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JP3140935B2 - 伝送対象情報の品質保証方法及び情報伝送システム - Google Patents

伝送対象情報の品質保証方法及び情報伝送システム

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JP3140935B2
JP3140935B2 JP07052325A JP5232595A JP3140935B2 JP 3140935 B2 JP3140935 B2 JP 3140935B2 JP 07052325 A JP07052325 A JP 07052325A JP 5232595 A JP5232595 A JP 5232595A JP 3140935 B2 JP3140935 B2 JP 3140935B2
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JP07052325A
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達史 山田
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NTT Data Corp
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Publication date
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Publication of JPH08251116A publication Critical patent/JPH08251116A/ja
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Transmission Systems Not Characterized By The Medium Used For Transmission (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伝送路を介して情報の
高速伝送を行う情報伝送システムに関し、より詳細に
は、LANや高速モデムを使用した情報伝送システム、
あるいは非同期方式のマルチメディアディジタル伝送シ
ステムにおいて、伝送(送受信、以下同じ)対象となる
情報の品質を一定以上に保証する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のデジタル情報伝送システムには、
音声、データ、画像等の様々なメディアを、LANや高
速モデム、あるいはATM(Asynchronous TransferMod
e)技術を用いて高速伝送を可能にしたものがある。例
えば、ATM技術を用いたシステムでは、全ての情報を
セルと呼ぶ一定の長さのブロックに分割し、このセル内
に伝送対象情報とその宛先とをまとめて伝送する。この
技術は、ビットレイトの違いは一秒間に何個のセルを送
るかにより調節されるため、伝送対象情報の種類に拘わ
らず無駄なく伝送路を使用することができる。しかし、
このようなシステムでは、動画像や音声等の時間的に連
続する情報を伝送する場合において、ネットワークが輻
輳する場合や、ネットワークに接続される端末数が増加
することによりネットワークのトラフィック量が多くな
ると、受信側ではセルの一部が廃棄される。そのため、
例えば動画像の場合は画像のフリーズが生じ、音声の場
合は声の途切れが発生する問題がある。これは、LAN
や高速モデム使用した通信回線でも同様である。
【0003】このような問題への対策として、従来、以
下のような手法がとられていた。 (1)ネットワーク設計において十分な余裕を持たせ
る。すなわち、回線数や帯域などの設計を行う際に、確
率的に必要な容量を上回る容量の回線を設計する。これ
により回線数の不足や帯域不足を防ぐ。 (2)伝送対象となる複数のメディア間に優先順位をつ
ける。音声、動画像、データ等のうち、例えば、音声を
優先的に伝送する手段を設けることで伝送対象情報量を
減少させ、ピークをカットすることによりネットワーク
上のトラフィック量の一時的な増加を防止する。 (3)ネットワークの状態に合わせて伝送対象情報の圧
縮度を変更する。回線が輻輳等することによりネットワ
ーク性能が劣化した場合は、その状態に合わせて伝送対
象情報の圧縮度を変える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
(1)の方法では、ネットワークの利用率が低くなる欠
