しかし、上記特許文献1に記載の床材は、カーペット上に敷き詰められるもので、床材本体の厚みは、約1mm〜約8mm、シート状部材の厚みは、約0.5mm〜約5mmであり、更に面状ファスナーの厚みが加わり、全体が厚いために、部分的に敷設すると、カーペットと床材の境界に段差が生じ、机下周辺部に利用しても、椅子移動に支障があったり、他の場所での利用においても、歩行者が段差につまずき危険である等問題があり、バリアフリーデザインに対応できるものではなかった。
そこで、本考案は、同一床面内にカーペット領域と、木質の床材ユニットにより形成されたフローリング領域とが混在し、領域間に隙間、段差等の不具合がなく、バリアフリーとすることができる床構造体及びこれを構築する床材を提供することを目的とする。
本考案は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、床材(P5)であって、無垢木板材から形成された平面視長方形状の床材本体(2)と、床材本体の裏面側に接着剤層を介して固着されている緩衝材層(6)と、緩衝材層の裏面に設けられた粘着剤層(18)と、粘着剤層の裏面に設けられた剥離シート(20)と、を有し、床材本体は、裏面とは反対側の面である表面側における周縁に外方に向かって低くなるように傾斜した面取り部(14)が形成され、面取り部の下端が床材本体の側端面である縦面に連続しており、床材本体の厚みが5.0〜6.5mmであり、長辺部の長さが998〜1000mmであり短辺部の長さが、数式にて(498/s)mm≦短辺部の長さ≦(500/s)mm(sは2〜10の自然数)として表わされる長さであり、緩衝材層の厚みが0.8〜1.2mmであることを特徴とする。
第1の構成においては、床材本体の寸法と、緩衝材層の厚みを上記範囲に設定することにより、当該構成の床材により、既存のタイル形状のカーペット2枚分にほぼ相当する体積を占める床材ユニットを形成することができて、この床材ユニットにより、同一床面内にカーペット領域と床材ユニット領域とが混在していても、領域間に隙間、段差等の不具合のない床構造体を構築することができる。また、剥離シートを剥がし粘着剤層を露出させ、粘着剤層を施設対象に当接させることにより、床材を施設対象に剥離可能に固着させることができる。
また、第2には、床材(P5)であって、無垢木板材から形成された平面視長方形状の床材本体(2)と、床材本体の裏面側に接着剤層を介して固着されている緩衝材層(6)と、緩衝材層の裏面に設けられた粘着剤層(18)と、粘着剤層の裏面に設けられた剥離シート(20)と、を有し、床材本体は、裏面とは反対側の面である表面側における周縁に外方に向かって低くなるように傾斜した面取り部が形成され、面取り部の下端が床材本体の側端面である縦面に連続しており、床材本体の厚みが5.0〜6.5mmであり、長辺部の長さが498〜500mmであり、短辺部の長さが、数式にて(498/s)mm≦短辺部の長さ≦(500/s)mm(sは2〜10の自然数)として表わされる長さであり、緩衝材層の厚みが0.8〜1.2mmであることを特徴とする。
第2の構成においては、床材本体の寸法と、緩衝材層の厚みを上記範囲に設定することにより、当該構成の床材により、既存のタイル形状のカーペット1枚分にほぼ相当する体積を占める床材ユニットを形成することができて、この床材ユニットにより、同一床面内にカーペット領域と床材ユニット領域とが混在していても、領域間に隙間、段差等の不具合のない床構造体を構築することができる。
また、第1の構成の床材と組み合わせることにより、床材が千鳥配置された床材ユニットにおいて、床材ユニットの最外縁部となる短辺部を有する床材が配置される位置では、長尺の床材である第2の構成の床材と、短尺の床材である第1の構成の床材と、を床材の短軸方向に交互に配置し、最外縁部となる短辺部を一直線状に位置揃えして、床材ユニットを既存のタイル形状のカーペット2枚分にほぼ相当する一定寸法の方形とすることができる。また、剥離シートを剥がし粘着剤層を露出させ、粘着剤層を施設対象に当接させることにより、床材を施設対象に剥離可能に固着させることができる。
また、第3には、床材(P1)であって、無垢木板材から形成された床材本体(2)と、床材本体の裏面側に接着剤層を介して固着されている緩衝材層(6)と、緩衝材層の裏面に設けられた粘着剤層(18)と、粘着剤層の裏面に設けられた剥離シート(20)と、を有し、床材本体は、平面視長方形状で長辺部と短辺部とが直角をなす板体部(8)と、板体部の一方の短辺部及び一方の長辺部の端面に形成された雌実部(10)と、他方の短辺部及び他方の長辺部の端面に形成された雄実部(12)と、を有し、前記雌実部は他の床材の雄実部と係合し、前記雄実部は他の床材の雌実部と係合し、板体部は、厚みが5.0〜6.5mmであり、長辺部の長さが998〜1000mmであり、短辺部の長さが、数式にて(498/s)mm≦ 短辺部の長さ≦(500/s)mm(sは2〜10の自然数)として表わされる長さであり、緩衝材層の厚みが0.8〜1.2mmであることを特徴とする。
第3の構成においては、板体部の寸法(厚み、短辺部の長さ、長辺部の長さ)と、緩衝材層の厚みを上記範囲に設定することと、当該構成の床材を下記の第4〜第6の構成の床材と組み合わせることにより、一定寸法の床材ユニットを形成することができ、この床材ユニットが占める体積は、厚みが約6mmで、一辺の長さが約500mmの正方形状である既存のタイル形状のカーペット2枚分にほぼ相当することから、床下地上にカーペットと床材ユニットとを混在状態で施設しても、床材ユニットとカーペットが隙間なく密着するとともに、カーペットの上面と床材ユニットの上面がほぼ平面状となる床構造体を構築することができる。また、剥離シートを剥がし粘着剤層を露出させ、粘着剤層を施設対象に当接させることにより、床材を施設対象に剥離可能に固着させることができる。
また、第4には、床材(P2)であって、無垢木板材から形成された床材本体(2)と、床材本体の裏面側に接着剤層を介して固着されている緩衝材層(6)と、緩衝材層の裏面に設けられた粘着剤層(18)と、粘着剤層の裏面に設けられた剥離シート(20)と、を有し、床材本体は、平面視長方形状で長辺部と短辺部とが直角をなす板体部(8)と、板体部の一方の短辺部及び一方の長辺部の端面に形成された雌実部(10)と、他方の長辺部の端面に形成された雄実部(12)と、を有し、他方の短辺部の端面には雄実部が形成されておらず、前記雌実部は他の床材の雄実部と係合し、前記雄実部は他の床材の雌実部と係合し、板体部は、厚みが5.0〜6.5mmであり、長辺部の長さが998〜1000mmであり、短辺部の長さが、数式にて(498/s)mm≦ 短辺部の長さ≦(500/s)mm(sは2〜10の自然数)として表わされる長さであり、緩衝材層の厚みが0.8〜1.2mmであることを特徴とする。
第4の構成においては、上記第3の構成の場合と同様、板体部の寸法と、緩衝材層の厚みを一定範囲に設定することと、当該構成の床材を第3の構成の床材、第5の構成の床材、第6の構成の床材と組み合わせることにより、一定寸法の床材ユニットを形成することができて、この床材ユニットにより、同一床面内にカーペット領域と床材ユニット領域とが混在していても、隙間、段差等の不具合のない床構造体を構築することができる。また、剥離シートを剥がし粘着剤層を露出させ、粘着剤層を施設対象に当接させることにより、床材を施設対象に剥離可能に固着させることができる。
また、第5には、床材(P3)であって、無垢木板材から形成された床材本体(2)と、床材本体の裏面側に接着剤層を介して固着されている緩衝材層(6)と、緩衝材層の裏面に設けられた粘着剤層(18)と、粘着剤層の裏面に設けられた剥離シート(20)と、を有し、床材本体は、平面視長方形状で長辺部と短辺部とが直角をなす板体部(8)と、板体部の一方の短辺部及び一方の長辺部の端面に形成された雌実部(10)と、他方の短辺部の端面に形成された雄実部(12)と、を有し、他方の長辺部の端面には雄実部が形成されておらず、前記雌実部は他の床材の雄実部と係合し、前記雄実部は他の床材の雌実部と係合し、板体部は、厚みが5.0〜6.5mmであり、長辺部の長さが998〜1000mmであり、短辺部の長さが、数式にて(498/s)mm≦ 短辺部の長さ≦(500/s)mm(sは2〜10の自然数)として表わされる長さであり、緩衝材層の厚みが0.8〜1.2mmであることを特徴とする。
第5の構成においては、上記第3の構成の場合と同様、板体部の寸法と、緩衝材層の厚みを一定範囲に設定することと、当該構成の床材を第3の構成の床材、第4の構成の床材、第6の構成の床材と組み合わせることにより、一定寸法の床材ユニットを形成することができて、この床材ユニットにより、同一床面内にカーペット領域と床材ユニット領域とが混在していても、領域間に隙間、段差等の不具合のない床構造体を構築することができる。また、剥離シートを剥がし粘着剤層を露出させ、粘着剤層を施設対象に当接させることにより、床材を施設対象に剥離可能に固着させることができる。
また、第6には、床材(P4)であって、無垢木板材から形成された床材本体(2)と、床材本体の裏面側に接着剤層を介して固着されている緩衝材層(6)と、緩衝材層の裏面に設けられた粘着剤層(18)と、粘着剤層の裏面に設けられた剥離シート(20)と、を有し、床材本体は、平面視長方形状で長辺部と短辺部とが直角をなす板体部(8)と、板体部の一方の短辺部及び一方の長辺部の端面に形成された雌実部(10)とを有し、他方の短辺部及び他方の長辺部の端面には雄実部が形成されておらず、前記雌実部は他の床材の雄実部と係合し、板体部は、厚みが5.0〜6.5mmであり、長辺部の長さが998〜1000mmであり、短辺部の長さが、数式にて(498/s)mm≦ 短辺部の長さ≦(500/s)mm(sは2〜10の自然数)として表わされる長さであり、緩衝材層の厚みが0.8〜1.2mmであることを特徴とする。
