JP3178103B2 - 冷凍サイクル - Google Patents
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Description
特に冷媒として非共沸混合冷媒を作動媒体とした冷凍サ
イクルの制御に関するものである。
用いる場合の問題点を説明する。非共沸混合冷媒は、沸
点が異なる冷媒を二種類、もしくは二種類以上混合した
冷媒であり、図1に示すような特性を有する。図1は、
二種類の冷媒を混合した非共沸混合冷媒の特性を表す気
液平衡線図であり、横軸が沸点の低い冷媒の組成比X、
縦軸が温度を表し、パラメ−タが圧力である。組成比X
=0は高沸点冷媒のみを表し、組成比X=1.0は低沸
点冷媒のみの場合を表し、混合冷媒では組成によって図
1のように、飽和液線、飽和蒸気線が決まる。飽和液線
より下側は過冷却状態、飽和蒸気線より上側は過熱状態
を表す。また、飽和液線、飽和蒸気線で囲まれた部分
は、液と蒸気の二相状態となっている。図1で、X0は
冷凍サイクル内に封入された冷媒の組成を表し、点1か
ら点4は冷凍サイクルの代表点を表し、点1は圧縮機出
口部、点2は凝縮機出口部、点3は蒸発器入口部、点4
は圧縮機入口部を表す。
問題点、冷凍サイクルの起動時等の非定常状態における
冷凍サイクル内循環冷媒の組成変動に係る問題点、冷凍
サイクルの運転制御に係る問題点について説明する。
クル外への冷媒の漏れが、皆無ではない。図1で、点A
は冷凍サイクルにおける二相部の状態を示し、組成Xa
1の液と、組成Xa2の蒸気が存在する。万一、熱交換
器の伝熱管あるいは要素の接続管などの接続部から外部
への漏れが生じた場合、液が漏れると組成Xa1の冷媒
が漏れ、蒸気がもれると組成Xa2の冷媒が漏れること
になる。したがって、冷凍サイクル内に残る冷媒の組成
は、液が漏れるか、蒸気が漏れるかで異なる。
問題点の説明図である。液が漏れると残された混合冷媒
は、低沸点冷媒の比率が大きいX1の状態となり、蒸気
が漏れると高沸点冷媒の比率が大きいX2の状態とな
る。ここで、X0は初期に封入した冷媒組成である。組
成がX0の場合とX1の場合とを同じ圧力で比較する
と、組成がX1の場合の方が温度が低くなる。一方、組
成がX0の場合とX2の場合とを同じ圧力で比較する
と、組成がX2の場合の方が温度が高くなる。
イクルの一般的特性を表し、設計組成X0に対して低沸
点冷媒組成比Xが大きくなると吐出圧力、吸入圧力が高
くなり、能力は大きくなるが。設計組成X0に対して低
沸点冷媒組成比Xが小さくなると吐出圧力、吸入圧力が
低くなり、能力は小さくなる。
常状態における問題点を説明する。図4は冷凍サイクル
の構成を表す。図4において、1は圧縮機、2は四方
弁、3は熱源側熱交換器、4は冷媒減圧装置、5はアキ
ュムレ−タ、6は利用側熱交換器である。冷媒として非
共沸混合冷媒が封入される。図4で冷媒は、冷房運転時
には実線矢印の方向に、一方暖房運転時には破線矢印の
方向に循環する。図4の冷凍サイクルを起動した場合の
圧力及び循環する冷媒組成の変化を、図5に示す。冷凍
サイクルが起動されると、低圧側圧力が低下するが、こ
の減圧によって、アキュムレ−タ他に溜っていた液冷媒
からは、沸点の低い冷媒が気化し循環冷媒は低沸点冷媒
の組成比が大きい状態になる。前述のように低沸点冷媒
の組成比が大きくなると、吐出圧力、吸入圧力とも高く
なり、吐出圧力が上限値を超えることもありうる。
動媒体とした冷凍サイクルでは、万一外部への漏れが発
生すると、漏れ個所によっては冷凍サイクル内部に残さ
れた冷媒の組成が初期組成すなわち装置の設計組成から
変化する。また、外部への漏れが無くても、冷凍サイク
ルの非定常状態では、冷凍サイクル内を循環する冷媒の
組成が変動する可能性がある。
力が変化したり、圧力や温度が異常となるなどの不具合
が生じ、冷凍サイクルを適切に制御する必要がある。
凍サイクルの制御に関して以下に示す技術がある。
て冷凍サイクル内の冷媒組成が変化しても、冷凍サイク
ルを構成する蒸発器出口の冷媒過熱度を常に一定にする
