JP3138358U - 脚立用転倒防止具及び脚立 - Google Patents
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Abstract
【課題】脚立に加工を施すことなく、様々な大きさなどの脚立に対して、簡単に取り付け・取り外しができ、さらに、脚立の転倒を防止するのに優れた脚立用転倒防止具。
【解決手段】脚立の縦材に取付部材によって着脱自在に取り付けられて、該取付部材に回動自在に取り付けられた棒状の補助脚部材によって脚立の転倒を防止する構造の脚立用転倒防止具であって、上記取付部材が、脚立の縦材を内部に収容して取り囲むコの字型の帯状の取付部と、棒状の補助脚部材を取り付けるための機構と、該棒状の補助脚部材の回動する動きを最適位置に固定できるようにする少なくとも1のストッパー部とを有してなることを特徴とする脚立用転倒防止具。
【選択図】図1
【解決手段】脚立の縦材に取付部材によって着脱自在に取り付けられて、該取付部材に回動自在に取り付けられた棒状の補助脚部材によって脚立の転倒を防止する構造の脚立用転倒防止具であって、上記取付部材が、脚立の縦材を内部に収容して取り囲むコの字型の帯状の取付部と、棒状の補助脚部材を取り付けるための機構と、該棒状の補助脚部材の回動する動きを最適位置に固定できるようにする少なくとも1のストッパー部とを有してなることを特徴とする脚立用転倒防止具。
【選択図】図1
Description
本考案は、脚立用転倒防止具及び脚立に関する。さらに詳しくは、脚立の転倒を防止するのに有効な脚立用転倒防止具、及びこれを取り付けしてなる脚立に関する。
従来から、人の手が届かない高所で作業などをする場合において、脚立が広く使用されている。この脚立100は、例えば、図6に示すように、2本の縦材101と、その間に架設された複数の横桟102とを各々有する一対の梯子部を上端部で開閉自在に連結した形態をしており、作業者などはこの脚立100の横桟102に載って作業などを行う。
しかしながら、脚立は、その構造上、梯子部の正面方向からの衝撃や揺れに対しては比較的耐久力を発揮するが、梯子部の側面方向から衝撃や揺れに対しては弱く、脚立の転倒や、転倒の不安から脚立上での作業が制約されるなどの問題を有していた。
このため、現在までに、脚立の転倒を防止するために、様々な方法が提案されている。例えば、特許文献1には、脚立の対向する2本の脚柱間に横架され該脚柱に固定される繋ぎ部と、上記対向する脚柱の外側で上記繋ぎ部から下方に延設された一対の支柱とを備えた脚立用転倒防止治具が提案されている。しかしながら、この脚立用転倒防止治具は、脚立への取り付け・取り外しが煩雑であるばかりか、様々な種類や大きさの脚立に対応して用いることができないなどの問題を有していた。
また、特許文献2には、脚立足と同サイズの長さの支柱ポールを折畳脚立天頭金具に設置しその支柱ポールを開脚接地させ、その支柱ポールにリングにより付随するL型フックで脚立足本体に固定する脚立の横転倒防止装置が提案されている。この横転倒防止装置は、脚立への取り付け・取り外しを簡単に行うことが可能であるが、予め、脚立にフック受け金具を設置するなどの加工を施す必要があった。つまり、この横転倒防止装置を使用するためには、保有する脚立ごとに、この加工を施す必要があり、非常に煩雑であった。また、この横転倒防止装置も、様々な種類や大きさに脚立に対応して用いることができず、さらには、この横転倒防止装置は、横側からの衝撃や揺れに対して、1本の支柱ポールで支える構造であるため、十分な転倒防止効果が得られない問題もあった。
したがって、本考案の目的は、脚立に加工を施すことなく、様々な大きさや種類の脚立に対し、簡単に取り付け・取り外しすることができ、さらには、脚立の転倒を防止するのに優れた脚立用転倒防止具を提供することにある。また、本考案の目的は、該脚立用転倒防止具を取り付けてなる脚立を提供することにある。
上記課題は、以下の本考案により解決される。すなわち、本考案は、脚立の縦材に取付部材によって着脱自在に取り付けられて、該取付部材に回動自在に取り付けられた棒状の補助脚部材によって脚立の転倒を防止する構造の脚立用転倒防止具であって、上記取付部材が、脚立の縦材を内部に収容して取り囲むコの字型の帯状の取付部と、棒状の補助脚部材を取り付けるための機構と、該棒状の補助脚部材の回動する動きを最適位置に固定できるようにする少なくとも1のストッパー部とを有してなることを特徴とする脚立用転倒防止具である。