第6の構成においては、上記第3の構成の場合と同様、板体部の寸法と、緩衝材層の厚みを一定範囲に設定することと、当該構成の床材を第3〜第5の構成の床材と組み合わせることにより、一定寸法の床材ユニットを形成することができて、この床材ユニットにより、同一床面内にカーペット領域と床材ユニット領域とが混在していても、領域間に隙間、段差等の不具合のない床構造体を構築することができる。また、剥離シートを剥がし粘着剤層を露出させ、粘着剤層を施設対象に当接させることにより、床材を施設対象に剥離可能に固着させることができる。
また、第7には、床材(P1)であって、無垢木板材から形成された床材本体(2)と、床材本体の裏面側に接着剤層を介して固着されている緩衝材層(6)と、緩衝材層の裏面に設けられた粘着剤層(18)と、粘着剤層の裏面に設けられた剥離シート(20)と、を有し、床材本体は、平面視長方形状で長辺部と短辺部とが直角をなす板体部(8)と、板体部の一方の短辺部及び一方の長辺部の端面に形成された雌実部(10)と、他方の短辺部及び他方の長辺部の端面に形成された雄実部(12)と、を有し、前記雌実部は他の床材の雄実部と係合し、前記雄実部は他の床材の雌実部と係合し、板体部は、厚みが5.0〜6.5mmであり、長辺部の長さが498〜500mmであり、短辺部の長さが、数式にて(498/s)mm≦短辺部の長さ≦(500/s)mm(sは2〜10の自然数)として表わされる長さであり、緩衝材層の厚みが0.8〜1.2mmであることを特徴とする。
第7の構成においては、板体部の寸法と、緩衝材層の厚みを上記範囲に設定することと、当該構成の床材を第8〜第10の構成の床材と組み合わせることにより、既存のタイル形状のカーペット1枚分にほぼ相当する体積を占める床材ユニットを形成することができて、この床材ユニットにより、同一床面内にカーペット領域と床材ユニット領域とが混在していても、領域間に隙間、段差等の不具合のない床構造体を構築することができる。
また、第3〜第6の構成の床材、第8〜第10の構成の床材と組み合わせることにより、床材が千鳥配置された床材ユニットにおいて、床材ユニットの最外縁部となる短辺部を有する床材が配置される位置では、長尺の床材である第3〜第6の構成の床材と、短尺の床材である当該構成の床材及び第8〜第10の構成の床材と、を床材の短手方向に交互に配置し、最外縁部となる短辺部を一直線状に位置揃えして、床材ユニットを既存のタイル形状のカーペット2枚分にほぼ相当する一定寸法の方形とすることができる。また、剥離シートを剥がし粘着剤層を露出させ、粘着剤層を施設対象に当接させることにより、床材を施設対象に剥離可能に固着させることができる。
また、第8には、床材(P2)であって、無垢木板材から形成された床材本体(2)と、床材本体の裏面側に接着剤層を介して固着されている緩衝材層(6)と、緩衝材層の裏面に設けられた粘着剤層(18)と、粘着剤層の裏面に設けられた剥離シート(20)と、を有し、床材本体は、平面視長方形状で長辺部と短辺部とが直角をなす板体部(8)と、板体部の一方の短辺部及び一方の長辺部の端面に形成された雌実部(10)と、他方の長辺部の端面に形成された雄実部(12)と、を有し、他方の短辺部の端面には雄実部が形成されておらず、前記雌実部は他の床材の雄実部と係合し、前記雄実部は他の床材の雌実部と係合し、板体部は、厚みが5.0〜6.5mmであり、長辺部の長さが498〜500mmであり、短辺部の長さが、数式にて(498/s)mm≦ 短辺部の長さ≦(500/s)mm(sは2〜10の自然数)として表わされる長さであり、緩衝材層の厚みが0.8〜1.2mmであることを特徴とする。
第8の構成においては、上記の第7の構成の場合と同様、板体部の寸法と、緩衝材層の厚みを一定範囲に設定することと、当該構成の床材を第7の構成の床材、第9の構成の床材、第10の構成の床材と組み合わせることにより、一定寸法の床材ユニットを形成することができて、この床材ユニットにより、同一床面内にカーペット領域と床材ユニット領域とが混在していても、領域間に隙間、段差等の不具合のない床構造体を構築することができる。
また、第3〜第6の構成の床材、第7の構成の床材、第9の構成の床材、第10の構成の床材と組み合わせることにより、床材が千鳥配置された床材ユニットにおいて、床材ユニットの最外縁部となる短辺部を有する床材が配置される位置では、長尺の床材である第3〜第6の構成の床材と、短尺の床材である当該構成の床材、第7の構成の床材、第9の構成の床材、第10の構成の床材と、を床材の短手方向に交互に配置し、最外縁部となる短辺部を一直線状に位置揃えして、床材ユニットを既存のタイル形状のカーペット2枚分にほぼ相当する一定寸法の方形とすることができる。また、剥離シートを剥がし粘着剤層を露出させ、粘着剤層を施設対象に当接させることにより、床材を施設対象に剥離可能に固着させることができる。
また、第9には、床材(P3)であって、無垢木板材から形成された床材本体(2)と、床材本体の裏面側に接着剤層を介して固着されている緩衝材層(6)と、を有し、床材本体は、平面視長方形状で長辺部と短辺部とが直角をなす板体部(8)と、板体部の一方の短辺部及び一方の長辺部の端面に形成された雌実部(10)と、他方の短辺部の端面に形成された雄実部(12)と、を有し、他方の長辺部の端面には雄実部が形成されておらず、前記雌実部は他の床材の雄実部と係合し、前記雄実部は他の床材の雌実部と係合し、板体部は、厚みが5.0〜6.5mmであり、長辺部の長さが498〜500mmであり、短辺部の長さが、数式にて(498/s)mm≦ 短辺部の長さ≦(500/s)mm(sは2〜10の自然数)として表わされる長さであり、緩衝材層の厚みが0.8〜1.2mmであることを特徴とする。
第9の構成においては、上記第7の構成の場合と同様、板体部の寸法と、緩衝材層の厚みを一定範囲に設定することと、当該構成の床材を第7の構成の床材、第8の構成の床材、第10の構成の床材と組み合わせることにより、一定寸法の床材ユニットを形成することができて、この床材ユニットにより、同一床面内にカーペット領域と床材ユニット領域とが混在していても、領域間に隙間、段差等の不具合のない床構造体を構築することができる。
また、第3〜第6の構成の床材、第7の構成の床材、第8の構成の床材、第10の構成の床材と組み合わせることにより、床材が千鳥配置された床材ユニットにおいて、床材ユニットの最外縁部となる短辺部を有する床材が配置される位置では、長尺の床材である第3〜第6の構成の床材と、短尺の床材である当該構成の床材、第7の構成の床材、第8の構成の床材、第10の構成の床材と、を床材の短手方向に交互に配置し、最外縁部となる短辺部を一直線状に位置揃えして、床材ユニットを既存のタイル形状のカーペット2枚分にほぼ相当する一定寸法の方形とすることができる。また、剥離シートを剥がし粘着剤層を露出させ、粘着剤層を施設対象に当接させることにより、床材を施設対象に剥離可能に固着させることができる。
また、第10には、床材(P4)であって、無垢木板材から形成された床材本体(2)と、床材本体の裏面側に接着剤層を介して固着されている緩衝材層(6)と、緩衝材層の裏面に設けられた粘着剤層(18)と、粘着剤層の裏面に設けられた剥離シート(20)と、を有し、床材本体は、平面視長方形状で長辺部と短辺部とが直角をなす板体部(8)と、板体部の一方の短辺部及び一方の長辺部の端面に形成された雌実部(10)とを有し、他方の短辺部及び他方の長辺部の端面には雄実部が形成されておらず、前記雌実部は他の床材の雄実部と係合し、板体部は、厚みが5.0〜6.5mmであり、長辺部の長さが498〜500mmであり、短辺部の長さが、数式にて(498/s)mm≦ 短辺部の長さ≦(500/s)mm(sは2〜10の自然数)として表わされる長さであり、緩衝材層の厚みが0.8〜1.2mmであることを特徴とする。
第10の構成においては、上記第7の構成の場合と同様、板体部の寸法と、緩衝材層の厚みを一定範囲に設定することと、当該構成の床材を第7〜第9の構成の床材と組み合わせることにより、一定寸法の床材ユニットを形成することができて、この床材ユニットにより、同一床面内にカーペット領域と床材ユニット領域とが混在していても、領域間に隙間、段差等の不具合のない床構造体を構築することができる。
また、第3〜第6の構成の床材、第7〜第9の構成の床材と組み合わせることにより、床材が千鳥配置された床材ユニットにおいて、床材ユニットの最外縁部となる短辺部を有する床材が配置される位置では、長尺の床材である第3〜第6の構成の床材と、短尺の床材である当該構成の床材、第7〜第9の構成の床材と、を床材の短手方向に交互に配置し、最外縁部となる短辺部を一直線状に位置揃えして、床材ユニットを既存のタイル形状のカーペット2枚分にほぼ相当する一定寸法の方形とすることができる。また、剥離シートを剥がし粘着剤層を露出させ、粘着剤層を施設対象に当接させることにより、床材を施設対象に剥離可能に固着させることができる。
また、第11には、上記第1から第10までのいずれかの構成において、床材本体を形成する無垢木板材が、楢とタモとチークと樺と栗とブラックチェリーとブラックウォールナットにおけるいずれかの木材により形成されていることを特徴とする。
また、第12には、床構造体であって、複数枚の床材が整列配置されて形成された床材ユニットで、床下地上に施設された床材ユニットと、床下地上における床材ユニットの施設領域以外の領域に床材ユニットに隣接して施設されたタイル形状のカーペットで、厚みが約6mmで、一辺の長さが約500mmの正方形状であるカーペットと、から構成され、 床材ユニットにおいては、床材の長辺部に他の床材の長辺部が隣接し、床材がその短手方向のみに整列し、各床材の短辺部が同一線上に位置揃えされており、床材ユニットにおける全ての床材が第1の構成の床材又は第2の構成の床材により形成され、各床材が、剥離シートを剥がした状態で粘着剤層により床下地に接着されていることを特徴とする。