点があり、また、過大な設計は、経済性の点からも問題
となる。一方で、回線設計上の余裕度を小さくすると音
声の途切れが発生する確率が高くなる。また、上記
(2)の方法では、送信するメディアが単一種類の場合
は適用できず、しかも音声に最優先順位をつけた場合に
画像が止まる確率が高まるという欠点がある。また、上
記(3)の方法では、情報の送信側に於いて予測符号化
方式による圧縮(Differential pulse code modulatio
n)等が必要となるため、送信側の処理の負荷が大きく
なる。また、例えばビデオサーバのように、伝送対象情
報が既に圧縮されている場合はその適用が困難となる。
さらに、伝送時にネットワーク性能の把握が必要である
ため、その分の処理が別途必要となる欠点がある。
【0005】本発明の課題は、上記問題点に鑑み、伝送
路を介して情報を高速伝送する際に、該伝送路のトラフ
ィック量に応じて伝送対象情報量を動的に変えることに
より、伝送対象情報の品質を保証するための技術を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、まず、伝送対
象情報の品質保証方法を提供する。この方法は、伝送対
象情報を送信する際に、一の伝送対象情報から圧縮度の
異なる複数の帯域圧縮データを生成し、生成された複数
の帯域圧縮データを圧縮度の高い順に伝送路に順次送信
する。ここに帯域圧縮データとは、例えば所定の標本化
周波数で標本化された伝送対象情報から一定数の標本を
間引く(帯域圧縮を行う)ことにより得られたデータを
いう。このとき、連続する圧縮度順の帯域圧縮データ間
の差分データを同時に生成して最も高い圧縮度の帯域圧
縮データ(最も間引きの度合いの高い帯域圧縮データ)
と次順以降の差分データとを順次送信するか、あるい
は、複数の帯域圧縮データのうち最も圧縮度の高い帯域
圧縮データ及び伝送路の現在のトラフィック量に応じて
選択した少なくとも一つの差分データを該伝送路に順次
送信するようにしても良い。最も高い圧縮度の帯域圧縮
データに対する差分データの数が多くなるほど圧縮度の
より低い帯域圧縮データと同じになり、全ての差分デー
タを統合したものが圧縮をかけないデータ、つまり標本
化された時点のデータ(標本化データ)となる。
【0007】なお、伝送対象情報毎に予め再生開始時刻
を割り当てておき、個々の帯域圧縮データ又は差分デー
タの伝送時間に基づく次順の帯域圧縮データ又は差分デ
ータの伝送終了予測時刻が後続の伝送対象情報に割り当
てられた再生開始時刻に達しないときに当該帯域圧縮デ
ータ又は差分データの送信を開始し、前記伝送終了予測
時刻が前記再生開始時刻以後のときに送信を中止するよ
うにすれば後続の伝送対象情報の伝送に影響を与えない
範囲で最大の情報量を伝送することができて好ましい。
一方、受信側では、帯域圧縮データに基づき、あるいは
帯域圧縮データと差分データとを統合して前記伝送対象
情報を再生する。
【0008】本発明は、上記方法を実現するための情報
伝送システムをも提供する。この情報伝送システムにお
いて、送信装置は、一の伝送対象情報を異なる圧縮度で
圧縮して複数の帯域圧縮データ及び連続する圧縮度の帯
域圧縮データ間の差分データを生成する手段と、生成さ
れた複数の帯域圧縮データあるいは前記差分データ伝送
路に送信する手段と、最も圧縮度の高い帯域圧縮データ
の伝送終了後の次順以降の帯域圧縮データあるいは差分
データの送信数を伝送路のトラフィック量に応じて動的
に変える送信量制御手段と、を有する。
【0009】この送信量制御手段は、例えば、個々の帯
域圧縮データ又は帯域圧縮データ間差分データの伝送時
間を監視して次順の帯域圧縮データ又は帯域圧縮データ
間差分データの伝送終了予測時刻を導出する監視部と、
当該帯域圧縮データ又は帯域圧縮データ間差分データの
伝送終了予測時刻が後続の伝送対象情報に割り当てられ
た再生開始時刻に達しないときは前記送信手段に当該帯
域圧縮データ又は帯域圧縮データ間差分データの送信を
許容し、前記伝送終了予測時刻が前記再生開始時刻以後
のときは該送信を中止させる送信制御部とから構成され
る。
【0010】また、受信装置は、前記伝送路より受信し
た帯域圧縮データが一つのときは当該帯域圧縮データ、
帯域圧縮データが複数のとき、あるいは帯域圧縮データ
及び差分データのときはこれらを統合して伝送対象情報
を再生する手段を有する。
【0011】
【作用】本発明では、送信側で最も圧縮度の高い帯域圧
縮データを先ず伝送し、該帯域圧縮データの伝送時間を
監視する。これにより伝送路の現在のトラフィック量が
わかるので、該帯域圧縮データの伝送終了時刻と後続の
