなる隠蔽ポリマ−層(B)、および
導電性カ−ボンブラックを15〜50重量%含有するポ
リアミド系樹脂からなる導電ポリマ−層(C)で構成さ
れ、単繊維繊度が15デニ−ル以下である導電性複合繊
維(イ)が10〜50重量%、および単繊維繊度が3デ
ニ−ル以下の非導電性ポリエステル系マルチフィラメン
ト(ロ)が90〜50重量%からなる混繊糸であって、
(ロ)の単繊維数が(イ)の単繊維数の5倍以上、交絡
数が5個/m以上、かつ白度指数が55以上であること
を特徴とする導電性混繊糸。 - 【請求項2】導電性複合繊維(イ)が層(C)の周囲に
層(B)、さらにその外層に層(A)が位置する繊維断
面を有し、かつ、各層の複合比が下記の関係式(1)お
よび(2)を同時に満足する繊維であることを特徴とす
る請求項1記載の導電性混繊糸。 0.11≦y/x≦1.82 (1) 0.35≦z/(x+y) (2) 〔ただし、xは繊維断面における導電ポリマ−層(C)
の最長径、y繊維断面における隠蔽ポリマ−層(B)の
最小厚さおよびzは繊維断面における保護ポリマ−層
(A)の最小厚さを示す。〕
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32687193A JP3245491B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 隠蔽性に優れた導電性混繊糸 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32687193A JP3245491B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 隠蔽性に優れた導電性混繊糸 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07189057A JPH07189057A (ja) | 1995-07-25 |
| JP3245491B2 true JP3245491B2 (ja) | 2002-01-15 |
Family
ID=18192668
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32687193A Expired - Fee Related JP3245491B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 隠蔽性に優れた導電性混繊糸 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3245491B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6297800B2 (ja) * | 2013-08-02 | 2018-03-20 | 株式会社クラレ | 優れた静電性能を有する帯電防止作業服 |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP32687193A patent/JP3245491B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07189057A (ja) | 1995-07-25 |
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