よって、同一床面内にカーペット領域と床材ユニット領域とが混在していても、領域間に隙間、段差等の不具合のない床構造体を構築することができる。
また、第13には、第12の構成において、複数の床材ユニットが隣接して設けられ、床材の短辺部で、床材ユニットの最外縁部となる短辺部に、他の床材の短辺部で、他の床材ユニットの最外縁部となる短辺部が隣接しているとともに、床材の長辺部で、床材ユニットの最外縁部となる長辺部と、他の床材の長辺部で、他の床材ユニットの最外縁部となる長辺部とが同一線上に位置揃えされていることを特徴とする。つまり、第1の構成の床材により形成した床材ユニットに、第1の構成の床材により形成した他の床材ユニットが隣接され、床材の短辺部で、床材ユニットの最外縁部となる短辺部に、他の床材の短辺部で、他の床材ユニットの最外縁部となる短辺部が隣接しているとともに、床材の長辺部で、床材ユニットの最外縁部となる長辺部と、他の床材の長辺部で、他の床材ユニットの最外縁部となる長辺部とが同一線上に位置揃えされているか、あるいは、第2の構成の床材により形成した床材ユニットに、第2の構成の床材により形成した他の床材ユニットが隣接され、床材の短辺部で、床材ユニットの最外縁部となる短辺部に、他の床材の短辺部で、他の床材ユニットの最外縁部となる短辺部が隣接しているとともに、床材の長辺部で、床材ユニットの最外縁部となる長辺部と、他の床材の長辺部で、他の床材ユニットの最外縁部となる長辺部とが同一線上に位置揃えされていることを特徴とする。
また、第14には、床構造体であって、複数枚の床材が整列配置されて形成された床材ユニットで、床下地上に施設された床材ユニットと、床下地上における床材ユニットの施設領域以外の領域に床材ユニットに隣接して施設されたタイル形状のカーペットで、厚みが約6mmで、一辺の長さが約500mmの正方形状である既存のカーペットと、から構成され、床材ユニットは、長尺の床材と、長辺部の長さが長尺の床材の約半分である短尺の床材と、が混在し、床材がその長手方向及び短手方向に整列し、短辺部が互いに隣接し合っている床材の長辺部が同一線上に位置揃えされており、床材ユニットの最外縁部となる短辺部以外の短辺部は、該短辺部を有する床材と床材の短手方向に隣接する床材の長辺部の中央において該長辺部と直角をなし、短辺部が床材ユニットの最外縁部となる床材については、長尺の床材と短尺の床材とが床材の短手方向に交互に配置されることにより、床材の短辺部で、床材ユニットの最外縁部となる短辺部が同一線上に位置揃えされ、床材の短辺部が床材ユニットの最外縁部とならない床材については、長尺の床材が配置されており、該床材ユニットにおいて、長尺の床材が配置されるべき位置には、第1の構成の床材が配置され、短尺の床材が配置されるべき位置には、第2の構成の床材が配置され、各床材が、剥離シートを剥がした状態で粘着剤層により床下地に接着されていることを特徴とする。
よって、同一床面内にカーペット領域と床材ユニット領域とが混在していても、領域間に隙間、段差等の不具合のない床構造体を構築することができ、また、床材を千鳥配置とすることができる。
また、第15には、床構造体であって、複数枚の床材が整列配置されて形成された床材ユニットで、床下地上に施設された床材ユニットと、床下地上における床材ユニットの施設領域以外の領域に床材ユニットに隣接して施設されたタイル形状のカーペットで、厚みが約6mmで、一辺の長さが約500mmの正方形状であるカーペットと、から構成され、床材ユニットにおいて、床材の長辺部に他の床材の長辺部が隣接し、床材がその短手方向のみに整列し、各床材の短辺部が同一線上に位置揃えされており、該床材ユニットにおいて、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部が他の床材に隣接しないとともに雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接する位置には、第4の構成の床材が配置され、床材の雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接しないとともに雌実部形成側とは反対側の短辺部が他の床材に隣接する位置には、第5の構成の床材が配置され、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部及び雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接しない位置には、第6の構成の床材が配置され、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部及び雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接する位置には、第3の構成の床材が配置され、各床材が、剥離シートを剥がした状態で粘着剤層により床下地に接着されていることを特徴とする。
よって、同一床面内にカーペット領域と床材ユニット領域とが混在していても、領域間に隙間、段差等の不具合のない床構造体を構築することができる。
また、第16には、床構造体であって、複数枚の床材が整列配置されて形成された床材ユニットで、床下地上に施設された床材ユニットと、床下地上における床材ユニットの施設領域以外の領域に床材ユニットに隣接して施設されたタイル形状のカーペットで、厚みが約6mmで、一辺の長さが約500mmの正方形状であるカーペットと、から構成され、床材ユニットにおいて、床材の長辺部に他の床材の長辺部が隣接し、床材がその短手方向のみに整列し、各床材の短辺部が同一線上に位置揃えされており、該床材ユニットにおいて、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部が他の床材に隣接しないとともに雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接する位置には、第8の構成の床材が配置され、床材の雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接しないとともに雌実部形成側とは反対側の短辺部が他の床材に隣接する位置には、第9の構成の床材が配置され、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部及び雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接しない位置には、第10の構成の床材が配置され、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部及び雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接する位置には、第7の構成の床材が配置され、各床材が、剥離シートを剥がした状態で粘着剤層により床下地に接着されていることを特徴とする。
よって、同一床面内にカーペット領域と床材ユニット領域とが混在していても、領域間に隙間、段差等の不具合のない床構造体を構築することができる。
また、第17には、第15又は第16の構成において、複数の床材ユニットが隣接して設けられ、床材の短辺部で、床材ユニットの最外縁部となる短辺部に、他の床材の短辺部で、他の床材ユニットの最外縁部となる短辺部が隣接しているとともに、床材の長辺部で、床材ユニットの最外縁部となる長辺部と、他の床材の長辺部で、他の床材ユニットの最外縁部となる長辺部とが同一線上に位置揃えされていることを特徴とする。つまり、第3〜第6の構成の床材により形成した床材ユニットに、第3〜第6の構成の床材により形成した他の床材ユニットが隣接され、床材の短辺部で、床材ユニットの最外縁部となる短辺部に、他の床材の短辺部で、他の床材ユニットの最外縁部となる短辺部が隣接しているとともに、床材の長辺部で、床材ユニットの最外縁部となる長辺部と、他の床材の長辺部で、他の床材ユニットの最外縁部となる長辺部とが同一線上に位置揃えされているか、あるいは、第7〜第10の構成の床材により形成した床材ユニットに、第7〜第10の構成の床材により形成した他の床材ユニットが隣接され、床材の短辺部で、床材ユニットの最外縁部となる短辺部に、他の床材の短辺部で、他の床材ユニットの最外縁部となる短辺部が隣接しているとともに、床材の長辺部で、床材ユニットの最外縁部となる長辺部と、他の床材の長辺部で、他の床材ユニットの最外縁部となる長辺部とが同一線上に位置揃えされていることを特徴とする。
また、第18には、床構造体であって、複数枚の床材が整列配置されて形成された床材ユニットで、床下地上に施設された床材ユニットと、床下地上における床材ユニットの施設領域以外の領域に床材ユニットに隣接して施設されたタイル形状のカーペットで、厚みが約6mmで、一辺の長さが約500mmの正方形状であるカーペットと、から構成され、床材ユニットは、長尺の床材と、長辺部の長さが長尺の床材の約半分である短尺の床材と、が混在し、床材がその長手方向及び短手方向に整列し、短辺部が互いに隣接し合っている床材の長辺部が同一線上に位置揃えされており、床材ユニットの最外縁部となる短辺部以外の短辺部は、該短辺部を有する床材と床材の短手方向に隣接する床材の長辺部の中央において該長辺部と直角をなし、短辺部が床材ユニットの最外縁部となる床材については、長尺の床材と短尺の床材とが床材の短手方向に交互に配置されることにより、床材の短辺部で、床材ユニットの最外縁部となる短辺部が同一線上に位置揃えされ、床材の短辺部が床材ユニットの最外縁部とならない床材については、長尺の床材が配置されており、該床材ユニットにおいて、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部が他の床材に隣接しないとともに雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接する位置である第1位置で、長尺の床材が配置されるべき位置には、第4の構成の床材が配置され、該第1位置で、短尺の床材が配置されるべき位置には、第8の構成の床材が配置され、床材の雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接しないとともに雌実部形成側とは反対側の短辺部が他の床材に隣接する位置である第2位置で、長尺の床材が配置されるべき位置には、第5の構成の床材が配置され、該第2位置で、短尺の床材が配置されるべき位置には、第9の構成の床材が配置され、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部及び雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接しない位置である第3位置で、長尺の床材が配置されるべき位置には、第6の構成の床材が配置され、該第3位置で、短尺の床材が配置されるべき位置には、第10の構成の床材が配置され、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部及び雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接する位置である第4位置で、長尺の床材が配置されるべき位置には、第3の構成の床材が配置され、該第4位置で、短尺の床材が配置されるべき位置には、第7の構成の床材が配置され、各床材が、剥離シートを剥がした状態で粘着剤層により床下地に接着されていることを特徴とする。