伝送対象情報の再生開始時刻との時間に余裕があるとき
は次順の帯域圧縮データを送信する。個々の帯域圧縮デ
ータの情報量が多い場合は最も圧縮度の高い帯域圧縮デ
ータの伝送終了後に次順の帯域圧縮データ間の差分デー
タを送信する。これを後続の伝送対象情報の再生開始時
刻に達するまで繰り返し、該再生開始時刻に達したとき
は次の伝送対象情報についての帯域圧縮データあるいは
差分データの送信に移る。受信側では、これら帯域圧縮
データ及び差分データに基づいて伝送対象情報を再生す
る。
【0012】このようにすれば、送信側から最も圧縮度
の高い帯域圧縮データ、即ち、最低品質の情報が必ず送
信され、伝送路のトラフィック量が小さく、高速伝送が
可能な場合は、引き続きそれまでの情報の品質を上げる
ためのデータが送信される。これにより、トラフィック
量が変動した場合であっても従来技術のように伝送対象
情報が破棄されることがなくなり、音声の途切れや、画
像のフリーズの問題が解消される。つまり伝送対象情報
の品質が保証される。また、回線設計上においても過大
な余裕を見込む必要がなく、伝送路の利用効率も向上す
る。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好適な実施例
を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例に係る情
報伝送システムの機能ブロック図である。この情報伝送
システムは、送信装置1と受信装置2とをLAN等の伝
送路で接続して構成される。送信装置1は、メディア入
力部11、アナログ・デジタル変換部(A/D変換部)
12、補間処理部13、情報蓄積部14、通信処理部1
5、及び方式処理部16を備え、受信装置2は、通信処
理部21、方式処理部22、デジタル・アナログ変換器
(D/A変換器)23、統合処理部24、及びメディア
出力部25を備えている。
【0014】送信装置1において、メディア入力部11
は、伝送対象となるメディア、例えばアナログデータで
ある音声や画像を入力するものであり、例えばマイクロ
フォンや映像出力装置等で構成する。A/D変換部12
は、入力された音声等を所定標本化周波数で標本化して
標本化データに変換する。補間処理部13は、上記標本
化データを複数のブロックに分割するとともに、個々の
ブロックのの標本化データを異なる圧縮度で圧縮して複
数の帯域圧縮データを生成し、さらに必要に応じて、連
続する圧縮度順の帯域圧縮データ間の差分データを生成
する。情報蓄積部14は、ブロック単位の標本化データ
と各ブロックの複数の帯域圧縮データ、あるいは差分デ
ータを蓄積するメモリである。これらデータの蓄積態様
については後述する。通信処理部15は、方式処理部1
6を介して情報蓄積部14から取得した帯域圧縮データ
等を伝送路に送信するとともに受信装置2からの受信通
知を受信してこれを方式処理部16に通知する。
【0015】方式処理部16は、情報蓄積部14にブロ
ック単位の標本化データを蓄積する際に各ブロックの前
段に予め定めた再生開始時刻を設定したり、あるいは後
述の通信開始時刻等を記憶しておく時間情報設定部16
1と、帯域圧縮データ又は差分データの伝送時間を監視
して伝送終了予測時刻を導出する監視部162と、当該
帯域圧縮データ又は差分データの伝送終了予測時刻が後
続の伝送対象情報に割り当てられた再生開始時刻に達し
ないときに通信処理部15に当該帯域圧縮データ又は差
分データの送信を許容し、伝送終了予測時刻が前記再生
開始時刻以後のときは該送信を中止させる送信制御部1
63とを有している。伝送時間の監視は、例えば個々の
ブロック、帯域圧縮データ、あるいは差分データに関す
る通信開始時刻と受信装置2からの受信通知とに基づい
て行う。
【0016】一方、受信装置2において、通信処理部2
1は、伝送路から伝送されてきた帯域圧縮データ等を受
信して方式処理部22に入力する。その受信通知を送信
装置1の通信処理部15(監視部162宛)に送信する
ようにしても良い。D/A変換部23は、受信した帯域
圧縮データ等をアナログデータに変換する。統合処理部
24は、変換されたアナログデータを統合してメディア
出力部25に送る。なお、本システムの各通信処理部1
5,21では、便宜上、伝送路上のエラーは自動訂正さ
れ、送信側の処理速度が早すぎる場合には、フロー制御
によって送信処理が抑制されるものとする。また、送信
装置1の通信処理部15におけるバッファは極力小さく
する。これは、伝送が終了したように見えて、実際はバ
ッファに格納されている場合に、本実施例による伝送開
始時期の精度が低下するからである。さらに、受信装置