また、本考案の脚立用転倒防止具は、前記コの字型の帯状の取付部を2箇所に有し、これらの取付部が、板状の連結部によって、位置を隔ててコの字の向きが一致するようにして一体化されており、かつ、該連結部に棒状の補助脚部材を取り付けるための機構が設けられていることが好ましい。また、本考案の脚立用転倒防止具は、前記棒状の補助脚部材を取りつけるための機構が、前記板状の連結部の中央部に設けられていることが好ましい。また、本考案の脚立用転倒防止具は、前記ストッパー部が、前記コの字型の帯状の取付部に一体化されて設けられている形態とすることもできるし、また、前記ストッパー部が、前記板状の連結部に一体化された前記コの字型の帯状の取付部とは別の部材として設けられている形態とすることもできる。
また、本考案の脚立用転倒防止具は、さらに、前記取付部材を脚立の縦材に取り付けて固定するための固定具を有し、該固定具が、前記取付部を構成するコの字に形成された面のうちの対峙する2面の一方の面に、脚立の縦材の外周面を圧接した状態で固定させるための機構を有することが好ましく、また、前記固定具の機構がネジ止め機構であることが好ましい。また、本考案の脚立用転倒防止具は、前記取付部を構成するコの字に形成された面のうちの対峙する2面の開放されている側の面端部近傍に、該2面間に掛け渡される掛け渡し部材を取り付けるための機構が設けられていることが好ましく、また、前記掛け渡し部材が足長のネジであることが好ましい。
また、本考案の脚立用転倒防止具は、さらに、脚立用転倒防止具の未使用時に前記補助脚部材を収納する脚収納部材を備えてなり、該脚収納部材が、前記補助脚部材を、これを備えた脚立用転倒防止具を取り付けしている縦材の長さ方向と平行する方向で固定収納する形態であることが好ましく、また、前記補助脚部材の長さを伸縮可能にした形態であることが好ましい。
また、本考案の別の実施形態は、本考案の脚立用転倒防止具を取り付けしてなることを特徴とする脚立である。
本考案によれば、脚立に加工を施すことなく、様々な大きさや種類の脚立に対し、簡単に取り付け・取り外しすることができ、さらには、脚立の転倒を防止するのに優れた脚立用転倒防止具を提供することができる。また、本考案によれば、該脚立用転倒防止具を取り付けてなる脚立を提供することができる。
以下に、図面を参照して本考案を詳細に説明する。
図1は、本考案の脚立用転倒防止具1の一実施形態を示す斜視図である。図2は、図1の実施形態である脚立用転倒防止具1を上方から見た平面図であり(取付部11、連結部14、固定具30及び掛け渡し部材40を図示)、脚立100の縦材101に取付部材10を取り付けする手順を示す説明図である。また、図3は、図1の実施形態である脚立用転倒防止具1の側面図であり、補助脚部材20を回動させて脚収納部材50に固定収納した状態の説明図である。また、図4は、伸縮可能な補助脚部材20の一実施形態を示す説明図である。図5は、本考案の脚立用転倒防止具1の一実施形態の取り付け状態を説明する説明図である。図6は、本考案の脚立100の一実施形態を示す斜視図である。
図1は、本考案の脚立用転倒防止具1の一実施形態を示す斜視図である。図2は、図1の実施形態である脚立用転倒防止具1を上方から見た平面図であり(取付部11、連結部14、固定具30及び掛け渡し部材40を図示)、脚立100の縦材101に取付部材10を取り付けする手順を示す説明図である。また、図3は、図1の実施形態である脚立用転倒防止具1の側面図であり、補助脚部材20を回動させて脚収納部材50に固定収納した状態の説明図である。また、図4は、伸縮可能な補助脚部材20の一実施形態を示す説明図である。図5は、本考案の脚立用転倒防止具1の一実施形態の取り付け状態を説明する説明図である。図6は、本考案の脚立100の一実施形態を示す斜視図である。
本考案の脚立用転倒防止具1は、図6に示すように、脚立100の縦材101に取り付けることにより使用するものであり、基本的には、図1に示すように、少なくとも、脚立100の縦材101に着脱自在に取り付けられる取付部材10と、該取付部材10に回動自在に取り付けられた棒状の補助脚部材20とを有する構成をしている。以下、本考案の脚立用転倒防止具1を構成する各部材の好ましい実施形態について説明する。
本考案を特徴づける取付部材10は、図1又は図2に示すとおり、脚立100の縦材101を内部に収容して取り囲むコの字型の帯状の取付部11と、棒状の補助脚部材20を取り付けるための機構12と、棒状の補助脚部材20の回動する動きを最適位置に固定できるようにする少なくとも1のストッパー部13とを有した構成をしている。