技術が開示されている。すなわち、冷凍サイクル内を循
環する冷媒の組成を、冷凍サイクルの高圧液部分での圧
力、温度の測定値と予め記憶された非共沸混合冷媒の温
度、圧力特性とを比較して判定し、判定された組成にお
いても、組成変化前の冷媒過熱度に常に維持する技術が
提案されている。
サイクルを構成する圧縮機が回転数可変形の圧縮機であ
り、圧縮機吐出部に圧力検出機構を設けて、吐出部圧力
が一定値より上昇しないように圧縮機回転数を制御する
技術が記載されている。
御法の従来技術として、例えば実開昭47−27055
号、特開平1−305272号等がある。これら従来技
術では、圧力を一定に制御する方法が示されている。
混合冷媒を封入した冷凍サイクルでは、冷凍サイクルか
ら外部へ漏れた場合あるいは冷凍サイクルの非定常運転
時に冷凍サイクル内の冷媒の組成が変化する可能性があ
る。したがって、冷凍サイクルの制御に関しても冷媒組
成に応じた適切な運転制御が必要である。
クルの蒸発機出口の冷媒過熱度を、冷媒組成が変化して
も一定に制御していたが、組成が変化した場合に制御し
ょうとする特性を組成に応じて変える点については、配
慮されていなかった。また、圧縮機回転数により吐出圧
力をある値より高くならないように制御していたが、組
成に応じて吐出圧力の上限を変更するなど組成に応じて
制御する点については配慮されていなかった。
従来制御法においては、当然のことながら、冷媒の組成
は考慮されていなかった。
成を検出して、冷凍サイクルの運転状態を、検出される
組成に応じた制御方法で制御を行うことであり、さらに
検出される組成に応じた制御目標値で制御を行うことで
あり、さらに、組成が変化した場合に、組成の変化に応
じて制御目標を変更することであり、冷媒組成が変化し
た場合でも安定した運転ができる冷凍サイクルを得るこ
とにある。
に、本発明は、圧縮機、熱源側熱交換器、利用側熱交換
器、冷媒減圧装置を有し、冷媒として非共沸混合冷媒を
作動媒体として用いるとともに、前記圧縮機、冷媒減圧
装置を制御する制御装置を備えた冷凍サイクルにおい
て、前記冷凍サイクルを循環する非共沸混合冷媒の低沸
点冷媒の組成比が小さいほど前記圧縮機の吸入圧力の設
定値を低くして前記圧縮機の回転数の制御を行うもので
ある。 これにより、冷凍サイクルを循環する冷媒を非共
沸混合冷媒とした場合、吸入圧力の設定値を低沸点冷媒
の組成比が小さいほど低くするので、冷媒組成が変化し
ても能力が減少したり、吐出圧力が異常に上昇したりす
ることがなくなる。よって外部へ冷媒が漏れた場合ばか
りでなく、非定常運転時などにおいても、安定した冷凍
サイクルの運転が可能となり性能、信頼性を確保するこ
とができる。 また、本発明は、圧縮機、熱源側熱交換
器、利用側熱交換器、冷媒減圧装置を有し、冷媒として
非共沸混合冷媒を作動媒体として用いるとともに、前記
圧縮機、冷媒減圧装置及び前記圧縮機への液バイパス量
を制御する制御装置を備えた冷凍サイクルにおいて、前
記冷凍サイクルを循環する非共沸混合冷媒の低沸点冷媒
の組成比が大きいほど前記圧縮機の吐出ガス温度の設定
値が高くなるように前記液バイパス量を制御するもので
ある。 さらに、本発明は、圧縮機、室外側熱交換器、利
用側熱交換器、冷媒減圧装置を有し、冷媒として非共沸
混合冷媒を作動媒体として用いるとともに、前記圧縮
機、室外制御弁を制御する制御装置を備えた冷凍サイク
ルにおいて、前記冷凍サイクルを循環する非共沸混合冷
媒の低沸点冷媒の組成比が大きいほど吐出圧力の設定値
が高くなるように前記室外制御弁を制御するものであ
る。 さらに、本発明は、回転数可変圧縮機、熱源側熱交
換器、利用側熱交換器、冷媒減圧装置を有し、冷媒とし
て非共沸混合冷媒を作動媒体として用いるとともに、前
記回転数可変圧縮機、冷媒減圧装置を制御する制御装置
を備えた冷凍サイクルにおいて、前記冷凍サイクルを循
環する非共沸混合冷媒の低沸点冷媒の組成比が大きいほ
ど前記回転数可変圧縮機の起動からの回転数立ち上げ速
度をゆるやか になるように制御するものである。 さら
に、上記のものにおいて、前記冷媒の組成を検出する冷
