JP3162441B2 - 高剛性プロピレン共重合体組成物 - Google Patents
高剛性プロピレン共重合体組成物Info
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Description
の成形性に優れたプロピレン共重合体組成物に関するも
のである。
ら、射出成形品乃至押し出し成形品の薄肉化・軽量化が
求められている。従って、ポリプロピレンの剛性、耐衝
撃性、成形性を向上させることにより、射出成形品の薄
肉化・軽量化を達成すべく、既に種々の改良方法の提案
が成されている。それら提案された改良方法としては、
例えば、特開昭54−113695号、特開昭55−5
969号、特開昭55−115417号、特開昭61−
69821号、特開昭61−69822号、特開昭61
−69823号の各公報に記載される方法などを挙げる
ことができる。
々の改良方法は、上記剛性、耐衝撃性、成形性の各性質
の中の一種類又は二種類の性質について改良が成されて
いるが、三種類の性質の全てについて改良されるもので
なく、目的とする薄肉化・軽量化された射出成形品ない
し押し出し成形品を得るためには、これら剛性、耐衝撃
性、成形性がバランス良く改良させることができなけれ
ば、十分に満足する薄肉化・軽量化された射出成形品な
いし押し出し成形品を得ることができなかった。従っ
て、目的とする薄肉化・軽量化された射出成形品ないし
押し出し成形品を得るために、なお一層バランス良くこ
れら剛性、耐衝撃性、成形性の改良がなされることが強
く求められていた。
ピレン共重合体組成物の剛性、耐衝撃性及び成形性のバ
ランスを向上させるべく鋭意研究を重ねた結果、担持型
チタン含有固体触媒成分と有機アルミニウム化合物成分
とからなる触媒を用いて2段階重合によりプロピレン共
重合体組成物を製造し、その際第1段重合体は、高MF
Rでかつ高結晶性のポリプロピレンを製造し、第2段階
で低MFRのプロピレン・エチレン共重合体を製造する
ことにより高剛性かつ高衝撃強度で成形性に優れたプロ
ピレン共重合体組成物が得られることを見い出だして本
発明を完成するに至ったものである。
合体組成物は、担持型チタン含有固体触媒成分と有機ア
ルミニウム化合物成分とからなる触媒を用いて第1段及
び第2段の少なくとも2段階の重合工程で製造されるプ
ロピレン共重合体組成物であって、前記第1段の重合体
は、MFRが30〜300g/10分、沸騰ヘプタン不
溶分が97重量%以上、密度が0.9070g/cm3
以上で、全重合体の70〜97重量%を占める結晶性プ
ロピレン重合体であり、前記第2段の重合体は、MFR
が0.001〜1.0g/10分、プロピレンとエチレ
ンの反応比(重量比)が80/20〜20/80で、全
重合体の3〜30重量%を占めるプロピレン・エチレン
共重合体であり、かつ全共重合体組成物のMFRが5〜
200g/10分で、第1段重合体と第2段重合体のM
FR比が100〜100,000であることを特徴とす
るものである。
タン含有固体触媒成分と有機アルミニウム化合物成分と
からなる触媒を用いて第1段及び第2段の少なくとも2
段階重合法により製造された下記の第1段重合体及び第
2段重合体より構成されるものである。 (a) 第1段重合体 第1段目の重合、すなわち、プロピレンの単独重合によ
り生成する重合体は、MFRが通常30〜300g/1
0分、好ましくは50〜200g/10分であり、沸騰
ヘプタン不溶分が通常97重量%以上、好ましくは98
重量%以上であり、更に密度は通常0.9070g/c
m3 以上、好ましくは0.9080g/cm3 以上の結
晶性プロピレン重合体である。MFRが上記範囲未満で
は製品の成形性が悪くなり、上記範囲を超えると重合時
の水素濃度が高すぎて触媒活性が低下するために経済的
に不利である。沸騰ヘプタン不溶分と密度が上記範囲未
満の場合は、製品の剛性が低下し、本発明の特徴が損な
われる。