コの字型の帯状の取付部11は、縦材101を内部に収容して取り囲むことができる大きさであり、かつ、取付部11単独で又は他の部材と組み合せることによって、縦材101に着脱自在に取り付けできる程度の大きさであれば、その大きさにおいて特に制限はない。例えば、取付部11のコの字型の開放部分から縦材11に嵌合させ、しっかり固定できる大きさにすることができる。しかし、本考案においては、図2に示すとおり、取付部11が、コの字に形成された面のうち対峙する2面11bを繋ぐ面11aの幅を、縦材101の広幅101aより1mm〜25mmの範囲内で大きく形成させた形態であることが好ましい。このような取付部11と縦材101との間に隙間を生じさせる形態とすることで、別途、押圧力を付与する固定具30を用いて、取付部11の対峙する2面11bの一方の面11bに縦材101の外周面を圧接させることが可能となり、これにより取付部材10(脚立用転倒防止具1)を縦材101に強固に取り付けすることが可能となる。このような固定具30としては、例えば、図1又は図2に示すようなネジ止め機構を有するものや、発泡フォームを用いた機構(図示なし)を有するものなどを用いることができる。ネジ止め機構を有する固定具30を用いる場合、取付部11の対峙する2面11bの少なくとも一方の面11bに予めネジ孔を設置する。また、この場合、用いるネジ30の長さは、縦材101と、ネジ孔が設けられている面11bとの距離により適宜調整される。また、取付部11の帯状部分の幅は、特に制限はないが、例えば、取付部材10をしっかり取り付けできる幅である10mm〜40mmの範囲内とすることができる。
また、本考案の脚立用転倒防止具1は、さらに、取付部11を構成するコの字に形成された面のうちの対峙する2面11bの開放されている側の面端部11b´近傍に、該2面11b間に掛け渡される掛け渡し部材40を取り付けるための機構が設けられていることが好ましい(図1又は図2参照)。この掛け渡し部材40を取り付けることで、より強固に取付部材10を縦材101に取り付けすることが可能となる。また、この掛け渡し部材40で、コの字型の取付部11の開放部分が閉塞されるようになる。このため、仮に、上述した固定具30が緩み、取付部11が縦材101から外れてしまったとしても、この掛け渡し部40が支えとなって脚立用転倒防止具1全体が外れて地面に倒れたりするのを有効に防止できる。このような掛け渡し部材40としては、例えば、図1又は図2に示すような、足長のネジを好ましく用いることができる。
固定具30の機構がネジ止め機構であり、掛け渡し部40が足長のネジである場合を例に、脚立用転倒防止具1(取付部材10、取付部11)を脚立100の縦材101に取り付けする方法を説明する。先ず、図2(a)に示すように、取付部11と脚立100は互いに分離した状態となっている。次に、取付部11をA方向に移動させることで、図2(b)に示すように、取付部11の内部に縦材101を収容させる。その後、ネジ止め機構を有する固定具30をB方向に向けて取付部11内に深く挿入させることで、図2(c)に示すように、取付部11の対峙する2面11bの一方の面11bに、縦材101の外周面を圧接させる。これにより、脚立用転倒防止具1(取付部材10、取付部11)は縦材101に固定されて取り付けられる。また、一般的な脚立100には、縦材101の狭幅101b側の面の両端部に凸部101cが形成されている(図2参照)。このため、固定具30が、これが接する縦材101の面上で横滑りして、取付部材10が縦材101から外れるのが有効に防止される。しかし、取付部材10の縦材101への取り付けをより強固にするために、図2(d)に示すような、足長のネジ40を用いて取付部11の対峙する2面11b間を掛け渡しさせることができる。また、足長のネジ40を強く締めつけることで、取付部材10の取り付け強度を調整することが可能となる。一方、脚立100の縦材101から脚立用転倒防止具1(取付部材10、取付部11)を取り外す場合は、上述した取り付け手順と逆の手順により行うことができる。このように本考案の脚立用転倒防止具1は、取付部材10(取付部11)の形状的特徴を利用して、脚立100への取り付け又は取外しを行う構造のものであるため、脚立100に加工を施す必要がなく、簡単に取り付け・取り外しすることができる。また、この取付部材10は、縦材101のどの位置にでも取り付けすることができるため、本考案の脚立用転倒防止具1は取り付けさせる脚立100の大きさを選ばない。