媒組成センサを備え、前記冷凍サイクルの起動から一定
時間経過後の検出値を前記冷凍サイクル内の冷媒組成で
あると判定することが望ましい。 さらに、上記のものに
おいて、前記冷媒減圧装置である制御弁は前記冷凍サイ
クルを循環する非共沸混合冷媒の低沸点冷媒の組成比が
大きいほどその初期開度が小さくされることが望まし
い。
6に本発明の一実施例を示す。図6は、1台の室外機に
複数の室内機を接続してなる冷凍サイクルを示す。図6
で、1は圧縮機、2は四方弁、3は室外熱交換器、4は
室外冷媒制御弁、5はアキュムレ−タ、6は液バイパス
用冷媒制御弁、7はレシ−バ、8は室外送風機、9は圧
縮機吐出側に設けられた温度センサ、10は圧縮機吐出
側に設けられた圧力センサ、11は冷媒組成センサ、1
2は圧縮機吸入側に設けられた圧力センサである。冷媒
組成センサ11は、静電容量形のセンサである。13、
14は室内機と室外機を接続する配管、15は冷媒分流
器である。
換器、121、122、123は室内冷媒制御弁、13
1、132、133は冷房時の室内熱交換器出口冷媒温
度センサ、141、142、143は冷房時の室内熱交
換器入り口冷媒温度センサ、151、152、153は
室内空気温度を検出する温度センサである。なお、室内
送風機は省略されている。
する。まず、室外機側では、センサからの信号を変換す
るAD変換器を含み、制御プログラムなどが記憶され演
算制御を行う演算制御装置、圧縮機の回転数を制御する
回転数制御装置、制御弁を駆動する駆動装置等により構
成される。また、各室内機側では、センサからの信号を
変換するAD変換器を含み、、制御プログラムなどが記
憶され演算制御を行う演算制御装置、制御弁を駆動する
駆動装置及びリモ−トコントロ−ラ等により構成され
る。また、室外機側演算制御装置と室内機側の演算制御
装置は、信号線で接続されている。圧縮機1の吐出側に
設けられた組成センサ11、温度センサ9、圧力センサ
10、圧縮機吸入側に設けられた圧力センサ12の信号
は演算制御装置に入力される。演算制御装置からは、圧
縮機回転制御装置、制御弁駆動回路に信号が出され、圧
縮機の回転数、制御弁開度が制御される。各室内機側で
は、冷房時の冷媒入り口、出口の温度センサ131、1
41、及び空気温度センサ151の信号が演算制御装置
に入力され、演算制御装置によって制御弁121が制御
される。また、リモ−トコントロ−ラと演算制御部は信
号線で接続されている。
循環し、室内熱交換器が蒸発器となり冷房が行われる。
一方、暖房運転時には、冷媒は破線矢印の方向に循環
し、室内熱交換器が凝縮器となり暖房が行われる。
上部は室外機、下部は室内機の制御ブロック図を表す。
まず、冷房運転について説明する。圧縮機1の吸入圧力
は圧縮機1の回転数で制御される。圧縮機1の吸入圧力
の制御目標値は、組成センサ11により検出される循環
冷媒の組成にもとずき予め記憶されたプログラムにより
決定される。制御演算部では、吸入圧力センサ12によ
り検出された値と制御目標値との差に応じ、予め記憶さ
れた制御プログラムによって圧縮機1の回転数の修正値
が演算され、回転数制御装置に指令される。圧縮機1は
回転数制御装置の指令回転数で運転され、冷凍サイクル
の特性によって吸入圧力が定まる。例えば、図6で室内
機の運転台数が増加すると、冷凍サイクルにとって蒸発
器が大きくなったことで吸入圧力は高くなるが、制御目
標値より高くなると、圧縮機1の回転数が上昇し、吸入
圧力が低下して目標値に落ち着く。
媒の組成を考慮して決定され、室外制御弁4により制御
される。制御演算部では、吐出圧力センサ10により検
出された値と制御目標値との差に応じ、予め記憶された
制御プログラムによって室外制御弁4の開度修正値が演
算され、駆動装置に指令される。駆動装置により室外制
御弁4が作動し、冷凍サイクルの特性によって吐出圧力
が定まる。例えば、冷房運転で室外空気温度が低くなる
と、吐出圧力が低下する。吐出圧力が制御目標より低下
すると、室外制御弁4の開度が小さくなり、室外熱交換
器3に冷媒が溜り吐出圧力が上昇し目標値に安定する。