よって、同一床面内にカーペット領域と床材ユニット領域とが混在していても、領域間に隙間、段差等の不具合のない床構造体を構築することができ、また、床材を千鳥配置とすることができる。
また、第19には、上記第12から第18までのいずれかの構成において、床材ユニットにおける最外縁部における一部の縁部が、カーペットと隣接していることを特徴とする。
また、第20には、上記第12から第18までのいずれかの構成において、床材ユニットにおける最外縁部における全ての縁部が、カーペットと隣接していることを特徴とする。
本考案に基づく床材及び床構造体によれば、雄実部のない床材P5により床材ユニットを形成する場合は、床材ユニットの寸法は、床材本体の寸法により決定される。
また、板体部と、板体部の一方の短辺部及び一方の長辺部の端面に形成された雌実部と、他方の短辺部及び他方の長辺部の端面に形成された雄実部と、を有する床材P1と、床材P1の役物であり、雄実部が長辺部側のみに形成され、短辺部側に形成されていない第1役物の床材P2と、雄実部が短辺部側のみに形成され、長辺部側に形成されていない第2役物の床材P3と、雄実部が短辺部側及び長辺部側に形成されていない第3役物の床材P4と、を整列配置することにより、床材ユニットを形成し、当該床材ユニットにおいて、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部が他の床材に隣接しない位置には、床材P2を配置し、床材の雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接しない位置には、床材3を配置し、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部及び雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接しない位置には、床材P4を配置し、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部及び雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接する位置には、床材P1を配置したので、床材ユニットの最外縁部の端面から突出して係合相手の雌実部がない状態の雄実部はなく、床材ユニットの寸法は、板体部の寸法のみにより決定されることとなる。
そして、板体部(P1〜P4の場合)又は床材本体(P5の場合)の長辺部の長さを998〜1000mmとし、短辺部の長さを、数式にて(498/s)mm≦短辺部の長さ≦(500/s)mm(sは2〜10の自然数)として表わされる長さとしたので、一辺の長さが約500mmの正方形状のカーペット2枚を床下地から剥がして形成した凹部内に、複数枚の床材を整列させて形成した床材ユニットを配置するに際し、床材の長辺部側を互いに隣接させるとともに、短辺部を同一線上に位置を揃えて、上記式に代入されるs枚の床材をその短軸方向に整列させれば、床材ユニットが上記凹部内に不具合なく収納でき、カーペットと床材ユニット間に隙間が生じることがないとともに、カーペットの縁部を押圧してカーペットを損傷させることがない。
また、板体部の厚みを5.0〜6.5mmとし、床材本体の裏面側に接着剤層を介して固着されている緩衝材層の厚みを0.8〜1.2mmとしているので、厚みが約6mmのカーペットの上面と床材ユニットの上面をほぼ平面状とすることができ、歩行に際して障害となることがなく、安全性の高い床構造体とすることができる。
また、床材の板体部(P1〜P4の場合)又は床材本体(P5の場合)の長辺部の長さを498〜500mmとしたので、カーペット1枚分に相当する正方形状の床材ユニットを形成することができる。
本考案においては、同一床面内にカーペット領域と、木質の床材ユニットにより形成されたフローリング領域とが混在し、領域間に隙間、段差等の不具合がなく、バリアフリーとすることができる床構造体B及びこれを構築する床材を提供するという目的を以下のようにして実現した。
本考案の床材は、本考案の床構造体Bを構築するために用いられるものであり、実施例1の床材P1は、図1〜図3に示されるように、略長方形状の床材本体2と、床材本体2の裏面側(後説する板体部8および雄実部12の裏面)に接着剤層4を介して固着されている緩衝材層6と、を有している。
床材本体2は、硬度、風合い等の点からフローリング材に好適とされる木材、例えば、楢(なら)、タモ、チーク、樺(かば)、栗(くり)、ブラックチェリー、ブラックウォールナットにおけるいずれかの木材から切り出された無垢木板材から、切削加工等により、所定形状、所定寸法に形成されており、平面視長方形状(平面視略長方形状としてもよい)の板体部8と、板体部8の一方の短辺部及び一方の長辺部の端面(図2において、床材本体2の右側面側と背面側)に形成された雌実部(めすさねぶ)10と、板体部8の他方の短辺部及び他方の長辺部の端面(図2において、床材本体2の左側面側と正面側)に形成された雄実部(おすさねぶ)12と、を有している。また、板体部8の表面(おもてめん)(裏面とは反対側の面)(上面としてもよい)8aには、ウレタン塗装が施されている。板体部8において、長辺部と短辺部とは直角をなしている。
雌実部10は、図2(b)(d)(e)(f)に示されるように、床材本体2の端面の下部側が鉤状に切除されて形成され、方形断面の空隙部が、右側面における正面側端から背面の左側面側端まで連続的に、平面視(図2(a)を参照)鉤状に形成されている。
一方、雄実部12は、図2(b)(c)(e)(g)に示されるように、板体部8の端面の下部側に突出形成され、方形断面の突出部が、左側面における雌実部10を除いた背面側端から、正面における雌実部10を除いた右側面側端まで連続的に、平面視(図2(a)を参照)鉤状に形成されている。
そして、雌実部10である方形断面で平面視鉤状の空隙部と、雄実部12である方形断面で平面視鉤状の突出部とは、係合可能な相似形であり、床材を施設する際、床材の雌実部10に他の床材の雄実部12が完全に収まって、施設後の床材の表面側の側面が隣接する他の床材の表面側の側面と隙間なく密接し、また、隣接し合う床材の表面の上下レベルがズレなく一致するように、雄実部12の水平方向突出長および垂直方向厚さは、対応する雌実部10の水平方向深さおよび垂直方向深さ以下の寸法となっている。
また、板体部8は、厚みh1が5.0〜6.5mmであり、後説する長尺の床材では長辺部の長さh2が998〜1000mmであり、また短尺の床材では長辺部の長さh2が498〜500mmであり、短辺部の長さh3は、長尺の床材、短尺の床材ともに式(1)で表される。
(498/s)mm≦ 短辺部の長さh3≦(500/s)mm・・・式(1)
ここで、sは2〜10の自然数で、後説する床構造体Bの床材ユニットUにおいて、カーペットTの一辺の長さに相当する間隔に並べられる床材の列数(枚数)であり、下記表1に示すように、sを2とした場合、短辺部の長さh3は、249.0〜250.0mmであり、sを3とした場合、短辺部の長さh3は、166.0〜約166.7mmであり、sを4とした場合、短辺部の長さh3は、124.5〜125.0mmであり、sを5とした場合、短辺部の長さh3は、99.6〜100.0mmであり、sを6とした場合、短辺部の長さh3は、83.0〜約83.3mmであり、sを7とした場合、短辺部の長さh3は、約71.1〜約71.4mmであり、sを8とした場合、短辺部の長さh3は、約62.3〜62.5mmであり、sを9とした場合、短辺部の長さh3は、約55.3〜約55.6mmであり、sを10とした場合、短辺部の長さh3は、49.8〜50.0mmである。
なお、上記の寸法に設定することにより、カーペットTの敷設領域において一部のカーペットTについてカーペットTの代わりに上記床材により構成された床材ユニットUを敷設した場合に、カーペットTと床材ユニットUの間に隙間が生じることがないとともに、カーペットTの縁部を押圧してカーペットTを損傷させることがなく、さらには、カーペットTの上面と床材ユニットUの上面をほぼ平面状とすることができる。詳しくは後述する。
緩衝材層6は、床材本体2の板体部8および雄実部12の裏面に形成されており、低密度発泡ポリエチレンから成り、当該素材が有する特性により、床材上への落下物の衝突音や足音等の雑音を吸収し、また床下地の不陸(凹凸)に対応し、変形して床材の水平を保持し、更には、落下物等による衝撃を分散して、床材の損壊を防止する。