このように取付部材10(取付部11)によって脚立100の縦材101に着脱自在に取り付けされる本考案の脚立用転倒防止具1の最も好ましい形態は、図1に示すような、コの字型の帯状の取付部11を2箇所に有し、これらの取付部11が、板状の連結部14によって、位置を隔ててコの字の向きが一致するようにして一体化されており、かつ、連結部14に棒状の補助脚部材20を取り付けるための機構12が設けられている形態である。このような形態とすることで、2箇所の取付部11によって、より強固に脚立用転倒防止具1は縦材101に固定されることとなり、また、棒状の補助脚部材20を取り付けるための機構を最適な箇所に設けることも可能となる。この好ましい実施形態において、隔てた取付部11の間の距離は、隣り合う2本の横桟12間の距離より短い範囲内であれば特に制限はないが、例えば、50mm〜300mmの範囲内とすることができる。
板状の連結部14は、上述した構成を確保できれば、その大きさについて制限はなく、例えば、幅10mm〜30mm、長さ50mm〜300mm、厚さ3mm〜10mmのものを使用できる。また、板状の連結部14は、取付部11や後述するストッパー部13と一体的に製造したものであっても、これらと別々の部材であってもよい。また、この連結部14に設けられた棒状の補助脚部材20を取り付けるための機構12は、特に制限はないが、例えば、ボルト部12aとナット部12bからなる締付ネジと、連結部14及び補助脚部材20のそれぞれに設置するボルト挿入孔とを利用した機構を用いることができる(図1、図3、図5参照)。つまり、図1に示すように、連結部14と補助脚部材20を締付ネジで挟んで締め付けることにより補助脚部材20は連結部14に取り付けされる。また、この棒状の補助脚部材20を取り付けるための機構12は、板状の連結部14の中央部に設けられていることが好ましい(図5参照)。これにより、脚立用転倒防止具1の取付部材10は、この中央部を中心にした上下対称の形態となることができ、補助脚部材20の向きを180度変えることで、脚立100を構成するどの縦材101にも対応して取り付けできるものとなる。つまり、図6に示すように、脚立100の縦材101に脚立用転倒防止具1を取り付けする際、通常は、取り付ける縦材101に応じて、補助脚部材20の取り付け位置が異なる2種類の脚立用転倒防止具1を使い分ける必要がある。しかし、上述した取付部材10が上下対称の形態をしている脚立用転倒防止具1を用いることで、1の形態で補助脚部材20の取り付け位置が異なる2種類の脚立用転倒防止具1のどちらも兼ね備えることとなり、脚立100を構成する4本の縦材101全てに対応して取り付けすることが可能となる。以上、連結部14に補助脚部材20を取り付けるための機構12を設けた形態について説明したが、この機構12は、この形態に限定されず、例えば、取付部11に設けられていてもよい(図示なし)。
ストッパー部13は、回動自在に取り付けられた補助脚部材20の回動する動きを最適位置で固定できれば、その形態において特に制限はない。例えば、図1又は図5に示すような、補助脚部材20の回動する動きと直交する方向に突出させて、補助脚部材20がこの突出部分で制止されるような形態とすることができる。図1又は図5に示す形態のストッパー部13は、90度に屈曲させた約2mm厚の板状をなしており、連結部14の背面に接合されている。このようなストッパー部13は少なくとも1つ設けられていればよいが、より高い安全性の面から、位置を隔てて2つ以上設けられていることが好ましい(図1又は図3参照)。また、ストッパー部13は、コの字型の帯状の取付部11に一体化されて設けられている形態とすることもできるし(図示なし)、板状の連結部14に一体化されたコの字型の帯状の取付部11とは別の部材として設けられている形態とすることもできる(図1又は図3参照)。また、上述した最適位置とは、脚立用転倒防止具1を使用した際、脚立100の転倒を防止するのに最適な補助脚部材20の位置であり、例えば、この最適位置を、地面と補助脚部材20との、内側の角度が、70〜80度の範囲内となる位置にすることができる(図3又は図6参照)このような範囲の角度で補助脚部材20が固定されるようにストッパー部13を設けることで、補助脚部材20をより簡単に最適位置に調整することが可能となるだけでなく、この最適位置からの位置ずれを有効に防止できる。
本考案を構成する補助脚部材20は、図3に示すように、取付部材10に回動自在に取り付けられている。本考案において、このような補助脚部材20の形態としては、棒状であれば、特に制限はないが、例えば、図1に示すような、板材とパイプ材をネジなどの接合部材60で組み合せた形態や、例えば、図4に示すような、パイプ材を単独で用いた形態などが挙げられる。