2において、実際の音声の再生は、メディア出力部25
のFIFO出力側に接続された音声再生装置によって行
われる。この装置はFIFOが空の場合は何も出力せ
ず、内容がある限り連続して音声を再生する。
【0017】次に、上記構成の情報伝送システムの動作
を図2〜図8を参照して説明する。まず、伝送対象メデ
ィアについて説明する。図2〜図5は、伝送対象メディ
アの一例である音声信号を44[KHz]の標本化周波
数で標本化するとともに、これにより得られた標本化デ
ータから複数の帯域圧縮データ及び差分データを生成す
る場合の例を示す。なお、便宜上、音声信号は、1[ms
ec]単位のブロックに分割されるものとする。これは、
再生される音声情報の品質をCD(COMPACT DISK)並と
するためである。
【0018】図2(a)は標本化前の音声情報であり、
これを44[KHz]の標本化周波数で標本化すると図
2(b)に示すように44,000[本/秒]の標本が得られ
る。この標本群から成るデータが標本化データであり、
この標本化データを相互補間の関係にある複数の圧縮度
で圧縮して得たデータが帯域圧縮データである。図2
(c)は、一つの標本化データから得た最も圧縮度の高
い帯域圧縮データと次順以降の差分データとを分割した
様子を示している。
【0019】図2(c)における各データの分解説明図
を図3に示す。図3の例では、最も高い圧縮度で圧縮し
た帯域圧縮データを解像度1、次に高い圧縮度で圧縮し
た帯域圧縮データを解像度1+解像度2、三番目の帯域
圧縮データ(圧縮なし:元の標本化データ)を解像度1
+解像度2+解像度3と定義している。図3(a)に示
す解像度1の帯域圧縮データは、上記標本化データを1
/4に圧縮化したものであり、図3(c)に示す解像度
1+解像度2の帯域圧縮データは、上記標本化データを
1/2に圧縮化したものである。また、図3(b)に示
す解像度2のデータは、図3(c)に示す解像度1+解
像度2の帯域圧縮データと図3(a)に示す解像度1の
帯域圧縮データとの差分データ、図3(d)に示す解像
度3のデータは、図3(e)に示す標本化データと図3
(c)に示す解像度1+解像度2の帯域圧縮データとの
差分データである。
【0020】図4は、図3に示した各解像度のデータ
(音声情報)に加え、ステレオ再生を行うために解像度
4のデータを設けた場合において、これら帯域圧縮デー
タ及び差分データを情報蓄積部14に蓄積する場合のフ
ァイル構成例を示したものである。なお、解像度4のデ
ータは、図3(e)に示す標本化データに対応する。図
4上段は、このような音声情報をブロック単位に分割し
たものであり、各ブロックの前段部には、各々のブロッ
クの再生開始時刻を記憶する領域(以下、ヘッダ部)を
設けてある。また、図4下段は、個々のブロックの詳細
説明図であり、図示の例では、解像度1〜4の各データ
を順番に配列してある。各ヘッダ部に再生開始時刻を実
際に記録した場合のファイル構成例を図5に示す。図示
の例では、第1の音声情報の再生開始時刻が00:00:00.0
00、第2の音声情報の再生開始時刻が00:00:00.001、以
下同様に、00:00:00.002、00:00:00.003・・・と続く。
一方、第1の音声情報は、22byteから成る解像度1の
帯域圧縮データ、22byteのデータ量を持ちそれ自体で
は解像度2となる差分データ、44byteのデータ量を持
つ解像度3の差分データ、88byteのデータ量を持つ解
像度4の標本化データであり、解像度1が最も速く送信
され、次いで、解像度2・・・と続いて送信される。
【0021】伝送対象メディアを画像情報とする場合の
ファイル構成例を図6に示す。画像情報の場合は、例え
ば解像度1の情報として160ドット*120ドット、
解像度2の情報として240ドット*180ドット、解
像度3の情報として320*240ドット、解像度4の
情報として、640*240ドットが考えられる。各解
像度が持つ情報は一つ前の解像度が有するデータの差分
データである。
【0022】次に、本システムにおいて実際にメディア
を伝送する場合の手順を図7及び図8を参照して説明す
る。なお、Sは処理ステップを示す。図7は送信装置1
の方式処理部16における処理手順説明図である。方式
処理部16では、まず、通信を開始する際に現在時刻を
「通信開始時刻」として時間情報設定部161に記憶す
る(S101,S102)。1単位のメディア情報を情
報記憶部14から読み出すとともに(S103)、さら
に後続のメディア情報(ブロック)を読み出し、当該ブ
ロックのヘッダ部に記憶されている再生開始時刻を読み
出して「次時刻」して時間情報設定部161に記憶する