る冷媒の組成を考慮して決定され、液バイパス制御弁6
により制御される。制御演算部では、吐出ガス温度セン
サ9により検出された値と制御目標値との差に応じ、予
め記憶された制御プログラムによって液バイパス制御弁
6の開度修正値が演算され、駆動装置に指令される。駆
動装置により液バイパス制御弁6が作動し、冷凍サイク
ルの特性によって吐出ガス温度が定まる。例えば、吐出
ガス温度が上昇すると液バイパス制御弁6の開度が大き
くなり、液バイパス量が増大して圧縮機1の吸入側温度
が低下して吐出温度も低下する。
ラからの室内空気温度設定値と室内空気温度センサ15
1で検出される温度の差に応じて、予め記憶された制御
プログラムによって室内制御弁121の開度修正値が演
算され、駆動装置に指令される。駆動装置により室内制
御弁121が作動し、室内熱交換器111の能力が変化
し、室内空気温度が設定値で安定する。
冷媒組成と圧力、温度の設定値の関係の実施例を表す。
本実施例においては、2種類の冷媒の混合冷媒について
説明するものとし、低沸点冷媒はHFC32、高沸点冷
媒はHFC134aである。図8の横軸は低沸点冷媒の
組成比Xである。X0は設計組成である。まず、吸入圧
力の設定値について述べる。冷凍サイクル外へ液冷媒が
漏れた場合、あるいは冷凍サイクルの非定常状態で、組
成X0に対して、循環冷媒組成がX2に変化した場合、
前述のように圧力が高くなる。したがって、図7で示し
た吸入圧力制御法において、冷媒組成の補正が無いと圧
縮機の回転数が上昇し、冷媒流量が増大して能力過大、
吐出圧力上昇を招く。そこで、吸入圧力の設定値を図8
に示すように低沸点冷媒の組成比が大きいほど高くする
必要がある。しかし、むやみに高くすると圧縮機のオ−
バ−ロ−ドの原因となることから、図8のようにあるX
以上では設定値を一定にすることも必要である。
X1に変化した場合、前述のように圧力が低くなる。し
たがって、図7で示した吸入圧力制御法において、冷媒
組成の補正が無いと圧縮機の回転数が低下し、冷媒流量
が減少して能力不足となる。
示したように能力が減少することから圧縮機回転数の低
下と合わせて、さらに能力が低下することになる。そこ
で、吸入圧力の設定値を図8に示すように低沸点冷媒の
組成比が小さいほど低くする必要がある。ここで、組成
比と吸入圧力設定値の関係は、連続的でも図8に示され
るようにステップ的でもよい。
て説明する。HFC32の組成が大きいほど吐出ガス温
度を高くすることが望ましい。しかし、むやみに高くす
ると圧縮機のモ−タ巻線温度の上昇など信頼性低下の原
因となるため、ある温度以上にならないようにすること
が必要である。
では運転中に検出したが、組成の検出のタイミングにつ
いては、制御の全体のフロ−の中で適宜行えばよい。例
えば、検出精度をあげるには、冷凍サイクルの起動から
一定時間経過後の検出値を冷凍サイクル内の冷媒組成で
あると判定すれば正確な組成を得ることができる。ま
た、組成センサの出力が時間的に安定したことを確認し
て、その検出値を冷凍サイクル内の冷媒組成であると判
定すれば正確な組成を得ることができる。また、冷凍サ
イクルが停止の状態で検出判定することも可能である。
さらに、非定常状態で、検出精度を上げるには、圧力、
温度等の検出値、あるいは経過時間等により補正すれば
良い。つぎに、図8で、設計組成をX0として表した
が、このX0はあらかじめ組成変換部に記憶させること
が可能であり、また、冷凍サイクルが稼働した直後の組
成すなわち初期組成をを基準組成として記憶し、その後
検出される組成との比較で組成変動と判定することも可
能である。
演算部には、制御プログラムが予め記憶されている。制
御プログラムとしては、PIDアルゴリズムあるいはフ
ァジィ制御法などが考えられるが、特に限定されるもの
ではない。
す。図9は、吐出ガス温度の制御目標値を決定する上で
吐出圧力センサ10の出力と冷媒組成センサ11の出力
をを考慮した場合である。つまり、吐出ガス温度の制御
目標値は吐出圧力の関数として決定される。また、圧縮
機吐出部の冷媒過熱度を制御する場合には、吐出ガス温