また、本考案において、補助脚部材20の長さは、脚立用転倒防止具1を取り付ける脚立100の大きさや、取付部材10を縦材101のどの位置(高さ)に取り付けさせるかにもよるが、例えば、1,000mm〜2,000mmの範囲内であることが好ましい。また、補助脚部材20の幅方向の大きさも、特に制限はないが、脚立100の転倒を防止するのに十分な程度の強度を発現する大きさとすることが好ましい。さらに、例えば、図4に示すような、補助脚部材20は、その長さを伸縮可能にした形態であることが特に好ましい。補助脚部材20の長さを伸縮可能にする方法としては、例えば、図1に示すような、板材とパイプ材を接合部材60で組み合わせた形態の場合においては、接合部材60でこれらの接合位置を変更するなどして適宜長さを伸縮可能にする方法などを用いることができる。また、図4に示すような、パイプ材を用いた形態の場合においては、複数の径が異なるパイプをE方向へスライドさせ適当な長さに調整した後、ボルト61などを用いてこれらを固定させることで補助脚部材20の長さを伸縮可能にする方法などを用いることができる。本考案の脚立用転倒防止具1は、補助脚部材20をこのように伸縮可能な形態とすることで、あらゆる大きさの脚立100により対応できるものとなるだけでなく、補助脚部材20の収納時に置いて、縦材101と足を揃えることが可能となる(図3参照)。また、補助脚部材20の地面と接する先端部には、ゴム足などの滑り止め部21を設けることが好ましい(図3又は図6参照)。
補助脚部材20は、上述したように取付部材10に設けられた機構12により、回動自在に取り付けられる。上述した締付ネジを例に説明すると、先ず、取付部材10の連結部13の背面からボルト部12aを挿入し、これのネジ側先端を外側に向けて突設させる。次に、ボルト部12aを貫通させる孔が設けられた補助脚部材20の孔に、ボルト部12aを差し込む。さらに、補助脚部材20の差し込み部分の周辺を、ボルト部12aと、これと対になるナット部12bで挟んで締め付けることで、補助脚部材20を固定することができる(図1又は図3参照)。このように固定して取り付けした補助脚部材20は、ナット部12bを緩めるなどして、C方向又はD方向に自在に回動させることができ、また、所定位置に移動させた後、再び締付ネジで締め付けて固定する(図3参照)。また、補助脚部材20に設けるボルト部12aを貫通させるための孔は複数設けることもでき、この場合、締付ネジによる補助脚部材20の取り付け位置を変更することで補助脚部材20の長さを適宜調整できる。
また、本考案において、補助脚部材20は、図5に示すように、角度5〜20度の範囲内に屈曲していることが好ましい。このように屈曲した補助脚部材20を用いることで、補助脚部材20が縦材101に接触するのを有効に防止し、また、脚立100を設置した際、縦材101が開く角度とは異なる角度に、補助脚部材20を設置させることが可能となり、より脚立100の安定性を保つことができる(図6参照)。
さらに、本考案の脚立用転倒防止具1は、必要に応じて、他の部材を備えることができる。例えば、脚立用転倒防止具1の未使用時に補助脚部材20を収納する脚収納部材50を備えることができる。このような脚収納部材50としては、例えば、図1又は図3に示すとおり、補助脚部材20を備えた脚立用転倒防止具1を取り付けしている縦材101の長さ方向と平行する方向で固定収納するものなどを挙げることができる。また、脚収納部材50の形態としては、例えば、図1に示すような、脚立100の縦材101を内部に収容して取り囲むコの字型の帯状の脚収納部材用の取付部51と、補助脚部材20を収納させる凹部分を有した収納部52とを有する形態のものなどが挙げられる。この脚収納部材50も上述した取付部材10と同様の方法で縦材101に着脱自在に取り付けすることができる。例えば、ネジ方式の固定具30を取付部51の外側から内部に挿入し、この固定具30の押圧力で縦材101の外周面を取付部51の対峙する2面の一方の面に圧接させることで、脚収納部材50を縦材101に取り付けすることができる(図3参照)。また、この脚収納部材50は、上述した取付部材10の取り付け位置より下方に、好ましくは、脚立100の縦材101の足元部分に取り付けされる(図1参照)。また、脚収納部材50は、上述した取付部材10と、コの字型形状の開放部分が反対方向となるように取り付けしてもよい(図6参照)。また、縦材101の足元部分に脚収納部材50を取り付けする場合、脚立100の使用者が、この脚収納部材50を踏みつけてしまうことを防止するため、横桟102の真下に脚収納部材50を取り付けすることが好ましい(図6参照)。