共重合により生成する重合体は、MFRが通常0.00
1〜1.0g/10分、好ましくは0.002〜0.2
g/10分であり、プロピレンとエチレンの反応比(重
量比)は通常80/20〜20/80、好ましくは70
/30〜30/70のプロピレン・エチレン共重合体で
ある。MFRが上記範囲未満のものでは、第2段目によ
り生成するプロピレン・エチレン共重合体の製品中にお
ける分散が悪くなり、成形性と製品外観が悪化する。ま
た、MFRが上記範囲を超えたものでは、製品の剛性と
耐衝撃性が低下する。更に、プロピレンとエチレンの反
応比が上記範囲を外れてプロピレンが過剰になって重合
すると耐衝撃性が低下する。また、エチレンが過剰にな
る場合も耐衝撃性が低下したものが得られる。
体と第2段重合体とからなり、第1段重合体の結晶性プ
ロピレン重合体の割合は通常70〜97重量%、好まし
くは80〜95重量%、第2段重合体のプロピレン・エ
チレン共重合体の割合は通常3〜30重量%、好ましく
は5〜20重量%である。第1段重合体と第2段重合体
のMFR比は通常100〜100,000、好ましくは
500〜50,000であって、全共重合体組成物のM
FRは通常5〜200g/10分、好ましくは10〜1
50g/10分、更に好ましくは20〜100g/10
分である。第1段重合体の割合が上記範囲未満では製品
の剛性が低下し、また、上記範囲を超えると耐衝撃性が
低下する。第2段重合体の割合が上記範囲未満では耐衝
撃性が低下し、上記範囲を超えると剛性が低下する。第
1段重合体と第2段重合体のMFR比が上記範囲未満で
は、剛性、耐衝撃性、成形性のいずれも低下し、上記範
囲を超えると第2段重合体の分散が悪くなり成形性と製
品外観が悪化する。全共重合体組成物のMFRが上記範
囲未満だと成形性が悪くなり、上記範囲を超えると耐衝
撃性が低下する。
度バランス、特に剛性と耐衝撃性のバランスに優れてお
り、更に成形性も良いことから、薄肉化・軽量化された
射出成形用乃至押し出し成形用樹脂として適しており、
省資源、省エネルギー素材として有用なものである。
なくとも2段階重合法において使用される触媒は、担持
型チタン含有固体触媒成分と有機アルミニウム化合物成
分とからなるものであるが、必要に応じて電子供与化合
物を第3の成分として用いることもできる。 (a) 担持型チタン含有固体触媒成分 上記担持型チタン含有固体触媒成分としては、マグネシ
ウム、チタン、ハロゲン及び電子供与体の各成分を必須
成分として含有するものである。該マグネシウム成分は
ハロゲン化マグネシウムによって、チタン成分はハロゲ
ン化チタンによって、ハロゲン成分はこれらの化合物に
よって該担持型チタン含有固体触媒成分に導入するのが
一般的である。
が好ましく、具体的には塩化マグネシウム、臭化マグネ
シウム、沃化マグネシウムを用いることができる。更に
好ましくはこれは塩化マグネシウムであり、特に実質的
に無水であることが望ましい。また、ハロゲン化マグネ
シウムは、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、ハ
イドロタルサイト、マグネシウムのカルボン酸塩、アル
コキシマグネシウム、アリロキシマグネシウム、アルコ
キシマグネシウムハライド、アリロキシマグネシウムハ
ライド、有機マグネシウム化合物を電子供与体、ハロシ
ラン、アルコキシシラン、シラノール、アルミニウム化
合物、ハロゲン化チタン化合物、チタンテトラアルコキ
シドなどで処理して得られるハロゲン化マグネシウムで
あっても良い。
ロゲン化合物が代表的である。好ましいチタンのハロゲ
ン化化合物は一般式Ti(OR1 )nX4−n(R1 は
C1〜C10の炭化水素残基、Xはハロゲン)で示され
るような化合物のうちn=0.1又は2の四価のハロゲ
ン化チタン化合物である。具体的にはTiCl4、Ti
(OBu)Cl3、Ti(OBu)2Cl2などを例示
することができるが、特に好ましいのは。TiCl4、