緩衝材層6の厚みについては、0.8mm未満では、吸音性、変形性および衝撃分散性が十分に発揮できず、1.2mm超過では、歩行による荷重を受けた際の変形量が過多で不安定となるため、0.8〜1.2mmの範囲がよい。
なお、緩衝材層6の素材については、PVC、EVA等でもよく、これらと同等の吸音性、変形性および衝撃分散性を有する合成樹脂弾性体であればよい。また、接着剤層4については、木質の素材と、合成樹脂素材の接着に適したものであればよい。
また、木質素材である床材本体2と接着剤層4との界面、発泡素材である緩衝材層6と接着剤層4との界面では、床材本体2と緩衝材層6が有する微細な開気孔に接着剤が滲入(しんにゅう)して、それぞれ中間層を形成しているため、接着剤層4における床材本体2と緩衝材層6のどちらにも滲入していない部分の厚みは、至極薄いものであり、そのため、接着剤層4の厚みは、床材の厚みにほとんど影響しない。つまり、床材の厚みは、床材本体2(板体部8)の厚みの5.0〜6.5mmと、緩衝材層6の厚みの0.8〜1.2mmの合計であり、5.8〜7.7mmとなる。
つぎに、実施例1の床材P1の変形例として役物について説明する。なお、以下の床材P2〜P4における床材本体2についても、硬度、風合い等の点からフローリング材に好適とされる木材、例えば、楢(なら)、タモ、チーク、樺(かば)、栗(くり)、ブラックチェリー、ブラックウォールナットにおけるいずれかの木材から切り出された無垢木板材により形成されている。
図4に示されるように、第1役物の床材P2は、上記レギュラー品の床材P1と同様に、床材本体2と、床材本体2の裏面側に接着剤層4を介して固着されている緩衝材層6と、を有し、床材本体2は、板体部8と、雌実部10と、雄実部12と、を有する。
また、雌実部10は、図4(a)(b)(d)(e)(f)に示されるように、床材本体2の右側面の正面側端から右側面の背面側端を経て背面の左側面側端まで連続的に形成され、一方、雄実部12は、図4(a)(e)(g)に示されるように、床材本体2の正面における左側面側端から雌実部10を除いた右側面側端までに形成されている。つまり、第1役物の床材P2では、雌実部10については、床材P1と同様に、板体部8の一方の短辺部及び一方の長辺部の端面に形成されているが、雄実部12については、床材P1と異なり、他方の長辺部の端面だけに形成され、他方の短辺部の端面には雄実部12が形成されていない。
また、図5に示されるように、第2役物の床材P3は、雌実部10については、板体部8の一方の短辺部及び一方の長辺部の端面に形成されているが、雄実部12については、他方の短辺部の端面(図5において、床材本体2の左側面側)だけに形成され、他方の長辺部の端面には雄実部12が形成されていない。
また、図6に示されるように、第3役物の床材P4は、雌実部10については、板体部8の一方の短辺部及び一方の長辺部の端面に形成されているが、雄実部12については、他方の短辺部及び他方の長辺部のいずれの端面にも形成されていない。
なお、第1役物の床材P2、第2役物の床材P3、及び第3役物の床材P4の構成は、雄実部12の有無に関してのみレギュラー品の床材P1と異なり、雌実部10等の他の構成については、床材P1と同一であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
また、第1役物の床材P2、第2役物の床材P3、及び第3役物の床材P4においても、板体部8の寸法は、上記P1の場合と同様の理由により、厚みh1が5.0〜6.5mmであり、長辺部の長さh2は、998〜1000mm(長尺の床材の場合)、又は498〜500mm(短尺の床材の場合)であり、短辺部の長さh3は、数式にて(498/s)mm≦ 短辺部の長さh3≦(500/s)mm(sは2〜10の自然数)として表される長さである。
次に、実施例2の床材について説明する。実施例2の床材P5は、図7、図8に示されるように、略長方形状の床材本体2と、床材本体2の裏面側に接着剤層4を介して固着されている緩衝材層6と、から構成されている(なお、接着剤層4および緩衝材層6については、実施例1の図3を参照)。
床材本体2は、雌雄の実部がなく、表面側における周縁に外方に向かって低くなるように傾斜した面取り部14が形成されている。面取り部14は、上端が床材本体2の水平の表面に連続し、下端は床材本体2の側端面である垂直の縦面16に連続している。床材本体2の表面(おもてめん)(裏面とは反対側の面)(上面としてもよい)2aと面取り部14には、ウレタン塗装が施されている。この床材P5を施設する際は、図示しないが、隣接する床材P5の縦面16同士を当接させて整列配置され、当接している床材P5の両面取り部14により、V字形の溝が形成される。なお、この床材P5における床材本体2についても、硬度、風合い等の点からフローリング材に好適とされる木材、例えば、楢(なら)、タモ、チーク、樺(かば)、栗(くり)、ブラックチェリー、ブラックウォールナットにおけるいずれかの木材から切り出された無垢木板材により形成されている。
なお、接着剤層4および緩衝材層6については、実施例1と同一であるので、ここでは説明を省略する。また、本実施例の床材P5は、実部がないので、床材本体2の寸法については、実施例1の床材P1の板体部8の寸法についての設定と同一である。
つまり、床材本体2の寸法は、厚みh1が5.0〜6.5mmであり、長辺部の長さh2が、998〜1000mm(長尺の床材P5の場合)、又は498〜500mm(短尺の床材P5の場合)であり、短辺部の長さh3が、数式にて(498/s)mm≦ 短辺部の長さh3≦(500/s)mm(sは2〜10の自然数)として表される長さである。
つぎに、実施例3の床材について説明する。実施例3の床材Qは、床材P1〜床材P5が有する構成については、全て共通し、これに加え、図9(実施例3の床材Qの要部拡大断面図)に示されるように、緩衝材層6の裏面に粘着剤層18が形成され、粘着剤層18の裏面は剥離シート20により被覆されている。なお、粘着剤層18は、緩衝材層6の裏面の全面に設けられており、剥離シート20は、粘着剤層18の全面に設けられている。この粘着剤層18は、例えば、アクリル系粘着剤を使用して層状に粘着加工したものである。
床材Qを施設する際には、図10に示されるように、剥離シート20を剥がし、粘着剤層18を露出させて、粘着剤層18により、施設対象に接着する。この粘着剤層18は、接着と剥離を繰り返し可能な程度の適度な接着強度と、その接着強度を長期間維持する耐久性とを有する。
本実施例の床材Qによれば、施設時に別途接着剤を準備する必要がなく、手間が省け、また接着と剥離の繰り返しが可能であるため、仮に接着を失敗しても、やり直しができ、施工業者でない一般人であっても、気軽に利用して、日曜大工等により自分自身で下記の床構造体Bを構築することができる。
つぎに、本考案の床材を用いて構築される床構造体について説明する。図11〜図14に示されるように、本考案の床構造体Bは、複数枚の床材が整列配置されて形成された床材ユニットUで、床下地G上に施設された床材ユニットUと、床下地G上における床材ユニットUの施設領域以外に施設されたカーペットTと、から構成されている。
カーペットTは、従来よりOAフロアー等で使用されている既存のタイル形状のものであり、一辺の寸法が約500mmの略正方形状で、厚みが約6mmであり、床下地G上に格子状に整列配置されるとともに、粘着剤層22を介して床下地G上に剥離可能に固定されている。
以下、床構造体について、実施例に基づき更に説明する。まず、実施例1の床構造体について説明する。図11は実施例1の床構造体の平面図であり、図12は図11のC−C断面要部拡大図である。図11、図12に示されるように、実施例1の床構造体Bは、床材を一方向(床材の短手方向)(Y1−Y2方向)のみに整列配置することにより、方形状に形成された床材ユニットUと、床材ユニットUの周囲を囲繞するカーペットTと、から構成されている。
床材ユニットUは、床材の長辺部に他の床材の長辺部が隣接し、長辺部が互いに隣接し合っている床材の短辺部が同一線上に位置揃えされており、床材の短手方向のみに5枚の床材Pa〜Peが整列され、背面側(Y2側)から数えて4列目までの4枚の床材Pa〜Pdは、左側面側に雄実部12が形成されておらず、正面側のみに雄実部12を有する第1役物の床材P2である。また、正面側の1枚の床材Peは、左側面側及び正面側に雄実部12が形成されていない第3役物の床材P4である。
また、この床材ユニットUは、既設のカーペット敷床から2枚のカーペットTを剥ぎ取ることにより床下地G上に形成した、長辺が約1000mm、短辺が約500mm、深さが約6mmの凹部内に収納され、粘着剤層18により、床下地G上に固着されている。
床材ユニットUは、上記のように、5枚の床材で形成され、各床材の雄実部12は雌実部10に係合され、雄実部12は雌実部10内に完全に収まっており、床材の板体部8の側面と、他の床材の板体部8の側面とが当接し合っており、また役物を使用することにより、雌実部10に係合しない雄実部12はないのだから、5枚の板体部8により形成される長方形の寸法は、長辺側が998〜1000mmであり、短辺側が498〜500mmとなっている。つまり、短辺側については、床材Pa〜Peの板体部8の短辺部の長さが、99.6〜100.0mmであるので、5枚分の長さとしては、498〜500mmとなる。
つまり、床材ユニットUにおいて、床材Pa〜Pdの位置は、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部が他の床材に隣接しない(つまり、カーペットTに隣接する)とともに雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接する位置であるので、床材Pa〜Pdは床材P2とし、床材Peの位置は、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部及び雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接しない位置であるので、床材Peは床材P4とする。