(S104)。ここで、各解像度(1〜4)の送信数を
カウントするためのカウンタを”1”にセットする(S
105)。そして、解像度1のデータの伝送が終了した
時刻と、次のブロックの再生開始時刻とを比較し(S1
06)、次のブロックの再生開始時刻より解像度1の伝
送終了時刻が早い場合は(S106のNo)、解像度2の
データを送信する(S107)。解像度3以降のデータ
についても同様の手順により送信を行い、カウンタ値と
解像度数とが一致した場合はそのブロックの全ての情報
(最大標本化周波数で標本化された全ての標本)が送信
されたことになるのでS106に戻る(S108,S1
09)。一方、S106において、次のブロックの再生
開始時刻が早い場合は(S106のYes)当該ブロック
のデータの送信を終え、次の単位のブロックの送信準備
に移る(S103)。
【0023】受信装置2側の方式処理部22における手
順は、図8に示すとおりであり、まず、解像度1のデー
タを受信した後(S201,S202)、次のデータが
同一メディア情報(ブロック)のものか否かを判定する
(S202)。これは解像度2以降のデータにはヘッダ
部が付加されていないのに対し、個々のブロックの前段
にはヘッダ部が付加されていることから容易に識別が可
能となる。同一ブロック内のデータのときは次の受信デ
ータ(解像度n)について同様の判断し、同一ブロック
のものでなければ、次のブロックのデータと判断し、そ
れまで受信したデータを統合して再生を開始する(S2
04)。
【0024】なお、以上の説明は、伝送対象メディアを
最大標本化周波数で標本化し、これを基準として複数の
圧縮度で圧縮して複数の帯域圧縮データと差分データと
を生成した後、最も圧縮度の高い帯域圧縮データから順
次差分データを送信する場合の例であるが、本発明は、
まず一の伝送対象メディアから同一情報を含む複数の帯
域圧縮データを生成し、伝送路の現在のトラフィック量
に応じてその送信数を動的に変える点に主眼があるの
で、差分データによらず、他の帯域圧縮データを圧縮度
が低くなる順に送信しても良く、後続のブロックの再生
開始時刻までに時間的余裕がある場合は適当な圧縮度の
帯域圧縮データを任意に選択するようにしても良い。
【0025】また、標本化の段階で、複数の標本化周波
数を用いて伝送対象メディアを標本化し、直接複数の帯
域圧縮データあるいはこれに類するデータを生成しても
良い。この場合は、伝送路に送信すべき最初のデータが
最小の標本化周波数で標本化したデータとなる。また、
受信装置側において複数のデータの統合が情報の品質向
上につながらない場合は、同一ブロック内で最後に受信
したデータを当該ブロックの代表データとして採用すれ
ば良い。
【0026】
【効果】以上の説明から明かなように、本発明によれ
ば、送信側から送信されたデータが、伝送路のトラフィ
ック量が変化した場合であっても受信側で廃棄等される
ことなく再生されるので、伝送対象情報の種類に拘らず
その品質が保証される効果がある。これにより、既存の
LAN、高速モデム等を用いたシステムにおいて途切れ
のない情報伝送が可能となり、また、ネットワークの利
用率を高めることも可能になる。さらに、DPCM(di
fferential pulse codemodulation)のような複雑な
圧縮処理を行う必要がないため送信側の負荷が少なくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る情報伝送システムの機
能ブロック図。
【図2】本実施例の伝送対象メディアである音声信号を
最大標本化周波数で標本化して帯域圧縮データを生成す
る場合の過程説明図。
【図3】本実施例により3種類の標本化データを解像度
1〜解像度3として取り出した例を示す図
【図4】本実施例により音声信号を解像度別のデータと
して情報蓄積部に蓄積する場合のファイル構成例を示す
図。
【図5】図4のファイル構成例に具体的に時刻情報と各
解像度が有する情報量とを記録した例を示す図。
【図6】本実施例により画像信号を解像度別のデータと
して情報蓄積部に蓄積する場合のファイル構成例を示す
図。
【図7】本実施例により情報伝送を行う場合の送信装置
側の手順説明図。
【図8】本実施例により情報伝送を行う場合の受信装置
側の手順説明図。
【符号の説明】
1 送信装置 11 メディア入力部 12 A/D変換部 13 補間処理部 14 情報蓄積部 15 送信側通信処理部 16 送信側方式処理部 2 受信装置 21 送信側通信処理部 22 受信側方式処理部 23 D/A変換部 24 統合処理部 25 メディア出力部