Ti(OBu)Cl3などのテトラハロゲン化チタンや
モノアルコキシトリハロゲン化チタン化合物である(O
Buはブトキシ基を示す)。
与体としては、多価カルボン酸エステル又は有機珪素化
合物を挙げることができ、これらの両方を用いても良
い。
いものの具体例としては、(イ) コハク酸ジエチル、
コハク酸ジブチル、メチルコハク酸ジエチル、α−メチ
ルグルタル酸ジイソブチル、メチルマロン酸ジブチル、
マロン酸ジエチル、エチルマロン酸ジエチル、イソプロ
ピルマロン酸ジエチル、ブチルマロン酸ジエチル、フェ
ニルマロン酸ジエチル、ジエチルマロン酸ジエチル、ア
リルマロン酸ジエチル、ジイソブチルマロン酸ジエチ
ル、ジノルマルブチルマロン酸ジエチル、マレイン酸ジ
メチル、マレイン酸モノオクチル、マレイン酸ジオクチ
ル、マレイン酸ジブチル、ブチルマレイン酸ジブチル、
ブチルマレイン酸ジエチル、β−メチルグルタル酸ジイ
ソプロピル、エチルコハク酸ジアルリル、フマル酸ジ−
2−エチルヘキシル、イタコン酸ジエチル、イタコン酸
ジブチル、シトラコン酸ジオクチル、シトラコン酸ジメ
チルなどの脂肪族ポリカルボン酸エステル、(ロ)
1,2−シクロヘキサンカルボン酸ジエチル、1,2−
シクロヘキサンカルボン酸ジイソブチル、テトラヒドロ
フタル酸ジエチル、ナジック酸ジエチルのような脂肪族
ポリカルボン酸エステル、
メチル、フタル酸メチルエチル、フタル酸モノイソブチ
ル、フタル酸モノノルマルブチル、フタル酸ジエチル、
フタル酸エチルイソブチル、フタル酸エチルノルマルブ
チル、フタル酸ジn−プロピル、フタル酸ジイソプロピ
ル、フタル酸ジn−ブチル、フタル酸ジイソブチル、フ
タル酸ジn−ヘプチル、フタル酸ジ2−エチルヘキシ
ル、フタル酸ジn−オクチル、フタル酸ジネオペンチ
ル、フタル酸ジデシル、フタル酸ベンジルブチル、フタ
ル酸ジフェニル、ナフタリンジカルボン酸ジエチル、ナ
フタリンジカルボン酸ジブチル、トリメリット酸トリエ
チル、トリメリット酸ジブチルなどの芳香族ポリカルボ
ン酸エステル、(ニ) 3,4−フランジカルボン酸な
どの異炭素ポリカルボン酸エステル、などを挙げること
ができる。
ましいものはフタル酸、マレイン酸、置換マロン酸など
と炭素数2以上のアルコールとのエステルであり、特に
好ましいのはフタル酸と炭素数2以上のアルコールとの
ジエステルである。前記有機珪素化合物として好ましい
ものの具体例としては、以下の化学構造式で示されるも
のを挙げることができる。
有固体触媒成分に含有させるに際しては、必ずしも出発
原料としてこれらを使用する必要は無く、担持型チタン
含有固体触媒成分の調製の過程でこれら化合物に変化さ
せ得る化合物を用いて、該調製の段階でこれら化合物に
変換させても良い。
ロゲン化マグネシウムは予め予備処理されたものである
ことが望ましい。該予備処理は従来公知の各種方法によ
り行なうことができ、具体的には下記(イ)〜(チ)の
方法を例示することができる。 (イ) ジハロゲン化マグネシウムを、或いはジハロゲ
ン化マグネシウムとチタン、珪素又はアルミニウムのハ
ロゲン化合物又はハロゲン化炭化水素化合物などとを、
粉砕する。粉砕は、ボールミル或いは振動ミルを用いて
行なうことができる。 (ロ) ジハロゲン化マグネシウムを、溶媒として炭化
水素或いはハロゲン化炭化水素を用い、溶解促進剤にア
ルコール、燐酸エステル或いはチタンアルコキシドを用
いて溶解させる。次いで、この溶液に、貧溶媒、無機ハ
ロゲン化物、エステルなどの電子供与体或いはメチルハ
イドロジエンポリシロキサンなどのポリマー珪素化合物
などを添加して、溶解されたジハロゲン化マグネシウム
を該溶液より析出させる。
レート若しくはマグネシウムカルボキシレートとハロゲ
ン化剤とを接触させる。 (ニ) 酸化マグネシウムと塩素又はAlCl3とを接
触反応させる。 (ホ) MgX2・nH2O(Xはハロゲンである)と
ハロゲン化剤又はTiCl4とを接触反応させる。 (ヘ) MgX2・nROH(Xはハロゲン、Rはアル