脚収納部材50への補助脚部材20の収納は、例えば、以下の方法で行うことができる。先ず、図3(a)に示すような使用状態の補助脚部材20を、C方向に向かって移動させ、図3(b)に示すように収納部52の凹部分に収納させ固定させる。一方、補助脚部材20を使用する場合は、D方向へこれを移動させる(図3参照)。つまり、本考案の脚立用転倒防止具1は、このような実施形態を採用することで、これを脚立100に取り付けたままの状態で脚立100を収納することを可能にするものである。さらに、この場合、脚立用転倒防止具1を取り付けしていない場合とほぼ同程度の大きさに折り畳めることができるため、本考案の脚立用転倒防止具1は、脚立100を保管する際に邪魔にならない。
このような構成をした本考案の脚立用転倒防止具1の材質は、より強度が高い金属製であることが好ましく、例えば、鉄製、アルミ製、ステンレス製などの材質を適宜選択して用いることができる。好ましくは、強度が強く、かつ、軽量であるアルミ製である。このような素材の取付部材10は、鋳造法などの方法で各部を一体に製造してもよいし、複数の部品を接合させて一体化させることで製造してもよい。また、図1に示す形態をした脚収納部材50の収納部52は、弾性力を有する木製や樹脂製であることが好ましい。この場合、弾性力を生かして補助脚部材20をより安定的に収納させることが可能となる。また、上述したように、滑り止め部21もゴム製であることが好ましい。
本考案の脚立用転倒防止具1は、図6に示すとおり、取付部材10を脚立100の縦材101に取り付けすることで使用できる。取付部材10を脚立100に取り付ける向きは、コの字型形状の開放している側が脚立100の内方向に向いていても、外方向に向いていてもよいが、脚立100の使用者の足がこの箇所に接触するのを極力防止するため、コの字形状の開放している側を外方向に向けて取り付けすることが好ましい(図6参照)。また、脚立用転倒防止具1の取付部材10は、図5に示すように、横桟102の真下に取り付けられることが好ましい。脚立用転倒防止具1を取り付けた脚立100を使用している最中に脚立100の側面方向から力が加わると取付部材10は上方向に向けて負荷がかかる。しかし、脚立用転倒防止具1の取付部材10を横桟102の真下に取り付けすることにより、横桟102が取付部材10に負荷される上方向への力を抑えることができ、脚立100の安定性をより確実なものとできる。
この脚立用転倒防止具1を取り付けた脚立100は、その使用時において、脚立100の外方向(D方向)に向けて補助脚部材20を回動させて開くことで脚立100の安定性を増加させ、これが転倒するのを防止する(図3又は図6参照)。一方、脚立100の未使用時には、脚立100の内方向(C方向)に向けて補助脚部材20を回動させて収納させるか(図3参照)、脚立用転倒防止具1を取り外しする。また、脚立用転倒防止具1を用いて角度が75度前後となるように取り付け位置を調整することが好ましい。このような取り付け位置の調整は、例えば、取付部材10を縦材101へ取り付けする位置(高さ)を変更したり、補助脚部材20の長さを調整したりすることで簡易に行うことができる。また、本考案の脚立用転倒防止具1は、脚立100の左右に1本ずつ、合計2本以上取り付けすることが好ましく、特には、脚立100の全ての縦材101に取り付けすることがより好ましい。
以上のように、本考案の脚立用転倒防止具1は、脚立100に加工を施すことなく、様々な大きさや種類の脚立100に対し、簡単に取り付け・取り外しすることができ、さらには、脚立100の転倒を防止するのに優れたものである。このため、本考案の脚立用転倒防止具1は、脚立100の扱いに慣れていない一般家庭で使用される場合、足場が不安定な場所で使用される場合などにおいて特に有効である。
1:脚立用転倒防止具
10:取付部材
11:取付部
12:棒状の補助脚部材を取り付けるための機構
13:ストッパー部
14:連結部
20:棒状の補助脚部材
30:固定具
40:掛け渡し部材
50:脚収納部材
60:接合部材
100:脚立
101:縦材
102:横桟
10:取付部材
11:取付部
12:棒状の補助脚部材を取り付けるための機構
13:ストッパー部
14:連結部
20:棒状の補助脚部材
30:固定具
40:掛け渡し部材
50:脚収納部材
60:接合部材
100:脚立
101:縦材
102:横桟
Claims (12)