よって、床材ユニットUにより形成される長方形状の寸法は、長辺側が998〜1000mmであり、短辺側が498〜500mmであるので、2枚のカーペットTを剥がすことにより設けられた凹部内に床材ユニットUを配置した場合に、カーペットTと床材ユニットUの間に隙間が生じることがないとともに、カーペットTの縁部を押圧してカーペットTを損傷させることがない。つまり、床材ユニットUの長辺の長さが998mm未満の場合、カーペットTと床材ユニットUの間に隙間が空き、この隙間に埃や水分が容易に侵入し、外観上も好ましくなく、また、床材ユニットUの長辺の長さが1000mm超過の場合は、床材により周囲のカーペットTが押圧されて痛めてしまうことから、床材ユニットUの長辺の長さは、998mm〜1000mmの範囲とする必要がある。
また、床材ユニットUの厚みは、5.8〜7.7mmであるので、カーペットTの上面と床材ユニットUの上面をほぼ平面状とすることができ、歩行に際して障害となることがない。つまり、床材ユニットUの厚みが5.8mm未満の場合、床構造体Bにおける床材ユニットUが周囲のカーペットTより低く当該部分が凹みとなり、7.7mm超過の場合、床材ユニットUが周囲から突出し、いずれの場合も、つまずく等して歩行の障害となり、危険であるが、床材ユニットUの厚みを5.8〜7.7mmとすることによりそのような問題がない。
なお、図11に示す床材ユニットUの図11における右隣(X2側)に隣接してさらに5枚の床材からなる他の床材ユニットUを設ける場合には、4枚の床材P1と1枚の床材P3により他の床材ユニットUを構成すればよい。つまり、床材ユニットUにおける床材Pa〜Pdに隣接する床材は、短辺側及び長辺側ともに雄実部12を有した床材P1を用い、床材Peに隣接する床材は、短辺側のみに雄実部12を有した床材P3を用いればよい。なお、図11に示す床材ユニットUの右側(X2側)に隣接してさらに5枚の床材からなる床材ユニットUを設ける場合には、当然その領域のカーペットTを剥がして敷設することになる。
この場合、新たに敷設する床材ユニットUにおいて、床材Pa〜Pdの右隣の位置は、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部及び雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接する位置であるので、床材Pa〜Pdの右隣の位置の床材は、床材P1とし、床材Peの右隣の位置は、床材の雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接しないとともに雌実部形成側とは反対側の短辺部が他の床材と隣接する位置であるので、床材Peの右隣の位置の床材は、床材P3とする。
また、図11に示す床材ユニットUの図11における正面側(Y1側)に隣接してさらに5枚の床材からなる床材ユニットを設ける場合には、床材Peを床材P2とし、床材Peから正面側に順に床材4つの床材P2を敷設し、追加で敷設する床材ユニットにおける最も正面側の床材は、床材P4を用いればよい。なお、図11に示す床材ユニットUの正面側(Y1側)に隣接してさらに5枚の床材からなる床材ユニットUを設ける場合には、当然その領域のカーペットTを剥がして敷設することになる。
つまり、この場合、床材Peの位置と床材Peから正面側に順に設けられる4つの床材の位置は、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部が他の床材に隣接しないとともに雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接する位置となるので、床材Peは床材P2とし、追加で敷設する床材ユニットUにおける最も正面側の床材の位置は、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部及び雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接しない位置であるので、床材P4を用いる。
また、図11の場合とは異なり1枚のみのカーペットTの領域に床材を敷設する場合には、板体部8の長辺部の長さが498〜500mmの床材を用い、4つの床材P2と1つの床材P4を用いる。つまり、4つの床材P2の位置は、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部が他の床材に隣接しないとともに雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接する位置であり、1つの床材P4の位置は、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部及び雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接しない位置となる。
なお、上記の説明では、5枚の床材により床材ユニットUの短辺側の長さを498〜500mmとするので、各床材の板体部8の短辺部の長さは99.6〜100.0mmであるが、床材ユニットUを構成する床材の枚数をs(sは1以上の自然数)とした場合には、床材の短辺部の長さは、(498/s)mm≦短辺部の長さh3≦(500/s)mmの式で表される長さとなる。また、敷設時の作業性、施設後の外観等の理由から、sは、2〜10枚の範囲がよい。結果として、sは、2〜10の自然数となり、床材ユニットUを構成する床材の枚数と1つの床材の板体部8の短辺部の長さh3は、表1に示すとおりとなる。
以上のようにして、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部が他の床材に隣接しないとともに雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接する位置には、床材P2を配置し、床材の雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接しないとともに雌実部形成側とは反対側の短辺部が他の床材に隣接する位置には、床材P3を配置し、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部及び雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接しない位置には、床材P4を配置し、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部及び雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接する位置には、床材P1を配置する。
なお、上記の説明では、床材ユニットUを構成する床材として床材P1〜P4を用いる場合について説明したが、床材本体2に雌雄の実部がない床材P5においては、床材P5を並べて敷設する。
その場合、床材本体2における床材本体2の短辺部の長さと床材の数の関係は、上記と同様に、表1に示すようになる。
なお、床材ユニットUの敷設方法としては、すでにカーペットTが敷設されている状態で、その一部のカーペット敷設領域に床材ユニットUを敷設する場合には、床材ユニットUを敷設する領域のカーペットTを剥がして床材ユニットUを敷設する。なお、通常カーペットTが敷設されている状態では、通常カーペットTと床下地Gとの間に弱粘着性の接着剤(再剥離可能な接着剤)による接着剤層22が設けられているので、カーペットTを剥がせば床下地Gの上に接着剤が残っているので、床材ユニットUをそのまま床下地G上に載置するのみで接着剤を利用して敷設することができる。
また、すでにカーペットTが敷設されている状態からカーペットTを剥がすのではなく、カーペットTが敷設されていない床下地G上にカーペットTと床材とを敷設する場合には、カーペットTと床下地G間にすでに設けられている弱粘着性の接着剤による接着剤層22を利用することができないので、緩衝材層6の裏面に粘着剤層18と剥離シート20を有する床材を用いる。なお、床材ユニットUを敷設する領域のカーペットTを剥がして床材ユニットUを敷設する場合でも、緩衝材層6の裏面に粘着剤層18と剥離シート20を有する床材を用いることにより、既設の弱粘着性の接着剤による接着剤層22と粘着剤層18により床材ユニットを床下地Gに強く固定することができる。なお、カーペットTと床下地Gとの間の弱粘着性の接着剤による接着剤層22のみにより敷設する場合には、接着性が弱いおそれがあるので、該接着剤層22がある場合でも、粘着剤層18を設けた床材を用いるのが好ましい。
つぎに、実施例2の床構造体について説明する。図13は実施例2の床構造体の平面図である。図13に示されるように、実施例2の床構造体Bは、床材が千鳥配置されることにより、方形状に形成された床材ユニットUと、床材ユニットUの周囲を囲繞するカーペットTと、から構成されている。
床材ユニットUは、長辺部の長さh2が998〜1000mmである長尺の床材と、長辺部の長さh2が長尺の床材の約半分の498〜500mmである短尺の床材と、が混在し、2枚の短尺の床材が、その短辺部を互いに隣接させ、長辺部を同一線上に位置揃えして、床材の長軸方向(図13において、X1−X2方向)に整列している列と、1枚の長尺の床材による列とが、床材ユニットUの背面側(Y2側)から順に交互に割り当てられ、5列が形成され、各列の床材の長辺部に他の列の床材の長辺部が隣接している。
また、短尺の床材の短辺部で、床材ユニットUの中央側で互いに隣接し合っている短辺部は、他列の長尺の床材の長辺部中央において長辺部と直角(略直角としてもよい)をなしており、また短尺の床材の短辺部で、床材ユニットUの最外縁部に位置する短辺部と、長尺の床材の短辺部とは、同一線上に位置揃えされている。