キル基である)とハロゲン化剤又はTiCl4とを接触
反応させる。 (ト) グリニャール試薬、MgR2化合物(Rはアル
キル基である)、或いは、MgR2化合物とトリアルキ
ルアルミニウム化合物との錯体を、ハロゲン化剤、例え
ばAlX3、AlRmX3−m(Xはハロゲン、Rはア
ルキル基である)、SiCl4又はSiCl3と接触反
応させる。 (チ) グリニャール試薬とシラノールとを或いはポリ
シロキサン、H2O又はシラノールとを接触反応させ、
その後ハロゲン化剤又はTiCl4と接触反応させる。
詳細については、特公昭46−611号、特公昭46−
34092号、特公昭51−3514号、特公昭56−
67311号、特公昭53−40632号、特公昭56
−50888号、特公昭57−48565号、特公昭5
2−36786号、特公昭58−449号、特開昭53
−45686号、特開昭50−126590号、特開昭
54−31092号、特開昭55−135102号、特
開昭55−135103号、特開昭56−811号、特
開昭56−11908号、特開昭57−180612
号、特開昭58−5309号、特開昭58−5310
号、特開昭58−5311号各公報を参照することがで
きる。予備処理された塩化マグネシウムとハロゲン化チ
タンと電子供与化合物との接触は、ハロゲン化チタンと
電子供与化合物との錯体を形成させてからこの錯体と塩
化マグネシウムとを接触させることによっても、また塩
化マグネシウムとハロゲン化チタンとを接触させてか
ら、電子供与体化合物と接触させることによっても、塩
化マグネシウムと電子供与体化合物を接触させてからハ
ロゲン化チタンと接触させることによっても良い。
ルなどの粉砕接触でも良いし、或いはハロゲン化チタン
の液相中に塩化マグネシウム又は塩化マグネシウムの電
子供与体処理物を添加しても良い。三成分ないし四成分
接触後、或いは各成分接触の中間段階で、不活性溶媒に
よる洗浄を行なっても良い。このようにして生成した担
持型チタン含有固体触媒成分のハロゲン化チタン含有量
は1〜20重量%、好ましくは1.5〜15重量%、ハ
ロゲン化マグネシウムの含有量は50〜98重量%、好
ましくは60〜90重量%、電子供与体化合物とハロゲ
ン化チタンのモル比は0.05〜2.0、好ましくは
0.2〜1.5程度である。
ては、一般式AlRnX3−n(ここで、Rは炭素数1
〜12の炭化水素残基、Xはハロゲン又はアルコキシ
基、nは0<n≦3を示す)で表わされるものが好適で
ある。このような有機アルミニウム化合物成分は、具体
的には、例えば、トリエチルアルミニウム、トリ−n−
プロピルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウ
ム、トリイソブチルアルミニウム、トリ−n−ヘキシル
アルミニウム、トリイソヘキシルアルミニウム、トリオ
クチルアルミニウム、ジエチルアルミニウムハイドライ
ド、ジイソブチルアルミニウムハイドライド、ジエチル
アルミニウムモノクロライド、ジエチルアルミニウムセ
スキクロライド、ジエチルアルミニウムモノエトキシサ
イドなどである。もちろん、これらの有機アルミニウム
化合物を2種以上併用することもできる。α−オレフィ
ンの重合において用いられる有機アルミニウム化合物成
分と担持型チタン含有固体触媒成分の使用比率は広範囲
に変えることができるが、一般に、固体触媒成分中に含
まれるチタン原子当たり1〜1,000、好ましくは1
0〜500(モル比)、の割合で有機アルミニウム化合
物を使用することができる。
の重合で製造する際に、必要に応じて電子供与化合物を
添加することもできる。上記電子供与化合物としては、
有機珪素化合物が好ましく用いられる。該有機珪素化合
物の具体例は、前記担持型チタン含有固体触媒成分に含
有されるものと同様である。電子供与化合物を添加する
際の添加量は、有機アルミニウム化合物に対するモル比
で、通常0.01〜1.0、好ましくは0.02〜0.