- 脚立の縦材に取付部材によって着脱自在に取り付けられて、該取付部材に回動自在に取り付けられた棒状の補助脚部材によって脚立の転倒を防止する構造の脚立用転倒防止具であって、上記取付部材が、脚立の縦材を内部に収容して取り囲むコの字型の帯状の取付部と、棒状の補助脚部材を取り付けるための機構と、該棒状の補助脚部材の回動する動きを最適位置に固定できるようにする少なくとも1のストッパー部とを有してなることを特徴とする脚立用転倒防止具。
- 前記コの字型の帯状の取付部を2箇所に有し、これらの取付部が、板状の連結部によって、位置を隔ててコの字の向きが一致するようにして一体化されており、かつ、該連結部に棒状の補助脚部材を取り付けるための機構が設けられている請求項1に記載の脚立用転倒防止具。
- 前記棒状の補助脚部材を取りつけるための機構が、前記板状の連結部の中央部に設けられている請求項2に記載の脚立用転倒防止具。
- 前記ストッパー部が、前記コの字型の帯状の取付部に一体化されて設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の脚立用転倒防止具。
- 前記ストッパー部が、前記板状の連結部に一体化された前記コの字型の帯状の取付部とは別の部材として設けられている請求項2又は3に記載の脚立用転倒防止具。
- さらに、前記取付部材を脚立の縦材に取り付けて固定するための固定具を有し、該固定具が、前記取付部を構成するコの字に形成された面のうちの対峙する2面の一方の面に、脚立の縦材の外周面を圧接した状態で固定させるための機構を有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の脚立用転倒防止具。
- 固定具の機構が、ネジ止め機構である請求項6に記載の脚立用転倒防止具。
- 前記取付部を構成するコの字に形成された面のうちの対峙する2面の開放されている側の面端部近傍に、該2面間に掛け渡される掛け渡し部材を取り付けるための機構が設けられている請求項1〜7のいずれか1項に記載の脚立用転倒防止具。
- 掛け渡し部材が、足長のネジである請求項8に記載の脚立用転倒防止具。
- さらに、脚立用転倒防止具の未使用時に前記補助脚部材を収納する脚収納部材を備えてなり、該脚収納部材が、前記補助脚部材を、これを備えた脚立用転倒防止具を取り付けしている縦材の長さ方向と平行する方向で固定収納する形態である請求項1〜9のいずれか1項に記載の脚立用転倒防止具。
- 前記補助脚部材の長さを伸縮可能にした請求項1〜10のいずれか1項に記載の脚立用転倒防止具。
- 請求項1〜11のいずれか1項に記載の脚立用転倒防止具を取り付けしてなることを特徴とする脚立。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007007994U JP3138358U (ja) | 2007-10-17 | 2007-10-17 | 脚立用転倒防止具及び脚立 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007007994U JP3138358U (ja) | 2007-10-17 | 2007-10-17 | 脚立用転倒防止具及び脚立 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP3138358U true JP3138358U (ja) | 2007-12-27 |
Family
ID=43288658
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2007007994U Expired - Fee Related JP3138358U (ja) | 2007-10-17 | 2007-10-17 | 脚立用転倒防止具及び脚立 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3138358U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102091116B1 (ko) * | 2019-10-10 | 2020-03-19 | 주식회사 우진하이텍 | 소방호스용 방수포 거치대 |
-
2007
- 2007-10-17 JP JP2007007994U patent/JP3138358U/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102091116B1 (ko) * | 2019-10-10 | 2020-03-19 | 주식회사 우진하이텍 | 소방호스용 방수포 거치대 |
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