このように、実施例2の床構造体Bは、床材が千鳥配置されているが、板体部8の長辺部及び短辺部に雄実部12を有する床材P1、長辺部側のみに雄実部12を有する第1役物の床材P2、短辺部側のみに雄実部12を有する第2役物の床材P3、長辺部及び短辺部のどちらにも雄実部12が形成されていない第3役物の床材P4の配置方法については、実施例1の床構造体Bと同じであり、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部が他の床材に隣接しないとともに雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接する位置(第1位置)には、床材P2を配置し、床材の雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接しないとともに雌実部形成側とは反対側の短辺部が他の床材に隣接する位置(第2位置)には、床材P3を配置し、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部及び雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接しない位置(第3位置)には、床材P4を配置し、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部及び雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材と隣接する位置(第4位置)には、床材P1を配置する。
つまり、実施例2の床構造体Bにおいて、床材ユニットUの背面側(Y2側)から1列目で右側(X2側)の位置は、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部及び雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接する位置であるから、この位置に配置された床材Pfは、左側面側と正面側に雄実部12を有する短尺の床材P1であり、床材Pfの左側(X1側)の位置は、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部が他の床材に隣接しないとともに雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接する位置であるから、この位置に配置された床材Pgは、左側面側に雄実部12が形成されておらず、正面側のみに雄実部12を有する短尺の第1役物の床材P2である。
また、床材ユニットUの背面側から2列目の位置は、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部が他の床材に隣接しないとともに雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接する位置であるから、この位置に配置された床材Phは、左側面側に雄実部12が形成されておらず、正面側のみに雄実部12を有する長尺の第1役物の床材P2である。
また、床材ユニットUの背面側から3列目で右側の位置は、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部及び雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接する位置であるから、この位置に配置された床材Piは、左側面側と正面側に雄実部12を有する短尺の床材P1であり、床材Piの左側の位置は、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部が他の床材に隣接しないとともに雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接する位置であるから、この位置に配置された床材Pjは、左側面側に雄実部12が形成されておらず、正面側のみに雄実部12を有する短尺の第1役物の床材P2である。
また、床材ユニットUの背面側から4列目面の位置は、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部が他の床材に隣接しないとともに雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材と隣接する位置であるから、この位置に配置された床材Pkは、左側面側に雄実部12が形成されておらず、正面側のみに雄実部12を有する長尺の第1役物の床材P2である。
また、床材ユニットUの正面側(Y1側)から1列目で右側の位置は、床材の雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接しないとともに雌実部形成側とは反対側の短辺部が他の床材に隣接する位置であるから、この位置に配置された床材Pmは、正面側に雄実部12が形成されておらず、左側面側だけに雄実部12を有する短尺の第2役物の床材P3であり、床材Pmの左側の位置は、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部及び雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接しない位置であるから、この位置に配置された床材Pnは、左側面側及び正面側ともに雄実部12が形成されていない短尺の第3役物の床材P4である。
また、図13における床材ユニットUの右隣(X2側)のカーペットTを床下地Gから剥がして、カーペットTが3枚分の領域に床材ユニットUを施設する場合には、背面側(Y2側)から1列目で右側(X2側)の床材Pfを短尺の床材P1から長尺の床材P1に変更し、背面側から2列目の床材Phの右隣に短尺の床材P1を施設し、背面側から3列目で右側の床材Piを短尺の床材P1から長尺の床材P1に変更し、背面側から4列目面の床材Pkの右隣に短尺の床材P1を施設し、正面側(Y1側)から1列目で右側の床材Pmを短尺の床材P3から長尺の床材P3へと変更する。
つまり、図13における床材ユニットUの右隣(X2側)のカーペットTを床下地Gから剥がして、カーペットTが3枚分の領域に床材を施設した床材ユニットUにおける右側で背面側から1列目、2列目、3列目、4列目の位置は、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部及び雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接する位置であるので、この位置には、床材P1を配置し、正面側から1列目の位置は、床材の雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接しないとともに雌実部形成側とは反対側の短辺部が他の床材に隣接する位置であるので、床材P3を配置する。
また、さらに図13における床材ユニットUの左隣(X1側)のカーペットTを床下地Gから剥がして、カーペットTが4枚分の領域に床材ユニットUを施設する場合には、床材ユニットUの背面側(Y2側)から1列目で左側(X1側)の床材Pgを短尺の床材P2から長尺の床材P2に変更し、背面側から2列目の床材Phを長尺の床材P2から長尺の床材P1に変更し、その左隣に短尺の床材P2を施設し、背面側から3列目で左側の床材Pjを短尺の床材P2から長尺の床材P2に変更し、背面側から4列目面の床材Pkの左隣に、短尺の床材P2を設け、正面側(Y1側)から1列目で左側の床材Pnを短尺の床材P4から長尺の床材P4へと変更する。
つまり、図13における床材ユニットUの左隣(X1側)のカーペットTを床下地Gから剥がして、カーペットTが4枚分の領域に床材を施設した床材ユニットUにおける左側で背面側から1列目、2列目、3列目、4列目の位置は、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部が他の床材に隣接しないとともに雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材と隣接する位置であるので、この位置には、床材P2を配置し、正面側から1列目の位置は、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部及び雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接しない位置であるので、床材P4を配置する。
また、図13における床材ユニットUの2列目、4列目の位置は、その左隣に他の床材を配置することにより、他の床材との相対関係が変化し、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部及び雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材と隣接する位置となるので、床材P2から床材P1へと変更する。
つぎに、実施例3の床構造体Bについて説明する。図14は実施例3の床構造体Bの平面図である。図14に示されるように、実施例3の床構造体Bは、床材が千鳥配置されて形成された床材ユニットUと、床材ユニットUに隣接配置されているカーペットTとから構成されている。
床材ユニットUは、廊下の片側の端に通路状に形成され、幅方向(図14において、Y1−Y2方向)の長さが約1000mm(カーペットTが2枚分の長さ)で、人が歩行可能な程度の長さの幅を有し、廊下中央側(Y1側)の端部がカーペットTに隣接し、反対側(Y2側)の端部が廊下の壁Wに隣接しており、この位置では、床材の雌実部形成側の長辺部が壁Wに隣接している。