5である。
に使用される原料としては、プロピレン、エチレンであ
り、必要により本発明の目的が損なわれない程度の量の
他のオレフィン、例えばブテン−1、4−メチルペンテ
ン−1などを使用することもできる。
は、前記担持型チタン含有固体触媒成分と有機アルミニ
ウム化合物成分とからなる触媒を用いて前記原材料であ
るプロピレン、エチレンを用いて、少なくとも2段階の
重合により製造される。該第1段目の重合は高結晶性、
高MFRのプロピレン単独重合体を製造する工程であ
り、第2段目の重合は低MFRのプロピレン・エチレン
共重合体を製造する工程である。該重合は連続式でもバ
ッチ式でもよく、不活性な炭化水素溶媒を用いるスラリ
ー重合法、プロピレン自身を媒体として用いる塊状重合
法、或いは気相重合法が採用でき、通常、常温〜90
℃、好ましくは50〜80℃の温度、常圧〜50kg/
cm2 G、好ましくは3〜40kg/cm2 Gの圧力の
条件下で重合反応が行なわれる。第1段目の重合では高
MFRの重合体を得るために分子量調節剤である水素の
濃度を高くする必要があり、逆に第2段目の重合では低
MFRの共重合体を得るために水素濃度を極めて低く抑
えるか、或いは、実質的に無水素状態にする必要があ
る。
Rが通常30〜300g/10分、好ましくは50〜2
00g/10分であり、沸騰ヘプタン不溶分が通常97
重量%以上、好ましくは98重量%以上であり、更に密
度は通常0.9070g/cm3 以上、好ましくは0.
9080g/cm3 以上の結晶性プロピレン重合体が生
成するように行なわれる。上記密度や沸騰ヘプタン不溶
分を高くするためには、担持型チタン含有固体触媒成分
を使用することが重要である。また、MFRを大きくす
るためには分子量調節剤である水素の濃度を高くするこ
とが重要である。MFRが上記範囲未満では製品の成形
性が悪くなり、上記範囲を超えると重合時の水素濃度が
高すぎて触媒活性が低下するために経済的に不利であ
る。沸騰ヘプタン不溶分と密度が上記範囲未満の場合
は、製品の剛性が低下し、本発明の特徴が損なわれる。
より、MFRが通常0.001〜1.0g/10分、好
ましくは0.002〜0.2g/10分であり、プロピ
レンとエチレンの反応比(重量比)は通常80/20〜
20/80、好ましくは70/30〜30/70のプロ
ピレン・エチレン共重合体が生成するように行なわれ
る。MFRが上記範囲未満のものでは、第2段目により
生成するプロピレン・エチレン共重合体の製品中におけ
る分散が悪くなり、成形性と製品外観が悪化する。ま
た、MFRが上記範囲を超えたものでは、製品の剛性と
耐衝撃性が低下する。更に、プロピレンとエチレンの反
応比が上記範囲を外れてプロピレンが過剰になって重合
すると耐衝撃性が低下する。また、エチレンが過剰にな
る場合も耐衝撃性が低下したものが得られる。
体と第2段重合体とからなり、第1段重合体の結晶性プ
ロピレン重合体の割合は通常70〜97重量%、好まし
くは80〜95重量%、第2段重合体のプロピレン・エ
チレン共重合体の割合は通常3〜30重量%、好ましく
は5〜20重量%である。第1段重合体と第2段重合体
のMFR比は通常100〜100,000、好ましくは
500〜50,000であって、全共重合体組成物のM
FRは通常5〜200g/10分、好ましくは10〜1
50g/10分、更に好ましくは20〜100g/10
分である。第1段重合体の割合が上記範囲未満では製品
の剛性が低下し、また、上記範囲を超えると耐衝撃性が
低下する。第2段重合体の割合が上記範囲未満では耐衝
撃性が低下し、上記範囲を超えると剛性が低下する。第
1段重合体と第2段重合体のMFR比が上記範囲未満で
は、剛性、耐衝撃性、成形性のいずれも低下し、上記範
囲を超えると第2段重合体の分散が悪くなり成形性と製
品外観が悪化する。全共重合体組成物のMFRが上記範
囲未満だと成形性が悪くなり、上記範囲を超えると耐衝
撃性が低下する。また、上記多段階重合においては、特
に2段階による重合法について詳細に説明してきたが、
前記第1段重合工程及び第2段重合工程の各重合工程の
前に、又は後に、或いはそれら重合工程の間に別の重合
工程を付加した3段階以上の重合工程によっても行なう
ことができる。
ついて、以下にその実施例及び比較例を挙げて具体的に
説明する。 [I] 評価方法 MFRはJIS−K7210に準じ測定した。な
お、後段MFRは次の式により求めた。 log(ブロック共重合体のMFR)−(前段重合割合)