度と検出された吐出圧力をもとに算出される冷媒飽和温
度との差によりに冷媒過熱度を算出し、一方で、冷媒過
熱度目標値も冷媒組成を考慮して決定し、両過熱度の差
に応じて液バイパス制御弁6により制御される。
施例を示す。図10は、蒸発器となる室内熱交換器11
1の冷媒出口状態の制御法に関するものである。図11
は冷媒組成と温度の関係を表わし、蒸発器内部での冷媒
温度変化の様子が示されている。点Aが室内熱交換器1
11の入り口を表わし、点B、C、Dは出口の状態を表
わす。点Bは室内熱交換器111出口が、液が混入する
湿り状態となる場合を表わし、また点Cは飽和状態を表
わし、点Dは過熱状態を表わす。したがって、室内熱交
換器111の入り口、出口の冷媒温度を、図6の温度セ
ンサ141、131により検出し、両者の温度差を制御
することによって、室内熱交換器111の出口の状態を
湿り状態、過熱状態に任意に設定することができる。室
内熱交換器111の入り口、出口の冷媒温度の制御目標
設定には図10に示すように、循環する冷媒の組成を考
慮することが望ましい。
12に示す。図12では吐出圧力は室外送風機8の回転
数により制御される。吐出圧力が低下すると、室外送風
機8の回転数が減少し吐出圧力の低下が防止される。こ
の場合にも吐出圧力の制御目標値決定に冷媒の組成を考
慮することが望ましい。室外送風機8の回転数は、連続
的でも、段階的でも可能である。また、図12下段は吐
出ガス温度制御の他の実施例を表わし、液バイパス制御
弁6の代わりに開閉弁を用いることも可能である。次
に、図13に、一台の室外機に複数の室内機を接続する
冷凍サイクルの他の例を示す。図13で構成要素の番号
のうち、図6と同じ番号のものは同じ要素を表わす。た
だ、161、162、163は室内熱交換器の伝熱管温
度を検出する温度センサである。冷媒は、冷房運転時に
は、実線矢印方向に、また、暖房運転時には、破線矢印
方向に循環する。次に、図14は制御ブロック図を表わ
す。以下、図13、図14を用いて暖房運転における制
御法を説明する。
転数で制御される。制御目標は冷媒循環組成に応じて決
定され、制御演算部で吐出圧力センサ10で検出された
圧力との差を基に予め記憶された制御プログラムによっ
て圧縮機1の回転数が演算され、回転数制御装置に指令
され、回転数制御装置出力で圧縮機1が運転される。次
に、吐出ガス温度の制御目標値も循環する冷媒の組成を
考慮して決定され、室外制御弁4により制御される。制
御演算部では、吐出ガス温度センサ9により検出された
値と制御目標値との差に応じ、予め記憶された制御プロ
グラムによって室外制御弁4の開度修正値が演算され、
駆動装置に指令される。駆動装置により室外制御弁4が
作動し、冷凍サイクルの特性によって吐出ガス温度が定
まる。
ラからの室内空気温度設定値と室内空気温度センサ15
1で検出される温度の差に応じて、予め記憶された制御
プログラムによって室内制御弁121の開度修正値が演
算され、駆動装置に指令される。駆動装置により室内制
御弁121が作動し、室内の暖房負荷状態に見合った暖
房能力となり、室内空気温度が設定値で安定する。
の他の実施例を表わす。室内熱交換器の冷媒飽和温度は
温度センサ161で検出され、室内熱交換器出口温度は
温度センサ141で検出される。過冷却度は両温度差か
ら演算され、過冷却度の制御目標値は冷媒循環組成に応
じて制御目標演算部で決定され、制御演算部では、過冷
却度演算値と制御目標値との差に応じ、予め記憶された
制御プログラムによって室内制御弁121の開度修正値
が演算され、駆動装置に指令される。ここで、冷媒の飽
和温度を室内熱交換器の温度から求めたが、圧力センサ
を用い圧力から飽和温度を求めることも可能である。
ク制御法について説明したが、以下では、非定常運転時
の制御実施例について説明する。まず、図16は起動時
の圧力の時間的変動パタ−ンを表わす。吐出圧力は起動
後上昇しオ−バ−シュ−トの後定常圧力に安定する。一
方吸入圧力は起動後低下しアンダ−シュ−トの後、定常
圧力に安定する。ここで、図16に示すように循環する