また、床材がその長軸方向及び短手方向に整列し、短辺部が互いに隣接し合っている床材の長辺部が同一線上に位置揃えされており、また、床材の短辺部で、床材ユニットUの最外縁部となる短辺部(後説する)を除いて、長辺部が互いに隣接し合っている床材の一方の床材の短辺部が他方の床材の長辺部の中央において長辺部と直角(略直角としてもよい)をなしており、他方の床材の短辺部が一方の床材の長辺部の中央ににおいて長辺部と直角(略直角としてもよい)をなしている。
また、図14中には示されていないが、床材ユニットUによる通路の終始端部(X1側の端部及びX2側の端部)であり、床材の短辺部が床材ユニットUの最外縁部となる床材については、長尺の床材と、短尺の床材とが床材の短手方向に交互に配置されることにより、図13(実施例2の床構造体の平面図)に示された床材ユニットUのように、床材の短辺部で、床材ユニットUの最外縁部となる短辺部が同一線上に位置揃えされている。
この通路状の床材ユニットUにおいて、廊下中央側(Y1側)から1列目の位置は、床材の雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接しないとともに雌実部形成側とは反対側の短辺部が他の床材に隣接する位置であるので、この位置には、短辺部側のみに雄実部12を有する第2役物の床材P3が配置され、図14中のその他の位置は、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部及び雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接する位置であるので、この位置には、長辺部側及び短辺部側に雄実部12を有する床材P1が配置されている。
また、図14において、床材の短辺部が床材ユニットの最外縁部とならない床材(例えば、図14に示す床材Pz)については、長尺の床材が配置されている。
なお、床材ユニットUによる通路の終始端部(X1側の端部及びX2側の端部)である床材ユニットUの最外縁部は、カーペットTに隣接する場合の他、壁やドア枠下部材等のカーペットT以外のものに隣接する場合もあり得るが、カーペットT以外のものに隣接する場合もカーペットTに隣接する場合と同様の方法で床材を配置する。
つまり、X1側の端部位置は、最外縁部が床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部であり、壁W側が雌実部形成側の長辺部であるので、X1側の端部位置におけるカーペットTから1列目の位置は、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部及び雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接しない位置であるので、この位置には、床材P4を配置し、X1側の端部位置におけるカーペットT側の2列目から壁W側までの位置は、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部が他の床材に隣接しないとともに雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材と隣接する位置であるので、この位置には、床材P2を配置する。
また、X2側の端部位置は、最外縁部が床材の雌実部形成側の短辺部であり、壁W側が雌実部形成側の長辺部であるので、X2側の端部位置におけるカーペットTから1列目の位置は、床材の雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接しないとともに雌実部形成側とは反対側の短辺部が他の床材に隣接する位置であるので、この位置には、床材P3を配置し、X2側の端部位置におけるカーペットT側の2列目から〜壁W側までの位置は、床材の雌実部形成側とは反対側の短辺部及び雌実部形成側とは反対側の長辺部が他の床材に隣接する位置であるので、この位置には、床材P1を配置する。
なお、実施例2及び実施例3における床材は、実施例1の床構造体Bの床材と共通のものであるから、実施例1の床構造体Bの場合と同様、実施例2及び実施例3の床材ユニットUにおいても、各床材の雄実部12は雌実部10に係合され、雄実部12は雌実部10内に完全に収まっており、床材の板体部8の側面と、他の床材の板体部8の側面とが当接し合っており、また役物を使用することにより、雌実部10に係合しない雄実部12はないのだから、床材ユニットUの寸法は、床材の板体部8により形成される長方形の寸法である。
ここで、床材の板体部8は、長辺部の長さh2が998〜1000mm(長尺の床材の場合)、又は498〜500mm(短尺の床材の場合)であり、短辺部の長さh3が数式にて(498/s)mm≦ 短辺部の長さh3≦(500/s)mm(sは2〜10の自然数であり、床材ユニットUにおいて、カーペットTの1辺分の間隔に並べられる床材の列数(枚数))、として表わされる長さであり、このように床材の板体部8の寸法が規定されていることから、床材の配置方法が相違しても、またカーペットTの一辺の長さに相当する間隔に並べられる床材の列数を変更したとしても、既設のカーペット敷床から2枚のカーペットTを剥ぎ取ることにより床下地G上に形成した凹部内に配置される長方形状の床材ユニットUの長辺の長さ及び短辺の長さは不変である。
よって、実施例2及び実施例3の床材ユニットUを配置するに際し、上記実施例1の場合と同様の理由により、カーペットTと床材ユニットUの間に隙間が生じることがないとともに、カーペットTの縁部を押圧してカーペットTを損傷させることがない。
また、厚みについても、板体部8の厚みが5.0〜6.5mmであり、緩衝材層6の厚みが0.8〜1.2mmであるので、床材ユニットUの厚みは、5.8〜7.7mmで不変なので、実施例2及び実施例3の床構造体Bは、カーペットTの上面と床材ユニットUの上面をほぼ平面状とすることができ、歩行に際して障害となることがない。
また、実施例3の床構造体Bでは、通路幅方向(Y1−Y2方向)に10枚(カーペットTの1辺の長さに相当する間隔に5枚)の床材を配置しているが、例えば、通路幅方向に8枚(カーペットTの1辺の長さに相当する間隔に4枚)の床材を配置する場合は、短辺部の長さh3が124.5〜125.0mmの床材を使用し、また、通路幅方向に12枚(カーペットTの1辺の長さに相当する間隔に6枚)の床材を配置する場合は、短辺部の長さh3が83.0〜約83.3mmの床材を使用すればよく、このように、本考案の床材によれば、通路幅方向の床材の列数を変更しても、床材ユニットUの寸法は変わらず、カーペットTの施設領域に木質の床材で形成された床材ユニットUによる領域を不具合なく設けることができる。
なお、実施例2及び実施例3の床構造体Bにおいて、床材P5を用いる場合は、雌雄の実部がないので、床材の配置について、雄実部の有無による床材の使い分けの必要はないが、長尺の床材と、短尺の床材との使い分け方については、床材P1〜P4を用いる場合と同じであり、床材ユニットUの最外縁部となる短辺部を有する床材が配置される位置では、長尺の床材と、短尺の床材とを床材の短手方向に交互に配置することにより、床材ユニットUの最外縁部となる短辺部を同一線上に位置揃えする。また、床材本体2の短辺部の長さと床材の数の関係は、表1に示すようになる。
また、床材ユニットUの敷設方法については、実施例1の場合と同じであり、すでにカーペットTが敷設されている領域から、床材ユニットUを敷設する領域のカーペットTを剥がして床材ユニットUを敷設する場合は、カーペットTを剥がした後の床下地G上に残っている接着剤を利用して床材ユニットUを敷設すればよいが、緩衝材層6の裏面に粘着剤層18と剥離シート20を有する床材Qを用いることにより、床下地G上に残っている接着剤と粘着剤層18により床材ユニットUを床下地Gに強く固定することができる。
また、カーペットTが敷設されていない床下地GにカーペットTと床材とを敷設する場合には、緩衝材層6の裏面に粘着剤層18と剥離シート20を有する床材Qを用いる。
以上のように、本考案に基づく床材は、既存のタイルカーペットに適合できるように床材の寸法設定がなされていることから、既設のカーペット敷床の一部分から、カーペットTを剥ぎ取り、空いたスペースに床材を施設することにより、既設のカーペット敷床を改装して、床材で形成された床材ユニットUによるフローリング領域とカーペットTによる領域とが混在する床構造体Bを容易に構築することができ、この床構造体Bは、両領域の境界での段差が抑えられていることから、人の歩行やキャスター付き器物の移動の障害とならず、安全性が高い。勿論、建築物の新設当初から、床材と、カーペットTを組み合わせて床構造体Bを構築してもよい。
また、フローリング領域のレイアウトを工夫することにより、独創的なインテリアを創作することができ、例えば、床構造体Bをカーペット敷きのOAフロアーにおける机下周辺部に構築することにより、椅子移動による机下周辺部の損耗を防止できるだけでなく、椅子移動が容易となり、また机下周辺部から部屋の入出口等の他の場所まで通路状にこの床構造体を構築することにより、車椅子による要所への移動が容易となり、車椅子を使用する就業者の負担を軽減することができる。
また、カーペット敷きの廊下において、片側の端に通路として帯状にフローリング領域を設けることにより、荷役用の手押し台車、車椅子等の車輪による移動体は、フローリングによる領域を通行して、スムーズな移動が可能となり、カーペット敷きの領域を残すことにより、歩行者はノンスリップ性等のカーペットによる利点を享受できる。
また、フローリングによる領域を車椅子利用のハンディキャップ者優先とすれば、ハンディキャップ者の精神的負担の軽減、健常者およびハンディキャップ者の双方の利便性の向上、安全性の確保を図ることができる。
このように、フローリング領域とカーペット領域とを同一床面内に混在させることにより、フローリングとカーペットの両方の利点を生かすことができるとともに、バリアフリーデザインを導入して、ハンディキャップ者に優しい社会の具現化に貢献することができる。