× log(前段のMFR)=(後段重合割合)× log(後
段のMFR) I.Iは沸騰n−ヘプタン抽出による不溶分の割合
として求めた。得られた粉末状重合物に耐熱安定剤、耐
防錆剤を配合してそれぞれに押出機によりペレット化し
射出成形機により試験片を成形した。
じ測定した。 アイゾット衝撃強度はJIS−K7110に準じ測
定した。 落錘衝撃強度は2×80×120mmのシートを射
出成形機で成形し試験片とした。 スパイラルフローは、名機SJ型(インラインスク
リュウ型)射出成形機を用いて断面が2mm×8mmの
金型にて下記条件下で測定した。 成形温度:240℃ 射出圧力:800kg/cm2 射出時間:6秒 金型温度:40℃ 射出率:50g/秒 造粒時の添加剤配合 イルガノックス1010(チバガイギー社製) 0.10重量% カルシウムステアレート 0.10重量% ヒドロキシ−ジ(ターシャリーブチル安息香酸)アルミニウム 0.10重量%
つ口フラスコ(温度計、攪拌棒付き)に75ミリリット
ルの精製ヘプタン、75ミリリットルのチタンテトラブ
トキシド及び10gの無水塩化マグネシウムを加えた。
その後、該フラスコを90℃の温度にまでに昇温し、該
温度で2時間攪拌して塩化マグネシウムを完全に溶解さ
せた。次に、該フラスコを40℃の温度にまで冷却し、
メチルハイドロジエンポリシロキサン15ミリリットル
を添加することにより、塩化マグネシウム・チタンテト
ラブトキシド錯体を析出させた。この析出物を精製ヘプ
タンで洗浄して、灰白色の固体を得た。窒素置換した内
容積が300ミリリットルのガラス製三つ口フラスコ
(温度計、攪拌棒付き)に、上記で得た析出固体20g
を含むヘプタンスラリー65ミリリットルを導入した。
次いで、四塩化珪素8.7ミリリットルを含むヘプタン
溶液25ミリリットルを室温で30分かけて加えて、更
に30℃の温度で30分間反応させた後、更に90℃の
温度で1時間反応させた。反応終了後、該反応生成物を
精製ヘプタンで洗浄し、これに塩化フタロイル1.6ミ
リリットルを含むヘプタン溶液50ミリリットルを加え
て、50℃の温度で2時間反応させた。その後、この生
成物を精製ヘプタンで洗浄し、更に四塩化チタン25ミ
リリットルを加えて、90℃の温度で2時間反応させ
た。これを更に精製ヘプタンで洗浄して、チタン含有固
体触媒成分を得た。該チタン含有固体触媒成分中のチタ
ン含量は3.22重量%であった。
ロピレンで十分に置換した後、脱水及び脱酸素したn−
ヘプタン60リットルを導入し、トリエチルアルミニウ
ム15.0g、前記チタン含有固体触媒成分3.0g及
び第三ブチルメチルジメトキシシラン4.3gを70℃
の温度でプロピレン雰囲気下で導入した。第1段重合
は、オートクレーブを75℃の温度に昇温した後、水素
濃度を13%(容量)に保ちながら、プロピレンを9k
g/時間のスピードで導入することによって開始した。
228分後プロピレンの導入を止めて、更に重合を75
℃の温度で90分間継続させた。気相部のプロピレンが
0.2kg/cm2 Gとなるまでパージした。次に、n
−ブタノール4.9gを添加し、オートクレーブを60
℃の温度にまで降温させた後、第2段重合をプロピレン
2.58kg/時間、エチレン1.72kg/時間のフ
ィード速度で53分間フィードすることにより実施し
た。このようにして得られたスラリーを濾過し、乾燥し
て粉末状のプロピレン共重合体組成物を得た。
ロピレン共重合体組成物の物性の測定は前記評価方法に
従って評価し、その結果を表2に示す。なお、表1にお
ける第1段重合と第2段重合における生成ポリマー重量
比は、ブロック共重合体を沸騰キシレンに溶解させ、2
3℃迄冷却した段階で析出している成分を第1段重合体
とし、溶解している成分を第2段重合体とし、分別乾燥
して重量測定することにより求めた。また、第2段重合
におけるプロピレンとエチレンの反応比(重量比)は、
前記のキシレン中23℃溶解成分の分別乾燥物をIR測
定することにより求めた。さらに、第1段重合体のMF
R、I.Iおよび密度は第1段重合終了時に少量をサン
プリングして測定することにより求めた。
は実施例1と同様に行なった。その結果を表2に示す。
ロピレンで十分に置換した後、脱水及び脱酸素したn−
ヘプタン60リットルを導入し、ジエチルアルミニウム
モノクロリド50.8g及び丸紅ソルベー社製三塩化チ
タン触媒12.7gを65℃の温度でプロピレン雰囲気