冷媒の組成が低沸点の冷媒の組成が大きいと吐出圧力の
オ−バ−シュ−トが大きくなる可能性がある。
状態は、外部に液部の冷媒がもれた場合に生じるし、ま
た起動時の低圧側圧力が低下する際の低沸点冷媒の気化
によっても生じる。したがって、起動時などの非定常運
転時の制御にも冷媒組成を考慮することが必要である。
いて説明する。
る実施例である。起動指令に伴い圧縮機1の回転数を徐
々に上昇させるが、ある回転数からある回転数まで図1
7に示すΔN/ΔTの速度で上昇し、全体としては図1
7のようにある経過時間T1かけてN0まで上昇させ
る。図18は、回転数上昇速度と冷媒組成との関係の実
施例であり、低沸点冷媒の組成が大きいと回転数立ち上
げをゆるやかにすることが必要である。これによって図
16に示す起動時の吐出圧力の異常上昇を防止できる。
ここで、回転数立ち上げ速度と冷媒組成の関係は、連続
的であっても図18に示すようにステップ的であっても
よい。
図である。図19に示すように制御弁は起動とともに、
ある初期開度に設定され、ある時間経過後にフィ−ドバ
ック制御に移行する。フィ−ドバック制御に移行するま
でに制御弁開度はシ−ケンス的に変化させても良い。フ
ィ−ドバック制御に移行するまでの制御弁開度を初期開
度とし、初期開度について冷媒の組成に応じて変えるこ
とが必要である。図20には冷媒組成と初期開度の実施
例が示されている。低沸点冷媒組成が大きいほど初期開
度を小さくする必要がある。ただ、低沸点冷媒組成が大
きい領域、小さい領域では図20に示すように上限、下
限を設けてもよい。また、初期開度と冷媒組成の関係
は、連続的であっても図20に示すようにステップ的で
あってもよい。
接続される冷凍サイクルについて説明したが、図21に
示す1台の室内機が接続される様態の冷凍サイクルにつ
いても図20までに説明した複数の室内機が接続される
冷凍サイクルに対して述べた制御法の適用が可能であ
る。図21と図6で同じ番号を付した要素は、同じ構成
要素を表す。また、20はホットガスバイパス用開閉
弁、21は液バイパス用開閉弁であり、101は室内熱
交換器、102は室内送風機、103は室内制御弁、1
04は室内空気温度センサである。圧縮機1は、回転数
制御される圧縮機である。制御系については、室外機側
に信号変換、演算を行う演算制御装置、圧縮機回転数制
御装置、室外制御弁4用の駆動装置、室外送風機8用の
回転数制御装置などから構成される。また、室内機側に
ついても、信号変換、演算を行う演算制御装置、室内制
御弁103用の駆動装置、リモ−トコントロ−ラなどか
ら構成される。図21で冷媒は、冷房運転では、実線矢
印方向に、暖房運転時には、破線矢印方向に循環する。
冷凍サイクルの他の様態を表す。
同じ構成要素を表す。図22で、22、106は、キャ
ピラリチュ−ブ、23、106は逆止弁である。ここ
で、圧縮機1は商用電源で駆動される圧縮機である。制
御系については、室外機側に信号変換、演算を行う演算
制御装置、電磁開閉器である圧縮機駆動回路、室外機用
送風機8用の回転数制御装置などから構成される。ま
た、室内機側についても、信号変換、演算を行う演算制
御装置、リモ−トコントロ−ラなどから構成される。図
22で冷媒は、冷房運転では、実線矢印方向に、暖房運
転時には、破線矢印方向に循環する。圧縮機が商用電源
で駆動される図22の冷凍サイクルの制御で必要な点
は、混合冷媒の組成が低沸点冷媒組成が大きくなった場
合に吐出圧力が上昇することに対する配慮である。図2
3は、冷凍サイクルが起動されてからの制御フロ−を表
す。リモ−トコントロ−ラから起動の指令が演算制御装
置に与えられると、室外送風機8、室内送風機102、
圧縮機1が起動される。その後冷媒組成判定が行われ、
低沸点冷媒の組成が大きい場合には、ホットガスバイパ
ス用開閉弁20が開けられ、圧縮機から吐出された冷媒
の一部が吸入側に戻され、吐出圧力の異常上昇が防止さ
れる。非定常状態のみ低沸点冷媒の組成が大きい場合に
は、冷媒組成が設計組成で安定すればホットガスバイパ
ス用開閉弁は閉じられる。しかし、液冷媒が外部へ漏