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送対象情報を送信する際に、一の伝送
    対象情報から圧縮度の異なる複数の帯域圧縮データを生
    成するとともに、生成された複数の帯域圧縮データを圧
    縮度の高い順に伝送路に順次送信し、受信側は、該伝送
    路より受信した前記帯域圧縮データに基づいて前記伝送
    対象情報を再生することを特徴とする伝送対象情報の品
    質保証方法。
  2. 【請求項2】 伝送対象情報を送信する際に、一の伝送
    対象情報から圧縮度の異なる複数の帯域圧縮データと連
    続する圧縮度順の帯域圧縮データ間の差分データとを生
    成するとともに、最も高い圧縮度の帯域圧縮データと次
    順以降の差分データとを伝送路に順次送信し、受信側
    は、該伝送路より受信した前記帯域圧縮データと差分デ
    ータとを統合して前記伝送対象情報を再生することを特
    徴とする伝送対象情報の品質保証方法。
  3. 【請求項3】 伝送対象情報を送信する際に、一の伝送
    対象情報から圧縮度の異なる複数の帯域圧縮データと連
    続する圧縮度順の帯域圧縮データ間の差分データとを生
    成するとともに、生成された複数の帯域圧縮データのう
    ち最も圧縮度の高い帯域圧縮データ及び伝送路の現在の
    トラフィック量に応じて選択した少なくとも一つの差分
    データを該伝送路に順次送信し、受信側は、該伝送路よ
    り受信した帯域圧縮データと差分データとを統合して前
    記伝送対象情報を再生することを特徴とする伝送対象情
    報の品質保証方法。
  4. 【請求項4】 伝送対象情報毎に予め再生開始時刻を割
    り当てておき、個々の帯域圧縮データ又は前記差分デー
    タの伝送時間に基づく次順の帯域圧縮データ又は差分デ
    ータの伝送終了予測時刻が後続の伝送対象情報に割り当
    てられた再生開始時刻に達しないときは当該帯域圧縮デ
    ータ又は差分データの送信を開始するとともに、前記伝
    送終了予測時刻が前記再生開始時刻以後のときは該送信
    を中止することを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
    かの項記載の伝送対象情報の品質保証方法。
  5. 【請求項5】 送信装置と受信装置との間で情報伝送を
    行う情報伝送システムにおいて、 前記送信装置は、一の伝送対象情報を異なる圧縮度で圧
    縮して複数の帯域圧縮データを生成する手段と、生成さ
    れた複数の帯域圧縮データを圧縮度の高い順に伝送路に
    送信する手段と、最も圧縮度の高い帯域圧縮データの伝
    送終了後の次順以降の帯域圧縮データの送信数を前記伝
    送路のトラフィック量に応じて動的に変える送信量制御
    手段と、を有し、前記受信装置は、前記伝送路より受信
    した帯域圧縮データに基づいて伝送対象情報を再生する
    手段を有することを特徴とする情報伝送システム。
  6. 【請求項6】 送信装置と受信装置との間で情報伝送を
    行う情報伝送システムにおいて、 前記送信装置は、一の伝送対象情報を異なる圧縮度で圧
    縮して複数の帯域圧縮データを生成するとともに連続す
    る帯域圧縮順の帯域圧縮データ間の差分データを生成す
    る手段と、最も高い圧縮度の帯域圧縮データと次順以降
    の差分データとを伝送路に順次送信する手段と、前記帯
    域圧縮データの伝送終了後の前記差分データの送信数を
    前記伝送路の現在のトラフィック量に応じて動的に変え
    る送信量制御手段と、を有し、前記受信装置は、前記伝
    送路より受信した帯域圧縮データ及び差分データを統合
    して伝送対象情報を再生する手段を有することを特徴と
    する情報伝送システム。
  7. 【請求項7】 前記送信量制御手段は、個々の帯域圧縮
    データ又は帯域圧縮データ間差分データの伝送時間を監
    視して次順の帯域圧縮データ又は前記差分データの伝送
    終了予測時刻を導出する監視部と、当該帯域圧縮データ
    又は差分データの伝送終了予測時刻が後続の伝送対象情
    報に割り当てられた再生開始時刻に達しないときは前記
    送信手段に当該帯域圧縮データ又は差分データの送信を
    許容し、前記伝送終了予測時刻が前記再生開始時刻以後
    のときは該送信を中止させる送信制御部とを備えること
    を特徴とする請求項5又は6記載のデータ伝送装置。
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