下に導入した。第1段目の重合は、オートクレーブを7
0℃の温度に昇温した後、該温度で水素濃度を9.5%
に保ちながら、プロピレンを9kg/時間のスピードで
導入することによって開始した。228分後プロピレン
の導入を止めて、更に重合を70℃の温度で90分間継
続させた後、気相部プロピレンを0.6kg/cm2 G
となるまでパージした。次に、オートクレーブを60℃
の温度にまで降温させた後、第2段目の重合をプロピレ
ン2.58kg/時間、エチレン1.72kg/時間の
フィード速度で53分間フィードすることにより実施し
た。このようにして得られたスラリーを濾過し、乾燥し
て粉末状のプロピレン共重合体組成物を得た。重合結果
を表1に示す。また、得られたプロピレン共重合体組成
物の物性の測定は前記評価方法に従って評価し、その結
果を表2に示す。
重合体組成物は、機械的強度バランス、特に剛性と耐衝
撃性のバランスに優れており、更に成形性も良く、薄肉
化・軽量化された射出成形用乃至押し出し成形用樹脂と
して非常に有用なものである。
Claims (1)
- 【請求項1】担持型チタン含有固体触媒成分と有機アル
ミニウム化合物成分とからなる触媒を用いて第1段及び
第2段の少なくとも2段階の重合工程で製造されるプロ
ピレン共重合体組成物であって、 前記第1段の重合体は、MFRが50〜200g/10
分、沸騰ヘプタン不溶分が97重量%以上、密度が0.
9070g/cm3 以上で、全重合体の70〜97重量
%を占める結晶性プロピレン重合体であり、 前記第2段の重合体は、MFRが0.001〜1.0g
/10分、プロピレンとエチレンの反応比(重量比)が
80/20〜20/80で、全重合体の3〜30重量%
を占めるプロピレン・エチレン共重合体であり、かつ、 全共重合体組成物のMFRが5〜200g/10分で、
第1段重合体と第2段重合体のMFR比が500〜5
0,000であることを特徴とする、高剛性プロピレン
共重合体組成物。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP28157891A JP3162441B2 (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | 高剛性プロピレン共重合体組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28157891A JP3162441B2 (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | 高剛性プロピレン共重合体組成物 |
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|---|---|
| JPH05117342A JPH05117342A (ja) | 1993-05-14 |
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Family
ID=17641122
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| JP28157891A Expired - Lifetime JP3162441B2 (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | 高剛性プロピレン共重合体組成物 |
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|---|---|
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN105086064A (zh) * | 2015-08-12 | 2015-11-25 | 杨栩楷 | 一种epm复合材料及其制备方法 |
-
1991
- 1991-10-28 JP JP28157891A patent/JP3162441B2/ja not_active Expired - Lifetime
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|---|---|
| JPH05117342A (ja) | 1993-05-14 |
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