れ、定常的にも低沸点冷媒の組成が大きい場合には、ホ
ットガスバイパス用開閉弁20が開けられたままとする
ことも必要である。ただ、このままでは、圧縮機1の吐
出ガス温度、モ−タ巻線温度が高くなるため、液バイパ
ス開閉弁21を開け高圧液の一部を吸入側に戻し、冷却
する必要がある。図23では冷媒組成の検出、判定が送
風機、圧縮機の起動後に行われたが、起動前に冷媒組成
の検出、判定を行ってもよい。
ルの制御法について説明したが、次に、混合冷媒の組成
を検出する静電容量センサ11の構造の一例について説
明する。図24は、図6に示される静電容量センサ形の
組成センサ11の実施例の断面図である。図24におい
て、53は外管電極、54は内管電極であり、各々は中
空管である。前記内管電極54は、外管電極53の中央
部に内管電極54を固定できるように円形の溝を設けた
外管電極53の内径程の大きさのストッパ55a,55
bで両端を固定し、前記ストッパ55a,55bは外径
が外管電極53の内径程の大きさの冷媒導入管59で固
定し、前記冷媒導入管59は前記外管電極53に固定さ
れる。これにより、前記内管電極54は、外管電極53
の中央部に固定される。前記外管電極53、内管電極5
4には、静電容量値を検出するために外管電極信号線5
6、内管電極信号線57が接続されている。また、内管
電極信号線57の外側には、前記内管電極信号線57を
外管電極53の外側に導くと共に、内部の冷媒を外部へ
逃がさないようにするために信号線導出管58(例え
ば、ハーメチック端子)が設けられている。また、前記
ストッパ55a,55bには、内部を流通する混合冷媒
の流れを阻害しないように、中央部に内管電極54の内
径以下の貫通路と、内管電極54と外管電極53との間
に位置する場所に冷媒の流通路が少なくとも一つ以上設
けられている。
11を用いて混合冷媒の組成を検出する方法について説
明する。図25は、前記静電容量センサを用いた場合の
冷媒組成と静電容量値の関係を示している。本図は、混
合冷媒として高沸点冷媒をHFC134aとし、低沸点冷媒をH
FC32として、図24に示す組成センサ内にガスとして封
入した場合と液として封入した場合について測定した値
である。横軸はHFC32の組成比率を、縦軸は組成センサ
11の出力である静電容量値を示す。図において、各々
の冷媒のガスと液の静電容量値を比較すると、液冷媒の
方が大きな値を示し、特にHFC134aの方は、ガスと液の
静電容量値の差が大きい。これは、冷媒の乾き度が変化
すると静電容量値が変化することを現している。一方、
HFC134aとHFC32の静電容量値を比較すると、液,ガスの
両方ともHFC32の方が静電容量値が大きな値を示してい
る。これは、組成センサ11にガスないしは液冷媒のみ
が存在し、冷媒組成が変化すると静電容量値が変化する
ことを現している。ただし、組成センサ11内が気液二
相状態になると、前者の特性から混合冷媒の組成以外に
冷媒の乾き度による静電容量値の変化が起こるため、組
成検出を行うことが不可能となる。そこで、組成センサ
11を用いて混合冷媒の組成を検出する場合は、冷凍サ
イクル中で常にガス冷媒もしくは常に液冷媒である部分
に設置する必要がある。本発明の実施例では、冷凍サイ
クルの圧縮機出口に組成センサ11を設けたが、冷凍サ
イクルの構成の上で、常にガス、あるいは常に液となる
部分に設ければよい。また、本発明を実施する上での組
成検出手段は、静電容量形以外の方式でもよい。
26は、圧縮機が商用電源で駆動される冷凍サイクルを
表し、冷媒として非共沸混合冷媒を用いる。図26と図
21で、同じ番号の要素は同じ要素を示す。冷媒は、冷
房運転時には、実線矢印の方向に、暖房運転時には破線
矢印の方向に流れる。図27は、非共沸混合冷媒の低沸
点冷媒の組成比と能力の関係を表し、パラメ−タが圧縮
機回転数出ある。図27から、同じ冷媒組成比では圧縮
機の回転数が大きいほど能力は大きい。日本国内では商
用電源周波数が50Hzの地域、60Hzの地域があ
る。したがって、同じ冷凍サイクルでは50Hzの地域
の方が能力が小さい。そこで、50Hzの地域では低沸
点冷媒の組成を大きくし、60Hzの地域では低沸点冷
媒の組成を小さくすれば、電源周波数にかかわらず能力
を同じにすることができる。
点の冷媒例えばHFC134aをボンベから所定量先に
いれ、その後低沸点の冷媒例えばHFC32を所定量封
入すれば良い。
する冷媒の組成が検出、判定され、検出された組成に適
した制御が行われるために、外部への冷媒漏れあるいは
冷媒封入にともなう組成のばらつきが原因で、冷凍サイ
クル内を循環する冷媒の組成が、その冷凍サイクルの設
計組成から変化した場合でも安定した運転が可能とな
る。また、冷凍サイクルの非定常運転状態で、循環組成
が変動した場合でも、性能、信頼性の高い運転が可能で
ある。
図である。
である。
る線図である。
示す冷凍サイクル構成図である。
である。
関係の一例を示す線図である。
ク図である。
ック図である。
る。
御ブロック図である。
例を示す冷凍サイクル構成図である。
図である。
ック図である。
図である。
示す線図である。
組成比との関係の例を示す線図である。
係の一例を示す線図である。
の他の実施例を示す冷凍サイクル構成図である。
のさらに他の実施例を示す冷凍サイクル構成図である。
を示すフロ−チャ−トである。
例を示す断面図である。
図である。
の一例を示す構成図である。
関係を示す線図である。
アキュムレ−タ、9…温度センサ、10,12…圧力セ
ンサ、11…冷媒組成センサ111,112,113…
室内熱交換器、121,122,123…室内制御弁。
Claims (6)
- 【請求項1】圧縮機、熱源側熱交換器、利用側熱交換
器、冷媒減圧装置を有し、冷媒として非共沸混合冷媒を
作動媒体として用いるとともに、前記圧縮機、冷媒減圧
装置を制御する制御装置を備えた冷凍サイクルにおい
て、 前記冷凍サイクルを循環する非共沸混合冷媒の低沸点冷
媒の組成比が小さいほど前記圧縮機の吸入圧力の設定値
を低くして前記圧縮機の回転数の制御 を行うことを特徴
とする冷凍サイクル。 - 【請求項2】圧縮機、熱源側熱交換器、利用側熱交換
器、冷媒減圧装置を有し、冷媒として非共沸混合冷媒を
作動媒体として用いるとともに、前記圧縮機、冷媒減圧
装置及び前記圧縮機への液バイパス量を制御する制御装
置を備えた冷凍サイクルにおいて、 前記冷凍サイクルを循環する非共沸混合冷媒の低沸点冷
媒の組成比が大きいほど前記圧縮機の吐出ガス温度の設
定値が高くなるように前記液バイパス量を制御すること
を特徴とする冷凍サイクル。 - 【請求項3】圧縮機、室外側熱交換器、利用側熱交換
器、冷媒減圧装置を有し、冷媒として非共沸混合冷媒を
作動媒体として用いるとともに、前記圧縮機、室外制御
弁を制御する制御装置を備えた冷凍サイクルにおいて、 前記冷凍サイクルを循環する非共沸混合冷媒の低沸点冷
媒の組成比が大きいほど吐出圧力の設定値が高くなるよ
うに前記室外制御弁を制御することを特徴とする冷凍サ
イクル。 - 【請求項4】回転数可変圧縮機、熱源側熱交換器、利用
側熱交換器、冷媒減圧装置を有し、冷媒として非共沸混
合冷媒を作動媒体として用いるとともに、前記回転数可
変圧縮機、冷媒減圧装置を制御する制御装置を備えた冷
凍サイクルにおいて、 前記冷凍サイクルを循環する非共沸混合冷媒の低沸点冷
媒の組成比が大きいほど前記回転数可変圧縮機の起動か
らの回転数立ち上げ速度をゆるやかになるよう に制御す
る ことを特徴とする冷凍サイクル。 - 【請求項5】請求項1又は4に記載のものにおいて、前
記冷媒の組成を検出する冷媒組成センサを備え、前記冷
凍サイクルの起動から一定時間経過後の検出値を前記冷
凍サイクル内の冷媒組成であると判定することを特徴と
する冷凍サイクル。 - 【請求項6】請求項1又は4に記載のものにおいて、前
記冷媒減圧装置である制御弁は前記冷凍サイクルを循環
する非共沸混合冷媒の低沸点冷媒の組成比が大きいほど
その初期開度が小さくされることを特徴とする冷凍サイ
クル。
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